JP2022129419A - 収容庫設定支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者においても基準値設定を正常に完了できるように支援する収容庫設定支援プログラムを提供する。【解決手段】本発明は、収容庫に配された重量センサの基準値設定の命令をコンピュータに出力させる収容庫設定支援プログラムであって、前記基準値設定を行う場合、ユーザが使用していく棚又は容器を前記重量センサ上に載置するように要求する旨を前記コンピュータに出力させ、その後、該基準値設定を開始させるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、収容庫設定支援プログラムに関する。
電子レンジ等の加熱調理器に係る特許文献1は、加熱室筐体底部から着脱可能な食品載置台と、食品載置台の下部に設けられた重量検出手段とを開示する(0001,0011,0019、図1,3)。重量検出手段は、食品重量を検出するとともに、載置台(テーブル)の有無を判断できるとしている(0039,0050)。
特開2004-333048号公報
重量検出手段にテーブルが載置されているか否かを判断するには、比較基準となる基準値(例えばゼロ点)の事前の設定が必要であるところ、特許文献1はこの態様について何ら開示していない。この点、加熱調理器に係る技術分野の特許文献1では、テーブルには、重量を検知すべき対象(食品や、食品を載せた皿)以外が載置されることや、テーブルに代えて他のテーブルが載置されることは想定していないと解される。
一方、収容庫等の技術分野においては、重量を検知すべき食品が載置される棚や容器そのものの位置が交換されたり、又は、使用者の収納の便利のために、重量を検知すべき食品の他に、使用者が別途準備する他の容器等が載置されたりし得る。このため、設定すべき基準値(重量を検知すべき対象以外の重量を除いた重量)はユーザの使用態様で変動し得るから、例えば収容庫の出荷前の向上での設定の他、使用者においても基準値設定を行えることが望まれる。その際、基準値設定を正常に完了できるように支援することが望ましい。
本発明の目的は、上記課題を解決し、使用者においても基準値設定を正常に完了できるように支援する収容庫設定支援プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、収容庫に配された重量センサの基準値設定の命令をコンピュータに出力させる収容庫設定支援プログラムであって、前記基準値設定を行う場合、ユーザが使用していく棚又は容器を前記重量センサ上に載置するように要求する旨を前記コンピュータに出力させ、その後、該基準値設定を開始させる。
在庫管理システムの全体構成を示すブロック図。 冷蔵庫の外観斜視図 図2のII-II線断面図。 実施例1の在庫管理サーバの構成を示す機能ブロック図。 実施例1の携帯端末のプロセッサにより実行されるアプリの機能ブロック図。 アプリ起動時に表示されるホーム画面V10の例を示す図。 アプリ起動時に表示される別のホーム画面V11の例を示す図。 在庫状態・トップ画面V30の例を示す図。 在庫状態詳細画面V40の例を示す図。 表示・通知設定画面V50の例を示す図。 購入先選択画面V60の例を示す図。 購入先確認画面V70の例を示す図。 購入先確認画面V71の例を示す図。 購入先個別登録画面V80の例を示す図。 購入先一括登録画面V81の例を示す図。 在庫状態詳細画面V41の例を示す図。 在庫状態詳細画面V42の例を示す図。 購入先選択画面V61の例を示す図。 図18の購入先選択画面V61をスクロールさせた状態を示す図。 アラート通知重量設定画面V82の例を示す図。 中身画像表示画面V20の例を示す図。 在庫状態詳細画面V43の例を示す図。 アラート対象の在庫状態一覧画面V90の例を示す図。 在庫状態詳細画面V44の例を示す図。 在庫状態詳細画面V45の例を示す図。 ゼロ点調整推奨画面V83の例を示す図。 最大重量入力画面V101の例を示す図。 計量確認画面V84の例を示す図。 重量確認画面V102の例を示す図。 サポート・トップ画面V110の例を示す図。 設定・トップ画面V120の例を示す図。 ゼロ点設定画面V130の例を示す図。 ゼロ点設定確認画面V85の例を示す図。 収納領域編集画面V140の例を示す図。 入替確認画面V86の例を示す図。 収納領域編集画面V141の例を示す図。 在庫状態・トップ画面V31の例を示す図。 削除収納領域選択画面V150の例を示す図。 削除確認画面V87の例を示す図。 収納領域編集画面V151の例を示す図。 在庫状態・トップ画面V32の例を示す図。 同時アクセス禁止の処理を示すフローチャート。 食材管理・トップ画面V160の例を示す図。 冷蔵庫に設置されている操作部の正面図。 棚ずれ検知時の各動作を示すタイムチャート。 棚がずれていることを異常として操作部に表示する方法の一例。 棚ずれ検知時の各処理を示すフローチャート。 比較的長期間に亘って、食材の出し入れがない場合に、重量センサ得られた重量の推移を示すグラフ。 図48のグラフのうち、最初の比較的短期間での重量の推移を抜き出して示したグラフ。 食材が取り出されたときの重量の推移を示したグラフ。 食材が取り出されたときの重量の差分を示したグラフ。 実施例2の在庫管理サーバの構成を示す機能ブロック図。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(在庫管理システムの主要構成)
図1は、本実施形態に係る在庫管理システムS(注文支援システム)の全体構成を示すブロック図である。本実施形態では、在庫管理の対象として、少なくとも1つの収納領域を有する保管庫の例であって、庫内を保冷可能な冷蔵庫を例に挙げて説明する。在庫管理システムSは、一または複数の(M台の)冷蔵庫10-1~10-M(以下、冷蔵庫10と総称することがある)と、一または複数の(N台の)携帯端末20-1~20-N(冷蔵庫管理装置、コンピュータ、以下、携帯端末20と総称することがある)と、冷蔵庫10の在庫を管理する在庫管理サーバ30と、冷蔵庫10に収納される食材などを販売する小売業者サーバ40と、を備える。
図1に示すように、冷蔵庫10は、LAN(Local Area Network)51に接続され、LAN51およびWAN(Wide Area Network)52を介して携帯端末20、在庫管理サーバ30および小売業者サーバ40と通信できるようになっている。携帯端末20も、LAN51およびWAN52を介して、冷蔵庫10、在庫管理サーバ30および小売業者サーバ40と通信できるようになっている。なお、LAN51は、例えば家庭内の無線LANであり、WAN52は、例えばインターネットである。在庫管理サーバ30は、例えば冷蔵庫10のメーカが管理するサーバであり、小売業者サーバ40は、電子商取引(Electronic Commerce:EC)サイトなどを運営する小売業者が管理するサーバである。
(冷蔵庫の主要構成)
冷蔵庫10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、冷却機構15と、収納物検知部としての重量センサ200と、を備えている。制御部11は、後述する主制御基板109およびセンサ基板111等によって構成される。記憶部12は、各種情報を記憶する。通信部13は、LAN51を介して、携帯端末20等と通信する。操作部14は、冷蔵庫10内の温度調整などを行う。冷却機構15は、圧縮機107、蒸発器(冷却器)などの冷凍サイクルの他、ファンなどで構成される。
(携帯端末の主要構成)
携帯端末20としては、例えば、スマートフォンやタブレット端末が想定され、プロセッサ21と、メモリ22と、記憶部23と、通信部24と、出力部25と、入力部26と、撮影部27と、を備えている。携帯端末20の計算や制御等の機能は、プログラムがプロセッサ21によって実行されることで、定められた処理を他のハードウエアと協働して実現される。これらの機能を実現するためのプログラムは、メモリ22に格納される。なお、プログラムは、WAN52を介して接続された計算機上に格納されており、携帯端末20の通信部24がLAN51またはWAN52経由でダウンロードすることにより、携帯端末20のメモリ22へのインストールが可能となっている。
また、携帯端末20の記憶部23は、各種情報を記憶する。通信部24は、LAN51またはWAN52を介して、冷蔵庫10および在庫管理サーバ30等との間でデータをやり取りするためのインターフェースである。出力部25は、ユーザに対して各種情報を出力するものであり、例えば、フラットパネル・ディスプレイやスピーカである。入力部26は、ユーザが各種情報を入力するものであり、例えば、ディスプレイの表面に設けられたタッチセンサやマイクロフォンである。撮影部27は、メモリ内の撮影制御部(図示せず)からの指令に基づいて、動画または静止画を撮影する。
なお、冷蔵庫10の記憶部12や携帯端末20の記憶部23などが記憶するデータは、必ずしも冷蔵庫10や携帯端末20などの内部に記憶しておく必要はなく、サーバ等の別の計算機上に記憶しておき、LAN51やWAN52経由でアクセス可能にしても良い。
(ペアリング)
本実施形態では、冷蔵庫10と携帯端末20との通信接続を可能とするためには、冷蔵庫10と携帯端末20との間で認証(ペアリング)の処理を行う必要がある。図44は、冷蔵庫10に設置されている操作部14の正面図である。ランプ141は冷蔵庫10の通信機能のON/OFF状態を示しており、点灯はON状態、消灯はOFF状態であることを示している。ランプ142は通信機能がON状態の場合に、LAN51への接続状態を示しており、点灯は接続状態、消灯は非接続状態であることを示している。ボタン143は押下することで通信機能のON/OFFを切り替えることができる。また、ボタン143を長押し(例えば5秒以上押下を継続)することで冷蔵庫10はペアリングモードに移行する。ペアリングモード中はランプを点滅させる等を行い、ペアリングモードに移行したことを明示してもよい。携帯端末20は後述のアプリのプログラムに設置されているペアリング開始ボタンを押下することでペアリングモードに移行する(不図示)。冷蔵庫10と携帯端末20がペアリングモードに移行し、ペアリングされる。ランプ141、ランプ142が点灯することでペアリングが完了したことが確認できる。図44の通信機能のON/OFFとペアリングモード開始は1つのボタンで行っているが、ボタンを分けることや、他機能のボタンと共通にしてもよい。
本実施形態では、1台の冷蔵庫10に対して、複数台の携帯端末20がペアリングされ得る。1台の携帯端末20が、複数台の冷蔵庫10に対してペアリングされる場合も想定される。また、1台の冷蔵庫10に対して、複数台の携帯端末20がペアリングされている場合は、設定の変更なども含むすべての権限を有する主ユーザと、情報の閲覧など一部の権限のみを有する副ユーザと、を区別しても良い。
(冷蔵庫の具体的構成)
冷蔵庫10の構成について具体的に説明する。図2は、冷蔵庫10の外観斜視図であり、図3は、図2のII-II線断面図である。なお、各図において、ユーザの視点から見て前・後・左・右・上・下と定義する。
冷蔵庫10は、前方が開口した外箱101にて外郭を構成し、前方には開口部を開閉する扉102が備えられている。外箱101は上部を構成する天板と、底部を構成する底板と、左右側部を構成する側板と、背部を構成する背面板から構成されている。外箱101の内部には内箱103が備えられている。外箱101と内箱103との間には、図示しない発泡断熱材が充填されている。
内箱103で形成される庫内には、収納領域を区画する容器104が上下方向に複数(104a,104b,104c,104d,104e)備えられている。これらの容器104には、収容物として、飲み物等の食材が載置される。
内箱103の左右の内面には、各容器104に対応して、前後方向に延びる複数の上リブおよび下リブ(いずれも図示せず)が形成されている。また、容器104a、容器104bおよび容器104eの下リブの下方には、容器104を支持するとともに重量センサ200を収容したセンサユニット(不図示)が備えられている。本実施形態の冷蔵庫10では、5つの容器のうち3つの容器に、それぞれ、上段センサユニット、中段センサユニットおよび下段センサユニットが設けられているが、センサユニットが設けられる対象の容器104は3つとは限らない。
外箱101の下部には、冷媒を圧縮する圧縮機107が備えられている。圧縮機107には、図示しない凝縮器、膨張弁、蒸発器が接続されて冷凍サイクルを構成し、庫内を冷却する。後部に位置する内箱103には、図示しない吐出口が形成されており、ファンから送風された冷気を庫内に吐出する。
外箱101の後部には、圧縮機107等を制御する主制御基板109が備えられている。主制御基板109は、例えば庫内に設置された庫内温度センサ110が検出した庫内温度に基づき、圧縮機107を制御する。また、外箱101の後部には、複数の重量センサ200に電源を供給し、重量センサ200の計測結果を取得するセンサ基板111と、このセンサ基板111および主制御基板109と接続され携帯端末20等と無線通信を行うWLAN(Wireless Local Area Network)通信基板112(通信部13)が備えられている。庫内には、ユーザが庫内温度を調整したり、WLAN通信基板112のスイッチを入切したりする操作基板113(操作部14)が備えられている。なお、本実施形態では、主制御基板109およびセンサ基板111を、冷蔵庫10の制御部11とみなすこととする。
重量センサ200は、容器104a,容器104b,容器104eの下方に配置され、容器104b,容器104b,容器104eに載置された食材の有無、重量を計測するものである。重量センサ200には、主制御基板109からセンサ基板111を介して電源が供給される。容器104a,容器104b,容器104eに食材が載置され、或いは容器104a,容器104b,容器104eから食材が取り出されると、それらの変化状態を重量センサ200が検出し、センサ出力としてセンサ基板111に送信される。センサ基板111は、重量センサ200で計測された重量情報を、WLAN通信基板112を介して在庫管理サーバ30へ送信する。なお、収納領域を区画するものは、容器104でなく棚であっても良い。その場合は、重量センサ200が棚に配置され得、棚に載置された食材の有無、重量が計測される。
実施例1に係る在庫管理システムSについて、説明する。実施例1は、携帯端末20のメモリ22に格納されたアプリケーションプログラム(以下「アプリ」)が、冷蔵庫10の各収納領域に収納される食材の在庫管理を実行するものである。
(重量の計測)
重量センサ200により取得した重量は、外気温度変化や電気的ノイズ、床の振動などの外乱要因により計測の都度変化する可能性がある。そこで一定時間毎に重量を取得し、記憶部12に記憶させる。一定回数取得後平均化した重量を在庫管理サーバ30に送信する重量とすることで、外乱影響を少なくすることができる。
または、前回在庫管理サーバ30に送信した重量を記憶部12に記憶し、新たに取得した重量と、前回在庫管理サーバ30に送信した重量との差が一定範囲内(例えば100g以内)の場合、重量の変化無しとして在庫管理サーバ30に送信する重量は、前回送信したのと同値にしてもよい。
(食材の出し入れ検知)
ここで、重量センサ200を用いて、食材の出し入れを検知する方法について説明する。食材が出し入れされた場合には、重量センサ200の計測する重量に変化が生じるが、重量の変化は、食材の出し入れ以外にも発生する。
図48は、比較的長期間(0~約1450分)に亘って、食材の出し入れがない場合に、容器104bに対応する重量センサ200で得られた重量の推移を示すグラフである。図48に示すグラフは、重量センサ200が計測した重量のデータを1分に1回取得し、直近10回分(すなわち10分間)の平均値を、1分毎にプロットしたものである。図48に示すように、食材の出し入れがなくても、重量センサ200で得られる重量には変動が発生していることが分かる。
図49は、図48のグラフのうち、最初の比較的短期間(0~約42分)での重量の推移を抜き出して示したグラフである。図48の最初の期間で重量が急激に増加しているように見える変動も、図49に示すように、5分以上の時間をかけてゆっくりと変動していることが分かる。このような緩やかな変動は、センサ基板111の温度変動による重量センサ200の入力電圧の変動が要因と考えられる。例えば、夜間など外気温が低い場合には、センサ基板111が低温となり、日中など外気温が高い場合には、冷蔵庫の運転率の上昇もあってセンサ基板111が高温になりやすい。
一方、食材の出し入れによる重量の変動は、センサ基板111の温度変動の場合と比べて、短時間で発生する。そこで、本実施例では、所定時間以内の重量の変動幅が閾値を超えた場合に、食材の出し入れが行われたものと判定する。
図50は、容器104bから100gの食材が取り出されたときの重量の推移を示したグラフである。図50では、便宜上、1秒毎に値がプロットされているが、実際には、重量センサ200が0.1秒に1回データを取得し、直近10回分(すなわち1秒間)の平均値が、0.1秒毎に記録される。図50に示すように、662秒から665秒にかけての時点で、重量が急激に減少していることが分かる。このような短時間での重量の変動は、センサ基板111の温度変動では起こり難いため、食材が取り出されたことが原因と考えられる。
図51は、容器104bから100gの食材が取り出されたときの重量の差分を示したグラフである。点線は、1秒前と現在との差分を示し、実線は、2秒前と現在との差分を示している。ここで、各線でプロットされている値は、前述の通り、電気的なノイズを除去するために、瞬時値でなく直近1秒間の平均値となっている。このため、1秒前の平均値との差分を算出すると、この1秒前との間の短い間で変化があった場合に、小さな値しか得られない(図51の点線の662秒から665秒の区間参照)。そこで、本実施例では、2秒前との差分を算出することで、食材の出し入れによる重量の変動を感度良く捉えられるようにした(図51の実線の662秒から665秒の区間参照)。なお、本実施例では、2秒前との差分としているが、3秒以上の所定時間前との差分としても良い。ただし、その所定時間は長くし過ぎると、食材の出し入れに伴う短時間の変動を捉えられなくなるので、数秒以内とするのが望ましい。
また、本実施例では、所定時間前との重量の差分が、閾値を超えた場合に、食材の出し入れがあったものと見做される。しかし、センサ基板111が重量情報として在庫管理サーバ30に送信するタイミングや、携帯端末20のアプリに表示される重量情報を更新するタイミングは、閾値以内に収まってからとするのが望ましい。このように、重量変動が安定してからデータの送信や更新を行うことで、煩雑さを低減できる。
さらに、扉102の開閉を検知する扉スイッチを有する冷蔵庫の場合、扉スイッチが扉102の開閉を検知したときのみ、重量の計測、データの送信や更新を行うようにしても良い。
(在庫管理サーバの構成)
図4は、本実施例に係る在庫管理サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、在庫管理サーバ30は、プロセッサ31と、メモリ32と、通信部33と、記憶部34と、を備えている。図4では、概念的にプロセッサが実行する機能を、データ管理部321、アクセス制限部322および通知部323として示しており、これらの機能を実現するためのプログラムが、メモリに格納されている。なお、プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されたり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM等の計算機で読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、配布されても良い。
通信部33は、WAN52を介して冷蔵庫10や携帯端末20等との間でデータをやり取りするためのものである。記憶部34は、認証データベース341と、収納領域データベース342と、を有している。認証データベース341は、冷蔵庫10を識別可能なIDと、当該冷蔵庫10のIDに対してペアリングされたコンピュータとしての携帯端末20のID(端末ID)と、を紐づけて保存するデータベースである。認証データベース341は、さらに、収納領域IDを保存しても良い。携帯端末20に紐づけられた端末IDに代えて、ユーザに紐づけられたユーザIDを用いてもよい。
また、携帯端末20ごとに当該冷蔵庫10に対する設定や閲覧の権限が異なる場合には、権限に関する情報も認証データベース341に格納される。一方、収納領域データベース342は、冷蔵庫IDおよびその収納領域ごとに、重量センサ200で計測された重量情報の履歴、収納される商品の画像やメモ、基準となる重量(最大重量)などを保存するデータベースである。
データ管理部321は、携帯端末20からの操作に対応して、記憶部34内のデータベースに保存されるデータの登録、変更および削除などを行う。アクセス制限部322は、同一の冷蔵庫IDの(同一の)収納領域に収納する商品が重複して購入されるのを防ぐために、異なる携帯端末IDから小売業者サーバ40のECサイトに、例えば同時にアクセスすることを制限する。通知部323は、ある冷蔵庫IDの重量センサ200の異常を検知した場合に、冷蔵庫IDに紐づく携帯端末IDに通知したり、ある携帯端末IDがECサイトにアクセスしたとき他の携帯端末IDに通知したりする。
(携帯端末のメモリに格納されるアプリの構成)
本実施例に係る在庫管理システムSを構築する際には、コンピュータ(携帯端末20)が在庫管理プログラムを動作可能にさせるステップとして、携帯端末20のメモリ22には、在庫管理の機能を実行するアプリのプログラムがインストールされる。図5は、携帯端末20のプロセッサ21により実行されるアプリの機能を、ブロック図として表したものである。図5に示すように、本実施例のアプリは、グラフ作成部221と、在庫状態出力部222と、通知出力部223と、設定部224と、計量指令部225と、アクセス支援処理部226と、で構成される。
グラフ作成部221は、収納領域のセンサユニット220によって計測された重量情報に基づいて、当該収納領域内の商品の残量推移を示すグラフを作成する。在庫状態出力部222は、各収納領域の在庫状態の概要一覧を携帯端末20の出力部25に表示したり、特定の収納領域の在庫状態の詳細(グラフ作成部221で作成されたグラフなど)を携帯端末20の出力部25に表示したりする。通知出力部223は、在庫管理サーバ30の通知部323から送信された通知などを携帯端末20の出力部25に出力する。設定部224は、携帯端末20の入力部26の操作に基づき、商品の画像やメモの編集、通知設定の変更などを行う。計量指令部225は、冷蔵庫10のセンサ基板111に対し、重量を計測するよう指令を出す。アクセス支援処理部226は、携帯端末20にインストールされているブラウザを起動し、登録済みのECサイトのページを表示させることで、商品購入サイトへのアクセスを支援する。
(アプリの起動)
携帯端末20の入力部26において、ユーザが所定の操作(例えば所定のアイコンのタップ)を行うと、携帯端末20にインストールされているアプリが起動する。図6は、アプリ起動時における携帯端末20の出力部25の画面の例を示す図である。アプリが起動されると、在庫状態出力部222は、例えば、図6に示すホーム画面V10(在庫状況画面)を出力部25に表示させる。ここで、携帯端末20の通信部24がLAN51またはWAN52経由でダウンロードするアプリには、在庫管理の機能以外にも、季節に合わせた旬の食材に関する情報を表示する機能や、天気予報に合わせて買い物に出かけるおすすめ度を表示する機能が含まれている。このため、図6において、ホーム画面V10の左右にあるスクロールボタン623L,623Rがタップされると、他の表示画面(推奨食材画面や買い物指数画面)に遷移する。しかし、本実施例では、推奨食材を表示する機能や買い物指数を表示する機能については説明を省略し、在庫管理の機能のみについて、以下、説明する。
(ホーム画面V10,V11)
図6において、ホーム画面V10には、上端から下端に向かって、主メニューバー600と、天気予報表示部610と、在庫状況表示部620と、ナビゲーション部630と、副メニューバー640と、が含まれている。ここで、主メニューバー600には、メニューボタン601と、機種表示欄602と、接続表示欄603と、警告欄605と、が含まれている。機種表示欄602は、当該携帯端末20が制御対象とする冷蔵庫10の型番を表示する。また、接続表示欄603は、当該携帯端末20が、制御対象とする冷蔵庫10との間で双方向の通信回線が接続されているか否かを表示する。警告欄605は、重量センサ200の異常などが発生した場合に、その旨を表示する。
天気予報表示部610には、天気予報が発表された日時と、天気予報が対象とする地域と、天気予報の内容(例えば、晴れ時々曇り)と、予想気温と、予想湿度と、予想降水確率と、が示されている。
在庫状況表示部620は、冷蔵庫10内の3つの収納領域(センサユニットの設けられた容器104a,容器104b,容器104e)における食材の在庫状況を表示するものであり、冷蔵庫型アイコン621と、残量表示部622と、を含んでいる。収納領域ごとに収納される食材は異なっていても良いが、同一の収納領域内には同一の食材(同じ種類の商品)が収納されるものとする。残量表示部622は、各収納領域に所定の商品が最大量収納された場合を100%として、現在の残量が何%であるかを示すものである。図6に示す通り、上段の収納領域(容器104a)には、商品の登録自体がされていないことを示す「未登録」と表示され、冷蔵庫型アイコン621のうち、該当する領域が空白となっている。なお、商品の登録は、後述の図10に示す表示・通知設定画面V50にて行われる。また、図6のホーム画面V10では、中段の収納領域(容器104b)および下段の収納領域(容器104e)は、現在の残量として、それぞれ20%および88%が表示され、冷蔵庫型アイコン621のうち、それぞれの領域が塗りつぶされている(点灯表示されている)。特に、中段の収納領域(容器104b)は、ユーザによって予め設定された閾値であるアラート通知重量(例えば20%)以下であるため、強調(図6では下線付)して表示されている。このように、冷蔵庫型アイコン621における各領域と対応させて残量などの情報が表示されるため、どの収納領域の情報なのかユーザが認識し易くなっている。
また、図7は、アプリ起動時に携帯端末20の出力部25に表示される別のホーム画面V11の例を示す図である。図6に示したホーム画面V10では、上段の収納領域が「未登録」であったが、図7に示すホーム画面V11では、上段の収納領域が「未取得」となっている。この「未取得」の表示は、商品の登録自体はされているが、後述の最大重量の入力やゼロ点設定などが済んでおらず、センサユニット220による残量情報の取得ができていないことを示している。また、通信障害により重量を取得できない場合、冷蔵庫表示がなくなり、「情報が取得できませんでした」等の表示できない旨を示してもよい。
ナビゲーション部630には、ドットインジケータ631と、冷蔵庫中身チェックボタン632と、お知らせボタン633と、が含まれている。また、副メニューバー640には、ホームボタン641と、食材管理ボタン642と、在庫状態ボタン643と、サポートボタン644と、設定ボタン645と、が含まれている。
ここで、ドットインジケータ631は、横方向に配列された3個のドットを含んでおり、各ドットは、在庫状況画面(V10,V11)、推奨食材画面(図示省略)および買い物指数画面(図示省略)に対応する。そして、各画面のうち、出力部25に表示されている画面に対応するドットが点灯状態にされ、他のドットは消灯状態にされる。
お知らせボタン633は、在庫管理サーバ30の通知部323が、対象の冷蔵庫10とペアリングされた携帯端末20に対して何らかの通知を送信した場合に、携帯端末20の通知出力部223が図6,図7のホーム画面V10,V11に表示させるものである。例えば、アラートの対象が中段の収納領域の残量に関するものであった場合、お知らせボタン633がタップされると、図22のように、在庫状態出力部222は、中段の収納領域の在庫状態詳細画面V43を出力部25に表示させ、通知出力部223は、グラフ表示部665の残量の推移を示すグラフ上に「残量が少なくなっています」との旨の通知をする。また、アラート対象が複数の収納領域(例えば中段と下段)の残量に関するものであった場合、お知らせボタン633がタップされると、在庫状態出力部222は、図23のように、アラート対象の在庫状態一覧画面V90を出力部25に表示させる。
(中身画像表示画面V20)
図21は、中身画像表示画面V20の例を示す図である。図6,図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが冷蔵庫中身チェックボタン632をタップすると、アプリは、中身画像表示画面V20を出力部25に表示させる。中身画像表示画面V20には、戻るボタン650と、カメラボタン634と、が含まれている。ユーザが戻るボタン650をタップすると、アプリは、元のホーム画面V10,V11を出力部25に再表示させる。カメラボタン634は、現在の中身画像の表示に代えて、撮影画面(図示せず)を表示させるボタンであり、このカメラボタン634がタップされると、撮影部27が起動して、モニタ画像が表示される。その後、ユーザがシャッターボタン(図示せず)をタップすると、その時点におけるモニタ画像が、冷蔵庫10の中身画像として記憶部23内の画像記憶部(図示せず)に保存される。この中身画像は、対応する冷蔵庫10のID情報とともに、WAN52等を介して在庫管理サーバ30に送信され得る。在庫管理サーバ30のデータ管理部321は、冷蔵庫10のID情報と対応付けて、中身画像をデータベースに保存する。携帯端末20の記憶部23や在庫管理サーバ30のデータベースに、既に別の中身画像が保存されている場合、従前の中身画像が削除され、新たに撮影された中身画像に更新される。なお、中身画像は、収納領域ごとに区別して保存され、選択された収納領域ごとに表示されるようにしても良い。
(食材管理・トップ画面V160)
図43は、食材管理・トップ画面V160の例を示す図である。図6,図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが食材管理ボタン642をタップすると、アプリは、記憶部23に保存されている食材データに基づいて、図43に示す食材管理・トップ画面V160を出力部25に表示させる。食材管理・トップ画面V160には、主メニューバー600と、表示操作部604と、食材項目列挙表示部616と、編集操作部646と、副メニューバー640と、が含まれている。主メニューバー600および副メニューバー640の内容は、図6,図7のホーム画面V10,V11のものと同様である。
図43の食材管理・トップ画面V160において、食材項目欄617は、チェックボックス618と、食材名称欄624と、画像表示部625と、起点日表示部626と、経過日数表示部627と、を含む。ここで、食材名称欄624は、当該食材データに含まれる食材名称を表示する。画像表示部625は、当該食材データに含まれる食材画像データを表示する。起点日表示部626は、当該食材データの起点日を表示する。経過日数表示部627は、起点日から本日までの経過日数を表示する。なお、起点日とは、その食材について起点となる任意の日付データであり、撮影部27が食材画像データを撮影した日付としても良い。起点日を食材画像データの撮影日にすれば、撮影部27の動作に連携して自動で起点日を設定させることができるのでユーザに便利である。
また、図43の食材管理・トップ画面V160において、編集操作部646には、画像取り込みボタン647と、撮影ボタン648と、編集ボタン649と、が含まれている。ユーザが、撮影ボタン648をタップすると、アプリは、携帯端末20の撮影部27を起動させ、撮影画面(図示せず)を出力部25に表示させる。その後、ユーザがシャッターボタン(図示せず)をタップすると、食材画像データが記憶部23内の画像記憶部(図示せず)に保存される。また、ユーザが画像取り込みボタン647をタップすると、アプリは、画像選択画面(図示せず)を出力部25に表示させ、画像記憶部に保存されている食材画像の候補の中から特定の画像を取り込むことができる。このとき、アプリは、取り込んだ食材画像データを含む新たな食材データを生成する。
さらに、食材項目列挙表示部616において、各チェックボックス618は、削除対象となる食材データを指定するためのものであり、ユーザがタップする毎にオン/オフ状態がトグルで切り替わる。少なくとも一つのチェックボックス618がオン状態にされると、アプリは、食材管理リスト削除画面(図示せず)を表示させ、当該食材データの削除が可能となる。
また、食材画像データを含む食材データは、在庫管理サーバ30のデータベースにも共有されており、同一冷蔵庫IDに紐づく複数の携帯端末IDのユーザも閲覧できる。さらに、各食材データには、リマインダ日時情報と、リマインダ許可情報と、が含まれる。リマインダ日時情報とは、ユーザにリマインダを行う日時を特定する情報であり、絶対的な日時であっても、起点日を基準として相対的に定める日時であっても良い。また、リマインダ許可情報とは、ユーザにリマインダを行うことのオン/オフやリマインダの方法などを特定する情報である。このように、食材管理・トップ画面V160においては、冷蔵庫10(特に、センサユニット220が設置されていない容器104cおよび容器104d)内に収納される食材について、購入日や経過日数を把握することが可能である。
(在庫状態・トップ画面V30)
図8は、在庫状態・トップ画面V30の例を示す図である。図6,図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが在庫状態ボタン643をタップすると、在庫状態出力部222は、図8に示す在庫状態・トップ画面V30を出力部25に表示させる。在庫状態・トップ画面V30には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、編集ボタン651と、収納領域一覧表示部660と、副メニューバー640と、が含まれている。収納領域一覧表示部660は、3か所の収納領域欄661-1~661-3を有しており、各収納領域欄には、対応する収納領域の状態の概要が表示される。具体的には、左から、当該収納領域の位置を示す冷蔵庫型アイコンと、当該収納領域に収納する商品の画像と、当該収納領域に収納する商品に関するメモ、残量、購入先ECサイトなどの情報と、が各収納領域欄に表示され得る。冷蔵庫型アイコンは、対応する収納領域欄661-1~661-3の領域が塗り潰されている。例えば、センサユニットの設けられた容器のうち最上段の容器104aに対応する収納領域欄661-1に表示されている冷蔵庫型アイコンは、最上段相当の領域が塗り潰されている。
(在庫状態詳細画面V40)
図8の在庫状態・トップ画面V30において、ユーザが特定の収納領域欄の詳細要求ボタン662をタップすると、在庫状態出力部222は、図9に示す在庫状態詳細画面V40を出力部25に表示させる。図9は、図8の在庫状態・トップ画面V30において、中段の収納領域欄の詳細要求ボタン662がタップされたときに表示される在庫状態詳細画面V40である。図9の通り、在庫状態詳細画面V40には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、商品情報表示部663と、グラフ表示部665と、購入設定部666と、副メニューバー640と、が含まれている。
商品情報表示部663には、当該収納領域の位置を示す冷蔵庫型アイコンと、当該収納領域に収納される商品の画像と、当該収納領域に収納される商品に関するメモと、設定要求ボタン664と、が表示される。ユーザが設定要求ボタン664をタップすると、設定部224は、図10に示す表示・通知設定画面V50を出力部25に表示させ、商品の画像や商品に関するメモの設定ができるようにする。なお、表示・通知設定画面V50での入力がある場合は、商品情報表示部663に「入力有り」(図9参照)、表示・通知設定画面V50での入力がない場合は、「未入力」(例えば図16,図17参照)がそれぞれ表示される。
購入設定部666には、購入先変更ボタン667と、購入ボタン668と、が含まれている。既に購入先のECサイトが登録されている場合、購入ボタン668には、登録済みのECサイト名(図9ではECサイトA)が表示される。ユーザが購入ボタン668をタップすると、アクセス支援処理部226は、図12または図13に示す購入先確認画面V70,V71を出力部25に表示させる。
グラフ表示部665は、当該収納領域に収納される商品の残量を時系列で示す折れ線グラフを表示するものである。グラフに表示される残量は、当該収納領域内に残っている商品の合計重量そのものではなく、当該収納領域に同一商品(図9では野菜ジュース)を最大限収納した場合の全重量(最大重量、図9では10,000g)を100(%)とした場合の比率(%)となっている。最大重量の設定方法は後述する。
このように、残量が重量の絶対値で表示されるのではなく比率で表示されるので、ユーザにとって商品がどの程度残っているのかを直感的に認識し易い利点がある。特に、最大量に対してどの程度の量の商品が残っているかユーザが一見して分かるので、補充すべき商品の量も把握し易い。また、グラフ上には、収納領域に商品を満杯にした重量(%)の位置と、後述の表示・通知設定画面V50でユーザが任意で設定したアラート通知重量(%)の位置(図9では破線で示す20%)と、も併せて示されるので、商品を購入する時期の目安を把握することも容易である。さらに、グラフ表示部665には、最大重量の50%の位置にも罫線が引かれているので、残量が読み取り易くなっている。
ここで、在庫状態出力部222によってグラフ表示部665に表示される折れ線グラフは、当該収納領域のセンサユニット220によって計測された重量情報を在庫管理サーバ30経由で携帯端末20が受信し、グラフ作成部221が作成するものである。携帯端末20のアプリには、計測重量に変化があった時点で情報が反映されるようになっている。グラフに示す過去の日ごとの残量については、その日が終了する時点での重量情報が示される。
また、在庫状態出力部222は、グラフ作成部221は、過去の残量の経過に基づいて将来の残量を予測し、設定されたアラート通知重量に到達する日などを出力するようにしても良い。さらに、図9に示す在庫状態詳細画面V40のグラフ表示部665には、特定の1つの収納領域における残量のみが示されているが、同じグラフ表示部665に他の収納領域における残量も重ねて示したり、同じ在庫状態詳細画面V40に、各収納領域に対応するグラフ表示部665を上下に複数並べて示したりすることも可能である。あるいは、図9の在庫状態詳細画面V40の所定位置に、収納領域を切り替えるボタンを設け、図8の在庫状態・トップ画面V30に戻らずとも、1回のボタン操作で他の収納領域に対応するグラフを表示できるようにしても良い。
次に、何らかの原因で一部の重量情報が得られなかった場合に、グラフ表示部665が作成するグラフについて説明する。図24は、直近の2日間だけ重量情報が得られなかった場合の在庫状態詳細画面V44の例であり、図25は、過去の1日だけ重量情報が得られなかった場合の在庫状態詳細画面V45の例である。図24,図25に示すとおり、グラフ作成部221は、重量情報が得られなかった期間は、折れ線を表示せずブランクとしている。
重量情報が得られない原因としては、冷蔵庫10または携帯端末20の通信異常、冷蔵庫10の各収納領域に搭載されるセンサユニット220の異常、などが考えられる。冷蔵庫10が接続されるLAN51の通信に異常がなく、携帯端末20のみに通信不能の期間があった場合には、在庫管理サーバ30の収納領域データベース342に格納されている重量履歴を参照することで、携帯端末20のグラフ作成部221は過去のデータを再現することもできる。
(棚のズレ検知)
重量センサ200の異常としては、収納領域の容器104や棚が重量センサ200の上に正常に支持されておらず、容器104や棚自体の重量も計測できなかった場合などが考えられる。
ここで、棚がずれて、重量センサ200の上に正常に支持されていないことを検知する方法について、図45~図47を用いて説明する。図45は、棚ずれ検知時の各動作を示すタイムチャートである。
後述の通り、重量センサ200に対しては、予め基準値(ゼロ点)の設定が行われる。すなわち、ユーザが使用していく棚等を重量センサ200に載置し、商品が収納されていない状態で重量センサ200によって計測された重量が、基準値とされる。図45において、0gは、この基準値を示している。
したがって、重量センサ200によって得られた商品重量が基準値を下回ってマイナスとなる場合は、棚がずれている可能性がある。そこで、重量センサ200のセンサ基板111は、図45に示すように、所定の閾値(マイナス重量許容量)以下になってしまった場合には、棚がずれていると判定する。ただし、重量センサ200での重量計測の対象である棚の下の収納領域へユーザが商品を出し入れする際に、棚に商品等がぶつかってしまった場合などにも、商品重量が一時的にマイナス重量許容量以下となる可能性がある。このため、本実施例のセンサ基板111は、マイナス重量許容量以下の状態が確定時間以上継続した時点で、棚ずれと判定する。なお、マイナス重量許容量は、棚ごとに異なる値が設定されても良い。
棚ずれと判定された場合、冷蔵庫10のセンサ基板111から異常を知らせる情報が在庫管理サーバ30に送信される。さらに、在庫管理サーバ30の通知部323から携帯端末20へその旨の通知が送信される。そして、携帯端末20の通知出力部223が、図6,図7のホーム画面V10,V11に通知し、お知らせボタン633でその旨をいつでも閲覧できるようにする。さらに、通知出力部223は、主メニューバー600の警告欄605に、通常と異なる表示をさせる。また、通知出力部223は、在庫管理サーバ30から通知を受信した時点で、いずれかの棚で異常が発生したことを知らせるプッシュ通知を行っても良い。なお、棚ずれと判定された場合、グラフ作成部221は、前述の通り、異常時の重量として、折れ線を表示せずブランクとする。
ユーザが、お知らせボタン633、警告欄605、プッシュ通知などをタップすると、どの棚に異常が発生したかの情報や、異常への対処方法を示す情報などが表示される。ユーザは、表示内容を閲覧して、棚の位置等を修正することで、重量センサ200の上に棚を正常に支持させることができる。棚の位置等の修正により、重量センサ200によって得られる商品重量が、マイナス重量許容量を超え、さらに棚ずれ解除重量以上になると、実質的に基準値に到達したと見做され、異常表示などはすべて解除される。
図46は、棚がずれていることを異常として操作部14に表示する方法の一例である。本実施例の操作部14は、前述の通り、通信機能のON/OFF状態を示すランプ141と、LAN51への接続状態を示すランプ142の2つしか存在していない。このように、操作部14の表示機能に制約がある場合でも、例えば、図46に示す方法により、特定の棚の異常を知らせることが可能である。具体的には、ランプ142が1回点滅した後、ランプ141が4回点滅し、その後、両方のランプが消灯する、という動作を繰り返すものである。別の容器104cの棚がずれている場合には、ランプ142が1回点滅した後、ランプ141が6回点滅し、その後、両方のランプが消灯する、という動作を繰り返す。
図47は、棚ずれ検知時の各処理を示すフローチャートである。図47を用いて、棚ずれ検知時における、センサ基板111およびアプリでの処理について説明する。
まず、センサ基板111は、マイナス重量許容量以下となったか否かを判定する(ステップS1)。マイナス重量許容量以下となった場合、その継続時間をカウントする(ステップS2)。その後も、センサ基板111は、マイナス重量許容量以下が継続しているか否かを判定し(ステップS3)、マイナス重量許容量を上回った場合には、ステップS1に戻る。一方、マイナス重量許容量以下の状態が継続した場合、センサ基板111は、その状態が確定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS4)。まだ確定時間以上継続していない場合には、ステップS3に戻る。一方、確定時間以上継続した場合、センサ基板111は、棚ずれと判定し、その情報が、在庫管理サーバ30へ送信された後、携帯端末20のアプリで通知される(ステップS5)。その後、センサ基板111は、棚ずれ解除重量以上となったか否かを判定する(ステップS6)。棚ずれ解除重量未満の状態が続いている場合は、アプリ上の異常表示やお知らせが継続される。一方、棚ずれ解除重量以上になると、アプリ上の異常表示やお知らせが解除される(ステップS7)。
(購入先確認画面V70,71)
図12は、購入先のECサイト(ECサイトA)のトップページのみが登録されている場合における購入先確認画面V70であり、図13は、ECサイトで収納領域の商品を実際に購入するためのページが購入先として登録されている場合における購入先確認画面V71である。これらの画面には、登録アドレス表示部683と、購入先アクセスボタン684と、登録ボタン685と、が含まれている。登録アドレス表示部683には、登録済みの購入先の具体的なアドレス(URL)が予め表示されているが、ユーザが希望する他の購入先のページのアドレスを、例えばコピーアンドペーストで、入力することもできる。登録アドレス表示部683に新たなアドレスが入力された状態で登録ボタン685がタップされると、アクセス支援処理部226は、当該入力内容を新たな登録先として更新し、記憶部23内の画像記憶部に反映する。
また、ユーザが購入先アクセスボタン684をタップすると、アクセス支援処理部226は、登録済みのページのアドレスを指定しつつ、携帯端末20においてブラウザを立ち上げる。アプリは、ブラウザが立ち上がった後も、購入先確認画面V70,71を保持するが、実際の商品の購入は、ECサイトで行われる。本実施例では、収納領域の商品の残量を確認したユーザがECサイトにアクセスして商品を購入するものであるが、商品の残量情報がECサイトを運営する小売業者が管理する小売業者サーバ40へも送信され、小売業者サーバ40が残量に応じて自動的に商品を受注し、冷蔵庫IDに紐づけられた住所に送付されるようにしても良い。
(購入先選択画面V60)
ユーザが、図9に示す在庫状態詳細画面V40の購入先変更ボタン667をタップすると、アクセス支援処理部226は、図11に示す購入先選択画面V60を出力部25に表示させる。購入先選択画面V60には、登録購入先表示部680と、購入先候補表示部681と、次へボタン682と、が含まれている。図11の例では、登録購入先表示部680に、購入先のECサイトがECサイトAであることと、ECサイトAの商品(野菜ジュース)購入ページのアドレスが表示されている。また、図11の例では、購入先候補表示部681に、選択中のECサイトAが実線で表示され、他のECサイトが破線で表示されている。購入先選択画面V60において購入先が選択された状態で、ユーザが次へボタン682をタップすると、アクセス支援処理部226は、図12または図13に示す購入先確認画面V70,V71を出力部25に表示させる。図11の例では、ECサイトAの商品購入ページが購入先として選択されているので、図13に示す購入先確認画面V71が表示される。
(ECサイトの登録方法)
図16は、表示対象である上段の収納領域について、図9と異なり、商品のメモや最大重量などの設定がされていない初期状態での在庫状態詳細画面V41を示している。図16のグラフ表示部665は、空白とするのではなく、最大重量などの設定をすればグラフが表示される旨のメッセージが表示されるので、ユーザに在庫管理機能を活用するよう促すことが可能である。図16の購入設定部666の購入ボタン668には、登録済みのECサイト名の代わりに横線が表示されている。購入設定部666の購入先変更ボタン667がタップされると、アクセス支援処理部226は、図18に示す購入先選択画面V61を出力部25に表示させる。図18の購入先選択画面V61は、図11と異なり、登録購入先表示部680を有しておらず、購入先候補表示部681と、次へボタン682と、を有している。ユーザが例えばECサイトAを選択された状態で次へボタン682をタップすると、アクセス支援処理部226が、図12の購入先確認画面V70を表示させ、当該画面での登録が行えるようになる。登録完了後は、在庫状態出力部222が、図17に示す在庫状態詳細画面V42を出力部25に表示させ、購入設定部666の購入ボタン668には、登録されたECサイト名としてECサイトAが表示される。
図18の購入先選択画面V61の購入先候補表示部681は、実際には多数の購入先候補が含まれており、ユーザが購入先候補表示部681をスクロールすると、図19に示すように、アクセス支援処理部226は、残りの購入先候補や「その他」を表示させる。ユーザは、予め含まれている購入先候補以外のECサイトから商品を購入したい場合、「その他」を選択した状態で次へボタン682をタップする。すると、アクセス支援処理部226が、図12の購入先確認画面V70を表示させ、新たな購入先のアドレスが直接入力できるようになる。
ここで、ECサイトで商品を実際に購入するためのページを購入先として登録する場合、第1の方法は、前述の通り、ユーザが、ブラウザで開いたページのアドレスをコピーして、図13に示す購入先確認画面V71の登録アドレス表示部683にペーストして登録ボタン685をタップする方法である。また、第2の方法として、ブラウザの共有機能を利用して、購入先の登録を行っても良い。例えば、特定の収納領域に関する図9に示す在庫状態詳細画面V40を起点に、図12または図13の購入先確認画面V70,V71の購入先アクセスボタン684で起動されたブラウザにおいて、ECサイトの情報の共有先として本実施例の在庫管理アプリが指定された場合、アクセス支援処理部226は、図14に示す購入先個別登録画面V80をポップアップ表示させる。この購入先個別登録画面V80で、キャンセルボタン686がタップされると、アクセス支援処理部226は、図12または図13に示す元の購入先確認画面V70,V71を表示させる。図14の購入先個別登録画面V80で、登録ボタン687がタップされると、アクセス支援処理部226は、当該収納領域について、購入ページのアドレスを自動的に登録し、在庫状態出力部222は例えば図9に示す在庫状態詳細画面V40を表示させる。
一方、本実施例の在庫管理アプリが起動していない状態や、起動していても特定の収納領域に関する画面が開いていない状態で、ECサイトの情報の共有先として指定された場合、アクセス支援処理部226は、図15に示す購入先一括登録画面V81をポップアップ表示させる。この購入先一括登録画面V81では、購入サイトのアドレスをどの収納領域に登録させるか、ラジオボタン688によって選択できるようになっている。購入先一括登録画面V81で、キャンセルボタン686がタップされると、在庫状態出力部222はホーム画面V10などを表示する。登録ボタン687がタップされると、アクセス支援処理部226は選択された収納領域について購入アドレスを自動的に登録し、在庫状態出力部222は例えば図9に示す在庫状態詳細画面V40を表示させる。
(同時アクセス禁止の処理)
次に、同一の冷蔵庫IDに関し、異なる携帯端末IDが商品購入のためにECサイトへ同時にアクセスすることを禁止する処理について説明する。前述のように、本実施例の在庫管理システムSでは、1台の冷蔵庫10に対して、複数台の携帯端末20がペアリングされ、複数のユーザがアプリを利用して共通の冷蔵庫10の在庫管理を行うこともある。特に、アラート通知重量の設定が同じの場合、共通の冷蔵庫10のある収納領域の残量が設定値に達すると、同様のタイミングでアラートが通知される。したがって、あるユーザがECサイトにアクセスして注文の処理を行っているときに、別のユーザも同様にECサイトにアクセスして注文処理をしようとする可能性が考えられる。そこで、本実施例では、同一の冷蔵庫IDに関するアプリ上の操作を通じて、ある携帯端末IDがECサイトにアクセスした場合、その他の携帯端末IDが、同一の冷蔵庫IDに関するアプリ上の操作を通じてECサイトにアクセスすることを禁止する処理がされる。これらその他の携帯端末IDが、例えば直接ブラウザからECサイトにアクセスすることは許容され得る。
図42は、この同時アクセス禁止の処理を示すフローチャートである。図42に示すように、まず、アクセス支援処理部226は、ある携帯端末IDのユーザが、図12,図13の購入先確認画面V70,V71の購入先アクセスボタン684をタップしたか否かを判定する(ステップS101)。タップ有りの場合、アクセス支援処理部226は、当該携帯端末20においてブラウザを起動するとともに、在庫管理サーバ30に対し、携帯端末IDおよび冷蔵庫IDを含むアクセス情報を送信する。在庫管理サーバ30のアクセス制限部322は、認証データベース341を参照し、受信したアクセス情報に含まれる冷蔵庫IDに紐づく他の携帯端末IDを特定する。すると、アクセス制限部322は、特定した他の携帯端末IDに対し、あるユーザがECサイトにアクセス中である旨を知らせる通知を、通知部323を介して送信する(ステップS102)。この通知には、アクセス中のユーザ名、冷蔵庫名、収納領域に関する情報(例えば、どの収納容器(重量センサ)かや、商品メモ673の内容。)、登録アドレス表示部683に登録されているURLを含ませてもよい。冷蔵庫名としては、上述の型番でもよいし、別途何れかのユーザによって登録されたニックネームでもよい。ニックネームとしては、その冷蔵庫の所有者を含ませることが想定される。
通知を受信した携帯端末20では、通知出力部223が図6,図7ホーム画面V10,V11のお知らせボタン633に表示させるとともに、アクセス支援処理部226が図12,図13の購入先確認画面V70,71の購入先アクセスボタン684を無効化する(ステップS103)。アクセス支援処理部226は、通知を受信してから所定時間経過したか否かを判定し(ステップS104)、所定時間が経過した場合には、購入先アクセスボタン684の無効化を解除して、ECサイトへのアクセスを許可する(ステップS105)。これに代えて、携帯端末IDのユーザが商品の注文を完了したタイミングや、ECサイトへのアクセスが一定時間無くなったタイミングを、在庫管理サーバ30が取得できる場合には、そのタイミングを起点として同時アクセス禁止処理が解除されても良い。なお、他のユーザは、あるユーザがECサイトにアクセス中であっても、ECサイトへのアクセス以外のアプリ操作、例えば在庫状況の確認などは可能である。
ある携帯端末IDのユーザが商品を注文したとき、当該ユーザからの入力により又は注文に応じて自動で、在庫管理サーバ30にその旨が送信されるようにしても良い。その場合、在庫管理サーバ30の通知部323は、他の携帯端末IDのユーザにお知らせとして図6,図7のホーム画面V10,V11に通知したり、図8の在庫状態・トップ画面V30の収納領域欄などに、注文済みであることを知らせる表示をしたりする。これにより、同一の冷蔵庫10の在庫管理を行う複数のユーザが重複して同じ商品を購入してしまう虞を低減できる。
(表示・通知設定画面V50)
次に、図10に示す表示・通知設定画面V50について説明する。この表示・通知設定画面V50は、図9の在庫状態詳細画面V40において、設定要求ボタン664がタップされたときに、在庫状態出力部222が出力部25に表示させる画面である。図10のように、表示・通知設定画面V50には、主メニューバー600と、戻るボタン650と、画像表示部671と、画像取り込みボタン672aと、撮影ボタン672bと、商品メモデータ編集欄673と、最大重量表示部674と、アラート通知重量表示部675と、通知許可ボタン676と、保存ボタン677と、副メニューバー640と、が含まれている。
ユーザが、撮影ボタン672bをタップすると、設定部224は、携帯端末20の撮影部27を起動させ、撮影画面(図示せず)を出力部25に表示させる。その後、ユーザがシャッターボタン(図示せず)をタップすると、商品画像が記憶部23内の画像記憶部(図示せず)に保存される。また、ユーザが画像取り込みボタン672aをタップすると、設定部224は、画像選択画面(図示せず)を出力部25に表示させ、画像記憶部に保存されている商品画像の候補の中から特定の画像を取り込むことができる。なお、画像記憶部には、食材管理で使用される食材画像データも保存されているので、それらの中から特定の画像を取り込んでも良い。商品画像が変更されると、設定部224は、表示・通知設定画面V50の他、在庫状態・トップ画面V30や在庫状態詳細画面V40に表示される商品画像を、変更後の商品画像に変更する。アクセス支援処理部226を通じて登録済の購入ページのアドレスを参照して、自動で商品画像を取得してもよい。
また、ユーザが商品メモデータ編集欄673をタップすると、文字編集用のダイアログ(図示せず)が表示され、ユーザはメモデータの内容を編集できる。アクセス支援処理部226を通じて登録済の購入ページのアドレスを参照して、自動で商品名を取得し、これをメモデータとして登録してもよい。
さらに、ユーザが通知許可ボタン676をタップすると、アラート通知重量以下となった場合のアラート通知フラグのオン/オフ状態がトグルで切り替えられる。アラート通知フラグがオン状態の場合、当該収納領域の商品の残量がアラート通知重量以下となった時点で、通知出力部223は、図6,図7のホーム画面V10,V11に通知し、お知らせボタン633で詳細を閲覧できるようにする。なお、アラート通知重量やアラート通知フラグの設定情報は、在庫管理サーバ30の収納領域データベース342にも保存され、在庫管理サーバ30の通知部323から携帯端末20に通知がされるようにしても良い。
(最大重量の入力方法)
ユーザが最大重量表示部674の設定変更ボタン678をタップすると、メモで登録した商品を当該収納領域に収納し得る最大重量の入力内容を変更できる。なお、ここでの最大重量は、物理的に当該商品を収納領域に収納し得る最大量とは限らず、ユーザが収納したいと考える基準によって変動する可能性がある。以下、最大重量の具体的な入力方法について、図26~図29を用いて説明する。
まず、図10の表示・通知設定画面V50で、最大重量表示部674の設定変更ボタン678をユーザがタップすると、計量指令部225は、図27に示す最大重量入力画面V101を表示させる。図27の最大重量入力画面V101では、ユーザが重量表示部637に最大重量を直接入力することもでき、入力後に保存ボタン638がタップされると、計量指令部225は、図29に示す重量確認画面V102を表示させる。
一方、図27の最大重量入力画面V101でユーザが計測ボタン639をタップすると、計量指令部225は、図28に示す計量確認画面V84をポップアップ表示させる。ユーザは、対象の収納領域に収納し得る個数又は量であって、ユーザが最大重量として設定したい個数又は量の同一商品を置いた状態で、計測開始ボタン652をタップする。すると、計量指令部225は、通信部24を介して冷蔵庫10のセンサ基板111に対し、その時点の対象の収納領域の重量を計測するよう指令信号を送信する。指令信号を受信したセンサ基板111は、対応する収納領域の重量センサ200で計測された重量情報を例えば携帯端末20に送信する。重量情報を受信した計量指令部225は、図29に示す重量確認画面V102を表示させ、ユーザが完了ボタン654をタップすると、重量表示部637に重量センサ200が計測した重量が反映される。最大重量の設定が完了すると、在庫状態出力部222は、図9の在庫状態詳細画面V40におけるグラフ表示部665や、図10の表示・通知設定画面V50の最大重量表示部674などにも、最大重量を表示させる。なお、図28の計量確認画面V84でユーザがキャンセルボタン653をタップすると、図27の最大重量入力画面V101に戻る。
ここで、前述の図10に示す表示・通知設定画面V50で、最大重量表示部674が未入力の状態のときにユーザが設定変更ボタン678をタップすると、設定部224は、図26に示すゼロ点調整推奨画面V83をポップアップ表示させる。このポップアップ表示の内容としては、ユーザが使用していく容器104を空の状態で重量センサ200上に正しく載置することを要求するものである。設定部224は、最大重量表示部674が入力済みであっても、最後にゼロ点調整してから所定期間ごとに、もしくは毎回、ゼロ点調整推奨画面V83をポップアップ表示させても良い。ユーザが、対象の収納領域が空の状態であることを確認し、図26のゼロ点調整推奨画面V83でゼロ点調整実行ボタン635をタップすると、計量指令部225は、ゼロ点調整を実行する。一方、ユーザが図26のゼロ点調整推奨画面V83でスキップボタン636をタップした場合、計量指令部225は、図27に示す最大重量入力画面V101を表示させる。
ゼロ点調整とは、収納領域を形成する容器104自体の重量を考慮して、容器104内が空の状態で重量センサ200が計測する重量を、商品が収納されていない状態、すなわち、商品の重量がゼロであると設定するものである。このゼロ点調整を実行することで、商品の残量をより正確に計測することが可能となる。また、ゼロ点調整は、図10に示す特定の収納領域に関する表示・通知設定画面V50から実行する以外に、後述のように、図31に示す設定・トップ画面V120から対象の収納領域を選んで実行しても良い。
ゼロ点調整は、センサユニット上に容器104も商品も支持されていない状態で行ってもよいし、容器104のみが支持された状態で行ってもよい。本実施例では、後述のように後者の状態で行う。
前者であれば、ユーザは、予め容器104に商品を収納させてしまっていても、容器104ごと一旦センサユニット上からどければよいためゼロ点調整の実行が容易である一方、容器104の重量には個体差があり得るため、やや調整精度に劣り得る。このため、別途、容器104のみの重量を計測して記憶しておくことができると好ましい。そして、ゼロ点調整後、容器104及び商品が支持された状態の重量検知値から、記憶した容器重量を減算すればよい。
なおこの場合、特に、複数の容器104を備える冷蔵庫であって、或るセンサユニット上に支持させる容器104を複数から選択できるときは、やはり容器重量の個体差に起因して調整精度に改善の余地が生じ得る。このようなときは、センサユニットに支持された容器104の個体を冷蔵庫側にて区別できるように構成することが好ましい。例えば、容器104に識別番号や容器自体の重量を記憶させた無線タグを埋設等させておき、冷蔵庫側にこの無線タグの情報を読み取り可能な機器を設けておくことができる。
(アラート通知重量の設定方法)
ユーザが、アラート通知重量表示部675の設定変更ボタン679をタップすると、設定部224は、図20に示すアラート通知重量設定画面V82を出力部25に表示させる。アラート通知重量設定画面V82は、ドラムロールメニュー部690を有しており、このドラムロールメニュー部690には、キャンセルボタン691と、決定ボタン692と、重量指定部693と、が含まれている。ユーザが重量指定部693をスクロールさせると、何れかの重量がカーソル行693aに位置する。そして、ユーザが決定ボタン692をタップすると、出力部25は、対象となる重量(%)を変更し、その結果を反映した元の画面(例えば図10の表示・通知設定画面V50)を表示する。一方、ユーザがキャンセルボタン691をタップすると、出力部25は、対象となる重量(%)を変更することなく、元の画面を再表示する。なお、アラート通知重量の変更は、図20に示すアラート通知重量設定画面V82によらず、図9のグラフ表示部665において、破線で示すアラート通知重量の線をドラッグし、所望の位置にてドロップすることで、変更できるようにしても良い。
(表示・通知設定の保存)
このように、各種データの入力や各種設定の変更を行った後、ユーザが保存ボタン677をタップすると、設定部224は、表示・通知設定画面V50で入力・設定された情報を記憶部23内に反映する。また、商品画像、商品メモおよび最大重量などの情報は、在庫管理サーバ30にも送信され、データ管理部321が、冷蔵庫IDと対応させて、収納領域ごとに収納領域データベース342に格納する。したがって、同じ冷蔵庫10に対して複数台の携帯端末20がペアリングされている場合などは、あるユーザが携帯端末20のアプリを用いて商品画像などを更新すると、在庫管理サーバ30の収納領域データベース342に共有されるデータに基づいて、更新情報が他のユーザの携帯端末20のアプリにも反映されることになる。アラート通知重量や通知許可の設定は、同一冷蔵庫IDであっても、ユーザの利便性を考慮して、携帯端末IDごとに個別設定を可能とするのが望ましい。ただし、どの設定を他の携帯端末IDと共通化し、どの設定を携帯端末IDごとに個別設定可能とするかは、本実施例に限られるものではない。また、冷蔵庫10とペアリングがされていない携帯端末20であっても、所定の認証を実施することにより、アプリを利用できるようにしても良い。
(サポート・トップ画面V110)
図30は、サポート・トップ画面V110の例を示す図である。図6,図7のホーム画面V10,V11において、ユーザがサポートボタン644をタップすると、アプリは、図30に示すサポート・トップ画面V110を出力部25に表示させる。サポート・トップ画面V110には、主メニューバー600と、サポートメニュー部60と、副メニューバー640と、が含まれている。サポートメニュー部60には、複数のボタン61~67等が含まれており、ユーザが所望のボタンをタップすると、そのボタンに応じたサポート動作が実行される。
(設定・トップ画面V120)
図31は、設定・トップ画面V120の例を示す図である。図6,図7のホーム画面V10,V11において、ユーザが設定ボタン645をタップすると、設定部224は、図31に示す設定・トップ画面V120を出力部25に表示させる。図31の設定・トップ画面V120には、通知設定ボタン611と、ゼロ点設定ボタン612と、郵便番号設定ボタン613と、お知らせ履歴一覧ボタン614と、が含まれている。
(通知設定)
図31の設定・トップ画面V120においてユーザが通知設定ボタン611をタップすると、設定部224は、収納領域ごとにアラートの通知を許可するか否かの選択画面(図示せず)を出力部25に表示させる。ここで表示される画面は、図10に示す表示・通知設定画面50と同じであっても良い。また、アラート以外に、冷蔵庫10の運転状況や異常の通知の要否を設定できるようにしても良い。さらに、食材データごとに設定されたリマインダ日時情報に基づくリマインダの通知を許可するか否かも選択できるようにしても良い。通知設定にて選択された情報は、記憶部23に保存され、通知設定ありの場合、アプリが所定の状態を検知すると、図6,図7のホーム画面V10,V11に通知し、お知らせボタン633で詳細を閲覧できるようにする。なお、同じ冷蔵庫10に対して複数台の携帯端末20がペアリングされている場合などは、携帯端末20ごとに異なる通知設定とすることができる。
(ゼロ点設定)
図31の設定・トップ画面V120においてユーザがゼロ点設定ボタン612をタップすると、設定部224は、図32に示すゼロ点設定画面V130を出力部25に出力させる。図32のゼロ点設定画面V130では、ゼロ点調整すべき収納領域(スロット)を選択できるようになっており、ユーザが所定の収納領域のリセットボタン615をタップすると、計量指令部225は、図33に示すゼロ点設定確認画面V85をポップアップ表示させる。その後、ユーザが、対象の収納領域が空の状態であることを確認し、図33のゼロ点設定確認画面V85でOKボタン655をタップすると、計量指令部225は、ゼロ点調整を実行する。一方、ユーザが図33のゼロ点設定確認画面V85でキャンセルボタン656をタップすると、図32のゼロ点設定画面V130に戻る。また、重量センサ200が一定以上の値を計測した場合や、センサ基板111と通信接続できない場合などは、ゼロ点の設定が困難であるため、その旨のメッセージが通知される。この旨の通知がされる場合は、ゼロ点設定確認画面V85のポップアップ表示前に通知されるのが好ましい。
重量センサ200は、上述のように一定時間毎(例えば、1分毎)に重量を取得し、記憶部12に記憶させ、一定回数(例えば、10回)分の重量データを、必要に応じて平均化処理等して、在庫管理サーバ30に送信している。在庫管理サーバ30は、データを受領するとその旨を返信する。このため、ゼロ点設定確認画面V85でOKボタン655をタップされた時の又はこの直前の、検知重量が一定以上の値であった場合や、在庫管理サーバ30への送信が失敗していた場合は、ゼロ点設定が行えない旨のメッセージを通知できる。
なお、工場出荷時には、同梱する容器104や棚が空の状態で載置された場合のゼロ点設定が既に行われた状態となっているが、ユーザが初めて冷蔵庫10を起動するときには、ゼロ点設定が推奨されるようになっている。ユーザが初めてゼロ点設定を実行した場合に、工場出荷時の基準値に対して前述のマイナス重量許容量以下であれば、容器104等が正常に載置されていないとして、メッセージが通知される。一方、ユーザが容器104等の上にさらに別の容器を載置した状態でゼロ点設定を実行した場合には、工場出荷時の基準値を超える重量を重量センサ200が検知するが、その値が新たな基準値として上書きされる。
(郵便番号設定)
設定・トップ画面V120においてユーザが郵便番号設定ボタン613をタップすると、アプリは、郵便番号の入力画面(図示せず)を出力部25に表示させる。アプリは、ここで入力された郵便番号に基づいて、冷蔵庫10が設置された地域を特定し、所定の気象サイトにアクセスして当該地域の天気予報を取得した上で、図6,図7のホーム画面V10,V11の天気予報表示部610に表示する天気予報に反映させる。
(お知らせ履歴一覧)
設定・トップ画面V120においてユーザがお知らせ履歴一覧ボタン614をタップすると、通知出力部223は、過去の通知の日時や種類などの一覧画面(図示せず)を出力部25に表示させる。そして、ユーザが、お知らせ履歴の一覧の何れかをタップすると、通知出力部223は、当該「お知らせ」の詳細を示す詳細画面(図示せず)を出力部25に表示させる。
(収納領域データの入れ替え)
図8の在庫状態・トップ画面V30で、ユーザが編集ボタン651をタップすると、在庫状態出力部222は、図34に示す収納領域編集画面V140を出力部25に出力させる。さらに、図34の収納領域編集画面V140で、ユーザが、入替元(例えば中段の商品A)の収納領域欄にあるドットマーク657をドラッグし、入替先(例えば上段の商品B)の収納領域欄でドロップすると、在庫状態出力部222は、図35に示す入替確認画面V86を出力部25にポップアップ表示させる。このような確認画面を表示させる理由は、収納領域データのみを入れ替え、実際の商品が入れ替わっていない場合、商品の残量が正しく反映されず、誤購入につながる可能性があるためである。図35の入替確認画面V86でキャンセルボタン658がタップされると、図34の収納領域編集画面V140に戻り、OKボタン659がタップされると、図36に示すように、上段と中段の収納領域が入れ替わった収納領域編集画面V141が出力される。OKボタン659のタップは、実際にユーザが入替作業をする直前でも直後でもよいが、入替作業の前とすると、入替動作の正常性を判断するべく重量センサの検知値の取得頻度を予め上げるといった処理が可能になるため、好ましい。また、タップの際、既に入替を終えたのかこれから入替を行うのかを入力させるようにしてもよい。
図34の収納領域編集画面V140でOKボタン659がタップされても、このタップの直前又は直後の所定時間、例えば10分以内に重量センサ200の計測値に変化がなかった場合には、実際には商品が入れ替わらなかったとして、警告等の通知がされても良い。通知後、入替操作を無効としてもよいし、改めて、入替操作を有効に処理してもよいか確認するようにしてもよい。
ここでいう「変化がなかった」とは、計測値に全く変化がない場合だけでなく、設定されている最大重量に対して小さい重量変化であった場合、例えば5%以下の変化しかなかった場合を含ませてもよい。また、計測値が略0(すなわち、略ゼロ点)にならなかった場合を「変化がなかった」としてもよい。
「変化がなかった」の判断対象としては、入替元(例えば中段)及び/又は入替先(例えば上段)の重量計測値にし得る。商品の入替を行う具体的な作業としては、例えば、入替元に収納されている商品Aと入替先に収納されている商品Bとをそれぞれ庫外に移して、その後に入替先に商品Aを収納し入替元に商品Bを収納する作業が想定されるためである。このとき、入替元と入替先の検知重量は一旦大きく低下し、その後、入替元と入替先の検知重量が大きく増加する。
その他、入替元に収納されている商品Aを入替先に直接移動した後、又は直接移動しながら、入替先に収納されている商品Bを入替元に直接移動する作業も想定される。このとき、具体的な移動の進め方は種々考えられるが、入替元も入替先も秒単位で大きく検知値が変動することが想定される。このため、入替作業前にOKボタン659がタップされる等して、入替作業が行われているであろう時間帯に入ったことを検知したならば、重量センサの検知値の取得頻度を高め、例えば数秒に1回以上にすると好ましい。入替前の棚の重量が一定未満と軽い場合は、入れ替えても重量の変化が少なく正常と異常の区別が困難な場合が想定されるため、この場合、入替作業時の警告検査は行わないとしてもよい。
図36の収納領域編集画面V141で、ユーザが閉じるボタン698をタップすると、編集状態が終了し、図37に示すように、上段と中段の収納領域が入れ替わった在庫状態・トップ画面V31が出力される。
このような収納領域データの入れ替えを行うと、商品画像、商品メモデータ、購入先ECサイトおよびアラート通知重量も連動して移行されるので、ユーザが新たに入力し直す作業が必要ない。入替先と入替元の収納領域の容量が同じ場合には、最大重量の設定情報や過去の重量情報についても入れ替えを行っても良い。一方、入替先と入替元の収納領域の容量が異なる場合には、最大重量の設定情報や過去の重量情報については削除し、最大重量の設定を改めて行うように促す画面をポップアップ表示するのが望ましい。なお、削除したデータのうち直近のものについては、履歴情報に基づいて復元できるようにしても良い。さらに、収納領域データの入れ替えが行われた場合には、図26のゼロ点調整推奨画面V83が出力部25にポップアップ表示されるようにしても良い。
なお、図34では冷蔵庫アイコンに代えてチェックボックス694が表示される。これにより、入替操作の際に冷蔵庫アイコンの塗りつぶし領域を併せて変更する処理が不要となり、演算を簡易にすることができる。
(収納領域データの削除)
図8の在庫状態・トップ画面V30で、編集ボタン651がタップされたときに表示される図36の収納領域編集画面V141において、ユーザが、削除したい収納領域欄(例えば下段)にあるチェックボックス694をオン状態にすると、在庫状態出力部222は、図38に示す削除収納領域選択画面V150を出力部25に出力させる。チェックボックス694は、削除対象となる収納領域を指定するためのものであり、ユーザがタップする毎にオン/オフ状態がトグルで切り替わる。図38の削除収納領域選択画面V150において、ユーザが削除ボタン695をタップすると、在庫状態出力部222は、図39に示す削除確認画面V87を出力部25にポップアップ表示させる。図39の削除確認画面V87でキャンセルボタン696がタップされると、図38の削除収納領域選択画面V150に戻り、OKボタン697がタップされると、図40に示すように、下段の収納領域が削除された収納領域編集画面V151が出力される。図40の収納領域編集画面V151で、ユーザが閉じるボタン698をタップすると、編集状態が終了し、図41に示すように、下段の収納領域が削除された在庫状態・トップ画面V32が出力される。なお、複数の収納領域を選択し、複数の収納領域を同時に削除することも可能である。
実施例2に係る在庫管理システムSについて、説明する。実施例2は、携帯端末20がブラウザを介して利用可能な在庫管理のWebサービスを、在庫管理サーバ30が提供するものである。
(在庫管理サーバの構成)
図52は、実施例2に係る在庫管理サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。実施例1(図4参照)では、携帯端末20のアプリ内にあった、グラフ作成部、在庫状態出力部、通知出力部、計量指令部およびアクセス支援処理部が、本実施例では、在庫管理サーバ30のメモリ32内にある点で異なっている。本実施例によれば、携帯端末20用に在庫管理アプリが存在しなくても、在庫管理サーバ30にアクセスしてWebサービスを利用することで、実施例1と同様の在庫管理の機能を得ることができる。
本発明は前述した各実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。前述した実施例は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施例の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。
S 在庫管理システム
10 冷蔵庫
20 携帯端末
51 LAN
52 WAN
101 外箱
102 扉
103 内箱
104 容器
107 圧縮機
109 主制御基板
110 庫内温度センサ
111 センサ基板
112 通信基板
113 操作基板
200 重量センサ
221 グラフ作成部
222 在庫状態出力部
223 通知出力部
224 設定部
225 計量指令部
226 アクセス支援処理部
227 注文支援処理部
231 入力フォーム出力部
232 収納領域住所入力部
233 商品情報入力部

Claims (5)

  1. 収容庫に配された重量センサの基準値設定の命令をコンピュータに出力させる収容庫設定支援プログラムであって、
    前記基準値設定を行う場合、ユーザが使用していく棚又は容器を前記重量センサ上に載置するように要求する旨を前記コンピュータに出力させ、その後、該基準値設定を開始させる収容庫設定支援プログラム。
  2. 請求項1に記載の収容庫設定支援プログラムにおいて、
    前記基準値設定後、前記重量センサが検知する重量が設定された基準値未満の所定の閾値以下となった場合、棚又は容器が正常に載置されていない旨を報知させる収容庫設定支援プログラム。
  3. 請求項2に記載の収容庫設定支援プログラムにおいて、
    前記所定の閾値以下の状態が一定時間以上継続した場合、棚又は容器が正常に載置されていない旨を報知させる収容庫設定支援プログラム。
  4. 請求項1に記載の収容庫設定支援プログラムにおいて、
    前記重量センサが検知する重量の経時変化をあらわすグラフを前記コンピュータに出力させ、
    前記グラフは、前記重量センサが検知する重量が、設定された基準値未満又は該基準値未満の所定の閾値以下である間は、値をプロットしない収容庫設定支援プログラム。
  5. 請求項1に記載の収容庫設定支援プログラムにおいて、
    棚又は容器が空であることの確認を促す旨を前記コンピュータに出力させる収容庫設定支援プログラム。
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