JP2022161335A - 基板搬送装置および基板搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スループットの向上に有利な搬送技術を提供する。【解決手段】基板搬送装置は、基板を搬送経路に沿って載置台に搬送し載置する搬送機構と、前記搬送機構によって前記搬送経路に沿って前記基板が搬送されている間に前記基板のエッジを検出するための検出器と、前記載置台を位置決めする位置決め機構と、前記検出器から出力される情報に基づいて前記搬送機構によって搬送されている前記基板の予測停止位置を求め、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に、前記予測停止位置に対して前記載置台を位置決めする動作を前記位置決め機構に開始させるコントローラと、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、基板搬送装置および基板搬送方法に関する。
回路パターン等のパターンを基板に転写する露光装置を有するシステムでは、基板チャックの所定位置に基板を搬送するために、基板を基板チャックに搬送する前に基板のアライメントが行われうる。基板は、ノッチまたはオリエンテーションフラット等の切り欠き部を方位基準として有し、基板のアライメントは、切り欠き部を検出することによって基板の位置および方位を目標位置および目標方位に一致させる動作を含みうる。基板のアライメントは、切り欠き部を検出する装置においてなされてもよいし、該装置による検出結果に基づいて基板を搬送する際になされてもよい。
基板の位置および方位を検出する方法としては、基板を回転させながら基板のエッジを検出し、そのエッジを示す波形から基板の位置(中心位置)および方位を求める方法が知られている。この方法の実施には、基板のエッジを検出する検出器と、基板を保持する載置台と、載置台を回転させる機構とを有する装置が使用されうる。このような装置では、載置台の回転中心に対する基板の中心のずれ量が大きいほど検出器が有するディストーション成分等に起因する計測誤差が大きくなりうる。したがって、載置台には、小さいずれ量で基板が載置されるべきである。
特許文献1には、ウエハを搬送手段によって搬送しているときにウエハの中心位置と基準位置とのずれ量を算出し、そのずれ量を修正するように搬送手段によって載置台の中心位置にウエハを配置することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された装置では、例えば、ずれ量を修正するように搬送手段がウエハを搬送するための距離が設計上の搬送距離(ずれ量が0の場合の搬送距離)より大きい場合には、その分だけ搬送時間が長くなり、スループットが低下しうる。
本発明は、スループットの向上に有利な搬送技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、基板搬送装置に係り、前記基板搬送装置は、基板を搬送経路に沿って載置台に搬送し載置する搬送機構と、前記搬送機構によって前記搬送経路に沿って前記基板が搬送されている間に前記基板のエッジを検出するための検出器と、前記載置台を位置決めする位置決め機構と、前記検出器から出力される情報に基づいて前記搬送機構によって搬送されている前記基板の予測停止位置を求め、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に、前記予測停止位置に対して前記載置台を位置決めする動作を前記位置決め機構に開始させるコントローラと、を備える。
本発明によれば、スループットの向上に有利な搬送技術が提供される。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。この明細書および図面では、便宜的にXYZ座標系に従って相対的な方向を説明する。
図1には、第1実施形態の基板搬送装置1の構成が模式的に示されている。基板搬送装置1は、スカラロボット150(搬送機構)と、検出器DTと、位置決め機構100と、コントローラCNTとを備えうる。スカラロボット150は、ハンド155を有し、ハンド155で基板Sを保持し、該基板Sを搬送経路に沿って位置決め機構100の載置台120に搬送し載置する搬送機構あるいは搬送ロボットである。検出器DTは、スカラロボット150によって搬送経路に沿って基板Sが搬送されている間に該基板のエッジを検出するために使用される。検出器DTは、複数のセンサ111、112、113を含むことができ、複数のセンサ111、112、113を使って基板Sのエッジを検出しうる。複数のセンサ111、112、113は、例えば、ラインセンサまたはエリアセンサでありうる。センサ111、112は、分解能を有する方向(ラインセンサの場合は、その長手方向)が互いに直交するように配置されうる。
位置決め機構100は、載置台120と、載置台120を駆動する駆動機構122とを含みうる。駆動機構122は、例えば、載置台120をZ軸に平行な軸の周りで回転駆動する機構、および、載置台120をXY平面内の少なくとも1つの方向に並進駆動する機構を含みうる。駆動機構122は、載置台120をZ軸に平行な方向に駆動する機構、即ち昇降機構を更に含んでもよい。検出器DTおよび位置決め機構100は、アライメント装置を構成しうる。ここで、基板Sが載置される載置台120の載置面に沿う方向であって互いに直交する2方向をX軸及びY軸の方向とし、X軸及びY軸に平行なXY平面と直交する方向をZ軸の方向とする。
基板Sが載置台120に載置された後、位置決め機構100は、載置台120を回転させることによって基板Sを回転させ、検出器DTは、基板Sが回転しているときの基板Sのエッジを検出しうる。コントローラCNTは、載置台120に対する基板Sの配置誤差を検出する検出処理を実行しうる。検出処理は、例えば、基板Sが回転しているときの検出器DTによる基板Sのエッジの検出結果に基づいて載置台120に載置された基板Sの配置誤差を検出する処理である。コントローラCNTは、検出処理において検出された配置誤差に基づいて、載置台120に載置された基板Sの位置が基準位置に一致するように位置決め機構100を制御しうる。基板Sの配置誤差の検出は、基板Sの切り欠き部を使った基板Sの方位の検出を含んでよい。この場合、コントローラCNTは、載置台120に載置された基板Sの位置および方位が基準位置および基準方位にそれぞれ一致するように位置決め機構100を制御しうる。
あるいは、コントローラCNTは、載置台120に載置された基板Sを搬送する搬送機構を検出処理で検出された配置誤差に基づいて制御することによって基板Sのアライメントを実行してもよい。該搬送機構は、スカラロボット150であってもよいし、他の搬送機構(不図示)であってもよい。
コントローラCNTは、検出器DTから出力される情報に基づいてスカラロボット150によって搬送されている基板の予測停止位置を求めるように構成されうる。また、コントローラCNTは、スカラロボット150によって基板が搬送されている間に、その予測停止位置に対して載置台120を位置決めする動作を位置決め機構100に開始させるように構成されうる。
図2(a)、(b)には、既知の直径を有する基板Sがスカラロボット150によって位置決め機構100の載置台120に搬送され載置される動作が例示されている。図2(a)には、載置台120に対する基板Sの搬送が完了する直前、かつセンサ111、112の検出可能領域に基板Sが入ってきた状態が示されている。図2(b)には、載置台120に基板Sが載置された状態が示されている。
図3(a)には、第1モードおける載置台120の駆動のタイミングが示されている。図3(a)には、検出器DTによる検出結果として、センサ112を使った基板Sのエッジの位置の検出結果も示されている。ここで、「中心側」は、載置台120の原点位置に近い側、「外側」は、載置台120の原点位置から遠い側を意味する。図2(a)の状態および図2(b)の状態を含む期間においてセンサ112を使って検出される基板Sのエッジの位置は、曲線201のように変化する。
第1モードでは、コントローラCNTは、基板Sが載置台120の上に搬送されるようにスカラロボット150を制御し、次いで、検出器DTによって基板Sの位置を検出し、その検出結果に基づいて載置台120を基板Sに位置決めする。次いで、コントローラCNTは、載置台120上に基板Sが載置されるようにスカラロボット150を制御する。
図3(b)には、第2モードにおける載置台120の駆動のタイミングが例示されている。図3(b)には、検出器DTによる検出結果として、センサ112を使った基板Sのエッジの位置の検出結果も示されている。ここで、「中心側」は、載置台120の原点位置に近い側、「外側」は、載置台120の原点位置から遠い側を意味する。図2(a)の状態および図2(b)の状態を含む期間においてセンサ112を使って検出される基板Sのエッジの位置は、曲線201のように変化する。
コントローラCNTは、スカラロボット150から提供される情報と、検出区間231において検出器DTから出力される情報(基板Sのエッジの位置を示す情報)とに基づいて予測停止位置を求めるように構成されうる。予測停止位置は、スカラロボット150による基板Sの搬送を停止させたタイミング(図中の「搬送停止」のタイミング)における基板Sの位置である。また、コントローラCNTは、スカラロボット150によって基板Sが搬送されている間に、予測停止位置に対して載置台120を位置決めする動作を位置決め機構100に開始させるように構成されうる。図3(b)の例では、検出区間231の終了の直後、より詳しくは、予測停止位置を求めた直後に、予測停止位置に対して載置台120を位置決めする動作が開始される。このような構成は、スループットの向上に有利である。ここで、コントローラCNTは、スカラロボット150によって基板Sが搬送されている間に予測停止位置に対する載置台120の位置決めが終了するように位置決め機構100を制御することが望ましく、これはスループットの更なる向上に有利である。
コントローラCNTは、1つの例では、スカラロボット150から提供される情報と、検出区間231において検出器DTから出力される情報(基板Sのエッジの位置を示す情報)とに基づいて予測停止位置を求めることができる。この例では、コントローラCNTは、ハンド155の位置(ハンド155を代表する位置)と検出区間231において検出器DTから出力される情報とに基づいてハンド155の位置と基板Sの位置(基板Sの代表位置)との相対位置を求めることができる。そして、コントローラCNTは、載置台120上でハンド155が停止する位置と該相対位置とに基づいて予測停止位置を求めることができる。スカラロボット150からコントローラCNTに提供される情報は、例えば、ハンド155の位置をリアルタイムに示す情報であってよい。あるいは、スカラロボット150からコントローラCNTに提供される情報は、ハンド155の駆動プロファイル(例えば、ハンド155の位置を示す時系列データ)であってもよいし、他の情報であってもよい。
他の例において、コントローラCNTは、予測停止位置を決定するための予測モデルを有し、該予測モデルを使って予測停止位置を予測あるいは決定しうる。予測モデルに対する入力は、例えば、スカラロボット150による基板Sの搬送の開始から検出区間231の開始までの時間、および、検出区間231における基板Sのエッジの位置を含みうる。スカラロボット150は、予め定められた駆動プロファイルに従ってハンド155(基板S)を搬送する。したがって、スカラロボット150による基板Sの搬送の開始から検出区間231の開始までの時間は、検出区間231に基板Sが入ったタイミングにおけるハンド155の位置を提供しうる。予測モデルに対する入力は、更に、検出区間231における基板Sのエッジの位置の変化量から得られる基板Sの速度を含んでもよい。この速度は、例えば、スカラロボット150による基板Sの搬送の開始から検出区間231の開始までの時間と検出区間231における基板Sのエッジの位置とに基づいて推定される予測停止位置を補正し、予測精度を向上するために使われうる。予測モデルからの出力は、予測停止位置である。
図4を参照しながら予測停止位置に対する載置台120の位置決めについて説明する。図4には、基板Sがスカラロボット150によって予測停止位置に配置(搬送)された状態における基板Sとセンサ111、112との位置関係が例示されている。センサ111、112は、その長手方向(分解能を有する方向)がX方向に対してθ1、θ2の角度をもって配置されている。センサ111で検出される基板Sのエッジの位置は符号171で示され、基準位置R1に対するエッジのずれはΔL1である。センサ112で検出される基板Sのエッジの位置は符号172で示され、基準位置R2に対するエッジのずれはΔL2である。基準位置R1、R2は、位置決め機構100の原点Oに基板Sの中心が一致するように基板Sが配置されたときの基板Sのエッジの位置と一致する。基板Sの中心の位置をO’とすると、予測停止位置に対する載置台120の代表位置(原点O)のずれ量を表すベクトルは、ΔL1とΔL2のベクトルの和で与えられる。予測停止位置に対する載置台120の代表位置(原点O)のずれ量のX成分ΔX、Y成分ΔYは、それぞれ式(1)、(2)で与えられる。ΔXおよびΔYは、載置台120(の代表位置)が予測停止位置に一致するように載置台120を駆動するための駆動量である。
ΔX=ΔL1cosθ1+ΔL2cosθ2 ・・・(1)
ΔY=ΔL1sinθ1+ΔL2sinθ2 ・・・(2)
第2モードでは、コントローラCNTは、検出区間231の後、かつ、好ましくは、スカラロボット150による基板Sの搬送の終了前に、載置台120(の代表位置)が予測停止位置に一致するように、位置決め機構100に載置台120を位置決めさせる。
ΔY=ΔL1sinθ1+ΔL2sinθ2 ・・・(2)
第2モードでは、コントローラCNTは、検出区間231の後、かつ、好ましくは、スカラロボット150による基板Sの搬送の終了前に、載置台120(の代表位置)が予測停止位置に一致するように、位置決め機構100に載置台120を位置決めさせる。
ここでは、検知器DTのセンサ111、112を使って載置台120の駆動量を求める例を説明したが、駆動量を求めるためのセンサは、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
センサ111、112の視野に基板Sの切り欠き部(ノッチまたはオリエンテーションフラット)が入ることがある。図5には、検出区間231の終了後にセンサ112の視野に基板Sの切り欠き部が入った場合の動作が示されている。この場合、センサ112を使って検出される基板Sのエッジの位置は、曲線202のように変化する。しかし、検出区間231では、センサ112の視野に基板Sの切り欠き部が入っていないので、検出区間231における検出結果に基づいて求められた予測停止位置は、基板Sの実際の位置の変化を示す曲線211に従う位置となり、切り欠き部の影響を受けない。したがって、切り欠き部の影響を受けることなく、予測停止位置に載置台120を位置決めすることができる。このような形態は、検出区間231に基板Sの切り欠き部が検出器DT(センサ111、112)の視野に入らないように、スカラロボット150によって搬送されるべき基板Sが準備されている場合に有利である。
図6には、検出器DTから出力される情報のうち基板Sの切り欠き部の情報を除く情報に基づいて予測停止位置を求める方法が例示されている。図6に示される例では、検出区間231は、複数の検出区間(第1検出区間232、第2検出区間233、第3検出区間234)を含む。したがって、検出器DTは、スカラロボット150によって搬送経路に沿って基板Sが搬送されている間に複数回にわたって基板Sのエッジを検出する。コントローラCNTは、複数回にわたる基板Sのエッジの検出によって検出器DTから複数回にわたって出力される情報に基づいて基板Sが停止する位置を複数回にわたって求める。そして、コントローラCNTは、複数回にわたって求めた位置に基づいて予測停止位置を決定し、該予測停止位置に載置台120が位置決めされるように位置合わせ機構100を制御する。
図6の例では、まず第1検出区間232においてセンサ112の視野に基板Sの切り欠き部が入り、この時点でセンサ112から出力される情報に基づいて求められる基板Sのエッジの位置の変化は、曲線212のようになる。その後の第2検出区間233、第3検出区間234では、センサ112の視野から基板Sの切り欠き部が外れて、センサ112から出力される情報に基づいて求められる基板Sのエッジの位置は、基板Sの実際の位置示す曲線203に従う位置となる。よって、第2検出区間233、第3検出区間234における検出結果に基づいて求められた予測停止位置は、基板Sの実際の位置の変化を示す曲線211に従う位置となる。
以上のように、コントローラCNTは、検出器DTによる複数回にわたる基板Sのエッジの検出によって検出器DTから複数回にわたって出力される情報に基づいて基板Sが停止する位置を複数回にわたって求めることができる。そして、コントローラCNTは、複数回にわたって求めた位置に基づいて予測停止位置を決定することができる。コントローラCNTは、複数回にわたって求めた位置のうち、ばらつきが基準値に収まっている位置によって予測停止位置を決定するように構成されてよく、その予測停止位置に対して載置台120が位置決めされるように位置決め機構100を制御しうる。検出区間の個数は、例えば3以上である。
複数回にわたって求めた位置に基づく予測停止位置の決定は、以下に例示されるように、各検出区間における検出結果に応じて変更され、または維持されてもよい。ここで、説明の便宜のために、第1検出区間232、第2検出区間233、第3検出区間234の計測結果に基づいてそれぞれ決定される基板Sが停止する位置を第1位置、第2位置、第3位置とする。図6の例において、第2位置は、第1位置と異なるので、停止予測位置は、第2検出区間234の終了後に、第1位置から第2位置に変更されうる。また、第3位置は、第2位置と一致するので、停止予測位置は、第3検出区間234の終了後においても第2位置に維持されうる。
他の例において、第2位置が第1位置と異なり、第3位置が第1位置と一致する場合には、停止予測位置は、第2検出区間234の終了後に第1位置から第2位置に変更され、第2検出区間234の終了後に、第2位置から第3位置(第1位置)に変更されうる。
更に他の例において、第2位置が第1位置と一致し、第3位置が第1位置および第2位置と異なる場合には、停止予測位置は、第2検出区間234の終了後においても第1位置に維持され、第3検出区間234の終了後においても第1位置に維持されうる。
第1検出区間232、第2検出区間233、第3検出区間234のうち互いに隣り合う検出区間の間には、インターバル241、242が設けられてもよい。第1検出区間232、第2検出区間233、第3検出区間234およびインターバル241、242は、切り欠き部によって生じる変化を検出可能に設定される。
基板搬送装置1は、例えば、露光装置およびインプリント装置に代表されるリソグラフィー装置あるいはパターン転写装置の一部を構成してもよい。
図7には、第2モードにおける基板搬送装置1の動作が例示されている。図7に示される動作は、コントローラCNTによって制御されうる。工程S301では、コントローラCNTは、スカラロボット150に基板Sの搬送を開始させる。スカラロボット150は、例えば、不図示のカセットまたは基板供給部から基板Sを受け取ってその搬送を開始しうる。工程S302では、検出器DTは、スカラロボット150によって搬送されている基板Sの位置を検出する。工程S303は、コントローラCNTは、スカラロボット150によって搬送されている間に、検出器DTから出力される情報に基づいて、スカラロボット150によって搬送されている基板Sが停止する予測停止位置を求める。工程S304では、コントローラCNTは、工程S303で求めた予測停止位置に載置台120を位置決めする動作を位置決め機構100に開始させる。工程S305では、コントローラCNTは、基板Sが載置台120に載置されるようにスカラロボット150を制御する。工程S306では、コントローラCNTは、検出器DTおよび位置決め機構100によって構成されるアライメント装置に、基板Sのアライメントを実行させる。基板Sのアライメントは、駆動機構122によって載置台120を回転させることによって基板Sを回転させながら検出器DTによって基板Sのエッジを検出し、その検出結果に基づいて基板Sの配置誤差を検出する検出処理を含みうる。また、基板Sのアライメントは、検出処理で検出された配置誤差に基づいて、載置台120に載置された基板Sの位置が基準位置に一致するように載置台120(基板S)を駆動する処理を含みうる。
工程S306では、コントローラCNTは、検出処理で検出された配置誤差を取得する。工程S307では、コントローラCNTは、配置誤差がトレランス内であるかどうかを判断し、該配置誤差が該トレランス内であれば、図7に示される動作を終了し、該配置誤差が該トレランス外であれば、工程S309に進む。工程S309では、コントローラCNTは、配置誤差がトレランス外であった連続回数が規定回数未満であるかどうかを判断し、該連続回数が該規定回数未満であれば、図7に示される動作を終了し、該連続回数が該規定回数以上であれば、工程S310に進む。該連続回数が該規定回数未満であるかどうかを判断することに代えて、該連続回数が該規定頻度未満であるかどうかを判断してもよい。工程S309における判断は、配置誤差が基板Sに対する異物の付着、あるいは、基板Sのエッジの欠損等のような個々の基板の異常に起因する可能性を考慮したものである。
工程S310では、コントローラCNTは、予測停止位置を決定するための予測モデルを配置誤差に基づいて修正する。工程S311では、コントローラCNTは、工程S310における予測モデルの修正量が許容可能量以下であるかどうかを判断し、該修正量が該許容可能量以下であれば、図7に示される動作を終了する。一方、該修正量が該許容可能量を超えていれば、工程S312において、コントローラCNTは、異常の発生を報知する。上記の動作に代えて、コントローラCNTは、工程S310において予測モデルを修正した時点で報知を行ってもよい。
図8および図9を参照しながら第2実施形態を説明する。第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態では、図8(a)において矢印で示される方向に基板Sが搬送される。この場合、基板Sの搬送が停止される位置では、図8(b)に示されるように、センサ112と基板Sとの間にスカラロボット150のアームあるいはハンド155が配置され、センサ112によって基板Sのエッジを検出できない。
第2実施形態では、基板搬送装置1は、センサ111による検出区間とセンサ112による検出区間とが互いに異なる。図9(a)には、センサ112による検出区間247が例示され、図9(b)には、センサ111による検出区間248が例示されている。図9(a)、(b)において、横軸は同一の時間を示している。スカラロボット150による基板Sの搬送が開始されると、まず、図9(a)に例示されるように、コントローラCNTは、センサ112を使って、基板Sのエッジを示す波形245を得ることができる。検出区間247において、コントローラCNTは、予め設定されている基準波形249と検出された波形245とを比較し、基板Sの位置、あるいは、ハンド155と基板Sとの相対位置を検出することができる。次いで、図9(b)に例示されるように、コントローラCNTは、センサ111を使って、基板Sのエッジを示す波形246を得ることができる。検出区間248において、コントローラCNTは、予め設定されている基準波形250と検出された波形246とを比較し、基板Sの位置、あるいは、ハンド155と基板Sとの相対位置を検出することができる。この例では、コントローラCNTは、基板Sの搬送方向と直交する方向に関して、基板Sの位置を検出する。コントローラCNTは、センサ113の出力を利用することによって、基板SのXY方向の位置を検出してもよい。
コントローラCNTは、検出器DTから出力される情報のうち基板Sの切り欠き部の情報を除く情報に基づいて基板Sの位置を検出し、その位置に基づいて予測停止位置を求めることができる。これにより、コントローラCNTは、切り欠き部の影響を受けることなく、基板Sの位置、そして予測停止位置を求めることができる。
なお、第1実施形態において、センサ111による検出区間とセンサ112による検出区間とを異ならせてもよい。また、センサ111、112、113を用いて予測停止位置を決定してもよく、この場合において、センサ111、112、113による検出区間を互いに異なる検出区間としてもよい。
図10および図11を参照しながら第3実施形態を説明する。第3実施形態として言及しない事項は、第1又は第2実施形態に従いうる。第3実施形態では、検出部DTのセンサ161は、基板Sの全周にわたるエッジのうちの少なくとも一部分の形状を検出可能に配置されている。センサ161は、例えば、ラインセンサまたはエリアセンサである。センサ161がラインセンサである場合、基板Sの搬送中の一部の区間において継続して基板Sのエッジがラインセンサによって検出されるようにラインセンサの方向と基板Sの搬送方向とが決定されうる。これにより、コントローラCNTは、ラインセンサの出力に基づいて基板Sの全周にわたるエッジのうちの少なくとも一部分の形状を検出することができる。センサ161がエリアセンサであり、基板Sのエッジの像がエリアセンサに投影される構成においては、エリアセンサによって基板Sのエッジを撮像することによってエッジの形状を検出することができる。
図11(a)には、スカラロボット150によって搬送される基板Sのエッジをセンサ161としてのラインセンサによって検出した例が示されている。横軸は、スカラロボット150のハンド155の位置であり、縦軸は、基板Sのエッジの位置である。スカラロボット150による基板Sの搬送によって、ラインセンサによって検出されるエッジの位置が変化し、スカラロボット150のハンド155の位置に応じた基板Sのエッジの位置、即ち、エッジの形状を示す曲線251を得ることができる。コントローラCNTは、曲線251を二次の最小二乗法などにより近似して近似曲線252を決定しうる。
基板Sの切り欠き部のエッジが検出される場合、曲線251は、その切り欠き部の影響を受けてひずみうる。コントローラCNTは、基板Sの設計上の形状と曲線251とを比較することによって、図11(b)に例示されるように、検出器DTから出力される情報から切り欠き部の情報を除く情報261、262を抽出することができる。また、コントローラCNTは、注出された情報261、262に基づいて予測停止位置を求めることができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:基板搬送装置、100:位置決め機構、120:載置台、150:スカラロボット、DT:検出器DT、CNT:コントローラ
Claims (18)
- 基板を搬送経路に沿って載置台に搬送し載置する搬送機構と、
前記搬送機構によって前記搬送経路に沿って前記基板が搬送されている間に前記基板のエッジを検出するための検出器と、
前記載置台を位置決めする位置決め機構と、
前記検出器から出力される情報に基づいて前記搬送機構によって搬送されている前記基板の予測停止位置を求め、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に、前記予測停止位置に対して前記載置台を位置決めする動作を前記位置決め機構に開始させるコントローラと、
を備えることを特徴とする基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に前記予測停止位置に対する前記載置台の位置決めが終了するように前記位置決め機構を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記検出器から出力される情報のうち前記基板の切り欠き部の情報を除く情報に基づいて前記予測停止位置を求める、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板搬送装置。 - 前記検出器は、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に複数回にわたって前記基板のエッジを検出し、
前記コントローラは、前記複数回にわたる前記基板のエッジの検出によって前記検出器から複数回にわたって出力される情報に基づいて前記基板が停止する位置を複数回にわたって求め、前記複数回にわたって求めた位置に基づいて前記予測停止位置を決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記複数回にわたって求めた位置のうち、ばらつきが基準値に収まっている位置に基づいて前記予測停止位置を決定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記検出器から出力される情報から前記切り欠き部の情報を除く情報を抽出し、抽出された情報に基づいて前記予測停止位置を求める、
ことを特徴とする請求項3に記載の基板搬送装置。 - 前記位置決め機構は、前記載置台を回転させることによって前記基板を回転させ、前記検出器は、前記基板が回転しているときの前記基板のエッジを検出し、
前記コントローラは、前記基板が回転しているときの前記検出器による前記基板のエッジの検出結果に基づいて、前記載置台に載置された前記基板の配置誤差を検出する検出処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記検出器から出力される情報および予測モデルに基づいて、前記予測停止位置を決定するように構成され、
前記コントローラは、前記検出処理で検出された前記配置誤差に基づいて前記予測モデルを修正する、
ことを特徴とする請求項7に記載の基板搬送装置。 - 前記コントローラは、前記検出処理で検出された前記配置誤差に基づいて、前記載置台に載置された前記基板の位置が基準位置に一致するように前記位置決め機構を制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の基板搬送装置。 - 搬送機構によって基板を搬送経路に沿って載置台に搬送し載置する基板搬送方法であって、
前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に、前記基板のエッジを検出する検出器から出力される情報に基づいて、前記搬送機構によって搬送されている前記基板の予測停止位置を求める工程と、
前記予測停止位置に対して前記載置台を位置決めする工程と、を含み、
前記予測停止位置に前記載置台を位置決めする工程は、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に開始される、
ことを特徴とする基板搬送方法。 - 前記載置台を位置決めする工程は、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に終了する、
ことを特徴とする請求項10に記載の基板搬送方法。 - 前記予測停止位置を求める工程では、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に前記検出器から出力される情報のうち前記基板の切り欠き部の情報を除く情報に基づいて前記予測停止位置が求められる、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の基板搬送方法。 - 前記予測停止位置を求める工程では、前記搬送機構によって前記基板が搬送されている間に、前記基板が停止する位置を複数回にわたって求め、前記複数回にわたって求めた位置に基づいて前記予測停止位置を決定する、
ことを特徴とする請求項12に記載の基板搬送方法。 - 前記載置台を位置決めする工程では、前記複数回にわたって求めた位置のうち、ばらつきが基準値に収まっている位置に基づいて前記予測停止位置を決定する、
ことを特徴とする請求項13に記載の基板搬送方法。 - 前記予測停止位置を求める工程では、前記検出器から出力される情報から前記切り欠き部の情報を除く情報を抽出し、抽出された情報に基づいて前記予測停止位置を求める、
ことを特徴とする請求項12に記載の基板搬送方法。 - 前記基板が載置された前記載置台を回転させながら前記基板のエッジを検出することによって前記載置台に載置された前記基板の配置誤差を検出する検出処理を実行する工程を更に含む、
ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の基板搬送方法。 - 前記載置台を位置決めする工程では、前記検出器から出力される情報および予測モデルに基づいて、前記予測停止位置を予測し、
前記基板搬送方法は、前記検出処理で検出された前記配置誤差に基づいて前記予測モデルを修正する工程を更に含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の基板搬送方法。 - 前記検出処理で検出された前記配置誤差に基づいて前記基板の位置が基準位置に一致するように前記基板を位置決めする工程を更に含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の基板搬送方法。
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