JP2022144964A - 作業機械 - Google Patents

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Kosuke Kuze
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Abstract

【課題】ステップのローラの負荷を軽減する。【解決手段】収納位置と使用位置とに移動可能なステップ6を備える作業機械1であって、ステップ6を移動可能とするローラ73,74を有し、ローラ73,74は、走行面821,831を走行する転輪部731,741を有し、使用位置において、ローラ73,74の転輪部731,741を当該ローラ73,74の走行面821,831から離隔させて、ステップ6を支持する支持部材71,713,84,85を有する。ステップ6が使用位置にあるときに、ローラ73,74は、支持部材71,713,84,85によって走行面821,831から離隔され、使用位置における負荷をローラ73,74が受けなくなるので、負荷が軽減される。【選択図】図7

Description

本発明は、作業機械に関する。
従来のクレーン等の作業機械は、クレーン操縦用運転席の手前に設けられたステップがローラによって使用位置と収納位置とに移動可能であった(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-165982号公報
上記クレーンでは、ステップを使用位置に張り出した状態で、ステップの重量やステップに乗る作業者の重量をローラが支える構造のため、大きな負荷によりローラが劣化しやすく、ローラを大きなものとする、ローラを強度が高いものにする等の対策が必要であった。
本発明は、ステップのローラの負荷を軽減することを目的とする。
本発明は、
収納位置と使用位置とに移動可能なステップを備える作業機械であって、
前記ステップを移動可能とするローラを有し、
前記ローラは、走行面を走行する転輪部を有し、
前記使用位置において、前記ローラの転輪部を前記走行面から離隔させて、前記ステップを支持する支持部材を有する、という構成としている。
本発明によれば、ステップのローラの負荷を軽減することが可能となる。
本発明の実施形態に係るクレーンの側面図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の動作説明図であって、図2(A)は図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図、図2(B)はステップ周辺の斜視図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の図2に続く動作説明図であって、図3(A)は図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図、図3(B)はステップ周辺の斜視図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の図3に続く動作説明図であって、図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の図4に続く動作説明図であって、図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の図5に続く動作説明図であって、図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図である。 ステップが収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の図6に続く動作説明図であって、図7(A)は図2(B)のV-V線に沿った断面におけるステップ周辺を前方から見た図、図7(B)はステップ周辺の斜視図である。 案内部材の下方支持板周辺の斜視図である。 図8のW-W線に沿った下方支持板の断面図である。 固定部材の周辺の斜視図である。
[実施形態の概略構成]
図1は実施形態である作業機械としてのクレーン1の側面図である。クレーン1は、いわゆる移動式のクローラクレーンである。クレーン1の記載に関して、車両前進方向を「前」、後退方向を「後」とし、前を向いた状態で左手側を「左」(図1紙面奥側)、右手側を「右」(図1紙面手前側)とする。また、走行を行う下部走行体2とその上で旋回を行う上部旋回体3とを備えるが、特に言及しない場合には、原則として、下部走行体2と上部旋回体3とは前後方向が一致した状態(基準姿勢とする)にあるものとして各部の方向を説明する。
図1に示すように、クレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に取付けられたブーム4とを含んで構成されている。
上部旋回体3の前側には、ブーム4が起伏可能に取り付けられている。上部旋回体3の後部には、ブーム4及び吊荷との重量バランスをとるカウンタウエイト5が取付けられる。
ブーム4の起伏動作は図示しない起伏ウインチ(図示略)により起伏ロープ37の巻取り、巻出しにより行われる。
先端にフック34を備える巻き上げロープ32の巻取り、巻出しは、図示しない巻上ウインチより行われる。
上部旋回体3の右前側にはキャブ33が配置されている。上部旋回体3のキャブ33のすぐ下側には、作業者の足場をなすステップ6が設けられている。
ステップ6は、その支持構造により、収納位置と使用位置との間を移動することが可能に支持されている。なお、「使用位置」とは、キャブ33に対して当該キャブ33から作業者が外に出る方向に引き出された位置であり、「収納位置」とは、「使用位置」よりもキャブ33から作業者が外に出る方向とは逆側に退避した位置を示す。クレーン1の運搬時のようなステップ6が使用されないときには、当該ステップ6は収納位置に収容され、クレーン1の作業時のようなステップ6が使用されるときには、当該ステップ6は使用位置に配置される。
以下、上記ステップ6とその移動を案内する案内部材8について詳細に説明する。
[ステップ]
図2(A)~図7(B)はステップ6が収納位置から右側に向かって使用位置まで移動する際の動作を順番に示した動作説明図である。
ステップ6は、図示のように、第1踏板61と第2踏板62と前後に設けられた側板7とを備えている。
第1踏板61は、上面が前後方向に長い矩形の水平面からなる踏面部611と、当該踏面部611の右端部から垂下した右側面部612と、踏面部611の左端部から垂下した左側面部613とを有する。そして、踏面部611の右端部にヒンジ63を介して第2踏板62が連結されている。つまり、ステップ6は、ヒンジ63により第1踏板61に対して第2踏板62が折り畳み可能な折り畳み構造となっている。
図2(A)~図7(B)に示すように、ステップ6は、第1踏板61に対して第2踏板62を折り畳んだ状態で収納位置と使用位置との間を移動することができる。
第2踏板62は、ヒンジ63により、第1踏板61に対して前後方向に沿った軸回りに180度の範囲で回動可能である。ステップ6が収納位置にある収納時には、第2踏板62は、第1踏板61の踏面部611上に重ねられた状態にある(図2(A)及び図2(B)参照)。
また、ステップ6が使用位置にある使用時には、180度回動して、第2踏板62は、第1踏板61の右端部からさらに右側に延出された展開状態にすることができる(図7(A)及び図7(B)参照)。
第2踏板62は、上記展開状態において、上面が前後方向に長い矩形の水平面からなる踏面部621と、当該踏面部621の右端部から垂下した右側面部622と、踏面部621の左端部から垂下した左側面部623とを有する。
第2踏板62の踏面部621は、第1踏板61の踏面部611と前後方向の幅が等しく、左右方向の幅は幾分狭い。
展開状態の第2踏板62の踏面部621の上面は、第1踏板61の踏面部611の上面とほぼ同一平面上に並び、第1踏板61の踏面部611の上面と第2踏板62の踏面部621の上面とが一体的な踏面となる。
[ステップの側板]
ステップ6の第1踏板61の前端部と後端部は、前後一対の側板7を介して前後一対の案内部材8により、収納位置と使用位置との間を移動可能に支持されている(後側の側板7及び後側の案内部材8は図示略)。
前側の側板7及び案内部材8と後側の側板7及び案内部材8とは、左右方向に沿った鉛直平面に関して面対称の構造となっている。従って、以下の説明では、前側の側板7及び前側の案内部材8について主に説明し、後側の側板7及び後側の案内部材8については説明を省略する。
前側の側板7は、左右方向に沿った鉛直平面に平行な平板からなる。図2(A)に示すように、側板7は、第1踏板61の左側に位置する基部71と、第1踏板61を下から支える支持腕部72とを有する。
基部71は、前方から見て略矩形の平板であり、側板7が通常の姿勢である場合には、上端部と下端部とがいずれも左右方向に平行である。なお、基部71の左下部は、右斜め下方向に沿って切除され、傾斜部711が形成されている。側板7は、ステップ6が使用位置手前近傍まで引き出された状態において、この傾斜部711によって、側板7は、右端部が上方に向かう方向に傾斜させることができる(図4参照)。
支持腕部72は、基部71の右端下部から右方に延出され、第1踏板61の踏面部611の下側に入り込むように、その下面側から第1踏板61の支持を行っている。支持腕部72は、踏面部611、右側面部612、及び左側面部613に接合され、第1踏板61のリブ(補強材)としても機能する。
前側の側板7の基部71の前面側には、ローラを構成する上ローラ73及び下ローラ74が回転可能に設けられている。
上ローラ73は、基部71の左端上部において、前後方向に沿った回転軸によって回転可能に支持されている。上ローラ73は、その外周に上から接する案内部材8の上走行面821を転動(走行)する転輪部731と、転輪部731の後側に隣接して設けられたフランジ部732とを有する。フランジ部732は、転輪部731よりも外径が大きく、上ローラ73が前後にぶれずに上走行面821に沿って直進するようガイドする機能を有する。
下ローラ74は、基部71の右端下部において、前後方向に沿った回転軸によって回転可能に支持されている。下ローラ74は、その外周に下から接する案内部材8の下走行面831を転動(走行)する転輪部741と、転輪部741の後側に隣接して設けられたフランジ部742とを有する。このフランジ部742も、転輪部741よりも外径が大きく、下ローラ74が前後にぶれずに下走行面831に沿って直進するようガイドする機能を有する。
また、側板7の基部71の左端部には、傾き調整機構としての調節ボルト713及び取付板712が設けられている。取付板712は、水平な板状であって、基部71の左端部から左方に延出して設けられている。そして、取付板712には、調節ボルト713が螺入されるネジ孔が取付板712を上下に貫通するように形成されている。このネジ孔は、基部71の前面よりも幾分前側に形成され、調節ボルト713が基部71よりも前側に取り付けられるようになっている。
調節ボルト713は、ステップ6が使用位置に位置するときに側板7の左端部の高さを調節し、ステップ6の傾斜角度を調節する(図6及び図7参照)。これらの調節については後述する。
調節ボルト713は、予め、締結用のナット714が螺嵌された状態で取付板712のネジ孔に上から螺入されている。そして、調節ボルト713のねじ込み量によって頭頂部の高さを調節することができ、高さ調節後、締結用のナット714を取付板712側に締結することで、高さ調節済みの調節ボルト713を固定することができるようになっている。
[案内部材]
案内部材8は、図2(B)に示すように、左右方向から見て、断面形状が横向きにしたH型となる、いわゆるH形鋼に近似した部材である。案内部材8は、左右方向に延在するように、上部旋回体3のキャブ33の下側に固定装備されている。なお、前述したように、案内部材8は、前後一対で設けられ、ステップ6の前後両側において、H型の断面形状の凹部同士が向かい合わせで配置されると共に、前後の案内部材8のそれぞれの凹部にステップ6の前端部と後端部とを個別に嵌合させて、ステップ6及び前後の側板7の支持を行っている。前後の案内部材8も互いに対称なので、前側のもののみについて説明する。
案内部材8は、左右方向に沿った鉛直平面に平行であって左右方向に延在する縦板81と、水平であって左右方向に延在する上板82及び下板83とを有する。さらに、案内部材8は、断面形状が横向きのH型となるように、縦板81の上端部に上板82が接合され、縦板81の下端部に下板83が接合されている。
前述した図2(A)、図3(A)、図4~図6及び図7(A)は、いずれも図2(B)のV-V線に沿った断面で前方からステップ6,側板7及び案内部材8を見た図であり、案内部材8の縦板81の図示が省略されている。
上板82の後端部の下面は、前述した上ローラ73の転輪部731に上から接して当該転輪部731を転動させる上走行面821となっている。また、上板82の後端面は、上ローラ73のフランジ部732が対向又は当接し、上ローラ73の前後方向のぶれを抑え、左右方向に沿って直進させる。
下板83の後端部の上面は、前述した下ローラ74の転輪部741に下から接して当該転輪部741を転動させる下走行面831となっている。また、下板83の後端面は、下ローラ74のフランジ部742が対向又は当接し、下ローラ74の前後方向のぶれを抑え、左右方向に沿って直進させる。
前後両側の側板7とステップ6とは一体的に連結され、両側の側板7よりもステップ6の方が重量があるので、これらの重心は、ステップ6寄り(右寄り)に位置する。従って、これらの自重により、上ローラ73は、上走行面821に圧接し、下ローラ74は、下走行面831に圧接した状態を維持することができる。但し、自重に抗してステップ6の右端部を持ち上げれば、ステップ6及び側板7は、前後方向の軸回りに傾動させることができる(図4~図6)。
これにより、ステップ6の収納位置から使用位置までの移動時には、上ローラ73及び下ローラ74が、側板7及びステップ6の重量荷重を支えている。
なお、側板7は、案内部材8の上板82の後端部及び下板83の後端部よりも僅かに後方に位置しているので、側板7は、ステップ6の移動時には、上板82及び下板83に接触しない配置となっている。
案内部材8の上板82の上走行面821の途中には、上走行面821より下方に突出する凸側支持部84が設けられている。
凸側支持部84は、ステップ6が使用位置の手前に位置するときに上ローラ73が凸側支持部84の左側近傍に位置し(図3)、ステップ6が使用位置に達したときに上ローラ73が凸側支持部84の右側近傍に位置するように(図6)、左右方向の配置が設定されている。
凸側支持部84は、上方支持面としての平坦面841を有し、その左右両端部にスロープが形成されているので、ステップ6及び側板7の傾動により、上ローラ73の転輪部731は、容易に凸側支持部84を通過することができる。
また、ステップ6の側板7の左端部には、調節ボルト713が設けられている。この調節ボルト713は、ステップ6の使用位置において、当該調節ボルト713の頭頂部が凸側支持部84の平坦面841に当接するように配置されている(図6参照)。
前述したように、調節ボルト713は、高さ調節が可能である。調節ボルト713の頭頂部が凸側支持部84の平坦面841に当接した状態で、ステップ6及び側板7を傾動により、上ローラ73の転輪部731が案内部材8の上板82の上走行面821に対して下方に離隔するように、調節ボルト713の高さが調節されている。
従って、調節ボルト713及び凸側支持部84は、ステップ6の使用位置において、上ローラ73の転輪部731を上走行面821から離隔させて、ステップ6を支持する支持部材として機能し、平坦面841は、上方支持面として機能する。
図8は案内部材8の下方支持板85周辺の斜視図、図9は図8のW-W線に沿った下方支持板85の断面図である。
図示のように、案内部材8の下板83の右端部には、下走行面831より下方でステップ6を支持する下方支持板85が設けられている。下方支持板85は、前後方向について下板83よりも幾分幅が広くなっており、下方支持板85の上面である下方支持面851は、下走行面831よりも一段低くなっている。
また、案内部材8の下板83の右端部は、ステップ6が使用位置に到達したときに、下ローラ74が下板83の右端部を通過して下方支持板85の下方支持面851に到達するように設定されている(図6参照)。
そして、前述したように、下方支持板85の後端部は、下板83の後端部よりも後方まで延びている。このため、側板7の基部71は、前後方向について下方支持板85と重合する配置となっている(図9参照)。
さらに、側板7の基部71の下端部は、下ローラ74の転輪部741の下端部よりも幾分低くなっている。そして、図9に示すように、側板7の基部71の下端部と下ローラ74の転輪部741の下端部との高低差h1は、下板83の走行面831と下方支持板85の下方支持面851との高低差h2よりも小さく設定されている。
このため、ステップ6が使用位置に到達したときに、側板7の基部71の下端部が下方支持板85の下方支持面851に当接し、下ローラ74の転輪部741の外周面は、下方支持板85の下方支持面851に対して上方に離隔した状態となる。
なお、下ローラ74のフランジ部742の下端部は、下方支持板85の下方支持面851よりも低位置となる。しかしながら、フランジ部742の下端部が下方支持板85の下方支持面851に接触しないように、下方支持板85の下方支持面851には、フランジ部742の逃げ部となるスリット852が形成されている。
従って、下方支持板85及び基部71の下端部は、ステップ6の使用位置において、下ローラ74の転輪部741を下走行面831から離隔させて、ステップ6を支持する支持部材として機能する。
また、案内部材8の上板82の下面には、ステップ6を使用位置で固定する固定部材86が垂下状態で設けられている。図10は固定部材86の周辺の斜視図である。
固定部材86は、ステップ6が使用位置にあるときに側板7の基部71を前後に挟むように対向配置された前後一対のブラケット部861を有し、それぞれのブラケット部861には、前後方向から見て同一となる位置にストッパピン863の挿入孔862が貫通形成されている。
一方、側板7の基部71には、ステップ6が使用位置にあるときに、左右方向について、各ブラケット部861の挿入孔862と一致する位置にストッパピン863の挿入孔715(図2(A)~図6参照)が貫通形成されている。
従って、ステップ6が使用位置にあるときに、固定部材86の各ブラケット部861の挿入孔862及び側板7の挿入孔715が同一線上に並ぶので、これらにストッパピン863を挿入することで、ステップ6を使用位置で固定することができる。
[ステップの使用動作]
図2(A)~図7(B)に基づいてステップの使用動作を説明する。
まず、図2(A)及び図2(B)に示すように、収納位置にあるステップ6を、引き出し方向である右側に引き出す(図3(A)及び図3(B))。これにより、上ローラ73は、案内部材8の上板82の上走行面821を転動し、下ローラ74は、下板83の下走行面831を転動する。
そして、使用位置の手前で、上ローラ73が凸側支持部84の左側のスロープに差し掛かる。このとき、ステップ6の右端部を少し上に持ち上げてステップ6を右に引き出すと、下ローラ74が支点となって上ローラ73が下降し、当該上ローラ73が上走行面821から凸側支持部84の平坦面841に移動する(図4)。
さらに、ステップ6を右に引き出すと、下ローラ74は、下板83の下走行面831の右端部に到達する(図5)。
さらに、ステップ6を右に引き出し続けると、上ローラ73は、凸側支持部84を乗り越え、下ローラ74は、下方支持板85に達して、ステップ6は、使用位置に到達する(図6)。
このとき、調節ボルト713の頭頂部が凸側支持部84の平坦面841に当接して、上ローラ73の転輪部731を上走行面821に対して下方に離隔させる。
また、側板7の基部71の下端部が下方支持板85の下方支持面851に乗り上げて、下ローラ74の転輪部741を下走行面831に対して上方に離隔させる。
さらに、固定部材86の各ブラケット部861の挿入孔862と側板7の挿入孔715が前後方向に沿った同一線上に並ぶので、これらにストッパピン863を挿入することで、ステップ6を使用位置に固定する(図10参照)。
そして、ステップ6の第2踏板62を回動させて右側に延出した状態とし、ステップ6の使用位置における設置が完了する(図7(A)及び図7(B))。
なお、ステップ6を収納位置に収納する場合には、第2踏板62を回動させて第1踏板61の上に重ね、ストッパピン863を固定部材86のブラケット部861から引き抜いて、ステップ6を左方に向かって収納位置まで押し込むことで収納が完了する。
[発明の実施形態の技術的効果]
以上のように、クレーン1は、ステップ6の使用位置において、上ローラ73の転輪部731を上走行面821から離隔させて、ステップ6を支持する調節ボルト713及び凸側支持部84と、下ローラ74の転輪部741を下走行面831から離隔させて、ステップ6を支持する下方支持板85及び基部71の下端部とを有する。
このため、ステップ6が使用される使用位置において、ステップ6の重量やステップ6の上にいる作業者の重量に基づく荷重が、上ローラ73や下ローラ74に加わらず、上ローラ73及び下ローラ74の負荷を低減することが可能となる。
これに伴い、上ローラ73及び下ローラ74の小型化を図り、強度が高い高コストな部材を不要として、部品コストの低減を図ることが可能となる。
また、ローラとして上走行面821が上から接する上ローラ73を有し、上走行面821には、当該上走行面821より下方に突出する凸側支持部84を有している。さらに、ステップ6の使用位置において、凸側支持部84の平坦面841上がステップ6を支持することで、上ローラ73を上走行面821から離隔させている。
従って、凸側支持部84の平坦面841を利用して、上ローラ73の転動に伴い、上ローラ73を上走行面821から下方に容易に離隔させることが可能となる。
また、ステップ6の使用位置において、凸側支持部84が上ローラ73の収納位置側への移動を抑制し、ステップ6の位置規制を行うことが可能となる。
また、支持部材としての調節ボルト713は、上ローラ73が上走行面821から離隔したときの高さを調整する機能を有している。
これにより、ステップ6が使用位置にあるときに、上ローラ73を上走行面821から適正に離隔するように調節ボルト713の高さを調整することが可能となる。
また、調節ボルト713は、凸側支持部84の平坦面841がステップ6を支持するときのステップ6の傾きを調整する傾き調整機構として機能する。このため、調節ボルト713の高さの調整により、使用位置におけるステップ6の第1踏板61と第2踏板62の上面を水平又は適正な傾きに調整することも可能となる。
また、ローラとして下走行面831が下から接する下ローラ74を有し、下走行面831を有する案内部材8は、下走行面831より下方でステップ6を支持する下方支持面851を有する下方支持板85を備えている。そして、ステップ6の使用位置において、下ローラ74が下方支持面851の上方に位置することで、下ローラ74の転輪部741が下走行面831および下方支持面851から離隔される。
従って、下方支持板85を利用して、下ローラ74の転動に伴い、下ローラ74を下走行面831から上方に容易に離隔させることが可能となる。
また、案内部材8の下方支持板85は、ステップ6の使用位置において下ローラ74に設けられたフランジ部742と対向する部位に、フランジ部742との接触を回避する逃げ部となるスリット852が形成されている。
従って、ステップ6が使用位置にあるときに、下ローラ74の転輪部741だけでなく、フランジ部742も荷重を受けることを回避することが可能となる。
また、ステップ6は、第1踏板61に対して第2踏板62が回動して折り畳んだ状態で収納位置と使用位置の間を移動可能とされる折り畳み構造となっているので、収納位置と使用位置の間にステップ6の移動量を低減することができ、ステップ6の引き出し動作や収納動作を小さくすることが可能となり、作業性を向上させることが可能となる。また、ステップ6の収納スペースを車体に容易に確保することが可能となる。
また、ステップ6は、使用位置において広げて足場とする折り畳み構造なので、ステップ6の収納位置と使用位置間を移動する時には、ステップ6の下ローラ74から右側に突出する部分の長さを折り畳むことで短くして、上ローラ73の転輪部731と下ローラ74の転輪部741の負荷(モーメント)を低減することができ、上ローラ73及び下ローラ74の小型化を図る、或いは、強度が高い高コストな部材を不要として、部品コストの低減を図ることが可能となる。
[その他]
上記発明の実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ステップ6の引き出し方向を右方向とすることを例示したが、キャブ33の出入り方向に対応して変更しても良い。また、使用位置のステップ6がキャブ33に対して作業者が出入りを行う方向にあれば良いので、ステップ6の引き出し方向をキャブ33の出入り方向に合致させなくともよい。
また、上記実施形態では、ステップ6を移動させる上ローラ73や下ローラ74をステップ6側(ステップ6と一体的に移動を行う側板7)に設ける構成を例示したが、案内部材8側に上ローラ73や下ローラ74を設けてもよい。但し、その場合、ステップ6の移動距離に応じて、上ローラ73や下ローラ74を並べて複数設ける必要が生じ得る。上ローラ73や下ローラ74をステップ6側に設ける場合には、移動方向に対して複数並べる必要がないのでより好ましい構成といえる。
また、ステップ6の使用位置において、上ローラ73の転輪部731と下ローラ74の転輪部741の両方について、上走行面821,下走行面831から離隔させる構成を例示したが、上ローラ73の転輪部731又は下ローラ74の転輪部741のいずれか一方が、上走行面821又は下走行面831から離隔させる構成としても良い。その場合でも、上ローラ73の転輪部731又は下ローラ74の転輪部741の一方が保護され、上ローラ73又は下ローラ74の小型化、部品コストの低減を図ることが可能である。
上記の場合、例えば、上ローラ73と下ローラ74については、外径が小さい方について、走行面からの離隔を図るのが好ましい。
また、上記実施形態では、ステップ6及びその支持構造を作業機械としてのクレーン1に設ける場合を例示したが、これに限定されない。
例えば、油圧ショベル、基礎機械等の足場を要するいかなる作業機械に設けてもよい。その場合も、ステップ6は、操縦するキャブの下側に設けることがより好ましい。
1 クレーン(作業機械)
3 上部旋回体
33 キャブ
6 ステップ
61 第1踏板
62 第2踏板
63 ヒンジ
7 側板
71 基部(支持部材)
712 取付板(傾き調整機構)
713 調節ボルト(支持部材、傾き調整機構)
73 上ローラ(ローラ)
731 転輪部
732 フランジ部
74 下ローラ(ローラ)
741 転輪部
742 フランジ部
8 案内部材
82 上板
83 下板
84 凸側支持部(支持部材)
841 平坦面(上方支持面)
85 下方支持板(支持部材)
851 下方支持面
86 固定部材
821 上走行面
831 下走行面
852 スリット(逃げ部)

Claims (6)

  1. 収納位置と使用位置とに移動可能なステップを備える作業機械であって、
    前記ステップを移動可能とするローラを有し、
    前記ローラは、走行面を走行する転輪部を有し、
    前記使用位置において、前記ローラの転輪部を前記走行面から離隔させて、前記ステップを支持する支持部材を有する作業機械。
  2. 前記ローラは、前記走行面が上から接する上ローラを有し、
    前記走行面を有する案内部材は、前記走行面より下方で前記ステップを支持する上方支持面を有し、
    前記ステップの使用位置において、前記上方支持面が前記ステップを支持することで、前記上ローラを前記走行面から離隔させる
    請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記ステップは、前記上方支持面が前記ステップを支持するときの前記ステップの傾きを調整する傾き調整機構を有する
    請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記ローラは、前記走行面が下から接する下ローラを有し、
    前記走行面を有する案内部材は、前記走行面より下方で前記ステップを支持する下方支持面を有し、
    前記ステップの使用位置において、前記下ローラが前記下方支持面の上方に位置することで、前記下ローラの転輪部が前記走行面および前記下方支持面から離隔される
    請求項1から3のいずれか一項に記載の作業機械。
  5. 前記ローラは、前記転輪部よりも径が大きいフランジ部を有し、
    前記走行面を有する案内部材は、前記ステップの使用位置において前記フランジ部と対向する部位に、前記フランジ部との接触を回避する逃げ部を有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の作業機械。
  6. 前記ステップは、折り畳み構造であり、折り畳んだ状態で前記収納位置と前記使用位置の間を移動可能とされる
    請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機械。
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