JP2022128301A - 遊技機 - Google Patents

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悠 椿谷
Yu Tsubakitani
忠 稲垣
Tadashi Inagaki
幸治 松本
Koji Matsumoto
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Abstract

【課題】斬新な発光演出を提供することが求められている。【解決手段】本開示の遊技機10は、扇状に展開する扇形装飾体50を有している。扇形装飾体50の表面は、屈曲や段差によって分割された複数の鏡面部が、後方へ向かって窪んだすり鉢状に並んだ構成となっている。また、扇形装飾体50の前方には、バーサライタ45が配されている。バーサライタ45は、その大部分が円形装飾体40により前方から覆われている。そして、「扇役物演出」では、バーサライタ45の発光が、扇形装飾体50の表面を構成する鏡面に映り込み、その鏡像が前方から視認可能となる。【選択図】図10

Description

本開示は、演出を行う遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、装飾体を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-5336号公報(段落[0027]、図2等)
この種の遊技機においては、装飾体の見せ方を斬新にすることが求められている。
本開示の遊技機は、特別装飾体と、前記特別装飾体の後方に配され、前記特別装飾体の鏡像を映して前方から視認可能とする鏡面装飾体と、を有する遊技機である。
本開示に係る遊技機によれば、鏡面部に映り込んだ特別装飾体の鏡像を視認させる構成となり、装飾体の見せ方が斬新になる。
本開示に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 遊技板及び機構枠の斜視図 機構枠の正面図 機構枠の正面図 機構枠の正面図 機構枠の正面図 扇形装飾体近傍の分解斜視図 扇形装飾体近傍の分解斜視図 扇形装飾体近傍の正面図 扇形装飾体の分解斜視図 扇形装飾体近傍の平断面図 バーサライタの裏側正面図 上部装飾体の正面図 上部装飾体の断面図 機構枠の下側斜視図 下部装飾体の平断面図 機構枠の側断面図 機構枠の側断面図 枠状装飾部材の背面図 機構枠のA-A断面図
図1に示されるように、本実施形態の遊技機10は、パチンコ遊技機であって、前面枠10Zを前面に備え、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、遊技板11の前面に形成された遊技領域R1が視認可能になっている。
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射ハンドル28が備えられている。そして、発射ハンドル28が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。表示装置13の表示画面13Gには、遊技に関する種々の演出が表示される。また、遊技板11は透明なアクリル板の一部に装飾が施されてなり、遊技板11のうち表示開口11Hより外側部分を通しても、遊技板11の裏側が視認可能となっている。
表示開口11Hの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられている。詳細には、表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出し、遊技領域R1を流下する遊技球が表示装飾枠23の内側に進入することを規制している。
表示装飾枠23の下側には、第1始動入賞口14が備えられ、表示装飾枠23の右下側には、始動ゲート18と大入賞口16とが設けられている。第1始動入賞口14の下方には、第2始動入賞口15が備えられている。また、遊技領域R1には、始動入賞口14,15及び大入賞口16のほかに、複数の一般入賞口17が備えられている。
一般入賞口17と第1始動入賞口14とは常時開放しており、遊技球が1球ずつ入球可能となっている。第2始動入賞口15と大入賞口16とは、常には遊技球が入球不可能(又は入球困難)であり、所定の条件が成立すると、遊技球が入球可能となる。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定が行われる。この普通図柄当否判定の結果が当りとなったときに、第2始動入賞口15が入球可能となる。
始動入賞口14,15に遊技球が入球(入賞)すると、特別図柄当否判定が行われる。特別図柄当否判定の結果は、表示装置13の表示画面13G等に表示される。そして、特別図柄当否判定の結果が当りであると、大入賞口16が入球可能となる大当り遊技が実行される。なお、表示画面13Gにおいては、例えば、数字や文字等で構成される特別図柄の変動、停止が行われ、停止した特別図柄の組合せによって特別図柄当否判定の結果が表示される。
各入賞口14,15,16,17に遊技球が入球すると、所定個数の賞球が上皿26(図1参照)に払い出される。上述した各入賞口14,15,16,17の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端部に設けられたアウト口20C,20L,20Rの何れかに全て取り込まれる。アウト口20C,20L,20Rに取り込まれた遊技球は、図示しない球回収装置に回収される。
遊技板11の裏面には、図3に示される機構枠90が取り付けられている。機構枠90は、前後より上下左右に大きく扁平な筐体構造をなし、前面全体が開口している。この機構枠90は、前面が遊技板11の後面に重ねられた状態で固定されている。機構枠90の後面には、表示開口11Hに対する画面用開口90Aが形成され、その画面用開口90Aが表示装置13の表示画面13G(図2参照)によって後方から閉塞されている。
また、機構枠90の前端部には、枠状装飾部材30が取り付けられている。枠状装飾部材30は、枠状をなし、概ね、遊技板11のうち表示開口11Hの開口縁及び表示開口11Hより外側部分に後方から重なっている。図4に示すように、枠状装飾部材30は、右頬部72の上辺部の左右に配された上縁装飾部31と、右頬部72の左辺部と右辺部とに沿って円弧状に延びた側辺装飾部32と、左右の側辺装飾部32の下端部同士の間で延びた下部装飾部33と、を備える。下部装飾部33は、ロゴを模した形状をなしている。これら上縁装飾部31、側辺装飾部32及び下部装飾部33のうち上縁装飾部31及び下部装飾部33は、内蔵された発光素子により発光し、側辺装飾部32は、側方に配された発光素子により発光する。
図4に示すように、右頬部72内部における前端部のうち上縁部には、2つの上縁装飾部31の間に、円形装飾体40が備えられている。円形装飾体40は、正面視円形をなし、その円の内側に正三角形が描かれている。この円形装飾体40は、例えば遊技の進行中に特別図柄がリーチ(最後の特別図柄が所定の図柄で停止すれば当たりの組合せになる状態)になったときに枠状装飾部材30と共に発光する。
さて、遊技機10では、遊技の進行状況に応じて、例えば、特別図柄がリーチになった後、最後の特別図柄が当たりの組合せとなる図柄で停止するとき等に、図5に示すように円形装飾体40を中心に扇が広がるように役物が出現する「扇役物演出」や、図6に示すようにキャラクターの顔Xを模した役物が表示画面13G(図5参照)の前方に出現する「顔役物演出」が行われる。以下、「扇役物演出」及び「顔役物演出」を行うために右頬部72内に組み付けられた複数の装飾体40,50,60,70と、「扇役物演出」及び「顔役物演出」と、について詳細を説明する。
図7に示すように、上述した円形装飾体40は、左右方向に延びる帯板装飾体41と一体になっている。帯板装飾体41の下辺は、円形装飾体40の下から1/3程の高さから、両側方へ進むにつれて上方へ向かうように傾斜して延びた傾斜部41Aとなっている。帯板装飾体41は透光性を有しておらず、発光素子も備えていない。これにより、円形装飾体40が発光すると、帯板装飾体41に対して円形装飾体40が強調される。
円形装飾体40及び帯板装飾体41は、第1可動機構42により上下動可能になっている。第1可動機構42は、右頬部72の両側辺に配された1対の上部シャフト92と、1対の上部シャフト92にそれぞれ挿通され、かつ、1対の上部シャフト92の間を架橋する可動ベース44と、を有している。上部シャフト92は、右頬部72の上端部から右頬部72の高さの1/3~1/4程の長さで延びている。可動ベース44は、右頬部72に固定されたモータ44M(図8参照)にギア(図示せず)等を介して連結され、右頬部72に対して上下動する。円形装飾体40及び帯板装飾体41は、可動ベース44の前端部に固定されている。
図8及び図9に示すように、帯板装飾体41と可動ベース44との間には、複数の装飾体40,50,60,70のうちの扇形装飾体50と、バーサライタ45と、が配されている。図10に示すように、扇形装飾体50は、略180°程の扇形を円弧方向に沿って4分割してなる第1~第4扇分割部材51~54を有する。第1~第4扇分割部材51~54は、前方から見て左から順に円弧に沿って並んでいて、第1扇分割部材51と第4扇分割部材54とが左右対称になっていて、第2扇分割部材52と第3扇分割部材53とが左右対称になっている。扇形装飾体50は、第1~第4扇分割部材51~54が帯板装飾体41の下方で扇状に展開した展開状態(図9及び図10参照)と、第1及び第4の扇分割部材51,54が展開状態より45~50°程上方に回動すると共に、第2及び第3の扇分割部材52,53が展開状態より90~100°程上方に回動して、帯板装飾体41により前方から覆われた待機状態(図4及び図8参照)と、の間を変化する。
図9~図11に示すように、第1~第4扇分割部材51~54の表面は、それぞれ複数の分割面により構成され、扇形装飾体50は、展開状態では、全体的に扇の中心(2つの半径の交点)から外方へ進むにつれて前方へ向かうように湾曲している。以下、詳細を説明する。
図11に示すように、第1及び第4の扇分割部材51,54は、扇の中心近傍に、遊技板11と略平行になった中央平面部51A,54Aを有している。第1及び第4の扇分割部材51,54における中央平面部51A,54Aより外方は、円弧方向の中央で径方向に延びる径段差部51R,54Rにより、上側分割面51B,54Bと下側分割面51D,54Dとに段付き状に分割され、下側分割面51D,54Dが上側分割面51B,54Bより前方に配されている。
また、上側分割面51B,54B及び下側分割面51D,54Dは、径方向で略3分割された内分割面51B1,51D1,54B1,54D1、中分割面51B2,51D2,54B2,54D2、外分割面51B3,51D3,54B3,54D3を有している。これら分割面は、全て扇の中心側を向くように傾斜していて、内分割面51B1,51D1,54B1,54D1、中分割面51B2,51D2,54B2,54D2、外分割面51B3,51D3,54B3,54D3、の順で、中央平面部51A,54Aに対する傾斜角が大きくなっている。また、内分割面51B1,51D1,54B1,54D1、中分割面51B2,51D2,54B2,54D2、外分割面51B3,51D3,54B3,54D3、の順で、径方向の大きさが小さくなっている。
また、内分割面51B1,51D1,54B1,54D1と中分割面51B2,51D2,54B2,54D2との間、中分割面51B2,51D2,54B2,54D2と外分割面51B3,51D3,54B3,54D3との間は、それぞれ、扇の外側を向くように傾斜した中間連絡面51C,51E,54C,54Eにより連絡されている。
第2及び第3の扇分割部材52,53は、第1及び第4の扇分割部材51,54と同様に、扇の中心近傍に、中央平面部52A,53Aを有している。また、第2及び第3の扇分割部材52,53における中央平面部52A,53Aより外方は、円弧方向の中央で径方向に延びる径屈曲線52R,53Rを谷部として、僅かに前方へ折れている。第2及び第3の扇分割部材52,53のうち径屈曲線52R,53Rより図11における上側を上側分割面52B,53Bとし、下側を下側分割面52D,53Dとする。
第2及び第3の扇分割部材52,53の上側分割面52B,53Bは、第1及び第4の扇分割部材51,54の上側分割面51B,54Bと同様に、径方向で3分割された内分割面52B1,53B1、中分割面52B2,53B2、外分割面52B3,53B3を有すると共に、内分割面52B1,53B1と中分割面52B2,53B2との間、中分割面52B2,53B2と外分割面52B3,53B3との間が、それぞれ、扇の外側を向くように傾斜した中間連絡面52C,53Cにより連絡されている。
第2及び第3の扇分割部材52,53の下側分割面52D,53Dは、径方向で2分割され、扇の中心側を向くように傾斜した内分割面52D1,53D1及び外分割面52D2,53D2を有している。外分割面52D2,53D2の径方向の大きさは、内分割面52D1,53D1の径方向の大きさの2~4倍程になっている。また、中央平面部52A,53Aと内分割面52D1,53D1との間と、内分割面52D1,53D1と外分割面52D2,53D2との間は、それぞれ、扇の外側を向くように傾斜した中間連絡面52E,53Eにより連絡されている。
図8及び図9に示すように、第2及び第3の扇分割部材52,53は、第1及び第4の扇分割部材51,54よりも後方に配されている。上述したように、第1~第4扇分割部材51~54は、通常は、第2及び第3の扇分割部材52,53が、それぞれ、第1及び第4の扇分割部材51,54の後方に重なった状態で、円形装飾体40及び帯板装飾体41に前方から覆われ、視認不能な待機状態となっている。そして、例えば、「扇役物演出」が開始されると、第1及び第4の扇分割部材51,54が45~60°下方へ回動すると共に、第2及び第3の扇分割部材52,53が90~100°下方へ回動して、第2及び第3の扇分割部材52,53の下端同士が当接(又は近接)する。これにより、扇形装飾体50が扇状に展開された展開状態となり、前方から視認可能になる。図9及び図12に示すように、扇形装飾体50は、第1~第4扇分割部材51~54が展開された状態では、後方へ向かって窪んだすり鉢を半分にしたような形状をなしている。
扇形装飾体50の表面は、全体が、銀色の鏡面になっている。これにより、展開状態の扇形装飾体50の表面は、屈曲や段差によって分割された複数の鏡面部が、後方へ向かって窪んだすり鉢状に並んだ構成となっている。
図8に示すように、扇形装飾体50の前方には、バーサライタ45が配されている。バーサライタ45は、円と十字とを合わせた形状をなし、円板部46から四方へ帯板部47が張り出している。図13に示すように、バーサライタ45は、光を後方へ向けて出射する発光素子45Aを複数備える発光基盤45Bをケース45C内に内蔵してなる。発光基盤45Bは、バーサライタ45を一回り小さくした形状をなし、複数の発光素子45Aは、帯板部47の延在方向に延びる直線上に並んでいる。ケース45Cのうち発光基盤45Bの前側に配される前側ケース45C1は、例えば黒色になっていて、発光基盤45Bの後ろ側に配される後側ケース45C2は、透明になっている。また、発光基盤45Bの後面(発光素子45Aが搭載される面)は、黒色になっている。
バーサライタ45は、円板部46の中心を通る回転軸45J(図9参照)を中心に回転可能になっていて、発光素子45Aから光を出射しながら回転する。また、バーサライタ45は、回転速度と各発光素子45Aの発光とを制御することにより、発光素子45Aの発光の残像により、任意の文字や絵柄等を示することができる。
図4に示すように、バーサライタ45は、帯板部47の一部が円形装飾体40から側方へはみ出してはいるが、大部分が円形装飾体40により前方から覆われている。
なお、バーサライタ45は、金属製リングと複数のブラシを介して電力や信号を伝達するスリップリングにより回転するが、バーサライタ45の回転軸45Jと金属製リングとの接続部に隙間が生じないように詰め物がされている。これにより、バーサライタ45が偏心しにくくなり、偏心により一部のブラシが摩耗して光がちらつくという不具合の発生が抑えられる。
図6に示すように、扇形装飾体50は、「顔役物演出」では、第1~第4扇分割部材51~54が展開されると共に、下方へ移動し、キャラクターの顔Xの額を構成する。キャラクターの顔Xは、扇形装飾体50に加えて、キャラクターの「目」を含む顔上部を構成する1対の上部装飾体60と、「目」より下の顔下部を構成する下部装飾体70と、から構成されている。
次に、上部装飾体60について説明する。図7に示すように、上部装飾体60は、通常は、右頬部72の高さ方向の中央部における両側部の待機位置に配されている。待機位置の上部装飾体60は、鉛直方向から10~20°程傾いて、下方へ向かうにつれて左右方向の内側に近づくように延びている。図6及び図14に示すように、上部装飾体60の上端部には、第1アーム66の一端が固定されている。第1アーム66の他端は、右頬部72の側辺部の上部に軸支されている。また、第1アーム66の一端寄り位置には、第2アーム67の一端が軸支されている。この第2アーム67の他端は、右頬部72に対して上下動する下部可動ベース80に軸支されている。図7に示すように、下部可動ベース80は、右頬部72の下端部から右頬部72の高さの1/2程の長さで延びた下部シャフト93の間を架橋している。
下部可動ベース80が上方に移動すると、第2アーム67が第1アーム66の一端部を押し上げ、上部装飾体60が、第1アーム66の他端を中心に上方及び左右方向の内側へ回動し、水平方向から20~30°程傾いた状態の演出位置に配される(図6及び図14(B)参照)。
図6及び図14(B)に示すように、各上部装飾体60は、つり上がった眉と目を模した形状をなしている。図15及び図16に示すように、各上部装飾体60は、演出位置において、目の部分(下部中央)から上方に進むにつれて前方へ向かうと共に、両側方に進むにつれて前方へ向かうように湾曲又は屈曲している。また、図6に示すように、上部装飾体60の上端部は、扇形装飾体50の外縁部に前方から重なっている。
図7及び図16に示すように、下部可動ベース80には、下部装飾体70が固定されている。上述したように、下部装飾体70は、キャラクターの顔Xのうち目より下の部分を模してなる。下部装飾体70は、左右に分割された左頬部71(前方から見て右側に位置する)と右頬部72(前方から見て左側に位置する)とが、それぞれの中央部に向かって陥没するように全体的に湾曲している。詳細には、図16~図18に示すように、下部装飾体70は、左右方向の中央(左頬部71と右頬部72との境界部分)に最も前方に配された稜線部73を有する。そして、下部装飾体70の表面は、その稜線部73から側方へ、後方へ湾曲しながら延びている。
下部装飾体70の上部では、稜線部73から側方へ向かう際、途中までは後方へ湾曲し、その後、前方へ湾曲している。下部装飾体70の上部において、稜線部73は、下部装飾体70の両側端部よりも前方に位置している。また、下部装飾体70の左頬部71及び右頬部72における最も後方に位置する部分は、左頬部71及び右頬部72の左右方向の中央よりも外側に位置している。これにより、下部装飾体70の左頬部71及び右頬部72は、全体的に、僅かに外方を向いている。
下部装飾体70では、稜線部73が上方へ進むにつれて前方へ向かうように傾斜している。また、下部装飾体70の左頬部71及び右頬部72も上方へ進むにつれて前方へ向かうように傾斜しているが(図18及び図19参照)、その傾斜は、稜線部73の傾斜よりも小さくなっている。つまり、稜線部73から側方へ向かうときの落差が、下方よりも上方の方が大きくなっている。
また、下部装飾体70の左頬部71及び右頬部72の上下方向に対する傾斜は、上部装飾体60の上下方向に対する傾斜よりも小さくなっている。これにより、上部装飾体60と下部装飾体70とが上下に並ぶと、下部装飾体70の左頬部71及び右頬部72の上端部が窪んだすり鉢状の顔左部75及び顔右部76が右左に並んだように構成される(図16及び図18参照)。
図6に示すように、上部装飾体60及び下部装飾体70は、銀色の鏡面部60M,70Mと黒色の着色部60C,70Cとが入り混じった模様をなしている。換言すれば、上部装飾体60及び下部装飾体70の表面は、黒色の着色部60C,70Cにより複数の鏡面部60M,70Mに分割されている。
図20に示すように、下部装飾部33の裏側には左右の両端部に、バーサライタ34,37がそれぞれ配されている。これらバーサライタ34,37も、円形装飾体40の裏側のバーサライタ45と同様に、円板部35,38から四方へ帯板部36,39が張り出した形状をなし、ケース34C,37C内に発光素子を複数備える発光基盤(図示せず)を内蔵してなる。以降、3つのバーサライタ34,37,45を区別するときは、右バーサライタ34、左バーサライタ37、上バーサライタ45という。
右バーサライタ34及び左バーサライタ37の発光基盤も、上バーサライタ45と同様に、光を後方へ出射するように後面に発光素子を備えており、その後面は、黒色になっている。また、図18、図19及び図21に示すように、右バーサライタ34及び左バーサライタ37は、その上部が左頬部71及び右頬部72の下端部と略同じ高さに位置するように配され、それぞれ、左右方向の内側上方を向くように、即ち、顔左部75及び顔右部76のすり鉢の窪みに少なくとも一部が対向するように傾斜している。
次に、「扇役物演出」の動作について詳説する。「扇役物演出」が開始されると、上述したように扇形装飾体50の第1~第4扇分割部材51~54が回動し、扇形装飾体50が展開状態になる(図5参照)と共に、上バーサライタ45が発光しながら回転する。すると、上バーサライタ45の発光が、扇形装飾体50の表面を構成する鏡面に映り込み、その鏡像が前方から視認可能となる。このとき、扇形装飾体50の表面が、屈曲や段差によって分割された複数の鏡面部からなるので、上バーサライタ45の鏡像が複数視認される。
また、バーサライタ45が、任意の文字や絵柄等を表示するように制御されると、その文字や絵柄等が、複数の鏡面部に映り込む。このとき、第2及び第3の扇分割部材52,53の下側分割面52D,53Dの外分割面52D2,53D2が比較的大きい平坦面になっているので、これら下側分割面52D,53Dに映り込む文字や絵柄等が比較的前方から視認しやすくなる。
次に、「顔役物演出」の動作について詳説する。「顔役物演出」が開始されると、扇形装飾体50が展開状態になりながら、可動ベース44が下方へ移動する。また、下部可動ベース80が上方へ移動する。これにより、上部装飾体60が演出位置に移動すると共に、下部装飾体70が上方へ移動し、扇形装飾体50と上部装飾体60と下部装飾体70とからキャラクターの顔Xが構成される。そして、バーサライタ34,37,45が発光しながら回転し、その光が顔左部75、顔右部76、扇形装飾体50にそれぞれ映り込み、その鏡像が前方から視認可能となる。
このとき、扇形装飾体50の表面が、屈曲や段差によって分割された複数の鏡面部からなると共に、上部装飾体60及び下部装飾体70が、黒色の着色部60C,70Cにより複数の鏡面部60M,70Mに分割されているので、1つのバーサライタ34,37,45に対して複数の鏡像が視認される。また、下部装飾体70は、左右方向の中央部が最も前方に位置する稜線部73となっていて、左頬部71及び右頬部72が僅かに外方を向いているので、遊技機10の正面に座った遊戯者が下部装飾体70の鏡面部70Mに映り込みにくくなっている。
本実施形態の遊技機10の構成は以上である。次に、遊技機10の作用効果について説明する。上述したように、遊技機10では、遊技の進行状況に応じて、扇役物演出や顔役物演出が行われる。ここで、扇役物演出及び顔役物演出では、バーサライタ34,37,45から後方に出射される光が、扇形装飾体50と上部装飾体60と下部装飾体70(扇役物演出では、扇形装飾体50のみ)に映り込んで前方から視認されるので、発光素子から光が前方に出射される装飾体や、発光素子からの光を側面に受ける装飾体を備える従来の遊技機にはない、斬新な発光演出を提供することが可能である。
また、扇形装飾体50の表面は、段差部や屈曲により複数の鏡面に分割され、上部装飾体60と下部装飾体70とは、着色部60C,70Cにより複数の鏡面部60M,70Mに分割されているので、1つの発光素子からの光が複数の鏡面(鏡面部)に映り込み、発光演出を目立たせることができ、趣向性が向上する。さらに、上部装飾体60と下部装飾体70の着色部60C,70Cが黒色で、左右のバーサライタ34,37の発光基盤も黒色なので、発光素子が発光していないときに発光基盤が鏡面部60M,70Mに映り込んでも同色の着色部60C,70Cと並ぶことになり、悪目立ちしにくくなる。しかも、発光基盤が黒色なので、遊技者によっては、影のように見え、より悪目立ちしにくくなる。
また、バーサライタ34,37,45の大部分が、下部装飾部33や円形装飾体40により前方から覆われているので、バーサライタ34,37,45が前方から直接視認される場合とくらべて外観が向上する。しかも、前方から直接は見えない(又は見えにくい)ものを、鏡面に映り込ませることで視認させるという斬新な装飾(本実施形態では、発光)の見せ方を提供することが可能となる。さらに、下部装飾部33や円形装飾体40が前方に光を出射する発光素子を備えるので、前方へ直接光を出射する場合と、鏡面に映り込ませる場合と、の違いを遊技者に見せることができる。
また、顔左部75、顔右部76、扇形装飾体50がそれぞれすり鉢状をなし、光を全体に映り込ませやすくなっているので、演出がより目立ちやすくなり、趣向性が向上する。また、3つのすり鉢からキャラクターの顔Xが構成され、単に複数のすり鉢が並んでいる場合よりも装飾に一体感があり、演出の趣向性が向上する。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、扇形装飾体50、上部装飾体60、下部装飾体70の前方に配されているものがバーサライタ34,37,45であったが、回転しない発光体であってもよいし、発光しない装飾体であってもよい。この場合であっても、装飾体が鏡面に映り込んだ鏡像を見せるという、斬新な装飾体の見せ方を提供することができる。
(2)バーサライタ及びすり鉢が3つあったが、1つや2つであってもよいし、4つ以上あってもよい。
(3)上記実施形態では、発光装飾体が回転するバーサライタであったが、回転しなくてもよい。
(4)上記実施形態では、バーサライタ34,37,45の大部分が、下部装飾部33や円形装飾体40により前方から覆われていたが、バーサライタ34,37,45がこれらに覆われず、前方から直接視認される構成であってもよい。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
<付記>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群A~Cについて、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
(発明群A)
発明群Aは、演出を行う遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、発光素子から光を出射する発光演出が行われるものが知られている(例えば、特開2019-5336号公報(段落[0027]、図2等)参照)。」という背景技術について、「この種の遊技機においては、斬新な発光演出を提供することが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明A1]
後方へ向けて発光する発光装飾体と、
前記発光装飾体からの光を映して前方から視認可能とする鏡面部を有する鏡面装飾体と、を備える遊技機。
発明A1に係る遊技機によれば、発光装飾体が光を前方へ出射するのではなく、発光装飾体から後方へ出射された光が鏡面装飾体に映り込んで視認されるという斬新な発光演出を提供することが可能となる。
[発明A2]
前記鏡面装飾体は、前記鏡面部と共に、鏡面ではなくかつ有色の非鏡面部を有し、
前記発光装飾体は、後方へ向けて発光する発光素子が取り付けられかつ、前記非鏡面部と同色の発光基盤を有する発明A1に記載の遊技機。
[発明A3]
前記鏡面装飾体は、鏡面ではなくかつ有色の非鏡面部により分割された複数の前記鏡面部を備え、
1つの前記発光素子からの光が複数の前記鏡面部に映り込む発明A1又はA2に記載の遊技機。
[発明A4]
前記発光装飾体を前方から隠す隠蔽装飾体を備える発明A1からA3の何れか1の発明に記載の遊技機。
[発明A5]
前記隠蔽装飾体は、前方に光を射出する発光素子を備える発明A4に記載の遊技機。
[発明A6]
前記発光装飾体は、発光素子を発光させながら回転し、光の残像によって所定の画像を示す発明A1からA5の何れか1の発明に記載の遊技機。
(発明群B)
発明群Bは、遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、装飾体を備えるものが知られている(例えば、特開2019-5336号公報(段落[0027]、図2等)参照)。」という背景技術について、「この種の遊技機においては、装飾体の見せ方を斬新にすることが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明B1]
前方から視認可能な鏡面部を有する鏡面装飾体と、
前記鏡面装飾体の前方に配され、前方から直接は視認困難でありながらも、前記鏡面部に映り込んだ鏡像を視認可能な特別装飾体と、を有する遊技機。
発明B1に係る遊技機によれば、特別装飾体が、前方から直接視認されるのではなく、鏡面部に映り込んだ鏡像を視認させる構成となり、装飾体の見せ方が斬新になる。
[発明B2]
前記特別装飾体を前方から隠す隠蔽装飾体を備える発明B1に記載の遊技機。
[発明B3]
前記鏡面装飾体は、互いに向きが異なる複数の前記鏡面部を備え、
1つの前記特別装飾体が複数の前記鏡面部に映り込む発明B1又はB2に記載の遊技機。
[発明B4]
前記鏡面装飾体は、複数の前記鏡面部が段差又は屈曲部を挟んで連続してなる発明B3に記載の遊技機。
[発明B5]
前記鏡面装飾体は、鏡面ではなくかつ有色の非鏡面部により分割された複数の前記鏡面部を備え、
1つの前記特別装飾体が複数の前記鏡面部に映り込む発明B1からB4の何れか1の発明に記載の遊技機。
(発明群C)
発明群Cは、演出を行う遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、装飾体を備えるものが知られている(例えば、特開2019-5336号公報(段落[0027]、図2等)参照)。」という背景技術について、「この種の遊技機においては、装飾体の見せ方を斬新にすることが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明C1]
特別装飾体と、
前記特別装飾体の後方に配され、互いに向きが異なる複数の鏡面部を備え、1つの前記特別装飾体の鏡像を複数映し出すことが可能な鏡面装飾体と、を有する遊技機。
発明C1に係る遊技機によれば、1つの特別装飾体の鏡像が複数の鏡面部に映されることとなり、装飾体の見せ方が斬新になる。
[発明C2]
複数の前記鏡面部は、段差又は屈曲部を介して連続している発明C1に記載の遊技機。
[発明C3]
複数の前記鏡面部は、鏡面ではなくかつ有色の非鏡面部を挟んで並んでいる発明C1に記載の遊技機。
[発明C4]
前記鏡面装飾体は後方に向けて窪んだすり鉢状をなす発明C1からC3の何れか1の請求項に記載の遊技機。
[発明C5]
前記鏡面装飾体を複数備え、
複数の前記鏡面装飾体により一つの意匠が構成されている発明C1からC4の何れか1の請求項に記載の遊技機。
[発明C6]
前記一つの意匠はキャラクターの顔である発明C5に記載の遊技機。
10 遊技機
34,37,45 バーサライタ
40 円形装飾体
41 帯板装飾体
50 扇形装飾体
60 上部装飾体
70 下部装飾体

Claims (1)

  1. 特別装飾体と、
    前記特別装飾体の後方に配され、前記特別装飾体の鏡像を映して前方から視認可能とする鏡面装飾体と、を有する遊技機。
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