JP2022127176A - ピロカテコールの抽出方法及び該ピロカテコールを含む飲料用コーヒー - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーヒー豆から強抗酸化性物質であるピロカテコールを工業的規模で大量にかつ簡便に抽出する方法と、このピロカテコールを含有する飲料用コーヒーを提供する。【解決手段】 コーヒー生豆を空気中150~200℃で加熱処理し、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をした後、0~100℃の水で抽出処理し、目付量20~80g/m2の紙製フィルターで濾過し、濾液をヘキサンで液液抽出処理し、水層を酢酸エチルで液液抽出処理する。コーヒー生豆は、カフェインを除去したものが好ましい。上記のようにして得られるピロカテコールと、空気中100~160℃及び/又は150~200℃で加熱処理したコーヒー豆を含む飲料用コーヒーである。【選択図】 なし

Description

本発明は、ピロカテコールの抽出方法と、この抽出方法により得られるピロカテコールを含む飲料用コーヒーに関し、詳しくはコーヒー豆からピロカテコールを高効率で抽出する方法、特にデカフェ生豆からピロカテコールを工業的に量産するのに適した方法と、この方法で得られるピロカテコールを低温乃至高温焙煎のコーヒー豆に含有させた飲料用コーヒーとに関する。
コーヒーは、茶と同様、国内外において、古来、嗜好飲料とともに、家庭薬の薬効飲料として広く使用されて来ている。
コーヒー飲料は、周知の通り、コーヒーの実のタネ(一般に、“コーヒー生豆”と称されている)を、乾燥→焙煎→粉砕→水(低温水、温水、あるいは蒸気を含む熱水)での抽出により作製される。また、コーヒー生豆は、発酵させたもの、あるいは鳥や哺乳動物の体内を通過させたものが使用されることもある。
コーヒー飲料が有する各種の効能、効能に寄与する各種の成分についての研究は、従来から種々行われている。例えば、本願発明者による「コーヒーの習慣的喫飲による生活習慣病予防効果の分子基盤」(YAKUGAKU ZASSHI vol.140, No.11, 1351-1363 《2020》)において、コーヒー飲料は、肥満(脂肪細胞の分化)抑制効果、認知症予防効果、抗炎症効果、抗白内障効果、発癌抑制効果があり、これらの効果に寄与する成分として、コーヒー飲料中のピロカテコールを主体とする抗酸化性物質であることが記載されている。
また、上記文献には、ピロカテコールは、コーヒー中にはカフェインの数十分の1程度含まれ、強い抗酸化活性を持ち、生体内でプロオキシダント効果を併せ持つことが記載されると共に、ピロカテコールは、劇物に分類されるものの、コーヒー中の含量が少なく、しかも体内で代謝され易いため、1日に2,3杯以上の習慣的な喫飲で効果が現れると予想される等記載している。
更に、上記のように、コーヒー生豆中にはカフェインも含まれており、古くから、カフェインを嫌う市場向けに、いわゆるデカフェ生豆の生産も広く行われている。
以上のように、コーヒー飲料が有する効能は、昨今の急速な高齢化社会において、心身の健全な社会生活を営む上で極めて有益であり、コーヒー飲料、特にコーヒー飲料中に含まれるピロカテコール等の抗酸化性物質が有する性能の更なる追及、あるいは用法の解明や用途の拡大が望まれている。
上記の追及や解明の際に要するコーヒー飲料由来の抗酸化性物質、特にピロカテコール等を大量にかつ簡便に抽出する技術は、未だ確立されておらず、この抽出技術の確立が急務とされている。
しかも、上記の技術により得られる抗酸化性物質、特にピロカテコールを、焙煎後のコーヒー豆や、別途作製したコーヒー液に添加して、ピロカテコールリッチのコーヒー豆あるいはコーヒー飲料とすれば、コーヒー液作製の際に、ピロカテコールの生成量を意識せずに、有益なコーヒー豆あるいはコーヒー飲料とすることもできる。
「コーヒーの習慣的喫飲による生活習慣病予防効果の分子基盤」(YAKUGAKU ZASSHI vol.140, No.11, 1351-1363 《2020》)
本発明は、以上の諸点を考慮し、コーヒーから抗酸化性物質、特にピロカテコールを工業的規模で大量にかつ簡便に抽出する方法及び、この方法で得られるピロカテコールを含有させた甘味(すなわち旨味)の強い飲料用コーヒー(飲料用のコーヒー液やコーヒー豆等)を提供すること課題をとする。
上記課題を解決するために検討を重ねる途上で、次のような知見を得ている。
(1)これまでのコーヒー飲料は、主として嗜好品として捉えられており、香りや味等の風味、あるいは取り扱い易さ、保存や搬送のし易さ、飲料作製の容易さ等から、該飲料の原料であるコーヒーの実のタネ(コーヒー生豆)は、一般には、乾燥させた状態で点々流通・販売されている。
(2)この乾燥タネ(生豆)を原料とし、これを焙煎すると、生豆中のクロロゲン酸が分解してクロロゲン酸よりも強い抗酸化性を有する物質であるピロカテコールを生成する。
(3)コーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールを工業的規模で大量に抽出し、かつ熱効率を良好にするには、焙煎工程を、ピロカテコール抽出の全工程中、どこに置くかが重要となる。
(4)勿論、コーヒー生豆にデカフェ生豆を使用すれば、カフェインレスの強抗酸化性物質であるピロカテコールを得ることができる。また、カフェインを除去する操作を、上記強抗酸化性物質の抽出工程に組み込めば、デカフェ操作に要する費用を大幅に削減することができる。
(5)また、本発明で得られるコーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールを、別途焙煎するコーヒー豆、あるいは該コーヒー豆を用いて作製するコーヒー液に含有させることで、ピロカテコールリッチのコーヒー豆あるいはコーヒー液を得ることができる。
(6)上記のコーヒー豆が低温焙煎したもの、あるいは上記コーヒー液が低温焙煎したコーヒー豆から作製したものであると、旨味、言い換えれば甘味の勝ったコーヒー飲料とすることができる一方において、低温故にクロロゲン酸の分解が十分に進行せず、強抗酸化性物質であるピロカテコールの収量が不充分であっても、別途抽出したコーヒー豆由来のピロカテコールを含有させるため、結果として十分なピロカテコールを含む美味なコーヒー飲料とすることができる。
本発明における強抗酸化性物質であるピロカテコールのコーヒー豆からの抽出方法は、以上の知見をもとになされたもので、
[1]コーヒー生豆を空気中150~200℃で加熱処理し、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をした後、0~100℃の水で抽出処理し、目付量20~80g/mの紙製フィルターで濾過し、濾液をヘキサンで液液抽出処理し、水層を酢酸エチルで液液抽出処理することを特徴とする。
また、本発明におけるピロカテコールの抽出方法は、
[2]コーヒー生豆を裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をした後、空気中150~200℃で加熱処理し、0~100℃の水で抽出処理し、目付量20~80g/mの紙製フィルターで濾過し、濾液をヘキサンで液液抽出処理し、水層を酢酸エチルまたはブチルアルコールで液液抽出処理する方法であってもよい。
更に、本発明のピロカテコールの抽出方法は、
[3]上記の空気中150~200℃での加熱処理に替えて、水中95~110℃で加熱処理し、上記と同様、紙製フィルターで濾過後、濾液をヘキサンで液液抽出処理、水層を酢酸エチルまたはブチルアルコールで液液抽出処理する方法であってもよく、この場合、水中での加熱処理は、1.5~5気圧程度の加圧下としてもよい。また、この水中での加熱処理の場合、加熱処理後の水による抽出工程を省略することができる。
[4]上記の[1]~[3]のコーヒー生豆は、生のもの、乾燥したもの、発酵したもの、カフェインを除去したものであってよい。
[5]上記カフェインの除去は、従来の手法によって除去された市販品を使用してもよいが、本発明では、次のようにしてデカフェとピロカテコールの抽出を合わせて行ってもよい。すなわち、コーヒー生豆を水に投入し、1昼夜放置後固液分離し、液分にジクロロメタンを注入し液液分離し、ジクロロメタン相を除去し、水相に上記の固体(生豆)を戻し、1~半日程度放置の後、生豆を分離し、この生豆を用い、上記[1]~[4]の何れかの処理をしてもよい。なお、上記水は、50~95℃程度の温~熱水とすることが好ましい。
更に本発明は、
[6]以上のようにして得られるコーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールと、空気中、100~160℃及び/又は150~200℃で、加熱処理したコーヒー豆を含むことを特徴とする飲料用コーヒーであって、この飲料用コーヒーは、
[7]上記温度で焙煎したコーヒー豆を、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をした後、0~100℃の水で抽出処理し、目付量20~80g/mの紙製フィルターで濾過して得られる飲料用コーヒー液と、上記のピロカテコールを含んだものであってもよいし、
[8]上記温度で焙煎したコーヒー豆と、上記のピロカテコールを含んだものであってもよい。この場合、ピロカテコールは、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をしたものに含ませることもできるし、擂潰等の前に含ませることもできる。含ませ方は特に制限せず、例えば、噴霧、注液、浸漬等種々の方法であってよい。
加えて、本発明の飲料用コーヒーは、
[9]空気中100~160℃で加熱処理したコーヒー豆と、空気中150~200℃で加熱処理したコーヒー豆とを混合したものであることを特徴とする。
本発明の抽出方法によれば、コーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールを確実に抽出することができる。
また、コーヒー生豆からのカフェイン除去を、上記のようにして行えば、カフェインを含まない強抗酸化性物質の抽出を低コスト、短時間で、効果的に行うことができる。
更に、本発明の抽出方法において、空気中または水中での加熱処理を、生豆を裁断・粉砕・擂潰した状態で行えば、加熱条件を緩和することができる上、抽出目的の強抗酸化性物質の収率を向上させ、かつアレルゲンの失活をも効果的に行うことができる。
加えて、本発明では、上記のようにして得られるコーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールを、別途低温焙煎するコーヒー豆、又は高温焙煎するコーヒー豆、あるいは低温焙煎のコーヒー豆と高温焙煎のコーヒー豆との混合体に、あるいはこれらのコーヒー豆から作製するコーヒー液に含有させることで、上記のピロカテコールリッチのコーヒー豆あるいはコーヒー液とすることができる。
勿論、上記の飲料用コーヒー(豆または液)は、旨味(甘味)が強く、しかも低温焙煎故にクロロゲン酸の分解が十分に進行せず、強抗酸化性物質であるピロカテコールの収量が不充分であっても、別途抽出したピロカテコールを含有するものであるため、十分なピロカテコールを含む美味なコーヒー飲料とすることができる。
更に、本発明では、低温焙煎のコーヒー豆単独、高温焙煎のコーヒー豆単独の他に、低温焙煎のコーヒー豆と高温焙煎のコーヒー豆のブレンド体であれば、苦みと甘味を適度に調整することができ、飲料用コーヒーをユーザーの好みに合わせて、種々調整することができる。
焙煎温度の違いによるコーヒー液の人細胞への効果の度合いを示すグラフである。 焙煎温度と焙煎時間の違いによるコーヒー液の人細胞への効果の度合いを示すグラフである。
本発明の抽出方法は、コーヒーの実のタネ(生豆)を空気中、150~200℃で加熱処理する。これにより、非特許文献1にも記載されているが、上記の生、乾燥、発酵、デカフェ豆中に含まれている、クロロゲン酸等が分解して強抗酸化性物質であるピロカテコールが生成される。
処理時間は、10~90分程度が適している。
なお、上記の加熱処理は、2回以上に分けて行ってもよい。すなわち、150~200℃で例えば5~45分程度加熱処理し、室温まで放冷または強制冷却した後、再度150~200℃で5~45分程度加熱処理する。3回、あるいは4回に分けて行うこともできる。この分割処理の場合、同温で複数回に分けて処理するか、あるいは徐々に温度を上げて複数回処理したり、逆に徐々に温度を下げて複数回処理することもできる。
この後、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上を行う。裁断・粉砕・擂潰の程度は、径0.1~5mm程度の粒状が適している。
次いで、本発明では、0~100℃の水で抽出処理する。但し、工業的規模での抽出の場合、熱効率や抽出速度の観点から、90~100℃の熱水での抽出処理が適している。
次いで、目付量20~80g/mの紙製フィルターで濾過する。紙フィルターに替えて布フィルターを使用することもできる。但し、フィルター上の残渣を、例えば肥料、飼料、脱臭剤等として再使用すべく後処理する際に、紙フィルターであれば、フィルターの目にキャッチされている残渣毎、再使用工程で容易に処理することができるため、紙フィルターを使用することが好ましい。
上記のフィルタリングの後、濾液を先ずヘキサンで液液抽出処理し、続いて水相を酢酸エチルまたはブチルアルコールで液液抽出処理する。
このとき使用するヘキサンの濃度は85wt%以上で、酢酸エチルの濃度は90wt%以上、ブチルアルコールの濃度は95wt%以上が適している。
最終的に得られる酢酸エチル相中またはブチルアルコール相中にピロカテコールを主体とする抗酸化性物質が高濃度で含まれている。
また本発明では、上記の加熱処理の前に、コーヒー実のタネ(生豆)を裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上を行う。勿論、コーヒー実のタネは、果肉を除去し洗浄したままの生のタネ(生豆)でもよいし、乾燥したタネ(乾燥豆)、発酵したタネ(発酵豆)、カフェインを除去したタネを適宜の割合で2種以上を混合したものであってもよい。
上記の裁断・粉砕・擂潰の程度は限定せず、径0.1~5mm程度の粒状に限らず、ペースト状であってもよいし、ペースト状体内に径5mm以下の粒状体が目視観察で95vol%以下程度含まれるものであってもよい。
この後、上記と同様にして、空気中、150~200℃での加熱処理を行う。次いで、上記と同様、水による抽出処理、フィルタリング、液液抽出を行う。
また、上記の空気中での加熱処理に替えて、水中、95~110℃での加熱処理とすることもできる。1.5~5気圧程度の圧力を加えてもよい。処理時間は、1.5~5気圧程度の加圧下で30~120分程度が適している。
また、この場合においても、上記の95~110℃での加熱処理は、2回以上に分けて行ってもよい。すなわち、1.5~5気圧、95~110℃で例えば20~60分程度加熱処理し、室温まで放冷または強制冷却した後、再度1.5~5気圧、95~110℃で10~60分程度加熱処理する。3回、あるいは4回に分けて行うこともできる。この分割処理の場合、同温・同圧で複数回に分けて処理するか、あるいは徐々に温度・圧力を上げて複数回処理したり、逆に徐々に温度・圧力を下げて複数回処理することもできる。
この加熱処理の場合、上記の0~100℃での水抽出処理は不要であり、加熱処理の後、直ちに上記のような紙フィルターによりフィルタリングし、濾液を上記のようにヘキサンでの液液抽出処理、続いて水相を酢酸エチルまたはブチルアルコールでの液液抽出処理に付せばよい。このときのヘキサン、酢酸エチル、ブチルアルコールの濃度は上記と同じでよい。
また本発明において、カフェイン除去をも併せて行うには、先ずコーヒー生豆を水(50~95℃程度の温~熱水)中に投入する。カフェインは、水溶性であるため、水中に移行する。この後、固液分離してコーヒー生豆を分離採取し、液中にカフェインの良溶剤であるジクロロメタンを投入する。この液を静置し、ジクロロメタン相を分離除去する。ジクロロメタン相を除去した後の水相には、コーヒー生豆中のカフェイン以外の水溶性成分も溶解しているため、水相に上記のコーヒー生豆を戻し、カフェイン以外の水溶性成分をコーヒー生豆中に再移行させる。
これにより、デカフェのコーヒー生豆となり、このデカフェ生豆を原材料として上記の強抗酸化性物質であるピロカテコールの抽出操作を行えば、カフェインを含まないピロカテコールを抽出することができる。
本発明では上記のようにして抽出したコーヒー由来の強抗酸化性物質であるピロカテコールをコーヒー豆あるいはコーヒー液に配合してピロカテコールリッチの飲料用コーヒー(豆あるいは液)とする。
このときのコーヒー豆は、焙煎温度が100~160℃の低温で、焙煎時間が10~60分とするもの、150~200℃の高温で10~40分とするもの、あるいはこれら低温焙煎と高温焙煎の低温豆:高温豆=10:90~90:10(wt%)の混合体とする。
またコーヒー液は、上記条件で焙煎の後、裁断・粉砕・擂潰、水による抽出、濾過は上記と同様にして行ったものとする。
上記ピロカテコールの配合量は特に限定しないが、例えば、150ccの水と100~160℃で10~60分間焙煎した豆10~15gを使用して淹れたコーヒー液に対し、0.001~0.01wt%程度が適している。勿論、100~160℃で10~40分間焙煎した豆の場合や、上記低温焙煎した豆と高温焙煎した豆の混合体の場合であっても、上記と同程度の配合量でピロカテコールを配合する。
なお、コーヒー液を、この2倍のコーヒー濃度で淹れ、ピロカテコールも2倍の配合割合で配合して、濃厚な本発明によるコーヒー飲料を調製、これを水や湯で希釈して飲料することもできる。
勿論、上記のピロカテコールを配合したコーヒー飲料を常法に従って、いわゆるインスタントコーヒーとすることもできる。
また、コーヒー液とせずに、豆の状態でピロカテコールを含有させる場合の配合量は、低温焙煎単独、高温焙煎単独、これらの混合体の何れの場合も、コーヒー豆の0.01~0、1wt%程度とする。
〔実施例1〕
アラビカ種の市販の生豆1000gを100gずつの3種に分け、夫々、150℃×70分、170℃×60分、200℃×20分の空気中での加熱処理を行った。
これら3種のサンプルの夫々を、径5mm以下に粉砕した。続いて、3種のサンプルの夫々を10gずつ、0℃、50℃、100℃の水100g(100cc)中に投入し、0℃の水の場合40分間、50℃の水の場合25分間、100℃の水の場合10分間保持した後、夫々目付量30g/mの紙フィルターで濾過した。
夫々の濾液全量を、夫々ヘキサン溶液(濃度95wt%、和光純薬社製)100mL(66g)で液液抽出処理し、全9種の水相を採取した。
これら全9種の水相全量に酢酸エチル溶液(濃度99.5wt%、和光純薬社製)100mL(90g)で液液抽出処理し、全9種の酢酸エチル層を採取し、この層を乾燥し、9種の乾燥品(褐色の最終製品)を採取した。これら9種の乾燥品の重量を測定した結果、9種とも大略0.8gであった。
〔実施例2〕
空気中での加熱処理を、150℃×35分→(放冷)室温→150℃×35分、170℃×30分→(放冷)室温→170℃×30分、200℃×10分→(放冷)室温→200℃×10分の3種とする以外は、実施例1と同様にして、9種の褐色の最終製品を得た。収量は9種とも大略0.9gであった。
〔実施例3〕
加熱処理を、水中、1.5気圧下、110℃×30分、100℃×90分、95℃×120分の3種とし、水中での加熱処理の後直ちに実施例1と同じ目付量の紙フィルターで濾過する以外は、実施例1と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1gであった。
〔実施例4〕
水中で、1.5気圧下の加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例3と同様にして、6種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下での3種は大略1.5gであり、5気圧下での3種は大略2gであった。
〔実施例5〕
実施例3の1.5気圧下水中での加熱処理を、1.5気圧下水中で、110℃×20分→(放冷)室温→110℃×10分、100℃×60分→(放冷)室温→100℃×30分、95℃×90分→(放冷)室温→95℃×30分の3種とする以外は、実施例3と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.5gであった。
〔実施例6〕
実施例5の1.5気圧下水中での加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例5と同様にして、6種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下での3種は大略1.9gであり、5気圧下での3種は大略2gであった。
〔実施例11〕
アラビカ種の市販の生豆1000gを100℃の水2000cc中に投入し、10時間放置し、この間、投入直後及び、2時間経過の度毎に、スパチュラを用い手動で5分間の攪拌を行った。
10時間経過後、固液分離し、液(水)にジクロロメタン100ccを投入し、常温で静置後、液液分離してジクロロメタン相を除去した。残りの水(常温)相に固液分離した生豆を戻し、10時間放置し、この間、投入直後及び、2時間経過の度毎に、スパチュラを用い手動で5分間の攪拌を行った。
10時間経過後、生豆を取り出し、100gずつの3種に分けた。
この後、実施例1と同様にして、9種の最終製品(褐色)を採取した。これら9種の乾燥品の重量を測定した結果、9種とも大略0.8gであった。
〔実施例12〕
空気中での加熱処理を、150℃×35分→(放冷)室温→150℃×35分、180℃×15分→(放冷)室温→180℃×10分、200℃×3分→(放冷)室温→200℃×7分の3種とする以外は、実施例11と同様にして、9種の褐色の最終製品を得た。収量は9種とも大略1.4gであった。
〔実施例13〕
加熱処理を、水中、1.5気圧下、110℃×30分、100℃×90分、95℃×120分の3種とし、加熱処理の後直ちに実施例11と同じ目付量の紙フィルターで濾過する以外は、実施例11と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.4gであった。
〔実施例14〕
水中で、1.5気圧下の加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例13と同様にして、全6種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下での3種は大略1.7gであり、5気圧下での3種は大略2gであった。
〔実施例15〕
実施例13の1.5気圧下水中での加熱処理を、1気圧下水中で、110℃×20分→(放冷)室温→110℃×10分、100℃×60分→(放冷)室温→100℃×30分、95℃×90分→(放冷)室温→95℃×30分の3種とする以外は、実施例13と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.6gであった。
〔実施例16〕
実施例15の1.5気圧下水中での加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例5と同様にして、2種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下では大略2.2gであり、5気圧下では大略2.5gであった。
〔実施例21〕
アラビカ種の市販の生豆500gを擂潰機で、径1~5mm程度の粒状体が目視観察で95vol%程度となるように擂潰した。
擂潰後100gずつ3種を採取し、夫々、150℃×40分、180℃×25分、200℃×10分の空気中での加熱処理を行った。
これら3種のサンプルの夫々を、0℃、50℃、100℃の水100g(100cc)中に投入し、目付量30g/mの紙フィルターで濾過した。
夫々の濾液全量を、夫々ヘキサン溶液(濃度95wt%、和光純薬社製)100mL(66g)で液液抽出処理し、各3種(全9種)の水相を採取した。
これら全9種の水相全量に酢酸エチル溶液(濃度99.5wt%、和光純薬社製)100mL(90g)で液液抽出処理し、全9種の酢酸エチル相を採取し、この相を乾燥し、9種の乾燥品(褐色の最終製品)を採取した。これら9種の乾燥品の重量を測定した結果、9種とも大略1.1gであった。
〔実施例22〕
空気中での加熱処理を、150℃×20分→(放冷)室温→150℃×20分、180℃×15分→(放冷)室温→180℃×10分、200℃×3分→(放冷)室温→200℃×7分の3種とする以外は、実施例21と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.4gであった。
〔実施例23〕
加熱処理を、水中、1.5気圧下、110℃×30分、100℃×90分、95℃×120分の3種とし、加熱処理の後直ちに実施例11と同じ目付量の紙フィルターで濾過する以外は、実施例21と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.4gであった。
〔実施例24〕
水中で、1.5気圧下の加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例23と同様にして、全6種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下での3種は大略1.7gであり、5気圧下での3種は大略2gであった。
〔実施例25〕
実施例23の1.5気圧下水中での加熱処理を、1.5気圧下水中で、110℃×20分→(放冷)室温→110℃×10分、100℃×60分→(放冷)室温→100℃×30分、95℃×90分→(放冷)室温→95℃×30分の3種とする以外は、実施例13と同様にして、3種の褐色の最終製品を得た。収量は3種とも大略1.6gであった。
〔実施例26〕
実施例25の1.5気圧下水中での加熱処理を、3気圧下、5気圧下とする以外は、実施例5と同様にして、6種の褐色の最終製品を得た。収量は3気圧下での3種は大略2.2gであり、5気圧下での3種は大略2.5gであった。
[評価例1]
実施例1~6、実施例11~16および実施例21~26で得た最終製品を夫々、0.2mLのメタノールに溶解し、各濃度5mg/mLのサンプルを調製し、下記条件でHPLC分析した。

条件:
カラム:ODS(GLサイエンス社製商品名“ODS-3 Inertsil,4.6×250mm”)
温度:40℃
gl速度:1mL/min
検出:蛍光 励起波長280nm 蛍光波長320nm

結果:
結果は、実施例1~6、実施例11~16および実施例21~26についての18種のサンプルの全てにピロカテコールが存在することが確認でき、その量は実施例1~6および実施例11~16の各6種のサンプルは何れも大略100μMであり、実施例21~26の6種のサンプルは大略150μMであった。また、実施例11~16についてはカフェインの存在もが確認されないか、極めて僅少であった。
[評価例2]
亜セレン酸誘導白内障ラットを作るための亜セレン酸を、Sprague Dawley(SD)ラット6匹に投与し、直ちに実施例1、2、実施例11、12および実施例21、22で得た最終製品の75μM水溶液0.2mlを、1匹ずつ(同じラットに同じ水溶液を)3日間経口投与し、6日後に各ラットの水晶体を観察した結果、何れのラットにも、水晶体の白濁の低下が認められた。
[評価例3]
ヒト結腸がん細胞であるCaco-2細胞を培養する際、培地(19個作成)に実施例1、2、実施例11、12および実施例21、22で得た最終製品をそれぞれ、培地1個につきそれぞれ0(無添加)、1、3、5wt%となるように添加し、それぞれの培地のmiRNA、mRNA、タンパク質の量の変化をPCR法(miRNA、mRNA)および免疫ブロット法(タンパク質)で測定した。
なお、miRNA、mRNAは、次の通りである。
mRNA:DNAの遺伝情報を基に核内で合成される核酸の1つで、タンパク質のアミノ酸配列を規定する。
miRNA:特定のmRNAの一部に結合する長さの短いRNAで、タンパク質合成を阻害する。
結果は、何れの最終製品を添加した培地も、表1の通りであり、細胞の増殖が抑制されることが確認された。また、増殖抑制効果は上記最終製品の濃度に依存し、濃度が高いほど顕著な効果が得られ、細胞増殖に関係する発がん遺伝子K-rasのmRNAおよびタンパク質の量が抑制されていることが確認された。このことは、コーヒー由来のピロカテコールが、発がん遺伝子K-rasの発現を抑制するため、ヒト大腸がんの発症リスクを軽減する可能性を示唆している。
Figure 2022127176000001
[評価例4-1]
RAW264.7細胞を、96-wellプレートに、2×10cells/wellに調整した後播種した。これを、下記のコーヒー液を含む培地で24時間インキュベートした。
コーヒー液:アラビカ種コーヒー生豆と、この生豆からデカフェしたコーヒー生豆を用い、夫々150℃~220℃で20分焙煎し、擂潰後、10gずつを95℃の熱湯100ccで抽出したコーヒー液を、2.5wt%と5wt%となるように水で希釈してコーヒー液とした。
遊離した一酸化窒素(NO)量は,上澄50μLにGriess試薬[2.5%sulufanilamide、2.5%phospholicid、0.05%n-(1-naphtyl)ethyendiamine2.5%を50μL添加し、540nmにおける吸光度をinter-medmodel nj-2300 microplate readerを用いて測定した。なお、標準物質としてnano2(和光純薬)を用い、検量線を作成し、NО量を算出した。
結果は、図1に示す通りであった。
なお、図1中、実線で示すデータは、上記培地に、1μg/mL(00.01wt%)のlipopolysaccharide(LPS)を添加したもので、点線で示すデータはLPS無添加のものであり、CTRLはコーヒー無添加のものである。
[評価例4-2]
培地に含ませるコーヒー液を、焙煎温度と焙煎時間を図2に示す通りとする以外は、評価例4-1と同様として24時間インキュベートし、遊離したNO量を評価例4-1と同様にして算出した。
結果は、図2に示す通りであり、図2中のデータは、図1と同義である。
〔実施例31〕
(1)焙煎を100℃×60分、120℃×35分、180℃×20分とする以外は、実施例1と同様にして3種のコーヒー液を得た。これら3種のコーヒー液に、実施例1で得たパイロカテコールを0.001wt%ずつ添加した3種のコーヒー飲料を作製した。
(2)100℃×60分で焙煎したコーヒー豆(低温焙煎豆)と、180℃×20分で焙煎したコーヒー豆(高温焙煎豆)を、重量比で10:90、50:50、90:10等量ずつ混合したものを使用する以外は、実施例1と同様にして3種のコーヒー液を得た。
(3)上記(1)及び(2)のコーヒー液を試飲した結果、苦みの強弱はあるものの、6種いずれも美味なコーヒー液であることを確認した。
〔実施例32〕
市販のデカフェ豆を用いる以外は実施例31の(1)と同様にして、3種のコーヒー飲料を作製し、水を加えて、それぞれ1/2濃度に薄めた。
これらを評価例2と同様の亜セレン酸誘導白内障ラット計6匹に、2匹ずつ0.2mlを5日間経口投与し、10日後に各ラットの水晶体を観察した結果、何れのラットにも、水晶体の白濁の低下が認められた。
〔実施例33〕
市販のデカフェ豆を用いる以外は実施例31の(1)と同様にして、3種のコーヒー飲料を作製した。
これらを評価例3と同様の培地に添加し、評価例3と同様にしてmiRNA、mRNA、タンパク質の量の変化をPCR法および免疫ブロット法で測定し、評価例3と同様の観察を行ったところ、表1と同様の結果が認められた。
K-rasは、多くのがんで、変異により活性化しているがん遺伝子で、特に、大腸がんにおいては、ほとんどのがんで活性化されていることが知られており、この遺伝子の発現を抑えることが大腸がん抑制において最も重要と考えられている。
上記のように、コーヒー由来のピロカテコールはもとより、このピロカテコールを配合したコーヒーは、発がん遺伝子K-rasの発現を抑制するため、ヒト大腸がんの発症リスクを軽減する可能性を示唆する。

Claims (4)

  1. コーヒー生豆を空気中150~200℃で加熱処理し、裁断・粉砕・擂潰の何れか1以上をした後、0~100℃の水で抽出処理し、目付量20~80g/mの紙製フィルターで濾過し、濾液をヘキサンで液液抽出処理し、水層を酢酸エチルで液液抽出処理することを特徴とするピロカテコールの抽出方法。
  2. コーヒー生豆がデカフェ生豆であることを特徴とする請求項1に記載のピロカテコールの抽出方法。
  3. 請求項1又は2で得られるピロカテコール及び、
    空気中、100~160℃及び/又は150~200℃で、加熱処理したコーヒー豆を含むことを特徴とする飲料用コーヒー。
  4. 空気中100~160℃で加熱処理したコーヒー豆と、空気中150~200℃で加熱処理したコーヒー豆とを混合したものであることを特徴とする飲料用コーヒー。
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