JP2022133333A - キャリアデバイスと座席エリア分割器 - Google Patents

Abstract

【課題】航空機キャビンの中に設けられた座席エリア分割器のためのキャリアデバイスを提供する。【解決手段】キャリアデバイス１００は、少なくとも一のベース部材３００と、キャビンフロアにおいて当該ベース部材３００を支持するべく当該ベース部材３００に結合された固定デバイス４００とを含み、当該ベース部材３００は、プライバシー分割器スクリーンを担持するように構成され、当該固定デバイス４００は、当該ベース部材３００から実質的に垂直に突出する少なくとも一の座席軌道ロック部材４０１を含む。【選択図】図１Ａ

Description

本開示は一般に、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設けられた座席エリア分
割器のためのキャリアデバイスに関する。さらに、本開示は一般に、少なくとも一つのプ
ライバシー分割器スクリーン及び上記キャリアデバイスを含む座席エリア分割器に関する
。さらに、本開示は一般に、かかる座席エリア分割器を含む乗物キャビンに関する。

航空機キャビンのような乗物キャビンの中には、全体的な雰囲気を向上させるべく、ク
ラス分割器のような座席エリア分割器が設けられる。例えば、座席エリア分割器は、乗物
キャビンの中に配列された座席ユニットのファニチャ構造物の一部となり得る。

しかしながら、座席エリア分割器のためのキャリア構造は、軽量かつ組み立て及び分解
容易とする必要がある。

以下に挙げられる添付図面を参照して、本開示の例が以下に詳細に説明される。以下の
概要は、ここに開示の例又は実装を例示するべく与えられる。ただし、すべての例を、特
定の構成又は動作シーケンスに限定することは意味しない。

本開示の目的は、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設けられた座席エリア
分割器のためのキャリアデバイスを改良することにある。詳しくは、本開示の目的は、乗
物キャビンの中心線沿いに配列された座席エリア分割器のためのキャリアデバイスの固定
を改良することにある。

本開示によれば、キャリアデバイスの目的は、請求項１に記載の特徴によって解決され
る。座席エリア分割器の目的は、請求項１３に記載の特徴によって解決され、乗物キャビ
ンの目的は、請求項１４に記載の特徴によって解決される。

ここに与えられる一実装例において、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設
けられた座席エリア分割器のためのキャリアデバイスであって、少なくとも、ベース部材
と、キャビンフロアにおいて当該ベース部材を支持するべく当該ベース部材に結合された
固定デバイスとを含むキャリアデバイスが与えられる。ベース部材は、座席エリア分割器
のプライバシー分割器スクリーンを担持するように構成される。固定デバイスは、少なく
とも、ベース部材から垂直に突出する座席軌道ロック部材を含む。

航空機のキャビンフロアは通常、飛行中に撓む。通常少なくとも一つの座席及び／又は
座席ファニチャ構造に隣接配列かつ接続される座席エリア分割器の撓みを防止するべく、
キャリアデバイスは、少なくとも一つの座席軌道ロック部材を有する固定デバイスを含む
。キャリアデバイスを座席軌道に固定することにより、当該キャリアデバイスを座席及び
／又は座席ファニチャ構造に隣接して浮かせることができる。例えば、座席軌道ロック部
材は、航空機キャビンの中に設けられた各座席と同じ座席軌道に取り付けられる。したが
って、分割器と座席との間に間隙が生じる可能性が防止される。ここで、間隙が生じるこ
とにより、視覚的外見が悪くなり、乗客にとって不快となり、分割器及びファニチャ部品
が破損することになり得る。同様に、フロアの撓みはまた、コンポーネント相互の押し合
いをもたらし、座席、座席ファニチャ構造及び／又は座席エリア分割器の摩耗及び／又は
破損を引き起こし得る。

例えば、キャリアデバイスは、座席及び／又は座席ファニチャ構造に直接には接続され
ない。それにより、キャリアデバイス及び座席エリア分割器のサービスが簡略化され、か
つ、比較的容易にアクセス可能となる。さらに、座席軌道への固定により、大きな間隙の
発生及び擦れ部品の問題が克服される。

キャリアデバイスは、２つの座席及び／又は座席ファニチャ構造の間に配列され得る。
キャリアデバイスの座席軌道固定により、２つの座席及び／又は座席ファニチャ構造間の
均等な距離が維持されるように、キャリアデバイスひいては座席エリア分割器の相対的な
動きが確保される。例えば、キャリアデバイスは、当該キャリアデバイス及び座席エリア
分割器に隣接するように配列された各座席と同じ態様で、座席軌道とともに動く。加えて
、座席及び座席ファニチャ構造には、さらなる取り付けデバイスを設ける必要がない。こ
れにより、製造及び組み立ての時間が短縮される。

例えば航空会社のような乗物会社によって、又は安全要件のような要件によって、キャ
リアデバイスと座席ファニチャ構造との接続が要求される場合、キャリアデバイスに接続
デバイスを追加することができる。キャリアデバイスは、ベース部材に取り外し可能に取
り付けられた接続デバイスを含み得る。例えば、接続デバイスは、迅速かつ簡単な組み立
て及び分解のためのクイックリリース及びロックデバイスとして構成される。接続デバイ
スは、座席ファニチャ構造とキャリアデバイスとの間の一定程度に独立した動きを許容す
るように構成される。例えば、接続デバイスはベアリング遊びを与える。ベアリング遊び
により一定程度の公差補償が許容され、キャリアデバイス及び座席ファニチャ構造は、例
えば飛行中にキャビンフロアが撓むとき、制御された態様で互いに対して浮くことが許容
される。結合デバイスにより、座席とキャリアデバイスに対して横方向に配列された座席
ファニチャ構造との間にほぼ均等な距離を維持して座席の一側又は両側における大きな間
隙発生を克服しながら、キャリアデバイスひいては座席エリア分割器が座席及び座席ファ
ニチャ構造とともに動くことが許容される。

一例において、座席軌道ロック部材は、キャビンフロア上に配列された座席軌道の異な
る座席軌道部に嵌合するように構成される。例えば、座席軌道ロック部材は、ベース部材
の基盤として構成されてキャビンフロアにおいてベース部材を支持する。

一例において、座席軌道ロック部材は、ベース部材を座席軌道に取り外し可能に固定す
るための解放可能ラッチ要素を含む。座席軌道ロック部材及び解放可能ラッチ要素は、一
体要素としてよい。解放可能ラッチ要素は、ねじ又はボルト等のような別個の機械的軌道
ロックとしてよい。解放可能ラッチ要素は、上記座席軌道への取り付け時に座席軌道部に
挿入及び固定される。

一例において、固定デバイスは、それぞれがベース部材から垂直に突出する少なくとも
２つの座席軌道ロック部材を含む。少なくとも２つの座席軌道ロック部材は、互いに平行
に、かつ、ベース部材の対向側に配列される。例えば、座席軌道ロック部材は、座席軌道
取付具として構成される。座席軌道ロック部材は、ベース部材の長手延長方向から見て中
心エリアに配列されてよい。座席軌道ロック部材は、前部エリア、後部エリア、又は前部
エリアと後部エリアとの間の任意のエリアに配列してよい。

一例において、少なくとも２つの座席軌道ロック部材は、互いにずらされてベース部材
の対向側及び／又は同じ側に配列される。

一例において、ベース部材及び固定デバイスが一体要素として構成され、又は固定デバ
イスが、ベース部材に取り付けられた別個の要素となる。

一例において、ベース部材は、ベースビームと、当該ベースビームの一端側に配列され
た少なくとも一つの鉛直ビームとを含む。さらに、鉛直ビームは取り付け構造を含み得る
。

一例において、ベースビームの一端側にそれぞれ取り付けられた２つの鉛直ビームが与
えられる。例えば、２つのキャリアデバイスが乗物キャビンの中心線／長手方向沿いに互
いに前後に配列されるとき、鉛直ビームは取り付け要素を含み得る。このとき、双方のキ
ャリアデバイスの鉛直ビームを互いに接続してよい。これにより、キャリアデバイスの互
いに対する前後移動がサポートされる。

一例において、ベースビームは、ベースビームの延長方向沿いに少なくとも部分的に延
びるケーブル配線のための少なくとも一つの受容部を含む。例えば、電気ケーブル配線が
ベース部材の中に設けられてよい。付加的又は随意的に、ベース部材沿いにケーブル配線
を設けて、単数又は複数の座席を電気的に接続してよい。一般に、座席間ケーブル管理は
、乗客の足の下、例えば、乗客座席エリアのフロア空間の一セクションを隆起させるレー
スウェイ沿いに引き回される。ベース部材の中の又はベース部材沿いのケーブル管理の提
案された実施形態により、乗客の足の下の隆起したフロアセクションを回避しながら視覚
的外観が改良される。さらに、提案された実施形態により、座席製造者が座席間のケーブ
ル配線を良好に制御することが許容される。さらに、座席を迅速に取り外し及び維持する
ことができ、電気機器の設置を迅速かつ容易に行うことができる。

一例において、少なくとも一つの鉛直ビームは、当該鉛直ビームの延長方向沿いに少な
くとも部分的に延びるプライバシー分割器スクリーンのための案内部を含む。航空機セン
タースクリーンのようなプライバシー分割器スクリーンは、現場外でサービスされ得る取
り外し可能コンポーネントである。例えば、案内部は、スクリーンカートリッジを受容す
るように構成される。プライバシー分割器スクリーンは、伸縮式調整可能スクリーンとし
てよい。例えば、収納位置と展開位置との間でプライバシー分割器スクリーンを動かす作
動デバイスが、ベース部材に取り付けられ得る。他実施形態において、プライバシー分割
器スクリーンは、固定された分離壁としてよく、又は手動調整可能としてよい。

一例において、ベース部材は、座席ファニチャ構造を当該ベース部材に結合するように
構成された少なくとも一つの接続デバイスを含む。結合要素の少なくとも一端は、ベース
部材の鉛直ビームから実質的に垂直に突出する。

一例において、接続デバイスは、ベース部材の鉛直ビームに配列された少なくとも一つ
の結合要素と、座席ファニチャ構造に取り付けられたブラケットとを含む。このブラケッ
トは、結合要素に取り外し可能に取り付けられる。例えば、結合要素とブラケットとは、
互いに解放可能に取り付けられる。

一例において、接続デバイスは、少なくとも一つの喪失防止デバイスを含む。

一実装例において、ここに与えられるのは、乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの
ための座席エリア分割器であって、上述した少なくともプライバシー分割器スクリーン及
びキャリアデバイスを含む座席エリア分割器である。

さらに、一実装例において、ここに与えられるのは、少なくともキャビンフロアと、当
該キャビンフロアの長手方向において当該キャビンフロアに取り付けられた一定数の座席
軌道と、当該座席軌道に少なくとも一つの座席が各座席ユニットに取り付けられた一定数
の座席ユニットと、上述したプライバシー分割器スクリーン及びキャリアデバイスを有す
る座席エリア分割器とを含む乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンである。座席エリア
分割器は、少なくとも一つの座席に隣接するように配列されてキャビンフロアの長手方向
沿いに延びる。キャリアデバイスは、当該少なくとも一つの座席と同じ座席軌道に固定さ
れる。少なくとも一つの座席は、従来の態様で座席軌道に接続される。

座席ユニットは、同じ方向又は対向方向に面する座席ユニットを有するいわゆるヘリン
ボーン座席レイアウト、いわゆるインライン座席レイアウトに配列してよい。

本開示は、以下に与えられる詳細な説明及び添付図面からさらに完全に理解される。こ
れらの図面は、例示のみを目的として与えられ、ひいては本開示に限定されない。

乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設けられた座席エリア分割器のためのキャリアデバイスの一実施形態を模式的に上面図で示す。 乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの中に設けられた座席エリア分割器のためのキャリアデバイスの一実施形態を模式的に上面図で示す。 乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンの一実施形態の模式的な斜視図であり、乗物キャビンの中心線沿いに配列された少なくとも２つの座席ユニットと、当該２つの座席ユニットの間に配列された座席エリア分割器とを含む。 それぞれが乗客座席配列体を有する乗物キャビンの実施形態の模式的な上面図を示す。 それぞれが乗客座席配列体を有する乗物キャビンの実施形態の模式的な上面図を示す。 座席ファニチャ構造の一実施形態を模式的に斜視図で示す。 キャリアデバイスの接続デバイスの一実施形態を模式的に斜視図で示す。 キャリアデバイスの接続デバイスの一実施形態を模式的に斜視図で示す。 キャリアデバイスの接続デバイスの一実施形態を模式的に斜視図で示す。 キャリアデバイスの接続デバイスの一実施形態を模式的に斜視図で示す。 本開示の様々な側面を一例に従って用いることができる装置のブロック図を示す。 一例に係る特定の飛行装置の模式的な斜視図を示す。

対応する部品が、すべての図面において同一の参照記号により識別される。

実施形態の以下の詳細な説明において、一以上の実施形態の徹底的な理解を与えるべく
、多数の具体的詳細が述べられる。しかしながら、当業者にとって明らかなように、一以
上の実施形態が、これらの具体的詳細なしに実施され得る。他例において、説明を不必要
に複雑にすることを回避するべく、周知の特徴は詳細に説明されない。

本出願全体を通じて、序数（例えば、第１、第２、第３等）を一要素（すなわち本出願
における任意の名詞）の形容詞として使用してよい。序数の使用は、「前」、「後」、「
単一」及び他のそのような用語の使用によるように、明示的に開示されない限り、当該要
素の任意の特定の順序付けを示唆し又はもたらすことがなく、任意の要素を単一の要素の
みに限定することもない。むしろ、序数の使用は、要素を区別するためである。一例とし
て、第１要素は第２要素とは別個であり、当該第１要素は、一を超える要素を包括して要
素の順序付けにおいて当該第２要素に後続（又は先行）し得る。

「ほぼ」又は「約」との用語は、測定できる物理特性に関して使用されるとき、当業界
の技術者又は製造技術者が予測又は決定する工学的公差を言及する。工学的公差の正確な
定量化度は、製造される製品及び測定される技術的特性に依存する。非限定的な例に対し
、２つの角度の値が互いに１０％以内であれば、２つの角度は「ほぼ一致」となり得る。
しかしながら、ある特定の製品に対する工学的公差を厳しくすべきであると技術者が判断
する場合、「ほぼ一致」は、互いの１パーセント以内の値を有する２つの角度としてよい
。同様に、他実施形態において、「ほぼ一致」となる角度が互いに２０％以内の値を有す
るように工学的公差を緩和してよい。いずれにせよ、当業者は、ある特定の製品に対する
許容可能な工学的公差が何であるかを評価することができ、ひいては「ほぼ」又は「約」
との用語によって企図される測定のばらつきをどのようにして決定すべきかを評価するこ
とができる。同様に、ここで使用される「複数」との用語は、リスト、コレクション又は
集合と称してよい。

図１Ａ及び１Ｂは、図２に詳細に示される座席エリア分割器２００のためのキャリアデ
バイス１００の一実施形態を模式的に上面図で示す。キャリアデバイス１００は、装置１
１００のキャビン２０の中に配列される。図示の例において、乗物キャビン２０は航空機
キャビンである。しかしながら、任意の他の乗客輸送用乗物又はキャビンも考慮される。
詳しくは、キャリアデバイス１００はキャビンフロア２０ｂに固定される。

キャリアデバイス１００はキールビーム構造１０として構成される。キャリアデバイス
１００はベース部材３００を含む。ベース部材３００は、図２に示されるように、プライ
バシー分割器スクリーン２０１を支持するブラケットとして構成される。ベース部材３０
０は、キャビン２０の中心線ＣＬ上に配列される。例えば、中心線ＣＬは、キャビン２０
の長手方向に延びる。ベース部材３００はまた、キャビン２０において中心線ＣＬに平行
又は垂直な任意の他の位置に配列することもできる。

キャリアデバイス１００は、例えば、図２に示されるように、２つの座席ユニット３０
及び／又は２つの座席３０ａの間に配列されるように構成される。例えば、キャリアデバ
イス１００は、キャビン２０の中の２つの座席エリア２０ｂ、２０ｃを分割又は分離する
ように構成される。

さらに、キャリアデバイス１００は固定デバイス４００を含む。固定デバイス４００は
、ベース部材３００に結合されてキャビンフロア２０ａにおいてベース部材３００を支持
する。固定デバイス４００は、２つの座席軌道ロック部材４０１を含む。これらの座席軌
道ロック部材４０１はそれぞれが、ベース部材３００から垂直に突出する。

座席軌道ロック部材４０１は、キャビンフロア２０ａに配列された座席軌道４０の異な
る座席軌道部ＳＴ１～ＳＴｎに嵌合するように構成される。通常、一定数の座席軌道４０
が、キャビン２０の中に、詳しくはキャビンフロア２０ａの上に及びそれに沿って、配列
される。座席軌道４０は、図２に示されるように、キャビンフロア２０ａへの座席３０ａ
の位置決め及び固定を目的として構成される。固定デバイス４００は、２つの座席軌道ロ
ック部材４０１を含む。例えば、座席軌道ロック部材４０１は、ベース部材３００の基盤
として構成されてキャビンフロア２０ａにおいてベース部材３００を支持する。

例えば、航空機のキャビンフロア２０ｂは通常、飛行中に撓む。通常は少なくとも一つ
の座席３０ａ及び／又は座席ファニチャ構造５に隣接配列及び接続される座席エリア分割
器２００の撓みを防止するべく、キャリアデバイス１００は、固定デバイス４００と、キ
ャビンフロア２０ａにキャリアデバイス１００を、ひいては座席エリア分割器２００を固
定する少なくとも一つの座席軌道ロック部材４０１とを含む。キャリアデバイス１００を
座席軌道４０に固定することにより、キャリアデバイス１００は、座席３０ａ及び／又は
座席ファニチャ構造５に隣接するように浮かせることができる。例えば、座席軌道ロック
部材４０１は、航空機キャビン２０の中に設けられた各座席３０ａと同じ座席軌道２０に
取り付けられる。したがって、分割器２００と座席３０ａとの間に間隙が生じる可能性が
防止される。ここで、間隙が生じることにより、視覚的外観が悪くなり、乗客にとって不
快となり、分割器２００及びファニチャ部品５０ｂが破損することになり得る。同様に、
フロア２０ａの撓みにより、コンポーネントが互いに押しつけられるので、座席３０ａ、
座席ファニチャ構造５及び／又は座席エリア分割器２００の摩耗及び／又は損傷を引き起
こすこともある。

例えば、キャリアデバイス１００は、座席３０ａ及び座席ファニチャ構造５に直接には
接続されない。これにより、キャリアデバイス１００及び座席エリア分割器２００のサー
ビスが簡略化され、かつ、比較的容易にアクセス可能となる。さらに、座席軌道４０への
固定により、大きな間隙が生じること、及び部品が擦れる問題が克服される。

キャリアデバイス１００は、２つの座席３０ａ及び／又は座席ファニチャ構造５の間に
配列されてよい。キャリアデバイス１００の座席軌道固定ゆえに、キャリアデバイス１０
０、ひいては座席エリア分割器２００の相対的な動きが、２つの座席３０ａ及び／又は座
席ファニチャ構造５の間の均等な距離が維持されるように確保される。例えば、キャリア
デバイス１００は、キャリアデバイス１００及び座席エリア分割器２００に隣接するよう
に配列された各座席１００ａと同じ態様で、座席軌道４０とともに動く。加えて、座席３
０ａ及び座席ファニチャ構造５には、さらなる取り付けデバイスを設ける必要がない。こ
れにより、製造及び組み立ての時間が短縮される。

例えば航空会社のような乗物会社によって、又は安全要件のような要件によって、キャ
リアデバイス１００と座席ファニチャ構造５との接続が要求される場合、図４～６Ｃに最
もよく示されるように、接続デバイス６０、６００をキャリアデバイス１００に追加する
ことができる。キャリアデバイス１００は、ベース部材３００に取り外し可能に取り付け
られ接続デバイス６０、６００を含んでよい。例えば、接続デバイス６０、６００は、迅
速かつ簡単な組立及び分解のためのクイックリリース及びロックデバイスとして構成され
る。接続デバイス６０、６００は、座席ファニチャ構造５とキャリアデバイス１００との
間の一定程度に独立した動きを許容するように構成される。例えば、接続デバイス６０、
６００はベアリング遊びを与える。ベアリング遊びにより一定程度の公差補償が許容され
、キャリアデバイス２０及び座席ファニチャ構造５は、例えば飛行中にキャビンフロア１
００ａが撓むとき、制御された態様で互いに対して浮くことが許容される。結合デバイス
６０、６００により、座席３０ａとキャリアデバイス１００に対して横方向に配列された
座席ファニチャ構造５との間にほぼ均等な距離を維持して座席の一側又は両側における大
きな間隙発生を克服しながら、キャリアデバイス１００ひいては座席エリア分割体２００
が座席３０ａ及び座席ファニチャ構造体５とともに動くことが許容される。

座席軌道ロック部材４０１はそれぞれが、固定デバイス４００を座席軌道４０に取り外
し可能に固定する少なくとも一つの解放可能ラッチ要素４０２を含む。例えば、座席軌道
ロック部材４０１はそれぞれが、少なくとも一つの開口４０３を含む。これを通るように
解放可能ラッチ要素４０２が案内される。座席軌道ロック部材４０１及び解放可能ラッチ
要素４０２は、一体要素としてよい。例えば、ラッチ要素４０２は、さらには図示しない
ボルト、ピン、フック等のようなプラグインコネクタである。解放可能ラッチ要素４０２
は、ねじ又はボルト等のような別個の機械的軌道ロックとしてよい。解放可能ラッチ要素
４０２は、上記座席軌道４０への取り付け時に所望の座席軌道部ＳＴｎに挿入及び固定さ
れる。

固定デバイス４００は、それぞれがベース部材４０１から垂直に突出する少なくとも２
つの座席軌道ロック部材３００を含む。少なくとも２つの座席軌道ロック部材４０１は、
互いに平行に、かつ、ベース部材３００の対向横側３０７に配列される。例えば、座席軌
道ロック部材４０１は、共通の座席軌道取付具として構成される。座席軌道ロック部材４
０１は、ベース部材３００の長手延長方向Ｄ１から見て中心エリアに配列されてよい。

座席軌道ロック部材４０１は、前部エリア、後部エリア、すなわち前端側３０８、後端
側３０９、又は前部エリアと後部エリアとの間の任意のエリアに配列してよい。さらには
図示しない一例において、少なくとも２つの座席軌道ロック部材４０１が、互いにずらさ
れて、ベース部材３００上の対向する横側３０７及び／又は同じ横側３０７に配列される
。

例えば、ベース部材３００及び固定デバイス４００が一体要素として構成され、固定デ
バイス４００が、ベース部材３００に取り付けられた別個の要素となる。

解放可能ラッチ要素４０２はそれぞれが、座席軌道４０に取り付けられると、対応座席
軌道部ＳＴ１に挿入及び固定される。例えば、座席軌道４０は、座席軌道４０沿いに延び
る複数の挿入孔状座席軌道部ＳＴ１を含む。解放可能ラッチ要素４０２は、座席軌道部Ｓ
Ｔ１に対応するプラグイン状要素である。座席軌道ロック部材４０１は、ベース部材３０
０の対向横側に互いに平行に配列される。双方の座席軌道ロック部材４０１が、対向する
座席軌道４０に固定される。

ベース部材３００は、さらには図示しないケーブル配線を格納及び案内する受容部３０
１を含む。例えば、電気ケーブル配線がベース部材３００の中に配列されてよい。追加的
又は随意的に、ケーブル配線がベース部材３００沿いに配列されて単数又は複数の座席３
０ａを、さらには図示しない制御ユニットに電気的に接続してよい。一般に、座席間ケー
ブル管理は、乗客の足の下、例えば、乗客座席エリアのフロア空間の一セクションを隆起
させるレースウェイ沿いに引き回される。

ベース部材３００の中の又はベース部材３００沿いのケーブル管理の提案された例によ
り、乗客の足の下の隆起したフロアセクションを回避しながら視覚的外観が改良される。
さらに、提案された例により、座席製造者が座席３０ａ間のケーブル配線を良好に制御す
ることが許容される。さらに、座席３０ａを迅速に取り外し及び維持することができ、電
気機器の設置を迅速かつ容易に行うことができる。

受容部３０１は、例えば、ベース部材３００の延長方向Ｄ１沿いに延びるベース部材３
００の中の凹部６である。ベース部材３００の横側３０７が、追加的又は随意的に凹部６
のような受容部３０１を含んでよい。例えば、受容部３０１は、ベース部材３００のキャ
ビンフロア２０ａに面する側のような下側に設けられる。ベース部材３００は、一定数の
貫通孔３０２を含む。貫通孔３０２は、ベース部材３００の実質的に軽量な設計を与える
。さらに、単数又は複数の座席３０ａそれぞれの電気デバイスを接続するケーブル配線が
貫通孔３０を通るように案内されてよい。

例えば、ベース部材３００は、実質的にＵ字形状又はＯ字形状の外形を有する。例えば
、凹部６は、ベース部材３００のさらには図示しないオープンプロファイル構造によって
形成される。例えば、ベース部材３００は、実質的に正方形管形状である。

キャリアデバイス１００は、金属及び／又は合成材料から作られてよい。固定デバイス
４００は、ベース部材３００に、形状嵌め、圧力嵌め及び／又は締り嵌めされ得る。ベー
ス部材３００及び固定デバイス４００は一体構造として構成されてよい。例えば、固定デ
バイス４００がベース部材３００にモールドされる。

さらなる実施形態において、少なくとも２つのキャリアデバイス１００が中心線ＣＬ沿
いに互いに前後に配列されると、各キャリアデバイス１００のベース部材３００は、図２
及び３Ａに最もよく示されるように、それらの対応前端側及び後端側１０１、１０２にお
いて互いに接続され得る。例えば、少なくとも２つのキャリアデバイス１００が互いに前
後に配列されると、前部キャリアデバイス１００の後端側１０２と後部キャリアデバイス
１００の前端側１０１とが整列する。

図１Ｂに詳細に示されるように、座席ユニット３０のファニチャ構造５は、キャリアデ
バイス１００から、詳しくはベース部材３００及び固定デバイス４００からわずかに間隙
Ｇだけ離れて配列される。ファニチャ構造５は、図１Ａに最もよく示されるファニチャベ
ースプレート５０ａ、及び／又は、座席３０ａを部分的に取り囲む、図２に最もよく示さ
れる仕切壁５０ｃのような異なるファニチャ部５０ｂを含み得る。ファニチャ構造５は、
キャリアデバイス１００に直接には取り付けられていない。さらに、ファニチャ構造体５
は、キャリアデバイス１００として各座席軌道４０に固定される。キャリアデバイス１０
０は、ファニチャ構造５及び／又は座席３０ａと同じ座席軌道４０に固定される。

図２は、乗物キャビン２０、詳しくは航空機キャビン２０の一実施形態の斜視図を模式
的に示す。これは、乗物キャビン２０の中心線ＣＬ沿いに配列された２つの座席ユニット
３０を含む。乗物キャビン２０はさらに、２つの座席ユニット３０の間に配列された座席
エリア分割器２００を含む。複数の座席軌道４０が乗物キャビン２０の中に配列されてキ
ャビンフロア２０ａに取り付けられる。

座席エリア分割器２００は、上述したプライバシー分割器スクリーン２０１及びキャリ
アデバイス１００を含む。座席エリア分割器２００は、各座席ユニット３０にプライバシ
ーをもたらし、座席ユニット３０を乗物キャビン２０の短手方向に分離する。

図示の例において、ベース部材３００は、ベースビーム３０３と、当該ベースビーム３
０３の前端側３０８及び後端側３０９それぞれに配列された２つの鉛直ビーム３０４とを
含む。例えば、鉛直ビーム３０４は、溶接、ねじ止め、接着剤等により、前端側３０８及
び後端側３０９に取り付けられる。キャリアデバイス１００は、実質的にＵ字形状である
。ビーム３０３、３０４は、例えば成形（ｆｏｒｍｉｎｇ又はｓｈａｐｉｎｇ）によって
一体構造として構成することができる。

鉛直ビーム３０４は、外面側に取り付け要素３０５を含み得る。これにより、少なくと
も２つのキャリアデバイス１００が中心線ＣＬ沿いに互いに前後に配列されると、これら
のキャリアデバイス１００は、対応する前部鉛直ビーム３０４及び後部鉛直ビーム３０４
において互いに接続され得る。取り付け要素３０５は、貫通孔３０２の形態としてよく、
相互の鉛直ビーム３０４の固定は、図２に最もよく示されるように、単純なプラグインコ
ネクタ、ボルト、ねじ等の解放可能固定要素７によって与えられる。貫通孔３０２を設け
ることにより、軽量な設計をキャリアデバイス１００に与えることができる。さらに、鉛
直ビーム３０４は、実質的にＵ字形状に形成されてよい。

一方のキャリアデバイス１００の２つの鉛直ビーム３０４内には、プライバシー分割器
スクリーン２０１が配列される。例えば、プライバシー分割器スクリーン２０１は、一つ
の連続パネル８、又は伸縮式シリーズの態様のような一定数の可動パネル８を含む。キャ
リアデバイス１００は、２つの座席軌道４０の間の中央の空間を占める。座席３０ａのた
めのファニチャ構造５が座席軌道４０に取り付けられると、プライバシー分割器スクリー
ン２０１が、２つの固定されたファニチャ構造５の間に位置決めされる。

例えば、鉛直ビーム３０４は、プライバシー分割器スクリーン２０１を受容する案内部
３０６を含む。案内部３０６は、鉛直ビーム３０４の延長方向Ｄ２沿いに延びる。航空機
中央スクリーン、座席又はパネルのようなプライバシー分割器スクリーン２０１は、現場
外でサービスされ得る取り外し可能コンポーネントである。例えば、案内部３０６は、さ
らには図示しないスクリーンカートリッジを受容するように構成される。

プライバシー分割器スクリーン２０１は、伸縮式調整可能スクリーンとしてよい。図２
に示されるように、例えば収納位置と展開位置との間でプライバシー分割器スクリーン２
０１を動かす作動デバイス９が、ベース部材３００に取り付けられ得る。他例において、
プライバシー分割器スクリーン２０１は、固定された分離壁としてよく、又は手動で調整
可能としてよい。

図３Ａ及び３Ｂはそれぞれが、例えば航空機の、乗客座席配列体１０００を有する乗物
キャビン２０を模式的に上面図で示す。乗物キャビン２０は、キャビンフロア２０ａと、
図２に示される一定数の座席軌道４０と、一定数の座席ユニット３０とを含む。座席ユニ
ット３０はそれぞれが、座席軌道４０に取り付けられた少なくとも一つの座席３０ａを有
する。座席エリア分割器２００は、乗物キャビン２０の短手延長方向に互いに隣接して配
列された２つの座席ユニット３０の間に配列される。

座席エリア分割器２００は、２つの座席エリア２０ｂ、２０ｃを短手方向に分割する。
詳しくは、座席エリア分割器２００は、互いに隣り合う２つの座席ユニット３０の座席３
０ａを短手方向に分割する。例えば、図３Ａは、乗物キャビン２０において中心線ＣＬ沿
いに配列された中心列２０ｄを示す。中心列２０ｄは、いわゆるヘリンボーン設計で配列
された座席ユニット３０を含み得る。他の座席配列レイアウトも可能である。例えば、座
席ユニットが同じ方向又は対向方向を向く、いわゆるインライン座席配列レイアウトも可
能である。

座席ユニット３０は、中心線ＣＬから離れるように面する傾斜座席３０ａを含む。図３
Ｂは、中心線ＣＬの方に面する傾斜座席３０ａを備えた座席ユニット３０を有する乗物キ
ャビン２０において中心線ＣＬ沿いに配列された中心列２０ｄを示す。外側列２０ｅが、
図示のようにキャビン壁２０ｆの方に面する傾斜座席３０ａ、又はキャビン壁２０ｆから
離れるように面する傾斜座席３０ａ、を有する複数の座席ユニット３０を含む。

座席エリア分割器２００は、２つの座席ユニット３０の間に座席エリア分割器２００の
プライバシー分割器スクリーン２０１を保持するキャリアデバイス１００を含む。複数の
キャリアデバイス１００は、キャビン２０の中心線ＣＬ沿いに配列され、それぞれが、各
座席ユニット３０の座席３０ａと同じ座席軌道４０に固定される。座席３０ａは、従来の
態様で座席軌道４０に取り付けられる。

プライバシー分割器スクリーン２０１は、一体の固定スクリーンとして、又は２片若し
くは３片のドロップスクリーンとして構成され得る。プライバシー分割器スクリーン２０
１の多片／多部品は、乗客にとって異なる高さ及び／又は機能が利用可能となるように、
鉛直方向に伸縮式に可動としてよい。詳しくは、プライバシー分割器スクリーン２０１の
最も低い位置において、プライバシー分割器スクリーン２０１に隣接するエリアが、座席
エリア延長部又は就寝エリア延長部として使用されてよい。プライバシー分割器スクリー
ン２０１の中間位置において、プライバシー分割器スクリーン２０１の上部支持部が、乗
客のための横方向アームレスト又は支持面として使用されてよい。付加的又は随意的に、
プライバシー分割器スクリーン２０１は、プライバシー分割器スクリーン２０１の平面か
ら畳み下げ又は畳み上げるフリップ式アームレストを含み得る。プライバシー分割器スク
リーン２０１の上部位置において、プライバシー分割器スクリーン２０１は、例えば２つ
の座席ユニット３０の間の分割器として使用される。

座席ファニチャ構造５の取り付けが必要とされる場合、接続デバイス６０、６００をキ
ャリアデバイス１００に設けてよい。接続デバイス６０、６００は、図３Ａ及び３Ｂにお
いて点線で示される。

図４は、少なくとも一定数の仕切壁５０ｃ及び一のコンソール５０ｄを含むファニチャ
構造５の斜視図を模式的に示す。接続デバイス６０は、少なくとも一つのブラケット６１
を含む。ブラケット６１は、仕切壁５０ｃに取り付けられる。図示の例において、接続デ
バイス６０は２つのブラケット６１を含む。これらのブラケット６１は、互いに離間して
配列される。接続デバイス６０は、座席エリア分割器２００と２つの隣接するファニチャ
構造５との接続を与えるように構成される。

図５Ａ及び５Ｂは、仕切壁５０ｃに取り付けられた少なくとも一のブラケット６１と、
少なくとも一つの結合要素６２とを含む接続デバイス６０の一例を模式的に斜視図で示す
。

結合要素６２は、キャリアデバイス１００に、例えばベース部材３００に取り付けられ
る。例えば、結合要素６２は、ベース部材３００の鉛直ビーム３０４の複数の貫通孔３０
２の一つに配列及び嵌合される。図示の例において、鉛直ビーム３０４は厚肉部６３を含
む。結合要素６２に対する貫通孔３０２が肉厚部６３に設けられる。

結合要素６２は少なくとも、貫通孔３０２に形状嵌めされる。結合要素６２は、例えば
タイロッドとして構成される。結合要素６２は、貫通孔３０２から延びる一端６２ａを含
む。例えば、その一端６２ａは、肉厚部６３からファニチャ構造５に向かって突出する。
その一端６２ａは、ゴム及び／又は従来の減衰材料で被覆されてよい。

結合要素６２はスリーブとして構成されてよい。ブラケット６１と結合要素６２とはロ
ック係合状態にある。例えば、ブラケット６１は、仕切壁５０ｃに取り付けられる第１部
分６１ａを含む。ブラケット６１はさらに、結合要素６１とロック係合状態にある第２部
分６２ｂも含む。第２部分６１ｂは、クランプ及びロックの態様で結合要素６２を受容す
るクランプ６４として構成される。クランプ６４は、実質的にＵ字形状又はＣ字形状に形
成される。例えば、ブラケット６１と結合要素６２とは、互いに取り外し可能に取り付け
られる。

図５Ａは、ブラケット６１と結合要素６２とがロック係合状態にあることを示す。図５
Ｂは、ブラケット６０なしの接続デバイス６１を示す。

図６Ａ～６Ｃは、接続デバイス６００の一例を模式的に斜視図で示す。図示の接続デバ
イス６００は、仕切壁５０ｃに取り付けられるブラケット６１０と、キャリアデバイス１
００に設けられた貫通孔３０２を通して案内される結合要素６２０とを含む。

ベース部材３００、詳しくは鉛直ビーム３０４が厚肉部６３を含み、その中に貫通孔３
０２が形成される。図示の例において、結合要素６２０は、図６Ｃに最もよく示されるよ
うに、ベース部材３００の、例えば鉛直ビーム３０４の、対向横側３０７に延びる２つの
自由端６２０ａを含む。これらの自由端６２０ａはそれぞれが、ベアリング要素６２０ｂ
を含む。ベアリング要素６２０ｂは、ベアリング、ボールベアリング、又は球面ブッシュ
として構成され得る。

結合要素６２０はさらに、両端６２０ａを結合するタイロッド部６２０ｃを含む。タイ
ロッド部６２０ｃは、貫通孔３０２を通して案内される。さらに、ブラケット６１０は、
ファニチャ構造体５に取り付けられる一部分６１０ａを含む。ブラケット６１０は、キャ
リアデバイス１００に向かう方向に面する他部分６１０ｂを含む。第２部分６１０ｂは、
結合要素６２０のベアリング要素６２０ｂの一つを受容するクランプ６４０として構成さ
れる。クランプ６４０は、実質的にＵ字形状又はＣ字形状に形成される。さらに、接続デ
バイス６００は、ブラケット６１０を結合要素６２０に固定するクイックリリース及びロ
ックピン６５を含む。例えば、ブラケット６１０と結合要素６２０とは、互いに解放可能
に取り付けられる。

例えば、ピン６５は、クランプ６４０をベアリング要素６２０ｂに固定する。ピン６５
は、図６Ａ及び６Ｃに最もよく示されるクランプ６４０を通るように形成された長孔６１
０ｃを通して案内される。図８Ｃに最もよく示されるように、開口６２０ｄがベアリング
要素６２０ｂにおいて中心に配列される。ピン６５をクランプ６４０にロックするべく、
ピン６５は、図６Ａ及び６Ｂに最もよく示されるように、一端６５ａに開口６５ｂを含む
。

長孔６１０ｃよりも長いロックボルト６６が、開口６５ｂに配列されるように与えられ
、ひいてはピン６５がクランプ６４０に対して固定される。ピン６５の他端６５ｃにおい
て、ピン６５は、図８Ｃに最もよく示されるように、一般的な可動式自己ロックスタッド
６５ｄを含む。

接続デバイス６００の取り扱いを容易にするべく、接続デバイス６００は、図６Ａ及び
６Ｂに最もよく示されるように、喪失防止デバイス７０を含む。喪失防止デバイス７０は
、接続デバイス６００の組み立て及び分解を改善し、接続デバイス６００の単一コンポー
ネントの取り扱いを容易にする。喪失防止デバイス７０は、ピン６５に結合された喪失防
止ワイヤ７１を含む。例えば、ワイヤ７１の一端７１ａが、ブラケット６１０に、例えば
第１部分６１０ａに取り付けられる。ワイヤ７１の第２端７１ｂが、ピン６５に取り付け
られたリング７２を介してピン６５に結合される。随意的に、ワイヤ７１は、例えば接着
剤又は溶接を介してピン６５に直接取り付けられてよい。

ここで図７を参照すると、装置１１００が与えられる。図７に示されるように、装置１
１００の一例は、航空宇宙用乗物、航空機、航空貨物、飛行車、衛星、惑星探査機、深宇
宙探査機、太陽探査機等の飛行装置１１０１である。図７にも示されるように、装置１１
００のさらなる例は、自動車、トラック、重機、建設機械、ボート、船、潜水艦等の地上
輸送装置１１０２である。図７に示される装置１１００のさらなる例は、以下のモジュー
ル、すなわちエアモジュール、ペイロードモジュール及び地上モジュール、のうちの少な
くとも一以上を含むモジュール式装置１１０３である。エアモジュールはエアリフト又は
飛行能力を与える。ペイロードモジュールは、貨物又は生きた物体（人、動物等）のよう
な物体を輸送する能力を与える。地上モジュールは、地上移動の能力を与える。ここに開
示の解決策は、別個に、又はエアモジュール及びペイロードモジュール、若しくはペイロ
ードモジュール及び地上モジュール等、若しくはすべてのモジュールのようなグループで
、各モジュールに適用される。

ここで図８を参照すると、本開示の一実装例が有利に用いられる飛行装置１１０１の具
体的な図が描かれる。この例において、飛行装置１１０１は、装置製造及びサービス方法
によって製造される航空機であり、複数のシステム１２０４及び内部１２０６を有する機
体１２０２を含む。複数のシステム１２０４の例は、推進システム１２０８、電気システ
ム１２１０、油圧システム１２１２及び環境システム１２１４のうちの一以上を含む。し
かしながら、他のシステムもまた、含めるべき候補である。航空宇宙の例が示されている
にもかかわらず、異なる有利な例が、自動車産業等のような他の産業に当てはまる。

本開示の複数の側面の要素又はその実装例を導入するとき、冠詞「一」、「一の」、「
その」、「この」、「当該」、「上記」及び「前記」は、要素の一つ以上の存在を意味す
ることを意図する。用語「含む」、「備える」及び「有する」は、包括的であることを意
図し、列挙された要素以外の追加の要素も存在し得ることを意味する。用語「実装例」は
、「～の一例」を意味することを意図する。句「以下、すなわちＡ、Ｂ及びＣのうちの一
以上」は、「少なくとも一つのＡ及び／又は少なくとも一つのＢ及び／又は少なくとも一
つのＣ」を意味する。

本開示の複数の側面を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本開
示の複数の側面の範囲から逸脱することなく、修正及び変形が可能であることは明らかで
ある。本開示の複数の側面の範囲から逸脱することなく、上記の構造、製品及び方法に様
々な変更を加えることができるので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべて
の事項は、例示として解釈され、限定する意味では解釈されないことが意図される。

節

さらに、本開示は、以下の節に係る実施形態を含む。
［節１］
乗物キャビン（２０）の中に設けられる座席エリア分割器（２００）のためのキャリアデ
バイス（１００）であって、少なくとも、
ベース部材（３００）と、
キャビンフロア（２０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース
部材（３００）に結合された固定デバイス（４００）と
を含み、
前記ベース部材（３００）は、プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持するよう
に構成され、
前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含む、キャリアデバイス（１００）。
［節２］
前記座席軌道ロック部材（４０１）は、前記キャビンフロア（２０ａ）に配列された座席
軌道（４０）の異なる座席軌道部（ＳＴ１～ＳＴｎ）に嵌合するように構成される、節１
に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節３］
前記座席軌道ロック部材（４０１）は解放可能ラッチ要素（４０２）を含む、節１又は２
に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節４］
前記固定デバイス（４００）は、それぞれが前記ベース部材（３００）から垂直に突出す
る少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）を含む、節１から３のいずれか一節に
記載のキャリアデバイス（１００）。
［節５］
前記少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）は、互いに平行に、かつ、前記ベー
ス部材（３００）の対向横側（３０７）に配列される、節４に記載のキャリアデバイス（
１００）。
［節６］
前記少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）は、互いにずらされて、かつ、前記
ベース部材の対向横側（３０７）及び／又は同じ横側（３０７）に配列される、節４に記
載のキャリアデバイス（１００）。
［節７］
前記ベース部材（３００）及び前記固定デバイス（４００）が一体要素として構成され、
又は固定デバイス（４００）が、前記ベース部材（３００）に取り付けられた別個の要素
となる、節１から６のいずれか一節に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節８］
前記ベース部材（３００）は、ベースビーム（３０３）と、前記ベースビーム（３０３）
の一端側（３０８，３０９）に配列された少なくとも一つの鉛直ビーム（３０４）とを含
む、節１から７のいずれか一節に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節９］
前記ベースビーム（３０３）は、ケーブル配線を格納及び案内する少なくとも一つの受容
部（３０１）を含み、
前記受容部（３０１）は、前記ベースビーム（３０３）の延長方向（Ｄ１）沿いに少なく
とも部分的に延びる、節８に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節１０］
前記少なくとも一つの鉛直ビーム（３０４）は、前記鉛直ビーム（３０４）の延長方向（
Ｄ２）沿いに少なくとも部分的に延びる前記プライバシー分割器スクリーン（２０１）の
ための案内部（３０６）を含む、節８又は９に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節１１］
前記ベース部材（３００）は、座席ファニチャ構造（５）を前記ベース部材（３００）に
結合するように構成された少なくとも一つの接続デバイス（６０，６００）を含む、節１
から１０のいずれか一節に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節１２］
前記接続デバイス（６０，６００）は、前記ベース部材（３００）の鉛直ビーム（３０４
）に配列された少なくとも一つの結合要素（６２，６２０）を含む、節１１に記載のキャ
リアデバイス（１００）。
［節１３］
前記結合要素（６２，６２０）の少なくとも一端（６２ａ，６２０ａ）が、前記ベース部
材（３００）の鉛直ビーム（３０４）から実質的に垂直に突出する、節１１又は１２に記
載のキャリアデバイス（１００）。
［節１４］
前記接続デバイス（６０，６００）は、座席ファニチャ構造（５）に取り付けられる少な
くとも一つのブラケット（６１，６１０）を含む、節１１から１３のいずれか一節に記載
のキャリアデバイス（１００）。
［節１５］
前記結合要素（６２，６２０）と前記ブラケット（６１，６１０）とは、互いに解放可能
に取り付けられる、節１４に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節１６］
前記接続デバイス（６０，６００）は少なくとも一つの喪失防止デバイス（７０）を含む
、節１１から１５のいずれか一節に記載のキャリアデバイス（１００）。
［節１７］
乗物キャビン（２０）、詳しくは航空機キャビンのための座席エリア分割器（２００）で
あって、少なくとも、
プライバシー分割器スクリーン（２０１）と、
キャリアデバイス（１００）と
を含み、
前記キャリアデバイス（１００）は、
ベース部材（３００）と、
キャビンフロア（２０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース
部材（３００）に結合された固定デバイス（４００）と
を有し、
前記ベース部材（３００）は前記プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持するよ
うに構成され、
前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含む、座席エリア分割器（２００）。
［節１８］
前記キャリアデバイス（１００）は、収納位置と展開位置との間で前記プライバシー分割
器スクリーン（２０１）を動かす少なくとも一つの作動デバイス（９）を含む、節１７に
記載の座席エリア分割器（２００）。
［節１９］
乗物キャビン（２０）、詳しくは航空機キャビンであって、少なくとも、
キャビンフロア（２０ａ）と、
前記キャビンフロア（２０ａ）の長手方向において前記キャビンフロア（２０ａ）に取り
付けられた一定数の座席軌道（４０）と、
前記座席軌道（４０）に取り付けられた少なくとも一つの座席（３０ａ）をそれぞれが有
する一定数の座席ユニット（３０）と、
座席エリア分割器（２００）と
を含み、
前記座席エリア分割器（２００）は、
プライバシー分割器スクリーン（２０１）と、
キャリアデバイス（１００）と
を有し、
前記キャリアデバイス（１００）は、ベース部材（３００）と、前記キャビンフロア（２
０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース部材（３００）に結
合された固定デバイス（４００）とを有し、
前記ベース部材（３００）は、前記プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持する
ように構成され、
前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含み、
前記座席エリア分割器（２００）は、少なくとも一つの座席（３０ａ）に隣接するように
配列されて前記キャビンフロア（２０ａ）の長手方向沿いに延びる、乗物キャビン（２０
）。
［節２０］
前記キャリアデバイス（１００）は、前記少なくとも一つの座席（３０ａ）と同じ座席軌
道（４０）に固定される、節１９に記載の乗物キャビン（２０）。

Claims (15)

1. 乗物キャビン（２０）、詳しくは航空機キャビンの中に設けられる座席エリア分割器（２
   ００）のためのキャリアデバイス（１００）であって、少なくとも、
   ベース部材（３００）と、
   キャビンフロア（２０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース
   部材（３００）に結合された固定デバイス（４００）と
   を含み、
   前記ベース部材（３００）は、プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持するよう
   に構成され、
   前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
   少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含む、キャリアデバイス（１００）。
2. 前記座席軌道ロック部材（４０１）は、前記キャビンフロア（２０ａ）に配列された座席
   軌道（４０）の異なる座席軌道部（ＳＴ１～ＳＴｎ）に嵌合するように構成される、請求
   項１に記載のキャリアデバイス（１００）。
3. 前記座席軌道ロック部材（４０１）は解放可能ラッチ要素（４０２）を含む、請求項１又
   は２に記載のキャリアデバイス（１００）。
4. 前記固定デバイス（４００）は、それぞれが前記ベース部材（３００）から垂直に突出す
   る少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）を含む、請求項１から３のいずれか一
   項に記載のキャリアデバイス（１００）。
5. 前記少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）は、互いに平行に、かつ、前記ベー
   ス部材（３００）の対向横側（３０７）に配列される、請求項４に記載のキャリアデバイ
   ス（１００）。
6. 前記少なくとも２つの座席軌道ロック部材（４０１）は、互いにずらされて、かつ、前記
   ベース部材の対向横側（３０７）及び／又は同じ横側（３０７）に配列される、請求項４
   に記載のキャリアデバイス（１００）。
7. 前記ベース部材（３００）及び前記固定デバイス（４００）が一体要素として構成され、
   又は固定デバイス（４００）が、前記ベース部材（３００）に取り付けられた別個の要素
   となる、請求項１から６のいずれか一項に記載のキャリアデバイス（１００）。
8. 前記ベース部材（３００）は、ベースビーム（３０３）と、前記ベースビーム（３０３）
   の一端側（３０８，３０９）に配列された少なくとも一つの鉛直ビーム（３０４）とを含
   む、請求項１から７のいずれか一項に記載のキャリアデバイス（１００）。
9. 前記ベースビーム（３０３）は、ケーブル配線を格納及び案内する少なくとも一つの受容
   部（３０１）を含む、請求項８に記載のキャリアデバイス（１００）。
10. 前記少なくとも一つの鉛直ビーム（３０４）は、前記プライバシー分割器スクリーン（２
    ０１）のための案内部（３０６）を含む、請求項８又は９に記載のキャリアデバイス。
11. 前記ベース部材（３００）は、座席ファニチャ構造（５）を前記ベース部材（３００）に
    結合するように構成された少なくとも一つの接続デバイス（６０，６００）を含む、請求
    項１から１０のいずれか一項に記載のキャリアデバイス（１００）。
12. 前記接続デバイス（６０，６００）は、前記ベース部材（３００）の鉛直ビーム（３０４
    ）に配列された少なくとも一つの結合要素（６２，６２０）と、座席ファニチャ構造（５
    ）に取り付けられたブラケット（６１，６１０）とを含み、
    前記ブラケット（６１，６１０）は前記結合要素（６２，６２０）に取り外し可能に取り
    付けられる、請求項１１に記載のキャリアデバイス（１００）。
13. 乗物キャビン、詳しくは航空機キャビンのための座席エリア分割器であって、少なくとも
    、
    プライバシー分割器スクリーン（２０１）と、
    キャリアデバイス（１００）と
    を含み、
    前記キャリアデバイス（１００）は、
    ベース部材（３００）と、
    キャビンフロア（２０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース
    部材（３００）に結合された固定デバイス（４００）と
    を有し、
    前記ベース部材（３００）は、前記プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持する
    ように構成され、
    前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
    少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含む、座席エリア分割器。
14. 乗物キャビン（２０）、詳しくは航空機キャビンであって、
    キャビンフロア（２０ａ）と、
    前記キャビンフロア（２０ａ）の長手方向において前記キャビンフロア（２０ａ）に取り
    付けられた一定数の座席軌道（４０）と、
    前記座席軌道（４０）に取り付けられた少なくとも一つの座席（３０ａ）をそれぞれが有
    する一定数の座席ユニット（３０）と、
    座席エリア分割器（２００）と
    を含み、
    前記座席エリア分割器（２００）は、
    プライバシー分割器スクリーン（２０１）と、
    キャリアデバイス（１００）と
    を有し、
    前記キャリアデバイス（１００）は、ベース部材（３００）と、前記キャビンフロア（２
    ０ａ）において前記ベース部材（３００）を支持するべく前記ベース部材（３００）に結
    合された固定デバイス（４００）とを有し、
    前記ベース部材（３００）は、前記プライバシー分割器スクリーン（２０１）を担持する
    ように構成され、
    前記固定デバイス（４００）は、前記ベース部材（３００）から実質的に垂直に突出する
    少なくとも一の座席軌道ロック部材（４０１）を含み、
    前記座席エリア分割器（２００）は、少なくとも一つの座席（３０ａ）に隣接するように
    配列されて前記キャビンフロア（２０ａ）の長手方向沿いに延びる、乗物キャビン（２０
    ）。
15. 前記キャリアデバイス（１００）は、前記少なくとも一つの座席（３０ａ）と同じ座席軌
    道（４０）に固定される、請求項１４に記載の乗物キャビン（２０）。
    
    

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