JP2022136451A - パイプ支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物の表面に取り付けられたパイプ抱持バンド取付具の取付部の変形や損傷を抑制しながらも、取付作業を容易に行うことができるパイプ支持具を提供する。【解決手段】構造物の表面に取り付けられ、固着具4が挿通される挿通部を有する基部11と、パイプ2固定用のパイプ抱持バンド3を取り付けるための、前記基部から前方に突出した板状の取付部12とを有するパイプ抱持バンド取付具10を備えたパイプ支持具1であって、前記パイプ抱持バンド取付具に取り付けられる補強部材20をさらに備え、前記補強部材は、板状体からなり、前記取付部が挿通される開口部21aを有する保持部21と、該保持部の端部21bから延伸し、前記基部の前面11cに当接し、前記固着具が挿通される挿通部を有する腕部22とを備え、前記腕部が前記基部の前記前面に当接した状態において、前記基部の前記挿通部と前記腕部の前記挿通部とによる、前記固着具が挿通される挿通路Lが構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、パイプ固定用のパイプ抱持バンドを取り付ける板状の取付部を有するパイプ抱持バンド取付具を備えたパイプ支持具に関する。
下記特許文献1のように、構造物の表面に、固着具によって取り付けられる基部と、パイプ固定用のパイプ抱持バンドを取り付けるための、基部から前方に突出した板状の取付部とを有するパイプ抱持バンド取付具を備えたパイプ支持具が知られている。下記特許文献1では、基部と取付部が一体となっているので、パイプ支持具の構造物への取り付けや運搬時等の取り扱い性が向上している。
特開2000-314216号公報 特許第5877253号公報
ところで、上記特許文献1のようなパイプ支持具では、板状の取付部が前方に大きく突出しているので、強風等によって取付部に大きな力が加わってしまうと、取付部の根元部分が損傷してしまう懸念がある。これを解決するために上記特許文献2では、補強部材を取り付けることによって取付部が損傷してしまうことを抑制するものが提案してある。
しかしながら、上記特許文献2のものでは、パイプ抱持バンド取付具をネジ体よりなる固定部によって壁に取り付けた後、パイプ抱持バンド取付具の取付部を補強部材の保持部に保持させてからビスによって補強部材を壁に取り付ける必要がある。そもそも、上記特許文献2の補強部材は既設のパイプ抱持バンド取付具に対する後付用であるので、パイプ支持具を新規に施工する場合には、パイプ抱持バンド取付具と補強部材の2回の固定作業を行わなければならず、取付作業に時間がかかってしまう。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、構造物の表面に取り付けられたパイプ抱持バンド取付具の取付部の変形や損傷を抑制しながらも、取付作業を容易に行うことができるパイプ支持具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のパイプ支持具は、構造物の表面に取り付けられ、固着具が挿通される挿通部を有する基部と、パイプ固定用のパイプ抱持バンドを取り付けるための、前記基部から前方に突出した板状の取付部とを有するパイプ抱持バンド取付具を備えたパイプ支持具であって、前記パイプ抱持バンド取付具に取り付けられる補強部材をさらに備え、前記補強部材は、板状体からなり、前記取付部が挿通される開口部を有する保持部と、該保持部の端部から延伸し、前記基部の前面に当接し、前記固着具が挿通される挿通部を有する腕部とを備え、前記腕部が前記基部の前記前面に当接した状態において、前記基部の前記挿通部と前記腕部の前記挿通部とによる、前記固着具が挿通される挿通路が構成されることを特徴とする。
本発明のパイプ支持具は上述した構成とされているため、構造物の表面に取り付けられたパイプ抱持バンド取付具の取付部の変形や損傷を抑制しながらも、取付作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るパイプ支持具の模式的分解斜視図である。 (a)は、同パイプ支持具の模式的平面図であり、(b)は、同パイプ支持具の使用状態を示す模式的斜視図である。 他の実施形態に係るパイプ支持具の模式的平面図であり、(a)は補強部材の変形前における模式的平面図、(b)は(a)のX部の拡大横断面図、(c)は補強部材の変形後における模式的平面図、(d)は(c)のY部の拡大横断面図である。 他の実施形態に係るパイプ支持具の模式的平面図であり、(a)は補強部材の変形前における模式的平面図、(b)は補強部材の変形後における模式的平面図である。 変形例に係るパイプ支持具の模式的分解斜視図である。 (a)は、変形例に係る補強部材の模式的斜視図、(b)は、変形例におけるパイプ抱持バンド取付具の模式的斜視図である。 (a)は、変形例に係るパイプ支持具の要部拡大横断面図、(b)(c)は、パイプ抱持バンド取付具と変形例に係る補強部材との取付手順を時系列順に示す模式的正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、パイプ支持具の基本構成について説明する。なお、パイプ支持具が構造物の表面に固定されている状態を基準にして、前後方向(構造物側を後ろ方向、それとは反対側を前方向)、幅方向(構造物に対する見付の方向と一致する方向)、上下方向等を規定する。また、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
第1実施形態に係る、図1、図2に示すパイプ支持具1は、構造物の表面に取り付けられ、固着具4が挿通される挿通部11a,11bを有する基部11と、パイプ2固定用のパイプ抱持バンド3を取り付けるための、基部11から前方に突出した板状の取付部12とを有するパイプ抱持バンド取付具10を備える。パイプ支持具1は、パイプ抱持バンド取付具10に取り付けられる補強部材20をさらに備える。補強部材20は、板状体からなり、取付部12が挿通される開口部21aを有する保持部21と、保持部21の端部21bから延伸し、基部11の前面11cに当接し、固着具4が挿通される挿通部22a,22bを有する腕部22とを備える。パイプ支持具1は、腕部22が基部11の前面11cに当接した状態において、基部11の挿通部と腕部22の挿通部とによる、固着具4が挿通される挿通路Lが構成される。
以下、詳しく説明する。
図1に示すパイプ抱持バンド取付具10は、SUS304等の剛性を有する金属材料からなる。パイプ抱持バンド取付具10は、構造物の表面に取り付けられる、帯板状の基部11と、基部11の前面11cから前方に突出する帯板状の取付部12とを備える。パイプ抱持バンド取付具10は、平面視において略T字状になるように基部11に取付部12が固着されている。取付部12は、後端部12bが基部11に溶接等で固着されており、側面12cがパイプ抱持バンド取付具10の幅方向を向き、その板厚方向(パイプ抱持バンド取付具10の幅方向)に貫通する、前後方向に延びた長孔状の貫通孔12aを有している。
図1に示す補強部材20は、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法よりも上下寸法の大きいSUS304等の剛性を有する金属材料の板状体からなる。補強部材20は、幅方向中央に取付部12が挿通される開口部21aを有する保持部21と、保持部21の幅方向の両端部21b,21bから幅方向外側にそれぞれ延伸し、基部11の前面11cに当接する腕部22,22とを備える。開口部21aは、正面視して上下方向に延びる矩形状の長孔であり、幅方向の寸法が取付部12の板厚よりもわずかに大きくなるように形成されている。開口部21aは、幅方向の寸法が取付部12の板厚よりもわずかに大きく形成されることで、後述する取付部12に開口部21aを挿通させる際にスムーズに行うことができる。また、開口部21aの上下寸法は約34mmで形成されている。開口部21aがこのような大きさで構成されることによって、上下寸法の異なる様々な取付部12を挿通させることができる。例えば、後述する図6(b)に示すパイプ抱持バンド取付具10の変形例のような上下寸法の大きい取付部12であっても、開口部21aに挿通させることができる。また、補強部材20は、保持部21が腕部22よりも前方に位置するように形成されている。また、後述する補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられた状態において、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置し、且つ、基部11の前面11cから離隔するように形成されている。なお、本実施形態では、保持部21は、腕部22から約13~15mm程度、前方に突出している。腕部22は、保持部21の幅方向の両端部21b,21bから幅方向外側に傾斜して後方に延伸する前腕部22A,22Aと、前腕部22A,22Aの後端部22Aa,22Aaから幅方向外側に延伸する後腕部22B,22Bとを備える。
基部11は、前後方向に貫通し、固着具4が挿通される丸孔の貫通孔である挿通部11a,11a及び挿通部11b,11bの二対の挿通部を備えている。挿通部11a及び挿通部11bは幅方向に並ぶように設けられており、挿通部11aは、挿通部11bよりも幅方向内側に位置し、且つ、挿通部11bよりも径が小さく形成されている。挿通部11a,11a及び挿通部11b,11bは、正面視において略左右対称となるように設けられている。
腕部22の後腕部22Bは、前後方向に貫通し、固着具4が挿通される丸孔の貫通孔である挿通部22a,22a及び挿通部22b,22bの二対の挿通部を備えている。挿通部22a及び挿通部22bは幅方向に並ぶように設けられており、挿通部22aは、挿通部22bよりも幅方向内側に位置し、且つ、挿通部22bよりも径が小さく形成されている。挿通部22a,22a及び挿通部22b,22bは、正面視において略左右対称となるように設けられている。
腕部22の挿通部22aの径と基部11の挿通部11aの径は略同一とされ、腕部22の挿通部22bの径と基部11の挿通部11bの径も略同一とされる。また、腕部22の挿通部22a,22a間の間隔と基部11の挿通部11a,11a間の間隔は略同一とされ、腕部22の挿通部22b,22b間の間隔と基部11の挿通部11b,11b間の間隔も略同一とされる。このように構成されることで、開口部21aに取付部12が挿通されて腕部22が基部11の前面11cに当接した状態において、基部11の挿通部11a,11aと腕部22の挿通部22a,22aとが前後方向に重なる。同様に、基部11の挿通部11b,11bと腕部22の挿通部22b,22bとが前後方向に重なる。基部11の各挿通部と対応する補強部材20の各挿通部とが前後方向に重なることで、ビスや釘等の固着具4が挿通される挿通路Lが構成される。図2(a)に示すように、本実施形態では、基部11の挿通部11aと腕部22の挿通部22aとによって挿通路L1が構成され、基部11の挿通部11bと腕部22の挿通部22bとによって挿通路L2が構成される。なお、本実施形態において、挿通部11a及び挿通部22aの径は、約3.8mm、挿通部11b及び挿通部22bの径は、約7mmで形成されている。パイプ抱持バンド取付具10及び補強部材20は、大きさの異なる挿通部を備えることにより、ビスや釘等の大きさや種類の異なる様々な固着具4によって、構造物の表面に取り付け可能な構成となっている。
次に、パイプ支持具1を構造物に取り付ける方法(取付構造)について図2(a)を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、構造物の表面は、建築物の外壁Wである。また、以下の取付方法は一例であり、これに限定されることはない。
図2(a)に示すように、補強部材20の開口部21aにパイプ抱持バンド取付具10の取付部12が挿通されて腕部22が基部11の前面11cに当接した状態で、基部11の後面11dが外壁Wに沿うように配する。基部11の各挿通部と補強部材20の各挿通部とが前後方向に重なり、ビスや釘等の固着具4が挿通される挿通路L(L1及びL2)が構成される。
上述のようにして構成された挿通路Lにビス等の固着具4が挿通されることで、パイプ支持具1が外壁Wに固定されて取り付けられる。図2(a)においては、基部11の挿通部11aと腕部22の挿通部22aとで構成された挿通路L1に固着具4が挿通されてパイプ支持具1が外壁Wに固定されて取り付けられている。このように補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられた状態では、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置し、且つ、基部11の前面11cから離隔する位置に配される。なお、固着具4は、挿通路L1に代わり、基部11の挿通部11bと腕部22の挿通部22bとで構成された挿通路L2に挿通されてもよく、挿通路L1及び挿通路L2の両方にそれぞれ挿通されてもよい。
上述のように構成された補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられているので、取付部12は、強風等の大きな力が加わっても開口部21aの縁に接触するのでそれ以上の変形が抑制され、根元部分の損傷が抑制される。また、パイプ抱持バンド取付具10の各挿通部と補強部材20の各挿通部とによって構成された挿通路Lに固着具4を挿通させることができる。そのため、共通の固着具4によって外壁Wにパイプ抱持バンド取付具10及び補強部材20を取り付けることができるので、作業時間を短縮して取付作業を容易に行うことができる。
さらに、保持部21が基部11の前面11cから離隔しているので、取付部12の後端部12bと保持部21との間隔が大きくなって取付部12のブレが抑制され、取付部12の根元部分の損傷が抑制される。さらに、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置しているので、後述するパイプ支持具1をパイプ抱持バンド3に連結する際に作業の妨げになりにくくなる。また、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法よりも補強部材20の上下寸法が大きいので、パイプ抱持バンド取付具10に補強部材20を取り付けた際に、正面からパイプ抱持バンド取付具10の基部11を補強部材20によって覆い隠すことができる。
上述のようにして構成されたパイプ支持具1は、外壁Wに取り付けられた状態で、図2(b)に示すようなパイプ抱持バンド3に連結されて使用される。図2(b)のパイプ抱持バンド3は、帯板材からなり、パイプ2を抱持する環状の抱持部3Aと、抱持部3Aの長手方向の両端部3Aa,3Aaから径方向の外側に延伸した、貫通孔3Baを有する足部3B,3Bとを有する。パイプ抱持バンド3の抱持部3Aがパイプ2を抱持している状態で、パイプ支持具1の取付部12の板厚方向の両側から挟むようにパイプ抱持バンド3の足部3B,3Bを配する。パイプ抱持バンド3の足部3Bの貫通孔3Baと取付部12の貫通孔12aとが重なっている部分にボルト4Aを挿通させてナット4Bで締結することによって、パイプ支持具1とパイプ抱持バンド3とが連結される。パイプ支持具1が外壁Wに取り付けられているので、パイプ支持具1及びパイプ抱持バンド3を介した状態で、パイプ2は外壁Wに対して固定される。
次に図3、図4を参照しながら、第2実施形態及び第3実施形態に係るパイプ支持具1A及びパイプ支持具1Bについて説明する。なお、第1実施形態と共通する部分の構成や効果等の説明は省略する。まず、第2,3実施形態に係るパイプ支持具1A,1Bの共通する基本構成について説明する。
第2,3実施形態に係るパイプ支持具1A,1Bのパイプ抱持バンド取付具10は、第1実施形態のものと略同一の構成とされる。パイプ支持具1A,1Bは、補強部材20が、開口部21aに取付部12が挿通された状態で変形することで、開口部21aの縁が変形して、取付部12を板厚方向より押圧する。基部11及び腕部22は、固着具4が挿通される挿通部をそれぞれ少なくとも一対備える。パイプ支持具1A,1Bは、補強部材20が変形することによって、基部11の挿通部と腕部22の挿通部とによる、固着具4が挿通される挿通路Lが構成される。つまり、第2,3実施形態に係るパイプ支持具1A,1Bは、補強部材20の開口部21aにパイプ抱持バンド取付具10の取付部12が挿通されただけでは、固着具4が挿通される挿通路Lが構成されない。第1実施形態とは異なり、第2,3実施形態では、補強部材20を変形させることによって、パイプ抱持バンド取付具10の各挿通部と補強部材20の各挿通部とが前後方向に重なり、固着具4が挿通される挿通路Lが構成されるものとなっている。
次に、第2実施形態に係るパイプ支持具1Aについて、図3(a)(b)を参照しながら、詳しく説明する。
第2実施形態に係るパイプ支持具1Aにおいて、パイプ抱持バンド取付具10は第1実施形態のものと略同一であり、補強部材20の構成が第1実施形態のものと異なる。補強部材20は、弾性変形する金属材料からなることが望ましい。
図3(a)に示すように、補強部材20が変形する前の状態において、腕部22の挿通部22a,22a間の間隔は、対応する基部11の挿通部11a,11a間の間隔よりも大とされ、挿通部22b,22b間の間隔は、対応する基部11の挿通部11b,11b間の間隔よりも大とされる。ようするに、腕部22に形成された同じ径の挿通部間の間隔は、対応する基部11の略同一の径の挿通部間の間隔よりも大とされる。そして、補強部材20は、腕部22の挿通部間の間隔が小さくなるように変形することによって、開口部21aの縁が変形し、取付部12を板厚方向より押圧するように構成されている。
次に、パイプ支持具1Aを構造物に取り付ける方法(取付構造)について図3(a)~(d)を参照しながら説明する。
図3(a)に示すように、補強部材20の開口部21aにパイプ抱持バンド取付具10の取付部12が挿通された状態で、基部11の後面11dが外壁Wに沿うように配する。補強部材20が変形する前の状態では、図3(a)に示すように、基部11の各挿通部と腕部22の各挿通部とが前後方向に一部重なっていない状態となっている。また、図3(a)のX部の拡大横断面図である図3(b)に示すように、この状態において開口部21aと、取付部12とは遊嵌状態にある。
次に図3(c)に示すように、挿通部22a,22a間及び挿通部22b,22b間の間隔が小さくなるように、腕部22,22に幅方向内側への力を加えて補強部材20を変形させる。補強部材20を変形させることによって、保持部21の略中央部分が前方に突出するように変形し、それに伴い開口部21aはその開口幅が小さくなるように変形して、開口部21aの開口端面の壁側の縁が取付部12をその板厚方向より押圧する。本実施形態では、図3(c)のY部の拡大断面図である図3(d)に示すように、開口部21aの開口端面の壁側において後側の縁が取付部12の側面12cに接触して押圧する。なお、この補強部材20の変形は、弾性変形であることが望ましく、補強部材20は、図3(c)に示す程度の変形では塑性変形しない材質で構成されることが望ましい。
また、補強部材20が変形することによって、基部11の各挿通部と補強部材20の各挿通部とが前後方向に重なり、ビスや釘等の固着具4が挿通される挿通路Lが構成される。本実施形態では、基部11の挿通部11aと腕部22の挿通部22aとによって挿通路L1が構成され、基部11の挿通部11bと腕部22の挿通部22bとによって挿通路L2が構成されている。そして、図3(c)においては、挿通路L1,L1に固着具4,4が挿通されてパイプ支持具1が外壁Wに固定されて取り付けられている。このように補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられた状態では、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置し、且つ、基部11の前面11cから離隔する位置に配される。
次に図4(a)(b)を参照しながら、第3実施形態に係るパイプ支持具1Bについて詳しく説明する。なお、第2実施形態と共通する部分の構成や効果等の説明は省略する。
図4(a)に示すパイプ支持具1Bでは、パイプ抱持バンド取付具10の構成は第2実施形態のものと略同一であり、補強部材20の腕部22の構成が第2実施形態のものと異なっている。より詳しく説明すると、補強部材20の腕部22の後腕部22Bの構成が、第2実施形態のものと異なっており、その他の補強部材20の構成は、第2実施形態のものと略同一である。
補強部材20の腕部22は、保持部21の幅方向の両端部21b,21bから幅方向外側に傾斜して後方に延伸する前腕部22A,22Aと、前腕部22A,22Aの後端部22Aa,22Aaから幅方向外側(取付部12の板厚方向外側)に延伸するにつれて前方に傾斜する後腕部22B,22Bとを備える。また、後腕部22Bには、後腕部22Bの板厚方向に貫通する挿通部22aと挿通部22bが設けられている。腕部22の挿通部22aは、基部11の挿通部11aと略同一の径の丸孔であり、腕部22の挿通部22bは、基部11の挿通部11bと略同一の径の丸孔である。
次に、第3実施形態のパイプ支持具1Bの取付方法について説明する。
図4(a)に示すように、補強部材20の開口部21aにパイプ抱持バンド取付具10の取付部12が挿通された状態で、基部11の後面11dが外壁Wに沿うように配する。補強部材20が変形する前の状態では、図4(a)に示すように、補強部材20の後腕部22Bは、基部11の前面11cと当接しておらず、前腕部22Aの後端部22Aaが基部11の前面11cに当接している状態である。図4(a)の状態では、第2実施形態における図3(b)と同様に、開口部21aと、取付部12とは遊嵌状態にある。
図4(a)の状態から図4(b)の状態となるように、前腕部22Aの後端部22Aaを起点に後腕部22Bを後方へ変形させることによって、補強部材20全体に幅方向内側への力が加わり、保持部21の略中央部分が前方に突出するように変形する。保持部21の変形に伴い開口部21aの縁が変形し、補強部材20は、取付部12をその板厚方向より押圧することができる。図4(b)の状態では、第1実施形態における図3(d)と同様に、開口部21aの開口端面の壁側の縁が取付部12の側面12cに接触して押圧する。
また、後腕部22Bが基部11の前面11cに当接するように変形することによって、基部11の各挿通部と補強部材20の各挿通部とが前後方向に重なり、ビスや釘等の固着具4が挿通される挿通路Lが構成される。第1,2実施形態と同様に、本実施形態でも、基部11の挿通部11aと腕部22の挿通部22aとによって挿通路L1が、基部11の挿通部11bと腕部22の挿通部22bとによって挿通路L2が構成される。そして、図4(b)においては、挿通路L1,L1に固着具4,4が挿通されてパイプ支持具1が外壁Wに固定されて取り付けられている。このように補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられた状態では、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置し、且つ、基部11の前面11cから離隔する位置に配される。
上述のように、第2,3実施形態のパイプ支持具1A,1Bは、第1実施形態と同様に、補強部材20がパイプ抱持バンド取付具10に取り付けられているので、取付部12に強風等の大きな力が加わっても、取付部12の根元部分の損傷が抑制される。また、第2,3実施形態に係るパイプ支持具1A,1Bでは、開口部21aと、取付部12とが遊嵌状態ではなく、補強部材20の開口部21aの縁が取付部12をその板厚方向から押圧するので、取付部12のぐらつきや変形、損傷がより抑制される。また、補強部材20は、取付部12をその板厚方向から押圧するので、取付部12の端面方向(パイプ抱持バンド取付具10の上下方向)から押圧する場合と比べてより広い面を押圧でき、取付部12のぐらつきや変形、損傷がより抑制される。
また、第1実施形態と同様に、保持部21が基部11の前面11cから離隔しているので、取付部12の後端部12bと保持部21との間隔が大きくなって取付部12のブレが抑制され、取付部12の根元部分の損傷が抑制される。さらに、保持部21は、取付部12の貫通孔12aよりも後方に位置しているので、後述するパイプ支持具1をパイプ抱持バンド3に連結する際に作業の妨げになりにくくなる。また、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法よりも補強部材20の上下寸法が大きいので、パイプ抱持バンド取付具10に補強部材20を取り付けた際に、正面からパイプ抱持バンド取付具10の基部11を補強部材20によって覆い隠すことができる。
また、上述のようにして構成された第2,3実施形態に係るパイプ支持具1A,1Bは、第1実施形態のパイプ支持具1と同様に、外壁Wに取り付けられた状態で、図2(b)に示すようなパイプ抱持バンド3に連結されて使用される。
パイプ支持具1,1A,1Bの構成は、図示したものや上述したものに限定されることはない。例えば、第1~3実施形態では、基部11及び腕部22には、それぞれ二対の挿通部が設けられているが、一対であってもよく、また三対以上であってもよい。図5に示すように、補強部材20に挿通部22aの一対のみが設けられていれば、後腕部22Bの幅方向の長さを挿通部22aに合わせて短くしてもよい。また図5の補強部材20では、補強部材20の開口部21aにパイプ抱持バンド取付具10の取付部12が挿通された状態において、基部11の外側の挿通部11b,11bを後腕部22B,22Bが覆わない構成としている。さらに、補強部材20の挿通部22aが基部11の挿通部11aと前後方向に重なる構成としている。このような構成にすることで、パイプ抱持バンド取付具10を基部11の外側の挿通部11b,11bに固着具4,4を挿通させて外壁Wに固定した後に、補強部材20をパイプ抱持バンド取付具10に取り付けることが容易に行える。また、あらかじめ外壁Wに取り付けられていたパイプ抱持バンド取付具10に対して後付で補強部材20を取り付けることができる。なお、図5の補強部材20の挿通部22aと基部11の挿通部11aとは、第2実施形態と同様に、補強部材20を幅方向内側に変形させることによって、補強部材20の挿通部22aが基部11の挿通部11aと前後方向に重なる構成としてもよい。
また、第1~3実施形態では、補強部材20の上下寸法をパイプ抱持バンド取付具10の上下寸法よりも大きくしているが、図5に示すように腕部22の上下寸法を、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法と略同一にしてもよい。このようにすれば、補強部材20をパイプ抱持バンド取付具10に取り付けた際に補強部材20がぐらつきにくくなる。図5では、保持部21の上下寸法はパイプ抱持バンド取付具10の上下寸法よりも大きくし、腕部22の上下寸法は、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法と略同一としている。
また、図6(a)に示すように、補強部材20は、保持部21の開口部21aが上述したような貫通孔に限定されることはなく、保持部21の下端部から上方に向けて開口したスリット状であってもよい。このような補強部材20であれば、パイプ抱持バンド3と連結されて外壁Wに固定されている既設のパイプ抱持バンド取付具10に対しても、取付部12の上方から補強部材20を取り付けることが可能となる。また、上述した各パイプ抱持バンド取付具10及び各補強部材20は、金属材料からなることに限定されることはなく、例えば樹脂材料であってもよい。また、パイプ抱持バンド取付具10及び補強部材20は、それぞれ異なる材料で構成されてもよい。
また、第1~3実施形態では、基部11及び腕部22に設けられた各挿通部は幅方向に並んでいるが、図6(a)(b)に示すように上下方向に並んであってもよい。また、各挿通部の大きさは、図6(a)(b)に示すように、全て略同一であってもよい。また、図6(b)に示すように、パイプ抱持バンド取付具10の上下寸法は、補強部材20の開口部21aの上下寸法と略同一かわずかに小さい寸法の大きさであってもよい。
また、第1実施形態では、補強部材20の開口部21aの幅寸法は、取付部12の板厚寸法よりもわずかに大きく形成されているが、これに限定されることはない。例えば、図7(a)に示すように、開口部21aは、後側が取付部12の幅寸法よりも大きく、前方に向かうにつれて幅寸法が小さくなるような傾斜状に形成されてもよい。開口部21aの最前方の幅寸法が、取付部12の板厚寸法と略同一かわずかに小さい寸法で形成されている。このように開口部21aが形成されることによって、補強部材20に力を加えながら取付部12を開口部21aに対して圧接状態に挿通できるので、パイプ抱持バンド取付具10に補強部材20が強固に取り付けられる。
また、図7(b)(c)に示すように、開口部21aは、幅寸法を取付部12の板厚寸法よりも大きくした下部21aaと、幅寸法が取付部12の板厚寸法よりも小さいか略同一の上部21abとにより構成されてもよい。また、このような開口部21aは、下部21aaと上部21abを接続し、上方に向かうにつれて幅狭になるように傾斜したガイド部21acとをさらに備えてもよい。このように構成されれば、図7(b)に示すように開口部21aの下部21aa内に取付部12を挿通させた後、図7(c)に示すように、基部11の各挿通部と腕部22の各挿通部とが前後方向に重なるまで、パイプ抱持バンド取付具10を上方に相対移動させる。取付部12は、開口部21aのガイド部21acに沿って移動し、取付部12の上部が開口部21aの上部21abに圧接状態に嵌入されるので、施工後の取付部12のがたつきが防止される。
また、図7(a)、図7(b)(c)のいずれの例についても、補強部材20をパイプ抱持バンド取付具10の取付部12に対し圧接状態となるように仮固定できるので、あらかじめ両部材を一体化し、合体された2部材を一体として壁に取りつけることができる。つまり効率的な施工を実現できる。
また、第1~3実施形態では、挿通路L1,L1に固着具4,4が挿通されて、パイプ支持具1が外壁Wに取り付けられているが、挿通路L2,L2に固着具4,4が挿通されて固定されてもよく、挿通路L1,L1,L2,L2に固着具4,4,4,4が挿通されて固定されてもよい。
1,1A,1B パイプ支持具
10 パイプ抱持バンド取付具
11 基部
11a,11b 挿通部
11c 前面
12 取付部
12a 貫通孔
20 補強部材
21 保持部
21a 開口部
21b 端部
22 腕部
22A 前腕部
22Aa 後端部
22B 後腕部
22a,22b 挿通部
L,L1,L2 挿通路
2 パイプ
3 パイプ抱持バンド
4 固着具

Claims (5)

  1. 構造物の表面に取り付けられ、固着具が挿通される挿通部を有する基部と、パイプ固定用のパイプ抱持バンドを取り付けるための、前記基部から前方に突出した板状の取付部とを有するパイプ抱持バンド取付具を備えたパイプ支持具であって、
    前記パイプ抱持バンド取付具に取り付けられる補強部材をさらに備え、
    前記補強部材は、板状体からなり、前記取付部が挿通される開口部を有する保持部と、該保持部の端部から延伸し、前記基部の前面に当接し、前記固着具が挿通される挿通部を有する腕部とを備え、
    前記腕部が前記基部の前記前面に当接した状態において、前記基部の前記挿通部と前記腕部の前記挿通部とによる、前記固着具が挿通される挿通路が構成されることを特徴とするパイプ支持具。
  2. 請求項1において
    前記補強部材は、前記開口部に前記取付部が挿通された状態で変形することで、前記開口部の縁が変形して、前記取付部を板厚方向より押圧し、
    前記基部及び前記腕部は、前記固着具が挿通される前記挿通部をそれぞれ少なくとも一対備え、
    前記補強部材が変形することによって、前記基部の挿通部と前記腕部の挿通部とによる、前記固着具が挿通される前記挿通路が構成されることを特徴とするパイプ支持具。
  3. 請求項2において、
    前記腕部の一対の前記挿通部間の間隔は、前記基部の対応する一対の前記挿通部間の間隔よりも大とされ、
    前記補強部材は、前記腕部の挿通部間の間隔が小さくなるように変形することによって、前記開口部の縁が変形し、前記取付部を板厚方向より押圧することを特徴とするパイプ支持具。
  4. 請求項2において、
    前記腕部は、前記保持部の端部から、後方に延伸した前腕部と、該前腕部の後端部から前記取付部の板厚方向外側に延伸するにつれて前方に傾斜する後腕部とを備え、
    前記補強部材は、前記後腕部が前記前腕部の後端部を起点に後方へ変形することによって、前記開口部の縁が変形し、前記取付部を板厚方向より押圧することを特徴とするパイプ支持具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記取付部は、板厚方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記保持部は、前記補強部材が前記パイプ抱持バンド取付具に取り付けられた状態において、前記貫通孔よりも後方に位置し、且つ、前記基部の前面から離隔することを特徴とするパイプ支持具。
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