JP2022121802A - 動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドギヤとキャリアとの間に潤滑油を供給させ易くすることにより、サイドギヤとキャリアとの間の潤滑性を向上させることができる動力伝達機構を提供する。【解決手段】動力伝達機構は、ケース5と一対のサイドギヤ7とを有するディファレンシャル機構4を備えている。サイドギヤ7は、各サイドギヤ7の一部同士が、この軸方向において所定の間隔をあけて重なるように配置され且つ重なるように配置される箇所に流入部16と流出部17とを設けている。流入部16と流出部17とは、上記軸方向においてオフセットされて配置されている。流出部17は、上記軸方向において各サイドギヤ7それぞれの歯面同士の間に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源から出力される動力を減速させて車軸に伝達するための動力伝達機構に関する。
従来より、電動車両(EV車両)の駆動源には電動機(モータ)が使用されているが、このような電動車両には、電動機から出力される動力を減速させて車軸に伝達するための動力伝達機構が設けられている。このような動力伝達機構としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された動力伝達機構(特許文献1では、「電動機用減速機」、又は、「減速機」と呼ばれている)は、特許文献1の図1(a)に図示するように、モータと、モータの回転を減速するための第1遊星歯車機構及び第2遊星歯車機構からなる減速機構と、減速機構からの出力を左右の車軸に分配して伝達するためのディファレンシャル装置(差動機構)と、を備えている。これら、モータと、減速機構と、ディファレンシャル装置とは、同軸上に配置され、ディファレンシャル機構に連結された一方の車軸が中空筒状のロータシャフトの内側を貫通して、その先端が図示しない車輪に接続されている。
減速機構は、互いに同軸上に配置された第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とを備えている。第2遊星歯車機構のキャリアは、ディファレンシャル機構のギヤケースと一体形成されている。このように、キャリアとギヤケースとが一体形成されていることにより、減速機の部品点数を少なく抑えることができるため、減速機の小型化を図ることができる。
特開2011-102639号公報
ところで、上記ギヤケースは、硬度が比較的低いため、キャリアとギヤケースとを一体形成した従来技術では、ギヤケースに収容され減速機構側に配置されるサイドギヤとキャリアとが摺動する箇所において、万一それらの相対回転が過度に大きくなると、焼き付きなどの不具合が生じるおそれがある。このような焼き付きなどの不具合の発生を未然に防止するため、本特許出願の図5に図示するように、サイドギヤ70とキャリアC2との間に介在するワッシャーWに高硬度処理を施すのが一般的である。具体的には、ワッシャーWに窒化処理を施し表面硬度を高めている。
図5において、上記ワッシャーWにて、サイドギヤ70とキャリアC2との焼き付きの防止が図られているが、ディファレンシャル機構40の動作を、より良好なものとするために、サイドギヤ70とキャリアC2との間(図5に図示する仮想線E1、E2にて囲む箇所。以下、同じ)が十分に潤滑される必要があった。ここで、従来技術では、ギヤケース50内に貯留される潤滑油がサイドギヤ70と車軸L3との間の隙間を通ってサイドギヤ70の回転の遠心力にて、一対のサイドギヤ70同士の間や、ギヤケース50とサイドギヤ70との間へと供給されている(図5に図示する矢印F1、F2は、潤滑油の供給を示している)。
しかしながら、従来技術では、図5に図示するように、一対のサイドギヤ70間に比較的大きな間隙Xが形成されているため、間隙Xからの潤滑油の流出量が多くなる。したがって、サイドギヤ70とキャリアC2との間へ十分な量の潤滑油が供給され難くなってしまい、サイドギヤ70とキャリアC2との間の潤滑が十分に行われないおそれがあるという問題点があった。また、キャリアC2とギヤケースが一体の構造ではギヤケース側からの潤滑が十分に行われない問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、サイドギヤとキャリアとの間に潤滑油を供給させ易くすることにより、サイドギヤとキャリアとの間の潤滑性を向上させることができる動力伝達機構を提供することを課題とする。
(1)上記課題を解決するためになされた本発明の動力伝達機構は、駆動源から出力される動力が入力される減速機構と、該減速機構と同軸上に並んで配置され、且つ、該減速機構にて減速された前記動力を車軸に配分して伝達する差動機構と、を備え、該差動機構は、前記減速機構のキャリアと一体に形成されるケースと、該ケースに収容され、且つ、それぞれに前記車軸が連結される一対のサイドギヤと、を備える動力伝達機構において、前記一対のサイドギヤは、それぞれのサイドギヤの一部同士が該サイドギヤの軸方向において所定の間隔をあけて重なるように配置され、且つ、該重なるように配置される箇所に、前記サイドギヤの内径側から潤滑油が流入可能な流入部と、前記サイドギヤの外径側へ前記潤滑油が流出可能な流出部と、を設け、前記流入部と前記流出部とは、前記サイドギヤの軸方向においてオフセットされて配置され、前記流出部は、前記サイドギヤの軸方向において前記一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間に配置されることを特徴とする。
上記(1)のような特徴を有する本発明によれば、流入部と流出部とがサイドギヤの軸方向においてオフセットされて配置され、流出部がサイドギヤの軸方向において一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間に配置されることから、一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量(供給量)が従来技術に比べて低減される。したがって、一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が低減される分、一対のサイドギヤのうち減速機構側に配置されるサイドギヤとキャリアとの間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて増加する。
(2)また、本発明の動力伝達機構は、上記(1)に記載の発明において、前記一対のサイドギヤは、前記流入部と前記流出部とを連結し、且つ、前記潤滑油を貯留可能に形成される連結部を備えるようにしてもよい。
上記(2)のような特徴を有する本発明によれば、流入部と流出部との間に連結部を備えることにより、この連結部に潤滑油を貯留することができる。したがって、流入部から流入した潤滑油が連結部に貯留されるため、一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より低減され、減速機構側に配置されるサイドギヤとキャリアとの間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より増加する。
(3)また、本発明の動力伝達機構は、上記(1)又は(2)に記載の発明において、前記一対のサイドギヤのうち、前記減速機構側に配置されるサイドギヤには、該サイドギヤと前記キャリアとの間に前記潤滑油を供給する供給孔が少なくとも1つ設けられ、該供給孔は、前記連結部又は前記流入部から前記サイドギヤにおける前記キャリアを臨む外面にわたって貫通形成されるようにしてもよい。
上記(3)のような特徴を有する本発明によれば、連結部又は流入部からサイドギヤにおけるキャリアを臨む外面にわたって供給孔が貫通形成されることにより、この供給孔にて、一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より低減され、減速機構側に配置されるサイドギヤとキャリアとの間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より増加する。
(4)また、本発明の動力伝達機構は、上記(1)、(2)又は(3)に記載の発明において、前記一対のサイドギヤのうち、前記減速機構側に配置されるサイドギヤは、該サイドギヤの一部が前記キャリアと前記サイドギヤの径方向において平行になるように形成されていてもよい。
上記(4)のような特徴を有する本発明によれば、減速機構側に配置されるサイドギヤの一部とキャリアとがサイドギヤの径方向において平行になるため、サイドギヤの軸方向における小型化と、サイドギヤとキャリアとの間を潤滑し易くなることが両立される。
(5)また、本発明の動力伝達機構は、上記(1)、(2)、(3)又は(4)に記載の発明において、前記一対のサイドギヤそれぞれは、前記ケースに軸支されるようにしてもよい。
上記(5)のような特徴を有する本発明によれば、一対のサイドギヤそれぞれがケースに軸支されることから、サイドギヤが、このサイドギヤの径方向に移動し難くなる。したがって、一対のサイドギヤそれぞれのサイドギヤの一部同士の間の間隔を、例えば、流入部や流出部のサイドギヤの軸方向における間隔よりも小さく設定し、上記サイドギヤの一部同士の間の間隔を一定に保持することができる。
ここで、通常、サイドギヤは、滑らかに回転できるようにバックラッシュ(サイドギヤが、このサイドギヤの軸方向において多少動くようなガタ)を設定するため、サイドギヤは、このサイドギヤの軸方向において多少(0.数mm)動くようになっている。従来技術であれば、サイドギヤが、このサイドギヤの軸方向において動くことにより、一対のサイドギヤ間の間隙が拡がってしまい、この間隙からの潤滑油の流出量が多くなってしまう。
これに対し、本発明によれば、一対のサイドギヤそれぞれのサイドギヤの一部同士の間の間隔を、例えば、流入部や流出部のサイドギヤの軸方向における間隔よりも小さく設定し、上記サイドギヤの一部同士の間の間隔を一定に保持することができるため、流入部や流出部のサイドギヤの軸方向における間隔が拡がっても潤滑油の流入出量が従来技術よりも低減される。
本発明によれば、サイドギヤとキャリアとの間に潤滑油を供給させ易くすることにより、サイドギヤとキャリアとの間の潤滑性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る動力伝達機構の実施例を示すスケルトン図である。 ディファレンシャル機構を車軸の軸方向に沿って切断した状態(図1のX部分)を示す部分断面図である。 図2における本発明の主要部分を簡略化した拡大断面図である。 本発明の主要部分の変形例を示す拡大断面図である。 従来技術における問題点を説明するための図である。
以下、図1-図4を参照しながら、本発明に係る動力伝達機構の実施例について説明する。
図1は本発明に係る動力伝達機構の実施例を示すスケルトン図、図2はディファレンシャル機構を車軸の軸方向に沿って切断した状態(図1のX部分)を示す部分断面図、図3は図2に図示する符号Xの指示する部分を簡略化した拡大断面図、図4はディファレンシャル機構の変形例を示す拡大断面図である。
図1において、引用符号1は、本発明に係る動力伝達機構の実施例を示している。動力伝達機構1は、モータ2と、減速機構3と、ディファレンシャル機構4と、を備えている。モータ2と、減速機構3と、ディファレンシャル機構4とは、同軸上に配置され、ディファレンシャル機構4に連結された一方の車軸L2が中空筒状のロータシャフトL1の内側を貫通して、その先端が図示しない車輪に接続されている。以下、動力伝達機構1の各構成について説明する。
まず、モータ2について説明する。
図1に図示するモータ2は、特許請求の範囲に記載される「駆動源」に相当するものである。モータ2は、電動機とも呼ばれている。モータ2は、詳細な説明を省略するが、本実施例においては、3相のブラシレスモータで構成されており、ロータシャフトL1を備えている。
つぎに、減速機構3について説明する。
図1に図示する減速機構3は、モータ2の回転を減速するための第1遊星ギヤ機構PG1、及び、第2遊星ギヤ機構PG2を備えている。第1遊星ギヤ機構PG1は、モータ2側に配置されており、サンギヤS1と、キャリアC1と、リングギヤR1と、を備えている。第2遊星歯車機構PG2は、ディファレンシャル機構4側に配置されており、サンギヤS2と、キャリアC2と、リングギヤR2と、を備えている。
第1遊星ギヤ機構PG1のサンギヤS1は、モータ2のロータシャフトL1に連結されており、キャリアC1は、第2遊星ギヤ機構PG2のサンギヤS2に連結されている。第2遊星ギヤ機構PG2のキャリアC2は、後述するディファレンシャル機構4のケース5と一体形成(一体的に構成)されている。
つぎに、ディファレンシャル機構4について説明する。
図1に図示するディファレンシャル機構4は、特許請求の範囲に記載される「差動機構」に相当するものである。ディファレンシャル装置4は、ケース(ギヤケース)5と、一対のピニオンギヤ6と、一対のサイドギヤ7と、を備えている。
図2に図示するケース5は、先に説明した通り、第2遊星ギヤ機構PG2のキャリアC2と一体形成されている。ケース5は、この内部に、一対のピニオンギヤ6と、一対のサイドギヤ7と、を収容可能に形成されている。一対のピニオンギヤ6は、ケース5の内部にピニオン軸8によって回転自在に支持されている。一対のサイドギヤ7は、これらのピニオンギヤ6にそれぞれ噛合しケース5の内部に回転自在に支持されている。
一対のサイドギヤ7のうち、減速機構3側に配置された一方のサイドギヤ7(図2及び図3においては、紙面右側のサイドギヤ7。以下、同じ)は、車軸L2に連結され、ケース5(キャリアC2)に設けられたサイドギヤ支持部21に軸支されている。一対のサイドギヤ7のうち、上記一方のサイドギヤ7よりも減速機構3から離れた側に配置された他方のサイドギヤ7(図2及び図3においては、紙面左側のサイドギヤ7。以下、同じ)は、車軸L3に連結され、ケース5に設けられたサイドギヤ支持部22に軸支されている。なお、特に図示しないが、車軸L2、L3の端部には、左右の駆動輪がそれぞれ取り付けられている。
つぎに、一対のサイドギヤ7の構成について、より詳細に説明する。
図2に図示するように、サイドギヤ7は、車軸L2、L3が嵌挿可能に形成される嵌挿部9と、嵌挿部9に連続し嵌挿部9の外側に突出するように形成されるギヤ部10と、を備えている。ギヤ部10の内面11は、特に図示しないが、多数の歯が設けられている歯面として形成されている。歯面は、ピニオンギヤ6に噛合可能に形成されている。ギヤ部10の外面20の一部は、サイドギヤ7がケース5内に収容された状態において、キャリアC2の内面23と、サイドギヤ7の径方向において平行になるように形成されている。
なお、特に図示しないが、一方のサイドギヤ7とケース5(キャリアC2)との間、他方のサイドギヤ7とケース5との間、それぞれには、円環状に形成されたワッシャーが配置されている。ワッシャーは、ケース5の内部において嵌挿部9の外側に挿通されている。
図2及び図3に図示するように、それぞれのサイドギヤ7の嵌挿部9には、互いにサイドギヤ7の軸方向において対向するそれぞれの端部12、13に延在部14、15が設けられている。延在部14、15は、図3に図示するように、一対のサイドギヤ7がケース5内に収容された状態において、延在部14、15がサイドギヤ7の軸方向において、所定の間隔Yをあけて重なるように配置されている。
ここで、上記「延在部14、15がサイドギヤ7の軸方向において、所定の間隔Yをあけて重なる」とは、「延在部14、15がサイドギヤ7の径方向において、所定の間隔Yをあけて互いに対向する」と言い換えることもできる。
図2及び図3に図示するように、一対のサイドギヤ7には、上記延在部14、15が重なるように配置される箇所に、流入部16と、流出部17と、連結部18と、を設けている。流入部16と流出部17とは、サイドギヤ7の軸方向においてオフセットされて配置されている。流入部16と流出部17と連結部18とは、図2及び図3に図示するような、所謂ラビリンス形状となるように連通している。また、図2及び図3に図示するように、本実施例では、一方のサイドギヤ7に、供給孔19を設けている。
図2及び図3に図示するように、流入部16は、一対のサイドギヤ7それぞれの内径側に設けられている。流入部16は、一方のサイドギヤ7の端部12の先端面と、他方のサイドギヤ7の延在部15の先端面との間に形成されている。本実施例では、流入部16は、一対のサイドギヤ7それぞれの周方向に沿って形成されている。流入部16は、一対のサイドギヤ7それぞれの内径側から潤滑油が流入(供給)可能に形成されている。
図2及び図3に図示するように、流出部17は、一対のサイドギヤ7それぞれの外径側に設けられている。流出部17は、一方のサイドギヤ7の延在部14の先端面と、他方のサイドギヤ7の端部13の先端面との間に形成されている。本実施例では、流出部17は、一対のサイドギヤ7それぞれの周方向に沿って形成されている。流出部17は、一対のサイドギヤ7それぞれの外径側へ潤滑油が流出可能に形成されている。図2及び図3に図示するように、流出部17は、サイドギヤ7の軸方向において一対のサイドギヤ7それぞれギヤ部10の歯面(内面11)同士の間に配置されている。
図2及び図3に図示するように、連結部18は、流入部16と流出部17とを連結するように設けられている。連結部18は、「潤滑油溜まり」であり、潤滑油を貯留可能に形成されている。
図2及び図3に図示する供給孔19は、一方のサイドギヤ7に、1又は2以上設けられている(本実施例においては1つ設けられている)。供給孔19は、一方のサイドギヤ7に、一方のサイドギヤ7とキャリアC2との間(図2に図示する仮想線A、Bにて囲む箇所。以下、同じ)に潤滑油を供給可能に形成されている。図2及び図3に図示するように、本実施例では、供給孔19は、連結部18から一方のサイドギヤ7のギヤ部10の外面20にわたって貫通形成されている。上記外面20は、一方のサイドギヤ7がケース5内に収容された状態において、キャリアC2を臨むように配置されている。
なお、供給孔19は、上記のような構成の他、特に図示しないが、流入部16から一方のサイドギヤ7のギヤ部10の外面20(キャリアC2を臨む外面)にわたって貫通形成されていてもよいものとする。
以上、説明した本実施例の動力伝達機構1は、ディファレンシャル機構4を、図4に図示する変形例に置き換えてもよいものとする。以下、図4を参照しながら、変形例について簡潔に説明する。
図4に図示するディファレンシャル機構4は、流入部26が、一方のサイドギヤ7の延在部24の先端面と、他方のサイドギヤ7の端部13の先端面との間に形成され、且つ、流出部27が、一方のサイドギヤ7の端部12の先端面と、他方のサイドギヤ7の延在部25の先端面との間に形成されている点において、本実施例と異なっている。
以上の本実施例によれば、流入部16、26と流出部17、27とがサイドギヤ7の軸方向においてオフセットされて配置され、流出部17、27がサイドギヤ7の軸方向において一対のサイドギヤ7それぞれの歯面(内面11)同士の間に配置されることから、一対のサイドギヤ7それぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量(供給量)が従来技術に比べて低減される。したがって、一対のサイドギヤ7それぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が低減される分、一対のサイドギヤ7のうち減速機構3側に配置される一方のサイドギヤ7とキャリアC2との間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて増加する。
また、本実施例によれば、流入部16、26と流出部17、27との間に連結部18を備えることにより、この連結部18に潤滑油を貯留することができる。したがって、流入部16、26から流入した潤滑油が連結部18に貯留されるため、一対のサイドギヤ7それぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より低減され、減速機構3側に配置される一方のサイドギヤ7とキャリアC2との間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より増加する。
また、本実施例によれば、連結部18又は流入部16、26から、一方のサイドギヤ7におけるキャリアC2を臨む外面20にわたって供給孔19が貫通形成されることにより、この供給孔19にて、一対のサイドギヤ7それぞれの歯面同士の間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より低減され、減速機構3側に配置される一方のサイドギヤ7とキャリアC2との間への潤滑油の流入量が従来技術に比べて、より増加する。
また、本実施例によれば、減速機構3側に配置される一方のサイドギヤ7(ギヤ部10の外面20)の一部とキャリアC2とがサイドギヤ7の径方向において平行になるため、サイドギヤ7の軸方向における小型化と、一方のサイドギヤ7とキャリアC2との間を潤滑し易くなることが両立される。
また、本実施例によれば、一対のサイドギヤ7それぞれがケース5に軸支されることから、サイドギヤ7が、このサイドギヤ7の径方向に移動し難くなる。したがって、一方のサイドギヤ7の延在部14、24と、他方のサイドギヤ7の延在部15、25との間の間隔Yを、例えば、流入部16、26や流出部17、27のサイドギヤ7の軸方向における間隔X1、X2よりも小さく設定し、上記間隔Yを一定に保持することができる。
ここで、通常、サイドギヤ7は、滑らかに回転できるようにバックラッシュ(サイドギヤ7が、このサイドギヤ7の軸方向において多少動くようなガタ)を設定するため、サイドギヤ7は、このサイドギヤ7の軸方向において多少(0.数mm)動くようになっている。従来技術(図5参照)であれば、サイドギヤ70が、このサイドギヤ70の軸方向において動くことにより、一対のサイドギヤ70間の間隙Xが拡がってしまい、この間隙Xからの潤滑油の流出量が多くなる。
これに対し、本発明によれば、一方のサイドギヤ7の延在部14、24と、他方のサイドギヤ7の延在部15、25との間の間隔Yを、例えば、流入部16、26や流出部17、27のサイドギヤ7の軸方向における間隔X1、X2よりも小さく設定し、上記間隔Yを一定に保持することができるため、流入部16、26や流出部17、27のサイドギヤ7の軸方向における間隔X1、X2が拡がっても潤滑油の流入出量が従来技術よりも低減される。
つぎに、本実施例の効果について説明する。
以上、図1-図4を参照しながら説明してきたように、本実施例によれば、サイドギヤ7とキャリアC2との間に潤滑油を供給させ易くすることにより、サイドギヤ7とキャリアC2との間の潤滑性を向上させることができるという効果を奏する。
上記効果について補足すると、本実施例のような構成とすることにより、例えば、摺動部(図2に図示する仮想線A、Bにて囲む箇所)のPV値(P:面圧、V:差の速度)が高いときや、潤滑油の元流量が少ないとき(低車速時、又は、高車速時)においても、図2に図示する仮想線A、Bにて囲む箇所への潤滑油の流入量を従来技術よりも増加させ、上記各箇所における潤滑性を従来技術よりも改善することができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。例えば、上記実施例では、流入部16、流出部17がいずれも軸方向に対して直交する方向に延びるように配置されているが、これらはサイドギヤ7やピニオンギヤ6の形状に応じて方向を変更することも可能である。
1…動力伝達機構
2…モータ(駆動源)
3…減速機構
4…ディファレンシャル機構(差動機構)
5…ケース
6…ピニオンギヤ
7…サイドギヤ
8…ピニオン軸
9…嵌挿部
10…ギヤ部
11…内面
12、13…端部
14、15、24、25…延在部
16、26…流入部
17、27…流出部
18…連結部
19…供給孔
20…外面
21、22…サイドギヤ支持部
23…内面
C1、C2…キャリア
L1…ロータシャフト
L2、L3…車軸
PG1…第1遊星ギヤ機構
PG2…第2遊星ギヤ機構
R1、R2…リングギヤ
S1、S2…サンギヤ

Claims (5)

  1. 駆動源から出力される動力が入力される減速機構と、該減速機構と同軸上に並んで配置され、且つ、該減速機構にて減速された前記動力を車軸に配分して伝達する差動機構と、を備え、該差動機構は、前記減速機構のキャリアと一体に形成されるケースと、該ケースに収容され、且つ、それぞれに前記車軸が連結される一対のサイドギヤと、を備える動力伝達機構において、
    前記一対のサイドギヤは、それぞれのサイドギヤの一部同士が該サイドギヤの軸方向において所定の間隔をあけて重なるように配置され、且つ、該重なるように配置される箇所に、前記サイドギヤの内径側から潤滑油が流入可能な流入部と、前記サイドギヤの外径側へ前記潤滑油が流出可能な流出部と、を設け、
    前記流入部と前記流出部とは、前記サイドギヤの軸方向においてオフセットされて配置され、
    前記流出部は、前記サイドギヤの軸方向において前記一対のサイドギヤそれぞれの歯面同士の間に配置される
    ことを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記一対のサイドギヤは、前記流入部と前記流出部とを連結し、且つ、前記潤滑油を貯留可能に形成される連結部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記一対のサイドギヤのうち、前記減速機構側に配置されるサイドギヤには、該サイドギヤと前記キャリアとの間に前記潤滑油を供給する供給孔が少なくとも1つ設けられ、
    該供給孔は、前記連結部又は前記流入部から前記サイドギヤにおける前記キャリアを臨む外面にわたって貫通形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達機構。
  4. 前記一対のサイドギヤのうち、前記減速機構側に配置されるサイドギヤは、該サイドギヤの一部が前記キャリアと前記サイドギヤの径方向において平行になるように形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の動力伝達機構。
  5. 前記一対のサイドギヤそれぞれは、前記ケースに軸支される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動力伝達機構。
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