JP2022167234A - 液体供給装置、液体吐出装置及び液体供給方法 - Google Patents

液体供給装置、液体吐出装置及び液体供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体供給量の不足を抑制可能な液体供給装置を提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係る液体供給装置は、液体が送液される流路と、可動することにより、前記液体を送液させる可動部と、前記可動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記流路内を送液される前記液体の送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体供給装置、液体吐出装置及び液体供給方法に関する。
従来、液体を吐出することにより記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタ等において、液体が送液される流路と、可動することにより、液体を送液させる可動部と、を有する液体供給装置が知られている。
また、流路内の気泡及び異物を排出する目的で、インクタンクとインクジェットヘッド間のインク流路にインクを強制的に供給して循環させ、循環開始からあるタイミングの第一期間のインク供給量を、第一期間の後の第二期間のインク供給量よりも少なくなるように供給制御する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置では、流路等の構成部が経時劣化した場合等に、単位時間当たりの送液量が減少し、液体の供給量が不足する懸念がある。
本発明は、液体供給量の不足を抑制可能な液体供給装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体供給装置は、液体が送液される流路と、可動することにより、前記液体を送液させる可動部と、前記可動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記流路内を送液される前記液体の送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御する。
本発明によれば、液体供給量の不足を抑制可能な液体供給装置を提供できる。
実施形態に係る画像形成装置の全体構成例を示す図である。 インク供給経路の一例を説明する図である。 インク供給経路の他の例を説明する図である。 残量検出フィラーと残量検出センサを例示する図であり、図4(a)はインク満杯時を示す図、図4(b)はインク減少時を示す図である。 第1実施形態に係るインク供給装置の構成を例示する図である。 第1実施形態に係るインク供給装置の制御部の構成例の図である。 第1実施形態に係るインク供給装置の制御部の機能構成の図である。 比較例に送液量の制御結果を示す図である。 第1実施形態に係る送液量の制御結果の第1例の図である。 第1実施形態に係る送液量の制御結果の第2例の図である。 第1実施形態に係る送液量の制御結果の第3例の図である。 第1実施形態に係る送液量の制御結果の第4例の図である。 第1実施形態に係る送液量の制御結果の第5例の図である。 第2実施形態に係るインク供給装置の構成を例示する図であり、図14(a)はインク吸込みの図、図14(b)はインク排出の図である。 第3実施形態に係るインク供給装置の構成を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について詳細に説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
なお、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための液体供給装置及び液体吐出装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
実施形態に係る液体供給装置は、液体が送液される流路と、可動することにより、液体を送液させる可動部と、可動部を制御する制御部と、を有するものである。この液体供給装置は、例えば、インクジェットプリンタ等の液体吐出方式の画像形成装置において、液体の一例としてのインクを吐出する吐出ヘッドにインクを供給するインク供給装置等である。
このような液体供給装置を長期間使用すると、インクチューブ等の構成部が経時劣化することで、液体供給装置による単位時間当たりの液体の送液量が減少し、液体供給装置による液体供給量が不足する場合がある。
本実施形態では、流路内を送液される液体の送液量に応じて、送液量が多くなるように、可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御することにより、液体供給装置による液体供給量の不足を抑制可能にする。
以下、液体供給装置と、液体供給装置により供給される液体を吐出する液体吐出部と、を有し、液体吐出部により吐出された液体により記録媒体に画像を形成する液体吐出方式の画像形成装置を一例として実施形態を説明する。なお、実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷は何れも同義語とする。
また、液体は、液体吐出部から吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料等を含む溶液、懸濁液、エマルジョン等である。これらは例えば、インクジェット用インク等の用途で用いることができる。
また液体吐出部は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータ等を使用するものが含まれる。
[第1実施形態]
<画像形成装置106の構成例>
図1は、第1実施形態における画像形成装置106の概略構成を示す模式図である。画像形成装置106は、主に、給紙部401、画像形成部306、乾燥部402及び排紙部403等から構成されている。画像形成装置106においては、給紙部401から給紙されるシート材としての記録媒体である用紙Pに対し、画像形成部306で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、用紙上に付着したインクを乾燥部402において乾燥させた後、用紙を排紙部403から排紙する。
(給紙部)
給紙部401は、主に、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ411と、給紙トレイ411から用紙を1枚ずつ分離して送り出す給送装置412と、用紙を画像形成部306へ送り込むレジストローラ対413とから構成されている。給送装置412には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置412により給紙トレイ411から送り出された用紙は、その先端がレジストローラ対413に到達した後、レジストローラ対413が所定のタイミングで駆動することにより、画像形成部306へ給紙される。なお、本実施形態において、給紙部401は、画像形成部306へ用紙Pを送り出すものであれば、その構成に制限はない。
また、給紙部401には、画像形成装置106の起動、画像形成装置106による画像形成の開始又は停止、或いは画像形成装置106の各種設定等のための操作を受け付ける操作部200が設けられている。但し、操作部200の設置位置は、給紙部401に限定されるものではなく、如何なる位置に設置されていてもよい。
(画像形成部)
画像形成部306は、主に、給紙された用紙Pを受け取る受け取り胴361と、受け取り胴361によって搬送された用紙Pを外周面に担持して搬送する用紙担持ドラム362と、用紙担持ドラム362に担持された用紙Pに向けてインクを吐出するインク吐出部364と、用紙担持ドラム362によって搬送された用紙Pを乾燥部402へ受け渡す受け渡し胴365とから構成されている。また、画像形成部306はインク供給装置2を有する。
給紙部401から画像形成部306へ搬送されてきた用紙Pは、受け取り胴361の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴361の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴361により搬送された用紙は、用紙担持ドラム362との対向位置で用紙担持ドラム362へ受け渡される。
用紙担持ドラム362の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙の先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙担持ドラム362の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置363によって用紙担持ドラム362の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。受け取り胴361から用紙担持ドラム362へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって用紙担持ドラム362の表面に吸着して、用紙担持ドラム362の表面移動に伴って搬送される。
インク供給装置2は、インク吐出部364にインクを供給する液体供給装置の一例である。インク供給装置2は供給制御部100を有する。供給制御部100は、インク供給装置2に含まれている可動部を制御する制御部の一例であり、可動部を制御することにより、インク供給装置2によるインクの供給を制御できる。
インク吐出部364は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを吐出して画像を形成するものであり、インクごとに個別の液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kを備えている。液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kは、液体を吐出するものであれば、その構成に制限はなく、あらゆる構成のものを採用することができる。必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けたり、表面コート液などの画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けたりしてもよい。
インク吐出部364の液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙担持ドラム362に担持された用紙Pがインク吐出部364との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kから各色インクが吐出され、当該画像情報に応じた画像が形成される。なお、本実施形態において、画像形成部306は、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するであれば、その構成に制限はない。また、以降の説明において、液体吐出ヘッド364C,364M,364Y,364Kを特に区別しない場合には、インク吐出部364と総称表記する。
(乾燥部)
乾燥部402は、主に、画像形成部306で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構421と、画像形成部306から搬送されてくる用紙Pを搬送する搬送機構422とから構成されている。画像形成部306から搬送されてきた用紙Pは、搬送機構422に受け取られた後、乾燥機構421を通過するように搬送され、排紙部403へ受け渡される。乾燥機構421を通過する際、用紙P上のインクには乾燥処理が施され、これによりインク中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着するとともに、用紙Pのカールが抑制される。
(排紙部)
排紙部403は、主に、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ431から構成されている。乾燥部402から搬送されてくる用紙Pは、排紙トレイ431上に順次積み重ねられて保持される。なお、本実施形態において、排紙部403は、用紙Pを排紙するものであれば、その構成に制限はない。
(その他の機能部)
本実施形態の画像形成装置106は、給紙部401、画像形成部306、乾燥部402、排紙部403から構成されているが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部401と画像形成部306との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加したり、乾燥部402と排紙部403との間に画像形成の後処理を行う後処理部を追加したりすることができる。
前処理部としては、例えば、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うものなどが挙げられるが、前処理の内容については特に制限はない。また、後処理部としては、例えば、画像形成部306で画像が形成された用紙を反転させて再び画像形成部306へ送って用紙の両面に画像を形成するための用紙反転搬送処理や、画像が形成された複数枚の用紙を綴じる処理、または、用紙変形を矯正させる矯正機構や用紙を冷却させる冷却機構などが挙げられるが、後処理の内容についても特に制限はない。
(インク供給経路例)
図2は、画像形成装置106におけるインク供給経路の一例を説明する図である。インク供給経路は、画像形成部306におけるインクカートリッジから吐出ヘッドまでの間において、インクが送液されることで供給される経路を指す。
図2に示すように、画像形成部306は、インクカートリッジ1と、流速計測器13と、インク供給装置2と、インク吐出部364と、吸引ポンプ4と、廃液タンク5と、を有する。また、インクカートリッジ1は、供給開閉ソレノイド11と、インクエンド検知センサ12と、を有する。インク吐出部364は、ヘッドタンク31と、残量検出フィラー32と、残量検出センサ33と、吸引キャップ34と、を有する。
インクカートリッジ1は、インクを貯留する貯留部の一例である。インクカートリッジ1は、交換可能に設けられており、インクカートリッジ1内のインクが空(インクエンド状態)又は空に近い状態(ニアエンド状態)になった際に、インクが満杯の状態である新品のインクカートリッジ1に交換される。インクカートリッジ1に貯留されているインクは、供給制御部100の制御下で、インク供給装置2によってヘッド内貯留部の一例としてのヘッドタンク31に送液されることで供給される。
流速計測器13は、ヘッドタンク31と、インクエンド検知センサ12と、の間に設けられており、インク供給装置2から供給先であるインク吐出部364に供給されるインクの流速を計測する。流速計測器は、経路の外側から計測可能なものや、経路内で計測可能なものの何れを用いてもよい。
ヘッドタンク31は、残量検出フィラー32及び残量検出センサ33を有し、これらを用いてヘッドタンク31内のインク量(液体量)を検出可能である。またヘッドタンク31は、インク吐出部364によりインクを正常に吐出させるために所定の負圧を形成する機能を有している。
インク吐出部364における用紙に向き合う部分には、複数のノズル孔が設けられており、インク吐出部364は、供給制御部100の制御下で、ヘッドタンク31内のインクをノズル孔からインク滴として吐出する。インク吐出部364により吐出されたインク滴が用紙P上に着弾し、用紙に付着することで、用紙上に画像が形成される。
ヘッドタンク31内のインクが増粘したり、気泡を含んだりすると、インク吐出部364は適切にインクを吐出できなくなるため、インク吐出部364のメンテナンスが必要になる。メンテナンスを行う場合には、インク吐出部364のノズル孔が設けられている部分に吸引キャップ34が取り付けられ、吸引ポンプ4によりノズル孔を通してヘッドタンク31内のインクが吸い出される。これにより、気泡が含まれているインクや増粘したインク等が取り除かれ、インク吐出部364内のインクを新鮮なインクに置き換えられる。吸い出されたインクは廃液として廃液タンク5に送られる。
供給開閉ソレノイド11及びインクエンド検知センサ12は、インクカートリッジ1とインク供給装置2の間に設けられている。供給開閉ソレノイド11は、供給制御部100の制御下でソレノイドを開閉することにより、インクカートリッジ1からのインクの供給と供給の停止を切り替える。インクエンド検知センサ12は、インクカートリッジ1内のインクが空になったことを検出し、検出結果を供給制御部100に出力する。
インクカートリッジ1は、インク種類、色、製造年月日、インク残量、インクエンド状態の情報等が記憶されているICチップを有している。例えば、インクカートリッジ1は、新品時におけるインク満杯の状態で画像形成部306に取り付けられる。画像形成においてインクが吐出され、インクが空になるインクエンド状態に達すると、インクカートリッジ1は新品に交換される。インクカートリッジ1の累積交換回数は、供給制御部100により管理される。
インク吐出部364により吐出されるインク量は、カウントされたインク滴の累積吐出回数に基づき、供給制御部100により管理可能である。
図3は、画像形成装置106におけるインク供給経路の他の例を説明する図である。図3に示すインク供給経路は、図2に示したインク供給経路に対し、インクを循環させるための循環経路6を加えたものである。
例えば、ホワイトインク等のインクの種類によっては、インク供給経路に顔料等のインク成分が沈降する場合がある。循環経路6は、このようなインク成分の沈降を防止するために所定の時間間隔でインク供給経路内のインクを循環させる。
循環経路6は、開閉弁61を含んでいる。開閉弁61は、循環経路6におけるインクの送液を制御するために、供給制御部100により開閉が制御される。
循環経路6におけるインクの循環は、インク供給装置2とヘッドタンク31との間で行われる。供給制御部100は、供給開閉ソレノイド11を閉じ、開閉弁61を開いた状態でインク供給装置2を駆動させることで、インク供給装置2の下流の流路と、ヘッドタンク31と、の間でインクを循環させる。
インク成分の沈降が生じやすく、インクの循環が必要なホワイトインク等のインクの種類では、所定間隔でインク供給装置2が駆動されるため、駆動頻度が多くなる。その結果、インク供給装置2に含まれるインクチューブ等が劣化しやすくなる。インクチューブ等の劣化により、送液量が減少する。
一方、インク成分の沈降が生じにくいインクの種類においては、インクの循環は不要である。インク成分の沈降のしやすさは、インクの種類により区別できるため、供給制御部100は、インクの種類に基づいて、循環経路6を用いるか否かを制御することが好ましい。
ヘッドタンク31に設けられている残量検出フィラー32と残量検出センサ33は、ヘッドタンク31内のインクの残量を検出する。図4は、残量検出フィラー32と残量検出センサ33の構成及び動作の詳細を説明する図である。図4(a)はインク満杯時を、図4(b)はインク減少時をそれぞれ示している。
図4に示すように、ヘッドタンク31の表面の一部には可撓性のヘッドタンクフィルム31aが設けられている。ヘッドタンク31内のインクが増加すると、図4(a)に示すようにヘッドタンクフィルム31aは膨らみ、ヘッドタンク31内のインクが減少すると、図4(a)に示すようにヘッドタンクフィルム31aが縮む。
ヘッドタンクフィルム31aの表面には、残量検出フィラー32が押し付けられている。残量検出フィラー32は、帯状に形成されている軽量の樹脂片等であり、支点32a側が固定端、残量検出センサ33側が自由端となっている。
残量検出センサ33は、上限側センサ33aと、下限側センサ33bと、を含んでいる。上限側センサ33a及び下限側センサ33bの各々は、発光部と受光部を有する光学センサであり、発光部と受光部との間に残量検出フィラー32が介在されたことを示す検出信号を出力する。
ヘッドタンクフィルム31aの膨張及び収縮に応じて、残量検出フィラー32の自由端側が移動する。残量検出フィラー32の自由端側が上限側センサ33aにおける発光部と受光部の間に介在された場合に出力される検出信号に基づき、ヘッドタンク31内のインクが満杯であることが検出される。一方、残量検出フィラー32の自由端側が下限側センサ33bにおける発光部と受光部の間に介在された場合に出力される検出信号に基づき、ヘッドタンク31内のインクが空であることが検出される。
(インク供給装置2の構成例)
図5は、インク供給装置2の構成の一例を示す図である。図5に示すように、インク供給装置2は、インクチューブ21と、リング22と、偏心カム23と、ステッピングモータ150と、供給制御部100と、を有する。本実施形態におけるインク供給装置2は、チューブポンプ方式を用いたものである。
インクチューブ21は、インクが送液される流路の一例である。インクチューブ21の材質は、例えば熱可塑性エラストマー系のものを使用できる。
リング22は、所定の回転軸周りに回転可能な輪状の部材であり、リング22の外周部分がインクチューブ21に接触するように設けられている。リング22は、回転することにより、インクを送液させる可動部の一例であり、回転体の一例である。回転は可動の一例である。
偏心カム23は、自身の中心軸がリング22の中心軸と略一致するようにリング22に接続されている。また偏心カム23は、自身の中心軸と、ステッピングモータ150の回転軸とが偏心するように、ステッピングモータ150の回転軸部材に取り付けられている。
ステッピングモータ150が回転駆動されることで、偏心カム23が回転すると共にリング22が回転する。偏心カム23は、偏心カム23の回転軸に対して自身の中心軸が偏心しているため、リング22は偏心して回転し、リング22によりインクチューブ21を押圧する領域が回転に伴って移動する。これにより、インクチューブ21内のインクを体積移動させ、インクを送液させることができる。
インク供給装置2は、リング22の回転速度を速くすることで、送液する液体の量を増加させることができ、またリング22の回転時間を長くすることで送液する液体の量を増加させることができる。回転速度は可動速度の一例であり、回転時間は可動時間の一例である。
リング22及び偏心カム23の各々の材質には樹脂材料等を使用できる。
ステッピングモータ150は、偏心カム23を介してリング22を回転させる駆動部である。供給制御部100に電気的に接続されており、供給制御部100による制御下で駆動される。但し、駆動部はステッピングモータに限定されるものではなく、DCモータ等を用いることもできる。
(供給制御部100のハードウェア構成例)
図6は、供給制御部100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、供給制御部100は、コンピュータによって構築されており、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、外部機器接続I/F(Interface)105と、を有する。
CPU101は、各種の演算処理を含む制御処理を実行する。ROM102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HDD104は、プログラム等の各種データを記憶する。
外部機器接続I/F105は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、インク吐出部364やインクエンド検知センサ12、残量検出センサ33等の機器である。
(供給制御部100の機能構成例)
図7は、供給制御部100の機能構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、供給制御部100は、情報取得部110と、回転制御部120と、リセット部130と、を有する。情報取得部110は、累積回転回数情報取得部111と、累積供給時間情報取得部112と、累積交換回数情報取得部113と、流速情報取得部114と、累積吐出量情報取得部115と、インク種類情報取得部116と、選択値受付部117と、送液時間情報取得部118と、を有する。これらの機能は、何れも図6のCPU101がROM102又はHDD104等に記憶されているプログラムを実行すること等により実現される。
累積回転回数情報取得部111は、リング22の累積回転回数情報を取得する。例えば、累積回転回数情報取得部111は、ステッピングモータ150の回転情報に基づき、リング22の累積回転回数情報を取得できる。
累積供給時間情報取得部112は、インク供給装置2がインク吐出部364にインクを供給する累積供給時間情報を取得する。例えば、累積供給時間情報取得部112は、インク供給装置2がインクを供給している際に、CPU101のクロック数をカウントして経過時間を計測することで、累積供給時間情報を取得できる。
累積交換回数情報取得部113は、インクカートリッジ1の累積交換回数情報を取得する。例えば、累積交換回数情報取得部113は、インクカートリッジ1に設けられているICチップを参照することで、インクカートリッジ1が交換されたことを検知し、検知した交換の回数をカウントすることで累積交換回数情報を取得できる。
流速情報取得部114は、インク供給装置2からインク吐出部364に供給されるインクの流速情報を取得する。例えば、流速情報取得部114は、流速計測器13からインク流速の計測値を入力することでインクの流速情報を取得できる。
累積吐出量情報取得部115は、インク吐出部364による累積吐出量情報を取得する。例えば、累積吐出量情報取得部115は、インク吐出部364によるインクの吐出回数をカウントし、累積カウント数に1回当たりのインク量を乗じることにより、累積吐出量情報を取得できる。
インク種類情報取得部116は、インク供給装置2が供給するインクの種類情報を取得する。例えば、インク種類情報取得部116は、インクカートリッジ1に設けられているICチップを参照することで、インク供給装置2が供給するインク種類情報を取得できる。
選択値受付部117は、インク供給装置2の操作者により選択されたリング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方の選択値を受け付ける。例えば、選択値受付部117は、インク供給装置2の操作者が操作部200を用いて入力した選択値を受け付けることができる。なお、操作者とは、インク供給装置2を操作する者をいう。例えば操作者は、インク供給装置2又は画像形成装置106のユーザ、或いはインク供給装置2又は画像形成装置106のサービスマン等を含む。
送液時間情報取得部118は、インク供給装置2からの送液により、ヘッドタンク31に貯留されているインク量が下限値から満杯になるまでの送液時間情報を取得する。例えば、送液時間情報取得部118は、残量検出センサ33において、下限を示す検出信号が出力された時刻から上限を示す検出信号が出力された時刻までの時間を計測することで、上記の送液時間情報を取得できる。
回転制御部120は、インクチューブ21を送液されるインクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、或いは段階的に多くなるように、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。
例えば、回転制御部120は、インクの送液量に応じて情報取得部110により取得される各情報に基づき、送液量が多くなるように、或いは段階的に多くなるように、ステッピングモータ150の駆動を制御することで、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御できる。
リセット部130は、インク供給装置2が交換された場合に、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を初期状態に戻す。例えば、リセット部130は、操作者による操作部200を用いた操作に基づき、インク供給装置2が交換されたことを示す情報が取得された場合に、インクの送液量に応じて、送液量が多くなるように制御されたリング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方をリセットし、初期状態に戻すことができる。
<制御結果例>
次に、図8乃至図13を参照して、インク供給装置による送液量の制御結果について説明する。図8は比較例に係るインク供給装置2Xによる送液量の制御結果を示す図であり、図9乃至図13は、本実施形態に係るインク供給装置2による送液量の制御結果の第1例乃至第5例を示す図である。
図8、9、11乃至13において、横軸はインク供給装置によるインクの累積供給時間をレベル単位で示し、左側の縦軸第1軸は送液量[ml/s]を示し、右側の縦軸第2軸はリングの回転速度をレベル単位で示している。図10の横軸はインク供給装置によるインクの累積供給時間をレベル単位で示し、左側の縦軸第1軸はリングの1回転当たりの送液量[ml]を示し、右側の縦軸第2軸はリングの回転時間[s(秒)]を示している。
累積供給時間のレベルは、インク供給装置に要求される寿命期間(機械耐久期間)をレベル5としている。例えば、インク供給装置に要求される寿命期間は5年であり、累積供給時間の「1」レベルは1年に対応する。
また、図8乃至13において、実線のグラフは送液量を示し、一点鎖線のグラフは最小必要送液量を示し、二点鎖線のグラフは上限送液量を示している。図8、9、11乃至13における破線のグラフはリングの回転速度を示し、図10における破線のグラフはリングの回転時間を示している。最小必要送液量は、例えば0.05[ml/s]である。
図8に示すように、比較例に係るインク供給装置2Xでは、累積供給時間が長くなるにつれて送液量が減少していき、約レベル3の時点で送液量が最小必要送液量の線を下回っている。
長期間に亘ってインクの供給を行うことで、リングがインクチューブを繰り返し押し潰すことによって、インクチューブが劣化し、円筒状に戻ろうとする復元力が徐々に失われる。その結果、インクチューブ内のインクを体積移動させることができなくなり、インク供給装置によるインク供給量が減少する。
送液量が最小必要送液量を下回ると、インク吐出部364により面積比率が大きい画像を用紙Pに形成した場合にインク量が不足し、形成された画像にカスレ等が生じる懸念がある。
これに対し、図9に示す本実施形態に係るインク供給装置2による制御結果では、累積供給時間が長くなるにつれて送液量が減少していくが、累積供給時間のレベルが「1」上がるごとにリング22の回転速度を「1」上げることで、送液量が増やしている。換言すると、インクチューブ21を送液されるインクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、リング22の回転速度を段階的に速めている。また、図10では、インクチューブ21を送液されるインクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、リング22の回転時間を段階的に長くしている。
図9及び図10に示す制御の結果、インク供給装置2に要求される全寿命期間に亘って、最小必要送液量が確保されている。なお、リング22の回転速度を制御する際には、リング22の回転時間を一定にし、リング22の回転時間を制御する際には、リング22の回転速度を一定にすると、制御のしやすさの観点では好ましい。但し、これに限定されるものではなく、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御してもよい。以下では、リング22の回転速度を制御する場合を例示するが、回転時間を制御する場合においても同様である。
図11は、インク供給装置2に要求される寿命期間内において、リング22の回転速度を1回だけ速くした場合の制御結果である。リング22の回転速度を速くする回数を1回だけにすることで、制御をより簡略化でき、供給制御部100の開発工数及び開発費を低減できる。但し、リング22の回転速度を速くする変更の回数は、1回に制限されるものではなく、インク供給装置2に要求される寿命期間内で1回以上であれば任意の回数でよい。
インク供給装置2におけるリング22の回転時間を少なくとも2段階以上変化させる場合には、2段階以上のうちの前段の変化と比較して、後段の変化における回転時間を長くすることが好ましい。これにより、累積供給時間が長い方において、送液量を増加させることができるため、より確実に必要な送液量を確保できる。
図12は、インク供給装置2に要求される寿命期間内において、インク供給装置2が故障し、新品のインク供給装置2に交換した場合の制御結果を例示している。図12に示した時点Kは、インク供給装置2を新品に交換した時点を表している。
インク供給装置2を新品に交換した後において、図9乃至図11に示したように累積供給時間のレベルが「1」上がるごとに送液量を増加させると、送液量が増えすぎる懸念がある。これに対し、インク供給装置2におけるリセット部130は、インク供給装置2が交換された場合には、時点Kにおいてリング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を初期状態に戻す。これにより、送液量が増えすぎることを防止できる。
図13では、累積供給時間に応じて指数関数的にリング22の回転速度を増加させた場合を例示している。累積供給時間が長くなるほど、インクチューブ21の劣化が進行するため、所定の時間間隔で一定量の速度アップを行うよりも、指数関数的に速度アップさせる方が送液量の低下をより小さくすることができる。
図9乃至図13では、供給制御部100が自動でリング22の回転速度を上げ、或いは回転時間を長くする制御結果を例示したが、操作者による選択値を選択値受付部117が受け付けることで、手動で回転速度又は回転時間を変化させることもできる。
例えば、上述した図9の制御結果では、累積供給時間のレベルが「1」上がるごとに、リング22の回転速度のレベルを「0.5」増加させる例を示したが、この増加を手動により行ってもよい。例えば、以下の例1又は例2に示すようにリング22の回転速度のレベルを増加させることができる。
(例1)累積供給時間のレベルが「1.5」上がるごとに、リング22の回転速度のレベルを0.7増加させる。
(例2)累積供給時間のレベルが「0.5」上がるごとに、リング22の回転速度のレベルを0.3増加させる。
なお、図10の制御結果におけるリング22の回転時間のレベル増加も同様に手動で行ってもよい。
<インク供給装置2の作用効果>
以上説明したように、本実施形態に係るインク供給装置2(液体供給装置)は、インク(液体)が送液されるインクチューブ21(流路)と、回転(可動)することにより、インクを送液させるリング22(可動部)と、リング22を制御する供給制御部100(制御部)と、を有する。供給制御部100は、インクチューブ21内を送液されるインクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、リング22の回転速度(可動速度)又は回転時間(可動時間)の少なくとも一方を制御する。
これにより、インク供給装置2を長期間使用し、インクチューブ等の流路等が経時劣化した場合にも、インクの送液量を増加させることで、インク供給装置2によるインク供給量の不足を抑制することができる。また、インクチューブ21を劣化し難い材質に変更したり、劣化したインク供給装置2を交換したりしないため、開発工程の増加やまた開発コストの増大を防ぐことができる。
また、本実施形態では、供給制御部100は、送液量に応じて、送液量が多くなるように、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を段階的に制御する。これにより、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を常時制御しないため、制御を簡略化しつつ、インク供給装置2によるインク供給量の不足を抑制することができる。
また、本実施形態では、リング22の累積回転回数、インク供給装置2によるインクの累積供給時間、インクカートリッジ1の交換回数、又はインク吐出部364による累積吐出量の少なくとも1つに基づき、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。これらの各情報は、ソフトウェアによりカウントすることで取得できるため、部品コストをかけずに取得した情報に基づき、インク供給装置2によるインク供給量の不足を抑制することができる。
また、本実施形態では、インク供給装置2からインク吐出部364に供給されるインクの流速に基づき、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。送液量に直接関係するインクの流速に基づくため、送液量の低下を確実に検出し、インク供給装置2によるインク供給量の不足を抑制することができる。
また、本実施形態では、インク供給装置2の操作者により選択された回転速度又は回転時間の少なくとも一方の選択値を受け付け、受け付けた選択値に基づき、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。操作者の手動により、回転速度又は回転時間の少なくとも一方を選択できるため、インク供給装置2による送液量が最小必要送液量を下回った場合にも、送液量が最小必要送液量以上になるように確実に変更することができる。
また、本実施形態では、インク供給装置2が交換された場合には、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を初期状態に戻す。これにより、インク供給装置2を故障で新品に交換した場合にも送液量が過剰になることを防止できる。
また、本実施形態では、インク吐出部364により吐出されるインクの種類に基づき、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。インクの種類によっては、リング22の回転速度又は回転時間を変化させなくても十分な送液量が得られるため、必要以上に複雑な制御を行わず、制御を簡略化できる。
また、本実施形態では、インク吐出部364は、インクを貯留するヘッドタンク31を内部に有し、インク供給装置2からの送液により、ヘッドタンク31に貯留されているインク量が下限値から満杯になるまでの送液時間に基づき、リング22の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御する。このような送液時間情報は、ソフトウェアによりカウントすることで取得できるため、部品コストをかけずに取得した情報に基づき、インク供給装置2によるインク供給量の不足を抑制することができる。
[その他の好適な実施形態]
上述した第1実施形態では、チューブポンプ方式のインク供給装置2について述べたが、インク供給装置は、ダイヤフラム方式やピストンポンプ方式等の他の方式を用いたものであってもよい。
図14は、第2実施形態に係るダイヤフラムポンプ方式のインク供給装置2aの構成の一例を説明する図である。図14(a)はインクの吸い込みを示す図、図14(b)はインクの排出を各々示している。図14に示すように、インク供給装置2aは、ダイヤフラム24と、ポンプシャフト25と、逆止弁26a及び26bと、吸込口27と、排出口28と、を有する。
モータ等を駆動源にしたポンプシャフト25の往復並進に伴い、ダイヤフラム24は膨張及び収縮を繰り返す。図14(a)に示すように、ダイヤフラム24が膨張した際にインク供給装置2a内の容積が増加し、逆止弁26aが閉じ、逆止弁26bが開くことで、吸込口27を通してインク供給装置2a内にインクが吸い込まれる。
また図14(b)に示すように、ダイヤフラム24が収縮した際にインク供給装置2a内の容積が減少し、逆止弁26aが開き、逆止弁26bが閉じることで、排出口28を通してインク供給装置2a外にインクが排出される。
ダイヤフラム24は可動部の一例、また並進体の一例に対応する。吸込口27から排出口28までの経路が流路の一例に対応する。
インク供給装置2aは、上記の動作の繰り返しにより、吸込口27側から排出口28側にインクを送液することができる。ダイヤフラム24の材質にはゴム材料等を適用できるが、ダイヤフラム24を構成するゴムの経時劣化により送液量が低下する。この場合に、インクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、ダイヤフラム24の膨張及び収縮を行う並進速度又は並進時間の少なくとも一方を制御することで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図15は、第3実施形態に係るピストンポンプ方式のインク供給装置2bの構成の一例を説明する図である。図15に示すように、インク供給装置2bは、シリンダ71と、ピストン72と、連接棒73と、クランク軸74を、駆動軸75と、ボール76a及び76bと、吸込口78と、排出口79と、を有する。
ピストン72は、連接棒73を介してクランク軸74に接続されている。駆動軸75の回転によりクランク軸74が回転することで、シリンダ71内における下死点72aと上死点72bとの間をピストン72は往復並進する。
ピストン72が下死点72aに到達した際に、ボール76aが開き、ボール76bが閉じることで、吸込口78を通ってインクがインク供給装置2bの内部に吸い込まれる。ピストン72が上死点72bに移動した際に、ボール76aが閉じ、ボール76bが開くことで、排出口79を通ってインクがインク供給装置2bの外部に排出される。
ピストン72は可動部の一例、また並進体の一例に対応し、吸込口78から排出口79までの経路が流路の一例に対応する。
インク供給装置2bは、上記の動作の繰り返しにより、吸込口78側から排出口79側にインクを送液することができる。シリンダ71とピストン72の接触部にはゴム等のシール材が用いられており、シール材の摩耗による経時劣化により送液量が低下する。この場合に、インクの送液量に応じて、送液量が多くなるように、ピストン72の並進速度又は並進時間の少なくとも一方を制御することで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
また、実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、実施形態は、液体供給方法も含む。例えば、液体供給方法は、液体が送液される流路と、可動することにより、前記液体を送液させる可動部と、を有する液体供給装置による液体供給方法であって、前記可動部を制御する制御工程を含み、前記制御工程では、前記流路内を送液される前記液体の送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御する。このような液体供給方法により、上述した液体供給装置と同様の効果を得ることができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 インクカートリッジ(貯留部の一例)
11 供給開閉ソレノイド
12 インクエンド検知センサ
13 流速計測器
2 インク供給装置(液体供給装置の一例)
21 インクチューブ(流路の一例)
22 リング(可動部の一例、回転体の一例)
23 偏心カム
24 ダイヤフラム(可動部の一例、並進体の一例)
31 ヘッドタンク(ヘッド内貯留部の一例)
32 残量検出フィラー
33 残量検出センサ
34 吸引キャップ
4 吸引ポンプ
5 廃液タンク
6 循環経路
61 開閉弁
72 ピストン(可動部の一例、回転体の一例)
100 供給制御部(制御部の一例)
106 画像形成装置(液体吐出装置の一例)
110 情報取得部
111 累積回転回数情報取得部
112 累積供給時間情報取得部
113 累積交換回数情報取得部
114 流速情報取得部
115 累積吐出量情報取得部
116 インク種類情報取得部
117 選択値受付部
118 送液時間情報取得部
120 回転制御部
130 リセット部
150 ステッピングモータ
200 操作部
364 インク吐出部(液体吐出部の一例)
特開2012-030492号公報

Claims (14)

  1. 液体が送液される流路と、
    可動することにより、前記液体を送液させる可動部と、
    前記可動部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記流路内を送液される前記液体の送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記制御部は、前記送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を段階的に制御することを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記可動部は、回転体であり、
    前記制御部は、前記回転体の回転速度又は回転時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給装置。
  4. 前記制御部は、前記回転体の累積回転回数に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項3に記載の液体供給装置。
  5. 前記可動部は、並進体であり、
    前記制御部は、前記並進体の並進速度又は並進時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給装置。
  6. 前記制御部は、前記液体供給装置による累積供給時間の少なくとも一方に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体供給装置。
  7. 前記液体供給装置は、前記液体を貯留する貯留部に貯留された前記液体を供給先に供給し、
    前記貯留部は、交換可能に設けられており、
    前記制御部は、前記貯留部の累積交換回数に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体供給装置。
  8. 前記液体供給装置の操作者により選択された前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方の選択値を受け付ける選択値受付部を有し、
    前記制御部は、前記選択値に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の液体供給装置。
  9. 前記制御部は、前記液体供給装置が交換された場合には、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を初期状態に戻すことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の液体供給装置。
  10. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の液体供給装置と、
    前記液体供給装置から供給された前記液体を吐出する液体吐出部と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、前記液体供給装置から前記液体吐出部に供給される前記液体の流速に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記制御部は、前記液体吐出部による累積吐出量、又は前記液体吐出部により吐出される前記液体の種類の少なくとも一方に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
  13. 前記液体吐出部は、前記液体を貯留するヘッド内貯留部を内部に有し、
    前記制御部は、前記液体供給装置からの送液により、前記ヘッド内貯留部に貯留されている液体量が下限値から満杯になるまでの送液時間に基づき、前記可動速度又は前記可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項11又は12に記載の液体吐出装置。
  14. 液体が送液される流路と、
    可動することにより、前記液体を送液させる可動部と、を有する液体供給装置による液体供給方法であって、
    前記可動部を制御する制御工程を含み、
    前記制御工程では、前記流路内を送液される前記液体の送液量に応じて、前記送液量が多くなるように、前記可動部の可動速度又は可動時間の少なくとも一方を制御することを特徴とする液体供給方法。
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