JP2022169903A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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圭吾 野村
Keigo Nomura
将史 渡邉
Masashi Watanabe
政道 名和
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Abstract

【課題】電動機の動作を制御する制御装置において、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制する。【解決手段】補正部12は、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になるとフラグをオンし、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1より小さい弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなるとフラグをオフし、フラグがオンである場合で、かつ、負のd軸電流指令値Id*が増加していない場合で、かつ、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である場合、補正後の負のd軸電流指令値Id*´を一定値に保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機の動作を制御する制御装置に関する。
電動機の制御装置として、電圧指令値が電圧飽和判定閾値より小さい場合、d軸電流指令値として予め決められた値を出力することで通常制御を行い、電圧指令値が電圧飽和判定閾値以上になると、負のd軸電流指令値を出力することで弱め界磁制御を行うものがある。関連する技術として、特許文献1がある。
しかしながら、上記制御装置では、電動機に流れる電流が比較的大きい高負荷状態が継続していると、弱め界磁制御により一時的に電圧飽和が解消され電圧指令値が低下しても、通常制御に戻るとすぐに電圧指令値が上昇するため、電圧指令値が電圧飽和判定閾値付近で変動し通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じるおそれがある。通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じると、電動機の効率が低下したり、電動機が発熱したり、電動機の負荷変動に対する応答性が低下したりするおそれがある。
特開2013-141345号公報
本発明の一側面に係る目的は、電動機の制御装置において、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することである。
本発明に係る一つの形態である電動機の制御装置は、搬送波の電圧値と第1の電圧指令値との比較結果により電動機を駆動させるインバータ回路と、前記電動機に流れる電流をd軸電流及びq軸電流に変換する電流変換部と、d軸電流指令値及びq軸電流指令値を出力する電流指令値出力部と、前記電流指令値出力部から出力されるd軸電流指令値を補正する補正部と、前記d軸電流と前記補正部から出力される補正後のd軸電流指令値との差が小さくなるようにd軸電圧指令値を算出するとともに前記q軸電流と前記q軸電流指令値との差が小さくなるようにq軸電圧指令値を算出する電圧指令値算出部と、前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値を前記第1の電圧指令値に変換する電圧指令値変換部とを備える。
前記補正部は、少なくとも前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値により求められる第2の電圧指令値が第1の閾値以上になると、弱め界磁制御中か否かを判断するためのフラグをオンし、前記第2の電圧指令値が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さくなると前記フラグをオフし、前記フラグがオフである場合、または、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加している場合、前記電流指令値出力部から出力されるd軸電流指令値を前記補正後のd軸電流指令値として出力し、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加していない場合で、かつ、前記第2の電圧指令値が前記第2の閾値以上である場合、前回の制御タイミングにおいて前記補正部から出力した負のd軸電流指令値と同じ負のd軸電流指令値または前回の制御タイミングにおいて前記補正部から出力した負のd軸電流指令値と所定値異なる負のd軸電流指令値を前記補正後の負のd軸電流指令値として出力する。
これにより、第2の電圧指令値が第1の閾値以上になった後に第2の閾値より小さくなるまでの間において補正後のd軸電流指令値の増減を緩慢にさせることができるため、弱め界磁制御の開始から終了までの範囲にヒステリシス特性をもたせることができ、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することができる。
また、前記第2の電圧指令値は、前記インバータ回路の電源の電圧、前記d軸電圧指令値、及び前記q軸電圧指令値を用いて計算される電圧飽和量としてもよい。
また、前記補正部は、前記フラグがオフである場合、または、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加している場合、前記d軸電流指令値を求めるときのフィードバックゲインを所定ゲインより大きくし、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加していない場合で、かつ、前記第2の電圧指令値が前記第2の閾値以上である場合、前記フィードバックゲインを前記所定ゲインより小さくする。
これにより、第2の電圧指令値が第1の閾値以上になった後に第2の閾値より小さくなるまでの間において補正後のd軸電流指令値の増減をさらに緩慢にさせることができるため、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることをさらに抑制することができる。
また、前記電流指令値出力部は、前記電源の電圧に定数を乗算することで弱め界磁制御を開始するときに前記電動機にかかる電圧を求め、その求めた電圧と前記電圧指令値との差を前記電圧飽和量とするように構成してもよい。
このように、演算により電圧飽和量を求める構成であるため、電圧指令値と電源の電圧と電圧飽和量とが対応付けられているマップにより電圧飽和量を求める構成に比べて、そのマップを作成するための工数を削減することができる。また、電動機の特性の変化に応じて定数のみを変更すればよく、マップ内の値をすべて変更する必要がないため、電動機の特性変化に伴う工数を削減することができる。
本発明によれば、電動機の動作を制御する制御装置において、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することができる。
実施形態の電動機の制御装置の一例を示す図である。 電流指令値出力部の一例を示す図である。 補正部の動作の一例を示すフローチャートである。 時間経過に伴う電圧指令値、d軸電流指令値、及び補正後のd軸電流指令値の変化の一例を示す図である。 実施形態の電動機の制御装置の他の例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態の電動機の制御装置の一例を示す図である。
図1に示す制御装置1は、例えば、電動フォークリフトやプラグインハイブリッド車などの車両に搭載される電動機Mの動作を制御するものであって、インバータ回路2と、制御回路3とを備える。なお、電動機Mは、例えば、表面磁石型同期モータ(Surface Permanent Magnetic Synchronous Motor)などである。
インバータ回路2は、電源Pから供給される電力により電動機Mを駆動させるものであって、コンデンサCと、スイッチング素子SW1~SW6(例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))と、電流センサSe1、Se2とを備える。すなわち、コンデンサCの一方端子が電源Pの正極端子及びスイッチング素子SW1、SW3、SW5の各コレクタ端子に接続され、コンデンサCの他方端子が電源Pの負極端子及びスイッチング素子SW2、SW4、SW6の各エミッタ端子に接続されている。スイッチング素子SW1のエミッタ端子とスイッチング素子SW2のコレクタ端子との接続点は電流センサSe1を介して電動機MのU相の入力端子に接続されている。スイッチング素子SW3のエミッタ端子とスイッチング素子SW4のコレクタ端子との接続点は電流センサSe2を介して電動機MのV相の入力端子に接続されている。スイッチング素子SW5のエミッタ端子とスイッチング素子SW6のコレクタ端子との接続点は電動機MのW相の入力端子に接続されている。
コンデンサCは、電源Pから出力されインバータ回路2へ入力される電圧を平滑する。
スイッチング素子SW1は、制御回路3から出力される駆動信号S1に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW2は、制御回路3から出力される駆動信号S2に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW3は、制御回路3から出力される駆動信号S3に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW4は、制御回路3から出力される駆動信号S4に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW5は、制御回路3から出力される駆動信号S5に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW6は、制御回路3から出力される駆動信号S6に基づいて、オンまたはオフする。スイッチング素子SW1~SW6がそれぞれオンまたはオフすることで、電源Pから出力される直流電圧が、互いに位相が120度ずつ異なる3つの交流電圧に変換され、それら交流電圧が電動機MのU相、V相、及びW相の入力端子に印加され電動機Mの回転子が回転する。
電流センサSe1は、ホール素子やシャント抵抗などにより構成され、電動機MのU相に流れるU相電流Iuを検出して制御回路3に出力する。また、電流センサSe2は、ホール素子やシャント抵抗などにより構成され、電動機MのV相に流れるV相電流Ivを検出して制御回路3に出力する。
制御回路3は、記憶部4と、ドライブ回路5と、演算部6とを備える。
記憶部4は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成される。また、記憶部4は、後述する、電圧飽和判定閾値Vth1(第1の閾値)や弱め界磁制御保持閾値Vth2(第2の閾値)などを記憶している。
ドライブ回路5は、IC(Integrated Circuit)などにより構成され、搬送波(三角波、ノコギリ波、または逆ノコギリ波など)の電圧値と、演算部6から出力されるU相電圧指令値Vu*(第1の電圧指令値)、V相電圧指令値Vv*(第1の電圧指令値)、及びW相電圧指令値Vw*(第1の電圧指令値)とを比較し、その比較結果に応じた駆動信号S1~S6をスイッチング素子SW1~SW6のそれぞれのゲート端子に出力する。
例えば、ドライブ回路5は、U相電圧指令値Vu*が搬送波の電圧以上である場合、ハイレベルの駆動信号S1を出力するとともに、ローレベルの駆動信号S2を出力し、U相電圧指令値Vu*が搬送波の電圧より小さい場合、ローレベルの駆動信号S1を出力するとともに、ハイレベルの駆動信号S2を出力する。また、ドライブ回路5は、V相電圧指令値Vv*が搬送波の電圧以上である場合、ハイレベルの駆動信号S3を出力するとともに、ローレベルの駆動信号S4を出力し、V相電圧指令値Vv*が搬送波の電圧より小さい場合、ローレベルの駆動信号S3を出力するとともに、ハイレベルの駆動信号S4を出力する。また、ドライブ回路5は、W相電圧指令値Vw*が搬送波の電圧以上である場合、ハイレベルの駆動信号S5を出力するとともに、ローレベルの駆動信号S6を出力し、W相電圧指令値Vw*が搬送波より小さい場合、ローレベルの駆動信号S5を出力するとともに、ハイレベルの駆動信号S6を出力する。
なお、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*が搬送波の電圧の最小値から最大値までの範囲内で変動しているときの電動機Mの動作制御を正弦波変調制御とする。
また、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*が搬送波の電圧の最小値から最大値までの範囲より大きい範囲内で変動しているときの電動機Mの動作制御を過変調制御とする。
演算部6は、マイクロコンピュータなどにより構成され、電流変換部7と、推定部8と、減算部9と、トルク指令値算出部10と、電流指令値出力部11と、補正部12と、減算部13と、減算部14と、電圧指令値算出部15と、電圧指令値変換部16とを備える。例えば、マイクロコンピュータが記憶部4に記憶されているプログラムを実行することにより、電流変換部7、推定部8、減算部9、トルク指令値算出部10、電流指令値出力部11、補正部12、減算部13、減算部14、電圧指令値算出部15、及び電圧指令値変換部16が実現される。
電流変換部7は、電流センサSe1により検出されるU相電流Iu及び電流センサSe2により検出されるV相電流Ivを用いて、電動機MのW相に流れるW相電流Iwを求める。
また、電流変換部7は、推定部8により推定される電動機Mの回転子の位置θ^を用いて、U相電流Iu、V相電流Iv、及びW相電流Iwをd軸電流Id(電動機Mに弱め界磁を発生させるための電流成分)及びq軸電流Iq(電動機Mにトルクを発生させるための電流成分)に変換する。
例えば、電流変換部7は、下記式1に示す変換行列C1を用いて、U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwを、d軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。
Figure 2022169903000002
なお、電流センサSe1、Se2により検出される電流は、U相電流Iu及びV相電流Ivの組み合わせに限定されず、V相電流Iv及びW相電流Iwの組み合わせ、または、U相電流Iu及びW相電流Iwの組み合わせでもよい。電流センサSe1、Se2によりV相電流Iv及びW相電流Iwが検出される場合、電流変換部7は、V相電流Iv及びW相電流Iwを用いて、U相電流Iuを求める。また、電流センサSe1、Se2によりU相電流Iu及びW相電流Iwが検出される場合、電流変換部7は、U相電流Iu及びW相電流Iwを用いて、V相電流Ivを求める。
また、インバータ回路2において、電流センサSe1、Se2の他に、電動機MのW相に流れる電流を検出する電流センサSe3をさらに備える場合、電流変換部7は、推定部8により推定される位置θ^を用いて、電流センサSe1~Se3により検出されるU相電流Iu、V相電流Iv、及びW相電流Iwをd軸電流Id及びq軸電流Iqに変換するように構成してもよい。
推定部8は、電流変換部7から出力されるd軸電流Id及びq軸電流Iqを用いて、電動機Mの回転子の位置θ^及び回転数ω^を推定する。例えば、推定部8は、下記式2及び式3により位置θ^及び回転数ω^を算出する。なお、回転子の実際の位置θと位置θ^との差Δθを入力としΔθ^を出力としαをオブザーバの極とする伝達関数をP(s)=α/(s+α)とし、Δθ^を入力とし位置θ^を出力とする伝達関数をK(s)=k+k/s+k/sとする。また、Δθ^は、下記式4により算出されるものとする。また、eγ及びeδは、下記式5により算出されるものとする。また、Ldは電動機Mのd軸インダクタンスとし、Lqは電動機Mのq軸インダクタンスとし、Idはd軸電流Idとし、Iq´はq軸電流Iqの微分項とし、Keは誘起電圧定数とする。
θ^=kΔθ^+ω^/s ・・・式2
ω^=(k+k/s)Δθ^ ・・・式3
Δθ^=tan-1(-e^γ/e^δ) ・・・式4
Figure 2022169903000003
減算部9は、外部から入力される回転数指令値ω*と推定部8により推定される回転数ω^との回転数差Δωを算出する。
トルク指令値算出部10は、減算部9から出力される回転数差Δωを用いて、トルク指令値T*を算出する。例えば、トルク指令値算出部10は、記憶部4に記憶されている、電動機Mの回転子の回転数と電動機Mのトルクとが互いに対応付けられている情報(不図示)を参照して、回転数差Δωに相当する回転数に対応するトルクを、トルク指令値T*として求める。
電流指令値出力部11は、d軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を出力する。
図2(a)は、電流指令値出力部11の一例を示す図である。
図2(a)に示す電流指令値出力部11は、電圧飽和量計算部111と、d軸電流指令値計算部112と、q軸電流指令値出力部113とを備える。
電圧飽和量計算部111は、電源Pの電圧Vin、d軸電圧指令値Vd*、及びq軸電圧指令値Vq*により、電圧飽和量Vs(第2の電圧指令値)を計算する。例えば、電圧飽和量計算部111は、下記式6により電圧飽和量Vsを計算する。なお、正弦波変調最大電圧Vmaxは、正弦波変調制御時に電動機Mにかかる最大電圧であり、下記式7とする。また、弱め界磁制御開始時の変調率(電圧Vinに対する電圧指令値V*の割合)を、例えば、1.15とする。また、電圧指令値V*(第2の電圧指令値)は、例えば、下記式8を計算することにより求められる値とする。
電圧飽和量Vs[V]=(正弦波変調最大電圧Vmax×弱め界磁制御開始時の変調率)-電圧指令値V* ・・・式6
Figure 2022169903000004
Figure 2022169903000005
すなわち、電流指令値出力部11は、電源Pの電圧Vinに定数を乗算することで弱め界磁制御を開始するときに電動機Mにかかる電圧の最大値を求め、その求めた最大値と電圧指令値V*との差を電圧飽和量Vsとする。このように、演算により電圧飽和量Vsを求める構成であるため、電圧指令値V*と電源Pの電圧Vinと電圧飽和量Vsとが対応付けられているマップにより電圧飽和量Vsを求める構成に比べて、そのマップを作成するための工数を削減することができる。また、電動機Mの特性の変化に応じて定数のみを変更すればよく、マップ内の値をすべて変更する必要がないため、電動機Mの特性変化に伴う工数を削減することができる。
d軸電流指令値計算部112は、電圧飽和量Vsを用いたPI(Proportional Integral)制御によりd軸電流指令値Id*を計算する。例えば、d軸電流指令値計算部112は、下記式9によりd軸電流指令値Id*を計算する。なお、KpはPI制御の比例項の定数とし、KiはPI制御の積分項の定数とする。
d軸電流指令値Id*=Kp×電圧飽和量Vs+∫(Ki×電圧飽和量Vs)・・・式9
q軸電流指令値出力部113は、記憶部4に記憶されている、電動機Mのトルクとq軸電流指令値Iq*とが互いに対応付けられている情報(不図示)を参照して、トルク指令値T*に相当するトルクに対応するq軸電流指令値Iq*を出力する。
すなわち、図2(a)に示す電流指令値出力部11は、電圧Vinと電圧指令値V*とにより求められる電圧飽和量Vsによりd軸電流指令値Id*を出力するとともに、回転数差Δωによりq軸電流指令値Iq*を出力する。
また、図2(b)は、電流指令値出力部11の他の例を示す図である。なお、図2(a)に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図2(b)に示す電流指令値出力部11は、d軸電流指令値出力部114と、q軸電流指令値出力部113とを備える。
d軸電流指令値出力部114は、記憶部4に記憶されている、電動機Mのトルクとd軸電流指令値Id*とが互いに対応付けられている情報(不図示)を参照して、トルク指令値T*に相当するトルクに対応するd軸電流指令値Id*を出力する。
すなわち、図2(b)に示す電流指令値出力部11は、回転数差Δωによりd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を出力する。
また、図1に示す補正部12は、電流指令値出力部11から出力されるd軸電流指令値Id*を補正し、補正後のd軸電流指令値Id*´を出力する。なお、補正部12の詳細な動作は後述する。
減算部13は、補正部12から出力されるd軸電流指令値Id*´と、電流変換部7から出力されるd軸電流Idとの差ΔIdを算出する。
減算部14は、電流指令値出力部11から出力されるq軸電流指令値Iq*と、電流変換部7から出力されるq軸電流Iqとの差ΔIqを算出する。
電圧指令値算出部15は、減算部13から出力される差ΔId及び減算部14から出力される差ΔIqを用いたPI制御により、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を算出する。例えば、電圧指令値算出部15は、下記式10によりd軸電圧指令値Vd*を算出するとともに、下記式11によりq軸電圧指令値Vq*を算出する。なお、KpはPI制御の比例項の定数とし、KiはPI制御の積分項の定数とし、Lqは電動機Mのq軸インダクタンスとし、Ldは電動機Mのd軸インダクタンスとし、ω^は推定部8により推定される回転数とし、Keは誘起電圧定数とする。
d軸電圧指令値Vd*=Kp×差ΔId+∫(Ki×差ΔId)-ω^LqIq・・・式10
q軸電圧指令値Vq*=Kp×差ΔIq+∫(Ki×差ΔIq)+ω^LdId+ω^Ke・・・式11
電圧指令値変換部16は、推定部8により推定される位置θ^を用いて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*に変換する。例えば、電圧指令値変換部16は、下記式12に示す変換行列C2を用いて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、W相電圧指令値Vw*に変換する。
Figure 2022169903000006
図3は、補正部12の動作を示すフローチャートである。なお、補正部12は、電動機Mの制御タイミング(例えば、演算部6のクロック周期)毎に図3に示す動作を実行する。
まず、補正部12は、弱め界磁制御中か否かを判断するためのフラグがオフであり弱め界磁制御中でない場合(ステップS11:No)、今回の制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力されるd軸電流指令値Id*を補正後のd軸電流指令値Id*´としてそのまま出力する(ステップS12)。なお、フラグがオフである場合、電流指令値出力部11からゼロであるd軸電流指令値Id*または負のd軸電流指令値Id*が出力されるものとする。また、フラグがオンである場合、電流指令値出力部11から負のd軸電流指令値Id*が出力されるものとする。
また、補正部12は、フラグがオンであり弱め界磁制御中である場合、または、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になると(ステップS11:Yes)、フラグをオンする(ステップS13)。すなわち、補正部12は、すでに、フラグがオンである場合、フラグをオン状態に維持する。また、補正部12は、フラグがオフである場合において、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になると、フラグをオフからオンに切り替える。なお、電圧飽和判定閾値Vth1は、電動機Mの変調率が弱め界磁制御開始時の変調率と同じになるときの電圧指令値V*とする。
次に、補正部12は、今回の制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*が前回の動作制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*より大きい場合、すなわち、負のd軸電流指令値Id*が増加している場合(ステップS14:Yes)、今回の制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*を、今回の制御タイミングにおける補正後の負のd軸電流指令値Id*´としてそのまま出力する(ステップS12)。
一方、補正部12は、今回の制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*が前回の動作制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*以下である場合、すなわち、負のd軸電流指令値Id*が増加していない場合(ステップS14:No)、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2以上であるか否かを判断する(ステップS15)。なお、弱め界磁制御保持閾値Vth2は、ゼロよりも大きく、電圧飽和判定閾値Vth1より小さい電圧指令値V*とする。
次に、補正部12は、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である場合(ステップS15:Yes)、前回の制御タイミングにおいて補正部12から出力した負のd軸電流指令値Id*´と同じ負のd軸電流指令値Id*´を、今回の制御タイミングにおける補正後の負のd軸電流指令値Id*´として出力する(ステップS16)。
なお、弱め界磁制御保持閾値Vth2が小さくなるほど、フラグがオフからオンに切り替わってからフラグがオンからオフに切り替わるまでの時間、すなわち、補正後の負のd軸電流指令値Id*´が一定値に保持される時間が長くなる。
また、補正部12は、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である場合、前回の制御タイミングにおいて補正部12から出力した負のd軸電流指令値Id*´より所定値異なる負のd軸電流指令値Id*´を、今回の制御タイミングにおける補正後の負のd軸電流指令値Id*´として出力するように構成してもよい。上記所定値は、実験やシミュレーションにより求められる任意の値とし、例えば、電圧指令値V*に含まれる誤差に基づいて求められてもよい。また、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である場合において、補正部12から出力される負のd軸電流指令値Id*´より所定値異なる負のd軸電流指令値Id*´の取り得る範囲の大きさは、補正部12から出力される負のd軸電流指令値Id*´と、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*との差より小さい値とする。
一方、補正部12は、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなると(ステップS15:No)、フラグをオフし(ステップS17)、今回の制御タイミングにおいて電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*を、今回の制御タイミングにおける補正後の負のd軸電流指令値Id*´としてそのまま出力する(ステップS12)。
ここで、図4は、時間経過に伴う電圧指令値V*、d軸電流指令値Id*、及び補正後のd軸電流指令値Id*´の変化の一例を示す図である。なお、図4(a)に示す2次元座標の横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示している。また、図4(a)に示す実線は電圧指令値V*を示している。また、図4(b)に示す2次元座標の横軸は時間を示し、縦軸はd軸電流指令値を示している。また、図4(b)に示す実線は、電流指令値出力部11から出力されるd軸電流指令値Id*を示している。また、図4(c)に示す2次元座標の横軸は時間を示し、縦軸はd軸電流指令値を示している。また、図4(c)に示す実線は、補正部12から出力される補正後のd軸電流指令値Id*´を示している。
まず、時刻t0から時刻t1までの期間において、電流指令値出力部11から出力されるd軸電流指令値Id*がゼロであり、フラグがオフであるため、補正部12から出力される補正後のd軸電流指令値Id*´もゼロになる。
次に、時刻t1において、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になると、補正部12は、フラグをオフからオンに切り替える。また、電流指令値出力部11は、弱め界磁制御により電動機Mを動作させるため、負のd軸電流指令値Id*を出力し始める。
次に、時刻t1から時刻t2までの期間において、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*が徐々に増加している。このように、負のd軸電流指令値Id*が増加しているため、補正部12から出力される補正後の負のd軸電流指令値Id*´も増加する。
次に、時刻t2から時刻t3までの期間において、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*が電圧飽和の解消に伴って徐々に減少している。また、電圧指令値V*は弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である。そのため、補正部12は、補正後の負のd軸電流指令値Id*´として、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*ではなく、時刻t2に出力した補正後の負のd軸電流指令値Id*´(時刻t2に電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*1)のみを繰り返し出力する。
次に、時刻t3において、電圧指令値V*が弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなると、補正部12は、フラグをオンからオフに切り替える。また、補正部12は、補正後の負のd軸電流指令値Id*´として、時刻t3に電流指令値出力部11から出力された負のd軸電流指令値Id*2を出力する。
次に、時刻t3から時刻t4までの期間において、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Idが徐々に減少している。また、フラグがオフであるため、補正部12から出力される補正後の負のd軸電流指令値Id*´も徐々に減少する。
そして、時刻t4以降では、電流指令値出力部11から出力されるd軸電流指令値Id*がゼロであり、フラグがオフであるため、補正部12から出力される補正後のd軸電流指令値Id*´もゼロになる。
このように、実施形態の制御装置1は、時刻t1から時刻t2までの期間において、負のd軸電流指令値Id*の増加により電圧飽和が解消された後、時刻t2から時刻t3までの期間において、負のd軸電流指令値Id*が減少しても、補正後の負のd軸電流指令値Id*´を負のd軸電流指令値Id*1に保持することができる。そのため、負のd軸電流指令値Id*の減少に伴う電圧指令値V*の上昇を妨げることができる。すなわち、実施形態の制御装置1によれば、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になった後に弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなるまでの間において補正後の負のd軸電流指令値Id*´の増減を緩慢にさせることができるため、弱め界磁制御の開始から終了までの範囲にヒステリシス特性をもたせることができ、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することができる。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
<変形例1>
図5は、実施形態の電動機の制御装置の他の例を示す図である。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5に示す制御装置1において、図1に示す制御装置1と異なる点は、回転子の位相θ(電気角)を検出し、その検出した位相θ^を制御回路3に出力する電気角検出部Sp(レゾルバなど)を備えている点と、演算部6の推定部8のかわりに回転数演算部17を備えている点である。
回転数演算部17は、電気角検出部Spにより検出される位相θ^を用いて、電動機Mの回転数ω^を演算する。例えば、回転数演算部17は、位相θ^を所定時間(演算部6の動作クロックなど)で除算することにより回転数ω^を求める。
このように構成しても、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になった後に弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなるまでの間において補正後の負のd軸電流指令値Id*´の増減を緩慢にさせることができるため、弱め界磁制御の開始から終了までの範囲にヒステリシス特性をもたせることができ、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することができる。
<変形例2>
上記補正部12は、電圧指令値V*に基づいて、補正後のd軸電流指令値Id*´を出力する構成であるが、電圧飽和量Vsに基づいて、補正後のd軸電流指令値Id*´を出力するように構成してもよい。
すなわち、補正部12は、電圧飽和量Vsが電圧飽和判定閾値Vth1以上になると、フラグをオフからオンに切り替える。
また、補正部12は、電圧飽和量Vsが弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなると、フラグをオンからオフに切り替える。
また、補正部12は、フラグがオンである場合で、かつ、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*が増加していない場合で、かつ、電圧飽和量Vsが弱め界磁制御保持閾値Vth2以上である場合、前回の制御タイミングにおいて補正部12から出力した負のd軸電流指令値Id*´と同じ負のd軸電流指令値Id*´または前回の制御タイミングにおいて補正部12から出力した負のd軸電流指令値Id*´と上記所定値異なる負のd軸電流指令値Id*´を補正後の負のd軸電流指令値Id*´として出力する。
このように構成しても、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になった後に弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなるまでの間において補正後の負のd軸電流指令値Id*´の増減を緩慢にさせることができるため、弱め界磁制御の開始から終了までの範囲にヒステリシス特性をもたせることができ、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることを抑制することができる。
<変形例3>
上記補正部12は、フラグがオフである場合、または、フラグがオンである場合で、かつ、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値が増加している場合、電圧飽和量Vsを用いてd軸電流指令値Id*を求めるときのフィードバックゲイン(例えば、上記式9のKpやKi)を所定ゲインより大きくするように構成してもよい。なお、所定ゲインは、実験やシミュレーションにより求められる任意の値とし、例えば、電圧飽和量Vsがある値に変化してからd軸電流指令値Id*が安定するまでにかかる時間が所望な時間になるときのフィードバックゲインとする。
また、上記補正部12は、フラグがオンである場合で、かつ、電流指令値出力部11から出力される負のd軸電流指令値Id*が増加していない場合で、かつ、電圧飽和量Vsが弱め界磁制御保持閾値Vth2´以上である場合、電圧飽和量Vsを用いてd軸電流指令値Id*を求めるときのフィードバックゲインを上記所定ゲインより小さくするように構成してもよい。
このように構成することにより、電圧指令値V*が電圧飽和判定閾値Vth1以上になった後に弱め界磁制御保持閾値Vth2より小さくなるまでの間において補正後の負のd軸電流指令値Id*´の増減をさらに緩慢にさせることができるため、通常制御と弱め界磁制御とが交互に行われるハンチング現象が生じることをさらに抑制することができる。
1 制御装置
2 インバータ回路
3 制御回路
4 記憶部
5 ドライブ回路
6 演算部
7 電流変換部
8 推定部
9、13、14 減算部
10 トルク指令値算出部
11 電流指令値出力部
12 補正部
15 電圧指令値算出部
16 電圧指令値変換部
17 回転数演算部
111 電圧飽和量計算部
112 d軸電流指令値計算部
113 q軸電流指令値出力部
114 d軸電流指令値出力部

Claims (4)

  1. 搬送波の電圧値と第1の電圧指令値との比較結果により電動機を駆動させるインバータ回路と、
    前記電動機に流れる電流をd軸電流及びq軸電流に変換する電流変換部と、
    d軸電流指令値及びq軸電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値出力部から出力されるd軸電流指令値を補正する補正部と、
    前記d軸電流と前記補正部から出力される補正後のd軸電流指令値との差が小さくなるようにd軸電圧指令値を算出するとともに前記q軸電流と前記q軸電流指令値との差が小さくなるようにq軸電圧指令値を算出する電圧指令値算出部と、
    前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値を前記第1の電圧指令値に変換する電圧指令値変換部と、
    を備え、
    前記補正部は、
    少なくとも前記d軸電圧指令値及び前記q軸電圧指令値により求められる第2の電圧指令値が第1の閾値以上になると、弱め界磁制御中か否かを判断するためのフラグをオンし、前記第2の電圧指令値が前記第1の閾値より小さい第2の閾値より小さくなると前記フラグをオフし、
    前記フラグがオフである場合、または、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加している場合、前記電流指令値出力部から出力されるd軸電流指令値を前記補正後のd軸電流指令値として出力し、
    前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加していない場合で、かつ、前記第2の電圧指令値が前記第2の閾値以上である場合、前回の制御タイミングにおいて前記補正部から出力した負のd軸電流指令値と同じ負のd軸電流指令値または前回の制御タイミングにおいて前記補正部から出力した負のd軸電流指令値と所定値異なる負のd軸電流指令値を前記補正後の負のd軸電流指令値として出力する
    ことを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記第2の電圧指令値は、前記インバータ回路の電源の電圧、前記d軸電圧指令値、及び前記q軸電圧指令値を用いて計算される電圧飽和量である
    ことを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記補正部は、
    前記フラグがオフである場合、または、前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加している場合、前記d軸電流指令値を求めるときのフィードバックゲインを所定ゲインより大きくし、
    前記フラグがオンである場合で、かつ、前記電流指令値出力部から出力される負のd軸電流指令値が増加していない場合で、かつ、前記第2の電圧指令値が前記第2の閾値以上である場合、前記フィードバックゲインを前記所定ゲインより小さくする
    ことを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電流指令値出力部は、前記電源の電圧に定数を乗算することで弱め界磁制御を開始するときに前記電動機にかかる電圧を求め、その求めた電圧と前記電圧指令値との差を前記電圧飽和量とする
    ことを特徴とする電動機の制御装置。
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