JP2022144822A - 起歪体、力覚センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定物に取り付ける際に生じる、センサチップが配置される部分の変位を抑制可能な起歪体を提供する。【解決手段】本起歪体は、所定の軸方向の力又はモーメントを受けて変形する可動部、及び前記力又は前記モーメントを受けて変形しない非可動部、を備えた起歪部と、前記非可動部と接合され、前記力又は前記モーメントを受けて変形しない入力伝達部と、を有し、前記入力伝達部は、第1枠部と、一端が前記第1枠部に接続され、前記第1枠部から内側に伸びる複数の第1梁構造と、各々の前記第1梁構造の他端同士を連結する枠状の第1連結部と、前記第1連結部の内側に設けられ、前記力又は前記モーメントを検知するセンサチップを収容可能な収容部と、を備える。【選択図】図19

Description

本発明は、起歪体、力覚センサ装置に関する。
従来より、所定の軸方向の変位を検知する力覚センサ装置が知られている。一例として、センサチップと、センサチップの周囲に配置され、外力が加わる外力印加板、センサチップを支持する台座部、外力印加板を台座部に固定する外力緩衝機構、外力伝達機構である連結ロッドから成る構造体を備え、外力印加板と作用部が連結ロッドで連結されている力覚センサ装置が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-254843号公報
力覚センサ装置において、センサチップと組み合わせて使用する起歪体は、例えばロボットフランジにネジなどで締結されるが、締結する際に生じる変形によりセンサチップが配置される部分が変位し、センサチップに出力(オフセット)が発生する場合がある。センサチップに出力が発生すると、センサチップの耐荷重の悪化や力覚特性の悪化、また締結状態に依存して発生している出力のため経時変化、温度特性の悪化などが懸念される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、被測定物に取り付ける際に生じる、センサチップが配置される部分の変位を抑制可能な起歪体の提供を目的とする。
本起歪体(200)は、所定の軸方向の力又はモーメントを受けて変形する可動部、及び前記力又は前記モーメントを受けて変形しない非可動部、を備えた起歪部(220)と、前記非可動部と接合され、前記力又は前記モーメントを受けて変形しない入力伝達部(230)と、を有し、前記入力伝達部(230)は、第1枠部(231)と、一端が前記第1枠部(231)に接続され、前記第1枠部(231)から内側に伸びる複数の第1梁構造(233)と、各々の前記第1梁構造(233)の他端同士を連結する枠状の第1連結部(234)と、前記第1連結部(234)の内側に設けられ、前記力又は前記モーメントを検知するセンサチップ(100)を収容可能な収容部(235)と、を備える。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、被測定物に取り付ける際に生じる、センサチップが配置される部分の変位を抑制可能な起歪体を提供できる。
第1実施形態に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。 第1実施形態に係る力覚センサ装置を例示する断面斜視図である。 入力伝達部にセンサチップが取り付けられた状態を示す上面側斜視図である。 入力伝達部にセンサチップが取り付けられた状態を示す下面側斜視図である。 センサチップ100をZ軸方向上側から視た斜視図である。 センサチップ100をZ軸方向上側から視た平面図である。 センサチップ100をZ軸方向下側から視た斜視図である。 センサチップ100をZ軸方向下側から視た底面図である。 各軸にかかる力及びモーメントを示す符号を説明する図である。 センサチップ100のピエゾ抵抗素子の配置を例示する図である。 図10に示すセンサチップの1組の検知ブロックの部分拡大図である。 各ピエゾ抵抗素子を用いた検出回路の一例を示す図(その1)である。 各ピエゾ抵抗素子を用いた検出回路の一例を示す図(その2)である。 Fx入力について説明する図である。 Fy入力について説明する図である。 起歪体を構成する受力板を例示する斜視図である。 起歪体を構成する起歪部を例示する斜視図である。 起歪体を構成する起歪部を例示する平面図である 起歪体を構成する入力伝達部を例示する上面側の斜視図である。 起歪体を構成する入力伝達部を例示する平面図である。 起歪体を構成する入力伝達部を例示する下面側の斜視図である。 起歪体を構成する入力伝達部を例示する断面図である。 起歪体を構成する蓋板を例示する斜視図である。 比較例に係る起歪部を例示する斜視図である。 比較例に係る入力伝達部を例示する斜視図である。 比較例に係る起歪部上に入力伝達部を配置した状態を例示する斜視図である。 本実施形態に係る起歪部上に入力伝達部を配置した状態を例示する斜視図である。 シミュレーションにおける測定点について説明する図である。 比較例に係る図26の構造体の変位コンター図である。 比較例に係る図26の構造体の各部の変位量をまとめた図である。 本実施形態に係る図27の構造体の変位コンター図である。 本実施形態に係る図27の構造体の各部の変位量をまとめた図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1実施形態〉
(力覚センサ装置1の概略構成)
図1は、第1実施形態に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。図2は、第1実施形態に係る力覚センサ装置を例示する断面斜視図である。図1及び図2を参照すると、力覚センサ装置1は、センサチップ100と、起歪体200とを有している。力覚センサ装置1は、例えば、工作機械等に使用されるロボットの腕や指等に搭載される多軸の力覚センサ装置である。
センサチップ100は、所定の軸方向の変位を最大で6軸検知する機能を有している。起歪体200は、印加された力及び/又はモーメントをセンサチップ100に伝達する機能を有している。以降の実施形態では、一例として、センサチップ100が6軸を検知する場合について説明するが、これには限定されず、例えば、センサチップ100は3軸を検知する場合等にも用いることができる。
起歪体200は、受力板210と、起歪部220と、入力伝達部230と、蓋板240とを有している。受力板210上に起歪部220が積層され、起歪部220上に入力伝達部230が積層され、入力伝達部230上に蓋板240が積層され、全体として略円筒状の起歪体200を形成している。なお、起歪体200としての機能は主に起歪部220及び入力伝達部230が担っているため、受力板210及び蓋板240は必要に応じて設けられる。
なお、本実施形態では、便宜上、力覚センサ装置1において、蓋板240側を上側又は一方の側、受力板210側を下側又は他方の側とする。また、各部位の蓋板240側の面を一方の面又は上面、受力板210側の面を他方の面又は下面とする。但し、力覚センサ装置1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。また、平面視とは対象物を蓋板240の上面の法線方向(Z軸方向)から視ることを指し、平面形状とは対象物を蓋板240の上面の法線方向(Z軸方向)から視た形状を指すものとする。
図3は、入力伝達部にセンサチップが取り付けられた状態を示す上面側斜視図である。図4は、入力伝達部にセンサチップが取り付けられた状態を示す下面側斜視図である。図3及び図4に示すように、入力伝達部230には、入力伝達部230の下面から起歪部220側に突出する収容部235が設けられている。そして、収容部235の蓋板240側に、センサチップ100が固定されている。
具体的には、後述のように、収容部235には、蓋板240側に突起する4つの第2接続部235d(後述の図19~図22等参照)が配置されている。そして、各々の第2接続部235dは、センサチップ100の力点151~154(後述の図5~図8等参照)の下面と接続されている。
また、収容部235は起歪部220側に入り込んでいる。そして、後述のように、起歪部220には、入力伝達部230側に突起する5本の柱状の第1接続部224(後述の図17等参照)が配置されている。そして、各々の第1接続部224は、センサチップ100の支持部101~105(後述の図5~図8等参照)の下面と接続されている。
以下、センサチップ100及び起歪体200について詳説する。なお、以下の説明において、『平行』とは、2つの直線や辺等が0°±10°の範囲にある場合を含むものとする。また、『垂直』又は『直交』とは、2つの直線や辺等が90°±10°の範囲にある場合を含むものとする。ただし、個別に特別な説明がある場合は、この限りではない。また、『中心』や『中央』は、対象物のおおよその中心や中央を示すものであり、厳密な中心や中央を示すものではない。すなわち、製造誤差程度のばらつきは、許容されるものとする。点対称や線対称等についても同様である。
(センサチップ100)
図5は、センサチップ100をZ軸方向上側から視た斜視図である。図6は、センサチップ100をZ軸方向上側から視た平面図である。図7は、センサチップ100をZ軸方向下側から視た斜視図である。図8は、センサチップ100をZ軸方向下側から視た底面図である。なお、図8において、便宜上、同一高さの面を同一の梨地模様で示している。なお、ここでは、センサチップ100の上面の一辺に平行な方向をX軸方向、垂直な方向をY軸方向、センサチップ100の厚さ方向(センサチップ100の上面の法線方向)をZ軸方向としている。X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、互いに直交している。
図5~図8に示すセンサチップ100は、1チップで最大6軸を検知できるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサチップであり、SOI(Silicon On Insulator)基板等の半導体基板から形成されている。センサチップ100の平面形状は、例えば、7000μm角程度の矩形(正方形又は長方形)とすることができる。
センサチップ100は、柱状の5つの支持部101~105を備えている。支持部101~105の平面形状は、例えば、2000μm角程度の正方形とすることができる。支持部101~104は、矩形のセンサチップ100の四隅に配置されている。支持部105は、矩形のセンサチップ100の中央に配置されている。なお、支持部101~104は本発明に係る第1支持部の代表的な一例であり、支持部105は本発明に係る第2支持部の代表的な一例である。
支持部101と支持部102との間には、支持部101と支持部102とに両端を固定された(隣接する支持部同士を連結する)枠部112が設けられている。支持部102と支持部103との間には、支持部102と支持部103とに両端を固定された(隣接する支持部同士を連結する)枠部113が設けられている。
支持部103と支持部104との間には、支持部103と支持部104とに両端を固定された(隣接する支持部同士を連結する)枠部114が設けられている。支持部104と支持部101との間には、支持部104と支持部101とに両端を固定された(隣接する支持部同士を連結する)枠部111が設けられている。
言い換えれば、4つの枠部111、112、113、及び114が枠状に形成され、各枠部の交点をなす角部が、支持部101、102、103、及び104となる。
支持部101の内側の角部と、それに対向する支持部105の角部とは、連結部121により連結されている。支持部102の内側の角部と、それに対向する支持部105の角部とは、連結部122により連結されている。
支持部103の内側の角部と、それに対向する支持部105の角部とは、連結部123により連結されている。支持部104の内側の角部と、それに対向する支持部105の角部とは、連結部124により連結されている。
すなわち、センサチップ100は、支持部105と支持部101~104とを連結する連結部121~124を有している。連結部121~124は、X軸方向(Y軸方向)に対して斜めに配置されている。つまり、連結部121~124は、枠部111、112、113、及び114と非平行に配置されている。
支持部101~105、枠部111~114、及び連結部121~124は、例えば、SOI基板の活性層、BOX層、及び支持層から形成することができ、それぞれの厚さは、例えば、400μm~600μm程度とすることができる。
センサチップ100は、4つの検知ブロックB~Bを有している。また、各々の検知ブロックは、歪検出素子であるピエゾ抵抗素子が配置されたT字型梁構造を3組備えている。ここで、T字型梁構造とは、第1検知用梁と、第1検知用梁の中央部から第1検知用梁と直交する方向に伸びて力点と接続する第2検知用梁とを含む構造を指す。
なお、検知用梁とは、ピエゾ抵抗素子を配置可能な梁を指すが、必ずしもピエゾ抵抗素子を配置しなくてもよい。つまり、検知用梁は、ピエゾ抵抗素子を配置することで力やモーメントの検出が可能であるが、センサチップ100は、ピエゾ抵抗素子を配置せず、力やモーメントの検出に用いない検知用梁を有してもよい。
具体的には、検知ブロックBは、T字型梁構造131T、131T、及び131Tを備えている。また、検知ブロックBは、T字型梁構造132T、132T、及び132Tを備えている。また、検知ブロックBは、T字型梁構造133T、133T、及び133Tを備えている。また、検知ブロックBは、T字型梁構造134T、134T、及び134Tを備えている。以下に、より詳しい梁構造の説明を行う。
検知ブロックBには、平面視において、枠部111の支持部101に近い側と、連結部121の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部101の支持部104側の辺と平行に第1検知用梁131aが設けられている。また、第1検知用梁131aの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部104側に向かって第1検知用梁131aの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁131bが設けられている。第1検知用梁131aと第2検知用梁131bとは、T字型梁構造131Tを形成している。
平面視において、枠部111の支持部104に近い側と、連結部124の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部104の支持部101側の辺と平行に第1検知用梁131cが設けられている。また、第1検知用梁131cの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部101側に向かって第1検知用梁131cの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁131dが設けられている。第1検知用梁131cと第2検知用梁131dとは、T字型梁構造131Tを形成している。
平面視において、連結部121の支持部105に近い側と、連結部124の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部105の枠部111側の辺と平行に第1検知用梁131eが設けられている。また、第1検知用梁131eの長手方向の中央部に一端が接続され、枠部111側に向かって第1検知用梁131eの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁131fが設けられている。第1検知用梁131eと第2検知用梁131fとは、T字型梁構造131Tを形成している。
第2検知用梁131bと第2検知用梁131dと第2検知用梁131fの他端側同士が接続して接続部141を形成し、接続部141の下面側に力点151が設けられている。力点151は、例えば、四角柱状である。T字型梁構造131T、131T、及び131Tと接続部141及び力点151とにより、検知ブロックBを構成している。
検知ブロックBにおいて、第1検知用梁131aと第1検知用梁131cと第2検知用梁131fとは平行であり、第2検知用梁131b及び131dと第1検知用梁131eとは平行である。検知ブロックBの各々の検知用梁の厚さは、例えば、30μm~50μm程度とすることができる。
検知ブロックBには、平面視において、枠部112の支持部102に近い側と、連結部122の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部102の支持部101側の辺と平行に第1検知用梁132aが設けられている。また、第1検知用梁132aの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部101側に向かって第1検知用梁132aの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁132bが設けられている。第1検知用梁132aと第2検知用梁132bとは、T字型梁構造132Tを形成している。
平面視において、枠部112の支持部101に近い側と、連結部121の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部101の支持部102側の辺と平行に第1検知用梁132cが設けられている。また、第1検知用梁132cの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部102側に向かって第1検知用梁132cの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁132dが設けられている。第1検知用梁132cと第2検知用梁132dとは、T字型梁構造132Tを形成している。
平面視において、連結部122の支持部105に近い側と、連結部121の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部105の枠部112側の辺と平行に第1検知用梁132eが設けられている。また、第1検知用梁132eの長手方向の中央部に一端が接続され、枠部112側に向かって第1検知用梁132eの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁132fが設けられている。第1検知用梁132eと第2検知用梁132fとは、T字型梁構造132Tを形成している。
第2検知用梁132bと第2検知用梁132dと第2検知用梁132fの他端側同士が接続して接続部142を形成し、接続部142の下面側に力点152が設けられている。力点152は、例えば、四角柱状である。T字型梁構造132T、132T、及び132Tと接続部142及び力点152とにより、検知ブロックBを構成している。
検知ブロックBにおいて、第1検知用梁132aと第1検知用梁132cと第2検知用梁132fとは平行であり、第2検知用梁132b及び132dと第1検知用梁132eとは平行である。検知ブロックBの各々の検知用梁の厚さは、例えば、30μm~50μm程度とすることができる。
検知ブロックBには、平面視において、枠部113の支持部103に近い側と、連結部123の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部103の支持部102側の辺と平行に第1検知用梁133aが設けられている。また、第1検知用梁133aの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部102側に向かって第1検知用梁133aの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁133bが設けられている。第1検知用梁133aと第2検知用梁133bとは、T字型梁構造133Tを形成している。
平面視において、枠部113の支持部102に近い側と、連結部122の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部102の支持部103側の辺と平行に第1検知用梁133cが設けられている。また、第1検知用梁133cの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部103側に向かって第1検知用梁133cの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁133dが設けられている。第1検知用梁133cと第2検知用梁133dとは、T字型梁構造133Tを形成している。
平面視において、連結部123の支持部105に近い側と、連結部122の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部105の枠部113側の辺と平行に第1検知用梁133eが設けられている。また、第1検知用梁133eの長手方向の中央部に一端が接続され、枠部113側に向かって第1検知用梁133eの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁133fが設けられている。第1検知用梁133eと第2検知用梁133fとは、T字型梁構造133Tを形成している。
第2検知用梁133bと第2検知用梁133dと第2検知用梁133fの他端側同士が接続して接続部143を形成し、接続部143の下面側に力点153が設けられている。力点153は、例えば、四角柱状である。T字型梁構造133T、133T、及び133Tと接続部143及び力点153とにより、検知ブロックBを構成している。
検知ブロックBにおいて、第1検知用梁133aと第1検知用梁133cと第2検知用梁133fとは平行であり、第2検知用梁133b及び133dと第1検知用梁133eとは平行である。検知ブロックBの各々の検知用梁の厚さは、例えば、30μm~50μm程度とすることができる。
検知ブロックBには、平面視において、枠部114の支持部104に近い側と、連結部124の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部104の支持部103側の辺と平行に第1検知用梁134aが設けられている。また、第1検知用梁134aの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部103側に向かって第1検知用梁134aの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁134bが設けられている。第1検知用梁134aと第2検知用梁134bとは、T字型梁構造134Tを形成している。
平面視において、枠部114の支持部103に近い側と、連結部123の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部103の支持部104側の辺と平行に第1検知用梁134cが設けられている。また、第1検知用梁134cの長手方向の中央部に一端が接続され、支持部104側に向かって第1検知用梁134cの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁134dが設けられている。第1検知用梁134cと第2検知用梁134dとは、T字型梁構造134Tを形成している。
平面視において、連結部124の支持部105に近い側と、連結部123の支持部105に近い側とを橋渡しするように、所定間隔を空けて支持部105の枠部114側の辺と平行に第1検知用梁134eが設けられている。また、第1検知用梁134eの長手方向の中央部に一端が接続され、枠部114側に向かって第1検知用梁134eの長手方向と垂直方向に伸びる第2検知用梁134fが設けられている。第1検知用梁134eと第2検知用梁134fとは、T字型梁構造134Tを形成している。
第2検知用梁134bと第2検知用梁134dと第2検知用梁134fの他端側同士が接続して接続部144を形成し、接続部144の下面側に力点154が設けられている。力点154は、例えば、四角柱状である。T字型梁構造134T、134T、及び134Tと接続部144及び力点154とにより、検知ブロックBを構成している。
検知ブロックBにおいて、第1検知用梁134aと第1検知用梁134cと第2検知用梁134fとは平行であり、第2検知用梁134b及び134dと第1検知用梁134eとは平行である。検知ブロックBの各々の検知用梁の厚さは、例えば、30μm~50μm程度とすることができる。
このように、センサチップ100は、4つの検知ブロック(検知ブロックB~B)を有している。そして、各々の検知ブロックは、支持部101~104のうちの隣接する支持部と、隣接する支持部に連結する枠部及び連結部と、支持部105と、に囲まれた領域に配置されている。平面視で、各々の検知ブロックは、例えば、センサチップの中心に対して点対称に配置することができる。
また、各々の検知ブロックは、T字型梁構造を3組備えている。各々の検知ブロックにおいて、3組のT字型梁構造は、平面視で、接続部を挟んで第1検知用梁が平行に配置された2組のT字型梁構造と、2組のT字型梁構造の第2検知用梁と平行に配置された第1検知用梁を備えた1組のT字型梁構造とを含む。そして、1組のT字型梁構造の第1検知用梁は、接続部と支持部105との間に配置されている。
例えば、検知ブロックBでは、3組のT字型梁構造は、平面視で、接続部141を挟んで第1検知用梁131aと第1検知用梁131cとが平行に配置されたT字型梁構造131T及び131Tと、T字型梁構造131T及び131Tの第2検知用梁131b及び131dと平行に配置された第1検知用梁131eを備えたT字型梁構造131Tとを含む。そして、T字型梁構造131Tの第1検知用梁131eは、接続部141と支持部105との間に配置されている。検知ブロックB~Bも同様の構造である。
力点151~154は、外力が印加される箇所であり、例えば、SOI基板のBOX層及び支持層から形成することができる。力点151~154のそれぞれの下面は、支持部101~105の下面と略面一である。
このように、力又は変位を4つの力点151~154から取り入れることで、力の種類毎に異なる梁の変形が得られるため、6軸の分離性が良いセンサを実現することができる。力点の数は組み合わされる起歪体の変位入力箇所と同数である。
なお、センサチップ100において、応力集中を抑制する観点から、内角を形成する部分はR状とすることが好ましい。
センサチップ100の支持部101~105は起歪体200の非可動部に接続され、力点151~154は起歪体200の可動部に接続される。ただし、可動と非可動との関係が逆であっても力覚センサ装置として機能する。すなわち、センサチップ100の支持部101~105は起歪体200の可動部に接続され、力点151~154は起歪体200の非可動部に接続されてもよい。
図9は、各軸にかかる力及びモーメントを示す符号を説明する図である。図9に示すように、X軸方向の力をFx、Y軸方向の力をFy、Z軸方向の力をFzとする。また、X軸を軸として回転させるモーメントをMx、Y軸を軸として回転させるモーメントをMy、Z軸を軸として回転させるモーメントをMzとする。
図10は、センサチップ100のピエゾ抵抗素子の配置を例示する図である。図11は、図10に示すセンサチップの1組の検知ブロックの部分拡大図である。図10及び図11に示すように、4つ力点151~154に対応する各検知ブロックの所定位置には、ピエゾ抵抗素子が配置されている。なお、図10に示す他の検知ブロックにおけるピエゾ抵抗素子の配置は、図11に示す一の検知ブロックにおけるピエゾ抵抗素子の配置と同様である。
図5~図8、図10、及び図11を参照すると、接続部141及び力点151を有する検知ブロックBにおいて、ピエゾ抵抗素子MzR1'は、第1検知用梁131aにおいて、第2検知用梁131bと第1検知用梁131eとの間に位置する部分の第2検知用梁131bに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FxR3は、第1検知用梁131aにおいて、第2検知用梁131bと第1検知用梁131eとの間に位置する部分の第1検知用梁131eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MxR1は、第2検知用梁131bにおいて、接続部141に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子MzR2'は、第1検知用梁131cにおいて、第2検知用梁131dと第1検知用梁131eとの間に位置する部分の第2検知用梁131dに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FxR1は、第1検知用梁131cにおいて、第2検知用梁131dと第1検知用梁131eとの間に位置する部分の第1検知用梁131eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MxR2は、第2検知用梁131dにおいて、接続部141に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子FzR1'は、第2検知用梁131fにおいて、接続部141に近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FzR2'は、第2検知用梁131fにおいて、第1検知用梁131eに近い側に配置されている。なお、ピエゾ抵抗素子MzR1'、FxR3、MxR1、MzR2'、FxR1、及びMxR2は、各々の検知用梁の長手方向の中心からオフセットした位置に配置されている。
接続部142及び力点152を有する検知ブロックBにおいて、ピエゾ抵抗素子MzR4は、第1検知用梁132aにおいて、第2検知用梁132bと第1検知用梁132eとの間に位置する部分の第2検知用梁132bに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FyR3は、第1検知用梁132aにおいて、第2検知用梁132bと第1検知用梁132eとの間に位置する部分の第1検知用梁132eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MyR4は、第2検知用梁132bにおいて、接続部142に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子MzR3は、第1検知用梁132cにおいて、第2検知用梁132dと第1検知用梁132eとの間に位置する部分の第2検知用梁132dに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FyR1は、第1検知用梁132cにおいて、第2検知用梁132dと第1検知用梁132eとの間に位置する部分の第1検知用梁132eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MyR3は、第2検知用梁132dにおいて、接続部142に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子FzR4は、第2検知用梁132fにおいて、接続部142に近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FzR3は、第2検知用梁132fにおいて、第1検知用梁132eに近い側に配置されている。なお、ピエゾ抵抗素子MzR4、FyR3、MyR4、MzR3、FyR1、及びMyR3は、各々の検知用梁の長手方向の中心からオフセットした位置に配置されている。
接続部143及び力点153を有する検知ブロックBにおいて、ピエゾ抵抗素子MzR4'は、第1検知用梁133aにおいて、第2検知用梁133bと第1検知用梁133eとの間に位置する部分の第2検知用梁133bに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FxR2は、第1検知用梁133aにおいて、第2検知用梁133bと第1検知用梁133eとの間に位置する部分の第1検知用梁133eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MxR4は、第2検知用梁133bにおいて、接続部143に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子MzR3'は、第1検知用梁133cにおいて、第2検知用梁133dと第1検知用梁133eとの間に位置する部分の第2検知用梁133dに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FxR4は、第1検知用梁133cにおいて、第2検知用梁133dと第1検知用梁133eとの間に位置する部分の第1検知用梁133eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MxR3は、第2検知用梁133dにおいて、接続部143に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子FzR4'は、第2検知用梁133fにおいて、接続部143に近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FzR3'は、第2検知用梁133fにおいて、第1検知用梁133eに近い側に配置されている。なお、ピエゾ抵抗素子MzR4'、FxR2、MxR4、MzR3'、FxR4、及びMxR3は、各々の検知用梁の長手方向の中心からオフセットした位置に配置されている。
接続部144及び力点154を有する検知ブロックBにおいて、ピエゾ抵抗素子MzR1は、第1検知用梁134aにおいて、第2検知用梁134bと第1検知用梁134eとの間に位置する部分の第2検知用梁134bに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FyR2は、第1検知用梁134aにおいて、第2検知用梁134bと第1検知用梁134eとの間に位置する部分の第1検知用梁134eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MyR1は、第2検知用梁134bにおいて、接続部144に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子MzR2は、第1検知用梁134cにおいて、第2検知用梁134dと第1検知用梁134eとの間に位置する部分の第2検知用梁134dに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FyR4は、第1検知用梁134cにおいて、第2検知用梁134dと第1検知用梁134eとの間に位置する部分の第1検知用梁134eに近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子MyR2は、第2検知用梁134dにおいて、接続部144に近い側に配置されている。
また、ピエゾ抵抗素子FzR1は、第2検知用梁134fにおいて、接続部144に近い側に配置されている。ピエゾ抵抗素子FzR2は、第2検知用梁134fにおいて、第1検知用梁134eに近い側に配置されている。なお、ピエゾ抵抗素子MzR1、FyR2、MyR1、MzR2、FyR4、及びMyR2は、各々の検知用梁の長手方向の中心からオフセットした位置に配置されている。
このように、センサチップ100では、各検知ブロックに複数のピエゾ抵抗素子を分けて配置している。これにより、力点151~154に印加された入力に応じた所定の梁に配置された複数のピエゾ抵抗素子の出力の変化に基づいて、所定の軸方向の力又はモーメントを最大で6軸検知できる。
なお、センサチップ100において、歪の検出に用いるピエゾ抵抗素子以外に、ダミーのピエゾ抵抗素子が配置されてもよい。ダミーのピエゾ抵抗素子は、検知用梁にかかる応力やブリッジ回路の抵抗のバランスを調整するために用いられ、例えば、歪の検出に用いるピエゾ抵抗素子も含めた全てのピエゾ抵抗素子が、支持部105の中心に対して点対称となるように配置される。
センサチップ100では、T字型梁構造を構成する第1検知用梁に、X軸方向の変位及びY軸方向の変位を検知する複数のピエゾ抵抗素子を配置している。また、T字型梁構造を構成する第2検知用梁に、Z軸方向の変位を検知する複数のピエゾ抵抗素子を配置している。また、T字型梁構造を構成する第1検知用梁に、Z軸方向のモーメントを検知する複数のピエゾ抵抗素子を配置している。また、T字型梁構造を構成する第2検知用梁に、X軸方向のモーメント及びY軸方向のモーメントを検知する複数のピエゾ抵抗素子を配置している。
ここで、ピエゾ抵抗素子FxR1~FxR4は力Fxを検出し、ピエゾ抵抗素子FyR1~FyR4は力Fyを検出し、ピエゾ抵抗素子FzR1~FzR4及びFzR1'~FzR4'は力Fzを検出する。また、ピエゾ抵抗素子MxR1~MxR4はモーメントMxを検出し、ピエゾ抵抗素子MyR1~MyR4はモーメントMyを検出し、ピエゾ抵抗素子MzR1~MzR4及びMzR1'~MzR4'はモーメントMzを検出する。
このように、センサチップ100では、各検知ブロックに複数のピエゾ抵抗素子を分けて配置している。これにより、力点151~154に印加(伝達)された力又は変位の向き(軸方向)に応じた、所定の梁に配置された複数のピエゾ抵抗素子の出力の変化に基づいて、所定の軸方向の変位を最大で6軸検知することができる。また、各検知用梁の厚みと幅を可変することで、検出感度の均一化や、検出感度の向上等の調整を図ることができる。
なお、ピエゾ抵抗素子の数を減らし、5軸以下の所定の軸方向の変位を検知するセンサチップとすることも可能である。
センサチップ100において、力及びモーメントは、例えば、以下に説明する検出回路を用いて検出できる。図12及び図13に各ピエゾ抵抗素子を用いた検出回路の一例を示す。図12及び図13において、四角で囲まれた数字は外部出力端子を示している。例えば、No1はFx軸Fy軸Fz軸の電源端子、No2はFx軸出力マイナス端子、No3はFx軸のGND端子、No4はFx軸出力プラス端子である。No19はFy軸出力マイナス端子、No20はFy軸のGND端子、No21はFy軸出力プラス端子である。No22はFz軸出力マイナス端子、No23はFz軸のGND端子、No24はFz軸出力プラス端子である。
また、No9はMx軸出力マイナス端子、No10はMx軸のGND端子、No11はMx軸出力プラス端子である。No12はMx軸My軸Mz軸の電源端子である。No13はMy軸出力マイナス端子、No14はMy軸のGND端子、No15はMy軸出力プラス端子である。No16はMz軸出力マイナス端子、No17はMz軸のGND端子、No18はMz軸出力プラス端子である。
次に、検知用梁の変形について説明する。図14は、Fx入力について説明する図である。図15は、Fy入力について説明する図である。図14に示すように、センサチップ100が搭載される起歪体200からの入力がFxである場合、4つの力点151~154の全てが同じ方向(図14の例では右方向)に移動しようとする。同様に、図15に示すように、センサチップ100が搭載される起歪体200からの入力がFyである場合、4つの力点151~154の全てが同じ方向(図15の例では上方向)に移動しようとする。すなわち、センサチップ100では、4つの検知ブロックが存在するが、いずれの検知ブロックにおいても、X軸方向の変位及びY軸方向の変位に対して、すべての力点が同じ方向に移動する。
センサチップ100では、T字型梁構造の第1検知用梁の中に、入力の変位方向に対して直交する第1検知用梁を1つ以上有し、入力の変位方向に対して直交する第1検知用梁が大きな変形に対応できる。
Fx入力の検知に使用する梁は、第1検知用梁131a、131c、133a、及び133cであり、いずれも力点から一定距離離れたT字型梁構造の第1検知用梁である。また、Fy入力の検知に使用する梁は、第1検知用梁132a、132c、134a、及び134cであり、いずれも力点から一定距離離れたT字型梁構造の第1検知用梁である。
Fx入力及びFy入力において、ピエゾ抵抗素子が配置されたT字型梁構造の第1検知用梁が大きく変形することで、入力される力を効果的に検知できる。また、入力の検知に使用しない梁もFx入力及びFy入力の変位に追従して大きく変形可能に設計されているため、大きなFx入力及び/又はFy入力があっても検知用梁が破壊されることがない。
なお、従来のセンサチップでは、Fx入力及び/又はFy入力に対して大きく変形できない梁が存在していたため、大きなFx入力及び/又はFy入力があった場合には、変形できない検知用梁が破壊されるおそれがあった。センサチップ100では、このような問題を抑制できる。すなわち、センサチップ100では、様々な方向の変位に対する梁の破壊耐性を向上できる。
このように、センサチップ100は、入力の変位方向に対して直交する第1検知用梁を1つ以上有し、入力の変位方向に対して直交する第1検知用梁が大きく変形できる。そのため、Fx入力及びFy入力を効果的に検知できると共に、大きなFx入力及び/又はFy入力があっても検知用梁が破壊されることがない。その結果、センサチップ100は、大きな定格にも対応でき、測定範囲や耐荷重の向上が可能となる。例えば、センサチップ100では、定格を従来の10倍程度である500Nとすることも可能である。
また、各検知ブロックにおいて力点から3方向へ繋がるT字型梁構造が入力によって異なる変形をするため、多軸の力を分離性良く検出できる。
また、梁がT字型であるため、梁から枠部や連結部へ至る経路が多いため、配線をセンサチップの外周部へ引き回すことが容易となり、レイアウト自由度を向上できる。
センサチップ100では、Z軸方向のモーメントに対しては、各力点を挟んで対向して配置された第1検知用梁131a、131c、132a、132c、133a、133c、134a、及び134cが大きく変形する。従って、これらの第1検知用梁の一部又は全部にピエゾ抵抗素子を配置できる。
また、Z軸方向の変位に対しては、主に、各力点に直接繋がる第2検知用梁131b、131d、131f、132b、132d、132f、133b、133d、133f、134b、134d、及び134fが大きく変形する。従って、これらの第2検知用梁の一部又は全部にピエゾ抵抗素子を配置できる。
(起歪体200)
図1及び図2に示したように、起歪体200は、受力板210と、起歪部220と、入力伝達部230と、蓋板240とを有している。ここでは、起歪体200の各構成部について説明する。
図16は、起歪体を構成する受力板を例示する斜視図である。図16に示すように、受力板210は、全体的には略円盤状の部材であり、被測定物から力やモーメントが入力される部材である。受力板210は、平面視で略リング状の外枠部211と、外枠部211と離隔して外枠部211の内側に配置された平面視で略円形状の中央部212と、外枠部211と中央部212とを橋渡しする複数の梁構造213とを有している。
梁構造213によって受力板210の剛性を向上させることによって、被測定物から力やモーメントが入力された場合にも、受力板210自体はほとんど変形せずに中央部212で接続される起歪部220へと力やモーメントが損失することなく伝わる。外枠部211の内側から梁構造213側に突起する部分には、ネジ穴218が設けられている。ネジ穴218は、例えば、受力板210を被測定物にネジで締結する際に使用可能な締結穴である。
図17は、起歪体を構成する起歪部を例示する斜視図である。図18は、起歪体を構成する起歪部を例示する平面図である。図17及び図18に示すように、起歪部220は、全体的には略円盤状の部材であり、受力板210から力を受けて変形する部分である。
起歪部220は、平面視で略リング状の外枠部221と、外枠部221と離隔して外枠部221の内側に配置された平面視で略円形状の中央部222と、外枠部221と中央部222とを橋渡しする複数の梁構造223とを有している。外枠部221の外径は、例えば、50mm程度である。梁構造223の厚さは、例えば、3mm~8mm程度である。
複数の梁構造223は、例えば、起歪部220の中心に対して点対称に配置される。梁構造223は、例えば、4つである。各々の梁構造223は、例えば、第1梁223aと、第1梁223aの中央部から第1梁223aと直交する方向に伸びる第2梁223bとを含むT字型である。第1梁223aの両端は外枠部221と連結し、第2梁223bの端部が中央部222と連結する。例えば、平面視で、起歪部220は、外枠部221の中心に対して4回対称である。
中央部222は外枠部221よりも薄く形成されており、梁構造223は中央部222よりもさらに薄く形成されている。中央部222の上面及び梁構造223の上面は略面一であり、外枠部221の上面よりも低い位置にある。中央部222の下面は、外枠部221の下面よりも僅かに突出している。梁構造223の下面は、外枠部221の下面及び中央部222の下面よりも高い位置にある。受力板210から力を受けて変形するのは梁構造223及び中央部222のみであり、外枠部221は変形しない。ただし、中央部222は梁構造223の変形に追従して動くだけで、中央部222自体は変形しない。
中央部222の入力伝達部230側の面には、溝220xが形成されている。溝220xは、平面視で正方形の溝と、正方形の一辺よりも長い細長状の2本の溝が直交した十字形の溝とが、中心を合わせた状態で重なった形状である。平面視で正方形の溝と、平面視で十字形の溝とは、同じ深さである。
十字形の溝の外側で正方形の溝の四隅の部分と、正方形の溝の中心の部分には、入力伝達部230側に突起する5本の柱状の第1接続部224が、溝220xの内壁と接しないように配置されている。第1接続部224は、センサチップ100の支持部101~105と接続される部分である。各々の第1接続部224の上面は略面一であり、中央部222の上面及び梁構造223の上面よりも低い位置にある。
外枠部221には、ネジ穴228が設けられている。ネジ穴228は、例えば、起歪部220、入力伝達部230、及び蓋板240を固定側(ロボット等の側)にネジで締結する際に使用可能な締結穴である。図17及び図18の例では、平面視円形の4つのネジ穴228が設けられている。ネジ穴228のサイズは、例えば、JIS規格のM5である。
外枠部221の各々のネジ穴228の外側には、ネジ穴228と離隔して空間部229が設けられている。空間部229は、例えば、平面視においてネジ穴228の一部を囲むように円弧状に設けることができる。空間部229は、平面視において、円弧の開口側が外枠部221の外周側を向くように配置されている。言い換えれば、空間部229において、円弧の頂点は、円弧の両端部よりも外枠部221の中心側に位置する。
各々のネジ穴228は、平面視で、隣接する梁構造223の間に配置されている。空間部229は、平面視で、ネジ穴228と、ネジ穴228の両側に隣接する梁構造223と、の間に少なくとも設けられる。空間部229は、外枠部221を貫通することが好ましいが、貫通しなくてもよい。空間部229の幅は略一定であり、例えば、0.5mmから1.5mmである。なお、空間部229の幅は一定でなくてもよく、空間部229の円弧の両端の幅を0.5mm~1.5mmと広くして、円弧の一端から他端までの間を例えば0.2mmと狭くしてもよい。
このように、起歪体200では、起歪部220において、ネジ穴228と、ネジ穴228の両側に隣接する梁構造223との間に空間部229を設けている。これにより、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を中央部222側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも中央部222よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、中央部222側の変形を抑制できる。
そのため、センサチップ100の支持部101~105と接続される第1接続部224の変位を抑制できるとともに、5つの第1接続部224の変位を均一化できる。その結果、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
図18に示すように、4つのネジ穴228は、平面視で、外枠部221の中心を挟んで対向する2つのネジ穴228と、外枠部221の中心を挟んで対向する他の2つのネジ穴228とを含む。平面視で、外枠部221の中心を挟んで対向する2つのネジ穴228の中心同士を結ぶ仮想的な直線Lと、外枠部221の中心を挟んで対向する他の2つのネジ穴228の中心同士を結ぶ仮想的な直線Lは、互いに直交して仮想的な十字線を形成する。
また、4つの梁構造223は、平面視で、外枠部221の中心を挟んで対向する2つの梁構造223と、外枠部221の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造223とを含む。平面視で、外枠部221の中心を挟んで対向する2つの梁構造223の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線Lと、外枠部221の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造223の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線Lは、互いに直交して仮想的な十字線を形成する。
すなわち、外枠部221の中心を挟んで対向する2つの梁構造223と、外枠部221の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造223とは、平面視略十字状の梁を形成している。
平面視で、直線L及びLが形成する十字線と、直線L及びLが形成する十字線とは、45度ずれていることが好ましい。すなわち、各々の梁構造223は、隣接するネジ穴228の中間部に設けられていることが好ましい。なお、製造ばらつき等を考慮し、ここでいう45度は、45度±5度の範囲を含むものとする。
外枠部221の中で、隣接するネジ穴228の中間部は、各々のネジ穴228から最も離れた位置となるため、最も変形しにくい。そこで、隣接するネジ穴228の中間部から梁構造223を伸ばすことで、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を中央部222側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも中央部222よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、中央部222側の変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
なお、中央部222の上面側には空間が設けられているため、中央部222の上面側に、例えば、外枠部221の上面から突出しないように、コネクタや半導体素子等の電子部品が実装された回路基板等を配置してもよい。
図19は、起歪体を構成する入力伝達部を例示する上面側の斜視図である。図20は、起歪体を構成する入力伝達部を例示する平面図である。図21は、起歪体を構成する入力伝達部を例示する下面側の斜視図である。図22は、起歪体を構成する入力伝達部を例示する断面図であり、図20のL線に沿う断面を示している。図19~図22に示すように、入力伝達部230は、全体的には略円盤状の部材であり、起歪部220の変形(入力)をセンサチップ100に伝達する部分である。
入力伝達部230は、平面視で略リング状の外枠部231と、外枠部231と離隔して外枠部231の内側に配置された中央部232と、外枠部231と中央部232とを橋渡しする複数の梁構造233とを有している。外枠部231の外径は、例えば、50mm程度である。複数の梁構造233は、例えば、入力伝達部230の中心に対して点対称に配置される。梁構造233は、例えば、4つである。各々の梁構造233は、例えば、I字型である。入力伝達部230の梁構造233と、起歪部220の梁構造223とは、平面視で少なくとも一部が重なる。
外枠部231は、他の部分より厚く形成されており剛性が高いため、最も変形しにくい。中央部232は、平面視で略リング状の第1連結部234と、第1連結部234の下面から起歪部220側に伸びる略十字状の収容部235とを有している。収容部235は、第1連結部234の内側に設けられており、センサチップ100を収容可能である。各々の梁構造233は、一端が外枠部231と接続され、外枠部231から内側に伸びて他端同士が枠状の第1連結部234で連結されている。
このように、入力伝達部230の4方向から伸びる梁構造233を第1連結部234で連結することにより、収容部235の剛性を高めることができる。これにより、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第1連結部234側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第1連結部234よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、第1連結部234側の変形を抑制できる。
そのため、センサチップ100の力点151~154と接続される4つの第2接続部235dの変位を抑制できるとともに、4つの第2接続部235dの変位を均一化できる。その結果、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
梁構造233及び第1連結部234は外枠部231よりも薄く形成されている。梁構造233及び第1連結部234の上面は、外枠部231の上面よりも低い位置にある。外枠部231の下面と梁構造233の下面と第1連結部234の下面とは略面一である。入力伝達部230は、いずれの部分も受ける力やモーメントで変形しない。
各々の梁構造233は、外枠部231と接続される一端の側の厚さを、第1連結部234と接続される他端の側の厚さよりも薄くする座繰り部233aを有することが好ましい。座繰り部233aは、第1連結部234側よりも外枠部231に近い側において、梁構造233の幅方向の全体に設けることが好ましい。梁構造233の中央部232側の厚さTは、例えば、1.5mm程度である。梁構造233の中央部232側の厚さTは、第1連結部234の厚さと同一であってもよい。
座繰り部233aの厚さ(梁構造233の一端の側の厚さ)Tは、例えば、1mmよりも厚く1.25mmよりも薄い。つまり、梁構造233の上面を基準とした座繰り部233aの深さは、例えば、0.25mmから0.5mm程度である。また、梁構造233の長手方向の長さは、例えば、8mm程度、幅は4mm程度である。また、座繰り部233aの長さは、例えば、5mm程度である。
梁構造233が座繰り部233aを有していることで、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に、外枠部231側が変形しても梁構造233の座繰り部233aが外枠部231側の変形を吸収する。そのため、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第1連結部234側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第1連結部234よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、第1連結部234側の変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
なお、座繰り部233aの外枠部231側の角部233bは、断面視R状であることが好ましい。また、座繰り部233aの第1連結部234側の角部233cは、断面視R状であることが好ましい。
これにより、センサチップ100の力点151~154と接続される4つの第2接続部235dの変位を一層抑制できるとともに、4つの第2接続部235dの変位を一層均一化できる。その結果、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を一層低減できる。
収容部235は、第1連結部234の内側に設けられている。収容部235は、一端が第1連結部234に接続され、第1連結部234の下面から起歪部220側に垂直に伸びる4つの垂直支持部235aと、垂直支持部235aの下側の端部から水平方向に伸びる4つの水平支持部235bと、水平支持部235bの他端同士を連結する第2連結部235cとを有する。
すなわち、4つの水平支持部235bの先端側は、第2連結部235cで連結されている。第2連結部235cは、下面が水平支持部235bの下面と略面一であり、上面が水平支持部235bよりも一段下がって薄化されている。第2連結部235cの中心に貫通孔が設けられてもよい。
第2連結部235cの底面には蓋板240側に突起する4つの第2接続部235dが、第2連結部235cの内壁と接しないように配置されている。各々の第2接続部235dは、各々の水平支持部235bを長手方向に2分する線上に、おおよそ位置している。第2接続部235dは、センサチップ100の力点151~154と接続される部分である。
4つの水平支持部235bの先端側は、分離されていてもよい。この場合も、各々の梁構造233の他端同士を第1連結部234で連結することにより、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第1連結部234側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第1連結部234よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、第1連結部234側の変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
しかし、4方向から伸びる水平支持部235bを第2連結部235cで連結することが好ましい。これにより、センサチップ100の力点151~154と接続される4つの第2接続部235dの変位を一層抑制できるとともに、4つの第2接続部235dの変位を一層均一化できる。その結果、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を一層低減できる。
外枠部231には、ネジ穴238が設けられている。ネジ穴238は、例えば、起歪部220、入力伝達部230、及び蓋板240を固定側(ロボット等の側)にネジで締結する際に使用可能な締結穴である。図19~図22の例では、平面視円形の4つのネジ穴238が設けられている。ネジ穴238のサイズは、例えば、JIS規格のM5である。
外枠部231の各々のネジ穴238の外側には、ネジ穴238と離隔して空間部239が設けられている。空間部239において、外枠部231の上面側の一部は、外枠部231において外周側よりも薄く形成された薄板部231xと連通している。薄板部231xの上面と第1連結部234の上面とは略面一である。薄板部231xを設けることで、広い空間を形成できるため、基板等の部品を配置可能となる。
空間部239は、例えば、平面視においてネジ穴238の一部を囲むように円弧状に設けることができる。空間部239は、平面視において、円弧の開口側が外枠部231の外周側を向くように配置されている。言い換えれば、空間部239において、円弧の頂点は、円弧の両端部よりも外枠部231の中心側に位置する。
各々のネジ穴238は、平面視で、隣接する梁構造233の間に配置されている。空間部239は、平面視で、ネジ穴238と、ネジ穴238の両側に隣接する梁構造233と、の間に少なくとも設けられる。空間部239は、外枠部231を貫通することが好ましいが、貫通しなくてもよい。空間部239の幅は略一定であり、例えば、0.5mmから1.5mmである。なお、空間部239の幅は一定でなくてもよく、空間部239の円弧の両端の幅を0.5mm~1.5mmと広くして、円弧の一端から他端までの間を例えば0.2mmと狭くしてもよい。
各々のネジ穴238と各々のネジ穴228とは、平面視で重なるように設けられ、各々の空間部239と各々の空間部229とは、平面視で重なるように設けられる。
このように、起歪体200では、入力伝達部230において、ネジ穴238と、ネジ穴238の両側に隣接する梁構造233との間に空間部239を設けている。これにより、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第1連結部234側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第1連結部234よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、中央部222側の変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
図20に示すように、4つのネジ穴238は、平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する2つのネジ穴238と、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つのネジ穴238とを含む。
平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する2つのネジ穴238の中心同士を結ぶ仮想的な直線Lと、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つのネジ穴238の中心同士を結ぶ仮想的な直線Lは、互いに直交して仮想的な十字線を形成する。
また、4つの梁構造233は、平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する2つの梁構造233と、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造233とを含む。
平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する2つの梁構造233の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線Lと、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造233の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線Lは、互いに直交して仮想的な十字線を形成する。
すなわち、外枠部231の中心を挟んで対向する2つの梁構造233と、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つの梁構造233とは、平面視略十字状の梁を形成している。
平面視で、直線L及びLが形成する十字線と、直線L及びLが形成する十字線とは、45度ずれていることが好ましい。すなわち、各々の梁構造233は、隣接するネジ穴238の中間部に設けられていることが好ましい。なお、製造ばらつき等を考慮し、ここでいう45度は、45度±5度の範囲を含むものとする。
前述のように、外枠部231は他の部分より剛性が高いが、外枠部231の中でも隣接するネジ穴238の中間部は、各々のネジ穴238から最も離れた位置となるため、最も変形しにくい。そこで、隣接するネジ穴238の中間部から梁構造233を伸ばすことで、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第1連結部234側に伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第1連結部234よりも内側が同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、第1連結部234側の変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
なお、平面視で、直線L及びLが形成する十字線は、直線L及びLが形成する十字線(図18参照)と重なる。また、平面視で、直線L及びLが形成する十字線は、直線L及びLが形成する十字線(図18参照)と重なる。
収容部235において、平面視で、2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bは、外枠部231の中心を挟んで対向し、他の2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bは、外枠部231の中心を挟んで対向する。
平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bの幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線は直線Lと一致する。また、平面視で、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bの中心線同士を結ぶ仮想的な直線は、直線Lと直交する直線Lと一致する。
すなわち、外枠部231の中心を挟んで対向する2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bと、外枠部231の中心を挟んで対向する他の2つの垂直支持部235a及び水平支持部235bとは、平面視略十字状の梁を形成している。
前述のように、平面視で、直線L及びLが形成する十字線と、直線L及びLが形成する十字線とは、45度ずれていることが好ましい。すなわち、平面視で、各々の水平支持部235bの長手方向と、各々の梁構造233の長手方向とは、45度ずれていることが好ましい。
隣接する梁構造233の内周端の中間部は、各々の梁構造233の内周端から最も離れた位置となるため、最も変形しにくい。そこで、隣接する梁構造233の内周端の中間部から垂直支持部235a及び水平支持部235bを伸ばすことで、起歪体200を被測定物にネジで締結する際に生じる力を第2連結部235cに伝えにくくできると共に、力が伝わった場合にも第2連結部235cが同じ形状を維持したまま全体として同じ変位をしやすくなる。また、起歪体200を被測定物に取り付けた際に、被測定物の発熱の影響を受けて起歪体200に温度分布が生じた場合に、第2連結部235cの変形を抑制できる。
その結果、前述のように、起歪体200を被測定物にネジで締結する際の力や、起歪体200に温度分布により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
なお、梁構造233の上面側には空間が設けられているため、梁構造233の上面側に、例えば、外枠部231の上面から突出しないように、コネクタや半導体素子等の電子部品が実装された回路基板等を配置してもよい。
図23は、起歪体を構成する蓋板を例示する斜視図である。図23に示すように、蓋板240は、全体的には略円盤状の部材であり、内部部品(センサチップ100等)を保護する部材である。蓋板240は、受力板210、起歪部220、及び入力伝達部230よりも薄く形成されている。蓋板240には、ネジ穴248が設けられている。ネジ穴248は、例えば、起歪部220、入力伝達部230、及び蓋板240を固定側(ロボット等の側)にネジで締結する際に使用可能な締結穴である。
受力板210、起歪部220、入力伝達部230、及び蓋板240の材料としては、例えば、SUS(ステンレス鋼)等の硬質な金属材料を用いることができる。中でも、特に硬質で機械的強度の高いSUS630を用いることが好ましい。起歪体200を構成する部材のうち、特に受力板210と起歪部220と入力伝達部230とは強固に接続されているか、もしくは一体構造であることが望ましい。受力板210と起歪部220と入力伝達部230との接続方法としては、ネジでの締結、溶接等が考えられるが、いずれの方法でも起歪体200に入力される力やモーメントに十分耐えられる必要がある。
本実施形態では、一例として、受力板210と起歪部220と入力伝達部230とを金属粉末射出成型で作製し、それらを合わせて再度焼結を行うことで拡散接合させている。拡散接合された受力板210と起歪部220と入力伝達部230とは必要十分な接合強度を得ることができる。蓋板240は、センサチップ100や他の内部部品を実装後、例えば、ネジで入力伝達部230に締結すればよい。
起歪体200において、受力板210に力やモーメントが印加されると、力やモーメントは受力板210と接続された起歪部220の中央部222へ伝達し、4つの梁構造223で入力に応じた変形が生じる。このとき、起歪部220の外枠部221と入力伝達部230は変形しない。
すなわち、起歪体200において、受力板210と起歪部220の中央部222及び梁構造223とは、所定の軸方向の力又はモーメントを受けて変形する可動部であり、起歪部220の外枠部221は力又はモーメントを受けて変形しない非可動部である。また、非可動部である起歪部220の外枠部221と接合される入力伝達部230は、力又はモーメントを受けて変形しない非可動部であり、入力伝達部230と接合される蓋板240も力又はモーメントを受けて変形しない非可動部である。
起歪体200が力覚センサ装置1に用いられる場合、可動部である中央部222に設けられた第1接続部224に、センサチップ100の支持部101~105が接続される。また、非可動部である収容部235に設けられた第2接続部235dに、センサチップ100の力点151~154が接続される。そのため、センサチップ100は、力点151~154が動かずに、支持部101~105を通じて各検知用梁が変形する動作となる。
ただし、可動部である中央部222に設けられた第1接続部224にセンサチップ100の力点151~154が接続され、非可動部である収容部235に設けられた第2接続部235dにセンサチップ100の支持部101~105が接続された構成としてもよい。
すなわち、収容部235に収容可能なセンサチップ100は、力又はモーメントを受けて互いの相対位置が変化する支持部101~105及び力点151~154を有している。そして、起歪体200において、可動部である中央部222は、入力伝達部230側に延伸して支持部101~105及び力点151~154の一方と接続される第1接続部224を備えている。また、収容部235は、支持部101~105及び力点151~154の他方と接続される第2接続部235dを備えている。
[シミュレーション]
図24は、比較例に係る起歪部を例示する斜視図である。図24に示すように、比較例に係る起歪部220Xは、空間部229に相当する部分を有していない点が、起歪部220(図17等参照)と相違する。
図25は、比較例に係る入力伝達部を例示する斜視図である。図25に示すように、比較例に係る入力伝達部230Xは、平面視で略リング状の外枠部231Xと、外枠部231Xの内周に隣接する平面視で略矩形状の内枠部232Xと、内枠部232Xの内側に設けられた収容部235Xとを有している。内枠部232Xは、外枠部231Xよりも薄く形成されており、上面が外枠部231Xの上面よりも低い位置にある。入力伝達部230Xは、梁構造233、第1連結部234、及び空間部239に相当する部分を有していない。
収容部235Xは、収容部235と同様に、垂直支持部235aと、水平支持部235bと、第2接続部235dとを有しているが、さらに内枠部232Xの内側面から水平方向に伸びて垂直支持部235aと接続される第2水平支持部235eを有している。また、収容部235とは異なり、水平支持部235bは、平面視で略十字状に配置されるが、互いに交わることなく、各々の水平支持部235bの内周端は互いに離隔している。すなわち、収容部235Xは、第2連結部235cに相当する部分を有していない。
図26は、比較例に係る起歪部上に入力伝達部を配置した状態を例示する斜視図である。入力伝達部230Xの収容部235Xは起歪部220X側に入り込んでいる。そして、起歪部220Xの第1接続部224は、収容部235X内において、第2接続部235dの近傍に露出している。
図27は、本実施形態に係る起歪部上に入力伝達部を配置した状態を例示する斜視図である。入力伝達部230の収容部235は起歪部220側に入り込んでいる。そして、起歪部220の第1接続部224は、収容部235内において、第2接続部235dの近傍に露出している。
ここで、図26の構造体及び図27の構造体に対して行ったシミュレーションの結果について説明する。シミュレーションでは、起歪体を被測定物にネジで締結する際に各ネジの軸力がばらついた場合の起歪部と入力伝達部のZ方向の変位について確認した。具体的には、図27の構造体の平面図である図28に示すように、ネジ穴A、B、C、及びDの軸力を、それぞれ5400N、4160N、7720N、及び5400Nとしたときの、起歪部220の測定点1~5(各第1接続部224の上端)と入力伝達部230の測定点1~4(各第2接続部235dの上端)のZ方向の変位について確認した。図26の構造体についても、同様の条件で同様の測定点のZ方向の変位について確認した。
図29は、比較例に係る図26の構造体の変位コンター図であり、図30は、比較例に係る図26の構造体の各部の変位量をまとめた図である。図31は、本実施形態に係る図27の構造体の変位コンター図であり、図32は、本実施形態に係る図27の構造体の各部の変位量をまとめた図である。各変位コンター図において、矢印下側は、センサチップ100が配置される部分の近傍を拡大したものである。
図29から図32の結果から、本実施形態に係る図27の構造体では、比較例に係る図26の構造体に対して、起歪部の各測定点の変位量が50%以下に抑制されている。また。本実施形態に係る図27の構造体では、比較例に係る図26の構造体に対して、入力伝達部の変位量が10%以下に抑制されている。
また、本実施形態に係る図27の構造体では、比較例に係る図26の構造体に対して、入力に対する起歪部の変位量と入力伝達部の変位量との差が小さい。入力に対する起歪部の変位量と入力伝達部の変位量との差は、センサチップ100への入力となるため、本実施形態に係る図27の構造体では、比較例に係る図26の構造体に対して、起歪体を被測定物にネジで締結する際の力により生じる、センサチップ100のオフセットが小さくなる。すなわち、起歪体を被測定物にネジで締結する際の力により生じる、センサチップ100の耐荷重、力覚特性、オフセット温度特性、及びオフセット変動への悪影響を低減できる。
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施形態では、起歪体を被測定物にネジで締結する例を説明したが、これに限定されず、起歪体を被測定物に固定できる締結具であれば、例えば、ボルト、リベットなど種々を使用することができる。
1 力覚センサ装置、100 センサチップ、101~105 支持部、111~114 枠部、121~124 連結部、131a、131c、131e、131g、132a、132c、132e、133a、133c、133e、134a、134c、134e 第1検知用梁、131b、131d、131f、131h、132b、132d、132f、133b、133d、133f、134b、134d、134f 第2検知用梁、131T、131T、131T、131T、132T、132T、132T、133T、133T、133T、134T、134T、134T T字型梁構造、141~144 接続部、151~154 力点、200 起歪体、210 受力板、211、221、231 外枠部、212、222、232 中央部、213、223、233 梁構造、218、228、238、248 ネジ穴、220 起歪部、220x 溝、223a 第1梁、223b 第2梁、224 第1接続部、229、239 空間部、230 入力伝達部、231x 薄板部、233a 座繰り部、233b、233c 角部、234 第1連結部、235 収容部、235a 垂直支持部、235b 水平支持部、235c 第2連結部、235d 第2接続部、240 蓋板

Claims (12)

  1. 所定の軸方向の力又はモーメントを受けて変形する可動部、及び前記力又は前記モーメントを受けて変形しない非可動部、を備えた起歪部と、
    前記非可動部と接合され、前記力又は前記モーメントを受けて変形しない入力伝達部と、を有し、
    前記入力伝達部は、
    第1枠部と、
    一端が前記第1枠部に接続され、前記第1枠部から内側に伸びる複数の第1梁構造と、
    各々の前記第1梁構造の他端同士を連結する枠状の第1連結部と、
    前記第1連結部の内側に設けられ、前記力又は前記モーメントを検知するセンサチップを収容可能な収容部と、を備える、起歪体。
  2. 複数の前記第1梁構造は、
    平面視で、前記第1枠部の中心を挟んで対向する2つの第1梁構造と、前記第1枠部の中心を挟んで対向する他の2つの第1梁構造と、を含む、請求項1に記載の起歪体。
  3. 前記収容部は
    一端が前記第1連結部に接続され、前記第1連結部から前記起歪部側に垂直に伸びる4つの垂直支持部と、
    前記垂直支持部の端部から水平方向に伸びる4つの水平支持部と、
    前記水平支持部の他端同士を連結する第2連結部と、を有し、
    平面視で、2つの前記垂直支持部及び前記水平支持部は、前記第1枠部の中心を挟んで対向し、他の2つの前記垂直支持部及び前記水平支持部は、前記第1枠部の中心を挟んで対向する、請求項2に記載の起歪体。
  4. 平面視で、前記第1枠部の中心を挟んで対向する2つの前記第1梁構造の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線と、前記第1枠部の中心を挟んで対向する他の2つの前記第1梁構造の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線は、互いに直交して仮想的な第1十字線を形成する、請求項3に記載の起歪体。
  5. 平面視で、前記第1枠部の中心を挟んで対向する2つの前記垂直支持部及び前記水平支持部の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線と、前記第1枠部の中心を挟んで対向する他の2つの前記垂直支持部及び前記水平支持部の中心線同士を結ぶ仮想的な直線は、互いに直交して仮想的な第2十字線を形成する、請求項4に記載の起歪体。
  6. 平面視で、前記第1十字線と前記第2十字線とは、45度ずれている、請求項5に記載の起歪体。
  7. 前記起歪部は、
    第2枠部と、
    前記第2枠部と離隔して前記第2枠部の内側に配置された中央部と、
    前記第2枠部と前記中央部とを橋渡しする複数の第2梁構造と、を有し、
    前記第2枠部は前記非可動部に含まれ、前記第2梁構造及び前記中央部は前記可動部に含まれる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の起歪体。
  8. 各々の前記第2梁構造は、第1梁と、前記第1梁の中央部から前記第1梁と直交する方向に伸びる第2梁と、を含むT字型であり、
    前記第1梁の両端が前記第2枠部と連結し、前記第2梁の端部が前記中央部と連結する、請求項7に記載の起歪体。
  9. 複数の前記第2梁構造は、
    平面視で、前記第2枠部の中心を挟んで対向する2つの第2梁構造と、前記第2枠部の中心を挟んで対向する他の2つの第2梁構造と、を含む、請求項7又は8に記載の起歪体。
  10. 平面視で、前記第2枠部の中心を挟んで対向する2つの前記第2梁構造の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線と、前記第2枠部の中心を挟んで対向する他の2つの前記第2梁構造の幅方向の中心線同士を結ぶ仮想的な直線は、互いに直交して仮想的な第3十字線を形成する、請求項9に記載の起歪体。
  11. 前記第2梁構造と前記第1梁構造とは、平面視で少なくとも一部が重なる、請求項7乃至10のいずれか一項に記載の起歪体。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の起歪体と、前記センサチップと、を有する力覚センサ装置。
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