JP2022151368A - 車両のシートベルトリトラクタ取付構造 - Google Patents

車両のシートベルトリトラクタ取付構造 Download PDF

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Abstract

Figure 2022151368000001
【課題】車両の衝突時にシートベルトリトラクタの破損を防止する。
【解決手段】シートベルトリトラクタ10は、リトラクタ本体部11と、リトラクタ本体部11の下部に一体的に設けられるロアステー12と、リトラクタ本体部11の上部に一体的に設けられるアッパステー13とを有する。リトラクタ本体部11は、インナパネル5のピラー開口14の車幅方向外側に配置される。ロアステー12の下側被支持部18は、インナパネル5のステー支持部材16に支持される。アッパステー13は、リトラクタ本体部11側の下部領域19と、下部領域19の上端から曲折して車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される略U状の折り返し部20と、折り返し部20から上方へ延びる上部領域21とを有する。アッパステー13の上部領域21の上側被支持部23は、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に支持される。
【選択図】図4

Description

本開示は、車両のシートベルトリトラクタ取付構造に関する。
特許文献1には、シートベルトリトラクタの取付構造が記載されている。シートベルトリトラクタのリトラクタフレームは、スピンドルを回転自在に支持するフレーム本体と、フレーム本体に結合されるアッパステーと、を含む。フレーム本体は、アッパステーと反対側に延出してロアステーを構成する。このロアステーとアッパステーは、延出方向の両側で車両のボディパネルにそれぞれ固定される。
特開2013-126323号公報
ところで、シートベルトリトラクタは、サイドドアの後方で起立するピラーの内部空間に配置される場合がある。この場合、車両が前面衝突した際に、サイドドアが後方へ移動してピラーに衝突すると、サイドドア側からの荷重がシートベルトリトラクタ側に入力してシートベルトリトラクタが破損する可能性があり、車両の衝突時にシートベルトとしての機能を確保できなくなるおそれがある。
そこで、本開示は、車両の衝突時にシートベルトリトラクタの破損を防止することが可能な車両のシートベルトリトラクタ取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車両のシートベルトリトラクタ取付構造は、インナパネルとシートベルトリトラクタとを備える。インナパネルは、車幅方向内側へ開口する内側開口と、内側開口の上縁部に設けられる上側リトラクタ支持部と、内側開口の下縁部に設けられる下側リトラクタ支持部とを有し、車両のサイドドアよりも後方に配置されて車室の車幅方向外側で起立する。シートベルトリトラクタは、インナパネルの内側開口の車幅方向外側に配置されるリトラクタ本体部と、リトラクタ本体部の下部に一体的に設けられてインナパネルの下側リトラクタ支持部に支持される下側被支持部と、リトラクタ本体部の上部に一体的に設けられてリトラクタ本体部とインナパネルの上側リトラクタ支持部との間で上下方向に延びる板状のステーとを有する。シートベルトリトラクタのステーは、ステーの上端側に設けられてインナパネルの上側リトラクタ支持部に支持される上側被支持部と、リトラクタ本体部側の基端部と上側被支持部との間に配置されて車幅方向の一側へ延びてから車幅方向の他側へ折り返される略U状の折り返し部とを有する。
上記構成では、シートベルトリトラクタの板状のステーは、インナパネルの上側リトラクタ支持部に支持される上側被支持部とリトラクタ本体部側の基端部との間に、車幅方向の一側へ延びてから車幅方向の他側へ折り返される略U状の折り返し部を有する。また、シートベルトリトラクタの下側被支持部は、リトラクタ本体部の下部に一体的に設けられてインナパネルの下側リトラクタ支持部に支持される。このため、車両が前面衝突し、サイドドア側から後方への荷重がシートベルトリトラクタのリトラクタ本体部に入力した際に、係る荷重によってステーの折り返し部を拡がり変形させることができ、シートベルトリトラクタを下側被支持部側を軸として内側開口を介して車幅方向内側へ倒すことができる。これにより、シートベルトリトラクタのリトラクタ本体部をサイドドアの後方から車幅方向内側へ退避させることができるので、リトラクタ本体部に入力する荷重を抑えることができ、シートベルトリトラクタのリトラクタ本体部の破損を防止することができる。
また、シートベルトリトラクタの下側被支持部は、リトラクタ本体部の下部に一体的に設けられてインナパネルの下側リトラクタ支持部に支持される。このため、車両の衝突時等にシートベルトリトラクタの上部側が車幅方向内側へ倒れた状態で、シートベルトが上方へ引かれ、リトラクタ本体部に対してシートベルト側から上方への荷重が入力する場合であっても、シートベルトリトラクタの下側被支持部がインナパネルの下側リトラクタ支持部に支持されているので、シートベルトとしての機能を確保することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両のシートベルトリトラクタ取付構造であって、シートベルトリトラクタのステーの折り返し部は、車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される。
上記構成では、ステーの折り返し部は、車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される。すなわち、折り返し部は、インナパネルよりも車幅方向外側へ向かって突出する形状となるので、車室側へのステーの突出を抑えることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両のシートベルトリトラクタ取付構造であって、インナパネルは、サイドドアの後方で起立するピラーに含まれる。
上記構成では、インナパネルは、サイドドアの後方で起立するピラーに含まれる。すなわち、インナパネルは、ピラーのインナパネルであり、シートベルトリトラクタのリトラクタ本体部は、ピラーの内部空間に配置される。このように、車両の衝突時にサイドドア側からの荷重を直接的に受けるピラーの内部空間に、シートベルトリトラクタのリトラクタ本体部が配置される場合であっても、サイドドア側からの荷重によってステーの折り返し部を拡がり変形させて、リトラクタ本体部をサイドドアの後方から車幅方向内側へ退避させることができるので、リトラクタ本体部に入力する荷重を抑えることができ、シートベルトリトラクタのリトラクタ本体部の破損を防止することができる。
本開示によれば、車両の衝突時にシートベルトリトラクタの破損を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るシートベルトリトラクタ取付構造を適用する車両の前部の側面図である。 図1のII部分の拡大図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 図3のIV方向から視たピラーの斜視図である。 シートベルトリトラクタの背面図であって、(a)は変形前の状態を、(b)は変形後の状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るシートベルトリトラクタ取付構造を適用する車両1は、車室2の車幅方向両側で起立する左右のボディサイドパネル3と、左右のボディサイドパネル3に取り付けられる左右のサイドドア4とを備える(図1には、左側のボディサイドパネル3及び左側のサイドドア4が図示されている。)。なお、本実施形態に係るシートベルトリトラクタ取付構造は、車両1の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
図1~図3に示すように、ボディサイドパネル3は、車室2側のインナパネル5と、インナパネル5の車幅方向外側に配置されるアウタパネル6とを有する。インナパネル5及びアウタパネル6は、車幅方向と交叉するパネルであって、車室2の車幅方向外側で前後方向に沿って起立する。ボディサイドパネル3は、インナパネル5の外周縁部とアウタパネル6の外周縁部とを互いに接合することによって形成される。インナパネル5とアウタパネル6との間には、内部空間7が区画される。ボディサイドパネル3(インナパネル5及びアウタパネル6)には、車室2を車幅方向外側へ開放可能なドア開口8が形成される。ボディサイドパネル3は、ドア開口8の後方で起立するピラー9を有する。
ボディサイドパネル3のピラー9は、インナパネル5のうちドア開口8よりも後方の後部領域5aとアウタパネル6のうちドア開口8よりも後方の後部領域6aとによって形成される。すなわち、インナパネル5の後部領域5a(以下、単に「インナパネル5」という。)は、ピラー9に含まれる(ピラー9の一部を構成する)。インナパネル5には、ピラー9内の内部空間7を車幅方向内側へ開放するピラー開口(内側開口)14が形成される。ピラー開口14は、ピラー9の下部に配置される。インナパネル5のピラー開口14の上縁部には、シートベルトリトラクタ10を支持する上側リトラクタ支持部15が一体的に設けられ、上側リトラクタ支持部15には、ボルト挿通孔(図示省略)が形成される。インナパネル5のピラー開口14の下縁部には、板状のステー支持部材(下側リトラクタ支持部)16が設けられる。ステー支持部材16は、インナパネル5のピラー開口14の下縁部の車幅方向外側面に固定的に設けられる。ステー支持部材16の上部側は、インナパネル5のピラー開口14の下縁部よりも上方へ突出する。ステー支持部材16の上部には、ボルト挿通孔(図示省略)が形成される。なお、本実施形態では、ステー支持部材(下側リトラクタ支持部)16を、インナパネル5のピラー開口14の下縁部に固定的に設けたが、これに限定されるものではなく、上側リトラクタ支持部15と同様に、下側リトラクタ支持部をインナパネル5のピラー開口14の下縁部に一体的に設けてもよい。また、本実施形態では、上側リトラクタ支持部15を、インナパネル5のピラー開口14の上縁部に一体的に設けたが、これに限定されるものではなく、下側リトラクタ支持部(ステー支持部材16)と同様に、インナパネル5のピラー開口14の上縁部に固定的に設けてもよい。
サイドドア4は、ボディサイドパネル3のドア開口8を開閉可能なドアであって、ボディサイドパネル3のドア開口8の外周縁部(本実施形態では、ボディサイドパネル3のドア開口8の前方を区画する外縁部)に傾動可能に支持される。ドア開口8を閉止した状態のサイドドア4の後面4aは、ピラー9の前面9a(本実施形態では、アウタパネル6の前面)に対向する(図3参照)。
図2~図4に示すように、シートベルトリトラクタ10は、リトラクタ本体部11と、リトラクタ本体部11の下部に設けられるロアステー12と、リトラクタ本体部11の上部に設けられるアッパステー(ステー)13とを有する。
リトラクタ本体部11は、ケース11aの内部にシートベルト17(ウェビング)の巻き取り機構(図示省略)を有し、ボディサイドパネル3の内部空間7のうちインナパネル5のピラー開口14の車幅方向外側に配置される。シートベルト17は、リトラクタ本体部11のケース11aの車幅方向内側面の下端部の開口24を介してリトラクタ本体部11のケース11aの内部から外部へ延びている。リトラクタ本体部11から上方へ延びるシートベルト17は、ピラー開口14よりも上方のピラー9の上部に設けられるショルダーアンカー(図示省略)に係止される。
ロアステー12は、リトラクタ本体部11の下側をインナパネル5に対して取り付けるための取付部材であって、リトラクタ本体部11の下面側の車幅方向内端部に一体的に設けられる。本実施形態では、ロアステー12の上下方向の長さは、アッパステー13の上下方向の長さよりも短い。ロアステー12には、インナパネル5のステー支持部材16に支持される下側被支持部18が設けられる。下側被支持部18は、ボルト挿通孔(図示省略)を有し、インナパネル5のステー支持部材16に固定(本実施形態では、締結固定)される。
アッパステー13は、リトラクタ本体部11の上側をインナパネル5に対して取り付けるための取付部材であって、リトラクタ本体部11の上面側の車幅方向内端部に一体的に設けられる。アッパステー13は、リトラクタ本体部11側の基端部22から上方へ延びる下部領域19と、下部領域19の上端から曲折して車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される略U状の折り返し部20と、折り返し部20から上方へ延びる上部領域21とを有する。アッパステー13の下部領域19は、基端部22から上方へ略鉛直方向に沿って延びる。アッパステー13の下部領域19の上端は、リトラクタ本体部11よりも上方、且つインナパネル5のピラー開口14の上縁よりも下方に配置される。アッパステー13の折り返し部20は、アッパステー13の下部領域19の上端から曲折して車幅方向外側へ延びる第1領域20aと、第1領域20aの車幅方向外端から上側へ折り返して車幅方向内側へ延びる第2領域20bとを有する。折り返し部20の第2領域20bは、第1領域20aの上方に位置し、第1領域20aに沿って車幅方向に延びる。折り返し部20の第2領域20bの車幅方向内端は、アッパステー13の下部領域19の上端と略同じ車幅位置に配置される。アッパステー13の上部領域21は、折り返し部20の第2領域20bの車幅方向内端から曲折して上方へ略鉛直方向に沿って延びる。すなわち、アッパステー13の上部領域21と下部領域19とは、略一直線上に配置され、折り返し部20は、上部領域21及び下部領域19側から車幅方向外側へ突出する。アッパステー13の上部領域21の上端部には、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に支持される上側被支持部23が設けられる。上側被支持部23は、ボルト挿通孔(図示省略)を有し、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に固定(本実施形態では、締結固定)される。すなわち、アッパステー13は、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に支持される上側被支持部23とリトラクタ本体部11側の基端部22との間に、車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される略U状の折り返し部20を有する。
図5(a)に示すように、車両1が衝突していない通常の状態では、車体側のインナパネル5に対して取り付けられたシートベルトリトラクタ10は、ロアステー12とアッパステー13の上部領域21とアッパステー13の下部領域19とが、インナパネル5と略同じ車幅位置で上下方向に略一直線状に延び、リトラクタ本体部11が、インナパネル5のピラー開口14の車幅方向外側(ボディサイドパネル3の内部空間7)に配置される。また、図3に示すように、リトラクタ本体部11の前面のうちの車幅方向外端側とサイドドア4の後面4aのうちの車幅方向内端側とが、車幅方向の略同じ位置に配置される。すなわち、リトラクタ本体部11は、サイドドア4の後方に位置する領域(車幅方向に重なる領域)と、サイドドア4よりも車幅方向内側に位置する領域(車幅方向に重ならない領域)とを有する。
上記構成では、シートベルトリトラクタ10のリトラクタ本体部11の車幅方向外端部が、サイドドア4の後方に位置するので(図3参照)、車両1が前面衝突し、サイドドア4が後方へ押されてピラー9の前面9a(本実施形態では、アウタパネル6の前面)に衝突し、ピラー9のアウタパネル6が後方へ変形してリトラクタ本体部11に当接する際には、サイドドア4側(前方)からの荷重がピラー9を介してリトラクタ本体部11の車幅方向外端部に入力する。リトラクタ本体部11の車幅方向内端側は、アッパステー13及びロアステー12を介してインナパネル4側に支持されているので、サイドドア4側から後方への荷重がリトラクタ本体部11の車幅方向外端部に入力すると、アッパステー13及びロアステー12側を軸としてリトラクタ本体部11を回転させる方向に力が作用し、リトラクタ本体部11に対して車幅方向内側への力が作用する。リトラクタ本体部11に対して車幅方向内側への力が作用すると、図5(b)に示すように、シートベルトリトラクタ10のアッパステー13の上部領域21が、上側被支持部23の下方近傍で曲折変形し、アッパステー13の折り返し部20が、第1領域20aと第2領域20bとを離間させるように拡がり変形するとともに、シートベルトリトラクタ10の上部側が、ロアステー12側を軸として車幅方向内側へ傾動する。シートベルトリトラクタ10の上部側が車幅方向内側へ傾動すると、トラクタ本体部11がピラー開口14から車幅方向内側(車室2側)へ移動し、サイドドア4の後方の領域から車幅方向内側へ退避する。このように、シートベルトリトラクタ10のリトラクタ本体部11をサイドドア4の後方から車幅方向内側へ退避させることができるので、リトラクタ本体部11に入力する荷重を抑えることができ、リトラクタ本体部11の破損を防止することができる。
また、インナパネル5(後部領域5a)が、ピラー9の一部を構成するインナパネル5であり、シートベルトリトラクタ10のリトラクタ本体部11が、ピラー9の内部空間7に配置される。このように、車両1の衝突時にサイドドア4側からの荷重を直接的に受けるピラー9の内部空間7に、シートベルトリトラクタ10のリトラクタ本体部11が配置される場合であっても、サイドドア4側からの荷重によってアッパステー13の折り返し部20を拡がり変形させて、リトラクタ本体部11をサイドドア4の後方から車幅方向内側へ退避させることができるので、リトラクタ本体部11に入力する荷重を抑えることができ、リトラクタ本体部11の破損を防止することができる。
従って、本実施形態によれば、車両1の衝突時に、シートベルト17(ウェビング)の巻き取り機構を有するシートベルトリトラクタ10のリトラクタ本体部11の破損を防止することができる。
また、シートベルトリトラクタ10のロアステー12の下側被支持部18は、リトラクタ本体部11の下部に一体的に設けられて、インナパネル5のステー支持部材16に支持される。このため、車両1の衝突時等にシートベルトリトラクタ10の上部側が車幅方向内側へ倒れた状態で(図5(b)参照)、シートベルト17が上方へ引かれ、リトラクタ本体部11に対してシートベルト17側から上方への荷重が入力する場合であっても、シートベルトリトラクタ10のロアステー12の下側被支持部18がインナパネル5のステー支持部材16に支持されているので、車両1の衝突時にシートベルト17としての機能(乗員を着座シート側へ保持する機能)を確保することができる。
また、シートベルトリトラクタ10のアッパステー13の折り返し部20は、車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返され、アッパステー13の上部領域21及び下部領域19側から車幅方向外側へ突出する。このため、車両1が衝突していない通常の状態で、インナパネル5から車室2側へのアッパステー13の突出を抑えることができる。
なお、本実施形態では、シートベルトリトラクタ10を、ピラー9の一部を構成するインナパネル5の後部領域5aに固定したが、これに限定されるものではなく、シートベルトリトラクタ10を、ピラー9を構成しないインナパネル5(例えば、乗用車等の後部のインナパネル5)に固定してもよい。
また、本実施形態では、シートベルトリトラクタ10のアッパステー13の折り返し部20を、車幅方向外側へ延ばしてから車幅方向内側へ折り返したが、これに限定されるものではなく、折り返し部20を、車幅方向内側へ延ばしてから車幅方向外側へ折り返してもよい。
また、本実施形態では、アッパステー13に、上部領域21、折り返し部20、及び下部領域19を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、アッパステー13の基端部22から連続する折り返し部20を設け、下部領域19を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、アッパステー13に、1つの折り返し部20を設けたが、複数の折り返し部20を設けてもよい。
また、本実施形態では、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15、及びアッパステー13の上側被支持部23の双方にボルト挿通孔(図示省略)を設け、アッパステー13の上側被支持部23を、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に締結固定したが、これに限定されるものではない。例えば、アッパステー13の上側被支持部23を、インナパネル5の上側リトラクタ支持部15に設けた開口に挿入して係止することによって、アッパステー13の上側被支持部23がインナパネル5の上側リトラクタ支持部15に支持されてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係るシートベルトリトラクタ取付構造を、キャブオーバ型のトラック(車両1)に適用したが、これに限定されるものではなく、様々な車両に適用することができる。
本開示に係るシートベルトリトラクタ取付構造は、様々な車両に広く適用することができる。
1:車両
2:車室
4:サイドドア
5:インナパネル
9:ピラー
10:シートベルトリトラクタ
11:リトラクタ本体部
12:ロアステー
13:アッパステー(ステー)
14:ピラー開口(内側開口)
15:上側リトラクタ支持部
16:ステー支持部材(下側リトラクタ支持部)
18:ロアステーの下側被支持部
20:アッパステーの折り返し部
22:アッパステーの基端部
23:アッパステーの上側被支持部

Claims (3)

  1. 車幅方向内側へ開口する内側開口と、前記内側開口の上縁部に設けられる上側リトラクタ支持部と、前記内側開口の下縁部に設けられる下側リトラクタ支持部とを有し、車両のサイドドアよりも後方に配置されて車室の車幅方向外側で起立するインナパネルと、
    前記インナパネルの前記内側開口の車幅方向外側に配置されるリトラクタ本体部と、前記リトラクタ本体部の下部に一体的に設けられて前記インナパネルの前記下側リトラクタ支持部に支持される下側被支持部と、前記リトラクタ本体部の上部に一体的に設けられて前記リトラクタ本体部と前記インナパネルの前記上側リトラクタ支持部との間で上下方向に延びる板状のステーとを有するシートベルトリトラクタと、を備え、
    前記シートベルトリトラクタの前記ステーは、前記ステーの上端側に設けられて前記インナパネルの前記上側リトラクタ支持部に支持される上側被支持部と、前記リトラクタ本体部側の基端部と前記上側被支持部との間に配置されて車幅方向の一側へ延びてから車幅方向の他側へ折り返される略U状の折り返し部とを有する
    ことを特徴とする車両のシートベルトリトラクタ取付構造。
  2. 請求項1に記載の車両のシートベルトリトラクタ取付構造であって、
    前記シートベルトリトラクタの前記ステーの前記折り返し部は、車幅方向外側へ延びてから車幅方向内側へ折り返される
    ことを特徴とする車両のシートベルトリトラクタ取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両のシートベルトリトラクタ取付構造であって、
    前記インナパネルは、前記サイドドアの後方で起立するピラーに含まれる
    ことを特徴とする車両のシートベルトリトラクタ取付構造。
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