JP2022120969A - 床版切断装置及び床版切断方法 - Google Patents
床版切断装置及び床版切断方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022120969A JP2022120969A JP2021018051A JP2021018051A JP2022120969A JP 2022120969 A JP2022120969 A JP 2022120969A JP 2021018051 A JP2021018051 A JP 2021018051A JP 2021018051 A JP2021018051 A JP 2021018051A JP 2022120969 A JP2022120969 A JP 2022120969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- wire
- wire saw
- pair
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 title claims abstract description 243
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 19
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 112
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims abstract description 14
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 claims description 37
- 239000012528 membrane Substances 0.000 claims description 21
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 30
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 30
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 20
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 17
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 5
- 239000003351 stiffener Substances 0.000 description 5
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000008595 infiltration Effects 0.000 description 1
- 238000001764 infiltration Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 238000010626 work up procedure Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Sawing (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
Description
コンクリート床版の撤去に係る技術として、例えば特許文献1には、冷却水を使用しない無水式ワイヤーソーによって橋桁とコンクリート床版の接合境界面を水平切断し、コンクリート床版を適宜のブロックに切断して解体・撤去する技術が開示されている。
そこで、近年は、コンクリート床版の下方にワイヤー駆動装置を設置し、車両を通行させた状態のまま、コンクリート床版の接合境界面を水平切断する技術の開発が進められている。ところが、コンクリート床版の下方は、橋桁間にブレースが架設されるなどして障害物も多く、ワイヤー駆動装置が設置しにくい、十分な切断長を確保しにくい等の問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、床版切断装置をコンパクト化してコンクリート床版の下方に確実に設置できるとともに、十分な切断長を確保し、橋桁とコンクリート床版との接合境界面を水平切断しやすくすることである。
本発明のその他の課題は、コンクリート床版の下面側への雨水の浸入を防ぎ、橋桁とコンクリート床版との接合境界面を水平切断しやすくすることである。
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させる一対のワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動する一対のガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接する一対のガイドシャフトと、を備えており、
前記一対のワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリをそれぞれ有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、前記一対のワイヤー駆動部における前記駆動プーリ間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置されることを特徴とする。
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち切断作業方向の上流側に配置し、
前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置し、
その後、前記一対のワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記一対のワイヤー駆動部を前記一対のガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする。
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させる一対のワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動する一対のガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接する一対のガイドシャフトと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁側で、かつ、前記切断対象の橋桁における切断作業方向の上流側の端部に配置された一対の固定プーリと、を備えており、
前記一対のワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリをそれぞれ有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、前記一対のワイヤー駆動部における前記駆動プーリ間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置され、前記ワイヤーソーの前記上流側部位が、前記一対の固定プーリに巻かれることを特徴とする。
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記一対の固定プーリに巻き掛けておき、
前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置し、
その後、前記一対のワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記一対のワイヤー駆動部を前記一対のガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする。
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させるワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動するガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における一側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接するガイドシャフトと、を備えており、
前記ワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリを有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、平面視において前記ワイヤー駆動部から前記橋桁に向かって切断作業方向と直交する方向に撓みなく長円環状に配置した場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置されることを特徴とする。
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち切断作業方向の上流側に配置し、さらに、前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置することによって、前記ワイヤーソーを前記駆動プーリと前記接合境界面との間に架け渡し、
その後、前記ワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記ワイヤー駆動部を前記ガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする。
前記コンクリート床版の長手方向に沿って伸縮動作自在な蛇腹式防護膜と、
前記蛇腹式防護膜を前記コンクリート床版上に沿って長手方向に移動させる走行部と、を備えていることを特徴とする。
図1において符号1は橋梁を示す。この橋梁1は、例えば鉄道や道路が建設される高架橋であり、本実施形態における橋梁1は、道路が建設される高架橋を指している。
高架橋である橋梁1は、橋脚(図示せず)間に架設された複数の橋桁2と、これら複数の橋桁2上に敷設されて橋梁1の路面を構成するコンクリート床版3と、を備える。コンクリート床版3の側縁部にはコンクリート製の壁高欄1aが一体的に設けられている。
なお、本実施形態における橋梁1は高架橋であるとしたが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその他の種類の橋を採用してもよい。
なお、補強梁4aや鉛直ブレース4bは、図3等に示すように、複数の橋桁2の延在方向に間隔を空けて複数設けられている。そのため、橋梁1は、これら補強梁4a及び鉛直ブレース4bによって延在方向に沿って区切られた状態となっている。
橋梁改修工事は、橋梁1の延在方向に沿って長い区間で行われる場合が多いため、改修工事予定区間のコンクリート床版3は、複数のエリア(解体予定箇所)に分割されて解体・撤去作業が行われる。
本実施形態においては、橋梁1をなるべく通行止めしないようにして橋梁改修工事が行われるものとする。
また、無端状のワイヤーソー5は、平面視した場合においてループ状に配置される。
より詳細には、駆動プーリ6aを回転可能な状態で保持する保持部60と、駆動プーリ6aを回転させる第一モーター61と、ガイドレール7に沿って走行駆動可能な状態で当該ガイドレール7に係合する係合部62と、係合部62をガイドレール7に沿って走行駆動させる第二モーター63と、を有する。
なお、本実施形態における係合部62は、ガイドレール7の上下に設けられてガイドレール7を挟持する上下の車輪と、これら上下の車輪を保持する車輪保持部と、を備えており、上下の車輪が第二モーター63によって回転するように構成されている。
具体的には、レール本体7aのワイヤー駆動部6側端部における上下端部には突条70がそれぞれ形成されている。そして、これら上下の突条70に、ワイヤー駆動部6における係合部62の上下の車輪がそれぞれ引っ掛かるようになっている。上下の車輪は、上下の突条70に確実に係合することで十分な摩擦力を発揮し、空回りせずに第二モーター63によって回転する。
スチフナ2bに取り付けられる場合は、図2に示すように、基端部がクランプによって取り付けられる。コンクリート床版3の下面に取り付けられる場合はアンカー止めされる。
このようなガイドシャフト8が設けられることにより、切断作業が進むにつれて弛緩するワイヤーソー5の撓みを確実に抑制しつつ、ワイヤーソー5の走行駆動をガイドできる。その結果、ワイヤーソー5の水平度を確保することができるので、接合境界面Jの切断作業を正確に行うことができ、橋桁2の上端部(上フランジ)がワイヤーソー5によって傷つけられることを防ぐことができる。
シャフト保持部8bは、橋桁2におけるスチフナ2bやコンクリート床版3の下面に取り付けられる。スチフナ2bに取り付けられる場合は基端部がクランプによって取り付けられる。コンクリート床版3の下面に取り付けられる場合は、図2に示すように、アンカー止めされる。
そして、コンクリート床版3は、以上のような基本構成を備えた床版切断装置CDによって、上記のジベル2aごと接合境界面Jが切断されることで橋桁2と切り離される。
まず、第1実施例について図面を参照して説明する。
本実施例における床版切断装置CD1は、図3~図5等に示すように、ワイヤーソー5と、一対のワイヤー駆動部6と、一対のガイドレール7と、一対のガイドシャフト8と、備えている。
なお、図3(図6)において矢印Yで表す方向は、ワイヤーソー5による接合境界面Jの切断作業方向(以下、切断作業方向Y)を示している。ワイヤーソー5は、切断作業方向Yの上流側から下流側に向かって接合境界面Jを切断していく。また、図3において双方向矢印X-X´で表す方向は、平面視において切断作業方向Yと直交する方向(以下、直交方向X)を示している。
また、図3(図6)における白抜きの矢印は、一対のワイヤー駆動部6及びワイヤーソー5の進行方向を表している。さらに、ワイヤーソー5に沿って付された符号が付与されていない矢印は、ワイヤーソー5の走行駆動方向を表している。
一対のワイヤー駆動部6は、切断対象の橋桁2を挟んで、直交方向Xに沿って隣り合うように配置されている。また、これら一対のワイヤー駆動部6は、駆動プーリ6aが同じ高さ位置に配置されている。
ガイドレール7及びガイドシャフト8は、切断作業方向Y及び切断作業方向Yの逆方向に沿って配置されている。
より詳細に説明すると、まず、ワイヤーソー5は、上記のように、平面視した場合においてループ状に配置されるものであるため、一対のワイヤー駆動部6(駆動プーリ6a)に巻かれた状態においては、切断作業方向Yの上流側に位置する部位(以下、上流側部位5a)と、切断作業方向Yの下流側に位置する部位(以下、下流側部位5b)と、を有することになる。
そして、上流側部位5aは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側であって、かつ、接合境界面Jのうち切断作業方向Yの上流側に配置されている。一方、下流側部位5bは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側であって、かつ、接合境界面Jのうち上流側部位5aよりも下流側に配置されている。すなわち、一対のワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5のうち、上流側部位5aと下流側部位5bの双方とも、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に位置しており、その上で、上流側部位5aは、下流側部位5bよりも切断作業方向Yの上流側に位置している。すなわち、上流側部位5aと下流側部位5bの双方とも、上記のように長尺に設定されることで、「く」の字(記号<、V字でもよい)に配置できるようになっている。
そして、上流側の挿通孔Jhには、一対のワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5の上流側部位5aが通され、下流側の挿通孔Jhには、一対のワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5の下流側部位5bが通される。
さらに、一対のワイヤー駆動部6を一対のガイドレール7に沿って下流側に移動させることで、ワイヤーソー5に張力を付与することができる(図3に示す状態を指す)。このような状態が、床版切断装置CD1によって切断作業を進める場合の初期状態である。
なお、挿通孔Jhは、直交方向Xに沿って形成されているが、これに限られるものではなく、平面視において直交方向Xに対して傾斜して形成されてもよい。
このとき、ワイヤーソー5の上流側部位5aと下流側部位5bは共に、一対のガイドシャフト8に沿ってガイドされた状態のまま高速回転している。
このような場合には、一対のワイヤー駆動部6を、補強梁4a及び鉛直ブレース4bを挟んで上流側に位置する一対のガイドレール7から、下流側に位置する一対のガイドレール7への盛替えを行う。
すなわち、ワイヤーソー5は一旦外し、一対のワイヤー駆動部6、一対のガイドレール7、一対のガイドシャフト8を、次の切断作業が行われる位置まで移し替えて設置する。
そして、前の切断作業においてワイヤーソー5の下流側部位5bによって切断した最下流位置に、次の切断作業におけるワイヤーソー5の上流側部位5aを配置する。また、その更に下流側に、次の作業における下流側の挿通孔Jhを形成し、当該挿通孔Jhに、ワイヤーソー5の下流側部位5bを通すようにする。これにより、床版切断装置CD1の盛替えが完了し、切断作業を継続することができる。
また、上記の制御装置は、無線又は有線によって、作業員が所持する操作部と通信可能に接続されており、操作部から遠隔操作できるようになっている。
さらに、切断作業箇所の周囲には、切断作業を監視するカメラが複数配置されている。これら複数のカメラは、無線又は有線によって、上記の操作部(表示部を備えるものとする)又は/及びそれ以外の表示装置と通信可能に接続されている。そのため、複数のカメラで撮影した映像は、上記の操作部や表示装置に表示できるようになっている。これにより、作業員は、作業状況を監視することができ、作業の効率化や安全確保が図られることになる。
なお、粉塵養生は、切粉の飛散を防止するカバー(図示省略)であり、このようなカバーの端部に、後述する集塵装置23のホースが装着できるようになっている。
なお、カッター装置10による切断作業は、カッターブレード10aが略円形であるため、直交方向Xの最端部まで行えない。そこで、コンクリート床版3における直交方向Xの最端部は、コア削孔等で端部止めを行う(コア削孔部3bと称する)。
以上のような方法で、コンクリート床版3を、輸送車両に積み込むことができる程度の大きさのコンクリートブロックに解体することができる。なお、当該コンクリートブロックの撤去は、クレーンによって行われる。
さらに、一対のワイヤー駆動部6は、ワイヤーソー5が巻かれるとともに、接合境界面Jと略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリ6aをそれぞれ有しており、ワイヤーソー5の長さは、一対のワイヤー駆動部6における駆動プーリ6a間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソー5の長さよりも長尺に設定され、ワイヤーソー5のうち、切断作業方向Yの上流側に位置する上流側部位5aと下流側に位置する下流側部位5bは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に配置されるので、ワイヤーソー5における上流側部位5aと下流側部位5bの双方で同時に接合境界面Jの切断作業を行うことができ、これによって十分な切断長を確保でき、橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを水平切断しやすくなる。
また、このような床版切断装置CD1を用いた床版切断方法によれば、同様の効果を発揮することができる。
図6は、第1実施例における変形例であり、床版切断装置CD1によって、複数の橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを同時に切断する場合の形態を表している。
また、一対のワイヤー駆動部6の位置に伴って、一対のガイドレール7も同様に、複数の橋桁2の外側(直交方向XにおけるX側とX´側)に配置する。なお、ガイドレール7は、隣の車線を構成する橋桁2のスチフナ2bやコンクリート床版3に取り付けてもよい。
続いて、第2実施例について図面を参照して説明する。
本実施例における床版切断装置CD2は、図7に示すように、ワイヤーソー5と、一対のワイヤー駆動部6と、一対のガイドレール7と、一対のガイドシャフト8と、一対の固定プーリ9と、備えている。
なお、図7において矢印Yで表す方向は、切断作業方向Yであり、双方向矢印X-X´で表す方向は、直交方向Xであり、矢印Aで表す方向は、切粉の噴出方向である。
より詳細に説明すると、まず、ワイヤーソー5は、平面視した場合においてループ状に配置されるものであるため、一対のワイヤー駆動部6(駆動プーリ6a)に巻かれた状態においては、切断作業方向Yの上流側に位置する部位(以下、上流側部位5a)と、切断作業方向Yの下流側に位置する部位(以下、下流側部位5b)と、を有することになる。
そして、上流側部位5aは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に配置され、かつ、一対の固定プーリに巻かれている。一方、下流側部位5bは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側であって、かつ、接合境界面Jのうち上流側部位5aよりも下流側に配置されている。すなわち、一対のワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5のうち、上流側部位5aと下流側部位5bの双方とも、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に位置しており、その上で、上流側部位5aは、一対の固定プーリ9に巻かれている。すなわち、上流側部位5aと下流側部位5bの双方とも、上記のように長尺に設定されることで、「く」の字(記号<もしくは亀甲括弧、V字でもよい)に配置できるようになっている。
さらに、一対のワイヤー駆動部6を一対のガイドレール7に沿って下流側に移動させることで、ワイヤーソー5に張力を付与することができる(図7に示す状態を指す)。このような状態が、床版切断装置CD2によって切断作業を進める場合の初期状態である。
このとき、ワイヤーソー5の下流側部位5bは、一対のガイドシャフト8に沿ってガイドされた状態のまま高速回転している。
すなわち、ワイヤーソー5は一旦外し、一対のワイヤー駆動部6、一対のガイドレール7、一対のガイドシャフト8、一対の固定プーリ9を、次の切断作業が行われる位置まで移し替えて設置する。
そして、前の切断作業においてワイヤーソー5の下流側部位5bによって切断した最下流位置に、次の切断作業における一対の固定プーリ9を配置する。また、その更に下流側に、次の作業における挿通孔Jhを形成し、当該挿通孔Jhに、ワイヤーソー5の下流側部位5bを通すようにする。これにより、床版切断装置CD2の盛替えが完了し、切断作業を継続することができる。
さらに、一対のワイヤー駆動部6は、ワイヤーソー5が巻かれるとともに、接合境界面Jと略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリ6aをそれぞれ有しており、ワイヤーソー5の長さは、一対のワイヤー駆動部6における駆動プーリ6a間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソー5の長さよりも長尺に設定され、ワイヤーソー5のうち、切断作業方向Yの上流側に位置する上流側部位5aと下流側に位置する下流側部位5bは、一対のワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に配置され、ワイヤーソー5の上流側部位5aが、一対の固定プーリ9に巻かれるので、ワイヤーソー5における下流側部位5bで接合境界面Jの切断作業を行うことができ、これによって十分な切断長を確保でき、橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを水平切断しやすくなる。加えて、ワイヤーソー5の上流側部位5aの位置では粉塵養生を行う必要がなく、下流側部位5bによって切断される範囲にのみ粉塵養生を行えば粉塵対策を行うことができるので、環境保全や施工性、コストの面で優れる。
また、このような床版切断装置CD2を用いた床版切断方法によれば、同様の効果を発揮することができる。
そして、挿通孔Jhを複数の橋桁2のそれぞれに形成し、ワイヤーソー5を当該挿通孔Jhに通しつつ、一対のワイヤー駆動部6と一対の固定プーリ9に巻きつけて、複数の橋桁2の外側(直交方向XにおけるX側とX´側)を回るように配置する。そして、このように配置されたワイヤーソー5を一対のワイヤー駆動部6によって走行駆動させれば、複数の橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを同時に切断することができる。
続いて、第3実施例について図面を参照して説明する。
本実施例における床版切断装置CD3は、図8及び図9に示すように、ワイヤーソー5と、1つのワイヤー駆動部6と、1本のガイドレール7と、1本のガイドシャフト8と、備えている。
なお、図8において矢印Yで表す方向は、切断作業方向Yであり、双方向矢印X-X´で表す方向は、直交方向Xである。
1本のガイドシャフト8は、橋桁2の上端部における一側縁に沿って配置され、ワイヤー駆動部6及びガイドレール7よりも、切断対象の橋桁2に近い位置に配置されている。
より詳細に説明すると、まず、ワイヤーソー5は、平面視した場合においてループ状に配置されるものであるため、ワイヤー駆動部6(駆動プーリ6a)に巻かれた状態においては、切断作業方向Yの上流側に位置する部位(以下、上流側部位5a)と、切断作業方向Yの下流側に位置する部位(以下、下流側部位5b)と、を有することになる。
さらに、接合境界面Jのうち、ワイヤーソー5の上流側部位5aが通される箇所と、下流側部位5bが通される箇所には、挿通孔Jhがそれぞれ形成されている。上流側の挿通孔Jhには、ワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5の上流側部位5aが通され、下流側の挿通孔Jhには、ワイヤー駆動部6に巻かれたワイヤーソー5の下流側部位5bが通される。
すなわち、ワイヤーソー5は、ワイヤー駆動部6と接合境界面Jとの間に架け渡されて配置されることとなる。
その上で、ワイヤーソー5の上流側部位5aと下流側部位5bは双方とも、ワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に配置されている。そして、ワイヤー駆動部6をガイドレール7に沿って下流側に移動させることで、ワイヤーソー5に張力を付与することができる(図8に示す状態を指す)。このような状態が、床版切断装置CD3によって切断作業を進める場合の初期状態である。
このとき、ワイヤーソー5の上流側部位5aと下流側部位5bは共に、ガイドシャフト8に沿ってガイドされた状態のまま高速回転している。
さらに、ワイヤー駆動部6は、ワイヤーソー5が巻かれるとともに、接合境界面Jと略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリ6aを有しており、ワイヤーソー5の長さは、平面視においてワイヤー駆動部6から橋桁2に向かって切断作業方向Yと直交する方向に撓みなく長円環状に配置した場合のワイヤーソー5の長さよりも長尺に設定され、ワイヤーソー5のうち、切断作業方向Yの上流側に位置する上流側部位5aと下流側に位置する下流側部位5bは、ワイヤー駆動部6よりも切断作業方向Yの上流側に配置されるので、ワイヤーソー5における上流側部位5aと下流側部位5bの双方で同時に接合境界面Jの切断作業を行うことができ、これによって十分な切断長を確保でき、橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを水平切断しやすくなる。
また、このような床版切断装置CD3を用いた床版切断方法によれば、同様の効果を発揮することができる。
図10及び図11は、床版切断用仮囲い20(以下、仮囲い20)の構成を示すものであり、符号21は蛇腹式防護膜、符号22は走行部、符号23は集塵装置、符号24は照明装置、符号25は換気装置である。
図示のように、仮囲い20は、全天候型で防音防塵式のもので、コンクリート床版3と橋桁2との接合境界面Jを切断する床版切断装置CD(CD1,CD2,CD3)が、コンクリート床版3の下方に配置された場合に、床版切断装置CDが下方に配置された部分のコンクリート床版3の上方及び側方を覆うものである。
このような仮囲い20は、蛇腹式防護膜21と、走行部22と、集塵装置23、照明設備24及び換気装置25を備えている。
また、蛇腹式防護膜21は、コンクリート床版3の上方及び側方(左右両側の壁高欄1aの外側)を覆っているが、図11に示すように、コンクリート床版3の側方を覆う部分の下端部は、コンクリート床版3の下方にも回り込むようにして配置されている。つまり、蛇腹式防護膜21を構成する複数のフレームの下端部は、橋桁2側に折れ曲がるように略L字状に形成されている。なお、この蛇腹式防護膜21の下端部は、床版切断装置CDの動作を妨げないように、少なくとも駆動プーリ6aよりも下方に位置している。この蛇腹式防護膜21の下端部に、上記の監視用のカメラを設けてもよい。
本実施形態におけるタイヤは、図示しない電動モーターによって駆動可能に構成されている。電動モーターは、図示しない制御装置によって制御されており、各タイヤに付属する電動モーターを個別に駆動させることもできるし、同期して駆動させることもできる。これにより、直線部と曲線部がある橋梁1でも対応できることとなる。つまり、直線部であれば、全てのタイヤを駆動させればよく、曲線部であればカーブ内側よりもカーブ外側のタイヤを大きく移動させればよい。
また、上記の制御装置は、無線又は有線によって、作業員が所持する操作部と通信可能に接続されており、操作部から遠隔操作できるようになっている。
なお、本実施形態におけるタイヤは電動モーターによって駆動可能としたが、作業員による手押しで蛇腹式防護膜21を移動できるものとしてもよい。
集塵装置23は、本体からホース(パイプ)を伸ばして使用できるものとする。ホースは、壁高欄1aの外側からコンクリート床版3下に取り廻してもよいし、コンクリート床版3に貫通孔を形成して当該貫通孔からコンクリート床版3下に取り廻してもよい。すなわち、集塵装置23のホースは、コンクリート床版3の下面に引き込まれ、その先端部は、ワイヤーソー5の近傍に配置される。そして、コンクリート床版3の切断作業時に発生する切粉を収集する。
このような仮囲い20により、例えば床版切断装置CDによって切断作業が行われるコンクリート床版3の上方及び側方をカバーできる。例えば幅2mでの全断面一体切断撤去も可能になり、トレーラー等で搬出でき、また、2交代制の夜間作業にも対応することができる。
この下部防護吊足場16に対して集塵装置23の本体を設置してもよい。
例えば、コンクリート床版3にハンチ部3aが存在しない場合があり、上記のような挿通孔Jhを形成できない。そのような場合には、ワイヤーソー5の上流側部位5a及び下流側部位5bを通すための開口溝を、コンクリート床版3に貫通形成する必要がある。なお、開口溝は、橋桁2上面の幅寸法(直交方向Xの寸法)よりも長尺に形成される。
また、上記のように集塵装置23のホースを、コンクリート床版3の上方から下方に向かって取り廻す場合も、貫通孔をコンクリート床版3に形成する必要がある。
さらに、複数の橋桁2における継手部は、添接板やボルトが設けられて構造が複雑化している場合があるため、接合境界面Jの切断作業に先行して露出させておく場合がある。このような場合にも、継手部を露出させるための開口を、コンクリート床版3に貫通形成する必要がある。
以上のように、橋梁1には、厚み方向にコンクリート床版3を貫通する貫通孔が穿孔される場合があるため、雨水が、コンクリート床版3の下面側に流れ込んでくることがある。コンクリート床版3下方の切断箇所まで雨水が入ってくると、コンクリート床版3の切断時に発生し、かつワイヤーソー5に付着した切粉が雨水によって団子状になることがある。そのような現象が発生すると、コンクリート床版3の切断時の摩擦が大きくなり、橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jを水平切断しにくくなる場合がある。
また、日本は梅雨時期・台風の影響により、工事中断する事も多く、作業効率の低下や工程延長となる場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、全天候型の床版切断用仮囲い20によって、床版切断装置CDが下方に配置された部分のコンクリート床版3の上方及び側方を覆うことができる。また、蛇腹式防護膜21を必要に応じて伸縮させることができるので、コンクリート床版3の下面側への雨水の浸入を防ぎやすくなり、その結果、橋桁2とコンクリート床版3との接合境界面Jが水平切断しやすくなる。しかも、床版切断用仮囲い20は、蛇腹式防護膜21をコンクリート床版3上に沿って長手方向に移動させる走行部22を有するので、床版切断装置CDの盛替えに応じた床版切断用仮囲い20の移動も容易となる。さらに、コンクリート床版3を厚み方向に貫通する貫通孔の径や、障害物の状況次第ではコンクリート床版3上の車両の通行も可能であるため、橋梁1をなるべく通行止めしないようにして橋梁改修工事を行うことが可能となる。また、本実施形態のような全天候型の床版切断用仮囲い20を設置すれば、雨天時の影響低減を図ることができる。
以下においては、コンクリート床版3上用の床版切断装置CD4がコンクリート床版3の上に配置された場合に、床版切断装置CD4が上面に配置された部分を、本実施形態における床版切断用仮囲い20によって覆う際の参考例について説明する。なお、以下の説明において、上記の説明と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
なお、床版切断装置CD4の本体部は、図12に示すように、それぞれ駆動プーリをはじめとする複数のプーリを備えた第一装置CD4a及び第二装置CD4bによって構成されており、ワイヤーソー5は、これら二つの装置CD4a,CD4bを備えた本体部によって走行駆動される。このように二つの装置CD4a,CD4bを用いるため、接合境界面Jに沿う方向と、コンクリート床版3の幅方向および厚み方向に延設できる程度に長尺なワイヤーソー5を走行駆動させることができる。
本参考例における仮囲い20は、第2実施形態において説明した仮囲い20と同様の構成であるため、第2実施形態と同様の効果を発揮する。また、特許第6758787号には、移動式ファクトリーとして、本参考例に類似する実施形態が開示されているが、本参考例は、特許第6758787号における移動式ファクトリーに係る実施形態よりも使い勝手がよい。
J 接合境界面
Jh 挿通孔
Y 切断作業方向
X 直交方向
1 橋梁
2 橋桁
2a ジベル
3 コンクリート床版
3a ハンチ部
4a 補強梁
4b 鉛直ブレース
5 ワイヤーソー
5a 上流側部位
5b 下流側部位
6 ワイヤー駆動部
6a 駆動プーリ
7 ガイドレール
8 ガイドシャフト
9 固定プーリ
Claims (7)
- 橋桁上に敷設されて橋梁の路面を構成するコンクリート床版の下方に配置され、前記コンクリート床版と切断対象の前記橋桁との接合境界面を切断する床版切断装置において、
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させる一対のワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動する一対のガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接する一対のガイドシャフトと、を備えており、
前記一対のワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリをそれぞれ有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、前記一対のワイヤー駆動部における前記駆動プーリ間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置されることを特徴とする床版切断装置。 - 請求項1に記載の床版切断装置によって、前記コンクリート床版と前記切断対象の橋桁との接合境界面を切断する床版切断方法であって、
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち切断作業方向の上流側に配置し、
前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置し、
その後、前記一対のワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記一対のワイヤー駆動部を前記一対のガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする床版切断方法。 - 橋桁上に敷設されて橋梁の路面を構成するコンクリート床版の下方に配置され、前記コンクリート床版と切断対象の前記橋桁との接合境界面を切断する床版切断装置において、
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させる一対のワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動する一対のガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接する一対のガイドシャフトと、
前記切断対象の橋桁の上端部における両側縁側で、かつ、前記切断対象の橋桁における切断作業方向の上流側の端部に配置された一対の固定プーリと、を備えており、
前記一対のワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリをそれぞれ有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、前記一対のワイヤー駆動部における前記駆動プーリ間に撓みなく長円環状に巻き回された場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置され、前記ワイヤーソーの前記上流側部位が、前記一対の固定プーリに巻かれることを特徴とする床版切断装置。 - 請求項3に記載の床版切断装置によって、前記コンクリート床版と前記切断対象の橋桁との接合境界面を切断する床版切断方法であって、
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記一対の固定プーリに巻き掛けておき、
前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記一対のワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置し、
その後、前記一対のワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記一対のワイヤー駆動部を前記一対のガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする床版切断方法。 - 橋桁上に敷設されて橋梁の路面を構成するコンクリート床版の下方に配置され、前記コンクリート床版と切断対象の前記橋桁との接合境界面を切断する床版切断装置において、
前記接合境界面に沿う方向に配置されるワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを走行駆動させるワイヤー駆動部と、
前記切断対象の橋桁の延在方向に沿って配置され、長さ方向に沿って前記ワイヤー駆動部が走行移動するガイドレールと、
前記切断対象の橋桁の上端部における一側縁に沿って配置されるとともに前記ガイドレールと平行に配置され、前記ワイヤーソーの下面に接するガイドシャフトと、を備えており、
前記ワイヤー駆動部は、前記ワイヤーソーが巻かれるとともに、前記接合境界面と略等しい高さ位置に配置されて水平回転する駆動プーリを有しており、
前記ワイヤーソーの長さは、平面視において前記ワイヤー駆動部から前記橋桁に向かって切断作業方向と直交する方向に撓みなく長円環状に配置した場合のワイヤーソーの長さよりも長尺に設定され、
前記ワイヤーソーのうち、切断作業方向の上流側に位置する上流側部位と下流側に位置する下流側部位は、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側に配置されることを特徴とする床版切断装置。 - 請求項5に記載の床版切断装置によって、前記コンクリート床版と前記切断対象の橋桁との接合境界面を切断する床版切断方法であって、
前記ワイヤーソーの前記上流側部位を、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち切断作業方向の上流側に配置し、さらに、前記ワイヤーソーの前記下流側部位を、前記ワイヤー駆動部よりも切断作業方向の上流側であって、かつ、前記接合境界面のうち前記ワイヤーソーの前記上流側部位よりも下流側に配置することによって、前記ワイヤーソーを前記駆動プーリと前記接合境界面との間に架け渡し、
その後、前記ワイヤー駆動部によって前記ワイヤーソーを走行駆動させながら、前記ワイヤー駆動部を前記ガイドレールに沿って走行移動させることを特徴とする床版切断方法。 - 橋桁上に敷設されて橋梁の路面を構成するコンクリート床版と前記橋桁との接合境界面を切断する床版切断装置が、前記コンクリート床版の下方に配置された場合に、前記床版切断装置が下方に配置された部分の前記コンクリート床版の上方及び側方を覆う全天候型の仮囲いであって、
前記コンクリート床版の長手方向に沿って伸縮動作自在な蛇腹式防護膜と、
前記蛇腹式防護膜を前記コンクリート床版上に沿って長手方向に移動させる走行部と、を備えていることを特徴とする床版切断用仮囲い。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021018051A JP6987283B1 (ja) | 2021-02-08 | 2021-02-08 | 床版切断装置及び床版切断方法 |
JP2021157586A JP7316335B2 (ja) | 2021-02-08 | 2021-09-28 | 床版切断工事における床版切断装置と仮囲いの配置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021018051A JP6987283B1 (ja) | 2021-02-08 | 2021-02-08 | 床版切断装置及び床版切断方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021157586A Division JP7316335B2 (ja) | 2021-02-08 | 2021-09-28 | 床版切断工事における床版切断装置と仮囲いの配置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6987283B1 JP6987283B1 (ja) | 2021-12-22 |
JP2022120969A true JP2022120969A (ja) | 2022-08-19 |
Family
ID=79193260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021018051A Active JP6987283B1 (ja) | 2021-02-08 | 2021-02-08 | 床版切断装置及び床版切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6987283B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102496000B1 (ko) * | 2022-06-15 | 2023-02-06 | 주식회사 이건 | 벽체 또는 슬래브 건식 절단장치 및 절단공법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018145669A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 既設コンクリート床版の切断方法 |
JP2020002770A (ja) * | 2019-09-04 | 2020-01-09 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 既設コンクリート床版の切断装置 |
JP2020165272A (ja) * | 2019-03-30 | 2020-10-08 | テクノス株式会社 | カバー |
-
2021
- 2021-02-08 JP JP2021018051A patent/JP6987283B1/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018145669A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 既設コンクリート床版の切断方法 |
JP2020165272A (ja) * | 2019-03-30 | 2020-10-08 | テクノス株式会社 | カバー |
JP2020002770A (ja) * | 2019-09-04 | 2020-01-09 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 既設コンクリート床版の切断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6987283B1 (ja) | 2021-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6393733B2 (ja) | コンクリート床版の解体システムおよび解体方法 | |
KR101793063B1 (ko) | 터널 내 설치가 용이한 분절형 풍도슬래브의 구조 | |
JP5318538B2 (ja) | 鉄骨構造物の建方工法 | |
JP5847483B2 (ja) | 橋梁壁高欄の接合工法 | |
JP5253976B2 (ja) | 鉄骨構造物の建方工法 | |
JP2006161548A (ja) | 仮桟橋及び仮桟橋の架設方法並びにそれに用いる台車、仮桟橋を用いた杭打ち工法 | |
JP5851757B2 (ja) | プレキャスト壁高欄同士の接合構造 | |
JP2022120969A (ja) | 床版切断装置及び床版切断方法 | |
JP7232665B2 (ja) | ウォータージェットを用いたコンクリート構造物等の施工方法 | |
JP6503119B2 (ja) | 床版切断装置 | |
JP6247496B2 (ja) | 鋼構造物の建方工法 | |
JP6876573B2 (ja) | 吊り足場装置 | |
JP2010121286A (ja) | 鉄骨構造物の建方工法 | |
JP7316335B2 (ja) | 床版切断工事における床版切断装置と仮囲いの配置構造 | |
JPH02311605A (ja) | 橋梁床版の水平方向の切断方法 | |
CN113481874B (zh) | 一种自动辊式钢支墩轮组结构顶推钢箱梁施工方法 | |
JP6216947B2 (ja) | 移動吊り足場工法 | |
JP6626599B1 (ja) | 床版切断装置 | |
JP6758787B2 (ja) | 床版切断装置及び床版切断方法 | |
JP3996818B2 (ja) | トンネル拡幅工事用作業台車 | |
JP6639964B2 (ja) | 道路橋の伸縮装置及びその設置方法 | |
JP7430071B2 (ja) | 移動足場、移動足場システム、及び移動足場システムの設置方法 | |
JP7421531B2 (ja) | ガイド装置の設置構造 | |
JP2020063656A (ja) | 床版切断装置 | |
JP2006028733A (ja) | 橋桁の手延べ式送り出し架設工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210608 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210817 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6987283 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |