JP2022152503A - 噛合チェーン式昇降機 - Google Patents

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【課題】噛合チェーンの傾斜や座屈を抑制して噛合チェーンの押上げ荷重を昇降ストロークに無関係に維持することのできる噛合チェーン式昇降機を提供すること。【解決手段】本発明の噛合チェーン式昇降機100は、一対のチェーン部材121A,121Bが相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成された噛合チェーン120を鉛直方向における所定位置にて昇降自在に支持するチェーンガイド機構130を備え、チェーンガイド機構130が、昇降体101を誘導案内する一対のガイドレール108の各々に設けられ少なくとも噛合チェーン120の噛合方向両側から噛合チェーン120の昇降をガイドする一対の支持体131と、一対の支持体131の各々を支持位置と昇降体101の昇降を妨げない退避位置との間で移動させる可動機構140とを備えた構成とされる。【選択図】図1

Description

本発明は、噛合チェーンを用いて昇降体を移動させる噛合チェーン式昇降機に関するものである。
各種製造分野の製造設備、運輸分野の移送設備、医療福祉分野の介護設備、芸術分野の舞台設備など、あらゆる産業分野で昇降装置が用いられている。
この種の昇降装置としては、一対のチェーン部材が進行方向への移動に伴い相互に噛み合うことで一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成された噛合チェーンを用いて昇降体を昇降移動させる噛合チェーン式昇降機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような噛合チェーン式昇降機では、噛合チェーンの進行方向側の端部が例えば重量物などの搬送対象が搭載される昇降体としての天板の底面中央部に連結され、スプロケット等の噛合チェーン駆動装置により噛合チェーンが駆動されることで天板が昇降移動するようになっている。このように、天板を噛合チェーンにより直接押し引きすることで、省エネルギーで高速・高頻度運転を実現している。
特開2014-234904号公報
而して、噛合チェーン式昇降機では、噛合チェーンにより搬送対象の荷重を支持している。このため、一対のチェーン部材を相互に噛み合せて剛直化させる部分を長くして天板の昇降ストローク(揚程)を増大させると、噛合チェーンの傾きや座屈が発生し易くなる。噛合チェーンの傾きや座屈が発生すると、押上げ荷重が減少し、昇降動作を不安定にさせたり、チェーン耐久性を低下させたりする要因となる。
このように、噛合チェーン式昇降機の揚程は、噛合チェーンの座屈強度に依存しており、噛合チェーンのサイズや配置の自由度が制限されている。
一方、噛合チェーンの傾きや座屈を抑制するべく、噛合チェーンの進退移動方向を伸縮方向にして伸縮自在な伸縮リンク機構にガイド部を設けることが行われている。しかしながら、このような方法では、装置構造全体の複雑化、及び部品点数増大等に伴う装置製造コストの増大といった問題がある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的は、噛合チェーンの傾斜や座屈を抑制して噛合チェーンの押上げ荷重を昇降ストロークに無関係に維持することのできる噛合チェーン式昇降機を提供することにある。
本発明は、昇降体と、前記昇降体の底面中央部を支持して該昇降体を昇降自在に駆動する噛合チェーンと、前記昇降体を誘導案内する一対のガイドレールとを備えた噛合チェーン式昇降機であって、前記噛合チェーンは、一対のチェーン部材が相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成され、鉛直方向における所定位置にて前記噛合チェーンを昇降自在に支持するチェーンガイド機構を備え、前記チェーンガイド機構は、前記一対のガイドレールに設けられ少なくとも前記一対のチェーン部材を相互に噛み合わせた噛合方向両側から前記噛合チェーンの昇降をガイドする一対の支持体と、前記一対の支持体の各々を支持位置と前記昇降体の昇降を妨げない退避位置との間で移動させる可動機構とを備えた構成とすることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る噛合チェーン式昇降機においては、鉛直方向における所定位置にて噛合チェーンを昇降自在に支持するチェーンガイド機構が、一対のガイドレールに設けられ少なくとも一対のチェーン部材を相互に噛み合わせた噛合方向両側から噛合チェーンの昇降をガイドする一対の支持体と、一対の支持体の各々を支持位置と昇降体の昇降を妨げない退避位置との間で移動させる可動機構とを備えた構成とされる。従って、本請求項1に記載の構成によれば、昇降体の上昇時において昇降体の上昇動作を阻害することがなく、噛合チェーンをチェーンガイド機構によって支持することができるため、噛合チェーンの傾斜や座屈を抑制して噛合チェーンの押上げ荷重を昇降ストローク(揚程)に無関係に維持することができる。また、伸縮リンク機構などを設ける必要がないため、装置構造全体の複雑化、及び部品点数増大等に伴う装置製造コストの増大といった問題を回避することができる。
本請求項2に記載の構成によれば、支持体が、噛合チェーンの幅方向両側において噛合チェーンを挟み込むよう位置され噛合チェーンの幅方向両側から噛合チェーンの昇降をガイドする支持フレーム部を有することにより、噛合チェーンの噛合方向だけでなく、噛合チェーンの幅方向においても噛合チェーンの傾きや座屈を抑制することが可能となり、より安定した昇降体の昇降動作を実現することができる。
本請求項3に記載の構成によれば、支持体がガイドレールに対し回動可能に設けられることにより、昇降体の可動スペースを利用して支持体の支持位置と退避位置との間の移動を行うことができるため、噛合チェーン式昇降機の占有スペースを小さく抑制することがきる。しかも、チェーンガイド機構が、昇降体の上昇時において昇降体が鉛直方向における支持位置を通過することで、ロック機構によるロックが解除され支持体が支持位置に移動されるように構成されていることにより、昇降体の上昇時において昇降体の上昇動作を阻害することがなく、噛合チェーンを適正なタイミングで支持することができる。
また、本請求項4に記載の構成によれば、チェーンガイド機構が、昇降体の下降に伴って支持体が押し下げられることで支持体が退避位置に移動されロック機構によりロックされるように構成されていることにより、昇降体の下降動作と連動させて支持体を支持位置から退避位置に移動させることができるため、可動機構の構造の簡素化を図ることができる。
本請求項5に記載の構成によれば、一対のチェーン部材を相互に噛み合わせた噛合方向におけるガイド長さが、チェーンピッチの2つ分以上に相当する範囲の大きさであることにより、チェーン部材における可動部を含む領域を拘束してガイドレールに対して固定端と同等の状態を形成することができるため、噛合チェーンに傾斜や座屈が生じることを確実に抑制することができる。
本請求項6に記載の構成によれば、ガイドレールが、支持体が退避位置に移動されたときにチェーンガイド機構が格納されるように構成されていることにより、昇降体の上昇時において昇降体の上昇動作を阻害することがなく、噛合チェーン式昇降機の占有スペースを小さく抑制することができる。
本発明の噛合チェーン式昇降機の一例における構成の概略を示す図である。 噛合チェーンの一部を示す斜視図である。 噛合チェーンを構成するチェーン部材の一部を示す分解斜視図である。 支持体が支持位置にある状態を示すチェーンガイド機構の上面図である。 図1におけるA-A線矢視図である。 ロック機構の構成の概略を示す図である。 チェーンガイド機構による噛合チェーン支持部の構成を概略的に示す拡大図である。 本発明の噛合チェーン式昇降機を用いた段差解消機の構成の概略を示す図である。 図8に示す段差解消機における昇降体駆動機構の構成を示す上面図である。
以下に、本発明の噛合チェーン式昇降機について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の噛合チェーン式昇降機の一例における構成の概略を示す図である。
本実施形態の噛合チェーン式昇降機100は、重量物などの搬送対象が搭載される昇降体101と、昇降体101を昇降自在に駆動する昇降体駆動機構110と、昇降体101を誘導案内する一対のガイドレール108とを備える。以下においては、便宜上、図1における左右方向をX方向、紙面に垂直な方向をY方向、図1における上下方向をZ方向とするXYZ三次元直交座標を定義して各部の構造を説明する。
昇降体101は、例えば、XY平面に沿って延びる水平な搭載面を有する平面形状が矩形状の昇降テーブル102により構成される。
昇降テーブル102の底面におけるX方向両側部の各々には、ガイドローラブラケット103が設けられている。ガイドローラブラケット103は、YZ平面に沿って延びる垂直板状部を有し、垂直板状部の外面に、ガイドローラ104がX方向に延びる回転軸を中心に回転自在に設けられている。この実施形態においては、一対のガイドレール108は、X方向に離間して互いに対向して立設されており、ガイドローラブラケット103には、2対4個のガイドローラ104がガイドレール108を挟持した状態でガイドレール108に沿って転動するように設けられている。これにより、昇降体101に生じがちな横揺れ及び縦揺れを防止して確実かつ安定した昇降動作が実現可能になっている。なお、ガイドローラ104の配置形態は、昇降体101の横揺れ及び縦揺れを防止する配置形態であれば、特に限定されるものではない。
各々のガイドレール108は、後述するチェーンガイド機構130を格納可能に構成されており、チェーンガイド機構130によって昇降体101の昇降動作を阻害することなく、噛合チェーン式昇降機100の占有スペースが小さく抑制されるようになっている。本実施形態では、ガイドレール108は、XY平面による断面においてY方向両側部がV字形状に形成された溝形形状であって、ガイドローラ104は、回転軸を通る断面において転動面がV字形状を有するものであり、これにより確実かつ安定した昇降体101の昇降動作が実現可能となっている。
昇降体駆動機構110は、昇降テーブル102の底面中央部を支持して昇降テーブル102を昇降自在に駆動する噛合チェーン120と、噛合チェーン120を昇降自在に駆動する駆動スプロケット111と、駆動スプロケット111に駆動力を供給する駆動モータ112とを備えている。
噛合チェーン120は、図2及び図3にも示すように、一対のチェーン部材121A,121Bが相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成される。
一対のチェーン部材121A,121Bは、略U字状の走行経路に沿って進退移動可能に配置されている。走行経路は、X方向におけるガイドレール108の外方位置及びX方向における中央位置においてZ方向に直線状に延びる垂直走行部と、チェーンケース127内においてX方向に直線状に延びる水平走行部とを有する。
一対のチェーン部材121A,121Bの各々は、進退移動方向に沿った直列方向へ順次に連結される複数対のフック状内歯プレート122と、複数対のフック状外歯プレート125と、チェーン幅方向で対向する各対のフック状内歯プレート122間に組み付けられるブシュ123と、ブシュ123が回動自在に挿入されるローラ124と、直列方向で端部同士が重なって隣り合う各対のフック状内歯プレート122と各対のフック状外歯プレート125とをブシュ123に挿通された状態で回動自在に連結する連結ピン126とをそれぞれ有している。
本実施形態においては、噛合チェーン120を構成する一対のチェーン部材121A,121Bには、チェーン幅方向(Y方向)に3列の複列であるものが用いられ、チェーン幅方向の複列に亙ってそれぞれフック状、所謂、チャック状に多重かつ強固に噛み合うことで、噛合チェーン120のチェーン幅方向に生じがちな座屈を確実に抑制するようになっている。
駆動スプロケット111は、図1に示すように、チェーンケース127内における一対のチェーン部材121A,121Bが相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化した位置において、一方のチェーン部材121Aと噛み合うようにY方向に延びる軸線を中心に正逆両方向に回転可能に設けられている。
駆動モータ112は、例えば三相インダクションモータにより構成されるが、サーボモータにより構成されてもよい。
而して、この噛合チェーン式昇降機100は、鉛直方向(Z方向)における所定位置にて噛合チェーン120を昇降自在に支持するチェーンガイド機構130を備える。
チェーンガイド機構130は、図4及び図5に示すように、一対のガイドレール108の各々に設けられた一対の支持体131と、一対の支持体131の各々を支持位置と昇降体101の昇降を妨げない退避位置との間で移動させる可動機構140とを備える。本実施形態においては、噛合チェーン120の支持位置は全揚程の略中間位置とされ、退避位置はガイドレール108の内部とされる。
支持体131は、一端部がガイドレール108に対しY方向に延びる軸線を中心に回動可能に設けられた基体部132と、基体部132の他端部に設けられた支持ヘッド部133とを有し、一対のチェーン部材121A,121Bを相互に噛み合わせた噛合方向(X方向)両側から噛合チェーン120の昇降をガイドするように構成されている。
基体部132は、支持体131が退避位置に位置された状態においてXY平面による断面形状がコの字型に形成され、可動機構140が収容可能に構成されている。
支持ヘッド部133は、例えば樹脂材料により構成され、噛合チェーン120の噛合方向(X方向)両側に適合する形状を有する。
本実施形態における支持体131には、支持体131が支持位置に位置された状態においてXY平面による断面形状がコの字型に形成された支持フレーム部135が基体部132の他端部に設けられている。支持フレーム部135の側板部は、支持ヘッド部133の先端より外方に突出するように設けられており、支持フレーム部135が噛合チェーン120の幅方向(Y方向)両側において噛合チェーン120を挟み込むよう位置されることで、噛合チェーン120の幅方向両側から噛合チェーン120の昇降をガイドするように構成されている。支持フレーム部135が設けられることで、噛合チェーン120の噛合方向だけでなく、噛合チェーン120の幅方向においても噛合チェーン120の傾きや座屈を抑制することが可能となり、昇降テーブル102が設置面に対して平行状態を維持したまま円滑に昇降されるようになっている。
可動機構140は、支持体131とガイドレール108とを連結する伸縮部材141と、支持体131を退避位置に保持するロック機構145とを備える。
伸縮部材141は、例えばガススプリングにより構成され、一端がガイドレール108に対し回動可能に固定され他端が支持体131の天板部底面に対し回動可能に固定されている。
伸縮部材141は、支持体131が支持位置に位置されるように支持体131を上方に向かって付勢しており、ロック機構145によるロックが解除されることで支持体131を回動(旋回)させ退避位置から支持位置に移動させるように構成される。
ロック機構145は、例えばリニアソレノイドにより構成され、図6に示すように、通電により可動軸146が上方に移動され支持フレーム部135の先端に形成された係合凹部136に係合されることでロック状態とされ、可動軸146が下方に移動されることでロック状態が解除されるようになっている。
ロック機構145は、例えば、駆動モータ112に設けられたエンコーダー(図示せず)に基づいて動作制御される。昇降体101の上昇時においては、昇降体101がチェーンガイド機構130による噛合チェーン120の支持位置を通過することでロック状態が解除され、昇降体101の上昇時において昇降体101の上昇動作をチェーンガイド機構130によって阻害することを回避できるようになっている。一方、昇降体101の下降に伴って支持体131が押し下げられ支持体131が退避位置に移動される位置まで昇降体101が下降することでロック状態とされ、可動機構140の構造の簡素化が実現可能となっている。
なお、一対の支持体131は同期がとられた状態で動作され、昇降体101の上昇時においては、噛合チェーン120の安定した支持が可能である。
以上において、一対のチェーン部材121A,121Bを相互に噛み合わせた噛合方向におけるチェーンガイド機構130によるガイド長さLは、図7に示すように、チェーンピッチpの2つ分以上に相当する範囲の大きさであることが好ましい。このような構成であることにより、チェーン部材121A,121Bにおけるフック状内歯プレート122とフック状外歯プレート125との回動自在な連結部を含む領域を拘束してガイドレール108に対して固定端と同等の状態を形成することができるため、噛合チェーン120に傾斜や座屈が生じることを確実に抑制することができる。
この噛合チェーン式昇降機100においては、駆動モータ112を正転駆動して駆動スプロケット111を正転回転させると、各チェーン部材121A,121Bが進行方向へ移動し相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化する。そして、噛合チェーン120がチェーンケース127から繰り出され昇降体101が噛合チェーン120によって底面側から押されることでZ方向上方に向かって移動される。このとき、チェーンガイド機構130はガイドレール108に格納されているため、昇降体101の上昇動作を阻害することはない。
昇降体101がチェーンガイド機構130による支持位置を通過すると、ロック機構145によるロック状態が解除され、支持体131が伸縮部材141の付勢力によってZ方向上方に向かって90°旋回(回動)して支持位置に移動し、噛合チェーン120を昇降自在に支持する。これにより、座屈によるチェーン屈曲方向の横ひずみが矯正されるため、噛合チェーン120の傾斜や座屈を抑制して噛合チェーン120の押上げ荷重を昇降ストローク(揚程)に無関係に維持することが可能となる。従って、必要とされる揚程が大きい場合であっても、噛合チェーン120のサイズや配置の変更を伴うことなく安定した昇降動作が実現可能となる。
一方、駆動モータ112を逆転駆動して駆動スプロケット111を逆転回転させると、噛合チェーン120がチェーンケース127に引き込まれ昇降体101が噛合チェーン120によって引っ張られることでZ方向下方に向かって移動される。
昇降体101の下降時においては、昇降体101の下降に伴って支持体131が伸縮部材141の付勢力に抗って押し下げられ旋回する。支持体131が退避位置に移動される位置まで昇降体101が下降することでロック機構145が動作してロック状態とされる。これにより、支持体131がガイドレール108に格納された状態が保持され、次の上昇動作に備えられる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
上記実施形態においては、チェーンガイド機構がZ方向における一箇所に設けられた構成とされているが、噛合チェーンをZ方向における互いに異なる箇所で支持するようにチェーンガイド機構が複数箇所に設けられた構成とされていてもよい。
また、チェーンガイド機構は、支持体がY方向に延びる軸線を中心に回動されることで、支持位置と退避位置との間で移動可能な構成とされているが、支持体が昇降体の可動領域から外れた退避位置に移動されるよう構成されていればよい。
さらにまた、チェーンガイド機構を構成する伸縮部材としてガススプリングを使用しているが、コイルばねを組み込んだ構造のものを使用してもよい。また、ロック機構としてソレノイドを使用しているが、例えばラチェット機構などの支持体を機械的にロックする機構を利用したものであってもよい。
また、本発明の噛合チェーン式昇降機は、搬送対象を搭載する昇降体を下部位置と上部位置との間で垂直搬送することが可能であれば、如何なる装置レイアウトであってもよい。
そして、本発明の噛合チェーン式昇降機で用いられる噛合チェーンは、一対のチェーン部材が相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成されたものであれば、その具体的なチェーン形態は如何なるものであってもよい。例えば、チェーン幅方向に1列の単列であるもの、チェーン幅方向に2列以上の複列であるものなど何れであっても構わない。
以下、本発明の噛合チェーン式昇降機を段差解消機に適用した実施例について説明する。
図8は、本発明の噛合チェーン式昇降機を用いた段差解消機の構成の概略を示す図、図9は、図8に示す段差解消機における昇降体駆動機構の構成を示す上面図である。
この段差解消機は、住宅内の階下と階上とを連通する昇降路内を昇降移動し例えば利用者が車椅子で乗ることが可能に構成された昇降体101としてのかご105を備え、かご105の昇降装置として噛合チェーン式昇降機100が用いられている。
この段差解消機においては、下層階例えば1階のフロアレベルFL1から上層階例えば2階のフロアアレベルFL2までの揚程Hの略中間レベルにて、噛合チェーン120を支持するようにチェーンガイド機構130が設けられている。
かご105の底面に設けられたガイドローラブラケット103には、例えば減速リミットスイッチ(図示せず)や停止リミットスイッチ(図示せず)などが設けられ、安定した昇降動作をより安全に実現できるようになっている。
また、昇降体駆動機構110を構成する駆動モータ112としては、ブレーキ付のものが用いられ、図9に示すように、ブレーキ開放レバー113及び手動降ろし機構114が設けられることで、停電時などの非常時においても、かご105を手動で昇降させることが可能に構成されている。このため、停電等の非常時にかご105内に閉じ込められることがなく高い安全性が得られる。なお、図9における115は、昇降体101の位置を検出するために、駆動モータ112の駆動軸の回転数を検出するエンコーダーである。
本発明の噛合チェーン式昇降機は、段差解消機の昇降装置として有用なものであるが、段差解消機の昇降装置としてだけでなく、上述のように、各種製造分野の製造設備、運輸分野の移送設備、医療福祉分野の介護設備、芸術分野の舞台設備などにおける昇降装置として利用可能であることは言うまでもない。
100 ・・・ 噛合チェーン式昇降機
101 ・・・ 昇降体
102 ・・・ 昇降テーブル
103 ・・・ ガイドローラブラケット
104 ・・・ ガイドローラ
105 ・・・ かご
108 ・・・ ガイドレール
110 ・・・ 昇降体駆動機構
111 ・・・ 駆動スプロケット
112 ・・・ 駆動モータ
113 ・・・ ブレーキ開放レバー
114 ・・・ 手動降ろし機構
115 ・・・ エンコーダー
120 ・・・ 噛合チェーン
121A ・・・ チェーン部材
121B ・・・ チェーン部材
122 ・・・ フック状内歯プレート
123 ・・・ ブシュ
124 ・・・ ローラ
125 ・・・ フック状外歯プレート
126 ・・・ 連結ピン
127 ・・・ チェーンケース
130 ・・・ チェーンガイド機構
131 ・・・ 支持体
132 ・・・ 基体部
133 ・・・ 支持ヘッド部
135 ・・・ 支持フレーム部
136 ・・・ 係合凹部
140 ・・・ 可動機構
141 ・・・ 伸縮部材
145 ・・・ ロック機構
146 ・・・ 可動軸

Claims (6)

  1. 昇降体と、前記昇降体の底面中央部を支持して該昇降体を昇降自在に駆動する噛合チェーンと、前記昇降体を誘導案内する一対のガイドレールとを備えた噛合チェーン式昇降機であって、
    前記噛合チェーンは、一対のチェーン部材が相互に噛み合って自立状態で一体に剛直化するとともに相互に噛み外れて分岐自在となるように構成され、
    鉛直方向における所定位置にて前記噛合チェーンを昇降自在に支持するチェーンガイド機構を備え、
    前記チェーンガイド機構は、前記一対のガイドレールに設けられ少なくとも前記一対のチェーン部材を相互に噛み合わせた噛合方向両側から前記噛合チェーンの昇降をガイドする一対の支持体と、前記一対の支持体の各々を支持位置と前記昇降体の昇降を妨げない退避位置との間で移動させる可動機構とを備えることを特徴とする噛合チェーン式昇降機。
  2. 前記支持体は、前記噛合チェーンの幅方向両側において前記噛合チェーンを挟み込むよう位置され前記噛合チェーンの幅方向両側から前記噛合チェーンの昇降をガイドする支持フレーム部を有することを特徴とする請求項1に記載の噛合チェーン式昇降機。
  3. 前記支持体は、前記ガイドレールに対し回動可能に設けられ、
    前記可動機構は、前記支持体と前記ガイドレールとを連結する伸縮部材と、前記支持体を退避位置に保持するロック機構とを備え、
    前記チェーンガイド機構は、前記昇降体の上昇時において前記昇降体が鉛直方向における前記支持位置を通過することで、前記ロック機構によるロックが解除され前記支持体が前記支持位置に移動されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噛合チェーン式昇降機。
  4. 前記チェーンガイド機構は、前記昇降体の下降に伴って前記支持体が押し下げられることで前記支持体が前記退避位置に移動され前記ロック機構によりロックされるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の噛合チェーン式昇降機。
  5. 前記一対のチェーン部材を相互に噛み合わせた噛合方向におけるガイド長さが、チェーンピッチの2つ分以上に相当する範囲の大きさであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の噛合チェーン式昇降機。
  6. 前記ガイドレールは、前記チェーンガイド機構が格納可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の噛合チェーン式昇降機。
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