JP2022163924A - 粒状物散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な粒径の粒状物を適切に空中散布することができる粒状物散布装置を提供する。【解決手段】粒状物散布装置は、上端開口を通じて流入した粒状物を下端開口を通じて流出させるホッパと、ホッパの下方において、上下方向に延びる回転軸に支持されたインペラと、インペラの下方に配置されて、回転軸を回転させるインペラモータと、ホッパ及びインペラの間に配置されて、インペラの回転によって径方向外向きに移動する粒状物を、上下方向に直交する粒状物散布装置の幅方向の両側に導く散布カバーとを備え、散布カバー(30)には、粒状物散布装置を上下方向から平面視したときに回転軸(21)を含む領域に、下端開口から流出した粒状物をインペラ(20)の上面に供給する供給口(38)が形成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、粒状物を空中散布する粒状物散布装置に関する。
従来より、ドローンを利用して農地に粒状物(例えば、薬剤、肥料、種子)を空中散布する散布装置が知られている。散布装置は、例えば、上下方向に延びる回転軸線周りに回転するインペラと、粒状物をインペラの上面に供給するホッパと、インペラの回転によって径方向外向きに移動する粒状物の散布方向を制御する散布カバーとを備える。
このような散布装置は、農地に対して粒状物を均等に散布することが求められている。そこで、特許文献1に記載の散布カバーは、インペラの回転中心の軸対称位置にインペラ上に粒状物を供給する一対の供給口と、供給口におけるインペラの回転接線方向に延びる一対の主拡散流路とを有する。
特開2020-182417号公報
しかしながら、特許文献1の散布装置では、上下方向においてインペラに対面する位置に2つの供給口が形成されているので、供給口1つ当たりの開口面積が小さくなる。その結果、粒径の大きい粒状物が供給口に詰まり易いという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、様々な粒径の粒状物を適切に空中散布することができる粒状物散布装置を提供することにある。
本発明は、このような技術的課題を解決するため、飛行体に搭載されて粒状物を空中散布する粒状物散布装置であって、上端開口を通じて流入した粒状物を下端開口を通じて流出させるホッパと、前記ホッパの下方において、上下方向に延びる回転軸に支持されたインペラと、前記インペラの下方に配置されて、前記回転軸を回転させるインペラモータと、前記ホッパ及び前記インペラの間に配置されて、前記インペラの回転によって径方向外向きに移動する粒状物を、上下方向に直交する前記粒状物散布装置の幅方向の両側に導く散布カバーとを備え、前記散布カバーには、前記粒状物散布装置を上下方向から平面視したときに前記回転軸を含む領域に、前記下端開口から流出した粒状物を前記インペラの上面に供給する供給口が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、様々な粒径の粒状物を適切に空中散布することができる粒状物散布装置を得ることができる。
第1実施形態に係る粒状物散布装置の使用態様を示す図である。 第1実施形態に係る粒状物散布装置の上方斜視図である。 第1実施形態に係る粒状物散布装置の下方斜視図である。 ホッパを連通位置に配置した上方斜視図である。 ホッパを露出位置に配置した上方斜視図である。 散布カバーを省略した粒状物散布装置の上方斜視図である。 開閉機構の分解斜視図である。 供給口を開閉した開閉機構の平面図である。 インペラ周辺の分解斜視図である。 (A)がインペラを上方から見た平面図、(B)がインペラ及び散布カバーを下方から見た平面図である。 第2実施形態に係る粒状物散布装置の分解斜視図である。 第2実施形態に係る粒状物散布装置の要部分解図である。 開閉撹拌機構が供給口を閉塞させた状態を示す断面図である。 開閉撹拌機構が供給口を開放した状態を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る粒状物散布装置1を図面に基づいて説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲を実施形態の記載の範囲に限定するものではない。従って、本発明は、実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。
図1は、第1実施形態に係る粒状物散布装置1の使用態様を示す図である。図1に示すように、粒状物散布装置1は、粒状物を収容したタンク2が取り付けられた状態で、飛行体の一例であるドローン3に搭載されて使用される。より詳細には、粒状物散布装置1の奥行き方向とドローン3の進行方向とが一致するように、粒状物散布装置1がドローン3に取り付けられる。
粒状物散布装置1は、ドローン3が飛行する過程で、タンク2に収容した粒状物(例えば、薬剤、肥料、種子、ドライアイス、融雪剤)を空中散布する。より詳細には、粒状物散布装置1は、ドローン3の進行方向に直交する粒状物散布装置1の幅方向と、粒状物散布装置1の下方とに、粒状物を散布することができるように構成されている。これにより、ドローン3を操縦するオペレータにとって粒状物の散布領域が把握しやすいので、粒状物を均等に散布することができる。
なお、飛行体の具体例はドローン3に限定されず、ヘリコプター、飛行機、グライダー、気球など、空中を飛行できるあらゆるものが該当する。また、粒状物散布装置1によって粒状物が散布される場所としては、農地、森林地帯、道路などが挙げられる。一例として、薬剤、肥料、種子を農地に散布することが考えられる。他の例として、鳥が営巣する森林地帯にドライアイスを散布して、孵化させる個体数をコントロールすることが考えられる。さらに他の例として、道路に融雪剤を散布することが考えられる。この場合は、ヘリコプター等の大型の飛行体が適している。
図2は、第1実施形態に係る粒状物散布装置1の上方斜視図である。図3は、第1実施形態に係る粒状物散布装置1の下方斜視図である。図2及び図3に示すように、粒状物散布装置1は、ホッパ10と、インペラ20と、散布カバー30とを主に備える。
なお、上下方向に直交する水平方向のうち、散布カバー30の長手方向を「粒状物散布装置1の幅方向」と定義し、散布カバー30の短手方向を「粒状物散布装置1の奥行方向」と定義する。幅方向及び奥行方向は、互いに直交する方向である。そして、図1~図10において、粒状物散布装置1の幅方向は左右方向に一致し、粒状物散布装置1の奥行方向は前後方向に一致する。但し、粒状物散布装置1の幅方向及び奥行き方向は、前述の例に限定されず、逆転していてもよい。
ホッパ10は、散布カバー30の上方において、散布カバー30に支持されている。インペラ20は、散布カバー30の下方において、散布カバー30に支持されている。換言すれば、散布カバー30は、上下方向において、ホッパ10及びインペラ20の間に配置されている。また、散布カバー30は、左右方向の中央において、ホッパ10及びインペラ20を支持している。すなわち、粒状物散布装置1を上下方向から平面視すると、ホッパ10及びインペラ20は、互いに重なる位置に配置されている。さらに、散布カバー30の上面には、ホッパ10の左右方向の両側に、下面が開口した箱形状のケース41、42が着脱可能に取り付けられる。
ホッパ10には、タンク2が取り付けられる。そして、ホッパ10は、タンク2から供給される粒状物を、散布カバー30に設けられた供給口38(図5参照)を通じてインペラ20の上面に供給する。インペラ20は、上下方向に延びる回転軸21(図9参照)と共に回転することによって、上面に供給された粒状物を径方向外向きに移動させる。散布カバー30は、インペラ20の回転によって径方向外向きに移動する粒状物の散布方向を制御する。第1実施形態に係る散布カバー30は、粒状物散布装置1の左右方向の両側と、粒状物散布装置1の下方とに粒状物を導く。
図4は、ホッパ10を連通位置に配置した上方斜視図である。図5は、ホッパ10を露出位置に配置した上方斜視図である。なお、図4及び図5では、ケース41、42を取り外した状態を図示している。
図4及び図5に示すように、ホッパ10は、上端開口11及び下端開口12を有する筒形状の外形を呈する。上端開口11の開口面積は、下端開口12より大きく設定される。また、ホッパ10は、上方から下方に向かって横断面の面積が漸減する円錐台形状である。但し、ホッパ10の具体的な形状は、前述の例に限定されない。上端開口11は、ホッパ10にタンク2が取り付けられたときに、タンク2の粒状物供給口に連通する。下端開口12は、散布カバー30の供給口38に対応する形状である(第1実施形態では、長方形状)。ホッパ10は、上端開口11を通じて流入した粒状物を、下端開口12を通じて流出させる。
ホッパ10は、左右方向(上下方向に直交する方向の一例)に延びる支軸13に回動可能に支持されている。支軸13は、供給口38より後方側において、散布カバー30の上面に支持されている。そして、ホッパ10は、図4に示す連通位置と、図5に示す露出位置との間を回動可能に構成されている。連通位置は、下端開口12と供給口38とを連通させる位置である。露出位置は、下端開口12と供給口38との連通を解除して、供給口38を粒状物散布装置1の外部に露出させる位置である。
連通位置のホッパ10は、ロック機構43によってロックされる。すなわち、ホッパ10は、ロック機構43によってロックされることにより、連通位置に固定される。また、ホッパ10は、ロック機構43によるロックが解除されることによって、連通位置と露出位置との間で回動可能になる。ロック機構43は、係止ダイヤル44と、ダイヤルロック45とで構成される。
係止ダイヤル44は、上下方向に延びる回転軸線周りに回動可能に、散布カバー30の上面に支持されている。係止ダイヤル44は、図4に示すロック位置と、図5に示す解除位置との間を回動可能に構成されている。ロック位置の係止ダイヤル44は、ホッパ10の係止片14を係止(より詳細には、散布カバー30及び係止ダイヤル44で係止片14を挟持)することによって、ホッパ10を連通位置に固定する。解除位置の係止ダイヤル44は、係止片14の係止を解除することによって、ホッパ10の回動を許容する。
ダイヤルロック45は、図4に示す進入位置と、図5に示す退出位置との間を進退可能に、散布カバー30の上面に支持されている。進入位置は、ロック位置の係止ダイヤル44の凹部に進入した位置である。すなわち、ダイヤルロック45が進入位置のとき、係止ダイヤル44はロック位置から解除位置に回動できない。退出位置は、凹部から退出した位置である。すなわち、ダイヤルロック45が退出位置のとき、係止ダイヤル44は、ロック位置及び解除位置の間で回動可能になる。さらに、ダイヤルロック45は、不図示の付勢部材(例えば、コイルバネ)によって、進入位置に向けて付勢されている。
粒状物散布装置1を使用するとき、ホッパ10が連通位置に配置され、係止ダイヤル44がロック位置に配置され、ダイヤルロック45が進入位置に配置される。そして、オペレータは、ダイヤルロック45を退出位置に移動させ、係止ダイヤル44を解除位置に移動させることによって、ホッパ10を連通位置から露出位置に回動させることができる。すなわち、連通位置のホッパ10は、係止ダイヤル44及びダイヤルロック45によって2重にロックされている。但し、ロック機構43の具体的な構成は、前述の例に限定されない。
そして、オペレータは、ホッパ10を露出位置に移動させることによって、供給口38の周辺をメンテナンスすることができると共に、図5に示すアタッチメント46を供給口38に着脱することができる。アタッチメント46は、供給口38の開口面積を調整するために、供給口38に着脱されるものである。アタッチメント46は、貫通口47が形成されたプレート48と、貫通口47を囲むようにプレート48の下面から突出する枠体49とで構成される。
貫通口47の開口面積は、供給口38より小さく設定される。図5の例では、貫通口47の短手方向の寸法が供給口38より短く設定される。また、枠体49の外形は、供給口38より僅かに小さく設定される。そして、枠体49を供給口38に挿入することによって、プレート48が供給口38の一部を覆う。その結果、供給口38が貫通口47の開口面積まで減少する。オペレータは、貫通口47の開口面積及び形状が異なる複数のアタッチメント46のうちから、所望の(例えば、散布する粒状物の粒径に対応する)アタッチメント46を供給口38に装着することができる。
ホッパ10には、撹拌シャフト50が取り付けられている。撹拌シャフト50は、ホッパ10の内部を左右方向に延びる軸部51と、軸部51から径方向外向きに突出する複数のチップ52とで構成される。軸部51は、下端開口12の長手方向に沿って延びている。また、粒状物散布装置1を上下方向から平面視すると、軸部51は、下端開口12に重なる位置に配置されている。さらに、粒状物散布装置1を上下方向から平面視すると、チップ52は、下端開口12に重なる位置において、軸部51から径方向外向きに突出している。
撹拌シャフト50は、撹拌モータ53の駆動力が駆動力伝達機構54を通じて伝達されることによって回転する。これにより、回転するチップ52によってホッパ10内の粒状物が撹拌されて、連通した下端開口12及び供給口38に粒状物が詰まるのを防止することができる。また、撹拌シャフト50は、ホッパ10と一体化されて、連通位置及び露出位置の間を回動するホッパ10と共に移動する。
撹拌モータ53は、ホッパ10より左方(幅方向の一方側)において、散布カバー30の上面に支持されている。また、撹拌モータ53は、粒状物散布装置1の動作を制御する制御基板55と共に、散布カバー30に取り付けられたケース41によって覆われる。駆動力伝達機構54は、ホッパ10が連通位置のときに撹拌モータ53と撹拌シャフト50とを接続し、ホッパ10が露出位置のときに撹拌モータ53と撹拌シャフト50との接続を解除する。駆動力伝達機構54は、駆動ジョイント56と、従動ジョイント57とで構成される。
駆動ジョイント56は、撹拌モータ53の出力軸に取り付けられている。駆動ジョイント56の従動ジョイント57に対面する面には、突起56aが形成されている。従動ジョイント57は、ホッパ10の外側において、軸部51の左端(幅方向の一方側端部)に取り付けられている。従動ジョイント57の駆動ジョイント56に対面する面には、突起56aを受け入れる凹溝57aが形成されている。
そして、駆動力伝達機構54は、ホッパ10が露出位置から連通位置に移動する過程で、突起56aが凹溝57aに進入することによって、撹拌モータ53の駆動力を撹拌シャフト50に伝達する。一方、駆動力伝達機構54は、ホッパ10が連通位置から露出位置に移動する過程で、突起56aが凹溝57aから退出することによって、撹拌モータ53から撹拌シャフト50への駆動力の伝達を解除する。
さらに、ホッパ10の外側において、軸部51の右端(幅方向の他方側端部)には、手動ダイヤル58が取り付けられている。そして、オペレータは、従動ジョイント57または手動ダイヤル58を回転させることによって、凹溝57aの延設方向をホッパ10の回動軌跡に沿わせることができる。これにより、ホッパ10を連通位置から露出位置に回動させることによって、突起56aを凹溝57aから退出させることができる。また、ホッパ10を露出位置から連通位置に回動させることによって、突起56aを凹溝57aに進入させることができる。
図6は、散布カバー30を省略した粒状物散布装置1の上方斜視図である。図7は、開閉機構60の分解斜視図である。図8は、供給口38を開閉した開閉機構60の平面図である。図6に示すように、粒状物散布装置1は、開閉機構60を備える。開閉機構60は、制御基板55の制御に従って供給口38を開閉する。図5及び図6に示すように、開閉機構60は、開閉モータ61と、ピニオンギヤ62と、プレートホルダ63と、第1プレート64と、第2プレート65とを主に備える。
開閉モータ61は、ホッパ10より右方(幅方向の他方側)において、散布カバー30の上面に支持されている。また、開閉モータ61は、散布カバー30に取り付けられたケース42によって覆われる。ピニオンギヤ62は、散布カバー30の下方において、上下方向に延びる開閉モータ61の出力軸に取り付けられている。そして、ピニオンギヤ62は、開閉モータ61の駆動力によって、正回転及び逆回転する。正回転と逆回転とは、互いに逆向きである。
プレートホルダ63、第1プレート64、及び第2プレート65は、散布カバー30より下方において、散布カバー30に支持されている。プレートホルダ63、第1プレート64、及び第2プレート65は、いずれも板状の部材である。そして、プレートホルダ63、第1プレート64、及び第2プレート65は、長手方向を粒状物散布装置1の左右方向に沿わせて、散布カバー30の下方に配置される。
プレートホルダ63には、厚み方向に貫通する貫通口63aが形成されている。貫通口63aは、粒状物散布装置1を上下方向から平面視したときに、供給口38に重なる位置に配置される。貫通口63aの開口面積は、供給口38と同一、または供給口38より大きく設定される。そして、プレートホルダ63は、積層された第1プレート64及び第2プレート65を、左右方向に独立してスライド可能に保持する。
第1プレート64は、第1遮蔽部64aと、脚部64b、64cとで構成される。第1遮蔽部64aは、供給口38の一部を遮蔽可能な平板状の部分である。脚部64b、64cは、前後方向に離間した位置において、第1遮蔽部64aから右方に延設されている。また、脚部64bには、左右方向に延びる第1ラックギヤ64dが形成されている。第1ラックギヤ64dは、ピニオンギヤ62の後方側(奥行方向の一方側)において、ピニオンギヤ62に歯合されている。
第2プレート65は、第2遮蔽部65aと、脚部65b、65c、65d、65eとで構成される。第2遮蔽部65aは、供給口38の一部を遮蔽可能な平板状の部分である。脚部65b、65cは、前後方向に離間した位置において、第2遮蔽部65aから左方に延設されている。脚部65d、65eは、前後方向に離間した位置において、第2遮蔽部65aから右方に延設されている。また、脚部65eには、左右方向に延びる第2ラックギヤ65fが形成されている。第2ラックギヤ65fは、ピニオンギヤ62の前方側(奥行方向の他方側)において、ピニオンギヤ62に歯合されている。
すなわち、第1ラックギヤ64d及び第2ラックギヤ65fは、前後方向の反対側においてピニオンギヤ62に噛合されている。すなわち、ピニオンギヤ62を回転させると、第1プレート64及び第2プレート65が左右方向の逆向きにスライドする。また、第1遮蔽部64aは、第2遮蔽部65aより左方に配置されている。換言すれば、第2遮蔽部65aは、第1遮蔽部64aより右方に配置されている。
ピニオンギヤ62が正回転すると、図8(A)に示すように、第1プレート64が右方に移動し、第2プレート65が左方に移動する。これにより、第1遮蔽部64a及び第2遮蔽部65aが互いに近接して、第1遮蔽部64aが供給口38の左側の一部を遮蔽し、第2遮蔽部65aが供給口38の右側の一部を遮蔽すると共に、第1遮蔽部64a及び第2遮蔽部65aが供給口38の中央を含む領域で重なる。その結果、開閉機構60によって供給口38が閉塞される。
一方、ピニオンギヤ62が逆回転すると、図8(B)に示すように、第1プレート64が左方に移動し、第2プレート65が左方に移動する。これにより、第1遮蔽部64a及び第2遮蔽部65aが互いに離間して、第1遮蔽部64aが供給口38の左端より左方にずれた位置に配置され、第2遮蔽部65aが供給口38の右端より右方ずれた位置に配置される。その結果、開閉機構60によって供給口38が開放される。このとき、第1遮蔽部64a及び第2遮蔽部65aは、供給口38の開口面積を、供給口38の中央に対して幅方向に均等に増減させる。
図9は、インペラ20周辺の分解斜視図である。図10は、(A)がインペラ20を上方から見た平面図、(B)がインペラ20及び散布カバー30を下方から見た平面図である。図9に示すように、インペラ20は、上下方向に延びる回転軸21に取り付けられている。回転軸21は、アッパーホルダ22に回転可能に支持されている。インペラモータ23は、アッパーホルダ22及びロワーホルダ24に挟持されている。すなわち、インペラモータ23は、インペラ20より下方に配置されている。インペラ20は、インペラモータ23の駆動力が伝達されることによって、回転軸21と共に回転する。
アッパーホルダ22及びロワーホルダ24は、所定の間隔を隔てて径方向外向きに延びる複数のアーム22a~22d、24a~24dを有する。そして、アーム22a~22d、24a~24dの先端が散布カバー30の側壁32、33にボルトで締結されることによって、インペラ20、回転軸21、及びインペラモータ23が散布カバー30の下側に取り付けられる。また、インペラモータ23から延びるケーブル(図示省略)は、アーム24cに沿って延設されて、制御基板55に接続されている。
図10(A)に示すように、インペラ20は、円盤形状の外形を呈する。供給口38に対面するインペラ20の上面は、外縁部より中心部が凹んだ円錐形状になっている。インペラ20の上面には、複数のフィン25a~25eが立設されている。複数のフィン25a~25eは、周方向に等間隔に設けられている。また、複数のフィン25a~25eは、インペラ20の中心から径方向外向きに外れた位置に設けられている。さらに、複数のフィン25a~25eそれぞれは、インペラ20の上面から上方に突出し、且つ径方向外向きに延設されている。
さらに、図10(A)に示すように、インペラ20は、上下方向において、供給口38に対面する位置に配置されている。より詳細には、供給口38は、粒状物散布装置1を上下方向から平面視したときに、回転軸21を含む領域に形成されている。また、供給口38は、粒状物散布装置1を上下方向から平面視したときに、回転軸21に対して対称(線対称、点対称)な形状である。一例として、供給口38が長方形の場合、供給口38の中心(2本の対角線の交点)が回転軸21の直上(延長線上)に位置する。他の例として、供給口38が真円の場合、供給口38の中心が回転軸21の直上(延長線上)に位置する。
これにより、インペラ20の上面には、供給口38を通じてホッパ10から粒状物が供給される。そして、インペラ20の上面に供給された粒状物は、インペラ20の回転による遠心力によって、インペラ20の径方向外向きに移動する。また、径方向外向きに移動する粒状物は、複数のフィン25a~25eによって、インペラ20の周方向に均等に分配される。
さらに、インペラ20の回転によって径方向外向きに移動する粒状物は、散布カバー30によって、粒状物散布装置1の左右方向の両側と、粒状物散布装置1の下方とに導かれる。図5及び図10(B)に示すように、散布カバー30は、主壁31と、一対の側壁32、33と、複数のフィン34、35、36、37とで構成される。
主壁31は、上下方向と交差する向きに延設される壁面である。主壁31には、厚み方向に貫通する供給口38が形成されている。また、主壁31の左右方向の両端部は、下り傾斜している。そして、主壁31は、ホッパ10、支軸13、ケース41、42、ロック機構43、撹拌モータ53、制御基板55、及び開閉モータ61を上面で支持し、プレートホルダ63、アッパーホルダ22、及びロワーホルダ24を下面で支持している。
側壁32、33は、主壁31の前後方向の両端部から下方に突出し、且つ左右方向に延設されている。側壁32、33それぞれは、円弧部32a、33aと、一対の直線部32b、32c、33b、33cとで構成される。円弧部32a、33aは、インペラ20に対してインペラ20の径方向に所定の間隔を隔てて対面し、且つインペラ20の外周面に沿って湾曲した部分である。直線部32b、33bは、円弧部32a、33aの左端から左方に直線的に延びる部分である。直線部32c、33cは、円弧部32a、33aの右端から右方に直線的に延びる部分である。
フィン34、35は、インペラ20より左方において、主壁31の下面から下方に突出している。また、フィン34、35は、前後方向に離間して配置されている。さらに、フィン34、35の大部分は、左右方向に延設されている。一方、フィン34、35のインペラ20側の一部(端部)は、左右方向に対してインペラ20の回転方向の上流側に屈曲している。フィン36、37は、インペラ20より右方において、主壁31の下面から下方に突出している。また、フィン36、37は、前後方向に離間して配置されている。さらに、フィン36、37の大部分は、左右方向に延設されている。一方、フィン36、37のインペラ20側の一部(端部)は、左右方向に対してインペラ20の回転方向の上流側に屈曲している。
これにより、インペラ20の回転によって径方向外向きに移動する粒状物は、インペラ20と円弧部32a、33aとの間の隙間を通って粒状物散布装置1の下方に散布され、直線部32b、33b及びフィン34、35に案内されて粒状物散布装置1の左方に散布され、直線部32c、33c及びフィン36、37に案内されて粒状物散布装置1の右方に散布される。
供給口38は、粒状物散布装置1を上下方向から平面視したときに、回転軸21を含む領域において、主壁31を厚み方向に貫通している。また、主壁31には、供給口38が1つだけ設けられている。主壁31に形成される供給口38は1つに限定されないが、供給口38の開口面積を大きくするためには、供給口38を1つだけ主壁31に設けるのが望ましい。さらに、第1実施形態に係る供給口38は、粒状物散布装置1の幅方向に長手方向を一致させた長方形である。但し、供給口38の具体的な形状は長方形に限定されず、正方形、真円、楕円などでもよい。
ドローン3が離陸する前、ホッパ10は連通位置で、係止ダイヤル44はロック位置で、ダイヤルロック45は進入位置で、開閉機構60は供給口38を閉塞している。離陸したドローン3が農地の上空に到達すると、制御基板55は、ピニオンギヤ62を逆回転させる向きに開閉モータ61を回転させる。これにより、開閉機構60によって供給口38が開放される。また、制御基板55は、インペラモータ23及び撹拌モータ53を回転させる。これにより、タンク2に収容された粒状物がホッパ10を通じてインペラ20に供給され、散布カバー30によって粒状物散布装置1の幅方向の両側及び下方に導かれる。
粒状物の散布が終了すると、制御基板55は、インペラモータ23及び撹拌モータ53を停止させる。また、制御基板55は、ピニオンギヤ62を正回転させる向きに開閉モータ61を回転させる。これにより、開閉機構60によって供給口38が閉塞される。さらに、制御基板55は、開閉モータ61を停止させる。
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
第1実施形態によれば、回転軸21を含む領域に単一の供給口38を形成したので、複数の供給口を設ける場合と比較して、供給口38の開口面積を大きくできる。これにより、粒径の大きい粒状物が供給口38に詰まるのを防止することができる。その結果、様々な粒径の粒状物を適切に空中散布することができる。なお、インペラモータ23をインペラ20の下方に配置することによって、シンプルな構成で回転軸21を含む領域に単一の供給口38を形成することができる。
また、第1実施形態によれば、供給口38を回転軸21に対して対称な形状にすることによって、インペラ20に対して粒状物を均等に供給することができる。その結果、特許文献1と比較してシンプルな形状の散布カバー30で、粒状物を均等に散布することができる。
また、第1実施形態によれば、粒状物散布装置1の幅方向の両側のみならず、粒状物散布装置1の下方にも粒状物が散布されるので、ドローン3を操縦するオペレータが粒状物の散布領域をさらに把握しやすくなる。その結果、農地に対してさらに均等に粒状物を散布することができる。
また、第1実施形態によれば、連通位置及び露出位置の間でホッパ10を回動可能にすることによって、供給口38の周辺のメンテナンスが容易になる。これにより、供給口38の詰まりをさらに効果的に防止できる。また、ホッパ10を露出位置に回動させることによって、供給口38に対してアタッチメント46を着脱することができる。これにより、タンク2に収容された粒状物の粒径に合わせて、供給口38の開口面積を調整することができる。
また、第1実施形態によれば、開閉モータ61で第1プレート64及び第2プレート65を連動してスライドさせることによって、供給口38の開口面積を、供給口38の中央に対して幅方向に均等に増減させることができる。その結果、インペラ20に対して粒状物を均等に供給することができる。
また、第1実施形態の開閉機構60では、第1プレート64及び第2プレート65を逆向きにスライドさせて供給口38を開閉する所謂「両開き」構造を採用した。そのため、1枚のシャッタ(扉)で供給口38を開閉する所謂「片開き」構造と比較して、供給口38の開閉速度を向上させることができる。その結果、開閉機構60が完全に供給口38を開放するまでの時間が短縮されるので、特に空中散布の開始時点における散布量の不足を防止することができる。但し、開閉機構60は、両開き構造に限定されず、片開き構造であってもよい。
さらに、第1実施形態によれば、撹拌シャフト50を幅方向に延設することによって、撹拌シャフト50を上下方向に延設する場合と比較して、粒状物散布装置1の高さを低くすることができる。これにより、粒状物散布装置1を搭載したドローン3の飛行安定性が向上する。
[第2実施形態]
図11~図14を参照して、第2実施形態に係る粒状物散布装置5を説明する。なお、第1実施形態と機能が共通する構成要素には同一の参照番号を付して詳細な説明を省略し、相違点を中心に説明する。より詳細には、第2実施形態に係る粒状物散布装置5は、散布カバー70の構成と、開閉撹拌機構80をさらに備える点とが第1実施形態と相違する。一方、その他の構成は、第1実施形態及び第2実施形態において、具体的な形状が異なるものの機能は共通する。
図11は、第2実施形態に係る粒状物散布装置5の分解斜視図である。図12は、第2実施形態に係る粒状物散布装置5の要部分解図である。図13は、開閉撹拌機構80が供給口38を閉塞させた状態を示す断面図である。図14は、開閉撹拌機構80が供給口38を開放した状態を示す断面図である。
図11~図14に示すように、第2実施形態に係る散布カバー70は、基台71と、一対のガイドカバー72、73(ガイドカバー73は図示省略)とで構成される。基台71は、ガイドカバー72、73より上方に配置されて、ホッパ10及び制御基板55(図11では図示省略)を支持する。ガイドカバー72、73は、基台71より下方に配置されて、インペラ20の回転によって径方向外向きに移動する粒状物の散布方向を制御する。第2実施形態に係るガイドカバー72、73は、粒状物散布装置5の左右方向に粒状物を導く。
さらに、散布カバー70には、基台71及びガイドカバー72、73を貫通する供給口38が設けられている。そして、基台71及びガイドカバー72、73は、粒状物散布装置5を上下方向口から平面視したときに、ホッパ10の下端開口12及びインペラ20の回転軸21に供給口38が対面するように配置される。第2実施形態に係る供給口38は、真円である。
開閉撹拌機構80は、供給口38の開閉と、ホッパ10内の粒状物の撹拌とを行う。より詳細には、開閉撹拌機構80は、単一の開閉撹拌モータ83の駆動力で、供給口38の開閉と、ホッパ10内の粒状物の撹拌とを実現する。図11~図14に示すように、開閉撹拌機構80は、ケース81と、開閉撹拌シャフト82と、開閉撹拌モータ83と、送りねじ機構84と、コイルバネ85(付勢部材)とを備える。
ケース81は、開閉撹拌シャフト82、開閉撹拌モータ83、送りねじ機構84を収容する。また、ケース81は、下端開口12を囲む位置でホッパ10に支持されている。さらに、タンク2をホッパ10に取り付けると、ケース81は、タンク2内に収容される。そして、上端開口11とケース81との間には隙間が形成されている。そのため、タンク2から供給される粒状物は、この隙間を通じてホッパ10に流入する。
開閉撹拌シャフト82は、開閉撹拌モータ83の駆動力が伝達されることによって、ホッパ10内の粒状物を撹拌すると共に、供給口38を開閉する。開閉撹拌シャフト82は、軸部86と、撹拌スクリュ87と、キャップ88とを主に備える。
軸部86は、供給口38を通って上下方向に延設されている。また、軸部86は、ケース81及びインペラ20によって、回転可能で且つ上下方向に移動可能に支持されている。撹拌スクリュ87は、ホッパ10の内部(すなわち、上端開口11及び下端開口の間)において、軸部86から径方向外向きに突出している。また、撹拌スクリュ87は、上下方向に螺旋状に形成されている。キャップ88は、供給口38より下方において、軸部86から径方向外向きに突出している。また、キャップ88は、円板形状の外形を呈する。そして、キャップ88の面積は、供給口38の開口面積より大きい。さらに、キャップ88の上面は外縁部より中心部が上方に突出した円錐形状である。
開閉撹拌モータ83は、ケース81に支持されている。開閉撹拌モータ83は、開閉撹拌シャフト82を正回転及び逆回転させるための駆動力を発生させる。正回転と逆回転とは、互いに逆向きである。より詳細には、開閉撹拌モータ83の出力軸と一体回転する駆動ギヤ89と、開閉撹拌シャフト82と一体回転する従動ギヤ90とが噛合されている。また、従動ギヤ90の上下方向の幅は、駆動ギヤ89より広く設定されている。そのため、開閉撹拌シャフト82が上下方向に移動しても駆動ギヤ89と従動ギヤ90との噛合は維持される。
送りねじ機構84は、正回転する開閉撹拌シャフト82を下方に移動させ、逆回転する開閉撹拌シャフト82を上方に移動させる。また、コイルバネ85は、開閉撹拌シャフト82とインペラ20との間に配置されて、開閉撹拌シャフト82を上方に付勢する。図12~図14に示すように、送りねじ機構84は、開閉撹拌シャフト82の外周面に形成された雄ねじ91と、ケース81に固定された雌ねじ92とで構成される。
図13に示すように、開閉撹拌シャフト82が上下方向の移動範囲の上端に位置しているとき、雄ねじ91は雌ねじ92に螺合している。このとき、キャップ88は、供給口38の外縁部に下方から接触して、供給口38を閉塞している。この状態から開閉撹拌シャフト82が正回転すると、雌ねじ92に対する雄ねじ91の回転によって、開閉撹拌シャフト82が下方に移動する。また、開閉撹拌シャフト82の回転に伴って、撹拌スクリュ87がホッパ10内の粒状物を撹拌する。
そして、図14に示すように、開閉撹拌シャフト82が下端位置に到達すると、雄ねじ91と雌ねじ92との螺合が解除される。このとき、キャップ88が供給口38の外縁部から離間して、供給口38が開放される。但し、開閉撹拌シャフト82はコイルバネ85によって上方に付勢されているので、雄ねじ91と雌ねじ92との螺合が解除された後も、雄ねじ91の上端と雌ねじ92の下端とは接している。また、開閉撹拌シャフト82は回転を継続して、ホッパ10内の粒状物を撹拌する。
そして、この状態から開閉撹拌シャフト82が逆回転すると、雄ねじ91が雌ねじ92に螺合し、雌ねじ92に対する雄ねじ91の回転によって開閉撹拌シャフト82が上方に移動する。その結果、図13に示すように、キャップ88によって供給口38が再び閉塞される。
ドローン3が離陸する前、開閉撹拌シャフト82は上下方向の移動範囲の上端に位置し、キャップ88は供給口38を閉塞している。離陸したドローン3が農地の上空に到達すると、制御基板55は、開閉撹拌シャフト82を正回転させる向きに開閉撹拌モータ83を回転させる。これにより、供給口38が開放され、タンク2に収容された粒状物がホッパ10を通じてインペラ20に供給される。また、制御基板55は、インペラモータ23を回転させる。これにより、インペラ20に供給された粒状物が散布カバー70によって粒状物散布装置5の幅方向の両側に導かれる。
粒状物の散布が終了すると、制御基板55は、インペラモータ23を停止させる。また、制御基板55は、開閉撹拌シャフト82を逆回転させる向きに開閉撹拌モータ83を回転させる。これにより、供給口38が閉塞される。さらに、制御基板55は、開閉撹拌モータ83を停止させる。
第2実施形態によれば、開閉撹拌機構80によって、供給口38の開閉及びホッパ10内の粒状物の撹拌の両方を実現できる。その結果、第2実施形態に係る粒状物散布装置5は、供給口38を開閉する開閉機構60と、ホッパ10内の粒状物を撹拌する撹拌シャフト50、撹拌モータ53、及び駆動力伝達機構54とを備える第1実施形態と比較して、構造をシンプルにすることができる。
1,5…粒状物散布装置、2…タンク、3…ドローン、10…ホッパ、11…上端開口、12…下端開口、13…支軸、14…係止片、20…インペラ、21…回転軸、22…アッパーホルダ、22a,22b,22c,22d,24a,24b,24c,24d…アーム、23…インペラモータ、24…ロワーホルダ、25a,25b,25c,25d,25e…フィン、30,70…散布カバー、31,72a…主壁、32,33,72b,72c…側壁、32a,33a…円弧部、32b,32c,33b,33c…直線部、34,35,36,37…フィン、38…供給口、41,42,81…ケース、43…ロック機構、44…係止ダイヤル、45…ダイヤルロック、46…アタッチメント、47,63a…貫通口、48…プレート、49…枠体、50…撹拌シャフト、51,86…軸部、52…チップ、53…撹拌モータ、54…駆動力伝達機構、55…制御基板、56…駆動ジョイント、56a…突起、57…従動ジョイント、57a…凹溝、58…手動ダイヤル、60…開閉機構、61…開閉モータ、62…ピニオンギヤ、63…プレートホルダ、64…第1プレート、64a…第1遮蔽部、64b,64c,65b,65c,65d,65e…脚部、64d…第1ラックギヤ、65…第2プレート、65a…第2遮蔽部、65f…第2ラックギヤ、71…基台、72,73…ガイドカバー、80…開閉撹拌機構、82…開閉撹拌シャフト、83…開閉撹拌モータ、84…送りねじ機構、85…コイルバネ、87…撹拌スクリュ、88…キャップ、89…駆動ギヤ、90…従動ギヤ、91…雄ねじ、92…雌ねじ

Claims (9)

  1. 飛行体に搭載されて粒状物を空中散布する粒状物散布装置であって、
    上端開口を通じて流入した粒状物を下端開口を通じて流出させるホッパと、
    前記ホッパの下方において、上下方向に延びる回転軸に支持されたインペラと、
    前記インペラの下方に配置されて、前記回転軸を回転させるインペラモータと、
    前記ホッパ及び前記インペラの間に配置されて、前記インペラの回転によって径方向外向きに移動する粒状物を、上下方向に直交する前記粒状物散布装置の幅方向の両側に導く散布カバーとを備え、
    前記散布カバーには、前記粒状物散布装置を上下方向から平面視したときに前記回転軸を含む領域に、前記下端開口から流出した粒状物を前記インペラの上面に供給する供給口が形成されていることを特徴とする粒状物散布装置。
  2. 前記散布カバーは、
    前記供給口が形成された主壁と、
    上下方向及び前記幅方向に直交する前記粒状物散布装置の奥行方向において、前記主壁の両端部それぞれから下方に突出する一対の側壁とを有し、
    前記一対の側壁それぞれは、
    円盤形状の前記インペラに対して前記インペラの径方向に所定の間隔を隔てて対面し、且つ前記インペラの外周面に沿って湾曲する円弧部と、
    前記幅方向における前記円弧部の両端部それぞれから前記幅方向に直線的に延びる一対の直線部とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の粒状物散布装置。
  3. 前記散布カバーは、前記幅方向における前記インペラの両側において、前記主壁の下面から下方に突出し、且つ前記幅方向に延びる複数のフィンを備え、
    前記フィンの前記インペラ側の端部は、前記インペラの回転方向の上流側に屈曲していることを特徴とする請求項2に記載の粒状物散布装置。
  4. ピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを正回転及び逆回転させる開閉モータと、
    上下方向及び前記幅方向に直交する前記粒状物散布装置の奥行方向の一方側で前記ピニオンギヤに歯合され且つ前記幅方向に延びる第1ラックギヤ、及び前記供給口の一部を遮蔽可能な第1遮蔽部を有する第1プレートと、
    前記奥行方向の他方側で前記ピニオンギヤに歯合され且つ前記幅方向に延びる第2ラックギヤ、及び前記供給口の一部を遮蔽可能な第2遮蔽部を有する第2プレートとを有する開閉機構を備え、
    前記開閉機構は、
    前記ピニオンギヤが正回転することによって、前記供給口に対面する位置で前記第1遮蔽部及び前記第2遮蔽部の一部同士が重なって前記供給口を遮蔽し、
    前記ピニオンギヤが逆回転することによって、前記第1遮蔽部及び前記第2遮蔽部が前記幅方向に離間して前記供給口を開放することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の粒状物散布装置。
  5. 前記ホッパは、前記下端開口を前記供給口に連通させる連通位置と、前記供給口を露出させる露出位置との間を、上下方向に直交する方向に延びる支軸周りに回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の粒状物散布装置。
  6. 前記ホッパが前記露出位置のときに前記供給口に着脱されることによって、前記供給口の開口面積を調整するアタッチメントを備えることを特徴とする請求項5に記載の粒状物散布装置。
  7. 前記ホッパの内部において上下方向に直交する方向に延びる撹拌シャフトと、
    前記ホッパの外部において前記散布カバーに支持されて、前記撹拌シャフトを回転させる撹拌モータとを備えることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の粒状物散布装置。
  8. 前記ホッパは、前記下端開口を前記供給口に連通させる連通位置と、前記供給口を露出させる露出位置との間を、上下方向に直交する方向に延びる支軸周りに前記撹拌シャフトと共に回動可能に構成され、
    前記ホッパが前記連通位置のときに前記撹拌モータと前記撹拌シャフトとを接続し、前記ホッパが前記露出位置のときに前記撹拌モータと前記撹拌シャフトとの接続を解除する駆動力伝達機構を備えることを特徴とする請求項7に記載の粒状物散布装置。
  9. 前記供給口を通って上下方向に延びる軸部、前記ホッパの内部において前記軸部から径方向外向きに突出する螺旋状の撹拌スクリュ、及び前記供給口より下方に配置されて前記供給口を開閉可能なキャップを有する開閉撹拌シャフトと、
    前記開閉撹拌シャフトを正回転及び逆回転させる開閉撹拌モータと、
    正回転する前記開閉撹拌シャフトを下方に移動させ、逆回転する前記開閉撹拌シャフトを上方に移動させる送りねじ機構と、
    前記開閉撹拌シャフトを上方に向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記キャップは、前記開閉撹拌シャフトが下方に移動することによって前記供給口を開放し、前記開閉撹拌シャフトが上方に移動することによって前記供給口を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の粒状物散布装置。
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