JP2022170678A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによる適切な画像検査の実行を補助すること。【解決手段】画像形成システムは、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定閾値が第1の値である判定処理を行い、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定閾値が第2の値である判定処理を行わない。画像形成システムは、画像加工処理の強度が第2の強度であり且つ判定閾値が第1の値である判定処理を行い、画像加工処理の強度が第2の強度であり且つ判定閾値が第2の値である判定処理を行わない。【選択図】 図7

Description

本発明は画像形成システムに関する。
近年、シートに形成された画像の品質を検査することが求められるようになってきている。特許文献1によれば、原稿画像データと、シートに形成された画像の読取結果とを比較することで、画像の合否が判定されている。このように、合格基準を満たさないシートを発見することは重要である。その一方で、合格基準を満たしているにも拘らず、誤って不合格と判定されてしまうこと(誤判定)は削減されるべきであろう。特許文献2によれば、エンボス紙またはパンチ穴のあるシートは誤って不合格と判定されてしまうことが多いため、これらを検査対象から除外することが提案されている。
特開2007-241413号公報 特開2020-120160号公報
従来技術によれば、エンボス紙などは誤判定を招くため、エンボス紙に形成された画像の品質を検査することができなかった。このようなシートについては適切な設定がなされれば画像検査における誤判定も減少するであろう。そこで、本発明は、ユーザによる適切な画像検査の実行を補助することを目的とする。
本発明は、たとえば、
画像形成システムであって、
シート上に画像を形成する画像形成ユニットと、
前記シートが搬送される搬送方向において前記画像形成ユニットよりも下流に設けられ、前記画像形成ユニットから搬送されてくる前記シート上の画像を読み取る読取ユニットと、
一つ以上のプロセッサと、を有し、前記一つ以上のプロセッサは、
前記読取ユニットが前記シート上の画像を読み取った結果を表する画像データを生成し、
前記画像データに適用される画像加工処理の強度を設定し、
リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との一致度を判定閾値に基づいて判定する判定処理を行い、
前記リファレンスデータは前記判定処理における判定の基準となる画像データであり、前記判定閾値は、前記一つ以上のプロセッサにより設定され、
前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ前記判定閾値が第1の値である前記判定処理を行い、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度であり且つ前記判定閾値が前記第1の値より小さい第2の値である前記判定処理を行わず、
前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度より大きい第2の強度であり且つ前記判定閾値が前記第1の値である前記判定処理を行い、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度であり且つ前記判定閾値が前記第2の値である前記判定処理を行わないことを特徴とする画像形成システムを提供する。
本発明によれば、ユーザによる適切な画像検査の実行を補助することが可能となる。
画像検査システムを説明する図。 制御装置を説明する図。 検査コントローラを説明する図。 印刷設定画面と検査設定を説明する図。 低減処理の強度(効果)を説明する図。 判定テーブルを説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 画像検査方法を説明するフローチャート。 画像検査方法を説明するフローチャート。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。 検査設定を説明する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
〔第1実施形態〕
<システム構成>
図1が示すように、画像検査システム100は、操作部20、画像形成装置30、制御装置40、画像検査装置50、積載装置60、および、後処理装置70を有する。操作部20は、ユーザに対して情報を出力する表示装置と、ユーザからの指示を受け付ける入力装置(例:タッチパネルセンサ)とを有している。画像検査システム100は、画像形成システムと呼ばれてもよい。
画像形成装置30は、制御装置40から供給されるYMCKの色信号に応じてトナー画像をシートPに形成する。参照符号に付与されているYMCKの文字はトナーの色であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示している。四つの色に共通する事項が説明される際には、参照符号からYMCKの文字が省略される。
感光体1は静電潜像およびトナー画像を担持する像担持体である。帯電器2は感光体1の表面を一様に帯電させる。露光器3は制御装置40から供給される色信号に応じたレーザ光を感光体1Yに照射して静電潜像を形成する。現像器4はトナーを用いて静電潜像を現像してトナー画像を形成する。一次転写ローラ5Yはトナー画像を感光体1から中間転写ベルト6へ転写する。ここでは、YMCKの各トナー画像が重畳されてカラー画像が形成される。中間転写ベルト6は、トナー画像を二次転写部7に搬送する。
シートカセット11は多数のシートPを収容する収容庫である。ここで、シートPは、普通紙であってもよいし、表面に凹凸があるエンボス紙などであってもよい。搬送ローラ12は、シートカセット11に収容されているシートPを給紙し、搬送路に沿ってシートPを搬送する。
二次転写部7は、トナー画像を中間転写ベルト6からシートPへ転写する。定着器8はシートPおよびトナー画像に熱と圧力を加えてトナー画像をシートP上に定着させる。排出ローラ17はシートPを画像検査装置50へ排出する。
画像検査装置50は、シートPに形成された画像の品質を検査する装置である。検査コントローラ51は、搬送ローラ53でシートPを搬送しながら画像センサ52aおよび画像センサ52bを用いて読み取ったシートPの画像を検査する。画像センサ52a、52bはシートPを照明する光源と、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor) センサとを含む。検査コントローラ51は、検査結果を制御装置40へ渡す。画像検査装置50は、シートPを積載装置60へ排出する。なお、制御装置40は、画像検査装置50によりNG(不合格)と判定されたシートPについては、新たなシートPに対して同一の画像を形成するよう画像形成装置30を制御する。
積載装置60は、搬送ローラ63によりシートPを搬送する。積載装置60は、NGトレイ62と、大容量トレイ61とを有している。NGトレイ62は、たとえば、画像検査装置50により画像品質が不合格と判定されたシートPを積載する。大容量トレイ61は、多数枚のシートPを積載可能なシート積載ユニットである。積載装置60は、シートPの行き先を切り替えるフラッパ64a、64bを有している。制御装置40は、印刷ジョブおよび画像検査結果に基づきフラッパ64a、64bを制御する。制御装置40は、フラッパ64a、64bを制御して、後処理装置70へシートPを出力することもある。
後処理装置70は、複数の搬送ローラ73によりシートPを搬送する。後処理装置70は、排紙トレイとして、上段トレイ74a、中段トレイ74b、および、下段トレイ74cを有している。制御装置40は、フラッパ72a、72bを制御し、シートPを、上段トレイ74a、中段トレイ74b、下段トレイ74cのいずれかに排出する。なお、後処理装置70は、積載装置60から排出されたシートPを束ねてシート束を作成し、シート束をステイプルで綴じる綴じ処理機を備えていてもよい。後処理装置70は、シート束を二つ折りにする製本処理機を備えていてもよい。後処理装置70は、シート束を断裁する断裁処理機を備えていてもよい。
本実施形態では、画像検査装置50により合格と判定されたシートPが大容量トレイ61に積載されたり、後処理装置70でシート束化されたりする。従来は、数百枚のシートPからなるシート束において一枚のシートPが不合格となると、シート束の全体が廃棄されていた。しかし、本実施形態では、不合格となったシートPがシート束から除外され、別のシートPに再プリントが実行されるため、シート束が無駄にならない。つまり、本実施形態は資源の有効活用に寄与する。
<制御装置>
図2は制御装置40の詳細を示している。CPU201はメモリ210に記憶されている制御プログラム213を実行することで複数の機能を実現する。CPU201は複数のプロセッサまたはCPUコアを備えていてもよい。CPU201により実現される複数の機能のうちの一部またはすべてがCPU201とは異なるハードウエア回路により実現されてもよい。メモリ210は、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、SSD(ソリッドステートドライブ)およびHDD(ハードディスクドライブ)などを含む記憶装置である。
設定部202のUI表示部203は、画像検査の設定に必要となるユーザインタフェース(UI)を操作部20の表示装置21に表示する。設定部202の受付部204は、ユーザインタフェースに対する操作および指示を入力装置22から受け付ける。受付部204は、たとえば、シート情報、検査内容(位置ずれ検知または黒点検知等)、検査レベル、および、低減レベルを受け付ける。検査内容は検査項目と呼ばれてもよい。シート情報はシートPの種別を示す。検査レベルは画像検査の厳しさを示す。低減レベルはシートPの読取結果から、例えば、エンボス紙の凹凸に起因して生じる影を低減する低減処理の強度(効果の程度)を示す。設定部202は、ユーザが表示装置21を介して設定したシート情報、検査内容、検査レベル、および、低減レベル等の画像検査に関する情報である検査設定データ212をメモリ210に格納する。
画像検査においては、リファレンスデータ211が合格基準として利用される。検査制御部207は、リファレンスデータ211を検査設定データ212とともに、画像検査装置50へ送信する。なお、リファレンスデータ211は、たとえば、ホストコンピュータ80から通信回路209により受信された印刷ジョブに紐づけられている原稿画像データ(RIP画像データ)であってもよい。RIPとは、ラスターイメージプロセッシングの略称である。リファレンスデータ211は、たとえば、基準画像に対応する画像が形成された1枚又は複数枚のシートを読み取ることによって得られた画像データであってもよい。
歩留まり演算部206は、画像検査装置50から受信される検査結果に基づき歩留まり率を演算し、シート情報、検査内容、検査レベルおよび低減レベルとともに、歩留まり率を含む実績データ215を作成してメモリ210に格納する。更新部250は、歩留まり率に応じて組み合わせテーブル214を更新する。
検査制御部207は、検査設定データ212を画像検査装置50に転送するともに、画像検査の実行命令を画像検査装置50に送信する。ジョブ処理部208は、シートPに対して画像を印刷する印刷ジョブ、積載装置60にシート束を積載する積載ジョブ、後処理装置70におけるシート束の後処理ジョブなどを制御する。とりわけ、ジョブ処理部208は、シートPに対して画像を印刷し、印刷された画像の品質を検査する検査ジョブについても受け付ける。
積載装置60は、ジョブ処理部208からの制御命令にしたがってモータM1を駆動して搬送ローラ63を回転させる。積載装置60は、ジョブ処理部208からの制御命令にしたがってソレノイド65a、65bを駆動して、フラッパ64a、64bを切り替える。これにより、シートPがNGトレイ62、大容量トレイ61または後処理装置70のいずれか誘導および搬送される。たとえば、画像検査装置50による画像検査結果がNG(不合格)であった場合、ジョブ処理部208は積載装置60を制御して、NGと判定されたシートPをNGトレイ62へ排出させる。画像形成装置30および後処理装置70もフラッパを駆動するソレノイドおよび搬送ローラを駆動するモータを含む。
<検査コントローラ>
図3は検査コントローラ51の詳細を示している。CPU301はメモリ310に記憶されている制御プログラム313を実行することで複数の機能を実現する。複数の機能のうちの一部またはすべてがハードウエア回路により実現されてもよい。メモリ310は、ROM、RAM、SSDおよびHDDなどを含む記憶装置である。
検査部302は、制御装置40から受信された検査設定データ212にしたがって画像検査を実行し、検査結果を制御装置40に送信する。
搬送制御部307は、モータM2を駆動して搬送ローラ53を回転させる。読取制御部308は、画像センサ52a、52bを制御してシートPを読み取って画像データを生成する。画像センサ52aはシートPの第一面を読み取り、画像センサ52bはシートPの第二面を読み取る。これにより、本実施形態は、シートPの両面について画像検査を実行できる。
加工部303は、読取制御部308により生成された画像データを加工して検査画像データ312を作成し、メモリ310に格納する。位置補正部304は、画像センサ52a、52bの読取結果について位置補正を行う。シートPが斜行したまま画像センサ52a、52bにより読み取られると、読み取られた画像においてシートPが斜めになってしまうことがある。また、読み取られた画像においてシートPの先端が理想位置からずれていることもある。そこで、位置補正部304は、読取結果を回転させたり、各画素の座標をずらしたりして、読取結果におけるシートPの位置を補正する。低減部305は、位置補正された読取結果から、例えば、エンボス紙の凹凸に起因して生じる影を低減する。たとえば、低減部305は、位置補正された検査画像データ312に対して、検査設定データ212により指定された低減レベルにしたがって低減処理を実行する。低減処理については後述される。
合否判定部306は、検査設定データ212にしたがってリファレンスデータ211と検査画像データ312とに基づきシートPに形成された画像の品質を判定する。たとえば、検査内容が「位置ずれ検知」である場合がある。合否判定部306は、リファレンスデータ211の画像の位置と検査画像データ312の画像の位置との間のずれ量が判定閾値以下であれば合格と判定してもよい。合否判定部306は、ずれ量が判定閾値を超えていれば、不合格と判定してもよい。即ち、合否判定部306は、リファレンスデータ211に対応する画像と、低減処理(画像加工処理)が適用された検査画像データ312に対応する画像と、の一致度としての「位置ずれ」を判定する判定処理を行う。また、検査内容が「黒点検知」に設定される場合がある。合否判定部306は、リファレンスデータ211の画像には無く且つ検査画像データ312の画像にある黒点の大きさが判定閾値以下であれば、合格と判定してもよい。即ち、黒点は、リファレンスデータ211に対応する画像には無く且つ低減処理が適用された検査画像データ312に対応する画像に有るノイズ画像に対応する。合否判定部306は、黒点の大きさが判定閾値を超えていれば不合格と判定してもよい。即ち、合否判定部306は、リファレンスデータ211に対応する画像と低減処理(画像加工処理)が適用された検査画像データ312に対応する画像との一致度としての「黒点」を判定する判定処理を行う。検査レベルが高い(厳しい)場合、判定閾値は低くなる。検査レベルが低い(緩い)場合、判定閾値が高くなる。合否判定部306は、検査結果と検査画像データ312を制御装置40に送信する。なお、本実施形態では、検査内容として「位置ずれ検知」および「黒点検知」について述べられているが、これは一例にすぎない。たとえば、検査内容として、「スジ検知」等が含まれていてもよい。スジ検知とは、原稿画像には存在しないスジ状の画像を検知することをいう。即ち、スジは、リファレンスデータ211に対応する画像には無く且つ低減処理が適用された検査画像データ312に対応する画像に有るノイズ画像に対応する。スジは、画像形成に関与する部材の清掃、交換または修理が必要になると発生することがある。即ち、リファレンスデータ211に対応する画像と低減処理(画像加工処理)が適用された検査画像データ312に対応する画像との一致度としての「スジ」を判定する判定処理が行われても良い。本実施形態では、検査内容が「位置ずれ検知」である場合、リファレンスデータ211の画像と検査画像データ312の画像との相対的な位置について検査が行われるが、これは一例にすぎない。たとえば、検査画像データ312の画像の、シートのエッジに対する絶対位置が検査されてもよい。この場合、リファレンスデータ211の画像の絶対位置と、検査画像データ312の画像の絶対位置との距離が判定閾値以下であれば、合格と判定される。当該距離が判定閾値を超えていれば、不合格と判定される。
<検査設定UI>
図4Aは印刷設定画面400の一例を示している。図4Bは検査設定UI410の一例を示している。CPU201(UI表示部203)は制御プログラム213にしたがって印刷設定画面400を表示装置21に表示する。印刷設定画面400は、シート選択ボタン401を有している。シート選択ボタン401が押されると、CPU201(受付部204)は、シートPを給紙するシートカセット、シートPのサイズ、シートPの種類(例:厚紙、普通紙、薄紙、グロス紙、エンボス紙)などの指定を受け付ける。検査設定ボタン402が押されると、CPU201(UI表示部203)は、図4Bに示された検査設定UI410を表示装置21に表示する。キャンセルボタン403が押されると、CPU201(設定部202)は、印刷設定画面400においてユーザにより設定された設定内容を破棄して初期設定画面(図示略)に戻る。印刷開始ボタン404が押されると、CPU201(ジョブ処理部208)は、画像検査を実行せずに印刷を開始する。
図4Bが示すように、検査設定UI410は、画像表示領域411と詳細設定領域412とを有している。画像表示領域411は、リファレンスデータ211などの基準画像もしくは設定された低減レベルに対応した処理が施された基準画像を表示したり、または、当該基準画像に対して検査領域の設定を受け付けたりする領域である。
詳細設定領域412は、一つ以上の検査設定を表示し、かつ、検査設定を受け付ける。シートメニュー413aは、シートPの種別(例:厚紙、普通紙、薄紙、グロス紙、エンボス紙)の候補を表示して、ユーザによるシートPの種別の指定を受け付ける。シートメニュー413aは、ボタン、または、チェックボックスなど、シートPの種別を指定可能なコントロールオブジェクトにより実現されてもよい。CPU201(受付部204)は、シートメニュー413aからユーザにより選択されたシートPの種別を検査設定データ212に格納する。
低減レベルメニュー414aは、シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定されると操作可能になるコントロールオブジェクトである。低減レベルメニュー414aは、複数の低減レベルの候補を表示し、そのうちの一つの低減レベルの指定を受け付ける。シートメニュー413aにより指定されたシートPの種別が低減処理を適用できない種別(例:厚紙、普通紙、薄紙)である場合がある。この場合、CPU201(受付部204)は、低減レベルメニュー414aをグレーアウトすることで、ユーザによる操作を不可能に、または、禁止してもよい。低減レベルが指定されると、CPU201は、画像表示領域411に、指定された低減レベルに対応した処理が施された基準画像を表示してもよい。この詳細は後述される。
設定領域415aは、エリア設定ボタン416a、内容メニュー417aおよび検査レベルメニュー418aを有している。シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定され、かつ、低減レベルメニュー414aにより低減レベルが設定されると、CPU201はユーザによる設定領域415aに対する操作を許可する。また、シートメニュー413aにより「厚紙」、「普通紙」、「薄紙」、または、「グロス紙」が指定されると、CPU201は、設定領域415aをユーザ操作可能に制御する。
以下、シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定された場合が中心に説明される。
エリア設定ボタン416aは、検査エリアの名称を表示する。エリア設定ボタン416aの左には、検査エリア421aが破線により表示されることが示唆されている。CPU201(受付部204)は、エリア設定ボタン416aが押されると、画像表示領域411においてユーザにより入力される検査エリア421aの指定を受け付ける。たとえば、CPU201(受付部204)は、ユーザが画像表示領域411を指またはタッチペンでタッチした領域を検査エリアに設定する。たとえば、CPU201(受付部204)は、基準画像の左上の角を原点とする座標を設定し、ユーザにより指定された検査エリア421aの座標を検査設定データ212に格納する。CPU201(UI表示部203)は、ユーザにより設定された検査エリアを強調表示してもよい。強調表示とは、検査エリアを枠で囲むこと、または、検査エリアを帯状で表示することなどを含む。
内容メニュー417aは、検査内容の候補を表示して、ユーザによる検査内容の指定を受け付ける。CPU201(受付部204)は、内容メニュー417aから選択された検査内容を検査設定データ212に格納する。
内容メニュー417aにより検査内容が指定されると、CPU201は、検査レベルメニュー418aに対するユーザによる操作を許可する。検査レベルメニュー418aは、検査レベルの候補を表示して、ユーザによる検査レベルの指定を受け付ける。CPU201(受付部204)は、検査レベルメニュー418aから選択された検査レベルを検査設定データ212に格納する。
追加ボタン419aが押されると、CPU201(UI表示部203、受付部204)は、二つ目の内容メニューを追加的に表示して、追加の検査内容の指定を受け付ける。
設定領域415bも設定領域415aと同様に検査設定を受け付ける。設定領域415bは、第二検査エリア421bを受け付けるためのエリア設定ボタン416b、内容メニュー417b、検査レベルメニュー418bを有している。エリア設定ボタン416bの左には、第二検査エリア421bが一点鎖線により表示されることが示唆されている。画像表示領域411には、一点鎖線により第二検査エリア421bが表示されている。
追加ボタン420は、設定領域415を追加するためのボタンである。たとえば、デフォルトの状態では、設定領域415aだけが表示される。この状態で追加ボタン420が押されると、CPU201(UI表示部203)は設定領域415bを追加して表示する。
戻るボタン422が押されると、CPU201(UI表示部203)は印刷設定画面400に戻る。検査印刷開始ボタン423が押されると、CPU201(検査制御部207)は、画像検査を伴う印刷ジョブを開始する。
なお、図4Bにおける検査設定UI410の各選択項目のレイアウトは、本実施形態における一例にすぎない。つまり、本発明はこれに限定されるわけではない。
<低減処理>
図5Aないし図5Dは低減レベルに応じた処理が施された画像の一例を示す。本実施形態では、エンボス紙が画像センサ52aにより読み取られているため、シートPの表面に存在する凸凹が読取結果に影をもたらす。この影は模様のような画像となることがある。
図5Aは低減処理が適用されていない読取結果を示している。シートPの表面に存在する凸凹の形状および位置は、シートPごとに異なることがある。したがって、図5Aに示す画像を基準画像として検査が行われると、基準画像に対応するエンボス紙と検査対象となる画像が形成されているエンボス紙との凹凸の違いに起因してNGと判定されてしまう可能性がある。即ち、シートPに形成された画像はNGではないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまう可能性がある。
そこで、低減部305は、指定された濃度以下の濃度をいずれも所定値(例:ゼロ)に変更する。たとえば、画像の濃度(階調)が8ビット(0~255)で表現されている場合、閾値以下の濃度は低減され、閾値を超える濃度は維持される。これにより、読取結果である画像からシートPの凹凸に起因して生じる影が低減される。たとえば、画像の濃度が255段階で表現される場合、低減レベルが”1”である場合、0から16段階目の濃度までが低減される。低減レベルが”2”である場合、32段階目の濃度までが低減される。低減レベルが”3”である場合、48段階目の濃度までが低減される。
図5Bは低減レベル”1”により低減処理が適用された読取結果を示している。図5Cは低減レベル”2”により低減処理が適用された読取結果を示している。図5Dは低減レベル”3”により低減処理が適用された読取結果を示している。低減レベルが増加するにつれてより多くの影が低減されることがわかる。とりわけ、低減レベル”3”では、読取結果がほぼ白紙同等の読取結果となる。なお、本実施形態では、低減処理として低減レベルに応じた閾値以下の画素の濃度を所定値(例:ゼロ)に変更する処理が行われているが、これは一例にすぎない。たとえば、低減レベルに応じた閾値以下の画素の濃度を所定の割合だけ薄くするような低減処理が採用されてもよい。また、低減レベルに応じた閾値以下の濃度の画素に対して、公知の白地飛ばし処理が採用されてもよい。
<低減レベルの設定>
シートPの種別がエンボス紙の場合、ユーザが高い低減レベルを設定することで、シートPの読取結果から影が除去される。この結果、凹凸に起因する誤判定が抑制される。一方で、高い低減レベルが設定されると、印刷された画像も消えてしまう可能性がある。具体的には、たとえば、図5Dが示すように、ハーフトーン画像である「2020/XX/XX」の文字が、低減処理により消えてしまっている。「2020/XX/XX」が検査対象として選択されている場合、「2020/XX/XX」が適切に検査されなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、ユーザが低減レベルを低減レベルメニュー414aにより選択すると、CPU201は、選択された低減レベルに応じた処理を施した画像を検査設定UI410の画像表示領域411に表示する。具体的には、低減レベル”1”が選択された場合、図5Bの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。また、低減レベル”2”が選択された場合は、図5Cの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。また、低減レベル”3”が選択された場合は、図5Dの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。
ユーザは、画像表示領域411に表示された画像を見ながら、低減レベルを設定することが可能となる。即ち、ユーザは、検査対象となる画像(たとえば、「2020/XX/XX」)が低減処理により消えてしまわないか否かを確認しながら低減レベルを設定する。この結果、検査対象となる画像が適切に検査されなくなってしまうことが抑制される。
<低減レベルと検査レベルとの組み合わせ>
検査レベルが高く且つ低減レベルが低い場合、影に起因して誤判定される可能性が増えてしまう。つまり、シートPに形成された画像はNGではないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまう可能性が増える。
図6Aおよび図6Bは、低減レベルと検査レベルとの組み合わせを示す組み合わせテーブル214の概念を説明する図である。図6Aが示すように、たとえば、検査内容が「黒点検知」である場合、低減レベル”2”且つ検査レベル”1”は、影に起因するNGが比較的出にくい組み合わせである(OK)。また、たとえば、検査内容が「黒点検知」である場合、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”は、影に起因するNGが比較的出やすい組み合わせである(NG)。たとえば、検査内容が「位置ずれ検知」である場合、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”は、影に起因するNGが比較的出にくい組み合わせである(OK)。たとえば、検査内容が「位置ずれ検知」である場合、低減レベル”2”且つ検査レベル”3”は、影に起因するNGが比較的出やすい組み合わせである(NG)。このように、本実施形態では、検査内容ごとに、低減レベルと検査レベルとの組み合わせがNGを出しやすい組み合わせであるか否かがテーブルに格納されている。なお、図6Aおよび図6Bが示すテーブルは、本実施形態における一例にすぎず、本発明はこれらに限定されるわけではない。
図7A及び図7Bは、検査内容として「黒点検知」が選択された際の検査設定UI410を示す図である。図7Aは、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定された場合における検査設定UI410を示す図である。図7Bは、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定された場合における検査設定UI410を示す図である。
図7Aが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定される場合がある。この場合に、検査レベルメニュー418aが押されると、リストがプルダウンされて表示される。図6Aのテーブルが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定される場合がある。この場合、検査レベル”1”、”2”、”3”はいずれも「OK」である。したがって、ユーザは検査レベル”1”、”2”、”3”を選択可能である。一方、図6Aのテーブルが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定される場合がある。この場合、検査レベル”1”が「OK」であり、検査レベル”2”、”3”は「NG」である。本実施形態によれば、CPU201は、「NG」となっている選択肢をユーザが選択することを禁止する。即ち、図7Bが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定される場合がある。この場合、CPU201は、検査レベル”2”、”3”をグレーアウトする。これにより、ユーザは検査レベル”2”、”3”を選択できない。したがって、ユーザは検査レベル”1”のみを選択可能である。このように、本実施形態では、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”または“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”or“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。
図8A及び図8Bは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択された際の検査設定UI410を示す図である。図8Aは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定された場合における検査設定UI410を示す図である。図8Bは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定された場合における検査設定UI410を示す図である。
図8Aに示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定された場合、検査レベルメニュー418aが押されると、CPU201は、リストをプルダウンして表示する。図6Bのテーブルが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”3”が設定された場合、検査レベル”1”、”2”、”3”はいずれも「OK」である。したがって、ユーザは検査レベル”1”、”2”、”3”を選択可能である。一方、図6Bのテーブルが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定された場合、検査レベル”1”、”2”は「OK」である。しかし、検査レベル”3”は「NG」である。本実施形態で、CPU201は、「NG」となっている選択肢についてユーザによる選択を禁止している。即ち、図8Bが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ低減レベル”2”が設定された場合、CPU201は、検査レベル”3”をグレーアウトする。これにより、検査レベル”3”はユーザにより選択不可能になる。一方、ユーザは検査レベル”1”、”2”を選択可能である。このように、本実施形態では、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。
<フローチャート>
図9は制御装置40のCPU201により実行される画像検査方法を示している。このフローチャートの処理は、検査設定ボタン402が押下されると、開始される。
S901でCPU201は検査設定UI410をUI表示部203に表示する。
S902でCPU201はシートPの種別としてエンボス紙が設定されたかどうかを判定する。シートPの種別としてエンボス紙が設定された場合、CPU201は処理をS903に進める。一方、シートPの種別としてエンボス紙以外が設定された場合、設定領域415aを操作可能にした後、CPU201は処理をS904に進める。
S903でCPU201は、低減レベルが設定されたかどうかを判定する。低減レベルが設定されると、CPU201は、設定領域415aを操作可能にした後、処理をS904に進める。また、低減レベルは検査設定データ212に格納される。なお、CPU201は、検査内容が設定されると、既に設定されている低減レベルと検査内容とに基づいて、グレーアウト処理を行う。グレーアウト処理は、図7B及び図8Bに関連して説明された通りである。また、低減レベルは検査設定データ212に格納される。
S904でCPU201は検査内容及び検査レベルが設定されたかどうかを判定する。検査内容及び検査レベルが設定されると、CPU201は、処理をS905に進める。検査内容及び検査レベルは、検査設定データ212に格納される。
S905でCPU201は、検査ジョブの開始がユーザにより指示されたかどうかを判定する。検査ジョブの開始が指示されると、CPU201は、処理をS906に進める。S906でCPU201は、検査設定データ212を画像検査装置50に転送する。
その後、S907でCPU201は、検査ジョブに紐づけられている原稿画像データにしたがって画像形成装置30を制御し、シートPに画像を形成し、画像検査装置50に対して画像検査を指示する。
S908でCPU201(検査制御部207)は、検査コントローラ51のCPU301から画像検査結果を受信する。S909で、CPU201は、画像検査結果に応じてシートPを振り分ける。検査結果が不合格であった場合、ジョブ処理部208は積載装置60のモータM1、ソレノイド65a、65bを制御して、NGと判定されたシートPをNGトレイ62へ排出させる。なお、検査結果が不合格(NG)であった場合、制御装置40は、不合格となった要因が解消されるように、画像形成装置30を制御してもよい。制御装置40は、たとえば、不合格となった要因が「位置ずれ」であった場合、形成される画像を基準画像に近づけるように画像形成装置30を制御してもよい。検査結果が合格であった場合、ジョブ処理部208は積載装置60のモータM1、ソレノイド65a、65bを制御して、合格と判定されたシートPを大容量トレイ61または後処理装置70へ排出させる。
S910でCPU201(歩留まり演算部206)は、歩留まり率を演算する。検査ジョブにより検査されたシートPの総数Nと、NGと判定されたシートPの数Mとに基づき、歩留まり率Xを演算してもよい(X=M/N)。歩留まり率Xは、百分率により表現されてもよい。
S911でCPU201(歩留まり演算部206)は、歩留まり率Xを含む実績データ215を作成してメモリ210に格納する。なお、CPU201は、不合格と判定されたシートPの読取結果(画像データ)を実績データ215に含めてもよい。これにより、ユーザは、画像データを表示装置21に表示させて、画像検査結果を検証してもよい。
図10は、画像検査装置50のCPU301により実行される画像検査方法を示している。CPU301が制御装置40から検査の実行を指示または命令されると、以下の処理を開始する。
S1001でCPU301(検査部302)は、制御装置40から検査設定(検査設定データ212)を受信し、メモリ310に検査設定を格納する。
S1002でCPU301(検査部302)は、読取制御部308を通じて画像センサ52aを制御してシートPの読み取りを実行する。読取制御部308は読取結果である検査画像データ312をメモリ310に記憶する。
S1003でCPU301(位置補正部304)は、読取結果(検査画像データ312)の位置補正処理を実行する。位置補正処理は省略されてもよい。
S1004でCPU301(低減部305)は、検査設定データ212に含まれる低減レベルにしたがって、読取結果(検査画像データ312)の低減処理を実行する。低減レベルが設定されていない場合は、低減処理はスキップされる。
S1005でCPU301(検査部302)は、検査設定データ212に含まれる検査設定にしたがって検査を実行する。検査部302は、検査設定データ212により指定された検査エリアにおいて、検査設定データ212により指定された検査レベルにしたがって画像検査を実行する。
S1006でCPU301(検査部302)は、CPU201へ検査結果を送信する。検査部302は、不合格となった検査画像データ312も検査結果とともにCPU201へ送信してもよい。複数のシートPに対して連続的に印刷と画像検査を実行する場合、CPU301はS1002ないしS1006を繰り返し実行する。
以上のように、本実施形態では、検査対象となるシートの種別として「エンボス紙」が選択された場合に低減処理が行われる。凹凸に起因してNGと判定されてしまうことが、低減処理により、抑制される。
本実施形態によれば、ユーザは、低減処理における低減レベルを選択可能である。低減レベルが選択されると、選択された低減レベルに応じた処理が施された画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。ユーザは、画像表示領域411に表示された画像を見ながら、低減レベルを設定できる。即ち、ユーザは、検査対象となる画像(たとえば、「2020/XX/XX」)が低減処理により消えてしまわないか否かを確認しながら、低減レベルを設定できる。この結果、検査対象となる画像が適切に検査されなくなってしまうことが抑制されるであろう。
本実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルに基づいて、選択可能な検査レベルが表示される。たとえば、選択不可な検査レベルはグレーアウトされてもよい。この結果、影に起因して誤判定されることが抑制される。たとえば、シートPに形成された画像がNGでないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまうことが、減少する。
このように、本実施形態によれば、シートPの種別と検査レベルに応じた適切な低減レベルが採用されて画像検査が実行される。そのため、誤判定が減少し、成果物の歩留まり率が従来よりも改善するであろう。
なお、本実施形態では、シートPの種別として「エンボス紙」が選択されると、低減レベルが選択可能になっている。さらに、低減レベルが選択されると、検査内容及び検査レベルが選択可能になっている。即ち、各項目が選択可能となる順序が存在するが、この順序は一例にすぎない。たとえば、シートPの種別、低減レベル、検査内容及び検査レベルが順序関係なく選択可能であってもよい。
本実施形態では、制御装置40で検査設定とシートPの振り分けが実行され、画像検査装置50において画像検査が実行されている。しかし、これは一例に過ぎない。制御装置40の機能は画像検査装置50または画像形成装置30のコントローラに組み込まれてもよい。
本実施形態では、画像検査に影響を及ぼすシートPの種別としてエンボス紙が例示されている。しかし、これは一例に過ぎない。本実施形態の技術思想を適用可能なシートPの種別としては、表面に模様があるシートであってもよい。読取結果に模様が生じてしまうような種別であれば、本実施形態は適用可能である。
低減レベルの設定で濃度を255段階と仮定し、低減レベルの刻みを16段階ずつ変化させているが、これも一例にすぎない。1レベルあたりの閾値の変化量は、16段階よりも小さくてもよいし、16段階よりも大きくてもよい。
市場には様々なエンボス紙が流通している。そのため、エンボス紙における凸凹の深さも多様に存在する。そこで、CPU201は、入力装置22を介してエンボス紙の銘柄を受け付けて、エンボス紙の銘柄ごとの組み合わせテーブル214をメモリ210に保持してもよい。これにより、CPU201は、ユーザにより指定される銘柄に応じて組み合わせテーブル214を切り替えてもよい。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の画像検査システム100の構成のうち第1実施形態と同様である構成についてはその説明が省略される。つまり、同一または類似する構成の説明は、第1実施形態の説明が援用される。
第1実施形態では、一例として、低減レベルメニュー414aにより設定された低減レベルに応じた処理が基準画像全体に施されている。本実施形態では、設定された検査エリアごとに、低減レベルが個別に設定可能になっている。
<検査設定UI>
図11は、本実施形態における検査設定UI410の一例を示している。なお、以下の説明においては、第1実施形態と同様の機能を有する部分についての説明は省略される。
本実施形態における検査設定UI410では、設定領域415a内に第一検査エリア421aに対応した低減レベルメニュー414aが設けられている。また、設定領域415b内に第二検査エリア421bに対応した低減レベルメニュー414bが設けられている。
設定領域415aは、エリア設定ボタン416a、内容メニュー417aおよび検査レベルメニュー418aを有している。設定領域415aは、シートメニュー413aによりシートの種別が指定されると操作可能になる。
以下、シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定された場合について中心に説明される。
シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定されると、低減レベルメニュー414aと低減レベルメニュー414bは操作可能になる。さらに、CPU201は、低減レベルメニュー414aと低減レベルメニュー414bに複数の低減レベルの候補を表示し、そのうちの一つの低減レベルの指定を受け付ける。シートメニュー413aにより指定されたシートPの種別が低減処理を適用できない種別(例:厚紙、普通紙、薄紙)である場合がる。この場合、CPU201は、低減レベルメニュー414aと低減レベルメニュー414bをグレーアウトして、ユーザ操作を禁止してもよい。
エリア設定ボタン416aは、検査エリアの名称を表示する。エリア設定ボタン416aの左には、検査エリア421aが破線により表示されることが示唆されている。エリア設定ボタン416bは、検査エリアの名称を表示する。エリア設定ボタン416bの左には、検査エリア421bが一点鎖線により表示されることが示唆されている。
本実施形態では、低減レベルメニュー414aによって設定された低減レベルの低減処理が施されるエリアは、破線により表示されたエリアである。また、本実施形態では、低減レベルメニュー414bによって設定された低減レベルの低減処理が施されるエリアは、一点鎖線により表示されたエリアである。
本実施形態では、ユーザが低減レベルを選択すると、CPU201は、選択された低減レベルに応じた処理を当該低減レベルに対応する領域に施す。さらに、CPU201は、当該処理を適用された画像を検査設定UI410の画像表示領域411に表示する。
図12は、検査エリアごとに異なる低減レベルが設定された場合の検査設定UI410を示す図である。図12が示すように、第一検査エリア421aにおける低減レベルが”2”であり、第二検査エリア421bにおける低減レベルが”3”である場合、「会社案内」の画像は消えていない。しかし、「2020/XX/XX」という文字画像が消えてしまっている。
ユーザは、画像表示領域411に表示された画像を見ながら、低減レベルを設定する。即ち、ユーザは、検査エリアにおける画像が低減処理により消えてしまわないか否かを確認しながら、低減レベルを設定する。たとえば、図12が示す画像の場合、ユーザは、第二検査エリア421bに適用される低減レベルを”2”または”1”に変更してもよい。これにより、「2020/XX/XX」という文字画像が消えないようになる。
本実施形態では、検査対象となるシートの種別として「エンボス紙」が選択された場合、設定された検査エリアごとに低減レベルが設定される。凹凸に起因してNGと判定されてしまうことが、低減処理により抑制される。
本実施形態では、低減処理における低減レベルが選択可能である。低減レベルが選択されると、選択された低減レベルに応じた処理が、指定された検査エリアの画像に適用される。さらに、選択された低減レベルの低減処理が適用された画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。ユーザは、画像表示領域411に表示された画像を見ながら、低減レベルを設定できる。即ち、ユーザは、検査対象となる画像(たとえば、「2020/XX/XX」)が低減処理により消えてしまわないか否かを検査エリアごとに確認しながら、低減レベルを設定する。この結果、検査対象となる画像が適切に検査されなくなってしまうことが抑制される。
本実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルに基づいて、設定された検査エリアごとに選択可能な検査レベルが表示される。たとえば、選択不可な検査レベルはグレーアウトされてもよい。即ち、本実施形態では、設定された検査エリアごとに、低減レベルと検査レベルとの組み合わせが設定可能である。この結果、影に起因して誤判定されることが抑制される。たとえば、シートPに形成された画像はNGではないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまうことが減少する。なお、低減レベルと検査レベルとの組み合わせは、第1実施形態で説明されているため、第2実施形態ではその説明は省略されている。
このように、本実施形態によれば、シートPの種別と検査レベルに応じた適切な低減レベルが採用されて画像検査が実行される。そのため、誤判定が減少し、成果物の歩留まり率が従来よりも改善するであろう。
〔第3実施形態〕
第3実施形態における画像検査システム100の構成のうち、第1実施形態または第2実施形態で説明された構成と同一または類似する構成の説明は省略される。つまり、そのような構成の説明は、第1実施形態または第2実施形態の説明が援用される。
第1実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルに基づいて、選択可能な検査レベルが表示されている。つまり、選択不可能な検査レベルはグレーアウトされている。本実施形態では、選択された検査内容及び検査レベルに基づいて、選択可能な低減レベルが表示される。つまり、選択不可能な低減レベルがグレーアウトされる。
<検査設定UI>
図13は、本実施形態における検査設定UI410の一例を示している。図13が示すように、検査設定UI410は、画像表示領域411と詳細設定領域412とを有している。
詳細設定領域412は、一つ以上の検査設定を表示し、かつ、検査設定を受け付ける。シートメニュー413aは、シートPの種別(例:厚紙、普通紙、薄紙、グロス紙、エンボス紙)の候補のリストを表示して、ユーザによるシートPの種別の指定を受け付ける。CPU201(受付部204)は、シートメニュー413aから選択されたシートPの種別を検査設定データ212に格納する。
CPU201は、シートメニュー413aによりシートPの種別が指定されると、設定領域415aの操作不可能から操作可能に切り替えてもよい。設定領域415aは、エリア設定ボタン416a、低減レベルメニュー414a、内容メニュー417aおよび検査レベルメニュー418aを有している。
以下、シートメニュー413aにより「エンボス紙」が指定された場合について中心に説明される。
エリア設定ボタン416aは、検査エリアの名称を表示する。エリア設定ボタン416aの左には、検査エリア421aが破線により表示されることが示唆されている。CPU201(受付部204)は、エリア設定ボタン416aが押されると、画像表示領域411においてユーザにより入力される検査エリア421aの指定を受け付ける。
内容メニュー417aは、検査内容の候補を表示して、ユーザによる検査内容の指定を受け付ける。CPU201(受付部204)は、内容メニュー417aから選択された検査内容を検査設定データ212に格納する。
内容メニュー417aにより検査内容が指定されると、CPU201は、検査レベルメニュー418aを操作不可能から操作可能に切り替えてもよい。検査レベルメニュー418aは、検査レベルの候補を表示して、ユーザによる検査レベルの指定を受け付ける。CPU201(受付部204)は、検査レベルメニュー418aから選択された検査レベルを検査設定データ212に格納する。
低減レベルメニュー414aは、複数の低減レベルの候補を表示し、そのうちに一つの低減レベルの指定を受け付ける。シートメニュー413aを通じてユーザにより指定されたシートPの種別が低減処理を適用できない種別(例:厚紙、普通紙、薄紙)である場合がある。この場合、CPU201は、低減レベルメニュー414aをグレーアウトしてユーザによる操作を不可能にしてもよい。低減レベルが指定されると、画像表示領域411には、指定された低減レベルに対応した処理を施された基準画像が表示される。
なお、図13における検査設定UI410の各選択項目のレイアウトは、本実施形態における一例にすぎず、本実施形態はこれに限定されるわけではない。
<低減レベルと検査レベルとの組み合わせ>
検査レベルが高く且つ低減レベルが低い場合、影に起因して誤判定される可能性が増えてしまう。たとえば、シートPに形成された画像がNGではないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまうことがある。
図14A及び図14Bは、検査内容として「黒点検知」が選択された際の検査設定UI410を示す図である。図14Aは、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定された場合における検査設定UI410を示している。図14Bは、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合における検査設定UI410を示している。
図14Aが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定される場合がある。この場合、低減レベルメニュー414aが押されると、CPU201は、プルダウンにより低減レベルのリスト(メニュー)を表示する。図6Aのテーブルが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定された場合、低減レベル”1”、”2”、”3”いずれも「OK」である。したがって、ユーザは低減レベル”1”、”2”、”3”を選択可能である。一方、図6Aのテーブルが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合、低減レベル”3”のみが「OK」である。低減レベル”1”、”2”は「NG」である。本実施形態で、CPU201は、「NG」となっている選択肢に対するユーザ選択を受け付けない。即ち、図14Bが示すように、検査内容として「黒点検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合、CPU201は、低減レベル”1”、”2”をグレーアウトする。これにより、低減レベル”1”、”2”は、ユーザにより選択不可能となる。したがって、ユーザは低減レベル”3”のみを選択できる。このように、本実施形態では、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”or“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”or“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。
図15A及び図15Bは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択された際の検査設定UI410を示す図である。図15Aは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定された場合における検査設定UI410を示している。図15Bは、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合における検査設定UI410を示している。
図15Aが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定されることがある。CPU201は、低減レベルメニュー414aが押されると、プルダウンにより低減レベルのリスト(メニュー)を表示する。図6Bのテーブルに示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”1”が設定された場合、低減レベル”1”、”2”、”3”はいずれも「OK」である。したがって、ユーザは低減レベル”1”、”2”、”3”のいずれでも選択可能である。一方、図6Bのテーブルが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合、低減レベル”2”、”3”のみが「OK」である。つまり、低減レベル”1”は「NG」である。本実施形態で、CPU201は、「NG」となっている選択肢をユーザに選択させない。即ち、図15Bが示すように、検査内容として「位置ずれ検知」が選択され且つ検査レベル”2”が設定された場合、CPU201は、低減レベル”1”をグレーアウトする。これにより、低減レベル”1”がユーザにより選択不可能となる。したがって、ユーザは低減レベル”2”または”3”を選択可能である。このように、本実施形態では、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。
<低減レベルの設定>
シートPの種別がエンボス紙の場合、ユーザが高い低減レベルを設定することで、シートPの読取結果から影が除去される。この結果、凹凸に起因する誤判定が抑制される。一方で、高い低減レベルが設定されると、印刷された画像も消えてしまう可能性がある。たとえば、図5Dが示す例では、ハーフトーン画像である「2020/XX/XX」の文字が、低減処理により消えてしまっている。「2020/XX/XX」が検査対象として選択されている場合、「2020/XX/XX」が適切に検査されなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、ユーザが低減レベルを低減レベルメニュー414aにより選択すると、選択された低減レベルに応じた処理が施された画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。具体的には、低減レベル”1”が選択された場合、図5Bの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。また、低減レベル”2”が選択された場合、図5Cの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。低減レベル”3”が選択された場合、図5Dの画像が検査設定UI410の画像表示領域411に表示される。
ユーザは、画像表示領域411に表示された画像を見ながら、低減レベルを設定する。即ち、ユーザは、検査対象となる画像(たとえば、「2020/XX/XX」)が低減処理により消えてしまわないか否かを確認しながら、低減レベルを設定する。この結果、検査対象となる画像が適切に検査されなくなってしまうことが抑制される。
なお、本実施形態の構成と第2実施形態の構成(検査エリアごとに低減レベルを設定する構成)とが組み合わせられてもよい。
〔第4実施形態〕
第4実施形態における画像検査システム100の構成のうち、第1実施形態ないし第3実施形態で説明された構成と同一または類似する構成の説明は省略される。つまり、そのような構成の説明は、第1実施形態ないし第3実施形態の説明が援用される。
第1実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルに基づいて、選択可能な検査レベルが表示されている。また、選択不可な検査レベルがグレーアウトされている。本実施形態では、低減レベル、検査内容及び検査レベルが選択された後に、CPU201は、組み合わせテーブル214に基づいて、ユーザに警告を行う。
図16は、検査内容が「黒点検知」に指定され、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”が指定された場合における検査設定UI410を示す図である。図6Aの組み合わせテーブル214が示すように、検査内容が「黒点検知」であり、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”である場合は、「NG」である。したがって、CPU201は、検査内容として「黒点検知」が指定され、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”が指定されると、検査設定UI410にダイアログ424などを表示する。具体的に、CPU201は、指定された低減レベルと検査レベルとの組み合わせが推奨されていないことを示す情報と、当該組み合わせでは歩留まり率が低くなる(NG率が高くなる)可能性があることを示す情報を表示する。CPU201は、低減レベルと検査レベルの変更を促す通知を行ってもよい。
このように、CPU201は、指定された低減レベルと検査レベルとの組み合わせと、組み合わせテーブル214の情報と、に基づいて、上述の情報の通知を行う。
本実施形態では、低減レベルと検査レベルとの組み合わせが組み合わせテーブル214において「NG」となっている組み合わせである状態においては、検査印刷開始ボタン423がグレーアウトされている。即ち、本実施形態では、低減レベルと検査レベルとの組み合わせが組み合わせテーブル214において「NG」となっている組み合わせである状態においては、検査を伴う印刷ジョブ(判定ジョブ)が開始されない。即ち、本実施形態では、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”or“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:”2”or“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「黒点検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。一方、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第1の強度(例:“1”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第2の値(例:“3”)である判定処理は行われない。また、検査内容として「位置ずれ検知」が行われる場合、画像加工処理の強度に対応する低減レベルが第2の強度(例:”2”)であり且つ判定閾値に対応する検査レベルが第1の値(例:“1”)である判定処理は行われる。
以上のように、本実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルに基づいて、検査を伴う印刷ジョブが開始不可能であることは、グレーアウト表示により通知される。この結果、影に起因して誤判定されることが抑制される。たとえば、シートPに形成された画像はNGではないにもかかわらず、凹凸に起因してNGと判定されてしまうことが削減される。
このように、本実施形態によれば、シートPの種別と検査レベルに応じた適切な低減レベルが採用されて画像検査が実行される。そのため、誤判定が減少し、成果物の歩留まり率が従来よりも改善するであろう
なお、本実施形態の構成は第2実施形態および第3実施形態のいずれにも適用され得る。
〔第5実施形態〕
第5実施形態における画像検査システム100の構成のうち、第1実施形態ないし第4実施形態で説明された構成と同一または類似する構成の説明は省略される。つまり、そのような構成の説明は、第1実施形態ないし第4実施形態の説明が援用される。
図17は、検査内容が「黒点検知」に指定され、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”に指定された場合における検査設定UI410を示す図である。図6Aの組み合わせテーブル214が示すように、検査内容が「黒点検知」であり、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”である場合は、「NG」である。したがって、CPU201は、検査内容として「黒点検知」が指定され、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”が指定されると、検査設定UI410にダイアログ424を表示する。具体的に、CPU201は、指定された低減レベルと検査レベルとの組み合わせが推奨されていないことを示す情報と、当該組み合わせでは歩留まり率が低くなる(NG率が高くなる)可能性があることを示す情報を表示する。また、CPU201は、低減レベルと検査レベルとの少なくとも一方の変更を促す通知を行ってもよい。
このように、CPU201は、指定された低減レベルと検査レベルとの組み合わせと、組み合わせテーブル214の情報と、に基づいて、上述の情報の通知を行う。
本実施形態では、低減レベルと検査レベルとの組み合わせが組み合わせテーブル214において「NG」となっている組み合わせである状態においても、検査印刷開始ボタン423を押下可能である。即ち、本実施形態では、低減レベルと検査レベルとの組み合わせが組み合わせテーブル214において「NG」となっている組み合わせであっても、CPU201は、検査を伴う印刷ジョブを開始することが許容されている。
〔第6実施形態〕
<検査結果のフィードバック>
CPU201(更新部250)は、実績データ215を分析して、歩留まり率が十分に高い場合(例:95%以上)、図6Aおよび図6Bにおける「NG」の組み合わせが減少するように、組み合わせテーブル214を変更する。たとえば、検査内容が「黒点検知」であり、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”である場合の歩留まり率が所定値より高い場合がある。この場合、CPU201は、検査内容が「黒点検知」であり、低減レベル”2”且つ検査レベル”2”である場合の組み合わせテーブル214のデータを「OK」に変更する。市場には様々なエンボス紙が流通している。そのため、エンボス紙における凸凹の深さも多様に存在する。そこで、CPU201は、実績データ215に含まれるシート情報と歩留まり率との両方をデータベース化してもよい。たとえば、CPU201は、入力装置22を介してエンボス紙の銘柄を受け付けて、エンボス紙の銘柄ごとの組み合わせテーブル214をメモリ210に保持してもよい。これにより、CPU201は、ユーザにより指定される銘柄に応じて組み合わせテーブル214を切り替えてもよい。
以上のように、本実施形態では、選択された検査内容及び低減レベルによらず検査を伴う印刷ジョブが開始可能である。CPU201(更新部250)は、組み合わせテーブル214における「NG」の組み合わせが設定された状態で実行された検査を伴う印刷ジョブにおける歩留まり率が所定値より高い場合、組み合わせテーブル214における「NG」を「OK」に変更する。このように、ユーザが使用する紙に応じて組み合わせテーブル214を更新することにより、ユーザが使用可能なシートの種類と低減レベルと検査レベルとの組み合わせの数が増大し、ユーザビリティが向上する。
なお、第1実施形態から第5実施形態では、低減処理として、エンボス紙の凹凸に起因して生じる影を低減する処理が記載されているが、これに限定されるわけではない。例えば、地紋付きのシートに形成された画像の品質を検査する際に地紋を低減する処理が、低減処理として用いられてもよい。また、凹凸に起因して生じる影が地紋と称されてもよい。
<実施形態から導き出される技術思想>
[観点A1]
画像形成装置30は、シート上に画像を形成する画像形成ユニットの一例である。画像センサ52a、52bは、シートPが搬送される搬送方向において画像形成ユニットよりも下流に設けられ、画像形成ユニットから搬送されてくるシートP上の画像を読み取る読取ユニットの一例である。CPU201、301は、一つ以上のプロセッサの一例である。一つ以上のプロセッサは、読取ユニットがシートP上の画像を読み取った結果を表する画像データを生成してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像データに適用される画像加工処理の強度を設定してもよい。一つ以上のプロセッサは、リファレンスデータに対応する画像と画像加工処理が適用された画像データに対応する画像との一致度を判定閾値に基づいて判定する判定処理を行う。ここで、一致度を判定することは、たとえば、黒点を検知したり、位置ずれを検知したりすることに相当する。リファレンスデータは判定処理における判定の基準となる画像データである。判定閾値は、一つ以上のプロセッサにより設定される。上述されたように、検査レベルを設定することは判定閾値を設定することに相当する。
図6Aなど例示するように、一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度(例:低減レベル1)であり且つ判定閾値が第1の値(例:検査レベル1)である判定処理を行う。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定閾値が第1の値より小さい第2の値(例:検査レベル2)である判定処理を行わない。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度より大きい第2の強度(例:低減レベル2)であり且つ判定閾値が第1の値(例:検査レベル1)である判定処理を行う。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度(例:低減レベル2)であり且つ判定閾値が第2の値(例:検査レベル2)である判定処理を行わない。
[観点A2]
第1実施形態で例示されたように、観点A1に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は判定閾値を第2の値に設定することを禁止し且つ判定閾値を第1の値に設定することを許可しうる。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定された場合は判定閾値を第2の値に設定することを禁止し且つ判定閾値を第1の値に設定することを許可してもよい。
[観点A3]
観点A1またはA2に記載の画像形成システムは、画像加工処理の強度の設定及び判定閾値の設定の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は表示部における判定閾値の設定画面において第2の値を選択することを禁止し且つ設定画面において第1の値に設定することを許可してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定された場合は表示部における判定閾値の設定画面において第2の値を選択することを禁止し且つ設定画面において第1の値に設定することを許可してもよい。
[観点A4]
観点A3に記載の画像形成システムであって、第2の値を選択することを禁止することは、表示部における判定閾値の設定画面において第2の値に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A5]
第3実施形態で例示されたように、観点A1に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、判定閾値が第2の値に設定された場合は画像加工処理の強度を第1の強度及び第2の強度に設定することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、判定閾値が第1の値に設定された場合は画像加工処理の強度を第1の強度及び第2の強度に設定することを許可してもよい。
[観点A6]
観点A1またはA5に記載の画像形成システムであって、画像加工処理の強度の設定及び判定閾値の設定の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、判定閾値が第2の値に設定された場合は表示部における画像加工処理の強度の設定画面において第1の強度及び第2の強度を選択することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、判定閾値が第1の値に設定された場合は表示部における画像加工処理の強度の設定画面において第1の強度及び第2の強度を選択することを許可してもよい。
[観点A7]
観点A6に記載の画像形成システムであって、第1の強度及び第2の強度を選択することを禁止することは、表示部における判定閾値の設定画面において第1の強度及び第2の強度に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A8]
第4実施形態が例示するように、観点A1に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、判定処理を開始する指示を受信するように構成されていてもよい。一つ以上のプロセッサは、指示を受信すると、シートP上の画像を読み取るように読取ユニットを制御し且つ判定処理を行ってもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は判定処理を開始することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定閾値が第1の値に設定された場合は判定処理を開始することを許可してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は判定処理を開始することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定され且つ判定閾値が第1の値に設定された場合は判定処理を開始することを許可してもよい。
[観点A9]
観点A8に記載の画像形成システムであって、指示の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は表示部において指示を入力することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定閾値が第1の値に設定された場合は表示部において指示を入力することを許可してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は表示部において指示を入力することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度に設定され且つ判定閾値が第1の値に設定された場合は表示部において指示を入力することを許可してもよい。
[観点A10]
観点A9に記載の画像形成システムであって、指示を入力することを禁止することは、表示部における指示を入力するボタンをグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A11]
観点A8からA10のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有してもよい。通知部は、画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は画像加工処理の強度及び判定閾値の少なくとも一方の変更を促す通知を行ってもよい。通知部は、画像加工処理の強度が第2の強度に設定され且つ判定閾値が第2の値に設定された場合は画像加工処理の強度及び判定閾値の少なくとも一方の変更を促す通知を行ってもよい。
[観点A12]
観点A1からA11のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、シートPの種類に関する情報を受信するように構成されてもよい。一つ以上のプロセッサは、シートPが第1の種類のシートPである場合は画像加工処理の強度及び判定閾値の設定を行い、シートPが第2の種類のシートPである場合は画像加工処理の強度及び判定閾値の設定を行わない。
[観点A13]
観点A12に記載の画像形成システムであって、第2の種類のシートPは、表面に凹凸があるエンボス紙であってもよい。
[観点A14]
観点A1からA13のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、読取ユニットは、光を出射する光源(例:発光ダイオード)と、光源から出射され且つシートPによって反射された光を受光する読取センサと、を有してもよい。画像データは、読取センサがシートP上の画像を読み取った結果を表す。画像加工処理は、画像データの値が閾値よりも小さい画像データの値を所定値に変更する処理であってもよい。画像加工処理の強度が第1の強度である場合における閾値は、画像加工処理の強度が第2の強度である場合における閾値よりも小さい。
[観点A15]
第2実施形態が例示するように、観点A1からA14のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。一つ以上のプロセッサは、画像データに対応する画像のうち判定処理の対象となるエリアの設定、エリアにおける画像加工処理の強度の設定及びエリアにおける判定閾値の設定を受け付けるように構成されてもよい。一つ以上のプロセッサは、設定されたエリア内の画像に対して設定された強度の画像加工処理を適用してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理が適用されたエリア内の画像に対して設定された判定閾値に基づいて判定処理を実行してもよい。
[観点A16]
観点A1からA15のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、リファレンスデータは、画像形成ユニットによって画像が形成されたシートPを読取ユニットが読み取ることによって得られた画像データであってもよい。
[観点A17]
観点A16に記載の画像形成システムであって、設定された画像加工処理の強度が適用されたリファレンスデータに対応する画像が表示される表示部をさらに有してもよい。
[観点A18]
観点A1からA17のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、リファレンスデータは、画像形成システムの外部のホストコンピュータから送信される画像データであってもよい。
[観点A19]
一つ以上のプロセッサは、判定処理において、リファレンスデータに対応する画像と画像加工処理が適用された画像データに対応する画像との間の距離が判定閾値としての判定距離よりも小さいか否かを判定しうる。
[観点A20]
観点A19に記載の画像形成システムでは、さらに次のものが設けられうる。(1)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、距離が判定距離よりも小さいと判定されたシートPが積載される第1の排出積載部。(2)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、距離が判定距離よりも大きいと判定されたシートPが積載される第2の排出積載部。
[観点A21]
一つ以上のプロセッサは、判定処理において、リファレンスデータに対応する画像には無く且つ画像加工処理が適用された画像データに対応する画像に有るノイズ画像の大きさが判定閾値としての判定サイズよりも小さいか否かを判定してもよい。
[観点A22]
観点A21に記載の画像形成システムであって、さらに次のものが設けられうる。(1)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、ノイズ画像の大きさが判定サイズよりも小さいと判定されたシートPが積載される第1の排出積載部。(2)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、ノイズ画像の大きさが判定サイズよりも大きいと判定されたシートPが積載される第2の排出積載部。
[観点A23]
第1から第4実施形態で例示されたように、CPU201,301は、一つ以上のプロセッサの一例である。一つ以上のプロセッサは、読取ユニットがシートP上の画像を読み取った結果を表する画像データを生成し、画像データに適用される画像加工処理の強度を設定してもよい。一つ以上のプロセッサは、リファレンスデータに対応する画像と画像加工処理が適用された画像データに対応する画像との第1の一致度を第1の判定閾値に基づいて判定する第1の判定処理を行う。一つ以上のプロセッサは、リファレンスデータに対応する画像と画像加工処理が適用された画像データに対応する画像との第2の一致度を第2の判定閾値に基づいて判定する第2の判定処理を行う。リファレンスデータは第1の判定処理及び第2の判定処理における判定の基準となる画像データである。一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理及び第2の判定処理における判定のレベルを示す判定レベルを設定する。ここで、判定レベルが第1の判定レベルである場合は、第1の判定閾値は第1の値であり、第2の判定閾値は第3の値である。判定レベルが第2の判定レベルである場合は、第1の判定閾値は第1の値より小さい第2の値であり、第2の判定閾値は第3の値より小さい第4の値である。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定レベルが第1の判定レベルである第1の判定処理を行わず、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定レベルが第2の判定レベルである第2の判定処理を行う。たとえば、図6Aおよび図6Bが例示するように、検査レベル”2”且つ低減レベル”2”においては、黒点検知は禁止されるが、位置ずれ検知は許可される。
[観点A24]
観点A23に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度より大きい第2の強度であり且つ判定レベルが第1の判定レベルである第1の判定処理を行いうる。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第2の強度であり且つ判定レベルが第1の判定レベルである第2の判定処理を行ってもよい。たとえば、低減レベル“3”且つ検査レベル”2”では、黒点検知と位置ずれ検知との両方が許可される。
[観点A25]
観点A23またはA24に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定レベルが第2の判定レベルである第1の判定処理を行わない。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ判定レベルが第2の判定レベルである第2の判定処理を行わなくてもよい。たとえば、低減レベル”2”且つ検査レベル“3”では、黒点検知と位置ずれ検知との両方が禁止される。
[観点A26]
観点A23からA25のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は、判定レベルを第1の判定レベルに設定することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は、判定レベルを第1の判定レベルに設定することを許可してもよい。
[観点A27]
観点A23からA26のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、画像加工処理の強度の設定及び判定レベルの設定の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は表示部における判定レベルの設定画面において第1の判定レベルを選択することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定された場合は表示部における判定レベルの設定画面において第1の判定レベルを選択することを許可してもよい。
[観点A28]
観点A27に記載の画像形成システムであって、第1の判定レベルを選択することを禁止することは、表示部に表示される判定レベルの設定画面において第1の判定レベルに対応する選択肢をグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A29]
観点A23に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は画像加工処理の強度を第1の強度に設定することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は画像加工処理の強度を第1の強度に設定することを許可してもよい。
[観点A30]
観点A23またはA29に記載の画像形成システムであって、画像加工処理の強度の設定及び判定レベルの設定の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は表示部における画像加工処理の強度の設定画面において第1の強度を選択することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は表示部における画像加工処理の強度の設定画面において第1の強度を選択することを許可してもよい。
[観点A31]
観点A30に記載の画像形成システムであって、第1の強度を選択することを禁止することは、表示部における判定レベルの設定画面において第1の強度に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A32]
第4実施形態で例示されたように、観点A23に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは判定ジョブを開始する指示を受信するように構成されていてもよい。一つ以上のプロセッサは、指示を受信すると、シートPに画像を形成するように画像形成ユニットを制御し且つシートP上の画像を読み取るように読取ユニットを制御し且つ第1の判定処理または第2の判定処理を行う。一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は判定ジョブを開始することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は判定ジョブを開始することを許可してもよい。
[観点A33]
観点A32に記載の画像形成システムであって、指示の入力を受け付ける画面を表示する表示部をさらに有してもよい。一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は表示部において指示を入力することを禁止してもよい。一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は表示部において指示を入力することを許可してもよい。
[観点A34]
観点A33に記載の画像形成システムであって、指示を入力することを禁止することは、表示部における指示を入力するボタンをグレーアウトすることに対応してもよい。
[観点A35]
観点A32からA34のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、ユーザに情報を通知する通知部をさらに有してもよい。通知部は、第1の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は画像加工処理の強度及び判定レベルの少なくとも一方の変更を促す通知を行う。通知部は、第2の判定処理において画像加工処理の強度が第1の強度に設定され且つ判定レベルが第1の判定レベルに設定された場合は画像加工処理の強度及び判定レベルの少なくとも一方の変更を促す通知を行う。
[観点A36]
観点A23からA35のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、一つ以上のプロセッサは、シートPの種類に関する情報を受信するように構成されていてもよい。一つ以上のプロセッサは、シートPが第1の種類のシートPである場合は画像加工処理の強度及び判定レベルの設定を行い、シートPが第2の種類のシートPである場合は画像加工処理の強度及び判定レベルの設定を行わない。
[観点A37]
観点A36に記載の画像形成システムであって、第2の種類のシートPは、表面に凹凸があるエンボス紙である。
[観点A38]
観点A24に記載の画像形成システムであって、読取ユニットは、光を出射する光源(例:発光ダイオード)と、光源から出射され且つシートPによって反射された光を受光する読取センサと、を有してもよい。画像データは、読取センサがシートP上の画像を読み取った結果を表す。画像加工処理は、画像データの値が閾値よりも小さい画像データの値を所定値に変更する処理であってもよい。画像加工処理の強度が第1の強度である場合における閾値は、画像加工処理の強度が第2の強度である場合における閾値よりも小さい。
[観点A39]
観点A38に記載の画像形成システムであって、画像加工処理は、シートPの表面に存在する凹凸を読み取ることで画像データに対応する画像に生じる地紋を低減する処理であってもよい。
[観点A40]
第2実施形態で例示されたように、一つ以上のプロセッサは、画像データに対応する画像のうち判定の対象となるエリアの設定、エリアにおける画像加工処理の強度の設定及びエリアにおける判定レベルの設定を受け付けてもよい。一つ以上のプロセッサは、設定されたエリア内の画像に対して設定された強度の画像加工処理を適用してもよい。一つ以上のプロセッサは、画像加工処理が適用されたエリア内の画像に対して設定された判定レベルに基づいて判定を実行してもよい。
[観点A41]
観点A23からA40のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、リファレンスデータは、画像形成ユニットによって画像が形成されたシートPを読取ユニットが読み取ることによって得られた画像データであってもよい。
[観点A42]
観点A40に記載の画像形成システムであって、設定された画像加工処理の強度が適用されたリファレンスデータに対応する画像が表示される表示部をさらに有してもよい。
[観点A43]
観点A23からA42のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、リファレンスデータは、画像形成システムの外部のホストコンピュータから送信される画像データであってもよい。
[観点A44]
一つ以上のプロセッサは、第2の判定処理において、リファレンスデータに対応する画像と画像加工処理が適用された画像データに対応する画像との間の距離が第2の判定閾値としての判定距離よりも小さいか否かを判定してもよい。
[観点A45]
観点A44に記載の画像形成システムには次のものが設けられてもよい。(1)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、距離が判定距離よりも小さいと判定されたシートPが積載される第1の排出積載部。(2)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、距離が判定距離よりも大きいと判定されたシートPが積載される第2の排出積載部。
[観点A46]
一つ以上のプロセッサは、第1の判定処理において、リファレンスデータに対応する画像には無く且つ画像加工処理が適用された画像データに対応する画像に有るノイズ画像の大きさが第1の判定閾値としての判定サイズよりも小さいか否かを判定してもよい。
[観点A47]
観点A46に記載の画像形成システムには次のものが設けられてもよい。(1)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、ノイズ画像の大きさが判定サイズよりも小さいと判定されたシートPが積載される第1の排出積載部。(2)搬送方向において読取ユニットよりも下流に設けられ、ノイズ画像の大きさが判定サイズよりも大きいと判定されたシートPが積載される第2の排出積載部。
[観点B1]
画像形成装置30は、シートPに画像を形成する画像形成ユニットの一例である。画像形成方式は、電子写真方式、インクジェット記録方式、熱転写方式などのいずれであってもよい。画像センサ52a、52bは、画像が形成されたシートPを読み取って検査画像データを生成する読取ユニットの一例である。加工部303は、加工レベルにしたがった画像加工処理を検査画像データに適用する加工ユニットの一例である。検査部302は、検査レベルにしたがった画像検査を、画像加工処理を適用された検査画像データに対して実行することで画像の品質が合格かどうかを判定する画像検査ユニットとして機能する。設定部202および検査設定UI410は、シートの種別と、検査画像データに適用される画像加工処理の強度を示す予め設定された加工レベルと、画像検査の検査内容と、画像検査の厳しさを示す検査レベルの指定を受け付ける受付ユニットの一例である。設定部202は、加工レベル(例:低減レベル)と検査レベルとの組み合わせがシートの種別および検査内容(例:位置ずれ検知)に対して推奨される組み合わせかどうかを判定する判定ユニットの一例である。加工レベルとは、検査画像データに適用される画像加工処理(例:低減処理)の強度を示す予め設定されたレベルである。検査レベルとは、画像検査の厳しさを示す予め設定されたレベルである。設定部202および検査制御部207は、受付ユニットにより受け付けられたシートの種別および検査内容に対して、加工レベルと検査レベルの組み合わせの指定を制限する制限ユニットとして機能する。これにより、ユーザによる適切な画像検査の実行が補助される。
[観点B2~B4]
設定部202は、受付ユニットにより受け付けられたシートの種別および検査内容に対して推奨されない加工レベルと検査レベルの組み合わせの指定の受け付けを禁止してもよい。たとえば、受付ユニットは、加工レベルと検査レベルの指定の入力を受け付けるユーザインタフェース(例:低減レベルメニュー414a、検査レベルメニュー418a)を有してもよい。設定部202は、ユーザインタフェースを操作不可能に制御することで、推奨されない加工レベルと検査レベルの組み合わせの指定の受け付けを禁止してもよい。図7B、図8B、図14B、および図15Bが例示するように、ユーザインタフェースを操作不可能に制御することは、ユーザインタフェースをグレーアウトすることを含んでもよい。
[観点B5]
CPU201(設定部202および検査制御部207)などは、画像形成ユニットおよび画像検査ユニットを制御する制御ユニットの一例である。CPU201は、加工レベルと検査レベルの組み合わせが推奨される組み合わせでない場合に、画像検査ユニットの画像検査のための画像形成ユニットによる画像の形成を許可しない。CPU201は、加工レベルと検査レベルとの組み合わせがシートの種別に対して推奨される組み合わせである場合に、画像検査ユニットの画像検査のための画像形成ユニットによる画像の形成を許可する。これにより誤判定が減少し、トナーおよびシートPが節約されるであろう。さらに、歩留まり率が改善するであろう。
[観点B6、B7]
画像加工処理は、検査画像データにおいてシートPの表面の影響(例:影)を低減する低減処理であってもよい。とりわけ、低減処理は、シートPの表面に存在する凹凸を読み取ることで検査画像データに生じる影を低減する処理であってもよい。
[観点B8]
判定ユニット(設定部202)は、シートPの種別に紐づけられている判定条件に基づき加工レベルと検査レベルとの組み合わせがシートPの種別に対して推奨される組み合わせかどうかを判定してもよい。図6Aおよび図6Bに関連して説明されたように、組み合わせテーブル214は、判定条件の一例である。
[観点B9-B11]
歩留まり演算部206は、画像検査の結果に基づき歩留まり率を取得する取得ユニットとして機能する。更新部250は、歩留まり率に応じて判定条件を更新する更新ユニットとして機能する。更新ユニット(例:更新部250)は、歩留まり率が高いほど、推奨される組み合わせの範囲が広がるように、判定条件を更新してもよい。これにより、歩留まり率がさらに改善されるようになろう。メモリ210は、シートPの種別ごとに判定条件(例:組み合わせテーブル214)を記憶する記憶ユニットとして機能してもよい。
[観点B12]
図4Bを用いて説明されたように、画像検査ユニット(例:CPU301)は、検査画像データのうち予め設定された検査エリア内の画像について画像検査を実行してもよい。これにより、検査エリアが限定されるため、シートPの表面性が画像検査に及ぼす影響がさらに低減されるであろう。
[観点B13~B15]
画像検査ユニット(例:CPU301)は、合格基準となる基準画像データ(リファレンスデータ211)と検査画像データとを対比することで画像の品質が合格かどうかを判定してもよい。基準画像データを利用することは必須ではないが、基準画像データを用いれば、原稿に対するシートP上での画像の再現性を評価しやすくなりであろう。画像検査ユニット(例:CPU301)は、基準画像データと検査画像データとの差分と閾値とに基づき画像の品質が合格かどうかを判定してもよい。閾値は検査レベルに応じて設定されてもよい。
[観点B16]
加工レベルと検査レベルとの組み合わせがシートPの種別および検査内容に対して推奨される組み合わせでない場合がある。この場合に、設定部202は、加工レベルと検査レベルとの組み合わせを変更する変更ユニットとして機能する。このように、本実施形態によれば、シートPの種別に応じて加工レベルと検査レベルとが変更されるため、多種多様なシートPについて画像検査が実行可能となる。従来は、検査対象から除外される種別のシートPが存在したが、本実施形態であれば、そのような種別のシートPについても検査を実行可能となる。
図4Bなどが例示するように、表示装置21は、複数の検査レベルを選択候補として表示する表示ユニットとして機能する。受付部204および入力装置22は、表示ユニットに表示される複数の検査レベルのうちの一つの検査レベルの指定を受け付ける受付ユニットとして機能する。変更ユニット(例:設定部202)は、受付ユニットにより受付された一つの検査レベルを、組み合わせを構成する検査レベルに変更(設定または採用)する。これにより、ユーザは、容易に検査レベルを選択できるようになろう。変更ユニット(例:設定部202)は、推奨される組み合わせを構成しない検査レベルへの変更を禁止してもよい。これにより、ユーザは、歩留まり率を低下させるような誤った検査レベルを避けることが可能となろう。
図4Bなどが例示するように、表示装置21は、複数の加工レベルを選択候補として表示する表示ユニットとして機能する。受付部204および入力装置22は、表示ユニットに表示される複数の加工レベルのうちの一つの加工レベルの指定を受け付ける受付ユニットとして機能する。変更ユニット(例:設定部202)は、受付ユニットにより受付された一つの加工レベルを、組み合わせを構成する加工レベルに変更(設定または採用)してもよい。これにより、ユーザは、容易に加工レベルを選択できるようになろう。変更ユニット(例:設定部202)は、推奨される組み合わせを構成しない加工レベルへの変更を禁止してもよい。これにより、ユーザは、歩留まり率を低下させるような誤った加工レベルを避けることが可能となろう。
[観点B17~B19]
CPU201は、加工レベルと検査レベルとの組み合わせが受付ユニットにより受け付けられたシートの種別および検査内容に対して推奨される組み合わせでない場合に、警告情報を出力してもよい。図16が例示するように、CPU201は、警告情報を出力し、かつ、画像検査のための画像形成ユニットによる画像形成を禁止してもよい。図17が示すように、CPU201は、警告情報を出力し、かつ、画像検査のための画像形成ユニットによる画像形成を許容してもよい。
[観点B20]
加工レベルと検査レベルとの組み合わせが受付ユニットにより受け付けられたシートPの種別および検査内容に対して推奨される組み合わせでない場合がある。この場合に、表示装置21は、加工レベルと検査レベルとの組み合わせを変更するよう促すメッセージを出力する出力ユニットとして機能してもよい。これにより、ユーザは、現在の組み合わせが非推奨の組み合わせであることを容易に理解できるであろう。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
30:画像形成装置、52a:画像センサ、201、301:CPU

Claims (47)

  1. 画像形成システムであって、
    シート上に画像を形成する画像形成ユニットと、
    前記シートが搬送される搬送方向において前記画像形成ユニットよりも下流に設けられ、前記画像形成ユニットから搬送されてくる前記シート上の画像を読み取る読取ユニットと、
    一つ以上のプロセッサと、を有し、前記一つ以上のプロセッサは、
    前記読取ユニットが前記シート上の画像を読み取った結果を表する画像データを生成し、
    前記画像データに適用される画像加工処理の強度を設定し、
    リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との一致度を判定閾値に基づいて判定する判定処理を行い、
    前記リファレンスデータは前記判定処理における判定の基準となる画像データであり、前記判定閾値は、前記一つ以上のプロセッサにより設定され、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ前記判定閾値が第1の値である前記判定処理を行い、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度であり且つ前記判定閾値が前記第1の値より小さい第2の値である前記判定処理を行わず、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度より大きい第2の強度であり且つ前記判定閾値が前記第1の値である前記判定処理を行い、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度であり且つ前記判定閾値が前記第2の値である前記判定処理を行わないことを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は前記判定閾値を前記第2の値に設定することを禁止し且つ前記判定閾値を前記第1の値に設定することを許可し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定された場合は前記判定閾値を前記第2の値に設定することを禁止し且つ前記判定閾値を前記第1の値に設定することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成システムであって、
    前記画像加工処理の強度の設定及び前記判定閾値の設定の入力を受け付ける画面を表示する第1の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は前記第1の表示部における前記判定閾値の設定画面において前記第2の値を選択することを禁止し且つ前記設定画面において前記第1の値に設定することを許可し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定された場合は前記第1の表示部における前記判定閾値の設定画面において前記第2の値を選択することを禁止し且つ前記設定画面において前記第1の値に設定することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項3に記載の画像形成システムであって、
    前記第2の値を選択することを禁止することは、前記第1の表示部における前記判定閾値の設定画面において前記第2の値に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項1に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記画像加工処理の強度を前記第1の強度及び前記第2の強度に設定することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記画像加工処理の強度を前記第1の強度及び前記第2の強度に設定することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項1または請求項5に記載の画像形成システムであって、
    前記画像加工処理の強度の設定及び前記判定閾値の設定の入力を受け付ける画面を表示する第2の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記第2の表示部における前記画像加工処理の強度の設定画面において前記第1の強度及び前記第2の強度を選択することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記第2の表示部における前記画像加工処理の強度の設定画面において前記第1の強度及び前記第2の強度を選択することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項6に記載の画像形成システムであって、
    前記第1の強度及び前記第2の強度を選択することを禁止することは、前記第2の表示部における前記判定閾値の設定画面において前記第1の強度及び前記第2の強度に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項1に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定処理を開始する指示を受信するように構成されており、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記指示を受信すると、前記シート上の画像を読み取るように前記読取ユニットを制御し且つ前記判定処理を行い、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記判定処理を開始することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記判定処理を開始することを許可し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記判定処理を開始することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記判定処理を開始することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項8に記載の画像形成システムであって、
    前記指示の入力を受け付ける画面を表示する第3の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを許可し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第1の値に設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項9に記載の画像形成システムであって、
    前記指示を入力することを禁止することは、前記第3の表示部における前記指示を入力するボタンをグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、
    前記通知部は、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定閾値の少なくとも一方の変更を促す通知を行い、
    前記通知部は、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度に設定され且つ前記判定閾値が前記第2の値に設定された場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定閾値の少なくとも一方の変更を促す通知を行うことを特徴とする画像形成システム。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記シートの種類に関する情報を受信するように構成されており、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記シートが第1の種類のシートである場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定閾値の設定を行い、前記シートが第2の種類のシートである場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定閾値の設定を行わないことを特徴とする画像形成システム。
  13. 請求項12に記載の画像形成システムであって、
    前記第2の種類のシートは、表面に凹凸があるエンボス紙であることを特徴とする画像形成システム。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記読取ユニットは、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射され且つ前記シートによって反射された光を受光する読取センサと、を有し、
    前記画像データは、前記読取センサが前記シート上の画像を読み取った結果を表し、
    前記画像加工処理は、前記画像データの値が閾値よりも小さい画像データの値を所定値に変更する処理であり、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度である場合における前記閾値は、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度である場合における前記閾値よりも小さいことを特徴とする画像形成システム。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像データに対応する画像のうち前記判定処理の対象となるエリアの設定、前記エリアにおける前記画像加工処理の強度の設定及び前記エリアにおける前記判定閾値の設定を受け付け、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記設定されたエリア内の画像に対して前記設定された強度の前記画像加工処理を適用し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理が適用された前記エリア内の画像に対して前記設定された判定閾値に基づいて前記判定処理を実行することを特徴とする画像形成システム。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記リファレンスデータは、前記画像形成ユニットによって画像が形成されたシートを前記読取ユニットが読み取ることによって得られた画像データであることを特徴とする画像形成システム。
  17. 請求項16に記載の画像形成システムであって、
    設定された前記画像加工処理の強度が適用された前記リファレンスデータに対応する画像が表示される第4の表示部をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
  18. 請求項1から17のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記リファレンスデータは、前記画像形成システムの外部のホストコンピュータから送信される画像データであることを特徴とする画像形成システム。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定処理において、前記リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との間の距離が前記判定閾値としての判定距離よりも小さいか否かを判定することを特徴とする画像形成システム。
  20. 請求項19に記載の画像形成システムであって、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記距離が前記判定距離よりも小さいと判定された前記シートが積載される第1の排出積載部と、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記距離が前記判定距離よりも大きいと判定された前記シートが積載される第2の排出積載部と、をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記判定処理において、前記リファレンスデータに対応する画像には無く且つ前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像に有るノイズ画像の大きさが前記判定閾値としての判定サイズよりも小さいか否かを判定することを特徴とする画像形成システム。
  22. 請求項21に記載の画像形成システムであって、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記ノイズ画像の大きさが前記判定サイズよりも小さいと判定された前記シートが積載される第1の排出積載部と、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記ノイズ画像の大きさが前記判定サイズよりも大きいと判定された前記シートが積載される第2の排出積載部と、をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
  23. 画像形成システムであって、
    シート上に画像を形成する画像形成ユニットと、
    前記シートが搬送される搬送方向において前記画像形成ユニットよりも下流に設けられ、前記画像形成ユニットから搬送されてくる前記シート上の画像を読み取る読取ユニットと、
    一つ以上のプロセッサと、を有し、前記一つ以上のプロセッサは、
    前記読取ユニットが前記シート上の画像を読み取った結果を表する画像データを生成し、
    前記画像データに適用される画像加工処理の強度を設定し、
    リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との第1の一致度を第1の判定閾値に基づいて判定する第1の判定処理を行い、
    前記リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との第2の一致度を第2の判定閾値に基づいて判定する第2の判定処理を行い、
    前記リファレンスデータは前記第1の判定処理及び前記第2の判定処理における判定の基準となる画像データであり、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理及び前記第2の判定処理における判定のレベルを示す判定レベルを設定し、
    前記判定レベルが第1の判定レベルである場合は前記第1の判定閾値は第1の値であり、前記第2の判定閾値は第3の値であり、前記判定レベルが第2の判定レベルである場合は前記第1の判定閾値は前記第1の値より小さい第2の値であり前記第2の判定閾値は前記第3の値より小さい第4の値であり、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が第1の強度であり且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルである前記第1の判定処理を行わず、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度であり且つ前記判定レベルが前記第2の判定レベルである前記第2の判定処理を行うことを特徴とする画像形成システム。
  24. 請求項23に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度より大きい第2の強度であり且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルである前記第1の判定処理を行い、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度であり且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルである前記第2の判定処理を行うことを特徴とする画像形成システム。
  25. 請求項23または請求項24に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度であり且つ前記判定レベルが前記第2の判定レベルである前記第1の判定処理を行わず、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度であり且つ前記判定レベルが前記第2の判定レベルである前記第2の判定処理を行わないことを特徴とする画像形成システム。
  26. 請求項23から25のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は、前記判定レベルを前記第1の判定レベルに設定することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は、前記判定レベルを前記第1の判定レベルに設定することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  27. 請求項23から26のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記画像加工処理の強度の設定及び前記判定レベルの設定の入力を受け付ける画面を表示する第1の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は前記第1の表示部における前記判定レベルの設定画面において前記第1の判定レベルを選択することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定された場合は前記第1の表示部における前記判定レベルの設定画面において前記第1の判定レベルを選択することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  28. 請求項27に記載の画像形成システムであって、
    前記第1の判定レベルを選択することを禁止することは、前記第1の表示部に表示される前記判定レベルの設定画面において前記第1の判定レベルに対応する選択肢をグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  29. 請求項23に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記画像加工処理の強度を前記第1の強度に設定することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記画像加工処理の強度を前記第1の強度に設定することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  30. 請求項23または請求項29に記載の画像形成システムであって、
    前記画像加工処理の強度の設定及び前記判定レベルの設定の入力を受け付ける画面を表示する第2の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記第2の表示部における前記画像加工処理の強度の設定画面において前記第1の強度を選択することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記第2の表示部における前記画像加工処理の強度の設定画面において前記第1の強度を選択することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  31. 請求項30に記載の画像形成システムであって、
    前記第1の強度を選択することを禁止することは、前記第2の表示部における前記判定レベルの設定画面において前記第1の強度に対応する選択肢をグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  32. 請求項23に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは判定ジョブを開始する指示を受信するように構成されており、前記一つ以上のプロセッサは、前記指示を受信すると、前記シートに画像を形成するように前記画像形成ユニットを制御し且つ前記シート上の画像を読み取るように前記読取ユニットを制御し且つ前記第1の判定処理または前記第2の判定処理を行い、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記判定ジョブを開始することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記判定ジョブを開始することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  33. 請求項32に記載の画像形成システムであって、
    前記指示の入力を受け付ける画面を表示する第3の表示部をさらに有し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを禁止し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記第3の表示部において前記指示を入力することを許可することを特徴とする画像形成システム。
  34. 請求項33に記載の画像形成システムであって、
    前記指示を入力することを禁止することは、前記第3の表示部における前記指示を入力するボタンをグレーアウトすることに対応することを特徴とする画像形成システム。
  35. 請求項32から34のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    ユーザに情報を通知する通知部をさらに有し、
    前記通知部は、前記第1の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定レベルの少なくとも一方の変更を促す通知を行い、
    前記通知部は、前記第2の判定処理において前記画像加工処理の強度が前記第1の強度に設定され且つ前記判定レベルが前記第1の判定レベルに設定された場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定レベルの少なくとも一方の変更を促す通知を行うことを特徴とする画像形成システム。
  36. 請求項23から35のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記シートの種類に関する情報を受信するように構成されており、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記シートが第1の種類のシートである場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定レベルの設定を行い、前記シートが第2の種類のシートである場合は前記画像加工処理の強度及び前記判定レベルの設定を行わないことを特徴とする画像形成システム。
  37. 請求項36に記載の画像形成システムであって、
    前記第2の種類のシートは、表面に凹凸があるエンボス紙であることを特徴とする画像形成システム。
  38. 請求項24に記載の画像形成システムであって、
    前記読取ユニットは、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射され且つ前記シートによって反射された光を受光する読取センサと、を有し、
    前記画像データは、前記読取センサが前記シート上の画像を読み取った結果を表し、
    前記画像加工処理は、前記画像データの値が閾値よりも小さい画像データの値を所定値に変更する処理であり、前記画像加工処理の強度が前記第1の強度である場合における前記閾値は、前記画像加工処理の強度が前記第2の強度である場合における前記閾値よりも小さいことを特徴とする画像形成システム。
  39. 請求項38に記載の画像形成システムであって、
    前記画像加工処理は、前記シートの表面に存在する凹凸を読み取ることで前記画像データに対応する画像に生じる地紋を低減する処理であることを特徴とする画像形成システム。
  40. 請求項23から39のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像データに対応する画像のうち前記判定の対象となるエリアの設定、前記エリアにおける前記画像加工処理の強度の設定及び前記エリアにおける前記判定レベルの設定を受け付け、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記設定されたエリア内の画像に対して前記設定された強度の前記画像加工処理を適用し、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記画像加工処理が適用された前記エリア内の画像に対して前記設定された判定レベルに基づいて前記判定を実行することを特徴とする画像形成システム。
  41. 請求項23から40のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記リファレンスデータは、前記画像形成ユニットによって画像が形成されたシートを前記読取ユニットが読み取ることによって得られた画像データであることを特徴とする画像形成システム。
  42. 請求項40に記載の画像形成システムであって、
    設定された前記画像加工処理の強度が適用された前記リファレンスデータに対応する画像が表示される第4の表示部をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
  43. 請求項23から42のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記リファレンスデータは、前記画像形成システムの外部のホストコンピュータから送信される画像データであることを特徴とする画像形成システム。
  44. 請求項23から43のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2の判定処理において、前記リファレンスデータに対応する画像と前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像との間の距離が前記第2の判定閾値としての判定距離よりも小さいか否かを判定することを特徴とする画像形成システム。
  45. 請求項44に記載の画像形成システムであって、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記距離が前記判定距離よりも小さいと判定された前記シートが積載される第1の排出積載部と、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記距離が前記判定距離よりも大きいと判定された前記シートが積載される第2の排出積載部と、をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
  46. 請求項23から45のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第1の判定処理において、前記リファレンスデータに対応する画像には無く且つ前記画像加工処理が適用された前記画像データに対応する画像に有るノイズ画像の大きさが前記第1の判定閾値としての判定サイズよりも小さいか否かを判定することを特徴とする画像形成システム。
  47. 請求項46に記載の画像形成システムであって、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記ノイズ画像の大きさが前記判定サイズよりも小さいと判定された前記シートが積載される第1の排出積載部と、
    前記搬送方向において前記読取ユニットよりも下流に設けられ、前記ノイズ画像の大きさが前記判定サイズよりも大きいと判定された前記シートが積載される第2の排出積載部と、をさらに有することを特徴とする画像形成システム。
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