JP2022155301A - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル部材を保持させた後に上下前後にスライド可能にすることで、位置決めが容易にすること。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、便器本体の後方に設けられた機能部と、機能部の側面を覆うパネル部材と、便器本体とパネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第一保持部と、機能部とパネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第二保持部と、を備える。パネル部材は、第一保持部と第二保持部とによって吸着保持された状態で、前後上下にスライド可能である。【選択図】図3

Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、パネル部材によって機能部を覆う水洗大便器において、パネル部材を水洗大便器に保持するために磁力を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-165173号公報
特許文献1の磁力を用いる方法は、二対の磁石を用いて便器本体にパネル部材を固定する方法である。一対目の磁石は、便器本体の側面の後方端部と、パネル部材の内側面の前方端部に設けられている。二対目の磁石は機能部の後面つまり水洗大便器の後面と、パネル部材の内側面の後端部に設けられている。
しかしながら、この方法だと便器本体、およびパネル部材の保持面と、機能部、およびパネル部材の保持面とが同一平面上にないため、パネル部材を便器本体に保持させてから、前後方向にスライドさせることができない。そのため、便器本体や機能部に対してのパネル部材の位置決めが困難である。
本実施形態の一態様は、パネル部材を保持させた後に上下前後にスライド可能にすることで、位置決めを容易にすることを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、前記便器本体の後方に設けられた機能部と、前記機能部の側面を覆うパネル部材と、前記便器本体と前記パネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第一保持部と、前記機能部と前記パネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第二保持部と、を備え、前記パネル部材は、前記第一保持部と前記第二保持部とによって吸着保持された状態で、前後上下にスライド可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、第一保持部と第二保持部は、水洗大便器の側面に設けられる同一平面を形成することができるため、施工者が便器本体および機能部にパネル部材を保持させた状態で、パネル部材を便器本体および機能部に対してスライドさせながら適正位置への位置調整を行うことができる。また、保持させた状態で位置調整を行えることにより、施工者がスライドに力を入れすぎてしまった場合でもパネル部材の移動量を抑制することができる。また、施工者がパネル部材から手を滑らせてしまった場合においても、パネル部材を便器本体又は機能部に保持させることができる。つまり、パネル部材と、便器本体、機能部、または地面などとの接触を防ぐことが可能である。
また、前記第一保持部は、前記便器本体と前記パネル部材との境界部に設けられ、前記パネル部材が前記第一保持部と前記第二保持部とによって吸着保持された状態で、前記第一保持部の上下方向に保持可能な距離は、前後方向に保持可能な距離よりも長いことを特徴とする。
このような構成によれば、このような構成によれば、施工者がパネル部材を便器本体に対して、スライドさせながら位置調整を行う際、第一保持部の上下方向に保持可能な距離が長いため、上下方向に対して、適正位置へのパネル部材の位置決め精度を高めることができる。
また、前記第二保持部の前後方向に保持可能な距離は、前記第一保持部の前後方向に保持可能な距離よりも長いことを特徴とする。
このような構成によれば、便器本体とパネル部材との隙間をなくすよう、まずは前後方向の位置合わせが行われた場合、前後方向における寸法公差の影響が大きい第二保持部によってパネル部材と機能部とを吸着保持したとしても、寸法公差を吸収することができる。そのため、施工者は、境界部におけるパネル部材と便器本体との位置ずれを抑制しつつ、パネル部材を、便器本体、および機能部に取り付けることができる。
また、前記第二保持部は、前記パネル部材、または前記機能部の一方に設けられる磁石と、前記パネル部材、または前記機能部の他方に設けられる磁性体と、を有し、前記磁石、または前記磁性体の一方は、前後方向の長さよりも上下方向の長さが長く、前記磁石、または前記磁性体の他方は、前後方向の長さよりも上下方向の長さが短いことを特徴とする。
このような構成によれば、施工者がパネル部材を機能部に対してスライドしながら位置調整を行う際、磁石と磁性体とが接触してパネル部材の保持状態を維持できる領域が、磁石の長辺方向と磁性体の長辺方向とを同一方向にした場合と比べて広くすることができる。これにより、施工者がパネル部材を適正位置から大きく外れた個所に接触させた場合でも、パネル部材が保持された状態にすることができる。
また、前記便器本体、および前記機能部の少なくとも1つと、前記パネル部材との保持力を調整する保持力調整部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、使用できる磁石の選択肢を多くすることができる。例えば、磁石の磁力が弱い場合、より大きな摩擦係数の保持力調整部や、透磁率が高い素材の保持力調整部や、保持力調整部の厚みなどを選択することで、パネル部材の吸着保持力を高めることができる。また、例えば磁石の磁力が強い場合、吸着保持力を低下させるため、摩擦力を低下させる素材の保持力調整部や、透磁率が低い素材の保持力調整部や、保持力調整部の厚みなどを選択することで、スライドによるパネル部材の位置調整を容易に行うことができる。
また、前記機能部の上方に設けられる衛生洗浄装置を備え、前記衛生洗浄装置の底面は、少なくとも前記パネル部材が設けられる前後方向の区間において、後方から前方に向かって下り傾斜するように設けられ、前記パネル部材の上面は、後方から前方に向かって下り傾斜するように設けられることを特徴とする。
このような構成によれば、パネル部材の適正位置への位置調整後、パネル部材と衛生洗浄装置との隙間を小さくすることができる。また、パネル部材を便器本体および機能部に対して前方向にスライドさせながら位置調整を行う際、衛生洗浄装置の底面とパネル部の上面とが接触しながら位置調整が行われるため、パネル部材が衛生洗浄装置によってガイドされることにより、適正位置へパネル部材を容易に設置することができる。
本発明の水洗大便器によれば、パネル部材を保持させた後に上下前後にスライド可能にすることで、位置決めが容易になる。
図1は、第1実施形態に係る水洗大便器の側面図である。 図2は、第1実施形態に係る水洗大便器のパネル部材の一部などを省略した側面図である。 図3は、第1実施形態に係るパネル部材を内側から側面視した図である。 図4は、第2実施形態に係る水洗大便器の保持力調整部を示す説明図である。 図5は、変形例に係る水洗大便器の衛生洗浄装置とパネル部材との関係を示した側面図である。
(第1実施形態)
以下、添付図面を参照して第1実施形態に係る水洗大便器1の概要について説明する。
なお、図1を含む各図には、説明の便宜上、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している場合がある。この場合、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方、Z軸の正方向を上方、Z軸の負方向を下方と規定し、また、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
図1、図2に示すように、水洗大便器1は、便器本体3と、機能部5と、衛生洗浄装置7と、パネル部材9と、便座部11とを備える。便器本体3は、陶器製である。なお、便器本体3は、陶器製に限定されず、たとえば、樹脂製のものや、陶器と樹脂とを組み合わせたものであってもよい。図1は、第1実施形態に係る水洗大便器1の側面図である。図2は、第1実施形態に係る水洗大便器1のパネル部材9の一部などを省略した側面図である。
水洗大便器1は、パネル部材9を取り付ける際、およびパネル部材9を便器本体3に対して位置調整する際、パネル部材9を便器本体3、および機能部5に対して、例えば、図1において矢印D1、およびD2で示すようにスライド可能とすることにより容易に位置調整を行える。
便器本体3は、ボウル部(不図示)、および排水トラップ管路32を有する。
便器本体3の後方には、機能部5が設けられる。機能部5は、便器本体3のボウル部や衛生洗浄装置7に給水を行う。機能部5は、貯水タンク(図示せず)、および加圧ポンプ(図示せず)などを含む。機能部5は、給水に関し、貯水タンクに貯水された洗浄水を加圧ポンプによって加圧して、大流量でジェット吐水口(図示せず)からボウル部へ吐出させる。
衛生洗浄装置7は便器本体3に向かって底面7aが下降傾斜するよう設けられている。具体的には、衛生洗浄装置7の底面7aは、前方となるにつれて高さが低くなるように下降傾斜する。衛生洗浄装置7には、ボウル部の上方の使用者の局部に向けて洗浄水を噴射するノズル装置(図示せず)を含む局部洗浄装置(図示せず)が設けられる。また、衛生洗浄装置7には、局部洗浄装置に供給される洗浄水を貯水する貯水部(図示せず)、貯水部内の洗浄水を適温に温めて温水にする加熱器(図示せず)、換気ファン(図示せず)、脱臭ファン(図示せず)、温風ファン(図示せず)、およびこれら各部を制御する制御部(図示せず)などが設けられる。
便器本体3の後方、および機能部5の側面には、機能部5への外的障害や汚水侵入を防ぐためのパネル部材9が設けられている。
便座部11は、便器本体3の上部に配置され、使用者が水洗大便器1を使用する場合に着座するものである。便座部11は、後方側を支点として回動することで、開閉可能である。
蓋部15は、便座部11と同様、便器本体3の上部に配置され、便器本体3のボウル部を含む上面を上方から覆うものである。蓋部15は、便座部11と同様、後方側を支点として回動することで、開閉可能である。なお、蓋部15は、閉じた状態では、便器本体3の上面を上方から覆うとともに、便座部11を上方から覆う。
ボウル部は、汚物を受ける部位であり、凹状に形成される。ボウル部の上縁部にはリム部(不図示)が形成される。リム部は、洗浄水を吐水するリム吐水口(不図示)を有する。リム部は、リム吐水口から吐水された洗浄水がボウル部の上縁部に沿って流れ、ボウル部内に旋回流を形成する。なお、リム吐水口には、上流側に形成された導水路(図示せず)が接続されており、洗浄水供給装置(図示せず)からの洗浄水が導水路を介して供給される。
次に、図1~図3を参照してパネル部材9と便器本体3との取付について説明する。図3は、第1実施形態に係るパネル部材9を内側から側面視した図である。
水洗大便器1は第一保持部21と、第二保持部23とを備える。第一保持部21はパネル部材9の側面と便器本体3とを磁力によって吸着保持しており、第二保持部23は機能部5とパネル部材9の側面とを磁力によって吸着保持している。
第一保持部21について詳細に説明する。第一保持部21は磁石25と、磁力によって吸着される磁性体である板金27とで構成されている。第一保持部21は、便器本体3とパネル部材9との境界部Aに設けられる。境界部Aとは、便器本体3にパネル部材9を適正に設置した際、便器本体3とパネル部材9が重なり合う個所のことを指す。境界部Aは、便器本体3を側面視したとき、便器本体3の前方から緩やかな曲率で変化している側面が、便器本体3の後方側で大きな曲率変化をする個所、詳しくは便器本体3内側に凹む段差を有している個所を指している。
磁石25は、パネル部材9に取り付けられる。磁石25は、たとえば、パネル部材9に接着される。磁石25はパネル部材9の内側面の前方端側、つまり便器本体3とパネル部材9の境目付近に二か所設けられる。磁石25の二か所の配置は、パネル部材9の上端と中央との区間に一か所、パネル部材9の下端と中央との区間に一か所である。
磁石25の形状は、厚さの薄い直方体である。詳しくは、磁石25は、磁石25の短辺が前後方向に沿うように設けられる。すなわち、磁石25は、上下方向の長さが前後方向の長さよりも長くなるように配置される。また磁石25の厚さは、境界部Aに形成される段差の深さよりも小さい。
つづいて板金27について説明する。板金27は、便器本体3に取り付けられる。板金27は、境界部Aにおける便器本体3の側面に取り付けられる。板金27は便器本体3の境界部Aに二か所設けられている。板金27の二か所の配置は、境界部Aの上端と中央との区間に一か所、境界部Aの下端と中央との区間に一か所である。板金27は、パネル部材9が適正位置に取り付けられた場合に、磁石25と向き合うように配置される。便器本体3では、板金27が設置される個所が内側に凹んでおり、凹んでいる個所に板金27の一部が埋め込まれることにより、板金27は固定される。板金27は、便器本体3に接着されてもよい。
板金27の形状は、厚さの薄い直方体である。板金27は、板金27の短辺が前後方向に沿うように設けられる。すなわち、板金27は、上下方向の長さが前後方向の長さよりも長くなるように配置される。板金27の前後方向の長さは、便器本体3を側面視した際、境界部Aの前後方向の長さ以下である。板金27の上下方向の長さは、磁石25の上下方向の長さと略等しい。なお、板金27は上下に長い一枚板のような構造でも良い。
第一保持部21、つまり磁石25と板金27とは、前後方向より上下方向に長い形状をしている。これにより、第一保持部21でパネル部材9を保持する個所において、便器本体3に対するパネル部材9の前後方向のスライドに比べ、パネル部材9の上下方向のスライドは、パネル部材9を保持可能な距離が長くなっている。第一保持部21によってパネル部材9が保持される個所は、便器本体3とパネル部材9の境界付近であり、境界における前後方向の便器本体3とパネル部材9との隙間は衛生性や意匠性を考慮して極力小さく設定される。施工者は第一保持部21によってパネル部材9を保持させる際は、初めに便器本体3とパネル部材9との隙間をなくすよう、まずは前後方向の位置合わせを行って保持させる。その際、便器本体3とパネル部材9との境界が、パネル部材9の前後方向への適正位置へのガイドを視覚的に行われるため、前後方向の位置合わせはスムーズに行われる。パネル部材9の前後方向の位置合わせが行われた後、上下方向に位置調整が行われるため、第一保持部21で保持する個所においては保持可能な区間が上下方向に大きいことが望ましい。そのため、磁石25と板金27とは前後方向より上下方向に長い形状をしている。従って、施工者は、パネル部材9を適正位置に容易に移動させることができ、適正位置へのパネル部材9の位置決め精度を高めることができる。
第二保持部23について詳細に説明する。第二保持部23は磁石29と、磁力によって吸着される磁性体である板金31とで構成されている。第二保持部23は、便器本体3にパネル部材9を適正に設置した際、パネル部材9の上部領域に位置する。
図3に示す通り、磁石29は、パネル部材9に取り付けられる。磁石29は、たとえば、パネル部材9に接着される。磁石29はパネル部材9の内側面の上方端側、且つパネル部材9の後方に一か所配置される。磁石29の形状は、厚さの薄い直方体である。磁石25は、上下方向の長さよりも前後方向の長さが長い横長形状をしている。
つづいて板金31について説明する。板金31は、機能部5の側面に取り付けられる。板金31は、たとえば、機能部5に接着される。板金31は前後方向の長さよりも上下方向の長さが長い縦長形状をしている。磁石29と板金31とは、便器本体3を側面視した際、磁石29と板金31とで十字の形状をしている。なお、磁石29と板金31の長さ関係は反対でもよい。つまり、磁石29は前後方向の長さよりも上下方向の長さが長い縦長形状をしていて、板金31は上下方向の長さよりも前後方向の長さが長い横長形状をしていてもよい。
これにより、施工者がパネル部材9を機能部5に対してスライドしながら位置調整を行う際、磁石29と板金31とが接触してパネル部材9の保持状態を維持できる領域を、磁石29と板金31の長辺方向を同一にした場合と比べて広くすることができる。これにより、施工者がパネル部材9を適正位置から大きく外れた個所に接触させた場合でも、パネル部材9が保持された状態にすることができる。
第二保持部23の前後方向に保持可能な距離は、第一保持部21の前後方向に保持可能な距離よりも長い。このような構成によれば、便器本体3とパネル部材9との隙間をなくすよう、まずは前後方向の位置合わせが行われた場合、前後方向における寸法公差の影響が大きい第二保持部23によってパネル部材9と機能部5とを吸着保持したとしても、寸法公差を吸収することができる。そのため、施工者は、境界部Aにおけるパネル部材9と便器本体3との位置ずれを抑制しつつ、パネル部材9を、便器本体3、および機能部5に取り付けることができる。第二保持部23が寸法公差の影響を受けやすい理由は、第二保持部23の板金31が陶器製の排水トラップ管路32と連続して配置される機能部5の一部に設けられるため、板金31の取り付け位置が便器本体3の前方端から排水トラップ管路32までの陶器の製造に伴う製造誤差が大きく出る個所であるためである。
なお、磁石25、29、および板金27、31の数や配置に関しては、これに限定されるものではなく、磁力の大きさやパネル部材9の重さ等により適宜変更される。また、板金27、31の長さに関しては、これに限定されるものではなく、便器本体3にパネル部材9を適正位置で取り付けた際の磁石25、29の位置に板金27、31があれば、形状や数は問わない。また、磁石25、29が便器本体3に備えられていても良く、磁性体である板金27、31がパネル部材9に備えられていても良い。また、磁性体である板金27、31の代替として磁石を用いて良い。
便器本体3にパネル部材9を取り付ける流れについて説明する。初めに施工者はパネル部材9の磁石25を境界部Aにある板金27に対し前後方向が適切になるよう組み付ける。初めにパネル部材9を境界部Aにおいて前後方向の位置合わせを行う理由は、境界部Aの便器本体3がパネル部材9によって隠蔽され、使用者から見えない状態にすることによって、便器本体3とパネル部材9とが連続して形成されているように見えるため、意匠性確保のために重要な境界部Aの便器本体3の隠蔽を確実に行いたいためである。次に、パネル部材9を便器本体3に対して上下方向にスライドさせ、パネル部材9の上下方向を便器本体3に対して合わせる。その際、パネル部材9の上面と便器本体3の上面が側面視で線状になるよう位置調整を行う。
第一保持部21と第二保持部23とは、水洗大便器1の側面に設けられるため、施工者がパネル部材9を便器本体3に対して、パネル部材9と便器本体3とを保持させた状態、およびパネル部材9と機能部5とを保持させた状態で、パネル部材9をスライドさせながら適正位置へ位置調整を行うことができる。パネル部材9を保持させた状態で位置調整を行えることにより、施工者がスライドに力を入れすぎてしまった場合でもパネル部材9の移動量を抑制することができる。また、施工者がパネル部材9から手を滑らせてしまった場合においても、パネル部材9を便器本体3又は機能部5に保持させることができる。そのため、パネル部材9と便器本体3、機能部5、または地面との接触を防ぐことが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る水洗大便器1について説明する。第1実施形態と同じ構成についての説明は省略する。水洗大便器1は、図4に示すように、保持力調整部33を備える。図4は、第2実施形態に係る水洗大便器1の保持力調整部33を示す説明図である。
保持力調整部33は、第一保持部21、および第二保持部23の少なくとも1つに設けられる。保持力調整部33は、便器本体3、および機能部5の少なくとも1つと、パネル部材9との保持力を調整する。ここでは、保持力調整部33が第二保持部23の磁石29に設けられる一例について説明する。
保持力調整部33は、第二保持部23の磁力を調整する。保持力調整部33は、たとえば、フィルムである。
例えば磁石29の磁力が弱い場合、より大きな摩擦係数を持つ保持力調整部33や、透磁率が高い素材の保持力調整部33や、厚みの厚い保持力調整部33を選択することで、パネル部材9が便器本体3や機能部5から剥がれ落ちることを防ぐことができる。また、例えば磁石25、29の磁力が強く、パネル部材9をスライドさせるのに大きな力が必要になった場合、保持力を低下させるため、より小さな摩擦係数を持つ保持力調整部33や、透磁率が低い素材の保持力調整部33や、厚みの薄い保持力調整部33を選択することで、スライドによる位置調整を容易に行うことができる。
なお、保持力調整部33はフィルムの形状に留まらず、磁石29と一体に設けられても良く、磁石29に表面処理を施す方法でもよい。また、保持力調整部33は板金31に設けられてもよい。また、保持力調整部33は、第一保持部21に第二保持部23と同様の方法で設けてもよい。
なお、図5に示すように、パネル部材9の上面9aは、前方となるにつれて高さが低くなるように下降傾斜していても良い。図5は、変形例に係る水洗大便器1の衛生洗浄装置7とパネル部材9との関係を示した側面図である。具体的には、パネル部材9の上面9aは、衛生洗浄装置7の底面7aの下降傾斜とほぼ同角度にて下降していても良い。これにより、パネル部材9の組み付け後、パネル部材9と衛生洗浄装置7との隙間を小さくすることができる。また、パネル部材9を便器本体3や機能部5に対して前方向にスライドさせながら位置調整を行う際、衛生洗浄装置7の底面7aとパネル部材9の上面9aとが接触しながら位置調整が行われるため、パネル部材9が衛生洗浄装置7によってガイドがされることにより、適正位置へパネル部材9を容易に配置することができる。
次に、変形例に係る水洗大便器1について説明する。第1実施形態と同じ構成についての説明は省略する。第1実施形態では、第二保持部23は、便器本体3にパネル部材9を適正に設置した際、パネル部材9の上部領域に位置しており、板金31は機能部5に配置されており、磁石29はパネル部材9の内側面の上方端側、且つパネル部材9の後方に一か所配置される。
変形例に係る水洗大便器1では、第二保持部(不図示)は第一保持部(不図示)から後方において、第1実施形態における便器本体(不図示)、または第1実施形態における便器本体から延在している個所に1か所配置される。
たとえば、便器本体は、パネル部材(不図示)の上部領域において境界部(不図示)からパネル部材の後方端部まで延在している。第二保持部(不図示)の板金(不図示)は、上部領域において便器本体の境界部からパネル部材の後方端部まで延在している個所(第一実施形態の機能部5が配置されている個所)に配置されていてもよい。
また、たとえば、便器本体は、パネル部材の中部領域において排水トラップ管路(不図示)から左右方向に対する第一保持部の位置まで延在している。第二保持部の板金は、排水トラップ管路から左右方向に対する第一保持部まで延在している個所に配置されていてもよい。
また、たとえば、便器本体は、下部領域において境界部からパネル部材の後方端部まで延在している。第二保持部の板金は、下部領域において便器本体の境界部からパネル部材の後方端部まで延在している個所に配置されていても良い。つまり、第一実施形態のように、必ずしも機能部(不図示)に板金が取り付けられる形態に限らない。
また、変形例に係る水洗大便器1の第一保持部(不図示)の構成を第2保持部(不図示)の構成に適用し、第2保持部の構成を第1保持部の構成に適用しても、上述の実施形態のように、スライド可能とすることにより容易に位置調整を行うことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
3 便器本体
5 機能部
7 衛生洗浄装置
9 パネル部材
11 便座部
15 蓋部
21 第一保持部
23 第二保持部
25 磁石
27 板金
29 磁石
31 板金
32 排水トラップ管路
33 保持力調整部
A 境界部

Claims (6)

  1. 汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
    前記便器本体の後方に設けられた機能部と、
    前記機能部の側面を覆うパネル部材と、
    前記便器本体と前記パネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第一保持部と、
    前記機能部と前記パネル部材の側面とを磁力によって吸着保持する第二保持部と、を備え、
    前記パネル部材は、前記第一保持部と前記第二保持部とによって吸着保持された状態で、前後上下にスライド可能であることを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記第一保持部は、前記便器本体と前記パネル部材との境界部に設けられ、
    前記パネル部材が前記第一保持部と前記第二保持部とによって吸着保持された状態で、前記第一保持部の上下方向に保持可能な距離は、前後方向に保持可能な距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記第二保持部の前後方向に保持可能な距離は、前記第一保持部の前後方向に保持可能な距離よりも長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 前記第二保持部は、前記パネル部材、または前記機能部の一方に設けられる磁石と、前記パネル部材、または前記機能部の他方に設けられる磁性体と、を有し、
    前記磁石、または前記磁性体の一方は、前後方向の長さよりも上下方向の長さが長く、
    前記磁石、または前記磁性体の他方は、前後方向の長さよりも上下方向の長さが短いことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 前記便器本体、および前記機能部の少なくとも1つと、前記パネル部材との保持力を調整する保持力調整部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 前記機能部の上方に設けられる衛生洗浄装置を備え、
    前記衛生洗浄装置の底面は、少なくとも前記パネル部材が設けられる前後方向の区間において、後方から前方に向かって下り傾斜するように設けられ、
    前記パネル部材の上面は、後方から前方に向かって下り傾斜するように設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の水洗大便器。
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