JP2022168996A - インクジェット式印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022168996000001
【課題】本件発明は、プリント配線基板のインクジェットヘッド式印刷装置及び印刷方法においてインク吐出の位置制御の精度をさらに高めることより高精度な回路パターンを基板上に形成することができる印刷技術を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッドが吐出作動中、かつX軸方向に移動中において、インクジェットヘッドの移動機構はカメラによって取得された位置情報に基づいて基板の所定位置にインクを吐出するようにインクジェットヘッドをY軸方向にも制御するように動作するように構成される。これによってより高精度な回路パターンを基板上に形成することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット式の装置を用いて高い精度でパターンを基板上に形成することができる膜形成に関し、より詳細には、ワーク(被印刷物、基板等、たとえば表面上に導体回路を備えたプリント配線板)のためのインクジェット式印刷装置及び印刷方法に関する。
このインクジェット方式の印刷装置は、載置台(ステージ)上に位置決めされて載置されたワークの表面にインクジェットヘッドからのインクの吐出を制御しつつX方向(横方向)及びこれと垂直方向に延びるY方向(縦方向)に移動させることによってワーク上に所定の回路パターン、すなわち、設計仕様通りの回路パターンが印刷されて、形成されるように構成されなければならない。
この場合、設計通りの精密な回路パターンを形成するためには、印刷装置のインクジェットヘッドから吐出されるインク付着の精度、とりわけ付着位置の精度を高性能に維持することが極めて重要な要素となる。
インクの付着位置を高精度に制御するため、特許文献1には、基板をインクジェット印刷装置の付着台ステージ上に固定し、基板の外周領域に形成された位置決めマークを検出手段で検出し、検出手段からの位置決めマークの位置情報に基づき吐出ヘッドおよび載置台の少なくとも一方の位置を補正し、また載置台上に設定された位置決めマークの検出時の焦点距離に基づき、吐出ヘッドと基板との間の距離を補正し、基板の吐出領域内における所定の領域に吐出ヘッドから吐出されたインクを塗布するようにした装置が開示されている。
特開2002-347238号
印刷装置のインクジェットヘッドからの吐出位置の位置補正が必要となる理由として、印刷装置を組み立てた場合、その組立てられた印刷装置ごとに、固有の動作特性がそれぞれ微妙に異なってくることによる。例えば、それぞれの印刷装置におけるボールネジの剛性、ボールネジのあそび等、装置の組み付け形態がそれぞれ微妙に異なることにより、印刷装置が動作した場合においてその装置固有のローリングやヨーイングが異なって生じる影響により、副走査方向(インクジェットヘッドの移動方向(X方向)に対する垂直な方向(Y方向))にも微妙な位置ずれが発生する。
インクの吐出位置の調整に関連して特許文献1には、以下の開示がある。
「基板2の外周領域5に形成された位置決めマークであるリニアスケール4を、検出手段であるCCDカメラ8で検出できるように設定する。次いで、塗布領域3の所定の位置がインクの吐出位置となるように、吐出ヘッド7の吐出位置の確認を行い、吐出ヘッド7からのインクの吐出を開始する。所定の塗布領域への塗布を行った後、吐出を停止する。そして次の吐出位置へ吐出ヘッド7をステージに対して相対的に移動させて、次の吐出を開始する。(特許文献1、段落番号[0044])
すなわち、特許文献1の開示によれば、インクジェット吐出開始座標を指定し、その位置情報に基づいて補正するようになっている。しかし、インクジェットヘッドのY方向の位置補正に関しては、1つのノズル幅分の印刷と次のノズル幅分の印刷との位置との間での補正はリニアスケールを用いて行うようになっているが、インクジェットヘッドの動作中、とりわけX方向へ移動中(印刷中)の位置補正については開示されておらず、また、そのような補正が可能な構成にもなっていない。
この結果、特許文献1に開示された印刷装置ではインクジェットヘッドがX方向に移動中(印刷中)における位置補正、とりわけY方向の位置補正を行うことができないため、インクジェットヘッドの吐出位置精度を向上させるには限界がある。
本件発明は、インクジェットヘッド式印刷のヘッドの吐出位置制御においてにこのような従来技術の技術的な限界に鑑み、吐出ヘッドの位置制御の精度をさらに高めることができる印刷装置及び印刷方法に関するものであって、インクジェットヘッドの高度な位置補正制御、とりわけ、インクジェットヘッドが、X方向へ移動中(印刷中)において、そのY方向の位置補正を可能とし、これによってより高精度な印刷、例えば回路パターン等を形成できる高精度の基板上での印刷技術を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本件発明にかかるインクジェットヘッド式印刷装置は、以下のように構成される。
本件発明の一つの態様においてはインクジェットヘッドからインクを吐出して基板上で所定の印刷動作を行うためのインクジェット式印刷装置において、
前記基板を位置決めして配置する載置台と、
該載置台上に配置された前記基板を撮像することにより、前記基板上の位置を示す位置情報を取得する、前記インクジェットヘッドと一体的に移動可能なカメラと、
前記カメラによって取得された位置情報に基づいて前記インクジェットヘッドを前記基板上においてX軸方向及びY軸方向への移動を制御する移動制御機構と、を備え、
前記インクジェットヘッドが吐出作動中、かつX軸方向に移動中において、前記移動制御機構は前記カメラによって取得された位置情報に基づいて前記基板の所定位置にインクを吐出するように前記インクジェットヘッドをY軸方向にも制御するように動作する、インクジェット式印刷装置が提供される。
好ましい態様では、X方向に移動中(印刷中)のY軸方向の制御動作は、個別の印刷装置ごとの補正データを作成し、作成された個別の印刷装置ごとの補正データに基づいて、Y方向の位置補正を行う。本発明は、このX方向に移動中(印刷中)のY軸方向の制御操作によってインクジェットヘッドの噴射精度をさらに向上させている。
本件発明の好ましい態様では、前記X方向及びY方向に等間隔で延びる複数の直線が描かれた基準マスクと、
前記基準マスク上の前記複数の直線の交点のそれぞれの座標を前記位置情報における基準マークとして記憶する記憶部をさらに備え、
該記憶部は、前記基準マスクを位置決めして前記載置台上に配置して、前記移動制御機構により、前記インクジェットヘッドを移動させつつ前記基準マスク上の前記交点を撮像することによって得られた前記交点の座標を前記位置情報における前記基準マークの補正データとして記憶するように構成されており、
前記移動制御機構は前記補正データに基づいて前記インクジェットヘッドをY軸方向に制御するように構成されていることを特徴とするインクジェット式印刷装置が提供される。
補正データの作成に当たり、本件発明では、基準マスクという特別の要素を用いて補正データを取得するように構成している。
別の好ましい態様では、インクを吐出しつつ移動するインクジェットヘッドを用いて基板上で所定の印刷動作を行うためのインクジェット式印刷方法において、
X方向とY方向に等間隔で延びる複数の直線を描いた基準マスクを用意し、
前記基準マスクの前記複数の直線のそれぞれの交点の位置情報を基準マークとして記憶し、
前記基準マスクを印刷装置の載置部に位置決めして載置し、
前記インクジェットヘッドをカメラと一体的に移動させながら、前記それぞれの交点を前記カメラにより撮像してそれぞれの交点の位置情報を取得し、
前記それぞれの交点にかかる基準マークの位置情報からのずれを示す補正データを取得し、
前記インクジェットヘッドが前記基板上にインクの吐出動作中で、かつX方向に前記基板上を移動中において、前記インクジェットヘッドの移動制御機構が、前記補正データに基づいて前記インクジェットヘッドの位置をY軸方向に補正する、段階を備えたことを特徴とするインクジェット式印刷方法が提供される。
好ましい態様では、前記基準マークからのずれに対応したそれぞれの交点の位置情報にかかる前記補正データを格納した補正テーブルを作成する段階をさらに備えた、ことを特徴とするインクジェット式印刷方法が提供される。
本件発明では、実際にインクジェットヘッドを移動制御して回路パターンを形成する前の段階において、予めインクジェットヘッドのずれの量を計測し、予測するための工程を組み込んでいる。
そして、インクジェットヘッドが実際に基板に対して回路パターンを印刷するための吐出動作を行った場合において、該補正データを用いて理論値からのずれを修正するようにしている。
基準マスクは石英ガラス等の熱膨張率の小さな材料から作成される。
基準マスクにはX方向及びY方向に等間隔で延びる複数の直線が描かれておりこれによって基準マスク上には格子状の模様が形成される。
まず、第1段階として、前記基準マスク上の格子状の模様の交点の位置、すなわち、上記複数の直線の交点のそれぞれの座標を基準マークの位置情報として記憶する。
この場合、それぞれの基準マークの座標は、印刷装置のインクジェットヘッドと一体となって可動するカメラの焦点(中心)と一致するものとして取り扱われるようになっている。
次に、回路パターンの印刷対象となる基板と同様に基準マスクを実際に印刷装置の載置台に取りつける。この場合、基準マスクは、描かれたX方向の直線が載置台のX軸に対して正確に平行になるように、回路パターンを印刷する基板と同様のやり方で取り付けられる。この理由は、基準マスクが載置台に対して傾いた状態で取り付けられた場合には、X方向及びY方向ともに歪んだ状態で位置の補正データが取得されることになるからである。
そして、基板上において実際の印刷動作と同様に、印刷装置のインクジェットヘッド及びカメラを移動させて、基準マスクに描かれた直線の交点がカメラの焦点(中心)と一致させた状態で撮像する。
この場合、実際に基板上で印刷動作を行う場合と同様のインクジェットヘッドの移動制御を行う。すなわち、基準マスク上をインクジェットヘッドが、X方向の直線に沿って次のY方向の直線との交点を目指すように移動制御する。1つの交点を通過すると次の交点を目指してX方向にさらに移動させる。この基準マスクの基端側から末端側に向けて移動制御動作を繰り返しながら、それぞれの交点の座標を撮像する。
そして、それぞれの撮像位置における、複数の直線からなる格子状の模様の交点の位置、すなわち、上記複数の直線の交点のそれぞれの座標位置を、基準マークからのずれの量(距離)にかかる位置情報を補正データとして記憶する。最終的に、それぞれの基準マークからのずれの量を示すそれぞれの位置情報にかかる補正データを整理して補正テーブルを作成する。
したがって、補正テーブルには、基準マスクのそれぞれの基準マークと関係づけられたそれぞれの補正データがXY座標で示される形で記憶されている。
インクジェットヘッドが基板上を回路パターンの形成のためにX方向に移動中(印刷中)において、補正テーブルに格納された補正データに基づいて、インクジェットヘッドを基板上においてY方向にも制御する動作について説明する。
本件発明にかかるインクジェット式印刷装置では、基板上へのインク吐出を行う場合、補正テーブルに記憶されている補正データに基づいて、インクジェットヘッドを移動制御機構により基板上の基端(一端)側の所定の吐出開始位置まで移動させ、所定の条件が整い次第、インクジェットヘッドは基板上にインクの吐出を開始する。
インクジェットヘッドは、インクの吐出開始と同時に基板の基端(一端)側から末端(他端)側に向けて予め設定されたX軸に沿って移動する。この場合、インクジェットヘッドは所定のインク吐出動作を継続しながら、基準マークからのずれの量(距離)にかかる位置情報を補正データに基づいてX方向の直線に沿って補正テーブルの格子模様において、次のY方向の直線との交点を目標点として目指すように移動制御される。
この場合、補正テーブルにおける基準マークからの位置のずれ量(基準マークからの距離)を踏まえた補正データの座標において直線の交点がカメラの焦点(中心)と一致する点を目標点とする。
そして、X方向の同一直線上において1つの交点(目標点)を通過すると次の交点(目標点)を目指してX方向にさらに移動させる。この動作を繰り返して、インクジェットヘッドが基板の基端(一端)側から末端(他端)側に向けて予め設定されたX軸に沿って移動するように制御する。
この場合、本件発明においては、上記したようにインクジェットヘッドはX方向の移動を継続させながら、インクジェットヘッドと一体的に移動するカメラによって取得された各目標点の補正データに基づく座標にかかる位置情報に基づいてY方向への移動制御を平行して行う。
補正データは、X方向及びY方向の両方のずれ量(距離)を含んでいるので、上記目標点への移動制御はX方向の移動中におけるY方向の補正も含まれることになる。
従って、本発明においては、X方向に移動中(印刷中)において、補正テーブルに記憶されている補正データに基づいて、インクジェットヘッドをY方向にも移動制御することになる。
そして、インクジェットヘッドが基板の末端(他端)側の所定位置に到達したとき、インクジェットヘッドからのインクの吐出は一旦停止される。
これによって、X方向の所定の移動ラインに沿った基板の一端から他端への連続的なインク吐出動作を伴うジェットノズルの移動が完了すると、基板上にはインクジェットノズル幅分の一筋の帯状の回路パターンが形成される。
この一回の一筋の帯状の回路パターンの形成動作の後、基板の末端(他端)側に止まった状態で、インクジェットノズルは、インクの吐出巾分だけY方向(例えば、基板のY方向に1つの格子巾分)に移動させられ、基板の末端(他端)側の所定の位置において位置決めされる。
そして、Y軸方向に隣接した次のX方向に延びる一筋の帯状の回路パターンの形成動作を行う。この場合においても、前回同様に所定の吐出開始位置まで移動させ、所定の条件が整い次第、インクジェットヘッドはインクの吐出を開始する。
今度は、回路パターン形成方向が逆になる。すなわち、インクの吐出開始と同時にインクジェットヘッドは、今度は前回の移動方向とは反対方向の、基板の末端(他端)側から基板の基端(一端)側に向けてX方向への移動及びインクの吐出を開始する。そして、前回同様にインクの吐出開始と同時にインクジェットヘッドを上記末端(他端)側から上記基端(一端)側に向けて予め設定された位置からのX方向の移動を開始し、その移動を継続する。この場合においても、上記したようにインクジェットヘッドはX方向の移動を継続しながら、通過する各基準マークに対する補正データを踏まえた位置情報に基づいてY方向への位置制御を平行して行う。
このようなインクの吐出を行いながらの基端(一端)と末端(他端)との間のX方向の往復移動、かつこのX方向の移動と平行したY方向への位置制御、そして一筋の帯状の回路パターン形成後インクの吐出巾分のY方向への移動を伴う一連のインクジェットヘッドの動作は、基板上に所定の回路パターンの形成が完了するまで繰り返される。
上記のインクジェットヘッドの移動制御及びをインクの吐出動作の開始、停止を繰り返し、最終的に基板上の所望の回路パターン形成(印刷)予定領域においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作を終えることによって基板上におけるインクジェット方式での回路パターン形成が完了する。
なお、上記の場合には、インクジェットヘッドを基板に対して吐出動作をさせながらX方向に往復移動させるように構成しているが、必ずしもこのようにする必要はなく、基端から末端へのX方向の移動によって一筋の吐出領域が基板上に形成された場合において吐出動作を停止すると同時に基端側に戻すように構成することもできる。
すなわち、一般的には単方向印刷(例えばインクジェットヘッドが右方向に移動中の場合にのみ印刷動作を行う)が主流であるが、上記のような双方向印刷時(ヘッドが右方向、左方向のどちらの方向の移動中にも印刷を行う)にも本発明は機能する。
また、インクジェットヘッドを移動させるのではなく、基板を移動させる構成とすることも可能である。上記一筋の帯状の回路パターンの形成後のY方向への移動は、インクジェットヘッド又は載置台の何れかを相対的に移動制御することによって位置決めすることができる。
本発明の重要な要素の一つとして、インクジェットヘッドと基板とを相対移動させながら基板上に所定計画のインク噴射を行う場合において、インクジェットヘッドの移動方向に対して直角方向の吐出位置補正を行うことによってインク吐出精度を改善できることが上げられる。
この場合、基準マークからのずれの量(距離)は必要な補正量であるが、その位置ずれ量(必要な補正量)はそれぞれの基準マークの位置(X方向及びY方向の位置)ごとに異なる。加えて、上記したように組立てられた印刷装置ごとに、固有の動作特性がそれぞれ微妙に異なるため、使用する印刷装置ごとに補正量が変化する。
例として、インクジェットヘッドと基板との間の相対移動中において位置ずれ量が数十μm単位で基板の基端から中央部に向かって徐々に増大し、中央部から末端部に向けて徐々に減少していくことがある。いわば弓なり状に変化する場合がある。また、基板の基端から末端にかけてS字状に位置ずれ量が変化する場合もある。本発明では基準マークの位置情報とこの基準マークの位置に対応する位置ずれ量、基準マスクを用いて事前に検証し位置補正情報として補正テーブルを作成して装置に記憶させるように構成している。
そして、個別の印刷装置の補正量の変化を踏まえてインクジェットヘッドと基板との間の相対移動方向とは直角方向の補正を行うようにしている。
本発明によれば、インクジェットヘッドがX方向に移動中(印刷中)においても、Y方向の位置補正を行うように構成されているので、インクジェットヘッドの高度な位置制御を可能なる。この精度の高いインクヘッドの位置制御により高精度の印刷動作を基板上で展開することができ、精度の高い印刷物を提供することができる。
インクジェット式印刷装置の一部正面図である。 インクジェット式印刷装置の一部平面図である。 インクジェットヘッドの概略平面図である。 インクジェット方式の膜形成装置の制御関係を示すブロック図である。 予め印刷装置に記憶されている基準マスクの基準マークの位置を示す図であって、いわば仮想的な基準マスクの平面図である。 実際にインクジェットヘッドの載置台に装着される基準マスクの例を示す平面図である。 インクジェットヘッドが基板上で移動(印刷)する場合(横軸)においてインクジェットヘッドと基準マークとの位置ずれの変化(縦軸)の全体的な傾向の例を示す図である。 は、インクジェットヘッドと基板との間で位置補正を行わなかった場合の基準マークからの位置ずれ量を示すグラフである。 はそれぞれの基準マークの位置における補正量を示すグラフである。 は、それぞれの基準マークの位置において補正テーブルを用いて補正した後の位置ずれの量を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
UV硬化型インクを使用したインクジェット式印刷装置の構成について説明する。
図1に、インクジェット方式による印刷装置10の一部正面図を示す。また、印刷装置の主な構成について説明する。
印刷装置10は印刷の対象となるプリント配線用の基板(ワーク)1を固定する載置台11を備える。
図2に、インクジェット方式による膜形成装置すなわち印刷装置10の一部平面図を示す。図3は、インクジェットヘッドすなわちインク吐出ヘッドの概略平面図である。図3に示すように、本例では、インク吐出ヘッド6上においてインクヘッドノズル5は図示しているように縦方向に並列して2列に配置され、一方のノズルが他方のノズル間にそれぞれが互い違いに位置するように配列されている。
図4は、印刷装置10のための制御部20との関係を形成概略的に示すブロック図である。インクジェット方式による印刷装置10は、例えば、印刷の対象となるプリント配線板すなわち基板(ワーク)1を固定する11と、インクジェットヘッド6や硬化部18をX方向に移動させるX軸ボールネジ12、X軸リニアガイド14、X軸モータ16や、載置部をY方向に移動させるY軸ボールネジ13、Y軸リニアガイド15、Y軸モータ17等から構成される移動機構部25および移動動作を制御する移動制御部24と、インクジェットヘッド(インクを吐出して付着させる吐出部)6と、プリント配線板1に付着したインクをUV照射等により硬化させる硬化部18と、各駆動部やインクの吐出を制御する吐出制御部23から構成される。
回路パターンを印刷するための基板1は、印刷装置10の載置台11に固定される。固定方法としては真空吸着方式等があげられる。
インクジェットヘッド6には、図3に示すように配置で多数のインクジェットノズル5が設けられており、基板1に対してインクジェットヘッド6を相対的に移動させながら、インクジェットノズル5からインクの液滴を吐出して基板1上に回路パターンを構成する膜の形成すなわち、印刷を行う。
硬化部18として、UV硬化装置18a及び18bが、インクジェットヘッド6と連動して移動するようにインクジェットヘッド6の移動の進行方向の上流側と下流側の両側に取り付けられている。
本発明の実施例では、インクジェットヘッド6のX方向への移動中(印刷中)におけるY方向の位置補正を行うことが可能となるようにしている。
本発明の実施例では、回路パターン形成を行う前の準備として回路パターン形成用データを作成してデータベース21に収納しておく。回路パターン形成用データは、回路パターン形成データ編集ソフトウェアに設計データを読み込ませることで作成することが可能である。設計データには様々なフォーマットが存在するが、ガーバーデータやDXFデータ、ODB++データなどがあげられる。回路パターン形成用データには回路パターン形成する絵柄の情報や、アライメントマーク等の情報が含まれている。アライメントマークは、位置合わせ用のマークで、回路パターン形成時にワークの位置(座標)をカメラ26で確認し、位置補正や伸縮補正、回転補正を行うために使用される。
本発明の実施例においては、実際のワーク(基板)1上に回路パターンを形成する印刷動作を実行する前に、個別の印刷装置ごとに、まず補正データとりわけY方向の補正を高精度に行うための補正データを作成する作業を行う。
この理由は上記したように印刷装置は、同じ構成部品を用いて同じ工程により組み立てた場合においても、その組立てられた印刷装置ごとに、個々の動作特性がそれぞれ微妙に異なってくることによる。例えば、それぞれの印刷装置におけるボールネジの剛性、ボールネジのあそび等、装置の組み付け形態がそれぞれ微妙に異なることにより、印刷装置が動作した場合においてその装置固有のローリングやヨーイングが異なって生じる影響により、副走査方向(インクジェットヘッドの移動方向(X方向)に対する垂直な方向(Y方向))にも微妙な位置ずれが発生するからである。
本発明の実施例では、上記さまざまな理由によって必要が生じる、個別の印刷装置10が想定している噴射予定位置(理論値)からの位置ずれを補正してインクジェットヘッドの噴射位置を制御するように構成する。このために、噴射位置の理論値からの位置ずれを補正データとして整理して格納した補正テーブルを作成する。
本発明では、組み立てた印刷装置ごとに異なる特性を踏まえて精度の高いインク吐出を達成するために基準マスク30という特別の構成部品を使用して、補正テーブルを作成する。
図5には予め印刷装置に記憶されている基準マスクの基準マークの位置の仮想的な基準マスクの例を示す平面図が示されている。
図6を参照すると、本実施例にかかる基準マスク30の例が平面図で図示されている。
基準マスク30は石英ガラス等の熱膨張率の小さな材料から作成される。
基準マスク30にはX方向及びこれと垂直方向のY方向に等間隔で延びる複数の直線が格子状に描かれており、この基準マスク30上のX方向及びY方向の複数の直線の交点の位置を基準マークの位置として扱う。
基板上に回路パターン形成のために使用する印刷装置は、まず、前記基準マスク30上の格子状の模様の交点の位置それぞれのXY座標を基準マークの位置情報として記憶する。言い換えれば、印刷装置は基準マークとして認識している上記X方向及びY方向に延びる複数の直線の交点の理論上(設計上)の位置を基準マークの位置情報として予め入力している。
本実施例では、基板を取り付ける載置台に基板と同様の手順で基準マスク30を取り付ける。そして、基板上に回路パターン形成の場合と同様にインクジェットヘッドを実際に移動制御して、基準マスク30に描かれた直線の交点をカメラ26により撮像してそれぞれの交点の位置情報を取得する。そして、撮像されたそれぞれの格子状の交点のXY座標を補正データとして記憶する。
実際に使用している基準マスク30は、X方向、Y方向ともに約1mm程度の間隔の直線をデザインしている。本例では、X方向、Y方向ともに約1mm程度の間隔で直線が描かれているが、さらに大きな間隔の格子状の基準マスク30を使用することもできる。例えば、5mm程度から10mm程度の間隔とすることもできる。しかし、大きな間隔の格子状の基準マスク30を使用した場合、位置制御の密度は小さくなる。逆に直線の間隔を小さくすると、より精度が高い補正テーブルを作成することが可能となるが、そのためには直線の全ての交点をカメラで撮像を行う工程が必要となる。
本発明の1つの実施例では、10mm程度の間隔で行い約3000回の撮像処理により補正テーブルを作成する。
基準マスク30は、描かれたX方向の直線が載置台のX軸に対して正確に平行になるように取り付けられる。このようにして、基準マスク30上の多数の基準マークをインクジェットヘッドと一体的に移動可能なカメラで撮像することにより、実際のX軸およびY軸上の位置と、認識している該基準マークの位置情報の誤差に基づく補正データを取得し、これをX軸及びY軸の座標を踏まえて整理した補正テーブルを作成する。
補正テーブルには、移動中のインクジェットヘッドの移動制御機構のカメラが基準マークであると認識する実際の位置と、予め記憶されている基準マスク30の基準マークとの位置のずれの距離すなわち、誤差情報が補正データとして格納されている。
実際に基板を載置台に載置して回路パターン等を印刷する場合には、インクジェットヘッドを所定位置にX方向及びY方向に移動させる際に、位置補正テーブルの該当する補正データのからの所定位置における補正量を求め、求めた補正量を用いて所定位置に移動させるようにする。
補正テーブル作成手順について具体的に説明する。
(1)基準マスク30(ガラスプレート)を印刷装置の載置部に取り付ける。
この場合において、上記したように基板上に回路パターン形成のために使用する印刷装置は、まず、基準マスク30上の格子状の模様の交点の位置それぞれのXY座標を基準マークの位置情報として記憶する。印刷装置は基準マークとして認識している上記X方向及びY方向に延びる複数の直線の交点の理論上(設計上)の位置を基準マークの位置情報として予め入力している。図5には基準マークの位置情報が記憶された基準マスクの例が図示されており、図示の例では、基準マークはA1~H5までの40カ所の位置である。
図6には図5の基準マスクと同一構成を有し、実際に印刷装置の載置台に取りつけられて補正テーブルのための補正データを採取するための基準マスク30が示されている。
そして、図6に示す実物の基準マスク30を、実際に載置部にX方向の直線がX軸に対して平行に正確に延びるように取り付ける。
この場合において、X方向の直線がX軸に対して平行に正確に基準マスク30を取り付けるには、例えば、図6においてX方向の位置が直線X1上で、Y方向の位置が直線Y1上の交点の位置の基準マーク(X1、Y1)、(X7、Y1)をインクジェットヘッドの近傍に取り付けられている(CCD)カメラにより、撮像する。そして、記憶されている基準マークH1の中心との位置関係を確認する。記憶されている基準マークA1、H1との間でY方向がずれていなければ、基準マスク30が傾いていないと判断し、傾いている場合には、基準マスク30の取り付けを微調整しながら、基準マスク30が傾いていない状態で固定する。(載置部が回転可能な場合、基準マークA1とH1の撮像による取得情報から基準マスク30の回転角度を計算して、載置部を回転させることにより基準マスク30が傾きを直すことができる。)
(2)インクジェットヘッドの近傍に取り付けられている(CCD)カメラで、記憶している基準マスク30の基準マークA1の中心(交点)を撮像し、位置情報を記録する。この記憶されている基準マスク30の基準マークA1と実際に取りつけられている基準マスク30の基準マーク(X1、Y1)の位置情報は、例えば、原点位置からのX軸及びY軸モータのエンコーダ値を記録し、この位置を位置補正テーブルの原点とする。
(3)カメラをX方向及びY方向に移動させて、記憶している基準マークB1の中心に対応する基準マスク30の基準マーク(X2、Y1)(直線X2と直線Y1の交点)を撮像し、X軸及びY軸モータの位置エンコーダ値を記録する。(Y方向へのずれがない場合にはY方向の移動はゼロになる)
(4)同様に、カメラをX方向及びY方向に移動させて、基準マークC1、D1、・・・、H1の中心に対応する基準マスク30の基準マーク(X3、Y1)(直線X3と直線Y1の交点)、(X4、Y1)(直線X4と直線Y1の交点)・・・、(X8、Y1)(直線X8と直線Y1の交点)を順番に撮像し、X軸及びY軸モータのエンコーダ値を記録する。
(5)基準マスク30のY方向の直線Y1上における基準マークの撮像が完了すると、カメラをX方向に及びY方向に移動させて、記憶している基準マークA2の中心に対応する基準マスク30の基準マーク(X1、Y2)(直線X1と直線Y2の交点)を撮像し、X軸及びY軸モータのエンコーダ値を記録する。
(6)同様に、カメラをX方向及びY方向に移動させて、記憶している基準マークC2、D2、・・・、H2の中心に対応する基準マスク30の基準マーク(X3、Y2)(直線X3と直線Y2の交点)、(X4、Y2)(直線X4と直線Y2の交点)・・・、(X8、Y2)(直線X8と直線Y2の交点)を順番に撮像し、X軸及びY軸モータのエンコーダ値を記録する。
(7)前記のようなX方向及びY方向の移動、基準マークの中心の撮像及びX軸及びY軸モータのエンコーダ値の記録を基準マークH5まで繰り返す。(図6のような基準マスク30の場合、最終的にはX方向はA~Hまでの8カ所、Y方向は1~5までの5カ所の計40カ所の基準マークについて行う。)
(8)それぞれの基準マーク位置(A1~H5までの40カ所)において、基準マスク30とカメラで撮像位置のX方向及びY方向の誤差を格納した補正テーブルを作成し、保存する。
そして、実際の印刷時に、位置補正テーブルを読み出し、X方向及びY方向に補正がかかるようにX軸及びY軸方向に補正を行いながら印刷を行う。
補正テーブルを使用しない場合には、インクジェットヘッドが移動しながらインクを吐出している状態の時は、Y軸方向の移動は行うことはできない。しかし、本発明の実施例では、補正テーブルを使用して、補正テーブルにY軸方向のずれ(誤差)がある場合には、インクジェットヘッドが移動しながらインクを吐出している状態でもY軸方向のずれがゼロになるようにY軸方向にも移動しながらインクを吐出するようになっている。
インクジェットヘッドの往復移動動作に伴う上記のインクの液滴の付着、UV硬化装置18a、18bのオンオフの切り替え及びインクの硬化の動作を繰り返し、最終的にプリント配線板上の所望の回路パターン形成(印刷)予定領域においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作を終えることによってプリント配線板等の基板上におけるインクジェット方式での印刷が完了する。
本発明者らは、上記の補正テーブルを作成するに際し必要な補正量の傾向について知見を得た。
インクジェットヘッドが基板上でX方向に移動していく場合において、インクジェットヘッドと基準マークとの間の位置ずれ量の変化の全体的な傾向は、それぞれの印刷装置の個別の動作特性によって異なる。
1つの例としては図7の左側に図示されるように基板の基端から中央部に向かって徐々に増大し、中央部から末端部にむけて徐々に減少する場合がある。すなわち、対象基板の中央部の位置ずれ量が大きくなる場合、言わば、弓なり状のように変化する場合がある。また、基板の基端から末端にかけてS字状に位置ずれ量が変化する場合もある。
図8ないし10には、インクジェットヘッドを移動制御した場合において、インクジェットヘッドと基板との間の位置ずれの変化を検証した結果が示されている。
この検証を行うにあたり、基板上において約50mmの間隔で縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)にそれぞれ十数個の基準マークを設定し、それぞれの基準マークの位置情報を上記した手順で形成し、この位置情報に基づいて用いてインクジェットヘッドを基板上で印刷動作のための移動制御を行ってインクジェットヘッドと基板との間の位置ずれ量の変化を追跡した。
図8には、インクジェットヘッドと基板との間で位置補正を行わなかった場合の位置ずれ量が示されている。
図9にはそれぞれの基準マークの位置における補正量が示されている。
図10には、それぞれの基準マークの位置において補正テーブルを用いて補正した後の位置ずれ量が示されている。
図10には、補正テーブルを用いてそれぞれの基準マークの位置において補正データを踏まえて補正した後の位置ずれの量を計測した結果が示されている。基準値からのY方向の位置ずれ量の平均値を比較すると、図8に示す補正前の位置ずれ量と比較して図10に示す補正後の位置ずれ量の平均値は際立って少なくなっている。
図示されている約120カ所についての位置ずれ量の追跡結果に基づいて基準値に対するY方向の位置ずれ量の平均値を計測した。
その平均値は、それぞれ
補正前:21.7μm
補正後:-7.6μmであった。
平均値の比較結果においては、補正後の位置ずれ量が補正前の位置ずれ量よりも少なくなっていることは明らかである。
また、本件発明者らは、図示されている約120カ所についての位置ずれ量の追跡結果に基づいて品質管理の分野で知られている工程能力指数(process capability index)Cpkについても検証した。
補正前と補正後の工程能力指数Cpkについて比較すると、それぞれ、
補正前:0.61
補正後:1.17 であり、
明らかに、補正後の工程能力指数が良好となっている。つまり、インクジェットからの吐出位置精度が補正前よりも補正後のほうが向上することを示している。
したがって、追跡結果に示されているように位置補正後のインクジェット吐出位置精度は向上することが判明する。
すなわち、図10において、図示されているように基準マスク30に基づいてインクジェットヘッドがX方向に移動中(印刷中)にY方向の位置補正を行うことにより高精度にインク吐出を制御することができる。
上記の実施例では、回路パターンを基板上に形成する場合について説明したが、本発明の技術は、基板上の回路パターンの形成だけでなく、シンボルマークの印刷や、ソルダーレジストの印刷にも使用することもできる。
1 プリント配線板
2a 拡大導体部
2b 導体部
3 ソルダーレジスト膜
3a 境界部
3b 境界部以外のソルダーレジスト膜
4 ソルダーレジスト開口部
6 インクジェットヘッド
10 膜形成装置
11 載置台(載置部)
12 X軸ボールネジ
13 Y軸ボールネジ
14 X軸リニアガイド
15 Y軸リニアガイド
16 X軸モータ
17 Y軸モータ
18a、18b UV硬化装置
21 膜形成用データ
22 硬化制御部
23 吐出制御部
24 移動制御部
25 移動機構部
26 カメラ
30 基準マスク

Claims (6)

  1. インクジェットヘッドからインクを吐出して基板上で所定の印刷動作を行うためのインクジェット式印刷装置において、
    前記基板を位置決めして配置する載置台と、
    該載置台上に配置された前記基板を撮像することにより、前記基板上の位置を示す位置情報を取得する、前記インクジェットヘッドと一体的に移動可能なカメラと、
    前記カメラによって取得された位置情報に基づいて前記インクジェットヘッドを前記基板上においてX軸方向及びY軸方向への移動を制御する移動制御機構と、を備え、
    前記インクジェットヘッドが吐出作動中、かつX軸方向に移動中において、前記移動制御機構は前記カメラによって取得された位置情報に基づいて前記基板の所定位置にインクを吐出するように前記インクジェットヘッドをY軸方向にも制御することを特徴とする、インクジェット式印刷装置。
  2. 前記X方向及びY方向に延びる複数の直線が描かれた平面を有する基準マスクと、
    前記基準マスク上の前記複数の直線の交点のそれぞれの座標を前記位置情報における基準マークとして記憶する記憶部をさらに備え、
    該記憶部は、前記基準マスクを位置決めして前記載置台上に配置して、前記移動制御機構により、前記インクジェットヘッドを移動させつつ前記基準マスク上の前記交点を撮像することによって得られた前記交点の座標を前記位置情報における前記基準マークの補正データとして記憶するように構成されており、
    前記移動制御機構は前記補正データに基づいて前記インクジェットヘッドをY軸方向に制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  3. 前記基準マークからのずれに対応したそれぞれの交点の位置情報にかかる前記補正データを格納した補正テーブルを備えることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. インクジェットヘッドからインクを吐出して所定の印刷動作を行うためのインクジェット式印刷方法において、
    基板を位置決めして載置台上に配置し、
    前記インクジェットヘッドと一体的に移動可能なカメラを用いて前記載置台上に配置された前記基板を撮像することにより、前記基板上の位置を示す位置情報を取得し、
    前記位置情報に基づいて前記インクジェットヘッドを前記基板上においてX軸方向及びY軸方向への移動を制御し、
    前記インクジェットヘッドが吐出作動中、かつX軸方向に移動中において、前記位置情報に基づいて前記基板の所定位置にインクを吐出するように前記インクジェットヘッドをY軸方向にも制御することを特徴とする、インクジェット式印刷方法。
  5. X方向とY方向に延びる複数の直線を描いた基準マスクを用意し、
    前記基準マスクの前記複数の直線のそれぞれの交点の位置情報を基準マークとして記憶し、
    前記基準マスクを印刷装置の載置部に位置決めして載置し、
    前記インクジェットヘッドをカメラと一体的に移動させながら、前記それぞれの交点を前記カメラにより撮像してそれぞれの交点の位置情報を取得し、
    前記それぞれの交点かかる基準マークの位置情報からのずれを示す補正データを取得し、
    前記インクジェットヘッドが前記基板上にインクの吐出動作中で、かつX方向に前記基板上を移動中において、、前記補正データに基づいて前記インクジェットヘッドの位置をY軸方向に補正することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット式印刷方法。
  6. 前記基準マークからのずれに対応したそれぞれの交点の位置情報にかかる前記補正データを格納した補正テーブルを作成することをさらに備えた、ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式印刷方法。
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