JP2022129932A - 引戸構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で戸先枠と戸先側端部との間でシール性を向上させて光漏れを防止することができる、引戸構造を提供する。【解決手段】引戸構造は、レール6に沿って変位することにより開閉可能とされる引戸7と、閉状態の引戸7の戸先側端部に当接する戸先枠3と、開状態の引戸7の厚さ方向に隣接して引戸7と平行に配置される戸袋ガラス板82と、を備え、戸先枠3において戸先側端部と対向する側の面には、引戸7が閉状態の際に戸先側端部を収容する凹部31が形成され、凹部31は、互いに対向して配置される第一内側面32f及び第二内側面32rを備え、引戸7が閉状態の際に第一内側面32fと戸先側端部との間を閉塞可能な第一戸先シール部材34f、及び、引戸7が閉状態の際に第二内側面32rと戸先側端部との間を閉塞可能な第二戸先シール部材34rが設けられる。【選択図】図2

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
この開示は、引戸構造においてシール性を向上させる技術に関する。
従来、引戸構造において、引戸を閉じた際に音や光が漏れることを抑制するためのシール構造に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002-180765号公報
特許文献1に記載の技術では、引戸の戸先側端部に設けられたシール部材と、戸先枠に設けられたシール材と、が当接した状態で、使用者がハンドルを操作することによりシール材と戸先枠とを密着させ、戸先側端部のシール性を確保する構成としている。この構成においては、引戸の戸先側端部におけるシール構造が複雑となるため、製造時のコスト及び工数が大きくなっていた。また、引戸を開閉する度にハンドルの操作が必要となるため、使用者の負担が大きかった。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
本発明の第1観点に係る引戸構造は、レールに沿って変位することにより開閉可能とされる引戸と、閉状態の前記引戸の戸先側端部に当接する戸先枠と、開状態の前記引戸の厚さ方向に隣接して前記引戸と平行に配置されるパネル部材と、を備え、前記戸先枠において前記戸先側端部と対向する側の面には、前記引戸が閉状態の際に前記戸先側端部を収容する凹部が形成され、前記凹部は、互いに対向して配置される第一内側面及び第二内側面を備え、前記引戸が閉状態の際に前記第一内側面と前記戸先側端部との間を閉塞可能な第一戸先シール部材、及び、前記引戸が閉状態の際に前記第二内側面と前記戸先側端部との間を閉塞可能な第二戸先シール部材が設けられる。
上記第1観点に係る引戸構造によれば、引戸が閉状態の際に、戸先枠の凹部に戸先先端部を収容した状態で、第一内側面と戸先側端部、及び、第二内側面と戸先側端部を閉塞可能とすることにより、簡易な構成で戸先枠と戸先側端部との間でシール性を向上させて光漏れを防止するとともに、遮音性能を向上させることができる。また、戸先枠の凹部により引戸の面外方向への変位を規制するとともに、引戸が面外方向に変位した際のがたつきを第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材で緩衝させることができる。
上記第1観点に係る引戸構造において、第一戸先シール部材は、第一内側面と戸先側端部とのうち、何れか一方又は双方に設けることができる。同様に、第二戸先シール部材は、第二内側面と戸先側端部とのうち、何れか一方又は双方に設けることができる。
上記第1観点に係る引戸構造において、引戸はスチール等の金属製又はガラス製の何れを採用することも可能である。
上記第1観点に係る引戸構造において、開状態の引戸と平行に配置されるパネル部材は、引戸の両側に配置して戸袋とする構成でも、引戸の片側のみに配置する構成でも良い。
本発明の第2観点に係る引戸構造は、第1観点に係る引戸構造において、前記戸先側端部は、前記第一内側面の側に形成される第一角部と、前記第二内側面の側に形成される第二角部と、を備え、前記第一戸先シール部材は、前記第一内側面に設けられるとともに、前記引戸が閉状態の際に前記第一角部に当接し、前記第二戸先シール部材は、前記第二内側面に設けられるとともに、前記引戸が閉状態の際に前記第二角部に当接する。
上記第2観点に係る引戸構造によれば、第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材を戸先枠の凹部の内側面に設けることにより、第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材を外部から視認され難くして引戸の外観を向上させることができる。
また、上記第2観点に係る引戸構造によれば、第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材を戸先側端部に形成された第一角部及び第二角部に当接させてシールすることにより、引戸を閉じる場合に、使用者が引戸を手動で操作しているか否かに関わらず、戸先枠と戸先側端部との間で高いシール性を確保することができる。即ち、第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材を戸先側端部に形成された第一角部及び第二角部に当接させてシールしているため、使用者が引戸に力を加えて戸先枠の側に押し込む必要がない。また、第一戸先シール部材及び第二戸先シール部材を戸先側端部に形成された第一角部及び第二角部に当接させてシールしているため、引戸を開く際に使用者が引戸に大きな力を加える必要がない。
本発明の第3観点に係る引戸構造は、第1観点又は第2観点に係る引戸構造において、前記パネル部材には、閉状態の前記引戸の戸尻側端部に近接する凸部が設けられ、前記引戸が閉状態の際に前記戸尻側端部と前記凸部との間を閉塞可能な戸尻シール部材が設けられ、前記戸尻シール部材は、前記引戸が開閉移動中は前記パネル部材の側面との間に間隙が形成される。
上記第3観点に係る引戸構造によれば、引戸が閉状態の際に、戸尻シール部材がパネル部材の凸部と戸尻側端部との間を閉塞可能とすることにより、戸尻側端部におけるシール性を向上させることができる。また、引戸が開閉移動中に戸尻シール部材とパネル部材の側面との間に間隙を形成することにより、引戸の開閉操作時の空気の流れを円滑にして、開閉操作に必要な力を小さくすることができる。
本発明の第4観点に係る引戸構造は、第3観点に係る引戸構造において、開状態の前記引戸の両側に前記パネル部材が配置される戸袋を備え、前記凸部は、前記戸袋の内側面に形成される。
上記第4観点に係る引戸構造によれば、引戸が閉状態の際に、戸尻シール部材が戸袋の内側面における凸部と戸尻側端部との間を閉塞可能とすることにより、戸袋と戸尻側端部との間のシール性を向上させることができる。
本発明の第5観点に係る引戸構造は、第4観点に係る引戸構造において、前記パネル部材は、ガラス板と前記ガラス板を保持する枠部材とを備え、前記凸部は、前記枠部材の一部に形成される。
上記第5観点に係る引戸構造によれば、ガラス板を保持する枠部材の一部を凸部として構成することにより部品点数を削減することができる。
本発明の第6観点に係る引戸構造は、第5観点に係る引戸構造において、前記戸袋における閉状態の前記引戸と反対側は、前記パネル部材に連続する表裏一対のガラス板を含むダブルガラスパネルが設けられ、前記戸袋のガラス板と前記ダブルガラスパネルのガラス板との小口同士は、目地部材で連結され、前記戸袋と前記ダブルガラスパネルとの間には支柱を介さず、前記戸袋の表裏一対のガラス板同士で挟まれた空間と前記ダブルガラスパネルの表裏一対のガラス板同士で挟まれた空間とが連続する。
上記第6観点に係る引戸構造によれば、戸袋とダブルガラスパネルとが高い連続性を有するため、引戸構造の外観を向上させることができる。
本発明の第7観点に係る引戸構造は、第1観点から第6観点の何れか一に係る引戸構造において、閉状態の前記引戸の上端部を収容するカバー部を備え、前記引戸が閉状態の際に前記引戸の上端部と前記カバー部の内周面との間を閉塞するトップシール部材が設けられる。
上記第7観点に係る引戸構造によれば、カバー部と引戸の上端部との間でのシール性を向上させることができる。
本発明の第8観点に係る引戸構造は、第1観点から第7観点の何れか一に係る引戸構造において、前記引戸が閉状態の際に前記引戸の下端部と床面との間を閉塞するボトムシール部材が設けられる。
上記第8観点に係る引戸構造によれば、床面と引戸の下端部との間でのシール性を向上させることができる。
本発明の第9観点に係る引戸構造は、第1観点から第8観点の何れか一に係る引戸構造において、前記引戸は自閉手段により自動で閉塞可能とされる。
上記第9観点に係る引戸構造によれば、引戸が自閉手段により自閉した際でも、簡易な構成で戸先枠と戸先側端部との間でシール性を向上させることができる。
以上における本発明に係る引戸構造は、以下に示す効果を奏する。
第1観点に係る引戸構造によれば、簡易な構成で戸先枠と戸先側端部との間でシール性を向上させて光漏れを防止することができる。
第2観点に係る引戸構造によれば、引戸の外観を向上させることができる。
第3観点に係る引戸構造によれば、戸尻側端部におけるシール性を向上させることができる。
第4観点に係る引戸構造によれば、戸袋と戸尻側端部との間のシール性を向上させることができる。
第5観点に係る引戸構造によれば、部品点数を削減することができる。
第6観点に係る引戸構造によれば、引戸構造の外観を向上させることができる。
第7観点に係る引戸構造によれば、カバー部と引戸の上端部との間でのシール性を向上させることができる。
第8観点に係る引戸構造によれば、床面と引戸の下端部との間でのシール性を向上させることができる。
第9観点に係る引戸構造によれば、引戸が自閉手段により自閉した際でも、簡易な構成で戸先枠と戸先側端部との間でシール性を向上させることができる。
第一実施形態に係る引戸構造を示した正面図。 図1におけるA1-A1線断面図。 図1におけるA2-A2線断面図。 図1におけるA3-A3線断面図。 (a)及び(b)は図2における戸先側部分拡大図。 (a)及び(b)は図2における戸尻側部分拡大図。 (a)及び(b)は引戸クローザーの配置構成を示した図。 ドアストッパーの配置構成を示した正面図。 第二実施形態に係る引戸構造を示した正面図。 図9におけるB1-B1線断面図。 図9におけるB2-B2線断面図。 (a)及び(b)は図10における戸先側部分拡大図。
[第一実施形態]
以下では図1から図8を用いて、本発明の第一実施形態に係る引戸構造について説明する。本実施形態に係る引戸構造は、図1に示す如く、床面Fと天井Cとの間に設けられた引戸7と戸袋8とを備える。本実施形態に係る引戸構造においては、図1の紙面手前側(図2の上側、及び、図3及び図4の左側)を引戸7の前方と規定する。
図2から図4に示す如く、引戸構造は引戸7の前後方向に対称形状となるように形成されている。図1に示す如く、引戸構造は床面Fに設けられる巾木部材1と、天井Cに設けられる天レール2とを備える。巾木部材1は、戸袋8を構成する下枠81を支持している。
図1、図3及び図4に示す如く、天レール2には上枠4が固定される。上枠4は戸袋8を構成する戸袋ガラス板82・82の上端部を保持する。本実施形態における戸袋ガラス板82は、二枚のガラス板82a・82aが重ねられた二重構造で構成されている。図3及び図4に示す如く、上枠4の下面には引戸7のレール6が設けられる。このように、天井Cには天レール2及び上枠4を介してレール6が設けられている。
本実施形態に係る引戸構造において、引戸7がレール6に沿ってスライドし、戸袋8から進退することにより、引戸7が開閉される。本実施形態においては、引戸7が図1における左方向にスライドして戸袋8から延出された状態を引戸7の「閉状態」、引戸7が図1における右方向にスライドして戸袋8に収容されている状態を引戸7の「開状態」として記載する。
図1及び図3に示す如く、上枠4には引戸7が閉状態にある際に後述する吊支部材72及び引戸7の上端部を被覆するためのカバー部5が設けられている。なお、本実施形態においてカバー部5はレール6と別部材として構成されているが、カバー部5とレール6とを一体的に構成することも可能である。
図3に示す如く、本実施形態においてカバー部5は閉状態の引戸7の上端部を収容する。カバー部5の内周面には、前側に第一トップシール部材51fが設けられ、後側に第二トップシール部材51rが設けられる。そして、引戸7が閉状態の際に、第一トップシール部材51f及び第二トップシール部材51rの先端部が引戸本体73と当接することにより、引戸7の上端部とカバー部5の内周面との間が閉塞される。このように、本実施形態においては、カバー部5と引戸7の上端部との間でのシール性を向上させている。なお、本明細書に記載するシール部材は、弾性変形可能な軟質樹脂で構成されている。
引戸7は、レール6に吊下されて開閉可能とされる。引戸7において、スチール製の引戸本体73の上面に吊支部材72が固定され、吊支部材72から上方に向かってローラ71・71が設けられる。ローラ71・71が転動可能にレール6の内部に収容されることにより、引戸7がレール6に沿ってスライド可能とされる。
図1及び図2に示す如く、引戸7の戸先側には戸先枠3が設けられる。戸先枠3は引戸7を閉じる際の戸当りとして機能する。戸先枠3における引戸7の反対側には第一パネルP1が設けられる。
図1及び図7に示す如く、戸先枠3の近傍における引戸7の上側には、自閉手段である引戸クローザー93が設けられる。引戸クローザー93からはワイヤ93aが進退可能とされている。引戸クローザー93から延出されたワイヤ93aは引戸クローザー93が備える巻きばねの弾性力によって引戸クローザー93に巻き取られる。
図5(a)及び(b)に示す如く、引戸本体73の戸先側端部には、戸先側支持部材74が設けられる。戸先側支持部材74には引戸シール部材76が設けられる。また、図6(a)及び(b)に示す如く、引戸本体73の戸尻側端部には、戸尻側支持部材78が設けられる。戸尻側支持部材78には第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rが設けられる。また、図3及び図4に示す如く、引戸本体73の下端部には下方に向かって溝状に開口する被ガイド部材75が設けられる。また、引戸本体73における戸先近傍には、取手91及び鍵92が取り付けられている。
戸袋8は開状態の引戸7を収容するパネル部材である。具体的には戸袋8は、図1、図2、及び図4に示す如く、天レール2に固定される上枠4と、戸袋8の開放側の側部に設けられる戸尻枠80と、戸袋8の閉塞側の側部に設けられる枠部材83と、巾木部材1に固定される戸袋下枠である下枠81と、を備える。そして、これらの上枠4、戸尻枠80、枠部材83、及び、下枠81に、矩形の戸袋ガラス板82(ガラス板82a・82a)が、戸袋8の前側及び後側のそれぞれで外周辺を保持されている。
このように、戸袋8は、開状態の引戸7の厚さ方向の両側に隣接して引戸7と平行に一対の戸袋ガラス板82・82が配置される、いわゆるダブルガラスにより構成されている。枠部材83における引戸7の反対側には第二パネルP2が設けられる。
図2、図4及び図6に示す如く、戸尻枠80、下枠81、及び枠部材83は、それぞれの外面部分を構成するアルミ製のガラス押さえ部が着脱可能に構成されている。そして、ガラス押さえ枠を取り外した戸尻枠80、下枠81、及び枠部材83に戸袋ガラス板82をセットし、ガラス押さえ枠を嵌め込むことにより、戸尻枠80、下枠81、及び枠部材83に対して戸袋ガラス板82が固定される。
なお、引戸構造においては、開状態の引戸7を戸袋8に収容しない構成とすることも可能である。具体的には、開状態の引戸7における厚さ方向の一方のみに隣接して、引戸7と平行にパネル部材(戸袋ガラス板82等)を配置する構成とすることもできる。この場合、引戸7は開状態において、戸袋ガラス板82と対向しない面は外部に露出する。
図3及び図4に示す如く、引戸本体73の下端部には、引戸7が閉状態の際に引戸7の下端部と床面Fとの間を閉塞するボトムシール部材77が設けられる。ボトムシール部材77が床面Fと常に当接することにより、床面Fと引戸7の下端部との間を閉塞して、引戸7の下方における音漏れ及び光漏れを防止している。なお、ボトムシール部材77を、引戸7の開放時は床面Fから離間させるとともに、引戸7を閉めると自動的に下方に変位して引戸7と床面Fとの隙間を塞ぐ構成とすることも可能である。
図2及び図4に示す如く、床面Fにおける引戸7の下方、より詳細には戸尻枠80の戸先側の近傍に、ガイドユニット84が設けられる。ガイドユニット84にはローラ支持部85・85を介して二個のガイドローラ86・86が設けられる。即ち、ガイドローラ86・86はローラ支持部85・85を介して床面Fに固定される。
図4に示す如く、引戸7が備える被ガイド部材75の内側に、ガイドローラ86が配置される。そして、引戸7が引戸構造においてスライドする際に、ガイドローラ86が被ガイド部材75の内面に沿って転動する。このように、引戸7が開閉動作する際に、ガイドローラ86・86により引戸7がガイドされる。
図2及び図8に示す如く、枠部材83の下端部には、戸袋8の内側に向けてストッパー88が設けられる。ストッパー88は引戸7が開かれた際に引戸7の戸尻側端部に当接することにより引戸7の変位を規制する。本実施形態においてはストッパー88を下枠81の間に配置してストッパー88が外部から視認され難くすることにより、引戸構造の外観を向上させている。
図6(a)及び(b)に示す如く、戸尻枠80の内側面には、戸尻枠80の長手方向である上下方向に沿ってブラシ87が設けられる。ブラシ87により、引戸本体73との隙間から戸袋8の内部に虫等が侵入することを防止することができる。本実施形態において、ブラシ87は化学繊維又は天然繊維等の繊維状素材を束ねて構成している。
図7(a)及び(b)に示す如く、ワイヤ93aの先端部は吊支部材72に形成された被係止部72aに係止される。開状態の引戸7は、ワイヤ93aを介して引戸クローザー93から引張られることにより閉塞する。即ち、本実施形態において、引戸7は引戸クローザー93により自動で閉塞可能に構成されている。なお、引戸構造において引戸クローザー93を設けない構成とすることも可能である。
本実施形態に係る引戸構造においては図2及び図5(b)に示す如く、引戸7が閉状態にあるときは、引戸7の戸先側端部が戸先枠3に当接する。戸先枠3において引戸7の戸先側端部と対向する側の面には、引戸7が閉状態の際に戸先側端部を収容する凹部31が形成されている。
具体的には図5(a)及び(b)に示す如く、凹部31は、互いに対向して平行に配置される第一内側面32f及び第二内側面32rと、第一内側面32f及び第二内側面32rに対して略直交して連続する当接面33と、を備える。そして、引戸7が閉状態の際は、引戸7の戸先側端部(具体的には図5(b)に示す如く戸先側支持部材74)が第一内側面32fと第二内側面32rとの間に配置されることにより凹部31に収容される。この際、引戸シール部材76は当接面33に当接する。
本実施形態に係る引戸構造は、引戸7が閉状態の際に第一内側面32fと戸先側端部との間を閉塞可能な第一戸先シール部材34fと、引戸7が閉状態の際に第二内側面32rと戸先側端部との間を閉塞可能な第二戸先シール部材34rと、を備える。
詳細には図5(a)及び(b)に示す如く、第一戸先シール部材34fは、第一内側面32fに設けられる。そして、第一戸先シール部材34fは引戸7が閉状態の際に、戸先側支持部材74における第一内側面32fの側に形成される第一角部74fに当接する。同様に、第二戸先シール部材34rは、第二内側面32rに設けられる。そして、第二戸先シール部材34rは引戸7が閉状態の際に、戸先側支持部材74における第二内側面32rの側に形成される第二角部74rに当接する。
上記の如く、本実施形態に係る引戸構造によれば、引戸7が閉状態の際に、戸先枠3の凹部31に戸先先端部(本実施形態においては戸先側支持部材74)を収容した状態で、第一戸先シール部材34fにより第一内側面32fと戸先側端部との間を閉塞可能とし、また、第二戸先シール部材34rにより第二内側面32rと戸先側端部との間を閉塞可能としている。
このように、本実施形態においては、引戸7が閉状態の際に、戸先枠3の凹部31に戸先先端部を収容することにより、引戸7の戸先側端部と戸先枠3との間で、引戸7の一方側と他方側とを連通する隙間を形成され難くして光漏れを防止することが可能となる。
また、従来の引戸構造においては、床の不陸等の建物自体の僅かな歪みや施工精度の限界があるため、戸先枠と戸先先端部とを上下方向全長にわたって密着させることが困難な場合がある。一方、本実施形態においては、引戸7の前後面と平行に配される第一・第二内側面32f・32rと戸先側端部との間を第一・第二戸先シール部材34f・34rで閉塞可能としている。これにより、建物自体の歪みや施工精度の影響を抑制することが可能となるため、戸先枠3と戸先側端部との間を上下方向全長にわたって密着させることができる。このように、本実施形態に係る引戸構造においては簡易な構成とすることにより、使用者の自然な開閉動作により戸先枠3と戸先側端部との間で音漏れを抑止して遮音性能を向上させることが可能となる。
また、引戸7の戸先側端部が戸先枠3の凹部31に収容されるため、引戸7の面外方向(図2における上下方向)への変位を規制することができる。また、引戸7が面外方向に変位した場合でも、引戸7の戸先側端部に第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rが当接しているため、引戸7のがたつきを緩衝させることができる。
本実施形態に係る引戸構造では図5(b)に示す如く、凹部31における第一内側面32f及び第二内側面32rと引戸7の戸先側端部との間にはクリアランスが形成されている。これにより、レール6によって吊支される引戸7が面外方向に揺れて傾きが生じた場合でも、戸先側端部を凹部31に収容することができるため、自然な開閉動作で確実に戸先側端部をシールすることができる。また、凹部31と戸先側端部とのクリアランスの範囲で引戸7が変位した場合でも、第一戸先シール部材34fと第二戸先シール部材34rとのうち、少なくともいずれか一方が当接するように設定しているため、戸先側端部のシール性を維持することができる。
また、本実施形態においては、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを戸先枠3の凹部31の内側面(第一内側面32f及び第二内側面32r)に設ける構成としている。これにより、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを引戸7の戸先側端部に設ける構成と比較して、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを外部から視認され難くして引戸7の外観を向上させている。
図5(a)に示す如く、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rは、自然状態(外部から力が加わっていない状態)において、先端部が当接面33に近接する方向に傾斜するように配置されている。換言すれば、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rは、先端部が凹部31の奥行方向に向かうように配置されている。
そして、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを、戸先側支持部材74に形成された第一角部74f及び第二角部74rに当接させてシールしている。この際、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを予め傾斜させているため、図5(b)に示す如く第一角部74f及び第二角部74rと当接した際の第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rの変形量を小さくすることができる。
詳細には、第一・第二戸先シール部材34f・34rは図5(b)に示す如く、戸先枠3に対して、僅かに回転可能にとりついている。そして、第一・第二戸先シール部材34f・34rは、初期状態でくの字形状に形成され、第一・第二角部74f・74rと当接したときに、少し逃げる方向に回転する。また、第一・第二戸先シール部材34f・34rは、第一・第二角部74f・74rと当接した後で、更に変形可能なように変形許容部である切り欠きが形成されている。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、第一・第二戸先シール部材34f・34rが第一・第二角部74f・74rと当接する際に戸先枠3が引戸7に加える抵抗力を小さくしている。また、本実施形態においては第一・第二戸先シール部材34f・34rを第一・第二角部74f・74rに当接させることによっても、戸先枠3が引戸7に加える抵抗力を抑制している。また、第一・第二戸先シール部材34f・34rが引戸7の閉動作のブレーキにならないように、第一・第二戸先シール部材34f・34rは引戸7の閉動作のストロークにおける最後部で第一・第二角部74f・74rと当接するように設定している。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、引戸7を閉じる場合に、使用者が引戸7を手動で操作しているか否かに関わらず、戸先枠3と戸先側端部との間で高いシール性を確保することができる。即ち、傾斜した状態の第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを、戸先側端部に形成された第一角部74f及び第二角部74rに当接させて自然な動作でシールする構成であるため、使用者が引戸7に力を加えて戸先枠3の側に押し込む必要がない。
上記の如く、本実施形態において引戸7は引戸クローザー93により自動で閉塞可能に構成されている。このように、引戸7が引戸クローザー93により自閉する際でも、傾斜した状態の第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rが、戸先側端部に形成された第一角部74f及び第二角部74rに当接する。即ち、引戸7が自閉する場合であっても、戸先枠3と戸先側端部との間でシール性を向上させることができる。
また、傾斜した状態の第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rを戸先側端部に形成された第一角部74f及び第二角部74rに当接させて、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rの変形量を小さくした状態でシールすることにより、引戸7を開く際の摩擦力を抑制することができる。このため、引戸7を開く際についても、使用者が引戸7に大きな力を加える必要がない。
本実施形態に係る引戸構造は図6(a)及び(b)に示す如く、戸袋8において戸袋ガラス板82を保持する戸尻枠80は、戸袋ガラス板82の内面よりも引戸7の側に向かって突出する。換言すれば、パネル部材である戸袋8には、戸袋8の内側に向かって突出する戸尻枠80の凸部が設けられている。戸尻枠80は、閉状態の引戸7の戸尻側端部に近接する。図6(a)に示す如く、本実施形態において戸尻枠80の凸部は、戸袋8の内側面の一部に形成されている。
本実施形態に係る引戸構造においては、引戸7が閉状態の際に引戸7の戸尻側端部(本実施形態においては戸尻側支持部材78)と戸尻枠80の凸部との間を閉塞可能な第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rを備える。
詳細には図6(a)及び(b)に示す如く、第一戸尻シール部材79fは、戸尻側支持部材78の前側に設けられる。そして、第一戸尻シール部材79fは引戸7が閉状態の際に、前側の戸尻枠80の後部に形成される凸部における戸尻枠角部80aに当接する。同様に、第二戸尻シール部材79rは、戸尻側支持部材78の後側に設けられる。そして、第二戸尻シール部材79rは引戸7が閉状態の際に、後側の戸尻枠80の前部に形成される凸部における戸尻枠角部80aに当接する。
上記の如く、本実施形態に係る引戸構造によれば、引戸7が閉状態の際に第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rにより戸尻枠80・80と戸尻側端部との間を閉塞可能としている。即ち、引戸7の戸尻側端部と戸尻枠80・80との間を閉塞し、簡易な構成で戸尻枠80・80と戸尻側端部との間でのシール性を向上させることが可能となる。
本実施形態においては、引戸7が閉状態の際に、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rが戸袋8の内側面における凸部と戸尻側端部との間を閉塞可能とすることにより、戸袋8と戸尻側端部との間のシール性を向上させることができる。
図6(a)に示す如く、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rは、自然状態(外部から力が加わっていない状態)において、先端部が戸尻枠80・80から離間する方向に傾斜するように配置されている。
そして、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rを、戸尻枠80・80に形成された戸尻枠角部80a・80aに当接させてシールしている。この際、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rを予め傾斜させているため、図6(b)に示す如く戸尻枠角部80a・80aと当接した際の第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rの変形量を小さくすることができる。
詳細には、第一・第二戸尻シール部材79f・79rは図6(b)に示す如く、戸尻側支持部材78に対して、僅かに回転可能にとりついている。そして、第一・第二戸尻シール部材79f・79rは、初期状態でくの字形状に形成され、戸尻枠角部80a・80aと当接したときに、少し逃げる方向に回転する。また、第一・第二戸尻シール部材79f・79rは、戸尻枠角部80a・80aと当接した後で、更に変形可能なように変形許容部である切り欠きが形成されている。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、第一・第二戸尻シール部材79f・79rが戸尻枠角部80a・80aと当接する際に戸先枠3が引戸7に加える抵抗力を小さくしている。また、本実施形態においては第一・第二戸先シール部材34f・34を第一・第二角部74f・74rに当接させることによっても、戸尻枠80・80が引戸7に加える抵抗力を抑制している。また、第一・第二戸尻シール部材79f・79rが引戸7の閉動作のブレーキにならないように、第一・第二戸尻シール部材79f・79rは引戸7の閉動作のストロークにおける最後部で戸尻枠角部80a・80aと当接するように設定している。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、引戸7を閉じる場合に、使用者が引戸7を手動で操作しているか否かに関わらず、戸尻枠80・80と戸尻側端部との間で高いシール性を確保することができる。即ち、傾斜した状態の第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rを、戸尻枠80・80に形成された戸尻枠角部80a・80aに当接させてシールする構成であるため、使用者が引戸7に力を加えて戸尻枠80・80の間に押し込む必要がない。
また、傾斜した状態の第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rを、戸尻枠80・80に形成された戸尻枠角部80a・80aに当接させて、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rの変形量を小さくした状態でシールすることにより、引戸7を開く際の摩擦力を抑制することができる。このため、引戸7を開く際についても、使用者が引戸7に大きな力を加える必要がない。
本実施形態においては図6(a)に示す如く、引戸7が開閉移動中は、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rと戸袋ガラス板82の側面との間に間隙が形成される。第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rと戸袋ガラス板82の側面との間に十分な間隙がない場合、引戸7の開閉操作時の空気の流れが悪くなるため、開閉操作に大きな力が必要となる。本実施形態においては、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rと戸袋ガラス板82の側面との間に十分な間隙を形成することにより、引戸7の開閉操作時の空気の流れを円滑にして、開閉操作に必要な力を小さくしている。
上記の如く、本実施形態における戸袋8は、開状態の引戸7を挟む位置に配置される一対の戸袋ガラス板82・82で構成されている。そして、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rが当接する凸部は、戸袋ガラス板82を保持する戸尻枠80の一部である戸尻枠角部80a・80aとして形成されている。このように、本実施形態においては、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rが当接する凸部を、戸袋ガラス板82を保持する戸尻枠80の一部として構成している。これにより、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rに当接させるための凸部を別途形成する必要がないため、引戸構造を構成する部品点数を削減することができる。
本実施形態に係る引戸構造については上記の如く、引戸7が閉状態の際に、第一戸先シール部材34f及び第二戸先シール部材34rにより戸先枠3の凹部31と引戸7の戸先側端部との間を閉塞可能とし、第一戸尻シール部材79f及び第二戸尻シール部材79rにより戸尻枠80の凸部と引戸7の戸尻側端部との間を閉塞可能とし、第一トップシール部材51f及び第二トップシール部材51rによりカバー部5の内周面と引戸7の上端部との間を閉塞し、ボトムシール部材77により床面Fと引戸7の下端部との間を閉塞している。このように、本実施形態に係る引戸構造においては、引戸7の四辺全てを各シール部材でシールする構成とすることにより、引戸7を閉状態とした際の引戸構造のシール性をより高く維持することを可能としている。
[第二実施形態]
次に、図9から図12を用いて、本発明の第二実施形態に係る引戸構造について説明する。本実施形態に係る引戸構造は、図9に示す如く、床面Fと天井Cとの間に設けられた引戸107と戸袋108とを備える。本実施形態に係る引戸構造においては、図9の紙面手前側(図10の上側、及び、図11の左側)を引戸107の前方と規定する。
図10及び図11に示す如く、引戸構造は引戸107の前後方向に対称形状となるように形成されている。図9に示す如く、引戸構造は床面Fに設けられる巾木部材101と、天井Cに設けられる天レール102とを備える。巾木部材101は、戸袋108を構成する下枠181を支持している。
図9及び図11に示す如く、天レール102には上枠104が固定される。上枠104は戸袋108を構成する戸袋ガラス板182・182の上端部を保持する。本実施形態における戸袋ガラス板182は、二枚のガラス板182a・182aが重ねられた二重構造で構成されている。図11に示す如く、上枠104の下面には引戸107のレール106が設けられる。このように、天井Cには天レール102及び上枠104を介してレール106が設けられている。
本実施形態に係る引戸構造において、引戸107がレール106に沿ってスライドし、戸袋108から進退することにより、引戸107が開閉される。本実施形態においては、引戸107が図9における左方向にスライドして戸袋108から延出された状態を引戸107の「閉状態」、引戸7が図9における右方向にスライドして戸袋108に収容されている状態を引戸107の「開状態」として記載する。
図11に示す如く、上枠104には引戸107が閉状態にある際に後述する吊支部材172及び上側枠材174cを被覆するためのカバー部105が設けられている。なお、本実施形態においてカバー部105はレール106と別部材として構成されているが、カバー部105とレール106とを一体的に構成することも可能である。
引戸107は、レール106に吊下されて開閉可能とされる。具体的には引戸107は、図10及び図11に示す如く、戸先側の側部に設けられる戸先側枠材174aと、戸尻側の側部に設けられる戸尻側枠材174bと、上部に設けられる上側枠材174cと、下部に設けられる下側枠材174dと、を備える。
そして、これらの枠材174a~174dに、矩形の面材である二枚のドアガラス板173・173が外周辺を保持されている。このように、引戸107はドアガラス板173・173を備えており、いわゆるダブルガラスで構成されている。なお、引戸107がシングルガラスからなるドアガラス板173を備える構成とすることも可能である。換言すれば、引戸107は一枚又は複数枚のドアガラス板173を備えることができる。
図11に示す如く、引戸107における174cの上面には吊支部材172が固定され、吊支部材172から上方に向かってローラ171・171が設けられる。ローラ171・171が転動可能にレール106の内部に収容されることにより、引戸107がレール106に沿ってスライド可能とされる。
図11に示す如く、本実施形態においてカバー部105は閉状態の引戸107の上端部を収容する。カバー部105の内周面には、前側に第一トップシール部材151fが設けられ、後側に第二トップシール部材151rが設けられる。そして、引戸107が閉状態の際に、第一トップシール部材151f及び第二トップシール部材151rの先端部がドアガラス板173・173を保持する上支持枠174cと当接することにより、引戸107の上端部とカバー部105の内周面との間が閉塞される。このように、本実施形態においては、カバー部105と引戸107の上端部との間でのシール性を向上させている。
図9及び図10に示す如く、引戸107の戸先側には戸先枠103が設けられる。戸先枠103は引戸107を閉じる際の戸当りとして機能する。戸先枠103における引戸107の反対側にはパネルPが設けられる。図9に示す如く、戸先枠103の近傍における引戸107の上側には、第一実施形態と同様に、自閉手段である引戸クローザー193が設けられる。
図12(a)及び(b)に示す如く、引戸107の戸先側枠材174aには引戸シール部材176が設けられる。また、図10に示す如く、引戸107の戸尻側枠材174bには第一戸尻シール部材179f及び第二戸尻シール部材179rが設けられる。また、図11に示す如く、下側枠材174dには下方に向かって溝状に開口する被ガイド部材175が設けられる。また、引戸107における戸先近傍には、取手191及び鍵192が取り付けられている。
戸袋108は開状態の引戸107を収容するパネル部材である。具体的には戸袋108は、図9及び図10に示す如く、天レール102に固定される上枠104と、戸袋108の開放側の側部に設けられる戸尻枠180と、巾木部材101に固定される戸袋下枠である下枠181と、を備える。そして、これらの上枠104、戸尻枠180、及び、下枠181に、矩形の戸袋ガラス板182(ガラス板182a・182a)が、戸袋108の前側及び後側のそれぞれで外周辺を保持されている。
このように、戸袋108は、開状態の引戸107の厚さ方向の両側に隣接して引戸107と平行に、一対の戸袋ガラス板182・182が配置される、いわゆるダブルガラスにより構成されている。また、本実施形態においては図9及び図10に示す如く、戸袋108における閉状態の引戸107と反対側は、戸袋108に連続する表裏一対のガラス板を含むダブルガラスパネルG・Gが設けられる。そして、戸袋108を構成する戸袋ガラス板182・182とダブルガラスパネルG・Gのガラス板との小口同士は、目地部材J・Jで連結されている。
また、戸袋108とダブルガラスパネルG・Gとの間には支柱を介さず、戸袋108の表裏一対の戸袋ガラス板182・182で挟まれた空間と、ダブルガラスパネルG・Gの表裏一対のガラス板同士で挟まれた空間とが連続するように構成されている。
本実施形態においては上記の如く、戸袋108を構成する戸袋ガラス板182とダブルガラスパネルGを構成するガラス板とが目地部材Jで連結される。これにより、図9に示す如く戸袋108とダブルガラスパネルGとが支柱を介さずに高い連続性を有して構成されるため、引戸構造の外観を向上させることが可能となる。
本実施形態においては目地部材Jとして、アクリルフォーム等の両面テープが採用される。目地部材Jは、コーキング材等の他の構成を採用することもできる。また、戸袋108を構成する戸袋ガラス板182と、ダブルガラスパネルGを構成するガラス板と、の小口のそれぞれに目地部品を組付け、この目地部品を互いに連結することにより目地部材Jを構成することも可能である。
本実施形態に係る引戸構造においても、開状態の引戸107を戸袋108に収容しない構成とすることが可能である。即ち、開状態の引戸107における厚さ方向の一方のみに隣接して、引戸107と平行にパネル部材(戸袋ガラス板182等)を配置する構成とすることもできる。
図10に示す如く、第一戸尻シール部材179fは引戸107が閉状態の際に、前側の戸尻枠180の後部の角部(凸部)に当接する。同様に、第二戸尻シール部材179rは、引戸107が閉状態の際に、後側の戸尻枠180の前部の角部(凸部)に当接する。
上記の如く、本実施形態に係る引戸構造においても、引戸107が閉状態の際に第一戸尻シール部材179f及び第二戸尻シール部材179rにより戸尻枠180・180と戸尻側端部との間を閉塞可能としている。即ち、引戸107の戸尻側端部と戸尻枠180・180との間を閉塞し、簡易な構成で戸尻枠180・180と戸尻側端部との間でのシール性を向上させることが可能となる。
図11に示す如く、下側枠材174dには、引戸107が閉状態の際に引戸107の下端部と床面Fとの間を閉塞するボトムシール部材177が設けられる。ボトムシール部材177が床面Fと常に当接することにより、床面Fと引戸107の下端部との間を閉塞して、引戸107の下方における音漏れ及び光漏れを防止している。
図10に示す如く、床面Fにおける引戸107の下方、より詳細に戸尻枠180の戸先側の近傍に、ガイドユニット184が設けられる。ガイドユニット184にはローラ支持部185・185を介して二個のガイドローラ186・186が設けられる。そして、引戸107が開閉動作する際に、ガイドローラ186・186により引戸107がガイドされる。
図10に示す如く、戸袋108の下部には、戸袋108の内側に向けてストッパー188が設けられる。ストッパー188は引戸107が開かれた際に引戸107の戸尻側端部に当接することにより引戸107の変位を規制する。本実施形態においても、ストッパー188を下枠181の間に配置してストッパー188が外部から視認され難くすることにより、引戸構造の外観を向上させている。
本実施形態に係る引戸構造においては図10及び図12(b)に示す如く、引戸107が閉状態にあるときは、引戸107の戸先側端部が戸先枠103に当接する。戸先枠103において引戸107の戸先側端部と対向する側の面には、引戸107が閉状態の際に戸先側端部を収容する凹部131が形成されている。
具体的には図12(a)及び(b)に示す如く、凹部131は、互いに対向して平行に配置される第一内側面132f及び第二内側面132rと、第一内側面132f及び第二内側面132rに対して略直交して連続する当接面133と、を備える。そして、引戸107が閉状態の際は、引戸107の戸先側端部(具体的には図12(b)に示す如く戸先側枠材174aの一部)が第一内側面132fと第二内側面132rとの間に配置されることにより凹部131に収容される。この際、引戸シール部材176は当接面133に当接する。
本実施形態に係る引戸構造は、引戸107が閉状態の際に第一内側面132fと戸先側端部との間を閉塞可能な第一戸先シール部材134fと、引戸107が閉状態の際に第二内側面132rと戸先側端部との間を閉塞可能な第二戸先シール部材134rと、を備える。
詳細には図12(a)及び(b)に示す如く、第一戸先シール部材134fは、第一内側面132fに設けられる。そして、第一戸先シール部材134fは引戸107が閉状態の際に、戸先側枠材174aにおける第一内側面132fの側に形成される第一角部174fに当接する。同様に、第二戸先シール部材134rは、第二内側面132rに設けられる。そして、第二戸先シール部材134rは引戸107が閉状態の際に、戸先側枠材174aにおける第二内側面132rの側に形成される第二角部174rに当接する。
上記の如く、本実施形態に係る引戸構造によれば、引戸107が閉状態の際に、戸先枠103の凹部131に戸先先端部(本実施形態においては戸先側枠材174aの一部)を収容した状態で、第一戸先シール部材134fにより第一内側面132fと戸先側端部との間を閉塞可能とし、また、第二戸先シール部材134rにより第二内側面132rと戸先側端部との間を閉塞可能としている。
このように、本実施形態においては、引戸107が閉状態の際に、戸先枠103の凹部131に戸先先端部を収容することにより、引戸107の戸先側端部と戸先枠103との間で、引戸107の一方側と他方側とを連通する隙間を形成され難くして光漏れを防止することが可能となる。
また、本実施形態においても、引戸107の前後面と平行に配される第一・第二内側面132f・132rと戸先側端部との間を第一・第二戸先シール部材134f・134rで閉塞可能としている。これにより、建物自体の歪みや施工精度の影響を抑制することが可能となるため、戸先枠103と戸先側端部との間を上下方向全長にわたって密着させることができる。このように、本実施形態に係る引戸構造においては簡易な構成とすることにより、使用者の自然な開閉動作により戸先枠103と戸先側端部との間で音漏れを抑止して遮音性能を向上させることが可能となる。
また、引戸107の戸先側端部が戸先枠103の凹部131に収容されるため、引戸107の面外方向(図10における上下方向)への変位を規制することができる。また、引戸107が面外方向に変位した場合でも、引戸107の戸先側端部に第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rが当接しているため、引戸107のがたつきを緩衝させることができる。
本実施形態に係る引戸構造では図12(b)に示す如く、凹部131における第一内側面132f及び第二内側面132rと引戸107の戸先側端部との間にはクリアランスが形成されている。これにより、レール106によって吊支される引戸107が面外方向に揺れて傾きが生じた場合でも、戸先側端部を凹部131に収容することができるため、自然な開閉動作で確実に戸先側端部をシールすることができる。また、凹部131と戸先側端部とのクリアランスの範囲で引戸107が変位した場合でも、第一戸先シール部材134fと第二戸先シール部材134rとのうち、少なくともいずれか一方が当接するように設定しているため、戸先側端部のシール性を維持することができる。
また、本実施形態においては、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを戸先枠103の凹部131の内側面(第一内側面132f及び第二内側面132r)に設ける構成としている。これにより、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを引戸107の戸先側端部に設ける構成と比較して、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを外部から視認され難くして引戸7の外観を向上させている。
図12(a)に示す如く、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rは、自然状態(外部から力が加わっていない状態)において、先端部が当接面133に近接する方向に傾斜するように配置されている。換言すれば、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rは、先端部が凹部131の奥行方向に向かうように配置されている。
そして、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを、戸先側枠材174aに形成された第一角部174f及び第二角部174rに当接させてシールしている。この際、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを予め傾斜させているため、図12(b)に示す如く第一角部174f及び第二角部174rと当接した際の第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rの変形量を小さくすることができる。
詳細には、第一・第二戸先シール部材134f・134rは図12(b)に示す如く、戸先枠103に対して、僅かに回転可能にとりついている。そして、第一・第二戸先シール部材134f・134rは、初期状態でくの字形状に形成され、第一・第二角部174f・174rと当接したときに、少し逃げる方向に回転する。また、第一・第二戸先シール部材134f・134rは、第一・第二角部174f・174rと当接した後で、更に変形可能なように変形許容部である切り欠きが形成されている。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、第一・第二戸先シール部材134f・134rが第一・第二角部174f・174rと当接する際に戸先枠103が引戸107に加える抵抗力を小さくしている。また、本実施形態においては第一・第二戸先シール部材134f・134rを第一・第二角部174f・174rに当接させることによっても、戸先枠103が引戸107に加える抵抗力を抑制している。また、第一・第二戸先シール部材134f・134rが引戸107の閉動作のブレーキにならないように、第一・第二戸先シール部材134f・134rは引戸107の閉動作のストロークにおける最後部で第一・第二角部174f・174rと当接するように設定している。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、引戸107を閉じる場合に、使用者が引戸107を手動で操作しているか否かに関わらず、戸先枠103と戸先側端部との間で高いシール性を確保することができる。即ち、傾斜した状態の第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを、戸先側端部に形成された第一角部174f及び第二角部174rに当接させてシールする構成であるため、使用者が引戸107に力を加えて戸先枠103の側に押し込む必要がない。
本実施形態においても、引戸107は引戸クローザー193により自動で閉塞可能に構成されている。このように、引戸107が引戸クローザー193により自閉する際でも、傾斜した状態の第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rが、戸先側端部に形成された第一角部174f及び第二角部174rに当接する。即ち、引戸107が自閉する場合であっても、戸先枠103と戸先側端部との間でシール性を向上させることができる。
また、傾斜した状態の第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rを戸先側端部に形成された第一角部174f及び第二角部174rに当接させて、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rの変形量を小さくした状態でシールすることにより、引戸107を開く際の摩擦力を抑制することができる。このため、引戸107を開く際についても、使用者が引戸107に大きな力を加える必要がない。
本実施形態に係る引戸構造についても上記の如く、引戸107が閉状態の際に、第一戸先シール部材134f及び第二戸先シール部材134rにより戸先枠103の凹部131と引戸107の戸先側端部との間を閉塞可能とし、第一戸尻シール部材179f及び第二戸尻シール部材179rにより戸尻枠180の凸部と引戸107の戸尻側端部との間を閉塞可能とし、第一トップシール部材151f及び第二トップシール部材151rによりカバー部105の内周面と引戸107の上端部との間を閉塞し、ボトムシール部材177により床面Fと引戸107の下端部との間を閉塞している。このように、本実施形態に係る引戸構造においても、引戸107の四辺全てを各シール部材でシールする構成とすることにより、引戸107を閉状態とした際の引戸構造のシール性をより高く維持することを可能としている。
[変形例]
上記の実施形態は、以下に示す変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、本明細書に記載する各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
上記第一実施形態及び第二実施形態に記載の如く、本発明に係る引戸構造において、引戸はスチール等の金属製又はガラス製とすることができる。また、引戸にガラスを用いた場合でも、第二実施形態に係る引戸に示すダブルガラスではなく、一枚のガラス板を備えるシングルガラス構造とすることも可能である。
また、引戸構造における戸袋についても、上記第一実施形態及び第二実施形態の如くガラス製ではなくスチール等の金属製とすることができる。また、引戸構造の周囲にパネル体を配置する構成の場合に、パネル体を金属製又はガラス製とすることができる。戸袋にガラスパネルを用いた引戸構造において、隣接してガラスパネルを配置する場合でも、戸袋を構成するガラスパネルと隣接するガラスパネルとの間に枠材を設ける構成とすることも、枠材を設けない構成とすることも可能である。
引戸構造において、第一戸先シール部材は、第一内側面と戸先側端部とのうち、何れか一方又は双方に設けることができる。同様に、第二戸先シール部材は、第二内側面と戸先側端部とのうち、何れか一方又は双方に設けることができる。
引戸構造において、開状態の引戸と平行に配置されるパネル部材は、引戸の両側に配置して戸袋とする構成でも、引戸の片側のみに配置する構成でも良い。
引戸構造において、戸尻シール部材、トップシール部材、及び、ボトムシール部材のうち、何れかを設けない構成とすることも可能である。また、戸尻シール部材を設ける場合、戸尻シール部材が当接する凸部を枠材の一部として構成するのではなく、別途パネル部材又は戸袋の内周面に設けることも可能である。また、引戸構造において、自閉手段である引戸クローザーを設けない構成とすることも可能である。
1 地レール 2 天レール
3 戸先枠 4 上枠
5 カバー部 6 レール
7 引戸 8 戸袋
31 凹部 32f 第一内側面
32r 第二内側面 33 当接面
34f 第一戸先シール部材
34r 第二戸先シール部材
51f 第一トップシール部材
51r 第二トップシール部材
71 ローラ 72 吊支部材
72a 被係止部 73 引戸本体
74 戸先側支持部材 74f 第一角部
74r 第二角部 75 被ガイド部材
76 引戸シール部材 77 ボトムシール部材
78 戸尻側支持部材 79f 第一戸尻シール部材
79r 第二戸尻シール部材
80 戸尻枠 80a 戸尻枠角部
81 下枠 82 戸袋ガラス板
82a ガラス板 83 枠部材
84 ガイドユニット 85 ローラ支持部
86 ガイドローラ 87 ブラシ
88 ストッパー 91 取手
92 鍵 93 引戸クローザー(自閉手段)
93a ワイヤ
101 地レール 102 天レール
103 戸先枠 104 上枠
105 カバー部 106 レール
107 引戸 108 戸袋
131 凹部 132f 第一内側面
132r 第二内側面 133 当接面
134f 第一戸先シール部材
134r 第二戸先シール部材
151f 第一トップシール部材
151r 第二トップシール部材
171 ローラ 172 吊支部材
173 引戸ガラス 174a 戸先支持枠
174b 戸尻支持枠 174c 上支持枠
174d 下支持枠 174f 第一角部
174r 第二角部 175 被ガイド部材
176 引戸シール部材 177 ボトムシール部材
179f 第一戸尻シール部材
179r 第二戸尻シール部材
180 戸尻枠 181 下枠
182 戸袋ガラス板 182a ガラス板
184 ガイドユニット 185 ローラ支持部
186 ガイドローラ 188 ストッパー
191 取手 192 鍵
193 引戸クローザー(自閉手段)
C 天井 F 床面
P パネル G ダブルガラスパネル
J 目地部材

Claims (9)

  1. レールに沿って変位することにより開閉可能とされる引戸と、閉状態の前記引戸の戸先側端部に当接する戸先枠と、開状態の前記引戸の厚さ方向に隣接して前記引戸と平行に配置されるパネル部材と、を備え、
    前記戸先枠において前記戸先側端部と対向する側の面には、前記引戸が閉状態の際に前記戸先側端部を収容する凹部が形成され、
    前記凹部は、互いに対向して配置される第一内側面及び第二内側面を備え、
    前記引戸が閉状態の際に前記第一内側面と前記戸先側端部との間を閉塞可能な第一戸先シール部材、及び、前記引戸が閉状態の際に前記第二内側面と前記戸先側端部との間を閉塞可能な第二戸先シール部材が設けられる、引戸構造。
  2. 前記戸先側端部は、前記第一内側面の側に形成される第一角部と、前記第二内側面の側に形成される第二角部と、を備え、
    前記第一戸先シール部材は、前記第一内側面に設けられるとともに、前記引戸が閉状態の際に前記第一角部に当接し、
    前記第二戸先シール部材は、前記第二内側面に設けられるとともに、前記引戸が閉状態の際に前記第二角部に当接する、請求項1に記載の引戸構造。
  3. 前記パネル部材には、閉状態の前記引戸の戸尻側端部に近接する凸部が設けられ、
    前記引戸が閉状態の際に前記戸尻側端部と前記凸部との間を閉塞可能な戸尻シール部材が設けられ、
    前記戸尻シール部材は、前記引戸が開閉移動中は前記パネル部材の側面との間に間隙が形成される、請求項1又は請求項2に記載の引戸構造。
  4. 開状態の前記引戸の両側に前記パネル部材が配置される戸袋を備え、
    前記凸部は、前記戸袋の内側面に形成される、請求項3に記載の引戸構造。
  5. 前記パネル部材は、ガラス板と前記ガラス板を保持する枠部材とを備え、
    前記凸部は、前記枠部材の一部に形成される、請求項4に記載の引戸構造。
  6. 前記戸袋における閉状態の前記引戸と反対側は、前記パネル部材に連続する表裏一対のガラス板を含むダブルガラスパネルが設けられ、
    前記戸袋のガラス板と前記ダブルガラスパネルのガラス板との小口同士は、目地部材で連結され、
    前記戸袋と前記ダブルガラスパネルとの間には支柱を介さず、前記戸袋の表裏一対のガラス板同士で挟まれた空間と前記ダブルガラスパネルの表裏一対のガラス板同士で挟まれた空間とが連続する、請求項5に記載の引戸構造。
  7. 閉状態の前記引戸の上端部を収容するカバー部を備え、
    前記引戸が閉状態の際に前記引戸の上端部と前記カバー部の内周面との間を閉塞するトップシール部材が設けられる、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の引戸構造。
  8. 前記引戸が閉状態の際に前記引戸の下端部と床面との間を閉塞するボトムシール部材が設けられる、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の引戸構造。
  9. 前記引戸は自閉手段により自動で閉塞可能とされる、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の引戸構造。
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