JP2022157711A - 車両用制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に設けられた複数の車輪のうち所定の車輪のグローン音の発生を簡潔な制御で抑制する。【解決手段】車両用制動制御装置は、車両の車輪又は前記車輪と共に回転する回転部材に摩擦部材を接触させて前記車輪に制動力を発生させるアクチュエータが複数の車輪に設けられている車両に適用され、前記車両の停止中に、前記複数の車輪に制動力が発生している状態で制動要求が解除されるグローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記複数の車輪のうち一部の第1車輪の制動力を、制動力が駆動力よりも小さくなる値として予め設定された所定の制動力まで減少させる第1制動力制御部と、前記グローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記第1車輪の制動力が前記所定の制動力まで減少した後に前記複数の車輪のうち第1車輪以外の第2車輪の制動力を減少させる第2制動力制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用制動制御装置に関する。
従来から、一般に、ブレーキ液圧(以下、単に「液圧」ともいう。)による制動を行う四輪の車両の停車中、制動要求が発生している間、四輪ともに液圧を与える。そして、制動要求が徐々に解除される(例えば、ドライバー(運転者)がブレーキペダルへの加圧を徐々に緩める)場合、車両が停止状態から徐々に発進する際に「ググッ」というブレーキ異音が発生することがある。このブレーキ異音は「グローン音」と呼ばれる。
グローン音は、駆動力と制動力がつり合うくらいのときにブレーキパッドとブレーキディスクの接触状態が不安定となることで発生する。また、ドライバー席は、後輪よりも前輪のほうに近い。よって、グローン音の発生によるドライバーにおける違和感の発生という観点で、後輪のグローン音よりも前輪のグローン音を抑制したいというニーズがある。
例えば、従来技術において、ドライバーによってブレーキペダルが踏み込まれて車速がゼロになると、後輪液圧を増加させるとともに、前輪液圧を0にすることで、合計制動力を維持しつつ、その後の発車時の前輪のグローン音の発生を抑制する手法がある。
特開2015-178349号公報
しかしながら、上述の従来技術では、ポンプを作動させて後輪液圧を増加させる等の制御が増えるため、制御が複雑になるという問題がある。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、車両に設けられた複数の車輪のうち所定の車輪のグローン音の発生を簡潔な制御で抑制することが可能な車両用制動制御装置を得ることである。
本発明は、例えば、車両の車輪又は前記車輪と共に回転する回転部材に摩擦部材を接触させて前記車輪に制動力を発生させるアクチュエータが複数の車輪に設けられている車両に適用される車両用制動制御装置であって、前記車両の停止中に、前記複数の車輪に制動力が発生している状態で制動要求が解除されるグローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記複数の車輪のうち一部の第1車輪の制動力を、制動力が駆動力よりも小さくなる値として予め設定された所定の制動力まで減少させる第1制動力制御部と、前記グローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記第1車輪の制動力が前記所定の制動力まで減少した後に前記複数の車輪のうち第1車輪以外の第2車輪の制動力を減少させる第2制動力制御部と、を備える。
また、上記車両用制動制御装置では、例えば、前記所定の制動力は0であり、前記第2制動力制御部は、前記第1車輪の制動力が0まで減少した後に、前記第2車輪の制動力の減少を開始する。
また、上記車両用制動制御装置では、例えば、前記第2制動力制御部は、前記第1車輪の制動力が前記所定の制動力まで減少する前に前記車両の走行速度が所定の速度より大きくなった場合、前記第2車輪の制動力の減少を開始する。
図1は、実施形態のECUを搭載する車両の概略構成を示す図である。 図2は、従来技術において停車中に制動要求を解除する場合の前後輪液圧等の経時変化の様子を示すタイムチャートである。 図3は、実施形態において停車中に制動要求を解除する場合の前後輪液圧等の経時変化の様子を示すタイムチャートである。 図4は、実施形態のECUによる処理を示すフローチャートである。 図5は、図4のステップS4の処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、以下の構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
まず、図1を参照して、実施形態のECU(Electronic Control Unit)50(車両用制動制御装置の一例)を搭載する車両の概略構成について説明する。図1は、実施形態のECU50を搭載する車両の概略構成を示す図である。
図1に示すように、車両には、車両を走行させるための駆動力発生装置11と、前輪FR,FLを転舵輪として転舵させるための操舵装置12と、各車輪FL,FR,RL,RR(以下、符号を省略して単に「車輪」という場合もある。)に制動力を付与するための制動装置13と、が設けられている。
駆動力発生装置11には、ドライバー(運転者)によるアクセルペダル20の操作量、即ちアクセル開度に基づいた駆動力を発生するエンジン21と、エンジン21の出力軸に接続された自動変速機22と、が設けられている。また、駆動力発生装置11には、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサSE1が設けられている。そして、エンジン21から出力された駆動力は、自動変速機22からディファレンシャルギヤ23に伝達され、ディファレンシャルギヤ23から駆動輪である前輪FR,FLに配分される。
なお、車両には、ドライバーによって操作されるシフト装置25が設けられている。シフト装置25のレンジが前進レンジである場合、自動変速機22からは、車両を前進させる方向の駆動力が出力される。一方、シフト装置25のレンジが後進レンジである場合、自動変速機22からは、車両を後進させる方向の駆動力が出力される。こうした前進レンジであるか又は後進レンジであるかなどのシフト情報は、シフト装置25から、制動装置13を制御するECU50に送信される。
操舵装置12には、ドライバーによって操舵されるステアリング30が固定されたステアリングシャフト31と、ステアリングシャフト31に連結された転舵アクチュエータ32とが設けられている。また、操舵装置12には、転舵アクチュエータ32により車両の左右方向に移動自在なタイロッドと、タイロッドの移動により前輪FL,FRを転舵させるリンクとを含んだリンク機構部33が設けられている。また、操舵装置12には、ステアリング30の操舵角に応じた検出信号をECU50に出力する操舵角センサSE2が設けられている。なお、操舵角センサSE2からは、例えば、車両を右方向に旋回させる場合には操舵角が正の値となるような検出信号を出力し、車両を左方向に旋回させる場合には操舵角が負の値となるような検出信号を出力する。
制動装置13には、ドライバーによるブレーキペダル40の操作力に応じたブレーキ液圧を発生する液圧発生装置41と、車輪FR,FL,RR,RL毎に個別に設けられたブレーキ装置42a,42b,42c,42dに連結されたブレーキアクチュエータ43とが設けられている。また、制動装置13には、ドライバーによるブレーキペダル40の操作状況(オンかオフか)に応じた検出信号をECU50に出力するブレーキスイッチSW1が設けられている。
ブレーキアクチュエータ43は、ドライバーがブレーキペダル40を操作しない場合であっても各車輪FR,FL,RR,RLに対して制動力を付与できるように構成されている。例えば、ブレーキアクチュエータ43は、液圧発生装置41側のブレーキ液圧と、ブレーキ装置42a,42b,42c,42dに設けられたホイールシリンダ内のブレーキ液圧との間に差圧を発生させるための差圧調整弁と、ホイールシリンダ内にブレーキ液を供給するための電動ポンプとを備えている。また、ブレーキアクチュエータ43には、各ホイールシリンダ内のブレーキ液圧を個別に調整するための各種弁が設けられている。つまり、本実施形態のブレーキアクチュエータ43は、各車輪FR,FL,RR,RLに対する制動力を個別に調整可能である。
また、ECU50には、アクセル開度センサSE1、操舵角センサSE2、ブレーキスイッチSW1に加え、各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE3,SE4,SE5,SE6が電気的に接続されている。また、ECU50には、車両の前後方向における加速度(以下、「前後方向加速度」という。)を検出するための前後方向加速度センサSE7と、車両の横方向(車幅方向)における加速度(以下、「横方向加速度」という。)を検出するための横方向加速度センサSE8と、車両のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサSE9と、が電気的に接続されている。
なお、前後方向加速度センサSE7からは、車両の走行する路面が水平路である場合において、車両が加速するときには前後方向加速度が正の値となるような検出信号が出力され、車両が減速するときには前後方向加速度が負の値となるような検出信号が出力される。また、車両が降坂路で停車する場合、車両の重心が前側に移動するため、前後方向加速度センサSE7からの検出信号に基づき算出される前後方向加速度は負の値となる。
また、横方向加速度センサSE8及びヨーレートセンサSE9からは、車両が右方向に旋回する場合には、車両の横方向加速度及びヨーレートが正の値となる一方、車両が左方向に旋回する場合には、車両の横方向加速度及びヨーレートが負の値となるような検出信号がそれぞれ出力される。
また、本実施形態のECU50は、車両の車輪又は車輪と共に回転する回転部材に摩擦部材を接触させて車輪に制動力を発生させるアクチュエータが複数の車輪に設けられている車両に適用される。さらに具体的には、本実施形態のECU50は、前輪と後輪からなる複数(4つ)の車輪のそれぞれについて、車輪と共に回転する回転部材(例えばブレーキディスク)に対して制動時に制動用の液圧によって押圧される摩擦部材(例えばブレーキパッド)が設けられている車両に適用される。
例えば、従来技術において、ドライバーによってブレーキペダルが踏み込まれて車速がゼロになると、後輪液圧を増加させるとともに、前輪液圧を0にすることで、合計制動力を維持しつつ、その後の発車時の前輪のグローン音の発生を抑制する手法がある。
しかしながら、上述の従来技術では、ポンプを作動させて後輪液圧を増加させる等の制御が増えるため、制御が複雑になるという問題がある。
そこで、以下では、車両の前輪(複数の車輪のうち所定の車輪の一例)のグローン音の発生を簡潔な制御で抑制することが可能な技術について説明する。
ECU50は、車両に搭載されたいずれかのシステムのECUに組み込まれてもよいし、独立したECUであってもよい。ECU50は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、コントローラ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等を有することができる。ECU50は、インストールされ、ロードされたプログラムにしたがって処理を実行し、各機能を実現することができる。
ECU50は、処理部510と、記憶部520と、を備える。処理部510は、機能部として、取得部511、走行制御部512、制動制御部513を備える。つまり、ECU50は、プログラムにしたがって処理を実行することにより、各機能部を実現することができる。また、記憶部520には、各機能部の演算処理で用いられるプログラム、データや、演算処理の結果のデータ等が記憶される。なお、各機能部の少なくとも一部は、ハードウエアによって実現されてもよい。
取得部511は、各センサSE1~SE9、ブレーキスイッチSW1等からデータ(信号)を取得する。
走行制御部512は、駆動力発生装置11に対して指示信号を出力すること等によって車両の走行を制御する。
制動制御部513は、制動装置13に対して指示信号を出力すること等によって、車輪ごとに、それぞれの目標液圧に基づいて制動制御を行う。制動制御部513は、前輪液圧制御部514(第1制動力制御部)と、後輪液圧制御部515(第2制動力制御部)と、を備える。
前輪液圧制御部514は、車両の停止中に、複数の車輪に制動力が発生している状態で制動要求が解除されるグローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、複数の車輪のうち一部の第1車輪の制動力を、制動力が駆動力よりも小さくなる値として予め設定された所定の制動力まで減少させる。例えば、前輪液圧制御部514は、車両の停止中に、すべての車輪に対して液圧が発生している状態で制動要求が解除される場合に、前輪の液圧を、制動トルクが駆動トルクよりも小さくなる値として予め設定された所定の液圧まで減少させる。
後輪液圧制御部515は、グローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、第1車輪の制動力が所定の制動力まで減少した後に複数の車輪のうち第1車輪以外の第2車輪の制動力を減少させる。例えば、後輪液圧制御部515は、車両の停止中に、すべての車輪に対して液圧が発生している状態で制動要求が解除される場合に、前輪の液圧が所定の液圧まで減少した後に後輪の液圧を減少させる。
また、所定の制動力は0であり、後輪液圧制御部515は、第1車輪の制動力が0まで減少した後に、第2車輪の制動力の減少を開始するようにしてもよい。例えば、所定の液圧は0であり、後輪液圧制御部515は、前輪の液圧が0まで減少した後に、後輪の液圧の減少を開始するようにしてもよい。
また、後輪液圧制御部515は、第1車輪の制動力が所定の制動力まで減少する前に車両の走行速度が所定の速度より大きくなった場合、第2車輪の制動力の減少を開始するようにしてもよい。例えば、後輪液圧制御部515は、前輪の液圧が所定の液圧まで減少する前に、車両の走行速度が所定の速度より大きくなった場合、後輪の液圧の減少を開始するようにしてもよい。
ここで、図2は、従来技術において停車中に制動要求を解除する場合の前後輪液圧等の経時変化の様子を示すタイムチャートである。この従来技術では、前輪、後輪に対して等圧の液圧を与えて制動制御を行う。
図2(a)は、四輪による合計制動力を示す。図2(b)は、後輪液圧を示す。図2(c)は、前輪液圧を示す。図2(d)は、車速を示す。車両の走行中である時刻t0から、ドライバーによるブレーキペダル40への加圧によって、後輪液圧と前輪液圧が増加し、それによって合計制動力も増加し、車速は減少する。
時刻t1からは後輪液圧、前輪液圧、合計制動力は一定となり、時刻t2で車速が0となる。
その後、時刻t3から、ドライバーがブレーキペダル40への加圧を緩め始め(つまり、制動要求が解除され始め)、後輪液圧、前輪液圧、合計制動力は、減少し、時刻t5に0となる。その途中の時刻t4において、車速が増え始めるが、そのあたりの時間帯で、前輪と後輪の両方において駆動力と制動力がつり合うくらいの状態になってブレーキパッドとブレーキディスクの接触状態が不安定となることでグローン音が発生する可能性がある。
一方、図3は、実施形態において停車中に制動要求を解除する場合の前後輪液圧等の経時変化の様子を示すタイムチャートである。以下の制御を実施する条件は、例えば、イグニッションオンの直後(朝一番の発進を想定)や、停車判定時(走行後の停車時からの発進を想定)である。実施形態では、制動要求が解除される場合、まず、前輪液圧を下げて0(所定の液圧の一例)にして、その後に後輪液圧を下げる。具体的には以下の通りである。なお、図2と同様の事項については説明を適宜省略する。
図3(a)、(d)は、図2(a)、(d)と同様である。時刻t3から、ドライバーがブレーキペダル40への加圧を緩め始めると(つまり、制動要求が解除され始めると)、後輪液圧を維持したまま、まず、前輪液圧を下げる。つまり、前輪液圧は時刻t3から減少し、時刻t11で0となる。後輪液圧は、時刻t11から減少し、時刻t5で0となる。
そして、車速が増え始める時刻t4において、前輪液圧はすでに0になっているので、前輪でグローン音が発生する可能性はない。
次に、図4を参照して、実施形態のECU50による処理について説明する。図4は、実施形態のECU50による処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、制動制御部513は、停車中か否かを判定し、Yesの場合はステップS2に進み、Noの場合はステップS5に進む。
ステップS2において、制動制御部513は、制動要求の解除が始まっているか否かを判定し、Yesの場合はステップS3に進み、Noの場合はステップS1に戻る。
ステップS3において、制動制御部513は、車速が所定の低速(例えば時速2km程度)以下か否かを判定し、Yesの場合はステップS4に進み、Noの場合はステップS5に進む。
ステップS5において、制動制御部513は、通常制動制御(例えば、四輪等圧制御)を行う。
ステップS4において、制動制御部513は、グローン音抑制の制動制御を行う。ここで、図5は、図4のステップS4の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS41において、前輪液圧制御部514は前輪液圧を減圧し、後輪液圧制御部515は後輪液圧を維持する。
次に、ステップS42において、制動制御部513は、前輪実液圧が、所定の液圧(「制動トルク<駆動トルク」になる値として予め設定)以下か否かを判定し、Yesの場合はステップS43に進み、Noの場合はステップS41に戻る。
ステップS43において、前輪液圧制御部514は前輪液圧を0まで減圧し、後輪液圧制御部515は後輪液圧を0まで減圧する。
このようにして、本実施形態によれば、車両の停止中に、すべての車輪に対して液圧が発生している状態で制動要求が解除される場合に、後輪液圧を維持したままで、まず、前輪液圧を、制動トルクが駆動トルクよりも小さくなる値として予め設定された所定の液圧まで減少させる。これにより、車両の前輪のグローン音の発生を簡潔な制御で抑制することができる。
また、上述の所定の液圧を0とすれば、制御がより簡潔になるとともに、前輪のグローン音の発生の可能性をより低減できる。
また、例えば、車両が降坂路での停車時から発進する場合等において、駆動トルクが平坦路の場合よりも大きくて、前輪液圧が所定の液圧まで減少する前に、車両の走行速度が所定の速度より大きくなった場合は、後輪液圧の減少を開始する。これにより、車速が所定の速度より大きいにもかかわらず後輪に液圧が残っていることによってドライバーに違和感を与えてしまう可能性を低減できる。つまり、後輪を早く減圧させることでスムーズに走行させることができ、前輪のグローン音抑制と快適性を両立できる。
また、このように、制御でグローン音の発生の抑制を実施することで、キャリパの対策アイテムを使用する必要がないので、低コストで済む。
また、例えば、従来技術において、ドライバーによってブレーキペダルが踏み込まれて車速がゼロになると、後輪液圧を増加させるとともに、前輪液圧を0にすることで、合計制動力を維持しつつ、その後の発車時の前輪のグローン音の発生を抑制する手法がある。この従来技術では、ポンプを作動させて後輪液圧を増加させる等の制御が増えるため、制御が複雑になるとともに、ブレーキ機構の負担を増加して劣化を早める可能性がある。一方、本実施形態の手法では、そのような制御の増加はなく、前輪液圧と後輪液圧の減少のタイミングを従来技術と異ならせることにより実現できるので、ブレーキ機構の劣化を早める可能性はない。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態はあくまで例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、数等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、降坂路や登坂路においては、前後方向加速度センサSE7によって検出した斜度等に合わせて、液圧や車速に関する閾値の値を調整(変更)してもよい。
また、上述の実施形態では、複数の車輪のうち前輪の液圧を減少させた後に後輪の液圧を減少させる例を用いて説明した。しかし、これに限定されず、後輪の液圧を減少させた後に前輪の液圧を減少させてもよい。例えば、バスやタクシー等、ドライバー付近よりも乗員付近の車輪でグローン音が発生することを抑制したい場合、後輪の液圧を減少させた後に前輪の液圧を減少させることで、乗員の快適性を向上させることができる。
また、上述の実施形態では、液圧を発生させる車両用制動制御装置の例を用いて説明した。しかし、本発明は、液圧を発生させない車両用制動制御装置として実現してもよい。例えば、電気モータの駆動力によって回転部材に摩擦部材を接触させて車輪に制動力を発生させるアクチュエータが複数の車輪に設け得られている車両に適用されてもよい。この場合、アクチュエータにより発生させる目標制動力が、上述の実施形態における目標液圧に相当する。
11…駆動力発生装置、12…操舵装置、13…制動装置、50…ECU、510…処理部、511…取得部、512…走行制御部、513…制動制御部、514…前輪液圧制御部、515…後輪液圧制御部、520…記憶部、FR,FL,RR,RL…車輪

Claims (3)

  1. 車両の車輪又は前記車輪と共に回転する回転部材に摩擦部材を接触させて前記車輪に制動力を発生させるアクチュエータが複数の車輪に設けられている車両に適用される車両用制動制御装置であって、
    前記車両の停止中に、前記複数の車輪に制動力が発生している状態で制動要求が解除されるグローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記複数の車輪のうち一部の第1車輪の制動力を、制動力が駆動力よりも小さくなる値として予め設定された所定の制動力まで減少させる第1制動力制御部と、
    前記グローン音抑制制御実行条件が成立した場合に、前記第1車輪の制動力が前記所定の制動力まで減少した後に前記複数の車輪のうち第1車輪以外の第2車輪の制動力を減少させる第2制動力制御部と、
    を備える車両用制動制御装置。
  2. 前記所定の制動力は0であり、
    前記第2制動力制御部は、前記第1車輪の制動力が0まで減少した後に、前記第2車輪の制動力の減少を開始する、請求項1に記載の車両用制動制御装置。
  3. 前記第2制動力制御部は、前記第1車輪の制動力が前記所定の制動力まで減少する前に前記車両の走行速度が所定の速度より大きくなった場合、前記第2車輪の制動力の減少を開始する、請求項1に記載の車両用制動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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