JP2022119345A - タイヤ - Google Patents

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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能、コントロール性能及び耐摩耗性能に、総合的に優れたタイヤの提供。【解決手段】タイヤのトレッドは、(1)タイヤの赤道面CLよりも裏側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第一主溝38、(2)赤道面CLよりも裏側であってかつ第一主溝38よりも表側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第二主溝40、(3)それぞれが、タイヤの軸方向に対して負方向に傾斜しておりかつ第一主溝38及び第二主溝40から離間している、複数の第一横溝48、並びに(4)それぞれが、軸方向に対して正方向に傾斜しておりかつ第一主溝38及び第二主溝40から離間している、複数の第二横溝50を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのトレッドパターンの改良に関する。
タイヤは、車両に装着される。車両は、ドライ路面及びウェット路面を走行する。従ってタイヤには、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能が必要である。
特開2020-200018公報には、溝の配置が非対称であるトレッドパターンを有するタイヤが開示されている。このトレッドパターンは、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能に寄与しうる。
特開2020-200018公報
地面との接触面積が大きいトレッドでは、摩擦係数が大きい。このトレッドを有するタイヤは、ドライグリップ性能に優れる。溝は、ウェット路面における排水性に寄与する。多くの溝を有するタイヤは、ウェットグリップ性能に優れる。しかし、溝を有するトレッドの、地面との接触面積は、小さい。溝は、ドライグリップ性能を阻害しうる。ドライグリップ性能とウェットグリップ性能とは、相反する。
走行中のタイヤでは、トレッド面の中で大きな荷重がかかるゾーンが、頻繁にシフトする。このシフトに起因して、グリップ性能が変動する。特に、トレッドが溝を有するタイヤでは、グリップ性能の変動が大きい。グリップ性能の変動は、コントロール性能を阻害する。
溝は、ドレッドの剛性の不均一を招来する。この不均一は、偏摩耗の一因である。
本発明の目的は、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能、コントロール性能及び耐摩耗性能に、総合的に優れたタイヤの提供にある。
本発明に係るタイヤは、トレッド面を有するトレッドを備える。このトレッドは、
(1)タイヤの赤道面よりも裏側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第一主溝、
(2)赤道面よりも裏側であってかつ第一主溝よりも表側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第二主溝、
(3)それぞれが、タイヤの軸方向に対して負方向に傾斜しておりかつ第一主溝及び第二主溝から離間している、複数の第一横溝、
並びに
(4)それぞれが、軸方向に対して正方向に傾斜しておりかつ第一主溝及び第二主溝から離間している、複数の第二横溝
を有する。第一主溝よりも裏側において、第一横溝と第二横溝とは、周方向に沿って交互に並ぶ。第二主溝よりも表側において、第一横溝と第二横溝とは、周方向に沿って交互に並ぶ。
好ましくは、赤道面よりも裏側におけるトレッド面のランド率Pbは、赤道面よりも表側におけるトレッド面のランド率Pfよりも小さい。
好ましくは、トレッドにおける主溝の数は、2である。
好ましくは、第一主溝は、それぞれが周方向に対して負方向に傾斜する複数の負エレメントと、それぞれが周方向に対して正方向に傾斜する複数の正エレメントとを有する。これらの負エレメント及び正エレメントは、周方向に沿って交互に並ぶ。好ましくは、第二主溝は、それぞれが周方向に対して負方向に傾斜する複数の負エレメントと、それぞれが周方向に対して正方向に傾斜する複数の正エレメントとを有する。これらの負エレメント及び正エレメントは、周方向に沿って交互に並ぶ。
好ましくは、第一主溝において、周方向に対する負エレメントの角度の絶対値は10°以上20°以下であり、周方向に対する正エレメントの角度の絶対値は10°以上20°以下である。好ましくは、第二主溝において、周方向に対する負エレメントの角度の絶対値は10°以上20°以下であり、周方向に対する正エレメントの角度の絶対値は10°以上20°以下である。
好ましくは、第一主溝の負エレメントの裏側に第二横溝が位置し、第一主溝の正エレメントの裏側に第一横溝が位置する。好ましくは、第二主溝の負エレメントの表側に第二横溝が位置し、第二主溝の正エレメントの表側に第一横溝が位置する。
好ましくは、軸方向に対する第一横溝の角度の絶対値は、10°以上40°以下である。好ましくは、軸方向に対する第二横溝の角度の絶対値は、10°以上40°以下である。
好ましくは、赤道面よりも表側に、
(1)複数の第二横溝が周方向に沿って並ぶ列
及び
(2)複数の第一横溝が周方向に沿って並ぶ列
が存在する。
好ましくは、第一主溝の幅は、第一横溝の幅及び第二横溝の幅よりも大きい。好ましくは、第二主溝の幅は、第一横溝の幅及び第二横溝の幅よりも大きい。
タイヤは、複数のサイプをさらに有しうる。好ましくは、それぞれのサイプは、第一主溝及び第二主溝に挟まれる。
本発明に係るタイヤは、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能、コントロール性能及び耐摩耗性能に、総合的に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤが車両と共に示された正面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤのトレッドパターンの一部が示された展開図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った拡大断面図である。 図5は、図3のV-V線に沿った拡大断面図である。 図6は、図3のVI-VI線に沿った拡大断面図である。 図7は、図3のトレッドパターンの第一主溝の一部が示された拡大図である。 図8は、図3のトレッドパターンの第一横溝が示された拡大図である。 図9は、図3のトレッドパターンの第二横溝が示された拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、タイヤ2が車両4と共に示されている。車両4は、ボディ6及び車軸8を有している。タイヤ2は、いずれも図示されないホイール及びハブを介して車軸8に連結されている。図1における右側は、タイヤ2の表側(Face side)である。この表側は、車両4の幅方向外側でもある。図1における左側は、タイヤ2の裏側(Back side)である。この裏側は、車両4の幅方向内側でもある。
図2には、図1のタイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部が示されている。図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図2において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。後述されるトレッドパターンを除けば、このタイヤ2の形状は、赤道面CLに対して鏡面対称である。この一点鎖線CLは、軸方向における、このタイヤ2の中心線でもある。
このタイヤ2は、トレッド10、一対のサイドウォール12、一対のビード14、カーカス16、ベルト18、バンド20及びインナーライナー22を有している。タイヤ2は、他の種々の部材を有しうる。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、典型的には四輪自動車に装着される。
トレッド10は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド10は、路面と接触するトレッド面24を有している。トレッド10の材質は、架橋されたゴム組成物である。トレッド10が、ベースと、このベースを覆うキャップとを有してもよい。トレッド10が、3以上の層を有してもよい。トレッド10は、後に詳説されるトレッドパターンを有している。
それぞれのサイドウォール12は、トレッド10から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール12の一部は、トレッド10と接合されている。このサイドウォール12は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール12は、カーカス16の損傷を防止する。
それぞれのビード14は、サイドウォール12よりも軸方向内側に位置している。このビード14は、コア26と、このコア26から半径方向外向きに延びるエイペックス28とを有している。コア26はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス28は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス28は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス16は、両側のビード14の間に架け渡されており、トレッド10及びサイドウォール12に沿っている。カーカス16は、並列された多数のコードとトッピングゴムとを有している。それぞれのコードが赤道面CLに対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス16はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト18は、トレッド10の半径方向内側に位置している。ベルト18は、カーカス16と積層されている。ベルト18は、カーカス16を補強する。ベルト18は、内側層30及び外側層32を有している。内側層30及び外側層32のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとを有している。それぞれのコードは、赤道面CLに対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層30のコードの赤道面CLに対する傾斜方向は、外側層32のコードの赤道面CLに対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
バンド20は、ベルト18の半径方向外側に位置している。このバンド20は、コードとトッピングゴムとを有している。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド20は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
図3は、図1のタイヤ2のトレッドパターンの一部が示された展開図である。図3において、上下方向は周方向であり、左右方向は軸方向である。上方向は、タイヤ2の進行方向(つまり前側)でもある。図3において、右側は表側であり、左側は裏側である。図3において、時計回り方向は回転の正方向である。トレッド面24は、赤道面CLによって、裏側ハーフ34と表側ハーフ36とに区画されている。裏側ハーフ34は、赤道面CLよりも裏側に位置している。表側ハーフ36は、赤道面CLよりも表側に位置している。
このトレッドパターンは、第一主溝38及び第二主溝40を有している。第一主溝38は、赤道面CLよりも裏側に位置している。第二主溝40は、赤道面CLよりも裏側に位置している。第二主溝40は、第一主溝38よりも表側に位置している。本実施形態のトレッドパターンは、赤道面CLよりも表側には、主溝を有していない。このトレッドパターンは、赤道面CLに対して対称ではない。
第一主溝38及び第二主溝40により、トレッド面24は3つのリブに区画されている。具体的には、トレッド面24は、第一リブ42、第二リブ44及び第三リブ46を有している。第一リブ42は、第一主溝38の裏側に位置している。第二リブ44は、第一主溝38と第二主溝40とに挟まれている。第三リブ46は、第二主溝40の表に位置している。図3において、符号TWはトレッド10の幅を表わす。
このトレッドパターンは、複数の第一横溝48及び複数の第二横溝50を有している。これらの横溝48、50は、第一リブ42及び第三リブ46のそれぞれに、分散している。これらの横溝により、第一列R1、第二列R2、第三列R3及び第四列R4が形成されている。第一列R1は、第一主溝38の裏側に位置している。第二列R2は、第二主溝40の表側に位置している。第三列R3は、第二列R2の表側に位置している。第四列R4は、第三列R3の表側に位置している。本実施形態では、第二リブ44には、横溝は存在していない。
このトレッドパターンは、複数のサイプ52を有している。それぞれのサイプ52は、第二リブ44に存在している。換言すれば、このサイプ52は、第一主溝38と第二主溝40とに挟まれている。このサイプ52は、軸方向に延在している。トレッド10の表面のうち、溝38、40、48、50及びサイプ52以外のゾーンは、ランドである。
このトレッドパターンでは、図3に示されたユニット54のパターンが、周方向に繰り返されている。従って、溝のピッチは、一定である。トレッドパターンが、溝のピッチのバリエーションを有してもよい。
図4は、図3のIV-IV線に沿った拡大断面図である。図4には、第一主溝38の近傍が示されている。第一主溝38は、トレッド面24から凹陥している。第一主溝38は、一対のスロープ56を有している。それぞれのスロープ56は、面取りによって形成されている。このスロープ56は、トレッド10の耐摩耗性に寄与しうる。このスロープ56の、半径方向に対する角度は、45°以上70°以下が好ましい。図示されていないが、第二主溝40も、第一主溝38と同様、トレッド面24から凹陥している。第二主溝40も、面取りによって形成されたスロープ56を有している。
図5は、図3のV-V線に沿った拡大断面図である。図5には、第一横溝48の近傍が示されている。第一横溝48は、トレッド面24から凹陥している。第一横溝48は、面取りによって形成されたスロープ58を有している。図3から明らかなように、スロープ58は環状である。このスロープ58は、トレッド10の耐摩耗性に寄与しうる。半径方向に対するスロープ58の角度は、45°以上70°以下が好ましい。図示されていないが、第二横溝50も、第一横溝48と同様、トレッド面24から凹陥している。第二横溝50も、面取りによって形成されたスロープ58を有している。
図6は、図3のVI-VI線に沿った拡大断面図である。図6には、サイプ52の近傍が示されている。サイプ52は、トレッド面24から凹陥している。
図7は、第一主溝38の一部が示された拡大図である。図7において、上下方向は周方向であり、左右方向は軸方向である。第一主溝38は概して周方向に延在している。第一主溝38は、ジグザグ形状を有している。第一主溝38は、複数の負エレメント60と複数の正エレメント62とを有している。それぞれの負エレメント60は、周方向に対して負方向(反時計回り方向)に傾斜している。それぞれの正エレメント62は、周方向に対して正方向(時計回り方向)に傾斜している。これらの負エレメント60及び正エレメント62は、周方向に沿って交互に並んでいる。負エレメント60は、その一端において正エレメント62と連続しており、その他端において他の正エレメント62と連続している。正エレメント62は、その一端において負エレメント60と連続しており、その他端において他の負エレメント60と連続している。従って、第一主溝38において、正エレメント62の数は負エレメント60と同じである。1つの第一主溝38において、負エレメント60の数は10以上20以下が好ましく、正エレメント62の数は10以上20以下が好ましい。
本実施形態では、全ての負エレメント60において、形状及びサイズが統一されている。これらの負エレメント60が、形状のバリエーションを有してもよい。これらの負エレメント60が、サイズのバリエーションを有してもよい。
本実施形態では、全ての正エレメント62において、形状及びサイズが統一されている。これらの正エレメント62が、形状のバリエーションを有してもよい。これらの正エレメント62が、サイズのバリエーションを有してもよい。
図3から明らかなように、本実施形態では、第二主溝40の形状は、第一主溝38の形状と同じである。従って第二主溝40も、図7に示された複数の負エレメント60と複数の正エレメント62とを有している。図3から明らかなように、本実施形態では、第二主溝40における負エレメント60と正エレメント62との位相は、第一主溝38におけるそれと一致している。
図8は、第一横溝48が示された拡大図である。図8において、上下方向は周方向であり、左右方向は軸方向である。第一横溝48の輪郭は、概して横長である。本実施形態では、第一横溝48の輪郭は、長円である。第一横溝48が、他の輪郭形状を有してもよい。第一横溝48は、軸方向に対して負方向に傾斜している。第一横溝48の輪郭は、閉じている。従って第一横溝48は、第一主溝38(図3参照)と離間しており、第二主溝40とも離間している。第一横溝48は、主溝と連通していない。本実施形態では、全ての第一横溝48において、形状及びサイズが統一されている。これらの第一横溝48が、形状のバリエーションを有してもよい。これらの第一横溝48が、サイズのバリエーションを有してもよい。
図9は、第二横溝50が示された拡大図である。図9において、上下方向は周方向であり、左右方向は軸方向である。第二横溝50の輪郭は、概して横長である。本実施形態では、第二横溝50の輪郭は、長円である。第二横溝50が、他の輪郭形状を有してもよい。第二横溝50は、軸方向に対して正方向に傾斜している。第二横溝50の輪郭は、閉じている。従って第二横溝50は、第一主溝38と離間しており、第二主溝40とも離間している。第二横溝50は、主溝と連通していない。本実施形態では、全ての第二横溝50において、形状及びサイズが統一されている。これらの第二横溝50が、形状のバリエーションを有してもよい。これらの第二横溝50が、サイズのバリエーションを有してもよい。
前述の通り第一列R1は、第一主溝38の裏側に位置している。図3に示されるように、第一列R1は、複数の第一横溝48及び複数の第二横溝50を含んでいる。これらの第一横溝48及び第二横溝50は、周方向に沿って交互に並んでいる。第一列R1における第一横溝48の数は、10以上20以下が好ましい。第一列R1における第二横溝50の数は、10以上20以下が好ましい。第一列R1における横溝の総数N1は、20以上40以下が好ましい。
前述の通り第二列R2は、第二主溝40の表側に位置している。図3に示されるように、第二列R2は、複数の第一横溝48及び複数の第二横溝50を含んでいる。これらの第一横溝48及び第二横溝50は、周方向に沿って交互に並んでいる。それぞれの第一横溝48は、赤道面CLを跨いでいる。第一横溝48の軸方向中心点は、赤道面CLよりも表側に位置している。それぞれの第二横溝50は、赤道面CLを跨いでいる。第二横溝50の軸方向中心点は、赤道面CLよりも表側に位置している。第二列R2における第一横溝48の数は、10以上20以下が好ましい。第二列R2における第二横溝50の数は、10以上20以下が好ましい。第二列R2における横溝48、50の総数N2は、20以上40以下が好ましい。
前述の通り第三列R3は、第二列R2の表側に位置している。図3に示されるように、第三列R3は、複数の第二横溝50を含んでいる。これらの第二横溝50は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらの第二横溝50は、等ピッチで並んでいる。それぞれの第二横溝50は、赤道面CLよりも表側に位置している。第三列R3における第二横溝50の数は、20以上40以下が好ましい。本実施形態では、第三列R3は、第一横溝48を含んでいない。第三列R3が、第一横溝48を含んでもよい。第三列R3における横溝の総数N3は、20以上40以下が好ましい。
前述の通り第四列R4は、第三列R3の表側に位置している。図3に示されるように、第四列R4は、複数の第一横溝48を含んでいる。これらの第一横溝48は、周方向に沿って並んでいる。本実施形態では、これらの第一横溝48は、等ピッチで並んでいる。それぞれの第一横溝48は、赤道面CLよりも表側に位置している。第四列R4における第一横溝48の数は、20以上40以下が好ましい。本実施形態では、第四列R4は、第二横溝50を含んでいない。第四列R4が、第二横溝50を含んでもよい。第四列R4における横溝の総数N4は、20以上40以下が好ましい。
図3に示されるように、サイプ52は、第一主溝38が裏側へと突出したコーナーと第二主溝40が裏側へと突出したコーナーとに挟まれたゾーンに、位置している。サイプ52は、このゾーンにおけるトレッド10の剛性を、抑制しうる。サイプ52は、第一主溝38と離間しており、第二主溝40とも離間している。このサイプ52は、偏摩耗を助長しない。
負方向のキャンバーにて車両4に装着されたタイヤ2の直進走行では、トレッド面24のうち裏側ハーフ34が、主として接地する。このタイヤ2では、ウェット路面での直進走行において、第一主溝38及び第二主溝40が排水性に寄与する。このタイヤ2は、ウェットグリップ性能に優れる。
車両4が旋回するとき、トレッド面24のうち表側ハーフ36も、強い圧力で接地する。このゾーンには、主溝は存在していない。従ってこのタイヤ2では、ドライ路面での旋回走行において、広い面積にてトレッド面24が路面と接触する。さらにこのゾーンにおけるトレッド10の剛性は、大きい。このタイヤ2は、ドライグリップ性能に優れる。
第一主溝38及び第二主溝40のそれぞれは、前述の通り、ジグザグ形状を有している。換言すれば、このトレッド面24は、多数のエッジを有している。このエッジは、タイヤ2の路面とのスリップを抑制する。第一主溝38及び第二主溝40は、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能の両方に寄与しうる。
第一主溝38及び第二主溝40のそれぞれがジグザグ形状を有しているので、このトレッド面24では、剛性の分布が抑制される。走行中の微小なスリップ等に起因して、トレッド面24の中で大きな荷重がかかるゾーンがシフトしても、グリップ性能が大幅には変動しない。このタイヤ2はコントロール性能に優れる。
前述の通り、第一横溝48及び第二横溝50のそれぞれは、第一主溝38と離間しており、第二主溝40とも離間している。このトレッド10の剛性は、適切である。この剛性は、ドライグリップ性能及びコントロール性能に寄与する。さらにこのトレッド10では、偏摩耗が抑制されうる。このタイヤ2は、耐摩耗性に優れる。
ウェットグリップ性能の観点から、トレッド面24の裏側ハーフ34に位置する主溝の数は1以上が好ましく、2以上が特に好ましい。偏摩耗の抑制の観点から、この裏側ハーフ34に位置する主溝の数は3以下が好ましく、2以下が特に好ましい。この裏側ハーフ34に位置する主溝の、理想的な数は、2である。旋回時のドライグリップ性能の観点から、トレッド面24の表側ハーフ36に位置する主溝の数は、ゼロが好ましい。従って、トレッド面24の全体での主溝の数は、1以上3以下が好ましく、2が特に好ましい。赤道面CLを跨いでおり、かつ裏側ハーフ34に属する面積が表側ハーフ36に属する面積よりも大きい主溝は、「裏側ハーフ34に位置する主溝」である。赤道面CLを跨いでおり、表側ハーフ36に属する面積が裏側ハーフ34に属する面積よりも大きい主溝は、「表側ハーフ36に位置する主溝」である。
図3において、矢印L1は第一主溝38の裏側端から赤道面CLまでの距離を表し、矢印L2は第二主溝40の裏側端から赤道面CLまでの距離を表す。直進走行時の排水性と、旋回時の排水性との両立の観点から、距離L1のトレッド10幅TWに対する比率は20%以上40%以下が好ましく、距離L2のトレッド10幅TWに対する比率は10%以上20%以下が好ましい。
ウェットグリップ性能の観点から、赤道面CLよりも裏側におけるトレッド面24のランド率Pbが小さいことが好ましい。旋回時のドライグリップ性能の観点から、赤道面CLよりも表側におけるトレッド面24のランド率Pfが大きいことが好ましい。ウェットグリップ性能とドライグリップ性能との両立の観点から、比(Pb/Pf)は48/52以下が好ましく、47/53以下がより好ましく、46/54以下が特に好ましい。この比(Pb/Pf)は、40/60以上が好ましい。トレッド10全体のランド率Ptは、70%以上85%以上が好ましい。それぞれのランド率は、溝及びサイプ52が存在しないと仮定されたときの当該ゾーン面の面積に対する、当該ゾーンに存在するランドの面積の比率である。
図7において矢印αは、周方向に対する負エレメント60の角度である。角度αの絶対値は、10°以上20°以下が好ましい。この絶対値が10°以上である負エレメント60は、エッジ効果によってグリップ性能に寄与しうる。この絶対値が10°以上である負エレメント60は、剛性分布の抑制にも寄与しうる。これらの観点から、この絶対値は12°以上がより好ましく、13°以上が特に好ましい。この絶対値が20°以下である負エレメント60は、排水性に寄与しうる。この観点から、この絶対値は18°以下がより好ましく、17°以下が特に好ましい。図示されていないが、第二主溝40の負エレメント60の、周方向に対する角度は、この角度αと同じである。
図7において矢印βは、周方向に対する正エレメント62の角度である。角度βの絶対値は、10°以上20°以下が好ましい。この絶対値が10°以上である正エレメント62は、エッジ効果によってグリップ性能に寄与しうる。この絶対値が10°以上である正エレメント62は、剛性分布の抑制にも寄与しうる。これらの観点から、この絶対値は12°以上がより好ましく、13°以上が特に好ましい。この絶対値が20°以下である正エレメント62は、排水性に寄与しうる。この観点からこの絶対値は18°以下がより好ましく、17°以下が特に好ましい。図示されていないが、第二主溝40の正エレメント62の、周方向に対する角度は、この角度βと同じである。
図8において矢印θ1は、軸方向に対する第一横溝48の角度を表す。角度θ1の絶対値は、10°以上40°以下が好ましい。この絶対値が10°以上である第一横溝48は、剛性分布を抑制してコントロール性能に寄与しうる。この観点から、この絶対値は13°以上がより好ましく、15°以上が特に好ましい。この絶対値が40°以下であるトレッド10は、軸方向の剛性に優れる。このトレッド10は、旋回時の操縦安定性能と、耐摩耗性とに優れる。これらの観点から、この絶対値は30°以下が好ましく、25°以下が特に好ましい。
図9において矢印θ2は、軸方向に対する第二横溝50の角度を表す。角度θ2の絶対値は、10°以上40°以下が好ましい。この絶対値が10°以上である第二横溝50は、剛性分布を抑制してコントロール性能に寄与しうる。この観点から、この絶対値は13°以上がより好ましく、15°以上が特に好ましい。この絶対値が40°以下であるトレッド10は、軸方向の剛性に優れる。このトレッド10は、旋回時の操縦安定性能と、耐摩耗性とに優れる。これらの観点から、この絶対値は30°以下が好ましく、25°以下が特に好ましい。
図3に示されるように、第一列R1に属する第一横溝48は、第一主溝38の正エレメント62の裏側に位置している。第一列R1に属する第二横溝50は、第一主溝38の負エレメント60の裏側に位置している。前述の通り第一横溝48は、軸方向に対して負方向に傾斜している。換言すれば、第一横溝48は、周方向に対して正方向に傾斜している。前述の通り第二横溝50は、軸方向に対して正方向に傾斜している。換言すれば、第二横溝50は、周方向に対して負方向に傾斜している。
このように、第一列R1に属する第一横溝48と、第一主溝38の正エレメント62とは、周方向に対して正方向に傾斜している。第一列R1に属する第二横溝50と、第一主溝38の負エレメント60とは、周方向に対して負方向に傾斜している。第一列R1に属する横溝の位相は、第一主溝38の位相と一致している。第一列R1に属する横溝は、第一主溝38に起因する第一リブ42の剛性分布を抑制する。これらの横溝は、コントロール性能に寄与しうる。
図3に示されるように、第二列R2に属する第一横溝48は、第二主溝40の正エレメント62の表側に位置している。第二列R2に属する第二横溝50は、第二主溝40の負エレメント60の表側に位置している。前述の通り第一横溝48は、軸方向に対して負方向に傾斜している。換言すれば、第一横溝48は、周方向に対して正方向に傾斜している。前述の通り第二横溝50は、軸方向に対して正方向に傾斜している。換言すれば、第二横溝50は、周方向に対して負方向に傾斜している。
このように、第二列R2に属する第一横溝48と、第二主溝40の正エレメント62とは、周方向に対して正方向に傾斜している。第二列R2に属する第二横溝50と、第二主溝40の負エレメント60とは、周方向に対して負方向に傾斜している。第二列R2に属する横溝の位相は、第二主溝40の位相と一致している。第二列R2に属する横溝は、第二主溝40に起因する第三リブ46の剛性分布を抑制する。これらの横溝は、コントロール性能に寄与しうる。
前述の通り、第三列R3は第二横溝50を含んでおり、第四列R4は第一横溝48を含んでいる。従って、第四列R4における溝の傾斜方向は、第三列R3における溝の傾斜方向と逆である。第四列R4における第一横溝48の数は、第三列R3における第二横溝50の数と、一致している。第四列R4に属するそれぞれの第一横溝48の周方向位置は、第三列R3に属するそれぞれの第二横溝50の周方向位置と、ずれている。換言すれば、複数の第二横溝50と複数の第一横溝48とが、ジグザグ状に配置されている。第三列R3及び第四列R4は、第三リブ46の剛性分布を抑制する。
図4において矢印Wmは、第一主溝38(又は第二主溝40)の幅を表す。幅Wmは、2.0mm以上8.0mm以下が好ましい。幅Wmのトレッド10の幅TWに対する比率は、3%以上8%以下が好ましい。図4において矢印Dmは、第一主溝38(又は第二主溝40)の深さ表す。深さDmは、3.0mm以上10.0mm以下が好ましい。
図5において矢印Wtは、第一横溝48(又は第二横溝50)の幅を表す。幅Wtは、1.5mm以上7.0mm以下が好ましい。幅Wtのトレッド10の幅TWに対する比率は、2%以上7%以下が好ましい。図5において矢印Dtは、第一横溝48(又は第二横溝50)の深さ表す。深さDtは、3.0mm以上10.0mm以下が好ましい。
本実施形態では、幅Wmは、幅Wtよりも大きい。このタイヤ2では、第一主溝38及び第二主溝40が排水性に寄与する。このタイヤ2では、第一横溝48及び第二横溝50が剛性を阻害しない。幅Wtに対する幅Wmの比(Wm/Wt)は、1.1以上が好ましく、1.2以上がより好ましく、1.3以上が特に好ましい。この比(Wm/Wt)は、2.5以下が好ましい。
図6において矢印Wsは、サイプ52の幅を表す。幅Wtは、0.3mm以上2.0mm以下が好ましい。図6において矢印Dsは、サイプ52の深さ表す。深さDsは、3.0mm以上10.0mm以下が好ましい。
図8(又は図9)において矢印Ltは、第一横溝48(又は第二横溝50)の軸方向長さを表す。長さLtは、トレッド10の幅Wtの10%以上20%以下が好ましい。
グリップ性能、操縦安定性能及び耐摩耗性の観点から、トレッド10の硬度は40以上60以下が好ましい。硬度は、「JIS K6253」の規定に準拠して、タイプAのデュロメーターで測定される。測定時の温度は、23℃である。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1-9に示された空気入りタイヤを製造した。このタイヤのサイズは、225/45R17であった。このタイヤのトレッドパターンの仕様は、下記の通りである。
裏側ハーフの主溝の数:2
表側ハーフの主溝の数:0
横溝:主溝と離間
主溝の角度α及び角度β:15°
横溝の角度θ1及び角度θ2:20°
第一列の横溝の位相/第一主溝の位相:一致
第二列の横溝の位相/第二主溝の位相:一致
第三列の横溝の傾斜/第四列の横溝の傾斜:逆方向
第一列の第一横溝及び第二横溝:交互
第二列の第一横溝及び第二横溝:交互
第二リブの横溝:なし
主溝の幅Wm:横溝の幅Wtよりも大きい
トレッド面のランド率Pt:75%
ランド率の比(Pb/Pf):45/55
各列の横溝の数:30個
主溝の深さDm:5.0mm
横溝の深さDt:5.0mm
サイプの位置:主溝が裏側に凸な位置
主溝及び横溝の形状:面取りあり
[実施例2]
横溝の幅Wtを主溝の幅Wmよりも大きくし、裏側ハーフのランド率Pbを表側ハーフのランド率Pfよりも大きくした他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
[実施例3]
第一主溝と第二主溝との間に他の主溝を設けた他は実施例1と同様にして、実施例3のタイヤを得た。
[実施例4]
主溝の角度α及び角度βを30°とした他は実施例1と同様にして、実施例4のタイヤを得た。
[実施例5]
表側ハーフにも主溝を設けた他は実施例1と同様にして、実施例5のタイヤを得た。
[実施例6]
横溝の角度θ1及び角度θ2を60°とした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
[実施例7]
第一列の位相を第一主溝の位相と逆にし、かつ第二列の位相を第二主溝の位相と逆にした他は実施例1と同様にして、実施例7のタイヤを得た。
[実施例8]
第三列に30個の第一横溝を設けた他は実施例1と同様にして、実施例8のタイヤを得た。
[実施例9]
第二リブに横溝を設けた他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。
[実施例10]
横溝の幅Wtを主溝の幅Wmよりも大きくした他は実施例1と同様にして、実施例10のタイヤを得た。
[実施例11]
主溝幅Wm及び横溝の幅Wtを小さくし、ランド率Ptを大きくした他は実施例1と同様にして、実施例11のタイヤを得た。
[実施例12]
各列の横溝の数を60個とした他は実施例1と同様にして、実施例12のタイヤを得た。
[実施例13]
主溝の深さDmを8.0mmとし、横溝の深さDtを8.0mmとした他は実施例1と同様にして、実施例13のタイヤを得た。
[実施例14]
主溝が表側に向かって凸な位置にサイプを設けた他は実施例1と同様にして、実施例14のタイヤを得た。
[実施例15]
面取りされていない主溝及び横溝を設けた他は実施例1と同様にして、実施例15のタイヤを得た。
[比較例1]
赤道面に対して鏡面対称なパターンを設けた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[比較例2]
第二主溝に代えて30個の横溝を設けた他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3]
ストレートな形状を有する主溝を設けた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。
[比較例4]
図3に示されたパターンが左右反転したパターンを設けた他は実施例1と同様にして、比較例4のタイヤを得た。
[比較例5]
第一列の横溝が第一主溝と連通し、第二列の横溝が第二主溝と連通するパターンを設けた他は実施例1と同様にして、比較例5のタイヤを得た。
[比較例6]
横溝の角度θ1及び角度θ2を0°とした他は実施例1と同様にして、比較例6のタイヤを得た。
[比較例7]
第一列に30個の第一横溝を設け、第二列に30個の第二横溝を設けた他は実施例1と同様にして、比較例7のタイヤを得た。
[ドライグリップ性能]
タイヤを、そのサイズが「17×8.5J」であるリムに組み込んだ。このタイヤに、内圧が180kPaとなるように、空気を充填した。このリムを、排気量が2000ccである後輪駆動の車両に装着した。ドライ路面のサーキットコースにて前述の車両を走行させ、ドライバーにグリップ性能を評価させた。この結果が、実施例1が100とされた指数で、下記の表1-4に示されている。指数が大きいタイヤは、ドライグリップ性能に優れている。
[ウェットグリップ性能]
深さが5mmである水たまりを有する路面にて前述の車両を走行させ、ドライバーにグリップ性能を評価させた。この結果が、実施例1が100とされた指数で、下記の表1-4に示されている。指数が大きいタイヤは、ウェットグリップ性能に優れている。
[コントロール性能]
前述のドライグリップ性能のテストに際し、ドライバーにコントロール性能(グリップ性能の安定性)を評価させた。この結果が、実施例1が100とされた指数で、下記の表1-4に示されている。指数が大きいタイヤは、コントロール性能に優れている。
[耐摩耗性]
ドライ路面のサーキットコースにて、前述の車両を走行させた。走行距離が20kmに達したときにトレッド面を目視で観察し、偏摩耗の程度を評価した。この結果が、実施例1が100とされた指数で、下記の表1-4に示されている。指数が大きいタイヤは、耐摩耗性に優れている。
Figure 2022119345000002
Figure 2022119345000003
Figure 2022119345000004
Figure 2022119345000005
表1-4に示されるように、各実施例のタイヤの合計点は、大きい。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
2・・・タイヤ
4・・・車両
6・・・ボディ
8・・・車軸
10・・・トレッド
24・・・トレッド面
34・・・裏側ハーフ
36・・・表側ハーフ
38・・・第一主溝
40・・・第二主溝
42・・・第一リブ
44・・・第二リブ
46・・・第三リブ
48・・・第一横溝
50・・・第二横溝
52・・・サイプ
54・・・ユニット
56・・・スロープ
58・・・スロープ
60・・・負エレメント
62・・・正エレメント
ウェットグリップ性能の観点から、赤道面CLよりも裏側におけるトレッド面24のランド率Pbが小さいことが好ましい。旋回時のドライグリップ性能の観点から、赤道面CLよりも表側におけるトレッド面24のランド率Pfが大きいことが好ましい。ウェットグリップ性能とドライグリップ性能との両立の観点から、比(Pb/Pf)は48/52以下が好ましく、47/53以下がより好ましく、46/54以下が特に好ましい。この比(Pb/Pf)は、40/60以上が好ましい。トレッド10全体のランド率Ptは、70%以上85%以下が好ましい。それぞれのランド率は、溝及びサイプ52が存在しないと仮定されたときの当該ゾーン面の面積に対する、当該ゾーンに存在するランドの面積の比率である。

Claims (12)

  1. トレッド面を有するトレッドを備えたタイヤであって、
    上記トレッドが、
    (1)上記タイヤの赤道面よりも裏側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第一主溝、
    (2)上記赤道面よりも裏側であってかつ上記第一主溝よりも表側に位置しており、周方向に沿って延在しており、かつジグザグ形状を有する第二主溝、
    (3)それぞれが、上記タイヤの軸方向に対して負方向に傾斜しておりかつ上記第一主溝及び上記第二主溝から離間している、複数の第一横溝、
    並びに
    (4)それぞれが、上記軸方向に対して正方向に傾斜しておりかつ上記第一主溝及び上記第二主溝から離間している、複数の第二横溝
    を有しており、
    上記第一主溝よりも裏側において、上記第一横溝と上記第二横溝とが、周方向に沿って交互に並び、
    上記第二主溝よりも表側において、上記第一横溝と上記第二横溝とが、周方向に沿って交互に並ぶタイヤ。
  2. 上記赤道面よりも裏側における上記トレッド面のランド率Pbが、上記赤道面よりも表側における上記トレッド面のランド率Pfよりも小さい請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記トレッドにおける主溝の数が2である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記第一主溝が、それぞれが上記周方向に対して負方向に傾斜する複数の負エレメントと、それぞれが上記周方向に対して正方向に傾斜する複数の正エレメントとを有しており、これらの負エレメント及び正エレメントが周方向に沿って交互に並んでおり、
    上記第二主溝が、それぞれが上記周方向に対して負方向に傾斜する複数の負エレメントと、それぞれが上記周方向に対して正方向に傾斜する複数の正エレメントとを有しており、これらの負エレメント及び正エレメントが周方向に沿って交互に並ぶ、請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記第一主溝において、上記周方向に対する上記負エレメントの角度の絶対値が10°以上20°以下であり、上記周方向に対する上記正エレメントの角度の絶対値が10°以上20°以下である請求項4に記載のタイヤ。
  6. 上記第二主溝において、上記周方向に対する上記負エレメントの角度の絶対値が10°以上20°以下であり、上記周方向に対する上記正エレメントの角度の絶対値が10°以上20°以下である、請求項4又は5に記載のタイヤ。
  7. 上記第一主溝の上記負エレメントの裏側に、上記第二横溝が位置しており、
    上記第一主溝の上記正エレメントの裏側に、上記第一横溝が位置している、請求項4から6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 上記第二主溝の上記負エレメントの表側に、上記第二横溝が位置しており、
    上記第二主溝の上記正エレメントの表側に、上記第一横溝が位置している、請求項4から7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 上記軸方向に対する上記第一横溝の角度の絶対値が10°以上40°以下であり、上記軸方向に対する上記第二横溝の角度の絶対値が10°以上40°以下である、請求項1から8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 上記赤道面よりも表側に、
    (1)複数の第二横溝が周方向に沿って並ぶ列
    及び
    (2)複数の第一横溝が周方向に沿って並ぶ列
    が存在する請求項1から9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 上記第一主溝の幅が上記第一横溝の幅及び上記第二横溝の幅よりも大きく、上記第二主溝の幅が上記第一横溝の幅及び上記第二横溝の幅よりも大きい、請求項1から10のいずれかに記載のタイヤ。
  12. 複数のサイプをさらに備えており、
    それぞれのサイプが、上記第一主溝及び上記第二主溝に挟まれている請求項1から11のいずれかに記載のタイヤ。
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