JP2022169900A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体を回転させる振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、可動体に接続されるフレキシブルプリント基板について、限られた配線スペースでばね定数の低減を図るとともに、折り曲げ加工の負担を低減させる。【解決手段】振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10を光軸回り、X軸回り、Y軸回りに回転させて振れ補正を行う。可動体10に接続されるフレキシブルプリント基板6は、可動体10から+X方向に引き出される第1引き出し部6Aと、第1引き出し部6Aに接続される撓み部6Bを備える。撓み部6Bは、第1平面部621と第2平面部622がX軸方向に折り返した形状に接続されている。第1平面部621および第2平面部622のそれぞれは、XY面に平行な平面内においてY軸方向に1回折り返した形状をしている。【選択図】図4

Description

本発明は、カメラモジュールを回転させて振れを補正する振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末や移動体に搭載される光学ユニットの中には、携帯端末や移動体の移動時の撮影画像の乱れを抑制するために、カメラモジュールを備える可動体を回転させて振れを補正するものがある。特許文献1の振れ補正機能付き光学ユニットは、可動体を光軸回り、光軸と直交する第1軸回り、並びに、光軸と直交し且つ第1軸と直交する第2軸回りに回転させることにより、ピッチング方向、ヨーイング方向、およびローリング方向の振れ補正を行う。
振れ補正機能付き光学ユニットでは、可動体は、カメラモジュールに接続されるフレキシブルプリント基板を撓ませながら回転する。このとき、フレキシブルプリント基板が備えるばね性によって、可動体の回転が阻害され、可動体を回転させるための負荷が増大する。そこで、特許文献1では、フレキシブルプリント基板を光軸方向に立ち上がるように折り曲げてから蛇行させることにより、可動体が回転する際のフレキシブルプリント基板のばね定数を低減させている。また、フレキシブルプリント基板を1本でなく2本に分けることにより、フレキシブルプリント基板の幅を狭くしてばね定数を低減させている。
特開2021-015235号公報
可動体をピッチング方向およびヨーイング方向だけでなくローリング方向にも回転させる場合には、従来、フレキシブルプリント基板を多数回折り返して引き回すことにより、可動体がいずれの回転方向に回転するときもフレキシブルプリント基板が変形する際のばね定数が小さくなるように構成していた。また、特許文献1のように、フレキシブルプリント基板を2本に分けることにより、フレキシブルプリント基板の幅を狭くしてさらにばね定数を低減させていた。
しかしながら、フレキシブルプリント基板を2本に分けて引き回す場合、フレキシブルプリント基板を引き回すスペースが2本分必要となる。従って、配線スペースを大きくできない小型の振れ補正機能付き光学ユニットでは、フレキシブルプリント基板のばね定数を低くしようとしても限界がある。また、2本のフレキシブルプリント基板をそれぞれ多数回折り返す場合、フレキシブルプリント基板を加工する際の負担が大きい。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、可動体を互いに交差する3軸回りに回転させる振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、限られた配線スペースでもばね定数を小さくすることができ、且つ、折り曲げ加工の負担が少ないフレキシブルプリント基板の形状を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備える可動体と、前記可動体を回転可能に支持する支持機構と、前記支持機構を
介して前記可動体を支持する固定体と、前記可動体から引き出されるフレキシブルプリント基板と、を有し、前記支持機構は、前記可動体を前記カメラモジュールの光軸を中心とする光軸回り、前記光軸と交差する第1軸回り、ならびに前記光軸と交差し且つ前記第1軸と交差する第2軸回りの3方向に回転可能に支持し、前記光軸と交差する方向を第1方向とし、前記光軸と交差し且つ前記第1方向と交差する方向を第2方向とするとき、前記フレキシブルプリント基板は、前記可動体から前記第1方向の一方側へ引き出される引き出し部と、前記引き出し部に接続し前記可動体に対して前記第1方向の一方側に配置される撓み部と、を備え、前記撓み部は、前記光軸方向に重なる第1平面部および第2平面部と、前記第1平面部と前記第2平面部の前記第1方向の端を接続する第1折り返し部と、を備え、前記第1平面部および前記第2平面部のそれぞれは、前記第2方向に延びる第1部分と、前記第1部分に対して前記第1方向の一方側において前記第2方向に延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分の前記第2方向の端を接続する第3部分と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板の撓み部は、光軸方向に重なる第1平面部と第2平面部が第1方向に折り返した形状に接続されるとともに、各平面部は、平面内において第2方向に1回折り返した形状をしている。このような形状では、第1折り返し部を中心として各平面部が容易に傾くので、可動体がピッチング方向に回転する際のばね定数が小さい。また、各平面部が平面内で折り返した形状であるため、限られたスペースで長く引きまわすことができ、各平面部が光軸方向に撓みやすい。従って、可動体がヨーイング方向に回転する際のばね定数を小さくできる。さらに、各平面部がそれぞれ第3部分を中心として撓むことができるとともに、第1平面部と第2平面部が第2方向にずれることができるので、可動体がローリング方向に回転する際のばね定数が小さい。以上のように、本発明では、限られたスペースでフレキシブルプリント基板を長く引き回すことができ、ピッチング方向、ヨーイング方向、およびローリング方向のいずれの方向に可動体が回転するときも、ばね定数を小さくすることができる。さらに、各平面部は平面内で折り返した形状となるように製造されるので、折り曲げ加工の負担を少なくすることができる。
本発明において、前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分の前記第2方向の一方側の端を接続し、前記引き出し部は、前記可動体の前記第2方向の他方側の端に片寄せた位置に配置されることが好ましい。このようにすると、引き出し部を可動体の第2方向の中央から引き出した場合と比較して、各平面部における第1部分および第2部分の長さを長くすることができる。従って、各平面部が撓みやすいため、フレキシブルプリント基板のばね定数を小さくすることができる。
本発明において、前記撓み部は、前記光軸方向に延びる第1立ち上がり部を備える第1撓み部と、前記第1撓み部に対して前記第1方向の一方側または他方側に配置される第2撓み部と、を備え、前記第2撓み部は、前記第1撓み部から前記第1方向の一方側または他方側へ延びる前記第1平面部、前記第1平面部における前記第1撓み部とは反対側の端に接続される前記第1折り返し部、および、前記第1折り返し部から前記第1撓み部の側へ延びる前記第2平面部、を備えることが好ましい。このようにすると、第1立ち上がり部が第1方向に容易に撓むことができるので、可動体がローリング方向に回転する際のばね定数、および、可動体がピッチング方向に回転する際のばね定数をより小さくすることができる。
本発明において、前記第1撓み部は、前記光軸方向に延びる第2立ち上がり部と、前記第1立ち上がり部と前記第2立ち上がり部を前記光軸方向に折り返した形状に接続する接続部と、を備えることが好ましい。このようにすると、第1立ち上がり部と第2立ち上がり部が接続部を中心として容易に傾くので、可動体がピッチング方向に回転する際のばね
定数をより小さくすることができる。また、第1立ち上がり部だけでなく、第2立ち上がり部も第1方向に容易に撓むことができるので、可動体がローリング方向に回転する際のばね定数をより小さくすることができる。
本発明において、前記可動体から引き出される配線部材を備え、前記配線部材は、互いに分離した複数枚の前記フレキシブルプリント基板を積層して構成されることが好ましい。このようにすると、複数枚のフレキシブルプリント基板がそれぞれ他のフレキシブルプリント基板に拘束されずに撓むことができる。従って、フレキシブルプリント基板を複数枚重ねたことによるばね定数の増大を抑制できる。また、複数枚のフレキシブルプリント基板にそれぞれ配線パターンを形成できるので、配線面積を大きくすることができる。あるいは、配線面積を大きくする必要がない場合には各フレキシブルプリント基板の幅を狭くすることができる。従って、フレキシブルプリント基板を積層して構成した配線部材のばね定数を小さくすることができる。
本発明において、前記フレキシブルプリント基板を折り返した形状に保持する第1形状保持部材、および、前記フレキシブルプリント基板を略直角に屈曲した形状に保持する第2形状保持部材の少なくとも一方を備えることが好ましい。このようにすると、フレキシブルプリント基板をばね定数が小さい形状に保つことができる。
本発明において、前記第1平面部と前記第2平面部の間に配置され、前記第1平面部と前記第2平面部の一方に固定されるスペーサを備えることが好ましい。このようにすると、第1平面部と前記第2平面部とが接触することを回避でき、フレキシブルプリント基板を撓みやすい形状に保つことができる。
本発明において、前記撓み部は、前記光軸方向から見て第1平面部および第2平面部と重なる第3平面部と、前記第2平面部における前記第1折り返し部とは反対側の端部に接続されて前記第3平面部と前記第2平面部とを前記第1方向で折り返した形状に接続する第2折り返し部と、を備え、前記第3平面部は、前記第1部分、前記第2部分、および前記第3部分を備えることが好ましい。このように、第1方向の折り返し部を多くすることにより、フレキシブルプリント基板をより長くすることができる。従って、ばね定数を更に小さくすることができる。
本発明において、前記固定体は、前記可動体から前記第1方向の一方側に離間した位置に配置される基板固定部を備え、前記フレキシブルプリント基板は、前記基板固定部に固定される被固定部を備え、前記撓み部は、前記引き出し部と前記被固定部とを接続することが好ましい。このようにすると、固定体の外部に引き出したフレキシブルプリント基板の端部が引っ張られたときに撓み部に負荷が加わることを避けることができる。従って、フレキシブルプリント基板を撓みやすい形状に保つことができる。また、可動体とフレキシブルプリント基板との接続箇所に負荷が加わることを避けることができる。
本発明において、前記支持機構は、前記可動体を前記光軸を中心として回転可能に支持する回転支持機構と、前記可動体および回転支持機構を前記光軸と交差する第1軸回りに回転可能に支持するとともに、前記可動体および前記回転支持機構を前記光軸と交差し且つ前記第1軸と交差する第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構と、を備える構成を採用することができる。一般に、振れ補正では、ローリング方向の補正角度が最も大きいので、回転支持機構をジンバル機構よりも内側に配置して光軸回りに回転するユニットを小さくすることにより、光軸方向から見た振れ補正機能付き光学ユニットの外形を小さくすることができる。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板の撓み部は、第1折り返し部を中心として第1平面部と第2平面部が容易に傾く。また、各平面部が平面内で折り返した形状であるため、限られたスペースで長く引きまわすことができ、各平面部が光軸方向に撓みやすい。さらに、各平面部がそれぞれ第3部分を中心として撓むことができるとともに、第1平面部と第2平面部が第2方向にずれることができる。よって、限られたスペースでフレキシブルプリント基板を長く引き回すことができ、ピッチング方向、ヨーイング方向、およびローリング方向のいずれの方向に可動体が回転するときも、ばね定数を小さくすることができる。さらに、各平面部は平面内で折り返した形状となるように製造されるので、折折り曲げ加工の負担を少なくすることができる。
本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。 図1の振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。 カバーを外した振れ補正機能付き光学ユニットを被写体側から見た平面図である。 カバーおよびベースを外した振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。 図3のA-A位置で切断した振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。 図3のB-B位置で切断した振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。 ジンバルフレームおよびジンバルフレーム受け部材の斜視図である。 可動体および回転支持機構を被写体側から見た斜視図である。 可動体および回転支持機構の分解斜視図である。 配線収容部およびフレキシブルプリント基板の断面図である。 フレキシブルプリント基板の展開図である。 振れ補正を行ったときのフレキシブルプリント基板の形状のシミュレーション結果を示す図である。 第1形状保持部材および第2形状保持部材を取り付けたフレキシブルプリント基板の側面図である。 スペーサを取り付けたフレキシブルプリント基板の側面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの実施形態を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの斜視図である。図2は、図1の振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。図3は、カバーを外した振れ補正機能付き光学ユニットを被写体側から見た平面図である。図4は、カバーおよびベースを外した振れ補正機能付き光学ユニットの分解斜視図である。
図1に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール2を備える可動体10と、可動体10を支持する固定体11を備える。固定体11は、可動体10を外周側から囲む枠状のケース3と、ケース3に被写体側から固定されるカバー4と、ケース3に反被写体側から固定されて可動体を反被写体側から覆うベース5を備える。また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10から引き出されるフレキシブルプリント基板6と、ケース3の外周面に沿って引き回されるフレキシブルプリント基板7を備える。
振れ補正機能付き光学ユニット1は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ドライブレコーダー等の光学機器や、ヘルメット、自転車、ラジコンヘリコプター等の移動体に搭載され
るアクションカメラやウエアラブルカメラ等の光学機器に用いられる。このような光学機器では、撮影時に光学機器の振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。振れ補正機能付き光学ユニット1は、撮影画像が傾くことを回避するため、ジャイロスコープ等の検出手段によって検出された加速度や角速度、振れ量等に基づき、カメラモジュール2の傾きを補正する。
カメラモジュール2は、レンズ2aと、レンズ2aの光軸L上に配置された撮像素子2bを備える(図5、図6参照)。振れ補正機能付き光学ユニット1は、レンズ2aの光軸L回り、光軸Lと直交する第1軸R1回り、並びに、光軸Lおよび第1軸R1と直交する第2軸R2回りにカメラモジュール2を回転させて振れ補正を行う。
以下の説明では、互いに直交する3軸をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。また、X軸方向の一方側を-X方向、他方側を+X方向とする。Y軸方向の一方側を-Y方向、他方側を+Y方向とする。Z軸方向の一方側を-Z方向、他方側を+Z方向とする。Z軸方向は、光軸方向である。-Z方向は、カメラモジュール2の反被写体側であり、+Z方向は、カメラモジュール2の被写体側である。第1軸R1および第2軸R2は、Z軸回り(光軸回り)で、X軸およびY軸に対して45度傾斜する。
振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10をZ軸回り、第1軸R1回り、および第2軸R2回りに回転可能に支持する支持機構を備える。支持機構は、可動体10をZ軸回りに回転可能に支持する回転支持機構12と、ジンバル機構13とを有する。ジンバル機構13は、回転支持機構12を第1軸R1回りに回転可能に支持するとともに、回転支持機構12を第2軸R2回りに回転可能に支持する。可動体10は、回転支持機構12およびジンバル機構13を介して固定体11に支持される。
図3に示すように、ジンバル機構13は、ジンバルフレーム14と、ジンバルフレーム14と回転支持機構12とを第1軸R1回りに回転可能に接続する第1接続機構15を備える。第1接続機構15は、ジンバルフレーム14の第1軸R1方向の両側に設けられている。また、ジンバル機構13は、ジンバルフレーム14と固定体11とを第2軸R2回りに回転可能に接続する第2接続機構16を備える。第2接続機構16は、ジンバルフレーム14の第2軸R2方向の両側に設けられている。
また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10を第1軸R1回りおよび第2軸R2回りに回転させる振れ補正用磁気駆動機構20を備える。図3に示すように、振れ補正用磁気駆動機構20は、可動体10に対してX軸回りの駆動力を発生させる第1振れ補正用磁気駆動機構21と、可動体10に対してY軸回りの駆動力を発生させる第2振れ補正用磁気駆動機構22を備える。第1振れ補正用磁気駆動機構21と第2振れ補正用磁気駆動機構22とは、Z軸回りの周方向に配列されている。本例では、第1振れ補正用磁気駆動機構21は、カメラモジュール2の-X方向に配置される。第2振れ補正用磁気駆動機構22は、カメラモジュール2の-Y方向に配置される。
可動体10は、第1軸R1回りの回転および第2軸R2回りの回転を合成することにより、X軸回りおよびY軸回りに回転する。これにより、振れ補正機能付き光学ユニット1は、X軸回りのピッチング補正、およびY軸回りのヨーイング補正を行う。
さらに、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10をZ軸回りに回転させるローリング補正用磁気駆動機構23を有する。図3に示すように、第1振れ補正用磁気駆動機構21、第2振れ補正用磁気駆動機構22、および、ローリング補正用磁気駆動機構23は、Z軸回りの周方向に配列されている。本例では、ローリング補正用磁気駆動機構23は、カメラモジュール2の+Y方向に配置される。ローリング補正用磁気駆動機構23は
、光軸Lを間に挟んで、第2振れ補正用磁気駆動機構22とは反対側に位置する。
(固定体)
固定体11において、カバー4およびベース5は板状であり、非磁性の金属からなる。カバー4およびベース5の外周縁には、ケース3の側に略直角に屈曲したフック8が形成されている。ケース3は樹脂製である。フック8は、ケース3の外周面に設けられた突起9に係止される。ジンバル機構13およびカメラモジュール2は、カバー4の開口部4aの内側に配置され、カバー4から+Z方向に突出している。
ケース3は、可動体10および回転支持機構12を外周側から囲む矩形の枠部18と、枠部18の+X方向に配置される矩形の配線収容部19を備える。枠部18は、X軸方向で対向する第1側板部181および第2側板部182と、Y軸方向で対向する第3側板部183および第4側板部184を備える。第1側板部181は第2側板部182の-X方向に位置する。第3側板部183は、第4側板部184の-Y方向に位置する。
図4に示すように、枠部18は、第2側板部182の-Z方向の端縁を切り欠いた切欠き部185を備える。可動体10の-Z方向の端部分からは、撮像素子2bに接続されるフレキシブルプリント基板6が+X方向に引き出されている。フレキシブルプリント基板6は、切欠き部185を通って枠部18の+X方向に引き出され、配線収容部19に収容される。
配線収容部19は、Y軸方向で対向する第5側板部191および第6側板部192と、枠部18の第2側板部182とX軸方向で対向する第7側板部193を備える。配線収容部19は、第7側板部193の-Z方向の端縁を切り欠いた切欠き部194を備える。図3に示すように、フレキシブルプリント基板6は、配線収容部19の内側で複数回折り返された形状に引き回され、切欠き部194とベース5との間を通って配線収容部19の外側へ引き出される。
図4に示すように、ケース3の第3側板部183には、第1コイル固定孔183aが設けられている。第1コイル固定孔183aには、第1コイル21Cが固定される。ケース3の第1側板部181には、第2コイル固定孔181aが設けられている。第2コイル固定孔181aには、第2コイル22Cが固定される。第1コイル21Cおよび第2コイル22Cは、周方向に長い長円形の空芯コイルである。また、第4側板部184には、第3コイル固定孔184aが設けられている。第3コイル固定孔184aには、第3コイル23Cが固定される。第3コイル23Cは、Z軸方向に長い空芯コイルである。
図3に示すように、第3側板部183に固定された第1コイル21Cと可動体10の-Y方向の側面に固定された第1磁石21MとはY軸方向で対向しており、第1振れ補正用磁気駆動機構21を構成する。また、第1側板部181に固定された第2コイル22Cと可動体10の-X方向の側面に固定された第2磁石22MとはX軸方向で対向しており、第2振れ補正用磁気駆動機構22を構成する。そして、第4側板部184に固定された第3コイル23Cと可動体10の+Y方向の側面に固定された第3磁石23MとはY軸方向で対向しており、ローリング補正用磁気駆動機構23を構成する。
第1コイル21C、第2コイル22C、および第3コイル23Cは、フレキシブルプリント基板7に電気的に接続される。フレキシブルプリント基板7は、枠部18の外周面に固定される。本形態では、フレキシブルプリント基板7は、枠部18における第4側板部184、第1側板部181、および第3側板部183の外周面に沿って、この順番に引き回されている。
フレキシブルプリント基板7には、第1コイル21Cの中心と重なる位置、および、第2コイル22Cの中心と重なる位置の2箇所に磁性板17(図1、図2参照)が固定される。第1コイル21Cと重なる磁性板17と第1磁石21Mとは、可動体10をX軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。また、第2コイル22Cと重なる磁性板17と第2磁石22Mとは、可動体10をY軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。さらに、フレキシブルプリント基板7には、図示しない揺動位置センサおよび回転位置センサが配置される。振れ補正機能付き光学ユニット1は、これらのセンサの出力に基づき、可動体10のX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転方向における角度位置を取得する。
(ジンバル機構)
図5、図6は、振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。図5は、図2のA-A位置で切断した断面図であり、図6は、図2のB-B位置で切断した断面図である。図7は、ジンバルフレーム14、第1ジンバルフレーム受け部材151、および第2ジンバルフレーム受け部材162の分解斜視図である。
図3、図6に示すように、枠部18の第2軸R2方向の対角位置には、それぞれ、ジンバルフレーム14と固定体11とを第2軸R2回りに回転可能に接続する第2接続機構16が設けられる。枠部18の第2軸R2方向の対角位置に設けられた一対の凹部161には、それぞれ、第2ジンバルフレーム受け部材162が固定される。図6、図7に示すように、第2ジンバルフレーム受け部材162は、球体163と、球体163が固定される第2スラスト受け部材164を備える。図6に示すように、第2ジンバルフレーム受け部材162を凹部161に固定することにより、球体163が第2軸R2上の位置で固定体11に支持される。
図3、図5に示すように、可動体10に対して第1軸R1方向の両側には、それぞれ、ジンバルフレーム14と回転支持機構12とを第1軸R1回りに回転可能に接続する第1接続機構15が設けられる。第1接続機構15は、可動体10に対して第1軸R1方向の両側において回転支持機構12に固定される第1ジンバルフレーム受け部材151を備える。図5、図7に示すように、第1ジンバルフレーム受け部材151は、球体152と、球体152が固定される第1スラスト受け部材153を備える。第1スラスト受け部材153を回転支持機構12に固定することにより、球体152が第1軸R1上の位置で回転支持機構12によって支持される。
ジンバルフレーム14は、金属製の板バネからなる。図5、図6、図7に示すように、ジンバルフレーム14は、可動体10の+Z方向に位置するジンバルフレーム本体部140と、ジンバルフレーム本体部140から第1軸R1方向の両側に向かって突出して-Z方向に延びる一対の第1軸側延設部141と、ジンバルフレーム本体部140から第2軸R2方向の両側に向かって突出して-Z方向に延びる一対の第2軸側延設部142を備える。ジンバルフレーム14は、ジンバルフレーム本体部140の中央をZ軸方向に貫通する開口部143を備える。
図5、図7に示すように、一対の第1軸側延設部141のそれぞれは、第1軸R1上において、第1軸R1方向を可動体10の側に向かって内周側に窪む第1軸側凹曲面144を備える。第1軸側凹曲面144は、球体152に点接触する。また、第1軸側延設部141は、第1軸側凹曲面144の+Z方向に、周方向の両側の縁を切り欠いた一対の切欠き145を備える。さらに、第1軸側延設部141は、第1軸側凹曲面144の-Z方向に、外周側へ向かう方向へ突出する突出部146を備える。次に、一対の第2軸側延設部142のそれぞれは、第2軸R2上において、第2軸R2方向を可動体10の側に向かって内周側に窪む第2軸側凹曲面147を備える。第2軸側凹曲面147は、球体163に
点接触する。また、第2軸側延設部142は、第2軸側凹曲面147の+Z方向に、周方向の両側の縁を切り欠いた一対の切欠き148を備える。
図7に示すように、第1スラスト受け部材153は、Z軸方向に延びる板部154と、板部154の-Z方向の端部から可動体10側へ屈曲した足部155と、板部154の周方向の両側の側縁から可動体10側へ屈曲した一対の腕部156を備える。板部154には球体152が溶接により固定される。また、第1スラスト受け部材153は、板部154と足部155とが繋がる角部の中央を貫通する孔部157を備える。足部155および一対の腕部156の先端は、回転支持機構12に溶接により固定される。後述するように、回転支持機構12は、可動体10の第1軸R1方向の両側において-Z方向に延びる一対の第2延設部64を備えており、第1ジンバルフレーム受け部材151は、足部155および一対の腕部156の先端が第2延設部64の先端に溶接により固定される。
図7に示すように、第2スラスト受け部材164は、Z軸方向に延びる板部165と、板部165の-Z方向の端部から可動体10側へ屈曲した足部166と、板部165の周方向の両側の側縁から可動体10側へ屈曲した一対の腕部167を備える。板部165には球体163が溶接により固定される。また、足部166の周方向の両端から+Z方向へ屈曲した足部屈曲部168を備える。第2スラスト受け部材164をケース3の凹部161に固定する際、足部屈曲部168を周方向の中央に向けて撓ませながら第2スラスト受け部材164を凹部161に圧入する。
(可動体)
図8は、可動体10および回転支持機構12を被写体側から見た斜視図である。図9は、可動体10および回転支持機構12の分解斜視図である。図8、図9に示すように、可動体10は、カメラモジュール2と、カメラモジュール2を保持する枠状のホルダ24と、ホルダ24に固定される第1部材25を備える。ホルダ24は樹脂製であり、第1部材25は金属製である。
図8、図9に示すように、第1部材25は、光軸Lを囲みカメラモジュール2の外周部分に+Z方向から重なる第1環状板部26と、第1環状板部26から外周側へ突出しカメラモジュール2の外周側において-Z方向へ屈曲してホルダ24に接続される第1延設部27を備える。本形態では、第1環状板部26とカメラモジュール2とのZ軸方向(光軸方向)の隙間に回転支持機構12が配置される。
第1延設部27は、第1環状板部26の-X方向、+Y方向、-Y方向の3箇所に配置される。第1延設部27は、第1環状板部26から外周側へ延びて-Z方向へ屈曲する第1延設部第1部分28と、第1延設部第1部分28の-Z方向の先端に接続され第1延設部第1部分28よりも周方向の幅が広い矩形の第1延設部第2部分29を備える。第1延設部第2部分29はホルダ24に固定される。
第1部材25は、光軸Lを囲む環状の第1レール部材50と、第1レール部材50が接合された板金製の第1板状部材51を備える。第1レール部材50は、第1板状部材51に設けられた円形の第1貫通穴52の内側に嵌め込まれ、第1板状部材51に溶接により固定される。従って、第1環状板部26は、内周部分が第1レール部材50により構成され、外周部分が第1板状部材51により構成される。図5、図6に示すように、第1レール部材50の-Z方向の端面には、第1環状溝53が設けられている。
図9に示すように、カメラモジュール2は、カメラモジュール本体部30Aと、カメラモジュール本体部30Aの中央から+Z方向に突出するカメラモジュール円筒部30Bを備える。カメラモジュール円筒部30Bにはレンズ2a(図5、図6参照)が収容される
。ホルダ24は、カメラモジュール本体部30Aを外周側から囲んでいる。カメラモジュール円筒部30Bは、第1環状板部26の中央に設けられた円形穴26aから+Z方向に突出し、ジンバルフレーム14の開口部143に配置される。
カメラモジュール本体部30Aおよびホルダ24は、+Z方向から見た場合の輪郭形状が略8角形である。ホルダ24は、Y軸方向に平行に延びる第1側壁31および第2側壁32と、X軸方向に平行に延びる第3側壁33および第4側壁34を備える。第1側壁31は、第2側壁32の-X方向に位置する。第3側壁33は、第4側壁34の-Y方向に位置する。図4に示すように、ホルダ24の-Z方向の端縁には、カメラモジュール2の-Z方向の端部から+X方向へ引き出されるフレキシブルプリント基板6を通す切欠き部32aが設けられている。
また、ホルダ24は、第1軸R1方向の対角に位置する第5側壁35および第6側壁36と、第2軸R2方向の対角に位置する第7側壁37および第8側壁38を備える。第5側壁35は、第6側壁36の-X方向に位置する。第7側壁37は、第8側壁38の-X方向に位置する。第5側壁35、第6側壁36、第7側壁37、および第8側壁38の+Z方向の端面には、+Z方向に突出するホルダ凸部39が形成される。
ホルダ24の第1側壁31には第1磁石21Mが固定され、第3側壁33には第2磁石22Mが固定される。第1磁石21Mおよび第2磁石22Mは、Z軸方向に2極着磁されている。第1磁石21Mおよび第2磁石22Mの着磁分極線は、周方向に延びている。第1磁石21Mおよび第2磁石22Mは、Z軸方向に同一の極を向けて配置されている。ホルダ24の第4側壁34には、第3磁石23Mが固定される。第3磁石23Mは、周方向に極着磁されている。第1磁石21M、第2磁石22M、および第3磁石23Mは、ホルダ24の第1側壁31、第3側壁33、および第4側壁34の外周面に形成された凹部40に収容され、凹部40の-Z方向の端部に設けられた底面41に+Z方向から当接することによってZ軸方向に位置決めされる。
3箇所の凹部40は、それそれ、周方向の両側の内面に溝部42が形成されている。図3、図8に示すように、各凹部40には、第1延設部27の-Z方向の先端に設けられた第1延設部第2部分29が挿入される。第1延設部第2部分29は、周方向の両端が溝部42に挿入されており、接着剤により各凹部40に固定される。第1延設部第2部分29は、第1磁石21M、第2磁石22M、および第3磁石23Mの径方向内側に挿入されている。第1板状部材51は磁性金属からなる。従って、第1延設部第2部分29は、各磁石に対するヨークとして機能する。
(回転支持機構)
図5、図6、図9に示すように、回転支持機構12は、可動体10を構成する第1部材25に設けられた第1環状溝53と、第1環状溝53とZ軸方向で対向する第2環状溝54を有する第2部材55を備える。また、回転支持機構12は、第1環状溝53および第2環状溝54に挿入されて可動体10と第2部材55との間で転動する複数の転動体56と、転動体56を転動可能に保持する環状のリテーナ57を備える。リテーナ57は、複数の転動体56のそれぞれを転動可能に保持する複数の球体保持穴58を備える。本形態では、転動体56は球体である。さらに、回転支持機構12は、第1環状溝53と第2環状溝54とをZ軸方向で接近させる力を付与する与圧機構59を備える。
図9に示すように、第2部材55は、光軸Lを囲む環状の第2レール部材60と、第2レール部材60が接合された板金製の第2板状部材61を備える。第2レール部材60は、第2板状部材61に設けられた円形の第2貫通穴62の内側に嵌め込まれ、第2板状部材61に溶接により固定される。本形態では、第2レール部材60は、第1レール部材5
0と同一の部材である。図5、図6に示すように、第2レール部材60と第1レール部材50とは、同軸に配置されており、第1環状溝53と第2環状溝54とがZ軸方向で対向している。
第2部材55は、光軸Lを囲む第2環状板部63と、第2環状板部63から第1軸R1方向の両側に突出する一対の第2延設部64と、第2環状板部63から第2軸R2方向の両側に突出する一対の第2突出板部65を備える。第2環状板部63は、内周部分が第2レール部材60により構成され、外周部分が第2板状部材61により構成される。
一対の第2延設部64は、それぞれ、第2環状板部63から第1軸R1方向に延びる第2延設部第1部分66と、可動体10の外周側をZ軸方向に延びる第2延設部第2部分67を備える。図5、図8に示すように、各第2延設部第2部分67には、可動体10とは反対側の面に第1ジンバルフレーム受け部材151が固定される。
図8、図9に示すように、与圧機構59は、第2部材55の光軸L周りの4箇所に配置される与圧用磁石68と、第1部材25の光軸L周りの4箇所に設けられた第1突出板部69を備える。与圧用磁石68は、一対の第2延設部第1部分66および一対の第2突出板部65の4箇所に固定される。各与圧用磁石68は周方向で2極着磁されている。第1突出板部69は、第1環状板部26から第1軸R1方向の両側、および、第2軸R2方向の両側の4方向に突出する。第2部材55に配置される4つの与圧用磁石68のそれぞれは、可動体10と回転支持機構12とを組み立てたときに、可動体10に設けられた4箇所の第1突出板部69と光軸方向に重なる。
第1突出板部69は、磁性金属からなる。従って、与圧用磁石68の磁気吸引力により、各与圧用磁石68と光軸方向で重なる第1突出板部69が与圧用磁石68の側に吸引される。これにより、与圧機構59は、光軸L回りの等角度間隔の4か所で、第1環状溝53と第2環状溝54とをZ軸方向で接近させる力を付与する。可動体10は、与圧機構59の磁気吸引力によって第2部材55に吸引され、Z軸回りに回転可能な状態で、第2部材55に支持される。
第2部材55に設けられた一対の第2延設部64および一対の第2突出板部65は、可動体10に設けられたホルダ凸部39と光軸方向に対向する。図5、図6に示すように、ホルダ凸部39の+Z方向の先端は、カメラモジュール本体部30Aの+Z方向の端面よりも+Z方向に突出している。従って、ホルダ凸部39によって第2部材55の-Z方向の移動範囲が規制される。
回転支持機構12は、可動体10の光軸L回りの回転範囲を規制する回転規制機構70を備える。図8に示すように、回転規制機構70は、第1部材25に設けられた第1回転規制部71と、第2部材55に設けられた第2回転規制部72を備える。第1回転規制部71は、第1環状板部26から外周側へ突出して-Z方向へ屈曲する。第1回転規制部71の-Z方向の先端は、ホルダ24の第2側壁32に固定される。第2回転規制部72は、第2環状板部63から外周側へ突出しており、第1回転規制部71の周方向の中央に設けられた切欠き部73に配置される。従って、第1回転規制部71と第2回転規制部72とが衝突することにより、第2部材55に対する可動体10の光軸L回りの回転範囲が規制される。
(フレキシブルプリント基板)
図10は、配線収容部19およびフレキシブルプリント基板6の断面図であり、図3のC-C位置で切断した断面図である。図11は、フレキシブルプリント基板6の展開図である。以下の説明では、第1方向はX軸方向と一致し、第1方向の一方側は+X方向であ
り、第1方向の他方側は-X方向である。また、第2方向はY軸方向と一致し、第2方向の一方側は-Y方向であり、第2方向の他方側は+Y方向である。
図3、図4、図10に示すように、フレキシブルプリント基板6は、可動体10から+X方向(第1方向の一方側)に引き出される第1引き出し部6Aと、第1引き出し部6Aに接続され、配線収容部19の内側で引き回される撓み部6Bと、撓み部6Bに接続され、配線収容部19の外部へ引き出される第2引き出し部6Cを備える。図10に示すように、第1引き出し部6Aおよび第2引き出し部6Cは、XY面に平行な面内に配置される。第1引き出し部6Aは、カメラモジュール2に接続され、ホルダ24に設けられた切欠き部32aから+X方向へ引き出され、枠部18に設けられた切欠き部185を通過して配線収容部19の内側へ延びている。
図3に示すように、第1引き出し部6Aは、可動体10の+Y方向(第2方向の他方側)の端に片寄せた位置に配置される。図4に示すように、ホルダ24の切欠き部32aは、ホルダ24の+Y方向の角部に位置する第6側壁36まで延びており、第1引き出し部6Aは、第6側壁36と第2側壁32とが繋がる角部に片寄せた位置に配置される。図3に示すように、第1引き出し部6Aの平面形状は、+X方向へ向かうに従って+Y方向へ向かう方向へ湾曲しながら延びる形状である。従って、第1引き出し部6Aは、配線収容部19の+Y方向の端に位置する第6側板部192へ向かって延びている。
図10に示すように、撓み部6Bは、第1引き出し部6Aから+Z方向に屈曲して光軸方向に1回折り返した形状の第1撓み部610と、第1撓み部610の+X方向に配置され、X軸方向に2回折り返した形状の第2撓み部620を備える。第1撓み部610は、第1引き出し部6Aから+X方向に屈曲してZ軸方向(光軸方向)に延びる第1立ち上がり部611と、第1立ち上がり部611の+X側においてZ軸方向に延びる第2立ち上がり部612と、第1立ち上がり部611と第2立ち上がり部612の+X方向の端をZ軸方向に折り返した形状に接続する接続部613を備える。図3、図4に示すように、第1立ち上がり部611は、YZ面に平行な面内において、+Z方向へ向かうに従って+Y方向へ向かう方向に湾曲しながら延びている。従って、図3に示すように、接続部613および第2立ち上がり部612は、第1引き出し部6Aよりも+Y方向に位置しており、配線収容部19の+Y方向の端に片寄せた位置に配置される。
図3に示すように、第2引き出し部6Cは、配線収容部19の+Y方向(第2方向の他方側)の端に片寄せた位置に配置される。第2引き出し部6CのY軸方向の位置は、第2立ち上がり部612のY軸方向の位置と一致する。配線収容部19は、可動体10から+X方向に離間した位置でフレキシブルプリント基板6が固定される基板固定部6Dを備える。図4、図10に示すように、基板固定部6Dは、第7側板部193に設けられた切欠き部194の+Z方向の内面である。第2引き出し部6Cは、基板固定部6Dに固定される被固定部6Eを備える。被固定部6Eは、可撓性基板と、可撓性基板の+Z方向の面に固定される補強板80を備える。
第2撓み部620は、第2立ち上がり部612の-Z方向の端から+X方向に屈曲してXY平面と略平行に延びる第1平面部621、第1平面部621の+Z方向に位置し、XY平面と略平行に延びる第2平面部622、第2平面部622の+Z方向に位置し、XY平面と略平行に延びる第3平面部623を備える。また、第2撓み部620は、第1平面部621と第2平面部622の+X方向の端をX軸方向に折り返した形状に接続する第1折り返し部624と、第2平面部622と第3平面部623の-X方向の端をX軸方向に折り返した形状に接続する第2折り返し部625を備える。
図2、図3、図4に示すように、第1平面部621、第2平面部622、および第3平
面部623は、XY面に平行な面内において、Y軸方向に1回折り返した形状をしている。本形態では、第1平面部621、第2平面部622、および第3平面部623は同一形状である。各平面部は、それぞれ、+Y方向の縁から-Y方向に延びるスリット626と、スリット626を挟んでY軸方向に略平行に延びる第1部分627および第2部分628と、第1部分627と第2部分628の-Y方向の端をY軸方向に折り返した形状に接続する第3部分629を備える。本形態では、第3部分629は、半円状に湾曲した形状をしている。第1部分627はスリット626の-X方向に位置し、第2部分628はスリット626の+X方向に位置する。
第2撓み部620において、第1折り返し部624は、第1平面部621と第2平面部622における第2部分628の+X方向の縁を接続する。第2部分628の+Y方向の端部は+X方向に湾曲した形状をしており、+X方向に曲がった部分の+X方向の端に第1折り返し部624が接続される。また、第2折り返し部625は、第2平面部622と第3平面部623における第1部分627の-X方向の縁を接続する。第1部分627の+Y方向の端部は-X方向に湾曲した形状をしており、-X方向に曲がった部分の-X方向の端に第2折り返し部625が接続される。
図3に示すように、第1撓み部610は、配線収容部19の+Y方向の端に配置される。第2撓み部620は、配線収容部19の+Y方向の端から配線収容部19の-Y方向の端まで延びてから逆向きに湾曲して配線収容部19の+Y方向の端まで延びて、第2引き出し部6Cに接続される。本形態では、第1撓み部610と第2引き出し部6Cが配線収容部19の+Y方向の端に片寄せて配置されるため、第2撓み部620がY軸方向に長い平面形状になっている。
図10に示すように、フレキシブルプリント基板6は、複数枚のフレキシブルプリント基板を積層して構成される配線部材である。本形態では、フレキシブルプリント基板6は、第1フレキシブルプリント基板601、第2フレキシブルプリント基板602、および第3フレキシブルプリント基板603の3枚を積層して構成される。第1フレキシブルプリント基板601、第2フレキシブルプリント基板602、および第3フレキシブルプリント基板603は、それぞれが図11に示す展開形状をしている。第1フレキシブルプリント基板601、第2フレキシブルプリント基板602、および第3フレキシブルプリント基板603は、折り曲げ位置や折り返し位置でも接合されておらず、互いに分離した状態で曲げ加工されている。
図11に示す展開形状から図2、図4、図10に示す立体形状に撓み部6Bを加工する際には、第1フレキシブルプリント基板601、第2フレキシブルプリント基板602、および第3フレキシブルプリント基板603を積層する。そして、積層体を2箇所の折り曲げ位置A1、A2で略直角に折り曲げるとともに、3個所の折り返し位置B1、B2、B3で逆向きに折り返す。より詳細には、積層体を折り返し位置B1で光軸方向に1回折り返すとともに、2箇所の折り返し位置B2、B3ではX軸方向に交互に折り返す。これにより、撓み部6Bの立体形状が完成する。しかる後に、配線収容部19の内側に撓み部6Bを配置し、基板固定部6Dに被固定部6Eを接着剤等により固定する。
図11に示すように、フレキシブルプリント基板6は、第1平面部621、第2平面部622、および第3平面部623を平面内で折り返す形状に加工しているため、フレキシブルプリント基板6の全長が長い。また、フレキシブルプリント基板6の折り曲げ加工は、第1撓み部610において1回折り返すとともに第2撓み部620において2回折り返し、さらに、第1撓み部610と第1引き出し部6Aとの接続箇所、および、第1撓み部610と第2撓み部620との接続箇所でそれぞれ1回ずつ折り曲げるだけでよい。従って、比較的少ない工数で、長いフレキシブルプリント基板6を配線収容部19に収まる形
状に折り曲げることができる。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態の振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール2を備える可動体10と、可動体10を回転可能に支持する支持機構と、支持機構を介して可動体10を支持する固定体11と、可動体10から引き出されるフレキシブルプリント基板6と、を有する。支持機構は、可動体10を光軸Lを中心として回転可能に支持する回転支持機構12と、可動体10および回転支持機構12を光軸Lと交差する第1軸R1回りに回転可能に支持するとともに、可動体10および回転支持機構12を光軸Lと交差し且つ第1軸R1と交差する第2軸R2回りに回転可能に支持するジンバル機構13と、を備える。フレキシブルプリント基板6は、可動体10から+X方向(第1方向の一方側)へ引き出される第1引き出し部6A(引き出し部)と、第1引き出し部6Aに接続し可動体10に対して+X方向(第1方向の一方側)に配置される撓み部6Bと、を備える。撓み部6Bは、Z軸方向(光軸方向)に重なる第1平面部621および第2平面部622と、第1平面部621と第2平面部622のX軸方向(第1方向)の端を接続する第1折り返し部624と、を備える。第1平面部621および第2平面部622のそれぞれは、Y軸方向(第2方向)に延びる第1部分627と、第1部に対して+X方向(第1方向の一方側)においてY軸方向(第2方向)に延びる第2部分628と、第1部分627と第2部分628のY軸方向(第2方向)の端を接続する第3部分629と、を備える。
上記のように、本形態のフレキシブルプリント基板6は、Z軸方向(光軸方向)に重なる第1平面部621と第2平面部622を備え、第1平面部621と第2平面部622がX軸方向に折り返された形状に接続されるとともに、各平面部がXY面に平行な平面内においてY軸方向(第2方向)に1回折り返した形状をしている。従って、限られたスペースでフレキシブルプリント基板6を長く引き回すことができ、ピッチング方向、ヨーイング方向、およびローリング方向のいずれの方向に可動体10が回転するときも、ばね定数を小さくすることができる。さらに、各平面部は平面内で折り返した形状となるように製造されるので、折り曲げ加工の負担が少ない。
さらに、本形態のフレキシブルプリント基板6は、撓み部6BがX軸方向に2回折り返された形状をしている。すなわち、本形態の撓み部6Bは、第1平面部621および第2平面部622とZ軸方向(光軸方向)に重なる第3平面部623と、第2平面部622における第1折り返し部624とは反対側の端部に接続されて第3平面部623と第2平面部622とをX軸方向(第1方向)で折り返した形状に接続する第2折り返し部625と、を備える。そして、第3平面部623は、第1部分627、第2部分628、および第3部分629を備える。このように、X軸方向(第1方向)の折り返し部が1カ所でなく2カ所であるため、フレキシブルプリント基板6をより長くすることができ、ばね定数をより小さくすることができる。
このような基板形状では、第1折り返し部624を中心として第1平面部621と第2平面部622が容易に傾くとともに、第2折り返し部625を中心として第2平面部622と第3平面部623が容易に傾くので、可動体10がピッチング方向に回転する際のばね定数が小さい。また、各平面部が平面内で折り返した形状であるため、限られたスペースで長く引きまわすことができ、各平面部がZ軸方向(光軸方向)に撓みやすい。従って、可動体10がヨーイング方向に回転する際のばね定数が小さい。さらに、各平面部がそれぞれ第3部分629を中心として撓むことができるとともに、Z軸方向から見て重なっている第1平面部621、第2平面部622、および第3平面部623がY軸方向(第2方向)にずれた形状に撓むことができる。従って、可動体10がローリング方向に回転する際のばね定数が小さい。
図12(a)、図12(b)、図12(c)は、振れ補正を行ったときのフレキシブルプリント基板6の形状のシミュレーション結果を示す図である。図12(a)は、ピッチング方向の振れ補正を行った場合の形状を示し、図12(b)は、ヨーイング方向の振れ補正を行った場合の形状を示し、図12(c)は、ローリング方向の振れ補正を行った場合の形状を示す。図12(a)からわかるように、可動体10がピッチング方向に回転するときには、第2平面部622がZ軸方向に撓んで第1平面部621および第3平面部623に対して傾く。また、図12(b)からわかるように、可動体10がヨーイング方向に回転するときには、第1平面部621、第2平面部622、および第3平面部623がZ軸方向に撓む。そして、図12(c)からわかるように、可動体10がローリング方向に回転するときには、第1平面部621、第2平面部622、および第3平面部623がY軸方向にずれるように撓む。従って、いずれの方向に可動体10が回転するときも、第2撓み部620が容易に撓むことができるので、ばね定数が小さい。
上記のように、本形態では撓み部6BがX軸方向に2回折り返された形状であるが、X軸方向の折り返し部は、1カ所もしくは3カ所以上であってもよい。X軸方向の折り返し部を増やすことにより、よりフレキシブルプリント基板6を長くすることができ、よりばね定数を小さくすることができる。また、本形態では、第1折り返し部624および第2折り返し部625は半円状に曲がる形状であるが、第1折り返し部624および第2折り返し部625は、鋭角状に折り曲げた形状であってもよい。すなわち、第1折り返し部624および第2折り返し部625は、各平面部をX軸方向に折り返した形状に接続する部分であればよい。
本形態では、第3部分629は、第1部分627と第2部分628の-Y方向(第2方向の一方側)の端を接続し、第1引き出し部6Aは、可動体10の+Y方向(第2方向の他方側)の端に片寄せた位置に配置される。従って、第1引き出し部6Aを可動体10のY軸方向(第2方向)の中央から引き出した場合と比較して、各平面部における第1部分627および第2部分628の長さを長くすることができる。従って、各平面部が撓みやすいため、フレキシブルプリント基板6のばね定数が小さい。
本形態では、撓み部6Bは、Z軸方向(光軸方向)に延びる第1立ち上がり部611を備える第1撓み部610と、第1撓み部610に対して+X方向(第1方向の一方側)に配置される第2撓み部620と、を備える。第2撓み部620は、第1撓み部610から+X方向(第1方向の一方側)へ延びる第1平面部621、第1平面部621における第1撓み部610とは反対側(+X方向)の端に接続される第1折り返し部624、および、第1折り返し部624から第1撓み部610の側(-X方向)へ延びる第2平面部622、を備える。このように、第2撓み部620に加えて第1撓み部610を設けると、第1立ち上がり部611がX軸方向(第1方向)に容易に撓むことができる。従って、可動体10がローリング方向に回転する際のばね定数、および、可動体10がピッチング方向に回転する際のばね定数をより小さくすることができる。
なお、第1撓み部610と第2撓み部620の配置を逆にしてもよい。すなわち、撓み部6Bは、第1撓み部610に対して-X方向(第1方向の他方側)に配置される第2撓み部620を備える構成としてもよい。この場合には、第1撓み部610から-X方向(第1方向の他方側)へ第1平面部621を延ばし、第1引き出し部6Aに第2撓み部620を接続すればよい。また、第1撓み部610を第2引き出し部6Cに接続すればよい。
本形態では、第1撓み部610は、Z軸方向に1回折り返した形状をしている。すなわち、第1撓み部610は、第1立ち上がり部611の+X方向(第1方向の一方側)でZ軸方向(光軸方向)に延びる第2立ち上がり部612と、第1立ち上がり部611と第2立ち上がり部612をZ軸方向(光軸方向)に折り返した形状に接続する接続部613と
、を備える。この形状では、第1立ち上がり部611と第2立ち上がり部612が接続部613を中心として容易に傾くので、可動体10がピッチング方向に回転する際のばね定数が小さい。また、第1立ち上がり部611だけでなく、第2立ち上がり部612もX軸方向(第1方向)に容易に撓むことができるので、可動体10がローリング方向に回転する際のばね定数が小さい。なお、接続部613は、第1折り返し部624および第2折り返し部625と同様に、半円状に曲がる形状でもよいし、鋭角状に折り曲げた形状であってもよい。
なお、第1撓み部610は、Z軸方向に2回以上折り返した形状としてもよい。あるいは、Z軸方向に折り返さず、第1立ち上がり部611のみを備えていてもよい。この場合には、第1立ち上がり部611の+Z方向の端に第1平面部621を接続し、第1平面部621、第2平面部622、の積層順をZ軸方向で逆にすればよい。
本形態のフレキシブルプリント基板6は、互いに分離した複数枚のフレキシブルプリント基板を積層して構成される配線部材であり、第1フレキシブルプリント基板601、第2フレキシブルプリント基板602、および第3フレキシブルプリント基板603の3枚を積層して構成される。従って、各フレキシブルプリント基板がそれぞれ他のフレキシブルプリント基板に拘束されずに撓むことができるので、フレキシブルプリント基板を複数枚積層したことによるばね定数の増大を抑制できる。また、3枚のフレキシブルプリント基板にそれぞれ配線パターンを形成できるので、配線面積を大きくすることができる。あるいは、配線面積を大きくする必要がない場合には各フレキシブルプリント基板の幅を狭くすることができる。従って、フレキシブルプリント基板6(配線部材)のばね定数を小さくすることができる。
なお、フレキシブルプリント基板の積層数は適宜変更可能であり、2枚あるいは4枚以上であってもよい。また、1枚のフレキシブルプリント基板のみでフレキシブルプリント基板6を構成してもよい。
本形態では、可動体10から+X方向(第1方向の一方側)に離間した位置において、フレキシブルプリント基板6を固定体11に固定してから固定体11の外部へ引き出している。すなわち、固定体11は、可動体10から+X方向に離間した位置に配置される基板固定部6Dを備え、フレキシブルプリント基板6は、基板固定部6Dに固定される被固定部6Eを備え、撓み部6Bは、第1引き出し部6Aと被固定部6Eとを接続する。このようにすると、固定体11の外部に引き出したフレキシブルプリント基板6の端部が引っ張られたときに撓み部6Bに負荷が加わることを避けることができる。従って、撓み部6Bを撓みやすい形状に保つことができる。また、カメラモジュール2と第1引き出し部6Aとの接続箇所に負荷が加わることを避けることができる。
本形態では、回転支持機構12によって可動体10を支持し、可動体10および回転支持機構12をジンバル機構13によって支持する。一般に、振れ補正では、ローリング方向の補正角度がピッチング方向およびヨーイング方向の補正角度よりも大きい。従って、回転支持機構12をジンバル機構13よりも内側に配置して光軸回りに回転するユニットを小さくすることにより、ローリング補正に必要な回転スペースを小さくすることができる。よって、Z軸方向(光軸方向)から見た振れ補正機能付き光学ユニット1の外形を小さくすることができる。
なお、可動体10と固定体11とを接続する支持機構として、ジンバル機構13などの揺動支持機構によって可動体10を支持し、可動体および揺動支持機構を回転軸受部やピボットなどの回転支持機構によって回転可能に支持する構成を採用してもよい。
(変形例1)
フレキシブルプリント基板6には、屈曲部や折り返し部においてフレキシブルプリント基板6の形状を保つための形状保持部材を取り付けてもよい。図13は、第1形状保持部材81および第2形状保持部材82を取り付けたフレキシブルプリント基板6の側面図である。図3に示す例では、フレキシブルプリント基板6を折り返した形状に保持する第1形状保持部材81、および、フレキシブルプリント基板6を略直角に屈曲した形状に保持する第2形状保持部材82を備える。
図13に示すように、第1形状保持部材81は半円状に湾曲しており、第1折り返し部624、第2折り返し部625、および接続部613に取り付けられている。第2形状保持部材82は略直角に屈曲しており、第1引き出し部6Aと第1立ち上がり部611とが接続される屈曲部、および、第2立ち上がり部612と第1平面部621とが接続される屈曲部に取り付けられている。
第1形状保持部材81および第2形状保持部材82は、例えば、SUS等の金属板であってもよいし、他の素材であってもよい。また、図13に示す例では、第1形状保持部材81および第2形状保持部材82は、3枚のフレキシブルプリント基板のうちで最も外周側に配置されるフレキシブルプリント基板(上記の形態では第1フレキシブルプリント基板601もしくは第3フレキシブルプリント基板603)に固定されているが、最も内周側に配置されるフレキシブルプリント基板に固定してもよい。内周側に配置する場合、板金部材でなくてもよい。例えば、円弧状の外周面を備える棒状部材であってもよい。
第1形状保持部材81および第2形状保持部材82を取り付けることにより、撓み部6Bを上記の形状に保つことができるので、可動体10が回転したときのばね定数を小さくすることができる。なお、第1形状保持部材81と第2形状保持部材82の一方を省略してもよい。また、図13に示す取付位置の一部のみに第1形状保持部材81および第2形状保持部材82を取り付ける構成にしてもよい。
(変形例2)
図14は、スペーサ83を取り付けたフレキシブルプリント基板6の側面図である。図14に示すように、スペーサ83は、フレキシブルプリント基板6を折り返した箇所の最も内周側のフレキシブルプリント基板(上記の形態では、第1フレキシブルプリント基板601もしくは第3フレキシブルプリント基板603)に固定される補強板である。スペーサ83の取り付け位置は、第1部分627、第2部分628、および第3部分629のいずれの部位であってもよい。
スペーサ83を取り付けることにより、折り返した基板同士の間隔を保つことができるので、可動体10が回転したときのばね定数が小さい形状にフレキシブルプリント基板6を保つことができる。また、折り返した基板同士が接触することによるフレキシブルプリント基板6の損傷を回避できる。
1…振れ補正機能付き光学ユニット、2…カメラモジュール、2a…レンズ、2b…撮像素子、3…ケース、4…カバー、4a…開口部、5…ベース、6…フレキシブルプリント基板、6A…第1引き出し部、6B…撓み部、6C…第2引き出し部、6D…基板固定部、6E…被固定部、7…フレキシブルプリント基板、8…フック、9…突起、10…可動体、11…固定体、12…回転支持機構、13…ジンバル機構、14…ジンバルフレーム、15…第1接続機構、16…第2接続機構、17…磁性板、18…枠部、19…配線収容部、20…振れ補正用磁気駆動機構、21…第1振れ補正用磁気駆動機構、21C…第1コイル、21M…第1磁石、22…第2振れ補正用磁気駆動機構、22C…第2コイル
、22M…第2磁石、23…ローリング補正用磁気駆動機構、23C…第3コイル、23M…第3磁石、24…ホルダ、25…第1部材、26…第1環状板部、26a…円形穴、27…第1延設部、28…第1延設部第1部分、29…第1延設部第2部分、30A…カメラモジュール本体部、30B…カメラモジュール円筒部、31…第1側壁、32…第2側壁、32a…切欠き部、33…第3側壁、34…第4側壁、35…第5側壁、36…第6側壁、37…第7側壁、38…第8側壁、39…ホルダ凸部、40…凹部、41…底面、42…溝部、50…第1レール部材、51…第1板状部材、52…第1貫通穴、53…第1環状溝、54…第2環状溝、55…第2部材、56…転動体、57…リテーナ、58…球体保持穴、59…与圧機構、60…第2レール部材、61…第2板状部材、62…第2貫通穴、63…第2環状板部、64…第2延設部、65…第2突出板部、66…第2延設部第1部分、67…第2延設部第2部分、68…与圧用磁石、69…第1突出板部、70…回転規制機構、71…第1回転規制部、72…第2回転規制部、73…切欠き部、80…補強板、81…第1形状保持部材、82…第2形状保持部材、83…スペーサ、140…ジンバルフレーム本体部、141…第1軸側延設部、142…第2軸側延設部、143…開口部、144…第1軸側凹曲面、146…突出部、147…第2軸側凹曲面、151…第1ジンバルフレーム受け部材、152…球体、153…第1スラスト受け部材、154…板部、155…足部、156…腕部、157…孔部、161…凹部、162…第2ジンバルフレーム受け部材、163…球体、164…第2スラスト受け部材、165…板部、166…足部、167…腕部、168…足部屈曲部、181…第1側板部、181a…第2コイル固定孔、182…第2側板部、183…第3側板部、183a…第1コイル固定孔、184…第4側板部、184a…第3コイル固定孔、185…切欠き部、191…第5側板部、192…第6側板部、193…第7側板部、194…切欠き部、601、…第1フレキシブルプリント基板、602…第2フレキシブルプリント基板、603…第2フレキシブルプリント基板、610…第1撓み部、611…第1立ち上がり部、612…第2立ち上がり部、613…接続部、620…第2撓み部、621…第1平面部、622…第2平面部、623…第3平面部、624…第1折り返し部、625…第2折り返し部、626…スリット、627…第1部分、628…第2部分、629…第3部分、A1、A2…折り曲げ位置、B1、B2、B3…折り返し位置、L…光軸、R1…第1軸、R2…第2軸

Claims (9)

  1. カメラモジュールを備える可動体と、前記可動体を回転可能に支持する支持機構と、前記支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、前記可動体から引き出されるフレキシブルプリント基板と、を有し、
    前記支持機構は、前記可動体を前記カメラモジュールの光軸を中心とする光軸回り、前記光軸と交差する第1軸回り、ならびに前記光軸と交差し且つ前記第1軸と交差する第2軸回りの3方向に回転可能に支持し、
    前記光軸と交差する方向を第1方向とし、前記光軸と交差し且つ前記第1方向と交差する方向を第2方向とするとき、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記可動体から前記第1方向の一方側へ引き出される引き出し部と、前記引き出し部に接続し前記可動体に対して前記第1方向の一方側に配置される撓み部と、を備え、
    前記撓み部は、前記光軸方向に重なる第1平面部および第2平面部と、前記第1平面部と前記第2平面部の前記第1方向の端を接続する第1折り返し部と、を備え、
    前記第1平面部および前記第2平面部のそれぞれは、
    前記第2方向に延びる第1部分と、前記第1部分に対して前記第1方向の一方側において前記第2方向に延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分の前記第2方向の端を接続する第3部分と、を備えることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
  2. 前記第3部分は、前記第1部分と前記第2部分の前記第2方向の一方側の端を接続し、
    前記引き出し部は、前記可動体の前記第2方向の他方側の端に片寄せた位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  3. 前記撓み部は、
    前記光軸方向に延びる第1立ち上がり部を備える第1撓み部と、
    前記第1撓み部に対して前記第1方向の一方側または他方側に配置される第2撓み部と、を備え、
    前記第2撓み部は、前記第1撓み部から前記第1方向の一方側または他方側へ延びる前記第1平面部、前記第1平面部における前記第1撓み部とは反対側の端に接続される前記第1折り返し部、および、前記第1折り返し部から前記第1撓み部の側へ延びる前記第2平面部、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  4. 前記第1撓み部は、
    前記光軸方向に延びる第2立ち上がり部と、前記第1立ち上がり部と前記第2立ち上がり部を前記光軸方向に折り返した形状に接続する接続部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  5. 前記可動体から引き出される配線部材を備え、
    前記配線部材は、互いに分離した複数枚の前記フレキシブルプリント基板を積層して構成されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  6. 前記フレキシブルプリント基板を折り返した形状に保持する第1形状保持部材、および、前記フレキシブルプリント基板を略直角に屈曲した形状に保持する第2形状保持部材の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  7. 前記撓み部は、
    前記第1平面部および前記第2平面部と前記光軸方向に重なる第3平面部と、
    前記第2平面部における前記第1折り返し部とは反対側の端部に接続されて前記第3平面部と前記第2平面部とを前記第1方向で折り返した形状に接続する第2折り返し部と、を備え、
    前記第3平面部は、前記第1部分、前記第2部分、および前記第3部分を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  8. 前記固定体は、前記可動体から前記第1方向の一方側に離間した位置に配置される基板固定部を備え、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記基板固定部に固定される被固定部を備え、
    前記撓み部は、前記引き出し部と前記被固定部とを接続することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  9. 前記支持機構は、
    前記可動体を前記光軸を中心として回転可能に支持する回転支持機構と、
    前記可動体および回転支持機構を前記光軸と交差する第1軸回りに回転可能に支持するとともに、前記可動体および前記回転支持機構を前記光軸と交差し且つ前記第1軸と交差する第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構と、を備えることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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