JP2022161838A - 半導体装置および半導体装置の診断方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入力バッファの劣化を診断可能な技術を提供することにある。【解決手段】半導体装置は、外部端子と、外部端子に接続される入力端子を有する入力バッファと、入力端子に供給するテスト電圧を生成する電圧生成回路と、入力端子に供給されるテスト電圧とテスト電圧に対応する入力バッファの出力レベルに基づいて入力バッファが劣化しているかどうかを診断するよう構成される制御回路と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は半導体装置に関し、例えば、入力バッファの劣化診断に適用可能である。
一般的に、MCU(Micro Controller Unit)はCPU、メモリおよび周辺回路を内蔵し、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)回路で構成されている。周辺回路としては、例えば、CPUと外部回路との信号のやり取りをするための入出力ポート(IOバッファともいう。)または入力専用ポートがある。入出力ポートは、一般に、外部端子に信号を出力する出力バッファ、外部端子の信号を入力する入力バッファ等により構成されている。入力専用ポートは外部端子の信号を入力する入力バッファ等により構成されている。
入出力ポートを入力ポートとして使用する場合、外部回路よりMCUの外部端子に伝達された信号は、入力バッファの入力端子(内部入力端子)に伝達される。その際、入力バッファの他の入力端にイネーブル信号(IBE)が印加され、入力バッファが有効にされている。入出力ポートまたは入力専用ポートの入力バッファは入力電圧がVIH以上になると入力された信号をハイレベル(以下、Hレベルという。)と認識し、VIL以下になるとローレベル(以下、Lレベルという。)と認識する。ここで、入力バッファの電源電位をVDD、接地電位をVSSとすると、VDD>VIH>VIL>VSSである。
特開2017-208667号公報は、経時的な特性変化を検出し、検出結果に基づいて変換後のデジタル信号を補正するA/Dコンバータを開示する。
特開2017-208667号公報
経年劣化により、入力バッファのVIH/VIL特性は悪化する。ここで、VIH/VIL特性は、VIHの最小値(VIHmin)またはVILの最大値(VILmax)の特性である。劣化によりVIHminが高くなったり、VILmaxが低くなったりする。VIH/VILの高スペック化またはより高い長期信頼性が求められる場合、入力バッファのVIH/VIL特性の劣化が問題になる可能性がある。ここで、VIH/VILの高スペック化とは、VIHminの低電圧化であり、VILmaxの高電圧化である。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。すなわち、本開示の半導体装置は入力バッファのVIH/VIL特性の測定結果または動作履歴に基づいて劣化を自己診断する。
図1は第一実施形態における半導体装置の構成を示す図である。 図2は図1に示す入力バッファの特性を説明する図である。 図3は第二実施形態における半導体装置の構成を示す図である。 図4は図3に示す半導体装置の動作を説明する図である。 図5は第一実施例にけるマイクロコントローラの構成を示す図である。 図6は図5に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。 図7は第二実施例にけるマイクロコントローラの構成を示す図である。 図8は図7に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。 図9は第三実施例にけるマイクロコントローラの構成を示す図である。 図10は図9に示す電圧生成回路が生成する波形と入力バッファの出力との関係ついてVIL測定を例として示す図である。 図11は図9に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。 図12は第四実施例にけるマイクロコントローラの構成を示す図である。 図13は図12に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。 図14は第五実施例にけるマイクロコントローラの構成を示す図である。 図15は図14に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、実施形態および実施例について、図面を用いて説明する。ただし、説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
実施形態の半導体装置は入力バッファの劣化を診断する。第一実施形態における半導体装置は入力バッファのVIH/VIL特性の測定結果に基づいて入力バッファの劣化を診断する。第二実施形態における半導体装置は入力バッファの動作履歴に基づいて入力バッファの劣化を診断する。
<第一実施形態>
第一実施形態における半導体装置について図1および図2を用いて説明する。図1は第一実施形態における半導体装置の構成を示す図である。図2は図1に示す入力バッファの特性を説明する図である。
図1に示すように、第一実施形態における半導体装置1は入力バッファ11とスイッチ16とスイッチ17と制御回路(CTL)31と電圧生成回路(VG)32とを含む。
入力バッファ11は、外部端子41からの信号がスイッチ17を介して入力される入力端子11aを有する。ここで、外部端子41から入力される信号がHレベルのとき、入力バッファ11の出力はHレベルになる。外部端子41から入力される信号がLレベルのとき、入力バッファ11の出力はLレベルになる。
外部端子41から信号を入力バッファ11に入力する場合、制御回路31はスイッチ16を遮断すると共にスイッチ17を導通する。
入力バッファ11の劣化診断を行う場合、制御回路31はスイッチ17を遮断して入力バッファ11を外部端子41から切り離す。そして、制御回路31はスイッチ16を導通することにより電圧生成回路32から入力バッファ11の入力端子11aにテスト電圧を印加する。そして、制御回路31は入力バッファ11の出力レベルをモニタする。
入力バッファ11のVIH/VILの測定および診断について説明する。制御回路31は、入力バッファ11の入力端子11aにテスト電圧を印加し、入力バッファ11の出力レベルが反転する入力電圧を測定する。VIHの測定の場合は、制御回路31は、テスト電圧をVSS側から徐々に上げていき、入力バッファ11の出力レベルがLレベルからHレベルに反転する電圧を測定する。VILの測定の場合は、制御回路31は、テスト電圧をVDD側から徐々に下げていき、入力バッファ11の出力レベルがHレベルからLレベルに反転する電圧を測定する。
図2に示すように、劣化が進むと、入力バッファ11がハイレベルであると認識する入力電圧VIHは高くなり、ローレベルであると認識する入力電圧VILは低くなる。VIHが所定の電圧、例えば、閾値電圧(VIHthr)を超過した場合(VIH>VIHthr)、制御回路31は一定以上入力バッファ11の劣化が進んでいると判定する。閾値電圧(VIHthr)はVIHの最小値(VIHmin)であってもよい。VILが所定の電圧、例えば、閾値電圧(VILthr)を下回った場合(VIL<VILthr)、制御回路31は一定以上入力バッファ11の劣化が進んでいると判定する。閾値電圧(VILthr)はVILの最大値(VILmax)であってもよい。
一定以上入力バッファ11の劣化が進んでいると判定した場合、制御回路31は、例えば、エラーを発行する。
なお、半導体装置1において、外部端子41に接続される複数の入力バッファを設け、入力バッファを冗長化してもよい。この場合は、制御回路31は、一つの入力バッファの劣化が一定以上進んでいると判定したとき、他の入力バッファに切り替える。
本開示者らの半導体装置の信頼性評価の分析の結果、入力レベルがほとんどLレベルまたはHレベルとなっている端子に対応する入力バッファのVIH/VIL特性の劣化量が大きいことが判明した。すなわち、入力バッファは、入力デューティ比などの入力状態により経年劣化の程度が変わる。特に、常時、Hレベルが入力されたり、Lレベルが入力されたりすると、入力バッファの経年劣化が加速される。
上述した入力バッファのVIH/VIL特性の劣化は入力バッファを構成するトランジスタのNBTI(Negative Bias Temperature Instability)またはPBTI(Positive Bias Temperature Instability)劣化によるものと考えられる。ここで、NBTIは、PMOSトランジスタのゲートに基板電圧より負の電圧(該トランジスタを能動状態にすべきゲート電圧)が印加されている時間が長く継続すると、PMOSトランジスタの閾値(の絶対値)が大きくなってしまう現象である。PBTIは、NMOSトランジスタのゲートに基板電圧より正の電圧(該トランジスタを能動状態にすべきゲート電圧)が印加されている時間が長く継続すると、NMOSトランジスタの閾値(の絶対値)が大きくなってしまう現象である。
Hレベルの入力期間が長い場合、VIL特性が劣化し、Lレベルの入力期間が長い場合、VIH特性が劣化する。一方、長時間Hレベルの入力が続いた後Lレベルの入力をしたり、長時間Lレベルの入力が続いた後Hレベルの入力をしたりをすると、一部の経年劣化が回復する。
そこで、第一実施形態において、リフレッシュ回路を設けてもよい。この場合は、制御回路31は、一定以上入力バッファ11の劣化が進んでいると判定したとき、入力バッファ11を外部端子41から切り離す。そして、制御回路31は、例えば、内蔵プルアップ回路またはプルダウン回路等で構成されるリフレッシュ回路を使用して入力バッファ11の経年劣化をリフレッシュさせる。ここで、入力バッファ11のVIH特性が劣化している場合、制御回路31は入力バッファ11にプルアップ回路によりHレベルを入力してフレッシュする。入力バッファ11のVIL特性が劣化している場合、制御回路31は入力バッファ11にプルダウン回路によりLレベルを入力してリフレッシュする。さらに、外部端子41に接続される複数の入力バッファを設け、入力バッファを冗長化してもよい。入力バッファ11がリフレッシュしている間、冗長化した別入力バッファを使用することによってユーザーの動作を継続することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態における半導体装置について図3および図4を用いて説明する。図3は第二実施形態における半導体装置の構成を示す図である。図4は図3に示す診断回路の動作を説明する図である。
図3に示すように、第二実施形態における半導体装置1は入力バッファ11と制御回路(CTL)31とモニタ回路(MNC)39とを含む。
入力バッファ11は、外部端子41からの信号が入力される入力端子11aと、制御回路31からのイネーブル信号(IBE)が入力される入力端子11bと、を有する。ここで、入力バッファ11は、例えば、論理積(AND)回路により構成される。イネーブル信号(IBE)はHレベルの場合、入力バッファ11が有効になる。この場合、外部端子41から入力される信号がHレベルのとき、入力バッファ11の出力はHレベルになる。外部端子41から入力される信号がLレベルのとき、入力バッファ11の出力はLレベルになる。
制御回路31は、モニタ回路39により入力バッファ11に入力されるイネーブル信号(IBE)の時間(入力イネーブル時間)(Te)および入力バッファ11の出力デューティ比(D)などを検出することにより、入力バッファの動作履歴を取得して保存し、劣化の程度をモニタする。
入力バッファ11の動作履歴の取得および診断について説明する。制御回路31は、入力バッファ11の入力イネーブル時間(Te)および入力バッファ11の出力デューティ比(D)を入力バッファの動作履歴として取得する。例えば、半導体装置1がマイクロコントローラであれば、ソフトウェアによりイネーブル信号(IBE)が活性化され、入力バッファは有効化される。よって、イネーブル信号(IBE)が活性化されている入力イネーブル時間(Te)は、例えば、マイクロコントローラに内蔵されるリアルタイムクロック(RTC)等を用いることにより、ソフトウェアにより取得できる。
また、図4に示すような入力バッファ11の出力のHレベルの幅(w1,w2,・・・,wn)と一周期の幅(W1,W2,・・・,Wn)を、タイマカウンタ等を有するモニタ回路39により計測する。この計測結果により、制御回路31は入力バッファ11の出力デューティ比(D1,D2,・・・,Dn)を求めることができる。制御回路31は、入力イネーブル時間(Te)と入力バッファ11の出力デューティ比(D1,D2,・・・,Dn)とにより、入力バッファ11における入力信号のHレベルの時間およびLレベルの時間を測定できる。これらの時間を入力バッファ11の動作履歴として、例えば、半導体装置1がマイクロコントローラであれば、内蔵されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリに随時または電源遮断シーケンス時に格納する。
制御回路31は、入力バッファ11における入力信号のHレベルの時間またはLレベルの時間が所定の時間、例えば、劣化閾値時間を超過した場合、入力バッファ11の劣化が一定以上進んでいると判定する。ここで、劣化閾値時間は、例えば、信頼性評価において取得した、図2に示すような、TrとTsとの間の時間とする。ここで、Trは、VIHが閾値電圧(VIHthr)になったり、VILが閾値電圧(VILthr)になったりする時間である。Tsは、VIHがVIHminになったり、VILがVILmaxになったりする時間である。
制御回路31は、入力バッファ11の劣化が一定以上進んでいると判定した場合に、エラー発行する。
なお、第二実施形態において、第一実施形態と同様に、外部端子41に接続される複数の入力バッファを設け、入力バッファを多重化したり、リフレッシュ回路を設けたりしてもよい。
実施形態によれば、半導体装置の入力バッファの長期信頼性を高められる。また、VIH/VILのバラつきの内、長期信頼性劣化分のマージンを小さくでき、VIH/VILスペックを高スペック化できる。
第一実施形態の実施例である第一実施例から第三実施例について以下説明する。
[第一実施例]
第一実施例におけるマイクロコントローラの構成、IOバッファの動作および劣化診断回路の動作について図5を用いて説明する。図5は第一実施例におけるマイクロコントローラの構成を示す図である。
半導体装置としてのマイクロコントローラ1aは、例えば、単結晶シリコンの様な半導体基板(半導体チップ)に、公知のCMOS製造プロセスを用いて形成されている。マイクロコントローラ1aはIOバッファ10,20と入力バッファの劣化を診断する診断回路30とを有する。
IOバッファ10は、多重化された入力バッファ11,12と、制御回路(CNT)13と、セレクタとしてのマルチプレクサ14,15と、スイッチ16と、スイッチ17と、を含む。IOバッファ10は、さらに、図示しない出力バッファを有していてもよいし、プルアップ回路および/またはプルダウン回路を有していてもよい。
入力バッファ11,12は診断対象の回路である。入力バッファ11は、外部端子41からの信号が入力される入力端子11aと、制御回路13からのイネーブル信号(IBE)が入力される入力端子11bと、を有する。ここで、入力バッファ11は、例えば、論理積(AND)回路により構成される。イネーブル信号(IBE)はHレベルの場合、入力バッファ11が有効になる。この場合、外部端子41から入力される信号がHレベルのとき、入力バッファ11の出力はHレベルになる。外部端子41から入力される信号がLレベルのとき、入力バッファ11の出力はLレベルになる。入力バッファ12は入力バッファ11と同様の構成であり、入力端子12a,12bを有する。
制御回路13は入力バッファ11,12、マルチプレクサ14,15、スイッチ16と、スイッチ17と、を制御する。マルチプレクサ14,15は制御回路13からの制御信号に基づいて入力バッファ11,12の出力を選択する。
スイッチ16は診断回路30の出力を入力バッファ11の入力端子11aまたは入力バッファ12の入力端子12aに接続する。スイッチ17は外部端子41を入力バッファ11の入力端子11aまたは入力バッファ12の入力端子12aに接続する。スイッチ17は外部端子41を入力バッファ11の入力端子11aおよび入力バッファ12の入力端子12aの何れにも接続しないこともできる。IOバッファ10は外部端子41を介して外部回路(EXTC)50と接続されている。
診断回路30は、制御回路(CTL)31と、電圧生成回路としてのD/Aコンバータ(DAC)32aと、を含む。ここで、制御回路31は専用回路で構成してもよいし、マイクロコントローラ1aに内蔵されるCPUおよびメモリにより構成してもよい。制御回路31は、D/Aコンバータ32a、IOバッファ10の制御回路13を制御する。
なお、複数のIOバッファ、例えば、IOバッファ10,20を診断する場合は、診断回路30は、マルチプレクサ33、デマルチプレクサ34~36も有してもよい。複数のIOバッファを診断する場合は、制御回路31はマルチプレクサ33、デマルチプレクサ34~36を有する。制御回路31は、デマルチプレクサ35、36を介してIOバッファ10、20の制御回路を制御する。なお、IOバッファ20が劣化診断対象である場合は、IOバッファ20もIOバッファ10と同様の構成を有する。
次に、IOバッファ10の動作について説明する。例えば、入力バッファ11の劣化を診断する場合、診断回路30の制御回路31からデマルチプレクサ35、36を介してIOバッファ10の制御回路13へ入力される制御信号により、IOバッファ10は、下記のように制御される。
制御回路13は、スイッチ17により外部端子41と入力バッファ11の入力端子11aとの間の接続を切断する。制御回路13は、スイッチ16により入力バッファ11の入力端子11aと診断回路30のD/Aコンバータ32aの出力を接続する。制御回路13によって制御されるマルチプレクサ15により入力バッファ11の出力が選択される。選択された入力バッファ11の出力は、診断回路30のマルチプレクサ33を介して制御回路31へ伝達される。
また、制御回路13は、スイッチ17により外部端子41をオープン状態にしたり、または外部端子41を入力バッファ12の入力端子12aと接続したりする。制御回路13が外部端子41と入力バッファ12の入力端子12aとを接続する場合、外部端子41からの信号は入力バッファ12とマルチプレクサ14経由で、マイクロコントローラ1aの内部回路(不図示)に伝搬可能である。したがって、入力バッファ11の劣化を診断している間は、外部端子41から供給される信号は入力バッファ12を介して内部回路(不図示)に伝達されてもよい。
次に、診断回路30の動作について説明する。例えば、入力バッファ11のVIL特性の劣化を診断する場合、診断回路30の制御回路31は、上述のように、IOバッファ10の入力バッファ11を診断するために必要な制御信号を出力する。さらに、制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力をIOバッファ10内のスイッチ16経由で入力バッファ11へ伝搬させ、その時の入力バッファ11の出力をマルチプレクサ15経由で受信する。
制御回路31は、入力バッファ11がLレベルと認識したD/Aコンバータ32aの出力電圧(テスト電圧)と劣化していると判定するための閾値(劣化閾値)とを比較する。制御回路31は、テスト電圧が劣化閾値よりも低い場合、入力バッファ11は劣化していると判断する。この場合、例えば、制御回路31は、入力バッファ12を使用するように指示する制御信号をIOバッファ10の制御回路13に発行する。制御回路31は劣化閾値および判定結果等を格納するメモリを有する。メモリは制御回路31の外部にあってもよい。例えば、メモリは診断回路30内にあってもよいし、診断回路30の外であってマイクロコントローラ1a内にあってもよいし、マイクロコントローラ1aの外部にあってもよい。
次に、マイクロコントローラ1aにおける入力バッファに対する劣化診断の制御に関する動作について図6を用いて説明する。図6は図5に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す劣化診断の制御の処理は、例えばマイクロコントローラ1aの起動時に行われるが、他の予め定められたタイミングで行われてもよい。
(初期設定:ステップS100)
制御回路31の指示に基づいて、制御回路13は、スイッチ17により測定対象の入力バッファとしての入力バッファ11の入力端子11aと外部端子41との接続を切断する。そして、制御回路13は、スイッチ16により入力バッファ11の入力端子11aをD/Aコンバータ32aの出力と接続する。そして、制御回路31は、劣化閾値および他に使用可能な入力バッファ数を設定する。なお、使用可能な入力バッファ数は劣化診断結果により変化するので、制御回路31は、不揮発性メモリに格納し、起動時等に読み出して設定する。
そして、制御回路31は、入力バッファ11のVIH/VILどちらの測定をするかに応じてD/Aコンバータ32aの設定を変更する。制御回路31は、VIH測定の場合、D/Aコンバータ32aの出力をオフセット電圧に設定する。一方、制御回路31は、VIL測定の場合、D/Aコンバータ32aの出力をフルスケール電圧に設定する。
(VIH/VIL測定:ステップS101)
制御回路31は入力バッファ11の出力レベルを確認する。制御回路31は、VIH測定の場合は、入力バッファ11が、入力されたD/Aコンバータ32aの出力をHレベルとして認識せず、入力バッファ11の出力レベルがLレベルを示すときは、ステップS102に遷移する。一方、入力バッファ11が、入力されたD/Aコンバータ32aの出力をHレベルとして認識し、入力バッファ11の出力レベルがHレベルを示すときはステップS103に遷移する。また、制御回路31は、VIL測定の場合は、入力バッファ11が、入力されたD/Aコンバータ32aの出力をLレベルとして認識せず、入力バッファ11の出力レベルがHレベルを示すときは、ステップS102に遷移する。一方、入力バッファ11が、入力されたD/Aコンバータ32aの出力をLレベルとして認識して、入力バッファ11の出力レベルがLレベルを示すときはステップS103に遷移する。
(設定変更:ステップS102)
制御回路31は、VIH測定の場合は、D/Aコンバータ32aの出力電圧を大きくするように設定変更を行う。また、制御回路31は、VIL測定の場合は、D/Aコンバータ32aの出力電圧を小さくするように設定変更を行う。そして、制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力の変更が完了した後ステップS101に遷移する。
(劣化判定:ステップS103)
制御回路31は、VIH測定の場合は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値を超過している場合、ステップS104に遷移する。また、制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値を超過していない場合、入力バッファ11は劣化していないと判定し、劣化診断を終了する。制御回路31は、VIL測定の場合は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値未満であるかどうかを判定する。制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値未満である場合、ステップS104に遷移する。また、制御回路31は、D/Aコンバータ32aの出力電圧が劣化閾値以上の場合、入力バッファは劣化していないと判定し、劣化診断を終了する。
(使用可能な入力バッファ数の判定:ステップS104)
制御回路31は、劣化していない使用可能な入力バッファ数の有無を判定する。制御回路31は、劣化していない使用可能な入力バッファが存在する場合は、ステップS106に遷移する。また、制御回路31は、劣化していない使用可能な入力バッファが存在しない場合は、ステップS105に遷移する。
(入力バッファ切替:ステップS106)
制御回路31は、例えば、使用可能な入力バッファとしての入力バッファ12への切り替えを行う。また、制御回路31は、使用可能な入力バッファ数情報を1個減らし、劣化診断を終了する。
(エラー発行:ステップS105)
制御回路31は、エラー発行し、劣化診断を終了する。
第一実施例によれば、下記の一つまたは複数の効果を奏する。
(1)D/Aコンバータを用いてVIH/VILのレベルを測定する構成とすることにより、マイクロコントローラは、入力バッファのVIH/VILのレベルの劣化を、直接かつ精度よく自己診断することができる。
(2)IOバッファ内で、入力バッファを冗長化し、自己診断中に他の入力バッファを外部端子と接続できる構成とすることにより、自己診断時でも他の入力バッファを介して動作を継続することができる。
(3)診断回路を複数のIOバッファの自己診断に使用できる構成とすることにより、マイクロコントローラの面積増加を抑えることができる。
[第二実施例]
第二実施例におけるマイクロコントローラの構成およびIOバッファの動作について図7を用いて説明する。図7は第二実施例におけるマイクロコントローラの構成を示す図である。
第二実施例におけるマイクロコントローラ1bでは、第一実施例の構成に加えてIOバッファ内にリフレッシュ回路18を有する。以下、第一実施例と異なる点について説明し、第一実施例と同様な点については説明を省略する。
リフレッシュ回路18は、入力バッファ11,12の入力端子11a,12aに接続可能にされる。また、制御回路13は、診断回路30の制御回路31からのリフレッシュ回路18に関する制御信号に基づいてリフレッシュ回路18を制御する。制御回路13は、制御回路31からのリフレッシュ回路18の制御信号を単にリフレッシュ回路18に伝搬させるだけでもよい。
例えば、入力バッファ11の劣化診断の結果、入力バッファ11が劣化していると判定された場合、制御回路13は、スイッチ17により入力バッファ11と外部端子41との接続の切断を継続し、スイッチ16をオフする。制御回路13は、この状態でリフレッシュ回路18を有効化し、入力バッファ11の劣化を回復させる。リフレッシュ回路18は、例えば、プルアップ回路およびプルダウン回路を備え、入力バッファの入力端子に接続されるPMOSトランジスタのゲートをOFFする電圧、または、NMOSトランジスタのゲートをOFFする電圧を入力バッファ11に供給する。
次に、マイクロコントローラ1bにおける入力バッファ劣化診断の制御に関する動作について図8を用いて説明する。図8は図7に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
マイクロコントローラ1bにおける劣化診断は、ステップS200,S201,S205,S206以外は、遷移先を除いて第一実施例と同じであるため説明を省略する。
(初期設定I:ステップS200)
制御回路31は、スイッチ17により測定対象の入力バッファとしての入力バッファ11を外部端子41との接続を切断する。そして、制御回路31は、劣化閾値、他に使用可能な入力バッファ数、リフレッシュ回数およびリフレッシュ回数の上限値を設定する。なお、使用可能な入力バッファ数およびリフレッシュ回数は劣化診断結果により変化するので、制御回路31は、不揮発性メモリに格納し、起動時等に読み出して設定する。
(初期設定II:ステップS201)
制御回路31は、スイッチ16により入力バッファ11の入力端子11aをD/Aコンバータ32aの出力と接続する。制御回路31は、VIH/VILどちらの診断をするかに応じてD/Aコンバータ32aの設定を変更する。制御回路31は、VIH測定の場合、D/Aコンバータ32aの出力をオフセット電圧に設定する。一方、制御回路31は、VIL測定の場合、D/Aコンバータ32aの出力をフルスケール電圧に設定する。
(リフレッシュ回数の判定:ステップS205)
制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過している場合、ステップS104に遷移する。また、制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過していない場合、ステップS206に遷移する。
(リフレッシュ:ステップS206)
制御回路31の指示に基づいて制御回路13は、スイッチ16により入力バッファ11の入力端子11aとD/Aコンバータ32aの出力との接続を切断する。また、制御回路13は、リフレッシュ回路18を有効化し、入力バッファ11のリフレッシュを行う。また、制御回路31は、リフレッシュ回数の情報を1回増やす。制御回路31は、リフレッシュが完了した後、ステップS201に遷移する。
第二実施例では、第一実施例に加え、リフレッシュ回路18を用いることにより、入力バッファの劣化を回復させ再利用できる。
[第三実施例]
第三実施例におけるマイクロコントローラの構成および診断回路の動作について図9および図10を用いて説明する。図9は第三実施例におけるマイクロコントローラの構成を示す図である。図10は図9に示す電圧生成回路が生成する波形と入力バッファの出力との関係についてVIL測定を例として示す図である。
図9に示すように、第三実施例におけるマイクロコントローラ1cでは、診断回路30は、第二実施例におけるD/Aコンバータの代わりに、パルス生成回路(PGC)32bと積分回路(IC)32cとにより構成される電圧生成回路を有する。なお、第一実施例と同様に、リフレッシュ回路を備えなくてもよい。以下、第二実施例と異なる点について説明し、第二実施例と同様な点については説明を省略する。
パルス生成回路32bは、入力バッファ11,12と同じ電圧幅の任意のデューティ比のパルス(PLS)を生成する回路である。積分回路32cは、パルス生成回路32bが生成したパルス(PLS)をその電圧の波形の時間積分に等しい波形の電圧である積分波形(IWF)に変換し、IOバッファ10,20に出力する回路である。積分回路32cは、例えば、容量と抵抗の組合せで構成される。
診断回路30の動作について説明する。図10に示すように、パルス生成回路32bにより生成されるパルス(PLS)のLレベルの幅が大きくなるほど積分回路32cにより生成される積分波形(IWF)の凹みが大きくなり、電圧レベルが低くなる。積分波形(IWF)が入力バッファ11の入力端子11aに供給される。パルス(PLS)のLレベルの幅が小さい場合は、入力バッファ11は積分波形(IWF)の電圧レベルをHレベルと認識し、入力バッファ11の出力(IBO)はHレベルを示す。パルス(PLS)のLレベルの幅が大きくなると、入力バッファ11は積分波形(IWF)の電圧レベルをLレベルと認識したときに、入力バッファ11の出力(IBO)はLレベルになる。制御回路(CTL)31は、入力バッファの出力(IBO)のHレベルおよびLレベルに基づいて、入力バッファの入力電圧がHレベル入力(HIN)かLレベル入力(LIN)かを判定する。
マイクロコントローラ1cにおける入力バッファ劣化診断の制御に関する動作について図11を用いて説明する。図11は図9に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
マイクロコントローラ1cにおける入力バッファ劣化診断は、ステップS301,S303以外は第二実施例と同じであるため説明を省略する。
(初期設定II:ステップS301)
制御回路31は、スイッチ16により入力バッファ11の入力端子11aを積分回路32cの出力と接続する。制御回路31は、VIH/VILどちらの診断をするかに応じてパルス生成回路32bの設定を変更する。制御回路31は、VIH測定の場合、パルス生成回路32bの出力デューティ比を最小に設定する。一方、制御回路31は、VIL測定の場合、パルス生成回路32bの出力デューティ比を最大に設定する。
(設定変更:ステップS303)
制御回路31は、VIH測定の場合は、出力デューティ比を大きくするようにパルス生成回路32bの設定変更を行う。また、制御回路31は、VIL測定の場合は、出力デューティ比が小さくなるようにパルス生成回路32bの設定変更を行う。制御回路31は、このパルス生成回路32bの出力デューティ比の変更が完了した後ステップS101に遷移する。
第三実施例では、第二実施例のD/Aコンバータに代えて、電圧生成回路としてパルス生成回路と積分回路を用いることにより、回路面積を低減することができる。
第二実施形態の実施例である第四実施例および第五実施例について以下説明する。
[第四実施例]
第四実施例におけるマイクロコントローラの構成および診断回路の動作について図12を用いて説明する。図12は第四実施例におけるマイクロコントローラの構成を示す図である。
第四実施例におけるマイクロコントローラ1dでは、第一実施例のスイッチ17とスイッチ16とD/Aコンバータ32aに代えて、モニタ回路(MNC)39を有する。また、マルチプレクサ14,33、デマルチプレクサ34~36を備えていない。以下、第一実施例と異なる点について説明し、第一実施例と同様な点については説明を省略する。
IOバッファ10は、多重化された入力バッファ11,12と制御回路13とを含む。診断回路30は制御回路(CTL)31とモニタ回路39とを含む。
モニタ回路39は、第二実施形態と同様に、入力バッファの出力デューティ比をモニタする。モニタ回路39は、IOバッファ10の入力バッファの他に、IOバッファ20の入力バッファもモニタする。
制御回路31は、第二実施形態と同様に、累積的な入力イネーブル時間および出力デューティ比に基づいて入力バッファ11における入力信号のHレベルの時間またはLレベルに時間を算出する。制御回路31は、入力信号のHレベルの時間またはLレベルに時間が、あらかじめ設定された閾値(劣化閾値)を超えた場合、診断対象の入力バッファ11が劣化したと判断する。制御回路31は、使用可能な入力バッファ12を使用する制御信号をIOバッファ10の制御回路13に発行する。
次に、マイクロコントローラ1dにおける入力バッファ劣化診断の制御に関する動作について図13を用いて説明する。図13は図12に示すマイクロコントローラの動作の一例を示すフローチャートである。
マイクロコントローラ1dにおける入力バッファ劣化診断は、ステップS400~S403以外は第一実施例と同じであるため説明を省略する。
(初期設定:ステップS400)
制御回路31は、劣化閾値、前回までの入力イネーブル時間、入力バッファの出力デューティ比および他に使用可能な入力バッファ数を設定する。なお、入力イネーブル時間、入力バッファの出力デューティ比および使用可能な入力バッファ数は劣化診断結果により変化するので、制御回路31は、不揮発性メモリに格納し、起動時等に読み出して設定する。
(入力バッファ有効の判定:ステップS401)
制御回路31は、入力イネーブル信号が活性化され入力バッファ11が有効になっているかどうかを判断する。制御回路31は、入力バッファ11が有効の場合は、ステップS402に遷移する。また、制御回路31は、入力バッファ11が無効の場合は、ステップS401を繰り返す。
(動作履歴更新:ステップS402)
モニタ回路39は、入力バッファ11の出力デューディ比をモニタし、制御回路31に出力する。制御回路31は累積の入力イネーブル時間と出力デューティ比を更新する。
(劣化判定:ステップS403)
制御回路31はステップS402において更新された入力イネーブル時間と入力バッファの出力デューティ比に基づいて入力バッファ11の入力端子に供給されるHレベルおよびLレベルの時間が劣化閾値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、劣化閾値を超過している場合は、ステップS104に遷移する。また、制御回路31は、劣化閾値を超過していない場合は、ステップS401に遷移する。
第四実施例では、第一実施例から第三実施例の自己診断結果による劣化判定ではなく、入力バッファの動作状態の累積情報により劣化判定を行うことにより、自己診断に関係する回路が不要となり回路面積の低減が実現できる。
[第五実施例]
第五実施例におけるマイクロコントローラの構成、IOバッファおよび診断回路の動作について図14を用いて説明する。図14は第五実施例におけるマイクロコントローラの構成を示す図である。
第五実施例におけるマイクロコントローラ1eでは、第四実施例の構成に加えて、第二実施例と同様にIOバッファ内にスイッチ17およびリフレッシュ回路18を有する。以下、第四実施例異なる点について説明し、第四実施例と同様な点については説明を省略する。
IOバッファ10は、冗長化された入力バッファ11,12と制御回路13とマルチプレクサ15とリフレッシュ回路18とスイッチ17とを含む。例えば、入力バッファ11をリフレッシュする場合は、制御回路13は、スイッチ17により外部端子41と入力バッファ11の入力端子11aとの接続を切断する。
制御回路31は、累積的な入力イネーブル時間および出力デューティ比に基づいて入力バッファ11における入力信号のHレベルの時間またはLレベルに時間を算出する。制御回路31は、入力信号のHレベルの時間またはLレベルに時間が、あらかじめ設定された閾値(リフレッシュ閾値)を超えた場合、リフレッシュ回路18の動作方法をIOバッファ10の制御回路13に発行する。例えば、デューティ比が大きい側、すなわち、入力信号のHレベルの時間の閾値を超えた場合は、制御回路31は、制御回路13を介してリフレッシュ回路18から入力バッファ11の入力端子11aにLレベルを入力する。デューティ比が小さい側、すなわち、入力信号のLレベルの時間の閾値を超えた場合は、制御回路31は、制御回路13を介してリフレッシュ回路18から入力バッファ11の入力端子11aにHレベルを入力する。
また、あらかじめ設定された劣化閾値を超えた場合は、制御回路31は、入力バッファ11が劣化し、またリフレッシュ不可能と判断し、入力バッファ12を使用する制御信号をIOバッファ10の制御回路13に発行する。
次に、マイクロコントローラ1eにおける入力バッファ劣化診断の制御に関する動作について説明する。図15は図14に示すマイクロコントローラ動作の一例を示すフローチャートである。
マイクロコントローラ1eにおける入力バッファ劣化診断は、ステップS500,S503,S504,S505,S506以外は、遷移先を除いて第四実施例と同じであるため省略する。
(初期設定:ステップS500)
制御回路31は、リフレッシュ閾値と劣化閾値、前回までの入力イネーブル時間、デューティ比、他に使用可能な入力バッファ数、リフレッシュ回数およびリフレッシュ回数上限値を設定する。なお、入力イネーブル時間、入力バッファの出力デューティ比、リフレッシュ回数および使用可能な入力バッファ数は劣化診断結果により変化するので、制御回路31は、不揮発性メモリに格納し、起動時等に読み出して設定する。
(劣化判定:ステップS503)
制御回路31は、ステップS402において更新された入力イネーブル時間とデューティ比に基づいて入力バッファ11の入力端子に供給されるHレベルおよびLレベルの時間がリフレッシュ閾値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、リフレッシュ閾値を超過している場合は、ステップS205に遷移する。また、制御回路31は、リフレッシュ閾値を超過していない場合は、ステップS401に遷移する。
(リフレッシュ回数の判定:ステップS504)
制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過している場合、ステップS506に遷移する。また、制御回路31は、リフレッシュ回数がリフレッシュの上限値を超過していない場合、ステップS505に遷移する。
(リフレッシュ:ステップS505)
制御回路31は、リフレッシュ対象の入力バッファとしての入力バッファ11の入力端子11aと外部端子41との接続をスイッチ17により切断する。また、リフレッシュ回路18を有効化し入力バッファ11のリフレッシュを行う。また、制御回路31は、リフレッシュ回情報を1回増やす。制御回路31は、リフレッシュが完了した後、ステップS401に遷移する。
(劣化判定:ステップS506)
制御回路31はステップS402において更新された入力イネーブル時間と入力バッファの出力デューティ比に基づいて入力バッファ11の入力端子に供給されるHレベルおよびLレベルの時間が劣化閾値を超過しているかどうかを判定する。制御回路31は、劣化閾値を超過している場合は、ステップS104に遷移する。また、制御回路31は、劣化閾値を超過していない場合は、ステップS401に遷移する。
第五実施例では、第四実施例に加え、リフレッシュ回路18を用いることにより、入力バッファの劣化を回復させ再利用することが出来る。
以上、本開示者らによってなされた開示を実施形態および実施例に基づき具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、実施形態および実施例では、入力バッファを入力レベルに対して非反転レベルを出力するAND回路等を用いて説明したが、入力レベルに対して反転レベルを出力するNAND回路またはNOR回路等により構成してもよい。
また、第一実施例および第二実施例では、D/Aコンバータを設ける例を説明したが、D/AコンバータをIOバッファに有する出力バッファやプルアップ回路、プルダウン回路を組み合わせて置き換えてもよい。
第二実施例、第三実施例および第五実施例では、リフレッシュ回路を設ける例を説明したが、リフレッシュ回路をIOバッファに有する出力バッファやプルアップ回路、プルダウン回路に置き換えてもよい。
なお、D/Aコンバータ32aは、マイクロコントローラ1aまたは外に有するA/Dコンバータを用いて出力電圧の診断を行ってもよい。
また、実施形態および実施例では、VIHの劣化閾値超過およびVILの劣化閾値未満の劣化判定閾値の例を用いて説明したが、VIHの下限閾値やVILの上限閾値やVIH-VILのシュミットレベルの閾値を用いて診断を行ってもよい。
1・・・半導体装置
11・・・入力バッファ
11a・・・入力端子
31・・・制御回路
32・・・電圧生成回路
41・・・外部端子

Claims (11)

  1. 外部端子と、
    前記外部端子に接続される入力端子を有する入力バッファと、
    前記入力端子に供給するテスト電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記入力端子に供給されるテスト電圧と前記テスト電圧に対応する前記入力バッファの出力レベルに基づいて前記入力バッファが劣化しているかどうかを診断するよう構成される制御回路と、
    を含む半導体装置。
  2. 請求項1の半導体装置において、
    さらに、前記入力バッファの前記入力端子にハイレベルまたはローレベルのリフレッシュ電圧を供給するリフレッシュ回路を含み、
    前記制御回路は、前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記リフレッシュ回路により前記入力端子に前記リフレッシュ電圧を供給するよう構成される半導体装置。
  3. 請求項1の半導体装置において、
    さらに、前記外部端子に接続される入力端子を有する第二入力バッファを含み、
    前記制御回路は、前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記入力バッファの前記入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記外部端子を前記第二入力バッファの前記入力端子に接続するよう構成される半導体装置。
  4. 請求項1の半導体装置において、
    前記電圧生成回路はD/Aコンバータである半導体装置。
  5. 請求項1の半導体装置において、
    前記電圧生成回路はパルス生成回路と積分回路である半導体装置。
  6. 外部端子と、
    前記外部端子に接続される第一入力端子とイネーブル信号が入力される第二入力端子とを有する入力バッファと、
    前記入力バッファの出力デューティ比をモニタするモニタ回路と、
    前記イネーブル信号が活性化されている時間と前記出力デューティ比に基づいて、第一入力端子に供給される信号の累積のHレベル期間またはLレベル期間を算出することにより前記入力バッファが劣化しているかどうかを診断するよう構成される制御回路と、
    を含む半導体装置。
  7. 請求項6の半導体装置において、
    さらに、前記入力バッファの前記第一入力端子にハイレベルまたはローレベルのリフレッシュ電圧を供給するリフレッシュ回路を含み、
    前記制御回路は、前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記第一入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記リフレッシュ回路により前記第一入力端子に前記リフレッシュ電圧を供給するよう構成される半導体装置。
  8. 請求項7の半導体装置において、
    さらに、前記外部端子に接続される入力端子を有する第二入力バッファを含み、
    前記制御回路は、前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記入力バッファの前記第一入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記外部端子を前記第二入力バッファの前記入力端子に接続するよう構成される半導体装置。
  9. 外部端子に接続される第一入力端子とイネーブル信号が入力される第二入力端子とを有する入力バッファの出力デューティ比をモニタし、
    前記イネーブル信号が活性化されている時間と前記出力デューティ比に基づいて、第一入力端子に供給される信号の累積のHレベル期間またはLレベル期間を算出することにより前記入力バッファが劣化しているかどうかを診断する半導体装置の診断方法。
  10. 請求項9の半導体装置の診断方法において、
    前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記入力バッファの前記第一入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記入力バッファの前記第一入力端子にハイレベルまたはローレベルのリフレッシュ電圧を供給する半導体装置の診断方法。
  11. 請求項10の半導体装置の診断方法において、
    前記入力バッファが劣化していると診断する場合、前記入力バッファの前記第一入力端子を前記外部端子から切り離すと共に、前記外部端子を第二入力バッファの入力端子に接続する半導体装置の診断方法。
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