JP2022150073A - パウチ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022150073000001
【課題】 内容物の加熱調理ができ、容易に加水することが可能なパウチを提供する。
【解決手段】 おもて面フィルム1と裏面フィルム2の間に折り込まれた底面フィルム3が挟まれたパウチであって、第1縁部4と、第1縁部4と対向する第2縁部5と、第1縁部4と第2縁部5の間に延びる第3縁部6および第4縁部7と、互いに嵌合する第1部材と第2部材を有する嵌合具20と、第2縁部側に位置する折込部により第1部分と第2部分に区分された通気性部材8と、を有し、通気性部材8の第1部分8bと嵌合具20の第2部材が接合されており、通気性部材8の第2部分8cと裏面フィルム2が接合されており、嵌合具20の第1部材とおもて面フィルム1が接合されている、パウチ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱した際における水分の噴きこぼれを抑制するためのパウチに関する。
従来、様々な食品が容器に収容された状態で販売されている。最近では、単なる食品収容用の容器ではなく、そのまま、袋内に湯を注いで湯切りや湯戻しによって調理する即席食品用の自立性袋体も提案されている(特許文献1参照)。
特開2008-285190号公報
上記特許文献1に記載の技術では、袋の壁用シートの内壁に不織布の二つの上部端がヒートシールにより固着されており、この不織布の上から湯を注ぎ、所定時間経過後、湯戻しを行う。このような調理の際、さらに早く湯や水を注ぐことが望まれている。
そこで、本発明は、内容物の加熱調理ができ、容易に加水することが可能なパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
おもて面フィルムと裏面フィルムの間に折り込まれた底面フィルムが挟まれたパウチであって、
第1縁部と、
前記第1縁部と対向する第2縁部と、
前記第1縁部と前記第2縁部の間に延びる第3縁部および第4縁部と、
互いに嵌合する第1部材と第2部材を有する嵌合具と、
前記第2縁部側に位置する折込部により第1部分と第2部分に区分された通気性部材と、を有し、
前記通気性部材の前記第1部分と前記嵌合具の前記第2部材が接合されており、
前記通気性部材の前記第2部分と前記裏面フィルムが接合されており、
前記嵌合具の前記第1部材と前記おもて面フィルムが接合されている、パウチを提供する。
また、本発明のパウチの、
前記通気性部材は不織布であってもよい。
また、本発明のパウチは、
前記第1縁部と前記嵌合具の間に、開封予定線、開封開始手段の少なくとも一方を有してもよい。
また、本発明のパウチは、
前記通気性部材と前記底面フィルムの間に、開封予定線、開封開始手段の少なくとも一方を有してもよい。
本発明によれば、内容物の加熱調理ができ、容易に加水することが可能なパウチを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパウチの正面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチの背面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチの断面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを構成する部材を示す分解図である。 嵌合具の断面図である。 内容物を充填し、封止した後のパウチの正面図である。 本実施形態に係るパウチの使用時における断面図である。 本実施形態に係るパウチの加熱時における断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<基本構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るパウチの正面図である。図2は、本発明の一実施形態に係るパウチの背面図である。図3は、図1におけるA-A線に対応する断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係るパウチを構成する部材を示す分解図である。図5は、本発明の一実施形態に係るパウチの開閉機構(嵌合具20)の断面図である。図1~図5に示した本実施形態のパウチは、内容物が充填される前の状態(内容物が充填されていない状態)のパウチを示したものである。本実施形態のパウチは、平面視において長方形状であり、互いに対向する第1縁部4と第2縁部5と、第1縁部4と第2縁部5の間に延びる第3縁部6と第4縁部7と、を含む。
本明細書において、長方形とは、四隅が直角の長方形だけでなく、長方形の四隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったもの等、略長方形と考えられるものも含む概念である。また、本明細書において、パウチは、内容物が充填されていない状態のパウチに限らず、内容物が充填されている状態のパウチも含む概念である。また、本実施形態のパウチは、第2縁部5側に、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bを備えた底部ガセット部9を有している。底部ガセット部9を備えているため、第1縁部4側を上方、第2縁部5側を下方として載置することによりパウチを自立させることができる。
本実施形態のパウチは、図4に示すように、略長方形状のおもて面フィルム1と、おもて面フィルム1と同一形状の裏面フィルム2と、略長方形状の底面フィルム3の3枚の積層フィルムと、通気性部材8を用いて構成されている。本実施形態のパウチは、おもて面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3の3枚のフィルムと、通気性部材8が所定の箇所においてヒートシール(熱融着)等により接合されることにより形成される。さらに、図5に示すように、開閉機構となる嵌合具20を構成する雄部材21と雌部材22が、それぞれおもて面フィルム1の内面と、通気性部材8にヒートシール等により接合される。
図4に示すように、底面フィルム3は、折込部3aにおいて2つ折りされており、折込部3aを境界にして第1部分3fと第2部分3gとに区分される。底面フィルム3には、側縁を切り欠くように4つの半円弧状の切り欠き部3b、3c、3d、3eが設けられており、切り欠き部3bと3c、および、切り欠き部3dと3eは2つ折りしたときに対応する位置に設けられている。この切り欠き部3b~3eを介して、後述する第2底部シール部15bが形成される。また、電子レンジを用いて加熱するときに、自立性を安定させる観点から、折込部3aと直交する方向における折込部3aからパウチの第2縁部5までの距離L3は適宜設定することができる。折込部3aは、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bの境界でもある。
また、図4に示すように、通気性部材8が、折込部8aにおいて2つ折りされており、折込部8aを境界にして第1部分8bと第2部分8cとに区分される。第1部分8bにおける折込部8aと対向する端部付近には、嵌合具20の雌部材22が接合されている。嵌合具20の雄部材21は、おもて面フィルム1の内面に接合されており、パウチの完成後、雄部材21と雌部材22は嵌合可能な状態となる。
<各シール部>
本実施形態のパウチは、図1、図2に示すように、底部シール部15と、第3縁部シール部16と、第4縁部シール部17と、を備え、第1縁部4側は未シールで内容物の充填のための開口が形成されている。底部シール部15は、第1底部シール部15a、第2底部シール部15bと、を含んでいる。図1、図2においては、各シール部を斜線のハッチングで示している。
第3縁部シール部16、第4縁部シール部17は、おもて面フィルム1と裏面フィルム2がシールされて接合されたものである。第3縁部シール部16は、第3縁部6(図1における左端、図2における右端)を含むように、第3縁部6に沿って形成されており、第4縁部シール部17は、第4縁部7(図1における右端、図2における左端)を含むように、第4縁部7に沿って形成されている。第3縁部シール部16、第4縁部シール部17のシール幅は、例えば5mm以上30mm以下とすることが好ましい。本実施形態に係るパウチは、電子レンジ等で加熱する場合、加熱の直後は高熱となる。そのため、第3縁部シール部16、第4縁部シール部17を手で持ったときの火傷防止の観点から、シール幅は15mm以上とすることもできる。特に火傷防止用のシール部としない場合は、シール幅は例えば10mm以下とすることができる。なお、シール幅とは、その部位におけるシール部の内縁(内容物側)からシール部の外縁(袋の外側)までの距離(最短距離)である。
図1、図2に示すように、第3縁部シール部16は、第3縁部シール部第1部分16a、第3縁部シール部第2部分16b、第3縁部シール部第3部分16cを有している。第3縁部シール部第1部分16aは、第3縁部シール部第2部分16bと第3縁部シール部第3部分16cを間に挟んで2箇所に形成されている。第3縁部シール部第1部分16aは、おもて面フィルム1と裏面フィルム2の内面どうしが直接接合されたシール部である。第3縁部シール部第2部分16bは、間に通気性部材8を挟んだシール部である。具体的には、第3縁部シール部第2部分16bにおいては、おもて面側から、おもて面フィルム1、通気性部材8の第1部分8b、通気性部材8の第2部分8c、裏面フィルム2がこの順に互いに接合されている。第3縁部シール部第3部分16cは、間に嵌合具20を挟んだシール部である。具体的には、第3縁部シール部第3部分16cにおいては、おもて面側から、おもて面フィルム1、雄部材21、雌部材22、通気性部材8の第1部分8b、通気性部材8の第2部分8c、裏面フィルム2がこの順に互いに接合されている。
図1、図2に示すように、第3縁部シール部16と同様に、第4縁部シール部17は、第4縁部シール部第1部分17a、第4縁部シール部第2部分17b、第4縁部シール部第3部分17cを有している。第4縁部シール部第1部分17aは、第4縁部シール部第2部分17bと第4縁部シール部第3部分17cを間に挟んで2箇所に形成されている。第4縁部シール部第1部分17aは、おもて面フィルム1と裏面フィルム2の内面どうしが直接接合されたシール部である。第4縁部シール部第2部分17bは、間に通気性部材8を挟んだシール部である。具体的には、第4縁部シール部第2部分17bにおいては、おもて面側から、おもて面フィルム1、通気性部材8の第1部分8b、通気性部材8の第2部分8c、裏面フィルム2がこの順に互いに接合されている。第4縁部シール部第3部分17cは、間に嵌合具20を挟んだシール部である。具体的には、第4縁部シール部第3部分17cにおいては、おもて面側から、おもて面フィルム1、雄部材21、雌部材22、通気性部材8の第1部分8b、通気性部材8の第2部分8c、裏面フィルム2がこの順に互いに接合されている。
底部シール部15は、折込部3aより第2縁部5側(図1~図3における下側)に形成されるシール部であり、第1底部シール部15aと、第2底部シール部15bで構成されている。第1底部シール部15aは、おもて面フィルム1と底面フィルム3の第1部分3f、および、裏面フィルム2と底面フィルム3の第2部分3gがシールされたものである。第2底部シール部15bは、おもて面フィルム1と裏面フィルム2がシールされたものである。図1に示すように、第3縁部6、第4縁部7に形成された第2底部シール部15bは、内側が円弧状の半円形状となっている。
<底部ガセット部>
底面フィルム3の第1部分3fと、おもて面フィルム1の底面フィルム3の第1部分3fに対応する部分が、第1底部シール部15aにより接合されて、第1ひだ部9aが形成されている。また、底面フィルム3の第2部分3gと、裏面フィルム2の底面フィルム3の第2部分3gに対応する部分が、第1底部シール部15aにより接合されて、第2ひだ部9bが形成されている。そして、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bとで、底部ガセット部9が形成されている。図1の正面図においては、折込部3aより下方において、第1ひだ部9aが見え、第2ひだ部9bが隠れた状態となっている。図2の背面図においては、折込部3aより下方において、第2ひだ部9bが見え、第1ひだ部9aが隠れた状態となっている。
<通気性部材>
図3の断面図に示すように、通気性部材8は、折込部8aにおいて2つ折りされており、折込部8aを境界にして第1部分8bと第2部分8cとに区分される。通気性部材8は、折込部8aが第2縁部5側(図3における下方)を向くように折り込まれている。第1部分8bにおける折込部8aと対向する端部付近には、嵌合具20の雌部材22が接合されている。第2部分8cにおける折込部8aと対向する端部付近は、ヒートシールにより形成された通気性部材シール部18により裏面フィルム2の内面に接合されている。嵌合具20の雄部材21は、おもて面フィルム1の内面に接合されている(図5(a)参照)。
<収容部>
第1縁部4側の開口を介して内容物が収容された後、図1、図2において14aと示されている第1縁部シール予定部(図1、図2における最上方の二点鎖線より上側)に、第1縁部シール部14が形成され、パウチが封止される(図6参照)。第1縁部シール部14は、第1縁部4に沿って第3縁部シール部16から第4縁部シール部17に亘って形成される。収容部11は、第3縁部シール部16の内縁と、第4縁部シール部17の内縁と、第1底部シール部15aの内縁と、第1縁部シール部14の内縁と、で画成されている。したがって、第3縁部シール部16の内縁、第4縁部シール部17の内縁、第1底部シール部15aの内縁、第1縁部シール部14の内縁は、収容部11の外縁となる。ただし、実質的には、嵌合具20より下方が内容物の収容のために機能する。図6は、内容物を充填し、封止した後のパウチの正面図である。なお、図示の都合上、内容物は省略してある。
<内容物>
内容物としては、食品であることが好ましい。特に、乾燥食品(乾燥麺、乾燥食材)ショートパスタ、米など、後に熱と水分を含むことにより食することが可能な食品が好ましい。また、特に上下方向に嵩張り易い食材を内容物として加熱調理することに適している。これは、本実施形態に係るパウチによる蒸らし効果があるためである。
<開閉機構>
次に、開閉機構について説明する。図1に示すように、本実施形態のパウチでは、第1縁部4に沿ってパウチの開封および再封が可能な開閉機構である嵌合具20が形成されている。図5は、開閉機構である嵌合具20の断面図である。図5(a)は、図3に示す部分Cに対応する詳細断面図であり、図5(b)は、嵌合具20のみを示した詳細断面図である。図1、図3、図5に示すように、パウチは、収容部11の第1縁部4寄りに、相互に嵌合する第1部材と第2部材とからなる開閉自在な嵌合具20を開閉機構として備える。本実施形態では、雄部材21を第1部材、雌部材22を第2部材として説明していくが、雌部材22を第1部材、雄部材21を第2部材としてもよい。
図1に示すように、平面視において帯状である嵌合具20の雄部材21は、第1縁部4に沿って設けられている。本実施形態では、嵌合具20の長手方向が、第1縁部4に平行になるように設けられている。図5に示すように、雄部材21は平面視において帯状の第1基部21aと、第1基部21aの一方の側に雄型嵌合部21bを備えており、第1基部21aの他方の側において、おもて面フィルム1の内面に接合されている。雌部材22は平面視において帯状の第2基部22aと、第2基部22aの一方の側に雌型嵌合部22bを備えており、通気性部材8の第1部分8bに接合されている。
このような、おもて面フィルム1の内面、通気性部材8の外面に接合された嵌合具20は、いわゆるチャック(ジッパー)として用いることができ、通気性部材8により収容部11を開封したり、再封したりすることが可能となる。なお、嵌合具20の接合面は図1、図3、図5の態様に限定されるものではなく、第1基部21aを通気性部材8の第1部分8bに接合し、第2基部22aをおもて面フィルム1の内面に接合してもよい。すなわち、雄部材21と雌部材22の位置を入れ替えて接合されていてもよい。
嵌合具20の材料としては、おもて面フィルム1として用いられる積層フィルムのシーラント層、通気性部材8と相溶性を有する樹脂を用いることができる。例えば、おもて面フィルム1のシーラント層、通気性部材8がLLDPEである場合は、相溶性を有するポリエチレン製の嵌合具20を用いることができる。また、おもて面フィルム1のシーラント層、通気性部材8がCPPである場合は、相溶性を有するポリプロピレン製の嵌合具20を用いることができる。
ポリエチレン製の嵌合具20としては、例えば出光ユニテック社製「MFL-801K」を用いることができる。ポリプロピレン製の嵌合具20としては、例えばタキロンシーアイ社製「PP-13RET」を用いることができる。嵌合具20は、図5に示すように雄部材21と雌部材22からなり、雄部材21、雌部材22はそれぞれおもて面フィルム1の内面、通気性部材8の外面にヒートシールにより接合される。このとき、雄部材21と雌部材22の間に遮熱板(図示省略)を介在させることにより、雄部材21と雌部材22の熱融着を防止する。
嵌合具20は、雄部材21がおもて面フィルム1、雌部材22が通気性部材8に接合されて固定される。第1縁部4と第2縁部5を結ぶ方向における嵌合具20の中央部分は、雄部材21と雌部材22を嵌合させる部分であるため、互いに熱融着されないように、ヒートシールを行っていない。そのため、嵌合具20は、第1縁部4側の接合部である第1縁部側接合部と第2縁部5側の接合部である第2縁部側接合部により、おもて面フィルム1、通気性部材8に接合されて固定される。また、図1に示すように、嵌合具20の第1縁部4側の端部を第1端20A、第2縁部5側の端部を第2端20Bとする。また、第1端20Aと第2端20Bの中間である中心線20Cとして二点鎖線で示す。
図1、図5(a)に示すように、雄部材21は、第1縁部側接合部21cと第2縁部側接合部21dによりおもて面フィルム1に接合されている。第1縁部側接合部21cと第2縁部側接合部21dは、いずれも第3縁部シール部16の内縁から第4縁部シール部17の内縁に渡って形成されている。第1縁部側接合部21cと第2縁部側接合部21dの間は、第3縁部シール部16の内縁から第4縁部シール部17の内縁に渡っておもて面フィルム1と非接合である中間非接合部21eとなっている。
図5(a)に示すように、雌部材22は、第1縁部側接合部22cと第2縁部側接合部22dにより通気性部材8に接合されている。第1縁部側接合部22cと第2縁部側接合部22dは、いずれも第3縁部シール部16の内縁から第4縁部シール部17の内縁に渡って形成されている。第1縁部側接合部22cと第2縁部側接合部22dの間は、第3縁部シール部16の内縁から第4縁部シール部17の内縁に渡って通気性部材8と非接合である中間非接合部22eとなっている。
上記のような構成により、雄部材21と雌部材22を嵌合させることにより、通気性部材8で収容部11の上面を閉じることができる。また、雄部材21と雌部材22の嵌合を外すことにより、おもて面フィルム1と通気性部材8の間に開口を形成することができる。
<フィルムの詳細>
パウチのおもて面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3としては、積層フィルムを用いることができる。積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層(例えばバリア層)、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。また、これらの各層を積層するために接着剤層を用いることもできる。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。本実施形態に係るパウチは、熱に対する耐性を必要とされる。このため、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。例えば、基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm~50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
また、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第2基材層は、一方の側縁から他方の側縁に向かって延伸されている。第2基材層としては、例えば、バリア性に優れたMXD(メタキシレンジアミン)を含む、ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)NC」を用いることができる。また、第2基材層として、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PC」や、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PCBC」などのポリエステルを用いてもよい。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。
印刷層は、商品内容を表示したり美感を付与したりカット部分を表示したりするために設けられる。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成される。シーラント層は、積層フィルムのうち、製袋してパウチとするときの最も容器の内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。シーラント層の厚みは、30μm以上150μm以下であることが好ましい。また、シーラント層は未延伸であることが好ましい。
積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。その他にも、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。
<通気性部材の素材>
通気性部材としては、通気性を有する部材であれば、特定の素材に限定されず、用いることができる。本実施形態では、加熱により発生した蒸気を通す程度の通気性を必要とするため、不織布を用いている。
本実施形態に用いる通気性部材8は、嵌合具20や裏面フィルム2と接合するため、ヒートシール性を有する。通気性部材8として不織布を用いる場合、不織布にヒートシール性を付与する方法として、繊維としてポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンからなるヒートシール性の繊維を使用する方法がある。また、繊維外表面がポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンからなり、繊維中心部がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、またはポリエステル等からなる共押し繊維を使用する方法もある。また、ヒートシール性を有しない繊維にヒートシール性のバインダーを使用して不織布にヒートシール性を付与することもできる。
通気性部材8として市販の不織布を使用してもよい。例えば、サーマルボンド方式共押し長繊維不織布(製品名「T0203WDO」、ユニチカ株式会社製、ポリエチレンテレフタレート芯/ポリエチレン被覆繊維)、サーマルボンド方式共押し短繊維不織布(製品名「サンモア1320」、三和製紙株式会社製、ポリプロピレン芯/ポリエチレン被覆繊維)、ENEOSテクノマテリアル株式会社製のワリフ(登録商標)などを好適に使用することができる。また、クラレクラフレックス株式会社製のスパンレースやケミカルボンド、メルトブローン製法によるポリプロプレン不織布、クラフレックス(登録商標)などを使用してもよい。
なお、適度な通気性を備えるため、例えば坪量が10~50g/m2、好ましくは13~30g/m2の不織布を用いると良い。50g/m2を上回ると水蒸気を十分に逃すことができない可能性があり、10g/m2を下回ると食品を十分に蒸らすことができない可能性がある。
<開封予定線>
図1、図2に示したように、本実施形態では、第1縁部4と通気性部材8の間に開封予定線12aが形成されており、通気性部材8の折込部8aと底面フィルム3の折込部3aの間に開封予定線12bが形成されている。以下、開封予定線12aと開封予定線12bをまとめて単に開封予定線12と呼ぶ場合がある。開封予定線12は、第1縁部4、嵌合具20に平行に形成されている。開封予定線12は、基材層を貫通し、且つ、シーラント層を貫通しないハーフカット線である。ハーフカット線の場合、開封予定線12は、刃物を用いて形成してもよいし、レーザー加工により形成してもよい。また、ハーフカット線の場合、開封予定線12は、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。また、開封予定線12は、パウチの第3縁部6から第4縁部7に至るように設けてもよい。
開封予定線12は、直進カット性フィルムで実現されていてもよい。直進カット性フィルムは、一方の方向に直線状に引き裂くことが可能なフィルムである。直進カット性フィルムは、MD方向(フィルムの流れ方向)における引裂伝播抵抗(JIS K 7218)がTD方向(MD方向と直交する方向)における引裂伝播抵抗より大きくなっている。開封予定線12を直進カット性フィルムで実現する場合には、基材層およびシーラント層の少なくともいずれかに直進カット性フィルムを用いる。基材層に直進カット性フィルムを用いる場合、基材層として、例えば、ユニチカ株式会社製のエンブレット(登録商標)PCやエンブレム(登録商標)NCを用いることができる。なお、エンブレット(登録商標)PCのMD方向における引裂伝播抵抗は20mNである。また、シーラント層に直進カット性フィルムを用いる場合、シーラント層として、例えば、東洋紡株式会社製のDC061を用いることができる。厚さ50μmのDC061のMD方向における引裂伝播抵抗は100mNである。
直進カット性フィルムで開封予定線を実現する場合、第1縁部4に沿った方向であれば、どの位置であっても開封することができる。このため、表示がなされていない場合には、どこから切るべきかの判断が難しい。そこで、直進カット性フィルムで開封予定線を実現する場合、開封予定線の表示を印刷により行う。例えば、図1に一点鎖線で示した開封予定線12a、12bの位置に、実際に線を印刷する等して、開封予定線12の位置を定めることができる。
開封を容易にするために、開封予定線12に加えて、開封開始手段を設けてもよい。開封開始手段としては、ノッチとも呼ばれる切り込みや切り欠きにより実現することができる。開封開始手段としてノッチ(切り込みや切り欠き)を形成する場合は、第3縁部6、第4縁部7の少なくとも一方の開封予定線12に対応する位置に形成する。本実施形態では、開封予定線12aの延長線上に、一対の開封開始手段13a、13aを設け、開封予定線12bの延長線上に、一対の開封開始手段13b、13bを設けている。本実施形態では、開封開始手段13a、13bのいずれも切り込みとして示している。以下、開封開始手段13aと開封開始手段13bをまとめて単に開封開始手段13と呼ぶ場合がある。
開封予定線12aおよび開封開始手段13aは、封止された状態からパウチを開封するために用いられる。また、開封予定線12bおよび開封開始手段13bは、パウチを喫食用の容器として用いる際に、通気性部材8側を分離するために用いられる。なお、開封開始手段13を設ける場合、第3縁部6、第4縁部7のいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。
開封予定線12として、ハーフカット線、直進カット性フィルム、印刷表示等による具体的な構成がない場合であっても、ノッチのような開封開始手段13が、第3縁部6、第4縁部7の少なくとも一方に形成されている場合は、開封開始手段13を通って第1縁部4および嵌合具20と平行な線が開封予定線として定義される。
<寸法・サイズ>
次に、本実施形態に係るパウチの各部におけるサイズ(寸法)について説明する。図1に示す4つの距離(長さ)L1、L2、L3、L4、L5は適宜設定することができる。これらの距離によりパウチの各部におけるサイズが規定される。距離L1は、第1縁部4と第2縁部5との距離(長さ)である。すなわち、距離L1は、いわゆるパウチの高さを示している。
距離L2は、第1縁部4から嵌合具20の中心線20Cまでの距離である。距離L3は、第2縁部5と折込部3aの距離(長さ)である。距離L4は、第1縁部4と第2縁部5を結ぶ方向における第1端20Aと第2端20Bの距離である。したがって、距離L4は、第1縁部4に沿った方向に延びる嵌合具20の幅である。距離L5は、第3縁部6と第4縁部7の距離である。したがって、距離L5は、高さ方向と交差するパウチの横幅である。
好ましい一例としては、L1=165mm、L2=30mm、L3=50mm、L4=13mm、L5=190mmである。
<パウチの使用方法>
図6に示したような本実施形態に係るパウチの使用方法について説明する。図7は本実施形態に係るパウチの使用時における断面図である。このうち、図7(a)は、内容物の充填および封止した状態のパウチの断面図である。図6と異なり、図7(a)では、内容物Nを模式的に図示している。まず、図7(a)に示したような状態から、開封予定線12aに沿って第1縁部4側を切り取り、パウチを開封する。これにより、図7(b)に示すように、第1縁部4側が除去され、嵌合具20より上方が開放された状態となる。続いて、嵌合具20の嵌合を外す。すなわち、雄部材21と雌部材22の嵌合を外す。これにより、おもて面フィルム1と通気性部材8の間に収容部11に通じる開口を形成する。
そして、図7(c)に示すように、この開口から水を収容部11に注入する。この際、食塩等の調味料を追加してもよい。そして、内容物をある位置まで水に浸す。ショートパスタの場合、ロングパスタと異なり、収容部11内で上下方向に嵩張る。このため、ショートパスタ全てを水に浸すと水位が高くなり、パウチの自立安定性を損なう。そのため、低めの水位にする必要がある。この状態で、嵌合具20の雄部材21と雌部材22を嵌合させて、おもて面フィルム1と通気性部材8の間の開口を閉じる。これにより、図7(d)に示すように、収容部11の上方は、通気性部材8により覆われた状態となる。
図7(d)に示したように、内容物を水に浸して、上方を通気性部材8により覆った状態で、底面フィルム3を下方にし、パウチを自立させて電子レンジ内に置く。そして、電子レンジでパウチを加熱する。すると、収容部11内の水温が徐々に高まり、水分は内容物を温める。図8は本実施形態に係るパウチの加熱時における断面図である。収容部11内の温度が高まると、図8に示すように、泡と水蒸気が発生して収容部11内を上昇する。十分に加熱されると、内部の圧力が高まり、通気性部材8はドーム状に上方に膨らむ。上昇した水蒸気の一部は通気性部材8の下面において泡となってやがて底面フィルム3側に向かって落下する。また、上昇した水蒸気の一部はそのまま通気性部材8の微細な孔を通過して上昇していく。すなわち、電子レンジにより加熱されると、通気性部材8はドーム状に膨らみ、収容部11内部で発生した蒸気のみが上方に抜ける。この際、泡はドーム状になった通気性部材8の下面に沿って流れ落ちるため、吹きこぼれが生じず、パウチ内で還流する。
本実施形態に係るパウチでは、特にショートパスタ等の個体長が短い食品の加熱調理に好適である。1個体の全長が相対的に長いロングパスタと、1個体の全長が相対的に短いショートパスタでは、同容量であっても、収容部内における収まり具合が異なる。ロングパスタの場合は、全体が収容部の底部に収まる。このため、適量を加水することにより、大半が水に浸された状態でも、重心がパウチの下方にある。そのため、パウチを自立させた状態で電子レンジ内に安定的に置くことができる。一方、ショートパスタの場合は、収容部に収容した際に、全体が底部付近に収まり難い。このため、パウチの自立性を保てる程度に加水した場合に、十分に水に浸すことができない。逆に十分に水に浸すほど加水した場合には、水の重量が重くなるため、パウチが安定的に自立しない。また、水が増えることにより、次の(1)~(3)の不具合が生じることがある。(1)加熱時間が長くなる。(2)液面が高くなるため噴きこぼれしやすくなる。(3)加熱後に湯切りが必要となる。(3)のように湯切りを行う場合、火傷する可能性もある。本実施形態のパウチでは、ショートパスタが十分に水に浸っていなくても、通気性部材8で抑えられることにより、加熱後に泡が収容部11内に滞留し、ショートパスタに熱と水分を与えることができる。
<実施例1>
第1基材層として厚み12μmの蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、第2基材層として厚み15μmの延伸ナイロン(ONY)フィルム、シーラント層として厚み60μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを用いた。具体的には、まず、第1基材層となる厚み12μmの蒸着PETフィルム(DNPテクノパック社製「バイオマテックIB-PET」)の内面側にグラビア印刷法により印刷層を形成した。印刷層としては、嵌合具20が存在すること、および嵌合具20の使用の方法を示す印刷も含むことができる。
その後、接着剤層を介して印刷層側の面に厚み15μmの延伸ナイロン(ONY)フィルム(出光ユニテック社製「チューブラーナイロン」)を貼り合わせた。さらに、接着剤層を介してONYフィルム側の面と厚み60μmのCPPフィルム(東レフィルム社製「易裂きCPP」)を貼り合わせた。この結果、蒸着PET12μm/印刷層/接着剤層/ONY15μm/接着剤層/CPP60μmの層構成となる積層フィルムである包装材料が得られた。接着剤層を形成する接着剤としては、ウレタン系2液硬化型接着剤(ロックペイント社製「RU004/H-1」)を用いた。
得られた包装材料である積層フィルムを、190mm×165mmに切り出しておもて面フィルム1と裏面フィルム2を形成した。続いて、積層フィルムを、190mm×100mmに切り出して底面フィルム3を形成した。また、不織布を190mm×70mmに切り出して通気性部材8を形成した。さらに、積層フィルムのシーラント層であるCPPと相溶性を有するポリプロピレン製の嵌合具20を用意した。第1縁部4と第2縁部5を結ぶ方向における嵌合具20の幅L4は13mmとした。
続いて、底面フィルム3を折込部3aで折り込むとともに、通気性部材8を折込部8aで折り込み、おもて面フィルム1と裏面フィルム2の間に挟み込んだ。この際、おもて面フィルム1と通気性部材8の間に嵌合具20を挿入した。そして、所定の箇所をヒートシールして、各シール部を形成した。これにより、図1に示した第1の実施形態に係るパウチ(第1縁部シール部14が形成されていない状態のパウチ)が得られた。その後、第1縁部4側から収容部11に内容物としてショートパスタの一種であるルマコーニ50g(グラム)を充填した。
そして、第1縁部シール部14を形成して、図6に示すパウチを形成した。第1縁部シール部14のシール幅を10mm、第1底部シール部15aと第2縁部5の距離が最短となる位置のシール幅を5mm、第3縁部シール部16、第4縁部シール部17のシール幅を10mmとした。第1縁部4と第2縁部5の距離L1(パウチの高さ)は165mm、折込部3aからパウチの第2縁部5までの距離L3は50mm、第3縁部6と第4縁部7の距離L5(パウチの幅)は190mm、とした。
その後、開封予定線12aにより開封した後、嵌合具20の嵌合を外して開口を形成し、水120mlを注入した。その後、嵌合具20を嵌合させて開口を閉じた後、底部ガセット部9を下方にした状態でパウチを電子レンジ内に置いて、600Wで8分間加熱した。
<実施例2>
内容物をショートパスタの一種であるペンネ50gとし、注入する水の量を140mlとした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<実施例3>
内容物をショートパスタの一種であるトレッテジュリエッタ50gとし、注入する水の量を150mlとし、電子レンジによる加熱時間を10分とした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<実施例4>
内容物をショートパスタの一種であるフスィリ50gとし、注入する水の量を150mlとし、電子レンジによる加熱時間を10分とした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<実施例5>
内容物をショートパスタの一種であるコンキリエリガーテ50gとし、注入する水の量を160mlとし、電子レンジによる加熱時間を13分とした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<実施例6>
内容物をショートパスタの一種であるロテッレ50gとし、注入する水の量を180mlとし、電子レンジによる加熱時間を9分とした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<実施例7>
内容物をショートパスタの一種であるファルファーレ50gとし、注入する水の量を180mlとし、電子レンジによる加熱時間を13分とした以外は、実施例1と同様にしてパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例1>
通気性部材8を備えない点以外は、図1、図6に示したパウチと同一の構造の従来のパウチを形成した。従来のパウチは、おもて面フィルム、裏面フィルムそれぞれを閉じる嵌合具を備えたものである。当該パウチにおいて開封予定線により開封し、加水した。その後、嵌合具の嵌合を外してパウチの上方を開放した状態で、電子レンジにより加熱調理を行った。内容物をルマコーニ50gとし、注入する水の量を130mlとし、電子レンジによる加熱時間を8分とした。
<比較例2>
内容物をショートパスタの一種であるペンネ50gとし、注入する水の量を150mlとした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例3>
内容物をショートパスタの一種であるトレッテジュリエッタ50gとし、注入する水の量を150mlとし、電子レンジによる加熱時間を10分とした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例4>
内容物をショートパスタの一種であるフスィリ50gとし、注入する水の量を170mlとし、電子レンジによる加熱時間を10分とした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例5>
内容物をショートパスタの一種であるコンキリエリガーテ50gとし、注入する水の量を170mlとし、電子レンジによる加熱時間を13分とした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例6>
内容物をショートパスタの一種であるロテッレ50gとし、注入する水の量を200mlとし、電子レンジによる加熱時間を10分とした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<比較例7>
内容物をショートパスタの一種であるファルファーレ50gとし、注入する水の量を200mlとし、電子レンジによる加熱時間を13分とした以外は、比較例1と同様にして従来のパウチを形成し、加熱調理を行った。
<評価>
実施例1~7、比較例1~7はそれぞれ7種のショートパスタに対応している。各実施例、比較例について、調理後の塊り、加熱ムラ、噴きこぼれについて目視確認した。塊りについては、各個体が分離し、塊りを形成していない場合(塊りなし)は〇とし、各個体が分離せず、塊りを形成している場合(塊りあり)は×として評価した。塊りが少々ある場合は△とした。加熱ムラについては、目視および触感によりムラがない場合は〇とし、ムラがある場合または硬い場合は×として評価した。加熱ムラが少々ある場合は△とした。噴きこぼれについては、噴きこぼれがなかった場合は〇とし、噴きこぼれがあった場合は×として評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2022150073000002
表1において、「量」の単位はg(グラム)、「水」の単位はml(ミリリットル)である。表1に示したように、本実施形態に係るパウチを用いた実施例においては、全ての種類において塊りが生じず、噴きこぼれも起こさなかった。また、実施例3で少々加熱ムラが見られたが、その他では加熱ムラもなかった。これに対して、従来のパウチを用いた比較例においては、複数の種類において塊り、加熱ムラ、噴きこぼれが生じた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、おもて面フィルム1と裏面フィルム2は、説明の便宜上、「おもて」と「裏」を定めている。おもて面フィルム1と裏面フィルム2は、互いに対称であるため、どちらを「おもて」として、どちらを「裏」としてもよい。第3縁部6と第4縁部7も互いに対称であるため、どちらを第3縁部とし、どちらを第4縁部としてもよい。
また、上記実施形態では、おもて面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3を、それぞれ3枚の別体のフィルムとしてパウチを構成するようにしたが、2枚や1枚のフィルムで構成してもよい。例えば、おもて面フィルム1と底面フィルム3と裏面フィルム2が連設された1枚のフィルムを用いてもよいし、おもて面フィルム1を構成するフィルムと、裏面フィルム2と底面フィルム3が連設されたフィルムの計2枚のフィルムを用いてもよい。おもて面フィルム1と底面フィルム3と裏面フィルム2が連設された1枚のフィルムを用いた場合、第2縁部5においてシール部を形成せず、1枚のフィルムを第2縁部5で2回、折込部3aで1回折り返すことにより、底部ガセット部9を形成することができる。この場合、第1縁部4側の開口から内容物を充填した後、第1縁部シール部14を形成してパウチを封止する。
1・・・おもて面フィルム
2・・・裏面フィルム
3・・・底面フィルム
3a・・・折込部
3f・・・底面フィルムの第1部分
3g・・・底面フィルムの第2部分
4・・・第1縁部
5・・・第2縁部
6・・・第3縁部
7・・・第4縁部
8・・・通気性部材
8a・・・折込部
8b・・・通気性部材の第1部分
8c・・・通気性部材の第2部分
9・・・底部ガセット部
9a・・・第1ひだ部
9b・・・第2ひだ部
11・・・収容部
14・・・第1縁部シール部
14a・・・第1縁部シール予定部
15・・・底部シール部
15a・・・第1底部シール部
15b・・・第2底部シール部
16・・・第3縁部シール部
16a・・・第3縁部シール部第1部分
16b・・・第3縁部シール部第2部分
16c・・・第3縁部シール部第3部分
17・・・第4縁部シール部
17a・・・第4縁部シール部第1部分
17b・・・第4縁部シール部第2部分
17c・・・第4縁部シール部第3部分
20・・・嵌合具(開閉機構)
21・・・雄部材
21a・・・第1基部
21b・・・雄型嵌合部
22・・・雌部材
22a・・・第2基部
22b・・・雌型嵌合部

Claims (4)

  1. おもて面フィルムと裏面フィルムの間に折り込まれた底面フィルムが挟まれたパウチであって、
    第1縁部と、
    前記第1縁部と対向する第2縁部と、
    前記第1縁部と前記第2縁部の間に延びる第3縁部および第4縁部と、
    互いに嵌合する第1部材と第2部材を有する嵌合具と、
    前記第2縁部側に位置する折込部により第1部分と第2部分に区分された通気性部材と、を有し、
    前記通気性部材の前記第1部分と前記嵌合具の前記第2部材が接合されており、
    前記通気性部材の前記第2部分と前記裏面フィルムが接合されており、
    前記嵌合具の前記第1部材と前記おもて面フィルムが接合されている、パウチ。
  2. 前記通気性部材は不織布である、請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記第1縁部と前記嵌合具の間に、開封予定線、開封開始手段の少なくとも一方を有する、請求項1または請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記通気性部材と前記底面フィルムの間に、開封予定線、開封開始手段の少なくとも一方を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパウチ。
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