JP2022156872A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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祐一 関
Yuichi Seki
徳人 江崎
Norito ESAKI
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Abstract

【課題】軸方向の寸法を小さく抑えつつ、第1係合装置に油を供給し易い車両用駆動装置を提供する。【解決手段】内燃機関に駆動連結される入力部材1と回転電機MGとの間の動力伝達を断接する第1係合装置CL1と、ポンプインペラとタービンランナ52との間の動力伝達を断接する第2係合装置CL2とが、径方向Rに沿う径方向視で互いに重複するように配置され、第1係合装置CL1の第1内側支持部材44は、第2係合装置CL2の第2外側支持部材60と一体的に回転するように連結され、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面とが径方向Rに対向し、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面との径方向Rの間に、軸方向Lに延在する第1油路P1が形成され、第1油路P1に連通する第2油路P2が、第1内側支持部材44を径方向Rに貫通するように形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機と、変速機と、入力部材と回転電機との間の動力伝達を断接する係合装置と、回転電機と変速機との間の動力伝達経路に配置された流体継手と、それらを収容するケースと、を備えた車両用駆動装置に関する。
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、「背景技術」及び「発明が解決しようとする課題」の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
特許文献1の車両用駆動装置は、入力部材(10)と回転電機(3)との間の動力伝達を断接する第1係合装置(49)と、回転電機(3)と変速機(60)との間の動力伝達経路に配置された流体継手(23)と、を備えている。そして、流体継手(23)は、互いに相対的に回転するポンプインペラ(30)及びタービンランナ(32)と、これらの間の動力伝達を断接する第2係合装置(55)と、を備えている(特許文献1の図4参照)。
特開2009-1127号公報
特許文献1の車両用駆動装置では、第1係合装置(49)と第2係合装置(55)とが、軸方向(特許文献1における図4の左右方向)に並んで配置されている。そのため、特許文献1の車両用駆動装置は、軸方向に大型化し易い構成となっていた。また、特許文献1の車両用駆動装置では、回転電機(3)の軸方向の配置領域と第1係合装置(49)の軸方向の配置領域とが互いに重なっていると共に、回転電機(3)に対して径方向の内側(特許文献1における図4の下側)に第1係合装置(49)が配置されている(特許文献1の段落0051、及び図4等参照)。そのため、特許文献1の車両用駆動装置では、第1係合装置(49)に油が供給され難く、第1係合装置(49)の一対の第1摩擦部材(52,53)の潤滑が不十分となり易かった。
そこで、軸方向の寸法を小さく抑えつつ、第1係合装置に油を供給し易い車両用駆動装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
内燃機関に駆動連結される入力部材と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
ロータを備え、前記車輪の駆動力源として機能する回転電機と、
前記回転電機の側から伝達される回転を変速して前記出力部材の側へ伝達する変速機と、
前記入力部材と前記回転電機との間の動力伝達を断接する第1係合装置と、
前記回転電機と前記変速機との間の動力伝達経路に配置された流体継手と、
前記回転電機、前記変速機、前記第1係合装置、及び前記流体継手を収容するケースと、を備え、
前記流体継手は、互いに相対的に回転するポンプインペラ及びタービンランナと、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間の動力伝達を断接する第2係合装置と、前記ポンプインペラ及び前記タービンランナを収容すると共に、前記ポンプインペラと一体的に回転するように連結された回転ハウジングと、を備え、
前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記回転軸心に直交する方向を径方向とし、前記回転軸心回りの方向を周方向として、
前記第1係合装置と前記第2係合装置とが、前記径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
前記第1係合装置は、相対回転可能に支持された一対の第1摩擦部材と、一対の前記第1摩擦部材の一方を前記径方向の内側から支持する第1内側支持部材と、一対の前記第1摩擦部材の他方を前記径方向の外側から支持する第1外側支持部材と、を備え、
前記第2係合装置は、相対回転可能に支持された一対の第2摩擦部材と、一対の前記第2摩擦部材の一方を前記径方向の内側から支持する第2内側支持部材と、一対の前記第2摩擦部材の他方を前記径方向の外側から支持する第2外側支持部材と、を備え、
前記第2外側支持部材は、前記回転ハウジングと一体的に回転するように連結され、
前記第1内側支持部材は、前記第2外側支持部材と一体的に回転するように連結され、
前記第1内側支持部材と前記第2外側支持部材とは、前記第1内側支持部材の内周面と前記第2外側支持部材の外周面とが前記径方向に対向するように配置され、
前記第1内側支持部材の前記内周面と前記第2外側支持部材の前記外周面との前記径方向の間に、前記軸方向に延在する第1油路が形成され、
前記第1油路に連通する第2油路が、前記第1内側支持部材を前記径方向に貫通するように形成されている点にある。
この特徴構成によれば、第1係合装置と第2係合装置とが、径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置されている。これにより、第1係合装置と第2係合装置とが互いに軸方向に離れて配置された構成と比べて、車両用駆動装置の軸方向の寸法を小さくすることができる。
また、本特徴構成によれば、第1内側支持部材の内周面と第2外側支持部材の外周面との径方向の間に形成された隙間を利用して、第1油路を形成している。そして、第1内側支持部材を径方向に貫通する貫通孔を利用して、第1油路に連通する第2油路を形成している。これにより、第1係合装置と第2係合装置とが径方向視で互いに重複する構成を実現しつつ、第1油路及び第2油路を通して第1摩擦部材を適切に潤滑することができる。
以上のように、本特徴構成によれば、車両用駆動装置の軸方向の寸法を小さく抑えつつ、第1係合装置に油を供給することが容易となっている。
実施形態に係る車両用駆動装置の概略構成を示す模式図 実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う部分断面図 図2における部分拡大断面図 実施形態に係る第1内側支持部材及び第2外側支持部材の径方向に沿う部分断面図
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る車両用駆動装置100は、FF(Front Engine Front Drive)車両に搭載されるように構成されている。
図1に示すように、車両用駆動装置100は、車輪Wの駆動力源として内燃機関EG及び回転電機MGの一方又は双方を用いる車両(ハイブリッド車両)を駆動するための装置である。つまり、車両用駆動装置100は、所謂、1モータパラレル方式のハイブリッド車両用の駆動装置として構成されている。
回転電機MGは、車輪Wの駆動力源として機能する。回転電機MGは、ステータSTと、ロータRTと、を備えている。回転電機MGは、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能と、動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能とを有している。そのため、回転電機MGは、蓄電装置(バッテリやキャパシタ等)と電気的に接続されている。回転電機MGは、蓄電装置から電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関EGのトルクや車両の慣性力により発電した電力を蓄電装置に供給して蓄電させる。
内燃機関EGは、回転電機MGと同様に、車輪Wの駆動力源として機能する。内燃機関EGは、燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す原動機(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等)である。
以下の説明では、回転電機MGのロータRTの回転軸心に沿う方向を「軸方向L」とする。そして、軸方向Lの一方側を「軸方向第1側L1」とし、軸方向Lの他方側を「軸方向第2側L2」とする。本実施形態では、軸方向Lにおいて、回転電機MGに対して内燃機関EGが配置される側を軸方向第1側L1とし、その反対側を軸方向第2側L2としている。また、回転電機MGのロータRTの回転軸心に直交する方向を「径方向R」とする。そして、径方向Rにおいて、ロータRTの回転軸心側を「径方向内側R1」とし、その反対側を「径方向外側R2」とする。また、ロータRTの回転軸心回りの方向を「周方向C」とする。なお、各部材についての方向は、それらが車両用駆動装置100に組み付けられた状態での方向を表す。また、各部材についての方向や位置等に関する用語は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態をも含む概念である。
図1に示すように、車両用駆動装置100は、上記の回転電機MGに加えて、入力部材1と、出力部材2と、変速機3と、切離用係合装置4と、流体継手5と、ケース9と、を備えている。本実施形態では、車両用駆動装置100は、カウンタギヤ機構CGと、差動歯車機構DFと、を更に備えている。
入力部材1は、内燃機関EGに駆動連結されている。なお、入力部材1は、伝達されるトルクの変動を減衰するダンパ装置(図示を省略)を介して、内燃機関EGの出力軸(クランクシャフト等)に駆動連結されていると好適である。
ここで、本願において「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。なお、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等が含まれていても良い。
切離用係合装置4は、入力部材1と回転電機MGとの間の動力伝達経路に配置されている。切離用係合装置4は、入力部材1と回転電機MGとの間の動力伝達を断接する「第1係合装置CL1」に相当する。
変速機3は、回転電機MGの側から伝達される回転を変速して出力部材2の側へ伝達するように構成されている。本実施形態では、変速機3は、当該変速機3の入力要素としての変速入力軸31と、当該変速機3の出力要素としての変速出力ギヤ32と、を備えている。変速機3としては、例えば、複数の変速段を切り替え可能に備える有段自動変速機や、変速比を無段階で変更することが可能な無段自動変速機等の公知の各種自動変速機が用いられる。
流体継手5は、回転電機MGと変速機3との間の動力伝達経路に配置されている。本実施形態では、流体継手5は、回転電機MGに対して軸方向第2側L2に配置されている。流体継手5は、ポンプインペラ51と、タービンランナ52と、回転ハウジング54と、ロックアップクラッチ55と、を備えている。本実施形態では、流体継手5は、ステータ53を更に備えたトルクコンバータである。
ポンプインペラ51とタービンランナ52とは、互いに相対的に回転するように支持されている。本実施形態では、ポンプインペラ51が、タービンランナ52に対して軸方向第2側L2で軸方向Lに対向するように配置されている。また、本実施形態では、ポンプインペラ51は、回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。そして、タービンランナ52は、変速機3の変速入力軸31と一体的に回転するように連結されている。
ステータ53は、タービンランナ52からポンプインペラ51へ向かう油の流れを整流する部材である。ステータ53は、ポンプインペラ51とタービンランナ52との軸方向Lの間に配置されている。
回転ハウジング54は、ポンプインペラ51及びタービンランナ52を収容している。本実施形態では、回転ハウジング54は、ステータ53を更に収容している。回転ハウジング54は、ポンプインペラ51と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、回転ハウジング54は、回転電機MGのロータRTとも一体的に回転するように連結されている。
ロックアップクラッチ55は、直結係合状態と解放状態とに変化可能に構成されている。ロックアップクラッチ55が直結係合状態では、ポンプインペラ51とタービンランナ52とが一体的に回転する。一方、ロックアップクラッチ55が解放状態では、ポンプインペラ51とタービンランナ52とが流体を介して動力を伝達する。このように、ロックアップクラッチ55は、ポンプインペラ51とタービンランナ52との間の動力伝達を断接する「第2係合装置CL2」に相当する。
カウンタギヤ機構CGは、当該カウンタギヤ機構CGの入力要素としてのカウンタ入力ギヤG1と、当該カウンタギヤ機構CGの出力要素としてのカウンタ出力ギヤG2と、を備えている。カウンタ入力ギヤG1は、変速機3の変速出力ギヤ32に噛み合っている。カウンタ出力ギヤG2は、カウンタ入力ギヤG1と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、カウンタ入力ギヤG1とカウンタ出力ギヤG2とは、軸方向Lに沿って延在するカウンタ軸CSを介して、一体的に回転するように連結されている。
差動歯車機構DFは、カウンタギヤ機構CGのカウンタ出力ギヤG2に噛み合う差動入力ギヤG3を備えている。差動歯車機構DFは、当該差動歯車機構DFの入力要素としての差動入力ギヤG3の回転を、一対の出力部材2に分配する。
出力部材2は、車輪Wに駆動連結されている。本実施形態では、一対の出力部材2のそれぞれが、ドライブシャフトDSを介して車輪Wに駆動連結されている。
ケース9は、回転電機MG、変速機3、切離用係合装置4、及び流体継手5を収容している。本実施形態では、ケース9は、一対の出力部材2、カウンタギヤ機構CG、及び差動歯車機構DFも収容している。また、本実施形態では、ケース9は、入力部材1の軸方向第1側L1の端部がケース9の外部に露出するように、入力部材1を収容している。
図2に示すように、本実施形態では、ケース9は、周壁部91と、第1側壁部92と、第2側壁部93と、第3側壁部94と、を備えている。
周壁部91は、回転電機MG及び流体継手5の径方向外側R2を覆うように形成されている。周壁部91は、軸方向L及び周方向Cに延在する筒状に形成されている。第1側壁部92及び第2側壁部93は、周壁部91から径方向内側R1に延在するように形成されている。つまり、第1側壁部92及び第2側壁部93は、径方向R及び周方向Cに延在するように形成されている。第1側壁部92は、回転電機MGの軸方向第1側L1を覆うように形成されている。第2側壁部93は、流体継手5の軸方向第2側L2を覆うように形成されている。第3側壁部94は、第2側壁部93よりも軸方向第2側L2に配置されている。第3側壁部94は、径方向R及び周方向Cに延在するように形成されている。
回転電機MGのステータSTは、非回転部材(ここでは、ケース9)に固定されたステータコアSTCを備えている。回転電機MGのロータRTは、ステータSTに対して相対的に回転するロータコアRTCを備えている。本実施形態では、ステータコアSTC及びロータコアRTCのそれぞれは、円環板状の磁性体(例えば、電磁鋼板等)を軸方向Lに複数積層して形成されている。
本実施形態では、回転電機MGは、インナロータ型の回転電機であるため、ステータコアSTCよりも径方向内側R1にロータコアRTCが配置されている。
また、本実施形態では、回転電機MGは回転界磁型の回転電機である。そのため、ステータコアSTCには、当該ステータコアSTCから軸方向Lの両側(軸方向第1側L1及び軸方向第2側L2)にそれぞれ突出するコイルエンド部CEが形成されるようにステータコイルが巻装されている。また、ロータコアRTCには、永久磁石(図示を省略)が設けられている。
図2に示すように、本実施形態では、車両用駆動装置100は、回転電機MGと出力部材2とを結ぶ動力伝達経路を伝わる駆動力により駆動されるオイルポンプ7と、回転電機MGとオイルポンプ7との間の動力伝達を行う伝達機構8と、を更に備えている。オイルポンプ7及び伝達機構8は、ケース9に収容されている。
オイルポンプ7は、後述する第1油路P1に油を供給するための「供給部S」として機能する。本実施形態では、オイルポンプ7は、回転電機MGのロータRTとは別軸に配置されたポンプロータ71を備えている。ポンプロータ71は、伝達機構8を介して回転電機MGの側から伝達される回転により駆動される。本実施形態では、ポンプロータ71は、ケース9が備えるポンプ収容部95に収容されている。
本実施形態では、伝達機構8は、ポンプロータ71と流体継手5の回転ハウジング54とを駆動連結するように構成されている。本実施形態では、伝達機構8は、第1スプロケット81と、第2スプロケット82と、チェーン83と、ポンプ駆動軸84と、を備えている。
第1スプロケット81は、軸方向Lに沿う軸心を中心として回転するように配置されている。本実施形態では、第1スプロケット81は、回転電機MGのロータRTと同軸に配置されている。第1スプロケット81は、流体継手5の回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、回転ハウジング54の径方向内側R1の端部が、ケース9の第2側壁部93を軸方向Lに貫通するように形成されている。そして、回転ハウジング54における第2側壁部93よりも軸方向第2側L2に位置する部分に、第1スプロケット81が連結されている。
第2スプロケット82は、第1スプロケット81の回転軸心とは異なる軸であって軸方向Lに沿う軸心を中心として回転するように配置されている。チェーン83は、第1スプロケット81と第2スプロケット82とが連動して回転するように、それらに巻き掛けられている。ポンプ駆動軸84は、第2スプロケット82と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、ポンプ駆動軸84は、軸方向Lに沿って延在するように形成され、ポンプロータ71を軸方向Lに貫通するように配置されている。そして、ポンプ駆動軸84は、当該ポンプ駆動軸84におけるポンプロータ71から軸方向Lの両側に突出した部分がそれぞれケース9のポンプ収容部95に対して回転可能に支持されていると共に、当該ポンプ駆動軸84の軸方向第1側L1の端部がケース9の第2側壁部93に対して回転可能に支持されている。こうして、流体継手5の回転ハウジング54の回転に伴って第1スプロケット81が回転する。そして、第1スプロケット81の回転に伴って、チェーン83を介して第2スプロケット82が回転することで、当該第2スプロケット82に連結されたポンプ駆動軸84も回転する。
本実施形態では、ポンプロータ71は、内接歯車ポンプである。そのため、ポンプロータ71は、インナロータ711と、アウタロータ712と、を含む。
インナロータ711は、ポンプ駆動軸84と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、インナロータ711には軸方向Lに貫通する貫通孔が形成されており、当該貫通孔にポンプ駆動軸84が嵌挿されている。アウタロータ712は、インナロータ711に対して径方向Rの外側に配置されている。アウタロータ712の内周面に形成された内歯は、インナロータ711の外周面に形成された外歯に噛み合っている。こうして、ポンプ駆動軸84の回転に伴ってインナロータ711が回転することで、アウタロータ712も回転する。
インナロータ711とアウタロータ712とは、回転軸心が偏心しており、インナロータ711の外歯とアウタロータ712の内歯との間に挟まれた空間の径方向Rの間隔は、周方向の位置によって異なっている。そのため、インナロータ711の外歯とアウタロータ712の内歯との間に挟まれた空間は、周方向の各位置についてみると、インナロータ711及びアウタロータ712の回転によって径方向Rの間隔が次第に拡大した後に次第に縮小するというように変化する。これにより、インナロータ711の外歯とアウタロータ712の内歯との間に挟まれた空間は、インナロータ711及びアウタロータ712の回転によって容積変化が生じるポンプ室となっている。
図3に示すように、第1係合装置CL1としての切離用係合装置4は、一対の第1摩擦部材41を備えている。本実施形態では、切離用係合装置4は、第1ピストン部42と、第1作動油室43と、を更に備えている。
一対の第1摩擦部材41は、相対回転可能に支持されている。一対の第1摩擦部材41は、第1内側摩擦材411及び第1外側摩擦材412を含む。本実施形態では、第1内側摩擦材411及び第1外側摩擦材412は、いずれも円環板状に形成されており、互いに同軸に配置されている。また、本実施形態では、第1内側摩擦材411及び第1外側摩擦材412は、複数枚ずつ設けられており、これらが軸方向Lに沿って交互に配置されている。第1内側摩擦材411及び第1外側摩擦材412は、いずれか一方をフリクションプレートとし、他方をセパレートプレートとすることができる。
第1ピストン部42は、一対の第1摩擦部材41を互いに当接させるように押圧する部材である。第1作動油室43は、第1ピストン部42の作動用の油が供給されるように構成されている。そのため、第1ピストン部42は、第1作動油室43に供給された油圧に応じた圧力で第1摩擦部材41を押圧する。
第2係合装置CL2としてのロックアップクラッチ55は、一対の第2摩擦部材56を備えている。本実施形態では、ロックアップクラッチ55は、第2ピストン部57と、第2作動油室58と、を更に備えている。
一対の第2摩擦部材56は、相対回転可能に支持されている。一対の第2摩擦部材56は、第2内側摩擦材561及び第2外側摩擦材562を含む。本実施形態では、第2内側摩擦材561及び第2外側摩擦材562は、いずれも円環板状に形成されており、互いに同軸に配置されている。また、本実施形態では、第2内側摩擦材561及び第2外側摩擦材562は、複数枚ずつ設けられており、これらが軸方向Lに沿って交互に配置されている。第2内側摩擦材561及び第2外側摩擦材562は、いずれか一方をフリクションプレートとし、他方をセパレートプレートとすることができる。
第2ピストン部57は、一対の第2摩擦部材56を互いに当接させるように押圧する部材である。第2作動油室58は、第2ピストン部57の作動用の油が供給されるように構成されている。そのため、第2ピストン部57は、第2作動油室58に供給された油圧に応じた圧力で第2摩擦部材56を押圧する。
第1係合装置CL1としての切離用係合装置4と、第2係合装置CL2としてのロックアップクラッチ55とは、径方向Rに沿う径方向視で互いに重複するように配置されている。本実施形態では、切離用係合装置4及びロックアップクラッチ55の双方が、回転電機MGのロータRTと径方向Rに沿う径方向視で重複するように配置されている。ここで、2つの要素の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線と直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの要素の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを指す。つまり、特定方向視で、2つの要素の一部ずつが重なる場合、及び一方の要素の全体が他方の要素に重なる場合のいずれも「重複」するという状態に相当する。
本実施形態では、切離用係合装置4は、ロータRTに対して径方向内側R1に配置されている。また、ロックアップクラッチ55は、切離用係合装置4に対して径方向内側R1に配置されている。より具体的には、切離用係合装置4における、一対の第1摩擦部材41、第1ピストン部42、及び、第1作動油室43の全体が、ロータRTよりも径方向内側R1に配置されている。そして、ロックアップクラッチ55における、一対の第2摩擦部材56、第2ピストン部57、及び、第2作動油室58の全体も、ロータRTよりも径方向内側R1に配置されている。ここで、切離用係合装置4とロックアップクラッチ55との径方向Rにおける位置関係は、それぞれの係合装置が備える一対の摩擦部材の位置関係に着目している。すなわち、ロックアップクラッチ55の一対の第2摩擦部材56の全体が、切離用係合装置4の一対の第1摩擦部材41よりも径方向内側R1に配置されている。ロックアップクラッチ55の第2ピストン部57及び第2作動油室58は、切離用係合装置4の第1ピストン部42及び第1作動油室43に比べて全体的に径方向内側R1にずらして配置されているが、軸方向Lに沿う軸方向視では、これらが重複するように配置されている。
本実施形態では、第1摩擦部材41の軸方向Lの配置領域と、第2摩擦部材56の軸方向Lの配置領域とが互いに重なっている。なお、本実施形態では、「第1摩擦部材41の軸方向Lの配置領域」は、軸方向Lに沿って交互に並ぶ第1内側摩擦材411と第1外側摩擦材412との軸方向Lの配置領域の全体を指す。また、本実施形態において、2つの要素の軸方向Lの配置領域が互いに重なるとは、2つの要素の軸方向Lの配置領域の少なくとも一部同士が軸方向Lの同じ位置に配置されていることを指す。図3に示す例では、「第1摩擦部材41の軸方向Lの配置領域」は、最も軸方向第2側L2に位置する第1内側摩擦材411の軸方向第2側L2の端面と、最も軸方向第1側L1に位置する第1外側摩擦材412の軸方向第1側L1の端面との軸方向Lの間の領域を指す。
また、本実施形態では、「第2摩擦部材56の軸方向Lの配置領域」は、軸方向Lに沿って交互に並ぶ第2内側摩擦材561と第2外側摩擦材562との軸方向Lの配置領域の全体を指す。図3に示す例では、「第2摩擦部材56の軸方向Lの配置領域」は、最も軸方向第2側L2に位置する第2内側摩擦材561の軸方向第2側L2の端面と、最も軸方向第1側L1に位置する第2外側摩擦材562の軸方向第1側L1の端面との軸方向Lの間の領域を指す。本例では、最も軸方向第2側L2に位置する第1内側摩擦材411の軸方向第2側L2の端面よりも軸方向第2側L2に、最も軸方向第2側L2に位置する第2内側摩擦材561の軸方向第2側L2の端面が配置されている。そして、最も軸方向第1側L1に位置する第2外側摩擦材562の軸方向第1側L1の端面よりも軸方向第1側L1に、最も軸方向第1側L1に位置する第1外側摩擦材412の軸方向第1側L1の端面が配置されている。
また、本実施形態では、第1摩擦部材41の軸方向Lの配置領域が、ロータRTの軸方向Lの配置領域と重なっている。そして、第2摩擦部材56の軸方向Lの配置領域が、ロータRTの軸方向Lの配置領域と重なっている。なお、本実施形態では、「ロータRTの軸方向Lの配置領域」は、ロータコアRTCを構成する複数の円環板状の磁性体のうち、最も軸方向第1側L1に位置する磁性体の軸方向第1側L1の端面と、最も軸方向第2側L2に位置する磁性体の軸方向第2側L2の端面との軸方向Lの間の領域を指す。
図3に示す例では、最も軸方向第1側L1に位置する磁性体の軸方向第1側L1の端面よりも軸方向第2側L2に、最も軸方向第1側L1に位置する第1外側摩擦材412の軸方向第1側L1の端面が配置されている。そして、最も軸方向第2側L2に位置する磁性体の軸方向第2側L2の端面よりも軸方向第1側L1に、最も軸方向第2側L2に位置する第1内側摩擦材411の軸方向第2側L2の端面が配置されている。また、図3に示す例では、最も軸方向第1側L1に位置する磁性体の軸方向第1側L1の端面よりも軸方向第2側L2に、最も軸方向第1側L1に位置する第1外側摩擦材412の軸方向第1側L1の端面が配置されている。そして、最も軸方向第2側L2に位置する磁性体の軸方向第2側L2の端面よりも軸方向第1側L1に、最も軸方向第1側L1に位置する第2外側摩擦材562の軸方向第1側L1の端面が配置されている。そして、最も軸方向第2側L2に位置する磁性体の軸方向第2側L2の端面よりも軸方向第2側L2に、最も軸方向第2側L2に位置する第2内側摩擦材561の軸方向第2側L2の端面が配置されている。
なお、上記のようなロータRTと第1係合装置CL1と第2係合装置CL2との位置関係を実現するための具体的な構成については後述する。
切離用係合装置4は、第1内側支持部材44と、第1外側支持部材45と、を更に備えている。
第1内側支持部材44は、一対の第1摩擦部材41の一方を径方向内側R1から支持している。そして、第1外側支持部材45は、一対の第1摩擦部材41の他方を径方向外側R2から支持している。本実施形態では、第1内側支持部材44は、第1内側摩擦材411を径方向内側R1から支持している。そして、第1外側支持部材45は、第1外側摩擦材412を径方向外側R2から支持している。
本実施形態では、第1内側支持部材44は、第1内側係合部441と、第1連結部442と、を備えている。
第1内側係合部441は、一対の第1摩擦部材41の一方に係合する「第1係合部」である。本実施形態では、第1内側係合部441は、第1内側摩擦材411に係合するように形成されている。また、本実施形態では、第1内側係合部441は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。
図4に示すように、第1内側係合部441は、径方向外側R2に突出した第1凸部46と径方向内側R1に突出した第1凹部47とが、周方向Cに交互に複数ずつ配置された形状を有している。そして、複数の第1凸部46及び複数の第1凹部47のそれぞれは、軸方向Lに延在するように形成されている。
本実施形態では、複数の第1凸部46のそれぞれは、周方向C及び軸方向Lに沿って形成された第1外周部461を含む。複数の第1外周部461は、周方向Cに一定の間隔を空けて配置されている。一方、複数の第1凹部47のそれぞれは、周方向C及び軸方向Lに沿って形成された第1内周部471を含む。複数の第1内周部471は、複数の第1外周部461よりも径方向内側R1に配置されている。複数の第1内周部471は、周方向Cに一定の間隔を空けて配置されている。また、複数の第1内周部471のそれぞれは、周方向Cに隣接する一対の第1外周部461の間の周方向Cの領域に配置されている。本実施形態では、周方向Cに隣接する第1外周部461と第1内周部471とが、第1接続部48によって接続されるように形成されている。第1接続部48は、軸方向Lに沿う軸方向視で、径方向外側R2へ向かうに従って第1内周部471側から第1外周部461側へ向かう方向に傾斜した面を形成している。つまり、第1接続部48は、周方向C及び径方向Rの双方に対して傾斜する方向に沿うと共に軸方向Lに沿うように形成されている。
本実施形態では、第1内側摩擦材411の内周部は、複数の第1凸部46及び複数の第1凹部47に係合するように形成されている。こうして、本実施形態では、第1内側摩擦材411は、第1内側係合部441に係合することで、第1内側係合部441に対して相対回転が規制された状態で、軸方向Lに摺動可能に支持されている。
図3に示すように、第1連結部442は、第1内側係合部441がロータ支持部材10と一体的に回転するように、第1内側係合部441とロータ支持部材10とを連結している。本実施形態では、第1連結部442は、径方向Rに沿って延在するように形成されている。より具体手的には、本例における第1連結部442は、円環板状に形成されている。
ロータ支持部材10は、回転電機MGのロータRTを支持する部材である。本実施形態では、ロータ支持部材10は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、ロータ支持部材10は、ロータRTと一体的に回転するように、ロータRTを径方向内側R1から支持している。
本実施形態では、第1内側係合部441の軸方向第2側L2の端部と、第1連結部442の径方向内側R1の端部とが互いに連結されている。そして、第1連結部442の径方向外側R2の端部と、ロータ支持部材10の軸方向第2側L2の端部とが互いに連結されている。図示の例では、第1内側係合部441と第1連結部442とロータ支持部材10とが、一体的に形成されている。
また、本実施形態では、第1連結部442は、流体継手5の回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。図示の例では、第1連結部442が回転ハウジング54に対して軸方向第1側L1から接触した状態で、第1連結部442と回転ハウジング54とが溶接等により互いに連結されている。
本実施形態では、第1外側支持部材45は、第1外側係合部451と、第1径方向延在部452と、を備えている。
第1外側係合部451は、一対の第1摩擦部材41の他方に係合するように形成されている。本実施形態では、第1外側係合部451は、第1外側摩擦材412に係合するように形成されている。また、本実施形態では、第1外側係合部451は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、第1外側係合部451は、ロータ支持部材10よりも径方向内側R1に配置されている。また、本実施形態では、図示は省略するが、第1外側係合部451は、径方向外側R2に突出した凸部と径方向内側R1に突出した凹部とが、周方向Cに交互に複数ずつ配置された形状を有している。これら凸部及び凹部のそれぞれは、軸方向Lに延在するように形成されている。そして、第1外側摩擦材412の外周部は、それら凸部及び凹部に係合するように形成されている。こうして、本実施形態では、第1外側摩擦材412は、第1外側係合部451に係合することで、第1外側係合部451に対して相対回転が規制された状態で、軸方向Lに摺動可能に支持されている。
第1径方向延在部452は、径方向Rに延在するように形成されている。本実施形態では、第1径方向延在部452は、第1外側支持部453と、第1内側支持部454と、第1接続部455と、を備えている。
第1外側支持部453は、第1ピストン部42を径方向外側R2から支持している。本実施形態では、第1外側支持部453は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、第1外側支持部453は、第1ピストン部42が軸方向Lに摺動可能に形成された内周面を有している。また、本実施形態では、第1外側支持部453は、第1外側係合部451よりも径方向内側R1に配置されている。そして、第1外側支持部453の軸方向第2側L2の端部と、第1外側係合部451の軸方向第1側L1の端部とが互いに連結されている。図示の例では、第1外側支持部453と第1外側係合部451とが、一体的に形成されている。
第1内側支持部454は、第1外側支持部453よりも径方向内側R1に配置されている。第1内側支持部454は、第1ピストン部42を径方向内側R1から支持する「ピストン支持部」である。本実施形態では、第1内側支持部454は、軸方向Lに沿う軸心を有する環状に形成されている。そして、第1内側支持部454は、第1ピストン部42が軸方向Lに摺動可能に形成された外周面を有している。
第1接続部455は、第1外側支持部453と第1内側支持部454とを接続するように形成されている。本実施形態では、第1接続部455の径方向外側R2の端部と、第1外側支持部453の軸方向第1側L1の端部とが互いに連結されている。また、第1接続部455の径方向内側R1の端部と、第1内側支持部454の軸方向第1側L1の端部とが互いに連結されている。図示の例では、第1接続部455と第1外側支持部453とが、一体的に形成されている。そして、第1接続部455と第1内側支持部454とが、溶接等により互いに連結されている。
本実施形態では、ロックアップクラッチ55は、第2内側支持部材59と、第2外側支持部材60と、を更に備えている。
第2内側支持部材59は、一対の第2摩擦部材56の一方を径方向内側R1から支持している。そして、第2外側支持部材60は、一対の第2摩擦部材56の他方を径方向外側R2から支持している。本実施形態では、第2内側支持部材59は、第2内側摩擦材561を径方向内側R1から支持している。そして、第2外側支持部材60は、第2外側摩擦材562を径方向外側R2から支持している。
本実施形態では、第2内側支持部材59は、第2内側係合部591と、第2連結部592と、を備えている。
第2内側係合部591は、一対の第2摩擦部材56の一方に係合するように形成されている。本実施形態では、第2内側係合部591は、第2内側摩擦材561に係合するように形成されている。また、本実施形態では、第2内側係合部591は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。また、本実施形態では、図示は省略するが、第2内側係合部591は、径方向外側R2に突出した凸部と径方向内側R1に突出した凹部とが、周方向Cに交互に複数ずつ配置された形状を有している。これら凸部及び凹部のそれぞれは、軸方向Lに延在するように形成されている。そして、第2内側摩擦材561の内周部は、それら凸部及び凹部に係合するように形成されている。こうして、本実施形態では、第2内側摩擦材561は、第2内側係合部591に係合することで、第2内側係合部591に対して相対回転が規制された状態で、軸方向Lに摺動可能に支持されている。
第2連結部592は、第2内側係合部591が流体継手5のタービンランナ52と一体的に回転するように、第2内側係合部591とタービンランナ52とを連結している。本実施形態では、第2連結部592は、径方向Rに沿って延在するように形成されている。そして、第2連結部592の径方向外側R2の端部と、第2内側係合部591の軸方向第2側L2の端部とが互いに連結されている。図示の例では、第2連結部592と第2内側係合部591とが、一体的に形成されている。そして、第2連結部592とタービンランナ52とが、リベットにより互いに連結されている。
本実施形態では、第2外側支持部材60は、第2外側係合部601と、第2径方向延在部602と、を備えている。
第2外側係合部601は、一対の第2摩擦部材56の他方に係合する「第2係合部」である。本実施形態では、第2外側係合部601は、第2外側摩擦材562に係合するように形成されている。また、本実施形態では、第2外側係合部601は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、第2外側係合部601は、当該第2外側係合部601の外周面が第1内側支持部材44の第1内側係合部441の内周面に対して、径方向内側R1から対向するように配置されている。このように、第1内側支持部材44と第2外側支持部材60とは、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面とが径方向Rに対向するように配置されている。
図4に示すように、第2外側係合部601は、径方向外側R2に突出した第2凸部61と径方向内側R1に突出した第2凹部62とが、周方向Cに交互に複数ずつ配置された形状を有している。そして、複数の第2凸部61及び複数の第2凹部62のそれぞれは、軸方向Lに延在するように形成されている。
本実施形態では、複数の第2凸部61のそれぞれは、周方向C及び軸方向Lに沿って形成された第2外周部611を含む。複数の第2外周部611は、周方向Cに一定の間隔を空けて配置されている。一方、複数の第2凹部62のそれぞれは、周方向C及び軸方向Lに沿って形成された第2内周部621を含む。複数の第2内周部621は、複数の第2外周部611よりも径方向内側R1に配置されている。複数の第2内周部621は、周方向Cに一定の間隔を空けて配置されている。また、複数の第2内周部621のそれぞれは、周方向Cに隣接する一対の第2外周部611の間の周方向Cの領域に配置されている。本実施形態では、周方向Cに隣接する第2外周部611と第2内周部621とが、第2接続部63によって接続されるように形成されている。第2接続部63は、軸方向Lに沿う軸方向視で、径方向外側R2へ向かうに従って第2内周部621側から第2外周部611側へ向かう方向に傾斜した面を形成している。つまり、第2接続部63は、周方向C及び径方向Rの双方に対して傾斜する方向に沿うと共に軸方向Lに沿うように形成されている。
本実施形態では、第2外側摩擦材562の外周部は、複数の第2凸部61及び複数の第2凹部62に係合するように形成されている。こうして、本実施形態では、第2外側摩擦材562は、第2外側係合部601に係合することで、第2外側係合部601に対して相対回転が規制された状態で、軸方向Lに摺動可能に支持されている。
図3に示すように、本実施形態では、第2外側係合部601は、流体継手5の回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。図示の例では、第2外側係合部601の軸方向第2側L2の端部と、回転ハウジング54におけるタービンランナ52を覆う部分の径方向内側R1の端部とが、溶接等により互いに連結されている。このように、第2外側支持部材60は、回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。また、本実施形態では、上述したように、第1内側支持部材44の第1連結部442が、回転ハウジング54と一体的に回転するように連結されている。そのため、本実施形態では、第2外側係合部601は、回転ハウジング54を介して、第1連結部442と一体的に回転するように連結されている。このように、第2外側支持部材60は、第1内側支持部材44と一体的に回転するように連結されている。
第2径方向延在部602は、径方向Rに延在するように形成されている。第2径方向延在部602は、一対の第2摩擦部材56に対して軸方向第1側L1に配置されている。また、第2径方向延在部602は、第1径方向延在部452に対して軸方向第2側L2に配置されている。本実施形態では、第2径方向延在部602は、第2外側支持部603と、第2内側支持部604と、第2接続部605と、を備えている。
第2外側支持部603は、第2ピストン部57を径方向外側R2から支持している。本実施形態では、第2外側支持部603は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、第2外側支持部603は、第2ピストン部57が軸方向Lに摺動可能に形成された内周面を有している。また、本実施形態では、第2外側支持部603は、第2外側係合部601よりも径方向内側R1に配置されている。そして、第2外側支持部603の軸方向第2側L2の端部と、第2外側係合部601の軸方向第1側L1の端部とが互いに連結されている。図示の例では、第2外側支持部603と第2外側係合部601とが、一体的に形成されている。
第2内側支持部604は、第2外側支持部603よりも径方向内側R1に配置されている。第2内側支持部604は、第2ピストン部57を径方向内側R1から支持している。本実施形態では、第2内側支持部604は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。そして、第2内側支持部604は、第2ピストン部57が軸方向Lに摺動可能に形成された外周面を有している。
第2接続部605は、第2外側支持部603と第2内側支持部604とを接続するように形成されている。本実施形態では、第2接続部605の径方向外側R2の端部と、第2外側支持部603の軸方向第1側L1の端部とが互いに連結されている。また、第2接続部605の径方向内側R1の端部と、第2内側支持部604における第2ピストン部57が摺動する外周面から径方向外側R2に突出した部分とが互いに連結されている。図示の例では、第2接続部605と第2外側支持部603とが、一体的に形成されている。そして、第2接続部605と第2内側支持部604とが、溶接等により互いに連結されている。以上のように、本例では、第2外側支持部材60は、ポンプインペラ51、タービンランナ52、及びロックアップクラッチ55を収容する空間を囲むハウジングの一部を構成するように設けられている。したがって、第2外側支持部材60は、回転ハウジング54の一部として機能する。
本実施形態では、第1ピストン部42は、第1摺動部421と、第1押圧部422と、を備えている。
第1摺動部421は、上記の第1外側支持部453の内周面と、上記の第1内側支持部454の外周面とを、軸方向Lに摺動するように構成されている。図示の例では、第1摺動部421は、径方向R及び周方向Cに沿って延在する円環板状部と、当該円環板状部の径方向内側R1の端部及び径方向外側R2の端部のそれぞれから軸方向第2側L2に延在する2つの筒状部と、を有する有底の二重円筒状に形成されている。
本実施形態では、第1摺動部421は、第2径方向延在部602に対して軸方向第1側L1に配置されている。そして、第1摺動部421は、第2径方向延在部602と軸方向Lに対向するように配置されている。このように、第1摺動部421は、第2径方向延在部602に対して軸方向第1側L1に配置されて第2径方向延在部602と軸方向Lに対向する「対向部」に相当する。
第1押圧部422は、一対の第1摩擦部材41を互いに当接させるように軸方向Lに押圧する。本実施形態では、第1押圧部422は、第1摩擦部材41に対して軸方向第1側L1に配置されている。図示の例では、第1押圧部422は、第1摺動部421における径方向外側R2の筒状部から軸方向第2側L2に向けて延在し、更に径方向外側R2に延在するように形成されている。
本実施形態では、第1作動油室43は、第1ピストン部42の第1摺動部421と、第1外側支持部材45の第1外側支持部453、第1内側支持部454、及び第1接続部455とによって囲まれて形成されている。
本実施形態では、第2ピストン部57は、第2摺動部571と、第2押圧部572と、を備えている。
第2摺動部571は、上記の第2外側支持部603の内周面と、上記の第2内側支持部604の外周面とを、軸方向Lに摺動するように構成されている。図示の例では、第2摺動部571は、径方向R及び周方向Cに沿って延在する円環板状に形成されている。
第2押圧部572は、一対の第2摩擦部材56を互いに当接させるように軸方向Lに押圧する。本実施形態では、第2押圧部572は、第2摩擦部材56に対して軸方向第1側L1に配置されている。図示の例では、第2押圧部572は、第2摺動部571における第2摩擦部材56に軸方向Lに対向する部分から軸方向第2側L2に突出するように形成されている。
本実施形態では、第2作動油室58は、第2ピストン部57の第2摺動部571と、第2外側支持部材60の第2外側支持部603、第2内側支持部604、及び第2接続部605とによって囲まれて形成されている。
本実施形態では、第1作動油室43と第2作動油室58とが、軸方向Lに沿う軸方向視で互いに重複するように配置されている。また、本実施形態では、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域が、ロータRTの軸方向Lの配置領域と重なっている。図示の例では、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域の全体が、ロータRTの軸方向Lの配置領域内に収まっている。また、本実施形態では、第2作動油室58の軸方向Lの配置領域が、ロータRTの軸方向Lの配置領域と重なっている。図示の例では、第2作動油室58の軸方向Lの配置領域の全体が、ロータRTの軸方向Lの配置領域内に収まっている。ここで、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域は、第1ピストン部42の動作によって変化する。同様に、第2作動油室58の軸方向Lの配置領域は、第2ピストン部57の動作によって変化する。本実施形態において、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域とは、第1作動油室43が軸方向Lも最も大きくなった状態における、第1作動油室43の軸方向第1側L1の端部と軸方向第2側L2の端部との軸方向Lの間の領域を指す。同様に、第2作動油室58の軸方向Lの配置領域とは、第2作動油室58が軸方向Lも最も大きくなった状態における、第2作動油室58の軸方向第1側L1の端部と軸方向第2側L2の端部との軸方向Lの間の領域を指す。
本実施形態では、入力部材1は、入力筒状部11と、入力連結部12と、を備えている。入力筒状部11は、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成されている。本実施形態では、入力筒状部11は、変速機3の変速入力軸31の軸方向第1側L1の端部に対して径方向外側R2を覆うように形成されている。入力連結部12は、第1外側支持部材45と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、入力連結部12は、第1外側支持部材45における第1径方向延在部452の第1内側支持部454に連結されている。図示の例では、入力連結部12は、入力筒状部11の軸方向第2側L2の端部から径方向外側R2に突出するように形成されている。そして、入力連結部12は、溶接等により第1内側支持部454に連結されている。こうして、入力部材1は、第1外側支持部材45と一体的に回転するように連結されている。
本実施形態では、車両用駆動装置100は、第1軸受B1と、第2軸受B2と、を更に備えている。本実施形態では、第1軸受B1と第2軸受B2とは、径方向Rに沿う径方向視で互いに重複するように配置されている。
第1軸受B1は、ロータRTを支持するロータ支持部材10が入力部材1に対して相対的に回転するように、ロータ支持部材10を入力部材1に対して支持する軸受である。本実施形態では、第1軸受B1は、第1外側支持部材45における第1径方向延在部452の第1外側支持部453と、ロータ支持部材10との径方向Rの間に配置されている。図示の例では、第1軸受B1は、当該第1軸受B1の内周面と第1外側支持部453の外周面とが接触すると共に、第1軸受B1の外周面とロータ支持部材10の内周面とが接触するように配置されている。上述したように、本実施形態では、入力部材1は、第1外側支持部材45と一体的に回転するように連結されている。そのため、本実施形態では、第1軸受B1は、ロータ支持部材10が入力部材1に対して相対的に回転するように、第1外側支持部材45を介してロータ支持部材10を入力部材1に対して支持している。
第2軸受B2は、入力部材1がケース9に対して相対的に回転するように、入力部材1をケース9に対して支持する軸受である。本実施形態では、第2軸受B2は、第1外側支持部材45における第1径方向延在部452の第1内側支持部454と、ケース9の第1側壁部92が備える軸受支持部921との径方向Rの間に配置されている。軸受支持部921は、入力部材1の入力筒状部11に対して径方向外側R2を覆う筒状に形成されている。本実施形態では、軸受支持部921は、第1側壁部92の径方向内側R1の端部から軸方向第2側L2に突出するように形成されている。
図示の例では、第2軸受B2は、当該第2軸受B2の内周面と軸受支持部921の外周面とが接触すると共に、第2軸受B2の外周面と第1内側支持部454の内周面とが接触するように配置されている。上述したように、本実施形態では、入力部材1は、第1外側支持部材45と一体的に回転するように連結されている。そのため、本実施形態では、第2軸受B2は、入力部材1がケース9に対して相対的に回転するように、第1外側支持部材45を介して入力部材1をケース9に対して支持している。
本実施形態では、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域が、第1軸受B1の軸方向Lの配置領域と重なっている。また、第1作動油室43の軸方向Lの配置領域が、第2軸受B2の軸方向Lの配置領域と重なっている。
図3に示すように、車両用駆動装置100は、第1油路P1と、第2油路P2と、を備えている。本実施形態では、車両用駆動装置100は、第3油路P3と、第4油路P4と、第5油路P5と、第6油路P6と、第7油路P7と、を更に備えている。
第1油路P1は、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面との径方向Rの間に形成された油路である。本実施形態では、第1油路P1は、第1内側係合部441の内周面と第2外側係合部601の外周面との間に形成されている。
第2油路P2は、第1油路P1に連通する油路である。第2油路P2は、第1内側支持部材44を径方向Rに貫通するように形成されている。本実施形態では、複数の第2油路P2が、径方向Rに沿う径方向視で第1摩擦部材41の軸方向Lの配置領域と重複する軸方向Lの領域に配置されている。
第3油路P3は、第1油路P1に連通する油路である。第3油路P3は、第2外側支持部材60の第2径方向延在部602と、第1ピストン部42の第1摺動部421との軸方向Lの間に形成されている。つまり、第3油路P3は、第1油路P1に対して軸方向第1側L1に配置されている。本実施形態では、第3油路P3は、第2径方向延在部602の第2外側支持部603及び第2接続部605と、第1ピストン部42の第1摺動部421との軸方向Lの間に形成されている。
第4油路P4は、第3油路P3に連通する油路である。第4油路P4は、第2外側支持部材60の第2径方向延在部602と、第1外側支持部材45における第1径方向延在部452の第1内側支持部454との軸方向Lの間に形成されている。つまり、第4油路P4は、第3油路P3に対して径方向内側R1に配置されている。本実施形態では、第4油路P4は、第2径方向延在部602の第2接続部605と、第1径方向延在部452の第1内側支持部454との軸方向Lの間に形成されている。
第5油路P5は、第4油路P4に連通する油路である。第5油路P5は、第2外側支持部材60の第2径方向延在部602と、入力部材1との軸方向Lの間に形成されている。つまり、第5油路P5は、第4油路P4に対して径方向内側R1に配置されている。本実施形態では、第5油路P5は、第2径方向延在部602の第2接続部605及び第2内側支持部604と、入力部材1の入力連結部12及び入力筒状部11との軸方向Lの間に形成されている。
第6油路P6は、変速機3の変速入力軸31の内部に形成された油路である。第6油路P6は、第6油路P6は、軸方向Lに沿って延在するように形成されている。
第7油路P7は、第5油路P5と第6油路P6とに連通する油路である。第7油路P7は、変速機3の変速入力軸31を径方向Rに貫通するように形成されている。
本実施形態では、第1油路P1に油を供給するための供給部Sとしてのオイルポンプ7は、第6油路P6、第7油路P7、第5油路P5、第4油路P4、第3油路P3、第1油路P1、及び第2油路P2を順に通して、複数の第1摩擦部材41に油を供給する。このように、本実施形態では、供給部Sは、第4油路P4に対して径方向内側R1から油を供給する。また、供給部Sは、第3油路P3に対して径方向内側R1から油を供給するともいえる。
以上のように、車両用駆動装置100は、
内燃機関EGに駆動連結される入力部材1と、
車輪Wに駆動連結される出力部材2と、
ロータRTを備え、車輪Wの駆動力源として機能する回転電機MGと、
回転電機MGの側から伝達される回転を変速して出力部材2の側へ伝達する変速機3と、
入力部材1と回転電機MGとの間の動力伝達を断接する第1係合装置CL1と、
回転電機MGと変速機3との間の動力伝達経路に配置された流体継手5と、
回転電機MG、変速機3、第1係合装置CL1、及び流体継手5を収容するケース9と、を備え、
流体継手5は、互いに相対的に回転するポンプインペラ51及びタービンランナ52と、ポンプインペラ51とタービンランナ52との間の動力伝達を断接する第2係合装置CL2と、ポンプインペラ51及びタービンランナ52を収容すると共に、ポンプインペラ51と一体的に回転するように連結された回転ハウジング54と、を備え、
第1係合装置CL1と第2係合装置CL2とが、径方向Rに沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
第1係合装置CL1は、相対回転可能に支持された一対の第1摩擦部材41と、当該一対の第1摩擦部材41の一方を径方向内側R1から支持する第1内側支持部材44と、一対の第1摩擦部材41の他方を径方向外側R2から支持する第1外側支持部材45と、を備え、
第2係合装置CL2は、相対回転可能に支持された一対の第2摩擦部材56と、当該一対の第2摩擦部材56の一方を径方向内側R1から支持する第2内側支持部材59と、一対の第2摩擦部材56の他方を径方向外側R2から支持する第2外側支持部材60と、を備え、
第2外側支持部材60は、回転ハウジング54と一体的に回転するように連結され、
第1内側支持部材44は、第2外側支持部材60と一体的に回転するように連結され、
第1内側支持部材44と第2外側支持部材60とは、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面とが径方向Rに対向するように配置され、
第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面との径方向Rの間に、軸方向Lに延在する第1油路P1が形成され、
第1油路P1に連通する第2油路P2が、第1内側支持部材44を径方向Rに貫通するように形成されている。
この構成によれば、第1係合装置CL1と第2係合装置CL2とが、径方向Rに沿う径方向視で互いに重複するように配置されている。これにより、第1係合装置CL1と第2係合装置CL2とが互いに軸方向Lに離れて配置された構成と比べて、車両用駆動装置100の軸方向Lの寸法を小さくすることができる。
また、本構成によれば、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面との径方向Rの間に形成された隙間を利用して、第1油路P1を形成している。そして、第1内側支持部材44を径方向Rに貫通する貫通孔を利用して、第1油路P1に連通する第2油路P2を形成している。これにより、第1係合装置CL1と第2係合装置CL2とが径方向視で互いに重複する構成を実現しつつ、第1油路P1及び第2油路P2を通して第1摩擦部材41を適切に潤滑することができる。
以上のように、本構成によれば、車両用駆動装置100の軸方向Lの寸法を小さく抑えつつ、第1係合装置CL1に油を供給することが容易となっている。
本実施形態では、第1ピストン部42は、第3油路P3を流動する油を案内する案内部材30を更に備えている。案内部材30は、軸方向Lに延在するように形成されている。本実施形態では、案内部材30は、第1ピストン部42の第1摺動部421から軸方向第2側L2に突出するように形成されている。
案内部材30は、当該案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも径方向内側R1に位置するように配置されている。また、案内部材30は、当該案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、少なくとも第1ピストン部42が押圧状態で、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第2側L2に位置するように配置されている。本実施形態では、案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、第1内側支持部材44の第1内側係合部441の軸方向第1側L1の端部よりも径方向内側R1に位置している。そして、案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、第1内側支持部材44の第1内側係合部441の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第2側L2に位置している。ここで、「少なくとも第1ピストン部42が押圧状態」とは、一対の第1摩擦部材41の間に伝達トルク容量が生じている状態である。
このように、本実施形態では、第1油路P1に油を供給するための供給部Sを更に備え、
第1係合装置CL1は、一対の第1摩擦部材41を互いに当接させるように押圧する第1ピストン部42と、当該第1ピストン部42の作動用の油が供給される第1作動油室43と、を更に備え、
第2外側支持部材60は、一対の第2摩擦部材56に対して軸方向第1側L1に配置されて径方向Rに延在する第2径方向延在部602を備え、
第1ピストン部42は、第2径方向延在部602に対して軸方向第1側L1に配置されて第2径方向延在部602と軸方向Lに対向する対向部としての第1摺動部421を備え、
第2径方向延在部602と第1摺動部421との軸方向Lの間に、第1油路P1に連通する第3油路P3が形成され、
供給部Sは、第3油路P3に対して径方向内側R1から油を供給し、
第1ピストン部42は、第3油路P3を流動する油を案内する案内部材30を更に備え、
案内部材30は、軸方向Lに延在するように形成され、
案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも径方向内側R1であって、少なくとも第1ピストン部42が押圧状態で、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第2側L2に配置されている。
この構成によれば、供給部Sから第3油路P3に供給された油を、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも径方向内側R1であって軸方向第2側L2に、案内部材30により案内することができる。これにより、第1内側支持部材44の内周面と第2外側支持部材60の外周面との径方向Rの間に形成された第1油路P1に、第3油路P3から油を適切に供給することができる。
本実施形態では、第2外側支持部材60の軸方向第1側L1の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に配置されている。本例では、第2外側支持部材60における第2外側支持部603の軸方向第1側L1の端部が、第1内側支持部材44における第1内側係合部441の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に配置されている。
上記のような案内部材30を備えた構成は、第2外側支持部材60の軸方向第1側L1の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に配置されている場合に好適である。このような構成では、第3油路P3を第1油路P1に向けて流動する油が、第2外側支持部材60の軸方向第1側L1の端部を軸方向第1側L1から迂回することになり、第1油路P1に油が供給され難いためである。
また、本実施形態では、第2外側支持部材60は、回転ハウジング54の一部として構成され、
第1外側支持部材45は、第2径方向延在部602に対して軸方向第1側L1に配置されて径方向Rに延在する第1径方向延在部452を備え、
第1径方向延在部452は、第1ピストン部42を径方向内側R1から支持するピストン支持部としての第1内側支持部454を備え、
第1内側支持部454は、第2径方向延在部602と軸方向Lに対向するように、第1ピストン部42に対して径方向内側R1に配置され、
第2径方向延在部602と第1内側支持部454との軸方向Lの間に、第3油路P3に連通する第4油路P4が形成され、
供給部Sは、第4油路P4に対して径方向内側R1から油を供給する。
この構成によれば、回転ハウジング54の一部として機能する第2外側支持部材60の第2径方向延在部602と、第1外側支持部材45における第1径方向延在部452の第1内側支持部454との軸方向Lの間に形成された第4油路P4、及び、第2径方向延在部602と、第1ピストン部42の第1摺動部421との軸方向Lの間に形成された第3油路P3を順に通して、供給部Sからの油を第1油路P1に供給することができる。したがって、第1係合装置CL1の第1摩擦部材41が回転ハウジング54の外部に配置された構成であっても、第4油路P4、第3油路P3、第1油路P1、及び第2油路P2を順に油を流動させて、第1摩擦部材41を適切に潤滑することができる。
図4に示すように、本実施形態では、第1内側係合部441の内周面と第2外側係合部601の外周面との間に、第1油路P1が形成されている。そのため、本実施形態では、第1内側係合部441における複数の第1凸部46及び複数の第1凹部47と、第2外側係合部601における複数の第2凸部61及び複数の第2凹部62との径方向Rの間に、第1油路P1が形成されている。なお、本実施形態では、上述したように、第1内側係合部441に第1凸部46及び第1凹部47が設けられていると共に、第2外側係合部601に第2凸部61及び第2凹部62が設けられている。しかし、第1内側係合部441に第1凸部46及び第1凹部47が設けられていなくても良い。或いは、第2外側係合部601に第2凸部61及び第2凹部62が設けられていなくても良い。つまり、第1内側係合部441及び第2外側係合部601の少なくとも一方に、径方向外側R2に突出した凸部と径方向内側R1に突出した凹部とが周方向Cに交互に複数ずつ配置されていれば良い。
図4に示す例では、第1内側係合部441及び第2外側係合部601は、各第1凹部47の第1内周部471と各第2凸部61の第2外周部611とが互いに接触するように配置されている。本例では、第1凸部46の第1外周部461と、第1凹部47の第1内周部471と、第1接続部48と、第2凸部61の第2外周部611と、第2凹部62の第2内周部621と、第2接続部63とによって囲まれた空間が、第1油路P1として利用されている。また、本例では、第1凸部46の第1外周部461を径方向Rに貫通するように、第2油路P2が形成されている。なお、第1内側係合部441の第1凸部46と第2外側係合部601の第2凸部61との周方向Cの位置が対応し、第1内側係合部441の第1凹部47と第2外側係合部601の第2凹部62との周方向Cの位置が対応するように配置され、第1凸部46に対して径方向内側R1から第2凸部61が嵌合し、第2凹部62に対して径方向外側R2から第1凹部47が嵌合するように構成されていても良い。この場合においても、第1凸部46の径方向内側R1を向く面と第2凸部61の径方向外側R2を向く面との間、及び、第2凹部62の径方向外側R2を向く面と第1凹部47の径方向内側R1を向く面との間、の少なくとも一方に隙間が形成され、当該隙間が第1油路P1とされると好適である。
このように、本実施形態では、第1内側支持部材44は、一対の第1摩擦部材41の一方に係合する第1係合部としての第1内側係合部441を備え、
第2外側支持部材60は、一対の第2摩擦部材56の他方に係合する第2係合部としての第2外側係合部601を備え、
第1内側係合部441及び第2外側係合部601のそれぞれが、軸方向Lに沿う軸心を有する筒状に形成され、
第1内側係合部441の内周面と第2外側係合部601の外周面とが、径方向Rに対向するように配置され、
第1内側係合部441及び第2外側係合部601の少なくとも一方は、径方向外側R2に突出した凸部と径方向内側R1に突出した凹部とが周方向Cに交互に複数ずつ配置されていると共に、上記の複数の凸部及び複数の凹部のそれぞれが軸方向Lに延在するように形成されている。
この構成によれば、第1内側係合部441及び第2外側係合部601の少なくとも一方に設けられた凸部及び凹部を利用して、第1油路P1を形成することができる。したがって、第1内側係合部441の内周面と第2外側係合部601の外周面との間に、適切に第1油路P1を形成することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、第3油路P3を流動する油を案内する案内部材30を備えた構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、案内部材30を備えていない構成としても良い。
(2)上記の実施形態では、案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、少なくとも第1ピストン部42が押圧状態で、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第2側L2に配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、案内部材30の軸方向第2側L2の端部が、少なくとも第1ピストン部42が押圧状態で、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に配置されていても良い。
(3)上記の実施形態では、第2外側支持部材60の軸方向第1側L1の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に配置されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第2外側支持部材60の軸方向第1側L1の端部が、第1内側支持部材44の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第2側L2に配置されていても良い。
(4)上記の実施形態では、第6油路P6及び第7油路P7が、変速機3の変速入力軸31に形成された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第6油路P6及び第7油路P7の代わりに、別の油路がケース9やその他の部材に形成されていても良い。
(5)上記の実施形態では、第1内側係合部441及び第2外側係合部601の少なくとも一方に、径方向外側R2に突出した凸部と径方向内側R1に突出した凹部とが周方向Cに交互に複数ずつ配置された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1内側係合部441及び第2外側係合部601のいずれにも凸部及び凹部が設けられていない構成としても良い。この場合、第1内側係合部441の内周面と第2外側係合部601の外周面との間に、全周に亘って周方向Cに連続する隙間が形成され、当該隙間が第1油路P1とされていても良い。或いは、そのような周方向Cに連続する隙間における、周方向Cの複数個所に仕切部材等が配置され、周方向Cに隣接する仕切部材の間の部分が第1油路P1とされていても良い。
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。したがって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
本開示に係る技術は、内燃機関に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機と、変速機と、入力部材と回転電機との間の動力伝達を断接する係合装置と、回転電機と変速機との間の動力伝達経路に配置された流体継手と、それらを収容するケースと、を備えた車両用駆動装置に利用することができる。
100:車両用駆動装置、1:入力部材、2:出力部材、3:変速機、41:第1摩擦部材、44:第1内側支持部材、45:第1外側支持部材、5:流体継手、51:ポンプインペラ、52:タービンランナ、56:第2摩擦部材、59:第2内側支持部材、60:第2外側支持部材、9:ケース、CL1:第1係合装置、CL2:第2係合装置、MG:回転電機、RT:ロータ、EG:内燃機関、W:車輪、P1:第1油路、P2:第2油路、L:軸方向、R:径方向、C:周方向

Claims (5)

  1. 内燃機関に駆動連結される入力部材と、
    車輪に駆動連結される出力部材と、
    ロータを備え、前記車輪の駆動力源として機能する回転電機と、
    前記回転電機の側から伝達される回転を変速して前記出力部材の側へ伝達する変速機と、
    前記入力部材と前記回転電機との間の動力伝達を断接する第1係合装置と、
    前記回転電機と前記変速機との間の動力伝達経路に配置された流体継手と、
    前記回転電機、前記変速機、前記第1係合装置、及び前記流体継手を収容するケースと、を備え、
    前記流体継手は、互いに相対的に回転するポンプインペラ及びタービンランナと、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間の動力伝達を断接する第2係合装置と、前記ポンプインペラ及び前記タービンランナを収容すると共に、前記ポンプインペラと一体的に回転するように連結された回転ハウジングと、を備え、
    前記ロータの回転軸心に沿う方向を軸方向とし、前記回転軸心に直交する方向を径方向とし、前記回転軸心回りの方向を周方向として、
    前記第1係合装置と前記第2係合装置とが、前記径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
    前記第1係合装置は、相対回転可能に支持された一対の第1摩擦部材と、一対の前記第1摩擦部材の一方を前記径方向の内側から支持する第1内側支持部材と、一対の前記第1摩擦部材の他方を前記径方向の外側から支持する第1外側支持部材と、を備え、
    前記第2係合装置は、相対回転可能に支持された一対の第2摩擦部材と、一対の前記第2摩擦部材の一方を前記径方向の内側から支持する第2内側支持部材と、一対の前記第2摩擦部材の他方を前記径方向の外側から支持する第2外側支持部材と、を備え、
    前記第2外側支持部材は、前記回転ハウジングと一体的に回転するように連結され、
    前記第1内側支持部材は、前記第2外側支持部材と一体的に回転するように連結され、
    前記第1内側支持部材と前記第2外側支持部材とは、前記第1内側支持部材の内周面と前記第2外側支持部材の外周面とが前記径方向に対向するように配置され、
    前記第1内側支持部材の前記内周面と前記第2外側支持部材の前記外周面との前記径方向の間に、前記軸方向に延在する第1油路が形成され、
    前記第1油路に連通する第2油路が、前記第1内側支持部材を前記径方向に貫通するように形成されている、車両用駆動装置。
  2. 前記第1油路に油を供給するための供給部を更に備え、
    前記第1係合装置は、一対の前記第1摩擦部材を互いに当接させるように押圧するピストン部と、前記ピストン部の作動用の油が供給される作動油室と、を更に備え、
    前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
    前記第2外側支持部材は、一対の前記第2摩擦部材に対して前記軸方向第1側に配置されて前記径方向に延在する第2径方向延在部を備え、
    前記ピストン部は、前記第2径方向延在部に対して前記軸方向第1側に配置されて前記第2径方向延在部と前記軸方向に対向する対向部を備え、
    前記第2径方向延在部と前記対向部との前記軸方向の間に、前記第1油路に連通する第3油路が形成され、
    前記供給部は、前記第3油路に対して前記径方向の内側から油を供給し、
    前記ピストン部は、前記第3油路を流動する油を案内する案内部材を更に備え、
    前記案内部材は、前記軸方向に延在するように形成され、
    前記案内部材の軸方向第2側の端部が、前記第1内側支持部材の前記軸方向第1側の端部よりも前記径方向の内側であって、少なくとも前記ピストン部が押圧状態で、前記第1内側支持部材の前記軸方向第1側の端部よりも前記軸方向第2側に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側として、
    前記第2外側支持部材の前記軸方向第1側の端部が、前記第1内側支持部材の前記軸方向第1側の端部よりも前記軸方向第1側に配置されている、請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記第2外側支持部材は、前記回転ハウジングの一部として構成され、
    前記第1外側支持部材は、前記第2径方向延在部に対して前記軸方向第1側に配置されて前記径方向に延在する第1径方向延在部を備え、
    前記第1径方向延在部は、前記ピストン部を前記径方向の内側から支持するピストン支持部を備え、
    前記ピストン支持部は、前記第2径方向延在部と前記軸方向に対向するように、前記ピストン部に対して前記径方向の内側に配置され、
    前記第2径方向延在部と前記ピストン支持部との前記軸方向の間に、前記第3油路に連通する第4油路が形成され、
    前記供給部は、前記第4油路に対して前記径方向の内側から油を供給する、請求項2又は3に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記第1内側支持部材は、一対の前記第1摩擦部材の一方に係合する第1係合部を備え、
    前記第2外側支持部材は、一対の前記第2摩擦部材の他方に係合する第2係合部を備え、
    前記第1係合部及び前記第2係合部のそれぞれが、前記軸方向に沿う軸心を有する筒状に形成され、
    前記第1係合部の内周面と前記第2係合部の外周面とが、前記径方向に対向するように配置され、
    前記第1係合部及び前記第2係合部の少なくとも一方は、前記径方向の外側に突出した凸部と前記径方向の内側に突出した凹部とが前記周方向に交互に複数ずつ配置されていると共に、複数の前記凸部及び複数の前記凹部のそれぞれが前記軸方向に延在するように形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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