JP2022164339A - ロックボルトの連結用カプラー及びロックボルト施工方法 - Google Patents

ロックボルトの連結用カプラー及びロックボルト施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロックボルトを一直線に継ぎ足しながら地山に挿し込む際、ロックボルト施工装置に高精度の軸合わせ機構を設けなくても、カプラーとロックボルトとを確実に連結可能とする。【解決手段】地山2に形成されたロックボルト孔4にロックボルト施工装置3によって複数のロックボルト10を順次一列に挿し込みながら、カプラー20によってこれらロックボルト10を一直線に連結する、カプラー20は、筒状の本体部21と、一方側の第1連結部23と、他方側の第2連結部24を含む。第1連結部23に第1ロックボルト10Aの端部が連結される。第2連結部24に第2ロックボルト10Bの端部が連結される。第2連結部24は、第2ロックボルト10Bの第2雄ネジ部15と螺合される第2雌ネジ部25と、本体部21の端面20fから内周面へ向かって縮径する第2テーパ部26と、第2雌ネジ部25と第2テーパ部26との間のストレート部27とを有している。【選択図】図8

Description

本発明は、例えばトンネル周辺の地山に打ち込まれるロックボルトを一直線に連結するカプラー及び該カプラーを用いたロックボルトの施工方法に関し、特にロックボルト施工装置によって自動施工するのに適したロックボルト連結用カプラー及びロックボルト施工方法に関する。
例えば、特許文献1には、ロックボルト施工装置を用いたロックボルトの施工方法が開示されている。ロックボルト施工装置としては、例えばドリルジャンボが用いられている。ドリルジャンボは、機体と、該機体から延びる2つ(複数)のブームを有している。各ブームに、ガイドセルと、該ガイドセルに沿って進退されるドリフターが搭載されている。穿孔用のブームのドリフターには、穿孔ロッドが接続され、該穿孔ロッドの先端のビットで地山を穿孔してロックボルト孔を形成する。続いて、ロックボルト打設用のブームのドリフターに先行ロックボルトが接続され、該先行ロックボルトが前記ロックボルト孔に打ち込まれる。その後、前記ロックボルト打設用のドリフターに後続ロックボルトが接続され、先行ロックボルトの末端にカプラーを介して後続ロックボルトが継ぎ足されて、さらに深く打ち込まれる。
特開2021-021216号公報
前記ロックボルト施工において、カプラーを介してロックボルトどうしを連結する際は、カプラーとロックボルトとを正確に軸合わせする必要がある。軸ずれが大きいと連結することができない。一方、ロックボルト施工装置におけるガイドセルの先端部には、軸合わせ用のセントラライザが設けられているが、カプラーとロックボルトとの連結に必要な軸合わせ精度を出すのは簡単でなく、軸合わせ精度を高める機構を付加すると装置コストが高くなり、トンネル施工現場での損耗も予想される。
本発明は、かかる事情に鑑み、ロックボルトを一直線に継ぎ足しながら地山に挿し込む際、ロックボルト施工装置に高精度の軸合わせ機構を設けなくても、カプラーとロックボルトとを確実に連結可能とすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、地山に形成されたロックボルト孔に順次一列に挿し込まれる複数のロックボルトを一直線に連結するカプラーであって、
筒状の本体部と、
前記本体部の軸方向の中間部より一方側の部分に形成されて、第1ロックボルトの端部と連結される第1連結部と、
前記本体部の軸方向の前記中間部より他方側の部分に形成されて、第2ロックボルトの端部と連結される第2連結部と、を備え、
前記第2連結部が、前記本体部の内周面に形成されて、第2ロックボルトの端部の第2雄ネジ部と螺合される第2雌ネジ部と、
前記本体部の前記他方側の端面から前記内周面へ向かって縮径する第2テーパ部と、
前記内周面における前記第2テーパ部と前記第2雌ネジ部との間の円筒凹面をなすストレート部と
を備えたことを特徴とする。
前記ストレート部の内径が、前記第2雌ネジ部の谷部における内径と実質同等であることが好ましい。
前記本体部の前記一方側の部分の外周面には、前記一方側の端面へ向かって縮径する第1テーパ部が形成されていることが好ましい。
本発明方法は、地山に形成されたロックボルト孔にロックボルト施工装置によって複数のロックボルトを順次一列に挿し込みながら、これらロックボルトを一直線に連結するロックボルト施工方法であって、
前記カプラーを先行のロックボルトの末端部又は後続のロックボルトの先端部に装着しておき、
前記先行のロックボルトの先端部を前記ロックボルト孔に挿し込み後、
前記後続のロックボルトの末端部を前記ロックボルト施工装置のドリフターに連結し、かつ前記カプラーを前記先行のロックボルトの末端部と前記後続のロックボルトの先端部とに跨らせるとともに、前記ドリフターから前記後続のロックボルトに回転トルクを入力して、前記先行及び後続のロックボルトどうしを前記カプラーを介して連結し、
その後、前記ドリフターを前進させて、前記連結後の先行及び後続のロックボルトを前記ロックボルト孔に挿し込むことを特徴とする。
本発明によれば、ロックボルトを一直線に継ぎ足しながら地山に挿し込む際、ロックボルト施工装置に高精度の軸合わせ機構を設けなくても、カプラーとロックボルトとを確実に連結可能とすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカプラーで継ぎ足されたロックボルトを、トンネル周辺の地山に打設施工した状態で示す側面断面図である。 図2(a)は、前記第1実施形態における先行ロックボルトの側面図である。図2(b)は、前記第1実施形態における後続ロックボルトの側面図である。 図3(a)は、前記カプラーの一態様を示す側面断面図である。図3(b)は、前記カプラーの他の態様を示す側面断面図である。 図4(a)は、前記ロックボルトを打設施工するためのロックボルト施工装置の平面図である。図4(b)は、前記ロックボルト施工装置の側面図である。 図5は、前記ロックボルト施工装置のロックボルト打設機構の平面図である。 図6は、前記ロックボルト打設機構を、先行ロックボルトをセットする工程で示す、図5のVI-VI線に沿う側面図である。 図7(a)は、前記ロックボルト施工装置によるトンネル周辺地山へのロックボルト打設方法を、穿孔工程後、先行ロックボルト挿し込み工程前の段階で示す側面図である。図7(b)は、先行ロックボルト挿し込み工程を示す側面図である。図7(c)は、先行ロックボルト挿し込み後のドリフター後退工程を示す側面図である。図7(d)は、後続ロックボルトのセット工程を示す側面図である。図7(e)は、後続ロックボルトの先行ロックボルトへの継ぎ足し工程を示す側面図である。図7(f)は、継ぎ足し後の長尺ロックボルトの挿し込み工程を示す側面図である。 図8(a)は、前記継ぎ足し工程において、後続ロックボルトの先端部がカプラーの第2テーパ部に案内される段階を示す側面断面図である。図8(b)は、前記後続ロックボルトの先端部がカプラーのストレート部に案内される段階を示す側面断面図である。図8(c)は、継ぎ足し工程が完了した段階を示す側面断面図である。 図9は、前記後続ロックボルトが芯ずれした状態でカプラーの第2テーパ部に案内される状態を示す拡大側面図である。 図10(a)は、本発明の第2実施形態に係る先行ロックボルトの側面図である。図10(b)は、前記第2実施形態に係る後続ロックボルトの側面図である。 図11(a)~同図(c)は、前記第2実施形態に係るロックボルト施工方法における継ぎ足し工程を順追って示す側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態(図1~図9)>
図1は、施工中の山岳トンネル1を示したものである。トンネル1の周辺の地山2には複数(図では1つだけ図示)のロックボルト孔4が形成されている。ロックボルト孔4は真っ直ぐ長く延びている。各ロックボルト孔4に直線状のロックボルト5が挿し込まれている。
図1に示すように、ロックボルト5は、複数の短尺のロックボルト10が一直線に連結されて長尺化されたものである。これら短尺ロックボルト10が1本ずつロックボルト孔4に順次挿し込まれながら継ぎ足される。ここでは、1の長尺ロックボルト5を構成する短尺ロックボルト10の数は、2本であるが、これに限らず、3本又はそれ以上であってもよい。
ロックボルト5におけるトンネル1内に臨む手前側端部(末端部)は、角座金6及び定着ナット7によってトンネル内面に定着されている。
長尺ロックボルト5の軸方向に隣接する2つのロックボルト10の一方を「第1ロックボルト」と称し、他方を「第2ロックボルト」と称す。本実施形態では、ロックボルト孔4における奥側(図1において左側)に配置された先行ロックボルト10Aが「第1ロックボルト」を構成し、ロックボルト孔4における手前側(図1において右側)に配置された後続のロックボルト10Bが「第2ロックボルト」を構成している。
図2に示すように、各ロックボルト10の外周面の主部分11には、文様状の凸条11dが形成されている。図2(a)に示すように、先行ロックボルト10Aの先端部は、先細のテーパ部12となっている。先行ロックボルト10Aの末端部の外周には、雄ネジ部13が形成されている。該雄ネジ部13より末端側(図2(a)において右側)は、テーパ部14となっている。
図2(b)に示すように、後続ロックボルト10Bの先端部の外周面には、雄ネジ部15(第2雄ネジ部)が形成されている。該雄ネジ部15より先端側は、先細のテーパ部16となっている。後続ロックボルト10Bにおける、雄ネジ部15と文様状凸条11dが形成された主部分11との間の外周面は、文様状凸条11dが無い滑らかな円筒面17となっている。円筒面17の外径は、雄ネジ部15の谷径と実質同等である。実質同等とは、円筒面17の外径と雄ネジ部15の谷径とが厳密に同一であるのに限らず、若干の大小(例えば1mm程度以下)があってもよいとの趣旨である。円筒面17と文様状凸条11dを有する主部分11との間には、雄ネジ部15の山の高さ相当分の段差10dが形成されている。後続ロックボルト10Bの末端部の外周には、雄ネジ部18が形成されている。該雄ネジ部18より末端側(図2(a)において右側)には、非円形断面の被連結凸部19が形成されている。
図1に示すように、ロックボルト10A,10Bどうし間にカプラー20が配置されている。カプラー20を介してロックボルト10A,10Bどうしが一直線に連結されている。
図3に示すように、カプラー20は、本体部21と、第1及び第2連結部23,24とを備えている。本体部21は、筒状に形成されている。該本体部21の軸方向の中間部より一方側(図3において左側)の部分に第1連結部23が形成され、他方側(図3において右側)の部分に第2連結部24が形成されている。図1に示すように、第1連結部23が、先行ロックボルト10Aの端部と連結される。第2連結部24が、後続ロックボルト10Bの端部と連結される。
詳しくは、図3(a)及び同図(b)に示すように、カプラー20における筒状の本体部20の内周面には、雌ネジ22が形成されている。雌ネジ22は、カプラー20の一方側の端面20eから軸方向の中間部を越えて他方側の部分の中途部まで延びている。軸方向の中間部から一方側の雌ネジ22によって、第1連結部23が構成されている。本体部21の一方側(図3において左側)の部分の外周面には、一方側の端面20eへ向かって縮径する第1テーパ部21aが形成されている。カプラー20の軸線L20に対する第1テーパ部21aのテーパ角度α21aは、好ましくはα21a=0°超~20°程度、より好ましくはα21a=10°程度である。なお、カプラー20の一方側の端部の外周面をテーパとせずにストレート(α21a=0°)にしてもよい。
第2連結部24は、第2雌ネジ部25と、第2テーパ部26と、ストレート部27を含む。第2雌ネジ部25は、カプラー20における軸方向の中間部より他方側の雌ネジ22によって構成されている。
第2テーパ部26は、カプラー20の他方側の端面20fから内周面へ向かって縮径されている。カプラー20の軸線L20に対する第2テーパ部26のテーパ角度α26は、0°超90°未満であり、好ましくはα26=5°~60°程度、より好ましくはα26=10°~45°程度である。
図3(a)の態様においては、第2テーパ部26のテーパ角度α26は、α26=45°程度である。
図3(b)の態様においては、第2テーパ部26のテーパ角度α26は、α26=10°程度である。
カプラー20の内周面における第2テーパ部26と第2雌ネジ部25との間の部分は、滑らかな円筒凹面をなすストレート部27となっている。ストレート部27の内径は、雌ネジ25の谷部における内径(谷径)と実質同等である。実質同等とは、ストレート部27の内径と雌ネジ25の谷径とが厳密に同一であるのに限らず、若干の大小(例えば1mm程度以下)があってもよいとの趣旨である。ストレート部27の軸長L27は、適宜設定でき、例えばカプラー20の全長の0.1倍~0.5倍程度である。
ストレート部27と第2雌ネジ部25との間には、第2雌ネジ部25へ向かって縮径するテーパ状段差24dが形成されている。
カプラー20は、ユニクロメッキ等によって表面処理されることが好ましい。
図4(a)及び同図(b)は、ロックボルト施工を行うロックボルト施工装置3を示す。ロックボルト施工装置3は、例えばドリルジャンボによって構成され、機体3aと、該機体3aから延びる2つ(複数)の可動ブーム3b,3cを備えている。穿孔用のブーム3bには、穿孔機構3dが設けられている。打設用のブーム3cには、ロックボルト打設機構3eが設けられている。
図5に示すように、ロックボルト打設機構3eは、ガイドセル31と、セット機構32と、ドリフター33と、セントラライザ35を含む。打設用ブーム3cの先端に直線レール状のガイドセル31が設けられている。ガイドセル31の側方には、ロックボルトマガジン32aを含むセット機構32が設けられている。
ロックボルトマガジン32aには、第1、第2ロックボルト10A,10Bが装填されている。ロックボルトマガジン32aにおける先行ロックボルト10Aの末端部には、カプラー20が装着されている。すなわち、雄ネジ部13に第1連結部23の雌ネジ22を螺合させることで、先行ロックボルト10Aの末端部の外周にカプラー20の一方側の部分を嵌め込んでおく。
図6に示すように、ガイドセル31上にはドリフター33が進退可能に搭載されている。ドリフター33には、ロックボルト10A,10Bどうしをカプラー20を介して螺合するときの回転トルクを入力するための回転駆動機構が内蔵されている。ドリフター33の出力軸には、筒状の連結機構34が設けられている。連結機構34は、各ロックボルト10A,10Bの末端部とドリフター33とを解放可能に連結する機能を有する。
ガイドセル31の先端部には、セントラライザ35が設けられている。セントラライザ35は、ロックボルトの軸合わせ機構に加えて、ロックボルトをチャッキングして把持する供回り阻止機構を含む。
地山2へのロックボルト5の打ち込み(ロックボルト施工)は、次のようにして行われる。
<穿孔工程>
図7(a)に示すように、穿孔用ブーム3bの穿孔機構3d(図4(a))によって、トンネル1の周辺の地山2にロックボルト孔4を形成する。
<先行ロックボルトセット工程>
図6に示すように、打設用ブーム3cのロックボルト打設機構3eにおいては、ドリフター33をガイドセル31の後端部に後退させた状態で、セット機構32によって、先行の先行ロックボルト10Aをガイドセル31にセットする。前述したように、該先行ロックボルト10Aの末端部には、予めカプラー20が装着されている。
セットされた先行ロックボルト10Aの末端部と連結機構34とを連結する。連結機構34は、カプラー20を介して先行ロックボルト10Aと連結されてもよく、先行ロックボルト10Aと直接連結されてもよい。先行ロックボルト10Aと連結機構34とは、ドリフター33の打ち込み力が先行ロックボルト10Aに伝達可能に連結されていればよい。
<先行ロックボルト挿し込み工程>
前記穿孔機構3d(図4(a))によるロックボルト孔4(図7(a))の形成後、穿孔用ブーム3b(図4(a))を退避させるとともに、図7(a)に示すように、打設用ブーム3cを進出させて、ガイドセル31上の先行ロックボルト10Aがロックボルト孔4と一直線をなすように配置する。
図7(b)に示すように、続いて、ドリフター33をガイドセル31に沿って前進させる。これによって、先行ロックボルト10Aの先端部がロックボルト孔4に挿し込まれる。
先行ロックボルト10Aにおける末端部より先端側の部分がロックボルト孔4に挿し込まれ、かつ前記末端部が未挿入の段階で、ドリフター33の前進を停止する。そして、図7(c)に示すように、ドリフター33を後退させる。これに伴って、先行ロックボルト10Aと連結機構34との連結が解除され、先行ロックボルト10Aがロックボルト孔4に残置される。ドリフター33は、ガイドセル31の後端部まで戻される。
<後続ロックボルトセット工程>
次に、図7(d)に示すように、後続ロックボルト10Bをセット機構32(図5)によってガイドセル31にセットする。該後続ロックボルト10Bの末端部の被連結凸部19と連結機構34とをトルク伝達可能に嵌合する。ひいては、後続ロックボルト10Bとドリフター33とをトルク伝達可能に連結する。
<継ぎ足し工程>
そして、図7(e)に示すように、ドリフター33をゆっくり前進させるとともに、ドリフター33から連結機構34を介して後続ロックボルト10Bに回転トルクを入力する。
図8(a)に示すように、ドリフター33の前進によって、後続ロックボルト10Bの先端部が、カプラー20の第2連結部24へ案内される。このとき、図8(a)の二点鎖線にて示すように、後続ロックボルト10Bとカプラー20の軸線どうしが正確に一致されていなかったとしても、図9に示すように、後続ロックボルト10Bの先端のテーパ部16が、第2テーパ部26に当たり、これらテーパ部16,26どうしの相互作用によって、後続ロックボルト10Bがカプラー20内へ導かれる。
続いて、図8(b)に示すように、後続ロックボルト10Bの先端部が、ストレート部27内に導入される。このとき、図8(b)の二点鎖線にて示すように、後続ロックボルト10Bの軸線が、カプラー20の軸線に対して多少傾いていたとしても、後続ロックボルト10Bの先端部とストレート部27との相互作用によって、後続ロックボルト10Bの傾斜が矯正される。これによって、後続ロックボルト10Bが、自ずと、カプラー20に対して正確に軸合わせされる。このようにして、カプラー20が、先行ロックボルト10Aの末端部と後続ロックボルト10Bの先端部とに跨る。更に、テーパ部16とテーパ状段差部24dとの相互作用によって、後続ロックボルト10Bの雄ネジ部15が、第2雌ネジ部25に対してより正確に軸合わせされる。
そして、図8(c)に示すように、前記ドリフター33からの回転トルクによって、後続ロックボルト10Bの雄ネジ部15が、第2雌ネジ部25にねじ込まれる。これによって、カプラー20内において、先行ロックボルト10Aの末端部と後続ロックボルト10Bの先端部とが突き当たる。このようにして、ロックボルト10A,10Bどうしがカプラー20を介して連結され、長尺ロックボルト5となる。
このとき、図7(e)に示すように、セントラライザ35のチャッキング(供回り阻止機構)によって、先行ロックボルト10Aの末端部又はカプラー20を把持しておく。これによって、先行ロックボルト10A及びカプラー20の供回りを阻止でき、カプラー20と後続ロックボルト10Bを確実に螺合して連結できる。
セントラライザ35に高精度の軸合わせ機能を付与する必要は無く、装置コストを抑えることができる。
<長尺ロックボルト挿し込み工程>
続いて、図7(f)に示すように、ドリフター33をガイドセル31に沿って前進させて、長尺ロックボルト5(連結後の第1及び第2ロックボルト10A,10B)をロックボルト孔4に更に挿し込む。これによって、先行ロックボルト10Aが、ロックボルト孔4の奥側部分まで挿し込まれる。後続ロックボルト10Bは、ロックボルト孔4の手前側部分に配置される。
<退避工程>
図示は省略するが、その後、ドリフター33を後退させる。これに伴って、連結機構34が被連結凸部19から外れることで、ロックボルト打設機構3eが後続ロックボルト10Bから切り離される。さらに、打設用ブーム3cを退避させる。
<定着工程>
図1及び図7(f)に示すように、後続ロックボルト10Bの末端部は、予め装着しておいた角座金6及び定着ナット7によって地山面に定着する。
このようにして、短尺のロックボルト10を順次、カプラー20を介して一直線に継ぎ足しながら長尺化することによって、長尺ロックボルト5を長軸ロックボルト孔4の全長にわたって打設できる。
ドリフター33のストロークを長くする必要が無く、ロックボルト施工装置3を小型化できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を簡略化する。
<第2実施形態(図10~図11)>
本発明の第2実施形態においては、後続ロックボルト10Bが「第1ロックボルト」を構成し、先行ロックボルト10Aが「第2ロックボルト」を構成している。詳しくは、図10(a)に示すように、第2ロックボルトである先行ロックボルト10Aの末端部に第2雄ネジ部13Aが設けられている。先行ロックボルト10Aにおける、文様状凸条11を有する主部分11と第2雄ネジ部13Aとの間には、文様状凸条11dが無い滑らかな円筒面17Aが形成されている。
図10(b)に示すように、第1ロックボルトである後続ロックボルト10Bの先端部には、円筒面17(図2(b)参照)が形成されていない。後続ロックボルト10Bにおいては、文様状凸条11を有する主部分11と先端の雄ネジ部15Bとが直接に隣接している。
<第2実施形態のロックボルト施工方法>
図11(a)に示すように、第2実施形態においては、カプラー20が、後続ロックボルト10Bの先端部に予め装着された状態で、ロックボルト打設機構3e(図5)にセットされる。カプラー20は、第1実施形態(図8)とは180°逆向きにされて、第1連結部23の雌ネジ22が、後続ロックボルト10Bの先端部の雄ネジ部15Bに螺合されている。第2連結部24が、後続ロックボルト10Bから先端方向へ突出されている。
図11(a)~同図(c)に示すように、ドリフター33の前進によって(図7(e)参照)、カプラー20の第2連結部24が先行ロックボルト10Aの末端部の外周に嵌る。このとき、図11(a)の二点鎖線にて示すように、先行ロックボルト10Aとカプラー20が芯ずれしていたときは、カプラー20の第2テーパ部26が先行ロックボルト10Aのテーパ部14に当たり、これらテーパ部26,14どうしの相互作用によって、先行ロックボルト10Aがカプラー20内へ導かれる。
さらに、図11(b)に示すように、先行ロックボルト10Aの末端部がストレート部27内に導入される。このとき、図11(b)の二点鎖線にて示すように、カプラー20の軸線が先行ロックボルト10Aの軸線に対して多少傾いていたとしても、ストレート部27と先行ロックボルト10Aの末端部との相互作用によって、カプラー20の傾きが矯正される。これによって、先行ロックボルト10Aとカプラー20が正確に軸合わせされる。このようにして、カプラー20が、先行ロックボルト10Aの末端部と後続ロックボルト10Bの先端部とに跨る。更に、テーパ部14とテーパ状段差部24dとの相互作用によって、先行ロックボルト10Aの末端部の第2雄ネジ部13Aが、第2雌ネジ部25に対してより正確に軸合わせされる。
さらに、図11(c)に示すように、ドリフター33(図7(e)参照)からの回転トルクによって、第2雄ネジ部13Aが、第2雌ネジ部25にねじ込まれる。やがて、カプラー20内において先行ロックボルト10Aの末端部と後続ロックボルト10Bの先端部とが突き当たる。このようにして、ロックボルト10A,10Bどうしがカプラー20を介して連結され、長尺ロックボルト5となる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨に反しない範囲内において種々の改変をなすことができる。
例えば、カプラー20の第1連結部23と第1ロックボルトの端部との連結手段は、ネジ結合に限らず、カシメ、溶接等であってもよい。
本発明のロックボルトは、山岳トンネルに限らず、鉱山坑道、擁壁、法面、その他軟弱地盤の補強施工等に適用できる。
本発明は、例えば山岳トンネルの周辺地山の補強に適用できる。
1 トンネル
2 地山
3 ロックボルト施工装置
3e ロックボルト打設機構
31 ガイドセル
32 セット機構
33 ドリフター
34 連結機構
35 セントラライザ
4 ロックボルト孔
5 長尺ロックボルト
10 短尺ロックボルト
10A 先行ロックボルト(第1ロックボルト、第2ロックボルト)
10B 後続ロックボルト(第2ロックボルト、第1ロックボルト)
13A 第2雄ネジ部
15 第2雄ネジ部
20 カプラー
21 本体部
21a 第1テーパ部
23 第1連結部
24 第2連結部
25 第2雌ネジ部
26 第2テーパ部
27 ストレート部

Claims (4)

  1. 地山に形成されたロックボルト孔に順次一列に挿し込まれる複数のロックボルトを一直線に連結するカプラーであって、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の軸方向の中間部より一方側の部分に形成されて、第1ロックボルトの端部と連結される第1連結部と、
    前記本体部の軸方向の前記中間部より他方側の部分に形成されて、第2ロックボルトの端部と連結される第2連結部と、を備え、
    前記第2連結部が、前記本体部の内周面に形成されて、第2ロックボルトの端部の第2雄ネジ部と螺合される第2雌ネジ部と、
    前記本体部の前記他方側の端面から前記内周面へ向かって縮径する第2テーパ部と、
    前記内周面における前記第2テーパ部と前記第2雌ネジ部との間の円筒凹面をなすストレート部と
    を備えたことを特徴とするロックボルト連結用カプラー。
  2. 前記ストレート部の内径が、前記第2雌ネジ部の谷部における内径と実質同等であることを特徴とする請求項1に記載のロックボルト連結用カプラー。
  3. 前記本体部の前記一方側の部分の外周面には、前記一方側の端面へ向かって縮径する第1テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロックボルト連結用カプラー。
  4. 地山に形成されたロックボルト孔にロックボルト施工装置によって複数のロックボルトを順次一列に挿し込みながら、これらロックボルトを一直線に連結するロックボルト施工方法であって、
    請求項1~3の何れか1項に記載のカプラーを先行のロックボルトの末端部又は後続のロックボルトの先端部に装着しておき、
    前記先行のロックボルトの先端部を前記ロックボルト孔に挿し込み後、
    前記後続のロックボルトの末端部を前記ロックボルト施工装置のドリフターに連結し、かつ前記カプラーを前記先行のロックボルトの末端部と前記後続のロックボルトの先端部とに跨らせるとともに、前記ドリフターから前記後続のロックボルトに回転トルクを入力して、前記先行及び後続のロックボルトどうしを前記カプラーを介して連結し、
    その後、前記ドリフターを前進させて、前記連結後の先行及び後続のロックボルトを前記ロックボルト孔に挿し込むことを特徴とするロックボルト施工方法。
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