JP2022131352A - 細胞塊の採取装置及び細胞塊の採取方法 - Google Patents

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諭 稲垣
Satoshi Inagaki
伸明 田中
Nobuaki Tanaka
澄雄 杉田
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Abstract

【課題】良好に細胞塊の所定の採取部位を採取することができる細胞塊の採取装置及び細胞塊の採取方法を提供する。【解決手段】細胞塊の採取装置は、細胞塊を保持するための第1ピペットを備える第1マニピュレータと、第1ピペットに保持された細胞塊を操作するための第2ピペットを備える第2マニピュレータと、細胞塊を撮像する撮像部と、第1ピペット、第2ピペット及び撮像部を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、撮像部からの画像データに基づいて、細胞塊の採取部位を検出し、第2ピペットの延在方向に沿って第2ピペットを移動させ、第2ピペットの先端を、延在方向と直交する方向での細胞塊の外周に接触させる。【選択図】図5

Description

本発明は、細胞塊の採取装置及び細胞塊の採取方法に関する。
再生医療製品の研究開発や創薬スクリーニングの分野において、多数の細胞を1つの塊とした細胞塊を形成し、所定の機能を持たせた細胞塊の開発が進められている。特許文献1には、細胞塊を含むサンプルにおいて、細胞の回収や培地交換、継続的な培養を容易に行う方法について記載されている。
特開2019-106962号公報
このような細胞塊を培養した後で、細胞塊の所定の部位を他の部分から切り出して採取する必要がある。ナイフなどのツールを用いて手作業で採取する場合には、採取部位の位置ずれや、操作ミスによる細胞塊の損傷等が発生する可能性がある。また、特許文献1には、細胞塊の必要な採取部位を採取する方法について記載されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、良好に細胞塊の所定の採取部位を採取することができる細胞塊の採取装置及び細胞塊の採取方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取装置は、細胞塊を保持するための第1ピペットを備える第1マニピュレータと、前記第1ピペットに保持された前記細胞塊を操作するための第2ピペットを備える第2マニピュレータと、前記細胞塊を撮像する撮像部と、前記第1ピペット、前記第2ピペット及び前記撮像部を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記撮像部からの画像データに基づいて、前記細胞塊の採取部位を検出し、前記第2ピペットの延在方向に沿って前記第2ピペットを移動させ、前記第2ピペットの先端を、前記延在方向と直交する方向での前記細胞塊の外周に接触させる。
これによれば、細胞塊の採取装置において、細胞塊の採取部位の位置ずれが生じ、細胞塊の採取部位が第2ピペットの先端と向かい合う位置(以下、採取可能位置と表す場合がある)にない場合であっても、第2ピペットを操作し、細胞塊の外周に接触させることで、細胞塊の回転操作が可能である。これにより、細胞塊の採取装置は、細胞塊の採取部位の位置を調整して、良好に細胞塊の所定の採取部位を採取することができる。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取装置において、前記制御装置は、前記第2ピペットの先端を、前記細胞塊の中心に対して前記採取部位の反対側に位置する外周に接触させる。これによれば、細胞塊の採取装置は、第2ピペットの延在方向に沿って第2ピペットを移動させ、細胞塊の外周を押し込むように回転操作することで、採取部位の位置が採取可能位置に近づく向きに細胞塊を回転操作することができる。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取装置において、前記第2ピペットに振動を与える圧電素子と、前記第2ピペットの開口から吸引を行う吸引ポンプと、を備え、前記制御装置は、前記圧電素子の駆動により振動する前記第2ピペットを、前記細胞塊の、前記採取部位よりも外側の部分に接触させて、前記採取部位の外周に凹部を形成する。これによれば、細胞塊の採取部位の外周に凹部を形成することで、採取部位を周囲の部分から突出して形成することができる。したがって、細胞塊が弾性(柔軟性)を有する場合であっても、採取部位を容易に採取することができる。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取装置において、前記第2ピペットは、前記細胞塊の、前記採取部位の周囲を移動し、前記採取部位を囲む環状に前記凹部を形成する。これによれば、細胞塊の採取部位は、周囲の部分から島状に独立して形成される。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取装置において、前記制御装置は、前記圧電素子を停止した状態で、前記第2ピペットを前記採取部位に接触させ、前記吸引ポンプにより前記採取部位を吸引する。これによれば、第2ピペットとの接触による細胞塊の採取部位の損傷を抑制しつつ、吸引ポンプにより吸引することで、採取部位を細胞塊から引き離して採取することができる。
本発明の一態様に係る細胞塊の採取方法は、細胞塊を保持するための第1ピペットを備える第1マニピュレータと、前記第1ピペットに保持された前記細胞塊を操作するための第2ピペットを備える第2マニピュレータと、前記細胞塊を撮像する撮像部と、前記第1ピペット、前記第2ピペット及び前記撮像部を制御する制御装置と、を備える細胞塊の採取方法であって、前記制御装置が、前記撮像部からの画像データに基づいて、前記細胞塊の採取部位を検出するステップと、前記制御装置が、前記第2ピペットの延在方向に沿って前記第2ピペットを移動させ、前記第2ピペットの先端を、前記延在方向と直交する方向での前記細胞塊の外周に接触させるステップと、を含む。
これによれば、細胞塊の採取方法において、細胞塊の採取部位の位置ずれが生じ、細胞塊の採取部位が第2ピペットの先端と向かい合う位置にない場合であっても、第2ピペットを操作し、細胞塊の外周に接触させることで、細胞塊の回転操作が可能である。これにより、細胞塊の採取装置は、細胞塊の採取部位の位置を調整して、良好に細胞塊の所定の採取部位を採取することができる。
本発明によれば、良好に細胞塊の所定の採取部位を採取することができる細胞塊の採取装置及び細胞塊の採取方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る細胞塊の採取装置の構成を模式的に示す図である。 図2は、微動機構の一例を示す断面図である。 図3は、細胞塊の採取装置の制御ブロック図である。 図4は、実施形態の細胞塊の採取方法を示すフローチャート図である。 図5は、実施形態の細胞塊の回転操作を説明するための説明図である。 図6は、実施形態の細胞塊の、採取部位の周囲の切削方法を説明するための説明図である。 図7は、実施形態の細胞塊の、採取部位の採取方法を説明するための説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る採取装置10の構成を模式的に示す図である。採取装置10は、顕微鏡観察下で細胞塊100(図5参照)の所定の採取部位100Sを他の部分から切り出して採取するための装置である。本実施形態の採取装置10の操作対象である細胞塊100は、多数の細胞を1つの塊にまとめて作製されたものであり、例えば、オルガノイド、スフェロイド等である。採取された細胞塊100は、再生医療製品の分野において、例えば創薬スクリーニング、細胞治療、人工臓器の材料として活用される。
採取装置10は、少なくとも1つの電動マニピュレータを含む電動マニピュレーションシステムをベースとして構成される。具体的には、図1に示すように、採取装置10は、顕微鏡ユニット12と、第1マニピュレータ14と、第2マニピュレータ16と、採取装置10を制御するコントローラ43(制御装置)とを備えている。顕微鏡ユニット12の両側に第1マニピュレータ14と第2マニピュレータ16とが分かれて配置されている。
撮像部としての顕微鏡ユニット12は、撮像素子を含むカメラ18と、顕微鏡20と、試料ステージ22とを備えている。試料ステージ22は、シャーレ等の試料保持部材11を支持可能であり、試料保持部材11の直上に顕微鏡20が配置される。顕微鏡ユニット12は、顕微鏡20とカメラ18とが一体構造となっており、試料保持部材11に向けて光を照射する光源(図示は省略している)を備えている。なお、カメラ18は、顕微鏡20と別体に設けてもよい。
試料保持部材11には、細胞塊100を含む溶液が収容される。試料保持部材11の細胞塊100に光が照射され、試料保持部材11の細胞塊100で反射した光が顕微鏡20に入射する。細胞塊100に関する光学像は、顕微鏡20で拡大された後、カメラ18で撮像される。カメラ18で撮像された画像を基に細胞塊100の観察が可能となっている。
第1マニピュレータ14は、第1ピペット保持部材24と、X-Y軸テーブル26と、Z軸テーブル28と、X-Y軸テーブル26を駆動する駆動装置30と、Z軸テーブル28を駆動する駆動装置32とを備える。第1マニピュレータ14は、X軸-Y軸-Z軸の3軸構成のマニピュレータである。
なお、本実施形態において、水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と交差する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと交差する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。試料ステージ22の表面は、XY平面と平行であり、Z軸方向と直交する。Z軸方向は、顕微鏡20の焦点合わせ方向である。
X-Y軸テーブル26は、駆動装置30の駆動により、X軸方向又はY軸方向に移動可能となっている。Z軸テーブル28は、X-Y軸テーブル26上に上下移動可能に配置され、駆動装置32の駆動によりZ軸方向に移動可能になっている。駆動装置30、32は、コントローラ43に接続されている。
第1ピペット保持部材24は、Z軸テーブル28に連結され、先端に毛細管チップである第1ピペット25が取り付けられている。第1ピペット保持部材24は、X-Y軸テーブル26とZ軸テーブル28の移動に従って3次元空間を移動領域として移動し、試料保持部材11に収容された細胞塊100を、第1ピペット25を介して保持することができる。
すなわち、第1マニピュレータ14は、細胞塊100の保持に用いられる保持用マニピュレータであり、第1ピペット25は、微小試料の保持手段として用いられるホールディングピペットである。細胞塊100は、例えば、第1ピペット25と連通されているシリンジポンプ29(図3参照)によって、第1ピペット25の先端にて吸引保持される。第1ピペット25の内部圧力は、シリンジポンプ29から供給される圧力の制御値により制御される。
第2マニピュレータ16は、第2ピペット保持部材34と、X-Y軸テーブル36と、Z軸テーブル38と、X-Y軸テーブル36を駆動する駆動装置40と、Z軸テーブル38を駆動する駆動装置42とを備える。第2マニピュレータ16は、X軸-Y軸-Z軸の3軸構成のマニピュレータである。
X-Y軸テーブル36は、駆動装置40の駆動により、X軸方向又はY軸方向に移動可能となっている。Z軸テーブル38は、X-Y軸テーブル36上に上下移動可能に配置され、駆動装置42の駆動によりZ軸方向に移動可能になっている。駆動装置40、42は、コントローラ43に接続されている。
第2ピペット保持部材34は、Z軸テーブル38に連結され、先端に第2ピペット35が取り付けられている。第2ピペット保持部材34は、X-Y軸テーブル36とZ軸テーブル38の移動に従って3次元空間を移動領域として移動し、試料保持部材11に収容された細胞塊100の回転操作及び採取部位100Sの採取が可能である。
すなわち、第2マニピュレータ16は、細胞塊100の採取部位100Sの採取に用いられる採取用マニピュレータである。第2ピペット35は、細胞塊100の回転操作を行う操作手段と、細胞塊100の採取部位100Sを切り出して採取を行う採取手段とを兼用する。細胞塊100の採取部位100Sは、例えば、第2ピペット35と連通されているシリンジポンプ39(図3参照)によって、第2ピペット35の先端にて吸引される。そして、採取部位100Sは、第2ピペット35の移動に伴って細胞塊100から引き離されて採取される。第2ピペット35の内部圧力は、シリンジポンプ39から供給される圧力の制御値により制御される。
X-Y軸テーブル36とZ軸テーブル38は、第2ピペット保持部材34を、試料保持部材11に収容された細胞塊100等の操作位置まで粗動駆動する粗動機構(3次元移動テーブル)として構成されている。また、Z軸テーブル38と第2ピペット保持部材34との連結部には、ナノポジショナとして微動機構44が備えられている。微動機構44は、第2ピペット保持部材34をその長手方向(軸方向)に移動可能に支持するとともに、第2ピペット保持部材34をその長手方向(軸方向)に沿って微動駆動するように構成される。
図2は、微動機構44の一例を示す断面図である。図2に示すように微動機構44は、第2ピペット保持部材34を駆動対象とする圧電アクチュエータ44aを備える。圧電アクチュエータ44aは、筒状のハウジング87と、ハウジング87の内部に設けられた転がり軸受80、82と、圧電素子92とを含む。ハウジング87の軸方向に第2ピペット保持部材34が挿通される。転がり軸受80、82は、第2ピペット保持部材34を回転可能に支持する。圧電素子92は、印加される電圧に応じて第2ピペット保持部材34の長手方向に沿って伸縮する。第2ピペット保持部材34の先端側(図2左側)には第2ピペット35(図1参照)が取り付けられ固定される。
第2ピペット保持部材34は、転がり軸受80、82を介してハウジング87に支持される。転がり軸受80は、内輪80aと、外輪80bと、内輪80aと外輪80bとの間に設けられたボール80cとを備える。転がり軸受82は、内輪82aと、外輪82bと、内輪82aと外輪82bとの間に設けられたボール82cとを備える。各外輪80b、82bがハウジング87の内周面に固定され、各内輪80a、82aが中空部材84を介して第2ピペット保持部材34の外周面に固定される。このように、転がり軸受80、82は、第2ピペット保持部材34を回転自在に支持するようになっている。
中空部材84の軸方向の略中央部には、径方向外方に突出するフランジ部84aが設けられている。転がり軸受80は、フランジ部84aに対して第2ピペット保持部材34の軸方向の先端側に配置され、転がり軸受82はフランジ部84aに対して後端側に配置される。内輪間座としてのフランジ部84aを挟んで転がり軸受80の内輪80aと、転がり軸受82の内輪82aとが配置される。第2ピペット保持部材34の外周面にねじ加工が施されており、内輪80aの先端側及び内輪82aの後端側からロックナット86及びロックナット86が第2ピペット保持部材34に螺合される。これにより、転がり軸受80、82の軸方向の位置が固定される。
円環状のスペーサ90は、転がり軸受80、82と同軸に外輪82bの軸方向後端側に配置される。スペーサ90の軸方向後端側には、円環状の圧電素子92がスペーサ90と略同軸に配置され、さらにその軸方向後端側にはハウジング87の蓋88が配置される。蓋88は、圧電素子92を軸方向に固定するためのもので、第2ピペット保持部材34が挿通する孔部を有する。蓋88は、例えば、ハウジング87の側面に不図示のボルトにより締結されていてもよい。なお、圧電素子92は、棒状又は角柱状としてスペーサ90の周方向に略等配となるように並べても良く、第2ピペット保持部材34を挿通する孔部を有した角筒としても良い。
圧電素子92はスペーサ90を介して転がり軸受82と接している。圧電素子92は、リード線(図示せず)を介して駆動回路93(図3参照)に接続されている。圧電素子92は、駆動回路93から供給される駆動電圧に応答して第2ピペット保持部材34の軸方向に沿って伸縮する。これにより、圧電素子92は、第2ピペット保持部材34をその軸方向に沿って所定の周波数で振動させるようになっている。
第2ピペット保持部材34が軸方向に沿って振動すると、この振動が第2ピペット35(図1参照)に伝達され、第2ピペット35が所定の周波数で振動する。細胞塊100の採取部位100Sの採取の際には、微動機構44の圧電素子92により第2ピペット35を振動させ、第2ピペット35を細胞塊100に接触させることで、採取部位100Sの周囲の切削加工を行うことができる(図4、図6参照)。
なお、上述の微動機構44は、細胞塊100の採取用の第2マニピュレータ16に設けられるとしているが、図1に示すように細胞塊100の固定用の第1マニピュレータ14に微動機構44と同様の微動機構54を設けてもよい。
次に、コントローラ43による採取装置10の制御について図3を参照して説明する。図3は、細胞塊の採取装置の制御ブロック図である。
コントローラ43は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを有する演算処理装置を含む演算部46A、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する記憶装置を含む記憶部46B、及び入出力インターフェース装置等のハードウェア資源を備える。コントローラ43の機能は、記憶部46Bに格納された所定のプログラムを演算部46Aが実行することで実現される。コントローラ43は、演算部46Aによる演算結果に従って、各構成要素に各種機能を実行させる制御信号を出力する。
コントローラ43は、顕微鏡ユニット12の焦点合わせ機構81、第1マニピュレータ14の駆動装置30、駆動装置32、シリンジポンプ29、第2マニピュレータ16の駆動装置40、駆動装置42、圧電素子92を制御し必要に応じて設けられたドライバやアンプ等を介してそれぞれに制御信号を出力する。コントローラ43は、駆動装置30、32、40、42にそれぞれ駆動信号VXY、V(図1参照)を供給する。駆動装置30、32、40、42は、駆動信号VXY、Vに基づいてX-Y-Z軸方向に駆動する。コントローラ43は、微動機構44にナノポジショナ制御信号V(図1参照)を供給して、微動機構44の制御を行ってもよい。
コントローラ43は、情報入力手段としてジョイスティック47と、キーボード、マウス又はタッチパネル等の入力部49とが接続されている。ジョイスティック47は公知のものを用いることができる。ジョイスティック47は、基台と、基台から直立するハンドル部とを備えており、ハンドル部を傾斜させるように操作することで駆動装置30、40のX-Y駆動を行うことができ、ハンドル部をねじることで駆動装置32、42のZ駆動を行うことができる。
ジョイスティック47は、シリンジポンプ29、圧電素子92の各駆動を操作するためのボタン47Aを備えていてもよい。また、コントローラ43は、液晶パネル等の表示部45が接続される。表示部45にはカメラ18で取得した顕微鏡画像や各種制御用画面が表示されるようになっている。なお、入力部49としてタッチパネルが用いられる場合には、表示部45の表示画面にタッチパネルを重ねて用い、操作者が表示部45の表示画像を確認しつつ入力操作を行うようにしてもよい。
図3に示すように、コントローラ43は、さらに画像入力部43A、画像処理部43B、画像出力部43C及び位置検出部43Dを備えている。顕微鏡20を通してカメラ18で撮像した画像信号VPIX(図1参照)が画像入力部43Aに入力される。画像処理部43Bは、画像入力部43Aから画像信号を受け取って、画像処理を行う。画像処理部43Bは、画像入力部43Aから受け取った画像信号をグレースケール化して、グレースケール画像に基づいてエッジ抽出処理やパターンマッチングを行う。画像出力部43Cは、画像処理部43Bで画像処理された画像情報を表示部45へ出力する。
位置検出部43Dは、カメラ18で撮像された細胞塊100の位置や、細胞塊100に対して操作を行う第1ピペット25及び第2ピペット35等の治具の位置を、画像処理後の画像情報に基づいて検出することができる。位置検出部43Dは、画像情報に基づいてカメラ18の撮像領域内における細胞塊100及び治具等の有無を検出することができる。画像入力部43A、画像処理部43B、画像出力部43C及び位置検出部43Dは、演算部46Aにより制御される。
コントローラ43は、位置検出部43Dからの細胞塊100及び治具等の有無の情報及び位置情報に基づいて、第1マニピュレータ14及び第2マニピュレータ16を制御する。本実施形態において、コントローラ43は、第1マニピュレータ14及び第2マニピュレータ16を所定のシーケンスで自動的に駆動する。かかるシーケンス駆動は、記憶部46Bにあらかじめ保存された所定のプログラムによる演算部46Aの演算結果に基づいて、コントローラ43が順次それぞれに駆動信号を出力することで行われる。
次に採取装置10による細胞塊100の採取方法について説明する。図4は、実施形態の細胞塊の採取方法を示すフローチャート図である。図5は、実施形態の細胞塊の回転操作を説明するための説明図である。図5各図は、試料ステージ22の表面から垂直な方向(+Z軸方向)から見たときの、第1ピペット25、第2ピペット35及び細胞塊100の配置関係を模式的に示している。
本実施形態の採取装置10は、試料保持部材11に載置された複数の細胞塊100に対して、1つの細胞塊100ごとに操作を行い、複数の細胞塊100について操作を繰り返し実行することができる。コントローラ43は、複数の細胞塊100に対する操作を自動で実行する。以下の説明では、1つの細胞塊100に対する採取方法を説明する。
まず、操作者は、シャーレ等の試料保持部材11を用意し、測定対象の細胞塊100を試料保持部材11の所定の位置に載置する。図5のステップST14-1に示すように、第1ピペット25と第2ピペット35とは、間隔を有して対向して配置されている。細胞塊100は、第1ピペット25及び第2ピペット35の近傍に配置される。なお、第1ピペット25及び第2ピペット35は、中心軸AX2がX軸方向に平行な姿勢に維持されるものとする。平行とは、予め設定された許容範囲内の傾きを有するものを含む。図5では、第2ピペット35は、中空の筒状の部材であり、細胞塊100の所定の操作に用いられるキャリラリ(又はピペット)を用いることができる。
なお、以下の説明では、X軸方向の一方を+X軸方向と表し、X軸方向の他方を-X軸方向と表す場合がある。Y軸方向の一方を+Y軸方向と表し、Y軸方向の他方を-Y軸方向と表す場合がある。Z軸方向の一方を+Z軸方向と表し、Z軸方向の他方を-Z軸方向と表す場合がある。
コントローラ43は、シリンジポンプ29(図3参照)を駆動させ、第1ピペット25の吸引を実行させる。これにより、第1ピペット25の内部が陰圧となり、第1ピペット25の開口25aに向かって試料保持部材11の培養液の流れが発生する。細胞塊100は、培養液とともに吸引されて、第1ピペット25の開口25aに保持される。
コントローラ43は、第1ピペット25に保持された細胞塊100をカメラ18の撮像領域に移動させる。そして、コントローラ43は、顕微鏡ユニット12によって細胞塊100を撮像し、細胞塊100の画像データを取得する(ステップST11)。
コントローラ43は、画像処理部43Bの動作により、細胞塊100の画像データをグレースケール化して、グレースケール画像に基づいてエッジ抽出処理やパターンマッチングを行う。これにより、コントローラ43は、採取部位100S(図5、図6参照)を検出する(ステップST12)。
演算部46Aは、位置検出部43Dから採取部位100Sの位置の情報を受け取り、採取部位100Sの位置が採取可能位置にあるかどうかを判断する(ステップST13)。なお、採取可能位置とは、細胞塊100の採取部位100Sが、第1ピペット25の開口25aの反対側であって、第2ピペット35の開口35aと向かい合う位置を示す。採取部位100Sが採取可能位置にない場合、例えば採取部位100Sが第1ピペット25側に向けられている場合や、採取部位100Sが検出されない場合(ステップST13、No)、コントローラ43は、第2ピペット35により細胞塊100の回転操作を行う(ステップST14)。より具体的には、コントローラ43は、第1マニピュレータ14及び第2マニピュレータ16を制御することで、細胞塊100の回転動作や位置の調整等を適宜行う。
図5では、採取部位100Sが、第1ピペット25の中心軸AX1に対して-Y軸方向に位置する場合について説明する。
コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を初期位置に移動させる(ステップST14-1)。第2ピペット35の初期位置は、第2ピペット35の開口35aが、細胞塊100を挟んで第1ピペット25の開口25aと向かい合う位置である。より好ましくは、第2ピペット35の中心軸AX2と、第1ピペット25の中心軸AX1とが一直線上に延在するように、第1ピペット25及び第2ピペット35が配置される。ただし、図5は、説明を分かりやすくするために模式的に記載したものであり、第2ピペット35の中心軸AX2は、第1ピペット25の中心軸AX1と所定の角度を有して配置されていてもよい。
コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を+Y軸方向に移動させる(ステップST14-2)。演算部46Aは、ステップST11、ST12において、細胞塊100の画像データに基づいて、細胞塊100の外周の位置を演算する。コントローラ43は、第2ピペット35の中心軸AX2が、+Y軸方向での細胞塊100の外周に重なるように、すなわち、細胞塊100の中心に対して採取部位100Sの反対側の外周に重なるように、第2ピペット35を移動させる。
次に、コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を-X軸方向に移動させる(ステップST14-3)。第2ピペット35の先端は、第2ピペット35の延在方向に直交する方向(+Y軸方向)での細胞塊100の外周、すなわち。細胞塊100の中心に対して採取部位100Sの反対側の外周に接する。この際、コントローラ43は、シリンジポンプ29の駆動を停止し、あるいはシリンジポンプ29による吸引を弱める。これにより、第1ピペット25の吸引が弱められ、細胞塊100は、第1ピペット25の開口25aからわずかに離れるように移動する。
さらに、コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を-X軸方向に移動させる(ステップST14-4)。第2ピペット35を細胞塊100の外周に接触した状態から、さらに矢印200に示す方向に押し込むことにより、細胞塊100は、矢印201に示す方向に回転する。これにより、細胞塊100は、略90°回転操作され、細胞塊100の採取部位100Sは、+X軸方向、すなわち、採取可能位置に向けられる。
コントローラ43は、細胞塊100の回転操作を行った後、シリンジポンプ29の吸引を再開する。これにより、第1ピペット25の開口25aに細胞塊100が固定される。そして、コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を初期位置に移動させる(ステップST14-5)。以上のような細胞塊100の回転操作により、細胞塊100の採取部位100Sは、第2ピペット35の開口35aと向かい合って配置される。
なお、図5では、採取部位100Sが第1ピペット25の中心軸AX1に対して-Y軸方向に位置する場合について説明したが、これに限定されない。コントローラ43は、採取部位100Sの位置に応じて、第2ピペット35を細胞塊100の採取部位100Sと反対側の外周に接触させて回転操作を行うことができる。また、第2ピペット35の操作により、細胞塊100が略90°回転する場合について説明したが、細胞塊100の回転角度は90°以下であってもよく、90°以上であってもよい。細胞塊100の回転角度は、第2ピペット35の移動量の調整や、繰り返し第2ピペット35の移動を行うことで、適切に変更できる。
また、採取部位100Sが検出された場合に限定されず、採取部位100Sが検出されない場合に回転操作を実行してもよい。採取部位100Sが検出されない場合には、演算部46Aは、採取部位100Sが試料ステージ22側(-Z軸方向)に向けられていると推定する。そして、コントローラ43は、第2ピペット35を細胞塊100の+Z軸方向の外周に接触させて回転操作を行うことができる。
図4に戻って、採取部位100Sの位置が採取可能位置にある場合(ステップST13、Yes)、コントローラ43は、細胞塊100の採取部位100Sの採取操作を実行する。
コントローラ43は、駆動回路93(図3参照)に制御信号を出力し、圧電素子92を駆動し、圧電素子92の振動を第2ピペット35に伝達させて第2ピペット35を振動させる(ステップST15)。コントローラ43は、第2ピペット35と細胞塊100とが非接触の状態で、圧電素子92の振動を開始する。第2ピペット35は、圧電素子92の振動により、第2ピペット35の延在方向に沿った方向(X軸方向)に振動する。
次に、コントローラ43は、第2ピペット35の操作により、細胞塊100の採取部位100Sの周囲を切削する(ステップST16)。図6は、実施形態の細胞塊の、採取部位の周囲の切削方法を説明するための説明図である。図6は、+X軸方向から見た場合の、細胞塊100及び第2ピペット35の位置関係を模式的に示している。図6に示すように、+X軸方向から見た場合に、採取部位100Sは、細胞塊100の中央部に位置する。コントローラ43は、圧電素子92の駆動により振動する第2ピペット35を、細胞塊100の、採取部位100Sよりも外側の部分に接触させる(ステップST16-1)。図6に示す例では、第2ピペット35は、採取部位100SのZ軸方向(-Z軸方向)に隣接する部分に接触する。この際、コントローラ43は、シリンジポンプ39(図3参照)を駆動させ、第2ピペット35の吸引を実行させる。
第2ピペット35の振動により、細胞塊100の外周の、第2ピペット35の先端が接する部分が破壊され、第2ピペット35に吸引される。これにより、採取部位100Sの外周に凹部100Tが形成される(ステップST16-2)。そして、コントローラ43は、採取部位100Sよりも外側の部分であって、凹部100Tと隣接する位置に第2ピペット35を移動させる。
これにより、採取部位100Sの外周に複数の凹部100Tが連続して形成される(ステップST16-3)。コントローラ43は、この切削操作を採取部位100Sの外周に沿って繰り返し行う。すなわち、コントローラ43は、第2ピペット35を、細胞塊100の、採取部位100Sの周囲を移動させる。これにより、凹部100Tは、採取部位100Sを囲む環状に形成される(ステップST16-4)。言い換えると、採取部位100Sは、複数の凹部100Tの底部から突出して島状に形成される。
次に、図4に戻って、コントローラ43は、駆動回路93(図3参照)に制御信号を出力し、圧電素子92の駆動を停止させる(ステップST17)。圧電素子92が停止することで、第2ピペット35も振動が停止する。コントローラ43は、シリンジポンプ39(図3参照)を引き続き駆動させ、第2ピペット35の吸引を継続させる。
次にコントローラ43は、第2ピペット35により、細胞塊100の採取部位100Sを吸引する(ステップST18)。図7は、実施形態の細胞塊の、採取部位の採取方法を説明するための説明図である。図7各図は、試料ステージ22の表面から垂直な方向(+Z軸方向)から見たときの、第1ピペット25、第2ピペット35及び細胞塊100の配置関係を模式的に示している。
図7に示すように、コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、圧電素子92を停止した状態で、第2ピペット35を-X軸方向に移動させ、第2ピペット35の開口35aを採取部位100Sに接触させる(ステップST18-1)。これにより、第2ピペット35の先端に採取部位100Sが吸引される。
コントローラ43は、第2マニピュレータ16を制御することで、第2ピペット35を+X軸方向に移動させる。第2ピペット35の移動とともに、第2ピペット35の先端に吸引された採取部位100Sは、細胞塊100から引き離される(ステップST18-2)。これにより、第2ピペット35の先端に採取部位100Sが採取され、採取部位100Sを任意のシャーレ等の保管場所に移動することができる。
このように、採取装置10は、採取部位100Sの周囲に凹部100Tを形成した後に、採取部位100Sを第2ピペット35で吸引しつつ細胞塊100から引き離して採取することができる。本実施形態では、採取部位100Sが島状に形成され、採取部位100Sの周囲(側部)を保持する部分が除去されている。このため、凹部100Tが形成されない場合に比べて、容易に採取部位100Sを引き離すことができる。よって、細胞塊100が弾性を有する柔らかい材料であっても良好に採取部位100Sを採取することができる。また、共通の第2ピペット35で、細胞塊100の回転操作、凹部100Tの切削加工及び採取部位100Sの採取を行うことができる。このため、工程ごとに加工治具を取り換える場合に比べて、容易に採取部位100Sの採取を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の採取装置10は、細胞塊100を保持するための第1ピペット25を備える第1マニピュレータ14と、第1ピペット25に保持された細胞塊100を操作するための第2ピペット35を備える第2マニピュレータ16と、前記細胞塊を撮像する撮像部(顕微鏡ユニット12)と、第1ピペット25、第2ピペット35及び撮像部を制御する制御装置(コントローラ43)と、を備える。制御装置は、撮像部からの画像データに基づいて、細胞塊100の採取部位100Sを検出し、第2ピペット35の延在方向(-X軸方向)に沿って第2ピペット35を移動させ、第2ピペット35の先端を、延在方向と直交する方向(+Y軸方向)での細胞塊100の外周に接触させる。
また、本実施形態の細胞塊100の採取方法は、細胞塊100を保持するための第1ピペット25を備える第1マニピュレータ14と、第1ピペット25に保持された細胞塊100を操作するための第2ピペット35を備える第2マニピュレータ16と、細胞塊100を撮像する撮像部(顕微鏡ユニット12)と、第1ピペット25、第2ピペット35及び撮像部を制御する制御装置(コントローラ43)と、を備える細胞塊100の採取方法であって、制御装置が、撮像部からの画像データに基づいて、細胞塊100の採取部位100Sを検出するステップ(ステップST12)と、制御装置が、第2ピペット35の延在方向(-X軸方向)に沿って第2ピペット35を移動させ、第2ピペット35の先端を、延在方向と直交する方向(+Y軸方向)での細胞塊100の外周に接触させるステップ(ステップST14)と、を含む。
これによれば、細胞塊100の採取装置10及び細胞塊100の採取方法において、細胞塊100の採取部位100Sの位置ずれが生じ、細胞塊100の採取部位100Sが第2ピペット35の先端と向かい合う位置(採取可能位置)にない場合であっても、第2ピペット35を操作し、細胞塊100の外周に接触させることで、細胞塊100の回転操作が可能である。これにより、細胞塊100の採取装置10は、細胞塊100の採取部位100Sの位置を調整して、良好に細胞塊100の所定の採取部位100Sを採取することができる。
また、本実施形態の採取装置10において、制御装置は、第2ピペット35の先端を、細胞塊100の中心に対して採取部位100Sの反対側に位置する外周に接触させる。これによれば、細胞塊100の採取装置10は、第2ピペット35の延在方向に沿って第2ピペット35を移動させ、細胞塊100の外周を押し込むように回転操作することで、採取部位100Sの位置が採取可能位置に近づく向きに細胞塊100を回転操作することができる。
また、本実施形態の採取装置10において、第2ピペット35に振動を与える圧電素子92と、第2ピペット35の開口35aから吸引を行う吸引ポンプ(シリンジポンプ39)と、を備える。制御装置は、圧電素子92の駆動により振動する第2ピペット35を、細胞塊100の、採取部位100Sよりも外側の部分に接触させて、採取部位100Sの外周に凹部100Tを形成する。これによれば、細胞塊100の採取部位100Sの外周に凹部100Tを形成することで、採取部位100Sを周囲の部分から突出して形成することができる。したがって、細胞塊100が弾性(柔軟性)を有する場合であっても、採取部位100Sを容易に採取することができる。
制御装置は、第2ピペット35を、細胞塊100の、採取部位100Sの周囲を移動させて、採取部位100Sを囲む環状に凹部100Tを形成する。これによれば、細胞塊100の採取部位100Sは、周囲の部分から島状に独立して形成される。
制御装置は、圧電素子92を停止した状態で、第2ピペット35を採取部位100Sに接触させ、吸引ポンプにより採取部位100Sを吸引する。これによれば、第2ピペット35との接触による細胞塊100の採取部位100Sの損傷を抑制しつつ、吸引ポンプにより吸引することで、採取部位100Sを細胞塊100から引き離して採取することができる。
10 採取装置
12 顕微鏡ユニット(撮像部)
14 第1マニピュレータ
16 第2マニピュレータ
18 カメラ
20 顕微鏡
22 試料ステージ
24 第1ピペット保持部材
25 第1ピペット
29、39 シリンジポンプ(吸引ポンプ)
34 第2ピペット保持部材
35 第2ピペット
43 コントローラ(制御装置)
44 微動機構
46A 演算部
46B 記憶部
92 圧電素子
93 駆動回路
100 細胞塊
100S 採取部位
100T 凹部

Claims (6)

  1. 細胞塊を保持するための第1ピペットを備える第1マニピュレータと、
    前記第1ピペットに保持された前記細胞塊を操作するための第2ピペットを備える第2マニピュレータと、
    前記細胞塊を撮像する撮像部と、
    前記第1ピペット、前記第2ピペット及び前記撮像部を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記撮像部からの画像データに基づいて、前記細胞塊の採取部位を検出し、
    前記第2ピペットの延在方向に沿って前記第2ピペットを移動させ、前記第2ピペットの先端を、前記延在方向と直交する方向での前記細胞塊の外周に接触させる
    細胞塊の採取装置。
  2. 前記制御装置は、前記第2ピペットの先端を、前記細胞塊の中心に対して前記採取部位の反対側に位置する外周に接触させる
    請求項1に記載の細胞塊の採取装置。
  3. 前記第2ピペットに振動を与える圧電素子と、
    前記第2ピペットの開口から吸引を行う吸引ポンプと、を備え、
    前記制御装置は、前記圧電素子の駆動により振動する前記第2ピペットを、前記細胞塊の、前記採取部位よりも外側の部分に接触させて、前記採取部位の外周に凹部を形成する
    請求項1又は請求項2に記載の細胞塊の採取装置。
  4. 前記制御装置は、前記第2ピペットを、前記細胞塊の、前記採取部位の周囲を移動させて、前記採取部位を囲む環状に前記凹部を形成する
    請求項3に記載の細胞塊の採取装置。
  5. 前記制御装置は、前記圧電素子を停止した状態で、前記第2ピペットを前記採取部位に接触させ、前記吸引ポンプにより前記採取部位を吸引する
    請求項3又は請求項4に記載の細胞塊の採取装置。
  6. 細胞塊を保持するための第1ピペットを備える第1マニピュレータと、
    前記第1ピペットに保持された前記細胞塊を操作するための第2ピペットを備える第2マニピュレータと、
    前記細胞塊を撮像する撮像部と、
    前記第1ピペット、前記第2ピペット及び前記撮像部を制御する制御装置と、を備える細胞塊の採取方法であって、
    前記制御装置が、前記撮像部からの画像データに基づいて、前記細胞塊の採取部位を検出するステップと、
    前記制御装置が、前記第2ピペットの延在方向に沿って前記第2ピペットを移動させ、前記第2ピペットの先端を、前記延在方向と直交する方向での前記細胞塊の外周に接触させるステップと、を含む
    細胞塊の採取方法。
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