JP5569222B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出口から液体を吐出する液体吐出装置に関する。
複数の吐出口からインク滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、インクタンクとインクジェットヘッド内のインク流路との間でインクを循環させる循環経路を形成しつつ、ポンプを用いてインクタンクのインクを一定の圧力でインク流路に送出し、循環経路内でインクを循環させることで、インク流路に滞留する気泡及び異物を除去する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−29111号公報
上述した技術では、インクを一定の圧力でインク流路に送出するため、インク流路の形状や配置によっては、インク流路内に滞留する気泡及び異物をインク流れに乗せて流路の下流側に押し流すことができないことがある。また、循環中にインクの流れの形態がほとんど変わらないため、インク流路内に形成されるインク流れの死水領域に気泡及び異物が停滞することがある。この場合、停滞した気泡及び異物を押し流すことが難しい。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドの内部流路から気泡及び異物を効率よく除去することができる液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、液体が流入する流入口と、液体が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とを連通する内部流路と、液体を吐出するための複数の吐出口と、前記内部流路から分岐して前記複数の吐出口に至る複数の個別液体流路とを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を内部に貯溜するタンクと、前記タンクの内部と前記流入口とを連通する供給流路と、前記タンクの内部と前記流出口とを連通する帰還流路と、前記タンクに貯留された液体を、前記供給流路を介して前記内部流路に強制的に供給する供給手段と、前記供給手段を制御する制御手段とを備えている。前記制御手段は、前記供給手段を駆動させることにより、前記タンクの液体を前記供給流路、前記内部流路及び前記帰還流路の順に移送させるように循環させるとともに、前記循環中において、前記循環が開始されたタイミングから所定時間が経過するまでの第1期間における前記内部流路に供給される液体の単位時間当りの供給量を、前記第1期間より後の第2期間における前記供給量よりも少なくさせるように、前記供給手段を制御する。
本発明によると、循環開始からの第1期間において、供給量を比較的小さくしておき、内部流路の隅々に点在する気泡や異物を内部流路における循環の流れの中心に集め、この後に、第2期間において、供給量を多くすることにより、流れの中心に集まった気泡や異物を加速された流れに乗せて外部に排出させることができる。これにより、内部流路の構成や配置が複雑になっていたとしても、内部流路に滞留した気泡や異物を効率よく除去することができる。
加えて、本発明においては、前記帰還流路における流路抵抗値を所定の最小値と所定の最大値の間で調整可能な調整手段をさらに備えており、前記制御手段は、前記調整手段の調整により前記流路抵抗値を前記所定の最大値より小さくさせつつ、前記供給手段を駆動させることにより前記循環を行わせるとともに、前記第2期間中に、前記調整手段を調整して、前記流路抵抗値を増加させることにより、前記複数の吐出口から液体を排出させ、その後、前記排出中に、前記調整手段を調整して、前記流路抵抗値を減少させることにより、前記複数の吐出口からの液体の排出を停止させる。これによると、循環により内部流路の気泡を除去した後に、調整手段の調整により流路抵抗値を大きくすることによって、瞬時に内部流路の圧力が高くなり、内部流路の液体が個別液体流路に流れ込んで吐出口から液体が排出される。このとき、排出開始時から全ての吐出口に高い圧力が付与されて液体が排出される。つまり、気泡が十分除去されない状態で吐出口からの液体の排出を行うと、内部流路に残留した気泡がダンパーとなって圧力を吸収してしまうため、液体を排出する効率が下がることになるが、循環により気泡を除去した後に吐出口から液体を排出させるため、排出開始時から全ての吐出口に高い圧力を付与することができる。これにより、吐出口内の増粘した液体、気泡及び異物を効率よく排出することができると共に、液体が無駄に排出されるのを抑制することができる。
このとき、前記第2期間は、前記複数の吐出口から液体を排出させるために前記流路抵抗値が増加し始める時までの期間であり、前記制御手段は、前記第2期間において、前記供給量が一定になるように、前記供給手段を制御することがより好ましい。これによると、内部流路内の圧力が安定した後に、吐出口からの液体の排出が開始されるため、吐出口から液体を安定して排出することができる。
本発明においては、前記制御手段が、前記循環における前記供給量を、前記第1期間の後から段階的に増加させるように、前記供給手段を制御することが好ましい。これによると、供給量が段階的に変化することによって、インク流れが複数回加速されることになり、内部流路に滞留している気泡や異物をより効率よく移動させることができる。
このとき、前記制御手段は、前記段階的に増加させる量が一定になるように、前記供給手段を制御することがより好ましい。これによると、内部流路における供給量が均等に増加するため、内部流路における様々な形状を有する細部に停滞している気泡や異物を効率よく移動させることができる。
または、前記制御手段は、前記段階的に増加させる量が後の時間になる程大きくなるように、前記供給手段を制御することがより好ましい。これによると、内部流路において、小さな気泡が集まって合体することによって流れに乗りにくい巨大化した気泡が形成されたとしても、循環の後の時間になるに連れて流れの加速度を大きくすることで、このような気泡を移動させることができる。
本発明においては、前記制御手段が、前記循環における前記供給量を前記第1期間の終わりからの経過時間に比例して増加させる期間が設けられるように、前記供給手段を制御することが好ましい。これによると、内部流路における供給量が増加し続けるため、内部流路に滞留している気泡や異物を加速された流れに乗せて効率よく移動させることができる。
また、本発明においては、前記供給手段が、前記供給流路に設置された電動ポンプであり、前記制御手段は、前記供給手段に供給される電力を変化させることによって、前記供給量を制御することが好ましい。これによると、供給量を容易に制御することができる。
さらに、本発明においては、前記制御手段が、前記第1期間における前記供給量を、前記吐出口から液体が漏れ出さない範囲における最大の量の半分以下にさせるように、前記供給手段を制御することが好ましい。これによると、第1期間において、吐出口から液体が漏れ出るのを確実に抑制することができる。
本発明によると、循環開始からの第1期間において、供給量を比較的小さくしておき、内部流路の隅々に点在する気泡や異物を内部流路における循環の流れの中心に集め、この後に、第2期間において、供給量を多くすることにより、流れの中心に集まった気泡や異物を加速された流れに乗せて外部に排出させることができる。これにより、内部流路の構成や配置が複雑になっていたとしても、内部流路に滞留した気泡や異物を効率よく除去することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すインクジェットヘッド及びインク供給ユニットの断面図である。 図2に示すヘッド本体の平面図である。 図3に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図4に示すインクジェットヘッドの部分断面図である。 図2に示すパージポンプの動作特性を示すグラフである。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図7に示すヘッド制御部が生成する吐出駆動信号の波形図である。 図7に示す循環・パージ制御部がインク循環を行ったときのインクの流れを示す図である。 図1に示すインクジェットプリンタの動作シーケンスを示す図である。 図10に示すパージ期間におけるインク流量の変化示すグラフである。 気泡の表面積と、当該気泡を移動させることができる流路における圧力との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る変形例を説明するための図である。 本実施形態に係るさらなる変形例を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、図1上方から下方に向かって用紙Pを搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20によって搬送された用紙Pに、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインク滴をそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1と、インクジェットヘッド1にインクを供給する4つのインク供給ユニット10と、インクジェットヘッド1のメンテナンスを行うメンテナンスユニット31と、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置16とを有している。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1下方へと搬送される。
4つのインクジェットヘッド1は、それぞれ主走査方向に沿って延在し、副走査方向には互いに平行に配置されている。すなわち、インクジェットプリンタ101は、主走査方向にインク滴が吐出される複数の吐出口108が配列されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。各インクジェットヘッド1の下面は、複数の吐出口108が配列された吐出面2aとなっている(図2〜図4参照)。
搬送ベルト8の上側ループの外周面と吐出面2aとが対向しつつ平行となっている。搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pが4つのインクジェットヘッド1の下方を通過する際に、各インクジェットヘッド1から用紙Pの上面に向けて各色のインク滴が順に吐出され、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
インク供給ユニット10は、インクジェットヘッド1の下面の図1左方端部近傍に接続されており、接続されたインクジェットヘッド1にインクを供給する。
メンテナンスユニット31は、4つのワイパ部材32を有している。4つのワイパ部材32は、後述のメンテナンス動作に係るワイプ動作において、インクジェットヘッド1の吐出面2aをワイプする弾性部材であり、図示しないアクチュエータによって、主走査方向に沿って往復移動可能となっている(図1矢印参照)。
次に、図2を参照しつつ、インクジェットヘッド1について詳細に説明する。図2に示すように、インクジェットヘッド1は、リザーバユニット71と、ヘッド本体2とを有している。
リザーバユニット71は、ヘッド本体2の上面に固定されており、ヘッド本体2にインクを供給する流路形成部材である。また、リザーバユニット71は、その内部に、インク流入流路72、10個のインク流出流路75及び排気流路73が形成されている。なお、図2においては、1つのインク流出流路75のみが表れている。
インク流入流路72は、リザーバユニット71の下面に開口する流入口72aを介して、インク供給ユニット10からのインクが流入する流路である。インク流入流路72は、流入したインクを一時的に貯溜するインクリザーバとしての機能を有する。インク流入流路72の内壁面にはリザーバユニット71の外壁面まで貫通する穴72bが形成されている。可撓性を有する樹脂フィルム76により、リザーバユニット71の外壁面側から封止されている。つまり、樹脂フィルム76が、インク流入流路72の内壁面の一部となっている。樹脂フィルム76は、インク流入流路72におけるインク圧の変動に伴って変位するため、インク圧の変動を抑制するダンパーとして機能する。樹脂フィルム76を用いることによって、ダンパーを安価な構成で実現することができる。なお、通常印刷時においては、樹脂フィルム76はインク流入流路72内に向かって僅かに凸となった状態となっている。リザーバユニット71の外壁面には、穴72bを覆うように板形状の規制部材77が固定されており、樹脂フィルム76がリザーバユニット71の外側に向かって凸となるのを規制している。これにより、インク流入流路72のインク圧が異常に高くなったとき、樹脂フィルム76が過剰に変位して破損するのが防止される。規制部材77には、大気連通孔77aが形成されており、規制部材77と樹脂フィルム76との間が常に大気圧となっている。これにより、樹脂フィルム76が変位し易くなっている。
インク流出流路75は、フィルタ75aを介してインク流入流路72と連通していると共に、ヘッド本体2の流路ユニット9の上面に形成されたインク供給口105bに連通している(図3参照)。フィルタ75aは、インク流入流路72におけるインクの流れる方向(図2左右方向)に沿って延在している。通常印刷時においては、インク供給ユニット10からのインクは、インク流入流路72に流入し、インク流出流路75を通過して、インク供給口105bから流路ユニット9に供給される。
排気流路73は、インク流入流路72におけるフィルタ75aの上流側においてインク流入流路72と連通していると共に、リザーバユニット71の下面に形成された流出口73aを介してインク供給ユニット10に接続されている。
排気流路73の下方側内壁面にはリザーバユニット71の外壁面まで貫通する穴73bが形成されている。また、可撓性を有する樹脂フィルム78により、リザーバユニット71の下方の外壁面側から封止されている。つまり、樹脂フィルム78が、排気流路73の内壁面の一部となっている。樹脂フィルム78は、排気流路73のインク圧の変動に伴って変位するため、インク圧の変動を抑制するダンパーとして機能する。樹脂フィルム78を用いることによって、ダンパーを安価な構成で実現することができる。なお、通常印刷時においては、樹脂フィルム78は排気流路73内に向かって僅かに凸となった状態となっている。リザーバユニット71の下方の外壁面には、穴73bを覆うように板形状の規制部材79が固定されており、樹脂フィルム78がリザーバユニット71の外側に向かって凸となるのを規制している。これにより、排気流路73のインク圧が異常に高くなったとき、樹脂フィルム78が過剰に変位して破損するのが防止される。規制部材79には、大気連通孔79aが形成されており、規制部材79と樹脂フィルム78との間が常に大気圧となっている。これにより、樹脂フィルム78が変位し易くなっている。後述のインク循環時においては、インク供給ユニット10からのインクが、流入口72aを介してインク流入流路72に流入し、インク流入流路72から排気流路73を通過して、流出口73aを介してインク供給ユニット10に還流する(図9参照)。
さらに、図3〜図5を参照しつつ、ヘッド本体2について説明する。なお、図4では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体2は、図3〜図5に示すように、流路ユニット9と、流路ユニット9の上面に固定された4つのアクチュエータユニット21とを有している。流路ユニット9は、圧力室110等を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のユニモルフ型のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9の上面には、リザーバユニット71のインク流出流路75(図2参照)に連通する計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の内部には、図3に示すように、インク供給口105bに連通するマニホールド流路105、及び、マニホールド流路105に含まれる複数の副マニホールド流路105aが形成されている。さらに、流路ユニット9の内部には、各副マニホールド流路105aから分岐しつつ、圧力室110を介して吐出面2aに開口する吐出口108に至る複数の個別インク流路132が形成されている。吐出面2aには複数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図3〜図5に示すように、通常印刷時においては、リザーバユニット71のインク流出流路75からインク供給口105bに供給されたインクは、マニホールド流路105の副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、アパーチャ112及び圧力室110を経由して各個別インク流路132に流れ込み、圧力室110を介して吐出口108に至る。
インク供給ユニット10について詳細に説明する。図2に示すように、インク供給ユニット10は、サブタンク80と、サブタンク80に接続されたインク補給管81と、インク補給管81設けられた補給ポンプ91及び補給バルブ92と、インク供給管82及びインク帰還管83と、インク供給管82に設けられたパージポンプ86と、インク帰還管83に設けられた循環バルブ87と、サブタンク80に接続された大気連通バルブ88とを有している。
サブタンク80は、インクジェットヘッド1に供給されるインクを貯溜するものであり、サブタンク80のインク量が少なくなった時、補給バルブ92が開弁され且つ補給ポンプ91が駆動されることで、インクタンク90に貯溜されたインクがインク補給管81を介して補給される。大気連通バルブ88は、サブタンク80内と大気とを連通(以下、開と称する)又は遮断(以下、閉と称する)する。通常印刷時においては、大気連通バルブ88が開となっており、サブタンク80内と大気とを連通している。これにより、サブタンク80内の気圧が、貯溜しているインクの量にかかわらず常に大気圧となり、安定したインク供給が可能となっている。
インク供給管82の一端はサブタンク80に接続されており、他端はジョイント82aを介してリザーバユニット71の流入口72aに接続されている。これにより、サブタンク80のインクがインク供給管82を介してリザーバユニット71のインク流入流路72に供給される。パージポンプ86は、駆動することによって、サブタンク80のインクを、インク供給管82を介してインク流入流路72に強制的に供給する供給手段として機能する。また、パージポンプ86は、インク供給管82においてジョイント82aからサブタンク80に向かってインクが流れるのを防止する逆止弁として機能する。なお、パージポンプ86が停止している場合であっても、サブタンク80のインクは、インク供給管82を流れてリザーバユニット71に供給可能となっている。
パージポンプ86は、容積型ポンプである電動の三相ダイヤフラムポンプであり、図6に示すように、3つのダイヤフラムが互いに異なる位相で駆動し、インクを排出することによって、インク送出時の圧力変動を抑制する構成となっている。また、パージポンプ86に供給される電力を変化させることによって、パージポンプ86によってインク流入流路72への単位時間当たりのインク供給量(以下、インク供給量と称す)を制御することが可能となっている。
図2に示すように、インク帰還管83の一端はサブタンク80に接続されており、他端はジョイント83aを介してリザーバユニット71の流出口73aに接続されている。循環バルブ87は、インク帰還管83における流路抵抗値を所定の最小値(以下、開と称する)と所定の最大値(以下、閉と称する)との間で調整可能な調整手段である。なお、本実施形態においては、循環バルブ87は、完全解放である開と、完全遮断(インクの通過が禁止される)である閉との切り替えを行う開閉弁であるが、流路抵抗値を任意の値で調整可能な流路制御弁であってもよい。
次に、図7を参照しつつ、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。制御装置16は、インクジェットプリンタ101全体を制御するものであり、搬送制御部41と、画像データ記憶部42と、ヘッド制御部43と、不吐出時間検出部46と、循環・パージ制御部44と、メンテナンス制御部45とを有している。
搬送制御部41は、用紙Pが搬送方向に沿って所定の速度で搬送されるように搬送ユニット20の搬送モータを制御する。画像データ記憶部42は、用紙Pに印刷すべき画像に関する画像データを記憶する。
ヘッド制御部43は、通常印刷時において、画像データに基づいて、生成した吐出駆動信号をアクチュエータユニット21に供給する。図8に示すように、吐出駆動信号は、1印刷周期において電位V1から所定時間グランド電位V0となるパルスを含む信号である。このパルス幅tは、圧力波が副マニホールド流路105aの出口から吐出口108に至る距離AL(Acoustic Length)長を伝播する時間と等しい。なお、図8の波形は、小滴のインク滴を吐出するときの波形であり、1つのパルスを有している。中滴のインク滴を吐出するときの波形は、2つのパルスを連続して並べて構成し、、大滴のインク滴を吐出するときの波形は、3つのパルスを連続して並べて構成する。
不吐出時間検出部46は、過去の吐出履歴から各インクジェットヘッド1について、最後に吐出口108からインク滴が吐出されてから現在に至るまでの経過時間を検出する。具体的には、ヘッド制御部43から出力される吐出駆動信号あるいは画像データ記憶部42のデータに基づいて経過時間を検出する。
循環・パージ制御部44は、後述のメンテナンス動作において、各インク供給ユニット10のパージポンプ86、循環バルブ87及び大気連通バルブ88の動作を制御するものである。なお、循環・パージ制御部44は、パージポンプ86に供給される電力を変化させることによって、パージポンプ86に係るインク供給量を制御する。具体的な動作内容については後述する。なお、循環・パージ制御部44は、インク補給のために補給ポンプ91と補給バルブ92も制御しているが、図7では省略している。
メンテナンス制御部45は、後述のメンテナンス動作において、メンテナンスユニット31の動作を制御するものである。
図9〜図12を参照しつつ、メンテナンス動作について説明する。メンテナンス動作は、インクジェットヘッド1のメンテナンスを行う動作であり、インクジェットプリンタ101が起動されたとき、印刷を行わない待機時間が一定時間を超えたとき、及び、ユーザから指示があったときなどに開始される。待機時及び通常印刷時には、パージポンプ86が停止しており(インク供給量=0:V0)、循環バルブ87が閉になっており、大気連通バルブ88が開となっており、また、補給ポンプ91は停止しており、補給バルブ92が閉となっている(図2参照)。
図9及び図10に示すように、メンテナンス動作が開始されると、循環・パージ制御部44は、循環バルブ87を開にした後に、大気連通バルブ88を閉にすると同時にパージポンプ86の駆動を開始する。なお、メンテナンス動作中、補給ポンプ91は停止しており、補給バルブ92が閉となっている。
これにより、サブタンク80のインクが、インク供給管82を介してインク流入流路72に強制的に供給される。このとき、循環バルブ87が開になっているため、インク流入流路72から排気流路73及びインク帰還管83を通過してサブタンク80に至る経路における流路抵抗が、インク流入流路72からインク流出流路75及びマニホールド流路105を経由して各吐出口108に至る経路の流路抵抗より小さくなる。このため、インク流入流路72に供給されたインクが、インク流出流路75に流れ込むことなく、排気流路73及びインク帰還管83を順に通過してサブタンク80に帰還するインク循環が行われる。インク循環が行われることによって、循環経路のうちパージポンプ86からサブタンク80に至るまでの流路内のインクの圧力が高くなり、インク循環によるインク流れにより、インク流入流路72内に滞留している気泡及び異物、特にフィルタ75a上に滞留している気泡及び異物が、インクと共に排気流路73及びインク帰還管83を順に通過してサブタンク80にトラップされる。
このインク循環が行われる循環期間において、循環・パージ制御部44は、パージポンプ86の駆動開始直後から一定の所定時間が経過する毎に、インク供給量が一定量ずつ増加するように、パージポンプ86を制御する。具体的には、循環・パージ制御部44は、駆動開始から所定時間が経過するまでの期間T1(第1期間)においては、インク供給量が一定量のV1になるように、期間T1の終了から所定時間が経過するまでの期間T2においては、インク供給量がV1より一定量多いV2になるように、期間T2の終了から所定時間が経過するまでの期間T3においては、インク供給量がV2より一定量多いV3になるように、期間T3の終了から所定時間が経過するまでの期間T4においては、インク供給量がV3より一定量多いV4になるように、パージポンプ86の駆動を制御する(期間T1〜T4はすべて同じ長さ)。これにより、期間T1において流路内の圧力がP0からP1に上昇し、期間T2において流路内の圧力がP1からP2に上昇し、期間T3においては流路内の圧力がP2からP3に上昇し、期間T4においては流路内の圧力がP3からP4に上昇する。なお、期間T1〜T4が、循環期間を構成している。
インク循環において、流路内の気泡及び異物を効率よくサブタンク80まで移動させるには、インク供給量を、吐出口108に形成されたインクのメニスカスが壊れて(メニスカスブレーク)吐出口108からインクが漏れ出る流量(メニスカスブレーク流量)以下の範囲で高くすることが好ましい(図11参照)。なお、メニスカスブレーク流量は、インクジェットヘッド1に係る流路構造、インクジェットプリンタ101内におけるインクジェットヘッド1とサブタンク80との高さ関係、インクの粘度などから算出した値、又は、実測により得られた値であり、予め記憶されている。別の観点から、循環バルブ87を閉じた状態で、パージポンプ86の駆動をインク流量が回復可能流量となるように開始した場合に、個別インク流路内に滞留している気泡や異物がインクと共に全ての吐出口108から排出可能な流量を回復可能流量ということもできる。つまり、回復可能流量未満でパージポンプ86を駆動した場合は、気泡や増粘したインクが少ない個別インク流路132に係る吐出口108のみからインクが排出され続け、排出期間を長くしても、全ての吐出口108から気泡や異物と共にインクが排出されない可能性がある。
なお、インク供給量V1は、メニスカスブレーク流量の半分以下となっている。また、インク供給量V4は、メニスカスブレーク流量未満、且つ、後のパージ動作において吐出口108からインクが排出されるときに、流路内に滞留している気泡や異物がインクと共に吐出口108から排出可能な流量(回復可能流量)以上となっている。回復可能流量は、実測により得られた値である。
ここで、流路内において滞留している気泡が大きくなると、気泡の浮力が大きくなるため、気泡を下方に向かって移動させるときの抵抗力が大きくなる。したがって、図12に示すように、気泡の表面積が大きくなるに連れて、当該気泡を一定速度以上で移動させることができる圧力、すなわち、インク供給量が指数関数状に大きくなる。また、インク供給量を変化させると、インクの流れが脈動して圧力が変化するため、気泡を効率よく移動させることができる。一方、インク供給量が一定以上大きくなると、流路内で流れの剥離現象が発生し、流路の細部に形成された微細な角部などにインクの流れが行き渡らなくなるため、流路の細部に気泡が停滞し、当該気泡を移動させることが難しくなる。このような流路の細部においては、インク供給量を小さくした方が、インクの流れを行き渡らせ、停滞している気泡を移動させることができる場合もある。
本実施形態においては、図10に示すように、インク供給量をV1〜V4に段階的に増加させる。パージポンプ86が最も小さいインク供給量V1で駆動されることによって、流路内の細部に停滞している気泡を、流路内におけるインクの流れの中心に移動させることができる。その後、パージポンプ86がインク供給量V2〜V4で駆動されることによって、流路内の圧力を高くし、流路内におけるインクの流れの中心で大きくなった気泡を、インクの流れに乗せて移動させることができる。さらに、インク供給量がV1からV2に、V2からV3に、V3からV4に変化する毎に、インクの流れが脈動し、流路内の圧力が変化するため、気泡を効率よく移動させることができる。なお、流れの中心とは、流路内に形成される複数の流れのうち、流速が最も高くなる部分に沿った流れである。
なお、図9に示すように、インク循環を行っているときは、通常印刷時と比較してインク流入流路72及び排気流路73内のインク圧が高くなるため、インク流入流路72の樹脂フィルム76が規制部材77に密着し、排気流路73の樹脂フィルム78が規制部材79に密着する。
また、インク循環中の大気連通バルブ88が閉になっている期間においては、サブタンク80内が負圧になる。サブタンク80内が負圧になることによって、インク流入流路72のインクが排気流路73を介してサブタンク80内に吸引され、大気連通バルブ88が開になっている場合と比較して、インク流出流路75にインクが流れ込み難くなる。これにより、インク流入流路72内の圧力が低下し、メニスカスブレークが起こり難くなる。そのため、大気連通バルブ88が開になっている場合よりも、インク流入流路72内の圧力が、メニスカスブレークが起こる圧力(メニスカスブレーク圧力)に近接するように、インク供給量を多くすることができる。つまり、循環中のインク流入流路72の流路内圧力が同じとすると、大気連通バルブ88が閉になっている場合は、大気連通バルブ88が開になっている場合よりもインク流量が多くなり、大気連通バルブ88が閉になっている場合は、パージ期間におけるインク流入流路72の流路内圧力を大気連通バルブ88が開になっている場合よりも大きくすることができるので、個別インク流路内に滞留している気泡や異物をインクと共に吐出口108から効率よく排出することができる。本実施形態においては、期間T4におけるインク供給量V4が、インク循環中において、大気連通バルブ88が開になっているときに吐出口108からインクが漏れ出さない最大の量を超え、且つ、大気連通バルブ88が閉になっているときに吐出口108からインクが漏れ出さない最大の量以下である。なお、図10において、インク流入流路72に係る流路内圧力変化を示す実線波形は、インク循環において大気連通バルブ88を閉として、上述のようにインク供給量を高くした場合(本実施形態)の流路内圧力変化を示しており、破線波形は、インク循環において大気連通バルブ88が開になっている場合(インク供給量は高くされていない)の流路内圧力変化を示している。
循環期間に係る期間T4においてパージポンプ86に係るインク供給量がV4で安定すると、パージ動作が開始される。パージ動作が開始されると、循環・パージ制御部44は、図10及び図11に示すように、循環バルブ87を閉にすると同時に大気連通バルブ88を開にする。これにより、インク流入流路72に供給されたインクが、排気流路73に流れ込むことなく、インク流出流路75に流れ込み、マニホールド流路105及び各個別インク流路を順に通過し、吐出口108から排出される。排出されたインクは、図示しない廃液トレイに受け止められる。
このように、インク供給量V4が回復可能流量以上で安定している状態で、パージ動作が開始されるため、パージ開始直後から、インク流入流路72におけるインク圧が高い状態となり、吐出口108内の増粘したインク、滞留している気泡及び異物を、吐出口108から効率よく排出することができる(インパクトパージ)。この点、このようなインパクトパージを行わない場合、つまり、インク循環をさせることなく、循環バルブ87を閉じた状態でパージポンプ86の駆動を開始し、吐出口108からインクを排出させる従来例(インパクトパージ無)の場合には、インク供給量が回復可能流量に達するまでは、吐出口108からインクが無駄に排出される。また、循環バルブ87を閉にすると同時に大気連通バルブ88が開にされるため、サブタンク80内が強制的に大気圧となり、インクが排出されるに伴ってサブタンク80内の圧力が低下するのを抑制することができる。
循環・パージ制御部44は、所定のパージ量のインクが吐出口108から排出されると、再び、循環バルブ87を開にすると同時に大気連通バルブ88を閉にすることによってパージ動作を停止させる。なお、所定のパージ量は、パージポンプ86における単位時間当りのインク流量及びパージ期間の長さによって決定される。定のパージ量を排出するための単位時間当りのインク流量及びパージ期間の長さについては実験的に求められ、予め記憶されている。循環・パージ制御部44は、温度センサ35によって検出された温度が高くなるに伴って、又は、不吐出時間検出部46によって検出された経過時間が長くなるに伴って、循環期間を長くすると共にパージ量を大きくする。
その後、循環・パージ制御部44は、パージポンプ86を停止すると同時に大気連通バルブ88を開にする。これと同時に、ヘッド制御部43が、メニスカス振動信号をアクチュエータユニット21に供給するのを停止する。その後、循環バルブ87を閉にする。
上述したように、インク循環、及び、パージ動作を順に実行することによって、インク流入流路72に滞留している気泡及び異物を、下流側の流路(マニホールド流路105、及び、個別インク流路132など)に流し込むことなくインクジェットヘッド1外に排出することができる。
次に、ワイプ動作が開始されると、メンテナンス制御部45が、図示しない移動機構によって4つのインクジェットヘッド1を上方に移動させた後、4つのワイパ部材32の先端を対向する吐出面2aに接触させつつ、各ワイパ部材32を吐出面2aに沿って主走査方向に移動させる。これにより、パージ動作によって吐出面2aに付着した余分なインクが除去されると共に、吐出口108に形成されるメニスカスが整えられる。各吐出面2aがワイプされた後、メンテナンス制御部45は、4つのワイパ部材32及び各インクジェットヘッド1を通常の位置に戻し、循環・パージ制御部44が循環バルブ87を開く。以上で、ワイプ動作が完了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、インク循環が開始される期間T1において、インク供給量V1を比較的低くしておき、流路の隅々に点在する気泡や異物を流路における流れの中心に集め、この後に、期間T2〜T4において、インク供給量をV1よりも高いV2〜V4にして、インクの流れを加速することにより、流れの中心に集まった気泡や異物を加速された流れに乗せて移動させると共に、吐出口108から外部に排出させることができる。これにより、流路の構成や配置が複雑になっていたとしても、流路に滞留した気泡や異物を効率よく除去することができる。
また、循環期間において、インク供給量V1〜V4が段階的に増加するため、インク供給量V1〜V4が変化する毎に、インクの流れが加速する(計3回)。これにより、流路に滞留した気泡や異物をより効率よく移動させることができる。
このとき、インク供給量V1〜V4が、一定量で段階的に増加するため、流路における様々な形状を有する細部に滞留している気泡や異物を安定して移動させることができる。
さらに、パージポンプ86に供給される電力を変化させることによって、パージポンプ86によってインク供給量を制御することが可能となっているため、インク供給量を容易に制御することができる。
また、期間T1に係るインク供給量V1が、メニスカスブレーク流量の半分以下となっているため、期間T1において、吐出口108からインクが漏れ出るのを確実に抑制することができる。
加えて、インク循環を行うことによって、循環経路のうちパージポンプ86からサブタンク80に至るまでの流路内の気泡や異物を除去しつつ当該流路の圧力を高くし、この状態で、循環バルブ87を閉にしてパージ動作を開始するため、パージ動作開始時から、瞬時に流路内の圧力を高くしつつ吐出口108からインクを排出することができる。つまり、流路内に気泡が残留している状態でパージ動作を行うと、流路内に残留した気泡がダンパーとなって圧力を吸収してしまうため、インクを排出する効率が下がることになるが、インク循環において流路内の気泡を除去した後にパージ動作を開始することで、パージ動作開始時から全ての吐出口に高い圧力を付与することができ、吐出口108内の増粘したインク、気泡及び異物を効率よく排出することができると共に、インクが無駄に排出されるのを抑制することができる。
さらに、パージポンプ86に係るインク供給量がV4で安定した状態で、パージ動作が開始されるため、吐出口108から安定してインクを排出することができる。
<変形例>
本実施形態に係る変形例について説明する。上述した実施形態においては、循環・パージ制御部44が、循環期間において、インク供給量V0〜V4が均等に増加するように、パージポンプ86を制御する構成であるが、図13に示すように、循環・パージ制御部は、インク供給量V0、V1’、V2’、V3’、V4の順に段階的に増加する量が、後の時間になる程大きくなるように、パージポンプ86を制御してもよい。これによると、流路内において、小さな気泡が集まって合体することによって流れに乗りにくい巨大化した気泡が形成されたとしても、循環期間の後の時間になるに連れてインクの流れの加速度を指数関数状に大きくすることで、このような気泡を排出することができる。
または、図14に示すように、循環・パージ制御部は、インク供給量が、期間T1の後から経過時間に比例して増加するように、パージポンプ86を制御してもよい。これによると、期間T1以降、インク供給量が連続して増加し続けるため、流路に滞留している気泡や異物を加速された流れに乗せて効率よく外部に排出することができる。このとき、インク供給量が経過時間に比例して増加する期間は、期間T1の後からパージ期間の始まりまでの期間内であれば、任意の期間に設けられてもよい。例えば、期間T1の後からパージ期間の始まりの所定時間前まで、インク供給量が経過時間に比例してV1からV4まで増加し、インク供給量がV4まで増加した時からパージ期間の始まりまで、インク供給量がV4で一定となってもよい。
以上、本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の実施形態では、メンテナンス動作において、インク循環に続いてパージ動作を行う構成であるが、インク循環のみを行い、パージ動作を行わない構成であってもよい。この場合、インク供給ユニットは、循環バルブ87を備えていなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、期間T1を第1期間としたとき、第1期間のインク供給量が、循環期間における第1期間より後の第2期間のインク供給量よりも少なくなっている。このとき、第2期間は、期間T2〜T4の少なくともいずれかである。第2期間は、第1期間及びパージ期間の少なくともいずれかと連続していなくてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、循環期間におけるインク供給量が、期間T1の終わりから段階的又は連続的に増加する構成であるが、期間T1の後の期間の一部において減少してもよい。
さらに、上述の実施形態においては、期間T1に係るインク供給量V1が、メニスカスブレーク流量の半分以下となっている構成であるが、期間T1に係るインク供給量V1は、メニスカスブレーク流量の半分を超えてもよい。このとき、インク循環時に吐出口108から漏れ出るインク量がわずかであれば、当該インク流量がメニスカスブレーク流量以上となっていてもよい。例えば、少数の吐出口からしか液体が漏れていない場合は、メニスカスブレークはしていることになるが、漏れがわずかであるので、全体としてみると液体が無駄に消費されるのを抑制する効果は得られる。
また、上述の実施形態では、循環バルブ87が、インク帰還管83に設けられる構成であるが、循環バルブが、流出口73aから所定の範囲内にある排気流路73に設けられ、排気流路73における流路抵抗値を調整してもよい。これによると、循環バルブの位置が、吐出口108に近くなるため、パージ動作において吐出口108からのインクの排出を素早く開始することができる。なお、流出口73aから所定の範囲内とは、流出口73aから排気流路73に係るインク流入流路72からの分岐位置までの範囲である。
さらに、上述の実施形態においては、循環バルブ87が開及び閉のいずれかに選択的に切り替えられる構成であるが、循環バルブ87が、流路抵抗値を任意の値で調整可能な流路制御弁であれば、流路抵抗値が段階的に又は連続的に変化するように、流路抵抗値を調整してもよい。また、循環バルブ87が完全にインク流路を閉め切れなくてもよい。また、循環バルブによりインク帰還管83のインク流路断面積を減少させることで、インク帰還管83内の流路抵抗値を調整するのではなく、インク帰還管83の外周を挟み、インク帰還管83を変形させてインク帰還管83内のインク流路断面積を減少させることで、インク帰還管83内の流路抵抗値を調整してもよい。
加えて、上述の実施形態においては、パージポンプ86が、容積型ポンプである三相ダイヤフラムポンプとなっているが、チューブポンプのような他の容積型ポンプであってもよいし、インペラ型ポンプなど容積型以外のポンプであってもよい。また、パージポンプ86は電動ポンプでなくてもよい。
また、上述の実施形態では、循環期間及びパージ期間において、吐出口108のメニスカスを振動させる構成であるが、少なくとも一部の期間において、吐出口108のメニスカスを振動させない構成であってもよい。このとき、メニスカスブレーク流量が低下するため、パージポンプ86の単位時間当りのインク流量を、低下したメニスカスブレーク流量未満とすることが好ましい。
また、上述の実施形態においては、アクチュエータユニット21がユニモフル型の圧電アクチュエータとなっているが、アクチュエータユニットは、バイモルフ型の圧電アクチュエータであってもよいし、発熱素子を備えたサーマル方式の液体吐出装置などであってもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する記録装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットヘッド
16 制御装置
44 循環・パージ制御部
72 インク流入流路
72a 流入口
73 排気流路
73a 流出口
75 インク流出流路
80 サブタンク
81 インク補給管
82 インク供給管
83 インク帰還管
86 パージポンプ
87 循環バルブ
88 大気連通バルブ
90 インクタンク
101 インクジェットプリンタ
108 吐出口

Claims (8)

  1. 液体が流入する流入口と、液体が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とを連通する内部流路と、液体を吐出するための複数の吐出口と、前記内部流路から分岐して前記複数の吐出口に至る複数の個別液体流路とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに供給される液体を内部に貯溜するタンクと、
    前記タンクの内部と前記流入口とを連通する供給流路と、
    前記タンクの内部と前記流出口とを連通する帰還流路と、
    前記タンクに貯留された液体を、前記供給流路を介して前記内部流路に強制的に供給する供給手段と、
    前記帰還流路における流路抵抗値を所定の最小値と所定の最大値の間で調整可能な調整手段と、
    前記供給手段を制御する制御手段とを備えており、
    前記制御手段は、前記供給手段を駆動させることにより、前記タンクの液体を前記供給流路、前記内部流路及び前記帰還流路の順に移送させるように循環させるとともに、前記循環中において、前記循環が開始されたタイミングから所定時間が経過するまでの第1期間における前記内部流路に供給される液体の単位時間当りの供給量を、前記第1期間より後の第2期間における前記供給量よりも少なくさせるように、前記供給手段を制御し、且つ、
    前記制御手段は、前記調整手段の調整により前記流路抵抗値を前記所定の最大値より小さくさせつつ、前記供給手段を駆動させることにより前記循環を行わせるとともに、前記第2期間中に、前記調整手段を調整して、前記流路抵抗値を増加させることにより、前記複数の吐出口から液体を排出させ、その後、前記排出中に、前記調整手段を調整して、前記流路抵抗値を減少させることにより、前記複数の吐出口からの液体の排出を停止させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第2期間は、前記複数の吐出口から液体を排出させるために前記流路抵抗値が増加し始める時までの期間であり、
    前記制御手段は、前記第2期間において、前記供給量が一定になるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記循環における前記供給量を、前記第1期間の後から段階的に増加させるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記段階的に増加させる量が一定になるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記段階的に増加させる量が後の時間になる程大きくなるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記循環における前記供給量を前記第1期間の終わりからの経過時間に比例して増加させる期間が設けられるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  7. 前記供給手段は、前記供給流路に設置された電動ポンプであり、
    前記制御手段は、前記供給手段に供給される電力を変化させることによって、前記供給量を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1期間における前記供給量を、前記吐出口から液体が漏れ出さない範囲における最大の量の半分以下にさせるように、前記供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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