JP2022131021A - 時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】時針および分針による時刻の表示を読み取りやすくでき、かつ、時刻以外の情報を指示することができる時計を提供すること。【解決手段】本開示の時計は、時針および分針と、時針および分針によって指示されて時刻を表示する複数の時刻目盛を有する文字板と、時針および分針の軸に沿った方向から見た平面視において、時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置された軸部材を有し、軸部材を回転軸として回動することで、時刻以外の情報を指示する副針と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、時計に関する。
時刻を指示する時刻表示用指針に加えて、時刻表示が停止されるまでの持続時間を表示する表示針および目盛板が設けられた電子時計が開示されている。
特許文献1では、時刻表示用指針で時刻を表示し、表示針で持続時間を表示することで、時刻と持続時間との両方を同時に確認できるようにしている。
特開2011-247708号公報
特許文献1では、時刻表示用指針にて指示される目盛が表示される箇所、具体的には、9時位置の目盛が表示される箇所に、持続時間を表示する表示針および目盛板が設けられている。そのため、時刻を示す目盛の一部を文字板に表示できなくなるので、時刻表示用指針による時刻の表示が読み取りにくくなってしまうといった問題があった。
本開示の時計は、時針および分針と、前記時針および前記分針によって指示されて時刻を表示する複数の時刻目盛を有する文字板と、前記時針および前記分針の軸に沿った方向から見た平面視において、前記時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置された軸部材を有し、前記軸部材を回転軸として回動することで、時刻以外の情報を指示する副針と、を備えることを特徴とする。
本開示の一実施形態に係る時計の概略を示す正面図。 前記実施形態の時計の要部の概略を示す拡大断面図。 前記実施形態の時計の要部の概略を示す拡大正面図。
[実施形態]
以下、本開示の実施形態に係る時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の時計1を示す正面図である。
図1に示すように、時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計である。本実施形態では、時計1は、外装ケース2と、文字板3と、日車4と、りゅうず5と、時刻目盛6と、指針である時針11、分針12、秒針13と、副針14と、指針軸15と、図示略のムーブメントとを備える。時針11、分針12、秒針13は、指針軸15が文字板3の平面中心位置に設けられたセンター針である。
[文字板]
文字板3は円板状の部材であり、小窓31が設けられている。そして、当該小窓31を介して、日車4が視認可能となっている。また、文字板3は、時針11、分針12、秒針13によって指示されて時刻を表示する複数の時刻目盛6を有している。
本実施形態では、指針軸15の軸方向から見た平面視において、12時位置に配置された第1時刻目盛61は五角形状とされ、3時位置、6時位置、および、9時位置に配置された第2時刻目盛62は、長方形状と形成されている。これにより、所謂クロスラインに配置される時刻目盛61、62の視認性を向上している。また、1時位置、2時位置、4時位置、5時位置、7時位置、8時位置、10時位置、および、11時位置に配置された第3時刻目盛63は、円形状とされている。
なお、本実施形態では、時刻目盛6の表面には、蛍光塗料が塗布されている。これにより、ユーザーが海中等の暗所において時計1を確認した場合の視認性を向上することができる。
さらに、本実施形態では、文字板3には、当該文字板3の中心に対して8時方向に、情報目盛32が表示されている。本実施形態では、情報目盛32は、副針14によって指示されて時計1の電池残量を示すように構成されている。なお、電池残量は本開示の時刻以外の情報の一例である。
このように、本実施形態では、情報目盛32が文字板3に表示されるので、例えば、副針14によって指示される目盛がダイヤルリング等に表示される場合に比べて、副針14と情報目盛32との位置合わせを容易にすることができる。そのため、時計1の組み立てを容易にすることができる。
[副針]
図2は、時計1の要部の概略を示す拡大断面図であり、図3は、時計1の要部の概略を示す拡大正面図である。なお、図2は、図1におけるII-II線で切断した拡大断面図である。
図1~図3に示すように、副針14は、文字板3の中心に対して8時方向に配置されており、情報目盛32を指示可能に構成されている。
本実施形態では、副針14は、軸部材141と、円板部142と、針部143とを有している。
軸部材141は、棒状の部材であり、基端側が図示略のムーブメントに取り付けられ、先端側には円板部142が取り付けられている。これにより、ムーブメントによって軸部材141が回動させられることで、円板部142および針部143が回動する。すなわち、副針14は、軸部材141を回転軸として回動するように構成されている。
また、本実施形態では、軸部材141は、指針軸15の軸方向から見た平面視において、8時位置に配置された時刻目盛6と重なる位置に配置されている。より具体的には、軸部材141は、指針軸15の軸方向から見た平面視において、8時位置に配置された時刻目盛6の中心と重なる位置に配置されている。すなわち、軸部材141は、8時位置に配置された時刻目盛6の中心を貫通している。
ここで、仮に、指針軸15の軸方向から見た平面視において、軸部材141が時刻目盛6の中心と異なる位置に配置された場合、副針14の回転中心と、時刻目盛6の中心とがずれることになるので、ユーザーは違和感を覚えるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、前述したように、指針軸15の軸方向から見た平面視において、軸部材141が時刻目盛6の中心と重なる位置に配置されるので、副針14の回転中心と、時刻目盛6の中心とが一致する。そのため、ユーザーが違和感を覚えるおそれを少なくできる。すなわち、時計1の美観を損なうことなく副針14を配置することができるので、時計1の意匠性を高くすることができる。
円板部142は、円形状とされ、前述したように軸部材141の先端側に取り付けられている。なお、円板部142は、本開示の端部部材の一例である。
針部143は、円板部142の外周縁に設けられ、情報目盛32を指示可能に構成されている。本実施形態では、針部143は、指針軸15の軸方向から見た平面視で、先端部が時刻目盛6の外周よりも外側に位置するように形成されている。これにより、針部143の先端部を、情報目盛32のより近傍に位置させることができるので、針部143による情報目盛32の指示の視認性を向上できる。
ここで、本実施形態では、円板部142は、指針軸15の軸方向から見た平面視で、軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6に対して、面積が半分未満となるように構成されている。換言すると、指針軸15の軸方向から見た平面視において、軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6の面積は、円板部142の面積よりも2倍以上大きくなるように構成されている。これにより、副針14の円板部142によって覆われる時刻目盛6の面積を小さくすることができる。そのため、副針14の軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6の視認性を向上することができる。
[実施形態の作用効果]
このような本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、時刻以外の情報である電池残量を指示する副針14の軸部材141が、8時位置に配置された時刻目盛6と重なる位置に配置される。これにより、時刻目盛6を省略することなく、電池残量を副針14にて指示することができる。そのため、時針11、分針12、および、秒針13による時刻の表示を読み取りやすくでき、かつ、電池残量を表示することができる。
本実施形態では、時刻目盛6には、蛍光塗料が塗布されている。これにより、例えば、ユーザーが海中等の暗所において時計1を確認した場合の視認性を向上することができる。
本実施形態では、軸部材141は時刻目盛6の中心に位置するので、美観を損なうことなく副針14を配置することができる。そのため、時計1の意匠性を高くすることができる。
本実施形態では、副針14は、電池残量を指示するように構成されている。これにより、ユーザーは時計1の電池残量を確認することができる。
本実施形態では、指針軸15に沿った方向から見た平面視において、軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6の面積は、円板部142の面積よりも2倍以上大きい。
これにより、副針14によって覆われる時刻目盛6の面積を小さくすることができる。そのため、副針14の軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6の視認性を向上することができる。
本実施形態では、文字板3には、副針14に指示される情報目盛32が表示されているので、副針14および情報目盛32によって電池残量を表示することができる。また、情報目盛32が文字板3に表示されるので、例えば、副針14によって指示される目盛がダイヤルリング等に表示される場合に比べて、副針14と情報目盛32との位置合わせを容易にすることができる。そのため、時計1の組み立てを容易にすることができる。
本実施形態では、針部143は、指針軸15の軸方向から見た平面視において、先端部が時刻目盛6の外周よりも外側に位置するように形成されている。これにより、針部143の先端部を、情報目盛32のより近傍に位置させることができるので、針部143による情報目盛32の指示の視認性を向上できる。
[変形例]
なお、本開示は前述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
前記実施形態では、副針14の軸部材141は、指針軸15に沿った方向から見た平面視において、8時位置に配置された時刻目盛6と重なる位置に配置されていたが、これに限定されない。例えば、副針の軸部材は、5時位置に配置された時刻目盛と重なる位置に配置されていてもよく、複数の時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置されていればよい。
また、前記実施形態では、軸部材141は、指針軸15に沿った方向から見た平面視において、8時位置に配置された時刻目盛6の中心と重なる位置に配置されていたが、これに限定されない。例えば、軸部材は、時刻目盛の中心とは異なる位置に配置されていてもよく、時刻目盛と重なる位置に配置されていればよい。
前記実施形態では、時刻目盛6は、五角形状とされた第1時刻目盛61と、長方形状とされた第2時刻目盛62と、円形状とされた第3時刻目盛63とを有していたが、これに限定されない。例えば、複数の時刻目盛の形状は全て同じ形状であってもよく、時刻目盛の形状は任意に設定することができる。
前記実施形態では、副針14は、時刻以外の情報として電池残量を指示可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、副針は、電池やぜんまいなど時計1の動力源の持続時間や、曜日情報や衛星信号の受信に関する情報を指示する所謂機能針として構成されていてもよい。
前記実施形態では、時刻目盛6の表面には、蛍光塗料が塗布されていたが、これに限定されない。例えば、時刻目盛および副針部材に蛍光塗料が塗布されていない場合も、本開示に含まれる。
前記実施形態では、副針14は、軸部材141の先端部に取り付けられ、円形状とされた円板部142を有していたが、これに限定されない。例えば、副針14は、軸部材141の先端部に取り付けられ、矩形状とされた端部部材を有していてもよい。
さらに、副針14は円板部142を省略し、軸部材141の先端部に針部143が直接取り付けられて構成されていてもよい。
前記実施形態では、軸部材141と重なる位置に配置された時刻目盛6は、円板部142よりも面積が2倍以上大きくなるように構成されていたが、これに限定されない。例えば、軸部材と重なる位置に配置された時刻目盛は、面積が円板部の2倍未満であってもよく、円板部よりも面積が大きくなるように構成されていればよい。
前記実施形態では、副針14にて指示される情報目盛32は、文字板3に表示されていたが、これに限定されない。例えば、副針にて指示される情報目盛は、ダイヤルリング等に表示されていてもよい。
前記実施形態では、時計1は、時刻目盛6を指示して時刻を表示する時針11、分針12、および、秒針13を有していたが、これに限定されない。例えば、時計は、秒針を有していないものであってもよい。
前記実施形態では、文字板3および時刻目盛63を軸部材141が貫通し、軸部材141を回転軸として円板部142および針部143が回動する、つまり、時刻目盛63と円板部142とが別部材として構成されていたが、これに限定されない。例えば、副針を設ける位置の時刻目盛を省略し、軸部材の先端側に時刻目盛と形状、質感が近い端部部材を設け、この端部部材の外周縁に針部を設ける構成としてもよい。また、端部部材の表面には、他の時刻目盛と同様に蛍光塗料を塗布してもよい。このように構成することで、より少ない部品点数で前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
[本開示のまとめ]
本開示の時計は、時針および分針と、前記時針および前記分針によって指示されて時刻を表示する複数の時刻目盛を有する文字板と、前記時針および前記分針の軸に沿った方向から見た平面視において、前記時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置された軸部材を有し、前記軸部材を回転軸として回動することで、時刻以外の情報を指示する副針と、を備える。
これにより、時刻以外の情報を指示する副針の軸部材が、時刻を表示する複数の時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置されるので、時刻目盛を省略することなく、時刻以外の情報を副針にて指示することができる。そのため、時針および分針による時刻の表示を読み取りやすくでき、かつ、時刻以外の情報を表示することができる。
本開示の時計において、前記時刻目盛には、蛍光塗料が塗布されていてもよい。
これにより、例えば、ユーザーが海中等の暗所において時計を確認した場合の視認性を向上することができる。
本開示の時計において、前記平面視において、前記軸部材は、前記軸部材と重なる位置に配置された前記時刻目盛の中心と重なる位置に配置されていてもよい。
これにより、軸部材は時刻目盛の中心に位置するので、美観を損なうことなく副針を配置することができる。そのため、時計の意匠性を高くすることができる。
本開示の時計において、前記副針は、前記情報として電池残量を指示してもよい。
これにより、ユーザーは時計の電池残量を確認することができる。
本開示の時計において、前記副針は、前記軸部材の先端部に取り付けられる端部部材と、前記端部部材に設けられる針部とを有し、前記平面視において、前記軸部材と重なる位置に配置された前記時刻目盛の面積は、前記端部部材の面積よりも2倍以上大きくてもよい。
これにより、副針によって覆われる時刻目盛の面積を小さくすることができる。そのため、副針の軸部材と重なる位置に配置された時刻目盛の視認性を向上することができる。
本開示の時計において、前記文字板には、前記副針に指示される情報目盛が表示されていてもよい。
これにより、副針および情報目盛によって時刻以外の情報を表示することができる。また、情報目盛が文字板に表示されるので、例えば、副針によって指示される目盛がダイヤルリング等に表示される場合に比べて、副針と情報目盛との位置合わせを容易にすることができる。そのため、時計の組み立てを容易にすることができる。
1…時計、2…外装ケース、3…文字板、4…日車、5…りゅうず、6…時刻目盛、11…時針、12…分針、13…秒針、14…副針、15…指針軸、31…小窓、32…情報目盛、61…第1時刻目盛、62…第2時刻目盛、63…第3時刻目盛、141…軸部材、142…円板部(端部部材)、143…針部。

Claims (6)

  1. 時針および分針と、
    前記時針および前記分針によって指示されて時刻を表示する複数の時刻目盛を有する文字板と、
    前記時針および前記分針の軸に沿った方向から見た平面視において、前記時刻目盛のうちの1つと重なる位置に配置された軸部材を有し、前記軸部材を回転軸として回動することで、時刻以外の情報を指示する副針と、を備える
    ことを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、
    前記時刻目盛には、蛍光塗料が塗布されている
    ことを特徴とする時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の時計において、
    前記平面視において、前記軸部材は、前記軸部材と重なる位置に配置された前記時刻目盛の中心と重なる位置に配置される
    ことを特徴とする時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の時計において、
    前記副針は、前記情報として電池残量を指示する
    ことを特徴とする時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の時計において、
    前記副針は、前記軸部材の先端部に取り付けられる端部部材と、前記端部部材に設けられる針部とを有し、
    前記平面視において、前記軸部材と重なる位置に配置された前記時刻目盛の面積は、前記端部部材の面積よりも2倍以上大きい
    ことを特徴とする時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の時計において、
    前記文字板には、前記副針に指示される情報目盛が表示される
    ことを特徴とする時計。
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