JP2022138890A - 積層フィルム及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から内容物を視認でき、且つ、酸素透過率が低く、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる積層フィルムを提供すること。【解決手段】積層フィルム1であって、前記積層フィルム1は、基材層2と、前記基材層2の一方の面の一部の領域上に設けられた複合層3と、を備え、前記複合層3は、接着層30、ポリエチレン樹脂層31及び紙層32がこの順に積層されて構成され、前記積層フィルム1において、前記複合層3中の前記接着層30が、前記紙層32よりも前記基材層2側に配置されている、積層フィルム1。【選択図】図1

Description

本発明は、積層フィルム及び包装体に関する。
目的物を収容して保存するために、種々の保存用の包装体が用いられている。例えば、保存対象物が食品等の経口摂取されるものである場合には、この対象物を、良好な品質を維持しながらで保存できることが、包装体には求められる。一例を挙げれば、加熱処理が行われていない青果物等の食品を収容して保存する場合には、食品の鮮度を落とさず、新鮮な状態を維持できることが、包装体には求められる。
青果物を包装体に収容して保存する場合には、青果物が保存中にも継続して呼吸を行うことに起因して、包装体中の酸素と二酸化炭素の濃度が変化するという問題点がある。青果物は、包装体中では、酸素濃度が高いと呼吸が盛んになり、消耗することが知られている。したがって、青果物の消耗を抑制し、鮮度を保持するためには、包装体中において、酸素濃度を低くすることが有利である。
特許文献1には、野菜等の植物資材用の包装体として、包装体を構成するフィルムの材質に固有の、特定範囲の水蒸気透過率を有し、さらに、このフィルムが有する孔によって、特定範囲の酸素透過率を有する包装体が開示されている。
一方、近年、包装材料の環境問題への対応や、意匠性向上を目的として、食品用包装体には、紙と樹脂フィルムを積層した紙ラミネートフィルムが用いられている。この紙ラミネートフィルムは、紙と樹脂フィルムとを接着剤を介して積層接着(ラミネート)されたものである。
特公平7-94263号公報
しかしながら、従来の紙ラミネートフィルムで、内容物を包装した場合、内容物を外部から視認できないという問題がある。また、紙は酸素を透過してしまうため、従来の紙ラミネートフィルムでは、酸素透過率を低くするのは困難であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、意匠性に優れるとともに、外部から内容物を視認でき、且つ、酸素透過率が低く、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる積層フィルムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を採用する。
[1] 積層フィルムであって、前記積層フィルムは、基材層と、前記基材層の一方の面の一部の領域上に設けられた複合層と、を備え、前記複合層は、接着層、ポリエチレン樹脂層及び紙層がこの順に積層されて構成され、前記積層フィルムにおいて、前記複合層中の前記接着層が、前記紙層よりも前記基材層側に配置されている、積層フィルム。
[2] 前記紙層の少なくも一部の領域が、前記積層フィルムの一方の最表層となっている、[1]に記載の積層フィルム。
[3] 前記基材層の一方の面に前記複合層が直接接触している、[1]又は[2]に記載の積層フィルム。
[4] 前記基材層の一方の面のうち、その上に前記複合層が設けられていない領域が、露出している、[1]~[3]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[5] 前記基材層が、二軸延伸ポリプロピレンを含む、[1]~[4]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[6] 前記積層フィルムの、20℃、80%RHの雰囲気下における酸素透過量が、2.0×10cc/m・day以下である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[7] 前記ポリエチレン樹脂層の厚さが10以上20μm以下である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[8] 前記基材層は、平均直径が8000μm以下の貫通孔を有する、[1]~[7]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[9] 前記基材層の一方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記複合層で覆われていない、[8]に記載の積層フィルム。
[10] 前記積層フィルムが、さらに、前記基材層の他方の面上に設けられたシーラント層を備えている、[1]~[9]のいずれか一項に記載の積層フィルム。
[11] 前記基材層は、平均直径が8000μm以下の貫通孔を有し、前記基材層の他方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記シーラント層で覆われていない、[10]に記載の積層フィルム。
[12] [1]~[11]のいずれか一項に記載の積層フィルムを備える、包装体。
[13] 青果物の包装用である、[12]に記載の包装体。
本発明によれば、意匠性に優れるとともに、外部から内容物を視認でき、且つ、酸素透過率が低く、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる積層フィルムが提供される。
本発明の積層フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の積層フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の包装体の一実施形態を模式的に示す断面図である。
<<積層フィルム>>
本発明の積層フィルムは、基材層と、前記基材層の一方の面の一部の領域上に設けられた複合層と、を備え、前記複合層は、接着層、ポリエチレン樹脂層及び紙層がこの順に積層されて構成され、前記積層フィルムにおいて、前記複合層中の前記接着層が、前記紙層よりも前記基材層側に配置されているものである。
本発明の積層フィルムは、基材層と、前記基材層の一方の面の一部の領域上に設けられた複合層と、を備えており、複合層は、基材層の一部の領域に設けられているので、本発明の積層フィルムを備える包装体の複合層が設けられていない領域において、包装体の外部から、基材層を通して、内容物を容易に視認することができる。また、本発明の積層フィルムは、複合層が紙層を含むため、意匠性に優れている。また、本発明の積層フィルムにおける、積層フィルムの全質量に対する、紙層中の紙成分の量の割合が、50質量%以上である場合、この積層フィルムは、その使用後に、可燃ごみとして廃棄することも可能である。
また、本発明の積層フィルムを備える包装体は、基材層により、紙層が直接内容物と接しないため、内容物による紙の水濡れを防止することができる。また、このような包装体は、基材層に貫通孔を有していることで、酸素透過性を抑制することができ、収容空間内の酸素濃度を適切な範囲に調節できるため、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる。
まず、本発明の積層フィルムの全体構成について説明する。
図1は、本発明の積層フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、以降の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
ここに示す積層フィルム1は、基材層2と、基材層2の一方の面2aの一部の領域上に設けられた複合層3と、を備え、複合層3は、接着層30、ポリエチレン樹脂層31及び紙層32がこの順に積層されて構成され、複合層3中の接着層30が、紙層32よりも基材層2側に配置されて、概略構成されている。すなわち、積層フィルム1は、紙層32、ポリエチレン層31、接着層30及び基材層2がこの順に、これらの厚さ方向において積層されてなり、紙層の露出面が一方の表面となり、基材層2の他方の面2bが他方の露出面となり、基材層2の一方の面2aのうち、その上に複合層3が設けられていない領域4が、紙層32側に露出するように構成されている。
基材層2は、積層フィルム1を用いて包装体を構成し、目的物を保存するときに、複合層3よりもこの保存対象物側に配置される層である。例えば、積層フィルム1を用いて作製された袋状等の包装体においては、基材層2が複合層3よりも、この包装体の収容空間側に配置される。
したがって、例えば、複合層3を構成している紙層32が、積層フィルム1の一方の最表層となる場合には、基材層2は保存対象物と接触する層となる。
このように、紙層32は、内容物と直接接することがないので、内容物の水分が紙層32に移行することが無い。また、基材層2上の、複合層3が設けられていない領域4を通して、積層フィルム1で構成された包装体に収容された内容物を視認することができる。
複合層3は、積層フィルム1を用いて目的物を保存するときに、基材層2よりも、この保存対象物側とは反対側に配置される層である。複合層3を構成する層のうち、紙層32の少なくとも一部の領域が、積層フィルム1の一方の最表層となっている場合は、紙層32の前記最表層の少なくとも一部に、印刷等を施すことにより、積層フィルム1の意匠性を向上させることができる。また、紙層32の一部の領域が積層フィルム1の一方の最表層となっている場合、最表層の他の部分に、例えば、印刷層を設けることによって、積層フィルム1の意匠性をさらに向上させることができる。
複合層3を構成する層のうち、ポリエチレン層31は、接着層30に含まれる接着剤が紙層に移行するのを防止する機能を有する。
基材層2は、図2に示すように、基材層2の一方の面(本明細書においては、「第1面」と略記することがある)2aから、その他方の面(本明細書においては、「第2面」と略記することがある)2bまで貫通する貫通孔14を有していてもよい
積層フィルム1中の基材層2の第1面2aおいて、貫通孔14の少なくとも一部の開口部は、複合層3に覆われていても、覆われていなくてもよい。貫通孔14の少なくとも一部の開口部が、複合層3に覆われていないと、さらに収容空間内の酸素量及び水分量を調節でき、青果物等の非加熱処理食品の鮮度をより長く保つことができる。
次に、本発明の積層フィルムとその構成要素について、詳細に説明する。
<<基材層>>
基材層2は、二軸延伸されていることが好ましい。基材層2が二軸延伸されていることにより、基材層2の酸素ガス透過量をより低下させることができる。また、より安価な材料を使用することができ、また伸びの異方性を低減させることができる。
基材層2の構成材料は、特に限定されないが、好ましいものとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリビニル等が挙げられる。
また、基材層2の構成材料としては、これら以外の合成樹脂も挙げられる。
基材層2の構成材料は、1種のみでよいし2種以上でもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
基材層2は、ポリプロピレンを含むことが好ましい。その場合、基材層2における、基材層2の全質量に対する、ポリプロピレンの含有量の割合は、60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることが特に好ましく、例えば、99質量%以上であってもよいし、100質量%であってもよい。前記割合が、前記下限値以上であると、透明性を担保することができる。
基材層2は、二軸延伸ポリプロピレンを含むことが特に好ましい。このような基材層2は、二軸延伸されていることによる効果と、ポリプロピレンを含んでいることによる効果が、共に得られる点で、特に好ましい。
基材層2が二軸延伸ポリプロピレンを含む場合の、基材層2における、基材層2の全質量に対する、二軸延伸ポリプロピレンの含有量の割合は、先に説明した、基材層2における、基材層2の全質量に対する、ポリプロピレンの含有量の割合、と同じである。
基材層2の前記酸素透過量は、例えば、基材層2の構成材料の種類又は厚さ等を調節することにより、調節できる。
基材層2は1層(単層)からなるものでもよいし、2層以上の複数層からなるものでもよい。基材層2が複数層からなる場合、これら複数層は互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
なお、本明細書においては、基材層の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよく、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の構成材料及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
基材層2の厚さは、特に限定されないが、5~200μmであることが好ましく、10~150μmであることがより好ましく、15~100μmであることが特に好ましい。基材層2の厚さが前記下限値以上であることで、基材層の強度がより向上する。また、基材層2の厚さが前記上限値以下であることで、柔軟性を担保できる。
基材層2が複数層からなる場合には、これら複数層の合計の厚さが、上記の好ましい基材層の厚さとなるようにするとよい。
<<複合層>>
複合層3は、前記基材層2の第1面2aの一部の領域上に設けられている。複合層3は、接着層30、ポリエチレン樹脂層31及び紙層32がこの順に積層されて構成されており、積層フィルム1において、複合層3中の接着層30が、紙層32よりも基材層2側に配置されている。すなわち、接着層30、ポリエチレン樹脂層31及び紙層32が、この順で、基材層2の第1面2aの一部に、これらの厚さ方向に積層されている。
<接着層>
接着層30は、接着剤を含む。接着層は、その両面に隣接する2層を接着する。接着層30が含む前記接着剤は、接着対象の2層を十分な強度で接着できるものであれば、特に限定されない。
前記接着剤としては、例えば、オレフィン系樹脂(すなわち、1種又は2種以上のモノマーであるオレフィンの重合体)等の接着樹脂が挙げられる。
前記オレフィン系樹脂として、より具体的には、例えば、エチレン系共重合体、プロピレン系共重合体、ブテン系共重合体等が挙げられる。
前記エチレン系共重合体とは、エチレンと、エチレン以外のモノマーと、の共重合体である。
前記プロピレン系共重合体とは、プロピレンと、プロピレン以外のモノマーと、の共重合体である。
前記ブテン系共重合体とは、ブテンと、ブテン以外のモノマーと、の共重合体である。
前記エチレン系共重合体としては、例えば、エチレンとビニル基含有モノマーとの共重合体等が挙げられる。
エチレンとビニル基含有モノマーとの共重合体としては、例えば、無水マレイン酸グラフト変性直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン共重合体である、エチレン-酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」と記載する。)、エチレン-メチルメタクリレート共重合体(以下、「EMMA」と記載する。)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(以下、「EEA」と記載する。)、エチレン-メチルアクリレート共重合体(以下、「EMA」と記載する。)、エチレン-エチルアクリレート-無水マレイン酸共重合体(以下、「E-EA-MAH」と記載する。)、エチレン-アクリル酸共重合体(以下、「EAA」と記載する。)、エチレン-メタクリル酸共重合体(以下、「EMAA」と記載する。)、アイオノマー(以下、「ION」と記載する。)等のポリオレフィン系樹脂、エチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
接着層30は、接着剤のみを含んでいてもよい(すなわち、接着剤からなるものであってもよい)し、接着剤と、それ以外の成分(本明細書においては、「他の成分」と称することがある)を含んでいてもよい(すなわち、接着剤と、前記他の成分と、からなるものであってもよい)。
接着層30が含む接着剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
接着層30が含む前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択でき、例えば、樹脂成分及び非樹脂成分のいずれであってもよい。
接着層30が含む前記他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
接着層30における、接着層30の全質量に対する、接着剤の含有量の割合は、例えば、50質量%以上100質量%以下であってもよい。
接着層30は、1層(単層)からなるものであってもよいし、2層以上の複数層からなるものであってもよい。接着層30が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
接着層30の厚さは、1μm以上20μm以下であることが好ましく、1.5μm以上15μm以下であることがより好ましく、2μm以上10μm以下であることがさらに好ましい。接着層30の厚さが前記下限値以上であることで、接着対象の2層の接着強度がより高くなる。接着層30の厚さが前記上限値以下であることで、接着層30が過剰な厚さとなることが抑制される。
ここで、「接着層30の厚さ」とは、接着層30全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる接着層30の厚さとは、接着層30を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<ポリエチレン樹脂層>
ポリエチレン樹脂層31は、接着層30に含有される接着剤が、紙層32に移行することを防止するための層である。
ポリエチレン樹脂層に含まれるポリエチレン樹脂としては、低密度ポリエチレン(以下、LDPEと記載する。)、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEと記載する。)、中密度ポリエチレン(以下、MDPEと記載する。)、高密度ポリエチレン(以下、HDPEと記載する。)等が挙げられる。ここで言うLLDPEは、メタロセン触媒を用いて製造されたメタロセン触媒直鎖状低密度ポリエチレン(mLLDPE)も含む。
ポリエチレン樹脂層31は、ポリエチレンと、それ以外の成分(本明細書においては、「他の成分」と称することがある)を含んでいてもよい(すなわち、ポリエチレンと、前記他の成分と、からなるものであってもよい)。
ポリエチレン樹脂層31が含む前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択でき、例えば、樹脂成分及び非樹脂成分のいずれであってもよい。
非樹脂成分である前記他の成分としては、例えば、当該分野で公知の添加剤が挙げられる。
前記添加剤としては、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、無機粒子、減粘剤、増粘剤、熱安定化剤、滑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
ポリエチレン樹脂層31が含む他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、目的に応じて任意に選択できる。
ポリエチレン樹脂層31における、ポリエチレン樹脂層31の全質量に対する、ポリエチレンの含有量の割合は、50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、65質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、80質量%以上100質量%以下であることがさらに好ましい。前記割合が前記下限値以上であることで、ポリエチレン樹脂層31と紙層32の密着性を担保することができる。
ポリエチレン樹脂層31は、1層(単層)からなるものであってもよいし、2層以上の複数層からなるものであってもよい。ポリエチレン樹脂層31が複数層からなる場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。
ポリエチレン樹脂層31の厚さは、10μm以上20μm以下であることが好ましく、12μm以上20μm以下であることがより好ましく、15μm以上18μm以下であることがさらに好ましい。ポリエチレン樹脂層31の厚さが前記下限値以上であることで、紙層の凹凸の得強を受けにくくなり、平滑性を向上させることができる。ポリエチレン樹脂層31の厚さが前記上限値以下であることで、ポリエチレン樹脂層31が過剰な厚さとなり、柔軟性を損なうことが抑制される。
ここで、「ポリエチレン樹脂層31の厚さ」とは、ポリエチレン樹脂層31全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなるポリエチレン樹脂層31の厚さとは、ポリエチレン樹脂層31を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<紙層>
紙層32は、積層フィルム1に意匠性を付与するために設けられた層である。積層フィルム1における、積層フィルム1の全質量に対する、紙層32中の紙成分の量の割合は、特に制限はないが、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましい。前記割合が、50質量%以上であることにより、積層フィルム1及び積層フィルム1で構成される包装体を可燃ごみとして廃棄することができる。
紙層32に含まれる紙としては、古紙パルプでもバージンパルプでもよく、これらを適宜混合したパルプを使用してもよく、例えば、カード紙、パルプモールド等が挙げられる。
紙層32に含まれる紙の坪量は、10~50g/mであることが好ましく、15g~40g/mであることがより好ましく、20~30g/mであることがさらに好ましい。紙の坪量が前記下限値以上であることで、紙層の強度を向上させることができる。紙の坪量が前記上限値以下であることで、紙層32が過剰な厚さとなることが抑制される。
<シーラント層>
本発明の積層フィルム1において、基材層2は、シーラント性(イージーピール性)を有していてもよく、シーラント性を有していなくてもよい。基材層2がシーラント性を有していない場合は、積層フィルム1は、さらに、前記基材層2の他方の面上にシーラント層を備えていてもよい。ここで、基材層2の「他方の面」とは、上記複合層3が基材層の一部の領域に設けられている面とは反対側の面を指す。積層フィルム1がシーラント層を備えていることにより、シーラント層同士を、又はシーラント層と他の部材を接着することができる。接着方法としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、インパルスシール等が挙げられる。このように、シーラント層を備える積層フィルム1同士を接着することにより、包装体を形成することができる。
シーラント層の材料としては、特に限定されないが、接着機能を有し、包装体とした際に、その内容物に悪影響(非吸着性等)を及ぼさないものであれば、従来からシール材として用いられる一般的な樹脂材料を適宜選択して用いることができる。このような材料としては、具体的には、例えば、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂が挙げられる。なお、シーラント層としては、ポリプロピレン系樹脂を含むことが好ましく、ポリエチレン系樹脂及びプロピレン系樹脂の混合物を用いることがより好ましい。
シーラント層に配合されるポリプロピレン系樹脂としては、JIS K7121に定める示差走査熱量測定(DSC)の試験方法により測定された融点が155℃以上、好ましくは160℃以上であるポリプロピレン系樹脂が好ましい。かかる樹脂としては、プロピレンの単独重合体、所謂、ホモポリプロピレンが好ましい。融点が上記範囲であれば、耐熱性が不足することがない。また、ポリエチレン系樹脂との接着、融着性の阻害作用が十分となり、隣接する基材層3との間で適切な剥離強度が得られる。
シーラント層に配合されるポリエチレン系樹脂としては、プロピレン系樹脂よりも融点が25℃以上低いものであることが好ましい。具体的には、例えば、直鎖状のポリエチレンとして密度dが0.940以上の高密度ポリエチレン(HDPE)、0.925以上の中密度ポリエチレン(MDPE)、α-オレフィンとの共重合ポリマーである直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、密度dが0.910以下の超低密度ポリエチレン(VLDPE)、また、分岐状ポリエチレンとして低密度ポリエチレン(LDPE)、極性モノマーとのコポリマーである、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-エチルアクリレート(EEA)、エチレン-メチルアクリレート(EMA)、エチレン-メタクリル酸(EMAA)または、これらの分子間をナトリウムや亜鉛などの金属のイオンで分子間結合したアイオノマー(ION)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、また、エラストマーとしてエチレン-プロピレンゴム(EPR)、エチレン-プロピレンジエン三元共重合体(EPDM)、塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。
シーラント層における、シーラント層の全質量に対する、シール材として用いられる前記樹脂材料の含有量の割合は、5~40質量%の範囲とすることが好ましく、10~30質量%の範囲とすることがより好ましい。前記樹脂材料の前記割合が上記範囲内であれば、適正なシール強度及び密封強度が得られ、透明性も担保される。なお、前記樹脂材料は、その融点が上記の範囲であれば、2種以上を併用してもよい。また、シーラント層には、上記以外の樹脂を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合してもよい。
なお、シーラント層は、上述したポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂の他に、防曇剤(例えば、PE系防曇マスターバッチ)等の他の成分を含有してもよい。
シーラント層の厚さは、特に限定されるものではないが、1~15μmの範囲が好ましく、2~10μmの範囲がより好ましい。シーラント層の厚さが上記範囲内であると、好ましい密封性および開封性が得られる。
前記積層フィルムの厚さは、用途に応じて適宜選択すればよく、特に限定されない。
積層フィルムを用いて、例えば、袋状等の包装体を作製する場合には、積層フィルムの厚さは、10~300μmであることが好ましく、25~300μmであることがより好ましく、38~230μmであることが特に好ましく、例えば、50~160μm等であってもよい。
積層フィルムが複数層からなる場合には、これら複数層の合計の厚さが、上記の好ましい積層フィルムの厚さとなるようにするとよい。
本発明の積層フィルムは、本発明の効果を損なわない範囲内において、前記基材層と、前記複合層と、のいずれにも該当しないその他の層をさらに備えていてもよい。前記その他の層は特に限定されず、目的に応じて適宜選択すればよい。
ただし、本発明の積層フィルムは、基材層の一方の面に複合層が直接接触しているものが好ましい。このように、基材層と複合層との間に、いずれも前記その他の層を備えていないことにより、本発明の積層フィルムで構成された包装体が過剰な厚さとなることが抑制される。
また、本発明の積層フィルムは、基材層の一方の面のうち、その上に複合層が設けられていない領域が、露出していることが好ましい。このように、基材層の一方の面のうち、その上に複合層が設けられていない領域が、露出していることにより、本発明の積層フィルムで構成された包装体に収容された内容物の視認性がさらに優れたものとなる。
本発明の積層フィルムは、上述のような積層構造を有するのに加え、前記基材層において、平均直径(平均径)が8000μm以下の貫通孔(例えば、図2に示す積層フィルム1における貫通孔14)を有することが好ましい。
前記基材層の表面における前記貫通孔の開口部の形状、及び前記貫通孔の、その長手方向に対して垂直な断面における開口部の形状は、特に限定されず、例えば、円形状;楕円形状;三角形状、四角形状等の多角形状;円形、楕円形及び多角形からなる群より選択される2種以上の形が組み合わされた形状等、いずれであってもよい。ただし、貫通孔の形成が容易である点から、前記形状は、円形状であることが好ましい。
なお、本明細書において、「貫通孔の開口部」とは、特に断りのない限り、上述の積層フィルムの表面における貫通孔の開口部と、貫通孔の、その長手方向に対して垂直な断面における開口部と、の両方を意味するものとする。
貫通孔の前記開口部の形状が、円形状以外である場合、貫通孔の直径は、前記開口部の異なる2点間を結ぶ線分の長さのうち、最大の長さ(最大径)を意味するものとする。
前記貫通孔の平均直径は、10~8000μmであることが好ましく、30~5000μmであることがより好ましく、50~3000μmであることが特に好ましい。貫通孔の平均直径がこのような範囲であることで、積層フィルムを用いて作製された包装体の収容空間内において、収容物(非加熱処理食品)を保存するときに、酸素、二酸化炭素及び水蒸気の濃度を、より適した範囲にバランスよく調節できる。さらに、貫通孔の平均直径が前記下限値以上であることで、積層フィルムの製造がより容易となる。
前記基材層が有する前記貫通孔の数は、特に限定されないが、1~300個/mであることが好ましく、5~250個/mであることがより好ましく、8~200個/mであることがさらに好ましく、10~150個/mであることが特に好ましい。貫通孔の数がこのような範囲であることで、積層フィルムを用いて作製された包装体の収容空間内において、収容物(非加熱処理食品)を保存するときに、酸素、二酸化炭素及び水蒸気の濃度を、より適した範囲にバランスよく調節できる。
前記基材層が有する前記貫通孔の数、すなわち、基材層の単位面積(1m)あたりの貫通孔の数は、基材層の面積と、基材層1枚あたりの貫通孔の数と、のいずれか一方又は両方を調節することで、調節できる。
積層フィルムの面積は、積層フィルムの用途に応じて適宜調節すればよく、特に限定されないが、例えば、0.01~1.5mであることが好ましく、0.015~1.2mであることがより好ましく、0.02~1mであることが特に好ましく、例えば、0.02~0.5m、0.02~0.3m、及び0.02~0.1m等のいずれかであってもよい。
前記基材層1枚あたりの貫通孔の数は、1個以上であればよく、1個でもよいし、2個以上でもよく、基材層の面積や積層フィルムの用途に応じて適宜調節すればよい。基材層1枚あたりの貫通孔の数は、例えば、1~300個であることが好ましく、1~250個であることがより好ましく、1~200個であることが特に好ましい。
前記基材層における貫通孔の位置は、特に限定されないが、後述する包装体の製造時における接着領域以外の領域であることが好ましい。このようにすることで、基材層における貫通孔を、包装体においてもすべて有効に機能させることができる。
積層フィルムの、40℃、90%RHの雰囲気下における水蒸気透過量は、5g/m・day以上が好ましく、7g/m・day以上であることがより好ましく、8g/m・day以上であることがさらに好ましく、10g/m・day以上であることが特に好ましい。積層フィルムの前記水蒸気透過量が前記下限値以上であることで、積層フィルムを用いて作製された包装体の収容空間内において、収容物でのカビの発生が抑制される。
積層フィルムの、40℃、90%RHの雰囲気下における水蒸気透過量の上限値は、特に限定されない。ただし、積層フィルムを用いて作製された包装体の収容空間内において、収容物(非加熱処理食品、特に青果物)の乾燥及び萎れの抑制効果がより高くなる点では、積層フィルムの前記水蒸気透過量は、50g/m・day以下であることが好ましい。
積層フィルムの前記水蒸気透過量は、上述のいずれかの下限値と上限値とが適宜任意に組み合わされて設定された範囲内であることが好ましい。
積層フィルムの前記水蒸気透過量は、例えば、前記貫通孔の大きさ若しくは数、又は積層フィルムを構成する各層の構成材料の種類若しくは厚さ等を調節することにより、調節できる。
積層フィルムの前記水蒸気透過量は、JIS K 7129Bに準拠して、測定できる。
積層フィルムの、20℃、80%RH(相対湿度)の雰囲気下における酸素透過量は、2.0×10cc/m・day以下であることが好ましく、1.5×10cc/m・day以下であることがより好ましく、1.0×10cc/m・day以下であることがさらに好ましい。積層フィルム1の前記酸素透過量が、前記上限値以下であることによって、積層フィルムを用いて作製された包装体の収容空間内において、収容物(非加熱処理食品)を、より好ましい品質で保存できる。特に、非加熱処理食品が青果物である場合、保存中の青果物は呼吸を行うが、収容空間内における酸素濃度の上昇を抑制することで、青果物の呼吸を抑制し、青果物の消耗を抑制して、青果物をより高い鮮度で保存できる。
積層フィルムの、20℃、80%RHの雰囲気下における酸素透過量の下限値は、特に限定されない。ただし、収容物(非加熱処理食品、特に青果物)が、前記包装体の収容空間内において、酸欠となるのを抑制するという点では、積層フィルムの前記酸素透過量は、30cc/m・day以上であることが好ましい。
積層フィルムの前記酸素透過量は、上述のいずれかの下限値と上限値とが適宜任意に組み合わされて設定された範囲内であることが好ましい。
積層フィルムの前記酸素透過量は、例えば、前記貫通孔の大きさ若しくは数、又は積層フィルムを構成する各層の構成材料の種類若しくは厚さ等を調節することにより、調節できる。
積層フィルムの前記酸素透過量は、例えば、以下の方法で測定できる。
すなわち、大気下において、積層フィルムを用いて包装体を作製し、密封した後、包装体の収容空間内の雰囲気を、純度99.9%以上のV(cc)の窒素ガスで置換し、窒素ガスでの置換完了時からの経過時間をt(hr)とし、このときの袋の内部の酸素濃度をC(%)として、t=0(すなわち、窒素ガスでの置換完了時)の場合のCを測定し、Cを測定後、この包装体を、20℃、80%RHの条件下で保管し、t≧3の段階でCを測定して、下記式(i)により、酸素透過量F(cc/m・day)を算出する。
密封した後の包装体の収容空間内の雰囲気は、例えば、注射針を用いることで、純度99.9%以上の窒素ガスで置換できる。また、Cは、あらかじめ検量線を作成しておき、この検量線を使用して求める。
F=1.143×(C-C)×V/t ・・・・(i)
<<貫通孔を有する積層フィルム>>
前記積層フィルムにおいて、前記基材層の一方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記複合層で覆われていないことが好ましい。前記基材層の一方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記複合層で覆われていないことにより、積層フィルムの前記酸素透過量を上記好ましい範囲に調整することが容易になる。
前記積層フィルムが前記シーラント層を備え、かつ、前記基材層が前記貫通孔を有する場合、前記基材層の他方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記シーラント層で覆われていないことが好ましい。前記基材層の他方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記複合層で覆われていないことにより、基材層における貫通孔を、包装体においても有効に機能させることができる。
<<積層フィルムの製造方法>>
本実施形態の積層フィルムは、例えば、数台の押出機を用いて、各層の形成材料となる樹脂や樹脂組成物等を溶融押出するフィードブロック法や、マルチマニホールド法等の共押出Tダイ法、空冷式又は水冷式共押出インフレーション法等により、製造できる。
また、本発明の積層フィルムは、その中のいずれかの層の形成材料となる樹脂や樹脂組成物等を、積層フィルムを構成するための別の層の表面にコーティングして、必要に応じて乾燥させることにより、積層フィルム中の積層構造を形成し、必要に応じて、これら以外の層を目的とする配置形態となるようにさらに積層することでも、製造できる。
なお、基材層を構成するフィルムに、複合層中のいずれかの層を形成するための樹脂又は樹脂組成物等をコーティングする際には、基材層の一方の面の一部の領域が、前記樹脂又は樹脂組成物等によりコーティングされない領域を設けるようにコーティングする。
また、本発明の積層フィルムは、紙層とポリエチレン樹脂層とが積層されたフィルムと、基材層を構成するフィルムとをあらかじめ別々に作製しておき、接着剤を用いてこれらフィルムを、ドライラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート法及びウェットラミネート法のいずれかによって貼り合わせて積層し、必要に応じて、これら以外の層を目的とする配置形態となるようにさらに積層することでも、製造できる。このとき、接着剤として、前記接着層を形成可能なものを用いることができる。
なお、基材層を構成するフィルムに、紙層とポリエチレン樹脂層とが積層されたフィルムを、接着剤を用いて貼り合わせる場合は、紙層とポリエチレン樹脂層とが積層されたフィルムのポリエチレン層側面の全面に、前記接着剤でコーティングして貼り合わせる。
本発明の積層フィルムを製造するときには、ここまでに挙げた、積層フィルム中のいずれかの層(フィルム)の形成方法を、2以上組み合わせてもよい。
基材層が貫通孔を有する場合は、積層フィルムを製造する前に、基材層に対して、目的とする箇所に目的とする数だけ、前記貫通孔を形成する。
貫通孔は、前記基材層に対して、針を突き刺す方法、レーザーを照射する方法等、公知の方法で形成できる。
基材層の他方の面(複合層が積層されている面とは反対側の面)に、さらにシーラント層を備えている積層フィルムを製造する場合には、上述の製造方法において、前記シーラント層が目的の積層位置に配置されるよう、適切なタイミングで、前記シーラント層を形成する工程を追加して行うか、又はあらかじめ形成済みの前記シーラント層の貼り合わせを追加して行えばよい。基材層が貫通孔を有する場合、シーラント層は貫通孔を有していてもよい。この場合、前記基材層として、前記シーラント層を備えたものを形成し、これに対して、貫通孔を形成すればよい。
また、基材層の他方の面において、貫通孔の少なくとも一部が、シーラント層で覆われていない積層フィルムを製造する場合は、前記シーラント層を形成する際に、前記シーラント層を形成する際に、前記貫通孔の少なくとも一部を覆わないようにするか、又はあらかじめ形成済みの前記シーラント層を、前記貫通孔の少なくとも一部を覆わないように貼り合わせる。
貫通孔を有する基材層に、複合層を積層する場合は、基材層の一方の面において、前記貫通孔の一部の開口部は、前記複合層で覆われないように積層することが好ましい。なお、基材層を構成するフィルムが、多数の貫通孔を有する場合は、基材層を構成するフィルムの一部が、前記複合層で被覆されないように前記複合層を積層することにより、前記貫通孔の一部の開口部が前記複合層で覆われないようにすることができる。
以上により、前記積層フィルムが得られるが、基材層と、接着層、ポリエチレン樹脂層及び紙層がこの順に積層された複合層と以外に、さらにその他の層を備えてなる積層フィルムを製造する場合には、上述の製造方法において、前記その他の層が目的の積層位置に配置されるよう、適切なタイミングで、前記その他の層を形成する工程を追加して行うか、又はあらかじめ形成済みの前記その他の層の貼り合わせを追加して行えばよい。この場合、前記複合層として、前記その他の層を備えたものを形成し、基材層の一部が前記複合層で覆われないように積層すればよい。
<<包装体>>
本発明の包装体は、上述の本発明の積層フィルムを備える。本発明の包装体としては、例えば、前記基材層同士の一部が接着され、形成されている収容空間を有し、前記基材層が前記複合層よりも前記収容空間側に配置されているものが挙げられる。
本発明の包装体は、前記積層フィルムを用いていることで、意匠性に優れるとともに、外部から内容物を視認でき、且つ、酸素透過率が低く、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる。
図3は、本発明の包装体の一実施形態を模式的に示す断面図である。
ここに示す包装体10は、図1又は2に示す積層フィルム1を用いて形成されたものである。包装体10は、一対の積層フィルム1,1の基材層2,2同士の一部が接着され、形成されている収容空間Sを有しており、基材層2が複合層3よりも収容空間S側に配置されて、概略構成されている。すなわち、積層フィルム1,1は、これらの基材層2,2同士が対向するように配置されている。
包装体10の収容空間Sには、目的とする保存対象物(図示略)が収容される。
なお、図3においては、基材層の一部が複合層で覆われていないことの図示を省略している。
また、包装体10が、前記貫通孔を有している場合は、収容空間S内の水分量を調節できることによって、防カビ効果を発現することができる。
さらに、包装体10は、前記貫通孔を有していることで、収容空間S内の酸素濃度を適切な範囲に調節できるため、青果物等の非加熱処理食品の鮮度を保持できる。
ここまでは、本発明の包装体として、図1又は2に示す積層フィルム1を用いたものについて説明したが、本発明の包装体は、本発明の他の実施形態の積層フィルムを用いて形成されたものであってもよい。
本発明の包装体は、上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、一部の構成が変更、削除又は追加されたものであってもよい。
例えば、図3に示す包装体10は、一対の同じ種類の積層フィルム1,1を用いたものであるが、本発明の包装体は、一対の異なる種類の積層フィルム用いたものであってもよい。
また、本発明の包装体は、本発明の効果を損なわない範囲内において、積層フィルム以外のその他の構成を備えていてもよい。前記その他の構成は特に限定されず、目的に応じて適宜選択すればよい。
本発明の包装体は、本発明の積層フィルムを用いて、収容空間を有するように、基材層同士の一部を接着することで製造できる。
基材層同士の接着は、例えば、公知の各種ラミネート法を適用することで、行うことができる。
基材層が貫通孔を有する場合は、基材層同士の一部を接着するときには、基材層の貫通孔を有する領域を避けて接着することが好ましい。このようにすることで、積層フィルムにおける貫通孔を、包装体においてもすべて有効に機能させることができる。
本発明の包装体は、上述のとおり、非加熱処理食品の包装用であることが好ましい。
前記非加熱処理食品で好ましいものとしては、例えば、野菜、果物、穀物等の青果物が挙げられる。
野菜としては、例えば、ナス、ショウガ、トマト、ピーマン、赤ピーマン、ニンジン、キャベツ、はくさい、レタス、大根、ほうれん草、長ネギ、タマネギ、ブロッコリー、カリフラワー、しいたけ、シメジ等が挙げられる。
果物としては、例えば、オレンジ、ネーブルオレンジ、ミカン、レモン、キンカン、柚子、グレープフルーツ、リンゴ、ナシ、洋ナシ、マンゴー、イチジク、ブドウ、イチゴ、パイナップル、キウイ、ブルーベリー、ザクロ、モモ、パパイヤ、メロン、スイカ、バナナ、アボガド等が挙げられる。
穀類としては、例えば、エンドウ、だだちゃ豆、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ等が挙げられる。
本発明の包装体は、青果物の包装用であることが好ましく、オレンジ、ネーブルオレンジ、ミカン、レモン、キンカン、柚子、グレープフルーツ等の柑橘類の包装用であることがより好ましい。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<積層フィルムの製造>
[実施例1]
以下に示す手順により、図2に示す構成の積層フィルムを製造した。
(積層フィルムの製造)
20g/mの和紙(東京洋紙社製、薄葉紙)に、ポリエチレン樹脂(スミカセンL705、住友化学社製)を、280℃にて押し出しラミネートにより、紙層にポリエチレン層が積層された紙ラミネートフィルムを製造した。得られた紙ラミネートフィルムのポリエチレン層の厚さは10μmであった。
次に、二軸延伸ポリプロピレン(AF-642、フタムラ化学社製、以下、「OPP」と略記する)の流れ方向(MD方向)に、レーザー光にて80μmの貫通孔を1個形成して、基材層を得た。
得られた基材層の貫通孔の数(個/1枚)及び貫通孔の数(個/m)を、表1に示す。
次いで、上記で得られた紙ラミネートフィルムを、接着剤の主剤(タケラックA-520、三井化学社製)および接着剤の硬化剤(タケネートA50、三井化学社製)を重量比で10:1の割合で混合し、OPPに、貫通孔が設けられた箇所を避けるようにして、ドライラミネートすることにより、複合層を形成するとともに、積層フィルムを製造した。なお、接着層の厚さは4μmであった。
[実施例2]
ポリエチレン層の厚みを15μmとする以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを製造した。
[実施例3]
ポリエチレン層の厚みを20μmとする以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを製造した。
[実施例4]
ポリエチレン層の厚みを8μmとする以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを製造した。
[実施例5]
ポリエチレン層の厚みを25μmとする以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを製造した。
[比較例1]
紙ラミネートフィルムを、基材層の全面にドライラミネートする以外は、実施例1と同様にして、積層フィルムを製造した。
<積層フィルムの酸素透過量の測定>
上記で得られた積層フィルムについて、下記方法で酸素透過量を測定した。結果を表1に示す。
(I)袋の作製
大気下において、上記の積層フィルムを用いて、ヒートシールにより袋を作製し、密封した。
(II)袋への窒素ガスの封入
袋の両面が貼りつくまで袋の内部を脱気した後、袋の内部に純度99.9%以上の窒素ガスを充填した。脱気及び窒素ガスの注入は、注射針を袋に突き刺して行った。窒素ガスの充填量V(cc)は、フィルムに過度なテンションがかからず、僅かにゆるんでいる状態となるように極力多くし、注射筒の目盛りによって、測定した。注射針を袋に刺すときは、フィルムの該当する箇所に両面テープを貼り、さらにこの両面テープの上にポリプロピレンフィルム製粘着テープ(以下「PPテープ」と略記する)を貼り付けた。また、針を抜いた後は、速やかにPPテープで針孔を塞いだ。PPテープの面積は、4.5cm以下とした。なお、両面テープ及びPPテープを貼るときは、これらテープでフィルムの貫通孔を塞がないようにした。
(III)初期酸素濃度測定
窒素ガスの充填完了時(t=0)の袋の内部から、10cc以下のガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(TCD)により、袋の内部の初期酸素濃度C(%)を測定した。なお、本明細書においては、窒素ガスの充填完了時からの経過時間をt(hr)とし、このときの袋の内部の酸素濃度を「C(%)」で表す。Cは0.2%以下となるため、0.2%を超えた場合には、上記の作業をやり直すことにした。ガスクロマトグラフィーを行う場合のサンプリングガスの注入量は、1cc程度の一定量とした。さらに、酸素濃度が約1%、約10%の場合を含む2水準以上の標準ガスについても、ガスクロマトグラフィーを行い、検量線を作成した。
(IV)袋の保管
初期酸素濃度を測定した袋を、20℃、80%RHの条件下の恒温恒湿庫内で保管した。このとき、袋の上に物が載ったり、恒温恒湿庫のファンの風が袋に直撃したりしないようにして、袋を静置した。
(V)保管中の袋の内部の酸素濃度の測定及び酸素透過量の算出
窒素ガス充填完了時(t=0)から3時間以上経過後(t≧3)に、袋の内部の酸素濃度が1~7%の範囲内となるような2回以上のタイミングも含めて、合計で3~5回のタイミングで、C測定時と同じ方法で、袋の内部からガスをサンプリングし、酸素濃度C(%)を測定した。tとCとの間に、相関係数が0.98以上の比例関係が成立しない場合には、試験をやり直すこととした。そして、tが最も大きい場合について、下記式(i)により、酸素透過量F(cc/m・day)を算出した。
なお、フィルムの酸素透過量が大き過ぎて、袋の内部の酸素濃度の上昇が速すぎ、上記の比例関係が成立しない場合には、フィルムの一部に、このフィルムと同じ材質で、かつこのフィルムよりも酸素透過量が既知の小さい値であるフィルムを貼り合わせ、これにより得られた改良袋で、上記と同様に袋の内部の酸素濃度を測定することにした。このときは、元の袋の表面積から、酸素透過量が小さい方のフィルムを貼り合わせた領域の面積を差し引き、改良袋でのフィルムの酸素透過量から、上記の既知の酸素透過量を差し引いた値を、目的とするフィルムの酸素透過量とすることにした。
F=1.143×(C-C)×V/t ・・・・(i)
<積層フィルムの水蒸気透過量の測定>
上記で得られた積層フィルムについて、JIS K 7129Bに準拠して、40℃、90%RHの雰囲気下における水蒸気透過量(g/m・day)を測定した。結果を表1に示す。
<包装体の製造及び評価>
[試験例1]
(ネーブルオレンジに対する保存効果の確認)
実施例1の積層フィルムを2枚用意し、大気下において、これら積層フィルムの基材層同士を向かい合わせ、これら積層フィルムの間に、平均質量403gの2個のネーブルオレンジを挟んだ状態で、これら積層フィルムの周辺部同士を重ね合せ、熱シールした。以上により、上述の積層フィルムから作製された透明な袋(包装体)の内部に、上述の2個のネーブルオレンジが収容され、密封されたサンプルを作製した。このようなサンプルを合計で6個作製した。
同様に、実施例2~5、比較例1の積層フィルムを用いて、それぞれ6個のサンプルを作製した。
次いで、上記で得られたサンプルを、20℃で8日間静置保存し、この間、密封されているネーブルオレンジを袋越しに目視観察して、ネーブルオレンジにカビが発生するまでの保存日数を確認した。また、保存終了後のネーブルオレンジについて、萎れの抑制の程度を目視観察し、食べることが可能な部位の食味を確認し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。萎れの抑制及び食味がともに「A」である場合に、収容物の鮮度が保持されていると判断した。
(萎れの抑制)
A:萎れが認められず、収穫直後の状態が保持されている。
B:萎れが認められ、収穫直後の状態が保持されていない。
(食味)
A:収穫直後の風味が感じられ、食味に違和感がない。
B:風味に異変が感じられ、食味に違和感がある。
[試験例2]
(ネーブルオレンジに対する内容物の視認性の確認)
実施例1の積層フィルムを2枚用意し、大気下において、これら積層フィルムの基材層同士を向かい合わせ、これら積層フィルムの間に、平均質量403gの2個のネーブルオレンジを挟んだ状態で、これら積層フィルムの周辺部同士を重ね合せ、熱シールした。以上により、上述の積層フィルムから作製された透明な袋(包装体)の内部に、上述の2個のネーブルオレンジが収容され、密封されたサンプルを作製した。同様に、実施例2~5、比較例1の積層フィルムを用いて、それぞれサンプルを作製した。
包装体の外部から、収容物が視認できた場合を「A」と評価し、視認できない場合を「B」と評価した。
[試験例3]
(ポリエチレン層と基材層との接着性)
実施例1の積層フィルムのポリエチレン層と基材層の間の接着強度を測定した。接着強度の測定は、(株)エー・アンド・デイ製万能材料試験機(型番:TENSILON RTG-1310)を用いて、常温下で行った。同様に、実施例2~5、比較例1の積層フィルムを用いて、それぞれ接着強度を測定した。測定されたピール強度が1N/15mm以上である場合に、接着性が「A」と評価し、1N/15mm未満である場合に、接着性が「B」と評価した。
[試験例4]
(包装体製造適性)
実施例1の積層フィルムを用意し、製袋を行った。製袋は、三方シール自動包装機(株式会社ダイケン、DK-4500)を用いて、常温下で行った。同様に、実施例2~5、比較例1の積層フィルムを用いて、それぞれ包装体を作製した。
上記で得られた包装体を下記基準で評価した。
A:不具合なし
B:剛性が高く所定の正確な位置で積層フィルムを折り曲げられない
Figure 2022138890000002
表1に示したように、実施例1~5の積層フィルムは、内容物が外部から視認でき、内容物の視認性に優れていた。それに対して、比較例1の積層フィルムは、内容物を外部から視認できなかった。また、実施例1~5の積層フィルムは、全面に紙をラミネートした比較例1の積層フィルムと同等の内容物の保存性を有していた。
また、実施例1~3、5の積層フィルムは、ポリエチレン層と紙層の接着性において優れておいた。また、実施例1~4の積層フィルムは、包装体の製造適性において優れていた。
本発明は、青果物等の非加熱処理食品の保存時に用いる包装体に利用可能である。
1・・・積層フィルム
2・・・基材層
2a・・・基材層の第1面
2b・・・基材層の第2面
3・・・複合層
30・・・接着層
31・・・ポリエチレン樹脂層
32・・・紙層
10・・・包装体
14・・・貫通孔
S・・・包装体の収容空間

Claims (13)

  1. 積層フィルムであって、
    前記積層フィルムは、基材層と、前記基材層の一方の面の一部の領域上に設けられた複合層と、を備え、
    前記複合層は、接着層、ポリエチレン樹脂層及び紙層がこの順に積層されて構成され、
    前記積層フィルムにおいて、前記複合層中の前記接着層が、前記紙層よりも前記基材層側に配置されている、積層フィルム。
  2. 前記紙層の少なくも一部の領域が、前記積層フィルムの一方の最表層となっている、請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 前記基材層の一方の面に前記複合層が直接接触している、請求項1又は2に記載の積層フィルム。
  4. 前記基材層の一方の面のうち、その上に前記複合層が設けられていない領域が、露出している、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  5. 前記基材層が、二軸延伸ポリプロピレンを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  6. 前記積層フィルムの、20℃、80%RHの雰囲気下における酸素透過量が、2.0×10cc/m・day以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  7. 前記ポリエチレン樹脂層の厚さが10μm以上20μm以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  8. 前記基材層は、平均直径が8000μm以下の貫通孔を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  9. 前記基材層の一方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記複合層で覆われていない、請求項8に記載の積層フィルム。
  10. 前記積層フィルムが、さらに、前記基材層の他方の面上に設けられたシーラント層を備えている、請求項1~9のいずれか一項に記載の積層フィルム。
  11. 前記基材層は、平均直径が8000μm以下の貫通孔を有し、前記基材層の他方の面において、前記貫通孔の少なくとも一部の開口部は、前記シーラント層で覆われていない、請求項10に記載の積層フィルム。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の積層フィルムを備える、包装体。
  13. 青果物の包装用である、請求項12に記載の包装体。
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