JP2022128235A - 洗浄用溶剤組成物、及びそれを含むエアゾール組成物 - Google Patents

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和音 小柳津
Kazune Koryuzu
昌平 河野
Shohei Kono
慎平 長田
Shimpei Osada
旻又 金子
Binsuke Kaneko
清 嶋田
Kiyoshi Shimada
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Abstract

【課題】使用時及び/又は保管時の着色が低減された、溶剤組成物を提供することを提供する。【解決手段】本発明は、(A)1-ブロモ-2-メチルプロパンと、(B)エポキシド類とを含み、任意の成分として、(C)ニトロアルカン類及び/又は(D)その他の成分を含み、(D)その他の成分は、(d1)アルコール類、(d2)香料成分、(d3)エステル類、(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)、(d5)グリコールエーテル類及び(d6)環状エーテル類((B)エポキシド類を除く)からなる群より選択される1種以上である、洗浄用溶剤組成物、及びそれを含む洗浄用エアゾール組成物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄用溶剤組成物、及びそれを含むエアゾール組成物に関する。
1-ブロモ-2-メチルプロパン(イソブチルブロマイド)は、優れた脱脂洗浄性があり、臭素系洗浄剤の主成分として期待されている。特許文献1の実施例のNo.2には、イソブチルブロマイド及びニトロメタンのみからなる溶剤組成物が示されている。
特開平7-150196号公報
しかし、臭素系溶剤は、低温又は高温で、容器で保管中又は使用中に、時間の経過とともに黄色から茶色に着色することが知られている。この現象は、金属製以外の容器に保管する場合や、単独で沸騰させるような場合であっても生じ得るものであるが、金属(ステンレス、アルミニウム、銅、鉄等)製の容器に保管する場合や、前記金属を含む基材を高温で洗浄する場合に顕著である。また、発明者らの知見によれば、特許文献1の実施例のNo.2に開示されたイソブチルブロマイド及びニトロメタンのみからなる溶剤組成物は、金属を洗浄する際に黄色の着色が顕著であることや、金属によっては腐食反応が生じることが見いだされた。そして、黄色の着色が顕著である液を洗浄剤として使用した場合、洗浄条件によっては被洗浄物にも黄色の着色が認められてしまう恐れや、洗浄剤の品質が低下し何らかの洗浄不良が生じてしまう恐れがある。
本発明は、使用時及び/又は保管時の着色が低減された、洗浄用溶剤組成物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1](A)1-ブロモ-2-メチルプロパンと、(B)エポキシド類とを含む、洗浄用溶剤組成物。
[2]更に、(c)ニトロアルカン類を含む、[1]の洗浄用溶剤組成物。
[3]更に、(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテル類を除く)、(d2)香料成分、(d3)エステル類、(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)、(d5)グリコールエーテル類及び(d6)環状エーテル類((B)エポキシド類を除く)からなる群より選択される1種以上の(D)その他の成分を含む、[1]又は[2]の洗浄用溶剤組成物。
[4]油性汚れ、油、フラックス及び樹脂からなる群より選択される1種以上が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤である、[1]~[3]のいずれかの洗浄用溶剤組成物。
[5]手拭き用洗浄剤として用いるための洗浄剤である、[1]~[4]のいずれかの洗浄用溶剤組成物。
[6][1]~[5]のいずれかの洗浄用溶剤組成物と噴射ガスとを含有する洗浄用エアゾール組成物。
[7]工程(1A):[1]~[4]のいずれかの洗浄用溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):[1]~[4]のいずれかの洗浄用溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、被洗浄物の洗浄方法に用いるための洗浄剤である、[1]~[4]のいずれかの洗浄用溶剤組成物。
本発明により、使用時及び/又は保管時の着色が低減された、洗浄用溶剤組成物が提供される。
(用語の定義)
「(A)1-ブロモ-2-メチルプロパン」を「(A)」又は「(A)成分」という場合がある。「(B)エポキシド類」等の他の成分についても同様である。
数値範囲に関して「~」は、その両端の値を含むことを意味する。即ち、「0.1~10重量部」は、「0.1重量部以上10重量部以下」を意味する。また、「以下」は「同じ又は未満」を意味し、「以上」は「同じ又は超える」を意味する。
[洗浄用溶剤組成物]
洗浄用溶剤組成物(以下、単に「溶剤組成物」ともいう。)は、(A)1-ブロモ-2-メチルプロパンと、(B)エポキシド類とを含む。
(A)成分及び(B)成分を含む溶剤組成物は、金属(ステンレス、鉄等)製の容器に保管する場合や、前記金属を含む基材を洗浄する場合であっても、(A)成分が黄色から茶色に着色する現象を抑えることができる。また、(A)成分及び(B)成分を含む溶剤組成物は、金属製の以外の樹脂製の容器に保管する場合や、前記金属製の以外の樹脂を含む基材を洗浄する場合であっても、(A)成分が黄色から茶色に着色する現象を抑えることができる。
<(A)1-ブロモ-2-メチルプロパン>
(A)成分は、溶剤組成物の主剤である。(A)成分はイソブチルブロマイドと呼ぶ場合がある。1-ブロモ-2-メチルプロパンは、市販品を用いてもよく、合成してもよい。
<(B)エポキシド類>
(B)成分は、溶剤組成物の主剤である。(B)成分は、分子中に1以上のエポキシ基を有する成分であれば特に限定されない。(B)成分としては、脂肪族エポキシド(脂環式エポキシドを除く)、脂環式エポキシド、芳香族エポキシドが挙げられ、市販品を用いてもよく、合成してもよい。
脂肪族エポキシド(脂環式エポキシドを除く)としては、1,2-ブチレンオキサイド(1,2-エポキシブタン)、2,3-ブチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ペンテンオキサイド、ノルマルヘキセンオキサイド、ヘプテンオキサイド、オクテンオキサイド、グリシドール、イソブチレンオキシド等のアルキレンオキシド;エピクロルヒドリン(エピクロロヒドリン)、エピブロモヒドリン等のハロゲン原子を有するエポキシド;ブチルグリシジルエーテル、2-エチルヘキシルグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ドデシルアルコールのグリシジルエーテル、トリデシルアルコールのグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、ノルマルプロピルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、高級アルコールグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル;グリシジルアセテート、グリシジルプロピオネート、グリシジルブチレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルベンゾエート、エポキシ化オレイン酸デシル等のアルキルグリシジルエステル等が挙げられる。
脂環式エポキシドとしては、シクロペンテンオキサイド(1,2-エポキシシクロペンタン)、シクロヘキセンオキサイド等が挙げられる。
芳香族エポキシドとしては、スチレンオキサイド、クレジルグリシジルエーテル等が挙げられる。
(B)成分は、分子中に1つ又は2つのエポキシ基を有する成分であることが好ましい。また、(B)成分は、塩素原子を有さないことが好ましく、ハロゲン原子を有さないことが特に好ましい。
(B)成分は、1種又は2種以上の組み合わせであってもよい。また、(B)成分は、添加量が少なくてもより優れた効果を発揮するという観点から、1,2-ブチレンオキサイド、メチルグリシジルエーテル、シクロペンテンオキサイドが好ましい。
<更なる成分>
溶剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)成分及び(B)成分以外の更なる成分を含むことができる。このような成分として、(C)ニトロアルカン類及び(D)その他の成分が挙げられる。
≪(C)ニトロアルカン類≫
(C)ニトロアルカン類は、分子中に1以上のニトロ基を有する成分であれば特に限定されない。(C)成分としては、ニトロメタン、ニトロエタン、1-ニトロプロパン、2-ニトロプロパン等が挙げられる。(b1)成分は、ニトロメタン又はニトロエタンが好ましい。
(C)成分は、1種又は2種以上の組み合わせであってもよい。
≪(D)その他の成分≫
(D)その他の成分としては、(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテル類を除く)、(d2)香料成分、(d3)エステル類、(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)、(d5)グリコールエーテル類、(d6)環状エーテル類及び(d7)(d1)~(d6)以外の成分が挙げられる。
<<<(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテル類を除く)>>>
(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテルを除く)としては、モノアルコール系溶剤が挙げられ、エタノール、メタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコール、1-ブタノール、イソブチルアルコール、ターシャリーブタノール、セカンダリーブチルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール、2-プロピン-1-オール、2-エチルヘキサノール等が挙げられる。(d1)アルコール類はエタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコールが好ましい。
<<<(d2)香料成分>>>
(d2)香料成分としては、リモネン、ピネン、ミルセン、リナロール、テルピネオール、アロオシメン、テルピネン、テルピネオール等が好ましい。溶剤組成物が(d2)成分を含む場合、(A)成分による臭気を軽減すると同時に、溶剤組成物に所望の香りを付与することができる。
<<<(d3)エステル類>>>
(d3)エステル類としては、モノエステル系溶剤、カルボニル基を二つ有するエステル系溶剤、炭酸エステル系溶剤及び環状エステル系溶剤が挙げられる。また、(d3)成分の具体例としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸sec-ブチル、酢酸メトキシブチル、酢酸アミル、大豆脂肪酸メチルエステル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、二塩基酸エステル(DBE)、アセト酢酸エチル、γ-ブチロラクトン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、しゅう酸ジメチル、しゅう酸ジエチル等が挙げられる。(b3)成分は、炭酸ジメチル、γ-ブチロラクトンが好ましい。
<<<(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)>>>
(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)は、炭素及び水素のみからなり、直鎖又は分岐状であってもよく、環状又は非環状であってもよく、炭素-炭素二重結合を有していてもよい。(d4)成分としては、ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、ノルマルヘプタン、イソヘプタン、シクロヘプタン、ノルマルオクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、2-メチル-2-ブテン、2-メチル-1-ペンテン、2-メチル-2-ペンテン、3-エチル-2-ブテン、2,3-ジメチル-2-ブテン、2,4,4-トリメチル-1-ペンテン、2,4,4-トリメチル-2-ペンテン、2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタン、イソドデカン、イソパラフィン類、ナフテン類、芳香族系炭化水素等が挙げられる。炭化水素系溶剤は、合成物であってもよい。
<<<(d5)グリコールエーテル類>>>
(d5)グリコールエーテル類は、エチレングリコール又はプロピレングリコールの片方又は両方のヒドロキシ基が、アルキル置換、アルケニル置換、アルキニル置換又はアリール置換された化合物である。(d5)成分としては、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル(モノグリム)、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジメトキシテトラエチレングリコール、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルメチルエーテル等が挙げられる。(d5)成分は、プロピレングリコールモノメチルエーテルであることが望ましい。
<<<(d6)環状エーテル類((B)エポキシド類を除く)>>>
(d6)環状エーテル類としては、1,3-ジオキソラン、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、4-メチルテトラヒドロピラン等が挙げられる。
<<<(d7)(d1)~(d6)以外の成分>>>
(d7)(d1)~(d6)以外の成分としては、非環状エーテル類((b5)グリコールエーテル類を除く)、クロロオレフィン(フッ素原子を有するものを除く)、水、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、防錆剤、消泡剤、界面活性剤及びキレート剤等が挙げられる。
非環状エーテル類((b5)グリコールエーテル類を除く)としては、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテルが挙げられる。
クロロオレフィン(フッ素原子を有するものを除く)は、炭素原子及び塩素原子を含み、水素原子を含んでいてもよい、オレフィン化合物である。ハイドロクロロオレフィン、パークロロオレフィン及びクロロフルオロオレフィンが挙げられる。ハイドロクロロオレフィンとしては、trans-1,2-ジクロロエチレン及びトリクロロエチレン等が挙げられる。パークロロオレフィンとしては、テトラクロロエチレン(パークロロエチレン)等が挙げられる。
紫外線吸収剤及び酸化防止剤は、溶剤組成物の長期保存等における安定性を向上させる成分である。紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、及びヒンダードアミン系紫外線吸収剤が挙げられる。酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、及びリン系等酸化防止剤が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤は、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール、トリエチレングリコール-ビス[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6-ヘキサンジオール-ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4-ビス-(n-オクチルチオ)-6-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-t-ブチルアニリノ)-1,3,5-トリアジン、ペンタエリスリチル-テトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2-チオ-ジエチレンビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタドデシル-3-[3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル]プロピオネート]、N,N-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ヒドロシンナミド)、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ベンジルフォスフォネート-ジエチルエステル、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,4-ビス[(オクチルチオ)メチル]-o-クレゾール、4-メトキシフェノール、2-メトキシフェノール等が挙げられる。メチルヒドロキノン(2,5-ジヒドロキシトルエン)、4-メトキシフェノールは重合禁止剤としても用いることができる。
アミン系酸化防止剤は、アルキル化ジフェニルアミン、トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-イソシアヌレート、N,N-ジ-sec-ブチル-p-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン誘導体、1,3,5-トリス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチル)イソシアヌレート等が挙げられる。硫黄系酸化防止剤は、2,4-ビス[(オクチルチオ)メチル]-o-クレゾール、ジラウリル-3,3-チオジプロピオネート、ジミリスチル-3,3-ジオジプロピオネート、ジステアリル-3,3-チオジプロピオネート、ペンタエリスリチルテトラキス(3-ラウリルチオプロピオネート)、ジトリデシル-3,3-チオジプロピオネート、2-メルカプトベンズイミダゾール、ビス[2-メチル-4-(3-n-アルキルチオプロピオニルオキシ)-5-t-ブチルフェニル]スルフィド等が挙げられる。リン系酸化防止剤は、トリス-ノニルフェニルフォスファイト、トリフェニルフォスファイト、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、トリス(イソデシル)フォスファイト等が挙げられる。
キレート剤は、アミノカルボン酸系のキレート剤が挙げられ、ヒドロキシエチルアミノ酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸やそれらの塩等が好ましい。
防錆剤は、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン及びN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-N-シクロヘキシルアミンが挙げられる。界面活性剤は、非イオン性界面活性剤が挙げられ、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ソルビトール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤、及びフッ素系界面活性剤等が好ましい。
上記した成分以外の(d7)成分は、臭素系の洗浄用溶剤組成物の分野で慣用されている成分であれば特に限定されず、適宜用いることができる。
(D)成分は、それぞれ、1種又は2種以上の組み合わせであってもよい。
更なる成分は、それぞれ、1種又は2種以上の組み合わせであってもよい。例えば、更なる成分は、1種以上の(C)成分と1種以上の(D)成分との組合せであってもよい。
<好ましい態様>
溶剤組成物は、更に(C)ニトロアルカン類を含むことが好ましい。溶剤組成物が、更に(C)成分を含む場合、金属(特に、アルミニウム、アルミニウムダイキャスト及び銅)へのダメージが低減される。
溶剤組成物は、更に、(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテルを除く)、(d2)香料成分、(d3)エステル類、(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)、(d5)グリコールエーテル類及び(d6)環状エーテル類((B)エポキシド類を除く)からなる群より選択される1種以上の(D)その他の成分を含むことが好ましい。溶剤組成物が、更に(D)成分を含む場合、本発明の効果を奏する溶剤組成物を効率的(低コスト)に製造することができる場合がある。また、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性の観点から、(D)成分は、(d1)成分、(d2)成分、(d3)成分、(d5)成分及び(d6)成分からなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
<溶剤組成物の組成>
溶剤組成物において、(A)成分の100重量部に対する、各成分の含有量は以下のとおりである。
(B)成分の含有量は、0重量部超20重量部以下であることが好ましく、0.05重量部以上10重量部以下であることがより好ましく、0.1重量部以上5重量部以下であることが特に好ましい。
(C)ニトロアルカン類の含有量は、0重量部以上400重量部以下であることが好ましい。(C)成分の含有量は、0.1重量部以上であってもよく、0.3重量部以上であってもよく、0.85重量部以上であってもよい。また、(C)成分の含有量は、200重量部以下であってもよく、100重量部以下であってもよく、20重量部以下であってもよく、10重量部以下であってもよく、5重量部以下であってもよい。エポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性の観点から、(C)成分の含有量は、20重量部以上200重量部以下であることが好ましい。また、油に対する溶解性の観点から、(C)成分の含有量は、100重量部以下であることが好ましい。更に、アルミニウム及びアルミニウム合金(アルミダイキャストを除く)へのダメージがより低減される観点から、(C)成分の含有量は、0.3重量部以上であることが好ましい。また、アルミダイキャストへのダメージがより低減される観点から、(C)成分の含有量は、0.9重量部以上であることが好ましい。
(D)その他の成分の含有量の合計は、0重量部以上400重量部以下であってもよく、5重量部以上300重量部以下であってもよく、10重量部以上100重量部以下であってもよい。油に対する溶解性又はフラックス洗浄性の観点から、(d1)成分の含有量は、100重量部以下であることが好ましい。油に対する溶解性の観点から、(d3)成分の含有量は、300重量部以下であることが好ましく、200重量部以下であることが特に好ましい。フラックス洗浄性の観点から、(d4)成分の含有量は、200重量部以下であることが好ましい。油に対する溶解性又はフラックス洗浄性の観点から、(d5)成分の含有量は、200重量部以下であることが好ましく、100重量部以下であることが特に好ましい。
上記以外に、溶剤組成物の総量を100重量部としたとき、(A)成分の含有量は、20重量部以上100重量部未満であることが好ましく、25重量部以上99重量部以下であることが好ましく、45重量部以上95重量部以下であることが特に好ましい。また、溶剤組成物の総量を100重量部としたとき、(A)成分による臭気の改善の観点から、(d2)成分の含有量は、0.01重量部以上10重量部以下であることが好ましく、0.1重量部以上5重量部以下であることが特に好ましい。
また、溶剤組成物の総量を100重量部としたとき、(A)成分~(D)成分の合計の含有量は、70重量部以上100重量部以下であることが好ましく、80重量部以上99重量部以下であることが好ましく、90重量部以上98重量部以下であることが特に好ましい。残余は、(A)~(D)成分の不純物等が挙げられる。
なお、(B)成分が具体的な成分(例えば、(b1)成分)に限定された場合、溶剤組成物は、当該具体的な成分以外の(B)成分(例えば、(b2)~(b7)成分)を含んでいてもよく、含まなくてもよい。例えば、当該具体的な成分が(b1)成分であり、当該具体的な成分以外の(B)成分が(b2)~(b7)成分からなる群より選択される1種以上である場合は、溶剤組成物の総量を100重量部としたときの、(A)成分、(b1)成分、(C)成分及び(D)成分の合計の含有量が、70重量部以上100重量部以下であり、(b2)~(b7)成分からなる群より選択される1種以上を含む残余が0重量部以上30重量部以下であってもよい。(C)成分及び(D)成分が具体的な成分に限定された場合も同様である。
溶剤組成物が水を含む場合、溶剤組成物の総量を100重量部としたときの水の含有量は、0.1重量部以下であることが好ましく、0重量部超0.1重量部以下であることがより好ましく、水を含まないことが特に好ましい。また、水の含有量が少ない洗浄用溶剤組成物について、通常pHが測定できないが、pHは5以上8未満であることが好ましい。溶剤組成物は、pH調整剤を含んでいてもよく、含まなくてもよいが、pH調整剤を含まないことが好ましい。このようなpH調整剤としては、苛性アルカリ、アンモニアアルカリ、第4級アミン水酸化物、前記3成分のいずれかの水溶液、及びアルカリ電解水等が挙げられ、その具体例は特開2013-221080号公報に記載されたとおりである。また、溶剤組成物は、フッ素系溶剤を含んでいてもよく、含まなくてもよいが、含まないことが好ましい。フッ素系溶剤としては、分子中に1以上のフッ素原子を有する成分が挙げられる。
[洗浄用溶剤組成物の製造方法]
洗浄用溶剤組成物の製造方法は任意である。洗浄用溶剤組成物に含まれる原料成分を、公知の方法で、撹拌、混合、溶解、分散等を適宜選択して行なうことによって製造することができる。
(洗浄用溶剤組成物の保管方法)
洗浄用溶剤組成物の保管方法は、臭素系の洗浄用溶剤組成物を保管するために通常用いられる方法であれば、特に限定されない。具体的な洗浄用溶剤組成物の保管方法としては、溶剤組成物を容器に保存する方法が挙げられる。容器の材質は、好ましい態様を含め、被洗浄物の基材について後述する材質が挙げられる。
[洗浄用溶剤組成物の用途]
洗浄用溶剤組成物は、油、フラックス及び/又は樹脂の溶解性に優れることから、油性汚れ、油、フラックス及び樹脂からなる群より選択される1種以上が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤として用いることができる。
<油>
油としては、鉱物油、植物油、動物油、重質油、ワックス、シリコーンオイル及びフッ素オイル等が挙げられる。これらの油は、例えば切削油、プレス油、引抜き油、熱処理油、防錆油、潤滑油、金属加工油、グリース、アスファルト、水溶性油として用いられている場合がある。
鉱物油としては、特に制限はなく、市販品としてはプーリーSFオイル(オザワ工業株式会社製)が挙げられる。植物油としては、オリーブ油、アマニ油、キリ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、ヤシ油、コーン油及び脱水ヒマシ油等が挙げられる。植物油を構成する脂肪酸は、C12~C18の飽和又は不飽和脂肪酸であり、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、及びエレオステアリン酸等が挙げられる。動物油としては、魚油、鯨油、豚脂、牛脂等が挙げられる。重質油としては、アスファルテン等が挙げられる。樹脂としては、ピッチ、松脂等が挙げられる。ワックスとしては、植物系、動物系、石油系、合成炭化水素系が挙げられる。
シリコーンオイルとは、シロキサン結合からなる直鎖状ポリマーであるシリコーンオイルであり、主にジメチルシリコーンオイルやメチルフェニルシリコーンオイルの側鎖又は末端に、カルボキシル基、アミノ基、ポリエーテル基又はエポキシ基などの他の有機基を導入したものであってもよい。このようなシリコーンオイルの具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリオキシエチレン-メチルポリシロキサンなどが挙げられる。このようなシリコーンオイルとしては、市販品として、信越化学株式会社製KF-96L-2CS、KF-6012等が挙げられる。
フッ素オイルとは、ポリアルキルエーテル化合物における水素原子の一部又は全部をフッ素で置換した物質であり、塩素及び臭素等のハロゲン、リン、硫黄、及び窒素などの更なる原子を含んでいてもよい。フッ素オイルの市販品としては、例えばソルベイソレクシス株式会社製のフォンブリン Y-LVAC、Y-HVAC、Y04、及びYR;NOKクリューバー株式会社製のバリエルタ(BARRIERTA)J100フルード、バリエルタJ25フルード、バリエルタJ400フルード、バリエルタJ25V、バリエルタSJ07、バリエルタSJ15、及びバリエルタSJ30;デュポン株式会社製のクライトックス1506、クライトックス1514、及びクライトックス1525;ダイキン工業株式会社製のデムナムS-20等が挙げられる。
水溶性油は、エマルジョン型、ソリュブル型、ソリューション型に大別される。エマルジョン型は鉱油や脂肪油などの水に不溶な油と界面活性剤とを主成分とし、水で希釈した場合に乳白色のエマルジョンを形成する。ソリュブル型も水に不溶な油と界面活性剤を含有するが、水で希釈した場合に透明~半透明になる。ソリューション型は水溶性の無機塩等を主成分とし、水で希釈した場合には透明となる。また、シリコーンオイルと界面活性剤と水とを混合したエマルジョン型シリコーンオイルもある。
<フラックス>
フラックスは、ロジン系のフラックスが挙げられる。ロジン系フラックスは、ロジン(アビエチン酸を主成分とする樹脂酸)及び変性ロジン等のロジン類を主成分とする非活性ロジンフラックス;前記ロジン類と、アミン化合物の無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩)及び有機酸からなる群より選択される1種以上の活性化剤とを主成分とする活性ロジンフラックスが挙げられる。アミン化合物の無機酸塩は、トリエタノールアミン塩酸塩、トリエチレンテトラアミン塩酸塩、シクロヘキシルアミン塩酸塩、塩酸アニリン等が挙げられる。有機酸は、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、マレイン酸等のカルボン酸(ジカルボン酸を含む。);オキシ酸(ヒドロキシカルボン酸)等が挙げられる。
また、フラックスは、ハンダ用金属とロジンフラックスが一体となったクリームハンダの形態で提供される場合がある。クリームハンダは、ハンダ合金粉末、樹脂、活性剤、酸化防止剤、チクソ剤、及び溶剤を含む組成物であり、いわゆる金属粉末とフラックス成分からなる。
<樹脂>
樹脂としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、スチロール樹脂、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂及びポリウレア樹脂等が挙げられ、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。また、樹脂は、PET樹脂ではないことが好ましい。なお、樹脂は半硬化又は未硬化であることが好ましい。
ウレタン樹脂としては、トリレンジイソシアナート(TDI)、及びジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)等のジイソシアナートと、ポリプロピレングリコール等のポリオール類との反応生成物が挙げられる。ウレタン樹脂がフォーム状である場合、軟質フォーム、半硬質フォーム、硬質フォームのいずれであってもよい。ウレタン樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、乳化剤、発泡剤、安定剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、褶動性改良剤、及び耐衝撃性改良剤が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、多価アルコールのポリグリシジルエーテル、多塩基酸のポリグリシジルエステル、3,4-エポキシシクロヘキシル-3’,4’-エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジエポキシド、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、及びヒダントイン環を有するエポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等の添加剤が挙げられる。
エポキシ樹脂硬化剤としては、エポキシ樹脂の硬化剤として通常使用されているものであればいずれであってもよく、例えばフェノールノボラック、ビフェノール型ノボラック、及びビスフェノールA型ノボラック等のノボラック、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、及び無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸等の酸無水物、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、メタフェニレンジアミン、及びヘキサメチレンテトラミン等のアミン類、並びにポリアミドアミン等のアミド樹脂等が挙げられる。硬化促進剤としては、例えば第三級アミン類又は有機リン化合物が挙げられる。
アクリル樹脂としては、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を有する化合物が挙げられ、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、及び2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。ここで、(メタ)アクリレートは、アクリレート及びメタクリレートの少なくとも一方を意味する。アクリル樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等の添加剤が挙げられる。
スチロール樹脂は、スチレンをモノマーとするポリマーであり、その硬化物はポリスチレンとも呼ばれる。スチロール樹脂がフォーム状である場合、スチロール樹脂の硬化フォームは、発泡スチロールとも呼ばれる。スチロール樹脂に配合される添加剤としては、発泡剤、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等の添加剤が挙げられる。
シリコーン樹脂は、有機珪素化合物の高縮合体であり、ジメチルシロキサンやメチルフェニルシロキサンの繰り返し構造を有する。シリコーン樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等の添加剤が挙げられる。シリコーン樹脂の硬化物は、接着剤やコーティング剤等に使用される。
ポリカーボネート樹脂は、熱可塑性プラスチックの1種である。モノマー単位同士の接合部が、カーボネート基(-O-(C=O)-O-)で構成される。ポリカーボネート樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。ポリカーボネート樹脂の硬化物は、自動車等の部材等に幅広く用いられており、ルーフ、ヘッドランプレンズ等に使用される。
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂は、ゴム質の重合体であるポリブタジエンが分散された、アクリロニトリルとスチレンとの共重合体であるアクリロニトリル・スチレン系共重合体であり、アクリロニトリル、ブタジエンおよびスチレンの三成分を主体とする。アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂の硬化物は、自動車等の内装及び外装部材等に幅広く用いられており、ホイールキャップ、ホイールカバー、ダッシュボード等に使用される。
ポリアミド樹脂は、アミド結合を有する共重合体であり、ω-アミノ酸の重縮合反応で合成されてもよく、ジアミンとジカルボン酸の共縮重合反応で合成されてもよい。ポリアミド樹脂は脂肪族であっても、芳香族であってもよい。ポリアミド樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。ポリアミド樹脂の硬化物は、エンジンカバー等の自動車部品、工業用バルブ、フィラメント等に使用される。
ポリアセタール樹脂は、オキシメチレン(-CHO-)構造を単位構造に有する共重合体であり、オキシエチレン単位(-CHCHO-)単位を含んでいてもよい。ポリアセタール樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。ポリアセタール樹脂の硬化物は、歯車、軸受、ポンプ部品等に使用される。
ポリ塩化ビニル樹脂は、塩化ビニルの単独重合体又は塩化ビニルと更なるビニルモノマーとの共重合体である。ポリ塩化ビニル樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。ポリ塩化ビニル樹脂の硬化物は、パイプや床材等の建築資材等に使用される。
ポリウレア樹脂は、イソシアネートとポリアミンとの反応から得られるウレア結合を有する。ポリウレア樹脂に配合される添加剤としては、硬化剤、硬化促進剤、充填剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着色剤、帯電性付与剤、褶動性改良剤、耐衝撃性改良剤、及び反応希釈剤等が挙げられる。ポリウレア樹脂の硬化物は、防水目的のライニング材や塗料等に使用される。
<油性汚れ>
油性汚れとしては、油汚れ、フラックスの汚れ、樹脂の汚れが挙げられる。油性汚れの原料となる、油、フラックス及び樹脂は、前記したとおりである。油性汚れとしては、前記した油の極性に応じて、非極性の油性汚れ、極性成分による油性汚れ、及び極性の異なる複数の成分による油性汚れが挙げられる。また、フラックスの汚れは、フラックス成分であるロジン、アミン化合物の無機酸塩、有機酸、及び前記成分が高温でのリフローにより一部変質又は炭化した成分を含む。さらに、クリームハンダの汚れは、前記フラックス成分の汚れ及び金属粉末を含む。また、樹脂の汚れは、樹脂成分及び併用される成分の極性に応じて、非極性の樹脂汚れ、極性成分による油性汚れ、及び極性の異なる複数の成分による油性汚れが挙げられる。
(洗浄用エアゾール組成物)
洗浄用エアゾール組成物は、溶剤組成物と噴射ガスとを含有する。エアゾール組成物は、噴射直後に溶剤組成物が揮発することなく溶液としての状態が保持される。そして、噴射後のエアゾール組成物は、微細な液滴となって広範囲に拡がらずに、霧状の溶剤組成物を狭い範囲へと集中して送達できるようになる。すなわち、遠距離から洗浄すべき箇所を狙って、溶剤組成物を適用することができる。そして、溶剤組成物が被洗浄物の基材に接触することを抑えて、被洗浄物の金属部分を効率的に洗浄することができる。
噴射ガスとしては、圧縮空気、N、アルゴン、CO、LPGからなる群より選択される1種以上が挙げられる。噴射ガスの形態としては、特に限定されず、液化ガス、圧縮ガスの形態が挙げられる。溶剤組成物が速やかに揮発してしまうことが抑えられる観点から、圧縮空気、N、アルゴン及びCOからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
洗浄用エアゾール組成物の製造方法としては特に制限はなく、例えば、溶剤組成物及び液状の噴射ガスを混合したエアゾール組成物を耐圧缶に充填してエアゾール化させる方法、又は、溶剤組成物を容器(例えば、ペール缶)に加えた後に、エアーコンプレッサー等を用いて圧縮空気を容器に充填して、溶剤組成物をエアゾール化させる方法が挙げられる。この他に、洗浄用エアゾール組成物については、特開2018-105723号公報の記載を参照することができる。
(洗浄方法)
溶剤組成物の使用方法は、溶剤組成物を用いた被洗浄物の洗浄方法であり、溶剤組成物を被洗浄物と接触させることを含む。洗浄方法において、溶剤組成物を被洗浄物に接触させることにより、基材に付着した、油性汚れ、油、フラックス及び/又は樹脂は、基材から除去される。なお、油性汚れが塵、埃等の固形の汚れを含む場合、この固形の汚れは、油性汚れの除去と同時に除去され得る。
基材は、特に制限されないが、金属、繊維、ガラス、セラミックス、プラスチック等が挙げられ、金属を含むことが好ましい。金属を含む基材としては、金属と、繊維、ガラス、セラミックス及びプラスチックからなる群より選択される1種以上とが組み合わされた基材が挙げられる。金属としては、銀、亜鉛、ニッケル、鉄、スズ、トタン、ブリキ、アルミニウム、銅、マンガン、マグネシウム、ステンレス、チタン、アルミニウム合金(アルミニウムと、銅、マンガン、ケイ素、マグネシウム、亜鉛及びニッケルからなる1種以上の金属との合金であって、アルミダイキャストを除く。)、アルミダイキャスト等が挙げられる。セラミックスとしては、アルミナ、ジルコニア、チタン酸バリウム、ハイドロキシアパタイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ステアタイト、フォルステライト、コージライト等が挙げられる。プラスチックとしては、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。なお、前記した油性汚れ、油、フラックス又は樹脂が基材から除去される限り、基材はプラスチックであってもよい。
溶剤組成物と、被洗浄物とを接触させるための方法としては、特に制限はなく、例えば、手拭き洗浄、浸漬洗浄(液相洗浄)、スプレー洗浄(洗浄用エアゾール組成物による噴射を含む)、シャワー洗浄、超音波洗浄、蒸気洗浄(気相洗浄)、通水洗浄及びこれらの組み合わせが挙げられるが、手拭き洗浄、浸漬洗浄、蒸気洗浄、スプレー洗浄(洗浄用エアゾール組成物の噴射によるスプレー洗浄を含む)、浸漬洗浄と超音波洗浄との組み合わせ及び浸漬洗浄と蒸気洗浄との組み合わせが好ましい。手拭き洗浄は、通常、組成物を染み込ませた紙、布等を、油性汚れ及び/又は油が付着した領域に接触させながら手でこすることにより、又は組成物を染み込ませた紙、布等を、油性汚れ及び/又は油が付着した領域に接触させながら板や棒を介して手でこすることにより行う。洗浄用エアゾール組成物の噴射によるスプレー洗浄は、洗浄用エアゾール組成物を、油性汚れ及び/又は油が付着した領域にエアゾールとして吹き付けることにより行う。
溶剤組成物を用いた被洗浄物の洗浄方法が浸漬洗浄と蒸気洗浄との組み合わせである場合は、具体的には、工程(1A):溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、洗浄方法が挙げられる。
工程(1A)は、溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程である。工程(1A)において、被洗浄物は、溶剤組成物と接触する。洗浄効果を高めるために、浸漬と同時に、加熱、攪拌、揺動、超音波振動、又はエアバブリング等による手段を組み合わせることが好ましい。浸漬洗浄の時間は、被洗浄物に付着した油性汚れ及び/又は油を洗浄除去できる時間であれば特に制限されない。工程(1A)により、被洗浄物から油性汚れ及び/又は油が除去される。工程(1A)は複数の洗浄槽から構成されてもよい。
工程(1B)は、溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程である。溶剤組成物が共沸組成物であれば、前記「(A)を含む蒸気」は、溶剤組成物の蒸気である。なお、溶剤組成物が共沸組成物でなければ、少なくとも(A)を含む蒸気が発生するように、溶剤組成物が加熱される。工程(1B)では、被洗浄物を溶剤組成物から発生する蒸気と接触させることにより、蒸気洗浄が行われる。蒸気洗浄の時間は、特に限定されないが1秒以上60分以下とすることができる。これにより、被洗浄物に付着した溶剤組成物及び汚れ成分と、蒸気相の成分とが交換される。また、工程(1B)において、被洗浄物と(A)とが接触することから、蒸気洗浄する工程によってリンス(蒸気リンス)が行われる。
このような浸漬洗浄と蒸気洗浄との組み合わせによる被洗浄物の洗浄方法に用いられる装置としては、例えば、洗浄剤を収納し被洗浄物が浸漬される洗浄槽と、洗浄剤の蒸気を発生させる蒸気槽とを有する洗浄装置が挙げられる。ここで、洗浄槽に用いられる洗浄剤と蒸気槽に用いられる洗浄剤とは、同一であっても異なっていてもよい。また、洗浄槽から洗浄剤の蒸気を発生させてもよい。この場合は洗浄槽が蒸気槽を兼ねることになる。また、この場合は、洗浄槽に収容される溶剤組成物は、少なくとも(A)成分が沸騰状態となるように加熱される。
溶剤組成物及び被洗浄物の接触時間に相当する洗浄時間は、基材から油性汚れ及び/又は油を除去できる時間であれば特に制限されない。例えば、洗浄時間は、10秒以上2時間以下であってもよい。
洗浄剤は、前記した工程(1A)と工程(1B)とを含む洗浄方法に用いるための洗浄剤であることが好ましい。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。なお、特に明記しない限り、部は、重量部である。
(使用製品)
実施例で使用した成分は以下のとおりである。実施例及び比較例の組成物は、表の組成(重量部)にしたがって、以下の溶剤をそのまま用いるか、各溶剤を混合することにより調製した。
1.(A)1-ブロモ-2-メチルプロパン
(a-1)1-ブロモ-2-メチルプロパン
(a’-1)1-ブロモブタン(東京化成工業株式会社製)
(a’-2)1-ブロモヘキサン(東京化成工業株式会社製)
2.(B)エポキシド類
(b-1)1,2-エポキシブタン(東京化成工業株式会社製、別名:1,2-ブチレンオキサイド)
(b-2)シクロペンテンオキサイド(東京化成工業株式会社製、別名:1,2-エポキシシクロペンタン)
(b-3)メチルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)
(b-4)エチルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)
(b-5)1,2-エポキシシクロヘキサン(東京化成工業株式会社製)
(b-6)1,2-エポキシヘキサン(東京化成工業株式会社製)
(b-7)ブチルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)
(b-8)エピクロロヒドリン(東京化成工業株式会社製)
(b-9)エピブロモヒドリン(東京化成工業株式会社製)
(b-10)1,2-エポキシペンタン(東京化成工業株式会社製)
(b-11)イソプロピルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)
3.(C)ニトロアルカン類
(c-1)ニトロメタン(東京化成工業株式会社製)
(c-2)ニトロエタン(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(c-3)1-ニトロプロパン(東京化成工業株式会社製)
4.(D)その他成分
・(d1)アルコール類
(d1-1)ソルミックスAP-1(日本アルコール販売株式会社製、エタノール85.5重量%、2-プロパノール13.4重量%、メタノール1.1重量%、水分0.2重量%以下)
(d1-2)1-プロパノール(東京化成工業株式会社製)
・(d2)香料成分
(d2-1)D-リモネン(東京化成工業株式会社製、(+)-リモネン)
・(d3)エステル類
(d3-1)炭酸ジメチル(東京化成工業株式会社製)
(d3-2)γ-ブチロラクトン(東京化成工業株式会社製)
・(d4)炭化水素類
(d4-1)ダフニーアルファクリーナーMX(出光興産株式会社製、2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタン90重量%以上100重量%以下、イソパラフィン(C10~C13)0.1重量%以上1重量%未満、合成炭化水素10重量%未満)
(d4-2)ダフニーアルファクリーナーL(出光興産株式会社製、イソオクタン80重量%以上90重量%未満、イソノナン1重量%以上10重量%未満、イソヘプタン1重量%以上10重量%未満、ヘキサン1重量%以上10重量%未満、合成炭化水素1重量%未満)
・(d5)グリコールエーテル類
(d5-1)プロピレングリコールモノメチルエーテル(東京化成工業株式会社製、1-メトキシ-2-プロパノール)
・(d6)環状エーテル類
(d6-1)1,3-ジオキソラン(東京化成工業株式会社製)
5.油
(1)鉱物油(1):プーリーSFオイル(オザワ工業株式会社製)石油系炭化水素(うち鉱油90重量%以上100重量%未満、潤滑油添加剤10重量%未満、2,6-ジ-ターシャリーブチル-4-クレゾール1重量%未満)
(2)鉱物油(2):ダフニーマーグプラスST25(出光興産株式会社製)(水素化低粘度パラフィン90重量%以上100重量%以下、硫化油脂1重量%以上10重量%未満、水素化中粘度パラフィン1重量%以上10重量%未満、2,6-ジ-ターシャリーブチル-4-クレゾール0.1重量%以上1重量%未満、溶剤脱ワックス重パラフィン系石油留分0.1重量%以上1重量%未満、潤滑油添加剤2重量%未満)
(3)植物油:食用オリーブ油(AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン、株式会社J-オイルミルズ製)
(4)シリコーンオイル:ジメチルシリコーンオイル 350CS(東レ・ダウコーニング株式会社、DOW CORNING(登録商標)360 MEDICAL FLUID、粘度350cSt)
(5)マッキーペン:油性マーカー ハイマッキー黒色(ゼブラ株式会社)
[試験例1]液着色確認試験
所定の大きさにカットした各金属板(1.0mm×8.0mm×60mm、ADC12のみ2.0mm×8.0mm×60mm、上部より5mmの位置に3Φ(直径3mm)の穴)を試験に供した。各金属板の表面を♯220の金属用紙やすりで研磨した後、金属粉を取り除くため試験片をアセトンに浸して超音波(発振周波数40kHz、高周波出力130W)を5分かけた。超音波処理をした試験片は自然乾燥させ、試験に供した。
冷却管を接続した丸底フラスコに各溶剤組成物を100ml入れ、マントルヒーターで加熱した。冷却管の上部からナイロン糸を通した1枚の試験片(SUS304の場合のみ5枚の試験片)を入れ、試験片が気相と液相に跨るよう固定した。還流は5時間行った。還流後の各組成物の着色程度について、JIS K 0071-1(化学製品の色試験方法-第1部:ハーゼン単位色数)に基づいて、以下の通り評価した。
(金属板)
鉄:SPCC(JIS,G,3141)(株式会社岩田製作所製)
ステンレス:SUS304(JIS,G,4305)(株式会社岩田製作所製)
銅:C1020P(JIS,H,3100)(株式会社テストピース製)
アルミニウム:A1100P(JIS,H,4000)(株式会社テストピース製)
アルミダイキャスト:ADC12(JIS,H,5302)(株式会社テストピース製)
(判定基準)
◎:液は、APHA100よりも薄かった。また、金属板に顕著な腐食反応は認められなかった。
○:液は、APHA100と同程度に濃いか、APHA100よりも濃く、APHA200よりは薄かった。また、金属板に顕著な腐食反応は認められなかった。
△:液は、APHA200と同程度に濃いか、APHA200よりも濃く、APHAより500よりは薄かった。
×:液は、APHA500と同程度に濃いか、APHA500よりも濃かった、又は液と金属との腐食反応により試験を途中で中止した。
[試験例2]脱脂性能確認試験
鉱物油(1)、シリコーンオイル、植物油について、油溶解試験及び油洗浄試験を実施し、脱脂性能を評価した。
(油溶解試験)
試験管(容量:4ml、10×75mm、PYREX(登録商標)製)に0.15gの油を入れた。続いて、試験管に常温(約20℃)の3gの溶剤組成物を入れた。パスツールピペットを用いて10回かきまぜたときの油の状態を観察して、油溶解性を評価した。
(油洗浄試験)
SUS304板(株式会社岩田製作所製、35mm×15mm×0.1mm)を各油中に浸漬させ、5分後に引き上げたものを洗浄試験サンプルとした。株式会社エスエヌディ製超音波洗浄器US-13KS(発振周波数:38kHz,高周波出力:360W)を水道水で満たし、水温約40℃に調整した。100mLビーカーに洗浄用組成物を50mL入れ、アルミホイルで封をし、超音波洗浄器中に浸漬して洗浄用組成物の液温が約40℃になるように調整した後、超音波発生下で洗浄試験サンプルを洗浄用組成物中に浸漬した。1分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、予め別の100mLビーカーに準備した液温約40℃の洗浄用組成物と同じ組成のリンス洗浄用の溶剤組成物50mL中に超音波発生下で浸漬させた。1分後に液中から引き上げ、自然乾燥させた後、肉眼又はHDМIデジタル実体顕微鏡STZ-161-TLED1080М(株式会社島津理化製)を用いて試験サンプル表面の観察を実施した。◎~○の場合、洗浄剤として使用可能である。
(判定基準)
◎:油溶解試験では均一透明となり、油洗浄試験では油染みは認められなかった。
○:油溶解試験では白濁又は分離が認められたが、油洗浄試験では油染みが認められなかった。
×:油溶解試験では白濁又は分離が認められ、油洗浄試験では明らかな油染みが認められた。
[試験例3]手拭試験
SUS304板(株式会社岩田製作所製、100mm×100mm×0.1mm)の表面に、鉱物油(1)0.1gを滴下するか、マッキーペンで直線を描き、洗浄試験サンプルとした。
2枚重ねのティッシュペーパー(王子ネピア株式会社製)1組を、縦65mm、横72mmの大きさにしたものを、四つ折りにして各実施例の洗浄用組成物を染み込ませ、それを親指と人差し指で1回絞った。各溶剤組成物を染み込ませたティッシュペーパーをSUS304板表面に接触させて手でこすることにより拭いた。
◎~●の場合、洗浄剤として使用可能である。
(鉱物油(1))
◎:2回拭き取りで目視上SUS板表面を清浄にできた。
○:3回拭き取りで目視上SUS板表面を清浄にできた。
●:4回拭き取りで、微細な油じみが認められたものの、概ね清浄にできた。
×:4回拭き取りをしても、明らかな油じみがあった。
(マッキーペン)
◎:3回拭き取りで目視上マッキーペンの跡は認められず、清浄にできた。
○:4回拭き取りで目視上マッキーペンの跡は認められず、清浄にできた。
×:4回拭き取りをしても、明らかなマッキーペンの跡が認められた。
[試験例4]フラックス洗浄試験
試験例4-1:フラックス洗浄試験(1)
(1)洗浄試験サンプルの作成
亜鉛引き鉄板(JIS G3302相当、縦30mm、横30mm、厚さ0.3mm)に、メタルマスクを介して、SMT(表面実装)用鉛フリーソルダーペーストを塗布し、約180℃のホットプレートで3分間載置し、続いて、約250℃のホットプレートで5分載置した。更に室温(約20℃)まで冷却し、2日放置し洗浄試験サンプル(ロジンを含むクリームハンダの汚れが付着した被洗浄物)を得た。
(2)洗浄試験
株式会社エスエヌディ製超音波洗浄器US-13KS(発振周波数:38kHz,高周波出力:360W)を水道水で満たし、水温約40℃に調整した。100mLビーカーに溶剤組成物を50mL入れ、アルミホイルで封をし、超音波洗浄器中に浸漬して溶剤組成物の液温が約40℃になるように調整した後、超音波発生下で洗浄試験サンプルを溶剤組成物中に浸漬した。3分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、予め別の100mLビーカーに準備した液温約40℃の溶剤組成物と同じ組成のリンス用の溶剤組成物50mL中に超音波発生下で浸漬させた。1分後に液中から引き上げ、自然乾燥させた後、肉眼で試験サンプル表面の観察を実施した。◎~●の場合、実使用に悪影響が無いレベルであった。
◎:顕微鏡で観察しても白色の残渣が認められない。
○:肉眼では白色の残渣は認められないが、顕微鏡で観察すると極微量の白色の残渣が認められた。しかし、実使用に悪影響が無いレベルであった。なお、上記の超音波洗浄の時間を3分から6分に延長することで、◎となった。
●:肉眼で極微量の白色の残渣が認められたが、実使用に悪影響が無いレベルであった。なお、上記の超音波洗浄の時間を3分から9分に延長することで、◎となった。
×:肉眼で容易に白色の残渣が認められ、実使用に悪影響があるレベルであった。
試験例4-2:フラックス洗浄試験(2)
(1)洗浄試験サンプルの作成
亜鉛引き鉄板(JIS G3302相当、縦30mm、横30mm、厚さ0.3mm)に、メタルマスクを介して、SMT(表面実装)用鉛フリーソルダーペーストを塗布し、約180℃のホットプレートで3分間載置し、続いて、約250℃のホットプレートで60分載置した。更に室温(約20℃)まで冷却し、7日放置し洗浄試験サンプル(ロジンを含むクリームハンダの汚れが付着した被洗浄物)を得た。本洗浄試験サンプルは、「試験例4-1:フラックス洗浄試験(1)」のサンプルよりも、フラックス成分がより強固に付着しているため、洗浄しにくいサンプルとなっている。
(2)洗浄試験
株式会社エスエヌディ製超音波洗浄器US-13KS(発振周波数:38kHz,高周波出力:360W)を水道水で満たし、水温約40℃に調整した。100mLビーカーに溶剤組成物を50mL入れ、アルミホイルで封をし、超音波洗浄器中に浸漬して溶剤組成物の液温が約40℃になるように調整した後、超音波発生下で洗浄試験サンプルを溶剤組成物中に浸漬した。3分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、予め別の100mLビーカーに準備した液温約40℃の溶剤組成物と同じ組成のリンス用の溶剤組成物50mL中に超音波発生下で浸漬させた。1分後に液中から引き上げ、自然乾燥させた後、肉眼で試験サンプル表面の観察を実施した。◎~●の場合、実使用に悪影響が無いレベルであった。
◎:顕微鏡で観察しても白色の残渣が認められなかった。
○:肉眼では白色の残渣は認められないが、顕微鏡で観察すると極微量の白色の残渣が認められた。しかし、実使用に悪影響が無いレベルであった。なお、上記の超音波洗浄の時間を3分から6分に延長することで、◎となった。
●:肉眼で極微量の白色の残渣が認められたが、実使用に悪影響が無いレベルであった。なお、上記の超音波洗浄の時間を3分から9分に延長することで、◎となった。
×:肉眼で容易に白色の残渣が認められ、実使用に悪影響があるレベルであった。
[試験例5]未硬化樹脂溶解試験
容量210mlのPET製カップ(竹内産業株式会社、プラカップPETクリアカップ)に未硬化エポキシ樹脂(ハンツマン・ジャパン株式会社、高性能エポキシ系強力接着剤Araldite(登録商標) Standardの主剤と硬化剤を質量比1:1で混合したもの)又は未硬化ウレタン樹脂(ヘンケルジャパン株式会社、LOCTITE 発泡ウレタングリーンフォーム)1.0gを入れ、直後に各溶剤組成物10gを入れ割り箸で10回混合した場合の溶解性を評価した。いずれの樹脂の場合も、◎~●の範囲であれば、各溶剤組成物をカップから別の容器に移した後のカップの内壁には樹脂が付着していなかったことから、洗浄剤として使用可能である。なお、溶解力の点では、試験結果が◎となることが最も望ましいが、○又は●の場合においては、洗浄後の各溶剤組成物をろ過することで各溶剤組成物から樹脂の一部を除くことができる場合があり、各溶剤組成物を再利用しやすい場合があり得る。
(エポキシ溶解性)
◎:混ざり合って透明になった、又は、濁った。
○:一部混ざり合わないが、不溶物は細かい塊状となり、液中に浮かんでいた。
●:一部混ざり合わないが、不溶物は大きな塊状となり、液中に浮かんでいた。
×:混ざり合わず、カップの内壁に付着した。
(ウレタン溶解性)
◎:溶解して透明になった。
○:混ざり合うが、濁った。
●:一部混ざり合わないが、不溶物は球状になって、液中に浮かんでいた。
×:混ざり合わず、カップの内壁に付着した。
[試験例6]エアゾール洗浄試験
SUS430平板(株式会社光製、400mm×300mm×1mm)上の100mm×100mmの区画に鉱物油(2)0.1gを滴下し、丸筆3号(馬毛)を用いて均一に塗布した。
アルミ製詰め替え式エアースプレー缶A1631D(容量650ml、FIRSTINFO TOOLS CO., LTD.製)に各溶剤組成物300mlを入れた後、窒素ガスを充填した(0.6MPa)。
(試験方法)
試験サンプルから50cmのところより、エアゾール組成物を10秒間噴射した。
(試験結果)
○:オイルを塗布した区画内から肉眼上オイルを除去することができた。
×:オイルを塗布した区画内に肉眼上オイルの残存が認められた。
[試験例7]脱脂洗浄試験
各試験片(銀、亜鉛、マグネシウム、PET、PP)を鉱物油(1)に浸漬させ、5分後に引き上げたものを洗浄試験サンプルとした。株式会社エスエヌディ製超音波洗浄器US-13KS(発振周波数:38kHz,高周波出力:360W)を水道水で満たした。100mLビーカーに洗浄用組成物を50mL入れ、超音波発生下で洗浄試験サンプルを液温約20℃の洗浄用組成物中に浸漬した。1分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、予め別の100mLビーカーに準備した液温約20℃の洗浄用組成物と同じ組成のリンス洗浄用溶剤組成物50mL中に超音波発生下で浸漬させた。1分後に液中から引き上げ、自然乾燥させた後、肉眼で試験サンプル表面の観察を実施した。
(試験片)
銀:10mm×10mm×0.1mm(ケニス株式会社製)
亜鉛:14mm×45mm×0.5mm(ケニス株式会社製)
マグネシウム:14mm×45mm×0.5mm(ケニス株式会社製)
PET:10mm×45mm×2mm(タキロンシーアイ株式会社製)
PP:10mm×45mm×1mm(アズワン株式会社製)
(判定基準)
○:油染みが認められなかった。
×:明らかな油染みが認められた。
結果を以下の表にまとめる。
Figure 2022128235000001
Figure 2022128235000002
Figure 2022128235000003
Figure 2022128235000004
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Figure 2022128235000020
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Figure 2022128235000039
Figure 2022128235000040
Figure 2022128235000041
Figure 2022128235000042
実施例の溶剤組成物は、使用時及び/又は保管時の着色が低減されていた。また、実施例の溶剤組成物は、それを含むエアゾール組成物としても、鉱物油に対する洗浄性に優れていた。
表1より、比較例の溶剤組成物は、液の着色が確認された。特に、(A)成分のみからなる場合(比較例1及び20)、(C)成分の含有量が少ない場合(比較例2~11及び21~30)、(d6)成分のみを含む場合(比較例12~16及び31~35)、及び、(A)成分に代えて、(A)成分とは異なる臭素系溶剤を含む場合(比較例17~19及び36~38)、液の着色が顕著であった。ここで、比較例23のアルミニウムの試験は、特開平7-150196号公報のNo.2に相当する例であるが、液と金属との腐食反応により試験を途中で中止しなければならなかった。
実施例1と実施例2~9との比較により、(B)成分の含有量が好ましい場合、液の着色がより低減されていた。また、溶剤組成物は、(A)成分と(B)成分との組合せによって、使用時及び/又は保管時の着色が低減されている。そのため、例えば、実施例860~866等に示されているように、(A)成分の100重量部に対して、(A)成分及び(B)成分以外の更なる成分を400重量部程度含む場合であっても、(A)成分による着色を低減できることがわかる。
(A)成分の100重量部に対して、(C)成分の含有量が20重量部以上である場合、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性が優れていた。また、(A)成分の100重量部に対して、(C)成分の含有量が100重量部以下である場合、油に対する溶解性に優れていた。
洗浄用溶剤組成物が、更に(d1)成分を含む場合、試験例3のマッキーペン、試験例4のフラックス、試験例5のエポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性が高まる傾向があった。また、例えば、実施例797~803の比較により、(A)成分の100重量部に対して、(d1)成分の含有量が100重量部以下である場合、油に対する溶解性又はフラックス洗浄性が優れていた。
洗浄用溶剤組成物が、更に(d3)成分を含む場合、試験例5のエポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性が高まる傾向があった。また、例えば、実施例804~810の比較により、(A)成分100重量部に対して、(d3)成分の含有量が300重量部以下(好ましくは200重量部以下)である場合、油に対する溶解性が優れていた。
例えば、実施例635~644の比較により、(A)成分100重量部に対して、(d4)成分の含有量が200重量部以下である場合、フラックス洗浄性が優れていた。
洗浄用溶剤組成物が、更に(d5)成分を含む場合、試験例3のマッキーペン、試験例4のフラックス、試験例5のエポキシ樹脂又はウレタン樹脂に対する洗浄性が高まる傾向があった。また、例えば、実施例645~652の比較により、(A)成分100重量部に対して、(d5)成分の含有量が200重量部以下(好ましくは100重量部以下)である場合、油に対する溶解性又はフラックス洗浄性が優れていた。

Claims (7)

  1. (A)1-ブロモ-2-メチルプロパンと、(B)エポキシド類とを含む、洗浄用溶剤組成物。
  2. 更に、(C)ニトロアルカン類を含む、請求項1に記載の洗浄用溶剤組成物。
  3. 更に、(d1)アルコール類((d2)香料成分、(d5)グリコールエーテル類を除く)、(d2)香料成分、(d3)エステル類、(d4)炭化水素類((d2)香料成分を除く)、(d5)グリコールエーテル類及び(d6)環状エーテル類((B)エポキシド類を除く)からなる群より選択される1種以上の(D)その他の成分を含む、請求項1又は2に記載の洗浄用溶剤組成物。
  4. 油性汚れ、油、フラックス及び樹脂からなる群より選択される1種以上が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物。
  5. 手拭き用洗浄剤として用いるための洗浄剤である、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物と噴射ガスとを含有する洗浄用エアゾール組成物。
  7. 工程(1A):請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、被洗浄物の洗浄方法に用いるための洗浄剤である、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄用溶剤組成物。
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