JP2022124596A - 流路ユニット及び液体吐出装置 - Google Patents

Abstract

【課題】使い勝手を向上させた流路ユニット及び液体吐出装置を提供する。【解決手段】流路ユニット１７は、液体を吐出するヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットであって、流路２４を有する流路部材２１と、流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部２２と、を備え、流路部材は、流路と通じ、フィルター部が装着される開口２８を有し、フィルター部は、流路を流れる液体を濾過するフィルター３２と、フィルターを保持する保持部材３１と、を有する。【選択図】図２

Description

本発明は、流路ユニット及び液体吐出装置に関する。

特許文献１には、液体吐出装置の一例として、液体を吐出するヘッドに供給される液体が流れるフィルターユニットを備える液体噴射装置が記載されている。フィルターユニットは、流路ユニットの一例である。フィルターユニットは、液体を濾過するフィルターを有する。フィルターユニットは、フィルターで濾過した液体をヘッドに供給する。

特開２０２０－１０００５１号公報

こうした流路ユニットでは、濾過に伴いフィルターが劣化する。そのため、フィルターを交換する必要が生じる。特許文献１に記載される液体吐出装置では、フィルターを交換するために、流路ユニットごと交換する必要がある。そのため、流路ユニットの使い勝手において改善の余地がある。

上記課題を解決する流路ユニットは、液体を吐出するヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットであって、流路を有する流路部材と、前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を備え、前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、前記フィルター部は、前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、前記フィルターを保持する保持部材と、を有する。

上記課題を解決する液体吐出装置は、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットと、を備え、前記流路ユニットは、流路を有する流路部材と、前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を有し、前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、前記フィルター部は、前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、前記フィルターを保持する保持部材と、を有する。

流路ユニットを備える液体吐出装置の一実施形態を示す模式図。 流路ユニットの断面図。 図２とは異なる位置で切断した流路ユニットの断面図。 開口を正面に見たときの流路ユニットの正面図。 図２に示す状態からフィルター部を取り外した流路ユニットの断面図。 液体吐出装置の変更例を示す模式図。 流路ユニットの変更例を示す模式図。 フィルター部の変更例を示す断面図。 図７とは別の変更例を示す流路ユニットの断面図。 図９に示す状態からフィルター部を装着した流路ユニットの断面図。

以下、流路ユニットを備える液体吐出装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。液体吐出装置は、例えば、用紙、布帛などの媒体に液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真などの画像を記録するインクジェット式のプリンターである。

図１に示すように、液体吐出装置１１は、ヘッド１２と、収容部１３と、供給流路１４を備える。
ヘッド１２は、液体を吐出するように構成される。ヘッド１２は、１又は複数のノズル１６を有する。ヘッド１２は、ノズル１６から媒体９９に向けて液体を吐出することによって、媒体９９に画像を記録する。

収容部１３は、ヘッド１２に供給される液体を収容するように構成される。収容部１３は、例えば、インクタンク、インクカートリッジである。
供給流路１４は、ヘッド１２と収容部１３とに接続される。供給流路１４を介して、収容部１３からヘッド１２に向けて液体が流れる。

供給流路１４は、流路ユニット１７を含む。すなわち、液体吐出装置１１は、流路ユニット１７を備える。本例の供給流路１４は、流路ユニット１７の他に、第１供給流路１８と、第２供給流路１９とを含む。第１供給流路１８は、収容部１３と流路ユニット１７とに接続される。第２供給流路１９は、流路ユニット１７とヘッド１２とに接続される。

本例では、流路ユニット１７は、第１供給流路１８を介して収容部１３と間接的に接続される。本例では、流路ユニット１７は、第２供給流路１９を介してヘッド１２と間接的に接続される。流路ユニット１７は、収容部１３に直接接続されてもよいし、ヘッド１２に直接接続されてもよい。供給流路１４において流路ユニット１７が設けられる位置は、限定されない。

図２、図３、図４及び図５に示すように、流路ユニット１７は、流路部材２１と、流路部材２１に装着されるフィルター部２２とを有する。流路ユニット１７は、収容部１３からヘッド１２に供給される液体が流れるユニットである。

流路部材２１は、流路２４を有する。流路２４は、例えば、第１供給流路１８と第２供給流路１９とに接続される。流路２４は、第１流路２５と、第２流路２６と、濾過流路２７とを含む。

第１流路２５は、例えば、第１供給流路１８と接続される。第２流路２６は、例えば、第２供給流路１９と接続される。濾過流路２７は、第１流路２５と第２流路２６とに接続される。そのため、流路２４を流れる液体は、第１流路２５、濾過流路２７、第２流路２６の順で流れる。濾過流路２７は、流路部材２１に装着されるフィルター部２２を収容する空間を兼ねる。したがって、流路２４を流れる液体は、フィルター部２２を通過する。

流路部材２１には、開口２８が設けられる。開口２８は、流路部材２１内を流路部材２１外に通じさせる。開口２８は、流路２４と通じる。具体的には、開口２８は、濾過流路２７と通じる。

開口２８には、フィルター部２２が装着される。そのため、フィルター部２２は、流路部材２１に対して着脱される際に、開口２８を通る。開口２８及び濾過流路２７は、フィルター部２２が装着される装着部として機能する。フィルター部２２は、開口２８及び濾過流路２７に対して、挿入されることによって、装着される。

フィルター部２２は、流路部材２１に対して着脱可能、すなわち交換可能に構成される。フィルター部２２は、保持部材３１と、フィルター３２とを有する。保持部材３１は、フィルター３２を保持する。保持部材３１は、例えば、保持部分３３と、取手部分３４とを有する。保持部分３３は、フィルター３２に接触する部分である。フィルター部２２が流路部材２１に装着された状態では、保持部分３３は、濾過流路２７に位置する。保持部分３３は、取手部分３４から延びる。取手部分３４は、フィルター部２２の着脱時に把持される部分である。本例では、取手部分３４は、切り欠き３５を有する。切り欠き３５にユーザーが爪を引っ掛けると、流路部材２１からフィルター部２２を取り外しやすい。

フィルター３２は、例えば、金属製のメッシュフィルターである。フィルター部２２が流路部材２１に装着された状態では、フィルター３２は、濾過流路２７に位置する。フィルター部２２が流路部材２１に装着された状態では、保持部分３３及びフィルター３２は、濾過流路２７を塞ぐように位置する。そのため、濾過流路２７を流れる液体は、フィルター３２を通過する。これにより、液体から異物が除去される。このように、フィルター３２は、流路２４を流れる液体を濾過する。

本例では、フィルター３２は、保持部材３１に対して溶着されている。そのため、本例では、フィルター部２２を交換することによって、フィルター３２が交換される。フィルター３２は、保持部材３１に対して着脱可能に構成されてもよい。この場合、フィルター３２を単独で交換できる。例えば、フィルター部２２を取り外した場合に、フィルター３２を交換することによって、保持部材３１を再利用できる。

流路ユニット１７は、弾性を有する弾性部材３６を有してもよい。弾性部材３６は、例えば、ゴム、エラストマーなどで構成される。弾性部材３６は、流路部材２１とフィルター部２２との間に位置する。弾性部材３６は、フィルター部２２が流路部材２１に装着された状態では、フィルター部２２と流路部材２１とに挟まれることによって弾性変形する。弾性部材３６は、例えば、流路部材２１と取手部分３４とに挟まれる。これにより、弾性部材３６は、流路部材２１とフィルター部２２との隙間をシールする。したがって、フィルター部２２が流路部材２１に装着された状態において、流路２４を流れる液体が開口２８から漏れ出るおそれが低減される。

弾性部材３６は、流路部材２１から取り外し可能に構成されてもよい。本例では、弾性部材３６は、フィルター部２２に固定されている。そのため、流路部材２１からフィルター部２２が取り外されることによって、弾性部材３６が流路部材２１から取り外される。本例では、フィルター部２２が交換されることに伴い、弾性部材３６が交換される。弾性部材３６は、例えば、環状に設けられ、保持部分３３の基端を囲うように配置されている。保持部分３３の基端とは、保持部分３３において取手部分３４と接続される端部である。

弾性部材３６は、フィルター部２２に対して取り外し可能に構成されてもよい。この場合、弾性部材３６を単独で交換できる。弾性部材３６は、フィルター部２２ではなく、流路部材２１に対して着脱可能に構成されてもよい。この場合でも、弾性部材３６を単独で交換できる。

流路ユニット１７は、流路部材２１に装着されたフィルター部２２を押さえるストッパー３７を有してもよい。ストッパー３７によって、フィルター部２２が流路部材２１から不意に脱落するおそれが低減される。本例では、弾性部材３６の弾性によって、フィルター部２２に対して、流路部材２１から脱落する方向に力がかかる。そのため、ストッパー３７がフィルター部２２を押さえることの効果が大きい。

ストッパー３７は、例えば、ピン３８と、ピン留め３９とを含む。ピン３８は、例えば、取手部分３４に接触することによって、フィルター部２２を押さえる。ピン留め３９は、ピン３８が取り付けられる部分である。ピン留め３９にピン３８が取り付けられることによって、ピン３８がフィルター部２２を押さえる。ピン留め３９は、流路部材２１に設けられる。本例では、２つのピン留め３９が設けられる。２つのピン留め３９は、例えば、開口２８を正面に見たときに、開口２８を挟むように位置する。２つのピン留め３９に１つのピン３８が取り付けられることによって、ストッパー３７が機能する。

フィルター部２２を交換する場合、流路２４に液体が残存していると、開口２８から液体が漏れ出るおそれがある。そのため、フィルター部２２を交換する場合、流路２４から液体を排出してもよい。例えば、ノズル１６から液体を排出することによって、流路２４から液体を排出してもよい。流路２４が空の状態でフィルター部２２を交換することによって、開口２８から液体が漏れ出るおそれが低減される。

図１に示すように、液体吐出装置１１は、供給流路１４を開放したり閉鎖したりする弁を備えてもよい。本例では、液体吐出装置１１は、弁として、例えば、第１弁４１と、第２弁４２とを備える。第１弁４１は、例えば、第１供給流路１８に位置する。第２弁４２は、例えば、第２供給流路１９に位置する。

液体吐出装置１１は、ポンプ４３を備えてもよい。ポンプ４３は、例えば、第２供給流路１９に位置する。この場合、ポンプ４３は、第２弁４２とヘッド１２との間に配置される。ポンプ４３は、収容部１３からヘッド１２に向けて液体を送る。ポンプ４３は、例えば、チューブポンプでもよいし、シリンジポンプでもよいし、ダイヤフラムポンプでもよい。

本例では、例えば、第１弁４１及び第２弁４２が開いた状態で、ポンプ４３が駆動すると、収容部１３からヘッド１２に液体が送られる。例えば、第１弁４１が閉じた状態且つ第２弁４２が開いた状態で、ポンプ４３が駆動すると、流路ユニット１７からヘッド１２に液体が送られる。これにより、流路ユニット１７を空にできる。例えば、流路ユニット１７が空の状態且つ第１弁４１及び第２弁４２が閉じた状態で、フィルター部２２が交換される。これにより、フィルター部２２の交換中に、開口２８から液体が漏れ出るおそれが低減される。

次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
（１）流路部材２１は、流路２４と通じ、フィルター部２２が装着される開口２８を有する。

上記構成によれば、開口２８を介して流路ユニット１７からフィルター部２２を取り外すことによって、新しいフィルター３２に交換できる。すなわち、フィルター３２を交換するにあたって、流路ユニット１７ごと交換する場合と比べ、流路ユニット１７の使い勝手が向上する。

（２）流路ユニット１７は、流路部材２１とフィルター部２２との間に、弾性を有する弾性部材３６を有する。
上記構成によれば、弾性部材３６によって、開口２８を介して流路２４から液体が漏れ出るおそれが低減される。

（３）弾性部材３６は、流路部材２１から取り外し可能に構成される。
上記構成によれば、弾性部材３６を交換できる。
（４）弾性部材３６は、フィルター部２２に固定される。

上記構成によれば、フィルター部２２を交換することに伴い、弾性部材３６を交換できる。
（５）流路ユニット１７は、流路部材２１に装着されたフィルター部２２を押さえるストッパー３７を備える。

上記構成によれば、流路部材２１からフィルター部２２が不意に脱落することを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施できる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。

・図６に示すように、液体吐出装置１１は、サブ収容部４５と、第１サブ流路４６と、第２サブ流路４７とを備えてもよい。サブ収容部４５は、流路ユニット１７を通過した液体を収容する。第１サブ流路４６は、サブ収容部４５と第２供給流路１９とに接続される。第２サブ流路４７は、サブ収容部４５と第２供給流路１９とに接続される。第１サブ流路４６を介して、流路ユニット１７からサブ収容部４５に液体が流れる。第２サブ流路４７を介して、サブ収容部４５からヘッド１２に液体が流れる。

液体吐出装置１１は、弁として、例えば、第１弁４１及び第２弁４２に加えて、第３弁４８を備える。第２弁４２は、例えば、第１サブ流路４６と第２供給流路１９との接続箇所に位置する。第３弁４８は、例えば、第２サブ流路４７と第２供給流路１９との接続箇所に位置する。

第２弁４２及び第３弁４８は、例えば、三方弁である。第２弁４２は、流路ユニット１７とサブ収容部４５とを通じさせたり、遮断したりする。第３弁４８は、サブ収容部４５とヘッド１２とを通じさせたり、遮断したりする。この変更例では、流路ユニット１７からヘッド１２に向けて液体が流れる経路として、サブ収容部４５を経由する経路と、サブ収容部４５を経由しない経路とが存在する。すなわち、第２弁４２及び第３弁４８は、サブ収容部４５を経由する経路を開放したり、閉鎖したりする。

通常の場合、サブ収容部４５を経由させずに、流路ユニット１７からヘッド１２へ向けて液体が供給される。フィルター部２２が交換される場合、流路ユニット１７を空にするために、流路ユニット１７からサブ収容部４５に液体が送られる。例えば、第１弁４１が閉じた状態且つサブ収容部４５を経由する経路が開放する状態でポンプ４３が駆動することによって、流路ユニット１７から液体が排出される。流路ユニット１７が空になると、第１弁４１及び第２弁４２が閉じた状態でフィルター部２２が交換される。サブ収容部４５に収容される液体は、第２サブ流路４７を介してヘッド１２に供給される。すなわち、フィルター部２２が交換される場合、サブ収容部４５を経由して、流路ユニット１７からヘッド１２へ向けて液体が供給される。この変更例によれば、フィルター部２２を交換するために、流路ユニット１７から排出された液体を、媒体９９への記録に使用できる。

・図７に示すように、流路ユニット１７は、複数のフィルター部２２を備えてもよい。この場合、流路ユニット１７は、複数のフィルター部２２と対応するように、複数の流路２４を有する。第１供給流路１８は、分岐することによって、複数の流路２４と接続される。第２供給流路１９は、分岐することによって、複数の流路２４と接続される。

第１弁４１は、例えば、第１供給流路１８の分岐箇所に位置する。第２弁４２は、例えば、第２供給流路１９の分岐箇所に位置する。第１弁４１及び第２弁４２は、例えば、三方弁である。第１弁４１及び第２弁４２の状態によって、複数の流路２４のうち液体が流れる一の流路２４が決定される。

この変更例によれば、一のフィルター部２２を交換する間、他のフィルター部２２を介して液体をヘッド１２に供給できる。そのため、フィルター部２２を交換することによってダウンタイムが発生するおそれを低減できる。ダウンタイムとは、例えば、液体吐出装置１１が媒体９９に記録できない時間である。

・液体吐出装置１１は、複数の流路ユニット１７を備えてもよい。例えば、図７に示す変更例において、複数のフィルター部２２を有する１つの流路ユニット１７に代えて、１つのフィルター部２２を有する複数の流路ユニット１７を設けてもよい。この場合、一のフィルター部２２を交換する間、他のフィルター部２２を介して液体をヘッド１２に供給できる。したがって、ダウンタイムが発生するおそれが低減される。

・図８に示すように、フィルター３２は、フィルター部２２に対して取り外し可能に構成されてもよい。保持部分３３は、例えば、第１保持部分５１と、第２保持部分５２とを有する。保持部分３３は、第１保持部分５１と第２保持部分５２とが組み付けられることによって構成される。フィルター３２は、第１保持部分５１と第２保持部分５２とに挟まれることによって、保持部分３３に保持される。そのため、第１保持部分５１と第２保持部分５２とを外すことによって、フィルター３２を保持部分３３から取り外すことができる。この場合、フィルター３２を単独で交換できる。

・図９及び図１０に示すように、流路ユニット１７が変更されてもよい。この変更例では、保持部分３３は、例えば、円筒状に設けられる。取手部分３４は、例えば、円板状に設けられる。そのため、開口２８は、円形状に設けられる。

保持部分３３は、液体が通過する通過開口を有する。この変更例では、例えば２つの通過開口が設けられ、一方は導入口５５であり、他方は導出口５６である。すなわち、保持部分３３は、通過開口として、導入口５５と導出口５６とを有する。導入口５５は、フィルター部２２が流路部材２１に装着された場合、第１流路２５と通じる穴である。第１流路２５を流れる液体は、導入口５５を介して保持部分３３内に導入される。導出口５６は、フィルター部２２が流路部材２１に装着された場合、第２流路２６と通じる穴である。保持部分３３内の液体は、導出口５６を介して保持部分３３外に導出される。

フィルター３２は、保持部分３３に収容される。すなわち、フィルター３２は、保持部分３３内に位置する。フィルター３２は、例えば、筒状に設けられ、保持部分３３の内面に接するように位置する。そのため、フィルター３２は、導入口５５を塞ぐように位置する。したがって、フィルター３２は、液体が導入口５５を介して保持部分３３内に導入される場合に、異物を除去する。フィルター３２は、導出口５６を塞ぐように位置してもよい。

フィルター３２は、保持部分３３内から取り外し可能である。そのため、この変更例では、フィルター部２２を取り外すことによって、フィルター３２を単独で交換できる。フィルター３２は、例えば、筒状に丸めたメッシュフィルターである。フィルター３２は、ブロック状のスポンジフィルターでもよい。

ストッパー３７は、例えば、第１ねじ５７及び第２ねじ５８を含む。第１ねじ５７は、流路部材２１に設けられる。第２ねじ５８は、フィルター部２２に設けられる。具体的には、第２ねじ５８は、保持部材３１に設けられる。すなわち、流路部材２１は第１ねじ５７を有し、保持部材３１は第２ねじ５８を有する。この変更例では、第１ねじ５７は雌ねじであり、第２ねじ５８は雄ねじである。第１ねじ５７及び第２ねじ５８が嵌まり合うとともに、フィルター部２２が流路部材２１に装着される。この変更例によれば、以下の効果が得られる。

（６）第１ねじ５７と第２ねじ５８とが嵌まり合うことによって、流路部材２１に装着されたフィルター部２２の脱落が抑制される。
・ストッパー３７は、流路部材２１に装着されたフィルター部２２を押さえるツメであってもよい。ツメは、例えば、流路部材２１に設けられる。

・ヘッド１２が吐出する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、ヘッド１２が液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または画素材料などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出してもよい。

以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
（Ａ）流路ユニットは、液体を吐出するヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットであって、流路を有する流路部材と、前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を備え、前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、前記フィルター部は、前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、前記フィルターを保持する保持部材と、を有する。

上記構成によれば、開口を介して流路ユニットからフィルター部を取り外すことによって、新しいフィルターに交換できる。すなわち、フィルターを交換するにあたって、流路ユニットごと交換する場合と比べ、流路ユニットの使い勝手が向上する。

（Ｂ）上記流路ユニットは、前記流路部材と前記フィルター部との間に、弾性を有する弾性部材を備えてもよい。
上記構成によれば、弾性部材によって、開口を介して流路から液体が漏れ出るおそれが低減される。

（Ｃ）上記流路ユニットにおいて、前記弾性部材は、前記流路部材から取り外し可能に構成されてもよい。
上記構成によれば、弾性部材を交換できる。

（Ｄ）上記流路ユニットにおいて、前記弾性部材は、前記フィルター部に固定されてもよい。
上記構成によれば、フィルター部を交換することに伴い、弾性部材を交換できる。

（Ｅ）上記流路ユニットは、前記流路部材に装着された前記フィルター部を押さえるストッパーを備えてもよい。
上記構成によれば、流路部材からフィルター部が不意に脱落することを抑制できる。

（Ｆ）上記流路ユニットにおいて、前記保持部材は、前記フィルターを収容する保持部分を含み、前記保持部分は、液体が通過する通過開口を有し、前記フィルターは、前記通過開口を塞ぐように前記保持部分内に位置し、前記流路部材は、第１ねじを有し、前記保持部材は、前記第１ねじと噛み合う第２ねじを有し、前記ストッパーは、前記第１ねじ及び前記第２ねじを含んでもよい。

上記構成によれば、第１ねじと第２ねじとが嵌まり合うことによって、流路部材に装着されたフィルター部の脱落が抑制される。
（Ｇ）液体吐出装置は、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットと、を備え、前記流路ユニットは、流路を有する流路部材と、前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を有し、前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、前記フィルター部は、前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、前記フィルターを保持する保持部材と、を有する。

上記構成によれば、上述した流路ユニットと同様の効果が得られる。

１１…液体吐出装置、１２…ヘッド、１３…収容部、１４…供給流路、１６…ノズル、１７…流路ユニット、１８…第１供給流路、１９…第２供給流路、２１…流路部材、２２…フィルター部、２４…流路、２５…第１流路、２６…第２流路、２７…濾過流路、２８…開口、３１…保持部材、３２…フィルター、３３…保持部分、３４…取手部分、３５…切り欠き、３６…弾性部材、３７…ストッパー、３８…ピン、４１…第１弁、４２…第２弁、４３…ポンプ、４５…サブ収容部、４６…第１サブ流路、４７…第２サブ流路、４８…第３弁、５１…第１保持部分、５２…第２保持部分、５５…導入口、５６…導出口、５７…第１ねじ、５８…第２ねじ、９９…媒体。

Claims (7)

1. 液体を吐出するヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットであって、
   流路を有する流路部材と、
   前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を備え、
   前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、
   前記フィルター部は、
   前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、
   前記フィルターを保持する保持部材と、を有することを特徴とする流路ユニット。
2. 前記流路部材と前記フィルター部との間に、弾性を有する弾性部材を備える請求項１に記載の流路ユニット。
3. 前記弾性部材は、前記流路部材から取り外し可能に構成されることを特徴とする請求項２に記載の流路ユニット。
4. 前記弾性部材は、前記フィルター部に固定されることを特徴とする請求項２又は請求項３に記載の流路ユニット。
5. 前記流路部材に装着された前記フィルター部を押さえるストッパーを備えることを特徴とする請求項１から請求項４の何れか一項に記載の流路ユニット。
6. 前記保持部材は、前記フィルターを収容する保持部分を含み、
   前記保持部分は、液体が通過する通過開口を有し、
   前記フィルターは、前記通過開口を塞ぐように前記保持部分内に位置し、
   前記流路部材は、第１ねじを有し、
   前記保持部材は、前記第１ねじと噛み合う第２ねじを有し、
   前記ストッパーは、前記第１ねじ及び前記第２ねじを含むことを特徴とする請求項５に記載の流路ユニット。
7. 液体を吐出するヘッドと、
   前記ヘッドに供給される液体が流れる流路ユニットと、を備え、
   前記流路ユニットは、
   流路を有する流路部材と、
   前記流路部材に対して着脱可能に構成されるフィルター部と、を有し、
   前記流路部材は、前記流路と通じ、前記フィルター部が装着される開口を有し、
   前記フィルター部は、
   前記流路を流れる液体を濾過するフィルターと、
   前記フィルターを保持する保持部材と、を有することを特徴とする液体吐出装置。

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