JP2022136605A - 服薬支援装置、服薬支援方法及びプログラム - Google Patents

服薬支援装置、服薬支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 薬剤の種類ごとに設定された服薬データ及びユーザの服薬スケジュールに応じて服薬を支援することが可能な服薬支援装置を提供する。【解決手段】 薬剤を種類ごとに格納する格納部261と、薬剤の種類ごとに設定された服薬データと、ユーザの服薬スケジュールとを取得する取得部(制御部250)と、服薬データと服薬スケジュールに応じて、格納部261から服薬分の薬剤を取り出す取出部271と、服薬スケジュールに応じて、取出部271によって取り出された薬剤を包装する包装部291を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、ユーザに対する服薬を支援する服薬支援装置、服薬支援方法及びプログラムに関する。
病院や薬局で処方される薬剤は、患者の年齢を問わず数種類以上組み合わされていることが多く、病気の種類によっては10種類以上の薬剤を処方される場合もある。一方、薬剤によって飲む頻度(服薬パターン)が異なる。例えば、Aという薬剤は毎食後に飲む必要があるが、Bという薬剤は就寝前などというように、時間帯や頻度、食前食後など服用時間に違いがある。また、子供や高齢者などの場合、パターンの多さによって混乱し、飲むべき薬剤や飲む時間帯、飲んだことを忘れてもう一度服薬してしまう二重服薬などの問題が起こり得る。このことから、服薬支援するための手段が望まれている。
例えば、特許文献1のように、処方された薬剤を機械に1回分ずつ投入し、あらかじめ設定された服薬スケジュールに従ってユーザに薬剤を提供する装置についての開示がなされている。服薬時間にアラームを鳴らすなどユーザに通知を行うことができる。ユーザは薬剤排出部にコップなどを用意し、ボタンを押して薬剤を取り出し、服薬する。本装置は対話機能を備え、ユーザと対話をすることで健康状態を把握することができる。また、スマートフォンなどの携帯機器と連携し、外出先での服薬スケジュールを確認・リマインドすることができる。
米国特許明細書第US10555874B1公報
しかしながら、特許文献1では、ユーザの服薬スケジュールに基づいて薬剤が包装されておらず、どの薬剤を飲めばよいのかユーザが分からないことや、複数の薬剤が混ざってしまう課題があった。
そこで、本発明は、薬剤の種類ごとに設定された服薬データ及びユーザの服薬スケジュールに応じてユーザに対する服薬を支援することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、服薬支援装置は、薬剤を種類ごとに格納する格納部と、薬剤の種類ごとに設定された服薬データと、前記ユーザの服薬スケジュールとを取得する取得部と、前記服薬データと前記服薬スケジュールに応じて、前記格納部から服薬分の薬剤を取り出す取出部と、前記服薬スケジュールに応じて、前記取出部によって取り出された前記薬剤を包装する包装部とを備える。
本発明によれば、薬剤の種類ごとに設定された服薬データ及びユーザの服薬スケジュールに応じてユーザに対する服薬を支援することができる。
服薬データと服薬スケジュールの内容を示す図。 第1の実施形態における装置構成を示す図。 第1の実施形態における服薬支援装置の処理のフローチャート。 サーバが処理する各種情報の記録方法を示す図。 服薬支援処理のフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
本発明の服薬支援装置の説明に用いる用語について、図1を用いて説明する。服薬データ101は、薬剤の種類ごとに設定されたデータであり、薬剤の種類ごとに服薬量などが異なる。服薬データ101には、医師や薬剤師などによって指示された、服薬回数や頻度などの服薬パターンを表すデータが含まれる。例えば、A薬については、ある日付から3日間、毎食後に飲むなどの情報が含まれる。また、B薬については、ある日付から5日間、就寝前に飲むなどの情報が含まれる。操作者は、服薬支援装置に対して、服薬データ101、服薬データ101に付随する服薬パターン情報を設定することができる。
服薬データ101には、製薬会社などの薬剤データベースから取得した、当該薬剤に関する情報が含まれていてもよい。例えば、食事を摂らなくても時間になったら服用することが可能な薬であることや、ジュースなどでの服用を禁止する飲み方に関する指導などの服用情報があり得る。また、服薬支援装置は、後述する表示部などを介して、服用情報をユーザに通知することができる。
次に、服薬スケジュール102は、所定の時刻に服薬する薬剤についての情報と、ユーザによって設定された在宅または外出モードについての情報とが含まれたデータである。例えば、平日の毎朝7時に自宅で朝食を取る生活スタイルのユーザであれば、毎朝服用するA薬とC薬の服薬が、在宅モードで設定される。同様にして、毎夕服用するA薬、C薬、D薬の服薬が、在宅モードで設定される。一方、平日の毎朝12時に外出先で昼食を取る生活スタイルのユーザであれば、毎昼服用するA薬とD薬の服薬が、外出モードで設定される。操作者は、服薬支援装置に対して、服薬スケジュール102を設定することができる。
また、操作者は、服薬支援装置に対して、不定期な予定を設定することもできる。例えば12月13日日曜日の昼に外出するため、外出モードが設定される。一般に、毎食後に服薬と指示されている薬剤の多くは、必ずしも食後に取らなければいけないわけではなく、均等な時間間隔で服用することを推奨するために設定されている。そのため、ユーザの外出時の都合に合わせて服薬時間が設定される。
<第1の実施形態>
以下、図2を用いて本実施形態に係る服薬支援装置201の構成及び処理を説明する。図2は、本実施形態における服薬支援装置201を含む服薬支援処理システムの全体構成例を示すブロック図である。
服薬支援装置201は、通信部211を介してネットワーク202や外部機器であるサーバ203と接続される。服薬支援装置201は、サーバ203からネットワーク202を介して、薬剤の種類ごとに設定された服薬データを取得する機能を有する。なお、服薬データは、処方箋として言い換えることもできる。また、服薬支援装置201は、服薬データに付随する服薬パターン情報と、ユーザによって設定されたスケジュールとを基に、服薬スケジュールを設定する機能を有する。
また、服薬支援装置201は、複数の薬剤を種類ごとに分類して格納する機能を有する。服薬支援装置201は、服薬データを基に、複数の薬剤を1種類ずつ、服薬スケジュールに応じて1回の服薬分の薬剤を取り出す機能を有する。さらに、服薬支援装置201は、服薬スケジュールに応じて薬剤を包装する機能を有する。具体的には、服薬支援装置201は、服薬スケジュールに従って、取り出された薬剤の包装の要否を判定し、包装要と判定した場合に薬剤を包装する。
服薬支援装置201は、図2に示すように、通信部211、記憶部221、操作部231、表示部241、制御部251、格納部261、取出部271、判定部281、包装部291とを備える。
ネットワーク202は、通信部211を通して服薬支援装置201とサーバ203などを接続する。LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、Internetなどがある。
サーバ203は、ネットワーク202を介して、服薬支援装置201とデータをやり取りする。病院や薬局などによって設定された服薬データや、ユーザによって設定された服薬スケジュール、またユーザの個人情報などを管理することができる。また、製薬会社などが持つ薬剤に関するデータベースにアクセスして、ユーザが服薬する薬剤の薬効や飲み方などの情報を取得することができる。取得した薬剤に関する情報についてネットワーク202を経由することによって服薬支援装置201に伝達し、ユーザに通知することができる。
通信部211は、ネットワーク202を介して、サーバ203に接続可能であり、所定の通信手段により通信を実現する。通信部211は、Wi-FiやBluetoothなどの無線装置で構成されてもよいし、有線LAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)などの有線装置で構成されてもよい。
通信部211は、ネットワーク202を介してサーバ203と通信し、サーバ203から1つ以上の服薬データなどを取得する。通信部211は、ユーザによって設定された服薬スケジュールを外部機器に送信することもできる。
記憶部221は、HDD(Hard Disk Drive)やRAM(Random Access Memory)などのデータを記録する1つ以上の媒体から構成され、各種データの保存や各種計算結果の一次記憶などに用いられる。記憶部221は、読み込みデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリから成る主記憶部と、データを長期的に保存する補助記憶部を分離して構成されていてもよい。
操作部231は、キーボードやマウス、タッチパネルやリモコンや物理ボタンなどの入力装置から構成され、ユーザからの指示を入力する。また、操作部231は、スマートフォンなどに代表される端末を用いてもよく、その際は通信部211を通して端末と連携することができる。
表示部241は、ディスプレイなどの出力装置から構成され、様々なデータやアラートを表示する。表示部241は、服薬時間が来たら、画面を介してユーザに通知する。表示部241は、音を発するスピーカー等を含むことによってベルなどの音でユーザに通知してもよい。つまり、表示部241は、ユーザに各種情報を通知する通知部として機能する。
制御部251は、CPU(Central Processing Unit)や専用または汎用のプロセッサから構成される。GPU(Graphic Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(application Specific integrated circuit)などから構成されていてもよい。データの管理や服薬支援装置201の構成要素の動作に関する制御を行うことができる。
格納部261は、薬剤を1種類ずつ格納できる1つ以上の容器から構成される。1つの容器には1種類の薬剤が投入される。格納部261は、服薬支援装置201から取り外し可能であり、洗浄できるように構成されていてもよい。制御部251の指示に従って格納部261に薬剤が投入される。その時、表示部241は、どの薬剤が投入されるのかがユーザに把握できるように、薬の種類や画像などを表示してもよい。また、ユーザではなく薬局などで薬剤を投入し、ユーザは服薬支援装置201に取り付けるだけで済むカートリッジ式の容器を格納部261として用いることもできる。その場合、ユーザの利便性が向上するだけでなく、投入間違いなどを防ぐことが可能となる。カートリッジ式の容器にはICタグやセンサなどが備えられ、服薬支援装置201と通信を行うことで薬剤の残量や種類を識別可能である。
取出部271は、格納部261に格納されている薬剤を、制御部251の指示に従って必要な量取り出す。薬剤を1つずつ取り出すことができる構造を有する。取出部271は、薬剤を種類ごとに取り出すことができる。例えば、サーバ203から薬剤の大きさを取得し、変更可能な形状を有する構造物によって1つずつ容器の下部から取り出してもよい。
判定部281は、服薬スケジュールに設定されている在宅モード・外出モードに従って、取出部271によって取り出された薬剤の包装要否を判定する。外出モードであれば包装要と判定し、在宅モードであれば包装否と判定する。また、この包装要否判定は、操作部231によるユーザの指示によって変更可能で、在宅時でもユーザの指示があれば包装要と判定してもよい。また、包装部291で使用する包装素材の在庫が不足しているとき、包装要否の判定をユーザに委ねることができる。包装要と判定した場合は、薬剤を取出部271から包装部291に渡す。包装否と判定した場合は、包装せずにユーザに提供する。
包装部291は、判定部281によって包装要と判定された薬剤を包装する。包装素材は紙やフィルムなどが使用可能であるが、袋タイプでもよい。包装素材が不足した場合、表示部241によってユーザに通知する。ユーザは、サーバ203などを利用して包装素材業者に不足を通知し、郵送等によって在庫補充を行うことができる。
また、包装部291は、薬剤の包装素材に対して、服薬スケジュールに従った内容を印字する機能を有する。つまり、包装部は、薬剤の包装素材に対して、服薬スケジュールに関する情報を印字する印字部を有している。包装部291は、インクジェット方式やレーザー方式、熱転写方式、またドットインパクト方式などを用いて印字することができる。薬剤の包装には、ピロー包装と呼ばれる、薬剤を包装素材で包み口を密封する方式が簡便であるが、袋に充填する給袋式充填包装でもよいし、シールによる包装でもよい。包装された薬剤は、1包ずつユーザに提供される。
以下、図3のフローチャートを用いて、図2の服薬支援装置201の処理例を詳細に説明する。
(ステップS301:服薬情報の取得)
ステップS301において、ユーザは、操作部231を用いて、服薬データを取得する指示を出す。制御部251は、通信部211を介して、サーバ203にある服薬データを取得する。制御部251は、服薬データを取得する取得部として機能する。制御部251が取得した服薬データについては、表示部241に表示される。なお、スマートフォンなどの外部機器に通信部211を用いて通信し、外部機器で服薬データを表示してもよい。また、操作者は外部機器を用いて操作指示を出してもよい。
以下、図4を用いて、サーバが処理する患者に関する情報の内容と記録方法の例について説明する。患者1人につき1つのID401が割り振られ、個人を識別する。図4のIDは一例であり、英語や記号を組み合わせてもよく、桁数も変更可能である。ID401には、当該患者に関する情報402が紐づけられており、名前や性別、年齢などのほか、処方歴や既往歴等についての情報が含まれている。処方箋が新たに発行された場合、この処方歴のテーブルに追加される。処方歴と日付などから、服薬に関する情報403を紐づける。服薬に関する情報403は、処方箋に記載された情報、例えば病院名や医師名、薬局名や薬剤師名、また処方された薬剤の種類や量、そして服薬パターンが示された服薬指示データ等が含まれる。そして、服薬に関する情報403の薬剤の情報から、製薬会社などが管理する薬剤データベースにアクセスし、薬剤に関する情報404を取得することが可能である。薬剤に関する情報404には、薬剤名や薬効だけでなく、飲み方や副作用など様々な情報が記載されており、この内容をユーザに通知することができる。ただし、これらの内容や記録方法に限定されるものではなく、各種データベースの仕様に合わせて変更することが可能である。
服薬支援装置201は、ユーザの指示によって患者IDに該当する情報とパスワードをサーバに送信し、認証に成功した場合に服薬支援装置201に服薬データを送信する。また、スマートフォンなどの外部機器で認証を行い、例えば認証成功時にQRコード(登録商標)を発行し、服薬支援装置201が読み取ることで情報を取得するような形態でもよい。このように、ユーザは、服薬データ(服薬に関する情報403など)を服薬支援装置201に設定することができる。
(ステップS302:薬剤の格納)
ステップS302において、ユーザは処方された薬剤を容器に1種類ずつ投入する。薬剤を容器に投入するときは、取出部271で取出しやすいよう各薬剤の個包装を取り除くことが好ましい。薬剤の取出しに問題が無い場合、または高齢者などによる包装の誤飲が無いと判断し得る場合には、個包装のまま投入してもよい。制御部251の指示に従い格納するとき、ユーザは直接容器に薬剤を投入してもよいし、容器に投入口を設置し、容器内部において自動で容器に振り分けてもよい。処方箋にQRコードを印字し、容器がQRコードを読むことでどの薬剤かを識別することも可能である。外部機器で薬剤を撮影し、薬剤の種類を識別してもよい。カートリッジ式であれば、ユーザは1つ以上の差込口に薬剤カートリッジを備えるだけでよく、交換時もどの差込口に挿してもよい。このとき、薬剤カートリッジはICタグなどによって容器と通信を行い、投入された薬剤の種類や量を識別する。
(ステップS303:服薬スケジュールの設定)
ステップS303において、ユーザは服薬スケジュール102を操作部231または外部機器を用いて設定する。制御部251は、平日と休日を区別可能な年月日に関するカレンダーを内部に有する。また、ネットワーク202を通して、服薬スケジュール102におけるカレンダーの更新を行うことができ、祝日の移動や改元などにも対応できる。さらに、ユーザの設定により、ユーザの生活様式に合わせた独自の休日設定も可能である。このように、服薬スケジュールは、ユーザの設定によって変更が可能である。
制御部251は、服薬データ101における服用方法と服用日数から、服薬スケジュール102を設定する。例えば、朝に服用する薬は毎食後と服用方法に記載のA薬と毎朝と記載のC薬、昼に服用する薬は毎食後のA薬と毎昼・夕食後のD薬などである。
次に、ユーザは定期的な予定を登録する。例えば、平日は毎朝7時に在宅で薬剤を服用、毎昼は外出先で12時に薬剤を服用、毎夕は在宅で薬剤を服用するなどのパターンを設定する。不定期な予定は、個別の日付において設定する。不定期な予定などは、ユーザが使用するインターネット上やスマートフォン等にあるクラウドカレンダーなどと連携して設定されてもよい。このように、ユーザは、服薬スケジュール102を服薬支援装置201に設定することができる。
(ステップS304:服薬支援処理)
ステップS304において、服薬支援装置201はユーザに薬剤を提供する処理を開始する。以下、図5のフローチャートを用いて、服薬支援装置201がユーザに薬剤を提供する処理例を詳細に説明する。
(ステップS3041:服薬ボタン押下判定)
ステップS3041において、制御部251は、服薬ボタンの押下判定により、ユーザの服薬指示を取得する。例えば、操作部231がタッチパネルであれば、画面に服薬ボタンを表示し、ユーザの服薬指示を待つ。服薬指示を受け付けた場合はステップS3044に処理を進め、受け付けなかった場合はステップS3042に処理を進める。
(ステップS3042:服薬時間についての判断)
ユーザの服薬指示が取得されなかった場合、ステップS3042において、制御部251は、服薬スケジュールに設定された時間になったかを判定する。服薬時間になっていない場合は、ステップS3041に処理を戻す。
(ステップS30421:服薬時間であることの通知)
服薬時間になった場合(すなわち、服薬時間になったにもかかわらず、ユーザによって服薬ボタンが押下されていない場合)、ステップS30421において、服薬時間であることを表示部241や外部機器との連携によりユーザに通知する。そして、ステップS3041に処理を戻す。
なお、事前に設定された時間だけユーザへの通知を行ってもよいし、ユーザからの服薬指示があるまで断続的または連続的に通知を行ってもよい。また、高齢者の一人暮らしであれば、服薬時間になっても服薬が一定時間なされない場合に、所定の連絡先に連絡が行くようにサーバなどと連携することができる機能を有してもよい。
また、服薬時間でないときに、服薬支援操作がユーザによってなされた場合は、服薬時間でないことをユーザに通知するようにしてもよい。なお、服薬時間外でもユーザの意思によって薬剤を排出することが可能であり、服薬時間でないことを通知したうえで、さらにユーザによって服薬支援操作がなされた場合、警告を発したうえで薬剤を排出する機能を有する。他の管理者がいる場合は服薬時間外の服薬支援機能をロックすることも可能であり、認知症などのユーザに二重服薬を防止することが可能である。
(ステップS3043:薬剤の取り出し)
ステップS3043において、取出部271は、制御部251の指示に従って、格納部261から必要な量だけ薬剤を取り出す。例えば、平日の朝であれば、服薬スケジュール102においてはA薬とC薬を服用することになっているため、格納部261からA薬とC薬における1回分の服用量を取り出す。平日の昼であれば、服薬スケジュール102においてはA薬とD薬を服用することになっているため、格納部261からA薬とD薬における1回分の服用量を取り出す。
(ステップS3044:包装要否判定)
ステップS3044において、判定部281は、服薬スケジュールに従って包装要否を判定する。服薬スケジュールにおいて外出モードと設定されていれば、包装要と判定し、服薬スケジュールにおいて在宅モードと設定されていれば、包装否と判定する。ただし、ユーザの指示によって、ある時間における服薬分を、現在時刻の服薬分とは別に出力することが可能であり、この場合は包装要と判定する。そして、包装要と判断した場合はステップS3045に処理を進め、包装否と判断した場合はステップS304の処理を終了する。
なお、包装要と判定した場合において、包装部291における包装素材や印字のための部材の在庫が不足するときは、ユーザに通知するとともに、ユーザに包装の要否を判定する指示を受けることができる。包装否とユーザが指示した場合、薬剤を包装部291に渡すことなくユーザに提供する。
(ステップS3045:包装に印字)
ステップS3045において、包装部291は、包装素材に、服薬日時や服薬支援方法などを印字する。例えば、「2020年1月1日 朝」などの粒度でもよいし、「2020年1月1日 12時(昼)」のように時間を印字してもよい。また、ユーザの指定によって、印字内容を追加することができ、一例として、服薬支援方法、副作用、氏名、薬剤名、製薬会社名、包装開封の順序などがある。この印字により、どの薬剤を飲めばよいか、または飲んだかどうかがユーザによって容易に判定できる。そのため、二重服薬などの問題を回避することが可能である。
(ステップS3046:包装)
ステップS3046において、包装部291は、ステップS3045で印字された包装素材を用いて、ステップS3043において取り出された薬剤を包装する。
(ステップS305:薬剤の排出)
図2のステップS305において、ユーザに薬剤を提供する。すなわち、ステップS3046で包装が行われた場合には、包装済みの薬剤を排出する。排出された薬剤が包装されているのであれば、ユーザは外出先において薬剤を服薬すると認識することができる。一方、ステップS3046で包装が行われなかった場合は、ステップS3043で取り出された薬剤を無包装のまま排出する。薬剤の提供にあたって、在宅時であれば、薬剤の排出部にコップなどの容器が置かれているかを確認して、容器が無い場合に警告を発する機能を有してもよい。
外出時において、ユーザは、包装された薬剤の印字部を見て、どの薬剤を飲めばよいかを認識することができる。ステップS3042で述べた通り、外出時も外部機器などを利用してユーザに服薬時間やどの包装を開封するかを通知することができる。
(ステップS306:次の動作判定)
ステップS306において、制御部251は、ステップS305が終了した時点で、次の服薬パターンが在宅モードであれば、服薬支援処理を終了する。次の服薬パターンが外出モードであれば、ステップS304を再び実行する。この操作によって、連続する外出時用の薬剤の排出が行われる。
ここまで、服薬支援処理について詳細に述べたが、服薬の日時などを容器が記録し、ユーザの同意に従ってサーバに送信することが可能である。これにより、ユーザがいつ服用したかなどの服薬状況について、サーバを通じて医療機関が把握する機能を有することができる。また、服薬状況はいつでも確認でき、例えば服薬者以外の家族が、服薬時間に薬が服薬されたかどうかについて通知を受けることができる。
様々な事情により服薬できなかった場合や、飲むときに薬剤を落としてしまったなどのトラブルが発生して服薬できないことも起こり得る。この場合、外部機器を用いる、または帰宅時に容器の操作部231を用いて、服薬できなかったことを登録してもよい。
以上、本発明の服薬支援装置201は、薬剤を種類ごとに格納する格納部261と、薬剤の種類ごとに設定された服薬データと、ユーザの服薬スケジュールとを取得する取得部(制御部251)と、服薬データと服薬スケジュールに応じて、格納部から服薬分の薬剤を取り出す取出部271と、服薬スケジュールに応じて、取出部271によって取り出された薬剤を包装する包装部291を備える。よって、薬剤の種類ごとに設定された服薬データ及びユーザの服薬スケジュールに応じて服薬を支援することができる。
さらに、服薬支援装置201は、服薬スケジュールに応じて、薬剤の包装の要否を判定する判定部281を備えることもできる。判定部281が包装要と判定した場合、包装部291は、取出部271によって取り出された薬剤を包装することができる。そのため、服薬支援装置201は、服薬スケジュールが外出モードである場合、薬剤を包装することができる。
(変形例1)
第1の実施形態では、服薬支援装置201の包装部291において、包装素材に印字することにより、外出時にどの包装を服用すればよいかがユーザにとって明瞭となる例を挙げたが、印字するのではなく、包装素材の色や素材を変えることによっても、本発明は実施可能である。
具体的には、包装部291は、服薬スケジュールに従って使用する包装素材を変更する。一例として、包装素材の色を変える場合を想定する。包装部291における包装素材を格納する部を複数用意し、色ごとに包装素材を格納する。服薬パターンごとに色を設定し、ユーザはその時に応じた色の袋の薬剤を服用することで、飲み間違いを防止することができる。例えば、朝は白、昼は緑、夜は赤、就寝前は青などの色の組み合わせを行う。食前食後などで分ける場合は、さらにパターンを追加することで対応できる。また、これらの色の組み合わせは、ユーザの指示によって変更できる。スマートフォンなどの外部機器で通知を行う場合、色を画面に表示することで、どの袋を服用すればよいのかユーザに明瞭に指示を与えることができる。素材を変える場合も前記の動作と同様に実行できる。
(変形例2)
第1の実施形態では、服薬支援装置201は、サーバを介した通信を実施することにより、服薬スケジュールの管理を行う例を挙げた。しかしながら、サーバを介した通信を行わずに、処方箋や薬局で発行される薬剤の説明書などから画像処理などにより文字を読み取り認識することによっても、本発明は実施可能である。
服薬支援装置201は、服薬情報が記載された書類(処方箋)を撮像することによって服薬データを取得してもよい。一例として、服薬支援装置201にカメラを取り付けた場合を想定する。処方箋などの所定の書類をカメラで撮影し、制御部251に送る。制御部251では、機械学習やパターン認識などによって、各文字列や位置関係を読み取る。この時の読み取りによって、薬剤名や薬効、服薬パターンや服用方法などを読み取ることができる。読み取り結果をユーザに通知し、読み取り結果が間違えている場合は、ユーザの指示によって修正することができる。また、カメラで撮影せずにすべてユーザによって入力されてもよい。他にも、スマートフォンなどの外部機器を利用して、文字読み取りなどを行ってもよい。医療機関による処方箋の受領時に、QRコードなどを印字してもらい、服薬支援装置201で読み取ることで服薬データを取得することも可能である。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において変更・変形することが可能である。
<その他の実施形態>
また、開示の技術は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
101 服薬データ
102 服薬スケジュール
201 服薬支援装置
202 ネットワーク
203 サーバ
211 通信部
221 記憶部
231 操作部
241 表示部
251 制御部
261 格納部
271 取出部
281 判定部
291 包装部

Claims (8)

  1. 薬剤を種類ごとに格納する格納部と、
    薬剤の種類ごとに設定された服薬データと、前記ユーザの服薬スケジュールとを取得する取得部と、
    前記服薬データと前記服薬スケジュールに応じて、前記格納部から服薬分の薬剤を取り出す取出部と、
    前記服薬スケジュールに応じて、前記取出部によって取り出された前記薬剤を包装する包装部とを備える服薬支援装置。
  2. 前記服薬スケジュールに応じて、前記薬剤の包装の要否を判定する判定部を備え、前記判定部が包装要と判定した場合、前記包装部は、前記取出部によって取り出された前記薬剤を包装することを特徴とする請求項1に記載の服薬支援装置。
  3. 前記包装部は、前記薬剤の包装素材に服薬スケジュールに関する情報を印字する印字部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の服薬支援装置。
  4. 前記服薬スケジュールは、ユーザの設定によって変更が可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
  5. 前記包装部は、前記服薬スケジュールに応じて、薬剤の包装素材を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
  6. 前記取得部は、服薬情報が記載された書類を撮像することによって前記服薬データを取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の服薬支援装置。
  7. 薬剤を種類ごとに格納するステップと、
    薬剤の種類ごとに設定された服薬データと、前記ユーザの服薬スケジュールとを取得するステップと、
    前記服薬データと前記服薬スケジュールに応じて、服薬分の薬剤を取り出すステップと、
    前記服薬スケジュールに応じて、該取り出された前記薬剤を包装するステップとを有する服薬支援方法。
  8. 請求項7に記載の服薬支援方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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