JP2022136187A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、従来問題となっていた、ろうダレ等のろう付け不良による製造工程における不具合を簡素な構造で抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる流量制御弁を提供することである。【解決手段】電動弁100は、流体の流量を制御するニードル121を内部に収容し、ニードル121が近接または離間可能な弁座112を内部に有する弁室111Aが形成され、金属材料で形成された弁本体111と、弁本体111に接合され、ニードル121を駆動するケース151と、弁本体111とは異なる金属材料で形成され、弁本体111にろう付けされる、2本の継手101、102とを備え、弁本体111の外周であって、弁本体111のケース151側の端面、及び/又は、弁座112側の端面と、継手101が接合される第1のポート111bとの間に溝111dが設けられることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、流体の流量を制御する、電動弁及び電磁弁を含む流量制御弁に関する。
従来から、流体の流量を制御する、電動弁及び電磁弁を含む流量制御弁が知られている。このような流量制御弁のうち、ヒートポンプ式の冷暖房システムや冷凍システムにおいて電動式膨張弁として使用される、特許文献1に記載された電動弁が知られている。以下、図1(a)乃至図2(b)を使用してこのような従来の電動弁について説明する。
図1(a)は、従来の電動弁10の概略の構成を示す正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す弁本体11を逆向きに配置したろう付け工程を示す正面図であり、図2(a)は、図1(b)に示す弁本体11のろう付け後の状態を示す側面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す弁本体11の溶接工程を示す側面図である。
図1(a)に示すように、従来の電動弁10は、弁本体11と、ケース12と、2本の継手13,14とを主に備えている。弁本体11とケース12は、ここではどちらもステンレスで形成されており、溶接により接合されている。さらに2本の継手13,14も弁本体11に、気密性及び耐圧性を維持して接合する必要がある。
特許5684746号
2本の継手13,14の材質に限定はないが、継手13,14の材質が、弁本体11と異なる材質である例えば銅製の場合には、溶接による接合が困難となるため、ろう付けを行う必要がある。このようなろう付けを行う場合には、図1(b)に示すように、弁本体11を逆向きにして、ろう付けを行うことが一般的である。これは、ろう付け時に下向きの継手14の固定が容易となるからである。
このときに、ろう材の使用量、又は、ろう付け時の雰囲気温度のばらつき等により、図2(a)に示すように、横向きの継手13の接合部から溶融したろう材13WBが自重で溶け落ち、ろうダレが生じる場合がある。このような場合には、図2(b)に示すように、その後の弁本体11とケース12の溶接を行う溶接工程において、溶け落ちたろう材13WBが溶接面となる弁本体11の端面にかかり、弁本体11とケース12が正常に接触できない場合がある。この場合には、弁本体11とケース12との間に傾斜又は隙間が生じてしまい溶接不良となったり、溶接部の金属組織にろう材が溶け込むことで強度的な不具合が生じて、電動弁内部の気密性及び耐圧性を損ねる場合があった。
また、その後の工程である圧入工程やかしめ工程などにおいて、ろうダレにより治具との接触面である基準面がずれてしまい、正常に固定することができない等、その後の製造工程で不具合が生じる場合もあった。
従って、本発明の目的は、このような従来の問題点であった、ろうダレ等のろう付け不良による、製造工程における不具合を簡素な構造で抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる流量制御弁を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の流量制御弁は、流体の流量を制御する弁体を内部に収容し、前記弁体が近接または離間可能な弁座を内部に有する弁室が形成され、金属材料で形成された弁本体と、前記弁本体に接合され、前記弁体を駆動する駆動部と、前記弁本体とは異なる金属材料で形成され、前記弁本体にろう付けされる、少なくとも1本の継手と、を備え、前記弁本体の外周であって、前記弁本体の前記駆動部側の端面、及び/又は、前記弁座側の端面と、前記少なくとも1本の継手の接合部との間に溝が設けられたことを特徴とする。
また、前記弁本体は円筒形状を有し、前記溝は前記円筒形状の前記弁本体の全周に形成されるものとしてもよい。
また、前記溝は、ローレット形状であるものとしてもよい。
また、前記弁本体は円筒形状を有し、前記溝は前記円筒形状の前記弁本体の一部に形成されるものとしてもよい。
また、前記溝は、該溝の円周方向の幅が継手の外径より小さいものとしてもよい。
また、前記溝は、複数であるものとしてもよい。
また、前記端面は、他の部品との接合面となるものとしてもよい。
また、前記接合面は、他の部品との溶接面であるものとしてもよい。
また、前記端面は、後の工程において基準面となるものとしてもよい。
また、前記流量制御弁は、電動弁であるものとしてもよい。
また、前記流量制御弁は、電磁弁であるものとしてもよい。
本発明によれば、従来の問題点であった、ろうダレによる製造工程における不具合を簡素な構造で抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる流量制御弁を提供することができる。
図1(a)は、従来の電動弁の概略の構成を示す正面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す弁本体を逆向きに配置したろう付け工程を示す正面図である。 図2(a)は、図1(b)に示す弁本体のろう付け後の状態を示す側面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す弁本体の溶接工程を示す側面図である。 本発明に係る流量制御弁の第1の実施形態である電動弁の概略の構成を示す縦断面図である。 図4(a)は、図3に示す電動弁のうち弁本体の部分を拡大して示す正面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すIVB部分を拡大して示す部分拡大図であり、図4(c)は、図4(a)に示す弁本体のろう付け後の側面図である。 図5(a)は、本発明に係る流量制御弁の第2の実施形態である電動弁のうち弁本体の部分を拡大して示す正面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すVB部分を拡大して示す部分拡大図である。 図6(a)は、従来の電動弁の溶接工程を示す側面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す電動弁の弁本体のろう付け工程を示す正面図である。 図7(a)は、図6(b)に示す弁本体のろう付け後の状態を示す正面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す弁本体の側面図である。 本発明に係る流量制御弁の第3の実施形態である電動弁のうち弁本体の部分を拡大して示す正面図である。 図9(a)は、従来の電磁弁の一例を示す断面図であり、図9(b)は、図9(a)に示す電磁弁の弁座の圧入工程又はかしめ工程を示す断面図である。 図10(a)は、図9(a)に示す電磁弁のろう付け工程を示す断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す電磁弁のろう付け後の状態を示す側面図である。 本発明の係る流量制御弁の第4の実施形態である電磁弁のうち弁本体の部分を拡大して示す正面図である。 図12(a)は、本発明に係る流量制御弁の第5の実施形態である電動弁の弁本体を拡大して示す側面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す弁本体のろう付け後の状態を示す側面図である。 図13(a)は、弁本体に溝を設ける加工の一例を示す正面図であり、図13(b)は、図13(a)に示すXIIIBを拡大して示す部分拡大図であり、図13(c)は、図13(a)の側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
尚、以下の説明における上下の概念は、例えば図3における上下に対応しており、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な位置関係を示すものではない。
図3は、本発明に係る流動制御弁の第1の実施形態である電動弁100の概略の構成を示す縦断面図である。
図3において、電動弁100は、主に、ヒートポンプ式の冷暖房システムや冷凍システムにおいて、電動式膨張弁等として使用される電動弁である。電動弁100は、内部に弁室111Aが形成される弁本体部110と、弁室111Aの内部に収容されるニードル部120と、ニードル部120に接続されるロータ軸回転部130と、ロータ軸回転部130を駆動するロータ軸駆動部140と、弁本体部110に接続され、内部にロータ軸回転部130及びロータ軸駆動部140を収容する外装部150とから主に構成される。
弁本体部110は、弁本体111と、弁座112とを備える。
弁本体111は、例えばステンレス鋼板等の金属材料をプレス加工等により加工して形成される。弁本体111には、内部に後述するニードル121を収容する弁室111Aが形成される。この弁室111Aの側壁には、第1の継手101が接合される第1のポート111bが形成され、弁室111Aの底面には、第2の継手102が接合される第2のポート111cが形成される。
なお、第1の継手101、及び、第2の継手102は、いずれも銅製またはステンレス製等の金属製であればよいが、本発明では、第1及び第2の継手101、102は、弁本体111にろう付けにより固定され、弁本体111とは異なる金属材料である。また、本実施形態では、第1のポート111bを入力側とし、第2のポート111cを出力側として、冷媒が流れるものとして説明するが、これには限定されず、本実施形態の電動弁100は、第1のポート111bを出力側とし、第2のポート111cを入力側としても使用できる双方向対応型の電動弁であってもよい。
弁座112は、例えばステンレス鋼あるいは銅合金等の金属材料で形成され、弁本体111の第2の継手102が接続される第2のポート111cの周囲に溶接やろう付けなどにより固定される。弁座112には、中央に貫通する貫通孔であって、第2のポート111cを介して第2の継手102に接続される弁ポート112aが形成される。弁ポート112aは、後述するニードル121と近接または離間され、流体の流量が制御される。なお、ここでは、弁座112は、弁本体111と別部材であるものとしたが、耐久性や作動性に問題がなければ、弁本体111と一体に成形されるものとしてもよい。
ニードル部120は、ニードル121と、弁ばね122と、ばね受け123と、ワッシャ124と、ニードルケース125とを備える。
ニードル121は、弁体とも呼ばれ、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成され、後述するロータ軸131等により中心軸CL方向に駆動され、流体の流量が制御される。ニードル121の弁ポート112aに近接される側には、なだらかに中央が突出する形状が形成され、上述の弁ポート112aとの流体の流量制御により実効開口面積が定量的に増減するように形成されている。またニードル121のロータ軸131側には、後述する略円筒形状のニードルケース125が溶接により固定され、その内側に弁ばね122が保持される。
弁ばね122は、略円筒形状のニードルケース125の内部に配置され、ニードル121と、後述するばね受け123のばね係合部123aとの間に圧縮して配置される。なお、弁ばね122を設けることにより、後述するロータ軸131等によるねじ推力をニードル121及び弁ポート112aなどに直接与えることを防止する作用があり、電動弁100の耐久性を高める効果がある。
ばね受け123は、例えば樹脂等により略円柱形状に形成され、略円筒形状のニードルケース125の内部の後述するロータ軸131とニードル121との間であって、弁ばね122の内部に中心軸CLに沿って配置される。ばね受け123のロータ軸131に接触される側の端部には、外径方向に向かって突出した円板形状のばね係合部123aが形成される。
なお、ばね受け123を設け、弁ばね122の内部に中心軸CLに沿って配置することにより、弁ばね122の同心性を高め、作動性を向上させる効果があるが、この構成に限定されるものではない。ばね受け123を設けない場合には、弁ばね122は、後述するロータ軸131のフランジ部131bとニードル121との間に圧縮して配置されることとなる。
ワッシャ124は、例えば高滑性樹脂等で円環形状に形成され、後述するロータ軸131のフランジ部131bと、後述するニードルケース125の縮径部125aとの間に配置される。なお、ワッシャ124を設けることにより、ロータ軸131の回転を直接ニードル121に伝達することを抑制することができる。これによりニードル121の回転が抑制され、ニードル121と弁座112の弁ポート112aの磨耗を防止する作用を有することとなる。
ニードルケース125は、例えばステンレス鋼などの金属材料により、プレス加工等により略円筒形状に形成される。ニードルケース125のロータ軸131側の端部には、内側に直角に屈曲された縮径部125aが形成される。ニードルケース125は、後述するロータ軸131等のねじ駆動力をニードル121に伝達する作用を有している。ニードルケース125の縮径部125aは、後述するロータ軸131のフランジ部131bと互いに対向して係合するように配置される。またニードルケース125の縮径部125aと反対側の端部には、ニードル121が溶接等により固定される。
ロータ軸回転部130は、ロータ軸131と、雌ねじ部材132と、固定金具133とを備える。
ロータ軸131は、例えば金属材料で形成され、概ね断面円形の棒状に形成され、電動弁100の中心軸CLに沿って上下に延在して配置される。ロータ軸131は、後述するステッピングモータ等の電動機により回転されるマグネットロータ141の中心に、後述するロータ固定部材142により固定され、マグネットロータ141の回転に合わせて中心軸CLの周りを回転する。
ロータ軸131のロータ固定部材142よりニードル121側の部分には、雄ねじ部131aが形成され、後述する雌ねじ部材132の雌ねじ部132bとねじ結合される。ロータ軸131のニードル121側の端部には、外径方向に円板形状に突出したフランジ部131bが形成される。フランジ部131bは、ニードルケース125の内部の縮径部125aよりもニードル121側に配置され、縮径部125aより直径が大きくなっており、抜け止めとなっている。
雌ねじ部材132は、例えば樹脂で概ね円柱形状に形成され、電動弁100の中心軸CLに沿った断面円形の貫通孔には、その上部に雌ねじ部132bが形成され、ロータ軸131の雄ねじ部131aとねじ結合される。雌ねじ部材132は、このねじ結合により、後述するマグネットロータ141の回転運動をロータ軸131の直線運動に変換する作用を有している。
雌ねじ部材132のニードル121側の中央部には、ニードル121の移動に合わせてニードルケース125を摺動可能に収容できるガイド室132Aが形成される。また、ガイド室132Aの一部には均圧孔132cが設けられる。これにより、ガイド室132Aと後述するロータ室141Aが連通することとなり、ロータ軸131及びニードルケース125の移動が容易となる。また、雌ねじ部材132の外周の中段付近には、固定金具133が固定される。
固定金具133は、金属製の円板形状の部材であり、雌ねじ部材132に例えばインサート成形等に固定される。固定金具133の外周部は、さらに弁本体111の円形状の上端部に溶接等により固定される。これにより、雌ねじ部材132は、固定金具133を介して弁本体111に回転不能に固定されることとなる。
ロータ軸駆動部140は、マグネットロータ141と、ロータ固定部材142と、回転ストッパばね143と、可動ストッパ部材144とを備える。
マグネットロータ141は、後述するケース151の内部のロータ室141Aに収容され、フェライト焼結体等により構成されたN極S極交互に配置された多極の永久磁石により構成されている。本実施形態では、マグネットロータ141は、後述するケース151の外周に配置され、図示が省略されるヨーク、ボビン、およびコイルなどからなるステータと共にステッピングモータを構成している。なお、ここではステッピングモータとしたが、これには限定されず、マグネットロータ141を回転駆動できるその他の電動機を使用しても同様の作用効果を得ることができる。
ロータ固定部材142は、マグネットロータ141の中心に設けられ、マグネットロータ141とロータ軸131とを圧入などにより固定している。
回転ストッパばね143は、コイルばね形状を有し、後述するロータ支持部材152の円筒部分152bの周囲に配置される。回転ストッパばね143の上端部は、ロータ支持部材152の円筒部分152bの上部に固定され、下端部は可動ストッパ部材144に係合して固定される。
可動ストッパ部材144は、1巻のコイルばね形状を有し、ロータ支持部材152の円筒部分152bの周囲に回転可能に配置される。可動ストッパ部材144の一方の端部は、多極を有するマグネットロータ141の所定の一極に一体として形成された係合突起部141bに係合され、もう一方の端部は回転ストッパばね143の下端部に係合される。このような構成とすることにより、回転ストッパばね143は、電動弁100の中心軸CLに対して、がたつきなく配置され、回転ストッパばね143のばねの弾性力により、回転駆動されたマグネットロータ141が可動ストッパ部材144を介して所定の位置まで滑らかに戻されることとなる。
外装部150は、ケース151と、ロータ支持部材152と、筒状部材153とを備える。
ケース151は、例えばステンレス鋼板などの非磁性体の金属を、プレス加工等によりカップ形状に加工して形成される。ケース151の円形状の下端部は、弁本体111の円形状の上端部と、TIG溶接、プラズマ溶接あるいはレーザ溶接等により全周を突合わせ溶接することにより気密固定される。また、ケース151には、後述するロータ支持部材152の傘状部分152aに形成された係合凹部152cに係合するための、ディンプル151aが形成される。
ロータ支持部材152は、ステンレス鋼板などにより、プレス加工等により形成され、ケース151に接触して固定される傘状部分152aと、傘状部分152aの中央から下側に延びる円筒部分152bとから構成される。傘状部分152aには、係合凹部152cが形成され、この係合凹部152cとケース151のディンプル151aとの係合により、ロータ支持部材152は、ケース151の所定の取付位置に回転不能に固定される。
筒状部材153は、金属あるいは合成樹脂であって、潤滑性の高い素材により形成され、ロータ支持部材152の円筒部分152bの内部に配置され、ロータ軸131の上端部を回転可能に保持している。
このように構成された本発明の電動弁100の動作について説明する。
本発明の電動弁100を駆動する場合には、まずステータに駆動パルス信号を与えることから開始する。これにより、パルス数に応じてマグネットロータ141が回転し、これに伴いロータ軸131が回転し、ロータ軸131の雄ねじ部131aと、雌ねじ部材132の雌ねじ部132bとのねじ係合により、ロータ軸131が回転しつつ中心軸CLに沿って移動する。
電動弁100を弁閉状態にする場合には、ロータ軸131を下側に移動させる必要がある。ニードル121が弁座112に当接した後、さらにロータ軸131が下側に移動すると、ばね受け123を介して、弁ばね122が縮み、ニードル121が、弁ばね122の反力による荷重で弁座112に押圧され、電動弁100は、確実な弁閉状態に制御される。
このとき、ニードル121は、ばね受け123、弁ばね122を介して、弁座112に押圧されるため着座面の摩擦抵抗が、ロータ軸131と高滑性のばね受け123間の摩擦抵抗より大きくなり、回転するロータ軸131はばね受け123との間で滑り摺動するため、ニードルケース125及びニードル121への回転の伝達は抑制される。これにより、ニードル121と弁ポート112aとの磨耗が抑制される。また、ロータ軸131が押し込まれるため、ロータ軸131のフランジ部131bと共にワッシャ124が下降するので、ワッシャ124の上面がニードルケース125の縮径部125aの下端面と非接触となり、ニードルケース125の回転も停止する。
続いて、電動弁100を弁閉状態から、弁開状態に戻す場合には、ロータ軸131を逆回転させて上側に移動させる必要がある。ロータ軸131の上昇に伴い弁ばね122はばね受け123を介して伸長する。このとき、ニードル121が弁座112に当接状態を保持している。更にロータ軸131が上側に移動すると、ロータ軸131のフランジ部131bがワッシャ124を介して、ニードルケース125の縮径部125a内平面に接触し、回転しながらニードルケース125を吊り上げる。ニードルケース125が吊り上げられると、これに固定されたニードル121も上側に移動し、ニードル121と弁座112の弁ポート112aが非接触となり、電動弁100は、弁開状態に制御される。
このとき、ニードルケース125及びニードル121は、高滑性のワッシャ124を介して、ロータ軸131に駆動されるため、ロータ軸131の回転がニードルケース125及びニードル121に伝達されることが抑制される。これにより、ニードル121と弁ポート112aとの磨耗が抑制される。
このような、本発明の電動弁100には、上述の従来の問題点であった、ろうダレ等のろう付け不良による製造工程における不具合を簡素な形状で抑制する構造が設けられている。以下、図4(a)、及び、図4(b)を使用して、その構造について説明する。
図4(a)は、図3に示す電動弁100の弁本体111の部分を拡大して示す正面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すIV部分を拡大して示す部分拡大図であり、図4(c)は、図4(a)に示す弁本体111のろう付け後の側面図である。
図4(a)及び図4(c)において、電動弁100の弁本体111には、横向きに配置された第1の継手101と、下向きに配置された第2の継手102がろう付けにより固定される。第1の継手101は、ろう材101WBにより第1のポート111bにろう付けされ、第2の継手102は、ろう材102WBにより第2のポート111cにろう付けさる。さらに弁本体111には、ろう材の流出を堰き止めるための全周に亘る溝111dが形成される。
本実施形態では、全周に亘って形成された溝111dは、横向きに配置された第1の継手101に使用されたろう材101WBの流出を堰き止めるために設けられる。このため、溝111dは、弁本体111の外周であって、第1の継手101がろう付けされる第1のポート111bと、弁本体111の上側との端面、すなわち弁本体111とケース151との溶接面である、弁本体111のケース151側の端面との間に形成される。なお、溝111dは、弁本体111を旋盤加工することにより形成される。
なお、弁本体111に第1、第2の継手101、102をろう付けする場合には、図1(b)に示すように、弁本体111を逆さにして、ろう付けを行うことが一般的である。これは、ろう付け時に下向きの第2の継手102の固定が容易になるからである。また、本実施形態では、弁本体111の第1のポート111bと第1の継手101との間、及び、第2のポート111cと第2の継手102との間に、それぞれリングろうを配置し、炉中ろう付けでろう付けされるが、これには限定されない。さらに、ここではろう材として銀ろう、リン青銅、銅ろう等を使用するものとするが、これには限定されない。
このようなろう付けを行う場合には、ろう材の使用量、又は、ろう付け時の雰囲気温度のばらつき等により、ろう材が溶け落ちるろうダレが発生することがある。このようにろう材が溶け落ちた場合には、図2(b)に示すように、弁本体111とケース151との溶接面となる弁本体111のケース151側の端面に溶け落ちたろう材がかかり、弁本体111とケース151が正常に接触できず、また、溶接部の金属組織内にろう材が混入することにより、溶接不良となる可能性がある。
本実施形態の電動弁100では、溝111dが設けられているため、第1のポート111bからろう材101WBが溶け落ちた場合であっても、これを溝111dで堰き止めることができ、上述のような溶接不良を簡単な構造で抑制することができ、気密性及び耐圧性を維持することができる。なお、本実施形態では、溝111dは、弁本体111の全周に亘って設けられているため、確実にろうダレを防止できるという効果を有する。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、弁本体111の外周であって、第1の継手101がろう材101WBによりろう付けされる第1のポート111bと、弁本体111の上側のケース151側の端面との間に、弁本体111の全周に亘って形成された溝111dを設けることにより、ろう材101WBが溶け落ちた場合であっても、これを堰き止めることができ、弁本体111とケース151との溶接不良を防止することができ、簡素な構造で製造工程における不具合を抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる流量制御弁を提供することができる。
次に本発明の第2の実施形態を説明する。
図5(a)は、本発明に係る流量制御弁の第2の実施形態である電動弁200のうち弁本体211の部分を拡大して示す正面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すVB部分を拡大して示す部分拡大図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第2の実施形態の電動弁200の弁本体211には、弁本体211の全周に亘って形成されたローレット形状の溝211dが設けられている。それ以外の構成は、第1の実施形態の電動弁100と同じである。同様の構成には、同様の参照符号を付し、説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、弁本体211の溝211dは、第1の実施形態の溝111dと同様に、第1のポート211bと、弁本体211の上側であるケース151側の端面との間に設けられ、第1の継手101の接合に使用されるろう材101WBの溶け出しを抑制している。なお、溝211dは、全周に形成されているため、確実にろう材の流出を堰き止められるという効果がある。さらに、ローレット形状であるため、美観が向上するという効果も期待される。また、溝211dは、ローレット形状のバイトを使用して、弁本体211を旋盤加工することにより形成される。
以上のように、本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するのと共に、美観が向上するという効果も有する。
次に本発明の第3の実施形態を説明する。
まず、従来の問題点について、図6(a)乃至図7(b)を使用して説明する。
図6(a)は、従来の電動弁20の溶接工程を示す側面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す電動弁20の弁本体21のろう付け工程を示す図であり、図7(a)は、図6(b)に示す弁本体21のろう付け後の状態を示す正面図であり、図7(b)は、図7(a)に示す弁本体21の側面図である。
図6(a)に示すように、従来の電動弁20は、弁本体21と、ケース22と、2本の継手23,24とを主に備えている。弁本体21とケース22は、ここではどちらもステンレスで形成されており、溶接により接合されている。さらに2本の継手23,24の材質が、弁本体21と異なる材質である例えば銅製の場合には、溶接による接合が困難となるため、ろう付けを行う必要がある。このように、ろう付けを行う場合には、図6(b)に示すように、弁本体21を逆さにして、ろう付け台に乗せて、ろう付けを行う。これは、ろう付け時に下向きの継手24の固定が容易となるからである。
このときに、ろう材の使用量、又は、ろう付け時の雰囲気温度のばらつき等により、ろう材が自重により溶け落ちる場合がある。これは、上述の第1及び第2の実施形態で説明したように、図6(b)に示すような横向きの継手23からろう材23WBが溶け落ちるだけではなく、図7(a)、図7(b)に示すように、下向きの継手24からろう材24WBが溶け落ちる可能性もある。このような場合、図6(a)に示すように、電動弁20を溶接治具に乗せたときに、弁本体21の下面についたろう材24WBにより、治具との接触面である基準面がずれてしまい、電動弁20が傾斜して、正常に溶接を行うことができないという問題があった。
第3の実施形態の電動弁300には、このようなろう付け不良による製造工程における不具合を簡素な形状で抑制する構造が設けられている。以下、図8を使用して、その構造について説明する。
図8は、本発明に係る流量制御弁の第3の実施形態である電動弁300のうち弁本体311の部分を拡大して示す正面図である。
図8に示すように、第3の実施形態の電動弁300の弁本体311には、弁本体311の全周に亘って形成された2本の溝311d1、311d2が設けられている。それ以外の構成は、第1の実施形態の電動弁100と同じであるため、説明を省略する。
図8において、弁本体311には、横向きに配置された第1の継手101と、下向きに配置された第2の継手102がろう付けにより固定される。第1の継手101は、ろう材101WBにより第1のポート311bにろう付けされ、第2の継手102は、ろう材102WBにより第2のポート311cにろう付けされる。溝311d1は、第1のポート311bと、溶接面となる弁本体311の上側であるケース151側の端面311eとの間に設けられる。溝311d1は、ろうダレにより溶接面に傾斜又は隙間が生じるのを抑制する。さらに、溝311d2は、第2のポート311cと、溶接時に溶接治具との基準面となる、弁本体311の下側である弁座112側の端面311fとの間に設けられる。溝311d2は、ろうダレにより溶接時に電動弁300が傾斜するのを抑制する。
以上のように、本発明の第3の実施形態によれば、弁本体311の第1のポート311bと、弁本体311の上側であるケース151側の端面311e、及び、下側である弁座側の端面311fとの間の両方に2つの溝311d1、311d2を設けることにより、第1のポート311bに配置されたろう材101WBと、第2のポート311cに配置されたろう材102WBのいずれかが溶け落ちた場合であっても、この流出を堰き止めることができ、溶接不良を防止することができ、簡素な構造で製造工程における不具合を抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる流量制御弁を提供することができる。
次に本発明の第4の実施形態を説明する。
まず、従来の問題点について、図9(a)乃至図10(b)を使用して説明する。
図9(a)は、従来の電磁弁30の一例を示す断面図であり、図9(b)は、図9(a)に示す電磁弁30の弁座35の圧入工程又はかしめ工程を示す断面図であり、図10(a)は、図9(a)に示す電磁弁30のろう付け工程を示す断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す電磁弁30のろう付け後の状態を示す側面図である。
図9(a)に示すように、従来の電磁弁30は、弁体を内部に収容する弁室を有する弁本体31と、弁体を駆動するプランジャを有するプランジャユニット32と、プランジャを内部で摺動ガイドする円筒状のプランジャチューブ36と、弁本体31の左右に向けて接合される2本の継手33,34とを主に備えている。また、弁本体31の弁室の内部には、弁体と近接または離間可能な弁座35が、圧入及びかしめ加工により固定されている。
弁本体31の材質は、銅合金であり、2本の継手33,34の材質が銅製である場合、弁本体31にろう付けにより固定される。このように、ろう付けを行う場合には、図10(a)に示すように、弁本体31を逆向きに配置せず、ろう付け台に乗せて、ろう付けを行うことが一般的である。これは、弁本体31の上部には開口部があり、この開口部にプランジャチューブ36を同時にろう付けするためである。
このときに、ろう材の使用量やろう付け時の雰囲気温度のばらつき等により、ろう材が自重により溶け落ちる場合がある。このような場合、図10(b)に示すように、ろう材33WBが弁本体31の下側の面についてしまう。この場合、その後の工程である弁座35の圧入工程、及び、かしめ工程等において、図9(b)に示すように、電磁弁30を圧入又はかしめ治具に乗せたときに、弁本体31の下面についたろう材33WBにより、治具との接触面である基準面がずれてしまい、電磁弁30が傾斜し、後の製造工程で不具合が生じるという問題があった。つまり、図9(b)に示すように、弁座部材の圧入、及び、かしめ荷重は、本来の軸心である、矢印の方向からかけられる。しかし、ろうダレにより、ろう材33WBが弁本体31の下面につくと、図9(b)に示すように、治具と完全に接触できず、軸心が傾斜し圧入工程、及び、かしめ工程で不具合が生じていた。
第4の実施形態の電磁弁400には、このようなろう付け不良による製造工程における不具合を簡素な形状で抑制する構造が設けられている。以下、図11を使用して、その構造について説明する。
図11は、本発明の係る流量制御弁の第4の実施形態である電磁弁400のうち弁本体411の部分を拡大して示す正面図である。
図11に示すように、本発明の第4の実施形態の電磁弁400の弁本体411には、右向きに配置された第1の継手401と、左向きに配置された第2の継手402がろう付けにより固定される。第1の継手401は、ろう材401WBにより第1のポート411bにろう付けされ、第2の継手402は、ろう材402WBにより第2のポート411cにろう付けされる。また、弁本体411の第1のポート411bと、弁本体411の下側の端面となる弁座35側の端面との間には、弁本体411の全周に亘って形成された溝411dが設けられている。それ以外の構成は、従来の電磁弁30と同じであるため、詳細な説明を省略する。
溝411dは、第1のポート411bと、後の工程である圧入工程、及び、かしめ工程において治具との基準面となる、弁本体411の下側である弁座112側の端面411g(または、411h)との間に設けられるため、ろうダレによりろう材の流出を溝411dで堰き止めることができ、その後の工程において、治具上で電磁弁400が傾斜するのを抑制することができる。
以上のように、本発明の第4の実施形態によれば、第1乃至第3の実施形体で説明した電動弁だけではなく、本実施形態の電磁弁のように、弁本体にろう付けにより継手を接合する全ての流量制御弁に本発明を適応できるという顕著な効果を奏する。
次に本発明の第5の実施形態を説明する。
図12(a)は、本発明に係る流量制御弁の第5の実施形態である電動弁500の弁本体511を拡大して示す側面図であり、図12(b)は、図12(a)に示す弁本体511のろう付け後の状態を示す側面図である。
図12(a)及び図12(b)に示すように、第5の実施形態の電動弁500の弁本体511には、弁本体511の第1の継手101に対応した外周面の一部に形成された溝511dが設けられている。それ以外の構成は、第1の実施形態の電動弁100と同じである。同様の構成には、同様の参照符号を付し、説明を省略する。
図12(a)及び図12(b)に示すように、電動弁500の弁本体511には、第1の継手101がろう材101WBにより横向きにろう付けされ、第2の継手102がろう材102WBにより下向きにろう付けされる。このように、弁本体511の外周の一部に溝511dを形成するものとしても、第1乃至第4の実施形態に示した全周に亘る溝と同様の作用効果を奏することが期待できる。
なお、本実施形態では、図12(b)に示すように、溝511dは、横向きに配置された第1の継手101に使用されたろう材101WBの流出を堰き止めるために設けられるため、溝511dは、弁本体511の外周であって、第1の継手101がろう付けされる第1のポート511bと、弁本体511の上側との端面、すなわち弁本体511とケース151との溶接面である、弁本体511のケース151側の端面との間に形成される。
図13(a)は、弁本体511に溝511dを設ける加工の一例を示す正面図であり、図13(b)は、図13(a)に示す加工を拡大して示す部分拡大図であり、図13(c)は、図13(a)の側面図である。
図13(a)及び図13(b)に示すように、溝511dは、弁本体111に例えばくさび形状の溝入れ治具を突き当てることによって形成される。なお、溝511dの深さは、上述の加工時の負荷により、弁本体511の端面に変形が生じるのを防ぐため、弁本体511の肉厚の半分以下であることがより好ましい。
さらに、図13(c)に示すように、溝511dの円周方向の幅は、ろうダレを防止できれば、継手101の外径よりも小さくてもよい。
以上のように、本発明の第5の実施形態によっても、第1乃至第5の実施形態と同様の作用効果を奏するのと共に、加工箇所を限定して溝入れ加工を実施できるという効果も有する。
なお、本発明は、これまで説明した第1乃至第4の実施形体の電動弁、及び、第5の実施形態の電磁弁に限定されるものではなく、弁本体に継手をろう付けする構造を含む、全ての流量制御弁に適用可能である。
また、本発明のろうダレを堰き止めるための溝は、1箇所に限定されるものではなく、複数個所設けられるものとしてもよく、設ける位置も、ろう付けするポートと、弁本体の上側となる弁体の駆動部側の端面との間、又は、弁本体の下側となる弁体が近接または離間可能な弁座側の端面との間に設けられるものとしてもよい。また、この端面は、溶接等の接合面となるものとしても、その後の工程における治具との接触面等の基準面となるものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、従来問題となっていた、ろうダレ等のろう付け不良による製造工程における不具合を簡素な構造で抑制し、気密性及び耐圧性を維持できる、電動弁及び電磁弁を含む流量制御弁を提供することができる。
CL 中心軸
100、200、300、500 電動弁
101、102、401、402 継手
101WB、102WB、401WB、402WB ろう材
110 弁本体部
111、211、311、411、511 弁本体
111A 弁室
111b、211b、311b、411b、511b 第1のポート
111c、211c、311c、411c、511c 第2のポート
111d、211d、311d、411d1、411d2、511d 溝
112 弁座
112a 弁ポート
120 ニードル部
121 ニードル
122 弁ばね
123 ばね受け
123a ばね係合部
124 ワッシャ
125 ニードルケース
125a 縮径部
130 ロータ軸回転部
131 ロータ軸
131a 雄ねじ部
131b フランジ部
132 雌ねじ部材
132A ガイド室
132b 雌ねじ部
132c 均圧孔
133 固定金具
140 ロータ軸駆動部
141 マグネットロータ
141A ロータ室
141b 係合突起部
142 ロータ固定部材
143 回転ストッパばね
144 可動ストッパ部材
150 外装部
151 ケース
151a ディンプル
152 ロータ支持部材
152a 傘状部分
152b 円筒部分
152c 係合凹部
153 筒状部材
400 電磁弁

Claims (7)

  1. 流体の流量を制御する弁体を内部に収容し、前記弁体が近接または離間可能な弁座を内部に有する弁室が形成され、金属材料で形成された円筒形状の弁本体と、
    前記弁本体に接合され、前記弁体を駆動し、マグネットロータを含む駆動部と、
    前記駆動部を収容し、カップ形状に形成されるケースと、
    前記弁体に接続され、前記マグネットロータの回転に伴い回転するロータ軸と、
    前記弁本体に形成される前記弁室の側壁にろう付けされる、継手と、
    を備え、
    前記弁本体の外周であって、前記弁本体の他の部品との溶接面となる前記駆動部側の端面と、前記弁室の側壁にろう付けされる、継手の接合部との間に、前記継手の接合部より、ろう材が流出した場合に、ろう材を堰き止める溝が設けられたことを特徴とする電動弁。
  2. 前記溝は前記円筒形状の前記弁本体の全周に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記溝は、ローレット形状であることを特徴とする請求項2に記載の電動弁。
  4. 前記溝は前記円筒形状の前記弁本体の一部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  5. 前記溝は、該溝の円周方向の幅が継手の外径より小さいことを特徴とする請求項4に記載の電動弁。
  6. 前記溝は、複数であることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  7. 前記溝は、
    前記弁本体の外周であって、
    前記弁本体の他の部品との溶接面となる前記駆動部側の端面と、
    前記弁本体の外周と前記継手の周囲とに亘って形成されるろう材との間に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
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