JP2022133833A - プリントヘッドのクリーニング方法及び装置 - Google Patents

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【課題】 保守サービスコストや部品交換等に伴うランニングコストを削減して全体の経済性を高めるとともに、常に良好な品質及び均質性を確保して全体のプリント品質を高める。【解決手段】 透水素材Rにより形成したクリーニング材4を保持するクリーニングユニット部2を設け、所定のタイミング(S101-S102)で当該クリーニングユニット部2を相対移動させることにより、クリーニング材4をプリントヘッド3のインク射出口3e…に圧接させるユニット移動処理(S1,S2…)を行うとともに、当該インク射出口3e…から所定量のインクCkを吐出するインク吐出処理(S3…)を行い、この後、クリーニング材4を相対変位させることにより、プリントヘッド3のクリーニング処理(S4…)を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリントヘッドのクリーニング方法及び装置に関する。
従来、インクカートリッジからインクを射出させることにより、紙等の各種プリント媒体にプリントを行うインクジェット方式のプリント装置としては、既に、本出願人が提案した特許文献1に記載されるインクジェット式プリント装置が知られている。
同文献1のインクジェット式プリント装置は、インクカートリッジの目詰まりを容易かつ速やかに解消するとともに、ランニングコストの削減に寄与することを目的としたものであり、具体的には、プリントヘッドを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジと、各インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジホルダと、このカートリッジホルダに保持された少なくとも一つのインクカートリッジのプリントヘッドを撮影するヘッド撮影部と、このヘッド撮影部から得られた画像データに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッドの位置ズレを検出する位置ズレ検出処理部と、得られた位置ズレに係わるデータから正規の位置に補正する補正データを生成する補正データ生成処理部と、この補正データにより初期プリントデータを補正してプリント時に使用する補正プリントデータを得る補正処理部とを備えて構成したものである。
特開2020-163708号公報
しかし、上述した特許文献1に記載のインクジェット式プリント装置は、次のような解決すべき課題も存在した。
第一に、この種のプリント装置は、紙のみならず他の様々なプリント媒体にプリントする用途を備えるため、業務用として商品化されることも多いとともに、光硬化インク,プラスチックや金属等の表面にも良好にプリント可能なインク等、各種インクが使用される。このため、プリントヘッドのインク射出口及びその周辺部位が汚れたりインク射出口に目詰まりを生じやすい。したがって、プリントヘッドのクリーニング作業では、乾いたインクを除去する必要があるため、通常、専用のクリーニング剤を使用するとともに、サービスマン等による定期的なメンテナンスが必要になるなど、全体の保守管理が大変になる。しかも、汚れが酷くなり、インク射出口に目詰まりが生じた場合、クリーニングによるメンテナンスでは対応できなくなり、部品交換を行う必要があるなど、保守サービスコストや部品交換等に伴うコストアップが無視できない。
第二に、サービスマン等による定期的なメンテナンスの場合、メンテナンスの時期的な間隔は、いわば標準的に設定されるため、メンテナンスの前に汚れが進行する虞れがあるとともに、汚れが進行した場合、プリント品質に直接悪影響を及ぼしてしまう。即ち、インク射出口に目詰まりや汚れが進行することにより、インク射出口の形状が変形したり面積が減少し、インクの射出量変動に伴うプリント画質の品質低下及び均質性低下を招く不具合も生じる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したプリントヘッドのクリーニング方法及び装置の提供を目的とするものである。
本発明に係るプリントヘッド3のクリーニング方法は、上述した課題を解決するため、インクカートリッジCからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリントヘッド3をクリーニングするに際し、透水素材Rにより形成したクリーニング材4を保持するクリーニングユニット部2を設け、所定のタイミング(S101-S102)で当該クリーニングユニット部2を相対移動させることにより、クリーニング材4をプリントヘッド3のインク射出口3e…に圧接させるユニット移動処理(S1,S2…)を行うとともに、当該インク射出口3e…から所定量のインクCkを吐出するインク吐出処理(S3…)を行い、この後、クリーニング材4を相対変位させることにより、プリントヘッド3のクリーニング処理(S4…)を行うようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るプリントヘッド3のクリーニング装置1は、上述した課題を解決するため、インクカートリッジCからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリントヘッド3のクリーニング装置を構成するに際し、透水素材Rにより形成したクリーニング材4を保持するクリーニングユニット部2と、クリーニングユニット部2を相対移動させることにより、クリーニング材4をプリントヘッド3のインク射出口3e…に圧接させるとともに、当該インク射出口3e…から所定量のインクCkを吐出し、クリーニング材4を相対変位させることにより、プリントヘッド3のクリーニング処理を行う制御機能部5を備えることを特徴とする。
一方、本発明の好適な態様により、クリーニング方法の実施において、所定のタイミング(S101-S102)で、プリントヘッド3…の汚れ状態を検出する汚れ検出処理(S103-S106)を行うとともに、検出した汚れ状態に対して、クリーニングの可否を判定する第一の汚れ判定処理(S107)を行い、当該汚れ状態が予め設定した第一判定基準以上のときに、クリーニング処理(S4…)を行うことができる。また、汚れ検出処理(S103-S106)は、ヘッド撮影部7によりプリントヘッド3…の汚れ状態を撮影し、このヘッド撮影部7から得られる画像データDvに対する画像処理を行うことにより、当該プリントヘッド3…の汚れ状態を検出することができる。さらに、検出した汚れ状態に対して、限界状態を判定する第二の汚れ判定処理(S108)を行い、当該汚れ状態が予め設定した第二判定基準以上のときに、所定のエラー処理(S109)を行うことができる。他方、クリーニング装置1を構成するに際しては、クリーニングユニット部2を、少なくとも、クリーニング材4を昇降させる昇降機構部8,及びインク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させる反復移動機構部9を設けて構成できる。さらに、クリーニング材4には、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートを用いてもよいし、交換式の単一シート4Sを用いてもよい。
このような本発明に係るプリントヘッド3のクリーニング方法及び装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 必要なタイミングにより、クリーニング材4に対して所定量のインクCkを吐出し、このインクCkが染み込んだクリーニング材4を相対変位させることによりプリントヘッド3をクリーニングするクリーニング処理(S4…)を行うようにしたため、専用のクリーニング剤を使用し、サービスマン等により定期的にクリーニングを行う必要が無くなるとともに、インク射出口3e…の目詰まり等の酷いトラブルを事前に回避することができる。これにより、保守サービスコストや部品交換等に伴うランニングコストを大幅に削減できるなど、全体の経済性を高めることができる。
(2) プリントヘッド3の汚れによりプリント品質に悪影響が生じる前の適切なタイミングによりクリーニング処理(S4…)を行うことが可能になるため、インクの射出量変動に伴うプリント画質の品質低下や均質性低下を招く不具合を回避することができる。これにより、微細なプリント画質であっても常に良好な品質を確保できるなど、全体のプリント品質を高めることができる。
(3) 好適な態様により、クリーニング方法の実施において、所定のタイミング(S101-S102)で、プリントヘッド3…の汚れ状態を検出する汚れ検出処理(S103-S106)を行うとともに、検出した汚れ状態に対して、クリーニングの可否を判定する第一の汚れ判定処理(S107)を行い、当該汚れ状態が予め設定した第一判定基準以上のときに、クリーニング処理(S4…)を行うようにすれば、いわば必要なときのみクリーニング処理(S4…)を行うことができるため、無駄なクリーニング処理(S4…)を回避して効率的なクリーニング処理(S4…)を行うことができる。
(4) 好適な態様により、汚れ検出処理(S103-S106)を行うに際し、ヘッド撮影部7によりプリントヘッド3…の汚れ状態を撮影し、このヘッド撮影部7から得られる画像データDvに対する画像処理を行うことにより、当該プリントヘッド3…の汚れ状態を検出するようにすれば、汚れ状態に対する、より精度の高い検出ができるため、クリーニングの可否の判定も、より正確に行うことが可能になり、より適切なタイミングによるクリーニング処理(S4…)を行うことができる。
(5) 好適な態様により、検出した汚れ状態に対して、限界状態を判定する第二の汚れ判定処理(S108)を行い、当該汚れ状態が予め設定した第二判定基準以上のときに、所定のエラー処理(S109)を行うようにすれば、特に汚れの酷い状態を判定できるため、例えば、故障等を含むアクシデントによる汚れの進行等を事前に検出し、部品交換などの必要な対応を速やかに講じることができる。
(6) 好適な態様により、クリーニング装置1を構成するに際し、クリーニングユニット部2を、少なくとも、クリーニング材4を昇降させる昇降機構部8,及びインク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させる反復移動機構部9を設けて構成すれば、クリーニングユニット部2の制御によりクリーニング処理(S4…)を実施できるため、クリーニング処理系をクリーニングユニット部2内に含めることが可能になり、クリーニング処理系全体の小型コンパクト化を図ることができる。
(7) 好適な態様により、クリーニング材4に、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートを用いるようにすれば、クリーニング材4を量的に確保できるため、ロールシート4Rの交換頻度を長くできるとともに、ロールシート4Rの交換作業の削減やコストメリットに寄与できる。
(8) 好適な態様により、クリーニング材4に、交換式の単一シート4Sを用いれば、クリーニングユニット部2におけるクリーニング材4の設置スペースを削減できるとともに、設置機構の簡略化を図れるため、クリーニング装置1全体の小型コンパクト化に寄与できる。
本発明の好適実施形態に係るプリントヘッドのクリーニング方法の処理手順を示すフローチャート、 同フローチャートの汚れ確認処理における処理手順を具体的に示すフローチャート、 同クリーニング方法を実施できるプリント装置の全体の内部構造を示す断面正面図、 同プリント装置に備えるX方向移動機構部及びY方向移動機構部の構造を抽出して示す断面平面図、 同プリント装置のインクカートリッジを保持した状態のカートリッジホルダの斜視図、 同プリント装置のヘッド撮影部を示す正面図、 同プリント装置に用いるインクカートリッジの構造説明図、 同プリント装置の制御処理系のブロック系統図、 同プリント装置に備えるクリーニング装置のクリーニングユニット部を示す正面図、 同クリーニングユニット部を示す側面図、 同プリント装置に備えるプリントヘッドの汚れ状態の説明図、 同クリーニング方法のクリーニング方法を説明するための工程図、 同プリント装置に備えるクリーニング装置の変更例に係るクリーニングユニット部を示す正面図、 同変更例に係るクリーニングユニット部の異なる動作位置における一部を抽出して示す正面図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るプリントヘッド3のクリーニング方法の理解を容易にするため、同クリーニング方法の実施対象となるプリント装置Mの概要について、図3~図7を参照して説明する。
例示するプリント装置Mは、各インクカートリッジC…からインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリント装置であり、特に、プリント媒体として、紙のみならずプラスチックや金属等の様々なプリント媒体にプリントする用途を備えている。したがって、業務用に利用されることも多いとともに、インクとして、光硬化インク,プラスチックや金属等の表面にも良好にプリント可能なインク等の各種インク類が使用される。
プリント装置Mは、図3に示すように、上側のプリントモジュールMmと下側のベースモジュールMsを備え、さらに、上側のプリントモジュールMmは、下側のボディ部Mmbとこのボディ部Mmbに対して、後端辺における異なる複数位置に配した複数のヒンジ部を介して回動可能に結合した上側のリッド部Mmrを備える。この場合、ベースモジュールMsとプリントモジュールMmは着脱部11…を介して着脱可能に構成し、装着時には、図3に示すように、ベースモジュールMsの上端にプリントモジュールMmの下端を固定して一体化できるとともに、離脱時には、ベースモジュールMsの上端からプリントモジュールMmの下端を離脱し、プリントモジュールMmのみを単独で使用することができる。
リッド部Mmrは、全体を矩形状に形成し、上面の一側には、ディスプレイ12d及びキー入力パネル等を含む操作部12を配設する。一方、ボディ部Mmbは、矩形枠状のキャビネット13を備え、このキャビネット13の内面を利用して、図4に示すように、カートリッジホルダ14をX方向(左右方向Kx)へ移動させるX方向移動機構部20及びこのX方向移動機構部20をY方向(前後方向Ky)へ移動させるY方向移動機構部30を配設する。
X方向移動機構部20は、図4及び図5に示すように、X方向(Kx)に沿って配した上下一対のガイドシャフト21u,21dを備え、各ガイドシャフト21u,21dの両端はY方向移動機構部30側のスライダ31p,31qに結合する。ガイドシャフト21u,21dには、カートリッジホルダ14の背面に設けた上下一対のスライダ22u,22dをスライド自在に設けるとともに、ガイドシャフト21uと21d間には、モータ及びタイミングベルト機構(運動変換機構)を組合わせたX方向駆動部23を配設する。これにより、カートリッジホルダ14をX方向(Kx)へ移動させることができる。また、Y方向移動機構部30は、図4に示すように、キャビネット13の左右側面の内面にはY方向(Ky)に沿って配した一対のガイドレール32p,32qを備え、一方のガイドレール32pに、上述した一方のスライダ31pをスライド自在に装填するとともに、他方のガイドレール32qに、上述した他方のスライダ31qをスライド自在に装填する。さらに、一方のガイドレール32pには、X方向移動機構部20のX方向駆動部23と同様に構成したY方向駆動部33を配設する。これにより、カートリッジホルダ14をX方向移動機構部20と一緒にY方向(Ky)へ移動させることができる。
また、カートリッジホルダ14は、図5に示すように、色の異なる複数(例示は四つ)のインクカートリッジC…を点線矢印Kiで示すように着脱可能に保持する機能を備える。例示のインクカートリッジC…には、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの四種類が含まれる。一つのインクカートリッジCの詳細を図7に示す。図7(a)及び(b)に示すように、インクカートリッジCは、底面部Cdに、プリントヘッド3を設ける。なお、このプリントヘッド3は、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを射出させるサーマル方式のプリントヘッドである。
さらに、プリントヘッド3は、図7(b)及び(c)に示すように、底面部Cdに多数のインク射出口3e…を備え、各インク射出口3e…を二列Lh,Lhに設けるとともに、図7(c)に示すように、一方の列は他方の列に対して1ピッチ(ドット間隔)Lp分だけズラしている。この場合、インク射出口3e…の配列方向Kyは、前後方向となり、前述したY方向(Ky)に一致する。例示の場合、各インク射出口3e…の1ピッチLpは、0.0423〔mm〕(600〔dpi〕)である。なお、図7(b)における符号3s,3sは放熱孔を示す。
以上、一つのインクカートリッジCについて説明したが、他の三つのインクカートリッジC…の基本的構成も、収容するインクの色が異なる点を除き、図7のインクカートリッジCの構成と同じである。なお、例示の各インクカートリッジC…は、例えば、溶剤系ヒートレスインクを収容し、プラスチック,金属,皮革,陶磁器,繊維,木材,紙等の各種プリント媒体に対するプリントが可能である。
次に、ベースモジュールMsについて説明する。ベースモジュールMsは、図3に示すように、底面部41d及びこの底面部41dの周縁部から上方に一体に設けた側面部41sを有するベースキャビネット部41を備える。また、ベースキャビネット部41の内部には仕切壁部41iを設け、一方側をワーク処理室42として構成するとともに、他方側をメンテナンス処理室43として構成する。
ワーク処理室42は、ベースキャビネット41の側面部41sにおける前面と後面には矩形状の開口部をそれぞれ形成することにより、前方側から後方側へ貫通する空間Sを設ける。また、ワーク処理室42の内部には、ワーク載置盤47を配するとともに、このワーク載置盤47の左右両側を支持し、かつワーク載置盤47を昇降させることによりワーク載置盤47の高さを調整可能な一対の昇降機構部48p,48qからなる上下位置調整機構48を配設する。なお、図3中、W…は、ワーク載置盤47の上面にセットしたワーク(プリント媒体)を示す。
一方、メンテナンス処理室43の上下中間位置には、上下仕切部を設け、上側を処理室44として構成するとともに、下側を制御室45として構成する。そして、本実施形態に係るクリーニング装置1の一部を構成する撮影エリア(撮影ブース)50v及びクリーニングエリア50cを、処理室44に設けるとともに、本実施形態に係るクリーニング方法を実行する制御プログラム(シーケンス制御プログラム)を格納したプリンタコントローラ81、即ち、制御機能部5として機能するプリンタコントローラ81を、制御室45に収容する。
次に、本実施形態に係るクリーニング方法を実行するクリーニング装置1の具体的構成について、図3,図8-図10を参照して説明する。
まず、図3に示すように、撮影エリア50vにはヘッド撮影部7を配設する。ヘッド撮影部7は、図6に示すように、カートリッジホルダ14を移動させることによりプリントヘッド3…を撮影可能な撮影エリア(撮影ブース)50vと、この撮影エリア50v内に設置したカメラ部51を設けて構成する。カメラ部51は、撮像デバイスにより撮影可能なカメラ本体部51mと、このカメラ本体部51mの光軸方向前方(被写体方向)に配した光学系51cと、この光学系51cにおけるフォーカシング調整等の光学調整を行う光学調整機構52を備え、この光学調整機構52は後述するドライバユニット54を介してプリンタコントローラ81に接続するとともに、カメラ本体部51mは信号ラインを介してプリンタコントローラ81に接続する。このカメラ本体部51mは、プリントヘッド3…を撮影し、得られる画像データDvに対する画像処理を行うことにより、各プリントヘッド3…における汚れ状態を検出する機能を備えるため、できるだけ解像度の高い(画素数の大きい)撮像デバイスを用いることが望ましい。
また、クリーニングエリア50cには、図9及び図10に示すクリーニングユニット部2を配設する。クリーニングユニット部2は、基本的機能として、透水素材Rにより形成したクリーニング材4を保持する機能を備える。この場合、透水素材Rには、インクCkが染み込む素材、例えば、綿布.不織布等の安価で吸液性の良好なクリーニングシートを用いることができ、例示は、クリーニング材4として、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートを用いた。
このため、クリーニングユニット部2には、図9に示すクリーニング材ユニット61を備える。このクリーニング材ユニット61は、図10に示すように、鉛直に配した一対の離間した支持プレート62r,62fを有する支持ブロック62を備え、支持プレート62rと62f間における一側に水平回動軸63sを配するとともに、他側に巻取軸となる水平駆動軸63dを配する。さらに、水平駆動軸63dと水平回動軸63sの中間位置であって、上端位置にゴム等の弾性素材により形成したプラテンローラ63pを配し、このプラテンローラ63pは、カートリッジホルダ14をクリーニングエリア50cにセットした際に、この真下に位置するようにセッティングする。このプラテンローラ63pは鉛直方向のスプリング63m,63nにより、上端位置に対して下方への所定範囲にわたり変位可能に弾性支持される。また、水平駆動軸63dは、支持プレート62r,62fに取付けた回転駆動部63により回転駆動される。
これにより、ロールシート4Rをセットする際には、水平回動軸63sにロールシート4Rを装填し、ロールシート4Rの先端をプラテンローラ63pの上面を経由して水平駆動軸63dに固定すればよい。これにより、回転駆動部63を駆動制御すれば、ロールシート4Rを順次水平駆動軸63d側へ送り出すことができる。このように、クリーニング材4に、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートを用いるようにすれば、クリーニング材4を量的に確保できるため、ロールシート4Rの交換頻度を長くできるとともに、ロールシート4Rの交換作業の削減やコストメリットに寄与できる。
さらに、最下部にはベースプレート65を配設し、このベースプレート65の上面に、支持ブロック62を昇降させるモータ及びボールねじ機構等(運動変換機構)を組合わせた昇降機構部8を配設するとともに、この支持ブロック62を、インク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させるモータ及びボールねじ機構等(運動変換機構)を組合わせた反復移動機構部9を配設する。64s,64dは、支持ブロック62を直角方向Fsへガイドする一対のガイドレール機構を示す。そして、回転駆動部63,昇降機構部8及び反復移動機構部9は、プリンタコントローラ81に接続する。
このように、クリーニングユニット部2を、少なくとも、クリーニング材4を昇降させる昇降機構部8,及びインク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させる反復移動機構部9を設けて構成すれば、クリーニングユニット部2の制御によりクリーニング処理を実施できるため、クリーニング処理系をクリーニングユニット部2内に含めることが可能になり、クリーニング処理系全体の小型コンパクト化を図ることができる。
他方、制御室45に収容するプリンタコントローラ81は、独立したユニットとして構成する。これにより、プリンタコントローラ81は、制御室45から取出すことにより単独で使用可能である。したがって、ベースモジュール1sから分離してプリントモジュールMmを使用する際には、このプリントモジュールMmに対してケーブル等によりプリンタコントローラ81を接続して使用することができる。
プリンタコントローラ81のブロック系統図を図8に示す。プリンタコントローラ81は、コンピュータ処理機能を有するCPU等のハードウェアにより構成するコントローラ本体部82を備え、このコントローラ本体部82には内部メモリ83が付属する。内部メモリ83は、シーケンス制御処理を含む各種制御処理を実行する制御プログラム(ソフトウェア)を格納するプログラムエリア83pを備えるとともに、データベースを含む各種データ類を記憶可能なデータエリア83dを備える。
したがって、プログラムエリア83pには、本実施形態に係るクリーニング方法を実行する制御プログラム(シーケンス制御プログラム)が含まれるとともに、プリント装置M全体の動作を司る処理プログラムが含まれる。この場合、クリーニング方法を実行する制御プログラムには、主要機能として、図8に示す、汚れ検出処理機能Fd、汚れ判定処理機能Fj、ユニット移動制御機能Fm、クリーニング処理機能Fc、汚れ確認処理機能Ff等が含まれ、これらの機能により、後述するクリーニングユニット部2を相対移動させることにより、クリーニング材4をプリントヘッド3のインク射出口3e…に圧接させるとともに、当該インク射出口3e…から所定量のインクCkを吐出し、クリーニング材4を相対変位させることによりプリントヘッド3をクリーニングするクリーニング処理を行うことができ、制御機能部5として、一連の動作をクリーニングモードとして実行することができる。なお、各機能による具体的な動作については後述する。
また、図8に示すように、制御機能部5には、プリンタコントローラ81から出力する各種制御指令に基づき各種制御駆動信号を出力するドライバユニット54を備える。そして、このドライバユニット54の出力側には、ホルダ移動機構86,上下位置調整機構48,光学調整機構53をそれぞれ接続するとともに、クリーニング機構87を接続する。この場合、クリーニング機構87には、前述したクリーニングユニット部2に備える図9に示した回転駆動部63,昇降機構部8及び反復移動機構部9を含み、さらに、ホルダ移動機構86には、前述したX方向移動機構部20及びY方向移動機構部30を含むとともに、上下位置調整機構48には、前述した一対の昇降機構部48p,48qを含む。また、コントローラ本体部82には、前述した操作部12,カメラ本体部51,位置センサ等の各種センサ類88を接続する。
次に、本実施形態に係るプリントヘッド3のクリーニング方法について、図2-図12を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
クリーニング方法の実施に際しては、プリントヘッド3に対する汚れ確認処理を定期的に実行して汚れ状態を確認する(ステップSE)。図2は、この汚れ確認処理の手順を具体的に示したフローチャートであり、図1のフローチャートと同一ステップには同一符号を付した。
まず、プリンタコントローラ81では、図2に示すように、クリーニングモードを実行するタイミングになったか否かを監視する(ステップS101)。具体的には、タイミングとして、プリント回数(例えば、N回毎)により設定することができる。なお、この場合、メーカーサイドで基準回数を設定することができるとともに、必要によりユーザサイドで回数を変更(調整)できるようにしてもよい。
今、プリント装置Mを使用し、プリント回数が前回のクリーニングモードの実施からN回経過した場合を想定する。このタイミングに到達したなら、一連のプリント工程が終了した後、プリントヘッド3…に対する汚れ確認処理を実行する(ステップS102)。確認処理時には、カートリッジホルダ14を撮影エリア50vの撮影位置へ移動させる(ステップS103)。即ち、図6に示すように、カートリッジホルダ14をカメラ本体部51の真上(撮影位置)に移動させる。そして、撮影位置におけるカートリッジホルダ14に保持される四つのインクカートリッジC…におけるプリントヘッド3…の底面部Cd…を図6に示すカメラ本体部51により撮影する(ステップS104)。なお、撮影位置では、光学調整機構52により、ヘッド撮影部7の光学系51cにおけるフォーカシング調整等の光学調整が自動で行われる。
一方、カメラ本体部51の撮影により得られた画像データDvは、プリンタコントローラ81に転送され、コントローラ本体部82に取り込まれる。そして、画像データDvに対するデータ処理(画像データ処理)が行われ、汚れ検出処理に基づく汚れ状態の検出が行われる(ステップS105,S106)。この場合、汚れ状態、即ち、汚れ度合は、数値化処理することが望ましい。
このように、汚れ検出処理を行うに際し、ヘッド撮影部7によりプリントヘッド3…の汚れ状態を撮影し、このヘッド撮影部7から得られる画像データDvに対する画像処理を行うことにより、当該プリントヘッド3…の汚れ状態を検出するようにすれば、汚れ状態に対する、より精度の高い検出ができるため、クリーニングの可否の判定も、より正確に行うことが可能になり、より適切なタイミングによるクリーニング処理を行うことができる。
図11は、汚れ状態の一例を示す。円形部分はインク射出口3e…を示すとともに、濃く表示したエリアAd…はインク射出口3e…及びその周辺に生じた汚れを示している。図11(a)は、ほとんど汚れのない状態、即ち、汚れ発生の初期の状態を示しており、クリーニングは必要のない状態を示す。図11(b)は、ある程度の汚れが進行し、第一判定基準に対応する汚れ状態を示す。図11(c)は、限界まで汚れが進行し、第二判定基準に対応する汚れ状態を示す。したがって、汚れ度合の数値化は、例えば、予め実験等により汚れ度合の面積,濃さ,色等を対応する基準数値をデータテーブルとして登録し、実際の汚れを検出した際に、データ処理により得られた検出結果を、データテーブルを用いて変換することができる。
これにより、得られた汚れ度合に対応した数値に対して、第一の汚れ判定処理によりクリーニングの可否を判定する(ステップS107)。この判定処理により、予め設定した第一判定基準に達していないときは、クリーニングは不要と判断し、通常のプリントモードに復帰する(ステップS107,S101…)。また、プリント回数(N回)はリセットする。一方、第一判定基準以上のときは、クリーニング処理が必要と判断し、併せて、第二の汚れ判定処理により限界状態に達しているか否かを判定する(ステップS107,S108)。
このように、所定のタイミングで、プリントヘッド3…の汚れ状態を検出する汚れ検出処理を行うとともに、検出した汚れ状態に対して、クリーニングの可否を判定する第一の汚れ判定処理を行い、当該汚れ状態が予め設定した第一判定基準以上のときに、クリーニング処理を行うようにすれば、いわば必要なときのみクリーニング処理を行うことができるため、無駄なクリーニング処理を回避して効率的なクリーニング処理を行うことができる。
なお、汚れ状態は、画像データ処理により、四つのカートリッジC…毎に数値化できるため、例えば、一つでも第一判定基準以上のときは全てのカートリッジC…をクリーニング処理する第一モード、或いは該当したカートリッジCのみをクリーニンク処理する第二モードなど、任意の設定を行うことができる。
そして、汚れ度合が、予め設定した第二判定基準以上のときは、所定のエラー処理を行う(ステップS108,S109)。即ち、図11(c)に示すように、汚れが進行することにより、クリーニング処理によっては汚れが解消できないと想定されるため、例えば、対応するカートリッジCを取外し、クリーニング剤等を用いてマニュアル対応によるクリーニング処理を行うとともに、このクリーニンク処理によっても汚れが解消できない場合は、新品のカートリッジCと交換するなどの対応を行うことができる。
このように、検出した汚れ状態に対して、限界状態を判定する第二の汚れ判定処理を行い、当該汚れ状態が予め設定した第二判定基準以上のときに、所定のエラー処理を行うようにすれば、特に汚れの酷い状態を判定できるため、例えば、故障等を含むアクシデントによる汚れの進行等を事前に検出し、部品交換などの必要な対応を速やかに講じることができる。
これに対して、第二の汚れ判定処理により、汚れ度合が第二判定基準に達していないときは、図1に示すクリーニングモードを実行する(ステップSM)。
クリーニングモードでは、まず、撮影エリア50vに位置するカートリッジホルダ14を、図12(a)に示す矢印F1方向へ移動させ、最初にクリーニング処理を行うカートリッジCにおけるプリントヘッド3の底面部Cdの直下に、クリーニングユニット部2のプラテンローラ63pが位置するようにセッティングする(ステップS1)。移動後の位置関係を図12(a)に示す。
次いで、昇降機構部8を制御することによりクリーニング材ユニット61を、図12(a)に示す矢印F2方向へ上昇させ、図12(b)に示すように、クリーニング材4の上面をカートリッジCの底面部のCdに圧接させる(ステップS2)。そして、この圧接した状態でカートリッジCに対するインク吐出制御を行い、予め設定した所定量のインクCkをカートリッジCから吐出させる(ステップS3)。この場合、インクCkの吐出方向は図12(b)に示す矢印Fo方向となり、吐出したインクCkはクリーニング材4に染み込んだ状態となる。なお、図12(b)中、クリーニング材4内にドットで示す部分が染み込んだインクCkの状態をイメージで示している。
インクCkの吐出が終了したなら速やかに反復移動機構部9を制御し、図12(c)に示すように、クリーニング材ユニット61を、インク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させるクリーニンク処理を行う(ステップS4)。反復移動は、予め設定した設定時間にわたって行う(ステップS5)。
ところで、本実施形態に係るクリーニンク処理では、クリーニング剤としてインクCkを用いている。プリントヘッド3の汚れは、このプリントヘッド3で使用されるインクCkが乾いた汚れとなるため、同一成分のインクCkを利用することにより、その汚れ部分を溶かして除去する、いわばクリーニング剤として利用したものである。
以上により、一つのカートリッジCに対するクリーニング処理が終了する。例示の場合、カートリッジC…は全部で四つ存在するため、次いで、昇降機構部8を制御することによりクリーニング材ユニット61(クリーニング材4)を下降させる(ステップS6,S7)。また、回転駆動部63を制御してクリーニング材4を一定量送り出すことにより、未使用の部分をプラテンローラ63pの上面に位置させる(ステップS8)。さらに、次にクリーニング処理を行うカートリッジCが、プラテンローラ63pの真上に位置するように、カートリッジホルダ14を移動させる(ステップS9)。この後、クリーニング材ユニット61を上昇させ、クリーニング材4の上面をカートリッジCの底面部のCdに圧接させる(ステップS10)。この圧接した状態でカートリッジCに対するインク吐出制御を行い、予め設定した所定量のインクCkをカートリッジCから吐出させる(ステップS11)。インクCkの吐出が終了したなら速やかに反復移動機構部9を制御して前述したクリーニンク処理を設定時間にわたって行う(ステップS12,S13)。二番目のクリーニンク処理が終了したなら、以後、残りのカートリッジCに対するクリーニンク処理も同様に行えばよい(ステップS14,S7…)。
そして、前述したステップS6における状態を含め、全てのカートリッジCに対するクリーニンク処理が終了したなら、クリーニング結果の確認処理を行う(ステップS15)。この確認処理は必須の要素ではないが、前述したカメラ本体部51の上方へカートリッジホルダ14を移動させ、カメラ本体部51によりカートリッジC…の底面部のCd…を撮影し、得られた画像データDvから汚れが良好にクリーニング処理されたか否かを確認する。この際、第一の汚れ判定処理により、第一判定基準以上のときは、再クリーニング処理を行ったり、或いは第二の汚れ判定処理により第二判定基準以上のときは、カートリッジCの交換を行うなど、必要なエラー処理を行うことができる(ステップS16,S17)。一方、良好な場合には、クリーニングモードは終了する。即ち、プリントを継続する場合にはプリントを継続するとともに、継続しない場合にはプリント工程を終了させる(ステップS18)。
このように、本実施形態に係るプリントヘッド3のクリーニング方法(及び装置1)によれば、基本的なクリーニング手法として、透水素材Rにより形成したクリーニング材4を保持するクリーニングユニット部2を設け、所定のタイミングで当該クリーニングユニット部2を相対移動させることにより、クリーニング材4をプリントヘッド3のインク射出口3e…に圧接させるユニット移動処理を行うとともに、当該インク射出口3e…から所定量のインクCkを吐出するインク吐出処理を行い、この後、クリーニング材4を相対変位させることにより、プリントヘッド3のクリーニング処理を行うようにしたため、専用のクリーニング剤を使用し、サービスマン等により定期的にクリーニングを行う必要が無くなるとともに、インク射出口3e…の目詰まり等の酷いトラブルを事前に回避することができる。これにより、保守サービスコストや部品交換等に伴うランニングコストを大幅に削減できるなど、全体の経済性を高めることができる。
しかも、プリントヘッド3の汚れによりプリント品質に悪影響が生じる前の適切なタイミングによりクリーニング処理を行うことが可能になるため、インクの射出量変動に伴うプリント画質の品質低下や均質性低下を招く不具合を回避することができる。これにより、微細なプリント画質であっても常に良好な品質を確保できるなど、全体のプリント品質を高めることができる。
他方、図13及び図14には、クリーニングユニット部2の変更例を示す。図9及び図10に示したクリーニングユニット部2は、クリーニング材4に、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートを用いた例を示したが、変更例は、クリーニング材4に、交換式の単一シート4Sを用いた例を示す。
変更例に係るクリーニングユニット部2は、図13に示すように、支持プレート62fと62rの一側と他側に、それぞれクリップ機構部91sと91dを配設し、このクリップ機構部91sと91dに、長方形に形成した単一シート4Sの一端と他端を着脱式に取付可能に構成するとともに、クリップ機構部91sと91d間に、図9及び図10に示したクリーニングユニット部2と同様のプラテンローラ63pを配したものである。この場合、支持プレート62f,62rの下方の位置には、水平方向に離間した一対の空転ローラと駆動ローラ間に架け渡した無端のタイミングベルト92bにより構成したタイミングベルト機構92を配設し、タイミングベルト92bの上面に、プラテンローラ63pを支持するプラテンユニット63iの下端を固定するとともに、回転駆動部93により駆動ローラを回転できるように構成したものである。
これにより、回転駆動部93を駆動制御し、駆動ローラを回転させれば、プラテンユニット63iをクリップ機構部91sと91d間で移動させることができる。即ち、プラテンユニット63iを移動させることにより、単一シート4Sの任意の位置をプラテンローラ63pの上面に位置させることができる。図14は、プラテンユニット63iを矢印Fp方向へ移動させ、プラテンローラ63pをクリップ機構部91sの近傍に位置させた状態を示している。
変更例に示すように、クリーニング材4に、交換式の単一シート4Sを用いれば、クリーニングユニット部2におけるクリーニング材4の設置スペースを削減できるとともに、設置機構の簡略化を図れるため、クリーニング装置1全体の小型コンパクト化に寄与できる。また、基本的な機能(作用)及び使用方法については、図9及び図10に示したクリーニングユニット部2と同様の機能(作用)を呈するとともに、同様に使用することができる。その他、図13及び図14の構成において、図9及び図10に示す構成と同一又は同一機能部分については同一符号を付し、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明を省略する。
以上、変更例を含む好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,細部の手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、複数のインクカートリッジC…として四つのインクカートリッジC…を使用する場合を例示したが、任意の数量を適用できる。また、プリントヘッドC…には、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを射出させるサーマル方式のプリントヘッドを用いる場合を示したが、他の方式に基づくプリントヘッドの適用を排除するものではない。一方、所定のタイミングで、プリントヘッド3…の汚れ状態を検出する汚れ検出処理を行うとともに、検出した汚れ状態に対して、クリーニングの可否を判定する第一の汚れ判定処理を行い、当該汚れ状態が予め設定した第一判定基準以上のときに、クリーニング処理を行う場合を例示したが、汚れ状態に関係なく、一定のプリント回数毎又は一定の使用時間毎にクリーニング処理を行う場合を排除するものではない。他方、クリーニング装置1を構成するに際しては、クリーニングユニット部2を、少なくとも、クリーニング材4を昇降させる昇降機構部8,及びインク射出口3e…の開口方向Foに対する直角方向Fsへ所定の移動範囲Zcで反復移動させる反復移動機構部9を設けて構成する場合を例示したが、同様の機能を有する各種構成により実施することができる。また、クリーニング材4として、ロールシート4Rから繰り出されるクリーニングシートと交換式の単一シート4Sを例示したが、クリーニング材4を使用する各種構成を含めることができる。
本発明は、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行う各種プリント装置におけるプリントヘッドのクリーニング方法及び装置として利用することができる。
1:クリーニング装置,2:クリーニングユニット部,3…:プリントヘッド,3e…:インク射出口,4:クリーニング材,4R:ロールシート,4S:単一シート,5:制御機能部,7:ヘッド撮影部,8:昇降機構部,9:反復移動機構部,C:インクカートリッジ,Ck:インク,R:透水素材,Dv:画像データ,Fo:開口方向,Fs:直角方向,Zc:所定の移動範囲,(S1,S2…):ユニット移動処理,(S4…):クリーニング処理,(S101-S102):所定のタイミング,(S103-S106):汚れ検出処理,(S107):第一の汚れ判定処理,(S108):第二の汚れ判定処理,(S109):所定のエラー処理

Claims (8)

  1. インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリントヘッドのクリーニング方法において、透水素材により形成したクリーニング材を保持するクリーニングユニット部を設け、所定のタイミングで、当該クリーニングユニット部を相対移動させることにより、前記クリーニング材を前記プリントヘッドのインク射出口に圧接させるユニット移動処理を行うとともに、当該インク射出口から所定量のインクを吐出するインク吐出処理を行い、この後、前記クリーニング材を相対変位させることにより、前記プリントヘッドのクリーニング処理を行うことを特徴とするプリントヘッドのクリーニング方法。
  2. 前記所定のタイミングで、前記プリントヘッドの汚れ状態を検出する汚れ検出処理を行うとともに、検出した汚れ状態に対して、クリーニングの可否を判定する第一の汚れ判定処理を行い、当該汚れ状態が予め設定した第一判定基準以上のときに、前記クリーニング処理を行うことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドのクリーニング方法。
  3. 前記汚れ検出処理は、ヘッド撮影部により前記プリントヘッドの汚れ状態を撮影し、このヘッド撮影部から得られる画像データに対する画像処理を行うことにより、当該プリントヘッドの汚れ状態を検出することを特徴とする請求項2記載のプリントヘッドのクリーニング方法。
  4. 前記検出した汚れ状態に対して、限界状態を判定する第二の汚れ判定処理を行い、当該汚れ状態が予め設定した第二判定基準以上のときに、所定のエラー処理を行うことを特徴とする請求項2又は3記載のプリントヘッドのクリーニング方法。
  5. インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを射出してプリントを行うプリントヘッドのクリーニング装置において、透水素材により形成したクリーニング材を保持するクリーニングユニット部と、前記クリーニングユニット部を相対移動させることにより、前記クリーニング材を前記プリントヘッドのインク射出口に圧接させるとともに、当該インク射出口から所定量のインクを吐出し、前記クリーニング材を相対変位させることにより、前記プリントヘッドのクリーニング処理を行う制御機能部を備えることを特徴とするプリントヘッドのクリーニング装置。
  6. 前記クリーニングユニット部は、少なくとも、前記クリーニング材を昇降させる昇降機構部,及び前記インク射出口の開口方向に対する直角方向へ所定の移動範囲で反復移動させる反復移動機構部を備えることを特徴とする請求項5記載のプリントヘッドのクリーニング装置。
  7. 前記クリーニング材は、ロールシートから繰り出されるクリーニングシートを用いることを特徴とする請求項5又は6記載のプリントヘッドのクリーニング装置。
  8. 前記クリーニング材は、交換式の単一シートを用いることを特徴とする請求項5又は6記載のプリントヘッドのクリーニング装置。
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