JP2022166337A - 医療デバイス - Google Patents

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    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/04Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating
    • A61B18/12Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by heating by passing a current through the tissue to be heated, e.g. high-frequency current
    • A61B18/14Probes or electrodes therefor

Abstract

【課題】第1のシャフトと第2のシャフトの周方向への回転を簡易な構造で抑制できる医療デバイスを提供する。【解決手段】長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部21と、を有し、シャフト部20は、電極部21の基端部を固定する外管30と、外管30の内腔に挿通され電極部21の先端部を固定する内管40とを有し、外管30は第1回転防止部50を有し、内管40は第2回転防止部60に接続され、第1回転防止部50と第2回転防止部60の一方は、少なくとも一部にシャフト部20の軸方向と直交する断面形状が非円形の同調回転部51を有し、第1回転防止部50と第2回転防止部60の他方は、同調回転部51の回転を阻止する阻止面62bを有する医療デバイス10である。【選択図】図3

Description

本発明は、生体内に挿入され生体組織に対し通電による治療を行う医療デバイスに関する。
医療デバイスとして、不可逆電気穿孔法(IRE:Irreversible Electroporation)による治療を行うものが知られている。不可逆電気穿孔法は、非熱性であり、周囲の血管や神経への損傷を抑えることができることから、注目されている。例えば、外科手術での除去が困難ながんに対して、不可逆電気穿孔法を用いて治療を行う医療装置が知られている。
不可逆電気穿孔法を行う医療デバイスは、長尺なシャフトの先端部に径方向に拡張可能な電極部を周方向に沿って複数有している。医療デバイスは、電極部が生体組織に密着した状態で、電極部間に電気を流すことができる。また、シャフトは、電極部の基端部を固定する外側の外管と、外管のルーメンに挿通され、電極部の先端部を固定する内管とを有している。外管と内管が軸方向に沿って互いに摺動可能となっていることで、電極部が拡張、収縮することができる。
外管と内管とが互いに周方向に回転すると、外管と内管にそれぞれ固定された電極部がねじられる。電極部がねじられることで、病変部において所望の拡張ができなくなる可能性がある。電極部のねじれを抑制するための構造としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特許第6013186号公報
特許文献1は、電極部において、周方向一部が切り欠かれた一方の筒状部材が他方の筒状部材に受容されることで、電極部が周方向にねじれることを抑制する。しかし、生体管腔内に挿入されるため小さく細径に形成される電極部に、ねじれ抑制のための構造を設けると、設計上の制約が大きくなると共に製造が難しい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、第1のシャフトと第2のシャフトの周方向への回転を簡易な構造で抑制できる医療デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、長尺なシャフト部と、前記シャフト部の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部と、を有し、前記シャフト部は、前記電極部の基端部を固定する外管と、該外管の内腔に挿通され前記電極部の先端部を固定する内管とを有し、前記外管は第1回転防止部を有し、前記内管は第2回転防止部に接続され、前記第1回転防止部と第2回転防止部の一方は、少なくとも一部に前記シャフト部の軸方向と直交する断面形状が非円形の同調回転部を有し、前記第1回転防止部と第2回転防止部の他方は、前記同調回転部の回転を阻止する阻止面を有する。
上記のように構成した医療デバイスは、第1回転防止部の回転が第2回転防止部によって阻止されるので、第1回転防止部を有する外管が、第2回転防止部に接続された内管に対して回転しないようにすることができ、両者にそれぞれ基端部と先端部が固定された電極部のねじれを防止できる。
また、前記同調回転部と阻止面の少なくとも一方は、前記シャフト部の軸方向に沿って延在するようにすれば、電極部の拡張、収縮に伴い外管と内管とが軸方向に相対的に移動しても、第1回転防止部と第2回転防止部により両者のねじれを確実に防止できる。
また、前記シャフト部の一部が納められるハウジング部が前記第2回転防止部として設けられ、前記内管は前記ハウジング部に固定されるようにすれば、第1回転防止部及び第2回転防止部をハウジング部内に納めて構成できるので、構造的な自由度を高くすることができる。
また、前記ハウジング部は前記シャフト部の基端部に設けられると共に、把持部を有するようにすれば、ハウジング部を術者の操作部として用いることができる。
また、前記ハウジング部は前記シャフト部の軸方向に沿う溝部を有し、前記同調回転部は前記溝部内に位置し、前記溝部の側面が前記阻止面であるようにすれば、簡単な形状の溝部によって、同調回転部の回転を阻止することができる。
また、前記ハウジング部は前記第1回転防止部の軸方向への移動を規制するストッパ部を有するようにすれば、第1回転防止部を有する外管の軸方向への移動が規制され、電極部の過拡張を防止できる。
また、前記外管の基端部が前記第1回転防止部に連結されているようにすれば、第1回転防止部を簡単な構造で設けることができる。
本実施形態における医療デバイスの概略を示す正面図である。 電極部を拡張させた状態の医療デバイスの先端部付近拡大図である。 操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 操作ハンドル部の内部構造を図3の紙面方向に見た拡大図である。 第1回転防止部及び溝部をシャフト部の軸方向と直交する平面で切断した断面図である。 電極部を拡張させた状態における操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 シャフト部のうちハンドル部材付近をシャフト部の軸を含む平面で切断した拡大断面図である。 シャフト部のねじれ防止構造の変形例における第1回転防止部及び溝部をシャフト部の軸方向と直交する平面で切断した断面図である。 変形例に係る医療デバイスの先端部付近拡大断面図である。 バルーンを拡張させた状態の変形例の医療デバイスの先端部付近拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書では、医療デバイス10の生体内腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
本実施形態の医療デバイス10は、生体内腔に対し経皮的に挿入され、目的部位の生体組織に接触して電流を印加し、不可逆電気穿孔法を実施するものである。また、医療デバイス10は、高周波焼灼や電気化学療法(Electro-Chemicaltherapy)にも使用することができる。
図1に示すように、医療デバイス10は、長尺管状のシャフト部20の先端部に拡張、収縮可能な電極部21を有し、シャフト部20の基端部に操作ハンドル部22を有している。医療デバイス10は、電極部21に電圧を印加するための接続線12aを長さ方向に沿って有している。接続線12aは、医療デバイス10の外部に設けられる電源部12に接続されている。電源部12は、電極部21に対して電圧を与えることができる。
シャフト部20は、外管30と、その内腔に配置される内管40とを有している。外管30の先端部には、電極部21の基端部を固定する基端支持部31が設けられている。基端支持部31は、外管30とは別体であって外管30の先端部に固定されている。また、基端支持部31は、電極部21の基端部が直接固定された外管30の先端部であってもよい。また、内管40の先端部には、電極部21の先端部を固定する先端支持部41が形成されている。外管30が内管40に対し軸方向において相対的に先端側に向かって移動することで、図2に示すように電極部21は径方向に拡張する。一方、外管30が内管40に対し軸方向において相対的に基端側に向かって移動することで、電極部21は径方向に収縮する。
外管30の基端部及び内管40の基端部は、いずれも操作ハンドル部22内に納められている。外管30のうち、操作ハンドル部22から露出した部分の基端部分には、ハンドル部81及びロック部82を有するハンドル部材80が設けられる。ハンドル部材80については後で詳細に説明する。
外管30と内管40は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
電極部21は可撓性を有した線状の部材であり、周方向に複数設けられる。図1等では、簡略化のため、電極部21は2本のみ示されているが、実際には電極部21は周方向により多数が設けられる。電極部21間の間隔は、3~10mmの範囲が望ましいが、この範囲以外であってもよい。また、電極部21は、周方向に不均等に配置されていてもよい。
操作ハンドル部22は、内部が中空状のハウジング部60を有している。ハウジング部60の基端側部分は、術者が手で持って操作するための把持部63である。
図3に示すように、操作ハンドル部22に納められている外管30の基端部には、第1回転防止部50が固定されている。外管30は、第1回転防止部50の先端部に固定されており、第1回転防止部50の基端部には、管状の弾性体で形成された牽引体70の先端部が固定されている。牽引体70は、基端部に連結部71を有し、連結部71で内管40の外周面に固定されている。また、連結部71からは、フラッシュ用管体23が引き出されている。
外管30内に配置される内管40は、第1回転防止部50内を貫通し、基端部は操作ハンドル部22の基端面部61に固定される。
第1回転防止部50と共に外管30の内管40に対する回転を防止する第2回転防止部として機能するハウジング部60は、シャフト部20の軸方向に沿って延在する溝部62を有している。溝部62は、第1回転防止部50を回動不能に保持する。溝部62には、シャフト部20の軸方向に沿って複数箇所に、外管30や牽引体70を下方から支持する支持部62aが形成されている。
第1回転防止部50や第2回転防止部となるハウジング部60は、硬質プラスチックや金属によって形成することができる。
図4に示すように、第1回転防止部50は、外管30と共に回転可能な同調回転部51を有している。同調回転部51は、上下にそれぞれ突起部55を有し、十字状に形成されている。下側の突起部55は、溝部62内に位置する。また、第1回転防止部50は、外管30を固定する外管固定部52と、牽引体70を固定する牽引体固定部53と、内管40を挿通させる連通ルーメン54とを有している。
牽引体70の基端部に設けられる連結部71は、基端側の内周面が内管40の外周面に固定されている。また、連結部71は、外管30と内管40との間に形成されるルーメンと連通する孔部72を有している。孔部72は、フラッシュ用管体23と連通し、ハウジング部60の外部に引き出される。フラッシュ用管体23及び孔部72を介して、外管30と内管40の間をプライミングすることができる。また、手技中にフラッシュ用管体23及び孔部72を介して外管30と内管40の間に生理食塩水等の流体を流動させることにより、電極部21の基端部が固定される基端支持部31付近における流体の流動を確保することができる。これにより、電極部21の基端部付近における血栓の発生を抑制することができる。
図5に示すように、第1回転防止部50は、突起部55によって、シャフト部20の軸方向と直行する断面形状が非円形となっている。溝部62は、両側壁が突起部55の両側に近接しており、第1回転防止部50の回転を阻止する阻止面62bとなっている。突起部55と阻止面62bの間隔は、0.1~0.5mmが望ましい。また、突起部55は、溝幅の0.75~1倍の高さを有していることが望ましい。ただし、第1回転防止部50が溝部62の延在するほうこうに沿って移動可能であって、阻止面62bによって回動不能となっていれば、それ以外の間隔や高さであってもよい。
阻止面62bにより、第1回転防止部50は第2回転防止部であるハウジング部60に対して、シャフト部20の軸方向と直交する平面に沿って回転することができない。外管30は第1回転防止部50に、内管40とハウジング部60に、それぞれ固定されているので、外管30の内管40に対する回転が阻止され、外管30と内管40との間にねじれが生じることを抑制できる。
電極部21を拡張させると、前述のように、外管30は内管40に対して先端側に向かって相対的に移動する。図6に示すように、外管30が先端側に向かって移動すると、外管30の基端部に固定された第1回転防止部50も、溝部62に沿って先端側に向かって移動する。この際の摩擦力を低減するため、第1回転防止部50と溝部62のいずれか一方または両方に、潤滑性コーティングを施す、あるいは潤滑性オイルを塗布してもよい。
第1回転防止部50の突起部55は、電極部21を最も収縮させた状態において、最も基端側に位置し、電極部21を最も拡張させた状態において、最も先端側に位置する。溝部62は、少なくとも突起部55がシャフト部20の軸方向に沿って移動する範囲に渡って延在する。すなわち、溝部62は、少なくとも電極部21を拡張、収縮させる際の基端支持部31の移動距離に、突起部55の径を加えた長さを有している。これにより、電極部21の収縮時、拡張時のいずれにおいても、外管30と内管40のねじれを抑制できる。
第1回転防止部50の突起部55は、先端側にさらに移動すると、溝部62に形成された支持部62aに当接する。この支持部62aにより、第1回転防止部50及び外管30は、それ以上先端側に移動できないように規制される。これによって、電極部21の過拡張を防止できる。すなわち、支持部62aは、第1回転防止部50の軸方向への移動を規制するストッパ部としても機能する。
外管30が先端側に移動すると、管状の弾性体で形成されている牽引体70は、シャフト部20の軸方向に沿って伸長する。伸長した牽引体70は、外管30を介して電極部21の基端支持部31を先端支持部41に対し相対的に基端側に向かうように付勢する。このため、外管30を先端側に向かって移動させる力がなくなる、あるいは弱くなると、牽引体70は基端支持部31を先端支持部41に対し基端側に移動させ、電極部21を収縮させる。
牽引体70は、電極部21の収縮時において付勢力を発生するように取付けられており、外管30を介して電極部21の基端支持部31を常時付勢する。その付勢力は、電極部21を拡張させる力よりは小さく、外管30と内管40との間に発生する摩擦力よりは大きい。これにより、術者が牽引体70の付勢力に対抗して外管30を先端側に移動させることで、電極部21を拡張させるように操作することができる。一方、術者が牽引体70の付勢力に対抗する力を弱める、あるいはなくすことにより、牽引体70により基端支持部31は基端側に向かって移動し、電極部21は自動的に収縮する。これにより、電極部21を収縮させるための操作を術者が行う必要がなく、医療デバイス10の操作性を向上させることができる。
管状の弾性体である牽引体70は、シリコーンゴム、合成ゴム、スチレンエラストマー、ナイロンエラストマーなどによって形成することができる。また、牽引体70は、必ずしも管状でなくてもよく、例えば、バネであってもよい。牽引体70をバネで構成する場合、材料としてステンレス、銅、プラスチック等を用いることができる。また、牽引体70として、ゴムやエラストマーからなる弾性糸を用いてもよい。
ハンドル部材80は、外管30の外周面に固定されているので、外管30の軸方向への移動と共に移動する。ハンドル部材80は、シャフト部20の径方向に突出するハンドル部81を有しているので、外管30を牽引体70により基端側に移動させることができなかった場合に、術者が手動で外管30を移動させるために使用することができる。このために、ハンドル部81は2cm以上の長さを有していることが望ましい。ハンドル部材80の材料としては、シャフト部20に対する接着性の良好な硬質プラスチックが望ましく、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリカーボネート等を用いることができる。
図7に示すように、ロック部82は、ハンドル部81に形成された貫通孔81aに挿通されたネジ部材である。ロック部82を回転させることで、ロック部82は貫通孔81aの奥側に進入し、外管30に圧接する。外管30は、ロック部82によって内管40に押し付けられ、これによって、外管30は内管40に対して軸方向に移動不能となり、電極部21の拡張状態が変化しないようにロックすることができる。
ロック部82は、本実施形態ではハンドル部材80に設けているが、ハンドル部材80以外の場所に設けてもよい。また、ロック部82は、外管30と内管40の軸方向への移動を規制できればネジ部材以外であってもよい。例えば、外管30のルーメンに弁体を設けて内管40を挿通し、弁体の先端側には先細状のテーパ面を設け、弁体の基端側には弁体を先端側に移動させる押圧部材を設け、これをロック部としてもよい。この場合、押圧部材を先端側に移動させるように操作することで、弁体がテーパ面に押し付けられて圧縮され、その圧縮力により内管40を軸方向に移動不能とすることができる。
シャフト部20のねじれ防止構造の変形例について説明する。図8に示すように、第1回転防止部56は、同調回転部57の一方側のみ突起部58を有していてもよい。また、突起部58は、下方に向かって幅が小さくなるように、両側面が傾斜していてもよい。この場合に、溝部65は、突起部58の形状に合わせて、阻止面65bが傾斜するように形成される。また、第1回転防止部50は、これ以外にも非円形の断面形状を有していればよく、例えば全体として楕円形状などの断面形状を有していてもよい。また、第1回転防止部50は、図4に示す方向において十字状の形態を有しているが、三角形や四角形など、それ以外の形態を有していてもよい。
また、図5においては、ハウジング部60の下側の面に溝部62が形成され、第1回転防止部50の上下にそれぞれ突出する突起部55のうち、下側の突起部55が溝部62の中に配置されているが、ハウジング部60の上側の面にも溝部を形成して、上側の突起部55も溝部の中に配置されるようにしてもよい。
また、溝部62が開口する方向は、ハウジング部60の内部において任意に設定できる。例えば、ハウジング部60の側面に溝部を設けることで、溝部が側方に開口する。この場合、第1回転防止部50の突起部は、水平方向に突出する。溝部が開口する方向は、鉛直方向、水平方向の他にも、斜め方向であってもよい。
また、本実施形態では、第1回転防止部50が短尺で、溝部62がシャフト部20の軸方向に延在しているが、溝部62が短尺で、第1回転防止部50が軸方向に延在してもよい。さらには、第1回転防止部50に阻止面を形成し、ハウジング部60に同調回転部を設けてもよい。
次に、医療デバイス100の変形例について説明する。医療デバイス100は、図9に示すように、外管102と内管103を有するシャフト部101の先端部にバルーン104と電極部105とを有している。医療デバイス100の手元部の構成は、図3と同様である。
内管103は、内側の第1管体110と外側の第2管体111とが同心円状に配置された二重管構造となっている。第1管体110の中空内部には、ガイドワイヤを挿通させるガイドワイヤルーメン112が形成される。また、第2管体111の中空内部であって、第1管体110の外側には、バルーン104の拡張用流体を流通させる拡張ルーメン113が形成される。
第1管体110は、第2管体111の先端よりもさらに先端側まで突出している。バルーン104は、基端側端部が第2管体111に固定され、先端側端部が第1管体110に固定されている。これにより、バルーン104の内部が拡張ルーメン113と連通している。拡張ルーメン113を介してバルーン104に拡張用流体を注入することで、バルーン104を拡張させることができる。拡張用流体は気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、COガス、Oガス、笑気ガス等の気体や、生理食塩水、造影剤、およびその混合剤等の液体を用いることができる。
外管102の先端部には基端支持部115が、内管103の先端部には先端支持部116が、それぞれ設けられている。基端支持部115は、電極部105の基端部を固定するため、周方向に複数の固定孔115aを有している。固定孔115aの数は、電極部105の数に一致し、固定孔115aは、基端支持部115の周方向に均等に配置される。先端支持部116は、電極部105の先端部を固定するため、周方向に複数の収容部116aを有している。収容部116aの数は、電極部105の数に一致し、収容部116aは、先端支持部116の周方向に均等に配置される。
接続線118は、螺旋状に券回されて内管103の第1管体110内に埋設されている。接続線118は第1管体110の先端から先端支持部116内に引き出され、収容部116a内に配置された電極部105の先端部に接続される。
電極部105は、先端側のバルーン接合部105aが、バルーン104の表面に対し接着により接合されている。
バルーン104が拡張すると、図10に示すように、電極部105は径方向に拡張する。電極部105のうち、バルーン接合部105aは、前述のようにバルーン104に接着により接合されているため、バルーン104に支持されて先端から基端に向かって拡径する。バルーン104の最大径部分付近は、バルーン104に支持されて生体組織に密着する。電極部105のうちバルーン104の最大径部分より基端側の部分は、バルーン104に接することなく先端から基端に向かって縮径する。
電極部105は、バルーン接合部105aにおいてバルーン104に接合されているため、電極部105にねじれが生じると、バルーン104もねじれて、拡張が不完全になったり、あるいはバルーン104が破損する可能性がある。本例では、第1回転防止部50と第2回転防止部60によって外管102と内管103とが互いに回転不能とされ、電極部105のねじれが防止されることにより、バルーン104の不完全な拡張や破損を防止できる。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス10は、長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部21と、を有し、シャフト部20は、電極部21の基端部を固定する外管30と、外管30の内腔に挿通され電極部21の先端部を固定する内管40とを有し、外管30は第1回転防止部50を有し、内管40は第2回転防止部60に接続され、第1回転防止部50と第2回転防止部60の一方は、少なくとも一部にシャフト部20の軸方向と直交する断面形状が非円形の同調回転部51を有し、第1回転防止部50と第2回転防止部60の他方は、同調回転部51の回転を阻止する阻止面62bを有する。このように構成した医療デバイス10は、第1回転防止部50の回転が第2回転防止部60によって阻止されるので、第1回転防止部50を有する外管30が、第2回転防止部60に接続された内管40に対して回転しないようにすることができ、両者にそれぞれ基端部と先端部が固定された電極部21のねじれを防止できる。
また、同調回転部51と阻止面62bの少なくとも一方は、シャフト部20の軸方向に沿って延在するようにすれば、電極部21の拡張、収縮に伴い外管30と内管40とが軸方向に相対的に移動しても、第1回転防止部30と第2回転防止部40により両者のねじれを確実に防止できる。
また、シャフト部20の一部が納められるハウジング部60が第2回転防止部として設けられ、内管40はハウジング部60に固定されるようにすれば、第1回転防止部50及び第2回転防止部をハウジング部60内に納めて構成できるので、構造的な自由度を高くすることができる。
また、ハウジング部60はシャフト部20の基端部に設けられると共に、把持部63を有するようにすれば、ハウジング部20を術者の操作部として用いることができる。
また、ハウジング部60はシャフト部20の軸方向に沿う溝部62を有し、同調回転部51は溝部62内に位置し、溝部62の側面が阻止面62bであるようにすれば、簡単な形状の溝部62によって、同調回転部51の回転を阻止することができる。
また、ハウジング部60は第1回転防止部50の軸方向への移動を規制するストッパ部62aを有するようにすれば、第1回転防止部50を有する外管30の軸方向への移動が規制され、電極部21の過拡張を防止できる。
また、外管30の基端部が第1回転防止部50に連結されているようにすれば、第1回転防止部50を簡単な構造で設けることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、術者が外管30を内管40に対して軸方向に移動させることにより、電極部21を拡張させるが、バルーンにより電極部21を拡張させてもよい。この場合、内管40を二重管構造としてバルーンに拡張用流体を供給可能とし、バルーンを電極部21の位置に配置する。これにより、バルーンの拡張によって電極部21を拡張させることができる。
また、上述の実施形態では、第1回転防止部50は外管30の基端部に取付けられる別部材であるが、外管30に第1回転防止部が一体的に形成されていてもよい。また、第2回転防止部は、ハウジング部60とは別体で設けられていてもよい。
10 医療デバイス
12 電源部
20 シャフト部
21 電極部
22 操作ハンドル部
30 外管
31 基端支持部
40 内管
41 先端支持部
50 回転防止第1部材
51 同調回転部
52 外管固定部
53 牽引体固定部
54 連通ルーメン
55 突起部
56 回転防止第1部材
57 同調回転部
58 突起部
60 ハウジング部
61 基端面部
62 溝部
62a 支持部
62b 阻止面
63 把持部
70 牽引体
71 連結部
72 孔部
80 ハンドル部材
81 ハンドル部
81a 貫通孔
82 ロック部

Claims (7)

  1. 長尺なシャフト部と、
    前記シャフト部の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部と、を有し、
    前記シャフト部は、前記電極部の基端部を固定する外管と、該外管の内腔に挿通され前記電極部の先端部を固定する内管とを有し、
    前記外管は第1回転防止部を有し、前記内管は第2回転防止部に接続され、
    前記第1回転防止部と第2回転防止部の一方は、少なくとも一部に前記シャフト部の軸方向と直交する断面形状が非円形の同調回転部を有し、前記第1回転防止部と第2回転防止部の他方は、前記同調回転部の回転を阻止する阻止面を有する医療デバイス。
  2. 前記同調回転部と阻止面の少なくとも一方は、前記シャフト部の軸方向に沿って延在する請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記シャフト部の一部が納められるハウジング部が前記第2回転防止部として設けられ、前記内管は前記ハウジング部に固定される請求項1または2に記載の医療デバイス。
  4. 前記ハウジング部は前記シャフト部の基端部に設けられると共に、把持部を有する請求項3に記載の医療デバイス。
  5. 前記ハウジング部は前記シャフト部の軸方向に沿う溝部を有し、前記同調回転部は前記溝部内に位置し、前記溝部の側面が前記阻止面である請求項3または4に記載の医療デバイス。
  6. 前記ハウジング部は前記第1回転防止部の軸方向への移動を規制するストッパ部を有する請求項3~5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  7. 前記外管の基端部が前記第1回転防止部に連結されている請求項1~6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
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