JP2022140313A - バルク金属ガラス製の押しボタンを備える時計用ケース要素 - Google Patents

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Abstract

【課題】完全な耐水性を確保しながら、多種多様な材料で作製される時計用ケースの製造を可能にする製造方法を提供する。【解決手段】ケース要素(8)は、貫通孔(14)を有し、筒部(2)を備える押しボタン(1)を支持し、筒部(2)は、貫通孔(14)内に収容され、外側を向く作動面(4)によって筒部(2)の一端を閉鎖され、作動面(4)は、ユーザによって押されることにより、ケース要素(8)の内側に配置される時計機構を作動させるように構成される。押しボタン(1)は、バルク金属ガラスで一体に作製され、さらに、ケース要素(8)との永久的耐水接続を確立するようにケース要素(8)に配置される接続面(6)を有する。作動面(4)は、ユーザによって作動面(4)に加えられる圧力に応答して接続面(6)に対して移動することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、内壁と外壁を備え、内壁と外壁の間に延在する貫通孔を有する時計用ケース要素に関し、ケース要素は、筒部を備える押しボタンを支持し、筒部は、貫通孔の内側に少なくとも部分的に収容され、かつ、ケース要素の外側を向く作動面によって筒部の端部を閉鎖され、作動面は、ユーザによって押されることにより、ケース要素の内側に配置可能な時計機構を作動させるように構成される。
好ましい一実施形態によれば、本発明によるケース要素は、時計の胴部である。
また、本発明は、このようなケース要素を備える時計、及び本発明によるケース要素の製造方法に関する。
このタイプのケース要素、特に胴部は、従来技術において既に知られている。
今日、市販の時計の大部分の耐水性、すなわち、水をかけられても耐えることができ、場合によっては深くまで水に沈めることができる能力は、最小レベルである。したがって、これらの時計のケースを耐水性にしなければならず、特に、操作押しボタン及び竜頭等の外部制御部材用の通路によって示される敏感な領域を耐水性にしなければならない。
典型的には、このような制御部材をケース要素に、例えば、胴部又は胴部の背面に取り付けるために、主筒部が使用される。主筒部は、耐水性の方法によって、特に溶接、ろう付け又は接着接合によって、対応するケース要素に固定される。次いで、制御部材は、主筒部の内側に収容される追加の筒部又は制御竜頭に接合される。一般に、主筒部の内側を密封するために、Oリング又はリップ型シールのいずれかの複数のシールが、主筒部と追加の筒部及び/又は制御竜頭の間に配置される。こうなると、組立てが複雑になるだけでなく、定期メンテナンス、特にシールの定期交換が必要なことによる制約がかけられ、それにより、時間がたつにつれて筒部は弾性特性を失い、乾燥する。
制御部材の耐水性を確保しながら制御部材の組立てを簡単にするために、及び/又は、時間が経っても制御部材の維持を簡単にするために、様々な代替的な解決策が既に提案されている。
例えば、ポリマー材料製の胴部の作製が既に提案されており、単一の部品として作製される胴部及び押しボタンを得るために、したがって完全に耐水性である完全なケース要素を得るために、押しボタン用のシリコーン製の挿入部が胴部と一緒に作製される。
さらに、特許文献1は、胴部と一体に作製される押しボタンを備える胴部を作製する代替方法を図示及び説明している。そのため、この出願は、金属ガラスを成型(moulding)してアセンブリを一体に形成すること、特に、押しボタンの変形可能な部分を画定するために、成型される製造物の領域に応じて可変な厚さを形成することを提示している。
この種の方法により、このタイプの胴部、すなわち、胴部と一体で作成される耐水性押しボタンを含む胴部の製造を単純化できるが、金属ガラスを利用した対応する成型操作が非常に繊細なので、この単純化は理論のままで留まっている。対応する成型が繊細であるだけでなく、金属ガラスは、薄い領域ではその非晶質状態を保持することができるが、厚い領域では薄い領域よりもゆっくりと冷え、この厚さの大きい領域で結晶化することがある。このため、工程の終了時に材料内で内部応力が生じる可能性がある。その結果、このようにして得られた製造物は、比較的脆く、耐食性がはるかに低下するおそれがある。
最後に、上述した2つの先行方法はいずれも、胴部を作製する材料の選択に関して制限があり、第1のケースではポリマー、第2のケースでは金属ガラスである。従って、これらの方法は、時計用ケースが例えば鋼、金系合金又はチタン系合金等の従来の金属合金で作製することができる時計の製造とは互換性がない。
米国特許出願第2020/0125034号明細書
本発明の主な目的は、従来技術で知られているケース要素と構造が異なる時計用ケース要素、及び、それに対応する製造方法、特に、完全な耐水性を確保しながら、多種多様な材料で作製される時計用ケースの製造を可能にする製造方法を提案することである。
そのため、本発明は特に、上述のタイプのケース要素であって、押しボタンは、バルク金属ガラス(いわゆる「BMG」)で一体に作製され、さらに、ケース要素との永久的耐水接続を有するようにケース要素の接続領域に配置される接続面を有し、押しボタンの形状は、作動面の少なくとも一部がユーザによって作動面に加えられる圧力に応答して接続面に対して移動できるような形状である、ケース要素に関する。
実際、出願人の研究によれば、全ての予想に反して、本発明による押しボタンを支持するケース要素の製造が上述の従来技術よりも複雑であるという事実は、ある別の利点をもたらし、特に、バルク金属ガラス製でないケース要素の基部を使用でき、バルク金属ガラス製の押しボタンを使用できるという利点をもたらす。したがって、このバルク金属ガラス製の押しボタンがケース要素の基部に追加され、これらの2つの構成要素間の接合は永久的な方法で行われ、それにより、これらの2つの構成要素間で完全な耐水性を保証することができる。
好ましくは、永久的耐水接続は、押しボタンの接続面とケース要素の接続領域の間にシールを介在させることなく、押しボタンの接続面とケース要素の接続領域を直接接触させることによって確立することができる。
有利には、押しボタンの筒部は、ケース要素の内壁まで延在し、かつ、ケース要素の内側に位置する基部を筒部の端部で支持し、基部は接続面を支持し、基部の形状は、永久的耐水接続を確立するように、接続面が貫通孔の全周にわたってケース要素の内壁を押圧するような形状であるようにすることができる。
一般に、押しボタンの接続面は、ケース要素の接続領域に溶接、接着接合又はろう付けすることができる。
さらに、有利には、作動面のうち接続面に対して移動可能な一部は、ケース要素の内側に向かって延在する竜頭に固定され、この竜頭は、ユーザによって作動面に加えられる圧力に応答して時計機構を作動させるように構成することができる。
一般に、有利には、押しボタンは、作動面のうち接続面に対して移動可能な一部が2~10N、好ましくは3~5Nの圧力の印加に応答して、ケース要素に対して0.1~1mm、好ましくは0.2~0.5mmの距離を移動可能なように配置することができる。
さらに、好ましくは、ケース要素の少なくとも接続領域は、バルク金属ガラス、又は、金若しくは金合金、鋼板、チタン、白金、パラジウム、タンタル及びブロンズを含むグループから選択される金属で作製することができる。同様に、好ましくは、押しボタンは、パラジウム、ジルコニウム、銅、マグネシウム、及び白金のバルク金属ガラスを含むグループから選択されるバルク金属ガラスで作製することができる。
一般に、本発明によるケース要素は、胴部又は胴部の背面とすることができる。
また、本発明は、上記の特徴を有するケース要素を備える時計、及び対応する製造方法に関する。
より具体的には、本発明は、時計用ケース要素を製造する方法にも関する。この場合に、時計用ケース要素は、押しボタンを支持するものであり、押しボタンは、ケース要素の外側を向く押しボタンの一端に作動面を有し、作動面は、ユーザによって押されることにより、ケース要素の内側に配置可能な時計機構を作動させるように構成され、ケース要素と押しボタンの間の機械的接続は耐水性である。本発明に係る方法は、以下のステップ、すなわち、
・内壁と外壁を含み、内壁と外壁の間に延在する貫通孔を有するケース要素を提供するステップと、
・バルク金属ガラス製の押しボタンを一体に作製する作製ステップであって、押しボタンは筒部を備え、筒部は、筒部の一端を作動面によって閉鎖され、押しボタンとケース要素を接続するように設計される接続面を支持し、押しボタンの形状は、作動面の少なくとも一部がユーザによって作動面に加えられる圧力に応答して作動面に対して移動できるような形状である、作製ステップと、
・押しボタンの筒部をケース要素の貫通孔の内側に少なくとも部分的に配置する配置ステップであって、作動面はケース要素の外側を向き、接続面はケース要素の接続領域に押圧される、配置ステップと、
・押しボタンの接続面とケース要素の接続領域の間に永久的耐水接続を形成することによって、押しボタンの接続面をケース要素の接続領域に固定するステップと、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、押しボタンは、筒部がケース要素の内壁まで延在し、かつケース要素の内側に位置する基部を筒部の端部で支持するように作製され、基部は接続面を支持し、基部の形状は、永久耐水接続を確立するように、接続面が貫通孔の全周にわたってケース要素の内壁を押圧するような形状にすることができる。
一般に、押しボタンは、他の類似又は同一の押しボタンと同時に製造され、これらの押しボタンは、押しボタンの基部を介して互いに固定される一組の押しボタンの形で製造され、押しボタンは、少なくとも1回の切断動作を行って基部を互いに切り離すことで、後で分割することができる。
有利には、作動面のうち接続面に対して移動可能な一部は、ケース要素の内側に向かって延在する竜頭に固定されるように作製され、この竜頭は、ユーザによって作動面に加えられる圧力に応答して時計機構を作動させるように構成することができる。
本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例として提供される添付の図面を参照して与えられる好ましい実施形態について以下の詳細な説明を読むことによって、より明確になるであろう。
図1aは、本発明による押しボタンを有するケース要素を製造するために、ケース要素の基部に接合されるように設計される押しボタンの製造ステップを説明する、模式的な平面図である。図1bは、図1と同様の模式的な側面図である。図1cは、図1と同様の模式的な側面図である。 本発明の好ましい実施形態によるケース要素の一部の、簡略化した断面図である。
以下の詳細な説明は、耐水性の機械的接続によってケース要素に接合される少なくとも1つの押しボタンを支持する時計用ケース要素及びこれを製造する方法を、例示的かつ非限定的な例として説明することを目的とする。
図1a、図1b及び図1cは、本発明による押しボタンを有するケース要素を製造するためにケース要素の基部に接合されるように設計される押しボタンの、一般的な製造ステップを説明する模式図であり、それぞれ平面図、側面図及び平面図を示す。以下の表示は、押しボタンの製造におけるこれらのステップに関連し、例示的かつ非限定的な例として提供される。当業者は、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明によるケース要素の基部に接合できる押しボタンを製造するために説明されたものとは異なる製造ステップを実施できるであろう。
概して、本発明による押しボタン1は、バルク金属ガラスを成型することによって作製され、筒部2を備える。筒部2は、その一端を作動面4によって閉鎖され、続いて押しボタン1とケース要素(図2の参照番号8)を接続するように構成される接続面6を支持する。筒部2は、本発明を実施するのに適した任意のタイプの形状、特に、円形、楕円形、長円形、正方形又は長方形の断面を有することができる。
押しボタンの形状は、押しボタンの作動面4の少なくとも一部が、ユーザによって作動面4に加えられる圧力に応答して接続面6に対して移動できるような形状である。
図に示す好ましい実施形態によれば、押しボタン1は、押しボタン1の筒部2が筒部2の端部で基部を支持し、基部がケース要素の内側に位置するように構成され、押しボタン1がケース要素に固定されるように設計され、基部が接続面6を支持するように、製造される。
したがって、図1a及び図1bに示すように、一般的な方法において、押しボタン1は、他の類似又は同一の押しボタンと同時に製造され、押しボタン1の基部を介して互いに固定される一組の押しボタンの形で製造されるほうが有利であろう。
次いで、少なくとも1回の切断動作を行って基部を互いに切り離すことで、押しボタンを分割し、図1cに示す複数の押しボタン1を得る。
有利には、押しボタン1は、パラジウム、ジルコニウム、銅、マグネシウム及び白金のバルク金属ガラスを含むグループから選ばれたバルク金属ガラスで作製することができる。
次いで、図2は、本発明の好ましい実施形態によるケース要素8に押しボタン1をどのように接合できるか示す。
典型的には、ケース要素8は、内壁10と外壁12を備え、内壁10と外壁12の間に延在する貫通孔14を有する。次いで、押しボタン1の筒部2は、少なくとも部分的に貫通孔14内に収容され、押しボタン1の作動面4は、ケース要素8の外側に配置される。
有利には、筒部2はケース要素8の内壁10まで実質的に延在し、次いで基部はケース要素8の内側に位置し、基部の形状は、永久的耐水接続を確立するように、接続面6が貫通孔14の全周にわたってケース要素8の内壁10を押圧するような形状である。
最終的に基部が内壁10と実質的に同一平面に位置するように、内壁10に貫通孔14の周りで切り欠き部16を形成することが、任意選択で可能である。
好ましくは、永久的耐水接続は、押しボタン1の接続面6とケース要素8の当該接続領域との間にシールを介在させることなく、押しボタン1の接続面6とケース要素8の当該接続領域を直接接触させることによって確立される。
一般に、押しボタン1の接続面6は、ケース要素8の接続領域に、好ましくは溶接、接着接合又はろう付けされる。
更に、ケース要素8のうち少なくとも接続領域は、又はケース要素8の全領域さえも、バルク金属ガラス、又は、金若しくは金合金、鋼、チタニウム、白金、パラジウム、タンタル及び青銅を含むグループから選択される金属で作製することができる。
図2は押しボタン1の作動面4を示す。作動面4は、押しボタン1の残りの部分よりも断面が薄く、そのため、作動面4は、ケース要素8の内側に配置される時計機構を作動させるように弾性変形することができる。
当業者は、押しボタン1の任意の適切な代替形態を実施する際、特に困難を伴わずに所望の結果を得るであろう。従って、例えば、作動面は、厚さの薄い部分(この部分は、特に円形、長方形、正方形、又は長方形である)によって区切られてもよく、一方、その部分自体の厚さは、本発明の範囲から逸脱することなく、押しボタンの残りの部分の平均厚さと実質的に同一のままである。
概して、作動面4のうち接続面6に対して移動可能な部分は、ケース要素8の内側に向かって延在する竜頭(図示せず)に固定し、又は竜頭と一体に作製することができ、この竜頭は、ユーザによって作動面4に加えられる圧力に応答して時計機構を作動させるように設計される。
ある好ましい実施形態によれば、押しボタン1の作動面4の可動部が、2~10N、好ましくは3~5Nの圧力の印加に応答して、ケース要素8に対して0.1~1mm、好ましくは0.2~0.5mmの距離を移動可能なように、押しボタン1を配置することができる。
好ましいが非限定的な変形例の1つによれば、押しボタン1とケース要素8の間に耐水性の永久的な機械的接続を確立することに限って言えば、この接続は溶接によって行われるべきである。
この場合、パラジウム、ジルコニウム、銅、マグネシウム及び白金のバルク金属ガラスを含むグループから選択されるバルク金属ガラス(BMG)で作製される押しボタン1の溶接を実行するために、例えば、以下の動作条件で実行することができる。表の第1行は、ケース要素8を構成する材料を示し、これらのパラメータは、ファイバレーザ源の使用に対応する。
Figure 2022140313000002
特に、出願人は、パラジウム、ジルコニウム(BMG-AMZ4)及び銅(BMG-AMC4)でできたバルク金属ガラスを使用して、試験を実施した。これらのバルク金属ガラスは、ヘレウスグループから入手可能である。以下のURLを参照されたい。(https://www.heraeus.com/en/group/products_and_solutions_group/amorphous_metals/about_amorphous_metals/about_amorphous_metals.html)
上述した特徴により、シールを介在させる必要なく、永久的かつ耐水性の方法でケース要素に固定される押しボタンを支持する時計用ケース要素が得られ、当該時計用ケース要素の製造及び組立は、簡単で、精密で、かつ信頼性が高い。ユーザによって加えられる圧力に対する押しボタンの応答は、押しボタンの形状及び厚さを調整することによって、特別な困難を何ら伴わずに適応させることができる。
本発明の実施は、関連する様々な構成要素につき、図示かつ説明された正確な形状に限定されるものではない。実際、当業者は、本発明の特徴に適合するケース要素の実施に本教示を適合させる際に特に困難を伴わず、ケース要素は、押しボタン自体の要件に応じて1つ以上の押しボタンを支持し、押しボタンの形状は、押しボタンが必要に応じて機能できるという条件で、比較的自由に画定することができる。同様に、押しボタンの作動面は、ケース要素の外壁から隆起し若しくは引っ込み、又は外壁と同一平面に配置されるように、構成されてもよい。したがって、押しボタンは、クロノグラフの押しボタン等の従来の押しボタンとして機能することができ、又は対応する時計の機能を修正するように設計される修正器として機能することができる。さらに、基部を実装するほうが好ましい場合、ケース要素との接続がより安定かつ堅牢である限り、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の技術的範囲から逸脱することなく、ケース要素の貫通孔の壁に筒部を直接固定することを想定できる。
既に上述したように、有利かつ非限定的な例として、本発明によるケース要素は、時計の胴部又は胴部の背面とすることができる。

Claims (18)

  1. 時計用ケース要素(8)であって、内壁(10)と外壁(12)を備え、前記内壁(10)と前記外壁(12)の間に延在する貫通孔(14)を有し、前記ケース要素(8)は、筒部(2)を備える押しボタン(1)を支持し、前記筒部(2)は、前記貫通孔(14)の内側に少なくとも部分的に収容され、かつ、前記ケース要素(8)の外側を向く作動面(4)によって前記筒部(2)の一端を閉鎖され、前記作動面(4)は、ユーザによって押されることにより、前記ケース要素(8)の内側に配置される時計機構を作動させるように構成されるケース要素(8)において、
    ・前記押しボタン(1)が、バルク金属ガラスで一体に作製され、さらに、ケース要素(8)との永久的耐水接続を確立するように前記ケース要素(8)の接続領域に配置される接続面(6)を有すること、並びに、
    ・前記押しボタン(1)の形状は、前記作動面(4)の少なくとも一部が、前記ユーザによって前記作動面(4)に加えられる圧力に応答して前記接続面(6)に対して移動できるような形状であること、
    を特徴とする、ケース要素(8)。
  2. 前記永久的耐水接続は、前記押しボタン(1)の前記接続面(6)と前記ケース要素(8)の前記接続領域との間にシールをはさむことなく、前記押しボタン(1)の前記接続面(6)と前記ケース要素(8)の前記接続領域を直接接触させることによって確立されることを特徴とする、請求項1に記載のケース要素(8)。
  3. 前記押しボタン(1)の前記筒部(2)は、前記ケース要素(8)の前記内壁(10)まで延在し、かつ、前記ケース要素(8)の内側に位置する基部を前記筒部(2)の端部で支持し、
    前記基部は、前記接続面(6)を支持し、前記基部の形状は、前記接続面(6)が前記貫通孔(14)の全周にわたって前記ケース要素(8)の前記内壁(10)を押圧して、前記永久的耐水接続を確立するような形状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のケース要素(8)。
  4. 前記押しボタン(1)の前記接続面(6)は、前記ケース要素(8)の前記接続領域に、溶接、接着接合又はろう付けされることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  5. 前記作動面(4)のうち前記接続面(6)に対して移動可能な前記一部は、前記ケース要素(8)の内側に向かって延在する竜頭に固定され、前記竜頭は、前記ユーザによって前記作動面(4)に加えられる圧力に応答して前記時計機構を作動させるように構成される、請求項1~4のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  6. 前記押しボタン(1)は、前記接続面(6)に対して移動可能な前記作動面(4)の前記一部が2~10N、好ましくは3~5Nの圧力の印加に応答して、ケース要素(8)に対して0.1~1mm、好ましくは0.2~0.5mmの距離を移動可能なように、配置されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  7. 前記ケース要素(8)の少なくとも前記接続領域は、バルク金属ガラス、又は、金若しくは金合金、鋼、チタン、白金、パラジウム、タンタル及びブロンズを含むグループから選択される金属で作製されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  8. 前記押しボタン(1)は、パラジウム、ジルコニウム、銅、マグネシウム及び白金のバルク金属ガラスを含むグループから選択されるバルク金属ガラスで作製されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  9. 前記ケース要素(8)は、時計の胴部を構成することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のケース要素(8)。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のケース要素(8)を備える時計。
  11. 時計用ケース要素(8)を製造する方法であって、
    前記時計用ケース要素(8)が押しボタン(1)を支持し、前記押しボタン(1)が、前記ケース要素(8)の外側を向く前記押しボタン(1)の一端に作動面(4)を有し、前記作動面(4)が、ユーザによって押されることにより、前記ケース要素(8)の内側に配置可能な時計機構を作動させるように構成され、前記ケース要素(8)と前記押しボタン(1)の間の機械的接続が耐水性である場合に、前記方法は、以下のステップ、すなわち、
    ・内壁(10)と外壁(12)を含み、前記内壁(10)と前記外壁(12)の間に延在する貫通孔(14)を有するケース要素(8)を提供するステップと、
    ・バルク金属ガラス製の押しボタン(1)を一体に作製する作製ステップであって、前記押しボタン(1)は筒部(2)を備え、前記筒部(2)は、前記筒部(2)の一端を前記作動面(4)によって閉鎖され、前記押しボタン(1)と前記ケース要素(8)を接続するように設計される接続面(6)を支持し、前記押しボタン(1)の形状は、前記作動面(4)の少なくとも一部が前記ユーザによって前記作動面(4)に加えられる圧力に応答して前記作動面(6)に対して移動できるような形状である、前記作製ステップと、
    ・前記押しボタン(1)の前記筒部(2)を前記ケース要素(8)の前記貫通孔(14)の内側に少なくとも部分的に配置する配置ステップであって、前記作動面(4)は前記ケース要素(8)の外側を向き、前記接続面(6)は前記ケース要素(8)の接続領域に押圧される、前記配置ステップと、
    ・前記押しボタン(1)の前記接続面(6)と前記ケース要素(8)の前記接続領域の間に永久的耐水接続を形成することによって、前記押しボタン(1)の前記接続面(6)を前記ケース要素(8)の前記接続領域に固定するステップと、
    を備えることを特徴とする、方法。
  12. 前記押しボタン(1)は、成型によって作製されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記押しボタン(1)は、前記筒部(2)が前記ケース要素(8)の前記内壁(10)まで延在し、かつ前記ケース要素(8)の内側に位置する基部を前記筒部(2)の端部で支持するように作製され、前記基部は前記接続面(6)を支持し、前記基部の形状は、前記永久的耐水接続を確立するように、前記接続面(6)が前記貫通孔(14)の全周にわたって前記ケース要素(8)の前記内壁(10)を押圧するような形状であることを特徴とする、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記押しボタン(1)は、他の類似又は同一の押しボタンと同時に製造され、これらの押しボタンは、それらの基部を介して互いに固定される一組の押しボタンの形で製造され、前記押しボタンは、少なくとも1回の切断動作を行って前記基部を互いに切り離すことで、後で分割されることを特徴とする、請求項12及び13に記載の方法。
  15. 前記永久的耐水接続は、前記接続面(6)と前記接続領域を溶接、接着接合又はろう付けによって形成されることを特徴とする、請求項11~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記作動面(4)のうち前記接続面(6)に対して移動可能な前記一部は、前記ケース要素(8)の内側に向かって延在する竜頭に固定されるように作製され、前記竜頭は、前記ユーザによって前記作動面(4)に加えられる圧力に応答して前記時計機構を作動させるように構成される、請求項11~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記ケース要素(8)のうち少なくとも前記接続領域は、バルク金属ガラス、又は、金若しくは金合金、鋼、チタン、白金、パラジウム、タンタル及びブロンズを含むグループから選択される金属で作製されることを特徴とする、請求項11~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記押しボタン(1)は、パラジウム、ジルコニウム、銅、マグネシウム及び白金のバルク金属ガラスを含むグループから選択されるバルク金属ガラスで作製されることを特徴とする、請求項11~17のいずれか1項に記載の方法。
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