JP2022169395A - 防水ドア枠及び防水ドア枠の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存枠を用いて防水ドア枠を提供する。【解決手段】上枠2と左右の縦枠3、4からなる三方枠であるベース枠Aと、上枠5と左右の縦枠6、7と下枠8からなる防水枠Bと、から形成された防水ドア枠であり、ベース枠Aが開口部に取り付けられており、防水枠Bの上枠5と左右の縦枠6、7からなる三方枠部位がベース枠Aに固定されており、防水枠Bの下枠8が床面FLに設置されている。【選択図】図3
Description
本発明は、防水ドア枠及び防水ドア枠の施工方法に関するものである。
一般の鋼製ドアにおいては、既存枠に対してカバー工法を実施することで新しいドア枠及びドア装置を形成することが行われている(特許文献1)。
しかしながら、既存枠を用いて防水ドア枠を構成することは行われていない。防水ドア枠には、防水性能や想定水圧に耐え得る強度が要求されることから、既存のカバー工法をそのまま適用して防水ドア枠を得ることは難しい。
特開平8-260822
本発明は、既存枠を用いて防水ドア枠を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
ベース枠と、水密部材を備えた防水枠と、から形成されたドア枠であり、
前記ベース枠が開口部に取り付けられており、
前記防水枠が前記ベース枠に固定されている、
防水ドア枠、である。
ベース枠と、水密部材を備えた防水枠と、から形成されたドア枠であり、
前記ベース枠が開口部に取り付けられており、
前記防水枠が前記ベース枠に固定されている、
防水ドア枠、である。
1つの態様では、前記ベース枠は、上枠と左右の縦枠からなる三方枠であり、
前記防水枠は、上枠と左右の縦枠と下枠からなる四方枠であり、
前記防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位が前記ベース枠に固定されており、前記防水枠の前記下枠が床面に設置されている。
1つの態様では、前記防水枠の前記三方枠部位の屋外側見付部が前記ベース枠の屋外側見付部に連結されており、
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部が前記ベース枠の見込部に連結されている。
1つの態様では、前記防水枠の前記下枠は、前記床面内の躯体にアンカー固定されている。
1つの態様では、前記防水枠は、前記上枠と前記左右の縦枠と前記下枠を接合して形成されており、
少なくとも、前記左右の縦枠と前記下枠の接合部には防水処理が施されている。
前記防水枠は、上枠と左右の縦枠と下枠からなる四方枠であり、
前記防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位が前記ベース枠に固定されており、前記防水枠の前記下枠が床面に設置されている。
1つの態様では、前記防水枠の前記三方枠部位の屋外側見付部が前記ベース枠の屋外側見付部に連結されており、
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部が前記ベース枠の見込部に連結されている。
1つの態様では、前記防水枠の前記下枠は、前記床面内の躯体にアンカー固定されている。
1つの態様では、前記防水枠は、前記上枠と前記左右の縦枠と前記下枠を接合して形成されており、
少なくとも、前記左右の縦枠と前記下枠の接合部には防水処理が施されている。
1つの態様では、前記ベース枠の見込部には見付方向に延びる被連結片を備えた第1連結部材が固定されており、
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記被連結片と前記連結片が当接した状態で固定されている。
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記被連結片と前記連結片が当接した状態で固定されている。
1つの態様では、前記防水枠の見込部は、屋外側の第1見込面と、前記第1見込面に対して開口部内方に位置する屋内側の第2見込面と、を備え、
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している。
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している。
1つの態様では、前記ベース枠の前記見込部、前記三方枠部位の前記見込部の一方には、見付方向に延びる連結片を備えた連結部材が固定され、
前記ベース枠の前記見込部、前記三方枠部位の前記見込部の他方は、前記連結片が当接する見付部分を備えており、
前記連結片と前記見付部分が当接した状態で固定されている。
前記ベース枠の前記見込部、前記三方枠部位の前記見込部の他方は、前記連結片が当接する見付部分を備えており、
前記連結片と前記見付部分が当接した状態で固定されている。
1つの態様では、前記防水枠の前記三方枠部位の前記見込部の屋内側部位と前記ベース枠の屋内側見付部との間には化粧カバーが設けてある。
本発明が採用した防水ドア枠の施工方法は、
既設のドア装置において、ドア装置の開口枠から扉体を取り外してベース枠を得る工程と、
前記ベース枠に防水枠を固定する工程と、
からなる。
既設のドア装置において、ドア装置の開口枠から扉体を取り外してベース枠を得る工程と、
前記ベース枠に防水枠を固定する工程と、
からなる。
1つの態様では、前記ベース枠を得る工程は、既設のドア装置において、扉体と沓摺を取り外して、上枠と左右の縦枠からなる三方枠であるベース枠を得る工程であり、
上枠と左右の縦枠と下枠からなる防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位を、前記ベース枠に固定する工程と、
前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程と、
からなる。
上枠と左右の縦枠と下枠からなる防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位を、前記ベース枠に固定する工程と、
前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程と、
からなる。
1つの態様では、前記三方枠部位を前記ベース枠に固定する工程は、
前記三方枠部位の屋外側見付部を前記ベース枠の屋外側見付部に連結すること、
前記三方枠部位の見込部を前記ベース枠の見込部に連結すること、を含む。
1つの態様では、前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程は、前記下枠を、前記床面内の躯体にアンカー固定することを含む。
前記三方枠部位の屋外側見付部を前記ベース枠の屋外側見付部に連結すること、
前記三方枠部位の見込部を前記ベース枠の見込部に連結すること、を含む。
1つの態様では、前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程は、前記下枠を、前記床面内の躯体にアンカー固定することを含む。
1つの態様では、前記防水枠を前記ベース枠に固定する前に、前記ベース枠の前記見込部に、見付方向に延びる被連結片を備えた第1連結部材を固定する工程を備え、
前記三方枠部位の前記見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記連結片を前記被連結片に当接させて固定する。
前記三方枠部位の前記見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記連結片を前記被連結片に当接させて固定する。
1つの態様では、前記防水枠の見込部は、屋外側の第1見込面と、前記第1見込面に対して開口部内方に位置する屋内側の第2見込面と、を備え、
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している。
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している。
1つの態様では、前記連結片と前記被連結片を固定した後に、前記防水枠の前記三方枠部位の前記見込部の屋内側部位と前記ベース枠の屋内側見付部との間に、化粧カバーを設ける。
本発明によれば、既存枠を用いて防水ドア枠を提供することが可能となる。
既存枠を用いることで(既存枠の上枠と縦枠を残し、沓摺だけを外すことで)、既存枠周辺の付帯工事を低減することができ、工期の短縮も可能となる。
既存枠を用いることで(既存枠の上枠と縦枠を残し、沓摺だけを外すことで)、既存枠周辺の付帯工事を低減することができ、工期の短縮も可能となる。
[A]防水ドア装置の全体構成
図1は、本実施形態に係る防水ドアを屋外側から見た正面図、図2は、本実施形態に係る防水ドア装置の縦断面図、図3は、本実施形態に係る防水ドア装置の横断面図である。本明細書において、屋外側、屋内側という文言は、開口部を挟んで屋外側、屋内側に位置する場合に加えて、ある部材の部分の相対的な位置を特定する場合にも用いる点に留意されたい。また、防水ドアが設置される開口部の設置場所によっては、屋外側、屋内側という文言は、室外側、室内側と同義である点にも留意されたい。
図1は、本実施形態に係る防水ドアを屋外側から見た正面図、図2は、本実施形態に係る防水ドア装置の縦断面図、図3は、本実施形態に係る防水ドア装置の横断面図である。本明細書において、屋外側、屋内側という文言は、開口部を挟んで屋外側、屋内側に位置する場合に加えて、ある部材の部分の相対的な位置を特定する場合にも用いる点に留意されたい。また、防水ドアが設置される開口部の設置場所によっては、屋外側、屋内側という文言は、室外側、室内側と同義である点にも留意されたい。
防水ドアは、四周状の防水ドア枠と、防水ドア枠を開閉する扉体1と、からなる。本実施形態に係る防水ドア枠は、ベース枠Aと、防水枠Bと、から形成されたドア枠であり、ベース枠Aが開口部に取り付けられており、防水枠Bがベース枠Aの屋外側に位置してベース枠Aに固定されている。
ベース枠Aは、上枠2と左右の縦枠3、4からなる鋼製の三方枠であり、本実施形態では、上枠2、左右の縦枠3、4の中空部には充填材(モルタル等)が充填されている。防水枠Bは、上枠5と左右の縦枠6、7と下枠(沓摺)8からなる鋼製の四方枠であり、下枠8の中空部には充填材として例示するモルタルMが充填されている。なお、上枠5、左右の縦枠6、7に充填材(モルタル等)を充填してもよい。防水枠Bの上枠5と左右の縦枠6、7からなる三方枠部位がベース枠Aの屋外側部位に固定されており、防水枠Bの下枠8が床面FLに設置されている。
扉体1は、屋外側見付面10、屋内側見付面11、上面12、下面13、戸先側端面14、戸尻側端面15を備えた鋼製扉である。扉体1は、戸尻側部位が防水ドア枠の戸尻側部位(防水枠の戸尻側縦枠7)に丁番Hを用いて回動可能に取り付けられた開き扉である。防水ドア枠の防水枠Bには、四周状に亘って水密部材9が設けてあり、扉体1の閉鎖姿勢時に、扉体1の屋内側部位の四周状の周縁部(屋内側見付面11の四周縁)ないし角部が水密部材9に圧接するようになっている。水密部材9は、防水ゴムや弾性樹脂等の弾性部材から形成されている。図示の態様では、片開きのドア装置を示しており、本明細書は、片開きのドア装置のドア枠に基づいて説明するが、本発明に係るドア枠は、2枚の扉体から両開きや親子開きのドア装置のドア枠にも適用される。この場合、ベース枠Aの左右の縦枠、防水枠Bの左右の縦枠の一方の縦枠が第1扉体の戸尻側縦枠、他方の縦枠が第2扉体の戸尻側縦枠となることが当業者に理解される。
[B]ベース枠の構成
図4を参照しつつ、ベース枠Aの上枠2の構成について説明する。ベース枠Aの上枠2は、開口部の上方に位置して、開口幅方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面20と、屋内側見付面21と、屋外側見付面20と屋内側見付面21の下端間に亘って屋内外方向に延びる見込部(下面部)と、を備え、見込部は、屋外側水平面22と、屋内側水平面23と、屋外側水平面22と屋内側水平面23との間の下向き凸部と、からなり、下向き凸部は、屋外側見付部分24と、屋内側見付部分25と、中央水平面26と、からなる。屋外側見付面20の上端は屋内側に向かって水平状に延びる屋外側水平辺27が一体形成されており、屋内側見付面21の上端は屋外側に向かって水平に延びる屋内側水平辺28が一体形成されている。
図4を参照しつつ、ベース枠Aの上枠2の構成について説明する。ベース枠Aの上枠2は、開口部の上方に位置して、開口幅方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面20と、屋内側見付面21と、屋外側見付面20と屋内側見付面21の下端間に亘って屋内外方向に延びる見込部(下面部)と、を備え、見込部は、屋外側水平面22と、屋内側水平面23と、屋外側水平面22と屋内側水平面23との間の下向き凸部と、からなり、下向き凸部は、屋外側見付部分24と、屋内側見付部分25と、中央水平面26と、からなる。屋外側見付面20の上端は屋内側に向かって水平状に延びる屋外側水平辺27が一体形成されており、屋内側見付面21の上端は屋外側に向かって水平に延びる屋内側水平辺28が一体形成されている。
図5を参照しつつ、ベース枠Aの戸先側縦枠3の構成について説明する。ベース枠Aの戸先側縦枠3は、開口部の戸先側に位置して、高さ方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面30と、屋内側見付面31と、屋外側見付面30と屋内側見付面31の開口幅方向の内端間に亘って屋内外方向に延びる見込部と、を備え、見込部は、屋外側見込面32と、屋内側見込面33と、屋外側見込面32と屋内側見込面33との間の凸部と、からなり、凸部は、屋外側見付部分34と、屋内側見付部分35と、中央見込面36と、からなる。屋外側見付面30の外端には屋内側に向かって見込方向に延びる屋外側見込辺37が一体形成されており、屋内側見付面31の外端には屋外側に向かって見込方向に延びる屋内側見込辺38が一体形成されている。
図6を参照しつつ、ベース枠Aの戸尻側縦枠4の構成について説明する。ベース枠Aの戸尻側縦枠4は、開口部の戸尻側に位置して、高さ方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面40と、屋内側見付面41と、屋外側見付面40と屋内側見付面41の開口幅方向の内端間に亘って屋内外方向に延びる見込部と、を備え、見込部は、屋外側見込面42と、屋内側見込面43と、屋外側見込面42と屋内側見込面43との間の凸部と、からなり、凸部は、屋外側見付部分44と、屋内側見付部分45と、中央見込面46と、からなる。屋外側見付面40の外端には屋内側に向かって見込方向に延びる屋外側見込辺47が一体形成されており、屋内側見付面41の外端には屋外側に向かって見込方向に延びる屋内側見込辺48が一体形成されている。
[C]ベース枠の取付構造
図4に示すように、ベース枠Aの上枠2において、屋外側水平辺27と屋内側水平辺28との間には、幅方向に間隔を存して複数の連結片29が固定されており、上枠2は連結片29を介して躯体Cに固定されている。上枠2と躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填されており、充填されたモルタルMの屋外側に位置して屋外側水平辺27と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてあり、充填されたモルタルMの屋内側に位置して屋内側水平辺28と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてある。
図4に示すように、ベース枠Aの上枠2において、屋外側水平辺27と屋内側水平辺28との間には、幅方向に間隔を存して複数の連結片29が固定されており、上枠2は連結片29を介して躯体Cに固定されている。上枠2と躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填されており、充填されたモルタルMの屋外側に位置して屋外側水平辺27と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてあり、充填されたモルタルMの屋内側に位置して屋内側水平辺28と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてある。
図5に示すように、ベース枠Aの戸先側縦枠3において、屋外側見込辺37と屋内側見込辺38との間には、高さ方向に間隔を存して複数の連結片39が固定されており、戸先側縦枠3は連結片39を介して躯体Cに固定されている。戸先側縦枠3と躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填されており、充填されたモルタルMの屋外側に位置して屋外側見込辺37と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてあり、充填されたモルタルMの屋内側に位置して屋内側見込辺38と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてある。
図6に示すように、ベース枠Aの戸尻側縦枠4において、屋外側見込辺47と屋内側見込辺48との間には、高さ方向に間隔を存して複数の連結片49が固定されており、戸尻側縦枠4は連結片49を介して躯体Cに固定されている。戸尻側縦枠4と躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填されており、充填されたモルタルMの屋外側に位置して屋外側見込辺47と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてあり、充填されたモルタルMの屋内側に位置して屋内側見込辺48と躯体Cとの隙間にシーリング材Sが設けてある。
本実施形態において、ベース枠Aの上枠2、戸先側縦枠3、戸尻側縦枠4の見込寸法は同じであり、ベース枠Aが開口部に取り付けられた状態において、屋外側見付面20、30、40は面一であり、屋内側見付面21、31、41は面一である。図示の態様では、ベース枠Aの上枠2、戸先側縦枠3、戸尻側縦枠4は、それぞれ、アンカーボルトABを用いて躯体Cに固定することで補強されているが、アンカーボルトABを用いることは任意である。本実施形態に係るベース枠Aは三方枠であって、戸先側縦枠3と戸尻側縦枠4の下端部位間を接続する下枠ないし沓摺を備えていない。
[D]防水枠の構成
図4を参照しつつ、防水枠Bの上枠5の構成について説明する。防水枠Bの上枠5は、開口部の上方に位置して、開口幅方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面50と、屋外側見付面50の下端から屋内側に向かって延びる見込部(下面部)と、を備え、見込部は、屋外側見付面50の下端から屋内側に向かって水平に延びる屋外側下面51と、屋外側下面51よりも下方に位置して水平に延びる屋内側下面52と、屋外側下面51の屋内側端部と屋内側下面52の屋外側端部との段差部に形成され、屋外側に向かって開口する溝部53と、からなる。屋外側下面51は溝部53の底部530を越えて屋内側に延びており、屋外側下面51の屋内側端部から屋内側下面52に向かって垂下するように見付部分510が形成されている。上枠5の形状は、図示の態様に限定されない。
図4を参照しつつ、防水枠Bの上枠5の構成について説明する。防水枠Bの上枠5は、開口部の上方に位置して、開口幅方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面50と、屋外側見付面50の下端から屋内側に向かって延びる見込部(下面部)と、を備え、見込部は、屋外側見付面50の下端から屋内側に向かって水平に延びる屋外側下面51と、屋外側下面51よりも下方に位置して水平に延びる屋内側下面52と、屋外側下面51の屋内側端部と屋内側下面52の屋外側端部との段差部に形成され、屋外側に向かって開口する溝部53と、からなる。屋外側下面51は溝部53の底部530を越えて屋内側に延びており、屋外側下面51の屋内側端部から屋内側下面52に向かって垂下するように見付部分510が形成されている。上枠5の形状は、図示の態様に限定されない。
上枠5は、さらに、屋外側見付面50の上端から屋内側に向かって水平に延びる上側水平面54と、上側水平面54の端部から立ち上がる屋外側見付辺55と、を備えている。図4に示すように、上側水平面54と屋外側見付辺55は、開口部(閉鎖姿勢の扉体1の上方)の上方に位置しており、屋内側までは延びておらず、屋外側見付面50と、上側水平面54と、屋外側見付辺55から上枠5の屋外側見付部が形成されている。
図5を参照しつつ、防水枠Bの戸先側縦枠6の構成について説明する。防水枠Bの戸先側縦枠6は、開口部の戸先側に位置して、開口高方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面60と、屋外側見付面60の開口幅方向の内端から屋内側に向かって延びる見込部と、を備え、見込部は、屋外側見付面60の内端から屋内側に向かって見込方向に延びる屋外側見込面61と、屋外側見込面61よりも内方に位置して見込方向に延びる屋内側見込面62と、屋外側見込面61の屋内側端部と屋内側見込面62の屋外側端部との段差部に形成され、屋外側に向かって開口する溝部63と、からなる。
戸先側縦枠6は、さらに、屋外側見付面60の外端から屋内側に向かって見込方向に延びる外側見込面64と、外側見込面64の端部から外方に見付方向に延びる屋外側見付辺65と、を備えている。図5に示すように、外側見込面64と屋外側見付辺65は、開口部(閉鎖姿勢の扉体1の側方)の側方に位置しており、屋内側までは延びておらず、屋外側見付面60と、外側見込面64と、屋外側見付辺65から戸先側縦枠6の屋外側見付部が形成されている。
図5に示すように、戸先側縦枠6の屋外側部位の内部には、屋外側部位を構成する表面材の内面に沿って鋼製の補強板材6´が、戸先側縦枠6の高さ方向に亘って設けてある。補強板材6´は、屋外側見付面60、屋外側見込面61、溝部63の底面630、外側見込面64の内面に当接して設けてあり、屋外側見付面60に当接する第1見付部分60´、屋外側見込面61に当接する第1見込部分61´、溝部63の底面630に当接する第2見付部分630´、外側見込面64に当接する第2見込部分64´と、からなる。
図6を参照しつつ、防水枠Bの戸尻側縦枠7の構成について説明する。防水枠Bの戸尻側縦枠7は、開口部の戸尻側に位置して、開口高方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面70と、屋外側見付面70の開口幅方向の内端から屋内側に向かって延びる見込部と、を備え、見込部は、屋外側見付面70の内端から屋内側に向かって見込方向に延びる屋外側見込面71と、屋外側見込面71よりも内方に位置して見込方向に延びる屋内側見込面72と、屋外側見込面71の屋内側端部と屋内側見込面72の屋外側端部との段差部に形成され、屋外側に向かって開口する溝部73と、からなる。
戸尻側縦枠7は、さらに、屋外側見付面70の外端から屋内側に向かって見込方向に延びる外側見込面74と、外側見込面74の端部から外方に見付方向に延びる屋外側見付辺75と、を備えている。図6に示すように、外側見込面74と屋外側見付辺75は、開口部(閉鎖姿勢の扉体1の側方)の側方に位置しており、屋内側までは延びておらず、屋外側見付面70と、外側見込面74と、屋外側見付辺75から戸尻側縦枠7の屋外側見付部が形成されている。
図6に示すように、戸尻側縦枠7の屋外側部位の内部には、屋外側部位を構成する表面材の内面に沿って鋼製の補強板材7´が、戸尻側縦枠7の高さ方向に亘って設けてある。補強板材7´は、屋外側見付面70、屋外側見込面71、溝部73の底面730、外側見込面74の内面に当接して設けてあり、屋外側見付面70に当接する第1見付部分70´、屋外側見込面71に当接する第1見込部分71´、溝部73の底面730に当接する第2見付部分730´、外側見込面74に当接する第2見込部分74´と、からなる。
図2を参照しつつ、防水枠Bの下枠8の構成について説明する。防水枠Bの下枠8は、開口部の下方に位置して、開口幅方向に延びる長尺部材であり、屋外側見付面80と、屋内側見付面81と、屋外側見付面80と屋内側見付面81の上端間に亘って屋内外方向に延びる見込部(上面部)と、を備え、見込部は、屋外側見付面80から屋内側に向かって緩やかに傾斜状に延びる屋外側傾斜面82と、屋外側傾斜面82よりも上側の高さで水平に延びる屋内側水平面83と、屋外側傾斜面82の屋内側端部と屋内側水平面83の屋外側端部との段差部に形成され、屋外側に向かって開口する溝部84と、からなる。下枠8の内部空間には充填材として例示するモルタルMが充填されている。下枠8の裏面に沿うように内部に補強板材を設けてもよい。
防水枠Bは、上枠5と、戸先側縦枠6と、戸尻側縦枠7と、下枠8からなる四方枠として用意される。防水枠Bの上枠5、戸先側縦枠6、戸尻側縦枠7、下枠8の見込寸法は同じであり、屋外側見付面50、60、70、80は略面一である(図示の態様では、屋外側見付面80が僅かに突出している)。防水枠Bの上枠5、戸先側縦枠6、戸尻側縦枠7、下枠8を接合(典型的には溶接)して形成されており、接合部には防水処理が施されている。防水処理は、少なくとも、戸先側縦枠6の下端部位と下枠8との接合部、戸尻側縦枠7の下端部位と下枠8との接合部に適用されていればよい。屋外側に向かって開口する溝部53、63、73、83は四周状に連続しており、水密部材9が四周状に嵌め込まれている。
[E]防水枠の取付構造
図2、図4に示すように、防水枠Bの上枠5は、ベース枠Aの上枠2に固定される。防水枠Bの上枠5の屋外側見付部は、ベース枠Aの上枠2の屋外側見付面20に固定され、上枠5の見込部(下面部)は、上枠2の見込部(下面部)に固定されている。より具体的には、図4に示すように、上枠5の屋外側見付部の屋外側見付辺55は、上枠2の屋外側見付面20に当接して、螺子550で固定されている。上枠5の屋外側見付部の上側水平面54と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するバックアップ材M´が充填されており、バックアップ材M´の屋外側に位置して、上側水平面54と躯体Cとの間にシーリング材Sが設けてある。充填材はモルタルでもよい。防水枠Bの上枠5の屋外側見付面50が、防水ドア枠の屋外側見付面の上側部位となっている。
図2、図4に示すように、防水枠Bの上枠5は、ベース枠Aの上枠2に固定される。防水枠Bの上枠5の屋外側見付部は、ベース枠Aの上枠2の屋外側見付面20に固定され、上枠5の見込部(下面部)は、上枠2の見込部(下面部)に固定されている。より具体的には、図4に示すように、上枠5の屋外側見付部の屋外側見付辺55は、上枠2の屋外側見付面20に当接して、螺子550で固定されている。上枠5の屋外側見付部の上側水平面54と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するバックアップ材M´が充填されており、バックアップ材M´の屋外側に位置して、上側水平面54と躯体Cとの間にシーリング材Sが設けてある。充填材はモルタルでもよい。防水枠Bの上枠5の屋外側見付面50が、防水ドア枠の屋外側見付面の上側部位となっている。
ベース枠Aの上枠2の見込部の下向き凸部の中央水平面26には、第1連結部材16が固定されている。図4に示すように、第1連結部材16は、中央水平面26に固定された水平状の固定片160と、固定片160の屋外側端部から垂下する被連結片161と、から断面視L形状を備えたアングル材である。図示の態様では、第1連結部材16の固定片160の屋外側端部は、下向き凸部の屋外側見付部分24よりも屋外側に延出しており、被連結片161は、屋外側見付部分24よりも屋外側に位置しているが、この態様に限定されない。
防水枠Bの上枠5の屋外側下面51の屋内側部位には、第2連結部材17が固定されている。図4に示すように、第2連結部材17は、上枠5の屋外側下面51の屋内側部位に固定された水平状の固定片170と、固定片170の屋内側端部から垂直に立ち上がる連結片171と、から断面視L形状を備えたアングル材である。第2連結部材17の固定片170は、溝部53の上方に位置している。
上枠5の見込部と上枠2の見込部は、上枠5の見込部に設けた第2連結部材17の連結片171が、上枠2の見込部に設けた第1連結部材16の被連結片161に当接した状態(面接触状態)で固定(固定手段としては溶接が例示される)されている。第1連結部材16は、短尺部材でも、上枠2の長さ方向(開口幅方向)に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。第2連結部材17は、短尺部材でも、上枠5の長さ方向(開口幅方向)に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。
上枠5の屋内側下面52の屋内側端部は、上枠2の屋内側見付面21と略同一垂直面上に位置しており、上枠5の屋内側下面52の屋内側部位と、上枠2の屋内側見付面21との間には、化粧カバー19が取り付けられている。化粧カバー19は、垂直面190と、垂直面190の下端から屋外側に延びる水平状の折り曲げ片191と、からなり、折り曲げ片191が上枠5の屋内側下面52の屋内側部位に螺子1910で固定され、垂直面190の上端部位が上枠2の屋内側見付面21に螺子1900で固定されている。
化粧カバー19の垂直面190は、防水ドア枠の屋内側見付面の上側部位を形成している。化粧カバー19によって、上枠2の見込部の屋内側部位(屋内側水平面23、下向き凸部の屋内側見付部分25及び中央水平面26)と上枠5の見込部の屋内側部位(屋内側下面52)の間の空間を塞ぐようになっており、屋内側から見た時に、上枠5の見込部と上枠2の見込部の連結部位(第1連結部材16)も隠蔽される。
図3、図5に示すように、防水枠Bの戸先側縦枠6は、ベース枠Aの戸先側縦枠3に固定される。防水枠Bの戸先側縦枠6の屋外側見付部は、ベース枠Aの戸先側縦枠3の屋外側見付面30に固定され、戸先側縦枠6の見込部は、戸先側縦枠3の見込部に固定されている。より具体的には、図5に示すように、戸先側縦枠6の屋外側見付部の屋外側見付辺65は、戸先側縦枠3の屋外側見付面30に当接して、螺子650で固定されている。戸先側縦枠6の屋外側見付部の外側見込面64と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するバックアップ材M´が充填されており、バックアップ材M´の屋外側に位置して、屋外側見込面64と躯体Cとの間にシーリング材Sが設けてある。充填材はモルタルでもよい。防水枠Bの戸先側縦枠6の屋外側見付面60が、防水ドア枠の屋外側見付面の戸先側部位となっている。
ベース枠Aの戸先側縦枠3の見込部の凸部の中央見込面36には、第1連結部材16が固定されている。図5に示すように、第1連結部材16は、中央見込面36に固定された見込方向に延びる固定片160と、固定片160の屋外側端部から見付方向に内方(中央見込面36から離れる方向)に延びる被連結片161と、から断面視L形状を備えたアングル材である。図示の態様では、第1連結部材16の固定片160の屋外側端部は、凸部の屋外側見付部分34よりも屋外側に延出しており、被連結片161は、屋外側見付部分34よりも屋外側に位置しているが、この態様に限定されない。
防水枠Bの戸先側縦枠6の屋内側見込面62には、第2連結部材18が固定されている。図5に示すように、第2連結部材18は、屋内側見込面62に固定された見込方向に延びる固定片180と、固定片180の屋外側端部から見付方向に外方(屋内側見込面62から離れる方向)に延びる連結片181と、から断面視L形状を備えたアングル材である。本実施形態では、連結片181の基端側部位は、防水枠Bの戸先側縦枠6の見込部の溝部63の底面630の内面に当接する補強板材6´の第2見付部分630´に当接している。開口部全閉時に、扉体1の屋外側見付面10に水圧が作用した場合には、防水枠Bの戸先側縦枠6の溝部63、戸尻側縦枠7の溝部73に設けられた水密部材9を介して防水ドア枠に力が加わるが、第2連結部材18は、固定片180が屋内側見込面62に固定されると共に、被連結片161に固定された連結片181の基端側部位が溝部63の底面630の内面に当接する補強板材6´の第2見付部分630´に屋内側から当接しているので、水圧を安定して受けるようになっている。なお、補強板材6´は任意要素であり、所定の強度が得られていれば補強板材6´を設けないものでもよい。戸先側縦枠6に設けた第2連結部材18は、上枠5に設けた第2連結部材17に比べて外形寸法及び肉厚が大きく、大きい強度を備えており、より大きい水圧が作用し得る部位(防水ドア枠の上側部位よりも下側部位により大きい水圧がかかる)の強度を大きくしている。
戸先側縦枠6の見込部と戸先側縦枠3の見込部は、戸先側縦枠6の見込部に設けた第2連結部材18の連結片181が、戸先側縦枠3の見込部に設けた第1連結部材16の被連結片161に当接した状態(面接触状態)で固定(固定手段としては溶接が例示される)されている。第1連結部材16は、短尺部材でも、戸先側縦枠3の高さ方向に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。第2連結部材18は、短尺部材でも、戸先側縦枠6の高さ方向に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。
戸先側縦枠6の屋内側見込面62の屋内側端部は、戸先側縦枠3の屋内側見付面31と略同一垂直面上に位置しており、戸先側縦枠6の屋内側見込面62の屋内側部位と、戸先側縦枠3の屋内側見付面31との間には、化粧カバー19が取り付けられている。化粧カバー19は、垂直面190と、垂直面190の開口幅方向の内端から屋外側に向かって見込方向に延びる折り曲げ片191と、からなり、折り曲げ片191が戸先側縦枠6の屋内側見込面62の屋内側部位に螺子1910で固定され、垂直面190の外端部位が戸先側縦枠3の屋内側見付面31に螺子1900で固定されている。
化粧カバー19の垂直面190は、防水ドア枠の屋内側見付面の戸先側部位を形成している。化粧カバー19によって、戸先側縦枠3の見込部の屋内側部位(屋内側見込面33、凸部の屋内側見付部分35及び中央見込面36)と戸先側縦枠6の見込部の屋内側部位(屋内側見込面62)の間の空間を塞ぐようになっており、屋内側から見た時に、戸先側縦枠6の見込部と戸先側縦枠3の見込部の連結部位(第1連結部材16、第2連結部材18)も隠蔽される。
図3、図6に示すように、防水枠Bの戸尻側縦枠7は、ベース枠Aの戸尻側縦枠4に固定される。防水枠Bの戸尻側縦枠7の屋外側見付部は、ベース枠Aの戸尻側縦枠4の屋外側見付面40に固定され、戸尻側縦枠7の見込部は、戸尻側縦枠4の見込部に固定されている。より具体的には、図6に示すように、戸尻側縦枠7の屋外側見付部の屋外側見付辺75は、戸尻側縦枠4の屋外側見付面40に当接して、螺子750で固定されている。戸尻側縦枠7の屋外側見付部の外側見込面74と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するバックアップ材M´が充填されており、バックアップ材M´の屋外側に位置して、屋外側見込面74と躯体Cとの間にシーリング材Sが設けてある。充填材はモルタルでもよい。防水枠Bの戸尻側縦枠7の屋外側見付面70が、防水ドア枠の屋外側見付面の戸尻側部位となっている。
ベース枠Aの戸尻側縦枠4の見込部の凸部の中央見込面46には、第1連結部材16が固定されている。図5に示すように、第1連結部材16は、中央見込面46に固定された見込方向に延びる固定片160と、固定片160の屋外側端部から見付方向に内方(中央見込面46から離れる方向)に延びる被連結片161と、から断面視L形状を備えたアングル材である。図示の態様では、第1連結部材16の固定片160の屋外側端部は、凸部の屋外側見付部分44よりも屋外側に延出しており、被連結片161は、屋外側見付部分44よりも屋外側に位置しているが、この態様に限定されない。
防水枠Bの戸尻側縦枠7の屋内側見込面72には、第2連結部材18が固定されている。図6に示すように、第2連結部材18は、屋内側見込面72に固定された見込方向に延びる固定片180と、固定片180の屋外側端部から見付方向に外方(屋内側見込面72から離れる方向)に延びる連結片181と、から断面視L形状を備えたアングル材である。本実施形態では、連結片181の基端側部位は、防水枠Bの戸尻側縦枠7の見込部の溝部の底面730の内面に当接する補強板材7´の第2見付部分730´に当接している。開口部全閉時に、扉体1の屋外側見付面10に水圧が作用した場合には、防水枠Bの戸先側縦枠6の溝部63、戸尻側縦枠7の溝部73に設けられた水密部材9を介して防水ドア枠に力が加わるが、第2連結部材18は、固定片180が屋内側見込面72に固定されると共に、被連結片161に固定された連結片181の基端側部位が溝部73の底面730の内面に当接する補強板材7´の第2見付部分730´に屋内側から当接しているので、水圧を安定して受けるようになっている。なお、補強板材7´は任意要素であり、所定の強度が得られていれば補強板材7´を設けないものでもよい。戸尻側縦枠7に設けた第2連結部材18は、上枠5に設けた第2連結部材18に比べて外形寸法及び肉厚が大きく、大きい強度を備えており、より大きい水圧が作用し得る部位(防水ドア枠の上側部位よりも下側部位により大きい水圧がかかる)の強度を大きくしている。
戸尻側縦枠7の見込部と戸尻側縦枠4の見込部は、戸尻側縦枠7の見込部に設けた第2連結部材18の連結片181が、戸尻側縦枠4の見込部に設けた第1連結部材16の被連結片161に当接した状態(面接触状態)で固定(固定手段としては溶接が例示される)されている。第1連結部材16は、短尺部材でも、戸尻側縦枠4の高さ方向に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。第2連結部材18は、短尺部材でも、戸尻側縦枠7の高さ方向に延びる長尺部材でもよく、長さ寸法や個数は限定されない。
戸尻側縦枠7の屋内側見込面72の屋内側端部は、戸尻側縦枠4の屋内側見付面41と略同一垂直面上に位置しており、戸尻側縦枠7の屋内側見込面72の屋内側部位と、戸尻側縦枠4の屋内側見付面41との間には、化粧カバー19が取り付けられている。化粧カバー19は、垂直面190と、垂直面190の開口幅方向の内端から屋外側に向かって見込方向に延びる折り曲げ片191と、からなり、折り曲げ片191が戸尻側縦枠7の屋内側見込面72の屋内側部位に螺子1910で固定され、垂直面190の外端部位が戸尻側縦枠4の屋内側見付面41に螺子1900で固定されている。
化粧カバー19の垂直面190は、防水ドア枠の屋内側見付面の戸尻側部位を形成している。化粧カバー19によって、戸尻側縦枠4の見込部の屋内側部位(屋内側見込面43、凸部の屋内側見付部分45及び中央見込面46)と戸尻側縦枠7の見込部の屋内側部位(屋内側見込面72)の間の空間を塞ぐようになっており、屋内側から見た時に、戸尻側縦枠7の見込部と戸尻側縦枠4の見込部の連結部位(第1連結部材16、第2連結部材18)も隠蔽される。
防水枠Bの下枠8において、屋外側見付面80の下端は屋内側に向かって水平状に延びる屋外側水平辺85が一体形成されており、屋内側見付面81の下端は屋外側に向かって水平に延びる屋内側水平辺86が一体形成されている。屋外側水平辺85と屋内側水平辺86との間には、幅方向に間隔を存して複数の連結片87が固定されており、下枠8は連結片87を介して躯体Cにアンカー固定されている。また、図示の態様では、下枠8の屋内側見付面81は躯体Cにアンカー固定されている。下枠8と床面FL内の躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填されており、モルタルMの屋外側に位置して、屋外側水平辺85と躯体Cとの間にシーリング材Sが設けてある。防水枠Bの下枠8の屋外側見付面80が、防水ドア枠の屋外側見付面の下側部位となっている。
上述のように、本実施形態では、ベース枠Aの見込部には見付方向に延びる被連結片161を備えた第1連結部材16が固定されており、防水枠Bの三方枠部位の見込部には見付方向に延びる連結片171、181を備えた第2連結部材17ないし第2連結部材18が固定されており、被連結片161と連結片171、181が当接した状態で固定されることで、防水枠Bの三方枠部位の見込部がベース枠Aの見込部に連結されているが、防水枠Bの三方枠部位の見込部、ベース枠Aの見込部のいずれか一方に設けた連結部材(図示せず)を用いて、防水枠Bの三方枠部位の見込部とベース枠Aの見込部を連結してもよい。具体的には、ベース枠Aの見込部、防水枠Bの三方枠部位の見込部の一方に、見付方向に延びる連結片を備えた連結部材が固定され、ベース枠Aの見込部、防水枠Bの三方枠部位の見込部の他方は、前記連結片が当接する見付部分(例えば、屋外側見付部分24、34、44、第2見付部分510、630´、730´)を備えており、前記連結片と前記見付部分が当接した状態で固定することによって、防水枠Bの三方枠部位の見込部とベース枠Aの見込部を連結してもよい。
[F]防水ドア枠の施工方法
本実施形態に係る防水ドア枠は、既設のドア装置を改修することで得ることができる。図7は既設のドア装置のドア枠を示す縦断面図である。本実施形態に係るベース枠Aは、既設のドア装置のドア枠に基づいて得ることができる。より具体的には、既設のドア枠は、上枠2、戸先側縦枠3、戸尻側縦枠4、下枠(沓摺)8´からなる四方枠で、既設のドア枠から下枠(沓摺)8´を取り除くことで本実施形態に係るベース枠Aを得ることができる。
本実施形態に係る防水ドア枠は、既設のドア装置を改修することで得ることができる。図7は既設のドア装置のドア枠を示す縦断面図である。本実施形態に係るベース枠Aは、既設のドア装置のドア枠に基づいて得ることができる。より具体的には、既設のドア枠は、上枠2、戸先側縦枠3、戸尻側縦枠4、下枠(沓摺)8´からなる四方枠で、既設のドア枠から下枠(沓摺)8´を取り除くことで本実施形態に係るベース枠Aを得ることができる。
すなわち、本実施形態に係る防水ドア枠の施工方法は、
(1)既設のドア装置において、扉体と沓摺8´を取り外して、上枠2と左右の縦枠3、4からなる三方枠であるベース枠Aを得る第1工程と、
(2)上枠5と左右の縦枠6、7と下枠8からなる防水枠Bの上枠5と左右の縦枠6、7からなる三方枠部位を、ベース枠Aに固定する第2工程と、
(3)防水枠Bの下枠8を床面FLに設置する第3工程と、
からなる。第2工程と第3工程の順序は問わず、また、第2工程と第3工程が実質的に同時に実行されてもよい。
(1)既設のドア装置において、扉体と沓摺8´を取り外して、上枠2と左右の縦枠3、4からなる三方枠であるベース枠Aを得る第1工程と、
(2)上枠5と左右の縦枠6、7と下枠8からなる防水枠Bの上枠5と左右の縦枠6、7からなる三方枠部位を、ベース枠Aに固定する第2工程と、
(3)防水枠Bの下枠8を床面FLに設置する第3工程と、
からなる。第2工程と第3工程の順序は問わず、また、第2工程と第3工程が実質的に同時に実行されてもよい。
第1工程において、沓摺8´を取り外す工程は、1つの態様では、沓摺8´全体を取り外す工程であるが、沓摺8´の部分(例えば、開口幅方向の両端を残して取り除く)を取り外す工程であってもよい。沓摺8´を取り外す工程においては、床面FLの斫り作業が含まれ得ることが当業者に理解される。
第2工程、第3工程において、防水枠Bの上枠5、戸先側縦枠6、戸尻側縦枠7、下枠8を接合(典型的には溶接)して形成された四方状の防水枠Bが用意される。少なくとも、戸先側縦枠6の下端部位と下枠8との接合部、戸尻側縦枠7の下端部位と下枠8との接合部には防水処理が施されている。防水処理は、防水枠Bの裏側から突き合わせ箇所にコーキングする処理である。上枠5に対する第2連結部材17の固定、戸先側縦枠6に対する補強板材6´及び第2連結部材18の固定、戸尻側縦枠7に対する補強板材7´及び第2連結部材18の固定も工場で行われる。防水枠Bは工場で組み立てられて、防水枠Bとして現場に搬入される。
第2工程において、防水枠Bの三方枠部位をベース枠Aに固定する工程は、防水枠Bの三方枠部位の屋外側見付部をベース枠Aの屋外側見付部に連結すること、防水枠Bの三方枠部位の見込部をベース枠Aの見込部に連結すること、を含む。
本実施形態では、防水枠Bの三方枠部位の屋外側見付部をベース枠Aの屋外側見付部に連結する工程は、上枠5の屋外側見付部の屋外側見付辺55を、上枠2の屋外側見付面20に当接させて螺子550で固定すること、戸先側縦枠6の屋外側見付部の屋外側見付辺65を、戸先側縦枠3の屋外側見付面30に当接させて螺子650で固定すること、戸尻側縦枠7の屋外側見付部の屋外側見付辺75を、戸尻側縦枠4の屋外側見付面40に当接させて、螺子750で固定すること、を含む。
本実施形態では、防水枠Bの三方枠部位の見込部をベース枠Aの見込部に連結する工程は、防水枠Bをベース枠Aに固定する前に、ベース枠Aの見込部に、見付方向に延びる被連結片161を備えた第1連結部材16を固定する工程を備える。より具体的には、第1連結部材16は、固定片160と被連結片161とから断面視L形状を備えたアングル材であり、ベース枠Aの上枠2の見込部の下向き凸部の中央水平面26に固定片160が固定され、被連結片161は、屋外側見付部分24よりも屋外側に位置して、固定片160の屋外側端部から垂下している。第1連結部材16は、ベース枠Aの戸先側縦枠3の見込部の凸部の中央見込面36に固定片160が固定され、被連結片161は、屋外側見付部分34よりも屋外側に位置して、固定片160の屋外側端部から見付方向に内方(中央見込面36から離れる方向)に延びている。第1連結部材16は、ベース枠Aの戸尻側縦枠4の見込部の凸部の中央見込面46に固定片160が固定され、被連結片161は、屋外側見付部分44よりも屋外側に位置して、固定片160の屋外側端部から見付方向に内方(中央見込面46から離れる方向)に延びている。
防水枠Bの三方枠部位の上枠5の見込部(下面部)には見付方向に延びる連結片171を備えた第2連結部材17が固定されており、防水枠Bの三方枠部位の戸先側縦枠6、戸尻側縦枠7の見込部には見付方向に延びる連結片181を備えた第2連結部材18が固定されている。防水枠Bの三方枠部位に対する第2連結部材17、18の固定は工場で行われ、防水枠Bは第2連結部材17、18を備えた態様で現場に搬入される。
本実施形態において、防水枠Bの三方枠部位の見込部をベース枠Aの見込部に連結する工程は、防水枠Bの連結片171、181をベース枠Aの被連結片161に当接させて固定することを含む。本実施形態では、防水枠Bの連結片171、181とベース枠Aの被連結片161を屋内側から溶接することで固定する。
より具体的には、上枠2の見込部の屋内側部位(屋内側水平面23、下向き凸部の屋内側見付部分25及び中央水平面26)と上枠5の見込部の屋内側部位(屋内側下面52)の間、戸先側縦枠3の見込部の屋内側部位(屋内側見込面33、凸部の屋内側見付部分35及び中央見込面36)と戸先側縦枠6の見込部の屋内側部位(屋内側見込面62)の間、戸尻側縦枠4の見込部の屋内側部位(屋内側見込面43、凸部の屋内側見付部分45及び中央見込面46)と戸尻側縦枠7の見込部の屋内側部位(屋内側見込面72)の間には屋内側からの溶接を可能とする空間が形成されている。
防水枠Bの連結片171、181とベース枠Aの被連結片161を固定した後に、防水枠Bの三方枠部位の見込部の屋内側部位とベース枠Aの屋内側見付部との間に化粧カバー19を設ける。より具体的には、化粧カバー19の折り曲げ片191を上枠5の屋内側下面52の屋内側部位に螺子1910で固定し、垂直面190の上端部位を上枠2の屋内側見付面21に螺子1900で固定し、化粧カバー19の折り曲げ片191を戸先側縦枠6の屋内側見込面62の屋内側部位に螺子1910で固定し、垂直面190の外端部位を戸先側縦枠3の屋内側見付面31に螺子1900で固定し、化粧カバー19の折り曲げ片191を戸尻側縦枠7の屋内側見込面72の屋内側部位に螺子1910で固定し、垂直面190の外端部位を戸尻側縦枠4の屋内側見付面41に螺子1900で固定する。
第3工程において、防水枠Bの下枠8を床面FLに設置する工程は、下枠8を、床面FL内の躯体Cにアンカー固定することを含む。下枠8内には充填材として例示するモルタルMが充填される。
上枠5の屋外側見付部の上側水平面54と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するモルタルMが充填され、モルタルMの屋外側に位置して、上側水平面54と躯体Cとの間にシーリング材Sを設ける。戸先側縦枠6の屋外側見付部の外側見込面64と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するモルタルMが充填され、モルタルMの屋外側に位置して、屋外側見込面64と躯体Cとの間にシーリング材Sを設ける。戸尻側縦枠7の屋外側見付部の外側見込面74と躯体Cとの間の空間には充填材として例示するモルタルMが充填され、モルタルMの屋外側に位置して、屋外側見込面74と躯体Cとの間にシーリング材Sを設ける。下枠8と床面FL内の躯体Cとの隙間には充填材として例示するモルタルMが充填され、モルタルMの屋外側に位置して、屋外側水平辺85と躯体Cとの間にシーリング材Sを設ける。防水ドア枠の屋外側見付面50、60、70、80の外側に隣接して、四周状にシーリング材Sが設けられる(図1参照)。
1 扉体
A ベース枠
2 ベース枠の上枠
20 屋外側見付面(屋外側見付部)
21 屋内側見付面(屋内側見付部)
3 ベース枠の戸先側縦枠
30 屋外側見付面(屋外側見付部)
31 屋内側見付面(屋内側見付部)
4 ベース枠の戸尻側縦枠
40 屋外側見付面(屋外側見付部)
41 屋内側見付面(屋内側見付部)
B 防水枠
5 防水枠の上枠
51 屋外側下面(第1見込面)
52 屋内側下面(第2見込面)
6 防水枠の戸先側縦枠
61 屋外側見込面(第1見込面)
62 屋内側見込面(第2見込面)
7 防水枠の戸尻側縦枠
71 屋外側見込面(第1見込面)
72 屋内側見込面(第2見込面)
8 防水枠の下枠(沓摺)
8´ 既設のドア枠の下枠(沓摺)
16 第1連結部材
161 被連結片
17 第2連結部材
171 連結片
18 第2連結部材
181 連結片
630´、730´ 見付部分
19 化粧カバー
A ベース枠
2 ベース枠の上枠
20 屋外側見付面(屋外側見付部)
21 屋内側見付面(屋内側見付部)
3 ベース枠の戸先側縦枠
30 屋外側見付面(屋外側見付部)
31 屋内側見付面(屋内側見付部)
4 ベース枠の戸尻側縦枠
40 屋外側見付面(屋外側見付部)
41 屋内側見付面(屋内側見付部)
B 防水枠
5 防水枠の上枠
51 屋外側下面(第1見込面)
52 屋内側下面(第2見込面)
6 防水枠の戸先側縦枠
61 屋外側見込面(第1見込面)
62 屋内側見込面(第2見込面)
7 防水枠の戸尻側縦枠
71 屋外側見込面(第1見込面)
72 屋内側見込面(第2見込面)
8 防水枠の下枠(沓摺)
8´ 既設のドア枠の下枠(沓摺)
16 第1連結部材
161 被連結片
17 第2連結部材
171 連結片
18 第2連結部材
181 連結片
630´、730´ 見付部分
19 化粧カバー
Claims (16)
- ベース枠と、水密部材を備えた防水枠と、から形成されたドア枠であり、
前記ベース枠が開口部に取り付けられており、
前記防水枠が前記ベース枠に固定されている、
防水ドア枠。 - 前記ベース枠は、上枠と左右の縦枠からなる三方枠であり、
前記防水枠は、上枠と左右の縦枠と下枠からなる四方枠であり、
前記防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位が前記ベース枠に固定されており、前記防水枠の前記下枠が床面に設置されている、
請求項1に記載の防水ドア枠。 - 前記防水枠の前記三方枠部位の屋外側見付部が前記ベース枠の屋外側見付部に連結されており、
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部が前記ベース枠の見込部に連結されている、
請求項2に記載の防水ドア枠。 - 前記ベース枠の見込部には見付方向に延びる被連結片を備えた第1連結部材が固定されており、
前記防水枠の前記三方枠部位の見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記被連結片と前記連結片が当接した状態で固定されている、
請求項3に記載の防水ドア枠。 - 前記防水枠の見込部は、屋外側の第1見込面と、前記第1見込面に対して開口部内方に位置する屋内側の第2見込面と、を備え、
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している、
請求項4に記載の防水ドア枠。 - 前記ベース枠の前記見込部、前記三方枠部位の前記見込部の一方には、見付方向に延びる連結片を備えた連結部材が固定され、
前記ベース枠の前記見込部、前記三方枠部位の前記見込部の他方は、前記連結片が当接する見付部分を備えており、
前記連結片と前記見付部分が当接した状態で固定されている、
請求項3に記載の防水ドア枠。 - 前記防水枠の前記三方枠部位の前記見込部の屋内側部位と前記ベース枠の屋内側見付部との間には化粧カバーが設けてある、
請求項3~6いずれか1項に記載の防水ドア枠。 - 前記防水枠の前記下枠は、前記床面内の躯体にアンカー固定されている、
請求項2~7いずれか1項に記載の防水ドア枠。 - 前記防水枠は、前記上枠と前記左右の縦枠と前記下枠を接合して形成されており、
少なくとも、前記左右の縦枠と前記下枠の接合部には防水処理が施されている、
請求項2~8いずれか1項に記載の防水ドア枠。 - 既設のドア装置において、ドア装置の開口枠から扉体を取り外してベース枠を得る工程と、
前記ベース枠に防水枠を固定する工程と、
からなる防水ドア枠の施工方法。 - 前記ベース枠を得る工程は、既設のドア装置において、扉体と沓摺を取り外して、上枠と左右の縦枠からなる三方枠であるベース枠を得る工程であり、
上枠と左右の縦枠と下枠からなる防水枠の前記上枠と前記左右の縦枠からなる三方枠部位を、前記ベース枠に固定する工程と、
前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程と、
からなる請求項10に記載の防水ドア枠の施工方法。 - 前記三方枠部位を前記ベース枠に固定する工程は、
前記三方枠部位の屋外側見付部を前記ベース枠の屋外側見付部に連結すること、
前記三方枠部位の見込部を前記ベース枠の見込部に連結すること、を含む、
請求項11に記載の防水ドア枠の施工方法。 - 前記防水枠を前記ベース枠に固定する前に、前記ベース枠の前記見込部に、見付方向に延びる被連結片を備えた第1連結部材を固定する工程を備え、
前記三方枠部位の前記見込部には見付方向に延びる連結片を備えた第2連結部材が固定されており、
前記連結片を前記被連結片に当接させて固定する、
請求項12に記載の防水ドア枠の施工方法。 - 前記防水枠の見込部は、屋外側の第1見込面と、前記第1見込面に対して開口部内方に位置する屋内側の第2見込面と、を備え、
前記第1見込面の屋内側部位と前記第2見込面の屋外側部位は対向しており、前記屋内側部位と、前記屋外側部位と、前記屋内側部位と前記屋外側部位と間で延びる見付部分と、から、屋外側に向かって開口し、水密部材が嵌め込まれる四周状の溝部が形成されており、
前記防水枠の少なくとも左右の縦枠に固定された前記第2連結部材は、前記第2見込面に固定されており、前記第2連結部材の基端側部位は、前記見付部分に当接している、
請求項13に記載の防水ドア枠の施工方法。 - 前記連結片と前記被連結片を固定した後に、前記防水枠の前記三方枠部位の前記見込部の屋内側部位と前記ベース枠の屋内側見付部との間に化粧カバーを設ける、
請求項13、14いずれか1項に記載の防水ドアの施工方法。 - 前記防水枠の前記下枠を床面に設置する工程は、前記下枠を、前記床面内の躯体にアンカー固定することを含む、
請求項11~15いずれか1項に記載の防水ドア枠の施工方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021075434A JP2022169395A (ja) | 2021-04-27 | 2021-04-27 | 防水ドア枠及び防水ドア枠の施工方法 |
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JP2021075434A Pending JP2022169395A (ja) | 2021-04-27 | 2021-04-27 | 防水ドア枠及び防水ドア枠の施工方法 |
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