JP2022150279A - 固定子の組立装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図ることが可能な組立装置および製造方法を提供する。【解決手段】実施形態によれば、組立装置は、支持テーブル14と、支持テーブルに設けられ、複数の分割鉄心を環状に並べた環状鉄心が載置される載置台70と、支持テーブルに設けられ環状鉄心の外周面および内周面を径方向に押圧する押圧機構40と、押圧機構40に押圧された環状鉄心の外径を測定する検出器SE1、SE2と、載置台に載置された環状鉄心に筒状の容器を圧入する圧入機構と、を備えている。【選択図】図4
Description
この発明の実施形態は、固定子の組立装置および製造方法に関する。
回転電機の固定子として、集中巻き分割鉄心型の固定子が知られている。この固定子は、それぞれ巻線が巻装された複数の分割鉄心を環状に並べて構成された環状鉄心と、環状鉄心の外周に嵌合された筒状の容器と、を備えている。
上記固定子の組立てにおいて、容器は、焼嵌め、あるいは、製品側に楔など施して圧入することにいより、環状鉄心の外周に装着される。
上記固定子の組立てにおいて、容器は、焼嵌め、あるいは、製品側に楔など施して圧入することにいより、環状鉄心の外周に装着される。
焼嵌めの場合、加熱/冷却ユニットが必要となり、組立装置が肥大化する。圧入の場合は、分割鉄心の環状整列工程と圧入工程とを別々の機構、別々の場所で行うため、組立装置全体が肥大化する。また、回転電機の保持トルク性能を確保する場合、設計値通りの圧入力把握が必要となるが、焼嵌めや、強引な圧入では、圧入力の把握が困難となる。
本発明の実施形態の課題は、小型化を図ることが可能な固定子の組立装置および製造方法を提供することにある。
本発明の実施形態の課題は、小型化を図ることが可能な固定子の組立装置および製造方法を提供することにある。
実施形態によれば、組立装置は、支持テーブルと、前記支持テーブルに設けられ、複数の分割鉄心を環状に並べた環状鉄心が載置される載置台と、前記支持テーブルに設けられ前記環状鉄心の外周面および内周面を径方向に押圧する押圧機構と、前記押圧機構により押圧された前記環状鉄心の外径を測定する検出器と、前記載置台に載置された前記環状鉄心に筒状の容器を圧入する圧入機構と、を備えている。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。
初めに、本実施形態に係る組立装置により組立てられる固定子の一例について説明する。図1は、固定子の一例を示す分解斜視図である。
図1に示すように、固定子1は、環状鉄心10と、複数本のコイル17と、電極端子15と、環状鉄心10の外周に嵌合される円筒状の容器20と、を備えている。環状鉄心10は、複数、例えば、24個の分割鉄心部10Aを環状に並べて構成されている。すなわち、隣り合う分割鉄心部10Aを互いに連結することにより、環状鉄心10を構成している。各々の分割鉄心部10Aは、磁性を有する電磁鋼板を積層して構成された分割鉄心11と分割鉄心11に装着された絶縁性を有する巻線ホルダ(第1巻線ホルダ12および第2巻線ホルダ13)とで構成されている。
図1に示すように、固定子1は、環状鉄心10と、複数本のコイル17と、電極端子15と、環状鉄心10の外周に嵌合される円筒状の容器20と、を備えている。環状鉄心10は、複数、例えば、24個の分割鉄心部10Aを環状に並べて構成されている。すなわち、隣り合う分割鉄心部10Aを互いに連結することにより、環状鉄心10を構成している。各々の分割鉄心部10Aは、磁性を有する電磁鋼板を積層して構成された分割鉄心11と分割鉄心11に装着された絶縁性を有する巻線ホルダ(第1巻線ホルダ12および第2巻線ホルダ13)とで構成されている。
コイル17は、分割鉄心部10Aに対して、集中巻きの構成で巻き付けられている。すなわち、1本のコイル17が、1つの分割鉄心部10Aに巻き付けられている。
電極端子15は、外部の電源からコイル17に入力される電流の入力端子である。電極端子15は、U相の8本のコイル17に接続されるU相電極端子15Uと、V相の8本のコイル17に接続されるV相電極端子15Vと、W相の8本のコイル17に接続されるW相電極端子15Wと、を含んでいる。
電極端子15は、外部の電源からコイル17に入力される電流の入力端子である。電極端子15は、U相の8本のコイル17に接続されるU相電極端子15Uと、V相の8本のコイル17に接続されるV相電極端子15Vと、W相の8本のコイル17に接続されるW相電極端子15Wと、を含んでいる。
容器20は、環状鉄心10の外周面に嵌合され、環状鉄心10を径方向外側から支持する。環状鉄心10が容器20内に挿通され、環状鉄心10の外周面が容器20の内周面20aに嵌合する。容器20は、それぞれ外周部から突出した複数(例えば、4つ)の固定部20bを有し、これらの固定部20bは周方向にほぼ等しい間隔を置いて設けられている。各々の固定部20bは、例えば、ボルト等を用いて図示しない保持部材に固定される。
分割鉄心部10Aの構成について説明する。図2は、コイル17が装着された1つの分割鉄心部を示す斜視図、図3は、分割鉄心部の鉄心および巻線ホルダを分解して示す分解斜視図である。
図示のように、分割鉄心部10Aは、分割鉄心11と、分割鉄心11に装着された巻線ホルダと、を有し、巻線ホルダにコイル17が巻き付けられ保持されている。巻線ホルダは、分割鉄心11の軸方向の一方側に装着された絶縁性を有する第1巻線ホルダ12と分割鉄心11の軸方向の他方側に装着された絶縁性を有する第2巻線ホルダ13とで構成されている。第1巻線ホルダ12は、コイル17が巻き付けられる装着部12Bとバスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部12Cとを一体に有している。同様に、第2巻線ホルダ13は、コイル17が巻き付けられる装着部13Bとバスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部13Cとを一体に有している。コイル17は、第1、第2巻線ホルダ12、13を介して分割鉄心11のティースに巻き付けられている。
図示のように、分割鉄心部10Aは、分割鉄心11と、分割鉄心11に装着された巻線ホルダと、を有し、巻線ホルダにコイル17が巻き付けられ保持されている。巻線ホルダは、分割鉄心11の軸方向の一方側に装着された絶縁性を有する第1巻線ホルダ12と分割鉄心11の軸方向の他方側に装着された絶縁性を有する第2巻線ホルダ13とで構成されている。第1巻線ホルダ12は、コイル17が巻き付けられる装着部12Bとバスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部12Cとを一体に有している。同様に、第2巻線ホルダ13は、コイル17が巻き付けられる装着部13Bとバスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部13Cとを一体に有している。コイル17は、第1、第2巻線ホルダ12、13を介して分割鉄心11のティースに巻き付けられている。
図3に示すように、分割鉄心11は、磁性を有する複数枚の電磁鋼板11Sを軸方向に積層した積層体で構成されている。軸方向Zに隣合う電磁鋼板11Sは、外周面が溶接されて、互いに連結されている。分割鉄心11は、円弧状に形成されたヨーク11Pとヨーク11Pの内周から径方向内側に延出したほぼ長方形状のティース11Qと、を有し、ヨーク11Pおよびティース11Qは、分割鉄心11の軸方向に延びている。ヨーク11Pは、円弧状の外周縁(外周面)と円弧状の内周縁(内周面)とそれぞれ径方向に延び互いに周方向に対向した一対の側縁(側面)とを有している。ティース11Qは、ヨーク11Pの周方向の幅よりも狭い幅を置いて互いに対向する一対の側縁(側面)と、側縁の一端同士を結ぶ先端縁(先端面)と、を有している。一例において、ティース11Qは、それぞれ先端部から周方向に突出し軸方向に延びる一対の凸部11Rを一体に有している。
分割鉄心11は、軸方向Zの一端に位置する平坦な一端面11aと軸方向Zの他端に位置する平坦な他端面11bとを有している。ヨーク11Pは、外周面11cと、一側面11jおよび他側面11kと、内周面11mと、を有している。一側面11jに軸方向Zに延びた凸部11gが形成され、他側面11kに軸方向Zに延びた凹部11hが形成されている。複数の分割鉄心11を周方向に並べて配置した際、ヨーク11Pの凸部11gが隣接するヨーク11Pの凹部11hに嵌合し、隣合う分割鉄心11同士を連結することができる。
第1巻線ホルダ12は、分割鉄心11の一端面11aの側から分割鉄心11に装着され、ヨーク部11Pおよびティース11Qに重ねて配置される。第2巻線ホルダ13は、分割鉄心11の他端面11bの側から分割鉄心11に装着され、ヨーク部11Pおよびティース11Qに重ねて配置される。
上述した24個の分割鉄心部10Aを環状に並べて配置し、分割鉄心11の凸部11gを隣接する他の分割鉄心11の凹部11hに嵌合し、隣合う分割鉄心11を互いに連結することにより、図1に示した環状の環状鉄心10が構成される。
次に、実施形態に係る組立装置について説明する。
図4は、実施形態に係る組立装置を示す斜視図である。図示のように、組立装置は、ベース100と、ベース100の上に設けられた支持テーブル14と、支持テーブル14に設けられ、複数の分割鉄心を環状に並べた環状鉄心が載置される載置台70と、支持テーブル14に設けられ環状鉄心の外周面および内周面を径方向に押圧する押圧機構40と、ベース100に設けられ、環状鉄心の外径を測定する検出器SE1、SE2と、載置台70に載置された環状鉄心に筒状の容器20を圧入する後述の圧入機構81と、各機構の動作を制御する図示しないコントローラと、を備えている。
図4は、実施形態に係る組立装置を示す斜視図である。図示のように、組立装置は、ベース100と、ベース100の上に設けられた支持テーブル14と、支持テーブル14に設けられ、複数の分割鉄心を環状に並べた環状鉄心が載置される載置台70と、支持テーブル14に設けられ環状鉄心の外周面および内周面を径方向に押圧する押圧機構40と、ベース100に設けられ、環状鉄心の外径を測定する検出器SE1、SE2と、載置台70に載置された環状鉄心に筒状の容器20を圧入する後述の圧入機構81と、各機構の動作を制御する図示しないコントローラと、を備えている。
本実施形態において、支持テーブル14は、ベース100に対して中心軸線Cの回りで回転自在に支持されている。支持テーブル14の中央部に環状の載置台70が設けられ、中心軸線Cと同軸的に位置している。載置台70は、支持テーブル14の上面に対して、所定高さ位置に位置する環状の設置面71と、設置面71の外周部に立設された多数本の支持ピン72と、を有している。多数本の支持ピン72は、中心軸線Cを中心とする周方向に間隔を置いて並んでいる。後述する環状鉄心10は、各分割鉄心部10Aが支持ピン72に載った状態で載置台70に載置される。
押圧機構40は、支持テーブル14に立設され中心軸線Cと同芯状に位置する枢軸CSと、載置台70の径方向の外側で支持テーブル14上に設けられた複数の外側プッシャ30と、載置台70の内周側に設けられた複数の内側プッシャ50と、枢軸CSに沿って移動可能に支持され複数の外側プッシャ30および複数の内側プッシャ50を環状鉄心10に向けて押圧する後述の押圧カム部材60と、を有している。
一例では、押圧機構40は、分割鉄心部10Aと同数の24個の外側プッシャ30を有している。24個の外側プッシャ30は、周方向に等間隔を置いて配置され、また、各外側プッシャ30は、中心軸線Cに対して放射方向(径方向)に移動可能に支持テーブル14上に設けられている。
押圧機構40は、分割鉄心部10Aと同数の24個の内側プッシャ50を有している。24個の内側プッシャ50は、周方向に等間隔を置いて配置され、また、各内側プッシャ50は、中心軸線Cに対して放射方向(径方向)に移動可能に載置台70の上に設けられている。
押圧機構40は、分割鉄心部10Aと同数の24個の内側プッシャ50を有している。24個の内側プッシャ50は、周方向に等間隔を置いて配置され、また、各内側プッシャ50は、中心軸線Cに対して放射方向(径方向)に移動可能に載置台70の上に設けられている。
支持テーブル14の外側でベース100上に2本の支持ポストP1、P2が立設されている。支持ポストP1、P2は、中心軸線Cの回りで周方向に180度離間して配置されている。本実施形態においては、検出器SE1および検出器SE2の少なくとも2つの検出器が設けられる。
検出器SE1は、支持ポストP1に支持されている。支持ポストP1に第1ステージST1が設けられている。第1ステージST1は、中心軸線Cと平行な軸方向Zに昇降自在に支持ポストP1に支持されている。第1ステージST1上に第2ステージST2が設けられている。第2ステージST2は、中心軸線Cに対して放射方向に移動可能に第1ステージST1に支持されている。検出器SE1は、第2ステージST2に固定された本体16aと本体16aから中心軸線Cに向かって放射方向に延出した接触子16bと、を有している。図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により第2ステージST2を駆動することにより、検出器SE1は、接触子16bの延出端が環状鉄心10の外周面に当接する測定位置と外側プッシャ30の外側に退避する退避位置との間を放射方向に移動可能である。また、図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により第1ステージST1を駆動することにより、検出器SE1は、軸方向Zに昇降可能である。
検出器SE2は、本体16aと本体16aから中心軸線Cに向かって放射方向に延出した接触子16bと、を有している。本体16aは、第2ステージST2および第1ステージST1を介して支持ポストP2に支持されている。これにより、検出器SE2は、接触子16bの延出端が環状鉄心10の外周面に当接する測定位置と外側プッシャ30の外側に退避する退避位置との間を放射方向に移動可能であるとともに、軸方向Zに昇降可能に支持されている。
検出器SE1は、支持ポストP1に支持されている。支持ポストP1に第1ステージST1が設けられている。第1ステージST1は、中心軸線Cと平行な軸方向Zに昇降自在に支持ポストP1に支持されている。第1ステージST1上に第2ステージST2が設けられている。第2ステージST2は、中心軸線Cに対して放射方向に移動可能に第1ステージST1に支持されている。検出器SE1は、第2ステージST2に固定された本体16aと本体16aから中心軸線Cに向かって放射方向に延出した接触子16bと、を有している。図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により第2ステージST2を駆動することにより、検出器SE1は、接触子16bの延出端が環状鉄心10の外周面に当接する測定位置と外側プッシャ30の外側に退避する退避位置との間を放射方向に移動可能である。また、図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により第1ステージST1を駆動することにより、検出器SE1は、軸方向Zに昇降可能である。
検出器SE2は、本体16aと本体16aから中心軸線Cに向かって放射方向に延出した接触子16bと、を有している。本体16aは、第2ステージST2および第1ステージST1を介して支持ポストP2に支持されている。これにより、検出器SE2は、接触子16bの延出端が環状鉄心10の外周面に当接する測定位置と外側プッシャ30の外側に退避する退避位置との間を放射方向に移動可能であるとともに、軸方向Zに昇降可能に支持されている。
押圧機構40について詳しく説明する。
図5は、押圧機構40の外側プッシャおよび内側プッシャを示す斜視図、図6は、組立装置の横断面を含む組立装置の斜視図、図7は、組立装置の断面図である。
図5に示すように、各外側プッシャ30は、支持テーブル14上に放射方向に移動可能に設置されたスライダ32と、スライダ32に固定された板状の外押圧ブロック34とを有している。スライダ32は、図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により放射方向に往復移動可能である。外押圧ブロック34は、軸方向Zに立設され、放射方向に延在している。外押圧ブロック34は、軸方向Zに延在し環状鉄心10の外周面に当接可能な外押圧部35を有している。外押圧ブロック34は、載置台70を貫通して枢軸CSの近傍まで延出した延出アーム36を有している。延出アーム36の延出端に第1受け面S1が形成されている。第1受け面S1は、径方向の外側に向いているとともに軸方向Zに対し径方向内側から外側に向かって傾斜している。
図5は、押圧機構40の外側プッシャおよび内側プッシャを示す斜視図、図6は、組立装置の横断面を含む組立装置の斜視図、図7は、組立装置の断面図である。
図5に示すように、各外側プッシャ30は、支持テーブル14上に放射方向に移動可能に設置されたスライダ32と、スライダ32に固定された板状の外押圧ブロック34とを有している。スライダ32は、図示しない油圧シリンダ等の駆動機構により放射方向に往復移動可能である。外押圧ブロック34は、軸方向Zに立設され、放射方向に延在している。外押圧ブロック34は、軸方向Zに延在し環状鉄心10の外周面に当接可能な外押圧部35を有している。外押圧ブロック34は、載置台70を貫通して枢軸CSの近傍まで延出した延出アーム36を有している。延出アーム36の延出端に第1受け面S1が形成されている。第1受け面S1は、径方向の外側に向いているとともに軸方向Zに対し径方向内側から外側に向かって傾斜している。
内側プッシャ50は、内押圧ブロック52を有している。内押圧ブロックは、載置台70の内周部に取り付けられた環状のガイド台74の上に支持されている。一例では、内押圧ブロック52はほぼ直方体形状に形成されている。ガイド台74上に軸方向Zに立設され、放射方向に配置されてている。ガイド台74にそれぞれ放射方向に延びる24本のガイド溝74aが形成されている。これらのガイド溝74aは、周方向に等間隔を置いて並んでいる。内押圧ブロック52の下端部は、ガイド溝74aに係合している。これにより、内押圧ブロック52は、ガイド溝74aに沿って放射方向に移動可能に支持されている。
内押圧ブロック52は、それぞれ外周側の外側面から径方向の外側に突出した2つの内押圧部55を一体に有している。内押圧部55は、軸方向Zに互いに離間して位置している。2つの内押圧部55の間で外側面上に複数、例えば、2つの付勢部材(例えば、コイルばね)56が設けられている。
内押圧ブロック52は、それぞれ外周側の外側面から径方向の外側に突出した2つの内押圧部55を一体に有している。内押圧部55は、軸方向Zに互いに離間して位置している。2つの内押圧部55の間で外側面上に複数、例えば、2つの付勢部材(例えば、コイルばね)56が設けられている。
内押圧ブロック52の内周側の内側面は、軸方向Zに対して傾斜した第2受け面S2を含んでいる。第2受け面S2は、径方向の内側を向いているとともに、上端から下端に向かって径方向の内側に傾斜している。
ガイド台74に複数本の支持ポスト76が立設され軸方向Zに延びている。支持ポスト76は、周方向に間隔を置いて設けられ、それぞれ隣接する2つの内押圧ブロック52の間に位置している。
ガイド台74に複数本の支持ポスト76が立設され軸方向Zに延びている。支持ポスト76は、周方向に間隔を置いて設けられ、それぞれ隣接する2つの内押圧ブロック52の間に位置している。
図6および図7に示すように、円盤状のカバー板78が複数の内押圧ブロック52に重ねて配置されている。カバー板78は、支持ポスト76にねじ止めされ、中心軸線Cと同軸的に支持されている。カバー板78の内面(下面)の外周部にそれぞれ放射方向に延びる24本のガイド溝78aが形成されている。これらのガイド溝78aは、周方向に等間隔を置いて並んでいる。内押圧ブロック52の上端部は、ガイド溝78aに係合している。これにより、内押圧ブロック52は、ガイド溝78aに沿って放射方向に移動可能に支持されている。
各内押圧ブロック52の外側面に対向して押え板80が設けられている。押え板80は、軸方向Zに延在する矩形板状に形成され、その上端部がカバー板78の外周面に固定され、下端部がガイド台74の外周面に固定されている。押え板80は、軸方向Zに離間して位置する2つの開口を有している。内押圧ブロック52の2つの内押圧部55は、それぞれ押え板80の開口を通して押え板80の外周側に突出している。前述した付勢部材56は、内押圧ブロック52と押え板80との間に位置し、内押圧ブロック52を径方向の内側に付勢する。
枢軸CSは、下端部に一体に形成されたフランジ部82を有し、このフランジ部を支持テーブル14にねじ止めすることにより、中心軸線Cと同芯状に立設されている。枢軸CSは、カバー板78の開口を通り、カバー板78の上方に延出している。カバー板78から突出した枢軸CSの延出部にねじが切られ、ナット状の操作ノブ84がねじ込まれている。本実施形態においては、操作ノブ84はカバー板78の上方の枢軸CSにねじ込む構成としているが、これには限らず、支持テーブル14(および/またはベース100)の下方に延設した枢軸CSに操作ノブ84をねじ込むように構成してもよい。また、操作ノブ84を設ける代わりに、カバー板78の上方(または支持テーブル14の下方)に延設された枢軸CSを回転させるサーボモータ等を設ける構成としてもよい。
前述した外押圧ブロック34の延出アーム36は、載置台70を貫通して放射方向に延在している。延出アーム36の延出端部は軸方向Zに延伸し、この延出端部に第1受け面S1が形成されている。第1受け面S1は、径方向の外側に向いているとともに軸方向Zに対し軸方向Zの上端から下端に向かって径方向外側に傾斜している。
前述した外押圧ブロック34の延出アーム36は、載置台70を貫通して放射方向に延在している。延出アーム36の延出端部は軸方向Zに延伸し、この延出端部に第1受け面S1が形成されている。第1受け面S1は、径方向の外側に向いているとともに軸方向Zに対し軸方向Zの上端から下端に向かって径方向外側に傾斜している。
押圧機構40の押圧カム部材60は、枢軸CSに軸方向Zに移動可能に支持され、支持テーブル14とカバー板78との間に配置されている。本実施形態において、押圧カム部材60は、各外側プッシャ30(の各外押圧ブロック34)および各内側プッシャ50(の各内押圧ブロック52)よりも径方向の内側に設けられている。押圧カム部材60は、切頭円錐形状の第1カム60aと、円盤状の本体および本体から延出した筒状部を有する第2カム60bと、を組み合わせて構成されている。
第1カム60aは、枢軸CSが挿通された中心孔と、カバー板78の内面に対向した上面と、第2カム面C2を構成するテーパ面とを有している。第2カム面C2は、上端から下端に向かって先細となる中心軸線Cと同軸のテーパ面であり、すなわち、上端から下端に向かって径方向の内側に傾斜した傾斜面であり、24個の内押圧ブロック52の第2受け面S2に隣接対向している。
第1カム60aは、枢軸CSが挿通された中心孔と、カバー板78の内面に対向した上面と、第2カム面C2を構成するテーパ面とを有している。第2カム面C2は、上端から下端に向かって先細となる中心軸線Cと同軸のテーパ面であり、すなわち、上端から下端に向かって径方向の内側に傾斜した傾斜面であり、24個の内押圧ブロック52の第2受け面S2に隣接対向している。
第2カム60bの本体61は、枢軸CSが挿通された中心孔を有し、第1カム60aの凹所に嵌合され、第1カム60aにボルトで連結されている。第2カム60bの円筒部62は本体61から外押圧ブロック34の延出アーム36の近傍まで延出し、枢軸CSと同軸的に位置している。円筒部62の延出端の内面に、テーパ面からなる第1カム面C1が形成されている。第1カム面C1は、下端から上端に向かって先細となる中心軸線Cと同軸のテーパ面であり、すなわち、下端から上端に向かって径方向の内側に傾斜した傾斜面であり、24個の外押圧ブロック34の第1受け面S1の径方向の外側に位置し、第1受け面S1に隣接対向している。
なお、押圧カム部材60は、別体のカムを組み合わせたものに限らず、一体に成形されていてもよい。
なお、押圧カム部材60は、別体のカムを組み合わせたものに限らず、一体に成形されていてもよい。
押圧カム部材60の上面は、ワッシャ等を介して操作ノブ84に当接している。押圧カム部材60と枢軸CSのフランジ82との間で、枢軸CSの外周に付勢部材66が配置されている。一例では、付勢部材66はコイルばねであり、一端が押圧カム部材60に当接し、他端がフランジ82に当接している。付勢部材66は、押圧カム部材60をカバー板78に向けて付勢する。
上記のように構成された押圧機構40においては、図7に矢印を付して示すように、操作ノブ84を回して押圧カム部材60の上面を操作ノブ84で押圧すると、押圧カム部材60は、図示の初期位置(上面がカバー板78の内面に接触した位置)から支持テーブル14に向かって下降される。これに伴い、押圧カム部材60の第2カム面C2が24個の内押圧ブロック52の第2受け面S2に当接し、24個の内押圧ブロック52を径方向の外側に向けて押圧する。これにより内押圧ブロック52の一対の内押圧部55が載置台70に載置された環状鉄心10の内周面に当接し内周面を径方向の外側に押圧する。
同時に、押圧カム部材60の第1カム面C1が24個の外押圧ブロック34の第1受け面S1に当接し、24個の外押圧ブロック34を径方向の内側に向けて押圧する。これにより外押圧ブロック34の外押圧部35が環状鉄心10の外周面に当接し外周面を径方向内側に押圧する。
以上の動作により、押圧機構4は、環状鉄心10の内周面および外周面を同時に径方向に押圧し、環状鉄心の分割鉄心部を互いに強固に連結する、すなわち、環状鉄心を本組することができる。
このとき、環状鉄心10は、押圧カム部材60の第1カム面C1および第2カム面C2の加工精度により予め定まる真円度以下の真円度となるように配置される。
同時に、押圧カム部材60の第1カム面C1が24個の外押圧ブロック34の第1受け面S1に当接し、24個の外押圧ブロック34を径方向の内側に向けて押圧する。これにより外押圧ブロック34の外押圧部35が環状鉄心10の外周面に当接し外周面を径方向内側に押圧する。
以上の動作により、押圧機構4は、環状鉄心10の内周面および外周面を同時に径方向に押圧し、環状鉄心の分割鉄心部を互いに強固に連結する、すなわち、環状鉄心を本組することができる。
このとき、環状鉄心10は、押圧カム部材60の第1カム面C1および第2カム面C2の加工精度により予め定まる真円度以下の真円度となるように配置される。
押圧を解除する場合は、操作ノブ84を緩めて押圧カム部材60の押圧を解除する。すると、押圧カム部材60は付勢部材66に付勢されて上昇し初期位置に戻る。これに伴い、押圧カム部材60の第2カム面C2は内押圧ブロック52の第2受け面S2に沿って上昇し、内押圧ブロック52の押圧を解除する。同時に、押圧カム部材60の第1カム面C1は外押圧ブロック34の第1受け面S1に沿って上昇し、外押圧ブロック34の押圧を解除する。
押圧が解除された内押圧ブロック52は、付勢部材56により径方向の内側に付勢され、環状鉄心の内周面から離間する位置に移動される。押圧が解除された外押圧ブロック34は、図示しない駆動機構によりスライダ32を径方向へスライドさせることにより、環状鉄心の外周面から離間する位置へ移動される。
押圧が解除された内押圧ブロック52は、付勢部材56により径方向の内側に付勢され、環状鉄心の内周面から離間する位置に移動される。押圧が解除された外押圧ブロック34は、図示しない駆動機構によりスライダ32を径方向へスライドさせることにより、環状鉄心の外周面から離間する位置へ移動される。
次に、組立装置の圧入機構について説明する。
図9は、圧入機構を概略的に示す組立装置の側面図、図10は、圧入機構を概略的に示す組立装置の斜視図である。
図示のように、組立装置は、圧入機構81を備えている。圧入機構81は、ベース100あるいはベース100の近傍に立設された支柱83と、支柱83に回動可能かつ、昇降可能に支持された調整アーム85と、調整アーム85に支持された加圧装置(加圧部)86と、加圧装置86の加圧力(圧入力)を検出する圧力センサ87と、加圧装置86に連結されたホルダ88と、を有している。ホルダ88は、容器20の一端に当接した状態で容器20を把持する。
図9は、圧入機構を概略的に示す組立装置の側面図、図10は、圧入機構を概略的に示す組立装置の斜視図である。
図示のように、組立装置は、圧入機構81を備えている。圧入機構81は、ベース100あるいはベース100の近傍に立設された支柱83と、支柱83に回動可能かつ、昇降可能に支持された調整アーム85と、調整アーム85に支持された加圧装置(加圧部)86と、加圧装置86の加圧力(圧入力)を検出する圧力センサ87と、加圧装置86に連結されたホルダ88と、を有している。ホルダ88は、容器20の一端に当接した状態で容器20を把持する。
次に、上記のように構成された組立装置を用いて固定子を組立てる製造方法について説明する。
図11は、組立工程の一例を示すフローチャートである。図11および他の図面を参照しながら製造方法の一例を説明する。
図11に示すように、始めに、複数の分割鉄心部10Aを環状に並べて配置し、円筒形状の環状鉄心10を仮組する(S1)。続いて、仮組した環状鉄心10を組立装置にセットする(S2)。この場合、図7に示すように、環状鉄心10を構成する各分割鉄心部10Aが載置台70の支持ピン72上に載置されるように、かつ、環状鉄心10が中心軸線Cとほぼ同軸的に位置するように、セットする。セットした状態において、環状鉄心10の上端面は、各外押圧ブロック34の外押圧部35よりも軸方向Zの上方に離間している。これにより、環状鉄心10の外周面の上端部は、外押圧部35と対向することなく径方向の外側に露出している。
本実施形態では、図8に示すように、環状鉄心10の外周面において隣合う分割鉄心部10A間の境界部が外押圧ブロック34の外押圧部35に対向するように、また、環状鉄心10の内周面において各分割鉄心部10Aの周方向のほぼ中央部が内押圧ブロック52の内押圧部55と対向するように、環状鉄心10をセットしている。
図11は、組立工程の一例を示すフローチャートである。図11および他の図面を参照しながら製造方法の一例を説明する。
図11に示すように、始めに、複数の分割鉄心部10Aを環状に並べて配置し、円筒形状の環状鉄心10を仮組する(S1)。続いて、仮組した環状鉄心10を組立装置にセットする(S2)。この場合、図7に示すように、環状鉄心10を構成する各分割鉄心部10Aが載置台70の支持ピン72上に載置されるように、かつ、環状鉄心10が中心軸線Cとほぼ同軸的に位置するように、セットする。セットした状態において、環状鉄心10の上端面は、各外押圧ブロック34の外押圧部35よりも軸方向Zの上方に離間している。これにより、環状鉄心10の外周面の上端部は、外押圧部35と対向することなく径方向の外側に露出している。
本実施形態では、図8に示すように、環状鉄心10の外周面において隣合う分割鉄心部10A間の境界部が外押圧ブロック34の外押圧部35に対向するように、また、環状鉄心10の内周面において各分割鉄心部10Aの周方向のほぼ中央部が内押圧ブロック52の内押圧部55と対向するように、環状鉄心10をセットしている。
環状鉄心10をセットした後、図7に示すように、操作ノブ84を締め込んで押圧カム部材60を下降させ、押圧カム部材60により24個の内押圧ブロック52を環状鉄心10の内周面に向けて押圧し、同時に、24個の外押圧ブロック34を環状鉄心10の外周面に向けて押圧する。図8に示すように、24個の外押圧ブロック23の外押圧部により環状鉄心10の外周面を押圧し、同時に、24個の内押圧ブロック52の内押圧部55により環状鉄心10の内周面を押圧することにより、24個の分割鉄心部10Aを所定位置に位置決めし互いに強固に連結させることにより環状鉄心10を本組する(S3)。
本実施形態においては、押圧カム部材60を下降させるための操作ノブ84をカバー板78よりも上方(図7における上側)の枢軸CSにねじ込む構成としているが、上述のとおり、操作ノブ84は支持テーブル14(および/またはベース100)の下側に延設した枢軸CSに設けられてもよい。また、操作ノブ84を設ける代わりに、カバー板78の上方(または支持テーブル14の下方)に延設された枢軸CSを回転させるサーボモータ等を設ける構成としてもよい。
本実施形態においては、押圧カム部材60を下降させるための操作ノブ84をカバー板78よりも上方(図7における上側)の枢軸CSにねじ込む構成としているが、上述のとおり、操作ノブ84は支持テーブル14(および/またはベース100)の下側に延設した枢軸CSに設けられてもよい。また、操作ノブ84を設ける代わりに、カバー板78の上方(または支持テーブル14の下方)に延設された枢軸CSを回転させるサーボモータ等を設ける構成としてもよい。
続いて、図9に示すように、環状鉄心10を押圧した状態で、検出器SE1、SE2の接触子16bを環状鉄心10の外周面に当接する測定位置に移動させ、検出器SE1、SE2により環状鉄心10の外径を測定する(S4)。外径の測定は、複数個所、例えば、12箇所について行う。1箇所、測定する毎に、支持テーブル14を所定角度だけ回転させ、次の測定位置について外径を測定する。支持テーブル14を回転する際は、検出器SE1、SE2の接触子16bを退避位置に後退させ、環状鉄心10の外周面から離間させる。測定値は、コントローラに格納される。
コントローラは、測定結果に基づいて環状鉄心10の外径推定値を算出する。コントローラは、予め用意した、内径の異なる複数の容器20の中から、算出した外径推定値に対応する内径の容器20を選択する(S5)。
分割鉄心は金型の変動等により外形寸法がばらつくため、環状鉄心10の外径にもある程度のばらつきαが発生する。そこで、測定した環状鉄心10の外径推定値を基に、予め設定した締め代の範囲βに見合う内径を有する容器20を選択する。
容器20の内径の加工精度が±b程度であると考えられる場合、この容器20の内径加工精度であるb程度それぞれ内径が異なる複数個の容器20を用意する。
このときの環状鉄心10の外形精度がaであるとすると、用意する容器の選択数Xは、例えば以下の導出式で求まる値を切り上げた数とすることができる。
α÷{β-2(a+b)}
分割鉄心は金型の変動等により外形寸法がばらつくため、環状鉄心10の外径にもある程度のばらつきαが発生する。そこで、測定した環状鉄心10の外径推定値を基に、予め設定した締め代の範囲βに見合う内径を有する容器20を選択する。
容器20の内径の加工精度が±b程度であると考えられる場合、この容器20の内径加工精度であるb程度それぞれ内径が異なる複数個の容器20を用意する。
このときの環状鉄心10の外形精度がaであるとすると、用意する容器の選択数Xは、例えば以下の導出式で求まる値を切り上げた数とすることができる。
α÷{β-2(a+b)}
続いて、図9に示すように、選択した容器20を圧入機構81のホルダ88に取り付け保持した後、調整アーム85を昇降、回動させて、容器20の中心軸線が組立装置の中心軸線Cと一致する位置に容器20および加圧装置86を位置調整する。
次に、図9および図10に示すように、環状鉄心10の押圧を維持した状態で、かつ、検出器SE1、SE2の接触子16bを退避位置に後退させた状態で、加圧装置86により容器20およびホルダ88を環状鉄心10に向けて押圧し、容器20を環状鉄心10の上端部外周に圧入する(S6)。このとき、環状鉄心10は外押圧ブロック23と内押圧ブロック52による押圧が維持され、ステップS3での環状鉄心10の位置決め時の配置、およびステップS4で検出器SE1、SE2による測定時の外径が維持される。
次に、図9および図10に示すように、環状鉄心10の押圧を維持した状態で、かつ、検出器SE1、SE2の接触子16bを退避位置に後退させた状態で、加圧装置86により容器20およびホルダ88を環状鉄心10に向けて押圧し、容器20を環状鉄心10の上端部外周に圧入する(S6)。このとき、環状鉄心10は外押圧ブロック23と内押圧ブロック52による押圧が維持され、ステップS3での環状鉄心10の位置決め時の配置、およびステップS4で検出器SE1、SE2による測定時の外径が維持される。
続いて、押圧機構40による環状鉄心10の押圧を解除し、すなわち、外押圧ブロック34を環状鉄心10の外周面から離間する位置に後退させ、内押圧ブロック52を環状鉄心10の内周面から離間する位置に後退させた後、加圧装置86により容器20を環状鉄心10の所定位置まで更に圧入する(S7)。このようにして、環状鉄心10はステップS3での環状鉄心10の押圧による位置決め時の配置、およびステップS4での検出器SE1、SE2の測定時の外径のまま容器20が圧入される。
上述した圧入工程の間、圧入機構81は、圧力センサ87により加圧装置86の加圧力(圧入力)を測定し、測定値をコントローラに格納する。コントローラは、加圧力の測定値に基づいて、環状鉄心10と容器20との嵌め合い度(環状鉄心10を保持する容器20の保持トルクに相当)を算出する。コントローラは、算出した保持トルクと所望の設計値とを比較し、保持トルクが設計値の範囲内にあるか判定する(S8)。
以上の工程により固定子の組立てが完了する。組立てられた固定子1は、支持テーブル14から取り出され、次工程に移送される。
以上の工程により固定子の組立てが完了する。組立てられた固定子1は、支持テーブル14から取り出され、次工程に移送される。
以上のように構成された本実施形態に係る組立装置および製造方法によれば、環状鉄心を支持テーブル14上に載置した状態で、環状鉄心の押圧、外径測定、容器の圧入を行うことができ、各工程ごとに、環状鉄心を他の場所に移送する必要が無い。これにより、本実施形態によれば、小型化を図ることが可能な固定子の組立装置および製造方法を提供することができる。
本実施形態によれば、押圧状態の環状鉄心の外径を測定し、測定した外径に適した内径を有する容器を選択し、この容器を押圧状態の環状鉄心の外周に圧入する構成とすることにより、圧入時の適正な圧入力を測定することができ、環状鉄心に対する容器の保持トルクを正確に把握することが可能となる。これにより、必要な保持トルク性能を確保した固定子を得ることができる。
また、本実施形態によれば、環状鉄心を予め決めた真円度以下の真円度となるように確実に配置して容器の圧入を行なうことができる。
本実施形態によれば、押圧状態の環状鉄心の外径を測定し、測定した外径に適した内径を有する容器を選択し、この容器を押圧状態の環状鉄心の外周に圧入する構成とすることにより、圧入時の適正な圧入力を測定することができ、環状鉄心に対する容器の保持トルクを正確に把握することが可能となる。これにより、必要な保持トルク性能を確保した固定子を得ることができる。
また、本実施形態によれば、環状鉄心を予め決めた真円度以下の真円度となるように確実に配置して容器の圧入を行なうことができる。
なお、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、組立装置において、外側プッシャおよび内側プッシャの設置数は、分割鉄心部の数と同数に限らず、必要に応じて、増減可能である。押圧機構の押圧カム部材は、操作ノブに限らず、他の駆動手段により昇降される構成としてもよい。
支持テーブルは、回転テーブルに限らず、支持テーブルを固定とし、検出器を周方向に移動可能に設ける構成としてもよい。この場合、支持テーブルを省略してもよい。検出器は、2つに限らず、3つ以上としてもよい。
例えば、組立装置において、外側プッシャおよび内側プッシャの設置数は、分割鉄心部の数と同数に限らず、必要に応じて、増減可能である。押圧機構の押圧カム部材は、操作ノブに限らず、他の駆動手段により昇降される構成としてもよい。
支持テーブルは、回転テーブルに限らず、支持テーブルを固定とし、検出器を周方向に移動可能に設ける構成としてもよい。この場合、支持テーブルを省略してもよい。検出器は、2つに限らず、3つ以上としてもよい。
1…固定子、10…環状鉄心、10A…分割鉄心部、11…分割鉄心、
12…第1巻線ホルダ、13…第2巻線ホルダ、14…支持テーブル、
17…コイル、20…容器、30…外側プッシャ、34…外押圧ブロック、
40…押圧機構、50…内側プッシャ、52…内押圧ブロック、60…押圧カム部材、
CS…枢軸、C1…第1カム面、C2…第2カム面、S1…第1受け面、
S2…第2受け面、SE1、SE2…検出器、80…圧入機構、86…加圧装置、
87…圧力センサ、88…ホルダ、100…ベース
12…第1巻線ホルダ、13…第2巻線ホルダ、14…支持テーブル、
17…コイル、20…容器、30…外側プッシャ、34…外押圧ブロック、
40…押圧機構、50…内側プッシャ、52…内押圧ブロック、60…押圧カム部材、
CS…枢軸、C1…第1カム面、C2…第2カム面、S1…第1受け面、
S2…第2受け面、SE1、SE2…検出器、80…圧入機構、86…加圧装置、
87…圧力センサ、88…ホルダ、100…ベース
Claims (13)
- 支持テーブルと、
前記支持テーブルに設けられ、複数の分割鉄心を環状に並べた環状鉄心が載置される載置台と、
前記支持テーブルに設けられ前記環状鉄心の外周面および内周面を径方向に押圧する押圧機構と、
前記押圧機構により押圧された前記環状鉄心の外径を測定する検出器と、
前記載置台に載置された前記環状鉄心に筒状の容器を圧入する圧入機構と、
を備える組立装置。 - 前記押圧機構は、前記支持テーブル上にそれぞれ前記支持テーブルの中心軸線に対して放射方向に移動可能に設けられ前記環状鉄心の外周面に当接する外押圧部を有する複数の外側プッシャと、前記支持テーブル上にそれぞれ前記放射方向に移動可能に設けられ前記環状鉄心の内周面に当接する内押圧部を有する複数の内側プッシャと、前記中心軸線に沿って移動可能に設けられ、前記複数の内側プッシャを前記内周面に向けて押圧する第1カム面とを有する押圧カム部材と、前記複数の外側プッシャを前記外周面に向けて押圧する第2カム面とを有する押圧カム部材と、を備えている請求項1に記載の組立装置。
- 前記外側プッシャは、前記支持テーブルに前記放射方向に移動可能に設置されたスライダと、前記スライダに取り付けられ前記外押圧部を有した外押圧ブロックと、前記外押圧ブロックから前記載置台を貫通して前記中心軸線の側に延出し前記第1カム面に当接可能な第1受け面を有する延出アームと、を備えている請求項2に記載の組立装置。
- 前記複数の分割鉄心と同数の前記外側プッシャを備え、
前記複数の外側プッシャは、前記中心軸線を中心とする周方向に等間隔を置いて配置されている請求項3に記載の組立装置。 - 前記複数の内側プッシャは、前記内押圧部と前記第2カム面とを有し前記放射方向に移動可能に支持された内押圧ブロックを備えている請求項3に記載の組立装置。
- 前記複数の分割鉄心と同数の前記内側プッシャを備え、
前記複数の内側プッシャは、前記中心軸線を中心とする周方向に等間隔を置いて配置されている請求項5に記載の組立装置。 - 前記押圧カム部材の前記第1カム面は、前記中心軸線と同軸で径方向の内側を向いたテーパ面で形成され、前記第2カム面は、前記中心軸線と同軸で径方向の外側を向いたテーパ面で形成されている請求項2に記載の組立装置。
- 前記押圧機構は、前記押圧カム部材を前記支持テーブルの側に向けて押圧する押圧部材を有している請求項2に記載の組立装置。
- 前記押圧カム部材は、前記複数の外側プッシャおよび前記複数の内側プッシャよりも内周側に設けられる請求項2に記載の組立装置。
- 前記検出器は、前記環状鉄心の外周面に当接する測定位置と前記外周面から離間する退避位置との間を移動可能に支持された接触子を有し、
前記検出器は、前記支持テーブルの中心軸線周りの周方向に等間隔を置いて少なくとも2つ配置されている請求項1に記載の組立装置。 - 前記圧入機構は、前記容器を把持するホルダと、前記ホルダおよび前記容器を前記環状鉄心に向けて押圧する加圧装置と、前記加圧装置および前記ホルダを支持しているとともに前記容器と前記環状鉄心とを芯合わせする調整アームと、前記加圧装置の加圧力を検知する圧力センサと、を備えている請求項1に記載の組立装置。
- 固定子の製造方法であって、
複数の分割鉄心を環状に並べて環状鉄心を仮組し、
前記環状鉄心を所定位置に載置した状態で、前記環状鉄心の外周面の複数箇所を径方向の内側に押圧し、同時に、前記環状鉄心の内周面の複数箇所を径方向の外側に押圧し、
前記押圧された状態の前記環状鉄心の外径を測定し、
前記測定された外径に対応する内径を有する容器を選択し、
前記選択した容器を前記押圧された状態の前記環状鉄心の一端部の外周に圧入する、
固定子の製造方法。 - 前記押圧は、前記環状鉄心の外周面において、隣合う前記分割鉄心の間の境界部を押圧し、前記環状鉄心の内周面において、各分割鉄心の周方向の中央部を押圧する請求項12に記載の製造方法。
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Cited By (1)
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KR102644996B1 (ko) * | 2023-02-16 | 2024-03-08 | 주식회사 인텍오토메이션 | 티코어 측정용 지그 장치 |
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2021
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A621 | Written request for application examination |
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