JP2022133002A - ステアリング装置 - Google Patents

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傑 杉下
Suguru Sugishita
宏高 清水
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Abstract

【課題】ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制できるステアリング装置を提供すること。【解決手段】ステアリング装置80において、ステアリングシャフト82は、ステアリングホイール81と接続される。ハウジング10は、ステアリングシャフト82を回転可能に支持する。第1ブラケット20は、車体に固定される上板21、及びハウジング10を挟む側板23を備える。締付部材31は、ステアリングシャフト82よりも下側に配置され、ハウジング10及び側板23を貫通する。第1ブラケット20は、側板23からハウジング10に向かって突出しており且つ2次衝突時にハウジング10に接する突起25を備える。突起25は、上板21及び締付部材31から等距離にある中間点Mを通り且つ上板21と平行な平面P3よりも、上板21側に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
車両には、操作者(運転者)のステアリングホイールに対する操作を車輪に伝えるための装置としてステアリング装置が設けられている。車両が衝突した時、操作者がステアリングホイールに衝突する2次衝突が生じる。ステアリング装置は、2次衝突の時に操作者に加わる衝撃を低減するための構造を備えることが望ましい。例えば特許文献1には、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する構造を有するステアリング装置が記載されている。特許文献1においては、衝撃荷重が作用した時に車体取付けブラケットが車体から離脱し、衝撃エネルギー吸収プレートが塑性変形することによって衝撃エネルギーが吸収される。車体取付けブラケットは、車体から離脱する時に車体との連結部分を支点として回転する可能性がある。特許文献1では、車体取付けブラケットの側板の内側面に凸部を設けることによって、離脱時の回転が抑制される。
特開2009-184394号公報
しかし、特許文献1のステアリング装置においても、車体取付けブラケットが車体から離脱する時に車体との連結部分を支点として、ある程度回転する可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制できるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示のステアリング装置は、ステアリングホイールと接続されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するハウジングと、車体に固定される上板、及び前記ハウジングを挟む側板を備えるブラケットと、前記ステアリングシャフトよりも下側に配置され、前記ハウジング及び前記側板を貫通する締付部材と、を備え、前記ブラケットは、前記側板から前記ハウジングに向かって突出しており且つ2次衝突時に前記ハウジングに接する突起を備え、前記突起は、前記上板及び前記締付部材から等距離にある中間点を通り且つ前記上板と平行な平面よりも、前記上板側に配置される。
2次衝突時において、ステアリングホイールからの荷重がブラケットに伝わる。ブラケットにおいて、支点が上板となり、力点が締付部材との接触部となる。このため、ブラケットに回転モーメントが作用するので、ブラケットがわずかに回転する。しかし、その後に凸部と突起とが接することによって、ブラケットの回転量が低減する。突起が上述した平面よりも上板側に配置されることによって、ブラケットの回転がより低減する。したがって、本開示のステアリング装置は、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制できる。
本開示のステアリング装置の望ましい態様として、前記ハウジングは、ステアリングシャフトに接続される減速装置を内蔵するギアボックスである。
これにより、ハウジングが、ギアボックスと接続された筒状のステアリングコラム等である場合と比較して、ブラケットからステアリングシャフトの端部までの距離が小さくなる。このため、本開示のステアリング装置は、容易に小型化できる。
本開示のステアリング装置の望ましい態様として、前記ハウジングは、筒状のアウターコラム、及び前記アウターコラムに挿入されるインナーコラムを備え、前記締付部材は、前記アウターコラム及び前記側板を貫通する。
これにより、ブラケットが車体から離脱した後に、アウターコラムがインナーコラムに対して相対的に移動する。アウターコラムの内周面とインナーコラムの外周面との間で生じる摩擦によって、衝撃エネルギーが吸収される。したがって、本開示のステアリング装置は、吸収できる衝撃エネルギーをより向上させることができる。
本開示のステアリング装置の望ましい態様として、前記側板の外側に配置され、前記上板に固定される衝撃吸収プレートカバーと、一端が車体に連結され且つ他端が前記衝撃吸収プレートカバーに連結される衝撃吸収プレートと、を備え、前記衝撃吸収プレートカバーの一部である前記突起は、前記側板を貫通する。
これにより、衝撃吸収プレートが、2次衝突の衝撃エネルギーを吸収する部材と、ブラケットの離脱時の回転を抑制するための部材と、を兼ねることができる。すなわち、ブラケットの離脱時の回転を抑制するためだけに部材を追加する必要がなくなる。したがって、本開示のステアリング装置は、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制でき、且つ部品点数の増加を抑制することができる。
本開示のステアリング装置は、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制できる。
図1は、実施形態のステアリング装置の模式図である。 図2は、実施形態のステアリング装置の斜視図である。 図3は、実施形態のステアリング装置の正面図である。 図4は、実施形態のステアリング装置の平面図である。 図5は、図3のA-A断面図である。 図6は、図3のB-B断面図である。 図7は、図3のC-C断面図である。 図8は、実施形態のブラケットが備える突起の周辺の拡大図である。 図9は、変形例のステアリング装置の斜視図である。 図10は、変形例のステアリング装置の正面図である。 図11は、変形例のステアリング装置の平面図である。 図12は、図11のD-D断面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態のステアリング装置の模式図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、第1ユニバーサルジョイント84と、中間シャフト85と、第2ユニバーサルジョイント86と、を備える。
図1に示すように、ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aの一端は、ステアリングホイール81に接続される。入力軸82aの他端は、出力軸82bに接続される。出力軸82bの一端は、入力軸82aに接続される。出力軸82bの他端は、第1ユニバーサルジョイント84に接続される。
図1に示すように、中間シャフト85の一端は、第1ユニバーサルジョイント84に接続される。中間シャフト85の他端は、第2ユニバーサルジョイント86に接続される。ピニオンシャフト87の一端は、第2ユニバーサルジョイント86に接続される。ピニオンシャフト87の他端は、ステアリングギア88に接続される。第1ユニバーサルジョイント84及び第2ユニバーサルジョイント86は、例えばカルダンジョイントである。ステアリングシャフト82の回転は、中間シャフト85を介してピニオンシャフト87に伝わる。第2ユニバーサルジョイント86は、ピニオンシャフト87に接続される。
図1に示すように、ステアリングギア88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に接続される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギア88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に接続される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。
図1に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ93と、を備える。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ93で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ93で生じたトルクを増加させる。減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80は、コラムアシスト方式である。
図1に示すように、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、車速センサ95と、を備える。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。トルクセンサ94は、入力軸82aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
図2は、実施形態のステアリング装置の斜視図である。図3は、実施形態のステアリング装置の正面図である。図4は、実施形態のステアリング装置の平面図である。図5は、図3のA-A断面図である。図6は、図3のB-B断面図である。図7は、図3のC-C断面図である。図8は、実施形態のブラケットが備える突起の周辺の拡大図である。
以下の説明においては、XYZ直交座標軸が用いられる。X軸は、車両における幅方向(左右方向)と平行である。Z軸は、ステアリングシャフト82の回転軸Rと平行である。Y軸は、X軸及びZ軸の両方に対して直交する。Y軸と平行なY方向のうち車両における上方を+Y方向とする。Z軸と平行なZ方向のうち車両における前方を+Z方向とする。+Y方向を上として+Z方向を向いた場合の右方向を+X方向とする。回転軸Rと平行な方向(Z方向)は、軸方向とも記載される。回転軸Rを中心に放射状に延びる直線に平行な方向は、径方向と記載される。回転軸Rを中心とした円周に沿う方向は、周方向と記載される。
図2に示すように、ステアリング装置80は、ハウジング10と、第1ブラケット20と、衝撃吸収機構60と、第2ブラケット70と、締付機構30と、を備える。
ハウジング10は、出力軸82bを、回転軸Rを中心に回転できるように支持する。ハウジング10は、軸受を介して出力軸82bを支持する。ハウジング10は、筒状の部材である。本実施形態におけるハウジング10は、ギアボックスある。図5に示すように、ハウジング10は、減速装置92を内蔵している。ハウジング10には、電動モータ93が取り付けられる。電動モータ93のシャフトが、ハウジング10の中で減速装置92と接続される。図4に示すように、ハウジング10は、凸部15を備える。
第1ブラケット20は、ハウジング10を支持する部材である。図2及び図4に示すように、第1ブラケット20は、上板21と、側板23と、コーティングプレート29と、突起25と、を備える。上板21は、ハウジング10の+Y方向に配置される。上板21は、コーティングプレート29を介して車体と連結される。側板23は、上板21から-Y方向に延びている。1つの上板21に、2つの側板23が設けられる。2つの側板23は、X方向に間隔を空けて、平行に配置される。2つの側板23は、ハウジング10をX方向の両側から挟む。側板23は、Y方向に延びる長穴231を備える。
コーティングプレート29は、例えば折り返しのある鉄などの金属製の板材である。コーティングプレート29は、上板21のY方向の両側を挟む。コーティングプレート29の板材の上板21側の表面には、低摩擦材料がコーティングされ、コーティングプレート29の板材の上板21とは反対側の表面には、低摩擦材料がない。低摩擦材料は、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素を含む樹脂であり、鉄同士よりも低摩擦な材料である。コーティングプレート29には、ボルト等が貫通されており、車体に連結される。2次衝突時において第1ブラケット20に+Z方向の力が作用すると、コーティングプレート29に対して上板21が滑り、上板21が+Z方向に移動する。これにより、コーティングプレート29と第1ブラケット20との連結が解除され、第1ブラケット20が車体から離脱する。なお、2次衝突とは、運転者がステアリングホイール81に衝突することである。車両が障害物等に衝突することを、1次衝突という。
図4に示すように、突起25は、側板23からハウジング10側に向かって突出している。突起25は、2次衝突時にハウジング10の凸部15と接するように配置される。具体的には、突起25は、凸部15に対して+Z方向に配置される。Z方向から見た場合、突起25は、凸部15と重なっている。
衝撃吸収機構60は、2次衝突時に衝撃エネルギーを吸収する部材である。図3に示すように、衝撃吸収機構60は、衝撃吸収プレート64と、衝撃吸収プレートカバー63とを有し、衝撃吸収プレート64は、X方向から見て略J字状に形成されている。衝撃吸収機構60は、2つの側板23の外側(ハウジング10とは反対側)に配置される。衝撃吸収プレート64は、一端61と、他端62と、湾曲部65と、を備える。衝撃吸収プレート64の一端61は、コーティングプレート29とともに、ボルトやナットなどの車体取付部材により、車体に連結されている。このため、衝撃吸収プレート64の一端61は、車体に連結される。衝撃吸収プレート64の他端62は、衝撃吸収プレートカバー63に連結されている。このため、2次衝突時において、衝撃吸収プレートカバー63は、衝撃吸収プレート64の他端62を押すことになる。衝撃吸収プレートカバー63の湾曲部65は、一端61と他端62とを繋ぐ。湾曲部65は、一端61から他端62に向かって湾曲している。湾曲部65は、X方向から見て円弧を描いている。
図3に示すように、衝撃吸収プレートカバー63は、上板21と+Y方向で接し、上板21と溶接固定されている。衝撃吸収プレートカバー63の内側には、衝撃吸収プレート64がある。図5に示すように、衝撃吸収プレート64の他端62は、衝撃吸収プレートカバー63を貫通し、衝撃吸収プレートカバー63に連結されている。衝撃吸収プレートカバー63と一体の突起25は、側板23を貫通し、側板23からハウジング10側に突出する部分である。すなわち、突起25は、衝撃吸収機構60の一部である。
図3に示すように、突起25は、平面P3よりも+Y方向(上板21側)に配置される。平面P3は、上板21の下面及び締付部材31の中心軸から等距離にある中間点Mを通り、且つ上板21と平行な平面である。上板21の下面を含む平面を平面P1とし、締付部材31の中心軸を通り且つ上板21と平行な平面を平面P2とした場合、平面P3は、平面P1及び平面P2から等距離にある平面である。
第2ブラケット70は、ハウジング10を、第1ブラケット20とは異なる位置で支持する部材である。第2ブラケット70は、第1ブラケット20の+Z方向に配置される。第2ブラケット70は、ハウジング10を、X軸と平行な回転軸を中心として回転できるように支持する。第2ブラケット70は、本体71と、ピン75と、コーティングプレート79と、を備える。本体71は、コーティングプレート29と同様に、コーティングプレート79を介して車体と連結される。ピン75は、本体71とハウジング10を連結する。ハウジング10は、ピン75を支点として回転できる。
コーティングプレート79は、ボルト等によって車体に固定される。コーティングプレート79は、例えば折り返しのある鉄などの金属製の板材である。コーティングプレート79の板材の本体71側の表面には、低摩擦材料がコーティングされ、コーティングプレート79の板材の本体71とは反対側の表面には、低摩擦材料がない。低摩擦材料は、コーティングプレート29と同様の材料を用いる。コーティングプレート79は、本体71のY方向の両側を挟む。2次衝突時において第2ブラケット70に+Z方向の力が作用すると、コーティングプレート79に対して本体71が滑り、本体71が+Z方向に移動する。これにより、コーティングプレート79による第2ブラケット70の支持が解除され、第2ブラケット70が車体から離脱する。
締付機構30は、ステアリングホイール81の位置の調節が可能な状態と、ステアリングホイール81の位置が固定された状態と、を切り替えるための装置である。図5に示すように、締付機構30は、締付部材31と、固定カム32と、可動カム33と、ナット35と、スラストベアリング36と、操作レバー39と、を備える。
締付部材31は、2つの側板23及びハウジング10を貫通する。より具体的には、締付部材31は、側板23の長穴231と、ハウジング10に設けられる丸穴と、を貫通する。締付部材31は、頭部311と、雄ねじ部312と、を備える。頭部311は、側板23の外側に配置される。頭部311の直径は、長穴231の短辺よりも大きい。雄ねじ部312は、頭部311に対してハウジング10を挟んだ反対側に配置される。
固定カム32は、略円盤状の部材である。締付部材31が、固定カム32を貫通する。固定カム32の一部は、側板23の長穴231に嵌められる。固定カム32は、側板23に対して回転しない。
可動カム33は、略円盤状の部材である。締付部材31が、可動カム33を貫通する。可動カム33は、固定カム32の隣りに配置される。可動カム33は、操作レバー39に取り付けられており、操作レバー39と共に回転する。このため、可動カム33は、固定カム32に対して回転する。可動カム33は、固定カム32に対する相対角度に応じて、X方向に移動する。例えば、可動カム33は、締付部材31を中心とした周方向に沿う傾斜面を備える。固定カム32は、可動カム33の傾斜面が嵌まる凹部を備える。傾斜面が凹部に嵌まっている状態から可動カム33が回転すると、傾斜面が固定カム32に乗り上げることによって、可動カム33がX方向に移動する。
操作レバー39は、可動カム33を回転させるための部材である。操作レバー39は、可動カム33の隣りに配置される。締付部材31が、操作レバー39を貫通する。操作レバー39は、車室内まで延びており、操作者によって操作される。
ナット35は、締付部材31の雄ねじ部312に取り付けられる。このため、締付部材31は、側板23から抜け止めされる。スラストベアリング36は、ナット35と側板23との間に配置される。スラストベアリング36が設けられることによって、ナット35は、側板23に対して容易に回転できる。このため、操作レバー39が回転すると、締付部材31、可動カム33、ナット35が回転する。
操作レバー39が一方向に回転させられると、側板23がハウジング10を締め付ける。側板23とハウジング10との摩擦が大きくなるので、ハウジング10が第2ブラケット70を支点として回転できなくなる。このため、ハウジング10のY方向の位置が固定される。よって、ステアリングホイール81の位置が固定される。
操作レバー39が他方向に回転させられると、側板23によるハウジング10の締付が解除される。側板23とハウジング10との摩擦が小さくなる又はなくなるので、ハウジング10が第2ブラケット70を支点として回転できるようになる。このため、ハウジング10のY方向の位置調整が可能となる。よって、ステアリングホイール81の位置調整が可能となる。
上述したように、突起25は、図3に示す平面P3よりも+Y方向(上板21側)に配置される。より具体的には、ステアリングホイール81がY方向の中間位置にある時(締付部材31が長穴231の長手方向の中間位置にある時)に、突起25が平面P3よりも+Y方向(上板21側)にある。なお、ステアリングホイール81が上端位置にある時(締付部材31が長穴231の上端位置にある時)に、突起25が平面P3よりも+Y方向(上板21側)にある方がより好ましい。
2次衝突が生じると、ステアリングホイール81に入力された荷重が、ステアリングシャフト82及びハウジング10等を介して、第2ブラケット70に伝わる。第2ブラケット70に所定荷重以上の荷重が入力された場合、第2ブラケット70が車体から離脱と共に、ハウジング10が+Z方向に移動する。このため、ハウジング10から第1ブラケット20に荷重が伝わる。第1ブラケット20に所定荷重以上の荷重が入力された場合、第1ブラケット20が車体から離脱する。第1ブラケット20が+Z方向に移動するのにしたがって、衝撃吸収プレート64の他端62も一緒に移動する。一方、衝撃吸収プレート64の一端61は、車体に連結されているので、移動しない。このため、一端61を支点として他端62が第1ブラケット20と共に+Z方向に移動する。他端62が+Z方向に移動するのに伴って、湾曲部65が塑性変形する。衝撃吸収機構60によれば、湾曲部65の塑性変形によって衝撃エネルギーが吸収される。その結果、操作者に加わる衝撃が緩和される。
2次衝突時において、ステアリングホイール81に入力された荷重は、ハウジング10、締付部材31を介して側板23の長穴231の内壁に伝わる。この時、側板23は、上板21と一体であるので、車体に連結された状態である。第1ブラケット20において、支点は上板21(車体との接続部分)であり、力点である長穴231の内壁(締付部材31との接触部)は上板21よりも-Y方向(下側)にある。このため、第1ブラケット20には、図3における時計回りの回転モーメントが作用する。回転モーメントによって第1ブラケット20が、長穴231の下端が+Z方向に移動するように倒れる。仮に第1ブラケット20が大きく倒れると、第1ブラケット20の車体からの離脱が遅くなる。その結果、衝撃吸収プレート64に対する荷重の発生タイミングが遅くなり、初期のエネルギー吸収量が小さくなる。これに対して、本実施形態のステアリング装置80においては、第1ブラケット20が、2次衝突時にハウジング10の凸部15に接する突起25を備えている。このため、締付部材31が長穴231の内壁に当たることによって第1ブラケット20がわずかに倒れた後、凸部15と突起25とが接することによって、第1ブラケット20の倒れ量が低減する。したがって、本実施形態のステアリング装置80は、第1ブラケット20の回転によって衝撃吸収能力が低下する可能性を低減できる。
なお、第1ブラケット20の突起25は、必ずしも衝撃吸収機構60の一部でなくてもよい。例えば、突起25は、側板23の一部をハウジング10側に向かって突出させることによって形成されてもよい。
ハウジング10は、必ずしも減速装置92を内蔵するギアボックスでなくてもよい。ギアボックスは、ハウジング10の一例に過ぎない。ハウジング10は、ステアリングシャフト82の少なくとも一部を支持する部材であれば特に限定されない。
以上で説明したように、本実施形態のステアリング装置80は、ステアリングシャフト82と、ハウジング10と、ブラケット(第1ブラケット20)と、締付部材31と、を備える。ステアリングシャフト82は、ステアリングホイール81と接続される。ハウジング10は、ステアリングシャフト82を回転可能に支持する。ブラケットは、車体に連結される上板21、及びハウジング10を挟む側板23を備える。締付部材31は、ステアリングシャフト82よりも下側に配置され、ハウジング10及び側板23を貫通する。ブラケットは、側板23からハウジング10に向かって突出しており且つ2次衝突時にハウジング10に接する突起25を備える。突起25は、上板21及び締付部材31から等距離にある中間点Mを通り且つ上板21と平行な平面P3よりも、上板21側に配置される。
2次衝突時において、ステアリングホイール81からの荷重がブラケット(第1ブラケット20)に伝わる。ブラケットにおいて、支点が上板21となり、力点が締付部材31との接触部となる。このため、ブラケットに回転モーメントが作用するので、ブラケットがわずかに回転する(倒れる)。しかし、その後に凸部15と突起25とが接することによって、ブラケットの回転量(倒れ量)が低減する。また、回転モーメントは、平面P3から平面P1に近くなるにつれて、小さくなる。これにより、突起25が上述した平面P3よりも上板21側に配置されることによって、ブラケットの回転(倒れ)がより低減する。したがって、本実施形態のステアリング装置80は、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制できる。ブラケットの回転(倒れ)がより低減することで、衝撃吸収プレートカバー63に与えるブラケットの回転(倒れ)の影響が小さくなり、衝撃吸収プレートカバー63の衝撃吸収特性の劣化が抑制される。
本実施形態のステアリング装置80において、ハウジング10は、ステアリングシャフト82に接続される減速装置92を内蔵するギアボックスである。
これにより、ハウジング10が、ギアボックスと接続された筒状のステアリングコラム等である場合と比較して、ブラケット(第1ブラケット20)からステアリングシャフト82の端部(出力軸82bの端部)までの距離が小さくなる。このため、本実施形態のステアリング装置80は、容易に小型化できる。
本実施形態のステアリング装置80は、側板23の外側に配置され、一端61が車体に連結され且つ他端62が側板23に連結される衝撃吸収プレート64を備える。突起25は、衝撃吸収プレート64の他端62を支える衝撃吸収プレートカバー63の一部であって、側板23を貫通する。
これにより、衝撃吸収機構60が、2次衝突の衝撃エネルギーを吸収する部材と、ブラケット(第1ブラケット20)の離脱時の回転を抑制するための部材と、を兼ねることができる。すなわち、ブラケットの離脱時の回転を抑制するためだけに部材を追加する必要がなくなる。したがって、本実施形態のステアリング装置80は、ブラケットが車体から離脱する時のブラケットの回転をより抑制でき、且つ部品点数の増加を抑制することができる。
(変形例)
図9は、変形例のステアリング装置の斜視図である。図10は、変形例のステアリング装置の正面図である。図11は、変形例のステアリング装置の平面図である。図12は、図11のD-D断面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、変形例のステアリング装置80Aは、ハウジング10Aを備える。ハウジング10Aは、アウターコラム11及びインナーコラム12を含むステアリングコラムである。アウターコラム11及びインナーコラム12は、筒状の部材である。アウターコラム11は、軸受を介して入力軸82aを支持する。インナーコラム12は、軸受を介して出力軸82bを支持する。アウターコラム11及びインナーコラム12は、筒状の部材である。インナーコラム12は、アウターコラム11に対して+Z方向に配置される。インナーコラム12の一部は、アウターコラム11の内側に圧入される。インナーコラム12の外周面は、アウターコラム11の内周面に接する。インナーコラム12は、X方向と平行な軸を中心に回転できるように、車体に固定される。2次衝突時において、インナーコラム12は、車体から離脱しない。
図9に示すように、第1ブラケット20の側板23は、アウターコラム11をX方向の両側から挟む。図11に示すように、アウターコラム11は、補助板16を備える。補助板16は、X方向に対して直交する板(YZ平面と平行な板)である。補助板16は、側板23の内側面に面する。締付部材31が、補助板16に設けられる丸穴を貫通する。補助板16は、締付部材31が貫通する本体部161と、本体部161から+Y方向に突出する凸部163と、を備える。
図12に示すように、突起25は、2次衝突時にハウジング10Aの凸部163と接するように配置される。具体的には、突起25は、凸部163に対して+Z方向に配置される。Z方向から見た場合、突起25は、凸部163と重なっている。
2次衝突が生じると、ステアリングホイール81に入力された荷重によって、アウターコラム11がインナーコラム12に対して移動する。凸部163が突起25に接することによって、アウターコラム11から第1ブラケット20に荷重が伝わる。第1ブラケット20に所定荷重以上の荷重が入力された場合、第1ブラケット20が車体から離脱する。第1ブラケット20が+Z方向に移動するのにしたがって、衝撃吸収プレートカバー63及び衝撃吸収プレート64の他端62も一緒に移動する。一方、衝撃吸収プレート64の一端61は、車体に連結されているので、移動しない。このため、衝撃吸収プレート64の一端61の位置をそのままとして、衝撃吸収プレート64の他端62が第1ブラケット20と共に+Z方向に移動する。衝撃吸収プレート64の他端62が+Z方向に移動するのに伴って、湾曲部65が塑性変形する。衝撃吸収機構60によれば、湾曲部65の塑性変形によって衝撃エネルギーが吸収される。その結果、操作者に加わる衝撃が緩和される。
変形例のステアリング装置80Aにおいては、2次衝突時において、ステアリングホイール81からの荷重がブラケット(第1ブラケット20)に伝わる。ブラケットにおいて、支点が上板21となり、力点が締付部材31との接触部となる。このため、ブラケットに回転モーメントが作用するので、ブラケットがわずかに回転する(倒れる)。しかし、その後に凸部163と突起25とが接することによって、ブラケットの回転量(倒れ量)が低減する。突起25が上述した平面P3よりも上板21側に配置されることによって、ブラケットの回転(倒れ)がより低減する。したがって、変形例のステアリング装置80Aは、第1ブラケット20の回転によって衝撃吸収能力が低下する可能性を低減できる。
変形例のステアリング装置80Aにおいて、ハウジング10Aは、筒状のアウターコラム11、及びアウターコラム11に挿入されるインナーコラム12を備える。締付部材31は、アウターコラム11及び側板23を貫通する。
これにより、ブラケット(第1ブラケット20)が車体から離脱した後に、アウターコラム11がインナーコラム12に対して相対的に移動する。アウターコラム11の内周面とインナーコラム12の外周面との間で生じる摩擦によって、衝撃エネルギーが吸収される。したがって、変形例のステアリング装置80Aは、吸収できる衝撃エネルギーをより向上させることができる。
10 ハウジング(ギアボックス)
10A ハウジング(ステアリングコラム)
11 アウターコラム
12 インナーコラム
15 凸部
16 補助板
20 第1ブラケット(ブラケット)
21 上板
23 側板
25 突起
29 コーティングプレート
30 締付機構
31 締付部材
32 固定カム
33 可動カム
35 ナット
36 スラストベアリング
39 操作レバー
60 衝撃吸収機構
61 一端
62 他端
63 衝撃吸収プレートカバー
64 衝撃吸収プレート
65 湾曲部
70 第2ブラケット
71 本体
75 ピン
79 コーティングプレート
80、80A ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 第1ユニバーサルジョイント
85 中間シャフト
86 第2ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギア
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
92 減速装置
93 電動モータ
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
161 本体部
163 凸部
231 長穴
311 頭部
312 雄ねじ部
P1、P2、P3 平面
R 回転軸

Claims (4)

  1. ステアリングホイールと接続されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するハウジングと、
    車体に固定される上板、及び前記ハウジングを挟む側板を備えるブラケットと、
    前記ステアリングシャフトよりも下側に配置され、前記ハウジング及び前記側板を貫通する締付部材と、
    を備え、
    前記ブラケットは、前記側板から前記ハウジングに向かって突出しており且つ2次衝突時に前記ハウジングに接する突起を備え、
    前記突起は、前記上板及び前記締付部材から等距離にある中間点を通り且つ前記上板と平行な平面よりも、前記上板側に配置される
    ステアリング装置。
  2. 前記ハウジングは、ステアリングシャフトに接続される減速装置を内蔵するギアボックスである
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ハウジングは、筒状のアウターコラム、及び前記アウターコラムに挿入されるインナーコラムを備え、
    前記締付部材は、前記アウターコラム及び前記側板を貫通する
    請求項1に記載のステアリング装置。
  4. 前記側板の外側に配置され、前記上板に固定される衝撃吸収プレートカバーと、一端が車体に連結され且つ他端が前記衝撃吸収プレートカバーに連結される衝撃吸収プレートと、を備え、
    前記衝撃吸収プレートカバーの一部である前記突起は、前記側板を貫通する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
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