JP2022146702A - タスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】介護現場におけるスタッフによる介助業務の最適化を図ることができるタスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明は、利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定部と、前記設定部により前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、タスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラムに関する。
タスクを行うケア対象者(利用者の一例)のケアリスト、およびケア対象者のタスクへの対応(介助)を行うスタッフのスタッフリストを用いて、スタッフへの指示を行うシステムが開発されている。ケアリストには、ケア対象者が行うタスクへの対応の難易度が記載されており、スタッフリストには、スタッフ毎に対応可能なタスクの難易度が記載されている。当該システムは、ケア対象者のタスクを介助するスタッフの選択の際に、ケアリストおよびスタッフリストを参照可能としている。
ところで、実際の介護現場では、スタッフの採用条件等によって、スタッフが対応できるタスク、およびスタッフが対応できないタスク(スタッフが対応してはいけないタスク)が規定されている。例えば、投薬に関するタスクは、看護師のみしか行えない等、有資格者に限って対応可能なタスクである。また、お部屋の掃除や車いすを押すタスクは、有資格者に限らずに対応可能なタスクである。タスクの難易度に応じてスタッフを選択することも可能であるが、介護現場の実情を考慮すると、法令違反にならない範囲で、難易度が高いタスクであっても、経験が浅いスタッフが対応せざるを得ないことが、限られたスタッフで実施されている介護現場の実情である。したがって、タスクの難易度に応じたスタッフの選択では、介護現場のタスクが回しきれない場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、介護現場におけるスタッフによる介助業務の最適化を図ることができるタスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定部と、前記設定部により前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示部と、を備える。
本発明によれば、介護現場におけるスタッフによる介助業務の最適化を図ることができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、タスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるタスク提示システムが有するタスク提示装置の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態にかかるタスク提示装置は、図1に示すように、制御装置10、通信装置20、表示装置30、入力装置40、音声入出力装置50、および記憶装置60(記憶部の一例)等を有する。
図1は、第1の実施の形態にかかるタスク提示システムが有するタスク提示装置の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態にかかるタスク提示装置は、図1に示すように、制御装置10、通信装置20、表示装置30、入力装置40、音声入出力装置50、および記憶装置60(記憶部の一例)等を有する。
記憶装置60は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、介助情報、業務情報、進捗・完了情報、指示情報等を記憶する。
ここで、業務情報は、利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能なタスクを示す業務情報の一例である。本実施の形態では、業務情報は、下記の表1に示すように、スタッフ毎に、当該スタッフが介助可能なタスクを示す。下記の表1において、〇印が付いているタスクが、スタッフが介助可能なタスクである。また、本実施の形態では、業務情報は、スタッフ毎に、タスクを介助可能な時間を示すタイムテーブルであっても良い。また、本実施の形態では、スタッフの位置情報を含んでいても良い。さらに、本実施の形態では、業務情報は、スタッフのシフト毎に異なっていても良い。
介助情報は、利用者が介助を必要とするタスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報の一例である。本実施の形態では、介助情報は、下記の表2に示すように、利用者毎に、利用者が介助を必要するタスクの位置情報(例えば、食事場所、移動先)、当該利用者が介助を必要とするタスクの内容等を含む情報である。下記の表2において、〇印が付いているタスクが、利用者が介助を必要とするタスクである。また、本実施の形態では、介助情報は、利用者毎に、当該利用者が介助を必要とする時刻情報を含むタイムテーブルであっても良い。また、本実施の形態では、介助情報は、利用者が介助を必要としないタスクを含んでいても良い。
指示情報は、業務情報および介助情報に基づいてスタッフに設定されるタスクを示す情報である。本実施の形態では、指示情報は、下記の表3に示すように、時間毎に、スタッフに設定される(割り当てられる)タスクを示すタイムテーブルである。本実施の形態では、指示情報は、スタッフに設定されるタスクを示しているが、当該タスクを複数のスタッフにより介助する場合、当該タスクの配分を示していても良い。
また、指示情報は、下記の表4に示すように、利用者が介助を必要とするタスクに加えて、利用者が介助を必要としないタスクを含んでいても良い。その場合、指示情報は、利用者が介助を必要とするタスクと、利用者が介助を必要としないタスクと、を識別可能な情報を含んでいても良い。下記の表4においては、「(介)」で示すタスクが、利用者が介助を必要とするタスクである。
進捗・完了情報は、利用者によるタスクの進捗および完了の少なくとも一方を示す情報である。本実施の形態では、進捗・完了情報は、利用者毎に、タスク、時刻情報、介助の要否、当該タスクに対する介助(対応)の有無(例えば、対応中、未対応、対応済み)、当該タスクを介助するスタッフ(対応者)を表形式で示す情報である。
通信装置20は、タスク提示装置と外部装置(例えば、スタッフが所持するスマーフォン等の情報処理端末)との通信を司る装置である。表示装置30は、各種情報を表示可能な表示装置である。入力装置40は、ユーザが各種情報を入力可能な入力装置である。音声入出力装置50は、ユーザによる各種情報の入力、およびユーザに対する音または音声を出力可能な装置である。
制御装置10は、タスク提示装置を制御する制御装置。本実施の形態では、制御装置10は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)、各種のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUがROMに記憶される各種のプログラムを実行する際の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)等を有する。本実施の形態では、制御装置10は、CPUが、RAMを作業領域として、ROMに記憶されるプログラムを実行することにより、設定部101、提示部102等を実現する。
設定部101は、記憶装置60に記憶される業務情報および介助情報に基づいて、スタッフに対してタスクを示す指示情報を設定する設定部の一例である。本実施の形態では、設定部101は、業務情報がタイムテーブルを含む場合、当該タイムテーブルに基づいて、スタッフに対して、時間毎に、指示情報を設定することも可能である。また、本実施の形態では、設定部101は、業務情報および介助情報に基づいて、スタッフに対するタスクの配分を設定しても良い。
また、設定部101は、記憶装置60等から進捗・完了情報を取得する。そして、設定部101は、当該取得した進捗・完了情報に基づいて、業務情報を更新することも可能である。その際、設定部101は、進捗・完了情報に基づいて、業務情報が示すタスクのうち、利用者が介助を必要としないタスクも更新することも可能である。
そして、設定部101は、更新後の業務情報に基づいて、指示情報を設定し直す。具体的には、設定部101は、更新後の業務情報に基づいて、介助情報が示す利用者のタスクのうち、現在時刻に予定されかつ未完了で遅れているタスクから順に、スタッフに対して指示情報を設定する。また、設定部101は、更新後の業務情報に基づいて、現在時刻に予定されているタスクが完了していると判断した場合、介助情報が示す利用者のタスクのうち、現在時刻以降に予定されているタスクを先行して、スタッフに対する指示情報の設定を行っても良い。
提示部102は、設定部101によりスタッフに設定した指示情報を提示する提示部の一例である。これにより、利用者が介助を必要とするタスクおよびスタッフが介助可能なタスクに基づいて、スタッフに対してタスクを割り当てることができるので、介護現場におけるスタッフによる介助業務の最適化を図ることができる。本実施の形態では、提示部102は、音声入出力装置50から出力される音または音声によって、スタッフに設定した指示情報を提示する。本実施の形態では、提示部102は、スタッフに設定した指示情報をスタッフが所持するスマートフォン等の情報処理端末に表示することによって、当該指示情報をスタッフに提示することも可能である。また、本実施の形態では、提示部102は、設定部101によりスタッフに対してタスクの配分も設定された場合には、当該配分を含む指示情報を提示することも可能である。
図2は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の設定画面の一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部101は、図2に示すように、利用者毎に、利用者が行うタスク、当該タスクが割り当てられたスタッフ(例えば、「ス(1)」は、スタッフ1を表す)、および利用者が介助を必要とするタスクであるか否かを示す情報(例えば、「(介)」は、利用者が介助を必要とするタスクであることを示す)を含むタイムテーブル(設定画面の一例)を表示装置30(例えば、マネージャ等が所持する情報処理端末)に表示する。そして、設定画面を用いてマネージャ等のユーザにより入力される情報に従って、指示情報を設定する。本実施の形態では、設定部101は、ユーザにより入力される情報に従って、指示情報を設定しているが、タスク提示システム1が業務情報および介助情報に基づいて自動的に指示情報を設定しても良い。
また、本実施の形態では、設定部101は、図2に示すように、利用者のタスクのうち、完了(終了)したタスク、実施中のタスク、および現在時刻に予定されているが遅れているタスクのそれぞれの識別可能な色(例えば、グレー:終了したタスク、緑:実施中のタスク、オレンジ:遅れているタスク)で表示したタイムテーブルを表示装置30に表示する。これにより、ユーザはタスクの進捗を確認しながら、指示情報の設定に用いる情報を入力することができるので、指示情報の設定処理の利便性を向上させることができる。
図3は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の設定画面の一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部101は、図3に示すように、利用者のタスクのうち、完了(終了)したタスク、実施中のタスク、および現在時刻に予定されているが遅れているタスクのそれぞれを識別可能なマーク(例えば、「レ」:終了したタスク、「〇」:実施中のタスク、「●」:遅れているタスク)で表示したタイムテーブル(設定画面の一例)を表示装置30に表示する。本実施の形態では、設定部101は、タイムテーブルに含まれるタスクの色または当該タスクに付すマークにより、完了(終了)したタスク、実施中のタスク、および現在時刻に予定されているが遅れているタスクのそれぞれの識別可能としているが、当該各タスクを識別可能な表示態様で表示するものであれば、これに限定するものではない。
図4は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の設定画面の一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部101は、図4に示すように、スタッフ毎に、スタッフに設定されたタスク、当該タスクを行う利用者(例えば、「利(1)」は、利用者1を示す)、および当該タスクが介助を必要とするタスクであるか否かを示す情報(例えば、「(介)」は、利用者介助が必要なタスクであることを示す)を含むタイムテーブル(設定画面の一例)を表示装置30に表示することも可能である。また、本実施の形態では、設定部101は、図4に示すように、利用者のタスクのうち、完了(終了)したタスク、実施中のタスク、および現在時刻に予定されているが遅れているタスクのそれぞれの識別可能な色(例えば、グレー:終了したタスク、緑:実施中のタスク、オレンジ:遅れているタスク)で表示したタイムテーブルを表示装置30に表示する。
図5は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の設定画面の一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部101は、図5に示すように、利用者毎に、タスク、時刻情報、介助の要否、当該タスクに対する介助(対応)の有無(例えば、対応中、未対応、対応済み)、当該タスクを介助するスタッフ(対応者)を表形式で示す情報を、設定画面として表示装置30に表示することも可能である。
図6および図7は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の提示処理の一例を説明するための図である。本実施の形態では、提示部102は、図6に示すように、設定部101により設定される指示情報(例えば、指示者(例えば、マネージャ):「鈴木さんの食事介助をお願いします」)およびスタッフからの回答(例えば、スタッフA:「承知しました」)をグループチャット形式で、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に表示しても良い。または、提示部102は、図7に示すように、設定部101により設定される指示情報(例えば、「鈴木さんの食事介助をお願いします」)およびスタッフからの回答(例えば、「承知しました」)をスタッフ毎のチャット形式で、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に表示しても良い。
そして、提示部102は、図6および図7に示すように、スタッフの情報処理端末からタスクが終わったこと(例えば、「鈴木さん、食事終わりました」)が入力されると、マネージャまたはAIによるバーチャルマネージャに従って設定部101が設定した次のタスクの指示情報を、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に表示する。ここでは、提示部102は、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に対する表示によって、指示情報を提示しているが、音声入出力装置50およびスタッフの情報処理端末に対する音または音声によって、指示情報を提示しても良い。
図8は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の提示処理の一例を説明するための図である。本実施の形態では、提示部102は、図8に示すように、設定部101により設定される指示情報(例えば、指示者(例えば、マネージャ):「鈴木さんの食事介助をお願いします」)のみを、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に表示しても良い。そして、提示部102は、図8に示すように、スタッフの情報処理端末から、フリック入力(例えば、右にスワイプ:了解、左にスワイプ:終了、上にスワイプ:対応できない)により入力されるスタッフからの回答を受信する。そして、提示部102は、当該受信した回答に応じて、マネージャまたはAIによるバーチャルマネージャに従って設定部101が設定した次のタスクの指示情報を、表示装置30およびスタッフの情報処理端末に表示することも可能である。
図9は、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の提示処理の流れの一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部101は、スタッフにより入力される進捗・完了情報を取得する(ステップS901)。また、設定部101は、記憶装置60から、介助情報および業務情報を取得する(ステップS902,ステップS903)。次いで、設定部101は、取得した進捗・完了情報、業務情報、および介助情報に基づいて、スタッフへの次のタスクの指示情報を設定する(ステップS904)。そして、提示部102は、設定部101により設定された指示情報を、スタッフに提示する。
このように、第1の実施の形態にかかるタスク提示装置によれば、利用者が介助を必要とするタスクおよびスタッフが介助可能なタスクに基づいて、スタッフに対してタスクを割り当てることができるので、介護現場におけるスタッフによる介助業務の最適化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、タスク提示システムを夜間の見守りタスクに適用した例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態は、タスク提示システムを夜間の見守りタスクに適用した例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
図10は、第2の実施の形態にかかるタスク提示装置の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態にかかるタスク提示装置は、図10に示すように、制御装置200、通信装置20、表示装置30、入力装置40、音声入出力装置50、記憶装置70、センサ・コールボタン80等を有する。
記憶装置70は、介助情報、業務情報、進捗・完了情報、および指示情報に加えて、タスク優先度情報等を記憶する。ここで、タスク優先度情報は、下記の表6に示すように、利用者毎に、当該利用者が行う複数のタスクのそれぞれの優先度を示す情報である。
センサ・コールボタン80は、利用者の異常を検知するセンサ、および利用者がスタッフを呼ぶ際に用いるコールボタンを含む。
制御装置200は、CPUが、RAMを作業領域として、ROMに記憶されるプログラムを実行することにより、設定部201、提示部102等を実現する。
設定部201は、記憶装置70に記憶されるタスク優先度情報に基づいて、利用者のタスクのうち、優先度が高いタスクから順に、スタッフに対して設定する。これにより、利用者が介助を必要とするタスクのうち、難易度または緊急度が高いタスクを優先的にスタッフに割り当てることができるので、介護現場におけるスタッフの介助業務をより最適化することができる。具体的には、設定部201は、スタッフに対して指示情報を設定した結果(すなわち、スタッフのスケジュールを変更した結果)、配置されているスタッフ数が予め設定されているスタッフ数を超えたり、スタッフの業務量が予め設定された業務量を超えたりした場合、利用者のタスクのうち、タスク優先度情報が示す優先度が高いタスクから順に、スタッフに対して指示情報を設定する。例えば、設定部201は、優先度が低いタスク(例えば、2時間に1回の体位変換等、一定時間毎に実施が決められているタスク)については、前倒しでスタッフに対して指示情報を設定する。
図11および図12は、第2の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の設定画面の一例を説明するための図である。図11に示すように、利用者1は、褥瘡を予防するために、2時間に1回、体位交換をする必要がある利用者である。利用者2は、夜間に1回、排せつ介助(例えば、おむつ交換、トイレへの誘導)が必要な利用者である。利用者3~6は、夜間に定期的な安否確認が必要な利用者である。そして、ここでは、これらの利用者を、スタッフが見守るケースを想定する。
まず、利用者1の体位交換の後、時間が進み、利用者3以降の方の安否確認を実施している時間帯を想定する。安否確認は、各部屋を訪室して確認してもよいし、センサやカメラの情報等から、ステーションにいるスタッフが遠隔でモニタリングし確認しても良い。安否確認の途中に、利用者1が、例えば、ナースコールを行った場合、利用者1のタスク優先度情報において、コールボタンの発報は最も優先度の高いタスクであるため、設定部201は、図12に示すように、スタッフへの指示情報として、利用者1のコールが押されたこと、または利用者1のコールが押されたので訪室して状況を確認することを設定する。この際、設定部201は、安否確認よりも優先してこちらの業務にあたるような指示を含む指示情報を設定しても良い。
利用者1のコールボタンの発報の結果、体位が落ち着かないので、今一度、体位交換を希望された場合は、スタッフは、当該スタッフの情報処理端末から、体位交換を行ったことを、進捗・完了情報として入力する。本来、利用者1の体位交換は、2時間に1回実施すればよいので、設定部201は、図12に示すように、利用者1のタスクを介助するスタッフに対して、次回1時から予定されている体位交換は1時40分から実施するように指示情報を設定し直す。
図13は、第2の実施の形態にかかるタスク提示装置における指示情報の提示処理の流れの一例を説明するための図である。本実施の形態では、設定部201は、スタッフにより入力される進捗・完了情報を取得する(ステップS901)。また、設定部201は、記憶装置60から、介助情報および業務情報を取得する(ステップS902,ステップS903)。次いで、設定部101は、取得した進捗・完了情報、業務情報、および介助情報に基づいて、スタッフへの次のタスクの指示情報を設定する。ただし、センサ・コールボタン80からコール情報またはセンサ情報が入力されると、設定部101は、コール情報またはセンサ情報が入力された利用者が行うタスクの指示情報を、優先的に、スタッフに対して設定する(ステップS1301)。そして、提示部102は、設定部101により設定された指示情報を、スタッフに提示する。
このように、第2の実施の形態にかかるタスク提示装置によれば、利用者が介助を必要とするタスクのうち、難易度または緊急度が高いタスクを優先的にスタッフに割り当てることができるので、介護現場におけるスタッフの介助業務をより最適化することができる。
(実施例1)
本実施例は、スタッフに対するチャット形式での指示情報の提示処理の一例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施例は、スタッフに対するチャット形式での指示情報の提示処理の一例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
図14は、実施例1にかかるタスク提示装置におけるスタッフに対する指示情報の提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施例では、現場のスタッフが、表示装置30から、指示情報に対する回答が入力されると(ステップS1401)、提示部102は、入力された回答の自然文解析(または音声認識)を行う(ステップS1402)。ここで、回答の入力方法としては、キーボード等から入力してもよいし、音声入力をしても良い。したがって、提示部102は、キーボードを用いて回答が入力された場合には、入力された回答の自然文解析を行う。一方、提示部102は、マイクにより回答が音声により入力された場合には、入力された回答の音声認識を行って当該回答をテキスト化し、テキスト化された回答の自然文解析を行う。
次いで、提示部102は、入力された回答に、必要事項の漏れがあるか否かを判断する(ステップS1403)。必要事項に漏れがあるか否かの判断は、入力された回答を表示して人間に行わせても良いし、タスク提示装置が行っても良い。ここで、必要事項は、必要事項は、例えば、食事の介助の場合、ご利用者様を特定するための氏名または部屋番号、タスクの内容、タスク中の利用者の様子等、利用者のタスクに対する介助の状況を認識可能とする事項である。氏名は、同じ施設に同姓の方がいらっしゃらなければ、苗字のみでも構わないし、下の名前のみでも構わない。また、氏名は、愛称等でも、利用者を特定できれば構わない。タスクの内容は、例えば、食事の介助であることである。また、介助の状況は、例えば、食事量(主食の量、副菜の量)、食事中・食後の様子である。
したがって、提示部102は、例えば、「鈴木さん、お食事終了しました。ごはんはすべてお召し上がりになりましたが、野菜ソテーは手をつけられませんでした。いつも通り、同じテーブルの皆さんと会談されていました」のように、全ての必要事項が入っているかどうか判断をする。
入力された回答に、必要事項の漏れがある場合(ステップS1403:漏れ有)、提示部102は、再度の回答の入力を促す情報をスタッフの情報処理端末に表示する(ステップS1404)。例えば、入力された回答に氏名が抜けていた場合、提示部102は、「どなたの介助をされましたか?」との問い合わせる情報をスタッフの情報処理端末に表示する。その後、スタッフの情報処理端末から「鈴木さんです」等の回答が入力されると、必要事項に漏れが無いと判断して、回答の入力を完了させる。
なお、本実施の形態の制御装置10,200で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態の制御装置10,200で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の制御装置10,200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の制御装置10,200で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の制御装置10,200で実行されるプログラムは、上述した各部(設定部101,201、提示部102)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはプロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、設定部101,201、提示部102が主記憶装置上に生成されるようになっている。
10,200 制御装置
20 通信装置
30 表示装置
40 入力装置
50 音声入出力装置
60,70 記憶装置
80 センサ・コールボタン
101,201 設定部
102 提示部
20 通信装置
30 表示装置
40 入力装置
50 音声入出力装置
60,70 記憶装置
80 センサ・コールボタン
101,201 設定部
102 提示部
Claims (13)
- 利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定部と、
前記設定部により前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示部と、
を備えるタスク提示装置。 - 前記業務情報は、前記スタッフ毎の前記タスクを介助可能な時間を示すタイムテーブルを含み、
前記設定部は、前記タイムテーブルに基づいて、前記スタッフに対して、時間毎に、前記タスクを設定する、請求項1に記載のタスク提示装置。 - 前記業務情報は、前記スタッフの位置情報を含み、
前記介助情報は、前記利用者が介助を必要とする前記タスクの位置情報を含む、請求項1または2に記載のタスク提示装置。 - 前記設定部は、さらに、前記業務情報および前記介助情報に基づいて、前記スタッフに対する前記タスクの配分を設定し、
前記提示部は、さらに、前記設定部により前記スタッフに設定した前記配分を提示する、請求項1から3のいずれか一に記載のタスク提示装置。 - 前記設定部は、前記タスクの進捗および完了の少なくとも一方を示す進捗・完了情報を取得し、当該進捗・完了情報に基づいて、前記業務情報を更新し、当該更新した業務情報に基づいて、前記スタッフに対する前記タスクを設定し直す、請求項1から4のいずれか一に記載のタスク提示装置。
- 前記設定部は、更新後の前記業務情報に基づいて、前記介助情報が示す前記タスクのうち、現在時刻に予定されかつ未完了で遅れている前記タスクから順に、前記スタッフに対する設定する、請求項5に記載のタスク提示装置。
- 前記設定部は、更新後の前記業務情報に基づいて、現在時刻に予定されている前記タスクが完了していると判断した場合、前記介助情報が示す前記タスクのうち、現在時刻以降に予定されている前記タスクを先行して設定する、請求項5または6に記載のタスク提示装置。
- 前記介助情報は、前記利用者への介助が不要な前記タスクも含み、
前記設定部は、前記進捗・完了情報に基づいて、前記業務情報が示す前記タスクのうち、前記利用者への介助が不要な前記タスクを更新する、請求項5から7のいずれか一に記載のタスク提示装置。 - 前記提示部は、音声によって、前記スタッフに設定した前記タスクを提示する、請求項1から8のいずれか一に記載のタスク提示装置。
- 前記設定部は、前記タスクの優先度を示すタスク優先度情報に基づいて、前記タスクのうち、前記優先度が高い前記タスクから順に、前記スタッフに対して設定する、請求項1から9のいずれか一に記載のタスク提示装置。
- 利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、を記憶する記憶部と、
前記業務情報および前記介助情報に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定部と、
前記設定部により前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示部と、
を備えるタスク提示システム。 - タスク提示装置で実行されるタスク提示方法であって、
設定部が、利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定ステップと、
提示部が、前記設定ステップにより前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示ステップと、
を含むタスク提示方法。 - コンピュータを、
利用者が行うタスクのうちスタッフ毎の介助可能な前記タスクを示す業務情報と、前記利用者が介助を必要とする前記タスクおよび当該タスクの時刻情報を含む介助情報と、に基づいて、前記スタッフに対して前記タスクを設定する設定部と、
前記設定部により前記スタッフに設定した前記タスクを提示する提示部と、
として機能させるためのプログラム。
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JP2021047805A JP2022146702A (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | タスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラム |
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JP2021047805A Pending JP2022146702A (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | タスク提示装置、タスク提示システム、タスク提示方法、およびプログラム |
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2021
- 2021-03-22 JP JP2021047805A patent/JP2022146702A/ja active Pending
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