JP2022143711A - インバータケース及びインバータ装置 - Google Patents

インバータケース及びインバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022143711A
JP2022143711A JP2021044376A JP2021044376A JP2022143711A JP 2022143711 A JP2022143711 A JP 2022143711A JP 2021044376 A JP2021044376 A JP 2021044376A JP 2021044376 A JP2021044376 A JP 2021044376A JP 2022143711 A JP2022143711 A JP 2022143711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
inverter case
base portion
case according
inverter circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021044376A
Other languages
English (en)
Inventor
隆博 原田
Takahiro Harada
晋也 山本
Shinya Yamamoto
弥 小坂
Wataru Kosaka
敦准 西川
Atsunori Nishikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2021044376A priority Critical patent/JP2022143711A/ja
Publication of JP2022143711A publication Critical patent/JP2022143711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】インバータ装置の軽量化と冷却性能向上を実現するインバータケースを提供する。【解決手段】インバータ装置100は、インバータケース10と、内部に収容されるインバータ回路30とを有する。インバータケース10は、一方の面(基板配置面11)にインバータ回路30が取り付けられるベース部1と、ベース部1を覆うカバー部2と、を備える。ベース部1とカバー部2は、樹脂組成物で構成される。樹脂組成物は、フェノール樹脂組やエポキシ樹脂組成物など熱硬化性樹脂であり、硬化剤や無機充填剤などを適宜含有する。【選択図】図2

Description

本発明は、インバータケース及びインバータ装置に関する。
自動車の電動化の拡大により、駆動源であるインバータ型のモータの大出力化と軽量化への対応が求められており、各種の技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1は、インバータ型のモータに適用する技術として、ステータのティース部に集中巻きしたコイルを、ティース部間のスロットに収容した回転電機において、スロットの内部空間に軸方向に延びる複数のパイプを並列配置し、かつこれらパイプの隙間及びパイプと前記コイルとの隙間に樹脂材料を充填して、ステータ内周側に向けて開口するスロットを閉塞する樹脂層を形成し、パイプ内に冷媒を流している。
特許4496710号公報
ところで、モータの大出力化に伴い、インバータ装置側においても大出力に対応する技術が求められていた。内部に搭載されるインバータ回路自体は、各種のパワー半導体モジュールが提案されて大出力に対応することが可能となっているが、インバータ装置の軽量化と冷却性能向上の観点で新たな技術が求められていた。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、インバータ装置の軽量化と冷却性能向上を実現する技術を提供することを目的としている。
本発明によれば、
一方の面にインバータ回路が取り付けられるベース部と、前記ベース部を覆うカバー部と、を備えるインバータケースであって、
前記ベース部は樹脂組成物で構成される、インバータケースが提供される。
本発明によると、上述のインバータケースと、
前記インバータケースに取り付けられたインバータ回路と、
を有し、
前記インバータ回路が有する放熱部材が、前記インバータケースの冷却用流路の内部に面している、インバータ装置が提供される。
本発明によれば、インバータ装置の軽量化と冷却性能向上を実現する技術を提供することができる。
実施形態に係る、インバータ装置を模式的に示した斜視図である。 実施形態に係る、インバータ装置の内部構造を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る、インバータ回路を配置した状態のベース部の斜視図である。 実施形態に係る、インバータ回路を取り除いた状態のベース部の斜視図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
<インバータ装置100の概要>
図1は、本実施形態のインバータ装置100を模式的に示した斜視図である。図2はインバータ装置100の内部構造を模式的に示した断面図である。図3はインバータ回路30を配置した状態のベース部1を模式的に示した斜視図である。図4は、図3のインバータ回路30及び水路蓋部25を取り除いた状態を模式的に示した斜視図である。本実施形態では、主に冷却機能に着目して説明し、インバータ装置の一般的な構成については適宜省略して示している。また、本実施形態では、便宜的に、図中でxyz軸で示すように、横方向(左右方向)をx方向、奥行き方向(前後方向)をy方向、高さ方向(上下方向)をz方向として説明する。
インバータ装置100は、例えばインバータータイプのモータに取り付けられる。インバータ装置100は、樹脂組成物で構成された略箱形の形状のインバータケース10と、内部に収容されたインバータ回路30と、インバータ回路30(特にパワーモジュール40)を冷却する冷却用流路20とを有する。インバータ回路30は、パワーモジュール40やその他の部品(第1および第2の回路基板50、60、配電盤3など)を有する。
以下、各構成を具体的に説明する。
<インバータケース10>
インバータケース10は、板状のベース部1と、ベース部1を覆う底部が開口した直方体形状でカバー部2とを有し、それらはネジ5により固定されている。インバータケース10の内部にはインバータ回路30が設けられている。
<インバータ回路30>
インバータ回路30は、パワーモジュール40と、第1の回路基板50および第2の回路基板60とを有する。パワーモジュール40は、半導体チップ43と、半導体チップ43の下面に取り付けられた金属製の放熱部材45と、半導体チップ43に接続するリードフレーム48とを備え樹脂により封止されている。
<ベース部1>
ベース部1は、上面視で略矩形であって板状に一体成形により設けられている。
ベース部1は図示で上側の面を基板配置面11としており、基板配置面11にインバータ回路30や第1及び第2の回路基板50、60、配電盤3(バスバー4)等の部品が取り付けられる。基板配置面11は、冷却用流路20の一部を構成する凹状に形成された水路壁15と、部品配置部16と、絶縁隔壁部17と、基板固定部18と、端子台19とを一体に有する。
<冷却用流路20/水路壁15>
冷却用流路20は、基板配置面11が凹状に形成された水路壁15と、水路壁15の上面を蓋するように設けられた水路蓋部25とにより構成されている。水路蓋部25は、例えば樹脂製で板状に設けられている。なお、水路蓋部25と基板配置面11との間には、冷却水の漏れを防止する為に必要なパッキンやシール材などが適宜配置される。
冷却用流路20は、第1の水路接続口21と、第2の水路接続口22と、流路本体23とを有し、冷却水が流れる。
流路本体23は、左右方向に延びる第1の流路23a、前後方向に延びる第2の流路23b、左右方向に延びる第3の流路23cとを有し、全体として略コ字状に設けられている。
流路本体23には樹脂製で板状の水路蓋部25が設けられており、流路本体23が基板配置面11の上面において密閉されている。水路蓋部25において、第1の流路23aとなる部分には、複数(ここでは3つ)のパワーモジュール40が取り付けられている。また、第3の流路23cの部分には、図示しないフィルムコンデンサ等の電子部品が配置される。
水路蓋部25においてパワーモジュール40が取り付けられる領域には、上下に貫通する開口が設けられており、パワーモジュール40の下面に設けられたピン状の放熱部材45がこの開口から第1の流路23a内に延びている。これによって、パワーモジュール40の放熱部材45が直接冷却水により冷却される。なお、放熱部材45の形状は、ピン状に限らずフィン状であってもよく、冷却水により冷却可能であれば各種の形状を採用することができる。
第1の水路接続口21は、冷却水の導入口として機能する。第2の水路接続口22は冷却水の排出口として機能する。第1の水路接続口21と第2の水路接続口22とは、ベース部1の右側側面に並んで配置され、それぞれが第1の流路23a、第3の流路23cに連結している。より具体的には、例えば図2に示すように、第1の水路接続口21はベース部1の右側の側面下側か左側にパイプ状に延出して、連結部21aで上方向に屈曲して流路本体23(第1の流路23a)に連結している。第2の水路接続口22も、第1の水路接続口21と同様の構成により、第3の流路23cと連結している。
このような冷却用流路20の構成によると、第1の水路接続口21から冷却用流路20内に導入された冷却水は、第1の流路23aにおいてパワーモジュール40(放熱部材45)を冷却し、第2の流路23b、第3の流路23cを順に流れ、第2の水路接続口22から外部に排出される。なお、インバータ装置100が取り付けられるモータが水冷式である場合、その冷却流路と冷却用流路20とが接続されてもよい。
<部品配置部16>
部品配置部16は、図示で基板配置面11に凹状に形成されており、さらに底面の一部が貫通している。部品配置部16には、配電盤3が配置され、配電盤3のバスバー4が上記の貫通孔を介して外部から電力をインバータ回路30に供給する。
<基板固定部18>
ベース部1の基板配置面11には、インバータ回路30の第1および第2の回路基板50、60を固定するための複数の基板固定部18を有する。基板固定部18は、円柱形状でボス状に延出している。
本実施形態では、図2に示すように、パワーモジュール40の上に2段の高さで第1および第2の回路基板50、60が取り付けられる。この配置に対応するために、第1の流路23aの両サイド(手前側および奥側)に基板固定部18は、第1の回路基板50を取り付けるための低い基板固定部18と、第2の回路基板60を取り付けるための高い基板固定部18との2種類設けられている。
基板固定部18の呈する円柱形状は、延出先端側ほど外径が狭くなっている。これによって、ベース部1を樹脂成形する際に、基板固定部18のボス形状において、金型を抜くときの抜き勾配が設けられることで、成形時の反りを防止できる。
<端子台19>
基板配置面11には、第1の流路23aの両サイド(手前側および奥側)に、複数の端子台19が設けられている。手前側の3つの端子台19には、配電盤3のバスバー4が取り付けられるとともに、パワーモジュール40から延びるリードフレーム48がネジ等で取り付けられる。奥側の3つの端子台19には、パワーモジュール40から延びるリードフレーム48が取り付けられるとともに第1の回路基板50等から延びる配線(図示せず)が固定される。
<絶縁隔壁部17>
基板配置面11には、部品配置部16と冷却用流路20(第1の流路23a)の間の領域、より具体的には、端子台19よりも手前側に、絶縁隔壁部17が設けられている。絶縁隔壁部17は、所定高さのリブ状に設けられており、部品配置部16に配置される配電盤3とインバータ回路30とを確実に絶縁する。なお、絶縁隔壁部17を乗り越えるようにしてバスバー4が端子台19まで延びている。
<インバータケース10の材料>
インバータケース10を構成するベース部1とカバー部2は、熱硬化性樹脂の硬化物で形成される。ベース部1とカバー部2は同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。具体的には、熱硬化性樹脂として、例えばフェノール樹脂組やエポキシ樹脂組成物が挙げられ、硬化剤や無機充填剤等が適宜含有される。
フェノール樹脂としては、例えばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、一分子中にエポキシ基を2個以上有するものであれば特に分子量や構造は限定されるものではない。
エポキシ樹脂としては、例えばフェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;N,N-ジグリシジルアニリン、N,N-ジグリシジルトルイジン、ジアミノジフェニルメタン型グリシジルアミン、アミノフェノール型グリシジルアミンのような芳香族グリシジルアミン型エポキシ樹脂;ハイドロキノン型エポキシ樹脂;ビフェニル型エポキシ樹脂;スチルベン型エポキシ樹脂;トリフェノールメタン型エポキシ樹脂;トリフェノールプロパン型エポキシ樹脂;アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂;トリアジン核含有エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂;ナフトール型エポキシ樹脂;ナフタレン型エポキシ樹脂;ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂;フェニレンおよび/またはビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂、フェニレンおよび/またはビフェニレン骨格を有するナフトールアラルキル型エポキシ樹脂等のアラルキル型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、またはビニルシクロヘキセンジオキシド、ジシクロペンタジエンオキシド、アリサイクリックジエポキシ-アジペイド等の脂環式エポキシ等の脂肪族エポキシ樹脂が挙げられる。これらは単独でも2種以上混合して使用しても良い。
エポキシ樹脂を含む場合、芳香族環にグリシジルエーテル構造あるいはグリシジルアミン構造が結合した構造を含むものが、耐熱性、機械特性、および耐湿性の観点から好ましい。
硬化剤は、熱硬化性樹脂に好ましい態様として含まれるエポキシ樹脂が選択される場合に、三次元架橋させるために用いられるものである。硬化剤としては、特に限定されないが、例えばフェノール樹脂を用いることができる。このようなフェノール樹脂系硬化剤は、一分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般であり、その分子量、分子構造を特に限定するものではない。
フェノール樹脂系硬化剤としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂等のノボラック型樹脂;トリフェノールメタン型フェノール樹脂等の多官能型フェノール樹脂;テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂等の変性フェノール樹脂;フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル樹脂、フェニレン及び/又はビフェニレン骨格を有するナフトールアラルキル樹脂等のアラルキル型樹脂;ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール化合物、ナフテン酸コバルト等のナフテン酸金属塩等が挙げられる。これらは、1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
無機充填剤としては、ケース材に用いられる樹脂組成物の技術分野で一般的に用いられる無機充填剤(フィラーや強化繊維)を使用することができる。無機充填剤としては、例えば溶融破砕シリカ及び溶融球状シリカ等の溶融シリカ、結晶シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレイ、マイカ、ロックウール、ウォラストナイト、ガラスパウダー、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスファイバー、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化アルミ、カーボンブラック、グラファイト、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、セルロース、アラミド、木材、フェノール樹脂成形材料やエポキシ樹脂成形材料の硬化物を粉砕した粉砕粉等が挙げられる。この中でも、溶融破砕シリカ、溶融球状シリカ、結晶シリカ等のシリカが好ましく、溶融球状シリカがより好ましい。また、この中でも、炭酸カルシウムがコストの面で好ましい。無機充填剤としては、一種で使用しても良いし、または二種以上を併用してもよい。
インバータケース10(ベース部1やカバー部2)を樹脂製とすることで、他部材への密着性を改善でき、かつ軽量化を実現できる。また、樹脂製であることで、成形性・加工性が優れているため設計の自由度が大幅に高まるとともに、振動を吸収し、騒音を低下させることができる。
なお、熱硬化性樹脂に含まれるフィラーの含有率は60体積%以上であり、好ましくは70%以上である。これによって、一層の軽量化と高い機械的強度を実現できる。
<インバータケース10の物性>
ベース部1やカバー部2を形成する熱硬化性樹脂のMD(機械方向)線膨張係数は、例えば、10ppm以上40ppm以下にすることができる。下限値は、好ましくは15ppm以上である。上限値は好ましくは35ppm以下であり、より好ましくは30ppm以下である。
ベース部1やカバー部2を形成する熱硬化性樹脂のTD(横断方向)線膨張係数は、例えば、10ppm以上40ppm以下にすることができる。下限値は、好ましくは15ppm以上である。上限値は好ましくは35ppm以下であり、より好ましくは30ppm以下である。
熱硬化性樹脂のMD線膨張係数やTD線膨張係数を上記範囲とすることで、インバータ装置100を高温下で使用した場合であっても、インバータケース10の熱による変形を抑えることができる。
ベース部1やカバー部2を形成する熱硬化性樹脂のガラス転移温度は160℃以上、好ましくは180℃以上にすることができる。ガラス転移点が高いことで、インバータ装置100を高温下で使用することができる。
<電磁波シールド層(めっき層)>
インバータケース10のベース部1やカバー部2の外表面には、電磁波シールド層が設けられている。電磁波シールド層は、めっき層で構成されている。めっき層は1つの層から構成されていても複数の層を有してもよい。また、めっき層は、好ましくはベース部1やカバー部2の外表面全体に設けられている。
ベース部1やカバー部2へのめっきの種類は、無電解めっきでもよいし電解めっきでもよい。樹脂成形体であるベース部1やカバー部2とめっき層との密着性を向上する観点では、無電解めっき層が好ましい。めっき層を複数層で構成する場合は、ベース部1やカバー部2側(内側)を無電解めっきとして、外側を電解めっきとしてもよい。
めっき層は、金属層であり、たとえば、これらの層は独立して、Cu、Ni、Al、Fe、Auおよびこれらの合金からなる群から選択される1または2種以上を含む層とすることができる。例えば、電磁波シールド性と耐候性を両立する観点から、内側のめっき層を電磁シールド性の高いCu層とし、外側のめっき層を耐候性が高いNi層とすることができる。
めっき層の全体の厚さは、電磁波シールド性の向上の観点から、例えば0.1μm以上100μm以下とすることができる。
<実施形態のまとめ>
本実施形態の特徴を纏めるとつぎの通りである。
(1)一方の面にインバータ回路30が取り付けられるベース部1と、ベース部1を覆うカバー部2と、を備えるインバータケース10であって、
ベース部1は樹脂組成物で構成される。
インバータ装置100のインバータケース10を樹脂製とすることで、他部材への密着性を改善でき、かつ軽量化を実現できる。また、樹脂製であることで、成形性・加工性が優れているため設計の自由度が大幅に高まるとともに、振動を吸収し、騒音を低下させることができる。
(2)ベース部1は、インバータ回路30が取り付けられる面(基板配置面11)の一部を壁面(水路壁15)とする冷却用流路20を備える。
冷却用流路20により、インバータ装置100(より具体的にはパワーモジュール40)を効果的に冷却できる。また、冷却用流路20が樹脂製であるので、金属製と異なり、防錆性や漏電防止の観点で好ましい。
(3)樹脂組成物は、熱硬化性樹脂の硬化物を含む。インバータケース10が熱硬化性樹脂で構成されるので、インバータ装置100が高温に晒される場合でも十分高い強度を維持できる。
(4)熱硬化性樹脂に含まれるフィラーの含有率は60体積%以上である。これによって軽量化と高い機械的強度を両立できる。
(5)熱硬化性樹脂のMD線膨張係数は10ppm以上40ppm以下である。これによってインバータケース10の熱による変形を抑えることができる。
(6)熱硬化性樹脂のTD線膨張係数は10ppm以上40ppm以下である。これによってインバータケース10の熱による変形を抑えることができる。
(7)熱硬化性樹脂のガラス転移温度は160℃以上である。これによって、インバータ装置100が高温下で使用される場合であっても、インバータケース10が熱によって変形することを抑制できる。
(8)ベース部1はインバータ回路30を固定するためのボス状に延出する基板固定部18を有し、基板固定部18は、延出先端側ほど外径が狭くなっている。
これによって、ベース部1を成形する際に、金型を抜く際に反りが発生してしまうことを防止できる。
(9)ベース部1は電磁波シールド層(例えばめっき層)を備える。これによって、ノイズ等の影響を抑え、インバータ回路30の動作を安定させることができる。
(10)ベース部1は、インバータ回路30とは別の部品(例えばバスバー4、配電盤3)を配置する部品配置部16と、
部品配置部16とインバータ回路30が取り付けられる領域との間に設けられた隔壁(絶縁隔壁部17)とを有する。
これによって、絶縁隔壁部17をベース部1の成形時に一体に設けることができ、後加工を回避でき、また、インバータ回路30と他の部品との絶縁を効果的に実現できる。
(11)インバータ装置100は、上述のインバータケース10と、
インバータケース10に取り付けられたインバータ回路30と、
を有し、
インバータ回路30が有する放熱部材45が、インバータケース10の冷却用流路20の内部に面している。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
1 ベース部
2 カバー部
3 配電盤
4 バスバー
5 ネジ
10 インバータケース
11 基板配置面
15 水路壁
16 部品配置部
17 絶縁隔壁部
18 部品配置部
19 端子台
20 冷却用流路
21 第1の水路接続口
22 第2の水路接続口
23 流路本体
23a 第1の流路
23b 第2の流路
23c 第3の流路
25 水路蓋部
30 インバータ回路
40 パワーモジュール
43 半導体チップ
45 放熱部材
50 第1の回路基板
60 第2の回路基板

Claims (11)

  1. 一方の面にインバータ回路が取り付けられるベース部と、前記ベース部を覆うカバー部と、を備えるインバータケースであって、
    前記ベース部は樹脂組成物で構成される、
    インバータケース。
  2. 前記ベース部は、前記インバータ回路が取り付けられる面の一部を壁面とする冷却用流路を備える、請求項1に記載のインバータケース。
  3. 前記樹脂組成物は、熱硬化性樹脂の硬化物を含む、請求項1または2に記載のインバータケース。
  4. 前記熱硬化性樹脂に含まれるフィラーの含有率は60体積%以上である、請求項3に記載のインバータケース。
  5. 前記熱硬化性樹脂のMD線膨張係数は10ppm以上40ppm以下である、請求項3または4に記載のインバータケース。
  6. 前記熱硬化性樹脂のTD線膨張係数は10ppm以上40ppm以下である、請求項3から5までのいずれか1項に記載のインバータケース。
  7. 前記熱硬化性樹脂のガラス転移温度は160℃以上である、請求項3から6までのいずれか1項に記載のインバータケース。
  8. 前記ベース部は前記インバータ回路を固定するためのボス状に延出する基板固定部を有し、
    前記基板固定部は、延出先端側ほど外径が狭くなっている、請求項1から7までのいずれか1項に記載のインバータケース。
  9. 前記ベース部は電磁波シールド層を備える、請求項1から8までのいずれか1項に記載のインバータケース。
  10. 前記ベース部は、
    前記インバータ回路とは別の部品を配置する部品配置部と、
    前記部品配置部と前記インバータ回路が取り付けられる領域との間に設けられた隔壁とを有する、請求項1から9までのいずれか1項に記載のインバータケース。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載のインバータケースと、
    前記インバータケースに取り付けられたインバータ回路と、
    を有し、
    前記インバータ回路が有する放熱部材が、前記インバータケースの冷却用流路の内部に面している、インバータ装置。
JP2021044376A 2021-03-18 2021-03-18 インバータケース及びインバータ装置 Pending JP2022143711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044376A JP2022143711A (ja) 2021-03-18 2021-03-18 インバータケース及びインバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021044376A JP2022143711A (ja) 2021-03-18 2021-03-18 インバータケース及びインバータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022143711A true JP2022143711A (ja) 2022-10-03

Family

ID=83454297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021044376A Pending JP2022143711A (ja) 2021-03-18 2021-03-18 インバータケース及びインバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022143711A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2613426B1 (en) Fixing resin composition for use in rotor
TWI323546B (ja)
KR101831573B1 (ko) 봉지용 수지 조성물, 차재용 전자 제어 유닛의 제조 방법, 및 차재용 전자 제어 유닛
EP2821437A1 (en) Resin composition for rotor fixing, rotor, and automotive vehicle
CN101958307A (zh) 功率半导体模块及其制造方法
JP7301492B2 (ja) 樹脂組成物の製造方法
JP7126186B2 (ja) 封止用樹脂組成物、その硬化物、及び半導体装置
JP2022143711A (ja) インバータケース及びインバータ装置
JP5957961B2 (ja) 固定用樹脂組成物、ロータおよび自動車
WO2020137989A1 (ja) 封止用樹脂組成物、半導体装置、及び半導体装置の製造方法
EP4187590A1 (en) Power module
JP2019026715A (ja) 一括封止用エポキシ樹脂組成物、電子装置およびその製造方法
JP2016197995A (ja) ロータ
CN103974992A (zh) 环氧树脂组合物、其固化物以及光半导体装置
JP2024005487A (ja) ハウジングケース、インバータ装置およびモータ
JP2022123984A (ja) 回路基板の製造方法
EP4262059A1 (en) Stator, rotating electric machine, and method for manufacturing stator
JP2013138611A (ja) ロータに用いる固定用樹脂組成物
CN116601855A (zh) 定子、旋转电机和定子的制造方法
JP7501801B2 (ja) 成形用樹脂組成物、封止構造体の製造方法および封止構造体
JP2022114048A (ja) パワーモジュール
JP7345621B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の製造方法
JP2013183528A (ja) ロータおよび自動車
JP2022021143A (ja) パワーモジュール
JP2013064076A (ja) 封止用樹脂組成物及び電子部品装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240216