JP2022049598A - モータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの制御装置において、モータの回転数に含まれる脈動を抑制するための工数を低減する。【解決手段】モータMの回転数ωに含まれる脈動を抑制するローパスフィルタ8と、カットオフ周波数制御部17とを備えて制御装置1を構成し、カットオフ周波数制御部17は、所定周期における回転数ω´の最大値と最小値との差である第1の脈動が第1の脈動閾値より小さい場合、または、ローパスフィルタ8から出力される回転数ω´が回転数閾値ωthより小さい場合、ローパスフィルタ8から出力される回転数ω´が大きいほどローパスフィルタ8のカットオフ周波数を高くし、第1の脈動が第1の脈動閾値以上である場合、または、回転数ω´が回転数閾値ωth以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの制御装置に関する。
モータの制御装置として、トルク指令値が変化したときからの経過時間とモータの回転数が入力されるローパスフィルタの時定数との対応関係を示す情報により、トルク指令値が変化したときからの経過時間に基づいて、ローパスフィルタの時定数を低下させることで、モータの回転数に含まれる脈動(高周波成分)を抑制するものがある。関連する技術として、特許文献1がある。
しかしながら、上記制御装置では、経過時間と時定数との対応関係を示す情報を事前に作成しておく必要があり、モータの回転数に含まれる脈動を抑制するために工数がかかるという懸念がある。
特開2004-272741号公報
本発明の一側面に係る目的は、モータの制御装置において、モータの回転数に含まれる脈動を抑制するための工数を低減することである。
本発明に係る一つの形態であるモータの制御装置は、モータの第1の回転数を算出する回転数算出部と、前記回転数算出部により算出された第1の回転数に含まれる脈動を抑制し、脈動抑制後の第2の回転数を出力するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を制御するカットオフ周波数制御部と、前記ローパスフィルタから出力される第2の回転数と回転数指令値との回転数差に基づいて電圧指令値を出力する指令値出力部と、搬送波の電圧値と前記電圧指令値との比較結果に応じた駆動信号を出力するドライブ回路と、前記駆動信号によりスイッチング素子がオン、オフすることにより、入力される直流電力を交流電力に変換して前記モータを駆動させるインバータ回路とを備える。
前記カットオフ周波数制御部は、所定周期における前記第2の回転数の最大値と最小値との差である第1の脈動が第1の閾値より小さい場合、または、前記第2の回転数が回転数閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合、または、前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする。
これにより、モータの回転数が高くなることでローパスフィルタが機能しなくなることを抑制することができるため、回転数に含まれる脈動を抑えることができ、回転数に含まれる脈動によりモータの制御系全体の脈動を抑えることができる。また、第1の脈動が第1の閾値以上である場合、または、第2の回転数が回転数閾値以上である場合、ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする構成であり、脈動とカットオフ周波数との対応関係を示す情報や回転数とカットオフ周波数との対応関係を示す情報を事前に作成する必要がないため、回転数に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
また、前記指令値出力部は、前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部とを備え、前記カットオフ周波数制御部は、前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電流指令値の最大値と最小値との差である第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電流指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、前記カットオフ周波数制御部は、前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電圧指令値の最大値と最小値との差である第3の脈動が第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電圧指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、前記カットオフ周波数制御部は、前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記第2の脈動が前記第2の閾値より小さい場合、または、前記第3の脈動が前記第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電流指令値や電圧指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、前記カットオフ周波数制御部は、前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記第2の脈動が前記第2の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電流指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、前記カットオフ周波数制御部は、前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記第3の脈動が前記第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電圧指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、前記カットオフ周波数制御部は、前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記第2の脈動が前記第2の閾値より小さい場合、または、前記第3の脈動が前記第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くするように構成してもよい。
これにより、回転数だけでなく電流指令値や電圧指令値の脈動も抑えることができるため、モータの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
本発明によれば、モータの制御装置において、モータの回転数の脈動を抑制するための工数を低減することができる。
実施形態のモータの制御装置の一例を示す図である。 第1実施例のカットオフ周波数制御部の動作を示すフローチャートである。 第2実施例のカットオフ周波数制御部の動作を示すフローチャートである。 第3実施例のカットオフ周波数制御部の動作を示すフローチャートである。 第4実施例のカットオフ周波数制御部の動作を示すフローチャートである。 実施形態のモータの制御装置の変形例を示す図である。
図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態のモータの制御装置の一例を示す図である。
図1に示す制御装置1は、例えば、車両(電動フォークリフトやプラグインハイブリッド車など)に搭載されるモータM(三相誘導モータや三相同期モータなど)を駆動するための制御装置であって、インバータ回路2と、制御回路3とを備える。なお、モータMは、ロータ(回転子)の位置θ(ロータの基準位置から現在の位置までの位相)を検出し、その検出した位置θを制御回路3に出力する電気角検出部Sp(レゾルバなど)を備えているものとする。
インバータ回路2は、電源Pから供給される直流電力を交流電力に変換してモータMを駆動するものであって、コンデンサCと、スイッチング素子SW1~SW6(IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など)と、電流センサSi1、Si2とを備える。すなわち、コンデンサCの一方端が電源Pの正極端子及びスイッチング素子SW1、SW3、SW5の各コレクタ端子に接続され、コンデンサCの他方端が電源Pの負極端子及びスイッチング素子SW2、SW4、SW6の各エミッタ端子に接続されている。スイッチング素子SW1のエミッタ端子とスイッチング素子SW2のコレクタ端子との接続点は電流センサSi1を介してモータMのU相の入力端子に接続されている。スイッチング素子SW3のエミッタ端子とスイッチング素子SW4のコレクタ端子との接続点は電流センサSi2を介してモータMのV相の入力端子に接続されている。スイッチング素子SW5のエミッタ端子とスイッチング素子SW6のコレクタ端子との接続点はモータMのW相の入力端子に接続されている。
コンデンサCは、電源Pからインバータ回路2に出力される電圧を平滑する。
スイッチング素子SW1は、制御回路3から出力される駆動信号S1がハイレベルであるときオンし、駆動信号S1がローレベルであるときオフする。スイッチング素子SW2は、制御回路3から出力される駆動信号S2がハイレベルであるときオンし、駆動信号S2がローレベルであるときオフする。スイッチング素子SW3は、制御回路3から出力される駆動信号S3がハイレベルであるときオンし、駆動信号S3がローレベルであるときオフする。スイッチング素子SW4は、制御回路3から出力される駆動信号S4がハイレベルであるときオンし、駆動信号S4がローレベルであるときオフする。スイッチング素子SW5は、制御回路3から出力される駆動信号S5がハイレベルであるときオンし、駆動信号S5がローレベルであるときオフする。スイッチング素子SW6は、制御回路3から出力される駆動信号S6がハイレベルであるときオンし、駆動信号S6がローレベルであるときオフする。
スイッチング素子SW1~SW6がそれぞれオン、オフを繰り返すことで、電源Pから出力される直流の電圧が、互いに位相が120度ずつ異なる交流電圧Vu、Vv、Vwに変換される。そして、交流電圧VuがモータMのU相の入力端子に印加され、交流電圧VvがモータMのV相の入力端子に印加され、交流電圧VwがモータMのW相の入力端子に印加されることで、モータMに互いに位相が120度ずつ異なる交流電流Iu、Iv、Iwが流れ、モータMのロータが回転する。
電流センサSi1は、ホール素子やシャント抵抗などにより構成され、モータMのU相に流れる交流電流Iuを検出して制御回路3に出力する。また、電流センサSi2は、ホール素子やシャント抵抗などにより構成され、モータMのV相に流れる交流電流Ivを検出して制御回路3に出力する。
制御回路3は、記憶部4と、ドライブ回路5と、演算部6とを備える。
記憶部4は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成される。
ドライブ回路5は、IC(Integrated Circuit)などにより構成され、演算部6から出力されるU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*と搬送波の電圧値とを比較し、その比較結果に応じた駆動信号S1~S6をスイッチング素子SW1~SW6のそれぞれのゲート端子に出力する。なお、搬送波は、三角波、ノコギリ波(鋸歯状波)、逆ノコギリ波などとする。
例えば、ドライブ回路5は、U相電圧指令値Vu*が搬送波の電圧値以上である場合、ハイレベルの駆動信号S1を出力するとともにローレベルの駆動信号S2を出力し、U相電圧指令値Vu*が搬送波の電圧値より小さい場合、ローレベルの駆動信号S1を出力するとともにハイレベルの駆動信号S2を出力する。また、ドライブ回路5は、V相電圧指令値Vv*が搬送波の電圧値以上である場合、ハイレベルの駆動信号S3を出力するとともにローレベルの駆動信号S4を出力し、V相電圧指令値Vv*が搬送波の電圧値より小さい場合、ローレベルの駆動信号S3を出力するとともにハイレベルの駆動信号S4を出力する。また、ドライブ回路5は、W相電圧指令値Vw*が搬送波の電圧値以上である場合、ハイレベルの駆動信号S5を出力するとともにローレベルの駆動信号S6を出力し、W相電圧指令値Vw*が搬送波の電圧値より小さい場合、ローレベルの駆動信号S5を出力するとともにハイレベルの駆動信号S6を出力する。
演算部6は、マイクロコンピュータなどにより構成され、回転数算出部7と、ローパスフィルタ8と、減算部9と、トルク制御部10と、トルク/電流指令値変換部11と、座標変換部12と、減算部13と、減算部14と、電流制御部15と、座標変換部16と、カットオフ周波数制御部17とを備える。例えば、マイクロコンピュータが記憶部4に記憶されているプログラムを実行することにより、回転数算出部7、ローパスフィルタ8、減算部9、トルク制御部10、トルク/電流指令値変換部11、座標変換部12、減算部13、減算部14、電流制御部15、座標変換部16、及びカットオフ周波数制御部17が構成される。
回転数算出部7は、電気角検出部Spにより検出される位置θを用いてモータMの回転数ω(第1の回転数)を算出する。例えば、回転数算出部7は、位置θを所定時間(演算部6のクロック周期など)で除算することにより回転数ωを求める。
ローパスフィルタ8は、回転数算出部7により算出された回転数ωに含まれる脈動を抑制し、脈動抑制後の回転数ω´(第2の回転数)を出力する。なお、ローパスフィルタ8は、回転数ωが比較的高くなると、演算部6のクロック周期の制約により機能しなくなるおそれがある。すなわち、回転数ω×脈動の所定の次数×演算部6のクロック周期=ローパスフィルタ8のゲインとする場合、回転数ωが高くなることでローパスフィルタ8のゲインが1以上になり、回転数ωに含まれる所定の次数の脈動(6次脈動など)を抑制することができなくなるおそれがある。そして、回転数ωに含まれる所定の次数の脈動を抑制することができなくなると、電気角検出部Spにより検出される位置θに含まれるノイズ、及び、アナログ値からデジタル値に変換する際に位置θや交流電流Iu、Ivに含まれる量子化誤差の影響を受けてモータMの制御系全体が脈動するおそれがある。
減算部9は、外部から入力される回転数指令値ω*とローパスフィルタ8から出力される回転数ω´との回転数差Δωを算出する。
トルク制御部10は、減算部9から出力される回転数差Δωを用いてトルク指令値T*を出力する。例えば、トルク制御部10は、記憶部4に記憶されている、モータMの回転数とモータMのトルクとが互いに対応付けられている情報を参照して、回転数差Δωに相当する回転数に対応するトルクをトルク指令値T*として出力する。
トルク/電流指令値変換部11は、トルク制御部10から出力されるトルク指令値T*を、d軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*に変換する。例えば、トルク/電流指令値変換部11は、記憶部4に記憶されている、モータMのトルクとd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*とが互いに対応付けられている情報を参照して、トルク指令値T*に相当するトルクに対応するd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を出力する。なお、トルク制御部10及びトルク/電流指令値変換部11により電流指令値出力部が構成されるものとする。すなわち、電流指令値出力部は、回転数ω´と回転数指令値ω*との回転数差Δωに基づいてd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を出力する。
座標変換部12は、電流センサSi1により検出される交流電流Iu及び電流センサSi2により検出される交流電流Ivを用いて、モータMのW相に流れる交流電流Iwを求める。なお、電流センサSi1、Si2により検出される電流は、交流電流Iu、Ivの組み合わせに限定されず、交流電流Iv、Iwの組み合わせ、または、交流電流Iu、Iwの組み合わせでもよい。電流センサSi1、Si2により交流電流Iv、Iwが検出される場合、座標変換部12は、交流電流Iv、Iwを用いて、交流電流Iuを求める。また、電流センサSi1、Si2により交流電流Iu、Iwが検出される場合、座標変換部12は、交流電流Iu、Iwを用いて、交流電流Ivを求める。
また、座標変換部12は、電気角検出部Spにより検出される位置θを用いて、交流電流Iu、Iv、Iwをd軸電流Id(逆起電力を制御するための電流成分)及びq軸電流Iq(トルクを制御するための電流成分)に変換する。例えば、座標変換部12は、下記式1に示す変換行列C1を用いて、交流電流Iu、Iv、Iwを、d軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。
Figure 2022049598000002
また、インバータ回路2において、電流センサSi1、Si2の他に、モータMのW相に流れる交流電流Iwを検出する電流センサSi3をさらに備える場合、座標変換部12は、電気角検出部Spにより検出される位置θを用いて、電流センサSi1~Si3により検出される交流電流Iu、Iv、Iwをd軸電流Id及びq軸電流Iqに変換するように構成してもよい。
減算部13は、トルク/電流指令値変換部11から出力されるd軸電流指令値Id*と、座標変換部12から出力されるd軸電流Idとの電流差ΔIdを算出する。
減算部14は、トルク/電流指令値変換部11から出力されるq軸電流指令値Iq*と、座標変換部12から出力されるq軸電流Iqとの電流差ΔIqを算出する。
電流制御部15は、減算部13から出力される電流差ΔId及び減算部14から出力される電流差ΔIqを用いたPI(Proportional Integral)制御によりd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を算出する。例えば、電流制御部15は、下記式2を用いてd軸電圧指令値Vd*を算出するとともに、下記式3を用いてq軸電圧指令値Vq*を算出する。なお、KpはPI制御の比例項の定数とし、KiはPI制御の積分項の定数とし、LqはモータMを構成するコイルのq軸インダクタンスとし、LdはモータMを構成するコイルのd軸インダクタンスとし、ωは回転数算出部7から出力される回転数とし、Keは誘起電圧定数とする。
d軸電圧指令値Vd*=Kp×電流差ΔId+Ki×∫(電流差ΔId)-ωLqIq・・・式2
q軸電圧指令値Vq*=Kp×電流差ΔIq+Ki×∫(電流差ΔIq)+ωLdId+ωKe・・・式3
すなわち、電流制御部15は、d軸電流Idとd軸電流指令値Id*との電流差ΔIdが小さくなるようにd軸電圧指令値Vd*を算出するとともにq軸電流Iqとq軸電流指令値Iq*との電流差ΔIqが小さくなるようにq軸電圧指令値Vq*を算出する。
座標変換部16は、電気角検出部Spにより検出される位置θを用いて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*に変換する。例えば、座標変換部16は、下記式4に示す変換行列C2を用いて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*に変換する。
Figure 2022049598000003
なお、座標変換部12、減算部13、減算部14、電流制御部15、及び座標変換部16により電圧指令値出力部が構成されるものとする。すなわち、電圧指令値出力部は、d軸電流指令値Id*とモータMに流れるd軸電流Idとの電流差ΔId及びq軸電流指令値Iq*とモータMに流れるq軸電流Iqとの電流差ΔIqに基づいてU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*を出力する。
また、減算部9、トルク制御部10、トルク/電流指令値変換部11、座標変換部12、減算部13、減算部14、電流制御部15、及び座標変換部16により指令値出力部が構成されるものとする。すなわち、指令値出力部は、回転数ω´と回転数指令値ω*との回転数差Δωに基づいてU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*を出力する。
カットオフ周波数制御部17は、ローパスフィルタ8から出力される回転数ω´などに基づいて、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を制御する。
<第1実施例>
図2は、第1実施例におけるカットオフ周波数制御部17の動作の一例を示す図である。なお、図2に示すフローチャートは、モータMの回転数制御が定常状態(回転数差Δωがゼロまたは略ゼロ)になっているときに演算部6のクロック周期毎に行われるものとする。
まず、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´を取得し(ステップS11)、第1の脈動を算出する(ステップS12)。例えば、カットオフ周波数制御部17は、所定周期T前のクロック周期から今回のクロック周期までに記憶部4に記憶した各回転数ω´のうちの最大値と最小値との差を第1の脈動とする。また、例えば、所定周期Tは、演算部6のクロック周期より長い任意の時間とする。
次に、カットオフ周波数制御部17は、第1の脈動が第1の閾値より小さい場合(ステップS13:No)、回転数ω´に含まれる所定の脈動(6次脈動など)を抑制するために、回転数ω´が大きいほどカットオフ周波数を高くする(ステップS14)。例えば、第1の閾値は、ローパスフィルタ8のゲインが1であるときの第1の脈動とする。また、例えば、カットオフ周波数制御部17は、カットオフ周波数=定数×回転数ω´を計算することによりカットオフ周波数を求める。また、例えば、定数は、所定の回転数ω´と、所定の回転数ω´に含まれる6次脈動の周波数とにより求められる。
一方、カットオフ周波数制御部17は、第1の脈動が第1の閾値以上である場合(ステップS13:Yes)、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする(ステップS15)。例えば、カットオフ周波数制御部17は、第1の脈動が第1の閾値以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を所定周波数低くする。なお、所定周波数は、カットオフ周波数より小さい任意の周波数とする。また、所定周波数は、演算部6のクロック周期毎に、徐々に大きくなってもよいし、徐々に小さくなってもよいものとする。
第1実施例によれば、回転数ω´が比較的高い場合において、ローパスフィルタ8のゲインが1以上になることを抑制することができるため、回転数ω´の6次脈動などを抑えることができ、回転数ω´の6次脈動などによるモータMの制御系全体の脈動を抑えることができる。
また、第1実施例によれば、第1の脈動が第1の閾値以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする構成であり、第1の脈動とカットオフ周波数との対応関係を示す情報を参照してカットオフ周波数を制御する場合に比べて、脈動とカットオフ周波数とを事前に合わせ込む必要がないため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
例えば第1の閾値は3000rpmであり、第2の回転数の最大値と最小値の差である第1の脈動が3000rpm以上である場合、ローパスフィルタのカットオフ周波数を1,500Hzまで低減してもよい。通常は、ローパスフィルタのカットオフ周波数は第2の回転数に比例し、例えば第2の回転数が30000rpmの場合のカットオフ周波数は1500Hzであり、第2の回転数が60000rpmの場合のカットオフ周波数は3000Hzであるが、第1の脈動が3000rpm以上である場合は第2の回転数の関わらずカットオフ周波数を1500Hzまで低減できる。
<第2実施例>
図3は、第2実施例におけるカットオフ周波数制御部17の動作の一例を示す図である。なお、図3に示すフローチャートは、モータMの回転数制御が定常状態になっているときに演算部6のクロック周期毎に行われるものとする。
まず、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´を取得する(ステップS21)。
次に、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´が回転数閾値ωthより小さい場合(ステップS22:No)、回転数ω´が大きいほどカットオフ周波数を高くする(ステップS23)。例えば、回転数閾値ωthは、ローパスフィルタ8のゲインが1であるときの回転数ω´とする。
一方、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´が回転数閾値ωth以上である場合(ステップS22:Yes)、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする(ステップS24)。
第2実施例によれば、第1実施例と同様に、回転数ω´が比較的高い場合において、ローパスフィルタ8のゲインが1以上になることを抑制することができるため、回転数ω´の6次脈動などを抑えることができ、回転数ω´の6次脈動などによるモータMの制御系全体の脈動を抑えることができる。
また、第2実施例によれば、回転数ω´が回転数閾値ωth以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする構成であり、回転数ω´とカットオフ周波数との対応関係を示す情報を参照してカットオフ周波数を制御する場合に比べて、回転数ω´とカットオフ周波数とを事前に合わせ込む必要がないため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
例えば、回転数閾値は30000rpmであり、回転数が300000rpm以上である場合、にローパスフィルタのカットオフ周波数を1,500Hzまで低減してもよい。
<第3実施例>
図4は、第3実施例におけるカットオフ周波数制御部17の動作の一例を示す図である。なお、図4に示すフローチャートは、モータMの回転数制御が定常状態になっているときに演算部6のクロック周期毎に行われるものとする。
まず、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´、d軸電流指令値Id*、及びd軸電圧指令値Vd*、または、回転数ω´、q軸電流指令値Iq*、及びq軸電圧指令値Vq*を取得し(ステップS31)、第1~第3の脈動を算出する(ステップS32)。例えば、カットオフ周波数制御部17は、所定周期T前のクロック周期から今回のクロック周期までに記憶部4に記憶した各d軸電流指令値Id*の最大値と最小値との差を、または、所定周期T前のクロック周期から今回のクロック周期までに記憶部4に記憶した各q軸電流指令値Iq*の最大値と最小値との差を、第2の脈動とする。また、例えば、カットオフ周波数制御部17は、所定周期T前のクロック周期から今回のクロック周期までに記憶部4に記憶した各d軸電圧指令値Vd*の最大値と最小値との差を、または、所定周期T前のクロック周期から今回のクロック周期までに記憶部4に記憶した各q軸電圧指令値Vq*の最大値と最小値との差を、第3の脈動とする。
次に、カットオフ周波数制御部17は、第1の脈動が第1の閾値より小さい場合、または、第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、または、第3の脈動が第3の閾値より小さい場合(ステップS33:No、ステップS34:No、ステップS35:No)、回転数ω´が大きいほどカットオフ周波数を高くする(ステップS36)。例えば、第2の閾値は、ローパスフィルタ8のゲインが1であるときの第2の脈動とする。また、例えば、第3の閾値は、ローパスフィルタ8のゲインが1であるときの第3の脈動とする。
一方、カットオフ周波数制御部17は、第1の脈動が第1の閾値以上である場合で、かつ、第2の脈動が第2の閾値以上である場合で、かつ、第3の脈動が第3の閾値以上である場合(ステップS33:Yes、ステップS34:Yes、ステップS35:Yes)、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする(ステップS37)。
なお、図4に示すフローチャートにおいて、ステップS34とステップS35の順番を入れ替えてもよい。また、ステップS34またはステップS35を省略してもよい。
第3実施例によれば、第1実施例と同様に、回転数ω´が比較的高い場合において、ローパスフィルタ8のゲインが1以上になることを抑制することができるため、回転数ω´の6次脈動などを抑えることができ、回転数ω´の6次脈動などによるモータMの制御系全体の脈動を抑えることができる。
また、第3実施例によれば、回転数ω´の脈動だけでなくd軸電流指令値Id*またはq軸電流指令値Iq*の脈動やd軸電圧指令値Vd*またはq軸電圧指令値Vq*の脈動も抑えることができるため、モータMの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、第3実施例によれば、第1の脈動が第1の閾値以上である場合で、かつ、第2の脈動が第2の閾値以上である場合で、かつ、第3の脈動が第3の閾値以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする構成であり、第1~第3の脈動とカットオフ周波数との対応関係を示す情報を参照してカットオフ周波数を制御する場合に比べて、第1~第3の脈動とカットオフ周波数とを事前に合わせ込む必要がないため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
例えば、第2の閾値を定格電流の20%の電流値に設定してもよい。例えば、第3の閾値を定格電圧の20%の電圧値に設定してもよい。
<第4実施例>
図5は、第4実施例におけるカットオフ周波数制御部17の動作の一例を示す図である。なお、図5に示すフローチャートは、モータMの回転数制御が定常状態になっているときに演算部6のクロック周期毎に行われるものとする。
まず、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´、d軸電流指令値Id*、及びd軸電圧指令値Vd*、または、回転数ω´、q軸電流指令値Iq*、及びq軸電圧指令値Vq*を取得し(ステップS41)、第2及び第3の脈動を算出する(ステップS42)。
次に、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´が回転数閾値ωthより小さい場合、または、第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、または、第3の脈動が第3の閾値より小さい場合(ステップS43:No、ステップS44:No、ステップS45:No)、回転数ω´が大きいほどカットオフ周波数を高くする(ステップS46)。
一方、カットオフ周波数制御部17は、回転数ω´が回転数閾値ωth以上である場合で、かつ、第2の脈動が第2の閾値以上である場合で、かつ、第3の脈動が第3の閾値以上である場合(ステップS43:Yes、ステップS44:Yes、ステップS45:Yes)、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする(ステップS47)。
なお、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS44とステップS45の順番を入れ替えてもよい。また、ステップS44またはステップS45を省略してもよい。
第4実施例によれば、第1実施例と同様に、回転数ω´が比較的高い場合において、ローパスフィルタ8のゲインが1以上になることを抑制することができるため、回転数ω´の6次脈動などを抑えることができ、回転数ω´の6次脈動などによるモータMの制御系全体の脈動を抑えることができる。
また、第4実施例によれば、回転数ω´の6次脈動だけでなくd軸電流指令値Id*またはq軸電流指令値Iq*の脈動やd軸電圧指令値Vd*またはq軸電圧指令値Vq*の脈動も抑えることができるため、モータMの制御系全体の脈動をさらに抑えることができる。
また、第4実施例によれば、回転数ω´が回転数閾値ωth以上である場合で、かつ、第2の脈動が第2の閾値以上である場合で、かつ、第3の脈動が第3の閾値以上である場合、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする構成であり、回転数ω´と第2及び第3の脈動とカットオフ周波数との対応関係を示す情報を参照してカットオフ周波数を制御する場合に比べて、回転数ω´と第2及び第3の脈動とカットオフ周波数とを事前に合わせ込む必要がないため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
<変形例>
図6は、実施形態のモータMの制御装置1の変形例を示す図である。なお、図6において、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図6に示す制御装置1において、図1に示す制御装置1と異なる点は、電気角検出部Spが省略されている点と、演算部6において回転数算出部7の替わりに回転数算出部7´を備えている点である。例えば、マイクロコンピュータが記憶部4に記憶されているプログラムを実行することにより、回転数算出部7´が構成される。
回転数算出部7´は、座標変換部12から出力されるd軸電流Id及びq軸電流Iq、並びに、電流制御部15から出力されるd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を用いて、回転数ω(第1の回転数)及び位置θを算出する。例えば、回転数算出部7´は、下記式5に示す電圧方程式を用いて回転数ωを求め、その求めた回転数ωに所定時間(演算部6のクロック周期など)を乗算することにより位置θを求める。なお、RはモータMを構成するコイルの抵抗成分とし、pは微分演算子とする。
Figure 2022049598000004
ローパスフィルタ8は、回転数算出部7´により算出された回転数ωに含まれる脈動を抑制し、脈動抑制後の回転数ω´(第2の回転数)を出力する。
カットオフ周波数制御部17は、上記第1~第4実施例により、ローパスフィルタ8のカットオフ周波数を制御する。
このように構成しても、モータMの回転数が高くなることでローパスフィルタ8が機能しなくなることを抑制することができるため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えることができ、回転数ω´に含まれる脈動によりモータMの制御系全体の脈動を抑えることができる。また、閾値判定によりローパスフィルタ8のカットオフ周波数を制御する構成であり、脈動などとカットオフ周波数とを事前に合わせ込む必要がないため、回転数ω´に含まれる脈動を抑えるための工数を低減することができる。
1 制御装置
2 インバータ回路
3 制御回路
4 記憶部
5 ドライブ回路
6 演算部
7、7´ 回転数算出部
8 ローパスフィルタ
9 減算部
10 トルク制御部
11 トルク/電流指令値変換部
12 座標変換部
13 減算部
14 減算部
15 電流制御部
16 座標変換部
17 カットオフ周波数制御部

Claims (7)

  1. モータの第1の回転数を算出する回転数算出部と、
    前記回転数算出部により算出された第1の回転数に含まれる脈動を抑制し、脈動抑制後の第2の回転数を出力するローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を制御するカットオフ周波数制御部と、
    前記ローパスフィルタから出力される第2の回転数と回転数指令値との回転数差に基づいて電圧指令値を出力する指令値出力部と、
    搬送波の電圧値と前記電圧指令値との比較結果に応じた駆動信号を出力するドライブ回路と、
    前記駆動信号によりスイッチング素子がオン、オフすることにより、入力される直流電力を交流電力に変換して前記モータを駆動させるインバータ回路と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    所定周期における前記第2の回転数の最大値と最小値との差である第1の脈動が第1の閾値より小さい場合、または、前記第2の回転数が回転数閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合、または、前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電流指令値の最大値と最小値との差である第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電圧指令値の最大値と最小値との差である第3の脈動が第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  4. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電流指令値の最大値と最小値との差である第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電圧指令値の最大値と最小値との差である第3の脈動が第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第1の脈動が前記第1の閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  5. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電流指令値の最大値と最小値との差である第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  6. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電圧指令値の最大値と最小値との差である第3の脈動が第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
  7. 請求項1に記載のモータの制御装置であって、
    前記指令値出力部は、
    前記回転数差に基づいて電流指令値を出力する電流指令値出力部と、
    前記電流指令値と前記モータに流れる電流との電流差に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値出力部と、
    を備え、
    前記カットオフ周波数制御部は、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電流指令値の最大値と最小値との差である第2の脈動が第2の閾値より小さい場合、または、前記所定周期における前記電圧指令値の最大値と最小値との差である第3の脈動が第3の閾値より小さい場合、前記第2の回転数が大きいほど前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くし、
    前記第2の回転数が前記回転数閾値以上である場合で、かつ、前記第2の脈動が前記第2の閾値以上である場合で、かつ、前記第3の脈動が前記第3の閾値以上である場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を現在のカットオフ周波数より低くする
    ことを特徴とするモータの制御装置。
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