JP2005230147A - インクジェットプリンタ、刺繍印刷システム及び刺繍印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の刺繍縫製装置や印刷装置を用いつつ、刺繍及び印刷の位置合わせを簡単に行なうことができるようにすること。
【解決手段】 インクジェットプリンタ2の取り換え可能なプラテン56の上面には、刺繍枠21を嵌合するための凸部57が設けられている。布帛3を、刺繍を施したい面が通常とは逆に下糸側になるように刺繍枠21に取り付け、ミシン1に刺繍枠21を取り付ける。次いで、液晶パネル32から糸調整メニューを選択し、上糸31と下糸の張力を通常と逆転させる。これによって、ベッド部11に接している布帛3の面に下糸により刺繍模様が形成される。次に、刺繍済の布帛3を取り付けたまま、刺繍枠21を反転させ、インクジェットプリンタ2のプラテン56の凸部57にはめ込む。そして、刺繍枠21内の布帛3に印刷を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】 インクジェットプリンタ2の取り換え可能なプラテン56の上面には、刺繍枠21を嵌合するための凸部57が設けられている。布帛3を、刺繍を施したい面が通常とは逆に下糸側になるように刺繍枠21に取り付け、ミシン1に刺繍枠21を取り付ける。次いで、液晶パネル32から糸調整メニューを選択し、上糸31と下糸の張力を通常と逆転させる。これによって、ベッド部11に接している布帛3の面に下糸により刺繍模様が形成される。次に、刺繍済の布帛3を取り付けたまま、刺繍枠21を反転させ、インクジェットプリンタ2のプラテン56の凸部57にはめ込む。そして、刺繍枠21内の布帛3に印刷を実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、布帛用のインクジェットプリンタ、刺繍印刷システム及び刺繍印刷方法に関するものである。
一般に、多彩な色表現を実現するために、ミシンによる刺繍縫製後に印刷を行なう提案は従来からなされている。このような場合、刺繍と印刷の際の位置合わせを正確に行なう必要があるが、従来は作業者の熟練に頼るところが大きかった。これを解決するために、特許文献1では、刺繍と印刷を1つの装置で実行するプリント装置を備える刺繍機を提案している。この提案によれば、コンピュータから刺繍データを入力し、刺繍枠を移動させて刺繍を実行する。刺繍が終了すると、刺繍枠をインクヘッドの位置まで移動させ、先に入力された刺繍データに基づいて刺繍枠を駆動させるとともにインクヘッドからインクを噴出して印刷を行なうようにしている。
特開平5−272046
しかしながら、上記従来の方法では、位置合わせの問題は解決されるものの、プリント装置を備える刺繍機という特別の装置を用意しなければならず、従来の刺繍機やインクジェットプリンタをそのまま利用できないという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、従来の刺繍縫製装置や印刷装置を用いつつ、刺繍及び印刷の位置合わせを簡単に行なうことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面は、インクジェットヘッドからインクを吐出して布帛に印刷を行なうインクジェットプリンタであって、内枠と外枠とで前記布帛を挟持して緊張状態に保つ刺繍枠と、当該刺繍枠に嵌合することにより前記布帛を保持する媒体保持手段と、前記刺繍枠内に保持された布帛上に記録を行なう画像記録手段とを備え、前記刺繍枠は、前記布帛が張設されている面が前記インクジェットヘッド側になるように前記媒体保持手段に嵌合されることを特徴とする。
また、本発明の第2の側面は、布帛に刺繍の縫製を行なう刺繍ミシンと、インクジェットヘッドからインクを吐出して前記布帛に印刷を行なうインクジェットプリンタとからなる刺繍印刷システムであって、前記刺繍ミシンは、内枠と外枠とで前記布帛を挟持する着脱可能な刺繍枠を備え、前記インクジェットプリンタは、前記刺繍枠に嵌合可能な媒体保持手段と、前記刺繍枠内に保持された布帛上に記録を行なう画像記録手段とを備え、前記媒体保持手段は、前記布帛が張設された刺繍枠を前記刺繍ミシンでの装着状態と反転させて嵌合させることを特徴とする。
また、本発明では、前記刺繍ミシンが、上糸及び下糸に張力を付与する張力付与手段を備え、当該張力付与手段が、上糸の張力を下糸よりも強くするようにしてもよい。
また、本発明の第3の側面の刺繍印刷方法は、刺繍枠に張設された布帛に刺繍を縫製する刺繍工程と、当該刺繍工程において刺繍された前記布帛が張設された刺繍枠を反転させてインクジェットプリンタに取り付ける刺繍枠取付工程と、当該刺繍枠取付工程において取り付けられた前記刺繍枠内の布帛に印刷を施す印刷工程とから構成されることを特徴とする。
また、本発明の第4側面の刺繍印刷方法は、刺繍枠に張設された布帛に印刷を施す印刷工程と、当該印刷工程において印刷を施された前記布帛が張設された刺繍枠を反転させて刺繍ミシンに取り付ける刺繍枠取付工程と、当該刺繍枠取付工程において取り付けられた前記刺繍枠内の布帛に刺繍を縫製する刺繍工程とから構成されることを特徴とする。
また、本発明は、上糸と下糸を交換する糸交換工程と、上糸の張力を下糸よりも強く設定する張力設定工程とを備え、前記刺繍工程では、前記糸交換工程にて交換され、前記張力設定工程において設定された張力の上糸及び下糸を用いて刺繍を縫製するようにしてもよい。
本発明の第1の側面のインクジェットプリンタによれば、刺繍ミシンにおいて刺繍に用いられる刺繍枠を媒体保持手段に嵌合させて印刷を行なうので、通常の刺繍ミシンと布帛用プリンタを用いて刺繍上に印刷を行なったり、背景を印刷した上に刺繍する際に、刺繍枠を利用して位置合わせを簡単に行なうことができる。また、刺繍枠は、布帛が張設されている面がインクジェットヘッド側になるように媒体保持手段に嵌合されるため、印刷時にインクジェットヘッドと印刷面の距離が開くことがなく、印刷品質を高く保つことができる。
本発明の第2の側面の刺繍システムによれば、刺繍枠を備えた刺繍ミシンで布帛に刺繍を行ない、刺繍後の布帛を刺繍枠に張設されたままの状態でインクジェットプリンタの媒体保持手段に嵌合させるので、刺繍枠を利用して印刷時の位置合わせを簡単に行なうことができる。また、刺繍後の布帛を媒体保持手段に嵌合させる際に反転させるので、刺繍枠は、布帛が張設されている面がインクジェットヘッド側になるように媒体保持手段に嵌合され、インクジェットヘッドと布帛との距離が近くなるため、印刷品質を高く保つことができる。
また、張力付与手段により上糸と下糸のテンションを通常と逆転させておけば、上糸と下糸の役割が逆転されて刺繍が実行されるので、刺繍ミシンに載置された布帛の下糸側の面に下糸により刺繍模様が形成され、印刷時に布帛を反転させると、刺繍模様の側に印刷が実行される。従って、刺繍データには特に変更を加える必要がない。
本発明の第3の側面の刺繍印刷方法によれば、刺繍枠を備えた刺繍ミシンで布帛に刺繍を行ない、刺繍後の布帛を刺繍枠に張設されたままの状態で反転させてインクジェットプリンタに取り付け、その刺繍枠内の布帛に印刷が実行されるので、刺繍枠を利用して印刷時の位置合わせを簡単に行なうことができる。また、刺繍後の布帛を取り付ける際に反転させるので、刺繍枠は、布帛が張設されている面がインクジェットヘッド側になるようにインクジェットプリンタに取り付けられ、インクジェットヘッドと布帛との距離が近くなるため、印刷品質を高く保つことができる。
本発明の第4の側面の刺繍印刷方法によれば、刺繍枠に張設された布帛にインクジェットプリンタで印刷を行ない、印刷後の布帛を刺繍枠に張設されたままの状態で反転させて刺繍ミシンに取り付け、その刺繍枠内の布帛に刺繍を行なうので、刺繍枠を利用して印刷時の位置合わせを簡単に行なうことができる。また、印刷時は布帛が張設されている面がインクジェットヘッド側になるように刺繍枠をインクジェットプリンタに取り付け、刺繍ミシンに取り付ける際に反転させるので、印刷時にはインクジェットヘッドと布帛との距離が近くなり、印刷品質を高く保つことができる。
また、第3及び第4の側面の刺繍印刷方法において、上糸と下糸のテンションを通常と逆転させるようにすれば、上糸と下糸の役割が逆転されて刺繍が実行されるので、印刷時に布帛を反転させても、刺繍模様の形成された面が印刷面となり、刺繍データに特に変更を加える必要がない。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明を適用した刺繍印刷システムの構成について、図1を用いて説明する。図1は本発明による刺繍印刷システムの一例を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態の刺繍印刷システムは、刺繍機能を有するミシン1とインクジェットプリンタ2から構成されている。Tシャツ等の布帛3に対し、予め入力された刺繍データに従ってミシン1で刺繍を行ない、その後、刺繍の施された布帛3をインクジェットプリンタ2に取り付け、印刷を実行する。又は、先に布帛3に印刷を行ない、その後印刷画像上若しくは近傍に刺繍を施す。
まず、ミシン1について概略を説明する。図1に示すように、ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、ヘッド部14を有している。ヘッド部14には、針棒15と押え棒17が上下動可能に支持され、針棒15の下端部に縫針16が装着され、押え棒17の下端部に刺繍用の布押え18が装着されている。アーム部13の上部に設けられた糸駒30には、上糸31が配置されている。上糸31は、糸駒30から引き出され、アーム部13内部に設けられた上糸調整機構を経由して縫針16に通される。ベッド部11の内部には、回転釜からなり、下糸を保持する糸捕捉器(図示略)が設けられ、この糸捕捉器と縫針16とが協働して上糸と下糸を交絡させ布帛3に縫目を形成する。アーム部13の前面には、液晶パネル32が配置されている。液晶パネル32には、例えば、糸の交換、縫い方の設定、糸の張力の手動設定等の各種のメニューが表示され、操作者が選択可能に構成されている。さらに、ミシン1は、自動糸調子機構を備えており、布の厚さを検知し、縫い方を液晶パネル32から入力することで、ヘッド部に内蔵されたマイコン(図示略)の制御により、自動的に糸調子(上糸及び下糸の張力)が調節される。
図示していないが、ミシン1には、ミシンモータ、針棒15を駆動する針棒駆動機構、天秤、天秤を駆動する天秤駆動機構、回転釜を駆動する釜駆動機構等が設けられている。これら駆動機構は、例えば、ミシンモータの駆動力を針棒15と天秤と回転釜に夫々伝達してそれらを駆動するように構成されている。
ベッド部11には、布帛3を保持する刺繍枠21を備えた刺繍枠移送機構20が着脱可能に装着される。刺繍枠移送機構20は、刺繍枠21を装置固有のx,y座標系で示される所定位置に移動させる。その所定位置において布帛3に対し縫針16及び釜駆動機構による縫い動作を行うことにより、布帛3に所定の図柄が刺繍される。刺繍枠移送機構20や針棒15、縫針16は、マイコンにより制御され、一針毎の布帛3のx,y方向の移動量(針落ち位置)を指示する刺繍データ(ステッチデータ)が与えられると、刺繍動作が自動的に実行される。また、ミシン1にはフラッシュメモリ装置(図示外)が設けられ、フラッシュメモリにより、外部から刺繍データを入力できる。
次に、図2を参照して、刺繍枠21の構成について説明する。図2は、刺繍枠21の平面図である。図2に示すように、刺繍枠21は、布帛3を取り付ける布取付枠部22と、刺繍枠移送機構20に連結するための連結部25とから構成されている。連結部25は、刺繍枠21をねじ等により刺繍枠移送機構20に連結するものであり、通常は刺繍枠21に張設された布帛3の面が下面側(縫針16から遠い側)になるように連結し、刺繍模様が上糸31により形成されるようにする。布取付枠部22は、外枠23と内枠24との間に布帛3を挟み、締付け機構26で外枠23を内枠24に締付けて布帛3を取り付ける。
次に、インクジェットプリンタ2の構成について図1及び図3を参照して説明する。図3は、刺繍印刷システムを構成するインクジェットプリンタ2の正面図である。図1及び図3に示すように、インクジェットプリンタ2は、筐体50の底面の略中央に、前後方向に向かう二本のレール53が列設されている。二本のレール53は、筐体50垂直方向に立ち上げられた基部52上にそれぞれ支持されており、その上部に、レール53に沿って筐体50の前後方向に移動可能な平板状のプラテン支持台54を支えている。そして、プラテン支持台54の略中央に垂直に立ち上げられた支柱55の上端には、取り換え可能なプラテン56が固定されている。
本発明の媒体保持手段であるプラテン56は、平面視、筐体50の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツなどの布帛3を水平に載置するためのものである。プラテン56の上面には、刺繍枠21を嵌合するための凸部57が設けられている。凸部57は、刺繍枠21の内枠24の内周面にぴったり嵌合する大きさ・形状になっており、内枠24の高さと略同一の高さを有している。また、刺繍枠21の大きさに合わせた凸部57を有する複数種類のプラテン56を用意して、使用する刺繍枠21に合わせてプラテン56を取り換え可能である。なお、プラテン56は、刺繍枠21の内枠24に嵌合するものに限らず、外枠23に嵌合する形状であってもよい。
プラテン56とプラテン支持台54との間の略中間の位置にて支柱55に固定されたトレー58は、プラテン56の上面と略平行な底面を有し、平面視、その外周がプラテン56より一回り大きくなっている。このトレー58は、利用者がTシャツ等をプラテン56に載置する際に、Tシャツのそで等が筐体50の底面に落ちないように保護するためのものである。
また、レール53の後端(筐体50の背面側にあたるレール53の端部)付近には、プラテン支持台54を筐体50の前後方向に移動させるためのプラテンモータ73(図4参照)が設けられている。このプラテンモータ73の駆動軸と、レール53の前端(筐体50の前面側にあたるレール53の端部)付近に設けられたプーリー(図示外)との間に駆動ベルト(図示外)が架け渡されており、そのベルトに固定されたプラテン支持台54が、プラテンモータ73に駆動されてレール53に沿って筐体50の前後方向に往復移動される。
筐体50の前後方向の略中央で、プラテン56の上方には、筐体50の両側面にわたってインクジェットヘッド61を搭載したキャリッジ60の移動を案内するためのガイドレール59が架設されている。このガイドレール59の左端付近には、キャリッジモータ62が設けられ、右端付近には、プーリー63が設けられている。ガイドレール59の下方の、キャリッジモータ62とプーリー63との間には、キャリッジベルト64が配置されている。キャリッジベルト64とガイドレール59とは、キャリッジ60の背面に固定されている。そして、キャリッジモータ62の駆動により、キャリッジ60はガイドレール59に沿って、筐体50の左右方向に往復移動される。キャリッジモータ62はDCモータであり、ガイドレール59に設けられたリニアエンコーダ(図示外)からの出力に基づき、キャリッジ60の位置検出が行われる。
キャリッジ60は、略直方体形状を有し、図3に示すように、その底面に、圧電式の4つのインクジェットヘッド61を搭載している。4つのインクジェットヘッド61は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクのそれぞれに対応して設けられている。また、インクジェットヘッド61は、各インクを噴射するための、例えば128個のチャンネル(図示外)をそれぞれ備えている。各チャンネルには、各々個別に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられており、各チャンネルに対応してインクジェットヘッド61の底面に孔設された微細な噴射ノズル(図示外)から下向きに、インクの液滴が噴射されるように制御される。
インクジェットプリンタ2の図3における左側面には、インクカートリッジ65を着脱可能に収容するためのカートリッジ収容部66が、筐体50の前後方向に4つ列設されている。インクカートリッジ65には、インクパック67が収容されており、このインクパック67と、インクジェットヘッド61とはチューブ(図示外)によってそれぞれ接続され、各チャンネルにインクが供給されるようになっている。
キャリッジ60が筐体50の右端に移動した位置には、メンテナンスユニット68が設けられている。メンテナンスユニット68は、各インクジェットヘッド61のノズル面に対して密着・離脱が可能な吸引キャップ69を有している。メンテナンスユニット68には吸引ポンプ(図示外)が設けられており、各吸引キャップ69がインクジェットヘッド61に密着しているときに、吸引キャップ69を介してインクの吸引を行うことができる。また、印刷が行われないときには吸引キャップ69でインクジェットヘッド61のノズル面が覆われ、インクの乾燥が防止されている。
筐体50の前面右方には、インクジェットプリンタ2の操作を行うための操作パネル70が設けられている。操作パネル70には、印刷開始ボタン,メニューボタン,パージボタン等の複数のボタンや、メニューや各種の状態を表示するための液晶ディスプレイが設けられている。
次に、図4を参照して、インクジェットプリンタ2の電気的な構成について説明する。図4は、インクジェットプリンタ2の制御部100の電気的な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、インクジェットプリンタ2の制御部100には、インクジェットプリンタ2全体の制御を司るCPU110が設けられ、CPU110には、バス115を介して、CPU110が実行する各種の制御プログラム等を記憶したROM120と、データを一時的に記憶するRAM130とが接続されている。また、CPU110には、インクジェットヘッド61の各チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動させるためのヘッド駆動部140と、キャリッジモータ62やプラテンモータ73を駆動させるためのモータ駆動部145とがバス115を介して接続されている。
さらに、CPU110には、操作パネル70が接続された入力検知部160が、バス115を介して接続されている。なお、入力検知部160には、操作パネル70上の各種の操作ボタンも接続されている。
次に、このように構成された刺繍印刷システムの動作について説明する。まず、刺繍及び印刷を施したいTシャツ等の布帛3を、外枠23と内枠24との間に挟み、締付け機構26で外枠23を内枠24に締付けて布帛3を刺繍枠21に取り付ける。このとき、布帛3の刺繍を施したい面を、通常とは逆に、下糸側になるように取り付ける。
刺繍を先に行なう場合には、布帛3が張設された刺繍枠21をミシン1の刺繍枠移送機構20に連結する。次いで、液晶パネル32から糸調整メニューを選択し、上糸31と下糸の張力を通常と逆転させる。一般に、刺繍では刺繍模様が形成される上糸よりも下糸の張力が強く設定されるので、本実施形態においては、下糸よりも上糸の張力を強く設定する。次に、ミシン1に予め用意した刺繍データを入力して刺繍動作を実行する。すると、上糸の張力が下糸よりも強く設定されているので、ベッド部11に接している布帛3の面(下糸側の面)に下糸により刺繍模様が形成される。なお、上糸と下糸に異なる材質の糸を用いる場合には、液晶パネル32からメニューを選択し、糸の張力の逆転に合わせて上糸と下糸を交換する。
次に、刺繍済の布帛3を取り付けたまま、刺繍枠21を刺繍枠移送機構20から取り外し、インクジェットプリンタ2のプラテン56の凸部57にはめ込む。この際、刺繍枠21を反転させ、内枠24の内周面が凸部57に沿うようにはめ込む。このはめ込みにより、刺繍模様が形成されている布帛3の面が上面、すなわち、インクジェットヘッド61に近い側となって、プラテン56に載置される。
インクジェットプリンタ2は、電源が投入されると、ROM120に記憶された制御プログラムが読み込まれ、各種の初期設定処理が行なわれる。そして、外部機器から印刷データが送信されると、RAM130の印刷データ記憶領域に記憶される。印刷データの受信が完了し、布帛3がプラテンに適切に載置されていることを確認し、操作者が、操作パネル70上の印刷開始ボタンを押下げると、印刷処理が実行される。すなわち、プラテンモータ73(図4参照)が駆動され、プラテン56が一旦、筐体50の背面側の印刷時の始点に移動される。そして、プラテン56は、終点に向かって等速度で移動され、このプラテン56の移動にあわせてプラテン56の移動方向と直交する方向にキャリッジ60が往復移動され、印刷データに従って、インクジェットヘッド61からインク液滴の噴射が行われる。以上により、刺繍済の布帛3に対して印刷が完了する。
上記とは逆に、印刷を行なった布帛3に対して刺繍を行なう場合には、同様にして刺繍枠21に布帛3を取り付け、インクジェットプリンタ2のプラテン56の凸部57にはめ込む。そして、印刷データを受信し、印刷開始ボタンを押下げて印刷を実行する。次に、凸部57から刺繍枠21を取り外し、反転させて、ミシン1の刺繍枠移送機構20に連結する。すなわち、布帛3の印刷面がベッド部11に接するように取り付けられる。次いで、液晶パネル32から糸調整メニューを選択し、上糸31と下糸の張力を通常と逆転させる。一般に、刺繍では刺繍模様が形成される上糸よりも下糸の張力が強く設定されるので、本実施形態においては、下糸よりも上糸の張力を強く設定する。次に、ミシン1に予め用意した刺繍データを入力して刺繍動作を実行する。すると、上糸の張力が下糸よりも強く設定されているので、ベッド部11に接している布帛3の面(印刷面)に下糸により刺繍模様が形成される。なお、上糸と下糸に異なる材質の糸を用いる場合には、液晶パネル32からメニューを選択し、糸の張力の逆転に合わせて上糸と下糸を交換する。
以上説明したように、本実施形態の刺繍印刷システムによれば、インクジェットプリンタ2のプラテン56に、刺繍枠21が嵌合する凸部57を設け、布帛3を取り付けた刺繍枠21の内周面が凸部57に沿うようにはめ込んで、刺繍枠21内の布帛3に対して印刷を実行する。従って、周知の刺繍用ミシンやインクジェットプリンタを用いて刺繍上に印刷を行なったり、背景の印刷の上に刺繍を施したりする場合に、刺繍枠を利用した位置合わせを行なうことができる。また、ミシン1に刺繍枠21を取り付ける際には、布帛3がベッド部11に接するように設置し、上糸と下糸の張力を通常とは逆転させ、上糸と下糸の材料が異なる場合には上糸と下糸を交換して設定するため、下糸により布帛3の下糸側の面に刺繍模様が形成される。インクジェットプリンタ2に布帛3を載置する際には、ミシン1での配置状態とは反転させて刺繍枠21を凸部57にはめ込むため、刺繍模様が形成された側の布帛3の面に対し印刷が行なわれる。このように、布帛が張設されている面がインクジェットヘッド側となり、刺繍枠21は凸部57に嵌合されているために、刺繍枠21の高さによってインクジェットヘッドと印刷面である布帛3の距離が開くことがないので、印刷品質を高く保つことができる。
なお、上記実施の形態において、受信した印刷データに基づいてインクジェットヘッドを駆動して印刷を実行するインクジェットプリンタ2のCPU110が本発明の画像記録手段に相当する。また、液晶パネル32からの糸張力設定に基づき糸調子を張設するミシン1のマイコンが本発明の張力付与手段に相当する。
1 ミシン
2 インクジェットプリンタ
3 布帛
21 刺繍枠
23 外枠
24 内枠
32 液晶ディスプレイ
56 プラテン
57 凸部
61 インクジェットヘッド
110 CPU
2 インクジェットプリンタ
3 布帛
21 刺繍枠
23 外枠
24 内枠
32 液晶ディスプレイ
56 プラテン
57 凸部
61 インクジェットヘッド
110 CPU
Claims (6)
- インクジェットヘッドからインクを吐出して布帛に印刷を行なうインクジェットプリンタであって、
内枠と外枠とで前記布帛を挟持して緊張状態に保つ刺繍枠と、
当該刺繍枠に嵌合することにより前記布帛を保持する媒体保持手段と、
前記刺繍枠内に保持された布帛上に記録を行なう画像記録手段とを備え、
前記刺繍枠は、前記布帛が張設されている面が前記インクジェットヘッド側になるように前記媒体保持手段に嵌合されることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 布帛に刺繍の縫製を行なう刺繍ミシンと、インクジェットヘッドからインクを吐出して前記布帛に印刷を行なうインクジェットプリンタとからなる刺繍印刷システムであって、
前記刺繍ミシンは、
内枠と外枠とで前記布帛を挟持する着脱可能な刺繍枠を備え、
前記インクジェットプリンタは、
前記刺繍枠に嵌合可能な媒体保持手段と、
前記刺繍枠内に保持された布帛上に記録を行なう画像記録手段とを備え、
前記媒体保持手段は、前記布帛が張設された刺繍枠を前記刺繍ミシンでの装着状態と反転させて嵌合させることを特徴とする刺繍印刷システム。 - 前記刺繍ミシンは、
上糸及び下糸に張力を付与する張力付与手段を備え、
当該張力付与手段は、上糸の張力を下糸よりも強くすることを特徴とする請求項2に記載の刺繍印刷システム。 - 刺繍枠に張設された布帛に刺繍を縫製する刺繍工程と、
当該刺繍工程において刺繍された前記布帛が張設された刺繍枠を反転させてインクジェットプリンタに取り付ける刺繍枠取付工程と、
当該刺繍枠取付工程において取り付けられた前記刺繍枠内の布帛に印刷を施す印刷工程とから構成されることを特徴とする刺繍印刷方法。 - 刺繍枠に張設された布帛に印刷を施す印刷工程と、
当該印刷工程において印刷を施された前記布帛が張設された刺繍枠を反転させて刺繍ミシンに取り付ける刺繍枠取付工程と、
当該刺繍枠取付工程において取り付けられた前記刺繍枠内の布帛に刺繍を縫製する刺繍工程とから構成されることを特徴とする刺繍印刷方法。 - 上糸と下糸を交換する糸交換工程と、
上糸の張力を下糸よりも強く設定する張力設定工程とを備え、
前記刺繍工程では、前記糸交換工程にて交換され、前記張力設定工程において設定された張力の上糸及び下糸を用いて刺繍を縫製することを特徴とする請求項4又は5に記載の刺繍印刷方法。
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