JP2022123752A - 廃液収容体及び液体吐出装置 - Google Patents

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Shunsuke Tamura
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Abstract

【課題】大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる廃液収容体、液体吐出装置を提供する。【解決手段】廃液が排出される排出部41を有する装着部43に着脱可能に装着される廃液収容体50であって、廃液収容体50が装着部43に装着されたときに排出部41に接続される廃液導入部55と、排出部41から排出される廃液を収容する収容部51と、収容部51内に設けられるとともに、廃液を吸収可能な吸収体56と、収容部51内と収容部51外の大気とを連通する大気連通部57と、大気連通部57を塞ぐ気液分離膜59と、収容部51内の廃液を検知可能な検知部61と、を備え、大気連通部57は、収容部51に開口する開口端58を有し、収容部51内には吸収体56が配置されない空間S1があり、検知部61は、空間S1の一部である配置空間S2に位置し、開口端58は、配置空間S2に面する。【選択図】図3

Description

本発明は、廃液収容体及び液体吐出装置に関する。
例えば特許文献1のように、液体の一例であるインクを液体吐出ヘッドの一例である液体噴射部から吐出して媒体の一例である用紙に印刷する液体吐出装置の一例である液体噴射装置がある。液体噴射装置は、廃液収容体が着脱可能に装着される装着部を備える。装着部は、廃液が排出される排出部を有する。
廃液収容体は、液体噴射部のメンテナンス等に伴って生じた廃液を収容する。廃液収容体は、廃液導入部の一例である接続部と、排出部から排出される廃液を収容する収容部の一例である廃液収容室と、廃液を吸収する吸収体の一例である廃液吸収体と、を備える。接続部は、廃液収容体が装着部に装着されたときに排出部に接続される。廃液収容体には、大気連通部の一例である通気孔が設けられる。通気孔は、廃液収容室の内部と廃液収容室の外部の大気とを連通する。廃液吸収体は、廃液収容室の内部において、通気孔に面する位置にある。
特開2017-74694号公報
廃液収容体に収容された廃液が大気連通部から収容部の外部に漏れ出ることを抑制するため、大気連通部を気液分離膜で塞ぐことが考えられる。こうした気液分離膜を特許文献1に記載の廃液収容体に採用する場合、装着部からの廃液収容体の取り外し時に廃液収容体に振動や衝撃が加わると、吸収体から漏れ出た廃液が気液分離膜に付着するおそれがある。気液分離膜に廃液が付着すると、大気連通部による通気性能が劣化するおそれがある。
上記課題を解決する廃液収容体は、廃液が排出される排出部を有する装着部に着脱可能に装着される廃液収容体であって、前記廃液収容体が前記装着部に装着されたときに前記排出部に接続される廃液導入部と、前記排出部から排出される前記廃液を収容する収容部と、前記収容部内に設けられるとともに、前記廃液を吸収可能な吸収体と、前記収容部内と前記収容部外の大気とを連通する大気連通部と、前記大気連通部を塞ぐ気液分離膜と、前記収容部内の前記廃液を検知可能な検知部と、を備え、前記大気連通部は、前記収容部に開口する開口端を有し、前記収容部内には前記吸収体が配置されない空間があり、前記検知部は、前記空間の一部である配置空間に位置し、前記開口端は、前記配置空間に面する。
上記課題を解決する液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス部を制御する制御部と、上記構成の廃液収容体が着脱可能に装着される装着部と、を備え、前記装着部は、前記メンテナンスにより前記液体吐出ヘッドから排出された廃液を排出する排出部を有する。
第1実施形態の液体吐出装置を示す模式図。 装着部と廃液収容体を示す底面図。 第1実施形態の廃液収容体を示す模式図。 第2実施形態の廃液収容体を示す模式図。 他の実施形態の廃液収容体を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、廃液収容体及び液体吐出装置の第1実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の液体吐出装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。以下では、説明の都合上、廃液収容体よりも先に液体吐出装置について説明する。
図面では、液体吐出装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、Y軸と平行な方向を奥行方向Yともいい、Z軸と平行な方向を鉛直方向Zともいう。
[液体吐出装置の基本構成]
図1に示すように、液体吐出装置11は、筐体12と、媒体13を収容可能な媒体収容部14と、媒体13を給送する給送部15と、を備えてもよい。液体吐出装置11は、図面に一点鎖線で示す搬送路16に沿って媒体13を搬送する搬送部17と、媒体13を受けるスタッカー18と、を備えてもよい。搬送路16は、媒体収容部14と、スタッカー18と、を結ぶ経路である。液体吐出装置11は、筐体12における上面に表示部30を有してもよい。表示部30は、例えばユーザーが操作可能な操作パネルであってもよい。
媒体収容部14は、複数の媒体13を積層状態で収容可能である。液体吐出装置11は、複数の媒体収容部14と、媒体収容部14と同数の給送部15と、を備えてもよい。給送部15は、媒体収容部14に収容される媒体13を給送する給送ローラー24と、媒体13を1枚ずつ分離する分離部25と、を備えてもよい。給送部15は、媒体収容部14に収容される媒体13を搬送路16に送り出す。
搬送部17は、搬送ローラー27と、無端状の搬送ベルト28と、搬送ベルト28が掛け渡される一対のプーリー29と、を備えてもよい。搬送部17は、複数の搬送ローラー27を備えてもよい。搬送ローラー27は、媒体13を挟んだ状態で回転することで、媒体13を搬送する。
搬送ベルト28は、媒体13を搬送する搬送面28aを有する。搬送面28aは、搬送ベルト28の外周面のうち、例えば静電吸着によって媒体13を支持する平面である。搬送面28aは、搬送路16の一部を構成する。搬送ベルト28は、搬送面28aが水平面に対して傾いて設けられてもよい。本実施形態では、搬送面28aに沿う方向であって、媒体13を搬送する方向を搬送方向Dcという。搬送ベルト28は、媒体13を搬送面28aに支持した状態で周回することにより、媒体13を搬送方向Dcに搬送する。
液体吐出装置11は、印刷部21と、印刷部21を移動させる移動機構22と、を有してもよい。液体吐出装置11は、液体吐出ヘッド19のメンテナンスを行うメンテナンス部23を備える。印刷部21は、液体を吐出する液体吐出ヘッド19と、ヘッドホルダー20と、を有する。言い換えると、液体吐出装置11は液体吐出ヘッド19を備える。
液体吐出ヘッド19は、ノズル31が開口するノズル面32を有する。ノズル面32は、ノズル31が開口されたノズルプレートにより構成される。液体吐出ヘッド19は、ノズル31から媒体13に液体を吐出することにより、媒体13に印刷する。液体吐出ヘッド19は、ノズル面32が水平面に対して傾いて設けられてもよい。本実施形態の液体吐出ヘッド19は、媒体13の幅方向に亘って液体を吐出可能なラインタイプである。液体吐出ヘッド19は、液体吐出ヘッド19の長手方向が奥行方向Yと一致するように設けられる。
移動機構22は、駆動歯車34と、印刷部21に設けられる従動歯35と、を有してもよい。従動歯35は、ラックである。印刷部21及び従動歯35は、駆動歯車34の回転に伴って移動する。移動機構22は、印刷部21をノズル面32に交差する移動方向Dmに移動させる。移動方向Dmは、印刷部21が搬送ベルト28から離れる方向である。すなわち、印刷部21は、媒体13が搬送される搬送路16に対して移動可能に設けられる。移動方向Dmは、ノズル面32に垂直な方向であってもよい。本実施形態の移動方向Dmは、ノズルプレートに垂直な方向の成分を含み、搬送面28aに垂直な方向である。移動方向Dmは、鉛直方向Zの成分と水平方向の成分とを含む。
移動機構22は、駆動歯車34を正回転させることにより、印刷部21を移動方向Dmに移動させる。移動機構22は、駆動歯車34を逆回転させることにより、印刷部21を移動方向Dmとは反対の方向に移動させる。液体吐出ヘッド19は、印刷位置とメンテナンス位置とに移動可能である。印刷位置は、液体吐出ヘッド19が液体を吐出して媒体13に印刷する位置である。メンテナンス位置は、メンテナンス部23による液体吐出ヘッド19のメンテナンスが行われる位置である。印刷部21は、非印刷時にメンテナンス位置で待機してもよい。
[メンテナンス部の構成]
本実施形態のメンテナンス部23は、液体吐出ヘッド19をキャッピングするキャップを有する。メンテナンス部23は、メンテナンス位置に位置する液体吐出ヘッド19にキャップを接触させてキャッピングし、ノズル31を囲む閉空間を形成する。メンテナンス部23は、液体吐出ヘッド19がメンテナンス位置に位置するときに、液体吐出ヘッド19に接触する接触位置と、液体吐出ヘッド19から離間する離間位置と、で移動可能であってもよい。
メンテナンス部23は、メンテナンスの一例である吸引クリーニングを行ってもよい。吸引クリーニングは、液体吐出ヘッド19をキャッピングした状態でノズル31内の液体に負圧を作用させて排出させるメンテナンスである。メンテナンスは、ノズル31から液体を廃液として吐出させるフラッシングであってもよい。メンテナンス部23は、メンテナンスにより液体吐出ヘッド19から排出された廃液を受容する。メンテナンス部23が受容した廃液は廃液収容体50に収容される。
[制御部の構成]
液体吐出装置11は制御部37を備える。制御部37は、液体吐出装置11で実行される各種動作を制御してもよい。制御部37は、液体吐出ヘッド19及びメンテナンス部23を制御する。制御部37は、印刷位置とメンテナンス位置とで液体吐出ヘッド19の移動を制御してもよい。制御部37は、接触位置と離間位置とでメンテナンス部23の移動を制御してもよい。
制御部37は、廃液収容体50に収容された廃液が規定量A以上になったときに報知を行ってもよい。制御部37による報知は、例えば表示部30へのメッセージの表示であってもよい。制御部37は、廃液収容体50に収容された廃液が規定量A以上になったことを次のように判断してもよい。すなわち、制御部37は、例えば、メンテナンス部23によるメンテナンスの回数をカウントする。制御部37は、カウントしたメンテナンスの回数が所定の回数以上になったことを条件に、廃液収容体50に収容された廃液が規定量A以上になったと判断する。制御部37は、表示部30への操作が行われることにより、カウントしていたメンテナンスの回数を取り消して、新たにメンテナンスの回数のカウントを開始してもよい。
制御部37は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
[装着部の構成]
液体吐出装置11は、廃液収容体50が着脱可能に装着される装着部43を備える。装着部43は、廃液が排出される排出部41を有する。装着部43は、内部に廃液収容体50を収容可能である。装着部43は筐体12外に向けて開口する開口部44を有してもよい。開口部44を介して、装着部43に廃液収容体50が挿入可能である。
開口部44から廃液収容体50が装着方向Dwに挿入されることにより、装着部43に廃液収容体50が装着される。装着部43から廃液収容体50が脱離方向Drに変位することにより、開口部44を介して装着部43から廃液収容体50が取り外される。装着方向Dwは、奥行方向Yとは反対方向に一致する。脱離方向Drは奥行方向Yと一致する。
[排出部の構成]
図2に示すように、排出部41は、装着方向Dwにおける装着部43の端部に位置してもよい。排出部41は、装着方向Dwにおける装着部43の端部から脱離方向Drに延びる円管状であってもよい。装着部43は、排出部41を保持するホルダー45を備えてもよい。
図1に示すように、排出部41は、メンテナンスにより液体吐出ヘッド19から排出された廃液を排出する。排出部41は、廃液流路46によりメンテナンス部23と接続されていてもよい。排出部41には、廃液流路46の下流端が接続される。メンテナンス部23が受容した廃液は、メンテナンス部23から廃液流路46を介して排出部41に流れる。
[廃液収容体の構成]
図3に示すように、廃液収容体50は、廃液導入部55と、排出部41から排出される廃液を収容する収容部51と、廃液を吸収可能な吸収体56と、大気連通部57と、気液分離膜59と、検知部61と、を備える。
[収容部の構成]
収容部51は、略矩形箱型形状であってもよい。収容部51は、廃液導入部55が設けられる前壁52を有してもよい。収容部51は、装着方向Dwにおいて前壁52とは反対に位置する後壁53を有してもよい。前壁52及び後壁53は平板状であってもよい。収容部51は、前壁52及び後壁53の縁部同士を繋ぐ筒状の側壁54を有してもよい。前壁52、後壁53、及び側壁54は、収容部51の内部に内部空間Sを区画形成している。
廃液収容体50が装着部43に装着される装着姿勢Pwであるとき、前壁52は後壁53に対して装着方向Dwに離れて位置している。側壁54の一面を構成する第1側壁54aは、内部空間Sより上方に位置する。側壁54の一面を構成する第2側壁54bは、内部空間Sより下方に位置する。第1側壁54a及び第2側壁54bは鉛直方向Zにおいて互いに異なる位置に位置している。
[廃液導入部の構成]
廃液導入部55は、廃液収容体50が装着部43に装着されたときに排出部41に接続される。廃液導入部55は、前壁52を貫通する導入孔55aを含んでもよい。導入孔55aは例えば丸孔である。廃液導入部55が排出部41に接続されるとき、導入孔55aに排出部41が挿入されてもよい。
廃液収容体50が装着方向Dwに移動することによって装着部43に装着されると、排出部41は廃液導入部55から収容部51の内部に挿入される。廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、収容部51の内部において、排出部41は廃液導入部55から奥行方向Yに延びた状態となる。廃液収容体50が脱離方向Drに移動することによって装着部43から脱離すると、排出部41は廃液導入部55から収容部51の外部に抜き出される。
[吸収体の構成]
吸収体56は、例えば直方体形状である。吸収体56は、収容部51内に設けられている。例えば、吸収体56は、廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、奥行方向Yにおいて前壁52よりも後壁53に近い位置に位置してもよい。吸収体56は、後壁53及び側壁54の少なくとも一方と接していてもよい。吸収体56は、後壁53及び側壁54の少なくとも一方に固定されていてもよい。
[大気連通部の構成]
大気連通部57は、収容部51内と収容部51外の大気とを連通する。すなわち、大気連通部57は、収容部51内に向けて開口する内部開口と、収容部51外に向けて開口する外部開口と、を繋ぐ、空気の流動が可能な流路である。本実施形態の大気連通部57は、一方の端に内部開口が位置し、他方の端に外部開口が位置する。本実施形態では、内部開口が設けられる大気連通部57の端を開口端58という。換言すると、大気連通部57は、収容部51に開口する開口端58を有する。大気連通部57は、第1側壁54aから収容部51内に突出し、突出した先端が開口端58であってもよい。大気連通部57のうち、外部開口は、第1側壁54aに形成してもよい。
開口端58は、装着方向Dwにおいて、前壁52及び吸収体56の両方から離間して位置してもよい。開口端58は、装着方向Dwにおいて、前壁52よりも吸収体56に近い位置に設けられてもよい。廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、開口端58は、排出部41よりも上方に位置してもよい。
[気液分離膜の構成]
気液分離膜59は、大気連通部57を塞いでいる。気液分離膜59は、大気連通部57の開口端58を覆っていてもよい。
[検知部の構成]
検知部61は、収容部51内の廃液を検知可能である。検知部61に廃液が付着したとき、制御部37によって報知がなされてもよい。制御部37による報知は、例えば表示部30へのメッセージの表示であってもよい。
例えば、廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、検知部61は、奥行方向Yにおいて前壁52と後壁53との間の位置であって、後壁53よりも前壁52に近い位置に位置してもよい。検知部61は、鉛直方向Zにおいて第1側壁54aと第2側壁54bとの間の位置であって、第1側壁54aよりも第2側壁54bに近い位置に位置してもよい。検知部61は、第2側壁54b上に固定されていてもよい。検知部61は、吸収体56から離間していてもよい。例えば、検知部61と吸収体56とは、奥行方向Yに互いに離れて設けられている。廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、検知部61は、排出部41よりも下方に位置してもよい。
[開口端と検知部との位置関係]
検知部61は、鉛直方向Zにおいて、開口端58から離間していてもよい。開口端58は、廃液収容体50が装着部43に装着される装着姿勢Pwにおいて、検知部61よりも高い位置に設けられてもよい。検知部61は、開口端58に対して装着方向Dwにずれた位置にあってもよい。
[壁部の構成]
収容部51は、壁部62を備えてもよい。壁部62は、第2側壁54bから第1側壁54aに向かって突出していてもよい。壁部62は、第1側壁54aから離間していてもよい。壁部62は平板状であってもよい。鉛直方向Zにおける壁部62の両端部のうち、第2側壁54bと接続する端部を基端62aとし、基端62aとは反対に位置する端部を先端62bとする。鉛直方向Zにおいて壁部62の先端62bから第2側壁54bまでの寸法は、鉛直方向Zにおいて、前壁52における導入孔55aの開口縁から第2側壁54bまでの寸法より小さい。この場合において、廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、壁部62は排出部41よりも下方に位置する。言い換えると、収容部51は、廃液収容体50が装着部43に装着されたときに、排出部41の排出口41aが壁部62を越える位置まで排出部41が挿入可能である。
[収容部内の空間の詳細]
収容部51内には、吸収体56が配置されない空間S1がある。空間S1は、収容部51の内部空間Sの一部である。本実施形態の空間S1は、収容部51の内部空間Sのうち、装着方向Dwにおいて前壁52と吸収体56との間にある空間である。すなわち、空間S1の一部である配置空間S2も、装着方向Dwにおいて、前壁52と吸収体56との間にある。検知部61は配置空間S2に位置する。大気連通部57の開口端58は、配置空間S2に面する。本実施形態における配置空間S2は、壁部62、側壁54、及び前壁52によって囲まれた空間に相当する。配置空間S2は、壁部62によって吸収体56から隔てられる。すなわち、収容部51は、配置空間S2と吸収体56との間に壁部62を有するといえる。
本実施形態の収容部51内には、奥行方向Yにおける吸収体56と壁部62との間に吸収空間S3があってもよい。すなわち、吸収体56が配置されない空間S1は、配置空間S2及び吸収空間S3を含んでもよい。本実施形態における吸収空間S3は、壁部62、側壁54、及び吸収体56によって囲まれた空間に相当する。
排出部41から収容部51内への廃液の排出速度は、吸収体56による廃液の吸収速度を上回ることがある。この場合、排出部41から排出された廃液が、収容部51内における吸収体56外に流れ出るおそれがある。こうした廃液は、収容部51内の吸収空間S3において、重力に従って収容部51の第2側壁54b上に溜まる。吸収空間S3において、第2側壁54b上を廃液が流れても、壁部62によってせき止められる。吸収空間S3に溜まった廃液は、第2側壁54bを伝って吸収体56に到達するため、吸収体56によって廃液の吸収を円滑に行うことができる。
[検知部による廃液漏れ検知]
廃液収容体50が装着姿勢Pwであるときに、吸収体56が吸収する廃液量が吸収体56の廃液の吸収上限量を超えると、廃液が吸収体56に吸収されずに吸収体56から漏れ出ることがある。この場合、廃液は壁部62によってせき止められることにより、吸収空間S3に溜まる。吸収空間S3に溜まった廃液の液面が壁部62の先端62bを越えると、吸収空間S3から配置空間S2へと廃液が流れる。配置空間S2では、収容部51内の第2側壁54b上を廃液が流れることにより、廃液が検知部61に触れる。検知部61に廃液が触れることにより、検知部61は収容部51内の廃液を検知する。検知部61は、廃液収容体50が装着姿勢Pwであるときに、吸収体56からの廃液漏れを検知できる。検知部61による廃液の検知が制御部37によって報知されることにより、ユーザーに廃液収容体50の交換を促すことができる。
[廃液漏れ検知前の報知]
制御部37は、検知部61による廃液漏れの検知よりも前であって、且つ吸収体56が保持する廃液が規定量A以上になったときに、報知を行うように構成されてもよい。規定量Aは、配置空間S2が吸収体56よりも低くなる姿勢に廃液収容体50がされた場合に、吸収体56が保持可能な廃液の量よりも少ない量に設定されてもよい。ここでの配置空間S2が吸収体56よりも低くなる姿勢とは、収容部51の最も下方に前壁52が位置する廃液収容体50の姿勢であってもよいし、第2側壁54bが鉛直方向Zに対して所定の角度だけ傾いたときの廃液収容体50の姿勢であってもよい。
装着部43から取り外された廃液収容体50は、ユーザーによって配置空間S2が吸収体56よりも低くなる姿勢にされることがある。この場合、吸収体56が吸収する廃液の量が吸収体56の廃液の吸収上限量より少なくても、吸収体56から廃液が漏れ出るおそれがある。こうした廃液の漏れは、検知部61による廃液漏れの検知よりも前のタイミングで生じうる。規定量Aとして、吸収体56の廃液の吸収上限量よりも少ない量が設定される。制御部37は、吸収体56が保持する廃液が規定量A以上であるときに報知を行うことにより、廃液収容体50の取り外し時に廃液漏れが生じにくいタイミングで、ユーザーに廃液収容体50の交換を促すことができる。
[作用]
本実施形態の作用について説明する。
装着部43からの廃液収容体50の取り外し時に、廃液収容体50に振動や衝撃が加わることにより、吸収体56に吸収されていた廃液が吸収体56外に出てしまうおそれがある。本実施形態では、収容部51内における吸収体56が配置されない配置空間S2に、大気連通部57の開口端58が面している。そのため、装着部43からの廃液収容体50の取り外し時に、廃液収容体50に振動や衝撃が加わっても、吸収体56から吸収体56外に出た廃液が気液分離膜59に付着しにくい。
[本実施形態の効果]
本実施形態の効果について説明する。
(1-1)収容部51内における吸収体56が配置されない配置空間S2に、大気連通部57の開口端58が面している。そのため、吸収体56が配置される空間に大気連通部57の開口端58が面する場合と比較して、吸収体56から漏れ出た廃液が気液分離膜59に付着しにくい。装着部43からの廃液収容体50の取り外し時に、廃液収容体50に振動や衝撃が加わっても、気液分離膜59への廃液の付着を抑制できる。したがって、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(1-2)装着部43から取り外された廃液収容体50は、姿勢を変更可能である。例えば、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に前壁52が位置する姿勢にされたとき、吸収体56から漏れ出た廃液は、前壁52の上に溜まる。配置空間S2は、前壁52と吸収体56との間にある。すなわち、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に前壁52が位置する姿勢にあるとき、配置空間S2に面する開口端58は、前壁52より上方に位置する。そのため、廃液収容体50が下方に前壁52が位置する姿勢にされた場合でも、気液分離膜59に廃液が付着することを抑制できる。したがって、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(1-3)排出部41は、排出口41aを設けることで、排出口41aから廃液を排出させることができる。収容部51は、壁部62を有する。壁部62は、配置空間S2と吸収体56を隔てる。廃液収容体50が装着部43に装着されたとき、排出部41の一部は、壁部62を越えて吸収体56が配置される吸収空間S3に位置する。したがって、廃液収容体50が装着部43に装着されたときの排出口41aの位置を、壁部62を越える位置にすることにより、壁部62は、排出口41aと配置空間S2とを隔てることができる。そのため、排出部41から排出された廃液は、壁部62によって開口端58への流れがせき止められる。したがって、気液分離膜59に廃液が付着することを抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(1-4)大気連通部57の開口端58は、廃液収容体50が装着部43に装着される装着方向Dwにおいて、前壁52よりも吸収体56に近い位置に設けられる。そのため、例えば、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に前壁52が位置する姿勢にされたとき、開口端58は、前壁52から離れた上方に位置することになり、前壁52上に溜まった廃液の液面が開口端58にまで至りにくくなる。したがって、廃液の気液分離膜59への付着を抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(1-5)廃液収容体50が装着部43に装着される装着姿勢Pwにおいて、大気連通部57の開口端58は検知部61よりも高い位置にある。そのため、開口端58が収容部51の低い位置にある場合と比較して、廃液収容体50が装着部43に装着されているときに、開口端58に廃液が流れにくい。したがって、廃液の気液分離膜59への付着を抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(1-6)配置空間S2が吸収体56よりも低くなる姿勢に廃液収容体50がされた場合に、吸収体56が保持可能な廃液の量よりも少ない量の廃液が吸収体56に保持されるタイミングで報知が行われる。そのため、報知に伴って廃液収容体50が取り外されたときに、配置空間S2が吸収体56よりも低くなる姿勢に廃液収容体50がされた場合でも、吸収体56から配置空間S2に向けて廃液が流れにくい。したがって、気液分離膜59への廃液の付着を抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(第2実施形態)
以下、廃液収容体及び液体吐出装置の第2実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の液体吐出装置11は、廃液収容体50の構成が異なる点以外は、第1実施形態と同様の構成を有する。本実施形態の廃液収容体50は、収容部51内における吸収体56、大気連通部57の開口端58、及び検知部61の位置が第1実施形態の廃液収容体50と異なっている。本実施形態の廃液収容体50は、収容部51が壁部62を備えない点で第1実施形態の廃液収容体50と異なっている。以下では、こうした第1実施形態との相違点を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成については適宜説明を省略する。
[収容部の構成]
図4に示すように、収容部51は、第1実施形態と同様の後壁53を有する。後壁53は、第1実施形態と同様に、廃液収容体50が装着部43に装着される装着方向Dwにおいて、廃液導入部55が設けられる前壁52とは反対に位置する。収容部51は、配置空間S2と吸収体56との間に第1実施形態の壁部62を有さない。
[吸収体の構成]
吸収体56は、廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、奥行方向Yにおいて後壁53よりも前壁52に近い位置に位置してもよい。吸収体56は、前壁52から離間していてもよい。吸収体56は、側壁54と接していてもよい。吸収体56は、側壁54に固定されていてもよい。
[大気連通部の構成]
大気連通部57の開口端58は、装着方向Dwにおいて、後壁53と吸収体56との両方から離間して位置してもよい。開口端58は、装着方向Dwにおいて、後壁53よりも吸収体56に近い位置に設けられてもよい。
[検知部の構成]
廃液収容体50が装着姿勢Pwであるとき、検知部61は、奥行方向Yにおいて前壁52よりも後壁53に近い位置に位置してもよい。検知部61は、開口端58に対して脱離方向Drにずれた位置にあってもよい。
[収容部内の空間の詳細]
本実施形態の配置空間S2は、収容部51内のうち、装着方向Dwにおける後壁53と吸収体56との間にある。本実施形態における配置空間S2は、後壁53、側壁54、及び吸収体56によって囲まれた空間に相当する。吸収体56が配置されない空間S1は、配置空間S2を含む。第1実施形態と同様に、検知部61は配置空間S2に位置する。大気連通部57の開口端58は、配置空間S2に面する。
空間S1は吸収空間S3を含んでもよい。本実施形態の吸収空間S3は、収容部51内のうち、装着方向Dwにおける前壁52と吸収体56との間にある。本実施形態における吸収空間S3は、前壁52、側壁54、及び吸収体56によって囲まれた空間に相当する。廃液収容体50が装着部43に装着されたとき、廃液導入部55に挿入された排出部41の排出口41aは吸収空間S3に位置する。
排出部41から収容部51内への廃液の排出速度が、吸収体56による廃液の吸収速度を上回ったとき、排出部41から排出された廃液が、吸収空間S3において、重力に従って収容部51の第2側壁54b上に溜まる。本実施形態においても、吸収空間S3に溜まった廃液は、第2側壁54bを伝って吸収体56に到達するため、吸収体56によって廃液の吸収を円滑に行うことができる。
[作用]
本実施形態によれば上記第1実施形態と同様の作用を得ることができる。
[効果]
本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、上記第1実施形態における(1-1)、(1-5)、及び(1-6)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(2-1)例えば、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に後壁53が位置する姿勢にされたとき、吸収体56から漏れ出た廃液は、後壁53の上に溜まる。配置空間S2は、後壁53と吸収体56との間にある。すなわち、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に後壁53が位置する姿勢にあるとき、配置空間S2に面する開口端58は、後壁53より上方に位置する。そのため、廃液収容体50が下方に後壁53が位置する姿勢にされた場合でも、気液分離膜59に廃液が付着することを抑制できる。したがって、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
(2-2)大気連通部57の開口端58は、廃液収容体50が装着部43に装着される装着方向Dwにおいて、後壁53よりも吸収体56に近い位置に設けられる。そのため、例えば、廃液収容体50の姿勢が、吸収体56より下方に後壁53が位置する姿勢にされたとき、開口端58は、後壁53から離れた上方に位置することになり、後壁53上に溜まった廃液の液面が開口端58にまで至りにくくなる。したがって、廃液の気液分離膜59への付着を抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
上記の各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記の各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図5に示すように、吸収体56は、廃液収容体50が装着部43に装着された時に排出部41が挿入される挿入部56aを有してもよい。挿入部56aには吸収体56の表面から吸収体56の内部へと凹んだ凹部56bが設けられていてもよい。凹部56bに排出部41の先端の排出口41aが挿入されることで、挿入部56aに排出部41が挿入されてもよい。
上記変更例によれば、第1実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(3-1)吸収体56は、排出部41が挿入される挿入部56aを有する。吸収体56は、排出部41が排出した廃液を直接吸収することができ、廃液を効率よく吸収することができる。そのため、排出部41から排出された廃液のうち吸収体56で吸収されない廃液が減り、廃液が大気連通部57の開口端58に流れにくくなる。したがって、気液分離膜59への廃液の付着を抑制できるため、大気連通部57による通気性能の劣化を抑制できる。
・上記変更例において、凹部56bにかえて、吸収体56を貫通する貫通孔が挿入部56aに設けられていてもよい。この場合も、廃液収容体50が装着部43に装着されたときに、吸収体56の貫通孔の途中まで排出部41を挿入させることにより、吸収体56の内部に排出部41の排出口41aを位置させることができる。したがって、上記変更例と同様の効果を得ることができる。
・上記変更例において、廃液収容体50が装着部43に装着されたときに、排出部41は吸収体56の貫通孔を貫通してもよい。すなわち、排出口41aは、奥行方向Yにおいて吸収体56の外に位置し、吸収体56から露出してもよい。この場合、収容部51内において、奥行方向Yにおける前壁52と吸収体56との間に配置空間S2を位置させ、後壁53と吸収体56との間に吸収空間S3を位置させることが好ましい。
・第2実施形態の収容部51に壁部62を設けてもよい。この場合の壁部62は、収容部51内のうち、奥行方向Yにおいて検知部61よりも吸収体56に近い位置に位置することが好ましい。この場合の壁部62は、収容部51内のうち、鉛直方向Zにおいて大気連通部57の開口端58と対向する位置から、奥行方向Yにおいて吸収体56に近い位置にずれて位置することが好ましい。
・第1実施形態の壁部62は、収容部51の第1側壁54aまで延びていてもよい。この場合、壁部62の先端62bは、第1側壁54aに固定されていてもよい。壁部62は、奥行方向Yにおける収容部51内の途中で収容体51内を塞ぐ形状であってもよい。なお、この変更例の壁部62に配置空間S2と吸収空間S3とを繋ぐ流路を形成すれば、検知部61が吸収体56から溢れた廃液を検知できる。壁部62に排出部41が挿入可能な貫通孔を設ければ、壁部62の貫通孔を介して壁部62を越える位置まで排出部41が挿入可能である。
・第1実施形態及び上記の各変更例において、収容部51は、配置空間S2と吸収体56との間に壁部62を有さなくてもよい。この場合、配置空間S2は、空間S1のうち、収容部51の前壁52、側壁54、及び吸収体56とで囲まれた空間に相当する。
・上記の各実施形態及び上記の各変更例において、吸収空間S3に排出口41aが位置するまで排出部41が挿入される代わりに、廃液導入部55が吸収空間S3まで延びる筒状の筒部を有し、排出部41は筒部の途中まで挿入される構成としてもよい。この場合、導入孔55aと排出部41との間はシール部材でシールするのが好ましい。
・制御部37による報知は、表示部30へのメッセージの表示に限らない。例えば、制御部37は、ランプを点滅させることで報知を行ってもよいし、エラー音を鳴らすことで報知を行ってもよい。
・規定量Aとして、吸収体56の廃液の吸収上限量よりも多い量が設定されてもよい。
・制御部37は、吸収体56が保持する廃液が規定量A以上になったときに行う報知を省略してもよい。
・気液分離膜59は、大気連通部57の途中に位置することによって大気連通部57を塞いでもよい。
・気液分離膜59は、収容部51外に向けて開口する外部開口を覆うことによって大気連通部57を塞いでもよい。
・第1実施形態の開口端58は、装着方向Dwにおいて、前壁52と吸収体56との中間位置に設けられてもよいし、吸収体56よりも前壁52に近い位置に設けられてもよい。
・第2実施形態の開口端58は、装着方向Dwにおいて、後壁53と吸収体56との中間位置に設けられてもよいし、吸収体56よりも後壁53に近い位置に設けられてもよい。
・収容部51は、収容部51を構成する構成壁が全体で湾曲した形状をなしている等により、前壁52及び後壁53といった構成壁の区別がなくてもよい。この場合の廃液収容体50も、収容部51内に吸収体56が配置されない空間S1があり、且つ検知部61が配置空間S2に位置し、且つ開口端58が配置空間S2に面する構成を備えていれば、上記第1実施形態の(1-1)の効果と同様の効果を得られる。
・液体吐出装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置であってもよい。液体吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。液体吐出装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体吐出装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。液体吐出装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)廃液収容体は、廃液が排出される排出部を有する装着部に着脱可能に装着される廃液収容体であって、前記廃液収容体が前記装着部に装着されたときに前記排出部に接続される廃液導入部と、前記排出部から排出される前記廃液を収容する収容部と、前記収容部内に設けられるとともに、前記廃液を吸収可能な吸収体と、前記収容部内と前記収容部外の大気とを連通する大気連通部と、前記大気連通部を塞ぐ気液分離膜と、前記収容部内の前記廃液を検知可能な検知部と、を備え、前記大気連通部は、前記収容部に開口する開口端を有し、前記収容部内には前記吸収体が配置されない空間があり、前記検知部は、前記空間の一部である配置空間に位置し、前記開口端は、前記配置空間に面する。
上記構成によれば、収容部内における吸収体が配置されない配置空間に、大気連通部の開口端が面している。そのため、吸収体が配置される空間に大気連通部の開口端が面する場合と比較して、吸収体から漏れ出た廃液が気液分離膜に付着しにくい。装着部からの廃液収容体の取り外し時に、廃液収容体に振動や衝撃が加わっても、気液分離膜への廃液の付着を抑制できる。したがって、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(B)廃液収容体において、前記収容部は、前記廃液導入部が設けられる前壁を有し、前記配置空間は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着方向において、前記前壁と前記吸収体との間にあってもよい。
装着部から取り外された廃液収容体は、姿勢を変更可能である。例えば、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に前壁が位置する姿勢にされたとき、吸収体から漏れ出た廃液は、前壁の上に溜まる。上記構成によれば、配置空間は、前壁と吸収体との間にある。すなわち、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に前壁が位置する姿勢にあるとき、配置空間に面する開口端は、前壁より上方に位置する。そのため、廃液収容体が下方に前壁が位置する姿勢にされた場合でも、気液分離膜に廃液が付着することを抑制できる。したがって、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(C)廃液収容体において、前記収容部は、前記配置空間と前記吸収体との間に壁部を有し、前記収容部は、前記廃液収容体が前記装着部に装着されたときに、前記壁部を越える位置まで前記排出部が挿入可能であってもよい。
排出部は、排出口を設けることで、排出口から廃液を排出させることができる。上記構成によれば、収容部は、壁部を有する。壁部は、配置空間と吸収体を隔てる。廃液収容体が装着部に装着されたとき、排出部の一部は、壁部を越えて吸収体が配置される空間に位置する。したがって、廃液収容体が装着部に装着されたときの排出口の位置を、壁部を越える位置にすることにより、壁部は、排出口と配置空間とを隔てることができる。そのため、排出部から排出された廃液は、壁部によって開口端への流れがせき止められる。したがって、気液分離膜に廃液が付着することを抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(D)廃液収容体において、前記吸収体は、前記廃液収容体が前記装着部に装着された時に前記排出部が挿入される挿入部を有してもよい。
上記構成によれば、吸収体は、排出部が挿入される挿入部を有する。吸収体は、排出部が排出した廃液を直接吸収することができ、廃液を効率よく吸収することができる。そのため、排出部から排出された廃液のうち吸収体で吸収されない廃液が減り、廃液が大気連通部の開口端に流れにくくなる。したがって、気液分離膜への廃液の付着を抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(E)廃液収容体において、前記開口端は、前記装着方向において、前記前壁よりも前記吸収体に近い位置に設けられてもよい。
上記構成によれば、大気連通部の開口端は、廃液収容体が装着部に装着される装着方向において、前壁よりも吸収体に近い位置に設けられる。そのため、例えば、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に前壁が位置する姿勢にされたとき、開口端は、前壁から離れた上方に位置することになり、前壁上に溜まった廃液の液面が開口端にまで至りにくくなる。したがって、廃液の気液分離膜への付着を抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(F)廃液収容体において、前記収容部は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着方向において、前記廃液導入部が設けられる前壁とは反対に位置する後壁を有し、前記配置空間は、前記装着方向において、前記後壁と前記吸収体との間にあってもよい。
例えば、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に後壁が位置する姿勢にされたとき、吸収体から漏れ出た廃液は、後壁の上に溜まる。上記構成によれば、配置空間は、後壁と吸収体との間にある。すなわち、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に後壁が位置する姿勢にあるとき、配置空間に面する開口端は、後壁より上方に位置する。そのため、廃液収容体が下方に後壁が位置する姿勢にされた場合でも、気液分離膜に廃液が付着することを抑制できる。したがって、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(G)廃液収容体において、前記開口端は、前記装着方向において、前記後壁よりも前記吸収体に近い位置に設けられてもよい。
上記構成によれば、大気連通部の開口端は、廃液収容体が装着部に装着される装着方向において、後壁よりも吸収体に近い位置に設けられる。そのため、例えば、廃液収容体の姿勢が、吸収体より下方に後壁が位置する姿勢にされたとき、開口端は、後壁から離れた上方に位置することになり、後壁上に溜まった廃液の液面が開口端にまで至りにくくなる。したがって、廃液の気液分離膜への付着を抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(H)廃液収容体において、前記開口端は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着姿勢において、前記検知部よりも高い位置に設けられてもよい。
上記構成によれば、廃液収容体が装着部に装着される装着姿勢において、大気連通部の開口端は検知部よりも高い位置にある。そのため、開口端が収容部の低い位置にある場合と比較して、廃液収容体が装着部に装着されているときに、開口端に廃液が流れにくい。したがって、廃液の気液分離膜への付着を抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
(I)液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス部を制御する制御部と、上記構成の廃液収容体が着脱可能に装着される装着部と、を備え、前記装着部は、前記メンテナンスにより前記液体吐出ヘッドから排出された廃液を排出する排出部を有する。この構成によれば、上記廃液収容体と同様の効果を奏することができる。
(J)液体吐出装置において、前記制御部は、前記検知部による前記廃液の検知よりも前であって、且つ前記吸収体が保持する前記廃液が規定量以上になったときに、報知を行うように構成され、前記規定量は、前記廃液収容体を、前記配置空間が前記吸収体よりも低くなる姿勢にした場合に、前記吸収体が保持可能な前記廃液の量よりも少ない量に設定されていてもよい。
上記構成によれば、配置空間が吸収体よりも低くなる姿勢に廃液収容体がされた場合に、吸収体が保持可能な廃液の量よりも少ない量の廃液が吸収体に保持されるタイミングで報知が行われる。そのため、報知に伴って廃液収容体が取り外されたときに、配置空間が吸収体よりも低くなる姿勢に廃液収容体がされた場合でも、吸収体から配置空間に向けて廃液が流れにくい。したがって、気液分離膜への廃液の付着を抑制できるため、大気連通部による通気性能の劣化を抑制できる。
Dc…搬送方向、Dm…移動方向、Dr…脱離方向、Dw…装着方向、Pw…装着姿勢、S…内部空間、S1…空間、S2…配置空間、S3…吸収空間、Y…奥行方向、Z…鉛直方向、11…液体吐出装置、12…筐体、13…媒体、14…媒体収容部、15…給送部、16…搬送路、17…搬送部、18…スタッカー、19…液体吐出ヘッド、20…ヘッドホルダー、21…印刷部、22…移動機構、23…メンテナンス部、24…給送ローラー、25…分離部、27…搬送ローラー、28…搬送ベルト、28a…搬送面、29…プーリー、30…表示部、31…ノズル、32…ノズル面、34…駆動歯車、35…従動歯、37…制御部、41…排出部、41a…排出口、43…装着部、44…開口部、45…ホルダー、46…廃液流路、50…廃液収容体、51…収容部、52…前壁、53…後壁、54…側壁、54a…第1側壁、54b…第2側壁、55…廃液導入部、55a…導入孔、56…吸収体、56a…挿入部、56b…凹部、57…大気連通部、58…開口端、59…気液分離膜、61…検知部、62…壁部、62a…基端、62b…先端。

Claims (10)

  1. 廃液が排出される排出部を有する装着部に着脱可能に装着される廃液収容体であって、
    前記廃液収容体が前記装着部に装着されたときに前記排出部に接続される廃液導入部と、
    前記排出部から排出される前記廃液を収容する収容部と、
    前記収容部内に設けられるとともに、前記廃液を吸収可能な吸収体と、
    前記収容部内と前記収容部外の大気とを連通する大気連通部と、
    前記大気連通部を塞ぐ気液分離膜と、
    前記収容部内の前記廃液を検知可能な検知部と、を備え、
    前記大気連通部は、前記収容部に開口する開口端を有し、
    前記収容部内には前記吸収体が配置されない空間があり、
    前記検知部は、前記空間の一部である配置空間に位置し、
    前記開口端は、前記配置空間に面することを特徴とする廃液収容体。
  2. 前記収容部は、前記廃液導入部が設けられる前壁を有し、
    前記配置空間は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着方向において、前記前壁と前記吸収体との間にあることを特徴とする請求項1に記載の廃液収容体。
  3. 前記収容部は、前記配置空間と前記吸収体との間に壁部を有し、
    前記収容部は、前記廃液収容体が前記装着部に装着されたときに、前記壁部を越える位置まで前記排出部が挿入可能であることを特徴とする請求項2に記載の廃液収容体。
  4. 前記吸収体は、前記廃液収容体が前記装着部に装着された時に前記排出部が挿入される挿入部を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の廃液収容体。
  5. 前記開口端は、前記装着方向において、前記前壁よりも前記吸収体に近い位置に設けられることを特徴とする請求項2~請求項4のうち何れか一項に記載の廃液収容体。
  6. 前記収容部は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着方向において、前記廃液導入部が設けられる前壁とは反対に位置する後壁を有し、
    前記配置空間は、前記装着方向において、前記後壁と前記吸収体との間にあることを特徴とする請求項1に記載の廃液収容体。
  7. 前記開口端は、前記装着方向において、前記後壁よりも前記吸収体に近い位置に設けられることを特徴とする請求項6に記載の廃液収容体。
  8. 前記開口端は、前記廃液収容体が前記装着部に装着される装着姿勢において、前記検知部よりも高い位置に設けられることを特徴とする請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の廃液収容体。
  9. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記メンテナンス部を制御する制御部と、
    請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の廃液収容体が着脱可能に装着される装着部と、を備え、
    前記装着部は、前記メンテナンスにより前記液体吐出ヘッドから排出された廃液を排出する排出部を有することを特徴とする液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、前記検知部による前記廃液の検知よりも前であって、且つ前記吸収体が保持する前記廃液が規定量以上になったときに、報知を行うように構成され、
    前記規定量は、前記廃液収容体を、前記配置空間が前記吸収体よりも低くなる姿勢にした場合に、前記吸収体が保持可能な前記廃液の量よりも少ない量に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
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