JP2022134441A - 作業車両 - Google Patents

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研人 相原
Kento Aihara
祐 武井
Yu Takei
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 制御装置を好適に冷却することができる作業車両を提供する。【解決手段】運転席a15の下方にトランスミッションケースa12を配設した作業車両Aにおいて、走行系の各種機構を制御する制御装置Cと、前記制御装置Cを覆う電子機器筐体Bを備え、前記電子機器筐体Bは、走行車体a1の機体外部に露出するようにして前記運転席a15の背後に配設され、かつ、転倒防止用の安全フレームa63が立設される支柱フレームa62上に設けられたことを特徴とする作業車両Aにより上記課題が解決される。【選択図】 図1

Description

本発明は、農業用トラクタ等の作業車両に関するものである。
従来、例えば、下記特許文献1に示されるように、農業用トラクタ等の作業車両において、ブレーキ制御等の各種制御を司る制御装置(コントローラ)は、運転席下方の機体内部に配設される。
特開2001-48046号公報
しかしながら、従来例のように、制御装置を運転席下方の機体内部に配設した場合、制御装置は、同じく運転席下方に配設されたトランスミッションケースから発生する熱に晒されやすく、さらに、機体内部における通気性が良好でないために、冷却が不十分となり処理能力が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、このような問題を解消し、制御装置を好適に冷却することができる作業車両を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明は、
運転席の下方にトランスミッションケースを配設した作業車両において、
走行系の各種機構を制御する制御装置と、
前記制御装置を覆う電子機器筐体を備え、
前記電子機器筐体は、走行車体の機体外部に露出するようにして前記運転席の背後に配設され、かつ、転倒防止用の安全フレームが立設される支柱フレーム上に設けられたことを特徴とする。
上記第1の発明によれば、制御装置を覆う電子機器筐体が、走行車体の機体外部に露出するように配設されたため制御装置を好適に冷却できる。さらに、転倒防止用の安全フレームが立設される支柱フレーム上に設けられたことにより外部との接触から保護され、制御装置の故障が防止される。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記電子機器筐体の上端は、前記運転席の上端よりも低い位置となるように配設されたことを特徴とする。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、運転席が防壁となり、走行中に電子機器筐体に塵埃が吸い込まれることを防止できる。さらに、運転者が振り返って後方確認したときに視界を妨げない位置に電子機器筐体を配設できる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、
前記電子機器筐体は、前面側の前面カバーと、背面側の背面カバーとを嵌合して箱状の筐体本体を形成し、
前記前面カバーは、前記筐体本体内で連通する上部開口及び下部開口が設けられ、正面壁部の内側面に前記制御装置を収容する収容部が配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両。
上記第3の発明によれば、上記第1または第2の発明の効果に加え、筐体本体内の通気性向上により、熱の滞留を防止して、冷却効果を向上できる。
第4の発明は、上記第3の発明において、
前記収容部は、前記上部開口と前記下部開口に挟まれる位置に固定され、さらに背面視で、前記内側面の表面積は、前記収容部の表面積よりも大なる寸法で設けられたことを特徴とする。
上記第4の発明によれば、上記第3の発明の効果に加え、収容部は、上部開口と下部開口に挟まれる位置に固定されており、これにより、循環する風によって冷却しやすく、さらに背面視で、正面壁部の内側面の表面積は、収容部の表面積よりも大なる寸法で設けられていることにより、制御装置で発生した熱を正面壁部へと良好に放熱でき、冷却効果を向上できる。
第5の発明は、上記第4の発明において、
前記収容部の上方に、前記正面壁部を内側へと折り曲げ加工して形成された庇状の庇部を備えたことを特徴とする。
上記第5の発明によれば、上記第4の発明の効果に加え、庇状の庇部により、収容部に粉塵や水滴が落下し付着することを防止できる。
本発明によれば、制御装置を好適に冷却することができる作業車両を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る作業車両の左側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る作業車両の平面図である。 図3は、図1のコントロールパネル周辺の要部平面図である。 図4は、図3の補正スイッチ操作時の作業車両の動作を説明する説明図である。 図5は、図1の運転席周辺の左側面図である。 図6は、同上の左側面図である。 図7は、図1の電子機器筐体周辺の斜視図である。 図8は、図7の電子機器筐体周辺の背面斜視図である。 図9は、同上の背面斜視図である。 図10は、同上の背面斜視図である。 図11は、同上の背面斜視図である。 図12(a)は、図7のD1-D1線断面図であり、図12(b)は、図7のD2-D2線断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、作業車両の前進方向を前とし、その逆方向を後とし、前方を向いて右方を右、左方を左とする。
<1.作業車両の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る作業車両Aの左側面図であり、図2は、同作業車両Aの平面図である。
作業車両Aは、走行手段を備えた走行車体a1の後部に、作業手段である作業機WMが装着された、所謂トラクタの構成を有するものである。なお、走行車体a1及び作業機WMは、必ずしもトラクタの構成に限定されるものではなく、例えば、作業機WMを走行車体a1の前部に配設したコンバイン等の構成であってもよい。
走行車体a1は、作業車両Aの機体骨格を成し、図1に示されるように、ボンネットa11内に、駆動源となるエンジンENを備え、このエンジンENからの動力が、トランスミッションケースa12の変速装置(図示せず)により変速され、前輪a13及び後輪a14にそれぞれ伝達されて走行する。
走行車体a1の後部には、油圧シリンダケース側部より後方に突出されたリフトアームと、トップリンク、ロアリンク等よりなる作業機装着装置WJが配設されており、該作業機装着装置WJに作業機WMが装着されている。なお、作業車両Aに装着される作業機WMとしては、ロータリ耕耘機の他、肥料散布機、農薬散布機、播種散布機、収穫機等、種々のものが適用できる。
また、走行車体a1の左右中央部には運転席a15が設けられ、運転席a15の前方かつハンドルポストa16の上端側に、前輪a13,a13の操舵に用いるステアリングハンドルa17が配設されている。
ハンドルポストa16の下方側には、クラッチペダルa18、ブレーキペダルa19、アクセルペダルa20が、運転者の足元付近に位置するように配設されている。
また、ハンドルポストa16には、作業車両Aの走行時における進行方向を前進と後進とで切り換える前後進切換レバーa21が配設されている。この前後進切換レバーa21は、トラクタを前進させる場合には前側に倒し、作業車両Aを後進させる場合には後ろ側に倒すことにより、エンジンENからの動力による走行車体a1の前進、後進を切り換えるためのものである。
なお、前後進切換レバーa21は、前進位置と後進位置との間に中立位置を有しており、この中立位置は、走行車体1が前方にも後方にも進まないようにすることができる位置となっている。前後進切換レバーa21は、前後進レバー位置検出センサ(図示せず)により前後進切換レバーa21の操作位置(前進位置、後進位置、中立位置)が検出される。この前後進レバー位置検出センサは、検出結果を制御装置(コントローラ)Cに出力する。なお、この制御装置Cは、演算処理を行うCPUと、演算処理に必要な情報を読み書き可能なメモリとを備えて構成されており、メモリに記憶された各種制御プログラムに従ってCPUが動作することにより、各種機構に制御信号を出力し、ステアリングハンドルa17や前輪a13を含む走行系を制御して、作業車両Aを自動操舵により自動直進走行可能に構成されている。
運転席a15の左側には、走行車体a1の走行時における変速に関する操作を行う主変速レバーa22と、副変速レバーa23と、走行車体a1の後部に装着される作業機を駆動するPTO出力軸(図示せず)の駆動断続を行うPTOクラッチレバーa24とが配設されている。主変速レバーa22は、1速から8速まで油圧無段変速装置(図示せず)を変速するためのものである。副変速レバーa23は、走行車体a1の走行速度を低速、中速、高速の3段に副変速装置(図示せず)を変速する。
また、運転席a15の右側には、各種操作スイッチを備えたコントロールパネルa29が配設されている。
図3は、図1のコントロールパネルa29周辺の要部平面図である。
運転席a15の右側には、図3に示されるように、コントロールパネルa29の他、ポジションレバーa28、耕深調整ダイヤルa30、補正スイッチa31等の操作部材が配設されている。
ポジションレバーa28は、昇降シリンダに連動するリフトアームを上下回動連動し、3点リンク機構を介して連結する作業機WMを昇降連動する。また、コントロールパネルa29は、各種操作スイッチとして、作業機を上昇するとPTO出力軸を切りに連動するアップストップスイッチ、作業機下降時速度を設定高さ位置から遅くするデセラスイッチ等を備えている。なお、耕深調整ダイヤルa30は、その入力に応じて、作業機上昇ソレノイドと作業機下降ソレノイドの通電、非通電を制御する。これにより、油圧シリンダへの圧油の供給、排出を行い、リフトアームの昇降を制御する。
図4は、図3の補正スイッチa31操作時の作業車両Aの動作を説明する説明図である。
補正スイッチa31は、左操作及び右操作が可能なトグルスイッチとして構成されている。ここで、制御装置Cは、所定操作により、ステアリングハンドルa17を自動操舵して、作業車両Aを自動で直進させる自動操舵モードに切り換え可能となっており、この自動操舵モードにおいて、補正スイッチa31の左操作または右操作の入力を受けると、その入力方向に応じて、予め設定された所定の移動幅Wだけ走行ラインを左右にずらす機能を備えている。図4の例に示されるように、作業車両Aは、自動操舵モードにおいて、走行ラインLxを走行中に、補正スイッチa31が左操作されると、走行ラインLx+1上を走行するように所定幅W左方に移動し、右操作されると、走行ラインLx-1上を走行するように所定幅W右方に移動するように構成されている。これにより、迅速かつ直感的に運転者の意図した方向へ走行ラインをずらすことが可能となっている。
また、補正スイッチa31は、図3に示されるように、ポジションレバー28のレバーガイド後方に配設されており、ステアリングハンドルa17から離間した位置に配設されている。ここで、作業車両Aは、自動操舵モード時、ステアリングハンドルa17が運転者によって操作されると、自動操舵モードを停止するよう構成されている。したがって、補正スイッチa31がステアリングハンドルa17から離間した位置に配設することで、運転者が補正スイッチa31の操作時に誤ってステアリングハンドルa17に触れてしまい、自動操舵モードを停止させてしまう事態が防止できる。また、主変速レバーa22と、副変速レバーa23と、PTOクラッチレバーa24を運転席a15左側に配し、補正スイッチa31を運転席a15右側に配設することで、作業時の誤操作を好適に防止できる。また、コントロールパネルa29前方に設けられて、片手で操作しやすい構成となっている。
<2.運転席周辺の構造>
図5は、図1の運転席a15周辺の左側面図である。
運転席a15は、背凭れ部となるシートバックa51と、着座部となるシートクッションa52と、シートバックa51及びシートクッションa52が支持固定されたクッションフレームa53とを備えて構成されている。
運転席a15の取付構造は、走行車体a1の機体に、運転席a15の荷重を支持する支持フレームa61と、ロプス(安全フレーム)a63が配設される支柱フレームa62とが設けられており、この支持フレームa61及び支柱フレームa62に、運転席a15取付用の取付プレートa71が固定され、該取付プレートa71に運転席a15が設置されている。なお、ロプスa63は、略門型に形成され、転倒を防止するよう構成されている。
支持フレームa61は、剛性を有するフレーム材で形成され、機体から垂直に立ち上がる立設部a64と、立設部a64上部から屈曲するように前後水平方向に延びる水平部a65とを備え、該水平部a65の後端が、支柱フレームa62に剛結合(例えば、溶着)されている。
支柱フレームa62は、運転席a15の後方に配されており、剛性を有するフレーム材で形成され、背面視略門型形状を成し、後方へとやや傾斜を有して立ち上がる左右の支柱部a66,a66と、支柱部a66間に架け渡された左右水平方向に延びる架渡部a67とを備えている。この架渡部a67にロプスa63が着脱可能に立設されている。
取付プレートa71は、前面を形成する前面板部a72と、運転席a15が設置される座板部a73と、運転席a15の背面側を支持する背面板部a74と、背面板部a74から後方へと延設された延設部a75を備えて構成されている。
前面板部a72は、略鉛直姿勢の矩形板形状を成し、立設部a64の前方を覆い、座板部a73の前部と連続形成されている。
図6は、図1の運転席a15周辺の左側面図であり、図5に示された状態から運転席a15を回動した状態が示されている。
座板部a73は、図6に示されるように、水平部a65の上方に固定配設された水平姿勢の板状部材であり、運転席a15前端が回動可能に連結された回動支点a76と、運転者の着座を検出するための着座検出部材であるレバースイッチa77と、運転席a15を上方へ付勢する弾性部材a78と、運転席a15後部を支持する支持台a79とを備えている。
運転席a15は、図6に示されるように、回動支点a76を中心に後端側を上方へと回動して、後部を跳ね上げることができる構造となっている。運転席a15のクッションフレームa53下部には、前端側が回動支点a76と連結された連結部材a54が配設されている。この連結部材a54の後端側には、後述するレバースイッチa77と接触する接触部a55が設けられている。
また、運転席a15は、通常、弾性スプリングで形成された弾性部材a78の付勢力により、運転席a15後部が、支持台a53から僅かに離間して浮くよう設置されているが、運転者が着座すると、その重量により、付勢力に抗して運転席a15後部が押し下げられ、支持台a79に当接して運転席a15の荷重が支持されるとともに、レバー接触部a55により、レバースイッチa77のレバーが押し下げられてオンとなる。このようにして、レバースイッチa77は、運転席a15における運転者の着座の有無が検出可能となっている。
背面板部a74は、座板部a73の後部と連続形成されており、略鉛直姿勢の矩形板状部材である。背面板部a74の下部には、左右の腕部a80,a80が設けられており、運転席a15を支持するよう構成されている。
延設部a75は、背面板部a74の上端から後方へと延びる水平姿勢の板状部材であり、架渡部a67の上部にボルト締結されて固定され、上面に制御装置Cを収納する電子機器筐体Bが配設されている。なお、電子機器筐体Bは、延設部a75を介して、転倒防止用のロプスa63が立設される支柱フレームa62上に設けられたことにより、ロプスa63により外部(例えば、果樹園の走行時における木の枝など)との接触から保護され、制御装置Cの故障が防止されるよう構成されている。
なお、制御装置Cの故障を防止するため、架渡部a67及び延設部a75の略中央位置に、電子機器筐体Bが配設されることが好ましい。加えて、電子機器筐体Bは、平面視及び側面視で、少なくとも一部がロプスa63に隠れる位置に配設されることが、さらに好ましい。また、電子機器筐体Bの上端は、運転席a15の背後において運転席a15の上端よりも低い位置となるように配設されることが好ましい。これにより、運転席a15が防壁となり、走行中に電子機器筐体Bに塵埃が吸い込まれることを防止できる。さらに、運転者が振り返って後方確認したときに視界を妨げない位置に配設できる。
<3.電子機器筐体>
次に電子機器筐体Bについて説明する。
図7は、図1の電子機器筐体B周辺の斜視図である。
電子機器筐体Bは、前面側の前面カバーb1と、背面側の背面カバーb2とを嵌合して筐体本体b3を形成し、その内部に電子機器(制御装置C)を収容する収容部b4を備えており(図10参照)、これにより、制御装置Cを覆い保護する機能を有するものである。
また、図8~図11は、説明の便宜上、電子機器筐体Bの組み立て手順に沿った電子機器筐体B周辺の状態が順番に示されている。詳細には、図8は、延設部a75に前面カバーb1が取り付けられる前の状態、図9は、図8の状態から前面カバーb1が取り付けられた状態、図10は、図9の状態から収容部b4が取り付けられた状態、図11は、図10の状態から背面カバーb2が取り付けられた状態がそれぞれ示されている。
前面カバーb1は、収容部b4の正面を覆う正面壁部b11と、収容部b4の側面を覆う左右の内側壁部b12,b12と、収容部b4の上方に形成された庇状の庇部b13とを備え、正面壁部b11の下部に下部開口b14、上部に上部開口b15が設けられている。この左右の内側壁部b12、b12と、庇部b13は、それぞれ、正面壁部b11を内側へと折り曲げ加工して形成されている(図9参照)。
図8に示されるように、延設部a75には、ナットを備えたL字形状の取付金具b5が固着されている。詳細には、正面壁部b11の下部開口a14の両側の位置に対応して、正面の取付金具b5(b51)が配設され、左右の内側壁部b12の位置に対応して、左右それぞれ、左右の取付金具b5(b52)が配設されている。これにより、図9に示されるように、前面カバーb11側に設けられたボルト孔(図示省略)とL字形状の取付金具b5とをボルト締結することによって、延設部a75に前面カバーb11を固定可能となっている。このような構成によって、電子機器筐体Bは、延設部a75に容易に着脱できるため、メンテナンス性が向上する。
図10に示されるように、収容部b4は、正面壁部b11の内側面(背面側の面)において、下部開口b14と上部開口b15の間に配設され、その隅角部がボルト締結されて、固定されている。なお、収容部b4の上方において正面壁部b11から内側へと張り出すようにして形成された庇部b13は、収容部b4に粉塵や水滴が落下し付着することを防止する機能を果たす。
背面カバーb2は、図11に示されるように、収容部b4の背面を覆う背面壁部b21と、左右の内側壁部を覆う左右の外側壁部b22と、収容部b4の上面を覆う上面壁部b23とを備えている。
図12(a)は、図7のD1-D1線断面図であり、図12(b)は、図7のD2-D2線断面図である。
図12(a)に示されるように、上部開口b15と下部開口b14は、筐体本体b3前面に設けられ、さらに、筐体本体b3内で連通しており、収容部b4周辺の通気性を向上するよう構成されている。このような構成により、走行時に下部開口b14から筐体本体b3に入り込んだ空気が上部開口b15から吹き抜けていく構造となっている。加えて、収容部b4は、上部開口b15と下部開口b14に挟まれる位置に固定されており、循環する風によって冷却しやすい位置に配設されている。
このような構成により、電子機器筐体Bは、走行車体a1の機体外部に露出するように配設されたため制御装置Cを好適に冷却でき、さらに、収容部b4周辺の通気性向上により、熱の滞留を防止して、冷却効果を向上できるよう構成されている。加えて、正面壁部b11の裏面に収容部b4が設けられ、さらに背面視で、正面壁部b11の内側面の表面積は、収容部b4の表面積よりも大なる寸法で設けられていることにより、制御装置Cで発生した熱を正面壁部b11へと良好に放熱できる仕組みとなっている。また、下部開口b14を運転席a15側に設けたことにより、制御装置Cに関するハーネス(図示せず)の配策が容易となっている。
ここで、左右の内側壁部b12,b12と、左右の外側壁部b22,b22は、上部締結ボルトb6と下部締結ボルトb7で締結されており、図12(b)に示されるように、下部締結ボルトb7は、左右の取付金具b5(b52)を用いて、左右の内側壁部b12,b12と、左右の外側壁部b22,b22とを共締めするよう構成されており、これにより、組立てを容易化できるよう構成されている。また、このような構成により、内側壁部b12と外側壁部b22との隙間を無くし、防水効果を向上することができる。
<4.自動直進走行時における離席制御>
制御装置Cは、自動直進走行時(自動操舵モードにおける走行時)において、着座検出部材であるレバースイッチa77から、運転者の着座の有無の検出結果を取得することにより、運転者の離席が確認されてから、作業車両Aが2m以上走行した場合に、図示しない報知装置(ブザー)により2回警告するよう構成されている。これにより、警告を2段階にすることで意図した離席か判定可能となっている。また、上記警告と同時に、メータパネル内で、離席状態の警告ランプを点滅させるよう構成されている。さらに、運転者の離席が確認されてから、作業車両Aが5m以上走行した場合に、報知装置により、ブザー長音を発して警告し、安全のため、エンジンENを停止するよう構成されている。離席状態で2m走行後、5m以内に着座した場合は、そのまま自動直進を継続し、警告ランプの点滅を解除するよう構成されている。なお、制御装置Cは、公知の手段により、作業車両Aの走行距離に関する情報を取得可能となっている。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
A 作業車両
a1 走行車体
a11 ボンネット
a12 トランスミッションケース
a13 前輪
a14 後輪
a15 運転席
a16 ハンドルポスト
a17 ステアリングハンドル
a18 クラッチペダル
a19 ブレーキペダル
a20 アクセルペダル
a21 前後進切換レバー
a22 主変速レバー
a23 副変速レバー
a24 PTOクラッチレバー
a28 ポジションレバー
a29 コントロールパネル
a30 耕深調整ダイヤル
a31 補正スイッチ
a51 シートバック
a52 シートクッション
a61 支持フレーム
a62 支柱フレーム
a63 ロプス
a64 立設部
a65 水平部
a66 支柱部
a67 架渡部
a71 取付プレート
a72 前面板部
a73 座板部
a74 背面板部
a75 延設部
a76 回動支点
a77 レバースイッチ
a78 弾性部材
a79 支持台

B 電子機器筐体
b1 前面カバー
b2 背面カバー
b3 筐体本体
b4 収容部
b5 上部締結ボルト
b6 下部締結ボルト
b11 正面壁部
b12 内側壁部
b13 庇部
b14 下部開口
b15 上部開口
b21 背面壁部
b22 外側壁部
b23 上面壁部

C 制御装置
EN エンジン
WM 作業機
WJ 作業機装着装置

Claims (5)

  1. 運転席の下方にトランスミッションケースを配設した作業車両において、
    走行系の各種機構を制御する制御装置と、
    前記制御装置を覆う電子機器筐体を備え、
    前記電子機器筐体は、走行車体の機体外部に露出するようにして前記運転席の背後に配設され、かつ、転倒防止用の安全フレームが立設される支柱フレーム上に設けられたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記電子機器筐体の上端は、前記運転席の上端よりも低い位置となるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記電子機器筐体は、前面側の前面カバーと、背面側の背面カバーとを嵌合して箱状の筐体本体を形成し、
    前記前面カバーは、前記筐体本体内で連通する上部開口及び下部開口が設けられ、正面壁部の内側面に前記制御装置を収容する収容部が配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記収容部は、前記上部開口と前記下部開口に挟まれる位置に固定され、さらに背面視で、前記内側面の表面積は、前記収容部の表面積よりも大なる寸法で設けられたことを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記収容部の上方に、前記正面壁部を内側へと折り曲げ加工して形成された庇状の庇部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
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