JP2022142885A - 操舵制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させる。【解決手段】操舵制御装置1Aは、自車両2の走行場面を判定する走行場面判定部14と、自車両2が自車両2の走行している自車線Lを走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両2の操舵制御を行う操舵制御部15と、を備える。この操舵制御装置1Aでは、自車両2の走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両2の操舵制御が行われるため、走行場面に応じた走行位置で自車両2を走行させることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の操舵制御を行う操舵制御装置に関する。
特許文献1には、車両が車線中央部を走行するように車両の操舵トルクを制御するレーンキーブシステムが記載されている。
特許文献1に記載されたレーンキープシステムでは、車両が車線中央部を走行するように操舵制御される。しかしながら、実際には、様々な走行場面があり、走行場面によっては、車線中央部の走行が最適とは限らないこともある。
そこで、本発明は、走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させることができる操舵制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る操舵制御装置は、自車両の走行場面を判定する走行場面判定部と、自車両が自車両の走行している自車線を走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両の操舵制御を行う操舵制御部と、を備える。
この操舵制御装置では、自車両の走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両の操舵制御が行われるため、走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させることができる。
自車両が走行している自車線に隣接する隣接車線を走行する他車両を検出する他車両検出部を更に備え、走行場面判定部は、他車両検出部の検出結果に基づいて、自車両と他車両とが接近する走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により自車両と他車両とが接近する走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも他車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、自車両と他車両とが接近する走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも隣接車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、他車両から離れた位置で自車両を走行させることができる。
自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、車線情報取得部が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路が自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、多車線道路判定部により自車走行道路が片側多車線道路であると判定された場合、他車両検出部は、他車両として、自車線に隣接する隣接車線において自車両の後方を自車両と同じ走行方向に走行する後方走行車両を検出し、走行場面判定部は、他車両検出部の検出結果に基づいて、自車両が後方走行車両に追い抜かれる追い抜かれ走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により追い抜かれ走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも後方走行車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、追い抜かれ走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも後方走行車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、後方走行車両から離れた位置で後方走行車両に追い抜かれることができる。
自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、車線情報取得部が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路が自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、を更に備え、多車線道路判定部により自車走行道路が片側多車線道路であると判定された場合、他車両検出部は、他車両として、自車線に隣接する隣接車線において自車両の前方を自車両と同じ走行方向に走行する前方走行車両を検出し、走行場面判定部は、他車両検出部の検出結果に基づいて、自車両が前方走行車両を追い抜く追い抜き走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により追い抜き走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも前方走行車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、追い抜き走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも前方走行車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、前方走行車両から離れた位置で前方走行車両を追い抜くことができる。
自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、車線情報取得部が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路が自車線と対向する対向車線を有する多車線道路であるか否かを判定する多車線道路判定部と、を更に備え、多車線道路判定部により自車走行道路が多車線道路であると判定された場合、他車両検出部は、他車両として、自車線に隣接する対向車線において自車両と対向する方向に走行する対向車両を検出し、走行場面判定部は、他車両検出部の検出結果に基づいて、自車両が対向車両とすれ違うすれ違い走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部によりすれ違い走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも対向車両が走行している対向車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、すれ違い走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも対向車両が走行している対向車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、対向車両から離れた位置で対向車両とすれ違うことができる。
自車両が走行している自車線に隣接する隣接車線を走行する他車両を検出する他車両検出部を更に備え、走行場面判定部は、他車両検出部の検出結果に基づいて、自車両と他車両とが並走する並走走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により自車両と他車両とが並走する並走走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも他車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、並走走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも他車両が走行している隣接車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、他車両から離れた位置で他車両と並走することができる。
自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、車線情報取得部が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路が自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、片側多車線道路判定部により自車両が片側多車線道路を走行していると判定された場合、片側多車線道路における自車線の車線位置を取得する車線位置取得部と、を更に備え、走行場面判定部は、片側多車線道路判定部の判定結果に基づいて、自車両が多車線道路を走行する走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により自車両が多車線道路を走行する走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線位置取得部が取得した車線位置に応じた位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、自車両が多車線道路を走行する走行場面の場合に、自車線の車線位置に応じた位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、車線位置に応じた走行位置で走行させることができる。
走行場面判定部は、車線位置取得部が取得した片側多車線道路における自車線の車線位置に基づいて、自車両が複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置する端車線を走行する走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により自車両が端車線を走行する端車線走行場面であると判定された場合、自車両が、自車線の車線中央よりも複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。この操舵制御装置では、端車線走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央よりも複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、中車線を走行する他車両から離れた位置で当該他車両に対して追い抜いたり追い抜かれたりすることができる。
自車両の車線変更を検出する車線変更検出部を更に備え、走行場面判定部は、車線変更検出部の検出結果に基づいて、自車両が車線変更した走行場面であるか否かを判定し、操舵制御部は、走行場面判定部により自車両が車線変更した走行場面であると判定された場合、自車両が自車線の車線中央部を走行するように、自車両の操舵制御を行ってもよい。車線変更前の車線と車線変更後の車線とでは、走行に適した走行位置が異なる可能性があり、車線変更直後は、適切な走行位置を判断できない可能性もある。そこで、この操舵制御装置では、自車両が車線変更した走行場面の場合に、自車両が自車線の車線中央部を走行するように自車両の操舵制御を行うことで、車線変更後の様々な状況に適切に対応させることができる。
本発明によれば、走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1~図3に示すように、第一実施形態に係る操舵制御装置1Aは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Aは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Aと、を備える。
図1~図3に示すように、第一実施形態に係る操舵制御装置1Aは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Aは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Aと、を備える。
操舵トルク付与装置3は、自車両2のハンドル(不図示)に操舵トルクを付与するための装置である。操舵トルク付与装置3は、例えば、自車両2のハンドルに右方向(時計回り方向)の操舵トルクを付与することで、自車両2を右方向に移動(旋回)させることができ、自車両2のハンドルに左方向(反時計回り方向)の操舵トルクを付与することで、自車両2を左方向に移動(旋回)させることができる。操舵トルク付与装置3は、例えば、ハンドルシャフト(不図示)に歯車等を介して接続された電動モータにより構成することができる。
制御部4Aは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Aでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Aは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Aは、車線情報取得部11と、片側多車線道路判定部12と、他車両検出部13と、走行場面判定部14と、操舵制御部15と、を有する。なお、車線情報取得部11、片側多車線道路判定部12、他車両検出部13、走行場面判定部14、及び操舵制御部15は、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得する。車線情報取得部11が取得する自車走行道路Rの車線情報には、車線総数、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向の車線の数、対向車線の有無、対向車線の車線の数等が含まれる。車線情報取得部11は、如何なる手段により自車走行道路Rの車線情報を取得してもよい。例えば、車線情報取得部11は、GPS等で自車両2の位置を特定し、特定した自車両2の位置を地図情報に照らし合わせることで、自車走行道路Rの車線情報を取得してもい。また、車線情報取得部11は、自車両2に搭載されたカメラで自車両2の周囲を撮像し、この撮像画像を解析して車線の区画線を認識することことにより、自車走行道路Rの車線情報を取得してもよい。
片側多車線道路判定部12は、車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが片側多車線道路であるか否かを判定する。片側多車線道路は、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する道路である。同一走行方向車線は、自車線Lを含む、自車線Lと同一走行方向の車線である。なお、対向車線は、片側多車線道路であるか否かの判定に影響しない。つまり、対向車線の無い道路や、対向車線が一車線の道路であっても、自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有すれば、片側多車線道路判定部12は片側多車線道路であると判定する。
他車両検出部13は、自車両2が走行している自車線Lに隣接する隣接車線L1を走行する他車両20を検出する。他車両検出部13は、他車両20として、他車両20の存在、自車両2に対する他車両20の位置、自車両2に対する他車両20の相対速度等を検出する。
本実施形態では特に、他車両検出部13は、他車両20として、自車線Lに隣接する隣接車線L1において自車両2の後方を自車両2と同じ走行方向に走行する後方走行車両21を検出する。つまり、他車両検出部13は、他車両20として、複数の同一走行方向車線における自車線Lと隣接する隣接車線L1において自車両2の後方を走行する後方走行車両21を検出する。後方走行車両21の検出は、例えば、自車両2の後部に設置したミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサのセンシングにより行うことができる。
走行場面判定部14は、自車両2の走行場面を判定する。より具体的には、走行場面判定部14は、他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2と他車両20とが接近する走行場面であるか否かを判定する。自車両2と他車両20とが接近するか否かは、例えば、他車両検出部13が検出した自車両2に対する他車両20の位置及び相対速度等により判定することができる。
本実施形態では特に、走行場面判定部14は、他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2が後方走行車両21に追い抜かれる追い抜かれ走行場面であるか否かを判定する。追い抜かれ走行場面は、自車両2と他車両20とが接近する走行場面の一つの場面である。追い抜かれ走行場面であるか否かは、例えば、他車両検出部13が検出した自車両2に対する後方走行車両21の位置及び相対速度等により判定することができる。図2(a)及び図3(a)では、自車走行道路Rが、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路である場合に、複数の同一走行方向車線における自車線Lの隣接車線L1において、自車両2の後方で後方走行車両21が自車両2と同一走行方向に走行している場面を示している。
操舵制御部15は、自車両2が自車線Lを走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両2の操舵制御を行う。自車両2の操舵制御は、例えば、自車両2が自車線Lの車線幅方向における目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御することにより行う。つまり、操舵制御部15は、走行場面に応じた目標位置を設定し、自車両2が走行場面に応じて設定された目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。自車線Lの車線幅方向における自車両2の走行位置は、例えば、カメラ(不図示)、ミリ波センサ(不図示)等により車線を区画する区画線を検出し、自車両2と検出した区画線との位置関係を算出することにより求めることができる。操舵制御部15は、自車両2が目標位置の右側を走行する場合は、自車両2が左方向に移動するように操舵トルク付与装置3を制御して、自車両2を目標位置に戻す。また、操舵制御部15は、自車両2が目標位置の左側を走行する場合は、自車両2が右方向に移動するように操舵トルク付与装置3を制御して、自車両2を目標位置に戻す。
そして、操舵制御部15は、走行場面判定部14により自車両2と他車両20とが接近する走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線中央(車線の車線幅方向における中央)よりも他車両20が走行している隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
本実施形態では特に、操舵制御部15は、走行場面判定部14により追い抜かれ走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも後方走行車両21が走行している隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15は、走行場面判定部14により追い抜かれ走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央よりも後方走行車両21が走行している隣接車線L1とは反対側の位置を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
例えば、図2(a)に示すように、操舵制御部15が、自車両2が自車線Lの車線中央部(車線の車線幅方向における中央部)を走行するように自車両2の操舵制御を行っていた場合に、走行場面判定部14により追い抜かれ走行場面であると判定されると、図2(b)に示すように、操舵制御部15は、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
同様に、図3(a)に示すように、操舵制御部15が、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L1側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行っていた場合に、走行場面判定部14により追い抜かれ走行場面であると判定された場合は、図3(b)に示すように、操舵制御部15は、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
次に、図4を参照して、操舵制御装置1Aの処理動作の一例について説明する。
まず、車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得し(ステップS11)、片側多車線道路判定部12は、ステップS11において車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが片側多車線道路であるか否かを判定する(ステップS12)。自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されるまで、ステップS11~ステップS12を繰り返す。
自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されると(ステップS12:YES)、他車両検出部13は、自車線Lに隣接する隣接車線L1において自車両2の後方を自車両2と同じ走行方向に走行する後方走行車両21を探査する(ステップS13)。後方走行車両21が検出されない場合(ステップS14:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
後方走行車両21が検出された場合(ステップS14;YES)、走行場面判定部14は、ステップS13における他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2が後方走行車両21に追い抜かれる追い抜かれ走行場面であるか否かを判定する(ステップS15)。追い抜かれ走行場面でないと判定した場合(ステップS15:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
追い抜かれ走行場面であると判定した場合(ステップS15:YES)、操舵制御部15は、自車線Lの車線中央よりも後方走行車両21が走行している隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS16)。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る操舵制御装置1Aでは、自車両2の走行場面に応じた走行位置で走行するように自車両2の操舵制御を行うため、走行場面に応じた走行位置で自車両2を走行させることができる。
そして、自車両と他車両20とが接近する走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、他車両20から離れた位置で走行させることができる。
また、追い抜かれ走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも後方走行車両21が走行している隣接車線L1とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、後方走行車両21から離れた位置で後方走行車両21に追い抜かれることができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第二実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
次に、第二実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第二実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
図5~図7に示すように、第二実施形態に係る操舵制御装置1Bは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Bは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Bと、を備える。
制御部4Bは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Bでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Bは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Bは、第一実施形態と同様の車線情報取得部11と、第一実施形態と同様の片側多車線道路判定部12と、他車両検出部13Bと、走行場面判定部14Bと、操舵制御部15Bと、を有する。なお、車線情報取得部11、片側多車線道路判定部12、他車両検出部13B、走行場面判定部14B、及び操舵制御部15Bは、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
他車両検出部13Bは、基本的に第一実施形態の他車両検出部13と同様であるが、本実施形態では特に、他車両20として、後方走行車両21の代わりに、自車線Lに隣接する隣接車線L2において自車両2の前方を自車両2と同じ走行方向に走行する前方走行車両22を検出する。つまり、他車両検出部13Bは、他車両20として、複数の同一走行方向車線における自車線Lと隣接する隣接車線L2において自車両2の前方を走行する前方走行車両22を検出する。前方走行車両22の検出は、例えば、自車両2の前部に設置したミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサのセンシングにより行うことができる。
走行場面判定部14Bは、基本的に第一実施形態の走行場面判定部14と同様であるが、図6(a)及び図7(a)に示すように、本実施形態では特に、自車両2の走行場面として、追い抜かれ走行場面の代わりに、他車両検出部13Bの検出結果に基づいて、自車両2が前方走行車両22を追い抜く追い抜き走行場面であるか否かを判定する。追い抜き走行場面は、自車両2と他車両20とが接近する走行場面の一つの場面である。追い抜き走行場面であるか否かは、例えば、他車両検出部13Bが検出した自車両2に対する前方走行車両22の位置及び相対速度等により判定することができる。図6(a)及び図7(a)では、自車走行道路Rが、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路である場合に、複数の同一走行方向車線における自車線Lの隣接車線L2において、自車両2の前方で前方走行車両22が自車両2と同一走行方向に走行している場面を示している。
操舵制御部15Bは、基本的に第一実施形態の操舵制御部15と同様であるが、本実施形態では特に、走行場面判定部14Bにより追い抜き走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも前方走行車両22が走行している隣接車線L2とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Bは、走行場面判定部14Bにより追い抜き走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央よりも前方走行車両22が走行している隣接車線L2とは反対側の位置を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
例えば、図6(a)に示すように、操舵制御部15Bが、自車両2が自車線Lの車線中央部(車線の車線幅方向における中央部)を走行するように自車両2の操舵制御を行っていた場合に、走行場面判定部14Bにより追い抜き走行場面であると判定されると、図6(b)に示すように、操舵制御部15Bは、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L2とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
同様に、図7(a)に示すように、操舵制御部15Bが、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L2側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行っていた場合に、走行場面判定部14Bにより追い抜き走行場面であると判定された場合は、図7(b)に示すように、操舵制御部15Bは、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L2とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
次に、図8を参照して、操舵制御装置1Bの処理動作の一例について説明する。
まず、車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得し(ステップS11)、片側多車線道路判定部12は、ステップS11において車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが片側多車線道路であるか否かを判定する(ステップS12)。自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されるまで、ステップS11~ステップS12を繰り返す。
自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されると(ステップS12:YES)、他車両検出部13Bは、自車線Lに隣接する隣接車線L2において自車両2の前方を自車両2と同じ走行方向に走行する前方走行車両22を探査する(ステップS23)。前方走行車両22が検出されない場合(ステップS24:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
前方走行車両22が検出された場合(ステップS24;YES)、走行場面判定部14Bは、ステップS23における他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2が前方走行車両22を追い抜く追い抜き走行場面であるか否かを判定する(ステップS25)。追い抜き走行場面でないと判定した場合(ステップS25:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
追い抜き走行場面であると判定した場合(ステップS25:YES)、操舵制御部15Bは、自車線Lの車線中央よりも前方走行車両22が走行している隣接車線L2とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS26)。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る操舵制御装置1Bでは、追い抜き走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも前方走行車両22が走行している隣接車線L2とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、前方走行車両22から離れた位置で前方走行車両22を追い抜くことができる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第三実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
次に、第三実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第三実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
図9及び図10に示すように、第三実施形態に係る操舵制御装置1Cは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Cは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Cと、を備える。
制御部4Cは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Cでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Cは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Cは、第一実施形態と同様の車線情報取得部11と、第一実施形態と同様の片側多車線道路判定部12と、他車両検出部13Cと、走行場面判定部14Cと、操舵制御部15Cと、を有する。なお、車線情報取得部11、片側多車線道路判定部12、他車両検出部13C、走行場面判定部14C、及び操舵制御部15Cは、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
他車両検出部13Cは、基本的に第一実施形態の他車両検出部13と同様であるが、本実施形態では特に、他車両20として、後方走行車両21の代わりに、自車線Lに隣接する隣接車線L3において自車両2と並走する並走車両23を検出する。つまり、他車両検出部13Cは、他車両20として、複数の同一走行方向車線における自車線Lと隣接する隣接車線L3において自車両2の側方を走行する並走車両23を検出する。並走車両23の検出は、例えば、自車両2の側部に設置したミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサのセンシングにより行うことができる。
走行場面判定部14Cは、基本的に第一実施形態の走行場面判定部14と同様であるが、本実施形態では特に、自車両2の走行場面として、追い抜かれ走行場面の代わりに、他車両検出部13Cの検出結果に基づいて、自車両2が並走車両23と並走する並走走行場面であるか否かを判定する。並走走行場面であるか否かは、例えば、他車両検出部13Cが検出した自車両2に対する前方走行車両22の位置及び相対速度等により判定することができる。なお、自車両2と並走車両23との速度差が所定閾値内である場合は、自車両2と並走車両23とが並走していると判定する。所定閾値は、例えば、一般的に並走と判断される程度の速度差とすることができる。図10(a)では、自車走行道路Rが、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路である場合に、複数の同一走行方向車線における自車線Lの隣接車線L3において、自車両2の側方で並走車両23が自車両2と同一走行方向に走行している場面を示している。
操舵制御部15Cは、基本的に第一実施形態の操舵制御部15と同様であるが、本実施形態では特に、走行場面判定部14Cにより並走走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも並走車両23が走行している隣接車線L3とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Cは、走行場面判定部14Cにより並走走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央よりも並走車両23が走行している隣接車線L3とは反対側の位置を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
例えば、図10(a)に示すように、操舵制御部15Cが、自車両2が自車線Lの車線中央部(車線の車線幅方向における中央部)を走行するように自車両2の操舵制御を行っていた場合に、走行場面判定部14Cにより並走走行場面であると判定されると、図10(b)に示すように、操舵制御部15Cは、自車両2が自車線Lの車線中央よりも隣接車線L3とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
次に、図11を参照して、操舵制御装置1Cの処理動作の一例について説明する。
まず、車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得し(ステップS11)、片側多車線道路判定部12は、ステップS11において車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが片側多車線道路であるか否かを判定する(ステップS12)。自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されるまで、ステップS11~ステップS12を繰り返す。
自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されると(ステップS12:YES)、他車両検出部13Cは、自車線Lに隣接する隣接車線L3において自車両2と並走する並走車両23を探査する(ステップS33)。並走車両23が検出されない場合(ステップS34:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
並走車両23が検出された場合(ステップS34;YES)、走行場面判定部14Cは、ステップS33における他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2と並走車両23とが並走する並走走行場面であるか否かを判定する(ステップS35)。並走走行場面でないと判定した場合(ステップS35:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
並走走行場面であると判定した場合(ステップS35:YES)、操舵制御部15Cは、自車線Lの車線中央よりも並走車両23が走行している隣接車線L3とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS36)。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る操舵制御装置1Cでは、並走走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも並走車両23が走行している隣接車線L3とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、並走車両23から離れた位置で並走車両23と並走することができる。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第四実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
次に、第四実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第四実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
図12及び図13に示すように、第四実施形態に係る操舵制御装置1Dは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Dは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Dと、を備える。
制御部4Dは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Dでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Dは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Dは、第一実施形態と同様の車線情報取得部11と、多車線道路判定部12Dと、他車両検出部13Dと、走行場面判定部14Dと、操舵制御部15Dと、を有する。なお、車線情報取得部11、多車線道路判定部12D、他車両検出部13D、走行場面判定部14D、及び操舵制御部15Dは、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
多車線道路判定部12Dは、車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが自車線Lと対向する対向車線L4を有する多車線道路であるか否かを判定する。なお、自車線Lと同一走行方向に複数の車線があるか否かは、多車線道路であるか否かの判定に影響しない。つまり、自車線Lと同一走行方向に複数の車線がなくても、自車線Lと対向する対向車線L4を有すれば、多車線道路判定部12Dは多車線道路であると判定する。
他車両検出部13Dは、基本的に第一実施形態の他車両検出部13と同様であるが、本実施形態では特に、他車両20として、後方走行車両21の代わりに、自車線Lに隣接する対向車線L4において自車両2と対向する方向に走行する対向車両24を検出する。対向車両24の検出は、例えば、自車両2の前部に設置したミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサのセンシングにより行うことができる。なお、自車走行道路Rが、自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線がある片側多車線道路である場合、対向車両24を検出するに際して、自車線Lが、複数の同一走行方向車線における対向車線L4側の端車線であるか否かを判定し、自車線Lが端車線であると判定した場合に、対向車両24を検出するようにしてもよい。この場合、制御部3Eが車線位置検出部(不図示)を更に有し、車線位置検出部が、自車線Lが端車線であるか否かを判定してもよい。
走行場面判定部14Dは、基本的に第一実施形態の走行場面判定部14と同様であるが、本実施形態では特に、自車両2の走行場面として、追い抜かれ走行場面の代わりに、他車両検出部13Dの検出結果に基づいて、自車両2が対向車両24とすれ違うすれ違い走行場面であるか否かを判定する。すれ違い走行場面は、自車両2と他車両20とが接近する走行場面の一つの場面である。すれ違い走行場面であるか否かは、例えば、他車両検出部13Dが検出した自車両2に対する対向車両24の位置及び相対速度等により判定することができる。図13(a)では、自車線Lと対向車線L4とが破線の区画線により区画された道路において、自車線Lを走行する自車両2と対向車線L4を走行する対向車両24とがすれ違う場面を示している。図13(b)では、自車線Lと対向車線L4とが実線の区画線により区画された道路において、自車線Lを走行する自車両2と対向車線L4を走行する対向車両24とがすれ違う場面を示している。図13(c)では、自車線Lと対向車線L4とが区画線及びセンターポールにより区画された暫定供用道路において、自車線Lを走行する自車両2と対向車線L4を走行する対向車両24とがすれ違う場面を示している。
操舵制御部15Dは、基本的に第一実施形態の操舵制御部15と同様であるが、本実施形態では特に、走行場面判定部14Dによりすれ違い走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも対向車両24が走行している対向車線L4とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Dは、走行場面判定部14Dによりすれ違い走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央よりも対向車両24が走行している対向車線L4とは反対側の位置を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
次に、図14を参照して、操舵制御装置1Dの処理動作の一例について説明する。
まず、車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得し(ステップS11)、多車線道路判定部12Dは、ステップS11において車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが多車線道路であるか否かを判定する(ステップS42)。自車走行道路Rが多車線道路であると判定されるまで、ステップS11~ステップS42を繰り返す。
自車走行道路Rが多車線道路であると判定されると(ステップS42:YES)、他車両検出部13Bは、自車線Lに隣接する対向車線L4において自車両2と対向する方向に走行する対向車両24を探査する(ステップS43)。対向車両24が検出されない場合(ステップS44:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
対向車両24が検出された場合(ステップS44;YES)、走行場面判定部14Bは、ステップS43における他車両検出部13の検出結果に基づいて、自車両2が対向車両24とすれ違うすれ違い走行場面であるか否かを判定する(ステップS45)。すれ違い走行場面でないと判定した場合(ステップS45:NO)、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
すれ違い走行場面であると判定した場合(ステップS45:YES)、操舵制御部15Bは、自車線Lの車線中央よりも対向車両24が走行している対向車線L4とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS46)。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る操舵制御装置1Dでは、すれ違い走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも対向車両24が走行している対向車線L4とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、対向車両24から離れた位置で対向車両24とすれ違うことができる。
[第五実施形態]
次に、第五実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第五実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
次に、第五実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第五実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
図15及び図16に示すように、第五実施形態に係る操舵制御装置1Eは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Eは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Eと、を備える。
制御部4Eは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Eでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Eは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Eは、第一実施形態と同様の車線情報取得部11と、第一実施形態と同様の片側多車線道路判定部12と、車線位置取得部13Eと、走行場面判定部14Eと、操舵制御部15Eと、を有する。なお、車線情報取得部11、片側多車線道路判定部12、車線位置取得部13E、走行場面判定部14E、及び操舵制御部15Eは、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
車線位置取得部13Eは、片側多車線道路判定部12により自車両2が片側多車線道路を走行していると判定された場合、片側多車線道路における自車線Lの車線位置を取得する。片側多車線道路は、自車両2が走行している自車線Lと同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する道路であることから、車線位置取得部13Eは、自車線Lの車線位置として、複数の同一走行方向車線における車線位置を取得する。より具体的には、車線位置取得部13Eは、自車線Lが、複数の同一走行方向車線における端に位置する端車線であるのか、複数の同一走行方向車線における端に位置しない中車線であるのかの別を取得する。車線位置取得部13Eは、如何なる手段により自車線Lの車線位置を取得してもよくよい。例えば、車線位置取得部13Eは、GPS等で自車両2の位置を特定し、特定した自車両2の位置を地図情報に照らし合わせることで、自車線Lの車線位置を取得してもよい。また、車線位置取得部13Eは、自車両2に搭載されたカメラで自車両2の周囲を撮像し、この撮像画像を解析して車線の区画線を認識することことにより、自車線Lの車線位置を取得してもよい。
走行場面判定部14Eは、基本的に第一実施形態の走行場面判定部14と同様であるが、本実施形態では特に、自車両2の走行場面として、片側多車線道路判定部12の判定結果に基づいて、自車両2が多車線道路を走行する走行場面であるか否かを判定する。更に、走行場面判定部14Eは、車線位置取得部13Eが取得した片側多車線道路における自車線Lの車線位置に基づいて、自車両2が複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置する端車線を走行する端車線走行場面であるか否かを判定する。図16(a)では、自車両2が、3車線の同一走行方向車線のうちの右端に位置する端車線を走行している場面を示している。図16(b)では、自車両2が、3車線の同一走行方向車線のうちの中車線を走行している場面を示している。図16(c)では、自車両2が、3車線の同一走行方向車線のうちの左端に位置する端車線を走行している場面を示している。
操舵制御部15Eは、基本的に第一実施形態の操舵制御部15と同様であるが、本実施形態では特に、走行場面判定部14Eにより自車両2が多車線道路を走行する走行場面であると判定された場合、自車両2が、自車線Lの車線位置取得部13Eが取得した車線位置に応じた位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。より具体的には、図16(a)及び図16(c)に示すように、走行場面判定部14Eにより自車両2が端車線を走行する走行場面であると判定された場合、操舵制御部15Eは、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Eは、走行場面判定部14Bにより端車線走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央よりも中車線とは反対側の位置を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。一方、図16(b)に示すように、走行場面判定部14Eにより自車両2が中車線を走行する走行場面であると判定された場合、操舵制御部15Eは、自車両2が、自車線Lの車線中央部を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Eは、走行場面判定部14Bにより中車線走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
次に、図17を参照して、操舵制御装置1Eの処理動作の一例について説明する。
まず、車線情報取得部11は、自車両2が走行している自車走行道路Rの車線情報を取得し(ステップS11)、片側多車線道路判定部12は、ステップS11において車線情報取得部11が取得した車線情報に基づいて、自車走行道路Rが片側多車線道路であるか否かを判定する(ステップS12)。自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されるまで、ステップS11~ステップS12を繰り返す。
自車走行道路Rが片側多車線道路であると判定されると(ステップS12:YES)、車線位置取得部13Eは、片側多車線道路における自車線Lの車線位置を取得する(ステップS53)。ステップS53では、自車線Lが、自車線Lが複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置する端車線であるのか、自車線Lが複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置しない中車線であるのかの別を取得する。そして、走行場面判定部14Eは、自車両2が複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置する端車線を走行する端車線走行場面であるか否かを判定する(ステップS54)。
自車両2が端車線を走行する端車線走行場面であると判定した場合(ステップS54:YES)、操舵制御部15Eは、自車両2が、自車線Lの車線中央よりも複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS55)。一方、自車両2が端車線を走行する端車線走行場面ではない、つまり、自車両2が中車線を走行する中車線走行場面であると判定した場合(ステップS54:NO)、操舵制御部15Eは、自車両2が、自車線Lの車線中央部を走行するように、自車両2の操舵制御を行う(ステップS56)。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る操舵制御装置1Eでは、自車両2が多車線道路を走行する走行場面の場合に、自車線Lの車線位置に応じた位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、車線位置に応じた走行位置で車両を走行させることができる。
そして、端車線走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央よりも複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、中車線を走行する他車両から離れた位置で当該他車両に対して追い抜いたり追い抜かれたりすることができる。
また、中車線走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央部を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、端車線を走行する他車両から離れた位置で当該他車両に対して追い抜いたり追い抜かれたりすることができる。
[第六実施形態]
次に、第六実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第六実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
次に、第六実施形態に係る操舵制御装置について説明する。第六実施形態に係る操舵制御装置は、基本的に第一実施形態に係る操舵制御装置と同様であるため、以下では、第一実施形態に係る操舵制御装置と相違する事項のみを説明し、第一実施形態に係る操舵制御装置と同様の事項の説明を省略する。
図18~図20に示すように、第六実施形態に係る操舵制御装置1Fは、自車両2に搭載されて、自車両2の操舵制御を行う装置である。操舵制御装置1Fは、操舵トルク付与装置3と、制御部4Fと、を備える。
制御部4Fは、CPU、ROM、RAM等を有する電子制御ユニット(ECU)である。制御部4Fでは、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の制御を実行する。制御部4Fは、単一の電子制御ユニットにより構成されていてもよく、複数の電子制御ユニットにより構成されていてもよい。制御部4Fは、車線変更検出部16Fと、走行場面判定部14Fと、操舵制御部15Fと、を有する。なお、車線変更検出部16F、走行場面判定部14F、及び操舵制御部15Fは、同じ電子制御ユニットにより構成されていてもよく、異なる電子制御ユニットにより構成されていてもよい。
車線変更検出部16Fは、自車両2の車線変更を検出する。車線変更検出部16Fは、如何なる手段により自車両2の車線変更を検出してもよい。例えば、車線変更検出部16Fは、自車両2のウインカーの操作及び操作解除を検出することで、自車両2の車線変更を取得してもよい。また、車線変更検出部16Fは、自車両2に搭載されたカメラで自車両2の周囲を撮像し、この撮像画像を解析して車線の区画線を認識することことにより、自車両2の車線変更を取得してもよい。
走行場面判定部14Fは、基本的に第一実施形態の走行場面判定部14と同様であるが、本実施形態では特に、自車両2の走行場面として、車線変更検出部16Fの検出結果に基づいて、自車両2が車線変更した走行場面であるか否かを判定する。図19(a)及び図19(b)では、左車線を走行していた自車両2が右車線に車線変更する走行場面を示している。図20(a)及び図20(b)では、右車線を走行していた自車両2が左車線に車線変更する走行場面を示している。
操舵制御部15Fは、基本的に第一実施形態の操舵制御部15と同様であるが、本実施形態では特に、走行場面判定部14Fにより自車両2が車線変更した走行場面であると判定された場合、自車両2が自車線Lの車線中央部を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。つまり、操舵制御部15Fは、走行場面判定部14Fにより自車両2が車線変更した走行場面であると判定された場合、自車線Lの車線中央を目標位置に設定し、自車両2が目標位置を走行するように操舵トルク付与装置3を制御する。
例えば、図19(a)及び図20(a)に示すように、操舵制御部15Fが、自車両2が自車線の車線中央よりも左側又は右側の位置を走行するように自車両2の操舵制御を行っていたとしても、走行場面判定部14により自車両2が車線変更した走行場面であると判定された場合は、図19(b)及び図20(b)に示すように、操舵制御部15は、自車両2が自車線Lの車線中央部を走行するように自車両2の操舵制御を行う。
次に、図21を参照して、操舵制御装置1Fの処理動作の一例について説明する。
まず、車線変更検出部16Fが自車両2の車線変更を検出したか否かを判定する(ステップS61)。自車両2の車線変更を検出したと判定されるまで、ステップS61を繰り返す。
自車両2の車線変更を検出したと判定した場合(ステップS61:YES)、走行場面判定部14Fは、車線変更検出部16Fの検出結果に基づいて、自車両2が車線変更した走行場面であるか否かを判定する(ステップS62)。自車両2が車線変更した走行場面ではないと判定した場合(ステップS62:NO)、一旦処理を終了して、再度ステップS61から繰り返す。
自車両2が車線変更した走行場面であると判定した場合(ステップS62:YES)、操舵制御部15Fは、自車両2が自車線Lの車線中央部を走行するように、自車両2の操舵制御を行う。その後、一旦処理を終了し、再度ステップS11から処理を繰り返す。
ところで、車線変更前の車線と車線変更後の車線とでは、走行に適した走行位置が異なる可能性があり、車線変更直後は、適切な走行位置を判断できない可能性もある。そこで、本実施形態に係る操舵制御装置1Fでは、自車両2が車線変更した走行場面の場合に、自車両2が自車線Lの車線中央部を走行するように自車両2の操舵制御を行うことで、車線変更後の様々な状況に適切に対応させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記の第一~第六実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第一~第五実施形態に第六実施形態を組み合わせることで、車線変更前は、第一~第五実施形態の走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させることができ、車線変更直後は、自車両2が車線変更した走行場面に応じた走行位置、つまり車線中央部で自車両を走行させることができ、その後、第一~第五実施形態の走行場面に応じた走行位置で自車両を走行させることができる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F…操舵制御装置、2…自車両、3…操舵トルク付与装置、4A,4B,4C,4D,4E,4F…制御部、11…車線情報取得部、12…片側多車線道路判定部、12D…多車線道路判定部、13,13B,13C,13D…他車両検出部、13E…車線位置取得部、14,14B,14C,14D,14E,14F…走行場面判定部、15,15B,15C,15D,15E,15F…操舵制御部、16F…車線変更検出部、20…他車両、21…後方走行車両、22…前方走行車両、23…並走車両、24…対向車両、L…自車線、L1…隣接車線、L2…隣接車線、L3…隣接車線、L4…対向車線、R…自車走行道路。
Claims (9)
- 自車両の走行場面を判定する走行場面判定部と、
前記自車両が前記自車両の走行している自車線を前記走行場面に応じた走行位置で走行するように前記自車両の操舵制御を行う操舵制御部と、を備える、
操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車線に隣接する隣接車線を走行する他車両を検出する他車両検出部を更に備え、
前記走行場面判定部は、前記他車両検出部の検出結果に基づいて、前記自車両と前記他車両とが接近する走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記自車両と前記他車両とが接近する走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記他車両が走行している前記隣接車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項1に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、
前記車線情報取得部が取得した前記車線情報に基づいて、前記自車走行道路が前記自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、
前記多車線道路判定部により前記自車走行道路が前記片側多車線道路であると判定された場合、
前記他車両検出部は、前記他車両として、前記自車線に隣接する隣接車線において前記自車両の後方を前記自車両と同じ走行方向に走行する後方走行車両を検出し、
前記走行場面判定部は、前記他車両検出部の検出結果に基づいて、前記自車両が前記後方走行車両に追い抜かれる追い抜かれ走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記追い抜かれ走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記後方走行車両が走行している前記隣接車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項2に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、
前記車線情報取得部が取得した前記車線情報に基づいて、前記自車走行道路が前記自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、を更に備え、
前記多車線道路判定部により前記自車走行道路が前記片側多車線道路であると判定された場合、
前記他車両検出部は、前記他車両として、前記自車線に隣接する隣接車線において前記自車両の前方を前記自車両と同じ走行方向に走行する前方走行車両を検出し、
前記走行場面判定部は、前記他車両検出部の検出結果に基づいて、前記自車両が前記前方走行車両を追い抜く追い抜き走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記追い抜き走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記前方走行車両が走行している前記隣接車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項2に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、
前記車線情報取得部が取得した前記車線情報に基づいて、前記自車走行道路が前記自車線と対向する対向車線を有する多車線道路であるか否かを判定する多車線道路判定部と、を更に備え、
前記多車線道路判定部により前記自車走行道路が前記多車線道路であると判定された場合、
前記他車両検出部は、前記他車両として、前記自車線に隣接する対向車線において前記自車両と対向する方向に走行する対向車両を検出し、
前記走行場面判定部は、前記他車両検出部の検出結果に基づいて、前記自車両が前記対向車両とすれ違うすれ違い走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記すれ違い走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記対向車両が走行している前記対向車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項2に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車線に隣接する隣接車線を走行する他車両を検出する他車両検出部を更に備え、
前記走行場面判定部は、前記他車両検出部の検出結果に基づいて、前記自車両と前記他車両とが並走する並走走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記自車両と前記他車両とが並走する並走走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記他車両が走行している前記隣接車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項1に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両が走行している自車走行道路の車線情報を取得する車線情報取得部と、
前記車線情報取得部が取得した前記車線情報に基づいて、前記自車走行道路が前記自車線と同一走行方向に複数の同一走行方向車線を有する片側多車線道路であるか否かを判定する片側多車線道路判定部と、
前記片側多車線道路判定部により前記自車両が前記片側多車線道路を走行していると判定された場合、前記片側多車線道路における前記自車線の車線位置を取得する車線位置取得部と、を更に備え、
前記走行場面判定部は、前記片側多車線道路判定部の判定結果に基づいて、前記自車両が前記多車線道路を走行する走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記自車両が前記多車線道路を走行する走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の前記車線位置取得部が取得した前記車線位置に応じた位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項1~6の何れか一項に記載の操舵制御装置。 - 前記走行場面判定部は、前記車線位置取得部が取得した前記片側多車線道路における前記自車線の車線位置に基づいて、前記自車両が前記複数の同一走行方向車線のうちの端側に位置する端車線を走行する走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記自車両が前記端車線を走行する端車線走行場面であると判定された場合、前記自車両が、前記自車線の車線中央よりも前記複数の同一走行方向車線における中車線とは反対側の位置を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項7に記載の操舵制御装置。 - 前記自車両の車線変更を検出する車線変更検出部を更に備え、
前記走行場面判定部は、前記車線変更検出部の検出結果に基づいて、前記自車両が車線変更した走行場面であるか否かを判定し、
前記操舵制御部は、前記走行場面判定部により前記自車両が車線変更した走行場面であると判定された場合、前記自車両が前記自車線の車線中央部を走行するように、前記自車両の操舵制御を行う、
請求項1~8の何れか一項に記載の操舵制御装置。
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