JP2022154658A - 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022154658A
JP2022154658A JP2021057793A JP2021057793A JP2022154658A JP 2022154658 A JP2022154658 A JP 2022154658A JP 2021057793 A JP2021057793 A JP 2021057793A JP 2021057793 A JP2021057793 A JP 2021057793A JP 2022154658 A JP2022154658 A JP 2022154658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
brightness
unit
correction value
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021057793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022154658A5 (ja
Inventor
秀樹 池戸
Hideki Ikedo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021057793A priority Critical patent/JP2022154658A/ja
Priority to US17/699,301 priority patent/US11917300B2/en
Publication of JP2022154658A publication Critical patent/JP2022154658A/ja
Publication of JP2022154658A5 publication Critical patent/JP2022154658A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/617Upgrading or updating of programs or applications for camera control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/71Circuitry for evaluating the brightness variation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/75Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing optical camera components

Abstract

【課題】高輝度光の影響を抑制した適正な補正処理を行うことを目的とする。【解決手段】撮像装置は、複数の画素から生成される画像信号から画素信号の飽和レベル以上の高輝度被写体の輝度を推論する手段と、推論した高輝度被写体の輝度に基づき、画像信号を補正する際に用いられる補正値を取得する領域を決定する手段と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるCCDやCMOS等のイメージセンサには、画素領域の一部にオプティカルブラック画素(以下、OB画素)が設けられる。黒レベルを基準値に合わせる黒レベル補正処理は、OB画素の出力信号を用いて行われる。ここで、OB画素の出力信号を用いた黒レベル補正処理が行われるときに、OB画素領域の近傍に太陽等の高輝度被写体からの高輝度光が入射することがある。この場合、OB画素が遮光されているにもかかわらず、隣接する開口画素から漏れた光がOB画素領域に影響を与えることがある。OB画素に対して、開口画素から漏れた光が影響すると、OB画素の出力信号が正常な値を示す信号ではなくなり、黒レベル補正処理が適正に行われなくなる。黒レベル補正が適正に行われないと、撮像された画像に不自然な色付き等が生じることがある。
関連する技術として特許文献1および2の技術が提案されている。特許文献1の技術は、OB部における出力レベルが有効画素部からの距離に応じて変化していることを検出し、その検出結果に応じて、ダークレベルを算出するOB領域を変えている。特許文献2の技術は、所定レベル以上の高輝度の光が入射したものと判定した列に配置された画素信号のAD変換値を、所定レベル以上の高輝度の光が入射した画素の位置からの距離に応じたゲイン値に基づいてゲイン補正している。また、近年では、画像認識にCNN(畳み込みニューラル)が用いられている。関連する技術が特許文献3に提案されている。特許文献3の技術は、CNNを用いた特徴抽出を、積層構造の単体のセンサで実現している。
特開2007-158830号公報 特開2014-175778号公報 国際公開2017/168665号公報
例えば、イメージセンサには、製造時のばらつき等に起因して、画素領域内の暗電流量にシェーディングが生じることがある。このような場合、特許文献1の技術では、OB画素への光漏れを誤検知する可能性がある。また、特許文献2の技術は、画素信号の出力が飽和レベル以上であるか否かに基づき高輝度光を検出しているだけである。輝度レベルが高いほどOB画素への光漏れは生じやすくなるが、飽和レベル以上の輝度の高輝度被写体であっても、画素信号は飽和レベルまでしか示すことができない。そのため、飽和レベル以上の高輝度被写体の本来の輝度レベルを検出することができないため、画素信号の出力からOB画素への光漏れの影響の大きさを正しく判断することができない。このような場合、黒レベル補正処理のような補正処理を適正に行うことができないことがある。さらに、特許文献3の技術は、黒レベル補正処理のような補正処理を適正に行うという問題を解決するものではない。
そこで、本発明は、高輝度光の影響を抑制した適正な補正処理を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数の画素から生成される画像信号から画素信号の飽和レベル以上の高輝度被写体の輝度を推論する手段と、前記推論した高輝度被写体の輝度に基づき、前記画像信号を補正する際に用いられる補正値を取得する領域を決定する手段と、を備える。
本発明によれば、高輝度光の影響を抑制した適正な補正処理を行うことができる。
撮像装置の構成の一例を示す図である。 第1実施形態の撮像素子の一例を示す図である。 画素領域の一例を示す図である。 黒レベル補正部の一例を示す図である。 学習モデルを用いた高輝度検出処理の一例を示す図である。 補正パラメータ決定部の一例を示す図である。 補正値取得領域の一例を示す図である。 フィードバックゲインの設定の一例を示す図である。 第1実施形態の撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1実施形態の学習部の一例を示す図である。 学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の撮像素子の一例を示す図である。 第2実施形態の撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3実施形態の撮像素子の一例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
図1は、撮像装置10の構成の一例を示す図である。撮像装置10は、撮像素子100、信号処理部101、撮影レンズ102、レンズ駆動部103、コントローラ104、RAM105、表示部106、記録部107および操作部108を含む。撮像素子100は、撮影レンズ102を介して結像された被写体を入射光として取り込む。撮像素子100には、光電変換部としてのフォトダイオードを含む複数の画素が行列状に配列される。撮像素子100の各画素は、入射光に応じた画素信号を生成し、生成した画素信号を出力する。複数の画素が出力する画素信号は、画像信号を構成する。
撮影レンズ102は、被写体の光学像を撮像素子100に結像させる。レンズ駆動部103は、撮影レンズ102に対して、ズーム制御やフォーカス制御、絞り制御等を行う。信号処理部101は、撮像素子100が出力する画像信号に並べ替え等の信号処理を行う。コントローラ104は、CPU等により実現され、各種の制御を行う。コントローラ104(CPU)が所定のプログラムを実行することにより、各実施形態のコントローラ104としての制御が実現される。RAM105は、各種情報や画像信号等を一時的に記憶する。表示部106は、各種情報や画像信号等を表示する。
記録部107は、画像信号の記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の記録デバイスであり、撮像素子100に着脱可能である。操作部108は、ボタンやダイヤル等を含み、ユーザからの各種の操作を行うことが可能である。表示部106と操作部108とは一体的に構成されるタッチパネルディスプレイであってもよい。
図2は、第1実施形態の撮像素子100の一例を示す図である。撮像素子100は、画像信号生成部200、メモリ203、高輝度検出部204、黒レベル補正部205、補正パラメータ決定部206および学習部207を含む。画像信号生成部200、高輝度検出部204、黒レベル補正部205、補正パラメータ決定部206および学習部207は、それぞれに対応する回路により実現され得る。
画像信号生成部200は、画素領域201およびAD変換部202を含む。画素領域201には、フォトダイオードを含む複数の画素(単位画素)が行列状に配置される。各画素は、所定の画素制御回路により駆動制御される。各画素は入射光を電気信号に変換し、画素信号を出力する。AD変換部202は、画素領域201から出力されたアナログの画素信号をデジタル信号に変換する。例えば、AD変換部202は、画素領域201の各列に対応した複数のAD変換器を有しており、画素領域201からのアナログの画素信号を行単位で並列にデジタル信号に変換する。AD変換されたデジタルの画素信号はメモリ203に出力される。
メモリ203は、AD変換部202が出力したデジタルの画像信号を一時的に記憶する。メモリ203は、例えば、RAM等により実現される。メモリ203には複数フレームの画像信号を記憶することができる。高輝度検出部204は、メモリ203に一時的に記憶された画像信号から、所定輝度以上の被写体(高輝度被写体)の位置および輝度を検出する。高輝度被写体は、例えば、太陽等である。所定輝度は任意の輝度に設定できる。例えば、所定輝度は、飽和状態の輝度に設定されてもよい。各実施形態では、高輝度検出部204は、機械学習された学習モデル(学習済みモデル)を用いて、高輝度被写体の位置および輝度を検出する。高輝度検出部204には、コントローラ104から、露光時間や撮影レンズの絞り値等の撮影条件情報も入力される。
黒レベル補正部205は、メモリ203に一時記憶された画像信号を取得し、OB画素領域の画像信号に基づき、黒レベルが所定の基準値になるように補正(黒レベル補正)を行う。黒レベル補正された画像信号は、順次、撮像素子100の外部に出力される。例えば、黒レベル補正された画像信号は表示部106に表示されることもあり、記録部107に記録されることもある。補正パラメータ決定部206は、高輝度検出部204の検出結果に応じて、黒レベル補正部205の補正パラメータを決定する。補正パラメータは、補正値を取得する領域(補正値取得領域)やフィードバックゲイン等を含む。学習部207は、メモリ203に一時記憶された画像信号から高輝度被写体の位置および輝度情報を検出する学習モデルの機械学習を行う。
図3は、画素領域201の一例を示す図である。画素領域201は、開口画素領域301およびOB画素領域302(オプティカルブラック画素の領域)を含む。OB画素領域302は開口画素領域301の外周側に設けられる。開口画素領域301は、被写体像を受光する開口画素が配置された領域である。OB画素領域302に含まれる画素は、フォトダイオードがアルミニウム膜等で光学的に遮光されている。OB画素領域302の画素信号は、黒レベル補正部205の補正値を取得する際に用いられる。
図4は、黒レベル補正部205の一例を示す図である。黒レベル補正部205は、減算部401、OB信号取得部402、誤差量算出部403、フィードバックゲイン乗算部404、補正値算出部405、補正値取得領域設定部406およびフィードバックゲイン設定部407を含む。黒レベル補正部205は、画像信号に対して黒レベル補正を行う。黒レベル補正は、ダークレベル補正であってもよい。黒レベル補正部205には、メモリ203に一時記憶された画像信号(入力画像信号)が順次入力される。
減算部401は、黒レベル補正部205から入力された画像信号の画素信号から、補正値算出部405が算出した黒レベル補正値を減算する。OB信号取得部402は、減算部401による減算処理が施された画像信号のうちOB画素領域302の画素信号を取得し、取得した画素信号を誤差量算出部403に出力する。OB信号取得部402は、減算部401の処理が施されたOB画素領域302の画素信号のうち、補正値取得領域設定部406が設定したOB画素の画素信号が入力されたタイミングで、当該画素の画素信号を取得する。補正値取得領域設定部406が設定するOB画素を取得する領域は、補正パラメータ決定部206により決定される。OB信号取得部402は、複数のOB画素の平均値を誤差量算出部403に出力してもよい。
誤差量算出部403は、予め設定されている黒レベルの目標値(黒レベル基準値)とOB信号取得部402が出力した現在のOB画素の出力レベルとの差分を誤差量として算出する。フィードバックゲイン乗算部404は、誤差量算出部403が算出した誤差量に対して、フィードバックゲイン(黒レベル補正処理の追従時定数)を乗算する。フィードバックゲイン乗算部404は、黒レベル補正が過度の補正にならないように、フィードバックゲインを「1」よりも小さい値に設定することが望ましい。フィードバックゲイン設定部407は、予め設定された複数のフィードバックゲインの中から1つを選択してフィードバックゲイン乗算部404へ出力する。フィードバックゲインの選択は補正パラメータ決定部206により決定される。
補正値算出部405は、フィードバックゲイン乗算部404から順次出力される演算結果を平均化して黒レベル補正値を算出する。上述したように、減算部401は、黒レベル補正部205に入力された画像信号の画素信号から、補正値算出部405が算出した黒レベル補正値を減算する。減算部401が、黒レベル補正値の減算を行うことで、画像信号に対して黒レベル補正処理が行われる。黒レベル補正がされた画像信号は、出力画像信号として、黒レベル補正部205から出力される。以上の黒レベル補正処理が繰り返し行われることで、OB画素の信号レベルと黒レベル基準値との誤差量が次第に縮小され、最終的に補正結果のOB画素の出力と黒レベル基準値とは一致するように収束する。減算部401に最初に入力される画素信号に対しては、OB信号に基づく補正値が生成されていないため、予め定められた所定の補正値で減算処理が行われる。
図5は、学習モデルを用いた高輝度検出処理の一例を示す図である。高輝度検出部204は、学習モデル501および判定部506を含む。学習モデル501は、判定部506の機能を有していてもよい。図5の学習モデル501は、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)を用いたモデルの一例を示している。学習モデル501は、入力層502と中間層503と出力層504との3つの多層構造を採用している。図5の例では、中間層503が1層である例を示しているが、中間層503は多層構造が採用され得る。
入力層502、中間層503および出力層504には、入力画像信号に高輝度被写体が含まれているか否か、および高輝度被写体の輝度レベルを検出するための複数のノード505が含まれている。入力層502の各ノードは、それぞれ中間層503の全ノードと接続される。中間層503の各ノードは、それぞれ出力層504の全ノードと接続される。このように、学習モデル501は、各ノード505が接続されたニューラルネットワーク構造を採用している。
図5の例に示されるように、入力層502のうち、複数のノード505Aには、メモリ203に一時記憶された画像信号のうち、開口画素領域301に対応する画像信号500が入力画像信号として入力される。画像信号500は、所定の領域に分割される。画像信号500の各領域は、順次、各ノード505Aに入力される。入力層502は、さらに、ノード505B、505Cおよび505Dを含む。ノード505B、505Cおよび505Dには、コントローラ104からそれぞれ、露光時間情報、撮影ゲイン情報、レンズ情報の3つの撮影条件情報が入力される。撮影条件に関する撮影条件情報は、図5の3つの情報には限定されない。
露光時間情報は、メモリ203に一時記憶された画像信号を撮影した際の露光時間を表す情報である。撮影ゲイン情報は、画像信号を撮影した際に画像信号生成部200で画像信号を増幅したときの増幅割合を表す情報である。レンズ情報は、画像信号を撮影した際の撮影レンズ102の絞り値や焦点距離等を表す情報である。
入力層502の各ノード505A~505Dからの出力は、中間層503を介して、最終的に出力層504まで伝搬する。入力層502、中間層503および出力層504における各ノードは、画像信号500の領域および撮影条件情報から、高輝度被写体が含まれているか、および何れの輝度レベルに該当するかの尤度を適正に出力するように重み付けがされている。各ノードの重みは、後述する機械学習により調整される。各ノードは、入力された情報に基づき、入力された画像信号500の領域が複数段階の輝度レベルのうち該当する輝度レベルである可能性が高くなるに応じて、重みが高くなるように調整されている。
図5の例では、飽和レベル以上である高輝度被写体の輝度レベルは、5段階で表されている。輝度レベルAが最も高い輝度レベルの高輝度被写体であり、輝度レベルB~Dの順に高輝度被写体の輝度レベルが低くなる。また、輝度レベルEは、高輝度被写体ではないことを表す。入力画像信号において、輝度レベルA~Dに相当する被写体が存在する領域の画素信号は、いずれも飽和レベルとなっている。図5の例では、画像信号500のうち1つの領域が、学習モデル501に入力されると、高輝度被写体の輝度レベルが「A」である可能性が「95%」、「B」である可能性が「5%」という結果が得られている。
判定部506は、出力層504から出力された輝度レベルA~Eの数値に基づき、入力された画像信号500の領域が高輝度被写体を含むか、および高輝度被写体である場合にはその輝度レベルを判定する。上述したように、学習モデル501に入力される画像信号は複数の領域に分割される。そして、各領域のそれぞれに対して、学習モデル501による上記の処理(推論処理)が行われる。画像信号500のうち学習モデル501に入力される領域は特定されている。また、学習モデル501による推論処理により、高輝度被写体を含むか、および高輝度被写体である場合にはその輝度レベルが推論される。従って、開口画素領域301の何れの位置に高輝度被写体があるか、および高輝度被写体の輝度レベルを示す検出結果(高輝度検出結果情報508)が得られる。図5の例では、開口画素領域301に対応する画像信号500のうち1つの領域が輝度レベルAの高輝度被写体であり、他の領域は高輝度被写体ではないことが検出されている。高輝度検出結果情報508は、補正パラメータ決定部206に出力される。
以上の学習モデル501は、画像信号が飽和するような高輝度被写体に対して、何れの輝度レベルの高輝度被写体であるかを推論するために、予め機械学習がされている。機械学習の手法の詳細については、後述する。図5の例では、高輝度被写体の輝度レベルが推論される例を示しているが、高輝度被写体の明るさには他の指標が用いられてもよい。また、開口画素領域301に対応する画像信号500の全ての領域ではなく、例えば、OB画素領域302から予め定められた一定の範囲内の領域に絞って、学習モデル501による推論が行われてもよい。
高輝度検出部204は、CNN以外の任意の機械学習アルゴリズムを用いて機械学習された機械学習された学習モデルを用いて、開口画素領域301に対応する画像信号500から高輝度被写体の位置および輝度を推論してもよい。例えば、高輝度検出部204は、サポートベクターマシンやロジスティクス回帰等の任意の機械学習アルゴリズムを用いて機械学習された学習モデルを用いて、高輝度被写体の位置および輝度を推論してもよい。
また、高輝度検出部204は、学習モデル以外の手法を用いて、高輝度被写体の位置および輝度レベルを検出してもよい。例えば、高輝度検出部204は、画像信号の各画素の輝度値に基づいて、高輝度被写体の位置および輝度レベルを検出してもよい。なお、高輝度検出部204は、入力画像信号において飽和レベルの画素信号を含む領域を高輝度被写体の位置として特定し、特定された領域における高輝度被写体の輝度レベルのみを学習モデル501を用いた推論の対象としてもよい。
図6は、補正パラメータ決定部206の一例を示す図である。補正パラメータ決定部206は、補正値取得領域決定部601およびフィードバックゲイン決定部602を含む。補正値取得領域決定部601は、高輝度検出部204から取得した高輝度検出結果情報に基づき、黒レベル補正部205でOB画素領域302の中から補正値を取得する領域を決定する。補正値取得領域決定部601は、決定した補正値取得領域を補正値取得領域情報として、黒レベル補正部205の補正値取得領域設定部406に出力する。
図7は、補正値取得領域の一例を示す図である。開口画素領域301には、高輝度検出結果情報として、各領域のそれぞれの輝度レベルが示されている。OB画素領域302は複数の領域に分割されている。使用領域701は補正値取得に使用される領域であり、非使用領域702は補正値取得に使用されない領域である。例えば、開口画素領域301に対応する画像信号の各領域のうち領域703で高輝度被写体が検出されたとする。この場合、領域703の近傍のOB画素領域(高輝度被写体から所定範囲の領域)は、補正値を取得する領域から除外される領域に設定される。
ここで、開口画素領域301に対応する画像信号の各領域のうち検出された高輝度被写体の輝度レベルが高くなるに応じて、補正値取得領域から除外されるOB画素領域が広くなるように設定される。これにより、光漏れの影響を軽減できる効果が高くなる。一方、高輝度被写体の輝度レベルが低い場合には、広い範囲のOB画素を黒レベル補正に使用することができる。このため、画像信号に含まれるノイズ等の影響を抑え、良好な精度で黒レベル補正を行うことができる。
図6のフィードバックゲイン決定部602は、高輝度検出部204から取得した高輝度検出結果情報に基づき、黒レベル補正部205のフィードバックゲイン乗算部404で用いるフィードバックゲイン量を決定する。決定されたフィードバックゲイン量は、フィードバックゲイン情報として黒レベル補正部205のフィードバックゲイン設定部407に出力される。
図8は、フィードバックゲインの設定の一例を示す図である。図8の例では、行単位でフィードバックゲインが変更される。OB画素領域302のうち、領域801は、黒レベル補正において最初に暗電流を大きく引き込むため、フィードバックゲインが「1/2」に設定される。領域802は、フィードバックゲインが「1/8」に設定される。これにより画素領域内の暗電流の変化にゆるやかに追従して黒レベルを合わせることができる。高輝度被写体が検出された開口画素領域301の領域804の近傍にある領域803は、フィードバックゲインが「1/16」に設定される。
領域803は、補正値取得領域決定部601が補正値取得に使用するOB画素の数が少なく設定された領域でもある。補正値取得に使用するOB画素の母数が少ない場合、画像信号に含まれるノイズ等の影響で黒レベル補正に誤差が生じ、開口画素領域301の領域に横筋状のノイズが発生することがある。そこで、フィードバックゲイン決定部602が、領域803のフィードバックゲインを低く設定することで、横筋状のノイズの発生を軽減できる。つまり、補正値の取得に使用されるOB画素の数が少ない領域ほど、フィードバックゲインが低く設定される。以上のように高輝度検出部204の高輝度検出結果に応じて黒レベル補正部205の補正パラメータが変更される。これにより、高輝度光の影響を抑制して、好適に黒レベルを補正することができる。
図9は、第1実施形態の撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートの各処理は、例えば、撮影指示がされた後に、開始される。S901で、コントローラ104から制御信号が撮像素子100に出力されると、撮像素子100で露光が開始される。露光が開始されると、撮像素子100の画素領域201の各画素で信号が蓄積される。露光が終了した後、S902で、画像信号がAD変換部202に読み出される。このとき、画素領域201の各画素の信号がAD変換部202に順次読み出され、AD変換部202が各画素の信号をデジタルの画素信号に変換する。変換後のデジタルの画素信号は画像信号としてメモリ203に一時的に記憶される。
S903で、高輝度検出部204は、メモリ203に一時記憶された画像信号を取得し、取得した画像信号から高輝度被写体を検出する。これにより、高輝度被写体の位置および輝度レベルを示す高輝度検出結果情報が得られる。高輝度検出結果情報は、補正パラメータ決定部206に出力される。補正パラメータ決定部206は、取得した高輝度検出結果情報に基づき、補正値取得領域およびフィードバックゲインの補正パラメータを決定する。補正パラメータ決定部206は、決定した補正値取得領域およびフィードバックゲインの情報を黒レベル補正部205に出力する。
S905で、黒レベル補正部205は、補正パラメータ決定部206から取得した補正値取得領域情報およびフィードバックゲイン情報に基づき、メモリ203に一時記憶されている画像信号に黒レベル補正処理を行う。S906で、黒レベル補正部205は、黒レベル補正処理を行った画像信号を、信号処理部101を介して、コントローラ104に出力する。コントローラ104は、取得した画像信号を表示部106や記録部107等に出力する。表示部106は、コントローラ104から受けた画像信号を撮影画像として表示する。また、記録部107は、コントローラ104から受けた画像信号を半導体メモリ等に記録する。
次に、学習モデルの機械学習について説明する。図10は、第1実施形態の学習部207の一例を示す図である。学習部207は、教師データ生成部1001および学習モデル調整部1002を含む。学習部207には、学習用データとして、高輝度被写体を含む少なくとも2枚の画像信号1003、1004がメモリ203から入力される。画像信号1003と画像信号1004とは、同じシーンを撮影した画像信号であるが、それぞれ撮影時の露出条件が異なる。画像信号1003(第1画像信号)は、適正露出条件で撮影された画像信号である。画像信号1004(第2画像信号)は、アンダー露出条件で撮影された画像信号である。画像信号1004は、画像信号1003と同じシーンを撮影した画像信号であり、且つ画像信号1003より暗い画像である。つまり、画像信号1004は、画像信号1003を暗くした画像である。また、学習部207には、コントローラ104から画像信号1003および画像信号1004の撮影条件情報(レンズ情報、撮影ゲイン情報、露光時間情報)が入力される。
教師データ生成部1001には、メモリ203から高輝度被写体を含む画像信号1003および画像信号1004が入力される。また、コントローラ104から画像信号1003および画像信号1004を撮影したときの撮影条件を示す撮影条件情報(レンズ情報、撮影ゲイン情報、露光時間情報)が教師データ生成部1001に入力される。教師データ生成部1001は、メモリ203から入力された画像信号1003と画像信号1004の少なくともいずれかの画像信号から高輝度被写体の位置を検出する。
また、アンダー露出条件で撮影された画像信号1004における高輝度被写体の位置からの出力レベルおよび上述した撮影条件情報に基づいて、高輝度被写体の概略の輝度レベルを算出することができる。教師データ生成部1001は、画像信号1003と画像信号1004との比較結果、および画像信号1003と画像信号1004との撮影条件情報に基づき、高輝度被写体の位置および輝度レベルを、教師データ(正解データ)として生成する。
学習モデル調整部1002は、CNN(学習モデル501)の各ノードの重みを調整する。学習モデル調整部1002には、学習用データとしての画像信号1003が入力される。また、学習モデル調整部1002には、学習用データとしての画像信号1003を撮影した際の撮影条件情報(レンズ情報、撮影ゲイン情報、露光時間情報)が入力される。学習モデル調整部1002は、画像信号1003およびその撮影条件情報が入力された際の出力と、教師データ(高輝度被写体の位置および輝度レベル)との誤差が小さくなるように、CNNの各ノードの重みを調整する。
これにより、未知の画像信号が入力された際に、学習モデル501としてのCNNは、未知の画像信号における高輝度被写体の位置および輝度レベルを高い精度で推論できる。また、学習モデル調整部1002が機械学習に用いる画像信号1003は、高輝度被写体の輝度レベルが飽和状態になっている場合も含む。これにより、高輝度被写体が飽和状態である未知の画像信号がCNNに入力されたとしても、CNNは高輝度被写体の位置および輝度レベルを高い精度で推論できる。なお、上述したように、高輝度被写体の位置については、学習モデルを用いずとも検出することが可能であるため、CNNを、高輝度被写体の輝度レベルのみを推論の対象とする学習モデルとしてもよい。
図11は、学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートの各処理は、例えば、ユーザからの指示に基づき開始される。コントローラ104は、表示部106に、学習処理を行うモードであることを示す情報および適正露出に設定した撮影を促すメッセージを表示させてもよい。S1101で、コントローラ104は、ユーザによる撮影指示に基づき、適正露出条件での撮影を実施する制御を行う。ユーザが、操作部108を用いて、撮像装置10の設定を適正露出に設定して、撮影を指示すると、適正露出条件での撮影が実施される。コントローラ104は、画像信号生成部200が生成した画像信号をメモリ203に一時記憶する。
S1102で、高輝度検出部204は、メモリ203に一時記憶された画像信号に飽和状態の画素信号が含まれているかを判定する。高輝度検出部204は、S1102でNoと判定した場合、処理をS1101に戻す。この場合、S1101で撮影された画像信号は、学習部207が行う機械学習には用いられない。このため、コントローラ104は、例えば、高輝度被写体を含むシーンでの撮影を促す画面を表示部106に表示させてもよい。
高輝度検出部204は、S1102でYesと判定した場合、処理をS1103に進める。S1103で、コントローラ104は、ユーザからの撮影指示に基づき、アンダー露出条件で同じシーンの撮影を実施させる制御を行う。この際、コントローラ104は、撮影ゲインや露光時間、撮影レンズの絞り値等の撮影条件の変更を促す画面を表示部106に表示してもよい。この場合、ユーザは、操作部108を用いて、露出条件がアンダー露出条件となるように露出条件を変更して、撮影を指示する。これにより、アンダー露出条件での撮影が実施される。コントローラ104は、画像信号生成部200が生成した画像信号がメモリ203を一時記憶する。
S1104で、学習部207は、メモリ203に一時記憶された画像信号(S1101で撮影された第1画像信号およびS1104で撮影された第2画像信号)を用いて、機械学習を行う。学習部207の学習モデル501がCNNである場合、CNNの各ノードの重みが、機械学習により、調整される。機械学習の手法としては、誤差逆伝搬法等が適用され得る。S1101で撮影された第1画像信号の構図とS1104で撮影された第2画像信号の構図とが異なる場合、機械学習は適正に行われない。このため、第1画像信号の構図と第2画像信号の構図とが異なる場合、学習部207は機械学習を実施しないように制御がされてもよい。
S1105で、コントローラ104は、学習処理を終了させるかを判定する。例えば、ユーザが操作部108を用いて、学習処理を終了させる指示を入力した場合、コントローラ104は、S1105でYesと判定する。コントローラ104は、S1105でYesと判定した場合、図11のフローチャートの処理を終了させる。コントローラ104は、S1105でNoと判定した場合、処理をS1101に戻す。この場合、機械学習に用いられる画像信号を新たに撮影する処理が開始される。
以上の高輝度検出部204、黒レベル補正部205および学習部207は、撮像素子100ではなく、例えば、コントローラ104に設けられてもよい。この場合、コントローラ104が、学習処理を行い、黒レベル補正を行う。また、上述した例では、学習部207の機械学習は、ユーザからの指示に基づき、撮像装置10を用いた撮影により得られる画像信号に基づき行われる。この点、例えば、撮像装置10が出荷される前に、上述した機械学習が行われた学習モデルが、予め学習部207に設定されていてもよい。この場合、図11のフローチャートの各処理を省略することができる。
また、撮像装置10が通信機能を有する場合、上述した学習処理が実施された学習モデルを外部装置から取得してもよい。外部装置は、適正露出条件で撮影された画像信号とアンダー露出条件で撮影された画像信号とを用いて、図11のS1105の機械学習を行う。撮像装置10は、通信機能を介して、機械学習された学習モデルを外部装置から取得し、取得した学習モデルを学習部207に設定する。この場合も、図11のフローチャートの各処理を省略することができる。
本実施形態によれば、画像信号に含まれる高輝度被写体が飽和状態であったとしても、高輝度被写体の位置および輝度レベルを高い精度で検出できる。これにより、高輝度光の影響を抑制して黒レベル補正処理を適正に行うことが可能となる。本実施形態は、黒レベル補正処理以外の補正処理(高輝度被写体を含む画像信号に基づく補正処理)にも適用できる。以下の第2実施形態および第3実施形態も同様である。
<第2実施形態>
第2実施形態は、連続撮影が行われ、生成された画像信号が、順次、表示部106に表示されるライブビュー撮影や動画撮影等に好適に適用される。第2実施形態では、高輝度検出部204は、黒レベル補正が行われた画像信号と黒レベル補正が行われていない画像信号とのうち高輝度被写体の検出に用いられる画像信号を選択できる。黒レベル補正部205は、高輝度検出部204が検出した高輝度被写体に基づき、次のフレームの黒レベル補正の補正パラメータを決定する。第2実施形態では、黒レベル補正後の画像信号に対して高輝度被写体の検出等の信号処理を行うことができるため、信号処理時に暗電流によるダイナミックレンジの低下の影響が軽減される。
図12は、第2実施形態の撮像素子100の一例を示す図である。切り替え部1201以外の構成は、図2の構成と同様であるため、説明を省略する。切り替え部1201には、AD変換部202でAD変換された画像信号が入力される。切り替え部1201は、入力され画像信号の出力先を、黒レベル補正部205またはメモリ203の何れかに切り替える。切り替え部1201は、通常の撮影動作時においては、画像信号を黒レベル補正部205に出力する。切り替え部1201は、回路により実現される。
一方、切り替え部1201は、学習部207による学習モデルの機械学習が行われる際には、画像信号をメモリ203に出力する。学習モデルの機械学習が行われる段階では、高輝度被写体の位置および輝度レベルを検出する精度が十分でない可能性が高い。従って、検出精度が十分でない高輝度被写体の位置および輝度レベルに基づく補正パラメータを用いて黒レベル補正がされた画像信号は、学習モデルの機械学習には適さない。切り替え部1201は、学習モデルの機械学習が行われる際には、画像信号をメモリ203に出力する。これにより、適正でない画像信号が学習モデルの機械学習に用いられることを防止できる。
上述したように、切り替え部1201は、通常の撮影動作時においては、画像信号を黒レベル補正部205に出力する。これにより、黒レベル補正部205は、画像信号に対して黒レベル補正を行い、黒レベル補正がされた画像信号をメモリ203に出力する。メモリ203は、黒レベル補正がされた画像信号を一時記憶する。そして、高輝度検出部204は、メモリ203に一時記憶された画像信号を読み出して、高輝度被写体の位置および輝度レベルを検出する。検出された高輝度被写体の位置および輝度レベルの情報(高輝度検出結果情報)は、補正パラメータ決定部206に出力される。補正パラメータ決定部206は、高輝度検出結果情報に基づき、補正値取得領域やフィードバックゲイン等の補正パラメータを決定する。黒レベル補正部205は、決定された補正パラメータを用いて、次のフレームの画像信号の黒レベル補正を行う。
図13は、第2実施形態の撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートの各処理は、例えば、動画の撮影指示がされた後に、開始される。図13のフローチャートの各処理が開始されるときには、切り替え部1201は、入力された画像信号の出力先を黒レベル補正部205に設定する。一方、図11のフローチャートに示されるような学習処理が行わるときには、切り替え部1201は、入力された画像信号の出力先をメモリ203に設定する。
S1301で、コントローラ104から制御信号が撮像素子100に出力されると、撮像素子100で露光が開始する。露光が開始すると、撮像素子100の画素領域201の各画素で信号が蓄積される。露光が終了した後、S1302で、画像信号が読み出される。このとき、画素領域201の各画素の信号がAD変換部202に順次読み出され、AD変換部202が各画素の信号をデジタルの画素信号に変換する。変換後のデジタルの画素信号は、切り替え部1201を介して、黒レベル補正部205に出力される。
S1303で、黒レベル補正部205は、AD変換部202から順次出力される画像信号に対して黒レベル補正処理を行う。ここで、黒レベル補正部205は、1フレーム目の画像信号に対して、予め設定された補正パラメータを用いて黒レベル補正処理を行う。一方、黒レベル補正部205は、2フレーム目以降については、1つ前のフレームの画像信号に基づいて決定された補正パラメータで黒レベル補正処理を行う。黒レベル補正処理が行われた画像信号は、高輝度被写体の検出のために、メモリ203に一時記憶されるとともに、動画表示用に撮像素子100の外部の表示部106等にも出力される。
S1304で、コントローラ104は、動画撮影を終了するかの判定を行う。動画撮影を終了するかは、ユーザが操作部108を介して撮影終了指示を入力したかに基づいて判定される。コントローラ104は、S1304でYesと判定した場合、図13のフローチャートの処理を終了させる。コントローラ104は、S1304でNoと判定した場合、処理をS1305に進める。
S1305で、高輝度検出部204は、メモリ203に一時記憶された画像信号を読み出し、高輝度被写体の位置および輝度レベルの検出を行う。S1306で、補正パラメータ決定部206は、高輝度検出部204が検出した高輝度検出結果情報に基づき、補正値取得領域やフォードバックゲイン等の補正パラメータを決定する。決定された補正パラメータは、次のフレームの黒レベル補正処理に使用される。S1306の後、処理はS1301に戻る。
以上のように、例えば、動画撮影やライブビュー撮影等において、黒レベル補正部205は、高輝度検出部204が検出した高輝度被写体に基づき、次のフレームの黒レベル補正の補正パラメータを決定する。これにより、第1実施形態と同様の効果を得るとともに、信号処理時に暗電流によるダイナミックレンジの低下の影響を軽減できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第2実施形態では、高輝度検出部204が検出した高輝度検出結果情報は、次のフレームに対して黒レベル補正を行う際の補正パラメータに反映される。このため、高輝度被写体の位置がフレーム間で変化した場合、黒レベル補正部205が行う黒レベル補正処理の精度が低下してしまう可能性がある。そこで、第3実施形態では、高輝度被写体の動き情報を加味して、次のフレームの補正パラメータが決定される。
図14は、第3実施形態の撮像素子100の一例を示す図である。図14の構成は、図12の構成に、動き検出部1401が追加されている。他の構成は、図12と同様であるため、説明を省略する。動き検出部1401には、高輝度検出部204が検出した高輝度被写体の位置情報が入力される。動き検出部1401は、フレーム間の高輝度被写体の位置を比較し、その変化から次のフレームの高輝度被写体の位置を予測する。動き検出部1401が予測した次のフレームの高輝度被写体の位置情報は補正パラメータ決定部206に出力される。補正パラメータ決定部206は、動き検出部1401が出力した次のフレームの高輝度被写体の位置情報(予測された位置情報)を加味して、補正値取得領域やフィードバックゲイン等の補正パラメータを決定する。これにより、高輝度被写体がフレーム間で移動した場合であっても、良好な精度で黒レベル補正処理を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。本発明は、上述の各実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 撮像装置
100 撮像素子
106 表示部
204 高輝度検出部
205 黒レベル補正部
206 補正パラメータ決定部
207 学習部
1201 切り替え部

Claims (18)

  1. 複数の画素から生成される画像信号から画素信号の飽和レベル以上の高輝度被写体の輝度を推論する手段と、
    前記推論した高輝度被写体の輝度に基づき、前記画像信号を補正する際に用いられる補正値を取得する領域を決定する手段と、を備える撮像装置。
  2. 前記高輝度被写体の輝度は、第1画像信号および当該第1画像信号と同じシーンの画像であり且つ当該第1画像信号よりも暗い第2画像信号を用いて機械学習された学習モデルにより検出される、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記学習モデルは、前記第1画像信号を撮影したときの撮影条件情報および前記第2画像信号を撮影したときの撮影条件情報を含めて機械学習が行われる、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1画像信号と前記第2画像信号との比較に基づき検出された高輝度被写体の輝度と、前記第1画像信号を撮影したときの撮影条件情報および前記第2画像信号を撮影したときの撮影条件情報とを教師データとして、前記学習モデルの機械学習が行われる、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1画像信号は適正露出条件で撮影した画像信号であり、前記第2画像信号は前記第1画像信号と同じシーンを暗い露出条件で撮影した画像信号である、請求項2乃至4のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1画像信号の構図と前記第2画像信号の構図とが異なる場合、前記第1画像信号および前記第2画像信号は前記学習モデルの機械学習に用いられない、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 表示部、をさらに備え、
    前記適正露出条件で撮影させることを促すメッセージが前記表示部に表示され、
    前記第1画像信号が取得された後、前記適正露出条件よりも暗い露出条件で撮影させることを促すメッセージが前記表示部に表示される、請求項5または6に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の画素に含まれるオプティカルブラック画素に対応する領域のうち、前記推論した高輝度被写体の輝度に基づいて、前記補正値を取得する領域から除外される領域が設定される、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の画素に含まれるオプティカルブラック画素に対応する領域のうち、前記推論した高輝度被写体の輝度および前記高輝度被写体の位置に基づいて、前記補正値を取得する領域から除外される領域が設定される、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記補正値を取得する領域から除外される領域は、前記高輝度被写体の輝度が高くなるに応じて広くなるように設定される、請求項8または9に記載の撮像装置。
  11. 前記画像信号のうち前記オプティカルブラック画素の領域から予め定められた一定の範囲内の領域に対して、前記高輝度被写体の輝度を推論する処理が行われる、請求項8乃至10のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  12. 決定された前記補正値に基づき前記画像信号を補正する手段、をさらに備える請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記高輝度被写体の輝度を、複数の画素から生成された画像信号から推論するか、または前記補正値に基づき補正された画像信号から推論するかを切り替える手段、をさらに備える請求項11に記載の撮像装置。
  14. 決定された前記補正値に基づき、次のフレームの画像信号が補正される、請求項12に記載の撮像装置。
  15. 前記高輝度被写体のフレーム間の動きを検出する手段、をさらに備え、
    検出された前記動きに基づき予測された前記高輝度被写体の位置を加味して、前記補正値が決定される、請求項14に記載の撮像装置。
  16. 複数の画素から生成される画像信号から画素信号の飽和レベル以上の高輝度被写体の輝度を推論する手段と、
    前記推論した高輝度被写体の輝度に基づき、前記画像信号を補正する際に用いられる補正値を取得する領域を決定する手段と、を備える撮像素子。
  17. 複数の画素から生成される画像信号から画素信号の飽和レベル以上の高輝度被写体の輝度を推論する工程と、
    前記推論した高輝度被写体の輝度に基づき、前記画像信号を補正する際に用いられる補正値を取得する領域を決定する工程と、を備える撮像装置の制御方法。
  18. 請求項1乃至14のうち何れか1項に記載の撮像装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2021057793A 2021-03-30 2021-03-30 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム Pending JP2022154658A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021057793A JP2022154658A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム
US17/699,301 US11917300B2 (en) 2021-03-30 2022-03-21 Image pickup apparatus and image pickup element, which are capable of performing appropriate correction processing that suppresses influence of high luminance light, control method for image pickup apparatus, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021057793A JP2022154658A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022154658A true JP2022154658A (ja) 2022-10-13
JP2022154658A5 JP2022154658A5 (ja) 2024-04-04

Family

ID=83448587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021057793A Pending JP2022154658A (ja) 2021-03-30 2021-03-30 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11917300B2 (ja)
JP (1) JP2022154658A (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2942047B2 (ja) * 1991-03-15 1999-08-30 シャープ株式会社 ビデオカメラ
JP4926467B2 (ja) 2005-12-06 2012-05-09 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2014175778A (ja) 2013-03-07 2014-09-22 Olympus Imaging Corp 撮像装置および撮像方法
WO2015087772A1 (ja) * 2013-12-11 2015-06-18 三菱電機株式会社 画像処理装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体
US10212370B2 (en) * 2014-07-04 2019-02-19 Sharp Kabushiki Kaisha Solid-state image sensor and electronic information device
JP6540886B2 (ja) 2016-03-30 2019-07-10 株式会社ニコン 特徴抽出素子、特徴抽出システム、および判定装置
KR102438201B1 (ko) * 2017-12-01 2022-08-30 삼성전자주식회사 사진 촬영과 관련된 추천 정보를 제공하는 방법 및 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
US11917300B2 (en) 2024-02-27
US20220321753A1 (en) 2022-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8218036B2 (en) Image sensing apparatus and control method therefor
JP6460653B2 (ja) 画像処理装置、それを備えた撮像装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US9838625B2 (en) Image processing apparatus and control method for image processing apparatus for controlling correction of a black level in a combined image signal
JP2006287323A (ja) 撮像装置
JP5526014B2 (ja) 撮像装置
JP2015186247A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、並びに、プログラム
US20200195857A1 (en) Image capturing device and control method thereof and medium
JP2014219588A (ja) 撮像装置およびその制御方法
US20100245590A1 (en) Camera sensor system self-calibration
JP6423668B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP2015018084A (ja) 撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP4784161B2 (ja) 撮像装置
JP5094252B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6736279B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法
JP6393091B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2006352804A (ja) 撮像装置
JP2022154658A (ja) 撮像装置、撮像素子、撮像装置の制御方法およびプログラム
JP2014175778A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2013118563A (ja) 撮像装置
JP2014155002A (ja) 撮像装置
JP2017142484A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4812846B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP6659163B2 (ja) フラッシュバンド判定装置、その制御方法、およびプログラム
WO2015182021A1 (ja) 撮像制御装置、撮像装置および撮像制御方法
JP2010166479A (ja) 撮像装置及び撮像画像の補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240327