JP2022155282A - 駐車支援装置および駐車支援方法 - Google Patents

駐車支援装置および駐車支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022155282A
JP2022155282A JP2021058711A JP2021058711A JP2022155282A JP 2022155282 A JP2022155282 A JP 2022155282A JP 2021058711 A JP2021058711 A JP 2021058711A JP 2021058711 A JP2021058711 A JP 2021058711A JP 2022155282 A JP2022155282 A JP 2022155282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parking
vehicle
start position
parking space
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021058711A
Other languages
English (en)
Inventor
雅美 木岡
Masami Kioka
徹 山口
Toru Yamaguchi
将史 星野
Masashi Hoshino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021058711A priority Critical patent/JP2022155282A/ja
Publication of JP2022155282A publication Critical patent/JP2022155282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】駐車場に複数台の車両を駐車している場合において、ユーザに対する記憶型自動駐車の駐車開始位置の表示について、より改善された駐車支援装置および駐車支援方法を提供する。【解決手段】本開示に係る駐車支援装置は、運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を前記駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援装置である。駐車支援装置は、画像生成部を備える。画像生成部は、車両が備える表示装置に画像を表示させる。画像生成部は、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を表示装置に表示させ、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、第2駐車開始位置は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である。【選択図】図1

Description

本開示は、駐車支援装置および駐車支援方法に関する。
従来、車両の駐車の際に自動運転により車両を移動させる駐車支援の技術が知られている。一例として、駐車支援の1つに、運転者による教師走行に基づいた走行経路を記憶し、記憶した走行経路を利用して、駐車支援を行う技術がある(以下、記憶型自動駐車と称する)。当該技術は例えば運転者の自宅または勤務先等の駐車場など、決まった駐車位置への駐車を繰り返し行なう場合に利用される。
特許第6022447号公報
ところで、駐車場に複数台の車両を駐車する場合において、ユーザに対する記憶型自動駐車の駐車開始位置の表示について、より改善の余地があった。
本開示は、駐車場に複数台の車両を駐車している場合において、ユーザに対する記憶型自動駐車の駐車開始位置の表示について、より改善された駐車支援装置および駐車支援方法を提供することを目的とする。
本開示に係る駐車支援装置は、運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援装置である。駐車支援装置は、画像生成部を備える。画像生成部は、車両が備える表示装置に画像を表示させる。画像生成部は、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を表示装置に表示させ、第1駐車開始位置と前記第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、第2駐車開始位置は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である。
本開示に係る駐車支援方法は、運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援方法である。駐車支援方法は、車両が備える表示装置に第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を表示させ、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、第2駐車開始位置は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である。
本開示に係る駐車支援装置および駐車支援方法によれば、駐車場に複数台の車両を駐車する場合において、ユーザに対する記憶型自動駐車の駐車開始位置の表示をより改善できる。
図1は、第1の実施形態に係る駐車支援システムのネットワーク構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る第1車両が備える駐車支援装置が備える機能を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る駐車支援サーバが備える機能を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る第2車両が備える駐車支援装置の機能を示すブロック図である。 図5は、本実施形態に係る駐車支援システムで実行される駐車支援の一例を示すシーケンス図である。 図6は、本実施形態に係る駐車支援装置の適用例を示す図である。 図7は、本実施形態に係る駐車開始位置の決定処理の実行を判断する処理の一例を示すフローチャート図である。 図8は、本実施形態に係る駐車開始位置の決定処理の一例を示すフローチャート図である。 図9は、本実施形態に係る第1車両の教師走行を実行する処理の一例を示すフローチャート図である。 図10は、本実施形態に係る表示装置に表示される表示例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る駐車支援サーバで実行する処理の一例を示すフローチャート図である。 図12は、変形例に係る駐車支援装置の適用例を示す図である。 図13は、変形例に係る表示装置に表示される表示例を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、 当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
本実施形態の駐車支援装置を備える駐車支援システムの利用シーンとしては、駐車場に複数台の車両を駐車する場合を例示する。例えば、縦列に2台の駐車スペースが並ぶ駐車場(以下、縦列駐車場と称する)がある。特に、縦列駐車場では、周囲が壁などの障害物に囲まれ、駐車スペースへの出入り口が一方向の場合が存在する。
当該ケースにおいて、2台の駐車スペースのうち、駐車スペースの出入り口を基準にして、奥の駐車スペースに車両を駐車させるケースでは、手前の駐車スペースに駐車車両が存在しない場合、車両の駐車経路が確保できるため駐車が可能となる。一方、手前の駐車スペースに駐車車両が存在する場合は、駐車車両が障害物となり、奥の駐車スペースに駐車ができない。そのため、ユーザは、一旦、駐車車両を駐車スペースの外に出庫させてから、車両を奥の駐車スペースに駐車する。そして、外に出庫させた車両を手前の駐車スペースに入庫させる必要がある。また、奥の駐車スペースに駐車中の車両を出庫させるケースにおいても、手前の駐車スペースに駐車車両が存在する場合は、駐車車両が障害物となり、出庫させることができない。その為、ユーザは、一旦、駐車車両を駐車スペースの外に出庫させてから、車両を出庫させる。このように、縦列駐車場においての、車両の入出庫においては、ユーザに手間がかかり、煩わしいといった課題があった。
(第1の実施形態)
「駐車支援システム1の構成」
図1は、第1の実施形態に係る駐車支援システム1のネットワークN構成を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る駐車支援システム1は、駐車支援サーバ300、第1車両100、第2車両200、通信端末400を有する。駐車支援サーバ300と第1車両100と第2車両200と通信端末400とは、ネットワークNにより相互に接続される。ネットワークNは、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網の無線ネットワーク、VPN(Virtual Private Network)等の専用ネットワーク、LAN(Local Area Network)等のネットワークを含む。
「第1車両100の構成」
第1車両100は、車体と、車体に所定方向に沿って配置された2対の車輪とを備える。2対の車輪は、1対のフロントタイヤ及び1対のリアタイヤを備える。
フロントタイヤは、本実施形態における第1の車輪の一例である。また、リアタイヤは、本実施形態における第2の車輪の一例である。なお、第1車両100は、4つの車輪を備えるが、車輪の数はこれに限定されるものではない。例えば、第1車両100は2輪車であっても良い。
車体は、車輪に結合され、車輪によって移動可能である。この場合、2対の車輪が配置される所定方向が第1車両100の走行方向(移動方向)となる。第1車両100は、ギアの切り替え等により前進または後退することができる。また、第1車両100は、操舵により右左折することもできる。
車体の所定の端部には、超音波等の音波の送受波を行う送受波部110(図2参照)が配置される。例えば、フロントバンパーには1つ以上の送受波部110が配置され、リアバンパーには1つ以上の送受波部110が配置される。以下、フロントバンパーに配置された送受波部110とリアバンパーに配置された送受波部110を特に限定しない場合には、単に送受波部110という。また、第1車両100は、撮像装置120、操舵アクチュエータ130、エンジンアクチュエータ140、ブレーキアクチュエータ150、表示装置160、駐車支援装置170(図2参照)を備える。
送受波部110は、一例として、測距センサである。測距センサは、一例として、超音波ソナーである。例えば、超音波ソナーは、車両が駐車場内を走行している場合に、超音波を照射し、反射されて検出された反射波に基づいて、車両の周囲に存在する障害物までの距離を検出する。そして、超音波ソナーは、障害物までの距離に基づいて障害物の輪郭点を算出し、輪郭点に基づき、障害物の特徴点を検出する。なお、測距センサは、超音波センサに限らず、例えば、ミリ波レーダまたはLiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)であってもよい。
撮像装置120は、一例として、可視光カメラである。車両は、車両の前方を撮像する第1の撮像装置、車両の後方を撮像する第2の撮像装置、車両の左側方を撮像する第3の撮像装置、および車両の右側方を撮像する第4の撮像装置を備える。以下、第1の撮像装置、第2の撮像装置、第3の撮像装置、および第4の撮像装置を特に区別しない場合には単に撮像装置120という。また、詳細は後述するが、撮像装置120は、例えば、車両の周囲に存在する物体の特徴点を検出し、車両と特徴点との位置関係から、車両の現在位置を推定する用途に適用される。撮像装置120は、撮像した画像信号を駐車支援装置170に出力する。なお、撮像装置120は、可視光カメラに限らず、例えば、CCDカメラまたはCMOSカメラであってもよい。また、撮像する画像は、静止画であっても動画であってもよい。また、撮像装置120は、第1車両100に内蔵されたカメラであっても良いし、第1車両100に後付けされたドライブレコーダのカメラ等であっても良い。尚、第1車両100の現在位置を推定するためのセンサとして、撮像装置120に代えて、測距センサとしての超音波センサ、LiDAR、又は、レーダ等が用いられてもよい。
操舵アクチュエータ130は、後述する駐車支援装置170の出力に基づき、第1車両100の操舵角を調節する。駐車支援装置170は、操舵アクチュエータ130に目標操舵角を送信することで操舵角を制御する。駐車支援装置170は、操舵アクチュエータ130を制御することで車両の走行時の旋回曲率を制御する。エンジンアクチュエータ140は、駐車支援装置170の出力に基づき、エンジンに対する燃料および空気の供給量を調節する。ブレーキアクチュエータ150は、駐車支援装置170の出力に基づき、車輪の制動力を調節する。
表示装置160は、後述する画像生成部174からの出力に基づき、後述する第1駐車開始位置及び第2駐車開始位置を重畳表示した画像を表示または投影する。一例として、表示装置160は、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。また、表示装置160は、タッチパネルを兼ねても良い。なお、投影装置がフロントガラスに、画像を投影することで、画像を表示可能なヘッドアップディスプレイとしてもよい。
第1車両100には、駐車支援装置170が搭載される。駐車支援装置170は、車両に搭載可能な情報処理装置であり、例えば、第1車両100の内部に設けられたECU(Electronic Control Unit)、もしくはOBU(On Board Unit)である。あるいは、駐車支援装置170は、第1車両100のダッシュボード付近に設置された外付けの装置であっても良い。なお、駐車支援装置170はカーナビゲーション装置等を兼ねても良い。
図2は、第1の実施形態に係る第1車両100が備える駐車支援装置170が備える機能を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態の駐車支援装置170は、経路生成部171、判断部172、決定部173、画像生成部174、記憶部175、抽出部176、位置推定部177、車両制御部178および通信部179を備える。
経路生成部171は、第1車両100の現在位置から、後述する判断部172によって検出された駐車スペースまでの駐車経路を生成する。一例として、縦列駐車場において、駐車スペースの出入り口を基準にして奥の駐車スペースである第1駐車スペースと、車両の現在位置との第1駐車経路を生成する。また、駐車スペースの出入り口を基準にして手前の駐車スペースである第2駐車スペースと、車両の現在位置との第2駐車経路を生成する。なお、経路生成に関しては既存の手法を用いればよい。
判断部172は、後述する決定部173における駐車開始位置の決定処理を実行するか否かを判断する。具体的には、判断部172は、撮像装置120が撮像した画像信号を処理し、駐車スペースを検出し、検出した駐車スペースに2台分の駐車スペースが存在するか否かを判断する。一例として、判断部172は、駐車スペースのサイズと第1車両100のサイズとを比較し、第1車両100の2倍以上のサイズがあれば、第1駐車スペースと第2駐車スペースが存在すると判断する。なお、これに限らず、パターンマッチング等の既存の方法により、駐車場の形状を認識し、第1駐車スペースと第2駐車スペースを有する形状の駐車場を検出してもよい。
さらに、判断部172は、経路生成部171から、第1駐車経路および第2駐車経路を受信する。判断部172は、第1駐車経路と第2駐車経路とが互いに重複することがなく、第1駐車スペースからの入出庫と第2駐車スペースからの入出庫が独立してできる形状(一例として、並列駐車場)である場合は、駐車開始位置の決定処理を実行しないと判断する。言い換えると、駐車場が第1駐車スペースと第2駐車スペースを有する場合に、第2駐車スペースが、第1駐車経路と重ならなければ、駐車開始位置の決定処理を実行しないと判断部172は判断する。
一方、判断部172は、第1駐車経路と第2駐車経路とが互いに重複し、第1駐車スペースからの入出庫と第2駐車スペースからの入出庫が独立してできない形状(一例として、縦列駐車場)である場合は、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断する。言い換えると、第2駐車スペースが、第1駐車経路と重なる場合に、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断する。
決定部173は、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断部172が判断した場合に、第1車両100の駐車開始位置である第1駐車開始位置と、第2車両200の駐車開始位置である第2駐車開始位置を決定する。ここで、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置は、互いに異なる位置である。さらに、第1駐車開始位置は、第2駐車開始位置から第2駐車スペースまでの入出庫経路と重ならない位置である。また、第2駐車開始位置は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの入出庫経路と重ならない位置である。
駐車開始位置の決定処理の一例として、決定部173は、2ヵ所の互いに異なる位置である第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を仮決めする。さらに、決定部173は仮決めした第1駐車開始位置から第1駐車スペース及び第2駐車スペースまでの入出庫経路を生成する。そして、第2駐車開始位置が、当該入出庫経路上に重ならないという第1条件を満たす第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を探索する。さらに、決定部173は、仮決めした第2駐車開始位置から第1駐車スペース及び第2駐車スペースまでの入出庫経路を生成する。そして、第1駐車開始位置が、当該入出庫経路上に重ならないという第2条件を満たす第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を探索する。決定部173は、第1条件及び第2条件を満たす位置を、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置に決定する。なお、入出庫経路の生成は、経路生成部171が実行してもよい。
画像生成部174は、表示装置160に表示させる画像を生成し、表示装置160に画像を出力する。画像生成部174は、撮像装置120が撮像した左側方画像、右側方画像、後方画像、前方画像の無限遠点を合わせて1つの無限遠点とし、1つの仮想視点から見たように4つの画像を視点変換した後、その4つの画像を合成して1枚の合成画像を生成する。画像生成部174は生成した合成画像を表示装置160に出力する。また、画像生成部174は合成画像に限らず、単一の撮像装置120によって撮像された撮像画像を表示装置160に出力してもよい。
画像生成部174は、合成画像または撮像画像に、決定部173が決定した第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を重畳して示す画像を生成する。一例として、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置は枠線によって示され、合成画像または、撮像画像に、第1駐車開始位置を示す枠線、第2駐車開始位置を示す枠線が重畳される。なお、枠線に限らず、第1駐車開始位置の領域、及び、第2駐車開始位置の領域を所定の色で重畳することで駐車開始位置を示しても良い。また、画像生成部174は、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースを、合成画像または撮像画像に重畳して示す画像を生成してもよい。一例として、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースは枠線によって示され、合成画像または、撮像画像に、第1駐車スペースを示す枠線、第2駐車スペースを示す枠線が重畳される。なお、枠線に限らず、第1駐車スペースの領域、及び、第2駐車スペースの領域を所定の色で重畳することで駐車スペースを示しても良い。
記憶部175は、第1車両100の運転者により第1車両100を第1駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を記憶する。より具体的には、記憶部175は、第1車両100を第1駐車開始位置から第1駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報、及び、第1車両100を第1駐車開始位置から第2駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を記憶する。なお、運転者が手動運転によって駐車開始位置から駐車スペースまで車両を移動させる走行を教師走行とも称する。また教師走行時の走行情報を教師データとも称する。教師データは、教師走行時の駐車スペースの目標駐車位置、教師走行時の速度、教師走行時の操舵角、教師走行時の制動動作、教師走行時の走行経路(以下、教師経路とも称する)に関する情報、教師走行中に撮像された駐車スペースの周辺画像から抽出された特徴点情報を含む。ここで教師走行時の走行経路に関する情報には、経路上の位置座標、経路長、最小旋回半径、切り返し位置等の情報が含まれる。なお、教師走行は後進に限定されず、前進、もしくは前進と後退の両方を含むものであっても良い。
また、運転者が車両を後進させて車庫(駐車スペース)に入庫させた教師経路を、車庫から経路を逆にたどることにより、出庫時の教師経路として用いることができる。
抽出部176は、撮像装置120が撮像した周辺画像から特徴点を抽出する。抽出部176による特徴点の抽出の手法は特に限定されるものではなく、公知の手法を適用してよい。例えば、抽出部176は、FAST(Features from Accelerated Segment Test)またはORB (Oriented FAST and Rotated BRIEF)等の手法により特徴点を抽出する。
位置推定部177は、抽出部176によって抽出された特徴点と、記憶部175が記憶した教師データに記憶されている特徴点とを受信する。位置推定部177は、パターンマッチングや特徴量探索等を用いて、撮像装置120が撮像した撮像画像から抽出された特徴点と、教師データに記憶されている特徴点とを照合する。そして、位置推定部177は、撮像画像から抽出された特徴点で、かつ教師データに記憶されている特徴点と照合することができた特徴点のうち数個の特徴点をランダムに選択して、これらの数個の特徴点のカメラ画像内における位置と、当該数個の特徴点の実空間における三次元位置と、に基づいて、第1車両100の現在位置を推定する。
車両制御部178は、エンジンアクチュエータ140、ブレーキアクチュエータ150、操舵アクチュエータ130を制御する。つまり、車両制御部178は、車両の操舵、制動、および加減速を制御することにより、第1車両100を制御することができる。さらに、車両制御部178は、後述する駐車支援サーバ300からの指示に基づき、現在位置情報および教師データを用いて記憶型自動駐車を実行する。一例として、車両制御部178は、駐車支援サーバ300から出庫情報を受信した場合、教師データに基づき、第1駐車スペースから第1駐車開始位置に車両が移動するように制御する。なお、車両制御部178は、第1駐車スペースから第1駐車開始位置への出庫が完了した通知である出庫完了情報を後述の通信部179を介して、駐車支援サーバ300に送信する。また、車両制御部178は、駐車支援サーバ300から入庫情報を受信した場合、教師データに基づき、第1駐車開始位置から第1駐車スペースに車両が移動するように制御する。なお、車両制御部178は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースへの入庫が完了した通知である入庫完了情報を後述の通信部179を介して、駐車支援サーバ300に送信する。
上述の通り、本実施形態において、記憶型自動駐車は、駐車開始位置から駐車スペースへの車両の入庫、および、駐車スペースから駐車開始位置への車両の出庫に適用される。
なお、車両制御部178は、第1車両100が教師経路から外れた場合に、フィードバック制御により、第1車両100を走行経路に戻すように移動させる。例えば、車両制御部178は、位置推定部177によって推定された第1車両100の現在位置に基づいて、第1車両100の位置と教師経路との差異を推定し、当該差異を小さくするように第1車両100を走行させる。フィードバック制御を行う理由としては、記憶型自動駐車を開始した際の第1車両100の位置が、教師経路の初期位置と一致しない場合があるためである。また、車両制御部178は、教師データに基づいて、第1車両100の教師経路を変更しても良い。例えば、教師経路の近傍に障害物が存在する場合には、車両制御部178は、第1車両100を一時停止させる、または当該障害物から離れるように走行経路を修正しても良い。また、車両制御部178は、駐車制御中に、撮像装置120または超音波センサ等により障害物を検出した際には、検出した障害物を回避するための回避経路を含むように走行経路を修正してもよい。ここで回避経路は、一例として、障害物近傍から障害物を迂回し、再度走行経路に合流する経路であればよい。
通信部179は、後述する駐車支援サーバ300と通信し、第1駐車スペース、第2駐車スペース、第1駐車開始位置、第2駐車開始位置、出庫完了情報および入庫完了情報を送信する。また、通信部179は、駐車支援サーバ300から出庫情報および入庫情報を受信し、受信した出庫情報および入庫情報を車両制御部178に出力する。
「駐車支援サーバ300の構成」
駐車支援サーバ300は、2台の車両を記憶型自動駐車において、入出庫を制御する際に使用されるコンピュータである。駐車支援サーバ300は、第1車両100および、第2車両200に記憶型自動駐車の指示を送信し入出庫を制御する。図3は、第1の実施形態に係る駐車支援サーバ300が備える機能を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の駐車支援サーバ300は、送受信部310、管理部320を備える。
送受信部310は、第1車両100から、第1駐車スペース、第2駐車スペース、第1駐車開始位置、第2駐車開始位置の情報を受信し、駐車支援サーバ300が別途備えるデータベースに登録する。さらに送受信部310は第1駐車スペース、第2駐車スペース、第1駐車開始位置、第2駐車開始位置の情報を第2車両200に送信する。また、送受信部310は、後述する管理部320から出力された出庫情報および、入庫情報を第1車両100および第2車両200に送信する。さらに、送受信部310は、第1車両100および第2車両200から出庫完了情報および入庫完了情報を受信し、管理部320に出力する。
管理部320は、第1車両100および第2車両200を入出庫させるためのシナリオを管理し、ユーザが選択可能なシナリオを後述する通信端末400に送受信部310を介して送信する。シナリオの一例を、第1車両100を出庫させるための出庫シナリオを用いて詳述する。駐車スペースの出入り口を基準にして、奥の駐車スペースである第1駐車スペースに第1車両100が駐車中であり、手前の駐車スペースである第2駐車スペースに第2車両200が駐車しているとする。出庫シナリオは、まず、第2車両200を第2駐車開始位置に出庫させる。その後、第1駐車開始位置に第1車両100を出庫させる。そして、第2車両200を第1駐車スペースもしくは、第2駐車スペースに入庫させる。
シナリオの別の一例として、第1車両100を入庫させるための入庫シナリオを用いて詳述する。駐車スペースの出入り口を基準にして、手前の駐車スペースである第2駐車スペースに第2車両200が駐車中であり、第1駐車開始位置に位置する第1車両100を第1駐車スペースに入庫させるものとする。入庫シナリオは、まず、第2駐車開始位置に第2車両200を出庫させる。その後、第1車両100を第1駐車スペースに入庫させる。そして、第1車両100が第1駐車スペースに入庫した後、第2駐車車両を第2駐車スペースに入庫させる。
管理部320は、後述する通信端末400から、ユーザが選択したシナリオを受信する。管理部320はユーザが選択したシナリオに基づき、第1車両100及び第2車両200に、記憶型自動駐車を実施するための指示である出庫情報および入庫情報を、送受信部310を介して送信する。また、管理部320は、第1車両100および第2車両200から通信部が送信した記憶型自動駐車が完了した通知である出庫完了情報及び入庫完了情報を、送受信部310を介して受信する。ここで出庫情報は第1駐車スペース又は第2駐車スペースから第1駐車開始位置、または、第1駐車スペース又は第2駐車スペースから第2駐車開始位置への教師走行に基づく記憶型自動駐車を実行する指示を含む情報である。また、入庫情報は、第1駐車開始位置から第1駐車スペース又は第2駐車スペース、または、第2駐車開始位置から第1駐車スペース又は第2駐車スペースへの教師走行に基づく記憶型自動駐車を実行する指示を含む情報である。
一例として、出庫シナリオを実施する際の管理部320の処理を詳述する。管理部320は第2車両200に第2駐車開始位置への出庫情報を出力した後、管理部320は第2車両200から出庫完了情報を受信する。管理部320が出庫完了情報を受信した後、管理部320は第1車両100に出庫情報を出力する。管理部320が第1車両100に出庫情報を出力した後、管理部320は第1車両100から出庫完了情報を受信する。管理部320が第1車両100から出庫完了情報を受信した後、管理部320は第2車両200に第1駐車スペース又は第2駐車スペースへの入庫情報を出力する。
別の一例として、入庫シナリオを実施する際の管理部320の処理を詳述する。管理部320は第2車両200に第2駐車開始位置への出庫情報を送信する。その後、管理部320は第2車両200から出庫完了情報を受信する。管理部320が出庫完了情報を受信した後、管理部320は第1車両100に第1駐車スペースへの入庫情報を送信する。管理部320が第1車両100に入庫情報を送信した後、管理部320は第1車両100から入庫完了情報を受信する。管理部320が第1車両100から入庫完了情報を受信した後、管理部320は第2車両200に第2駐車スペースへの入庫情報を出力する。
「第2車両200の構成」
第2車両200の構成について、第1車両100と異なる点について詳述する。図4は、第1の実施形態に係る第2車両200が備える駐車支援装置210の機能を示すブロック図である。第2車両200の駐車支援装置210は、通信部211、画像生成部212、記憶部213、抽出部214、位置推定部215および車両制御部216を備える。
通信部211は、駐車支援サーバ300から第1駐車スペース、第2駐車スペース、第1駐車開始位置、第2駐車開始位置、出庫情報および入庫情報を受信する。また、通信部211は、駐車支援サーバ300に出庫完了情報および入庫完了情報を送信する。
画像生成部212は、合成画像または撮像画像に、駐車支援サーバ300から受信した第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を重畳して示す画像を生成する。また、画像生成部212は、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースを、合成画像または撮像画像に重畳して示す画像を生成してもよい。
記憶部213は、第2車両200の運転者により第2車両200を第2駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を記憶する。より具体的には、記憶部213は、第2車両200を第2駐車開始位置から第1駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報、及び、第2車両200を第2駐車開始位置から第2駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を記憶する。
抽出部214は、撮像装置が撮像した周辺画像から特徴点を抽出する。抽出部214による特徴点の抽出の手法は特に限定されるものではなく、公知の手法を適用してよい。例えば、抽出部214は、FAST(Features from Accelerated Segment Test)またはORB (Oriented FAST and Rotated BRIEF)等の手法により特徴点を抽出する。
位置推定部215は、抽出部214によって抽出された特徴点と、記憶部213が記憶した教師データに記憶されている特徴点とを受信する。位置推定部215は、パターンマッチングや特徴量探索等を用いて、撮像装置が撮像した撮像画像から抽出された特徴点と、教師データに記憶されている特徴点とを照合する。そして、位置推定部215は、撮像画像から抽出された特徴点で、かつ教師データに記憶されている特徴点と照合することができた特徴点のうち数個の特徴点をランダムに選択して、これらの数個の特徴点のカメラ画像内における位置と、当該数個の特徴点の実空間における三次元位置と、に基づいて、第2車両200の現在位置を推定する。
車両制御部216は、駐車支援サーバ300からの指示に基づき、現在位置情報および教師データを用いて記憶型自動駐車を実行する。一例として、車両制御部216は、駐車支援サーバ300から出庫情報を受信した場合、教師データに基づき、第1駐車スペースから第2駐車開始位置に車両が移動するように制御する。なお、車両制御部216は、第1駐車スペースから第2駐車開始位置への出庫が完了した通知である出庫完了情報を、通信部211を介して、駐車支援サーバ300に送信する。また、車両制御部216は、駐車支援サーバ300から入庫情報を受信した場合、教師データに基づき、第2駐車開始位置から第1駐車スペースに車両が移動するように制御する。なお、車両制御部216は、第2駐車開始位置から第1駐車スペースへの入庫が完了した通知である入庫完了情報を、通信部211を介して、駐車支援サーバ300に送信する。
「通信端末400の構成」
通信端末400は、ユーザが使用する通信端末400であり、例えば、スマートフォン及びタブレット端末等の携帯可能な通信端末400である。通信端末400は、第1車両と第2車両200の入出庫に関するシナリオを表示する。なお、通信端末400は、第1車両100に搭載された通信端末400でもよく、例えば、第1車両100が備える駐車支援装置170及び表示装置160が兼ねる構成であっても良い。通信端末400は、表示部を備える。
通信端末400は、ネットワークNを介して、駐車支援サーバ300の管理部320から、第1車両100と第2車両200の入出庫に関するシナリオを受信する。通信端末400は受信したシナリオを表示部に出力する。また、後述するユーザが選択したシナリオを、ネットワークNを介して駐車支援サーバ300に送信する。
表示部は、一例として、液晶ディスプレイ等により構成される。表示部は、受信したシナリオを液晶ディスプレイに表示する。ユーザは液晶ディスプレイを操作することにより、任意のシナリオを選択することができる。
次に、以上のように構成された本実施形態の駐車支援システム1で実行される駐車支援処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態に係る駐車支援システム1で実行される駐車支援の一例を示すシーケンス図である。
まず、第1車両100が、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースを検出する(S10)。第1車両100は、検出した第1駐車スペースおよび第2駐車スペースの情報を駐車支援サーバ300に送信する(S20)。
駐車支援サーバ300は、受信した第1駐車スペースおよび第2駐車スペースを登録し(S30)、第2車両200に第1駐車スペースおよび第2駐車スペースの情報を送信する(S40)。
第1車両100は、S10において第1駐車スペースおよび第2駐車スペースを検出した後、駐車開始位置の決定処理の実行を判断する(S50)。駐車開始位置の決定処理の実行を判断する処理については、詳細を後述する。第1車両100は駐車開始位置の決定処理を実行した場合、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を決定する(S60)。第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の決定処理については、詳細を後述する。第1車両100は、決定した第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の情報を駐車支援サーバ300に送信する(S70)。
駐車支援サーバ300は、受信した第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の情報を登録し(S80)、第2車両200に第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の情報を送信する(S90)。
第2車両200は、受信した第1駐車スペースおよび第2駐車スペースの情報及び、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の情報に基づき、第2駐車開始位置から第1駐車スペースへの教師走行、第2駐車開始位置から第2駐車スペースへの教師走行をユーザにより実施する(S100)。
第1車両100は、S60における第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を決定した後、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースの情報及び、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置の情報に基づき、第1駐車開始位置から第1駐車スペースへの教師走行、第1駐車開始位置から第2駐車スペースへの教師走行をユーザにより実施する(S110)。教師走行を実行する処理については、詳細を後述する。
駐車支援サーバ300は、第1車両100と第2車両200の記憶型自動駐車を実行するシナリオを管理し(S120)、ユーザの通信端末400にユーザが選択可能なシナリオを送信する(S130)。
通信端末400は、駐車支援サーバ300から受信したシナリオをユーザに表示し、ユーザは任意のシナリオを選択する(S140)。通信端末400は、ユーザが選択したシナリオを駐車支援サーバ300に送信する(S150)。
駐車支援サーバ300は、通信端末400から受信したシナリオに基づき、記憶型自動駐車の実施を第1車両100および第2車両200に指示する(S160)。記憶型自動駐車の指示の処理については、詳細を後述する。
駐車支援サーバ300は、シナリオに基づき、第1車両100に出庫情報または入庫情報を送信する(S170)。駐車支援サーバ300は、シナリオに基づき、第2車両200に出庫情報または入庫情報を送信する(S180)。
第1車両100は、駐車支援サーバ300からの出庫情報または入庫情報に基づき、記憶型自動駐車を実行する(S190)。第1車両100は、記憶型自動駐車を実行した場合に、出庫完了情報または入庫完了情報を駐車支援サーバ300に送信する(S200)。
第2車両200は、駐車支援サーバ300からの出庫情報または入庫情報に基づき、記憶型自動駐車を実行する(S210)。第2車両200は、記憶型自動駐車を実行した場合に、出庫完了情報または入庫完了情報を駐車支援サーバ300に送信する(S220)。
駐車支援サーバ300は、第1車両100と第2車両200の記憶型自動駐車を実行した完了通知をユーザの通信端末400に送信する(S230)。
次に、本実施形態の駐車支援装置170で実行される駐車開始位置の決定処理の実行を判断する処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る駐車支援装置170の適用例を示す図である。図7は、本実施形態に係る駐車開始位置の決定処理の実行を判断する処理の一例を示すフローチャート図である。
図6(a)において、駐車場は第1駐車スペース520と第2駐車スペース530が縦に並び、第1駐車スペース520と第2駐車スペース530の周囲が壁などの障害物に囲まれ、駐車スペースへの出入り口は一方向のみである。ここで、出入り口を基準に手前の駐車スペースが第2駐車スペース530であり、奥の駐車スペースが第1駐車スペース520とする。
図6(b)において、駐車場は第1駐車スペース520と第2駐車スペース530が横に並び、第1駐車スペース520と第2駐車スペース530の周囲が壁などの障害物に囲まれている。第1駐車スペース520と第2駐車スペース530への出入り口はそれぞれの駐車スペースに存在する。ここで、車両の現在位置を基準に手前の駐車スペースが第2駐車スペース530であり、奥の駐車スペースが第1駐車スペース520とする。
まず、任意の位置に停車している第1車両100の車体側方に備えられた撮像装置120が、車体側方の領域を撮像し、判断部172は撮像画像の画像認識を行う。判断部172は、画像認識により車体側方の領域の撮像画像の中から、駐車スペースを検出する(S300)。
判断部172は、更に、検出した駐車スペースに2台分の駐車スペースが存在するか否かを判断する(S310)。一例として、判断部172は、駐車スペースのサイズと自車両のサイズとを比較し、自車両の2倍以上のサイズがあれば、2台分の駐車スペースが存在すると判断する。判断部172は、2つの駐車スペースが存在しないと判断すると(S310でNo)、本実施形態における駐車支援を終了する。
一方、判断部172は、2つの駐車スペースが存在すると判断すると(S310でYes)、経路生成部171が、第1駐車経路と第2駐車経路を生成する(S320)。図6(a)においては、車両の現在位置から第1駐車スペース520までの第1駐車経路および、第2駐車スペース530までの第2駐車経路が生成される。また、図6(b)においては、車両の現在位置から第1駐車スペース520までの第1駐車経路および、第2駐車スペース530までの第2駐車経路が生成される。
次に、判断部172は、第2駐車スペース530が第1駐車経路と重なるか、または、第1駐車スペース520が第2駐車経路と重なるか否かを判断する(S330)。判断部172は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重ならず、第1駐車スペース520が、第2駐車経路と重ならないと判断すると(S330でNo)、本実施形態における駐車支援を終了する。一方、判断部172は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重なる、または、第1駐車スペース520が、第2駐車経路と重なると判断すると、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断し、決定部173に出力する(S340)。
図6(a)において、第1駐車経路は、第2駐車スペース530上を通る経路となっている。そのため、図6(a)の駐車場において、判断部172は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重なると判断し、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断する。一方、図6(b)においては、第1駐車経路は、第2駐車スペース530上を通過しない経路となっており、また、第2駐車経路は、第1駐車スペース520上を通過しない経路となっている。そのため、図6(b)の駐車場において、判断部172は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重ならない、また、第1駐車スペース520が、第2駐車経路と重ならないと判断し、本実施形態における駐車支援を終了する。
次に、本実施形態の駐車支援装置170で実行される駐車開始位置の決定処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る駐車開始位置の決定処理の一例を示すフローチャート図である。
まず、決定部173は、2ヵ所の互いに異なる位置である第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を仮決めする(S400)。
続いて、決定部173は仮決めした第1駐車開始位置から第1駐車スペースおよび第2駐車スペースまでの入出庫経路を生成する(S410)。さらに、決定部173は仮決めした第2駐車開始位置から、第1駐車スペースおよび第2駐車スペースまでの入出庫経路を生成する(S420)。
次に、決定部173は、第2の駐車開始位置が、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの入出庫経路上、または、第1駐車開始位置から第2駐車スペースまでの入出庫経路上に存在するか否かを判断する(S430)。決定部173は、存在すると判断すると(S430でYes)、S400の処理に戻る。一方、決定部173は、存在しないと判断すると(S430でNo)、第1の駐車開始位置が、第2駐車開始位置から第1駐車スペースまでの入出庫経路上、または、第2駐車開始位置から第2駐車スペースまでの入出庫経路上に存在するか否かを判断する(S440)。決定部173は、存在すると判断すると(S440でYes)、S400の処理に戻る。一方、決定部173は、存在しないと判断すると(S440でNo)、仮決めした第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置に決定する(S450)。
次に、本実施形態の第1車両100で実行される教師走行の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る第1車両100の教師走行を実行する処理の一例を示すフローチャート図である。図10は、本実施形態に係る表示装置160に表示される表示例を示す図である。
まず、表示装置160は、画像生成部174からの出力に基づき、第1駐車開始位置500を重畳表示した画像を表示する(S500)。なお、表示装置160は、第1駐車開始位置500とあわせて、第2駐車開始位置510を重畳表示した画像を表示してもよい。次に、表示装置160は、画像生成部174からの出力に基づき、第1駐車スペース520及び第2駐車スペース530を重畳表示した画像を表示する(S510)。
図10において、表示装置160には、第1車両100の周囲の俯瞰画像が表示されており、第1車両100の位置は車両のアイコン550で示される。また、表示装置160には、第1車両100の駐車開始位置である第1駐車開始位置500および、第2車両200の駐車開始位置である第2駐車開始位置510が表示される。さらに、表示装置160には、第1駐車スペース520及び第2駐車スペース530を重畳表示した画像が重畳表示される。また、表示装置160は、教師経路の案内を示すアイコン540を重畳表示してもよい。図10においては、第1駐車開始位置500から第1駐車スペース520までの教師経路を示すアイコンが表示されている。ユーザは、当該アイコンを確認することで、教師走行をより容易に行うことができる。
続いて、ユーザは、表示装置160に表示された画像を確認し、教師走行を実施する。記憶部175は、ユーザにより第1車両100を第1駐車開始位置500から第1駐車スペース520に駐車した際の走行情報を記憶する(S520)。さらに、記憶部175は、ユーザにより第1車両100を第1駐車開始位置500から第2駐車スペース530に駐車した際の走行情報を記憶する(S530)。
次に、本実施形態の駐車支援サーバ300で実行される出庫シナリオにおける記憶型自動駐車の指示の流れについて説明する。図11は、本実施形態に係る駐車支援サーバ300で実行する処理の一例を示すフローチャート図である。
まず、駐車支援サーバ300は、出庫シナリオを受信する(S600)。一例として、駐車支援サーバ300は、ユーザの通信端末400から出庫シナリオを受信する。次に駐車支援サーバ300は、第1車両100を出庫するシナリオか否かを判断する(S610)。言い換えると、駐車支援サーバ300は、第1車両100を出庫するシナリオか第2車両200を出庫するシナリオかを判断する。
第1車両100を出庫するシナリオであると判断した場合(S610でYes)、駐車支援サーバ300は、第2車両200に出庫情報を送信する(S620)。そして、第2車両200が第2駐車開始位置までの出庫が完了すると、第2車両200から出庫完了情報を受信する(S630)。
つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に出庫情報を送信する(S640)。そして、第1車両100が第1駐車開始位置までの出庫が完了すると、第1車両100から出庫完了情報を受信する(S650)。
つぎに、駐車支援サーバ300は、第2車両200に入庫情報を送信する(S660)。そして、第2車両200が第2駐車スペースまでの入庫が完了すると、第2車両200から入庫完了情報を受信する(S670)。
一方、S610において、第1車両100を出庫するシナリオでないと判断した場合(S610でNo)、第1車両100に出庫情報を送信する(S680)。そして、第1車両100が第1駐車開始位置までの出庫が完了すると、第1車両100から出庫完了情報を受信する(S690)。
つぎに、駐車支援サーバ300は、第2車両200に出庫情報を送信する(S700)。そして、第2車両200が第2駐車開始位置までの出庫が完了すると、第2車両200から出庫完了情報を受信する(S710)。
つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に入庫情報を送信する(S720)。そして、第1車両100が第1駐車スペースまでの入庫が完了すると、第1車両100から入庫完了情報を受信する(S730)。
(作用効果)
本実施形態に係る駐車支援装置170は次のような作用効果を奏する。
本実施形態に係る駐車支援装置170は、運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援装置170である。駐車支援装置170は、画像生成部174を備える。画像生成部174は、車両が備える表示装置160に画像を表示させる。画像生成部174は、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を表示装置160に表示させ、第1駐車開始位置と第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、第2駐車開始位置は、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である。これにより、ユーザに対する記憶型自動駐車の駐車開始位置の表示について、より改善することができる。具体的には、ユーザは、記憶型自動駐車の駐車開始位置を視認して、教師走行を行う事が出来るので、複数台の車両の教師走行を行う際に、それぞれの車両の教師走行がお互いに干渉しないための駐車開始位置をユーザが認識できる。
第1駐車開始位置は、第2駐車開始位置から第2駐車スペースまでの経路と重ならない位置である。これにより、複数台の車両の教師走行を行う際に、それぞれの車両の教師走行がお互いに干渉しないための駐車開始位置をユーザが認識できる。
判断部172をさらに備え、第1駐車スペースが、車両の現在位置から第2駐車スペースまでの経路と重なる場合に、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置を決定する。これにより、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置の決定処理が必要な駐車場において、処理を行うので、決定処理が不必要な駐車場における不要な処理を防ぐことができる。
本実施形態に係る駐車支援サーバ300は、運転者の運転により車両を駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を前記駐車スペースに自動で駐車する駐車制御を行う第1車両100および第2車両200と、通信可能なサーバである。送受信部310は、第1車両100及び第2車両200に出庫情報および第2車両200に入庫情報を送信し、第1車両100及び第2車両200から出庫完了情報を受信する。送受信部310が第2車両200に出庫情報を送信した後、送受信部310は第2車両200から出庫完了情報を受信し、送受信部310が第2車両200から出庫完了情報を受信した後、送受信部310は第1車両100に出庫情報を送信し、送受信部310が第1車両100に出庫情報を送信した後、送受信部310は第1車両100から出庫完了情報を受信し、送受信部310が第1車両100から出庫完了情報を受信した後、送受信部310は第2車両200に入庫情報を送信する。これにより、縦列駐車場においての車両の入出庫において、記憶型自動駐車を用いて実現できるため、ユーザの手間を解消できる。
送受信部310は、更に、第2車両200から入庫完了情報を受信し、送受信部310は、送受信部310が、第2車両200から入庫完了情報を受信した後に、第1車両100に入庫情報を送信する。これにより、駐車場に複数台の車両を駐車している場合において、複数台の車両の入替えについての記憶型自動駐車を実現することができる。
(変形例)
以下、本開示の変形例について詳述する。
本実施形態の駐車支援装置170は、縦列駐車場に限らず、例えば、2台の駐車スペースが縦横に並ぶ駐車場(以下、縦横駐車場と称する)がある。特に、縦横駐車場では、周囲が壁などの障害物に囲まれ、駐車スペースへの出入り口が一方向の場合が存在する。図12は、変形例に係る駐車支援装置170の適用例を示す図である。図13は、変形例に係る表示装置160に表示される表示例を示す図である。
図12(a)において、駐車場は第1駐車スペース520が横に配置され、第2駐車スペース530が縦に配置されている。第1駐車スペース520と第2駐車スペース530の周囲が壁などの障害物に囲まれており、第1駐車スペース520の出入り口に第2駐車スペース530が存在する。当該縦横駐車場において、第1駐車経路は、第2駐車スペース530上を通る経路となっている。そのため、図12(a)の駐車場において、判断部172は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重なると判断し、駐車開始位置の決定処理を実行すると判断し、決定部173は、駐車開始位置の決定処理を実行する。
図12(b)において、駐車場は第1駐車スペース520が横に配置され、第2駐車スペース530が縦に配置されている。第1駐車スペース520と第2駐車スペース530の周囲が壁などの障害物に囲まれており、第1駐車スペース520の出入り口に第2駐車スペース530は存在しない。そのため、第1駐車経路は、第2駐車スペース530上を通過しない経路となっている。そのため、図12(b)の駐車場において、判断部は、第2駐車スペース530が、第1駐車経路と重ならないと判断し、本実施形態における駐車支援を終了する。
図13において、表示装置160には、第1車両の周囲の俯瞰画像が表示されており、第1車両の位置は車両のアイコンで示される。また、表示装置160には、第1車両の駐車開始位置である第1駐車開始位置500および、第2車両の駐車開始位置である第2駐車開始位置510が表示される。さらに、表示装置160には、第1駐車スペース520及び第2駐車スペース530を重畳表示した画像が重畳表示される。また、表示装置160は、教師経路の案内を示すアイコン540が重畳表示される。図13においては、第1駐車開始位置500から第1駐車スペース520までの教師経路を示すアイコンが表示されている。ユーザは、当該アイコンを確認することで、教師走行をより容易に行うことができる。
また、駐車支援サーバ300で実行される入庫シナリオにおける記憶型自動駐車の指示の流れについて説明する。駐車支援サーバ300は、入庫シナリオを受信する。一例として、駐車支援サーバ300は、ユーザの通信端末400から入庫シナリオを受信する。次に駐車支援サーバ300は、第1車両100を入庫するシナリオか否かを判断する。第1車両100を入庫するシナリオであると判断した場合、駐車支援サーバ300は、第2車両200に出庫情報を送信する。そして、第2車両200が第2駐車開始位置までの出庫が完了すると、第2車両200から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に入庫情報を送信する。そして、第1車両100が第1駐車スペースまでの入庫が完了すると、第1車両100から入庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第2車両200に入庫情報を送信する。そして、第2車両200が第2駐車スペースまでの入庫が完了すると、第2車両200から入庫完了情報を受信する。
一方、第1車両100を入庫するシナリオでないと判断した場合、第1車両100に出庫情報を送信する。そして、第1車両100が第1駐車開始位置までの出庫が完了すると、第1車両100から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第2車両200に入庫情報を送信する。そして、第2車両200が第1駐車スペースまでの入庫が完了すると、第2車両200から入庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に入庫情報を送信する。そして、第1車両100が第2駐車スペースまでの入庫が完了すると、第1車両100から入庫完了情報を受信する。
本実施形態に係る駐車支援サーバ300は、運転者の運転により車両を駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、車両を駐車スペースに自動で駐車する駐車制御を行う第1車両100および第2車両200と、通信可能なサーバである。駐車支援サーバ300は、第1車両100及び第2車両200に入庫情報および第2車両200に出庫情報を送信し、第2車両200から出庫完了情報および、第1車両100から入庫完了情報を受信する送受信部310を備える。送受信部310が第2車両200に出庫情報を送信した後、送受信部310は第2車両200から出庫完了情報を受信し、送受信部310が第2車両200から出庫完了情報を受信した後、送受信部310は第1車両100に入庫情報を送信し、送受信部310が第1車両100に入庫情報を送信した後、送受信部310は第1車両100から入庫完了情報を受信し、送受信部310が第1車両100から入庫完了情報を受信した後、送受信部310は第2車両200に入庫情報を送信する。これにより、車両の入庫において、記憶型自動駐車を用いて実現できるため、ユーザの手間を解消できる。
また、駐車支援サーバ300が管理するシナリオは、入出庫に限らず、第1車両100と第2車両200の入替のシナリオを有していてもよい。一例として、縦列駐車場において、駐車スペースの出入り口を基準にして、奥の駐車スペースである第1駐車スペースに第1車両100が駐車中であり、手前の駐車スペースである第2駐車スペースに第2車両200が駐車しているとする。入替シナリオは、まず、第2車両200を第2駐車開始位置に出庫させる。その後、第1駐車開始位置に第1車両100を出庫させる。そして、第2車両200を第1駐車スペースに入庫させる。最後に第1車両100を第2駐車スペースに入庫させる。
具体的には、駐車支援サーバ300は、第2車両200に出庫情報を送信する。そして、第2車両200が第2駐車開始位置までの出庫が完了すると、第2車両200から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に出庫情報を送信する。そして、第1車両100が第1駐車開始位置までの出庫が完了すると、第1車両100から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第2車両200に第1駐車スペースまでの入庫情報を送信する。そして、第2車両200が第1駐車スペースまでの入庫が完了すると、第2車両200から入庫完了情報を受信する。次に駐車支援サーバ300は、第1車両100に第2駐車スペースまでの入庫情報を送信する。そして、第1車両100が第2駐車スペースまでの入庫が完了すると、第1車両100から入庫完了情報を受信する。これにより、縦列駐車場においての車両の入替において、記憶型自動駐車を用いて実現できるため、ユーザの手間を解消できる。
また、駐車支援システム1は、2台の入出庫に限らず、3台以上の入出庫および入替に適用することができる。一例として、縦列駐車場において、駐車スペースの出入り口を基準にして、奥の駐車スペースである第1駐車スペースに第1車両100が駐車中であり、手前の駐車スペースである第2駐車スペースに第2車両200が駐車中であり、第1駐車スペースと第2駐車スペースの間の第3駐車スペースに第3車両が駐車しているとする。当該ケースにおける第1車両100の出庫シナリオを一例として詳述する。
駐車支援サーバ300は、第2車両200に出庫情報を送信する。そして、第2車両200が第2駐車開始位置までの出庫が完了すると、第2車両200から出庫完了情報を受信する。第3車両に出庫情報を送信する。そして、第3車両が第3駐車開始位置までの出庫が完了すると、第3車両から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第1車両100に出庫情報を送信する。そして、第1車両100が第1駐車開始位置までの出庫が完了すると、第1車両100から出庫完了情報を受信する。つぎに、駐車支援サーバ300は、第3車両に第1駐車スペースまでの入庫情報を送信する。そして、第3車両が第1駐車スペースまでの入庫が完了すると、第3車両から入庫完了情報を受信する。そして、駐車支援サーバ300は、第2車両200に第3駐車スペースまでの入庫情報を送信する。そして、第2車両200が第3駐車スペースまでの入庫が完了すると、第2車両200から入庫完了情報を受信する。これにより、縦列駐車場において、3台以上の車両でも、記憶型自動駐車を用いて実現できるため、ユーザの手間を解消できる。
また、駐車支援装置170は、少なくとも1つ以上の第1駐車開始位置の候補、または、少なくとも1つ以上の第2駐車開始位置の候補が存在する場合、少なくとも1つ以上の第1駐車開始位置の候補、または、少なくとも1つ以上の第2駐車開始位置の候補を表示装置160に表示させてもよい。具体的には、決定部173の駐車開始位置の決定処理において、第1条件と第2条件を満たす、第1駐車開始位置および第2駐車開始位置が複数存在する場合は、複数の第1駐車開始位置の候補、及び、複数の第2駐車開始位置の候補を、画像生成部174が、画像に重畳し表示装置160に表示させてもよい。これにより、ユーザは、複数の開始位置からユーザの嗜好に合わせて、駐車開始位置を決定することができる。
また、通信部179は、運転者の運転により他車両を駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を受信し、決定部173は受信した他車両の走行情報に基づき、第1駐車開始位置、または、第2駐車開始位置を決定してもよい。
また、第1駐車開始位置から第1駐車スペースまでの入出庫経路上に第2駐車スペースが重なる場合、記憶部175は、入出庫経路上の位置を第2駐車スペースとして、教師データを記憶させてもよい。これにより、教師走行を2度実施せずに済むので、ユーザの教師走行の手間を削減することができる。
駐車支援サーバ300は、ユーザの通信端末400からユーザの選択したシナリオを受信することに代えて、駐車支援サーバ300がシナリオを決定してもよい。一例として、駐車支援サーバ300は判定部を有する。判定部は、第1車両100の撮像装置120の画像を受信し、当該画像から第1車両100および第2車両200の駐車状態を判定する。具体的には、第1車両100の前方を撮像する第1の撮像装置から取得した画像から第2車両200を認識し、車両の後方を撮像する第2の撮像装置から取得した画像から壁などの障害物を認識した場合、第1車両100は縦列駐車場の第1駐車スペースに駐車しており、第2車両200は第2駐車スペースに駐車していると判定されればよい。駐車支援サーバ300は、判定結果に基づき、シナリオを第1車両100の出庫シナリオに決定する。
本実施形態において、本実施形態の機能を有する2台の車両のうち、車両のサイズが大きい車両において、駐車開始位置を決定することが望ましい。
駐車支援サーバ300は、通信端末400であってもよい。一例として、ユーザが使用するスマートフォン、パソコンなどであってもよい。
本実施形態で説明した駐車支援装置170において、経路生成部171、判断部172、決定部173、画像生成部174、記憶部175、抽出部176、位置推定部177、車両制御部178および通信部179などの各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
駐車支援装置170,210、駐車支援サーバ300で実行される処理方法と、同処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本開示の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-ROM(DVD-Read Only Memory)、DVD-RAM(DVD-Random Access Memory)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリを挙げることができる。
本実施形態の各機能ブロックの処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムにより実現されるものであってもよい。また、本実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。更に、ソフトウェア及びハードウェアの混在処理により実現してもよい。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置、記録媒体から情報を読み取る読取装置を備える。上述した各部は、バスにより接続される。読取装置は、上記各部の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。CPUは、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行する。これにより、上記各部の機能が実現される。また、プログラムを実行する際、RAMまたは記憶装置には、各実施の形態で述べた各種処理で得られた情報が記憶され、適宜利用される。
コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されてもよい。また、本実施形態に係る処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができる。
1 駐車支援システム
100 第1車両
110 送受波部
120 撮像装置
130 操舵アクチュエータ
140 エンジンアクチュエータ
150 ブレーキアクチュエータ
160 表示装置
170,210 駐車支援装置
171 経路生成部
172 判断部
173 決定部
174,212 画像生成部
175,213 記憶部
176,214 抽出部
177,215 位置推定部
178,216 車両制御部
179,211 通信部
200 第2車両
300 駐車支援サーバ
310 送受信部
320 管理部
400 通信端末
500 第1駐車開始位置
510 第2駐車開始位置
520 第1駐車スペース
530 第2駐車スペース
540 教師経路の案内を示すアイコン
550 車両のアイコン
N ネットワーク

Claims (6)

  1. 運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、前記車両を前記駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援装置であって、
    前記車両が備える表示装置に画像を表示させる画像生成部を備え、
    前記画像生成部は、
    第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を前記表示装置に表示させ、
    前記第1駐車開始位置と前記第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、
    前記第2駐車開始位置は、前記第1駐車開始位置から前記駐車スペースにおける第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である、
    駐車支援装置。
  2. 前記第1駐車開始位置は、前記第2駐車開始位置から前記駐車スペースにおける第2駐車スペースまでの経路と重ならない位置である、請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 判断部をさらに備え、
    前記第1駐車スペースが、前記車両の現在位置から前記第2駐車スペースまでの経路と重なる場合に、前記第1駐車開始位置および前記第2駐車開始位置を決定する、請求項2に記載の駐車支援装置。
  4. 少なくとも1つ以上の前記第1駐車開始位置の候補、または、少なくとも1つ以上の前記第2駐車開始位置の候補が存在する場合、前記画像生成部は、前記少なくとも1つ以上の第1駐車開始位置の候補、または、前記少なくとも1つ以上の第2駐車開始位置の候補を前記表示装置に表示させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
  5. 通信部を更に備え、
    通信部は、運転者の運転により他車両を駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報を受信し、
    前記走行情報に基づき、前記第1駐車開始位置、または、前記第2駐車開始位置を決定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
  6. 運転者の運転により車両を駐車開始位置から駐車スペースに駐車した際に得られた走行情報に基づき、前記車両を前記駐車スペースに自動で駐車する駐車支援に用いられる駐車支援方法であって、
    前記車両が備える表示装置に第1駐車開始位置と第2駐車開始位置を表示させ、前記第1駐車開始位置と前記第2駐車開始位置は、互いに異なる位置であり、前記第2駐車開始位置は、前記第1駐車開始位置から前記駐車スペースにおける第1駐車スペースまでの経路と重ならない位置である、
    駐車支援方法。
JP2021058711A 2021-03-30 2021-03-30 駐車支援装置および駐車支援方法 Pending JP2022155282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021058711A JP2022155282A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 駐車支援装置および駐車支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021058711A JP2022155282A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 駐車支援装置および駐車支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022155282A true JP2022155282A (ja) 2022-10-13

Family

ID=83557576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021058711A Pending JP2022155282A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 駐車支援装置および駐車支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022155282A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110462701B (zh) 车辆引导装置、方法及存储有车辆引导程序的存储介质
JP6801786B2 (ja) 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2018169269A (ja) 経路生成装置、経路生成方法、及び経路生成プログラム
WO2021162000A1 (ja) 駐車支援装置
JP2014240244A (ja) 駐車支援装置
JP2021094937A (ja) 車両用表示装置及び駐車支援システム
KR20130028183A (ko) 출차 제어 시스템 및 그 방법
WO2021200681A1 (ja) リモート駐車システムおよびそれに用いられる駐車支援制御装置
US20230017805A1 (en) Parking assist apparatus, parking assist system, and parking assist method
US11275957B2 (en) Parking assistance apparatus
CN114999205B (zh) 泊车辅助方法和泊车辅助装置
JP2022155282A (ja) 駐車支援装置および駐車支援方法
JP2022154962A (ja) サーバおよび情報処理方法
JP7294176B2 (ja) 駐車支援装置および駐車支援方法
JP2020083048A (ja) 画像表示装置
JP7473087B2 (ja) 駐車支援装置、駐車支援方法
US20240208488A1 (en) Information processing device, control method, and recording medium
US20240116536A1 (en) Information processing device, parking assistance device, and method
WO2023002863A1 (ja) 運転支援装置、運転支援方法
TW201945228A (zh) 停車輔助系統及停車輔助方法
WO2023127463A1 (ja) 駐車支援装置および駐車支援方法
WO2023188687A1 (ja) 出庫支援方法及び出庫支援装置
JP2022133230A (ja) 駐車支援方法および駐車支援装置
JP2018169268A (ja) 経路生成装置、経路生成方法、及び経路生成プログラム
KR20110132028A (ko) 주차 후 주변상황의 변화를 인식하는 차량용 자동 주차 시스템 및 그 동작 방법