JP2022116997A - 乗用型苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行車体の後方に苗植付装置を装着した乗用型苗移植機がある。移植作業中、圃場が進行方向で前後に傾斜していると走行車体が前後傾斜して前輪及び後輪にかかる接地荷重が変動し走行性能が落ちて適切な苗移植作業が行なえなくなる事態が発生する。そこで、圃場の前後傾斜に応じて走行車体の前後バランスを適切に補正して良好な走行性能を発揮し、適切な苗移植作業が行なえる乗用型苗移植機を提供する。【解決手段】走行車体1に苗植付装置3を装着した乗用型苗移植機において、走行車体1に前後移動自在の燃料タンク29と走行車体1の前後傾斜を検出する傾斜センサSを設け、該傾斜センサSの走行車体1の後傾の検出に基づいて燃料タンク29を前方に移動し、傾斜センサSの走行車体1の前傾の検出に基づいて燃料タンク29を後方に移動する。【選択図】図2
Description
本発明は、走行車体に苗植付装置を装着した乗用型苗移植機に関する。
従来、走行車体の後方に苗植付装置を装着した乗用型苗移植機がある。(例えば、特許文献1参照)。
移植作業中、圃場が進行方向で前後に傾斜していると走行車体が前後傾斜して前輪及び後輪にかかる接地荷重が変動し走行性能が落ちて適切な苗移植作業が行なえなくなる事態が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圃場の前後傾斜に応じて走行車体の前後バランスを適切に補正して良好な走行性能を発揮し、適切な苗移植作業が行なえる乗用型苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体1に苗植付装置3を装着した乗用型苗移植機において、走行車体1に前後移動自在の燃料タンク29と走行車体1の前後傾斜を検出する傾斜センサSを設け、該傾斜センサSの走行車体1の後傾の検出に基づいて燃料タンク29を前方に移動し、傾斜センサSの走行車体1の前傾の検出に基づいて燃料タンク29を後方に移動する乗用型苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、走行車体1に前後移動自在の燃料タンク29と走行車体1の前後傾斜を検出する傾斜センサSを設け、該傾斜センサSの走行車体1の後傾の検出に基づいて燃料タンク29を前方に移動し、傾斜センサSの走行車体1の前傾の検出に基づいて燃料タンク29を後方に移動するので、走行車体1の前後傾斜に応じて燃料タンク29が前後移動して走行車体の前後バランスを適切に補正することができて良好な走行性能を発揮し、適切な苗移植作業が行なえる。
請求項2記載の発明は、燃料タンク29がフレーム7に設けられた案内溝30に沿って転動する駆動車輪31を装備した請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項3記載の発明は、ステップフロア12後部に上方に高く構成した車体カバー28を設け、該車体カバー28の上部に操縦席13を設置し、車体カバー28内に燃料タンク29を設けた請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明は、傾斜センサSを操縦席13下方の車体カバー28上面に設けた請求項3に記載の乗用型苗移植機である。
この発明の乗用型苗移植機の一実施形態である6条植え乗用型田植機について図面に基づき説明する。
<全体構成>
乗用型田植機は、走行車体1に昇降用リンク装置2で苗植付装置3を装着すると共に、施肥装置4を設けている。走行車体1は、駆動輪である左右各一対の前輪5,5および後輪6,6を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では、乗用型田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
乗用型田植機は、走行車体1に昇降用リンク装置2で苗植付装置3を装着すると共に、施肥装置4を設けている。走行車体1は、駆動輪である左右各一対の前輪5,5および後輪6,6を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では、乗用型田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
<走行車体1>
走行車体1は、メインフレーム7にミッションケース8とエンジン9が配設されており、該ミッションケース8の後部側面に油圧ポンプがミッションケース8と一体に組み付けられ、ミッションケース8の前部上方にステアリングポスト10が突設されている。
走行車体1は、メインフレーム7にミッションケース8とエンジン9が配設されており、該ミッションケース8の後部側面に油圧ポンプがミッションケース8と一体に組み付けられ、ミッションケース8の前部上方にステアリングポスト10が突設されている。
そして、ステアリングポスト10の上端部にステアリングハンドル11が設けられている。車体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア12が取り付けられ、車体中央上部に操縦席13が設置されている。ステアリングハンドル11の右側には変速レバーが設けられ、操縦席13の右側には畦クラッチレバーが設けられている。左右前輪5,5はミッションケース8の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース14,14に軸支されている。また、左右後輪6,6は、メインフレーム7後端部に固着された左右伝動ケース15の左右両端部に取り付けた左右後輪伝動ケース16,16の左右後輪軸17,17に設けられている。
エンジン9の回転動力は、ベルト伝動装置にて油圧式無段変速装置(HST)の入力軸に伝えられ、HSTの出力軸からミッションケース8内に伝えられる。
ミッションケース8内のギア変速装置で変速された駆動力は、前輪デフ18を経由して左右前輪駆動軸19,19に伝動されて、左右前輪5,5を駆動回転する。
左右前輪駆動軸19,19の中途部に設けた左右ベベルギア20,20及び左右サイドクラッチ21,21を介してリヤ出力軸22,22が駆動回転する。該リヤ出力軸22,22の後端部は、ミッションケース8の後方に突出し、この突出端部に前記左右後輪伝動ケース16,16に伝動する左右後輪伝動軸23,23が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸23,23により各々左右後輪6,6が駆動回転される構成となっている。
また、左右後輪伝動ケース16,16を連結する左右伝動ケース15内には、左右後輪軸17,17を駆動する左右後輪駆動軸24,24を連結する連結クラッチ25が設けられている。
また、左右後輪伝動ケース16,16を連結する左右伝動ケース15内には、左右後輪軸17,17を駆動する左右後輪駆動軸24,24を連結する連結クラッチ25が設けられている。
そして、機体旋回時の為にステアリングハンドル11を所定角度以上操舵すると、ステアリングハンドル11の操舵方向と操舵角度を検出して、旋回方向(操舵方向)内側の後輪6のサイドクラッチ21を切って駆動を停止し、圃場を乱さずに旋回半径を小さくして旋回するが、湿田圃場で駆動されている旋回方向(操舵方向)外側の後輪6がスリップをする(左右後輪6,6には回転センサが設けてあり、スリップを検出する)と、ステアリングポスト10近傍に設けた制御装置26が連結クラッチ25を電動モータにて入りにして左右後輪6,6を共に駆動回転し、泥濘を脱出して旋回する。なお、制御装置26は、連結クラッチ25を所定時間毎に入り切り操作して機体が旋回し、旋回後は連結クラッチ25を切りとなる。
また、水田圃場では、直進時に直進性向上の為に、前輪デフ18を操縦席13近傍のステップフロア12に設けているデフロックペダルを踏み操作してデフロックして左右前輪5,5を同回転で駆動して走行するが、該デフロックペダルを踏み操作して前輪デフ18をデフロックする操作に連携して連結クラッチ25を入りとし、左右後輪6,6も同回転で駆動すると、更に、直進性が向上する。
そして、走行車体1後部に設けたPTO伝動ケースにミッションケース8から駆動軸を介して駆動力が伝達され、該PTO伝動ケースから施肥駆動機構を介して施肥装置4の各肥料繰出部27に駆動力が伝達されると共に、植付伝動軸を介して苗植付装置3に駆動力が伝達される。
そして、ステップフロア12後部に上方に高く構成した車体カバー28を設け、該車体カバー28の上部に操縦席13を設置し、車体カバー28内にエンジン9の燃料タンク29を設ける。
燃料タンク29は、メインフレーム7上面に設けられた左右案内溝30,30に沿って転動する4個の駆動車輪31を装備している。各駆動車輪31は、ハブ内にステッピングモータを装備していて、正逆転駆動する。
また、操縦席13下方の車体カバー28上面には、走行車体1の前後傾斜を検出する傾斜センサSが設けられている。
そして、燃料タンク29は、該傾斜センサSが水平又は水平から前傾角度2度から後傾角度2度までの間を検出している時、左右案内溝30,30の前後中間位置にある。
傾斜センサSが後傾角度2度から20度までの検出をすると、その後傾角度が大きくなるほど、制御装置26が各駆動車輪31を正転駆動して燃料タンク29を左右案内溝30,30の前方位置に向けて移動し、走行車体1の最高の後傾(20度以上)を検出すると、制御装置26が燃料タンク29を最前方位置(イ)まで移動する。
傾斜センサSが前傾角度2度から20度までの検出をすると、その前傾角度が大きくなるほど、制御装置26が各駆動車輪31を逆転駆動して燃料タンク29を左右案内溝30,30の後方位置に向けて移動し、走行車体1の最高の前傾(20度以上)を検出すると、制御装置26が燃料タンク29を最後方位置(ロ)まで移動する。
従って、走行車体1の前後傾斜に応じて燃料タンク29が前後移動して走行車体の前後バランスを適切に補正することができて良好な走行性能を発揮し、適切な苗移植作業が行なえる。
<苗植付装置3>
苗植付装置3は、走行車体1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されている。
苗植付装置3は、走行車体1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されている。
走行車体1に基部が回動自在に設けられた一般的なリフトシリンダーのピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車体1に設けた油圧ポンプにて昇降バルブを介してリフトシリンダーに圧油を供給・排出して、リフトシリンダーのピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース32と、該植付伝動ケース32に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台33と、植付伝動ケース32の後端部に装着され、苗載台33の下端より1株づつ苗を圃場に植え付ける苗植付具34と、植付伝動ケース32の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンター(センサー)フロート35とサイドフロート36等にて構成されている。センターフロート35とサイドフロート36は、苗植付具34にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
植付伝動軸は、両端にユニバーサルジョイントを有し、ミッションケース8からの動力を苗植付装置3の植付伝動ケース32に伝達すべく設けている。
そして、センターフロート35の前部に設けられた迎い角センサは、苗植付装置3の対地高さを検出するものであり、該迎い角センサの検出値に基づいて、制御装置により昇降バルブを制御してリフトシリンダーにて苗植付装置3の上下位置を制御するように構成されている。
即ち、センターフロート35の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられたことを迎い角センサにより検出した時には油圧ポンプにてミッションケース8内から汲み出された圧油をリフトシリンダーに送り込んでピストンを突出させて昇降用リンク装置2を上動させて苗植付装置3を所定位置まで上昇させ、また、センターフロート35の前部が適正範囲以下に下がったことを迎い角センサにより検出した時にはリフトシリンダー内の圧油をミッションケース8内に戻して昇降用リンク装置2を下動させて苗植付装置3を所定位置まで下降させる。
そして、センターフロート35の前部が適正範囲にあるとき(迎い角センサの検出値が適正範囲にあり、苗植付装置3が適正な対地高さである時)には、リフトシリンダー内の圧油の出入りを止めて苗植付装置3を一定位置に保持させている。
このように、センターフロート35を苗植付装置3の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
<施肥装置4>
施肥装置4は、肥料タンク37内の肥料を各肥料繰出部27によって一定量づつ下方に繰り出し、その繰り出された肥料を送風機により各施肥ホース38を通して各施肥ガイド39まで移送し、該各施肥ガイド39の前側に設けた作溝体によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込んで圃場中に粒状肥料を施肥する。
施肥装置4は、肥料タンク37内の肥料を各肥料繰出部27によって一定量づつ下方に繰り出し、その繰り出された肥料を送風機により各施肥ホース38を通して各施肥ガイド39まで移送し、該各施肥ガイド39の前側に設けた作溝体によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込んで圃場中に粒状肥料を施肥する。
<他の実施形態>
(1)図4及び図5は、燃料タンク29の第2実施形態を示す。
(1)図4及び図5は、燃料タンク29の第2実施形態を示す。
即ち、燃料タンク29の前部にステップフロア部40を一体形成し、ステップフロア12後部及び車体カバー28前部に開口41を形成して、燃料タンク29の前部を該開口41に臨ませて、燃料タンク29の前部がステップフロア12及び車体カバー28の一部を構成するようにしている。そして、手動スイッチを設けて、該手動スイッチの操作で燃料タンク29を後方に移動できるようにしている。
従って、燃料タンク29が後方に移動すると、ステップフロア12が広くなり、肥料タンク37への肥料供給作業や苗植付装置3の苗載台33への苗供給作業が容易に効率良く行なえる。
1 走行車体
3 苗植付装置
7 フレーム(メインフレーム)
12 ステップフロア
13 操縦席
28 車体カバー
29 燃料タンク
30 案内溝
31 駆動車輪
S 傾斜センサ
3 苗植付装置
7 フレーム(メインフレーム)
12 ステップフロア
13 操縦席
28 車体カバー
29 燃料タンク
30 案内溝
31 駆動車輪
S 傾斜センサ
Claims (4)
- 走行車体(1)に苗植付装置(3)を装着した乗用型苗移植機において、走行車体(1)に前後移動自在の燃料タンク(29)と走行車体(1)の前後傾斜を検出する傾斜センサ(S)を設け、該傾斜センサ(S)の走行車体(1)の後傾の検出に基づいて燃料タンク(29)を前方に移動し、傾斜センサ(S)の走行車体(1)の前傾の検出に基づいて燃料タンク(29)を後方に移動することを特徴とする乗用型苗移植機。
- 燃料タンク(29)がフレーム(7)に設けられた案内溝(30)に沿って転動する駆動車輪(31)を装備したことを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
- ステップフロア(12)後部に上方に高く構成した車体カバー(28)を設け、該車体カバー(28)の上部に操縦席(13)を設置し、車体カバー(28)内に燃料タンク(29)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機。
- 傾斜センサ(S)を操縦席(13)下方の車体カバー(28)上面に設けたことを特徴とする請求項3に記載の乗用型苗移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021013446A JP2022116997A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 乗用型苗移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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ID=82749801
Family Applications (1)
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JP2021013446A Pending JP2022116997A (ja) | 2021-01-29 | 2021-01-29 | 乗用型苗移植機 |
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Country | Link |
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-
2021
- 2021-01-29 JP JP2021013446A patent/JP2022116997A/ja active Pending
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